JP5112817B2 - ソーラーパネル付換気扇 - Google Patents

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Description

本発明は、ソーラーパネル付換気扇に係り、より詳しくは、公営住宅等の建物の空室に用いられ、その室内の換気を行うソーラーパネル付換気扇に関する。
近年、建物はますます気密化が進み、室内の換気の問題が採り上げられるようになっている。
一方、環境を汚さず、かつ無尽蔵ともいえる太陽エネルギーを利用して発電させようとする太陽光発電の開発が活発であり、太陽光発電を行うソーラーパネルが知られている。
このソーラーパネルは各種方面で利用されており、例えば、気密性を有する建物の室内換気を行う目的で開発されたものとして、ソーラーパネルを利用した換気扇が知られている(例えば特許文献1参照)。
図12に示すように、上記特許文献1に開示された換気扇100は、気密性を有する建物の室内換気を行う目的で開発されたものであり、同軸パイプ101の室内側端部に設けられた軸流ファン102を備えている。この軸流ファン102はモータ1103により回転駆動されるようになっている。又、同軸パイプ101は、建物の壁110に埋め込まれている。
又、モータ103は風力羽根104を介しての風力発電の電力と、太陽熱発電による電力とで回転駆動されるように構成されている。そして、太陽熱発電は屋外に設置されたソーラーパネルによって得られるようになっている。
特開2004−347206号公報
ところで、例えば公営住宅等の建物や民間の賃貸住宅用の建物では、住人の転居から次の人が入居するまでの間、建築後から人が入居するまでの間、あるいは長期間にわたる不在等の事情により、空室状態が続くことがある。
又、普段はあまり使用しない別荘や倉庫等もいわば空室状態である。
人が生活していない住居は傷みが早く、そのため、次に入居する人に不快な感じを抱かせずに、手入れした状態を維持して引き渡すまでの間、その管理が大変である。例えば、カーテン等も使用しない状態だと、畳や内壁が太陽光により焼けて変色して汚くなることから、通常は黒い紙等で作ったカーテン等で遮光したりして対応している。
しかし、カーテン等をした場合、太陽光による畳等の変色は防止することができるが、室内が閉め切られているため、外気との空気の流通が得られず、室内の空気が澱んでしまう。近年の建物は特に気密性が高いうえに、特に夏等は外気温が高いため室温が著しく上昇し、上昇した空気の逃げ場がない状態である。その結果、湿気により内壁等へカビが付着したり、壁紙が傷んだりするという問題がある。
建物の台所や浴室には備え付けの換気扇があるが、空室で電気が使用できない状態なので、その換気扇を使用することはできない。
この問題を解決するためには、例えば管理会社の担当者が定期的に点検してまわり、全部の窓を開けて部屋に空気を入れる等の作業が必要となる。空室が例えば1室であれば、多少は管理の大変さは軽減されるが、それでも換気する等の手間を省略することはできず、又、空室が多ければそれだけ手間や時間がかかり、管理が大変であり、その結果、人件費も嵩み大きな負担となっている。
空室では、次の入居者が入居し次第、日常生活が始まり、備え付けの換気扇も稼動するため、室内の換気も常時行われるようになる。そのため、空室状態が解除されるまでの間に、人手が不要となり、かつ換気効果が充分得られる換気扇を仮に取り付けておき、解除されたら、速やかに、かつ容易に取り外しできるような構造の換気扇があれば、上記問題を解決できる。そのうえ、取り付けのために建物に細工をせずに、建物の被取り付け部位を利用して取り付けることができる構成が好ましい。そして、そのためには、小型、かつ簡単な構造で、容易に持ち運びできるような換気扇が望ましい。
ところが、前記特許文献1の換気扇100では、室内換気用のものであり、しかもソーラーパネルを使用しているが、この換気扇100は、構造が複雑であり、容易に取り付けたり、取り外したりすることはできない。
すなわち、壁110内に同軸パイプ101が埋め込まれており、この同軸パイプ101内にモータ103や軸流ファン101が設けられ、かつ風力羽根104からの発電を行う発電機も同軸パイプ101内に設けられている。そのため、壁110内から同軸パイプ101等を取り外すことは、壁110を壊す等しなければならず、実質的に不可能である。又、ソーラーパネルは屋外に設置されている。
そのため、仮に、前述のような公営住宅等の建物で、短期間だけ換気のために特許文献1の換気扇100を用いるとした場合、取り付けるために新たに工事しなければならず、又、取り外した場合、その部位を埋めて元の状態に戻したりしなければならない。このように、取り付けや取り外しが困難なため、多くの手間と時間と人手がかかる、という問題が生じる。
そこで、公営住宅等の建物の建設時に、当初から上記換気扇100を取り付けておくことも考えられるが、敷地等の問題もあり、例えばソーラーパネルの設置場所が困難である。又、公営住宅等が、例えば数百世帯の住戸で構成されている場合、各住戸にそれぞれ少なくとも1個の換気扇100を設置することになり、多くの経費が必要となり、建設費の高騰に結びついてしまう、という問題がある。
このため、本発明では、前記従来例の不都合を改善し、構造が簡単で容易に持ち運びでき、建物の被取り付け部位を利用して容易に取り付け、取り外しができると共に再利用が可能となり、かつ自動的に空室の換気を行うことができるソーラーパネル付換気扇を提供することを目的とする。
本発明のソーラーパネル付換気扇は、建物内部の換気を行うソーラーパネル付換気扇において、
太陽光を採り入れて発電した電力を供給する発電部と、
この発電部を支持するパネル支持体と、
前記発電部から供給された電力により換気を実施する換気扇本体部とを備え、
前記発電部を、太陽光を採り入れて発電するソーラーパネルと、このソーラーパネルに装備されると共に当該ソーラーパネルにより発電された電気を蓄電する蓄電器とを有する構成とし、
前記換気扇本体部を、前記ソーラーパネルの発電により回転駆動するモータと、このモータの回転駆動により回転されるファンと、これらのモータおよびファンを保持すると共に前記建物の第1の被取り付け部位に着脱可能に装着する枠体とを備えた構成とし、
前記パネル支持体を、前記ソーラーパネルに連結した紐状部材で形成すると共に、当該紐状部材の先端に前記建物の室内の引戸サッシの上方に横方向に架けわたされたカーテンレールに引っ掛けて支持するフック部を有する構成とし、
前記パネル支持体により、太陽光が当たる位置となるように前記ソーラーパネルを任意の位置に配置可能とすることを特徴とする(請求項1)。
この発明によれば、ソーラーパネル付換気扇が、発電部と換気扇本体部とを備えて構成され、発電部がソーラーパネルと蓄電器とを有し、換気扇本体部が、モータとファンとこれらのモータおよびファンを保持する枠体とで構成されているので、構造が簡単であり、かつ容易に持ち運びできると共に、自動的に空室の換気を行うことができる。
又、枠体を介して換気扇本体部を建物の第1の被取り付け部位に取り付け、発電部をパネル支持体により、建物の室内の引戸サッシの上方に横方向に架けわたされたカーテンレールに引っ掛けて支持させることで、ソーラーパネル付換気扇を取り付けることができる。取り外しも逆の手順により行え、取り外した後は別の部屋で使うことができ、これにより、建物の被取り付け部位を利用して容易に取り付け、取り外しができると共に再利用が可能となる。
さらに、発電部の取り付けに際して、長さ調整可能な紐状部材のフック部を建物の室内の引戸サッシの上方に横方向に架けわたされたカーテンレールに引っ掛けて発電部のソーラーパネルを支持することができる。そのため、取り付け、取り外しが容易となり、又、紐状部材が長さ調整可能となっているので、ソーラーパネルを太陽光に対しての最適の位置に配置することができる。
本発明において、前記建物の室内にガラス小窓がスライド自在となった枠状の小窓部を有する引戸サッシに用いられ、前記枠体を、前記小窓部に挿入される本体部と、前記モータおよびファンを支持するモータ支持部と、前記建物の室内への風雨の侵入を防止するフードとを備えて構成し、前記本体部に、前記ファンから送り込まれる空気を排出させる開口部を形成すると共に、前記小窓部の前記ガラス小窓がスライド自在にはめ込まれる前記第1の被取り付け部位に挿入する挿入部を設けてもよい(請求項2)。
この発明によれば、枠体の挿入部を建物における引戸サッシの第1の被取り付け部位に挿入することで換気扇本体部を取り付けることができる。その結果、既存のものを利用して取り付けるので、ソーラーパネル付換気扇の取り付けるために新たに工事などしなくてもすみ、又、取り外した後も修復しなくてもすむ。特に、公営住宅等の建物では、引戸サッシの規格が統一されており、小窓部も大きさが統一されていることから、1種類の換気扇本体部、ひいてはソーラーパネル付換気扇を準備しておけばよいので、製作や管理が容易である。
本発明において、前記フードを、前記小窓部のガラス小窓を開けたときそのガラス小窓を前記フードが挿通可能な大きさに形成してもよい(請求項3)。
この発明によれば、枠体に一体的に設けられたフードが小窓部を挿通可能な大きさに形成されえているので、換気扇本体部を室内側から取り付けることができる。その結果、取り付け工事に際して、例えば雨の日でも作業に何らの支障もなく行うことができ、決められた工期を守ることができる。
本発明において、前記枠体の開口部に、前記建物への虫の侵入を防止する防虫網を設けてもよい(請求項4)。
この発明によれば、ソーラーパネルを用いた換気扇であり、この換気扇は1日のほとんどが稼動している。稼働中は、換気により室内の空気が排出されるので、外部から虫等が換気扇本体部を経由して室内に侵入することはできないが、取り付け、取り外し時等を含めて、例え、わずかな時間、換気扇の稼動が停止した場合でも、枠体の開口部に防虫網が設けられているので、虫等が室内に侵入することはなくなり、その結果、不快な感じを抱くことはない。
本発明において、前記枠体を、前記建物の室内に設けられた室内空調用のダクト穴に装着する構成とすると共に、前記枠体を、中心部が開口され前記ダクト穴外周に当接する本体部と、この本体部と一体的に形成され前記ダクト穴に挿入される挿入部とを有する構成としてもよい(請求項5)。
この発明によれば、枠体の挿入部を建物の室内空調用のダクト穴に挿入することで換気扇本体部を取り付けることができる。その結果、既存のものを利用して取り付けるので、ソーラーパネル付換気扇の取り付けるために新たに工事などしなくてもすみ、又、取り外した後も修復しなくてもすむ。特に、公営住宅等の建物では、引戸サッシの規格が統一されており、小窓部も大きさが統一されていることから、1種類の換気扇本体部、ひいてはソーラーパネル付換気扇を準備しておけばよいので、製作や管理が容易である。
本発明において、前記枠体の挿入部に当該挿入部の長手方向に沿って複数のスリットを形成すると共に、挿入部先端に前記ダクト穴の直径より大きな径の先端抜止め部を形成し、この先端抜止め部は、前記枠体の前記ダクト穴への挿入時には縮小してダクト穴へ挿入可能となり、ダクト穴貫通時には拡開して前記ダクト穴の端部に係止可能な構成としてもよい(請求項6)。
この発明によれば、枠体の挿入部がダクト穴に挿入され、かつ貫通したとき、先端抜止め部が拡開してダクト穴の端部に係止可能となるので、枠体を建物に確実に固定することができ、換気扇の稼動時に、換気扇本体部が不安定な状態になったり、落下したりすることがなく、これにより、換気扇の安全な運転が保障される。
本発明において、前記第1の被取り付け部位が建物の屋根裏を構成する軒下である場合に使用され、この軒下に前記換気扇本体部を設けてもよい(請求項7)。
この発明によれば、軒下に設けた換気扇本体部に、太陽光を採り入れ発電する発電部から電力が供給されるので、屋根裏での換気が可能となる。その結果、室内を上昇して集まった温まった空気を換気して外部に排出できるので、屋根裏を快適な状態に維持できる。
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、ソーラーパネル付換気扇が、発電部と換気扇本体部とを備えて構成され、発電部がソーラーパネルと蓄電器とを有し、換気扇本体部が、モータとファンとこれらのモータおよびファンを保持する枠体とで構成されているので、構造が簡単であり、かつ容易に持ち運びできると共に、自動的に空室の換気を行うことができる。
又、枠体を介して換気扇本体部を建物の第1の被取り付け部位に取り付け、発電部をパネル支持体により、建物の第2の被取り付け部位に支持させることで、ソーラーパネル付換気扇を取り付けることができる。取り外しも逆の手順により行え、取り外した後は別の場所で使うことができ、これにより、建物の被取り付け部位を利用して容易に取り付け、取り外しができると共に再利用が可能となる。
さらに、発電部の取り付けに際して、長さ調整可能な紐状部材のフック部を建物の室内の引戸サッシの上方に横方向に架けわたされたカーテンレールに引っ掛けて発電部のソーラーパネルを支持することができる。そのため、取り付け、取り外しが容易となり、又、紐状部材が長さ調整可能となっているので、ソーラーパネルを太陽光に対しての最適の位置に配置することができる。
以下、本発明に係るソーラーパネル付換気扇(以下、単に換気扇という)の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜6には上記換気扇1の第1実施形態が示されており、図1は換気扇1の基本システム図、図2は換気扇1の全体概略図、図3は換気扇1を、例えば公団の建物の室内Rに取り付けた状態の正面図、図4は図3におけるIV-IV線に沿った縦断面図、図5は換気扇1の斜視図、図6は外気吸入ファン30の斜視図である。
まず、図1に基づいて換気扇1の基本システムを説明する。
上記換気扇1は、太陽光を採り入れて発電した電力を供給する発電部10と、この発電部10から供給された電力により換気を実施する換気扇本体部20とを備えて構成されている。
発電部10は、太陽光を採り入れて発電するソーラーパネル11と、このソーラーパネル11により発電された電気を蓄電する蓄電器12と、発電部10と換気扇本体部20とを結ぶ回路15と、この回路15中に設けられた抵抗13と、図略のスイッチおよび光感知センサとを備えて構成されている。
換気扇本体部20は、ソーラーパネル11の発電により回転駆動するモータ21と、このモータ21の回転駆動により回転されるファン22と、これらのモータ21およびファン22を保持すると共に、建物の第1の被取り付け部位である引き戸サッシ50(図2,5,6参照)に着脱可能に装着する枠体23とを備えて構成されている。
ソーラーパネル11は、その大きさが、例えば、縦寸法が180〜190mm、横寸法が250〜260mm、厚さ寸法が15〜20mmに形成され、平面大きさが、紙の規格であるB4サイズとほぼ同じ大きさに形成されている。
このソーラーパネル11の出力はMAXで4.5W、電流はMAXで250mA、電流はMAXで18Vとなるように設定されている。しかし、通常時、つまり実際の使用時には、実験データからみると、上記それぞれの数値の70〜75%で運転されており、この状態で充分な効果を得ることができる。
モータ21は小型の直流ファンモータ21が使用されており、その大きさは、例えば80mm×80mm×厚さ25.5mmとなっている。そして、最大風量が0.73m/min〜1.2m/min、駆動電圧が8.4〜13.8V(直流)、駆動電流が80mAとなっている。
ファン22の大きさは、後述する小窓部53(図5参照)の高さ寸法、例えば100〜120mmと略同じ寸法の直径に形成されている。ファン22は、電流が160mA、回転が2150mine、電力が1Wとなっている。
蓄電器12は、例えばリチウムイオン電池等で、充、放電可能な電池が用いられ、DC12V、容量1000mAh〜1600mAhのものが用いられている。
前述のように、ソーラーパネル11の電流がMAXで250mA、蓄電器12が170mA、モータ21の駆動電流が80mAとしたとき、ソーラーパネル11(晴天時)により発電された電力18V、250mAでモータ21の80mAを駆動させながら蓄電器12に充電する。これを数式で表すと、250−80=170mAとなり、充電電流が170mAであることが理解できる。
又、容量1000mAhの蓄電器12を用いた場合にどの程度の時間でフル充電になるか計算すると、1000÷170≒5.9となり、日照時間内の5.9時間で充分に充電することが可能である。
充電途中で日陰になる等、太陽光発電が停止した場合、既に充電した蓄電器12により換気扇1を駆動させる。この場合、1000÷80=12.5となり、蓄電器12だけで12.5時間作動することになる。
以上から、ソーラーパネル11の1日の発電稼動時間を算出する。ソーラーパネル11において最も効率よい発電が期待できる日照時間が、例えば7:00〜16:00までの9時間とした場合、この9時間に上記12.5時間を加えた約20時間稼動できることになる。この稼働時間では、確かに24時間フル稼働には到達しないが、この約20時間の稼動は、前述のような小型、軽量の換気扇1の能力としては充分な効果を得るものである。
次に、図2に基づいて前記換気扇1の構造を説明する。
換気扇1は、前記発電部10と前記換気扇本体部20とを備えている。
発電部10は、太陽光を採り入れて発電する前記ソーラーパネル11と、このソーラーパネル11の裏面に一体的に設けられ、ソーラーパネル11により発電された電気を蓄電する蓄電器12とを備えて構成されている。
又、ソーラーパネル11の例えば上面にはパネル支持体17が設けられている。
このパネル支持体17は、ソーラーパネル11を太陽光の当たる所定位置に支持するものであり、一端がソーラーパネル11の上面に固着され、他方がフリーとなった紐状部材である例えば鎖18と、この鎖18の先端に設けられたフック部材19とで形成されている。
鎖18は長さ調整可能となっており、又、フック部材19は、例えば鉤型に形成されている。その結果、ソーラーパネル11を太陽光Hが当たる所定の位置に配置する際、鉤型のフック部材19を第2の被取り付け部位(具体的には、後述するカーテンレール57)に引っ掛け、鎖18でソーラーパネル11を吊るした状態で配置することができる。
なお、紐状部材を、鎖18に換えてロープ等を用いてもよく、又、フック部材19は鉤型でなくてもよく、その位置に固定できる例えば洗濯ばさみ状のものでもよい。
前記換気扇本体部20は、建物の第1の被取り付け部位である引き戸サッシ50に着脱可能に装着する枠体23を備えている。
この枠体23は、建物の引き戸サッシ50の上部に設けられている小窓部53(図5,6も参照)に挿入される本体部23Aと、前記モータ21およびファン22を支持するモータ支持部23Bと、建物の室内への風雨の侵入を防止するフード23Cとを備えて構成されている。
本体部23Aは、図3に詳細を示すように、矩形状のプレートで形成されており、その略中央部には、ファン22から送り込まれる空気を排出させる開口部23Dが形成されている。この開口部23Dは長方形となっている。
本体部23Aの短辺方向両端部は、所定幅寸法で長辺方向に沿った窓枠挿入部23Eとなっている。この窓枠挿入部23Eは、枠体23を、建物の被取り付け部位としての、例えば公共住宅に装備されている引き戸サッシ50の上部小窓部53に装着する際、小窓用枠部55の溝55Aに挿入できるようになっている。
又、開口部23Dには、外部から室内への虫の侵入を防止する防虫網24が張られている。
モータ支持部23Bは、本体部23Aの室内側表面に設けられている。このモータ支持部23Bは、前記ファン22を開口部23Dに対して適切な距離を保つように、又ファン22の回転の支障とならないような形状に形成されている。そして、軽量化を図るために、所定幅に形成された例えば4枚のプレート状部材を、図3に示すように、例えば襷掛け状に配置してモータ21を均等に支持するようになっている。
前記フード23Cは、雨や雪、強い風等が、開口部23Dから室内へ吹き込むのを防止するためのものであり、本体部23Aの前方側、つまり室外側に突出して形成されている。このフード23Cは、その投影面積が前記開口部23Dを覆える大きさに形成されており、側面断面が、なだらかな円弧状となって前方に突出した形状となっている。そして、フード23Cは、上部小窓部53のガラス小窓54を開けたとき、その開口空間を挿通できるようになっている。
以上の説明は、室内の空気を室外に排出する換気扇1の説明であったが、図4には、外気を室内に取り入れる外気吸入ファン30が示されている。
この外気吸入ファン30は、空室の状態が長期間に及ぶとき等、そして、特に夏の気温上昇時に、室内の温度が著しく上昇した場合等、換気扇1だけで室内空気を換気しても、室内の温度を下げることができないので、外気を吸入して換気し、よって室内の温度を下げようとするものである。
図4に示すように、外気吸入ファン30は、矩形形状のプレートで形成された枠本体31と、この枠本体31の室外側表面に設けられたフード32とを備えて形成されている。枠本体31の略中央部には矩形形状の開口部31Aが形成されており、この開口部31Aには、防虫網33が張られている。又、枠本体31の短辺方向両端部は、所定幅寸法で長辺方向に沿った窓枠挿入部31Eとなっている。この窓枠挿入部31Eは、枠本体31を、前記引き戸サッシ50の上部小窓部53に装着する際、小窓用枠部55の溝55Aに挿入できるようになっている。
図3,4からもわかるように、外気吸入ファン30は、前記換気扇1の枠体23の本体部23Aにフード23Cを設けた形状と、略同じ形状である。
そして、以上のような外気吸入ファン30も、前記換気扇1の枠体23と同様に、前記引き戸サッシ50A(図5参照)とは別の引き戸サッシ50Bの小窓部53に、容易に取り付け、取り外し可能に装着されるようになっている。
次に、図5,6に基づいて、以上のような換気扇1と外気吸入ファン30とを、例えば公共住宅の室内の引き戸サッシ50に取り付けた状態を説明する。
まず、建物の室内Rの説明をする。
建物の室内Rには、外部との境界として引き戸サッシ50が例えば2枚、左右にスライド自在に設けられている。この引き戸サッシ50は、アルミ等で所定の規格寸法に形成された枠部材51と、この枠部材51に嵌め込まれた窓ガラス52を備えて形成されている。
又、引き戸サッシ50の上部には枠状に形成された小窓部53が設けられ、この小窓部53には、スライド開閉式のガラス小窓54が嵌め込まれている。ガラス小窓54は、上記小窓部53における小窓用枠部55の溝55A内に挿入され、その溝部55A内をスライドできるようになっている。
さらに、引き戸サッシ50の上方の建物の壁部56には、建物の第2被取り付け部位であるカーテンレール57が敷設されている。
前記換気扇1は、図5に示された2枚の引き戸サッシ50のうち、1枚の引き戸サッシ50Aの小窓部53と、カーテンレール57とにわたって取り付けられている。
すなわち、小窓部53のガラス小窓54を開けておいて、その開放空間に、換気扇1の枠体23の挿入部23Eを、その上下いずれか一方を先に前記溝部55Aに差し込み、他方の位置を調整しながら反対側を、反対側の溝部55Aに差し込んで枠体23が取り付けられている。この際、フード23Cは室外側に位置している。
枠体23の取り付けは、室内において、まず枠体23を両手に持った状態でフード23Cを、ガラス小窓54を開けた開放空間を挿通させておいて、上記のような動作で行われる。
これに対して、前記ソーラーパネル11は、その発電側面が太陽光を取り入れるガラス52に対向して配置されている。すなわち、ソーラーパネル11は、前記先端のフック部材19をカーテンレール57に引っ掛けた後、鎖18に吊るされた状態で設けられ、ソーラーパネル11が最適位置となるように、鎖18の長さが調整され、例えば枠部材51の上部のガラス54に対向している。
なお、ソーラーパネル11は鎖18に吊るされた状態であるが、蓄電器12も一体的に設けられていることから所定の重量があり、又、空室の室内は換気のための空気の流れがあるだけなので、ソーラーパネル11が不安定な状態となることはない。
又、前記換気扇1が取り付けられた1枚の引き戸サッシ50Aに対して、例えば隣の室Rの引き戸サッシ50Bには、前記外気吸入ファン30が取り付けられている。
すなわち、外気吸入ファン30は引き戸サッシ50Bの小窓部53のガラス小窓54を開けた開放空間に設けられている。そして、モータ21等を含む換気扇本体部20が装着された引き戸サッシ50Aのある室Rと、外気吸入ファン30が装着された引き戸サッシ50Bのある室Rとは、建物の良好な室内換気のために、ドア等を開け放しておいた方がよい。
外気吸入ファン30の取り付けに際しては、前述の枠体23の取り付けと略同様の手順で行われる。
そのため、室内Rには、外気吸入ファン30から外気が吸入され、その外気と室内の空気が混入した状態で、換気扇1によって室外に排出される。そして、この換気扇1の駆動は、窓ガラス52から入射される太陽光Hにより発電するソーラーパネル11からの電気によって行われる。
以上のような第1実施形態の換気扇1によれば、次のような効果が得られる。
(1)換気扇1が、発電部10と換気扇本体部20とを備えて構成され、発電部10がソーラーパネル11と蓄電器12とを有し、換気扇本体部20が、モータ21とファン22とこれらのモータ21およびファン22を保持する枠体23とで構成されているので、構造が簡単であり、かつ容易に持ち運びできると共に、自動的に空室の換気を行うことができる。
(2)枠体23を介して換気扇本体部20を建物の第1の被取り付け部位である引き戸サッシ50に取り付け、発電部10を鎖18により、建物の第2の被取り付け部位であるカーテンレール57に支持させることで、換気扇1を取り付けることができる。取り外しも逆の手順により行え、取り外した後は別の所で使うことができ、これにより、カーテンレール57を利用して容易に取り付け、取り外しができると共に再利用が可能となる。
(3)枠体23の挿入部23Eを引戸サッシ50の小窓用枠部55の溝55Aに挿入することで、換気扇本体部20を小窓部53に取り付けることができる。その結果、既存のものを利用して取り付けるので、換気扇1の取り付けるために新たに工事などしなくてもすみ、又、取り外した後も修復しなくてもすむ。特に、公営住宅等の建物では、引戸サッシ50の規格が統一されており、小窓部53も大きさが統一されていることから、1種類の換気扇本体部20、ひいては換気扇1を準備しておけばよいので、製作や管理が容易である。
(4)枠体23に一体的に設けられたフード23が小窓部53を挿通可能な大きさに形成されているので、換気扇本体部20を室内側から取り付けることができる。その結果、取り付け工事に際して、例えば雨の日でも作業に何らの支障もなく行うことができ、決められた工期を守ることができる。
(5)換気扇1の取り付けは、枠体23の挿入部23Eを、窓枠55の溝部55Aに挿入するだけで行えるので、誰でも取り付け工具なしで、容易に取り付け、取り外しができる。その結果、取り付け工事の作業性の向上を図ることができる。
(6)発電部10の取り付けに際して、長さ調整可能な鎖18のフック部19を建物のカーテンレール57に引っ掛けて発電部10のソーラーパネル11を支持することができる。そのため、取り付け、取り外しが容易となり、又、鎖18が長さ調整可能となっているので、ソーラーパネル11を太陽光に対しての最適の位置に配置することができる。
(7)ソーラーパネル11を用いた換気扇1であり、この換気扇1は1日のほとんどが稼動している。稼働中は、換気により室内の空気が排出されるので、外部から虫等が換気扇本体部20を経由して室内に侵入することはできないが、取り付け、取り外し時等を含めて、例え、わずかな時間、換気扇の稼動が停止した場合でも、枠体23の開口部23に防虫網24が設けられているので、虫等が室内に侵入することはなくなり、その結果、不快な感じを抱くことはない。
(8)ソーラーパネル11を用いた換気扇1であり、この換気扇1は1日のほとんどが稼動しているので、公営住宅等の空室、貸室、オフィス等の空室の換気を自動的に行うことができる。そのため、例えば、管理会社の担当者が定期的に部屋を見て回り、室内の換気をする等の管理が不要となり、その結果、人件費の削減が可能となる。
(9)ソーラーパネル11を用いた換気扇1であり、この換気扇1は1日のほとんどが稼動しているので、普段使用しない部屋の換気(別荘等)、電源のない、又は空室でブレーカを落としている家庭、電源のないガレージ、倉庫の換気等にも用いることができ、その場合、それらの部屋の換気を行えるので、建物の老朽化を少しでも遅らせることができる。
(10)ソーラーパネル11を用いた換気扇1であり、この換気扇1は蓄電器12を備えているので、家の電源をOFFにしても、又、日照が得られなくても、蓄電器12に充分に蓄電されている場合、蓄電器12だけで12.5時間作動させることができる。そのため、効率のよい換気が可能となる。
(11)換気扇1のモータ21は、例えば80mm×80mm×厚さ25.5mmの小型の直流ファンモータであるが、最大風量が0.73m/min〜1.2m/minもあるので、小さくても大きな風量を得ることができ、効率のよい換気を行うことができる。
次に、図7〜9に基づいて、本発明の換気扇1の第2実施形態を説明する。
なお、この第2実施形態において、前記第1実施形態の換気扇1の構造、および使用部材等と同じものには、同一符号を付すとともに、その詳細な説明は省略又は簡略化する。
本第2実施形態の換気扇2は、室内の空調設備用のダクト穴56Aがあけられている場合に、そのダクト穴56Aを被取り付け部としてそこに取り付けたものである。
すなわち、本第2実施形態は、室内に前記引き戸サッシ50が設けられておらず、あるいは引き戸サッシ50が設けられていてもその上部にガラス小窓がない場合に適用されるものである。
ここで、空調設備用のダクト穴56Aは、例えばφ45とφ100の大きさのもの、2種類が多く用いられている。
図7に示すように、本第2実施形態の換気扇2は、前記ソーラーパネル11と、このソーラーパネル11と一体的になった前記蓄電器12と、前記換気扇本体20と、この換気扇本体20が装着された枠体43と、前記ソーラーパネル11を太陽光の当たる所定位置に支持する前記パネル支持体17を備えている。
本第2実施形態の換気扇2は、前述のように、室内の空調設備用のダクト穴56Aに枠体43を取り付けたものであり、従って、この枠体43の構造が、前記第1実施形態の換気扇1の枠体23と異なっているものである。
すなわち、枠体43は中央部が丸状の開口部43Fとなったドーナツ形状に形成された枠本体43Aと、この枠本体43Aに設けられたモータ支持部43Bと、枠本体43Aの前方、つまりモータ支持部43Bとは反対側に枠本体43Aと一体的に形成された挿入部43Cとを含み形成されている。
挿入部43Cは丸パイプ状に形成され、その外形寸法は、前記空調設備用のダクト穴56Aの直径と略同じ大きさになっている。又、挿入部43Cの先端には、外周外側に突出した断面略釣り針状の係止部43Dが形成されている。
そして、この係止部43Dは、挿入部43Cおよび枠本体43Aの抜け止め用であり、枠体43をダクト穴56Aに装着したとき、図7に仮想線で示すように、ダクト穴56Aの室外側端部で拡開し、これにより、挿入部43C、ひいては枠体43がダクト穴56Aから抜けないようになっている。
さらに、挿入部43Cの先端側には、先端から枠本体43A側に所定寸法後退した位置まで複数のスリット43Eが形成されている。これらのスリット43Eは、挿入部43Cの長手方向に沿って形成されている。
これにより、係止部43Dの外径がダクト穴56Aの直径よりも大きく形成されていても、挿入部43Cをダクト穴56Aに挿入すると、スリット43Eの部位で挿入部43Cが縮小されるため、図7に仮想線で示すようにダクト穴56Aに押し込むことができ、挿入部43Cが完全に挿入されたとき、スリット43Eが元の状態に戻り、つまり拡開し、先端の係止部43Dが前述のように抜け止めとなる。
なお、枠本体43Aの壁56側表面に、例えばスポンジで形成されたパッキン44を貼り付けてもよく、このようにすれば、枠体43をダクト穴56Aに装着した載、壁56の塗装等を傷めることがない。
又、枠本体43Aの開口部43Fには、防虫網45が設けられている。
図8,9には、以上のような構成の換気扇2を取り付けた状態が示されている。
これらの図8,9に示すように、換気扇2の枠体43が、室R内に既に形成されている空調設備用のダクト穴56Aに装着されており、換気扇2のソーラーパネル11が、フック部材19をカーテンレール57に引っ掛けて鎖18で支持され、パネル11表面が太陽光Hに当たるように窓ガラス52に対向して所定位置に配置されている。
以上のような第2実施形態によれば、前記(1)、(4)、(6)〜(11)と略同様の効果を得ることができると共に、次に示すような効果を得ることができる。
(12)枠体43の挿入部43Cを建物の室内空調用のダクト穴56Aに挿入することで、換気扇本体部20を取り付けることができる。その結果、既存のものを利用して取り付けるので、換気扇2の取り付けるために新たに工事などしなくてもすみ、又、取り外した後も修復しなくてもすむ。特に、一般的なダクト穴56Aの大きさがφ45とφ100との2種類の大きさに統一されていることから、2種類の換気扇本体部20、ひいては換気扇2を準備しておけばよいので、製作や管理が容易である。
(13)枠体43の挿入部43Cの先端にダクト穴56Aの直径より大きな径の先端抜止め部43Dが形成されており、枠体43の挿入部43Cがダクト穴56Aに挿入され、かつ貫通したとき、先端抜止め43Dが拡開してダクト穴56Aの端部に係止可能となるので、枠体43を建物に確実に固定することができ、換気扇2の稼動時に、換気扇本体部20が不安定な状態になったり、落下したりすることがなく、これにより、換気扇2の安全な運転が保障される。
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記第1実施形態では、換気扇1を建物の室内の引き戸サッシ50に取り付けたが、換気扇1の取り付け位置は室内に限らない。図10に示すように、換気扇1を建物の屋根の軒下と引き戸サッシ50とにわたって設け、屋根裏換気を行うようにしてもよい。
すなわち、換気扇1の換気扇本体部20を軒下の板部材60に、前記引き戸サッシ50のガラス小窓53の大きさよりわずかに小さな矩形状の開口部60Aを形成し、この開口部60Aを覆うようにして、換気扇1の枠体23が図略の固定具を介して取り付けられている。この際、換気扇本体部20が屋根裏側に位置し、フード23Cは屋根裏外に突出している状態となっている。
又、ソーラーパネル11は、前記フック部材19および鎖18を介して、前記引き戸サッシ50の上方のカーテンレール57に吊るされて支持されている。
そして、このような変形形態では、建物の空室の屋根裏換気を、自動的に、かつ毎日ほぼ20時間にわたって行えるので、空室の室内のみならず、屋根裏の換気を行うことができ、これにより、空室を良好な状態に維持することができる。
又、換気扇1Aを、参考例として、図11に示すように、建物の床下と床面上にわたって設けてもよい。すなわち、この変形形態では、換気扇1を構成するパネル支持体17Aが、ソーラーパネル11の両側面を保持する3本の脚部材70で構成されており、これにより、ソーラーパネル11を含む発電部10を床面71上に載置することができる。なお、脚部材70は折り畳み可能となっており、又、ソーラーパネル11の太陽光Hに対する傾き角度を調整することができるようになっている。
換気扇本体部20は、その枠体23が基礎72の内側面に、例えばコンクリート用釘で取り付けられている。
なお、基礎72に予め形成されている小動物侵入防止用の開口72Aが、上記枠体2323より大きい場合は、当該枠体23を開口72Aより大きく形成すればよい。
そして、このような変形形態では、建物の床下の換気を、自動的に、かつ毎日ほぼ20時間にわたって行えるので、床下からの湿気による影響を少しでも排除することができ、これにより、空室を良好な状態に維持することができる。
更に、前記第1実施形態では、換気扇1を1つの部屋の引き戸サッシ50Aの一方に設け、隣り合う室内の引き戸サッシ50Bの一方に外気吸気ファン30を設けた構成としたが、これに限らない。
引き戸サッシ50の両方に小窓部が形成されている場合に、それらの引き戸サッシ50の互いに最も遠い位置の小窓部に、換気扇1と外気吸気ファン30とを設け、1つの部屋の換気と外気吸気とを行うようにしてもよい。そして、各室を同じような構成としてもよい。このようにすれば、空室のより一層の換気効果を得ることができ、空室をより良好な状態に維持することができる。
又、前記第1実施形態では、換気扇1を1つの部屋の引き戸サッシ50の一方に設け、前記第2実施形態では、換気扇2を1つの部屋の空調機用のダクト穴56Aと引き戸サッシ50とにわたって設けた構成としたが、これに限らない。
引き戸サッシ50がある部屋と引き戸サッシ50の他にダクト穴56Aもある部屋では、1つの部屋の引き戸サッシ50に換気扇1を設けると共に、1つの部屋でダクト穴56Aを利用して設けてもよい。
本発明は、公営住宅等の空室、貸室、オフィスの空室、日常的に使われない別荘等の部屋、電源のないガレージ、倉庫等の管理を行う際に利用できる。
本発明のソーラーパネル付換気扇の基本システムを示す概略図である。 本発明のソーラーパネル付換気扇の第1実施形態を示す全体図である。 前記第1実施形態の換気扇本体部を示す全体斜視図である。 前記実施形態の外気吸入ファンを示す全体斜視図である。 前記実施形態のソーラーパネル付換気扇を建物の室内の引き戸サッシとカーテンレールに取り付けた状態を示す正面図である。 図5におけるVI−VI線に沿った縦断面図である。 本発明のソーラーパネル付換気扇の第2実施形態を示す全体図である。 前記第2実施形態のソーラーパネル付換気扇を建物のダクト穴とカーテンレールに取り付けた状態を示す正面図である。 図8おけるIX−IX線に沿った縦断面図である。 前記第1実施形態の換気扇本体部を建物の屋根裏に設けた例を示す縦断面図である。 参考例として前記第1実施形態の換気扇本体部を建物の基礎に設けた例を示す縦断面図である。 従来のソーラーパネルを有する換気扇を示す縦断面図である。
符号の説明
1,2 ソーラーパネル付換気扇
10 発電部
11 ソーラーパネル
12 蓄電器
13 抵抗
17 パネル支持体
18 紐状部材である鎖
19 フック部材
20 換気扇本体部
21 モータ
22 ファン
23 枠体
23A 本体部
23B モータ支持部
23C フード部
23D 開口部
23E 挿入部
30 外気吸入ファン
50 引き戸サッシ
52 窓ガラス
53 小窓部
55 小窓部用枠
55A 第1被取り付け部位である溝部
54 ガラス小窓
57 第2被取り付け部位であるカーテンレール

Claims (7)

  1. 建物内部の換気を行うソーラーパネル付換気扇において、
    太陽光を採り入れて発電した電力を供給する発電部と、
    この発電部を支持するパネル支持体と、
    前記発電部から供給された電力により換気を実施する換気扇本体部とを備え、
    前記発電部を、太陽光を採り入れて発電するソーラーパネルと、このソーラーパネルに装備されると共に当該ソーラーパネルにより発電された電気を蓄電する蓄電器とを有する構成とし、
    前記換気扇本体部を、前記ソーラーパネルの発電により回転駆動するモータと、このモータの回転駆動により回転されるファンと、これらのモータおよびファンを保持すると共に前記建物の第1の被取り付け部位に着脱可能に装着する枠体とを備えた構成とし、
    前記パネル支持体を、前記ソーラーパネルに連結した紐状部材で形成すると共に、当該紐状部材の先端に前記建物の室内の引戸サッシの上方に横方向に架けわたされたカーテンレールに引っ掛けて支持するフック部を有する構成とし、
    前記パネル支持体により、太陽光が当たる位置となるように前記ソーラーパネルを任意の位置に配置可能とすることを特徴とするソーラーパネル付換気扇。
  2. 前記建物の室内にガラス小窓がスライド自在となった枠状の小窓部を有する引戸サッシに用いられ、前記枠体を、前記小窓部に挿入される本体部と、前記モータおよびファンを支持するモータ支持部と、前記建物の室内への風雨の侵入を防止するフードとを備えて構成し、
    前記本体部に、前記ファンから送り込まれる空気を排出させる開口部を形成すると共に、前記小窓部の前記ガラス小窓がスライド自在にはめ込まれる前記第1の被取り付け部位に挿入する挿入部を有する構成としたことを特徴とする請求項1に記載のソーラーパネル付換気扇。
  3. 前記フードを、前記小窓部のガラス小窓を開けたときそのガラス小窓を挿通可能な大きさに形成したことを特徴とする請求項2に記載のソーラーパネル付換気扇。
  4. 前記枠体の開口部に、前記建物への虫の侵入を防止する防虫網を設けたことを特徴とする請求項2または3に記載のソーラーパネル付換気扇。
  5. 前記枠体を、前記建物の室内に設けられた室内空調用のダクト穴に装着する構成とすると共に、前記枠体を、中心部が開口され前記ダクト穴外周に当接する本体部と、この本体部と一体的に形成され前記ダクト穴に挿入される挿入部とを有する構成としたことを特徴とする請求項1に記載のソーラーパネル付換気扇。
  6. 前記枠体の挿入部に当該挿入部の長手方向に沿って複数のスリットを形成すると共に、挿入部先端に前記ダクト穴の直径より大きな径の先端抜止め部を形成し、この先端抜止め部は、前記枠体の前記ダクト穴への挿入時には縮小してダクト穴へ挿入可能となり、ダクト穴貫通時には拡開して前記ダクト穴の端部に係止可能な構成となっていることを特徴とする請求項5に記載のソーラーパネル付換気扇。
  7. 前記第1の被取り付け部位が建物の屋根裏を構成する軒下であり、この軒下に前記換気扇部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のソーラーパネル付換気扇。
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