JP3080647U - 換気と点検用明り窓付き屋根小屋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 家屋の屋根裏は夏季の日中は５０度を越す温
度となる地域があり、室内の冷房が利きにくい。又屋根
裏は暗く、点検は懐中電灯に頼るが点検の見落との恐れ
がある。換気用と明り取り用の設備を設ける。 【解決手段】 屋根棟全体に亘る長尺の屋根小屋を棟に
載せ、その小屋壁面に明かり取りの窓と換気用の開口部
と電動換気扇を備え、強制換気又は自然換気と窓の開閉
を遠隔操作で行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

木造日本家屋の屋根裏の換気と採光用窓に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の日本家屋は、屋根を和瓦で葺き天井は吹き抜けの建築様式であるが、こ れに天井板を張り天井裏は壁の多い構造へと変化した。屋根裏が密閉構造になり 室内も自然の通風でなく人工換気へと変化するに従い、温度上昇が顕著になり屋 根裏の通気性の改善が強く望まれる。又定期的な屋根裏の点検は欠かせないが、 照明の無い屋根裏で懐中電灯の明りを頼りに行う点検は見落しが起こり得る。換 気構造や換気装置を持つ屋根構造は多数の発明特許がある。しかし小規模な後付 け自然換気か、大規模な強制空気循環の電化工事を伴う建造物であり、個人住宅 に設置するには中途半端である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は屋根の棟の方向に沿って、棟と同じ長さの換気と明かり窓のための屋 根小屋を重ねて設けることにより、屋根裏内の空気を循環排出する通気空間を持 ち明るい屋根裏構造を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は小屋根に、採光用の明り取り窓と空気循環用換気窓を設け、電動換気 扇や遠隔操作による開閉戸で住居区域からの遠隔操作又は自動運転で屋根裏の環 境を明るく保ち、熱気が篭るのを解消する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の換気及び採光屋根を図面により説明する。

【０００６】

【実施例１】 図１は屋根小屋の正面図で、屋外の小屋根瓦３と家屋の屋根瓦４の間の壁に屋 根裏容積に応じた電動換気又は自然換気用の開閉戸で電動換気扇を備えた電動換 気窓２を設ける。

【０００７】 実施例１の屋根小屋の各壁面には屋根裏採光用の遠隔操作で運転する開閉戸の 明かり取り通風窓１を必要個数取り付ける。

【０００８】 図１で屋根小屋の各壁面に設ける明り取り通風窓１と電動換気窓２は屋根小屋 の四方に同じく設ける。

【０００９】 図２は屋根小屋の側面である。左右両側面の小屋切６には開閉戸を持つ小屋換 気孔５を設け、小屋裏の自然換気を助ける。

【００１０】

【考案の効果】

換気設備のない通常の家屋では夏期の午後３時に晴天時の屋根裏気温は、外気 温度に２０度を加えた気温になるが、棟に本考案の屋根小屋を設置した家屋では 、実測で同日同時刻に外気温度よりさらに低い室内温度を記録した。又屋根裏の 定期点検が室内と同じ程度の明るい環境で行えるため、点検者の労働環境の改善 に役立ち、かつ点検の見落としがなくなり家屋管理が行き届く。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の屋根小屋の正面図である。

【図２】本考案の屋根小屋の右側面図である。

【符号の説明】

１ 明り取り通風窓 ２ 電動換気窓 ３ 小屋根瓦 ４ 屋根瓦 ５ 小屋換気孔 ６ 小屋切

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 屋根棟の上に設けた小屋組の側壁面に遠
   隔操作で操作する換気口と採光窓を設けたことを特徴と
   する換気と点検用明り窓付き屋根小屋。