JP5115058B2 - 電子機器の制御装置及び電子機器の制御方法 - Google Patents
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Description
拍手音等で電子機器を制御する場合、周囲の雑音や、意図せずに生じる音による誤動作を少なくする必要がある。そこで特許文献1〜3では、周囲の雑音や、意図せずに生じる音に対する耐性を高めるために、拍手音の回数を増やしたり、一連の拍手音の前後に他の音が生じていないかを確認したりしている。また、ユーザ毎に電子機器を制御するための拍手のパターンを事前に登録している。
(a)電子機器を制御するために発生させた互いに所定の時間間隔を設けた一連の音波を収音して音響−電気変換する収音器(101)と、前記収音器から出力された音声信号に基づいて前記一連の音波における個々の音波の発生タイミングに応じたエッジ信号を生成するエッジ信号抽出器(107)と、前記エッジ信号に基づいてエッジパルスを生成するエッジパルス生成器(108)と、前記収音器が前記一連の音波の未発生状態で前記一連の音波の最初の音波である第1の音波を収音し、前記エッジパルス生成器が前記第1の音波に対応した第1のエッジパルスを生成したとき、前記第1のエッジパルスを生成した第1の時点から第1の所定の時間t1が経過した後に前記一連の音波の2回目の音波である第2の音波が発生されたか否かを検出するための第1の時間幅t2を有する第1のゲートを生成し、前記エッジパルス生成器が前記第2の音波に対応した第2のエッジパルスを前記第1のゲート内で生成したとき、前記第2のエッジパルスを生成した第2の時点から第2の所定の時間が経過した後に前記一連の音波の3回目の音波である第3の音波が発生されたか否かを検出するための前記第1の時間幅より小なる第2の時間幅t3を有する第2のゲートを生成する判定処理回路(111、114)とを備え、前記第2の所定の時間は、前記第1の時点から前記第2の時点までの時間から前記第2の時間幅の1/2の時間を減じた時間t IN −(t 3 /2)であることを特徴とする電子機器の制御装置。
(b)前記判定処理回路は、前記一連の音波の4回目以降の音波である1または複数の第nの音波(nは4以上の整数)が発生されたか否かを検出するための1または複数の第mのゲート(mは3以上の整数でnより1小さい数)を生成し、前記第2のゲートと前記第mのゲートとにおける隣接するゲートの間隔を前記第2の所定の時間とするよう前記第mのゲートをそれぞれ生成することを特徴とする(a)に記載の電子機器の制御装置。
(c)前記判定処理回路は、前記一連の音波の4回目以降の音波である1または複数の第nの音波(nは4以上の整数)が発生されたか否かを検出するための1または複数の第mのゲート(mは3以上の整数でnより1小さい数)を生成し、前記第2のゲートと前記第mのゲートとにおける隣接するゲートの間隔を順次短くするよう前記第mのゲートをそれぞれ生成することを特徴とする(a)に記載の電子機器の制御装置。
(d)前記判定処理回路は、前記エッジパルス生成器が前記第3の音波に対応した第3のエッジパルスを生成した以降、前記第mのゲートをそれぞれ第n−1の音波に対応した第n−1のエッジパルスと第n−2の音波に対応した第n−2のエッジパルスとの間隔から所定の誤差時間だけ減じたタイミングで生成することを特徴とする(c)記載の電子機器の制御装置。
(e)前記判定処理回路は、前記第2の音波以降の音波をそれぞれの音波を検出するためのゲート内で検出しないとき、前記収音器への音波の入力が停止したことを示す無音フラグを生成することにより前記収音器への音波の入力が停止したことを確定し、前記判定処理回路が検出したエッジパルスの数に対して予め設定された制御動作を示す制御信号を生成することを特徴とする(a)ないし(d)いずれか一項に記載の電子機器の制御装置。
(f)前記収音器より出力された前記音声信号を複数の周波数帯域に分割し、分割した複数の周波数帯域それぞれの音声信号を前記エッジ信号抽出器に出力する帯域分割処理部(1101)を備え、前記エッジ信号抽出器は、前記複数の周波数帯域それぞれの音声信号に基づいて複数の前記エッジ信号を生成し、前記エッジパルス生成器は、前記複数のエッジ信号に基づいて複数の前記エッジパルスを生成することを特徴とする(a)ないし(e)いずれか一項に記載の電子機器の制御装置。
(g)電子機器を制御するために発生させた音波を収音する収音ステップと、前記音波を音響−電気変換して音声信号として出力する音響−電気変換ステップと、前記音声信号に基づいて前記音波の発生タイミングに応じたエッジ信号を生成するエッジ信号生成ステップと、前記エッジ信号に基づいてエッジパルスを生成するエッジパルス生成ステップと、前記エッジパルス生成ステップが前記エッジパルスを予め定めた第1の所定の時間tS生成しない状態で、前記収音ステップが前記電子機器を制御するための一連の音波の最初の音波である第1の音波を収音し、前記エッジパルス生成ステップが前記第1の音波に対応した第1のエッジパルスを生成したとき、前記第1のエッジパルスを生成した第1の時点から第2の所定の時間が経過した後に前記一連の音波の2回目の音波である第2の音波が発生されたか否かを検出するための第1の時間幅t2を有する第1のゲートを生成する第1のゲート生成ステップと、前記エッジパルス生成ステップが前記第2の音波に対応した第2のエッジパルスを前記第1のゲート内で生成したとき、前記第2のエッジパルスを生成した第2の時点から第3の所定の時間が経過した後に前記一連の音波の3回目の音波である第3の音波が発生されたか否かを検出するための前記第1の時間幅より小なる第2の時間幅t3を有する第2のゲートを生成する第2のゲート生成ステップとを含み、前記第3の所定の時間は、前記第1の時点から前記第2の時点までの時間から前記第2の時間幅の1/2の時間を減じた時間t IN −(t 3 /2)であることを特徴とする電子機器の制御方法。
(h)前記一連の音波の4回目以降の音波である1または複数の第nの音波(nは4以上の整数)が発生されたか否かを検出するための1または複数の第mのゲート(mは3以上の整数でnより1小さい数)を生成し、前記第2のゲートと前記第mのゲートとにおける隣接するゲートの間隔を前記第2の所定の時間とするよう前記第mのゲートをそれぞれ生成する第3のゲート生成ステップを更に含むことを特徴とする(g)に記載の電子機器の制御方法。
(i)前記一連の音波の4回目以降の音波である1または複数の第nの音波(nは4以上の整数)が発生されたか否かを検出するための1または複数の第mのゲート(mは3以上の整数でnより1小さい数)を生成し、前記第2のゲートと前記第mのゲートとにおける隣接するゲートの間隔を順次短くするよう前記第mのゲートをそれぞれ生成する第3のゲート生成ステップを更に含むことを特徴とする(g)に記載の電子機器の制御方法。
(j)前記エッジパルス生成ステップが前記第3の音波に対応した第3のエッジパルスを生成した以降、前記第3のゲート生成ステップは前記第mのゲートをそれぞれ第n−1の音波に対応した第n−1のエッジパルスと第n−2の音波に対応した第n−2のエッジパルスとの間隔から所定の誤差時間だけ減じたタイミングで生成することを特徴とする(i)記載の電子機器の制御方法。
(k)前記エッジパルス生成ステップが、前記第2の音波以降の音波に対応したエッジパルスをそれぞれの音波を検出するためのゲート内で生成しないとき、前記収音ステップによる音波の収音が停止されたことを示す無音フラグを生成し、音波の収音が停止したと確定するフラグ生成ステップと、前記エッジパルス生成ステップが生成したエッジパルスの数に対して予め設定された制御動作を示す制御信号を生成する制御ステップとを更に含むことを特徴とする(g)ないし(j)いずれか一項に記載の電子機器の制御方法。
(l)前記音響−電気変換ステップが生成した音声信号を複数の周波数帯域に分割し、分割した複数の周波数帯域それぞれの音声信号を生成する分割ステップとを更に含み、前記エッジ信号生成ステップが、前記複数の周波数帯域それぞれの音声信号に基づいて複数の前記エッジ信号を生成し、前記エッジパルス生成ステップが、前記複数のエッジ信号に基づいて複数の前記エッジパルスを生成することを特徴とする(g)ないし(k)いずれか一項に記載の電子機器の制御方法。
図1は本発明になる電子機器の制御装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。電子機器の制御装置は電子機器内に設けられ、操作者による電子機器の遠隔操作を実現する。第1の実施の形態の電子機器の制御装置は、操作者により発生させられた互いに所定の時間間隔を設けた一連の音波(例えば拍手音)により電子機器を制御する。
第1の実施の形態の電子機器の制御装置は、操作者の拍手音を収音するマイクロフォン(以下、マイクと略す)101と、マイク101からのアナログ音声信号を増幅するアンプ102と、アンプ102から出力されたアナログ音声信号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータ103と、A/Dコンバータ103から出力されたディジタル音声信号をソフトウェア処理により信号処理して拍手音を検出した後、本実施の形態特有の所定の判定処理を行って制御信号を生成して出力する中央処理装置(CPU)112を備える。
A/Dコンバータ103に供給されたアナログ音声信号は、サンプリング周波数fsでサンプリングされてアナログ信号からディジタル信号へ変換された後、CPU112に供給される。なお、サンプリング周波数fsは、A/Dコンバータ103の入力音声信号の最高周波数の2倍以上の周波数である。
拍手音検出処理部105は、絶対値化回路106、エッジ信号抽出器107及びエッジパルス生成器108を備える。絶対値化回路106は、入力されたディジタル音声信号を絶対値化処理し、エッジ信号抽出器107は絶対値化された音声信号からエッジ信号を抽出する。エッジパルス生成器108は、抽出されたエッジ信号に基づいてエッジパルスを生成する。
具体的には、エッジ信号抽出器107は入力された音声信号に基づいて、一連の音波における個々の音波の発生タイミングに応じたエッジ信号を生成し、エッジパルス生成器108はエッジ信号に基づいてエッジパルスを生成する。拍手音検出処理部105は、一連の音波を検出した検出信号としてエッジパルス(エッジ検出フラグ)を出力する。
図2に示す波形信号201は、マイク101で収音された音波(拍手音)がアンプ102を経て、A/Dコンバータ103で変換されたディジタル信号の波形信号を表している。
A/Dコンバータ103でアナログ信号をディジタル信号に変換する際、A/Dコンバータの種類にもよるが、図3のように無音時のレベル305が、A/Dコンバータ103のダイナミックレンジ303の中央になるように、電圧レベルを抵抗分割して設定する。無音時のレベル305は、波形信号301の振幅のおおよその平均値である。
ここで、LPF208が生成する高周波数成分を減衰させた信号は、波形信号201における無音時のレベルの近傍の信号成分を抽出したものである。LPF208の時定数を大きくすると、波形信号201における高周波数成分に対する追従が遅くなる。従ってLPF208は、波形信号201における無音時のレベルに相当する第1の低周波数成分だけを通過させることができる。すなわちLPF208は、波形信号201の振幅のおおよその平均値を通過させる。
減算器209は、波形信号201からLPF208の出力を減算することで、波形信号201の振幅の平均値が0となる波形信号を出力する。
また、LPF208は帯域が分割できるフィルタであればよく、帯域通過フィルタ(BPF)あるいは、高域フィルタ(HPF)としてもよい。
エッジ信号抽出器107では、まず、入力された波形信号202に基づいて低域フィルタ(LPF)210で高周波数成分の減衰処理をして波形信号203を生成する。乗算器211は、LPF210が出力した波形信号203に定数値kを掛けて、波形信号204を生成する。減算器212は、波形信号202から波形信号204を差し引いて得られた波形信号205を、コアリング処理部213に供給する。
このとき、コアリング処理部213での閾値を、“0”ではなく適切な正の値を設定することで、波形信号205で残留していたノイズ除去も可能となる。
図4に示す波形信号401は、図2の波形信号206を拡大したものであり、丸印は各サンプリングデータを示す。エッジパルス生成器108はサンプリングデータを保持するN個のメモリ(rm0〜rmN-1)からなるリングメモリ402を備える。
続いてt=Δtの時刻では、波形信号401におけるt=Δtのサンプリングデータがメモリrm1に上書きされ更新される。すなわち現在時刻t=Δtにおいて最も古い時点のサンプリングデータ(ここでは、t=−N・Δt)を記憶しているメモリに、現在時刻のサンプリングデータが記憶される。メモリのrm2からrm0まではt=0に記憶した値と同じ値を保持している。同様に、Δt毎にメモリは順次一つずつ更新され、現在時刻から過去N回分の値を参照することができる。
sum1−sum0>yth
を満たすとき、エッジ信号が入力されたとみなし、図2の波形信号207のような所定のパルス幅を有するエッジパルスを出力する。本実施形態では、係数を1/4として加重平均値を求めた。なお、古い順からx個のサンプリングデータを記録した時点と現時点の値も含めた新しい順からx個のサンプリングデータを記録した時点とは時間的な間(間隙)があるようにxを設定する。すなわち、x+x<Nの関係となるような値とする。
本実施の形態では、上記したように間隙を設けたが、古い順からx個のサンプリングデータを記録した時点と現時点の値も含めた新しい順からx個のサンプリングデータを記録した時点とが隣接するようにxを設定してもよい。このときは、x+x=Nの関係となる。
上記したythはエッジ検出の閾値であり、小さいほど拍手音を検出し易くなるが、周囲の雑音などでの誤検出も多くなる。一方で、ythが大きいほど誤検出は少なくなるが、拍手音も検出されにくくなる。そこで、拍手音を的確に検出でき、誤検出を極力少なくできるythを設定する。
電子機器を制御するために発生させる拍手音や拍手音に類似したノイズが未発生状態である期間がtsとなると、判定処理回路111は図5(C)に示す静寂フラグFsを生成する。静寂フラグFsが生成された後、マイク101がユーザにより発せられた第1の音波である拍手音を収音する。この第1の音波は、ユーザが電子機器を制御するために発生させようとする互いに所定の時間間隔を設けた一連の音波の、最初の音波である。エッジパルス生成器108は、図5(A)に示す第1の音波に対応した第1のエッジパルス501を生成する。判定処理回路111は、エッジパルス生成器108が第1のエッジパルス501を生成した第1の時点から、第1の所定の時間t1が経過した後に、一連の音波の2回目の音波である第2の音波が発生されたか否かを検出するための図5(B)に示す時間幅t2を有する2回目の拍手音用のゲート504を生成する。
続いてユーザがゲート505内で一連の音波の第3の音波を発生させる。エッジパルス生成器108は、図5(A)に示す第3の音波に対応した第3のエッジパルス503を生成する。判定処理回路111は、エッジパルス生成器108が第3のエッジパルス503を生成した第3の時点から、第3の所定の時間tIN+(t3/2)が経過した後に、マイク101への音波の入力が停止したことを示す無音フラグFNを生成する。また判定処理回路111は、無音フラグFNを生成したことによりマイク101への音波の入力が停止したことを確定する。
まず、判定処理部109の判定処理回路111は、図5(C)に示す静寂フラグFSがセットされているかどうか判定する(ステップS1)。静寂フラグFSがセットされておらず、かつ、図5(A)に示すエッジパルスFPが“0”である状態から、カウンタ110がカウントを開始する。カウント値は、カウント開始時刻(t=0)から図5(I)に示すように増加し、判定処理回路111はカウント値が規定値tSに達するまでの一定期間tS、図5(A)に示すようにエッジパルスFPがセットされない状態(論理0の状態)が続くか否かを判定する。
エッジパルスFPがセットされない状態が一定期間tS続くと(ステップS2のYES、S3のYES)、判定処理回路111は静寂とみなして図5(C)に示すように静寂フラグFSがセットされる(論理1となる)。これによりカウンタ110の時刻tが“0”にリセットされ、一連の判定動作がスタートする(ステップS4、S5)。
1回目の拍手音に基づくエッジパルスFPが図5(A)に501で示すように入力されると、エッジパルスFPが“1”であると判定され(ステップS8のYES)、判定処理回路111は1回目の拍手音のフラグF1を図5(D)に示すようにセットして(論理“1”として)1回目の拍手と判定する(ステップS9)。カウンタ110は時刻tを再び“0”にセットして(ステップS10)、エッジパルスFPの立ち上がりでカウンタ110は図5(I)に示すように再びカウントを開始する。
つまり判定処理回路111は、2回目の拍手音に基づくエッジパルスFPの立ち上がり時点tが、図5(B)に示す時間幅t2を持つ2回目の拍手音用のゲート504(ゲートフラグFG)内であるかどうか判定し、ゲート504内であれば、図5(E)に示すように2回目の拍手音のフラグF2がセットされる(ステップS14)。同時に、1回目の拍手音に基づくエッジパルスFPの立ち上がり時点から2回目の拍手音に基づくエッジパルスFPの立ち上がり時点tまでの値(時間)を、1回目の拍手音と2回目の拍手音のインターバル期間tINとして記憶し、カウンタ110は時刻tをt=0にリセットして再度カウントを始める(ステップS15)。
つまり判定処理回路111は、3回目の拍手音に基づくエッジパルスFPの立ち上がり時点tが、図5(B)に示す時間幅t2より小なる時間幅t3を持つ3回目の拍手音用のゲート505(ゲートフラグFG)内であるかどうか判定し、ゲート505内であれば、図5(F)に示すように3回目の拍手音のフラグF3をセットする(ステップS19)。さらに、3回目の拍手音フラグF3がセットされた後、再度カウンタ110をt=0にリセットしてカウントを始める(ステップS20)。なお、3回目の拍手音用のゲート505は、2回目の拍手音に基づくエッジパルスFPが立ち上がった時点からインターバル期間tINからt3/2の時間を減じた時間が経過した後立ち上がるようにセットする。
判定処理回路111は、無音フラグFNをセットし、マイク101への音波の入力が停止したことを確定する。
以上が、本実施の形態の判定処理部109の判定動作である。
同様に、3回目の拍手音に基づくエッジパルスFP(503)が入力されない状態が、tIN+(t3/2)の時間継続した場合は(ステップS29のYES)、入力失敗と判定して静寂フラグFSとインターバル期間tINと拍手音フラグF1、F2をリセットする(ステップS30)。
また、3回目の拍手音のフラグF3をセットした後、tIN+(t3/2)の時間経過する前に、エッジパルスFPが入力されたときには、予め定めた拍手音の回数より多いので、やはり入力失敗と判定する(ステップS22のYES、ステップS31)。
図5では図示していないが、拍手音を発生させる回数を4回以上とした場合にも、4回目以降の第n(nは4以上の整数)の拍手音を検出するための第m(mは3以上の整数でnより1小さい数)のゲートを、既述した3回目の拍手音用ゲート505と同様に1または複数生成すればよい。第mのゲートは、3回目の拍手音用ゲート505と第nの拍手音が発生されたか否かを検出するための第mのゲートとにおける、隣接するゲートの間隔をインターバル期間tINから3回目の拍手音用ゲート505の時間幅t3の1/2の時間を減じた時間とするよう、それぞれ生成される。
また本実施形態では、2回目の拍手音用のゲート504の時間幅t2を比較的長く設定することで、ユーザの様々な拍手のペースに対応することができる。更にインターバル期間tINを反映させることで、3回目以降の拍手音用のゲートの時間幅t3を時間幅t2より小さい幅とすることができる。インターバル期間tINによりユーザが拍手音を発生させる間隔が判定でき、より小さい時間幅t3であっても拍手音を充分に検出できるためである。時間幅t3を小さくできることで、意図せずに発してしまった拍手音や、不定期に飛び込んでくる周囲のノイズ等による誤動作を減らすことができる。
なお、静寂フラグFSまたは無音フラグFNのどちらか一方を含んだ判定条件、あるいは、いずれのフラグも含まない判定条件としてもよく、これらの場合判定処理部109の判定動作が簡易になる。
しかしながら静寂フラグFS及び無音フラグFNを判定条件とすると、ユーザは所定回数だけ拍手すれば、所定回数+2回分の判定が行われることになり、ユーザに拍手回数が増える負担を課すことなく、判定処理部109の判定動作はより誤動作の少ないものとなり好ましい。更に、周囲で発生する音等への耐性も、他の判定条件の場合より高くなり好ましい。
図7(A)、(C)のいずれの場合にも、1回目と2回目の拍手音のインターバル期間tINを、2回目の拍手音に対応した第2のエッジパルス702、709が発生した時点から3回目の拍手音用ゲート705、712を立ち上げるまでの期間に反映させるようにしているので、本実施の形態であれば、拍手の間隔のばらつきにも対応することができる。
ここまでは図5と同じであるが、図8(A)に803で示す3回目の拍手音に基づくエッジパルスFPが、図8(B)に示す3回目の拍手音用のゲート805の外で生成されている。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本発明の拍手制御を行うとき、周囲に拍手音以外に大きなノイズがある場合、拍手音が周囲の音に埋もれてしまい、検出ができなくなってしまう可能性がある。また、例えば大音量で音楽を聞いている場合などでは、その音楽の中で拍手音と似た音(振幅値や周波数帯域など)が鳴った場合、拍手音として認識してしまい、誤動作を起こす可能性もある。
ここでは、このような拍手音以外の周囲の音により、拍手による制御不能または誤動作につながる可能性がある状態を、騒音状態と呼ぶことにする。
図9において、騒音状態検出部901は、絶対値化回路106で絶対値化された入力波形より、周囲に拍手音以外に連続した大きな音が存在するかどうかを判断し、判定処理部113へ判断結果を出力する。判定処理部113は、カウンタ110と判定処理回路114とから構成されており、第1の実施の形態の判定処理部109と同様の判定に加え、騒音状態検出部901からの判断結果もふまえて、拍手制御を判定する。
図10(A)で加算と記した範囲では、閾値1003よりも大きい値が入力されているので、閾値1003との差分を変数sumに加算し、減算と記した範囲では、閾値1003よりも入力された値が小さいので、差分を変数sumより減算している。このときの変数sumを図10(B)で示す。
次に、本発明の第3及び第4の実施の形態について説明する。第1の実施の形態のエッジ信号抽出器107では、低域フィルタ(LPF)を用いて、低周波数成分であるノイズと高周波数成分である拍手音とを分離しているといえるが、第3及び第4の実施の形態では、入力された音を複数の周波数帯域に分割し、必要な成分と不必要な成分をさらに区別するように構成したものである。
図12(A)に示すLPF1102の周波数特性は、LPF1102の後段で拍手音に基づくエッジの立ち上がりを検出することに配慮して、周波数の遷移域がある程度急峻でリンギングが少ない特性であることが好ましい。またLPF1102は、消費電力を抑えてサンプリング周期内で処理が完結するために、できるだけタップ係数が少ないフィルタ方式であることが望ましい。
本実施の形態による電子機器の制御を電源オンなどに活用する場合は、電源がスタンバイ状態の時に機能させることになるため、処理が簡単なフィルタ方式は、回路規模が少なく、かつ、消費電力が少なくて済むので好ましい。
減算器1103は、LPF1102より出力された低域成分を、オフセット成分除去部104から出力されたオフセット成分を除去した信号から差し引く。従って減算器1103は、オフセット成分を除去した信号中の低域成分が減衰された、すなわち、高域フィルタ特性が付与された高域周波数成分(以下、高域成分)を出力する。
高域成分拍手音検出処理部1104及び低域成分拍手音検出処理部1105は、A/Dコンバータ103でサンプリングされたレートそのままで、入力された音声信号に対して処理を施す。ここでは、A/Dコンバータ103のサンプリング周波数はfsである。従って高域成分拍手音検出処理部1104は、サンプリング周波数fsの高域成分に基づいて高域エッジパルスFPHを生成し、低域成分拍手音検出処理部1105はサンプリング周波数fsの低域成分に基づいて、低域エッジパルスFPLを生成する。
高域成分ダウンサンプリング器1106及び低域成分ダウンサンプリング器1107は、周波数帯域分割した信号を帯域分割数に応じてサンプリングレートを落としてその後の処理にかかる周期を長くし、処理にかかる時間的余裕を持たせる。同時に、周波数分割方式としての電力の低減を目的とし、A/Dコンバータ103のサンプリング周波数fsを帯域分割数2で除算したサンプリング周波数(サブサンプリング周波数fs’)に変換する。サンプリング周波数fsは、周知のサンプリング定理より、A/Dコンバータ103の入力音声信号の最高周波数の2倍以上の周波数である。
高域成分ダウンサンプリング器1106及び低域成分ダウンサンプリング器1107にてサンプリングレートを1/2へレートを落とす際の方法としては、高域成分と低域成分共に同相にダウンサンプリングする場合と、逆相(180度)で異なるダウンサンプリングをする場合があるが、逆相の方が位相の異なる信号が何れかの成分に含まれるため好ましい。
高域成分拍手音検出処理部1104は、サンプリング周波数(1/2)fsの高域成分に基づいて高域エッジパルスFPH’を生成し、低域成分拍手音検出処理部1105はサンプリング周波数(1/2)fsの低域成分に基づいて、低域エッジパルスFPL’を生成する。
このように帯域分割処理部1101のフィルタ処理がサブサンプリングの前置フィルタとして働き、折り返し成分の影響を受けることなく、サンプリングレートを1/2で処理できる。
ここで取り扱われるエッジパルスは、サンプリング周波数fsの場合のエッジパルスFPH及びFPLの場合について説明するが、サンプリング周波数(1/2)fsの場合のエッジパルスFPH’及びFPL’でも構わない。得られたエッジパルスに対する評価の仕方について説明する。
図14の例では、2回目の拍手に基づく高域エッジパルスFPHが検出できなかったが、低域エッジパルスFPLは全ての拍手に基づいたものが検出できた。ここでは評価の仕方として、1回目の拍手を全ての始まりとし、誤検出を避けることを重要視して、高域エッジパルスFPHと低域エッジパルスFPLの両方の論理積を1回目の拍手の演算結果として算出している。
また、全ての回数の拍手において演算内容を高域エッジパルスFPHと低域エッジパルスFPLの論理和としてエッジパルスの検出回数の総和を評価することも可能である。検出精度を向上させるか、誤認識に対する耐性を高めるか、は環境に応じて設定されることが好ましい。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、ある決められた回数(第1の実施の形態では3回)のみの拍手音を判定する判定処理部109の制御方法(判定処理アルゴリズム)を示した。しかし、ある決められた回数のみについてしか判定できないと、この拍手音による電子機器制御を実際に用いる場合、電子機器の状態に応じて制御を変えたとしても、その時点では一種類の制御しかできないことになる。これは、本発明を用いるにあたり、大きな制約となってしまう。
数種類の拍手の回数を識別し、各回数に応じた制御動作をそれぞれ設定できれば、利用の幅も広がる。そこで、本実施の形態では、数種類の拍手回数を判定する制御方法を説明する。
一方で、図15(C)のT1及びT2の期間内(t<tIN+(t3/2))の間にエッジパルスFPが検出された場合、3回目の拍手の後、所定期間エッジパルスFPが検出されないという条件を満たしていないので、3回の拍手による制御は失敗となる。
ここで、図15(C)に示す各期間T1〜T3において4回目の拍手音に基づくエッジパルスFPが生成された場合をそれぞれ説明する。
ゲート1302内である期間T2、つまりt≧tIN−(t3/2)、かつ、t<tIN+(t3/2)の間に4回目の拍手音に基づくエッジパルスFPが生成されると、判定処理回路111は4回目の拍手音に基づく音波が発生されたことを検出する。4回目の拍手音に基づくエッジパルスFPが生成された時点tから、T3の期間であるtIN+(t3/2)が経過するまでエッジパルスFPが生成されないことが確認されると、4回の拍手の判定条件を満たし、4回の拍手による制御は成功となる。
本実施例のように3回または4回の拍手で制御する設定となっている場合には、既述したように3回の拍手の判定条件を満たしているため、3回の拍手による制御と判定される。
期間T1内でエッジパルスFPがセットされた場合、拍手回数が3回、4回のどちらの判定条件にも一致しないので、入力失敗となる。期間T2内でエッジパルスFPがセットされなければ3回の拍手と判定され、期間T2内でエッジパルスFPがセットされた場合は、3回の拍手である可能性はなくなる。更に期間T2内でエッジパルスFPがセットされ、期間T3内でエッジパルスFPがセットされなければ、4回の拍手と判定される。
拍手の回数が増えるほど、ユーザの拍手のペースが少しずつではあるが速くなる傾向がみられる。その場合、3回目以降の拍手音を検出するためのゲートを同じインターバル期間で設けている第1〜第5の実施の形態では、ユーザが等間隔で正しく拍手を入力しているつもりでも、ユーザの意思通り判定されない可能性がある。
図17は拍手のペースが早くなった場合を表しており、図17(A)、(C)に示すエッジパルスFPは、1回目と2回目の拍手のインターバル期間tINと2回目と3回目の拍手のインターバル期間tIN'とは、tIN'=tIN−Δtという関係にある。同様に3回目tIN'と4回目の拍手のインターバル期間tIN''とは、tIN''=tIN'−Δtという関係になっており、それぞれ一つ前のインターバル期間より微小期間Δtだけ短くなっていることを示している。
電子機器のおかれている環境により、拍手音は様々に反響する。第6の実施の形態では、環境に左右されないような構成とした。更に、エッジ信号抽出器107に対してわずかな回路の追加で実現した。図18に第6の実施の形態のブロック図を示す。図中、図2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
第7の実施の形態では、図2に示す第1の実施の形態のエッジ信号抽出器107の替わりに、図18に示すエッジ信号抽出器1071を備える。
LPF2101、2102は、絶対値化回路106から出力された波形信号202の高周波数成分を減衰させた波形信号を生成する。LPF2101から出力された波形信号は、乗算器2111で乗算され波形信号2031となる。LPF2102から出力された波形信号は、乗算器2112で乗算され波形信号2032となる。
波形信号2031、2032は、最大値検出器214に入力される。最大値検出器214は、入力された波形信号の各サンプリングデータの、より大きいほうを検出し、波形信号2041を生成する。減算器212は波形信号202から波形信号2041を減算し、波形信号2051を出力する。コアリング処理部213は、波形信号2051に対してある閾値よりも小さい場合は“0”とするコアリング処理を施し、波形信号206を生成する。
図19(A)は電源オフ時、図19(B)は電源オン時のテレビ1801をそれぞれ示している。テレビ1801の正面上部にはマイク101が設けられており、その隣には発光色が異なる複数の発光ダイオード(LED)からなるインジケータ1802が設けられている。
また、エッジパルスFPがセットされたときに、インジケータ1802のうち黄色光を発光するLEDを、判定フラグFJがセットされたときに、インジケータ1802のうち緑色光を発光するLEDを駆動させるようにすれば、ユーザは今の拍手を検出しているかどうかや、判定が成功したかどうかをLEDの発光色で知ることができ、ストレスのない制御が実現できる。
この実施例では、図19(A)に示す電源オフ時に3回拍手すれば、図19(B)に示す電源オンの状態に、また、図19(B)に示す電源オンの状態で3回拍手すれば、図19(A)に示す電源オフの状態になる。
図20(A)に示すテレビ1801の電源オフの状態で4回拍手すれば、図20(B)に示す電源オンの状態へ遷移する。
また、図20(C)のメニュー画面オンの状態で4回拍手すれば、図20(A)のテレビ1801の電源オフ状態へと遷移する。このように、一つの電子機器(ここではテレビ1801)に対して、拍手音の回数毎に設定した複数の制御が行える。
なお、パソコン2001には、既述したマイク101に相当するマイク2002が拍手音を収音できるように設置されている。
テレビ1801は3回の拍手では反応せず、また、パソコン2001は4回の拍手では反応しないので、使い分けが可能になる。なお、ここでは2つの電子機器の制御の例を示しているが、制御可能な電子機器の数や電子機器の種類を限定するものではない。
また、以上の実施の形態及び実施例では、ユーザ(操作者)が発生させた拍手によって電子機器を制御する場合を説明したが、これに限るものではない。ユーザは電子機器を制御するために音波を所定回数発生させればよく、音波発生方法としては拍手以外の方法(例えば、ユーザが手に持った物体を最寄りの位置にある机などの何かに叩いて発する打撃音その他)も本発明に含まれる。
102 アンプ
103 A/Dコンバータ
104 オフセット成分除去部
105 拍手音検出処理部
106 絶対値化回路
107 エッジ信号抽出器
108 エッジパルス生成器
109、113 判定処理部
110 カウンタ
111、114 判定処理回路
112 中央処理装置(CPU)
208、210、1102 低域フィルタ(LPF)
213 コアリング処理部
901 騒音状態検出部
1101 帯域分割処理部
1104 高域成分拍手音検出処理部
1105 低域成分拍手音検出処理部
1106 高域成分ダウンサンプリング器
1107 低域成分ダウンサンプリング器
1801 テレビ
1802 インジケータ
1901 メニュー画面
2001 パソコン
Claims (12)
- 電子機器を制御するために発生させた互いに所定の時間間隔を設けた一連の音波を収音して音響−電気変換する収音器と、
前記収音器から出力された音声信号に基づいて前記一連の音波における個々の音波の発生タイミングに応じたエッジ信号を生成するエッジ信号抽出器と、
前記エッジ信号に基づいてエッジパルスを生成するエッジパルス生成器と、
前記収音器が前記一連の音波の未発生状態で前記一連の音波の最初の音波である第1の音波を収音し、前記エッジパルス生成器が前記第1の音波に対応した第1のエッジパルスを生成したとき、前記第1のエッジパルスを生成した第1の時点から第1の所定の時間が経過した後に前記一連の音波の2回目の音波である第2の音波が発生されたか否かを検出するための第1の時間幅を有する第1のゲートを生成し、前記エッジパルス生成器が前記第2の音波に対応した第2のエッジパルスを前記第1のゲート内で生成したとき、前記第2のエッジパルスを生成した第2の時点から第2の所定の時間が経過した後に前記一連の音波の3回目の音波である第3の音波が発生されたか否かを検出するための前記第1の時間幅より小なる第2の時間幅を有する第2のゲートを生成する判定処理回路とを備え、
前記第2の所定の時間は、前記第1の時点から前記第2の時点までの時間から前記第2の時間幅の1/2の時間を減じた時間であることを特徴とする電子機器の制御装置。 - 前記判定処理回路は、前記一連の音波の4回目以降の音波である1または複数の第nの音波(nは4以上の整数)が発生されたか否かを検出するための1または複数の第mのゲート(mは3以上の整数でnより1小さい数)を生成し、
前記第2のゲートと前記第mのゲートとにおける隣接するゲートの間隔を前記第2の所定の時間とするよう前記第mのゲートをそれぞれ生成することを特徴とする請求項1に記載の電子機器の制御装置。 - 前記判定処理回路は、前記一連の音波の4回目以降の音波である1または複数の第nの音波(nは4以上の整数)が発生されたか否かを検出するための1または複数の第mのゲート(mは3以上の整数でnより1小さい数)を生成し、
前記第2のゲートと前記第mのゲートとにおける隣接するゲートの間隔を順次短くするよう前記第mのゲートをそれぞれ生成することを特徴とする請求項1に記載の電子機器の制御装置。 - 前記判定処理回路は、前記エッジパルス生成器が前記第3の音波に対応した第3のエッジパルスを生成した以降、前記第mのゲートをそれぞれ第n−1の音波に対応した第n−1のエッジパルスと第n−2の音波に対応した第n−2のエッジパルスとの間隔から所定の誤差時間だけ減じたタイミングで生成することを特徴とする請求項3記載の電子機器の制御装置。
- 前記判定処理回路は、前記第2の音波以降の音波をそれぞれの音波を検出するためのゲート内で検出しないとき、前記収音器への音波の入力が停止したことを示す無音フラグを生成することにより前記収音器への音波の入力が停止したことを確定し、前記判定処理回路が検出したエッジパルスの数に対して予め設定された制御動作を示す制御信号を生成することを特徴とする請求項1ないし4いずれか一項に記載の電子機器の制御装置。
- 前記収音器より出力された前記音声信号を複数の周波数帯域に分割し、分割した複数の周波数帯域それぞれの音声信号を前記エッジ信号抽出器に出力する帯域分割処理部を備え、
前記エッジ信号抽出器は、前記複数の周波数帯域それぞれの音声信号に基づいて複数の前記エッジ信号を生成し、
前記エッジパルス生成器は、前記複数のエッジ信号に基づいて複数の前記エッジパルスを生成することを特徴とする請求項1ないし5いずれか一項に記載の電子機器の制御装置。 - 電子機器を制御するために発生させた音波を収音する収音ステップと、
前記音波を音響−電気変換して音声信号として出力する音響−電気変換ステップと、
前記音声信号に基づいて前記音波の発生タイミングに応じたエッジ信号を生成するエッジ信号生成ステップと、
前記エッジ信号に基づいてエッジパルスを生成するエッジパルス生成ステップと、
前記エッジパルス生成ステップが前記エッジパルスを予め定めた第1の所定の時間生成しない状態で、前記収音ステップが前記電子機器を制御するための一連の音波の最初の音波である第1の音波を収音し、前記エッジパルス生成ステップが前記第1の音波に対応した第1のエッジパルスを生成したとき、前記第1のエッジパルスを生成した第1の時点から第2の所定の時間が経過した後に前記一連の音波の2回目の音波である第2の音波が発生されたか否かを検出するための第1の時間幅を有する第1のゲートを生成する第1のゲート生成ステップと、
前記エッジパルス生成ステップが前記第2の音波に対応した第2のエッジパルスを前記第1のゲート内で生成したとき、前記第2のエッジパルスを生成した第2の時点から第3の所定の時間が経過した後に前記一連の音波の3回目の音波である第3の音波が発生されたか否かを検出するための前記第1の時間幅より小なる第2の時間幅を有する第2のゲートを生成する第2のゲート生成ステップとを含み、
前記第3の所定の時間は、前記第1の時点から前記第2の時点までの時間から前記第2の時間幅の1/2の時間を減じた時間であることを特徴とする電子機器の制御方法。 - 前記一連の音波の4回目以降の音波である1または複数の第nの音波(nは4以上の整数)が発生されたか否かを検出するための1または複数の第mのゲート(mは3以上の整数でnより1小さい数)を生成し、前記第2のゲートと前記第mのゲートとにおける隣接するゲートの間隔を前記第2の所定の時間とするよう前記第mのゲートをそれぞれ生成する第3のゲート生成ステップを更に含むことを特徴とする請求項7に記載の電子機器の制御方法。
- 前記一連の音波の4回目以降の音波である1または複数の第nの音波(nは4以上の整数)が発生されたか否かを検出するための1または複数の第mのゲート(mは3以上の整数でnより1小さい数)を生成し、前記第2のゲートと前記第mのゲートとにおける隣接するゲートの間隔を順次短くするよう前記第mのゲートをそれぞれ生成する第3のゲート生成ステップを更に含むことを特徴とする請求項7に記載の電子機器の制御方法。
- 前記エッジパルス生成ステップが前記第3の音波に対応した第3のエッジパルスを生成した以降、前記第3のゲート生成ステップは前記第mのゲートをそれぞれ第n−1の音波に対応した第n−1のエッジパルスと第n−2の音波に対応した第n−2のエッジパルスとの間隔から所定の誤差時間だけ減じたタイミングで生成することを特徴とする請求項9記載の電子機器の制御方法。
- 前記エッジパルス生成ステップが、前記第2の音波以降の音波に対応したエッジパルスをそれぞれの音波を検出するためのゲート内で生成しないとき、前記収音ステップによる音波の収音が停止されたことを示す無音フラグを生成し、音波の収音が停止したと確定するフラグ生成ステップと、
前記エッジパルス生成ステップが生成したエッジパルスの数に対して予め設定された制御動作を示す制御信号を生成する制御ステップとを更に含むことを特徴とする請求項7ないし10いずれか一項に記載の電子機器の制御方法。 - 前記音響−電気変換ステップが生成した音声信号を複数の周波数帯域に分割し、分割した複数の周波数帯域それぞれの音声信号を生成する分割ステップとを更に含み、
前記エッジ信号生成ステップが、前記複数の周波数帯域それぞれの音声信号に基づいて複数の前記エッジ信号を生成し、
前記エッジパルス生成ステップが、前記複数のエッジ信号に基づいて複数の前記エッジパルスを生成することを特徴とする請求項7ないし11いずれか一項に記載の電子機器の制御方法。
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