JP5112756B2 - 血圧測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、血圧測定装置に係り、特にオシロメトリック方式で血圧測定を行う技術に関する。
阻血用カフを用いた血圧測定法の収縮期血圧の求め方は、カフの圧力を動脈内の最高圧力である収縮期血圧以上に一旦上げることで、動脈の血流を止めた後に、下げることで血管圧とカフの圧力が一致したときに血流が流れ始める現象を検出して求めている。
オシロメトリック方式の血圧計の場合は、収縮期血圧以上の高い圧力までカフ圧力を一度上昇させ、徐々にカフ圧力を下降させときに動脈の容積変化に基づいて発生する動脈の振動を検出し、この振動の振幅変化により血圧を決定していた。
これに対して、広く普及しているコロトコフ方式(聴診法)は、オシロメトリック方式と同様に収縮期血圧以上にカフ圧力を上げて一度血流を止めた後に、徐々にカフ圧力を降下させたとき、一度止めた血流が再開するタイミングで発生するコロトコフ音をカフの下流側となる末梢側で検出し、そのときの阻血用カフの内圧を収縮期血圧値(最高血圧)として求め、コロトコフ音が消滅したときのカフの内圧を拡張期血圧値(最低血圧)として求めている。
上記のオシロメトリック方式は、血流が再開する現象を、カフ下の動脈の容積変化により発生するカフ圧力に重畳している圧力変化から求める方法である。このため、コロトコフ方式において必要となるコロトコフ音の検出を行うためのマイクロフォンまたは聴診器が不要となるので、コロトコフ方式よりも部品が少なくまた製造コストも低くできる利点がある。
また、コロトコフ方式の血圧計は、血圧測定時に発生するノイズ(カフ布、カフチューブの擦過音)、および、空調機器および人の声など外部からの振動は、ノイズの周波数成分がコロトコフ音の周波数成分に近いことから、ノイズに弱い欠点を有する。
これに対してオシロメトリック方式で用いる圧力変動の周波数成分は、コロトコフ音の周波数成分よりもかなり低く、血圧測定時に発生するノイズ周波数と大きく乖離している。このために、オシロメトリック方式はノイズの影響を受けにくい利点がある。また、コロトコフ音の検出感度を一定にするために、聴診器、または、カフに実装されているマイクロフォンと動脈の位置合わせが重要なコロトコフ方式に比べて、オシロメトリック方式はカフ全体が振動検出センサ−であるので多少のカフの位置ずれがあっても、十分に測定可能な方法であることから、ユーザビリティが高く、家庭で用いる自動血圧計として用いるには好適な方法である。
しかしながら、オシロメトリック方式にはカフの血管圧迫特性に起因する収縮期血圧(最高血圧値)の検出に関する問題がある。カフである空気袋を測定部位、たとえば上腕に巻き付け、この空気袋を加圧したとき上腕を圧迫する力は、空気袋の幅方向(上腕の長手方向)の中央部ではカフ圧力を反映した圧迫力になるが、中央部より空気袋端部側(上腕長手方向)にズレると、カフ圧力を反映した圧迫力が得られず、中央部から空気袋の端部方向に向かい圧迫力が徐々に減少してしまい、端部ではゼロとなる圧迫特性(カフエッジ効果)を示す。
このような圧迫特性により、収縮期血圧以上にカフ圧力を上げて、阻血状態から徐々にカフ圧力を下げて、まさに収縮期血圧を測定しようとするタイミングであって、カフ圧力が収縮期血圧よりもやや高い状態の時に、血流はカフの中央部のみで止められることになる。この結果、血流は心臓の拍動に同期して、カフの上流部からカフの中央部まで侵入しては戻される現象が生じる。この現象によって、カフ圧力が収縮期血圧より高いときからすでに脈波が検出されていて、カフ圧力が収縮期血圧より低くなったことを検出する脈波を正確に検出できないという問題がある。
この血流の再開現象の検出における上記の問題点を解決するために、従来より、以下の対策を図っている。カフの圧力を収縮期血圧から下降させていくと1拍動周期の内で、動脈圧がカフの圧力より高くなる時問が長くなることによるカフ下の下流側の容積変化の増加で脈波の振幅が大きくなる。また、鬱血の度合いにもよるが、カフより動脈末梢部位の血管内圧がカフ圧力よりも大きくなると、末梢からの圧反射現象が発生するので、この反射により脈波が急に大きくなる。
さらにカフ圧力の減圧が進むと、脈波振幅がさらに大きくなり、カフの内圧よりも末梢部位の血管内圧が大きくなる時間が長くなり、さらに1拍動周期内で血管が閉じている時間が無くなる寸前では、収縮期にてはカフ下の血管がほぼ全開となり、脈波の振幅が最大となる現象が発生する。
オシロメトリック法においては、収縮期血圧の測定タイミングのカフ下の血管容積変化は、カフ下の中央部および下流側の血管は圧閉された状態で、カフ下の中央部より上流側の血管のみが全開と圧閉を繰り替えしている状態であるので、カフ下の全血管容積全体の約50%に相当する。この理由により、検出された最大脈波振幅の約50%の脈波振幅になるタイミングのカフ圧力値を収縮期血圧とする方法を採用している。
しかしこの割合は、カフの巻き方によるカフ下の血管押さえ力のバラツキで生じるカフ下の脈波形成に寄与する上流部、下流部の容積のアンバランス、および、カフを巻く強さによるカフ空気量の違いから発生するカフの圧力とコンプライアンスとの関係のバラツキ、また、最大脈波振幅の大きさに関係する末梢部位の血管内圧の上昇のバラツキの影響を受けることになる。また、末梢部位の血管内圧の上昇には、血圧測定の繰り返し時間の短さによる鬱血の程度が影響する。これらは、生体の血圧値、血管の太さ、弾性特性、末梢循環の悪さに依存する部分が大きく、個体差の生じる原因になっている。
これらの問題解決を図るためにダブルカフ方式が提案されている。このダブルカフ方式では、血管の圧迫に用いる阻血用空気袋と、阻血用空気袋下の中央部において脈波のみを検出する脈波検出用空気袋を阻血用空気袋と分離して設けている。このダブルカフ方式によれば、オシロメトリック方式で問題となる上記の収縮期血圧測定時の阻血用空気袋下の上流側の容積変化に基づく脈波の影響を軽減できるので、収縮期血圧の決定の目安になる阻血用空気袋下の下流側の容積変化をS/N比良く検出できる。
しかし、ダブルカフ方式においても、収縮期血圧の検出タイミングでは、阻血用空気袋下の上流側に侵入する血流は脈波検出用空気袋のすぐそばまで侵入する。この侵入による振動が一部生体を介して脈波検出用空気袋に伝わる現象がみられる。また、脈波検出用空気袋を阻血用空気袋の下方に設けているので、阻血用空気袋で検出された阻血用空気袋下のカフ上流側の容積変化に基づくカフの振動が接している脈波検出用空気袋に一部伝わる結果、収縮期血圧の測定のS/N比を悪化させることがあった。
そこで、阻血用空気袋で血管が圧閉されている時に脈波検出用空気袋に、カフ上流側から侵入してくる血流を近づけないように、脈波検出用空気袋の圧迫性能を上げるためのバッキングの設置、及び、脈波検出用空気袋と阻血用空気袋の間に阻血用空気袋からの伝達脈波をダンピングするための緩衝材の設置、さらに阻血用空気袋下の上流側に脈波をダンピングするための緩衝部材を設ける提案もなされている。この提案によれば、脈波検出用空気袋の圧迫力の向上はできるようになるが、収縮期血圧の測定タイミング直前にて、カフの上流部から血流が侵入し停止する位置を脈波検出用空気袋から離す距離にはバラツキがあり、カフ中央部で血流は止まっているが、上流側の血流がカフ中央近くまで侵入した場合には、脈波検出用空気袋により、振動が大きく検出され、検出したいカフ下流側への振動による脈波を正確に検出できなくなるという問題点がある。また、使用される緩衝部材のダンピング特性にも限界があるので、脈波の比較的高い周波数成分の減衰は行うことができるが、低い成分までは十分に減衰することができない。このため、収縮期血圧をS/N比良く検出することができない場合があった。
また、ダブルカフ法を簡素化の目的で、1つの圧力センサを用いて阻血用空気袋の圧力と脈波検出用空気袋の圧力を検出する方式にすると、カフ圧力が収縮期血圧以上の場合に生じているカフ上流側の血管容積変化による脈波が、阻血用空気袋で検出され、配管を経由して、カフ圧検出部に入力され、収縮期血圧の検出指標であるカフ下流側への拍出による脈波と重なり、収縮期血圧検出のS/N比の悪化を招いていた。
そこで、ダブルカフ法によれば、阻血用空気袋と脈波検出用空気袋との間に、流体抵抗器と小型化に大きな障害となる大容量の500cc以上の容積バッファタンクを設けることで阻血用空気袋の検出するカフ上流の脈波を減衰している。
上述した課題を解決するために、本発明の血圧測定装置によれば、血庄測定部位に対して脱着自在に設けられるカフ部材と、前記カフ部材の血圧測定部位に接する側に敷設され血圧測定部位全体を圧迫する阻血用空気袋と前記阻血用空気袋の血圧測定部位に接する側に敷設されて血圧測定部位の血管の心臓側を圧迫するサブ空気袋と、前記阻血用空気袋の血圧測定部位に接する側に敷設され血圧測定部位の血管の中央部やや下流側の脈波を検出する脈波検出用空気袋とから構成させるカフ本体と、前記カフ本体を加圧及び減圧するための加減圧手段と、前記脈波検出用空気袋の圧力変化からカフ圧信号を得るカフ圧力検出手段と、前記カフ圧信号に重畳する脈波を検出して脈波信号を得る脈波検出手段と、前記カフ圧信号と前記脈波信号とに基づき血圧値を決定する血圧検出手段と、前記血圧値を表示する血圧表示手段と、を備えた血圧測定装置であって、前記脈波検出用空気袋と前記カフ圧力検出手段の間に接続される第1配管と、前記阻血用空気袋と前記加減圧手段の間に接続され、かつ、前記カフ圧力検出手段と流体抵抗器を介して接続される第2配管と、前記サブ空気袋と前記加減圧手段との間に開閉弁を介して接続される第3配管とを備え、血圧測定に必要な脈波を前記脈波検出手段で検出するときには、前記開閉弁を閉状態にし、発生する一連の脈波振幅変化を前記脈波検出手段により前記脈波信号として得ることで、収縮期血圧値と拡張期血圧値とを測定可能にすることを特徴としている。
また、前記加減圧手段にて前記カフ本体の加圧を開始してからカフ圧力が規定の圧力になったら、前記開閉弁を閉じて、血圧測定が終了するまで閉じ続けることを特徴としている。
また、前記加減圧手段にて前記カフ本体の加圧を開始してから規定時間経過したら前記開閉弁を閉じ、血圧測定が終了するまで閉じ続けることを特徴としている。
また、前記第3配管の前記開閉弁と前記カフ本体の間に圧力により容積が大きくなるバルーンを設けたことを特徴としている。
ここで、さらなる本発明の特徴は、以下本発明を実施するための最良の形態および添付図面によって明らかになるものである。
本発明によれば、オシロメトリック方式を改良したダブルカフ法にても収縮期血圧測定時の問題点であるカフ圧力が収縮期血圧より高いときに、阻血用空気袋の上流側に進入しては押し戻される脈波信号を、十分に、かつ、バラツキなく減衰できてはおらず、また、脈波検出用空気袋と並列に装置の小型化を阻む大きな空気容積バッファタンクの設置が必要となっていた課題に対して、阻血用空気袋の上流側にサブ空気袋を設けることにより、阻血用空気袋の端部の膨らみ量を小さくすることで阻血用空気袋素材の張力による圧迫力の低下を軽減しカフエッジ効果を小さくして、阻血用空気袋上流部の血管圧迫力を向上させた。このカフエッジ効果の軽減により、ダブルカフ法にて、収縮期血圧の測定に悪影響を与えるカフ圧が収縮期血圧よりも高いときにカフ上流側に侵入する血流を小さくするための対応における、脈波検出用空気袋に設けた阻血効果の向上用のバッキングの効果の限界、および、この血流により生ずる阻血用空気袋の振動が脈波検出用空気袋に伝達するのを阻害する緩衝材の周波数ダンピング効果の限界をこえることが可能となり、収縮期血圧測定精度への個体差の影響、カフの巻き方などを含む測り方の影響を小さくすることができた。
また、このサブ空気袋により検出されるカフ上流部の脈波が配管を通じて脈波検出部に進入しないように、サブ空気袋から脈波検出部への配管の途中に開閉弁を設け、血圧測定時にはこの閉閉弁を閉じて、サブ空気袋が検出した不要なカフ上流部の脈波振動が配管を経由して脈波検出部に伝達される現象を阻止する工夫を行った。この工夫により、ダブルカフ法にては必要であった大きな容量バッファタンクをなくすことができた。
また、サブ空気袋への空気注入量は多すぎると阻血用空気袋の阻血力を弱めることとなり、また、少なすぎるとカフエッジ効果抑制効果が低減されるので、加圧圧力によりサブ空気袋の空気量を制限するため、加圧開始より圧力が規定値に達したら、または、ある規定時間に達したらサブ空気袋の配管を開閉弁により閉め、サブ空気袋の空気量を規定量にする工夫を行うことにより、サブ空気袋への空気の入れ過ぎによる阻血用空気袋の上流側血管圧迫障害の発生、また、サブ空気袋への空気量不足による阻血用空気袋の血管圧迫不足をなくし、カフエッジ効果の軽減がもっとも効果的に行えるようになった。
また、サブ空気袋と閉閉弁の間の配管に圧力により容積が大きくなる風船状のバルーンを接続することにより、カフ圧力が収縮期血圧より大きいときの、カフ上流部への血流の進入により発生する振動をサブ空気袋により吸収減衰可能となり、サブ空気袋により検出したカフ上流側の容積振動力が阻血用空気袋に伝達され、さらに、この阻血用空気袋の振動が脈波検出用空気袋に伝達し、最終的に脈波検出部に入力される現象を緩和することができた。
以下に、本発明の実施形態について添付の図面を参照して説明するが、実施形態に限られるものでないことはいうまでもない。図1は本発明の一実施形態の血圧測定装置を示すブロック図である。
以下に、本発明の血圧測定装置の実施形態について添付の図面を参照して説明する。図1は血圧測定装置を示すブロック図である。本図において、カフ本体1は、上腕部を含む血圧測定部位に対して着脱自在に設けられる布製のカフ部材2を備えており、このカフ部材2の測定部位接触側の端部に破線で図示した雄(フック型)面ファスナー3を設け、また、測定部位接触側と反対の面の阻血用空気袋と同じ位置と面積の雌(ループ型)面ファスナー4を設けている。このカフ部材2を図示のように上腕に巻き付け、各面ファスナーを係止することで、カフ本体1の着脱ができるように構成されている。ここで、面ファスナーは一例に過ぎず、これ以外の部材でもよく、また筒状に形成しておき上腕を挿入する方式にカフ本体を設ける構成であっても良い。
このカフ部材2の内部には、血圧測定部位の全体を圧迫するための破線図示の阻血用空気袋8が敷設されている。また、この阻血用空気袋8の血圧測定部位に接する側には血圧測定部位の心臓H側を圧迫するために幅がより狭く形成された破線図示のサブ空気袋7が敷設されている。サブ空気袋7と阻血用空気袋8との間にはサブ空気袋7の振動を減衰する第1緩衝部材9が設けられている。
また、この阻血用空気袋8の血圧測定部位の接する側に敷設されて血圧測定部位の血管下流側を圧迫し、かつ下流側の脈波を検出する破線図示の脈波検出用空気袋5が敷設されてカフ本体1を構成している。
このカフ本体1を加圧及び減圧するために、カフ本体1の阻血用空気袋8とは第2配管12と配管15により、また、カフ本体1の脈波検出用空気袋5とは第1配管11と流体抵抗器14を介して、また、カフ本体1のサブ空気袋7とは第3配管13と開閉弁16を介して、加減圧手段であるポンプ23が接続されている。また脈波検出用空気袋5の圧力変化からカフ圧信号を得るカフ圧力検出手段である圧力センサ31は脈波検出用空気袋5との間で第1配管11を介して接続されている。また、サブ空気袋7には第3配管13が接続されている。
各第1配管11、第2配管12、第3配管13は軟質チューブからなり、コネクタ10を介して本体30から着脱自在に設けられている。
また、第3配管13には、好ましくは、さらに、圧力に比例して容積が大きくなるとともに圧力の平滑化を行うダンパー装置18(破線図示)が接続される場合がある。
十字分岐部20にはポンプ23と急速排気弁兼定速排気弁22が接続されている。急速排気弁兼定速排気弁22は制御部48に、開閉弁16は制御部46に夫々接続されており、中央制御部35の指令で、急速排気弁兼定速排気弁22は電磁弁の開口面積が制御され、また、開閉弁16は電磁開閉弁が開閉動作される。
また、ポンプ23はモータMに接続されるポンプ駆動部49からの電力供給にともない駆動され、外気を開口部23aからポンプ内に導入して加圧を行い十字分岐部20を介して加圧空気を配管15と、第3配管部13aに送ることで各空気袋の加圧ができるように構成されている。
急速排気弁兼定速排気弁22は、毎秒2〜4mmHgの減圧速度を実現するために電磁力の強さで開口面積を可変する構造であり、制御部48からのPWM駆動信号を得ることで任意の減圧速度を設定できるように構成されている。
次に、図2はカフ本体1を上腕に装着した後の様子を図示した断面図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、カフ本体1の上腕部への装着後に、阻血用空気袋8は血圧測定部位の血管全体を圧迫し、サブ空気袋7が心臓H側に位置する。また、脈波検出用空気袋5はカフ末梢側において動脈上に位置している。
さらに、阻血用空気袋8とサブ空気袋7との間には、発泡ウレタン樹脂などの振動伝達防止機能を有する第1緩衝部材9が設けられている。さらに阻血用空気袋8と脈波検出用空気袋5との間には同様の第2緩衝部材6が設けられている。尚、各緩衝部材は阻血用空気袋8と各空気袋との間で空気層を形成するようにして阻血用空気袋の心拍による振動が各空気袋に伝達することを防止できる構成であればなお良い。
特に各空気袋を膨らませたときに空気層が潰れない状態を維持できれば心拍振動数に近い振動を吸収するダンピング特性を得ることができるのでさらに良い。すなわち、阻血用空気袋8の内圧が収縮期血圧よりもわずかに低くなったときに、上流側の血管容積変化による振動の、サブ空気袋7から阻血用空気袋8へ、また、阻血用空気袋8から脈波検出用空気袋5への伝達が軽減されると、カフの血管下流側に発生する脈波の検出のS/N比を高くすることが可能となる。尚、各緩衝部材を設けない構成でも良い。
再度図1を参照して、流体抵抗器14を介して、脈波成分を減衰した阻血用空気袋8からの阻血圧力信号と脈波検出用空気袋5の圧力変化はカフ圧力検出手段である圧力センサ31に入力される。この圧力センサ31にはアナログ電気信号に変換する圧力計測部32が接続されており、さらに圧力計測部32にはA/Dコンバータ33が接続されており、デジタル信号を中央制御部35にカフ圧信号として出力するように構成されている。
この中央制御部35は、測定データ及び解析結果の読み書き等を行なうRAM38、また、カフ圧力信号から重畳している脈波信号を検出する脈波処理部39、カフ(阻血用空気袋,脈波検出用空気袋,サブ空気袋)の圧力を加圧,減圧するカフ圧制御部40、検出した脈波変化と阻血カフ圧力信号から血圧を決定する血圧測定部41、測定した血圧値を血圧表示手段37に表示させるための表示制御部37aを中央制御部35により読取り可能な各種制御プログラムとし記憶したROM36を含んでいる。なお、RAM38は、中央制御部35において処理されるプログラムのワークエリアとしても機能する。
また、中央制御部35には、血圧値を表示する血圧表示手段である液晶表示部37と、上記の各駆動制御を行う各駆動部が接続されている。
また、乾電池を含む電源部43からの電力供給は、スイッチ42の操作により、中央制御部35にて各部に電力供給して血圧測定に必要な各動作を行えるように構成される。
以上のように構成される血圧測定装置ではROM36に予め記憶された各種測定用制御プログラムを中央制御部35で読み出し、以下の血圧測定ルーチンのフローチャートのように動作させることができる。
図3はカフ加圧ルーチンの動作説明フローチャートである。先ず、カフ本体1が図2で図示したように上腕部に対して装着される。
そして、不図示の測定開始スイッチ42が押圧されると、急速排気弁兼定速排気弁22の開口面積を全開にし、また、開閉弁16を開き、各空気袋の排気をおこなう、ステップS1において各空気袋内の残留空気の排気が終了すると、圧力センサ31のゼロセット(初期化)が行われる。
次にステップS2において、開閉弁16は開いた状態に維持される。一方、急速排気弁兼定速排気弁22は全閉される。以上でカフ(阻血用空気袋,脈波検出用空気袋,サブ空気袋)への加圧の準備が整い、ステップS3でポンプ23への通電が行われる。
続いて、ステップS4で規定圧力(阻血の障害にならず、カフエッジ効果を低減できるようにサブ空気袋7を膨らませるような圧力)になったか否かをチェックし、規定圧力になったらステップS5で開閉弁16を閉じる。
ステップS3では、阻血用空気袋8の圧力が予想される収縮期血圧より20〜30mmHg高い加圧設定値になるようにポンプ23の連続駆動が行われる。
ステップS6ではカフ圧力が加圧設定値になったか否かが判断され、加圧設定値になると、ステップS7に進み、ポンプ駆動を停止した後にカフ減圧ルーチンに進む。
図4のカフ減圧ルーチンにおいて、ステップS20に進むと急速排気弁兼定速排気弁22により定速排気が開始される。カフ圧制御部40によりカフ圧力検出部からの信号を用いて、減圧速度が2〜3mmHg/秒になるように急速排気弁兼定速排気弁22の開口面積を可変して定速減圧が開始される。
これに続いてステップS21で、カフ圧力検出部からカフ圧力を得る、また次のステップS22で脈波の検出を開始する。次に、ステップS23に進み脈波処理部39で検出された脈波信号は、カフ圧力と脈波振幅とを一組にしてRAM38に記憶を行う。また、ステップS24で、脈波振幅が心拍ごとに減少する現象が検出されたら、今までに検出された脈波の振幅最大値を検出する。
最大脈波振幅値に該当する脈波が検出されたカフ圧力より低いカフ圧力にて検出された脈波について、脈波最大振幅値に所定比率をかけた値以下である例えば振幅が最大脈波振幅値の60%以下になる脈波の検出を行い、その時のカフ圧力を拡張期血圧(最低血圧値)として決定する。
その後、ステップS25に急速排気弁兼定速排気弁22の開口面積を全開にし、かつ、開閉弁16を開くことでカフを大気圧にする。これに続いてステップS26で、RAM36に時系列に記憶された脈波振幅とカフ圧のペアを脈波振幅の最大値を検出した脈波から、時系列を逆に検出して、たとえば規定値以上に脈波振幅が急に小さくなるポイントを検出して、そのときのカフ圧力値を、収縮期血圧として検出してRAM36に記憶する。
そして、ステップS27で記憶した収縮期血圧値と拡張期血圧値を表示部で表示して一連の血圧測定動作を終了する。
最後に、図5(a)〜(b)はダンパー装置18の外観斜視図、立体分解図であり、図5(c)は配管図である。
ダンパー装置18は第3配管13に接続されるニップル18d、18cを一体成型した本体18aと、弾性膜18bと、フランジ部材18fとから完成される。具体的には、弾性膜18bは天然ゴム、シリコーンゴム等の素材を用いて薄肉状に成型されて図示のような帽子状体として準備される。この弾性膜18bには鍔部が一体形成されており、この鍔部を本体18aとフランジ部材18fとの間で挟持するようにネジ止め固定されることで完成する。以上のダンパー装置18によれば圧力に比例して容積が大きくなるとともに圧力の平滑化を行うことが可能となるのでサブ空気袋7の加減圧をより安定的に行うことができるようになる。
本発明の一実施形態の血圧測定装置を示すブロック図である。 カフ本体1を上腕に装着した後の様子を図示した断面図である。 血圧測定装置のカフ加圧ルーチンの動作説明フローチャートである。 血圧測定装置のカフ減圧ルーチンの動作説明フローチャートである。 (a)〜(b)はダンパー装置18の外観斜視図及び立体分解図であり、(c)は配管図である。
符号の説明
1 カフ本体
2 カフ部材
8 阻血用空気袋
7 サブ空気袋
5 脈波検出用空気袋
11 第1配管
12 第2配管
13 第3配管
14 流体抵抗器
16 開閉弁
18 ダンパー装置
22 急速排気弁兼定速排気弁
23 ポンプ(加減圧手段)
31 圧力センサ(カフ圧力検出手段)

Claims (4)

  1. 血庄測定部位に対して脱着自在に設けられるカフ部材と、前記カフ部材の血圧測定部位に接する側に敷設され血圧測定部位全体を圧迫する阻血用空気袋と前記阻血用空気袋の血圧測定部位に接する側に敷設されて血圧測定部位の血管の心臓側を圧迫するサブ空気袋と、前記阻血用空気袋の血圧測定部位に接する側に敷設され血圧測定部位の血管の中央部やや下流側の脈波を検出する脈波検出用空気袋とから構成させるカフ本体と、
    前記カフ本体を加圧及び減圧するための加減圧手段と、
    前記脈波検出用空気袋の圧力変化からカフ圧信号を得るカフ圧力検出手段と、
    前記カフ圧信号に重畳する脈波を検出して脈波信号を得る脈波検出手段と、
    前記カフ圧信号と前記脈波信号とに基づき血圧値を決定する血圧検出手段と、
    前記血圧値を表示する血圧表示手段と、を備えた血圧測定装置であって、
    前記脈波検出用空気袋と前記カフ圧力検出手段の間に接続される第1配管と、
    前記阻血用空気袋と前記加減圧手段の間に接続され、かつ、前記カフ圧力検出手段と流体抵抗器を介して接続される第2配管と、
    前記サブ空気袋と前記加減圧手段との間に開閉弁を介して接続される第3配管とを備え、
    血圧測定に必要な脈波を前記脈波検出手段で検出するときには、前記開閉弁を閉状態にし、発生する一連の脈波振幅変化を前記脈波検出手段により前記脈波信号として得ることで、収縮期血圧値と拡張期血圧値とを測定可能にすることを特徴とする血圧測定装置。
  2. 前記加減圧手段にて前記カフ本体の加圧を開始してからカフ圧力が規定の圧力になったら前記開閉弁を閉じ、血圧測定が終了するまで閉じ続けることを特徴とする請求項1に記載の血圧測定装置。
  3. 前記加減圧手段にて前記カフ本体の加圧を開始してから規定時間経過したら前記開閉弁を閉じ、血圧測定が終了するまで閉じ続けることを特徴とする請求項1に記載の血圧測定装置。
  4. 前記第3配管の前記開閉弁と前記カフ本体の間に圧力により容積が大きくなるバルーンを設けたことを特徴とする請求項1に記載の血圧測定装置。
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