JP5116708B2 - 主桁端部の補強方法及び該方法に用いる主桁端部補強材 - Google Patents

主桁端部の補強方法及び該方法に用いる主桁端部補強材 Download PDF

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Description

本発明は、I桁橋の各主桁の桁端に切欠き部を設ける際に該各主桁の端部を補強するために用いる主桁端部の補強方法及び該方法に用いる主桁端部補強材に関するものである。
鋼橋の形式の1つに、多主I桁橋があり、この種の多主I桁橋の一例としては、たとえば、首都高速道路等の都市部の高架橋で用いられている図14(イ)(ロ)(ハ)及び図15に示す如き3主I桁橋がある。
これは、橋幅方向の両側に立設した一対の脚柱2と、橋幅方向に延びてその両端部を上記各脚柱2にそれぞれ一体に取り付けた横梁3とからなる門型の鋼製橋脚1を備えている。
更に、I桁からなる3本の主桁4,5,6を、橋幅方向に所要間隔で配置して、該各主桁4,5,6のうち、橋幅方向両端部の各主桁(以下、外主桁と云う)4,6の桁端はフルウェブとすると共に、橋幅方向中央部の主桁(以下、中主桁と云う)5の桁端には下部側に切欠き部7を設ける。且つ上記中主桁5における上記切欠き部7の上側の桁端より所要寸法離れた桁端縁部所要個所の両側面と、その両側に位置する上記各外主桁4,6の桁端より所要寸法離れた桁端縁部所要個所の上部内側面とを、上記横梁3と平行に橋幅方向に延びる別々の横桁(以下、端横桁と云う)8a,8bを介しそれぞれ一体に接続した構成として、上記中主桁5の切欠き部7が設けてある桁端と、上記各端横桁8a,8bの橋幅方向の外側端部寄り位置とを、上記鋼製橋脚1の横梁3の各橋軸方向面の下部に突設した桁受けブラケット9a,9b,9cの上側に、支承(シュー)10を介して支持させた構成としてある。
かかる構成としてあるI桁橋によれば、上記鋼製橋脚1の横梁3に、上記各主桁4,5,6を、該横梁3の上下寸法内で受けさせることができるため、上記横梁3の上下端部の高さ位置と、上記各主桁4,5,6の上下端部の高さ位置を揃えることができて、建築限界等により桁高制限を受ける場合に有利な構成とすることができるようにしてある。なお、図14(イ)(ロ)(ハ)及び図15では図示する便宜上、上記鋼製橋脚1の横梁3及び各主桁4,5,6の上側に設ける床版の記載を省略してある。(以後の図も同様。)
ところで、近年、上記図14(イ)(ロ)(ハ)及び図15に示した如き構成を有するI桁橋では、老朽化に伴い、各支承10の機能の劣化や、支承周りの損傷が指摘されてきている。
そのために、上記各支承10の取り替えによる機能回復と、支承周りの補強を行うことができる改修方法として、いわゆる主桁フルウェブ化工事が従来行われている(たとえば、非特許文献1参照)。
上記主桁フルウェブ化工事は、たとえば、図16(イ)(ロ)乃至図18(イ)(ロ)(ハ)の手順で行うようにしてある。すなわち、先ず、図16(イ)(ロ)に示す如く、図14(イ)(ロ)(ハ)及び図15に示したと同様の構成としてあるI桁橋における鋼製橋脚1の横梁3の下側に、橋軸方向に各主桁4,5,6の桁端の下方位置まで延びる幅広の増設横梁11を配置して、その上端部を上記横梁3の下端部に一体に取り付けると共に、該増設横梁11の橋幅方向の両端部を、両脚柱2にそれぞれ一体に固定する。この際、上記増設横梁11の各橋軸方向面における上記各主桁4,5,6の真下となる位置には、予め、ジャッキアップ用受け台12a,12b,12cを、対応する主桁4又は5又は6に沿わせて所要寸法突出させてそれぞれ設けておくようにする。なお、上記中主桁5の下方位置のジャッキアップ用受け台12bは、図16(ロ)に示すように、該中主桁5の切欠き部7よりも支間中央側のフルウェブとなっている部分の下方位置まで突出させておくようにする。
次に、図17(イ)(ロ)(ハ)に示すように、上記増設横梁11の各ジャッキアップ用受け台12a,12b,12c上に設置したジャッキ13をそれぞれジャッキアップして、該各ジャッキ13の上側に上記各主桁4,5,6の下フランジをそれぞれ受けることで、該各主桁4,5,6に作用している荷重を、上記各ジャッキ13及び各ジャッキアップ用受け台12a,12b,12cを介して上記増設横梁11に伝えて支持させるようにする。
次いで、上記のようにして、各主桁4,5,6に作用している荷重を各ジャッキ13及び各ジャッキアップ用受け台12a,12b,12cを介して上記増設横梁11に受けさせると、上記鋼製橋脚1の横梁3の各橋軸方向面に設けてあった各桁受けブラケット9a,9b,9c及びその上側の各支承10には、上記各主桁4,5,6からの荷重が掛からなくなるため、この状態で、上記横梁3より上記既設の各桁受けブラケット9a,9b,9c及び既設の各支承10を撤去する。
その後、上記中主桁5の切欠き部7の周りに設けてあった下フランジを切除してから、図18(ロ)に示すように、中主桁5の桁端を受けていた桁受けブラケット9b及び支承10が撤去された空間にて、上記中主桁5の残存するウェブに、該ウェブの切り欠かれた部分に嵌合可能な所要形状のフルウェブ化補強部材14をボルト接合して、該中主桁5の桁端をフルウェブ化する。更に、該フルウェブ化された中主桁5の桁端における上記増設横梁11の上方で且つ後述する新規支承16の上方に配される位置には、支点上補剛材15をウェブ両側面と下フランジにリブ状に取り付けて補強する。又、同様に、図18(ハ)に示すように、上記各外主桁4,6の桁端における上記増設横梁11の上方で且つ後述する新規支承16の上方に配される位置にも、支点上補剛材15をウェブ両側面と下フランジにリブ状に取り付けて補強しておく。
上記のようにして中主桁5の桁端のフルウェブ化が終了した後は、図18(イ)(ロ)(ハ)に示すように、上記増設横梁11における各主桁4,5,6の桁端の下方となる位置に、新規支承16をそれぞれ設置してから、上記各ジャッキ13をジャッキダウンすることにより、上記各主桁4,5,6の桁端を、上記各新規支承16を介して上記増設横梁11に支持させるようにして、支承の取り替えと支承周りの補強の工事を終了する。
しかる後、上記各ジャッキ13及びジャッキアップ用受け台12a,12b,12cをそれぞれ撤去するようにしてある。更に、必要に応じて、上記中主桁5をフルウェブ化した後、上記各ジャッキ13をジャッキダウンさせるまでの間に、上記既設の各端横桁8a,8bの移設や取り替え等を行うようにしてある。
しかし、上記従来の主桁フルウェブ化工事では、元々フルウェブとしてある各外主桁4,6の桁端と、新たにフルウェブ化する中主桁5の桁端を新規支承16を介して下方から支持するための増設横梁11を、鋼製橋脚1の既設の横梁3の下側に設ける必要があるため、建築限界により上記既設の横梁3の下側の空間が制限されていて、上記増設横梁11を取り付けるための上下方向のスペースが確保できないI桁橋に対しては適用することができないというのが実状である。
以上の点に鑑みて、本出願人は、先の出願(特願2009−040228)において、鋼製橋脚の横梁の下側に補強部材を取り付ける空間が制限されていて、上記従来の主桁フルウェブ化工事で用いる増設横梁を設けるために必要とされる上下方向のスペースが確保できない場合であっても、各支承の交換と、支承周りの補強による改修工事を実施できるようにするためのI桁橋の改修工法を提案している。
ところで、上記本出願人が提案しているI桁橋の改修工法では、図14(イ)(ロ)(ハ)及び図15に示したと同様の構成としてあるI桁橋における各外主桁4,6の桁端部を補強した上で桁端の下部に切欠き部を設けるようにしてある。又、中主桁5における既存の切欠き部7による桁高急変部の疲労に起因する損傷を修復するために、該中主桁5の桁端部に補強を設けた上で、中主桁5の桁端に、上記既存の切欠き部7よりも一回り大きな切欠き部を新たに形成し直すようにしてある。
下里哲弘,「首都高速道路の若返り作戦」,JSSC会誌,社団法人日本鋼構造協会,2003年10月,No.50,p.1−10
ところが、供用下のI桁橋にて、各外主桁4,6や中主桁5の桁端部を補強するためにI桁としてある該各主桁4,5,6の桁端部のウェブの両側に補強材を取り付ける際、該ウェブの側面に既存の補剛材が取り付けられている場合は、この既存の補剛材を撤去してからウェブの側面に補強材を取り付ける必要があるが、ウェブの両側面に補剛材や補強材がまったく取り付けられていない状態になると、該各主桁4,5,6の桁端部の強度低下が懸念される。
そのために、上記各主桁4,5,6の桁端部の強度低下を未然に防止するためには、上記各主桁4,5,6の桁端部のウェブに対しては片面ずつ順次補強材を取り付ける必要がある。
更に、上記各外主桁4,6には、橋幅方向内側面の桁端縁部に、又、上記中主桁5には、橋幅方向両側面の桁端縁部に、それぞれ端横桁8a,8bが取り付けられているが、上記各主桁4,5,6の補強を行う際には、上記端横桁8a,8bとの取り合い部分についても、補強材を取り付ける必要がある。
しかし、上記I桁橋の各主桁4,5,6について、補強材による桁端部の補強を行った上で桁端に切欠き部を設ける作業を効率よく且つ確実に行うための手法は従来提案されていない。
そこで、本発明は、I桁橋にて橋幅方向の一側面又は両側面の桁端縁部に端横桁が取り付けられている主桁の桁端部を、その桁端に切欠き部を設けることができるように補強するために用いる主桁端部の補強方法及び該方法で用いる主桁端部補強材を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、桁端縁部のウェブの橋幅方向の一側面に端横桁が取り付けてあり且つ桁端に切欠き部を設けるべきI桁橋の主桁に対し、先ず、該主桁の桁端部のウェブの他側面に、ウェブ部材に上記主桁の桁端に形成する切欠き部と対応する切欠き部を設けてなる主桁他側補強材を取り付け、次に、主桁の桁端部のウェブの一側面における上記端横桁よりも反桁端側に、別のウェブ部材に上記主桁の桁端に形成する切欠き部の配置と対応した切欠き部を設けてなる主桁一側補強材を取り付け、次いで、上記各補強材の各切欠き部に沿う位置で上記主桁のウェブを切断して該主桁の桁端に切欠き部を形成すると共に、上記端横桁を撤去した後、上記主桁の桁端縁部のウェブの一側面に、上記主桁の桁端に設けた上記切欠き部の上側に残るウェブの上下寸法に応じた上下寸法を有する更に別のウェブ部材を備えた主桁一側桁端補強材を取り付けて、上記主桁の桁端部を上記各補強材で補強するようにする主桁端部の補強方法とする。
又、請求項2に対応して、桁端縁部のウェブの橋幅方向の両側面に端横桁が取り付けてあり且つ桁端に切欠き部を設けるべきI桁橋の主桁に対し、先ず、該主桁の両側面における上記端横桁よりも反桁端側に、ウェブ部材に上記主桁の桁端に形成する切欠き部の配置と対応した切欠き部を設けてなる2つの主桁補強材を順次取り付け、次いで、上記主桁の桁端縁部の両側面に設けてある端横桁を片方ずつ順次撤去すると共に、上記主桁の桁端縁部における上記端横桁を撤去した側の側面に、上記主桁の桁端に上記切欠き部を設けるときにその上側に残るウェブの上下寸法に応じた上下寸法を有する別のウェブ部材を備えた主桁桁端補強材を順次取り付けて上記主桁の桁端部を上記各補強材で補強し、しかる後、上記各主桁補強材の切欠き部及び上記各主桁桁端補強材の下端縁に沿う位置で上記主桁のウェブを切断して該主桁の桁端に切欠き部を形成するようにする主桁端部の補強方法とする。
更に、請求項3に対応して、桁端縁部のウェブの橋幅方向の一側面に端横桁が取り付けてあり且つ桁端に切欠き部を設けるべきI桁橋の主桁の桁端部のウェブの他側面に沿わせて配置するためのウェブ部材に、上記主桁の桁端に形成する切欠き部と対応する切欠き部を設けてなる主桁他側補強材と、上記主桁の桁端部のウェブの一側面における上記端横桁よりも反桁端側に沿わせて配置するための別のウェブ部材に、上記主桁の桁端に形成する切欠き部の配置と対応した切欠き部を設けてなる主桁一側補強材と、上記主桁の桁端に上記切欠き部を設けるときにその上側に残るウェブの上下寸法に応じた上下寸法を有する更に別のウェブ部材を備えた主桁一側桁端補強材とからなる構成を有する主桁端部補強材とする。
又、請求項4に対応して、桁端縁部のウェブの橋幅方向の両側面に端横桁が取り付けてあり且つ桁端に切欠き部を設けるべきI桁橋の主桁の桁端部のウェブの両側面における上記端横桁よりも反桁端側にそれぞれ沿わせて配置するための2つのウェブ部材に上記主桁の桁端に形成する切欠き部の配置と対応した切欠き部をそれぞれ設けてなる主桁一側面側と他側面側の各主桁補強材と、上記主桁の桁端に上記切欠き部を設けるときにその上側に残るウェブの上下寸法に応じた上下寸法を有する別の2つのウェブ部材をそれぞれ備えてなる主桁一側面側と他側面側の各主桁桁端補強材とからなる構成を有する主桁端部補強材とする。
上述の主桁端部補強材の構成において、主桁の桁端部のウェブの橋幅方向の両側面に取り付ける各補強材を、上下方向及び横方向に所要間隔で配列された多数のボルト孔を備えてなる構成とし、且つ上記主桁のウェブを挟んで対応する配置で取り付けられる各補強材のうち、後から取り付けられる側の補強材の所要個所のボルト孔位置に、ボルト頭よりも大径の拡大孔を設けるようにした構成とする。
本発明によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)桁端縁部のウェブの橋幅方向の一側面に端横桁が取り付けてあり且つ桁端に切欠き部を設けるべきI桁橋の主桁に対し、先ず、該主桁の桁端部のウェブの他側面に、ウェブ部材に上記主桁の桁端に形成する切欠き部と対応する切欠き部を設けてなる主桁他側補強材を取り付け、次に、主桁の桁端部のウェブの一側面における上記端横桁よりも反桁端側に、別のウェブ部材に上記主桁の桁端に形成する切欠き部の配置と対応した切欠き部を設けてなる主桁一側補強材を取り付け、次いで、上記各補強材の各切欠き部に沿う位置で上記主桁のウェブを切断して該主桁の桁端に切欠き部を形成すると共に、上記端横桁を撤去した後、上記主桁の桁端縁部のウェブの一側面に、上記主桁の桁端に設けた上記切欠き部の上側に残るウェブの上下寸法に応じた上下寸法としてある更に別のウェブ部材を備えた主桁一側桁端補強材を取り付けて、上記主桁の桁端部を上記各補強材で補強するようにする主桁端部の補強方法、及び、桁端縁部のウェブの橋幅方向の一側面に端横桁が取り付けてあり且つ桁端に切欠き部を設けるべきI桁橋の主桁の桁端部のウェブの他側面に沿わせて配置するためのウェブ部材に、上記主桁の桁端に形成する切欠き部と対応する切欠き部を設けてなる主桁他側補強材と、上記主桁の桁端部のウェブの一側面における上記端横桁よりも反桁端側に沿わせて配置するための別のウェブ部材に、上記主桁の桁端に形成する切欠き部の配置と対応した切欠き部を設けてなる主桁一側補強材と、上記主桁の桁端に上記切欠き部を設けるときにその上側に残るウェブの上下寸法に応じた上下寸法としてある更に別のウェブ部材を備えた主桁一側桁端補強材とからなる構成を有する主桁端部補強材としてあるので、桁端縁部のウェブの橋幅方向の一側面に端横桁が取り付けてある主桁の桁端に新たに切欠き部を設けるときには、予め主桁他側補強材及び主桁一側補強材により該主桁の桁端部のウェブを両側から補強した状態で、上記各補強材に設けてある切欠き部に沿う位置で上記主桁のウェブを切断すればよいため、上記切欠き部の新設に伴う主桁の桁端の強度低下を未然に防止することができる。これにより、I桁橋の供用下で上記主桁の桁端に切欠き部を設ける工事を効率よく且つ確実に実施することが可能になる。
(2)桁端縁部のウェブの橋幅方向の両側面に端横桁が取り付けてあり且つ桁端に切欠き部を設けるべきI桁橋の主桁に対し、先ず、該主桁の両側面における上記端横桁よりも反桁端側に、ウェブ部材に上記主桁の桁端に形成する切欠き部の配置と対応した切欠き部を設けてなる2つの主桁補強材を順次取り付け、次いで、上記主桁の桁端縁部の両側面に設けてある端横桁を片方ずつ順次撤去すると共に、上記主桁の桁端縁部における上記端横桁を撤去した側の側面に、上記主桁の桁端に上記切欠き部を設けるときにその上側に残るウェブの上下寸法に応じた上下寸法としてある別のウェブ部材を備えた主桁桁端補強材を順次取り付けて上記主桁の桁端部を上記各補強材で補強し、しかる後、上記各主桁補強材の切欠き部及び上記各主桁桁端補強材の下端縁に沿う位置で上記主桁のウェブを切断して該主桁の桁端に切欠き部を形成するようにする主桁端部の補強方法、及び、桁端縁部のウェブの橋幅方向の両側面に端横桁が取り付けてあり且つ桁端に切欠き部を設けるべきI桁橋の主桁の桁端部のウェブの両側面における上記端横桁よりも反桁端側にそれぞれ沿わせて配置するための2つのウェブ部材に上記主桁の桁端に形成する切欠き部の配置と対応した切欠き部をそれぞれ設けてなる主桁一側面側と他側面側の各主桁補強材と、上記主桁の桁端に上記切欠き部を設けるときにその上側に残るウェブの上下寸法に応じた上下寸法としてある別の2つのウェブ部材をそれぞれ備えてなる主桁一側面側と他側面側の各主桁桁端補強材とからなる構成を有する主桁端部補強材とすることにより、桁端縁部のウェブの橋幅方向の両側面に端横桁が取り付けてある主桁の桁端に新たに切欠き部を設けるときには、予め該主桁の桁端部のウェブを両側から各主桁補強材及び各主桁桁端補強材により補強した状態で、上記各主桁補強材に設けてある切欠き部及び上記各主桁桁端補強材の下端縁に沿う位置で上記主桁のウェブを切断すればよいため、上記切欠き部の新設に伴う主桁の桁端の強度低下を未然に防止することができ、したがって、I桁橋の供用下で上記主桁の桁端に切欠き部を設ける工事を効率よく且つ確実に実施することが可能になる。
(3)主桁の桁端部のウェブの橋幅方向の両側面に取り付ける各補強材を、上下方向及び横方向に所要間隔で配列された多数のボルト孔を備えてなる構成とし、且つ上記主桁のウェブを挟んで対応する配置で取り付けられる各補強材のうち、後から取り付けられる側の補強材の所要個所のボルト孔位置に、ボルト頭よりも大径の拡大孔を設けるようにした構成とすることにより、主桁の桁端部のウェブの橋幅方向の両側面に取り付ける各補強材のうち、先に取り付ける補強材を、後から取り付ける補強材に設けてある拡大孔と対応する位置に配したボルトのみを用いてボルト止めすることで、後から取り付ける補強材を、先に取り付ける補強材のボルト止めに用いたボルトに干渉することなく上記主桁の桁端部のウェブの橋幅方向の側面に沿わせて配置することができる。
本発明の主桁端部の補強方法及び該方法に用いる主桁端部補強材の実施の一形態として、I桁橋の外主桁の桁端の補強を行う場合の適用例を示す概略斜視図である。 図1の補強材における外主桁外側補強材を示す橋幅方向外側からの概略側面図である。 図1の補強材における外主桁内側補強材と外主桁内側桁端補強材を示す橋幅方向内側からの該略側面図である 図1の補強方法の手順を示すもので、(イ)は外主桁の橋幅方向外側面に外主桁外側補強材を取り付けた状態を示す橋幅方向外側からの概略側面図、(ロ)は外主桁の橋幅方向内側面に外主桁内側補強材を取り付けた状態を示す橋幅方向内側からの該略側面図である。 図1の補強方法における図4(ロ)に続く手順を示すもので、外主桁の桁端に切欠き部を形成した状態を示す橋幅方向内側からの概略側面図である。 図1の補強方法における図5に続く手順を示すもので、(イ)は外主桁の橋幅方向内側における桁端縁部の既設の端横桁を撤去した状態を、(ロ)は外主桁の橋幅方向内側面の桁端縁部に外主桁内側桁端補強材を取り付けた状態をそれぞれ示す橋幅方向内側からの概略側面図である。 本発明の実施の他の形態として、I桁橋の中主桁の桁端の補強を行う場合の適用例を示す概略斜視図である。 図7の主桁端部補強材における第1の中主桁補強材と第1の中主桁桁端補強材を示す橋幅方向一側からの該略側面図である。 図7の主桁端部補強材における第2の中主桁補強材と第2の中主桁桁端補強材を示す橋幅方向他側からの概略側面図である。 図7の主桁端部の補強方法の手順を示すもので、(イ)は中主桁の橋幅方向の一側面に第1の中主桁補強材を取り付けた状態を示す橋幅方向一側からの該略側面図、(ロ)は中主桁の橋幅方向の他側面に第2の中主桁補強材を取り付けた状態を示す橋幅方向他側からの該略側面図である。 図7の主桁端部の補強方法における図10(ロ)に続く手順を示すもので、(イ)は中主桁の橋幅方向他側面側における桁端縁部の既設の端横桁を撤去した状態を、(ロ)は中主桁の橋幅方向の他側面の桁端部に第2の中主桁桁端補強材を取り付けた状態をそれぞれ示す橋幅方向他側からの該略側面図である。 図7の主桁端部の補強方法における図11(ロ)に続く手順を示すもので、(イ)は中主桁の橋幅方向一側面側における桁端縁部の既設の端横桁を撤去した状態を、(ロ)は中主桁の橋幅方向の一側面の桁端部に第1の中主桁桁端補強材を取り付けた状態をそれぞれ示す橋幅方向一側からの該略側面図である。 図7の主桁端部の補強方法における図12(ロ)に続く手順を示すもので、中主桁に新たな切欠き部を設けた状態を示す橋幅方向一側からの該略側面図である。 従来首都高速道路等で用いられている3主I桁橋の一例の概略を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)のA−A方向矢視図、(ハ)は(イ)のB−B方向矢視図である。 図14の3主I桁橋における主桁の支持構造部分を拡大して示す斜視図である。 従来行われている主桁フルウェブ化工事にて鋼製橋脚の横梁の下方に増設横梁を設けた状態を示すもので、(イ)は概略平面図、(ロ)は(イ)のC−C方向矢視図である。 主桁フルウェブ化工事にて各主桁をジャッキアップした状態を示すもので、(イ)は概略平面図、(ロ)は(イ)のD−D方向矢視図、(ハ)は(イ)のE−E方向矢視図である。 主桁フルウェブ化工事にて中主桁をフルウェブ化した後、新規支承の上側に各主桁を載置した状態を示すもので、(イ)は概略平面図、(ロ)は(イ)のF−F方向矢視図、(ハ)は(イ)のG−G方向矢視図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6(イ)(ロ)は本発明の主桁端部の補強方法及び該方法に用いる主桁端部補強材の実施の一形態として、橋幅方向の内側面の桁端縁部に端横桁が取り付けてある主桁として、図14(イ)(ロ)(ハ)及び図15に示したと同様のI桁橋の外主桁4,6を補強対象とする場合を示すもので、以下のようにしてある。
すなわち、上記本発明の主桁端部の補強方法で用いる主桁端部補強材は、図1に概要を示す如く、上記I桁橋におけるフルウェブの桁端を有する外主桁4,6(図示する便宜上、本実施の形態の各図では一方の外主桁4についてのみ示してある)の桁端部のウェブ17の橋幅方向外側面に取り付けるための外主桁外側補強材18と、上記外主桁4,6の桁端部のウェブ17の橋幅方向内側面における既設の端横桁8a又は8bの取付位置aよりも反桁端側(桁端から離反する側)の領域に取り付けるための外主桁内側補強材19と、上記外主桁4,6の桁端部のウェブ17の橋幅方向内側面における桁端位置から、該ウェブ17に取り付ける上記外主桁内側補強材19の桁端寄りの端縁部に所要寸法重なる位置までの領域に取り付ける外主桁内側桁端補強材20とからなる構成とする。
具体的には、上記外主桁外側補強材18は、図1及び図2に示す如く、上記外主桁4,6のウェブ17における桁端から、該外主桁4,6の桁端に設けるべき切欠き部21の主桁中央側の端部よりも所要寸法支間中央寄り位置までの領域、たとえば、上記ウェブ17の桁端から、上記切欠き部21の主桁長手方向に沿う寸法の2倍程度支間中央寄りとなる位置までの領域に沿う平板状のウェブ部材22に、上記外主桁4,6に設けるべき切欠き部21に対応する切欠き部23を設けた構成としてある。更に、上記ウェブ部材22の反主桁取付側面における上記切欠き部23の上端縁部に沿う位置に、水平方向に所要寸法突出するフランジ部24が設けてある。
更に又、上記外主桁外側補強材18の上記ウェブ部材22の反主桁取付側面には、横方向の所要間隔位置に、上下方向に延びる補強用のリブ材25が一体に取り付けてあり、上記ウェブ部材22における上記フランジ部24及び各リブ材25と干渉しない位置で、且つ上記外主桁4,6のウェブ17の橋幅方向内側面側の既設の端横桁取付位置aと干渉しない位置に、上下方向及び横方向に所要間隔で多数のボルト孔26が穿設してある。
上記外主桁内側補強材19は、図1及び図3に示す如く、上記外主桁4,6のウェブ17の橋幅方向外側面に取り付ける上記外主桁外側補強材18の内側で、且つ該外主桁4,6のウェブ17の橋幅方向内側面における既設の端横桁8a又は8bの取付位置よりも反桁端側となる領域に沿う平板状のウェブ部材27に、上記外主桁4,6に設けるべき切欠き部21に対応する個所に切欠き部28を設けた構成としてある。更に、上記ウェブ部材27の反主桁取付側面における上記切欠き部28の上端縁部に沿う位置に、水平方向に所要寸法突出するフランジ部29が設けてある。
上記外主桁内側補強材19のウェブ部材27の反主桁取付側面には、横方向の所要間隔位置、たとえば、上記外主桁外側補強材18に設けた各リブ材25と対応する横方向所要間隔位置に、上下方向に延びる補強用のリブ材30が取り付けてある。更に、上記ウェブ部材27にて、上記外主桁外側補強材18のウェブ部材22に設けた各ボルト孔26と個別に対応する上下方向及び横方向所要間隔の多数個所には、ボルト孔31がそれぞれ穿設してある。
更に、上記外主桁4,6の桁端部のウェブ17を挟んでその両側面に取り付ける上記外主桁外側補強材18と外主桁内側補強材19のうち、後から取り付けることとなる上記外主桁内側補強材19のウェブ部材27には、図3に示すように、上記上下方向及び横方向に所要間隔で配列される各ボルト孔31のうち、所要の複数のボルト孔位置、たとえば、上下方向及び横方向に所要個数おきのボルト孔位置に、締結用のボルト38のボルト頭や締結用のナット(図示せず)が通る径の拡大孔32を穿設した構成としてある。これにより、後述するように、先ず、上記外主桁外側補強材18を外主桁4,6のウェブ17の橋幅方向外側面に取り付けるときには、該外主桁外側補強材18のウェブ部材22に設けてある多数のボルト孔26のうち、上記外主桁内側補強材19のウェブ部材27に設けた各拡大孔32と対応する位置の各ボルト孔26のみに通したボルト38を用いてボルト止めを行うようにすることで、その後、上記外主桁4,6のウェブ17の橋幅方向内側に、上記外主桁内側補強材19の取り付けを行うときには、上記外主桁外側補強材18をボルト止めしている各ボルト38のボルト頭又は該各ボルト38に締めたナット、すなわち、上記外主桁4,6のウェブ17の橋幅方向内側面より突出しているボルト頭又はナットを、上記外主桁内側補強材19のウェブ部材27に設けてある各拡大孔32の内側に受けることで、上記外主桁内側補強材19のウェブ部材27を、上記外主桁外側補強材18を先にボルト止めしている各ボルト38に干渉されることなく上記外主桁4,6のウェブ17の橋幅方向内側面に沿わせて配置できるようにしてある。
上記外主桁内側桁端補強材20は、図1及び図3に示す如く、上記外主桁4,6の桁端下部に所定の切欠き部21を設けるときに該外主桁4,6の桁端のウェブ17にて上記切欠き部21の上側に残る部分と対応する上下寸法で、上記外主桁4,6の桁端位置から、該外主桁4,6のウェブ17の橋幅方向内側面に取り付けた上記外主桁内側補強材19のウェブ部材27の桁端寄り端縁部に所要寸法重なる位置まで横方向に延びる略矩形板状のウェブ部材33を有してなる構成としてある。更に、上記ウェブ部材33の下端縁部の反主桁取付面側に、水平方向に所要寸法突出するフランジ部34が設けてある。なお、上記ウェブ部材33の反桁端側に配置する端縁部は、下端側のコーナ部を切り欠くことで、該ウェブ部材33の反桁端側の端縁部を、上記外主桁内側補強材19のウェブ部材27の桁端寄りの端縁部に所要寸法重ねて配置するときに、該外主桁内側桁端補強材20の下端部に設けてある上記フランジ部34を、上記外主桁内側補強材19のフランジ部29に水平方向に揃えて配置できるようにしてある。
更に又、上記外主桁内側桁端補強材20のウェブ部材33にて、上記外主桁外側補強材18のウェブ部材22に設けた各ボルト孔26と個別に対応する上下方向及び横方向所要間隔の多数個所には、ボルト孔35がそれぞれ穿設してある。且つ該上下方向及び横方向に所要間隔で配列される各ボルト孔35のうち、所要の複数のボルト孔位置には、ボルト頭が通る径の拡大孔36を設けるようにしてある。これにより、上記外主桁内側補強材19の場合と同様に、上記外主桁内側桁端補強材20を、橋幅方向外側面に先に上記外主桁外側補強材18が所定のボルト孔26に通したボルト38でボルト止めしてある状態の外主桁4,6の桁端部のウェブ17の橋幅方向内側面に取り付けるときに、上記外主桁外側補強材18のボルト止めに用いている各ボルト38のボルト頭又は該各ボルト38に締めたナットを、上記各拡大孔36の内側に受けることで、該外主桁内側桁端補強材20のウェブ部材33を上記外主桁4,6の桁端部のウェブ17の橋幅方向内側面に沿わせて配置できるようにしてある。
図1における37は上記外主桁4,6のウェブ17の橋幅方向内側面に取り付ける上記外主桁内側補強材19よりも桁端寄り位置にて、上記ウェブ17の橋幅方向内側面と上記外主桁内側桁端補強材20のウェブ部材33との間に介装するためのフィラープレートである。上記フィラープレート37には、上記外主桁内側桁端補強材20のウェブ部材33における該フィラープレート37に重ねて配置される部分に設けてある各ボルト孔35と個別に対応する図示しないボルト孔を設けておくようにする。又、上記外主桁内側桁端補強材20のウェブ部材33における上記フィラープレート37に重ねて配置される部分に拡大孔36(図3参照)が設けてある場合は、該フィラープレート37にも上記外主桁内側桁端補強材20の拡大孔36と個別に対応する図示しない拡大孔を設けておくようにする。
以上の構成としてある本発明の主桁端部補強材を使用する場合は、図14(イ)(ロ)(ハ)及び図15に示したと同様のI桁橋の外主桁4,6の桁端部のウェブ17に、上記外主桁外側補強材18の各ボルト孔26と対応する位置にそれぞれ図示しないボルト孔を予め穿設しておく。
次に、図4(イ)に示す如く、上記外主桁4,6の桁端部のウェブ17の橋幅方向外側面に、上記外主桁外側補強材18を配置して、そのウェブ部材22に設けてある各ボルト孔26のうち、上記外主桁内側補強材19のウェブ部材27に設けてある各拡大孔32、及び、上記外主桁内側桁端補強材20のウェブ部材33に設けてある各拡大孔36(図3参照)と対応する位置の各ボルト孔26と、それに個別に対応する上記外主桁4,6のウェブ17に穿設した図示しないボルト孔にのみボルト38をそれぞれ挿通させて、該各ボルト38により上記外主桁外側補強材18を、上記外主桁4,6のウェブ17の橋幅方向外側面にボルト止めする。これにより、上記外主桁4,6の桁端部が、上記外主桁外側補強材18により補強されるようになる。
よって、この状態で、上記外主桁4,6の桁端部のウェブ17の橋幅方向内側面における既設の端横桁8a,8b(図4(ロ)参照)よりも反桁端側となる領域について、既設のリブ状の補剛材(図示せず)を切断して撤去する。なお、上記ウェブ17の橋幅方向内側面にて既設の補剛材を撤去した個所は、グラインダー等を用いて平坦にしておくようにする。
次いで、図4(ロ)に示す如く、上記既設の補剛材が撤去された外主桁4,6の桁端部のウェブ17の橋幅方向内側面における上記既設の端横桁8a,8bよりも反桁端側の領域に、上記外主桁内側補強材19を、そのウェブ部材27に設けてある各拡大孔32の内側に上記外主桁外側補強材18のボルト止めに用いている各ボルト38のボルト頭又は該各ボルト38に締めたナットを受けさせるようにして配置する。その後、該外主桁内側補強材19のウェブ部材27にて後の工程で外主桁内側桁端補強材20が重ねて配置される桁端寄りの端縁部を除く部分に設けてある各ボルト孔31と、それに個別に対応する外主桁4,6のウェブ17の図示しない各ボルト孔、及び、上記外主桁外側補強材18のウェブ部材22の各ボルト孔26に、それぞれボルト38を挿通させて、該各ボルト38により、上記外主桁4,6の桁端部のウェブ17の両側面に、上記外主桁外側補強材18と外主桁内側補強材19とをボルト止めして一体となるようにする。
上記のようにして外主桁4,6の桁端部のウェブ17の両側面に上記外主桁外側補強18と外主桁内側補強材19がそれぞれ取り付けられて補強が行われた後は、図5に示すように、上記外主桁4,6の桁端の下部のウェブ17を、上記外側と内側の各補強材18,19に設けてある切欠き部23,28に沿う位置で切断して、該主桁4,6の桁端に、切欠き部21を新たに形成する。
その後、図6(イ)に示すように、上記外主桁4,6の桁端縁部におけるウェブ17の橋幅方向内側面に取り付けられている既設の端横桁8a,8bを撤去する。
しかる後、図6(ロ)に示す如く、上記既設の端横桁8a,8bが撤去された外主桁4,6の桁端縁部におけるウェブ17の橋幅方向内側面に、フィラープレート37(図1参照)を介在させて上記外主桁内側桁端補強材20を配置し、この状態で、上記外主桁内側桁端補強材20のウェブ部材33における上記主桁内側補強材19のウェブ部材27の桁端寄りの端縁部と重なる部分では、該外主桁内側桁端補強材20の各ボルト孔35と、それに個別に対応する上記主桁内側補強材19の各ボルト孔31、及び、外主桁4,6のウェブ17の図示しない各ボルト孔、及び、上記外主桁外側補強材18の各ボルト孔26に、それぞれボルト38を挿通させ、又、上記外主桁内側桁端補強材20のウェブ部材33における上記フィラープレート37と重なる部分では、該外主桁内側桁端補強材20の各ボルト孔35と、それに個別に対応する上記フィラープレート37の図示しない各ボルト孔、及び、外主桁4,6のウェブ17の図示しない各ボルト孔、及び、上記外主桁外側補強材18の各ボルト孔26(図2参照)に、それぞれボルト38を挿通させて、上記外主桁4,6の桁端縁部のウェブ17の両側面に、上記外主桁外側補強材18と外主桁内側桁端補強材20とをボルト止めして一体となるようにする。これにより、上記外主桁4,6の桁端に新設した切欠き部21が、上記各補強材18,19,20により補強され、更に、該切欠き部21の上端縁部に沿って、上記各補強材18,19,20のフランジ部24と29と34による下フランジが形成されるようになる。
上記のようにして外主桁4,6の桁端縁部のウェブ17の橋幅方向内側面に上記外主桁内側桁端補強材20が取り付けられた後は、該外主桁内側桁端補強材20の所要個所に、図示しない端横桁を改めて取り付けるようにすればよい。
このように、本発明の主桁端部の補強方法及び該方法に用いる主桁端部補強材によれば、上記外主桁4,6の桁端部のウェブ17の橋幅方向内側面に設けられている既設の補剛材を撤去するときには、予め該ウェブ17の橋幅方向の外側面に上記外主桁外側補強材18を先に取り付けて補強するようにしてあるため、該外主桁4,6の桁端部の強度低下を未然に防止することができる。又、上記外主桁4,6の桁端のウェブ17を切断して新たに切欠き部21を設けるときには、予め該外主桁4,6の桁端部のウェブ17の両側面に、上記外主桁外側補強材18と外主桁内側補強材19を取り付けて補強するようにしてあるため、上記切欠き部21の新設に伴う外主桁4,6の桁端の強度低下を未然に防止することができる。
したがって、I桁橋の供用下で上記外主桁4,6の桁端に切欠き部21を設ける工事を効率よく且つ確実に実施することが可能になる。
次に、図7乃至図13は本発明の実施の他の形態として、橋幅方向の両側面の桁端縁部に端横桁が取り付けてある主桁として、図14(イ)(ロ)(ハ)及び図15に示したと同様のI桁橋の中主桁5を補強対象とする場合を示すもので、以下のようにしてある。
すなわち、本実施の形態における主桁端部補強材は、図7に概要を示す如く、上記I桁橋における切欠き部を備えた桁端を有する中主桁5の桁端部のウェブ17aの橋幅方向一側面と他側面における既設の端横桁8a,8bの取付位置aよりも反桁端側の領域にそれぞれ取り付けるための主桁一側面補強材及び主桁他側面補強材としての第1及び第2の各中主桁補強材39a及び39bと、上記中主桁5の桁端部のウェブ17aの橋幅方向一側面と他側面における桁端位置から、該ウェブ17aに取り付ける上記第1と第2の各中主桁補強材39a及び39bの桁端寄りの端縁部に所要寸法重なる位置までの領域に取り付ける主桁一側面桁端補強材及び主桁他側面桁端補強材としての第1と第2の各中主桁桁端補強材40a及び40bとからなる構成とする。
具体的には、上記第1と第2の各中主桁補強材39a,39bは、図7乃至図9に示す如く、上記図1乃至図6(イ)(ロ)の実施の形態における外主桁内側補強材19のウェブ部材27と同様に、中主桁5のウェブ17aにおける既設の端横桁8a,8bの取付位置aより、該中主桁5の桁端に既設の切欠き部7に代えて一回り大きなサイズで新たに設けるべき切欠き部7aの主桁中央側の端部よりも所要寸法支間中央寄り位置までの領域、たとえば、上記ウェブ17aにおける既設の端横桁の取付位置から、上記桁端より新たに設けるべき切欠き部7aの主桁長手方向に沿う寸法の2倍程度支間中央寄りとなる位置までの領域に沿う平板状のウェブ部材41a,41bをそれぞれ有し、且つ該各ウェブ部材41a,41bの上記中主桁5の桁端寄りとなる一端側下部に、上記中主桁5に新たに設けるべき切欠き部7aの配置に応じた切欠き部42a,42bを設けた構成としてある。更に、上記ウェブ部材41a,41bの反主桁取付側面における上記切欠き部42a,42bの上端縁部に沿う位置に、水平方向に所要寸法突出するフランジ部43a,43bが設けてある。
上記第1及び第2の各中主桁補強材39a,39bの各ウェブ部材41a,41bの反主桁取付側面には、横方向の所要間隔位置に、上下方向に延びる補強用のリブ材44a,44bが取り付けてあり、上記各中主桁補強材39a,39bの各ウェブ部材41a,41bにおける上記各フランジ部43a,43b及び上記各リブ材44a,44bと干渉しない位置には、上下方向及び横方向に所要間隔で該各中主桁補強材39aと39b同士で個別に対応する多数のボルト孔45がそれぞれ穿設してある。
更に、上記中主桁5のウェブ17aを挟んでその両側面に取り付ける上記第1及び第2の各中主桁補強材39aと39bのうち、後から取り付けることとなるいずれか片方、たとえば、上記第2の中主桁補強材39bのウェブ部材41bには、図9に示す如く、上下方向及び横方向に所要間隔で配列される各ボルト孔45のうち、所要の複数のボルト孔位置、たとえば、上下方向及び横方向に所要個数おきのボルト孔位置に、締結用のボルト38のボルト頭や締結用のナット(図示せず)が通る径の拡大孔46を設けるようにしてある。
上記第1と第2の各中主桁桁端補強材40a,40bは、図7乃至図9に示す如く、上記図1乃至図6(イ)(ロ)の実施の形態における外主桁内側桁端補強材20と同様に、上記中主桁5の桁端下部に新たな切欠き部7aを設けるときに、該切欠き部7aの上側に残る部分のウェブ17aの上下寸法と対応する上下寸法で、上記中主桁5の桁端位置から、該中主桁5のウェブ17aの両側面に取り付ける上記各中主桁補強材39a,39bの桁端寄りの端縁部に所要寸法重なる位置まで横方向に延びる略矩形板状のウェブ部材47a,47bを有してなる構成としてある。更に、上記ウェブ部材47a,47bの下端縁部の反主桁取付面側に、水平に所要寸法突出するフランジ部48a,48bが設けてある。更に又、上記各ウェブ部材47a,47bの反桁端側に配置する端縁部は、下端側コーナ部を切り欠くことで、該各ウェブ部材47a,47bの反桁端側の端縁部をそれぞれ対応する上記各中主桁補強材39a,39bの桁端寄りの端縁部に所要寸法重ねて配置するときに、該各中主桁桁端補強材40a,40bのフランジ部48a,48bを、上記各中主桁補強材39a,39bのフランジ部43a,43bと水平方向に揃えて配置できるようにしてある。
又、上記各中主桁桁端補強材40a,40bのウェブ部材47a,47bの反桁端側の端縁部には、上記各中主桁補強材39a,39bのウェブ部材41a,41bの桁端寄りの端縁部に設けた各ボルト孔45と個別に対応する上下方及び横方向所要間隔の多数個所にボルト孔49がそれぞれ穿設してある。且つ上記各中主桁桁端補強材40a,40bのウェブ部材47a,47bにおける上記反桁端側の端縁部以外の個所には、上下方向及び横方向所要間隔で、該各中主桁桁端補強材40a,40b同士で対応する多数のボルト孔49がそれぞれ穿設してある。
更に、上記中主桁5の桁端部のウェブ17aを挟んでその両側面に取り付ける上記第1と第2の各中主桁桁端補強材40aと40bのうち、後から取り付けることとなるいずれか片方、たとえば、上記第1の中主桁桁端補強材40aのウェブ部材47aには、図8に示す如く、上下方向及び横方向に所要間隔で配列される各ボルト孔49のうち、所要の複数のボルト孔位置に、締結用のボルト38のボルト頭や締結用のナット(図示せず)が通る径の拡大孔50を設けるようにしてある。
図7における51a及び51bは上記中主桁5のウェブ17aの橋幅方向両側面に取り付ける上記各中主桁補強材39a及び39bよりも中主桁5の桁端寄り位置にて、そのウェブ17aと、上記各中主桁桁端補強材40a,40bとの間にそれぞれ介装するためのフィラープレートである。上記各フィラープレート51a,51bには、上記中主桁桁端補強材40a,40bのウェブ部材47a,47bの該フィラープレート51a,51bに重ねて配置される部分に設けてある各ボルト孔49と個別に対応する位置に図示しないボルト孔をそれぞれ穿設しておくようにする。なお、上記第1の中主桁桁端補強材40aのウェブ部材47aにおける上記フィラープレート51aに重ねて配置される部分に拡大孔50(図8参照)が設けてある場合は、該フィラープレート51aにも上記第1の中主桁桁端補強材40aの拡大孔50と個別に対応する図示しない拡大孔を設けておくようにする。
以上の構成としてある本実施の形態の主桁端部補強材を使用する場合は、図14(イ)(ロ)(ハ)及び図15に示したと同様のI桁橋の中主桁5の桁端部のウェブ17aに、上記各中主桁補強材39a,39b及び各中主桁桁端補強材40a,40bの各ボルト孔45,49と個別に対応する位置にそれぞれ図示しないボルト孔を予め穿設しておくようにする。
次に、上記中主桁5の桁端部のウェブ17aの橋幅方向一側面における既設の端横桁8aよりも反桁端側となる領域に設けられている図示しない既設のリブ状の補剛材を切断して撤去し、該撤去個所を、グラインダー等を用いて平坦にしてから、図10(イ)に示す如く、該ウェブ17aの橋幅方向一側面における図示しない既設の補剛材を撤去した領域に、上記第1の中主桁補強材39aを配置して、そのウェブ部材41aに設けてある多数のボルト孔45のうち、上記第2の中主桁補強材39bのウェブ部材41bに設けてある各拡大孔46(図9参照)と対応する位置の各ボルト孔45と、それに対応する上記中主桁5のウェブ17aに設けた図示しないボルト孔にのみボルト38をそれぞれ挿通させて、該第1の中主桁補強材39aを、上記中主桁5のウェブ17aの橋幅方向一側面にボルト止めする。これにより、上記中主桁5の桁端部が、上記第1の中主桁補強材39aによって補強されるようになるため、この状態で、該中主桁5の桁端部のウェブ17aの橋幅方向他側面における既設の端横桁8bよりも反桁端側となる領域について、図示しない既設のリブ状の補剛材を切断して撤去し、該撤去個所をグラインダー等を用いて平坦にしておくようにする。
次いで、図10(ロ)に示す如く、上記中主桁5の橋幅方向他側面における上記既設の端横桁8bよりも反桁端側の図示しない既設の補剛材を撤去した領域に、上記第2の中主桁補強材39bを、そのウェブ部材41bに設けてある各拡大孔46の内側に上記第1の中主桁補強材39aのボルト止めに用いている各ボルト38のボルト頭又は該各ボルト38に締めたナットを受けさせるようにして配置し、その後、該第2の中主桁補強材39aのウェブ部材41bにて後の工程で第2の中主桁桁端補強材40bを重ねて配置する桁端寄りの端縁部を除く部分に設けてある各ボルト孔45と、それに個別に対応する中主桁5のウェブ17aの図示しない各ボルト孔、及び、上記第1の中主桁補強材39aのウェブ部材41aの各ボルト孔45に、それぞれボルト38を挿通させて、該各ボルト38により、上記中主桁5の桁端部のウェブ17aの両側面に、上記第1と第2の各中主桁補強材39a,39bをボルト止めして一体となるようにする。
上記のようにして中主桁5の桁端部のウェブ17aの両側面の所定個所に上記第1と第2の各中主桁補強材39a,39bがそれぞれ取り付けられて該中主桁5の桁端部の補強が行われた後は、図11(イ)に示すように、上記中主桁5の橋幅方向他側面の桁端縁部に取り付けられている既設の片方の端横桁8bの撤去を行い、その後、図11(ロ)に示すように、上記既設の端横桁8bが撤去された中主桁5のウェブ17aの橋幅方向他側面の桁端縁部に、上記フィラープレート51b(図7参照)を介在させて上記第2の中主桁桁端補強材40bを配置し、この状態で、上記第2の中主桁桁端補強材40bのウェブ部材47bに設けてある各ボルト孔49のうち、上記第1の中主桁桁端補強材40aのウェブ部材47aに設けてある各拡大孔50(図8参照)と対応する位置の各ボルト孔49と、それに個別に対応する上記各中主桁補強材39a,39bの桁端寄りの端縁部の各ボルト孔45(図11(イ)参照)又は上記フィラープレート51bの図示しないボルト孔と、中主桁5のウェブ17aの図示しないボルト孔にのみボルト38をそれぞれ挿通させて、該第2の中主桁桁端補強材40bを、上記中主桁5の桁端縁部のウェブ17aの橋幅方向他側面にボルト止めする。
その後、図12(イ)に示す如く、上記中主桁5の橋幅方向一側面の桁端縁部に取り付けられている既設の端横桁8aの撤去を行ってから、図11(ロ)に示すように、上記既設の端横桁8aが撤去された中主桁5の桁端縁部のウェブ17aの橋幅方向一側面に、上記フィラープレート51a(図7参照)を介在させて上記第1の中主桁桁端補強材40aを配置し、この状態で、該第1の中主桁桁端補強材40aのウェブ部材47aの各ボルト孔49に、それに個別に対応する上記第2の中主桁桁端補強材40bの各ボルト孔と、上記各中主桁補強材39a,39bの桁端寄りの端縁部の各ボルト孔45又は上記各フィラープレート51a,51bの図示しないボルト孔と、中主桁5のウェブ17aの図示しないボルト孔に、それぞれボルト38を挿通させて、上記中主桁5の桁端縁部のウェブ17aの橋幅方向両側面に、上記第1と第2の中主桁桁端補強材40a,40bをそれぞれボルト止めして一体とさせるようにする。これにより、上記中主桁5の桁端部が、該中主桁5の桁端に既設の切欠き部7よりも一回り大きな切欠き部42a,42bを備えた上記各中主桁補強材39a,39bと、各中主桁桁端補強材40a,40bにより補強されるようになる。
よって、その後、図13に示すように、上記各補強材39a,39b,40a,40bの各フランジ部43a,43b,48a,48bに沿う位置で、上記中主桁5の桁端部のウェブ17aを切断することで、該中主桁5の桁端に、上記各補強材39a,39b,40a,40bにより補強され、且つ該各補強材39a,39b,40a,40bのフランジ部43a,43b,48a,48bによって形成された下フランジを有する切欠き部7aが新たに形成されるようになる。
上記中主桁5の桁端縁部の両側に端横桁を接続する場合は、該中主桁5のウェブ17aの両側面より既設の端横桁8a,8bを順次撤去すると共に上記各中主桁桁端補強材40a,40bをそれぞれ取り付けた後で、該各中主桁桁端補強材40a,40bの所要個所に、図示しない端横桁を改めて取り付けるようにすればよい。
このように、本実施の形態の主桁端部の補強方法及び該方法に用いる主桁端部補強材によれば、上記中主桁5の桁端部のウェブ17aの橋幅方向の両側面に設けられている既設の補剛材を撤去するときには、橋幅方向一側面の既設の補剛材を撤去した後で、該橋幅方向の一側面に第1の中主桁補強材39aを取り付けて補強してから、橋幅方向他側面の既設の補剛材を撤去するようにしているため、上記中主桁5の桁端部の強度低下を未然に防止することができる。又、上記中主桁5の桁端のウェブ17aを切断して新たに切欠き部7aを設けるときには、予め該中主桁5の桁端部のウェブ17aの両側面における新たに形成する切欠き部7aに沿う位置に、上記各中主桁補強材39a,39bと各中主桁桁端補強材40a,40bを取り付けて補強するようにしてあるため、上記切欠き部7aの新設に伴う中主桁5の桁端の強度低下を未然に防止することができる。
したがって、本実施の形態においても、I桁橋の供用下で上記中主桁5の桁端に新たな切欠き部7aを設ける工事を効率よく且つ確実に実施することが可能になる。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、図1乃至図6(イ)(ロ)の実施の形態における外主桁内側補強材19及び外主桁内側桁端補強材20に設ける拡大孔32,36の位置及び個数は、外主桁4,6の桁端部のウェブ17の橋幅方向の外側面に外主桁外側補強材18をボルト止めして、該外主桁外側補強材18により上記外主桁4,6の桁端部を補強することで、外主桁4,6の桁端部の橋幅方向内側の既設の補剛材を撤去しても、該桁端部にI桁橋が供用可能となる所要の強度を確保できれば、該所要の強度が得られるように強度計算等に基づいて定められるボルト止めすべき個所と数に応じて適宜変更してよい。
図7乃至図13の実施の形態における第2の中主桁補強材39bに設ける拡大孔46の位置及び個数は、中主桁5の桁端部のウェブ17aの橋幅方向一側面に第1の中主桁補強材39aをボルト止めして、該第1の中主桁補強材39aにより上記中主桁5の桁端部を補強することで、中主桁5の桁端部の橋幅方向他側面の既設の補剛材を撤去しても、該桁端部にI桁橋が供用可能となる所要の強度を確保できれば、該所要の強度が得られるように強度計算等に基づいて定められるボルト止めすべき個所と数に応じて適宜変更してよい。又、同様に、第1の中主桁桁端補強材40aに設ける拡大孔50の位置及び個数は、適宜変更してもよい。
又、本発明の主桁端部の補強方法、及び、該方法に用いる主桁端部補強材は、I桁橋にて橋幅方向の一側面又は両側面の桁端縁部に端横桁が取り付けられている主桁の桁端部を補強する場合であれば、図14(イ)(ロ)(ハ)及び図15に示したような首都高速道路の高架橋以外のI桁橋の主桁の桁端部の補強工事にも適用してよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
4 外主桁(主桁)
5 中主桁(主桁)
6 外主桁(主桁)
7,7a 切欠き部
8a,8b 端横桁
17,17a ウェブ
18 外主桁外側補強材(主桁他側補強材)
19 外主桁内側補強材(主桁一側補強材)
20 外主桁内側桁端補強材(主桁一側桁端補強材)
21 切欠き部
22 ウェブ部材
23 切欠き部
26 ボルト孔
27 ウェブ部材
28 切欠き部
31 ボルト孔
32 拡大孔
33 ウェブ部材
35 ボルト孔
36 拡大孔
38 ボルト
39a,39b 中主桁補強材(主桁補強材)
40a,40b 中主桁桁端補強材(主桁桁端補強材)
41a,41b ウェブ部材
42a,42b 切欠き部
45 ボルト孔
46 拡大孔
47a,47b ウェブ部材
49 ボルト孔
50 拡大孔

Claims (5)

  1. 桁端縁部のウェブの橋幅方向の一側面に端横桁が取り付けてあり且つ桁端に切欠き部を設けるべきI桁橋の主桁に対し、先ず、該主桁の桁端部のウェブの他側面に、ウェブ部材に上記主桁の桁端に形成する切欠き部と対応する切欠き部を設けてなる主桁他側補強材を取り付け、次に、主桁の桁端部のウェブの一側面における上記端横桁よりも反桁端側に、別のウェブ部材に上記主桁の桁端に形成する切欠き部の配置と対応した切欠き部を設けてなる主桁一側補強材を取り付け、次いで、上記各補強材の各切欠き部に沿う位置で上記主桁のウェブを切断して該主桁の桁端に切欠き部を形成すると共に、上記端横桁を撤去した後、上記主桁の桁端縁部のウェブの一側面に、上記主桁の桁端に設けた上記切欠き部の上側に残るウェブの上下寸法に応じた上下寸法を有する更に別のウェブ部材を備えた主桁一側桁端補強材を取り付けて、上記主桁の桁端部を上記各補強材で補強するようにすることを特徴とする主桁端部の補強方法。
  2. 桁端縁部のウェブの橋幅方向の両側面に端横桁が取り付けてあり且つ桁端に切欠き部を設けるべきI桁橋の主桁に対し、先ず、該主桁の両側面における上記端横桁よりも反桁端側に、ウェブ部材に上記主桁の桁端に形成する切欠き部の配置と対応した切欠き部を設けてなる2つの主桁補強材を順次取り付け、次いで、上記主桁の桁端縁部の両側面に設けてある端横桁を片方ずつ順次撤去すると共に、上記主桁の桁端縁部における上記端横桁を撤去した側の側面に、上記主桁の桁端に上記切欠き部を設けるときにその上側に残るウェブの上下寸法に応じた上下寸法を有する別のウェブ部材を備えた主桁桁端補強材を順次取り付けて上記主桁の桁端部を上記各補強材で補強し、しかる後、上記各主桁補強材の切欠き部及び上記各主桁桁端補強材の下端縁に沿う位置で上記主桁のウェブを切断して該主桁の桁端に切欠き部を形成するようにすることを特徴とする主桁端部の補強方法。
  3. 桁端縁部のウェブの橋幅方向の一側面に端横桁が取り付けてあり且つ桁端に切欠き部を設けるべきI桁橋の主桁の桁端部のウェブの他側面に沿わせて配置するためのウェブ部材に、上記主桁の桁端に形成する切欠き部と対応する切欠き部を設けてなる主桁他側補強材と、上記主桁の桁端部のウェブの一側面における上記端横桁よりも反桁端側に沿わせて配置するための別のウェブ部材に、上記主桁の桁端に形成する切欠き部の配置と対応した切欠き部を設けてなる主桁一側補強材と、上記主桁の桁端に上記切欠き部を設けるときにその上側に残るウェブの上下寸法に応じた上下寸法を有する更に別のウェブ部材を備えた主桁一側桁端補強材とからなる構成を有することを特徴とする主桁端部補強材。
  4. 桁端縁部のウェブの橋幅方向の両側面に端横桁が取り付けてあり且つ桁端に切欠き部を設けるべきI桁橋の主桁の桁端部のウェブの両側面における上記端横桁よりも反桁端側にそれぞれ沿わせて配置するための2つのウェブ部材に上記主桁の桁端に形成する切欠き部の配置と対応した切欠き部をそれぞれ設けてなる主桁一側面側と他側面側の各主桁補強材と、上記主桁の桁端に上記切欠き部を設けるときにその上側に残るウェブの上下寸法に応じた上下寸法を有する別の2つのウェブ部材をそれぞれ備えてなる主桁一側面側と他側面側の各主桁桁端補強材とからなる構成を有することを特徴とする主桁端部補強材。
  5. 主桁の桁端部のウェブの橋幅方向の両側面に取り付ける各補強材を、上下方向及び横方向に所要間隔で配列された多数のボルト孔を備えてなる構成とし、且つ上記主桁のウェブを挟んで対応する配置で取り付けられる各補強材のうち、後から取り付けられる側の補強材の所要個所のボルト孔位置に、ボルト頭よりも大径の拡大孔を設けるようにした請求項3又は4記載の主桁端部補強材。
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