JP5117207B2 - 殺菌補助剤及び電解水組成物 - Google Patents

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本発明は、モノテルペン化合物であるl−メントール及び/又はゲラニオールを有効成分とする電解水の殺菌補助剤、並びに、電解水、グリセリン脂肪酸エステル及びモノテルペン化合物を含む電解水組成物に関する。
電解質を含む水を電気分解し電気化学反応により得られる電解水は、殺菌力を有することが知られている(例えば、非特許文献1、特許文献1参照。)。特に、希塩酸を電解質として含む水を電気分解して得られる電解水の中には、殺菌作用を有する食品添加物として認可されているものがある。そしてそのような電解水は、食品工学の分野において、殺菌、洗浄、食品の鮮度保持などに用いられている。また、安全、低コストな殺菌洗浄剤などとして医療の分野への応用も模索されている。
このような電解水の洗浄効果をさらに高めるために、界面活性剤を添加して、電解水の有する殺菌作用に加え、ぬれ性が高く、洗浄作用を有する組成物を得ることが考えられる。特に、食品添加物として認められている界面活性剤を電解水に添加することにより、人体に対して安全な組成物が得られると考えられる。
しかし、電解水の殺菌効果は、C=C結合、C=N結合、C−N結合、−NH基、−SH基などの電子密度の高い部位を酸化する次亜塩素酸の性質によるものである。次亜塩素酸塩に界面活性剤を添加すると、酸化作用により次亜塩素酸塩と界面活性剤とが分解消失してしまうことが知られている(例えば、特許文献2、3参照。)。
特開2003−10852号公報 特開平4−135559号公報 特開平9−31494号公報 松尾昌樹著、「電解水の基礎と利用技術」、技報堂出版株式会社、2000年1月25日
本願発明者らは電解水と殺菌効果の関係について鋭意研究を行った結果、香料としても利用されているモノテルペン化合物であるl−メントール及び/又はゲラニオールに電解水における殺菌効果の持続、すなわち、電解水における有効塩素濃度の低減を抑制する効果を見出し、本発明を完成した。また、前記l−メントール及び/又はゲラニオールは、界面活性剤含有の電解水においても同様の効果を示すことが明らかとなった。
すなわち、本発明は電解水の有効塩素濃度の低減を抑制して殺菌効果を持続させることが可能な殺菌補助剤、および殺菌効果と洗浄作用とが持続する高機能な電解水組成物を提供するものである。
本発明の一実施形態として、l−メントール及び/又はゲラニオールを有効成分とする電解水の殺菌補助剤を提供する。特に、以下の1)〜5)を好ましい態様としている。
1)前記電解水は、ナトリウムイオン濃度が200ppm以下、pHが4.5〜6.8であり、有効塩素濃度が10〜30ppmであること。
2)前記電解水が、界面活性剤含有電解水であること。
3)前記2)の界面活性剤が、グリセリン脂肪酸エステルであること。
4)前記3)のグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分の炭素数が、14以下であること。
5)前記4)のグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分の炭素数が、8であること。
また、本発明の一実施形態として提供される電解水の殺菌補助剤は、前記電解水の有効塩素濃度の低減抑制に用いられることを好ましい態様とする。
また、本発明の一実施形態として、ナトリウムイオン濃度が200ppm以下、pHが4.5〜6.8であり、有効塩素濃度が10〜30ppmであることを特徴とする電解水、グリセリン脂肪酸エステル及びモノテルペン化合物を含むことを特徴とする電解水組成物を提供する。特に、以下の6)〜10)を好ましい態様としている。
6)前記グリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分の炭素数が14以下であること。
7)前記6)のグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分の炭素数が8であること。
8)前記グリセリン脂肪酸エステルの濃度が250ppm以上であること。
9)前記モノテルペン化合物がl−メントール及び/又はゲラニオールであること。
10)前記モノテルペン化合物の濃度が10〜50ppmであること。
本発明の一実施形態として、上記の電解水組成物が充填されたガスバリア性と遮光性を有するトリガーボトルが提供される。
また、本願発明の一実施形態として、モノテルペン化合物を電解水及び界面活性剤を含む組成物に添加し、前記組成物を保存する組成物の保存方法が提供される。特に、以下の11)〜16)を好ましい態様としている。
11)前記モノテルペン化合物がl−メントール及び/又はゲラニオールであること。
12)前記モノテルペン化合物の濃度が10〜50ppmであること。
13)前記電解水が、ナトリウムイオン濃度が200ppm以下、pHが4.5〜6.8であり、有効塩素濃度が10〜30ppmであることを特徴とする電解水であること。
14)前記グリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分の炭素数が14以下であること。
15)前記14)のグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分の炭素数が8であること。
16)前記グリセリン脂肪酸エステルの濃度が250ppm以上であること。
本発明により、電解水における有効塩素濃度の低減を抑制することが可能であるので、長期間にわたって殺菌効果を持続させることが可能である。また、界面活性剤を含有する電解水に対しても同様の効果を示すことから、電解水の殺菌効果に加えて、界面活性剤による洗浄効果及び香料による芳香性を有しつつ、人体に対して安全であり、しかも、殺菌作用が持続する電解水組成物を提供することが可能である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明を行う。なお、本発明は、以下に説明される形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施することができる。なお、本明細書において、百分率は、特に断りのない限り質量による表示である。また、百万分率(ppm)の表示は、特に断りのない限り、μg/mlを意味する値である。
本発明において、電解水とは電解質を含む原料水を電気分解して得られる液体である。より好ましくは、微酸性である電解水である(以下、「微酸性電解水」という)。このような微酸性電解水としては、ナトリウムイオン濃度は上水道の水質基準である200ppm以下であり、より好ましくは50ppm以下であり、pHは4.5〜6.8の範囲の電解水を用いる。また、その中でも、有効塩素濃度10〜30ppm、pH5.0〜6.5であることが特に好ましい。
本発明において、「有効塩素」とは、殺菌消毒作用を有する塩素系化学種をまとめたものを意味する。そして、有効塩素は、「遊離塩素[HOCl(次亜塩素酸)+CLO(次亜塩素酸イオン)+Cl2(aq)(溶存塩素)]」と「結合塩素(クロラミン等)」との総和で示される。従って、有効塩素濃度の測定は、遊離塩素濃度と結合塩素濃度との総和によって求められるものである。しかしながら、従来からの慣習では、結合塩素は別個に扱うことが多く、遊離塩素だけを有効塩素(残留塩素)として呼ぶ場合が多いことから、前記「遊離塩素」を「有効塩素」として定義することも可能である(「電解水の基礎と利用技術」、技報堂出版株式会社、第1版第1刷、2000年1月25日発行、第23−25頁)。なお、本発明の実施例等において測定される有効塩素濃度とは、遊離塩素濃度として測定されるものであり、メチルオレンジ等を指示薬として用いた中和滴定法により測定することが可能である。
電解水は、一般的には、電解効率を上昇させるために塩化ナトリウムを添加して生成される。しかしその場合でも、本発明では、上述のようにナトリウムイオン濃度が200ppm以下の微酸性電解水を使用することが好ましい。また、散布しても塩化ナトリウムの結晶が残留することがないので利便性が高い。
かかる微酸性電解水であれば、実質的に塩化ナトリウムを含有しないと言えるので、使用後に、仮に残留しても食品の風味に与える影響はないと考えられるからである。
かかる微酸性電解水は、次の手順で製造することができる。即ち、まず、実質的に塩化ナトリウムを含有しない水に塩酸を添加する。ここに「水」とは、水道水、地下水、伏流水、脱塩水、蒸留水、精製水(RO水、膜処理水)、または、これらの混合水等であって、実質的に塩化ナトリウムを含有しない水を意味している。
ここに、「実質的に塩化ナトリウムを含有しない」の意味は、人為的に塩化ナトリウムが添加されていないことである。この場合、水に自然に含有されている微量の塩化ナトリウムは考慮されない。塩化ナトリウムが人為的に添加されていないということは、塩酸を添加した水のナトリウムイオン濃度が、前記「水」に含有されていたナトリウムイオン濃度を越えることがないことを意味している。例えば、このような「水」は、一般にナトリウムイオン濃度200ppm以下であるので、本発明における塩酸を添加した水も、ナトリウムイオン濃度は200ppm以下が好ましいことになる。
また、地下水、伏流水などの自然水や水道水を用いる場合には、全有機炭素の濃度が2ppm以下であることが好ましい。また、総硬度は、50〜100mg/Lであることが好ましい。
また、水に塩酸を添加する場合の塩化水素濃度は、適切な反応を起させるためには0.01%以上であることが好ましく、特に0.1%以上であることが推奨される。ただし、経済的な観点からは、塩化水素濃度は、1.0%以上、21.0%以下であることが好ましい。即ち、塩化水素濃度が1.0%以上であれば、工業的に安定した反応を得ることが可能であり、また21.0%以下であれば、常温で発煙することがなく、保管、取扱いに特に困難なことは無いと考えられるからである。
このような塩酸を添加した水を無隔膜電解槽に通水した後、陰陽両極に通電し、電気分解して電解水を得る。ここに、無隔膜電解槽とは、隔膜を有しない電解槽である。無隔膜電解槽は、単極式の電解槽であっても良いが、複極式の電解槽であることが好ましい。一般に、電解槽の中で複数の電極を結線する方式としては、単極式と複極式の2種類が知られている。単極式とは、電極の全てが電源の陰極又は陽極のいずれかと接続される方式であり、複極式とは、例えば、複数の電極を一定間隔で重ね合わせ、相互に絶縁した構造を有しており、電源の陽極に接続された電極(即ちアノード)と、電源の陰極に接続された電極(即ちカソード)との間に、いずれの極とも接続されない中間電極が、少なくとも1枚存在する方式である。
なお、電気分解の際には、電極1対あたりの電圧は1.5ボルト以上、4.0ボルト以下であることが好ましい。複極式電解槽の場合は、前記したようにカソードとアノードとの間に中間電極が存在しているが、「電極1対あたりの電圧」とは、カソード、アノード、及び中間電極を含めて、隣り合った2枚の電極の間の電圧を意味する用語である。
一般に、電極1対あたりの電圧を上げていくと、1.3ボルト以上で塩素が発生し始め、1.5ボルト以上で最大の発生量に達することが知られている。したがって、電極1対あたりの電圧は1.5ボルト以上が好ましいと言える。また、電圧が4.0ボルトを越えると、酸素が発生し始め、5.0ボルトを越えるとオゾンが発生し始めることが知られている。オゾンの発生は作業環境の面から好ましくないので、電圧は5.0ボルト以下が好ましい。また、酸素の発生は電力の無駄になるため、電圧は4.0ボルト以下が特に好ましい。なお、電圧は、経済上の観点からは、3.0ボルト以下であることが好ましい。少なくとも、オゾンの発生は上述のように好ましくないため、電圧は5.0ボルト以下が好ましく、本発明で使用する電解水は特にオゾンのない電解水であることが好ましい。
このように電解水を製造した後は、製造された電解水は希釈してもよい。一般に、電解水の製造においては、塩素濃度が高い水を電気分解して電解水を少量製造し、その後これを希釈して使用することが経済性の上からは好ましいからである。したがって、電気分解した後は、希釈した上で、電解水を採取するのが好ましい。希釈の度合いは、pHが5.0〜6.5、有効塩素濃度が10〜30ppmの範囲になるようにすることが好ましい。
このように製造された電解水は、有効塩素濃度が1〜2ppmの濃度まで希釈されたとしても殺菌効果が消失することがない。
なお、電解水は、中和剤により中和してもよい。有効塩素濃度が高い電解水を得た場合に、その電解水のpHが低くなる場合があるが、一般に、塩素が溶解した水は、pHによってその殺菌力が変化することが知られている(株式会社フジ・テクノシステム発行、「食品工業の微生物制御総合技術資料集」、第242〜243ページ、昭和52年)。これによると、電解水のpHが4.5〜6.8であれば殺菌力が高くなるため、そのpH範囲となることが好ましい。
また、電解水が強酸性であれば、使用する場所、方法等に制約を受けることになるため、電解水のpHは5.0以上であることが好ましい。このような中和剤としては、アルカリ性の薬品が好適であり、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等を使用することができるが、水酸化ナトリウムが最も好ましい。このように電解水を中和する場合は、中和剤の添加は、希釈の前であっても後であっても良いが、後の方が好ましい。
以上述べた電解水の製造は、例えば、株式会社トーワテクノ製の電解水製造装置であるピュアスター(登録商標)によって行うことができる。この装置に、21%の塩酸又は3%の塩酸を貯留したタンクを設置する。前者の場合は21%の塩酸を水で希釈した後に無隔膜電解槽に通水し、後者の場合には、3%の塩酸は、それ自体が「塩酸を添加した水」であるので、そのまま無隔膜電解槽に通水する。そして連続的に電気分解し、電解水を製造することが可能である。この際は、得られた電解水が、pH4.0以上、好ましくはpH4.5〜6.8、特に好ましくはpH5.0〜6.5、有効塩素濃度10〜30ppmの範囲になるような条件で、無隔膜電解槽の電解条件を調節し、また電解水を希釈することが好ましい。
このようにして製造された電解水は、塩化ナトリウムが実質的に添加されておらず、しかもpHはほぼ中性の付近にあり、通常の電解水に比して、自然水に近い物性を有している。したがって、本発明に係る電解水組成物を製造するのに適している。
本願発明の一実施形態として、l−メントール及び/又はゲラニオールを有効成分とする電解水の殺菌補助剤が提供される。本願第一の発明の一実施形態に係る殺菌補助剤としては、電解水の分解抑制、または、電解水における有効塩素濃度の低減抑制に用いられるものが例示され、電解水の殺菌効果の持続のために使用される薬剤が提供される。なお、「A及び/又はB」とは、AとBとの何れか、または、両方を意味する。
本願発明の一実施形態に係る電解水の殺菌補助剤の有効成分であるl−メントール及び/又はゲラニオールは、芳香性を持つモノテルペン化合物であり、一般的には香料として使用されているものである。すなわち、本発明の一実施形態に係る電解水の殺菌補助剤における有効成分は、l−メントール及び/又はゲラニオールであることが特に好ましいが、同様の効果を保持する限りにおいては、その他のモノテルペン化合物を使用できることは言うまでもない。
その他のモノテルペン化合物としては、リナロール、ミルセン、オシメン、コスメン、ネロール、シトロネロール、ミルセノール、ラバンジュロール、イプスジエノール、ペリレン、ローズフラン、リモネン、チモール、クリサンテモール、グランジソール、ジュニオノン、チオテルピネオール、イリドイド、セコイリドイド、メンタン、リモネン、フェランドレン、テルピノレン、テルピネン、シメン、プレゴール、ピペリトール、テルピネオール、カルベオール、チモール、アネトール、ジヒドロカルベオール、メントン、プレゴン、フェランドラール、ピペリトン、ユーカリプトール、アスカリドール、3−カレン、ツジェン、ツジョン、ツジャノール、ピネン、ボルネオール、高級脂肪酸アルカノールアミド、高級脂肪酸アルカノールアミドのエチレン付加物等のノニオン系活性剤などが例示される。
本願発明の一実施形態においては、l−メントール及び/又はゲラニオールを含むモノテルペン化合物は、食品添加物としての規格を満たしているものを使用することが好ましい。このモノテルペン化合物は、エタノールや水で適宜希釈して使用する。エタノールを用いる場合には、かかる物質を分散しうる最小限量のエタノールを用いるのが好ましい。
また、電解水の殺菌補助剤に使用されるl−メントール及び/又はゲラニオールを含むモノテルペン化合物は、使用条件、使用目的に応じて適宜決定することができる。なかでも電解水の種類や、散布した場合の香りの程度、経済性などを考慮し、1〜500ppmの濃度範囲で適宜設定して殺菌補助剤に含有させることができるが、特に10〜50ppmで使用することが最も好ましい。
一方、本願発明の一実施形態において、殺菌補助剤が適用される電解水は、電解水のみからなるものであってもよいし、界面活性剤を含有した電解水であってもよい。前記界面活性剤としては、様々なものを用いることができる。その中でも、食品添加物として認められているポリグリセリン脂肪酸エステルであることが好ましい。ポリグリセリン脂肪酸エステルを選択する場合には、脂肪酸部分の炭素数が14以下のポリグリセリン脂肪酸エステルを選択することが好ましく、8〜14の範囲、特に8のものが好ましい。本願発明者が予備的な実験を行ったところ、脂肪酸部分の炭素数が増えるほど微酸性電解水が分解しやすくなる傾向があり、特に14を越えると有効塩素濃度の低下が著しいからである。
また、本願発明者は、脂肪酸部分の炭素数が8である場合には、ポリグリセリン脂肪酸エステルのモノエステル体含有量は80%以上であり、グリセリン重合度は10以上であるデカグリセリンモノカプリル酸エステルであることが好ましいという結論に至った。
界面活性剤として上述のポリグリセリン脂肪酸エステルが電解水に添加される量は任意である。ただし、添加後の濃度が250ppmより低いと界面活性剤としての作用が低下することが知られているので、添加後の濃度の下限は250ppmとするのが好ましい。また、濃度を大きくしても無限に洗浄作用が高まるとはいえないので、添加後の濃度の上限としては例えば5000ppmとすることができる。
また、本願発明の一実施形態としては、前述のナトリウムイオン濃度が200ppm以下、pHが4.5〜6.8であり、有効塩素濃度が10〜30ppmであることを特徴とする電解水、前述のグリセリン脂肪酸エステル、及び前述のモノテルペン化合物を含む電解水組成物が提供される。ここで、前記電解水組成物に含まれる電解水、グリセリン脂肪酸エステル、モノテルペン化合物における実施態様は前述の本願発明の一実施形態に係る電解水の殺菌補助剤と同様である。
本願発明の一実施形態に係る電解水組成物は、電解水における殺菌効果が長期間にわたって持続するという効果を有する。また、界面活性剤であるグリセリン脂肪酸エステルによる洗浄効果、及び香料であるモノテルペン化合物による芳香性を有するという効果も兼ね備えている。また、人体に対して安全である。したがって、本願発明の一実施形態に係る電解水組成物は、食品工場等の製造現場や飲食品を取り扱う店舗等における殺菌や洗浄を目的とした撒布剤、医療現場における作業者、患者などに対する殺菌洗浄のための薬剤として安全に用いることが可能である。
本願発明の一実施形態に係る電解水組成物を保管するには、ガスバリア性を有する材質で成形された容器に充填するのが好ましい。例えば、1L〜20Lの容量の密閉可能な蓋を備えるタンク、ボトルや、トリガー機能を有する500ml〜1000mlのスプレーボトルが望ましい。また、かかる容器に、本発明に係る電解水組成物を充填して密閉した後は、電解水の分解を抑制するために、遮光下室温で保管することも可能であるが、特に遮光下低温で保管することが好ましい。
さらに本発明は、モノテルペン化合物を電解水及び界面活性剤を含む組成物に添加し、前記組成物を保存する組成物の保存方法にもある。
以下、本発明の一実施形態の実施例について説明する。具体的には、l−メントール及び/又はゲラニオールによる電解水における有効塩素濃度の低減抑制効果を確認した。
(1)試料の調製
l−メントール(和光純薬工業社製)は、濃度が1%となるように55%エタノール水溶液に溶解してl−メントール試料溶液とした。
ゲラニオール(和光純薬工業社製)は、濃度が1%となるように55%エタノール水溶液に溶解してゲラニオール試料溶液とした。
電解水としては、森永エンジニアリング株式会社より販売されているピュアスターメイト3(3%希塩酸)を使用し、株式会社トーワテクノ製のピュアスター(登録商標)MP−240(毎時240Lの微酸性電解水が製造可能な装置)にて、有効塩素濃度が30〜33ppmで、pHが5.0の微酸性電解水を使用した。
界面活性剤としては、阪本薬品工業株式会社の製品であるMCA−750(デカグリセリンモノカプリル酸エステル)を10重量%となるように蒸留水に溶解したものを使用した。
(2)試験方法
500ml容量の遮光性およびガスバリア性を持つトリガーボトルを14本準備し、それぞれに上記微酸性電解水400mlと上記界面活性剤2mlを入れ、第1の試験区として7本には上記l−メントール試料溶液2mlを入れ、第2の試験区として残り7本には上記ゲラニオール試料溶液2mlを入れ、それぞれを良く混合した。
また、対照区として、上述のトリガーボトルを7本別に準備し、それぞれに上記微酸性電解水400mlと上記界面活性剤2mlとを入れ、良く混合した。
各々の試料が入ったトリガーボトルは、室温にて最長7ヶ月間静置保管し、保管開始から2週間後、1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後、4ヶ月後、5ヶ月後、7ヶ月後に各区から1本開封し、有効塩素濃度とpHとを測定した。
有効塩素濃度の測定は、各試験区から70.9mlの液体をビーカーに取り、3%塩酸を2ml以上加えてpHを調整し、次いで、0.1w/v%メチルオレンジ(和光純薬工業株式会社製)溶液を用いて、中和滴定により測定した。
また、pHは、株式会社堀場製作所製のD−51(pHメータ)を使用してガラス電極法で測定した。
(3)試験結果
図1は、各試験区、対照区における有効塩素濃度の変化を示す。図1が示すとおり、界面活性剤を含有する微酸性電解水の有効塩素濃度は、l−メントールやゲラニオールを添加した試験区において、その濃度は保存開始から4〜5ヶ月の長期間にわたって維持されることが確認された。
これに対し、l−メントールやゲラニオールが含まれていない対照区では、ほぼ保存開始後2ヶ月で有効塩素濃度は0となり、微酸性電解水の殺菌効果は消失することが明らかとなった。
図2は、各試験区、対照区におけるpHの変化を示す。図2により、対照区では、保存開始から2ヶ月までの間にpHは減少し、その後は一定のpHを示すのに対し、試験区では、保存開始から試験期間終了の7ヶ月後まで、pHは、ほぼ一定の緩やかな減少傾向が確認された。
なお、図3は、pHに対する次亜塩素酸の水中での存在比率のグラフを示している。図3によれば、pHが3.5の近傍では、pHの減少とともに次亜塩素酸の存在比率が下がる。従って、図2と図3とにより、試験区では、対照区に比して次亜塩素酸の水中での存在比率が高く、殺菌効果が高いことが確認された。
なお、本願発明者は、界面活性剤を用いずに、上述の微酸性電解水にl−メントール、又はゲラニオールをそれぞれ添加して有効塩素濃度とpHとの変化を観測したところ、界面活性剤が添加された場合と同様の変化が観測された。したがって、l−メントール、ゲラニオール等のモノテルペン化合物が、微酸性電解水の分解を抑制し、殺菌効果を維持する機能を有していることが確認された。
以下、本発明に係る電解水組成物の殺菌効果、洗浄効果を確認するために行った参考例とその結果について述べる。
[参考例1]
この参考例では、本発明に係る電解水組成物の殺菌効果を確認するため、電解水に界面活性剤を添加した参考組成物の殺菌効果を確認した。
(電解水の調製)
上述の株式会社トーワテクノ社製ピュアスター(登録商標)MP−240を使用し、常法どおり電解水を製造し、希釈して、有効塩素濃度30ppm、pH5.2の微酸性電解水を調製した。
(参考組成物の調製)
上記の微酸性電解水を、1リットル容三角フラスコに採取し、界面活性剤として、炭素数が8のデカグリセリンジカプリル酸エステルを250ppm含有する組成物を参考試験試料1とした。また、滅菌精製水、界面活性剤を添加しない微酸性電解水、及び、デカグリセリンジカプリル酸エステルを250ppm含有する精製水を、各々参考対照試料1、参考対照試料2、及び参考対照試料3とした。
また、同様に、炭素数が8のデカグリセリンジカプリル酸エステルを500ppm含有する参考組成物を参考試験試料2とし、また、滅菌精製水、乳化剤を添加しない微酸性電解水、及び、デカグリセリンジカプリル酸エステルを500ppm含有する精製水を、各々参考対照試料4、参考対照試料5、及び参考対照試料6とした。以上の各参考対照試料を1000mLずつ容器に貯留した。
(殺菌効果の参考試験方法)
1.5mm×26mm×76mmの大きさのステンレス板(SUS304、No.2B仕上げ)の上に、10%ペプトン含有枯草菌Bacillus subtilis(ATCC6633)の芽胞液10μlを、26mm×45mmの範囲に均一に塗布し、60℃で30分ほど乾燥し、参考試験片とした。
この参考試験片を染色バットにセッティングし、各参考試験試料に対して、1分間で30回の頻度で浸漬と引き出しを繰り返し、3分後、5分後、10分後に、各々、表面をガーゼでふき取って、常法により段階希釈し、標準寒天培地で混釈後、35度48時間培養し、生残菌数を測定した。
(殺菌効果の参考試験結果)
この参考試験の結果は、表1及び表2に示すとおりである。
表1より、参考試験試料1は、参考対照試料2と同等の殺菌効果を有しており、しかも、この殺菌効果は、参考対照試料1や参考対照試料3に比しても高いことが明らかである。
また、表2より、参考試験試料2は、参考対照試料5と同等の殺菌効果を有しており、しかも、この殺菌効果は、参考対照試料4や参考対照試料6に比しても高いことが明らかである。
この参考試験の結果、本発明に係る電解水組成物は、乳化剤の濃度が250ppmであっても500ppmであっても、通常の微酸性電解水と同等の殺菌効果を有しており、しかもその殺菌効果は、単なる滅菌精製水や、ポリグリセリン脂肪酸エステルを250ppm又は500ppm含有する精製水に比しても高いことが判明した。
[参考試験例2]
この参考試験では、本発明に係る電解水組成物の洗浄効果を確認するため、電解水に界面活性剤を添加した組成物の洗浄効果を確認するために行った。
(洗浄効果の参考試料の調製)
参考試験例1で用いた組成物のうち、炭素数が8のデカグリセリンジカプリル酸エステルを500ppm含有する組成物を参考試験試料とした。また、界面活性剤を添加しない微酸性電解水を参考対照試料とした。
(洗浄効果の参考試験片の調製)
最初に、表3に示す配合に基づいて、モデル汚れ液を調製した。すなわち、牛脂:大豆油を1ml:1mlの割合で混合した油脂20gと、モノオレイン0.25gと、オイルレッド0.1gとを、クロロホルム60mlに溶解し、モデルとなる汚れ液を調製した。
このモデルとなる汚れ液に対して、スライドガラスを2秒間浸漬し、引き上げて余分な水滴を除去した後、2時間風乾し、これを担体とした。この担体の質量を測定し、予め測定してあったスライドガラスの質量を差し引いた値を「洗浄前の付着汚れの質量」とした。
(洗浄効果の参考試験方法)
二つの1リットル容ビーカーに、参考試験試料及び参考対照試料を各々700ミリリットル(40℃設定)入れ、スターラーで1000±20rpmに撹拌しておき、ここに前記担体(スライドガラス)をセットし、15分後引き上げて、続けて精製水700ml中に30秒間浸漬した。引き上げて水を切り、一晩風乾した後、担体の質量を測定し、予め測定してあったスライドガラスの質量を差し引いた値を「洗浄後の付着汚れの質量」とした。
以上の測定結果に基づいて、次式により洗浄率を求めた。
洗浄率(%)=(洗浄前の付着汚れの質量 − 洗浄後の付着汚れの質量)
/洗浄前の付着汚れの質量 × 100
(洗浄効果の参考試験結果)
この参考試験の結果は、表4に示すとおりである。
表4より、参考試験試料は洗浄率8.7%であるのに対し、参考対照試料は5.8%であって、参考試験試料は参考対照試料に比して洗浄率が約1.5倍も高いことが明らかである。この参考試験の結果、本発明に係る電解水組成物は、通常の微酸性電解水に比して、洗浄効果が高いことが確認された。
本発明に係る殺菌補助剤、電解水組成物などは、電解水の殺菌効果をそこなわずに洗浄効果、芳香性を向上させることができ、しかも、より長期間その効果を持続させることができる。電解水に添加する界面活性剤及び香料は食品添加物であるので、食品製造現場における作業者や医療現場における作業者、患者などに対して安全に用いることができる。
有効塩素濃度の時間変化を示すグラフである。 pHの時間変化を示すグラフである。 pHに対する次亜塩素酸の水中での存在割合を示す図である。

Claims (12)

  1. l−メントール及び/又はゲラニオールを有効成分とする電解水の殺菌補助剤。
  2. 前記電解水は、ナトリウムイオン濃度が200ppm以下、pHが4.5〜6.8であり、有効塩素濃度が10〜30ppmであることを特徴とする請求項1に記載の電解水の殺菌補助剤。
  3. 前記電解水が界面活性剤含有電解水であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電解水の殺菌補助剤。
  4. 前記界面活性剤がグリセリン脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項3に記載の電解水の殺菌補助剤。
  5. 前記グリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分の炭素数が14以下であることを特徴とする請求項4に記載の電解水の殺菌補助剤。
  6. 前記グリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分の炭素数が8であることを特徴とする請求項5に記載の電解水の殺菌補助剤。
  7. 電解水の有効塩素濃度の低減抑制に用いられることを特徴とする請求項1から6のいずれか一に記載の電解水の殺菌補助剤。
  8. ナトリウムイオン濃度が200ppm以下、pHが4.5〜6.8であり、有効塩素濃度が10〜30ppmであることを特徴とする電解水、グリセリン脂肪酸エステル及び濃度が10〜50ppmであるl−メントール及び/又はゲラニオールを含むことを特徴とする、有効塩素濃度を維持可能な電解水組成物。
  9. 前記グリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分の炭素数が14以下であることを特徴とする請求項8に記載の、有効塩素濃度を維持可能な電解水組成物。
  10. 前記グリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分の炭素数が8であることを特徴とする請求項9に記載の、有効塩素濃度を維持可能な電解水組成物。
  11. 前記グリセリン脂肪酸エステルの濃度が250ppm以上であることを特徴とする請求項8から10のいずれか一に記載の、有効塩素濃度を維持可能な電解水組成物。
  12. 請求項8から11のいずれか一に記載の、有効塩素濃度を維持可能な電解水組成物が充填された、ガスバリア性と遮光性を有することを特徴とするトリガーボトル。
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