JP5112222B2 - 充電器 - Google Patents

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Description

本発明は、充電器に関する。
近年、二次電池、殊にリチウムイオン電池を充電する充電器が種々提案されている。例えば、被充電パック(電池パック)に内蔵された保護ICから出力される過充電状態または通常状態を報知する電池状態信号に基づき、電池パックの充電を制御し、電池パックの電池電圧が著しく低い状態においても充電を可能とする充電器が提案されている(例えば、特許文献1)。また、充電過程の少なくとも一部に定電流充電を行う充電器において、充電開始時に満充電の電池かどうかの判別を行い、満充電電池の再充電を繰り返した場合の過充電を抑制する充電器が提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2007−82379号公報 特開2007−6650号公報
ところで、リチウムイオン電池は、過放電を繰り返すと、正極(カソード)のコバルトが溶出したり、負極(アノード)の集電体の銅が溶出したりしてしまうと二次電池として機能しなくなることが知られている。そして、その状態で充電・放電を行うと、内部抵抗が高い状態にあることから、電池温度が上昇し、内圧が上昇し、電池の弁が動作することで内部の電解液が漏れる虞がある。漏れ出た電解液は、可燃物であり、導電性も有するため、電池パック内に内蔵した電子回路や充電器側の回路とトラッキングを起こし、最悪の場合発火する虞もあった。
しかしながら、特許文献1の充電器においては、被充電パックに内蔵された保護ICが報知する電池状態信号によって動作電圧以下になっても充電が行うことができるが、もし繰り返し過放電状態にさらされたリチウムイオン電池の場合においても充電され続けることになり、また、そのような電池は電池として機能しなくなっている。その結果、電圧の上昇も起こらず充電され続けることになり上記温度上昇を招き、最悪の場合発火にいたる虞がある。
また、特許文献2においても、充電開始時に満充電の電池かどうかの判別を行なって、満充電電池の再充電を繰り返した場合の過充電を抑制するが、過放電を繰り返した電池に対する禁止に関する記載がない。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、過放電して電池としての機能をしなくなった二次電池について過放電電池と判断し、充電を行わず、充電を続行することによる不具合を未然に防止することのできる充電器を提供するにある。
請求項1に記載の発明は、二次電池セルを内蔵した電池パックが装着されると、通常の充電を行う前に予め定めた時間、前記通常の充電で供給する第1の充電電流より小さい第2の充電電流を供給して予備充電を開始するようにした充電器であって、前記電池パックの出力電圧を指標する識別部への通電に基づいて該電池パックの種別を判別する判別手段と、前記電池パックの種別に応じて予め設定された前記予備充電時での過放電の有無を判定するための判定電圧のデータを記憶した記憶手段と、前記予備充電時において前記電池パックの電池電圧が当該電池パックの判定電圧に達していない時、前記電池パックが過放電と判断して前記通常の充電を中止する制御手段とを設けた。
請求項1に記載の発明によれば、制御手段は、充電開始直後の予備充電時において、各種の電池パックに対して、電池電圧が当該電池パックの判定電圧に達したかどうか、すなわち、電池パックが深放電(過放電)して電池として機能しなくなったかどうか判断する。そして、制御手段は、電池パックが過放電して電池として機能しなくなった電池パックと判断したとき通常の充電を行うことなく、充電を中止する。従って、電池パックの充電が続行されることによって生じる電池温度の上昇及び内圧の上昇に基づく電解液が漏れ等の不具合が未然に防止される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の充電器において、前記制御手段は、過放電して電池として機能しなくなった電池パックと判断したとき、その旨を第1の表示手段に表示する。
請求項2に記載の発明によれば、第1の表示手段の表示を視認することで、ユーザは過放電して電池として機能しなくなった電池パックが充電器に装着されたことを速やかにかつ容易に確認でき、素早い次の対応が可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の充電器において、前記制御手段は、前記予備充電時において、前記電池電圧が満充電若しくはそれに近いことを示す予め定めた目標電池電圧に達していると判断したとき、前記充電を中止する。
請求項3に記載の発明によれば、予備充電時に、電池パックの電池電圧が目標電池電圧値に達しているとき、充電を中止したので、過充電を未然に防止できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の充電器において、前記制御手段は、前記電池パックの電池電圧が当該電池パックの判定電圧に達していない時であって、前記電池パックに充電電流が供給されている時、前記電池パックが過放電であると判断して前記通常の充電を中止し、また、前記電池パックに充電電流が供給されていない時には、前記電池パックが過放電であると判断しない。
請求項4に記載の発明によれば、電池パックが過放電されたものと誤判定されるのが未然に防止できる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の充電器において、前記制御手段は、前記電池パックが過放電であると判断しないとき、その旨を第2の表示手段に表示する。
請求項5に記載の発明によれば、第2の表示手段の表示を視認することで、ユーザは電池パックが過放電以外の理由で充電されないことを速やかにかつ容易に確認でき、素早い次の対応が可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の充電器において、前記制御手段は、予備充電において前記電池パックに供給する前記第2の充電電流は、段階的に大きくなるように制御し、初回の最も小さい充電電流の供給直後に、前記電池パックの電池電圧が当該電池パックの判定電圧に達していない時、予め定めた時刻が経過するまでに、前記電池電圧が当該電池パックの判定電圧に達していない時には、前記電池パックが過放電であると判断し、また、前記予め定めた時刻が経過するまでに、前記電池電圧が当該電池パックの前記判定電圧に達した時には、前記第2の充電電流を大きくして予備充電を続行する。
請求項6に記載の発明によれば、過放電した電池パックを装着した時、予め定めた時間前に、充電を中止することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の充電器において、前記制御手段は、予備充電において前記第2の充電電流を変更する毎に、前記電池電圧が前記目標電池電圧に達しているかどうか判断する。
請求項7に記載の発明によれば、予備充電中に、段階的に充電電流を順次上げていき、その上げた段階毎に電池電圧が目標電池電圧値に達しているかどうか判断するようにした。従って、予備充電中に細かな精度の高い判断が行われ、充電する必要でない電池パックの過充電を未然に防止できる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の充電器において、前記制御手段は、前記電池パックに備えた読み出し及び書き込み可能な電池パック側記憶手段から、該電池パックが過放電して電池として機能しなくなった電池パックかどうかを示すデータを、前記予備充電の直前に読み出し、その読み出したデータが過放電して電池として機能しなくなった電池パックであることを示すデータであるとき、前記予備充電を行うことなく充電を中止する。
請求項8に記載の発明によれば、既に過放電した電池パックの充電を未然に防止できる。従って、既に過放電した電池パックが充電続行されることによって生じる電解液が漏れ等の不具合を未然に防止できる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の充電器において、前記制御手段は、前記読み出したデータが過放電して電池として機能しなくなった電池パックであることを示すデータであるとき、その旨を第3の表示手段に表示する。
請求項9に記載の発明によれば、第3の表示手段の表示を視認することで、ユーザは電池パックが既に過放電した電池パックであることを速やかにかつ容易に確認でき、素早い次の対応が可能となる。
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の充電器において、前記制御手段は、前記電池パックを過放電と判断した時、その旨を示すデータを前記電池パック側記憶手段に記憶する。
請求項10に記載の発明によれば、過放電して電池として機能しなくなった電池パックと判断したとき、該電池パックの電池パック側記憶手段に、該電池パックが過放電したものである旨のデータを書き込むようにした。従って、充電器は、過放電した電池パックが装着されても充電動作を実行しない。
本発明の充電器によれば、過放電して電池として機能しなくなった二次電池について過放電電池と判断し、充電を行わず、充電を続行することによる不具合を未然に防止することができる。
以下、本発明を具体化した充電器の一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、充電器に電池パックを装着した状態を示す全体斜視図である。図1において、充電器1は、直方体形状をなし、側面に電源コード2が延出され、電源コード2の先端に設けたコンセント(図示しない)を介して商用電源3(図2参照)を接続される。充電器1の上面4に装着部4aを有し、その装着部4aに電池パック5が載置される。電池パック5は、電動工具に装着される電動工具の駆動電源であって、本実施形態では、リチウムイオン電池よりなる複数本の電池セルE1〜En(図2参照)を内蔵している。電池パック5は、その装着部4aに載置して下方に押し込むことによって充電器1に対して装着され電気的に接続される。
充電器1は、電池パック5が装着されることによって、電池パック5に内蔵した電池セルE1〜Enに対して充電を開始する。装着部4aに隣接した上面4には、発光ダイオードよりなる第1〜第3表示ランプ6a〜6cが設けられている。第3の表示手段としての第1表示ランプ6aは、既に深放電(過放電)した電池パック5が装着されたことを示すランプである。第1の表示手段としての第2表示ランプ6bは、充電する電池パック5が初めて深放電(過放電)の電池パックになったことを検出した時に表示するランプである。第2の表示手段としての第3表示ランプ6cは、何らかの原因で電池パック5と充電器1とが接触不良で充電ができないことを表示するランプである。
次に、充電器1の電気的構成を説明する。図2は、電池パック5を充電する充電器1に関する部分の電気的構成を示すブロック回路図である。
図2において、電池パック5は、複数段直列に接続される電池セルE1〜Enと、各電池セルE1〜Enの電圧について単段毎に又は2、3段まとめて測定する電圧判定回路8を備えている。また、電池パック5は、充電器1に装着したとき、該充電器1と電気的に接続する電池パック側外部接続端子Tp1〜Tp7を有している。
直列に接続された電池セルE1〜Enは、その正極が電池パック側外部接続端子Tp1に接続され、その負極が電池パック側外部接続端子Tp2に接続されている。そして、各電池セルE1〜Enは、電池パック側外部接続端子Tp1,Tp2を介して充電器1から充電電圧及び充電電流が供給されて充電される。
電圧判定回路8は、各段の電池セルE1〜Enのセル電圧Vcを測定し、いずれかの電池セルが予め定める目標セル電圧値Vcpに達したどうかを検出する。目標セル電圧値Vcpは、本実施形態では、3.6ボルトである。電圧判定回路8は、電池セルE1〜Enのいずれかのセル電圧Vcが目標セル電圧値Vcp(3.6ボルト)に達した時、アクティブ(ローレベル)の過充電信号SG1を、反対に、達していないとき、非アクティブ(ハイレベル)の過充電信号SG1を、電池パック側外部接続端子Tp3を介して充電器1の制御回路12へ出力する。
また、電池パック5には、識別抵抗R1が備えられている。識別抵抗R1は電池パック側外部接続端子Tp4,Tp5間に接続されている。識別抵抗R1は、該電池パック5の種類、即ち、定格出力電圧を、その抵抗値で指標する。つまり、充電器1は、定格出力電圧が異なる複数種類の電池パック5が充電でき、その種別を知るための識別抵抗R1である。本実施形態では、識別抵抗R1は2種類の抵抗値が用意されていて、14.4ボルトの電池パックと28.8ボルトの電池パックとが識別できるようになっている。
さらに、電池パック5には、不揮発性メモリ(EEPROM)よりなる電池パック側記憶手段としてのメモリ9が備えられている。メモリ9は、該電池パック5が深放電(過放電)されたものがどうか示すデータが記憶されている。メモリ9は、電池パック側外部接続端子Tp6,Tp7間に接続され、電池パック側外部接続端子Tp6,Tp7を介して、充電器1よる深放電(過放電)されたものがどうか示すデータの書き込み又は読み出しを可能にしている。
図2において、充電器1は、電源回路11、制御手段としての制御回路12、電圧測定回路13、電流検出回路14、判別手段を構成する電池パック種別検出抵抗R2、電流制御回路15、フォトカプラ16、レギュレータ回路17を有している。又、充電器1は、充電器側外部接続端子Tc1〜Tc7を有し、各充電器側外部接続端子Tc1〜Tc7は電池パック5が装着されたとき、該電池パック5の対応する電池パック側外部接続端子Tp1〜Tp7と電気的にそれぞれ接続される。
電源回路11は、商用電源3を所望の充電電圧及び充電電流に変換するとともに、商用電源3側と電池パック5側とを電気的に絶縁する回路であって、整流回路21、絶縁トランス22、スイッチング制御回路23及びサブ電源回路24を備えている。
整流回路21は、商用電源3からの商用交流を、整流及び平滑化し、整流回路21のハイ側の出力電源ライン25は、絶縁トランス22の1次巻線N1の中点に接続されている。絶縁トランス22の1次巻線N1の両外部接続端子は、それぞれスイッチング素子Q1,Q2を介して整流回路21のロー側の出力電源ライン26に接続される。
スイッチング素子Q1,Q2は、本実施形態ではMOSトランジスタであって、スイッチング制御回路23によって、交互にオン・オフ制御される。これによって、絶縁トランス22の1次巻線N1の第1及び第2巻線部N1a,N1bには、相互に逆方向の交番磁界が交互に発生する。第1及び第2巻線部N1a,N1bには、サージ吸収用のコンデンサC1,C2が並列に接続されている。
絶縁トランス22の2次巻線N2は、その中点が接地され、2次巻線N2の第1及び第2巻線部N2a,N2bに発生した起電力は、両外部接続端子からダイオードD1,D2を介して取り出され、インダクタL0及び平滑コンデンサC0によって平滑される。
平滑コンデンサC0からの充電電流Icは、充電器側外部接続端子Tc1及び電池パック側外部接続端子Tp1を介して電池パック5の正極に供給される。電池パック5の負極から帰還する電流(充電電流Ic)は、電池パック側外部接続端子Tp2及び充電器側外部接続端子Tc2から電流検出回路14を介して平滑コンデンサC0に帰還する。
電源回路11は、整流回路21の出力電圧を降圧させて直流電源電圧にするサブ電源回路24を備えている。サブ電源回路24は、降圧した直流電源電圧をスイッチング制御回路23及びフォトカプラ16に出力される。スイッチング制御回路23及びフォトカプラ16は、降圧した直流電源電圧を動作電源として入力し、スイッチング素子Q1,Q2をオン・オフ制御する。
電圧測定回路13は、充電器側外部接続端子Tc1,Tc2の間に接続され、電池パック5のその時々の正極・負極間の電池電圧Vnを検出する。電圧測定回路13は、充電器側及び電池パック側外部接続端子Tc1,Tp1を介して電池パック5の正極に接続され、充電器側及び電池パック側外部接続端子Tc2,Tp2を介して電池パック5の負極に接続され、その時々の電池パック5の正極・負極間の電池電圧Vnを検出し、電池電圧検出信号SG2として制御回路12に出力する。
電流検出回路14は、充電器側外部接続端子Tc2と接地(GND)との間に接続した電流検出抵抗Rsと、電流検出抵抗Rsの端子間電圧を検出する電流測定回路部14aを有する。電流測定回路部14aは、その時々に電流検出抵抗Rsに流れる充電電流Icを、電流検出抵抗Rsの端子間電圧を測定することで検出し、充電電流検出信号SG3として制御回路12に出力する。
電池パック種別検出抵抗R2は、固定抵抗値の抵抗であって一端が充電器側外部接続端子Tc2に接続され、他端が充電器側外部接続端子Tc5及び制御回路12に接続されている。電池パック種別検出抵抗R2は、電池パック5が充電器1に装着された時、充電器側外部接続端子Tc5及び電池パック側外部接続端子Tp5を介して電池パック5に設けた識別抵抗R1の一端に接続され、該識別抵抗R1とで分圧回路を形成する。
識別抵抗R1の他端は、電池パック側外部接続端子Tp4及び充電器側外部接続端子Tc4を介して制御回路12に接続され、該制御回路12から予め定めた直流電圧Vxが印加されている。そして、電池パック種別検出抵抗R2の一端は、制御回路12に接続されていることから、識別抵抗R1との間で生成される分圧電圧Vzが該制御回路12に出力される。すなわち、識別抵抗R1は、定格出力電圧が異なる2種類の電池パック5ごとに抵抗値が異なるため、制御回路12に出力される分圧電圧Vzも電池パック5ごとに異なる。
従って、本実施形態では、制御回路12は、分圧電圧Vzの電圧値を知ることで、充電器1に装着された電池パック5が14.4ボルトの電池パックか、28.8ボルトの電池パックかを認識することができる。
制御回路12は、マイクロコンピュータ等で構成され、前記分圧電圧Vz、電圧測定回路13からの電池電圧検出信号SG2、電流測定回路部14aからの充電電流検出信号SG3、並びに、前記電圧判定回路8からの過充電信号SG1を入力する。また、制御回路12は、電池パック5のメモリ9と接続し、メモリ9に記憶された深放電の有無のデータを読み出すとともに、メモリ9に深放電の有無のデータを書き込むようになっている。
そして、制御回路12は、装着した電池パック5に対して該制御回路12に内蔵したプログラムメモリに予め定めた記憶したプログラムに従って、充電を実行する。詳述すると、制御回路12は、まず、電池パック5に対して予備充電を行った後に、定電流充電を行い、次に定電圧充電を行って充電を完了するようになっている。
制御回路12は、分圧電圧Vzを入力して、装着された電池パック5の種別を判断する。詳述すると、制御回路12は、分圧電圧Vzに対する電池パック5の種別データを記憶した記憶手段としてのメモリ12aを内蔵している。そして、制御回路12は、入力した分圧電圧Vzの電圧値とメモリ12aに記憶した識別データとに基づいて、装着した電池パック5が14.4ボルトの電池パックか、それとも28.8ボルトの電池パックかを認識する。
制御回路12は、装着された電池パック5の種別を判定すると、該電池パック5に対する目標電池電圧値Vnpと過放電判定電圧値VAを設定する。
目標電池電圧値Vnpは、充電器1による電池パック5の充電において、充電器1が定電流充電工程から定電圧充電工程に切り換える際の、電池パック5の正極・負極間の電池電圧Vnの電圧値である。ちなみに、本実施形態では、14.4ボルトの電池パック5の目標電池電圧値Vnpは14.4ボルトであり、及び28.8ボルトの電池パック5の目標電池電圧値Vnpは28.8ボルトとしている。そして、これら電池パック5に対する目標電池電圧値Vnpは、前記制御回路12に内蔵したメモリ12aに予め記憶させてある。
過放電判定電圧値VAは、電池パック5の正極・負極間の正極と負極との間の電池電圧Vnであって、装着した電池パック5が過放電かどうかを判定するための電圧値である。過放電判定電圧値VAは、装着した電池パック5によって異なる。ちなみに、14.4ボルトの電池パック5の過放電判定電圧値VAは、28.8ボルトの電池パック5の過放電判定電圧値VAより小さな値である。これら過放電判定電圧値VAは、本実施形態では、電池パック毎に過放電か否かの実験や試験等を予め行い、これら試験等で求めた値を過放電判定電圧値VAとして前記制御回路12に内蔵したメモリ12aに予め記憶している。
また、制御回路12は、電圧測定回路13からの電池電圧検出信号SG2に基づいて、その時々の電池パック5の正極・負極間の電池電圧Vnを検出する。さらに、制御回路12は、電流測定回路部14aからの充電電流検出信号SG3に基づいて、その時々に充電電流Icを判定する。さらにまた、制御回路12は、電圧判定回路8からの過充電信号SG1に基づいて、電池パック5の電池セルE1〜En中のいずれかの電池セルのセル電圧Vcが予め定めた目標セル電圧値V1(=3.6ボルト)に達したどうかを判定する。
そして、制御回路12は、これら判定結果に基づいて、充電の有無を判断したり、定電流充電工程から定電圧充電工程に切り換えてPWM信号を作成し、該PWM信号を電流制御回路15に出力するようになっている。電流制御回路15は、制御回路12からのPWM信号のデューティーに対応した直流電圧を、フォトカプラ16を介して前記スイッチング制御回路23に出力して、前記スイッチング素子Q1,Q2のスイッチング周波数及びオン時間を制御させるようになっている。
また、制御回路12は、これら判定結果に基づいて、充電できる電池パック5かどうかを判定し、その内容を第1〜第3表示ランプ6a〜6cを点灯制御してユーザに知らせるようになっている。
また、制御回路12は、レギュレータ回路17から安定化した直流電源を入力し駆動するようになっている。レギュレータ回路17は、ドロッパ式の三端子レギュレータ等で実現されるレギュレータ回路であって、前記サブ電源回路24によって得られた直流電圧を入力し、さらに直流電圧を降圧及び安定化して制御回路12に出力するようになっている。
図3は、この充電器1の充電特性を示すものであり、充電器1の通常時の充電過程の全体を示す。
時刻t0で電池パック5が装着されると、充電器1は直後の期間T1(時刻t1)だけ、充電電流Icを予め定めた通常の第1充電電流値I1よりも小さい予め定めた第2充電電流値I2で予備充電を行う。
期間T1(時刻t1)が経過するまでに、充電器1は予め定め設定された電池電圧Vnが過放電判定電圧値VAを超えないときは、深放電(過放電)された電池パック5と判断して充電を直ちに中止し、第2表示ランプ6bを点灯して異常をユーザに知らせる。
これは、過放電になった電池パック5を装着した場合に生じる。図4(b)に示すように、深放電した電池パック5は、当初から電池電圧Vnは低く、充電開始直後に充電電流Ic(=I2)が流れることで電圧は上昇するが、その後電圧の上昇はほとんど無く、期間T1内に過放電判定電圧値VAを超えないので、そのために充電を中止する。
また、期間T1内に設定した電池電圧Vnが過放電判定電圧値VAを超える場合は、充電器1は、前記期間T1が経過した時刻t1から、充電電流Icを通常の第1充電電流値I1で期間T2の間、定電流充電を行う。
これは、ある程度充電した電池パック5を装着した場合に生じる。図3に示すように、ある程度放電した電池パック5では、予備充電中に電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達しないからである。期間T1が経過すると通常の定電流充電に移行し、電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達すると、定電圧充電に移行する。
この期間T2、電池パック5は、電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達していない電池電圧検出信号SG2が電圧測定回路13から制御回路12に出力されている。
そして、期間T2が経過して満充電と判定することができる電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpになると、充電器1は時刻t2から定電流充電から定電圧充電に移行する。
定電圧充電への移行後は、充電器1は過充電信号SG1がアクティブになる度に充電電流を予め定める減分ΔI1ずつ低下させていく多段定電流充電を行うことによって、セル電圧Vcを目標セル電圧値Vcpに維持しながら、充電電流Icが抑制される。
充電器1は、充電電流Icをその要領で下げてゆき、期間T3が経過して、予め定める電流Ieまで低下したら、該電池パック5の充電を完了する。
尚、期間T1(時刻t1)が経過するまでに、電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達すると、充電器1は電源回路11のスイッチング素子Q1,Q2のスイッチングを停止させ、電池パック5への電力供給を停止する。これは、満充電若しくはそれに近い電池パック5に装着した場合に生じる。図4(a)に示すように、略満充電の電池パック5では、当初から各セルのセル電圧Vcは高く電池電圧Vnも高い。従って、通常の第1充電電流値I1よりも小さい微小な第2充電電流値I2でも、予備充電の期間T1内に電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達してしまうからである。これに応答して、充電器1(制御回路12)は、電源回路11のスイッチング素子Q1,Q2のスイッチングを停止させ、電池パック5への電力供給を停止する。
尚、期間T1(時刻t1)は、予め実験や試験等で予め求めた期間であって、前記期間T2より短い期間である。
次に、上記のように構成した充電器1の充電動作を、図5に示す、マイクロコンピュータで構成された制御回路12の処理動作を示すフローチャートに従って説明する。
いま、充電器1の電源コード2を商用電源3に接続すると、制御回路12は電池パック5が装着されるのを待つ(ステップS1)。
そして、電池パック5が装着されると(ステップS1でYES)、制御回路12は、装着された電池パック5のメモリ9から、該電池パック5が深放電(過放電)されたものがどうか示すデータを読み出す。制御回路12は、読み出したデータに基づいて、装着された電池パック5が深放電されたものかどうか判断する(ステップS2)。そして、制御回路12は、装着された電池パック5が深放電された電池パックである場合(ステップS2でYES)、直ちに第1表示ランプ6aを点灯させた後(ステップS3)、充電動作を中止する。
従って、過放電状態の電池セルE1〜Enを内蔵した電池として機能しなくなっている電池パック5が充電続行されることによって生じる電池温度の上昇及び内圧の上昇に基づく電解液が漏れ等の不具合を未然に防止できる。また、第1表示ランプ6aを点灯させることによって、ユーザは装着された電池パック5が既に深放電されたものと視認でき、素早い次の対応が可能となる。
一方、装着された電池パック5が深放電された電池パックでない場合(ステップS2でNO)、制御回路12は充電動作を開始する(ステップS4)。制御回路12は、まず、電池パック5の識別抵抗R1に対して直流電圧Vxを印加して、該識別抵抗R1と電池パック種別検出抵抗R2とで構成される分圧回路から分圧電圧Vzを入力し、充電器1に装着された電池パック5が14.4ボルトの電池パックか、28.8ボルトの電池パックを認識する。そして、制御回路12は、認識した電池パック5に対する目標電池電圧値Vnp及び過放電判定電圧値VAを設定する。続いて、制御回路12は、充電電流Icを供給して充電を開始する。このとき、制御回路12は、充電電流Icを予め定めた通常の第1充電電流値I1よりも小さい予め定めた第2充電電流値I2を電池パック5に供給して、いわゆる、予備充電を開始する。
制御回路12は、充電電流Ic(=I2)を供給して予備充電を開始すると、制御回路12に内蔵したタイマの計時動作を開始させる(ステップS5)。続いて、制御回路12は、時刻t1を経過する前に、電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達したかどうか判断する(ステップS6,S7)。そして、制御回路12は、時刻t1を経過する前に、電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達したとき(ステップS6でYES)、充電を終了する。即ち、満充電若しくはそれに近い電池パックであって、充電する必要がない電池パック5が充電器1に装着されたとして過充電を防止するために充電動作を終了する。
一方、制御回路12は、電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達しないで時刻t1が経過したとき(ステップS7でYES)、電池電圧Vnが先に設定した過放電判定電圧値VA以上かどうか判断する(ステップS8)。ここで、装着した電池パック5が、深放電した電池パックの疑いがあるかかどうかチェックする。
そして、制御回路12は、電池電圧Vnが過放電判定電圧値VAに達していると判断すると(ステップS8でYES)、充電電流Icを予め定めた通常の第1充電電流値I1を電池パック5に供給して、いわゆる、定電流充電を開始する(ステップS9)。制御回路12は、定電流充電を実行している間、電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達したかどうか判断する(ステップS10)。
やがて、電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達すると(ステップS10でYES)、制御回路12は、定電流充電から定電圧充電に切り換える(ステップS11)。
制御回路12は、定電圧充電への移行後は、電池パック5からの過充電信号SG1がアクティブになる度に、即ちいずれかの電池セルのセル電圧Vcが目標セル電圧値Vcpになる毎に(ステップS12でYES)、充電電流Icが予め定めた電流Ieまで予め定める減分ΔI1ずつ低下させていく多段定電流充電を行う(ステップS13,S14)。これによって、セル電圧Vcを目標セル電圧値Vcpに維持しながら、充電電流Icが抑制される。
制御回路12は、充電電流Icをその要領で下げて行き、充電電流Icが予め定めた電流Ieまで低下すると(ステップS14でYES)、該電池パック5の充電を完了する。
一方、ステップ8において、制御回路12は、時刻t1が経過しても、電池電圧Vnが過放電判定電圧値VAに達していないと判断すると(ステップS8でYES)、充電電流Icが流れているかどうか判断する(ステップS15)。そして、充電電流Icが流れている場合(ステップS15でNO)、制御回路12は深放電(過放電)された電池パック5と判断して第2表示ランプ6bを点灯させるとともに(ステップS16)、該電池パック5のメモリ9に深放電である旨のデータを書き込んだ後(ステップS17)、充電動作を中止する。
従って、過放電状態の電池セルE1〜Enを内蔵した電池として機能しなくなった電池パック5が充電続行されることによって生じる電池温度の上昇及び内圧の上昇に基づく電解液が漏れ等の不具合を未然に防止できる。また、第2表示ランプ6bを点灯させることによって、ユーザは装着された電池パック5が深放電されたものと視認でき、素早い次の対応が可能となる。さらに、該電池パック5のメモリ9に、該電池パック5が深放電したものであるデータが、自動的に書き込まれるため、充電器1は、再度充電器1に装着されても充電動作を実行することがない。
一方、ステップS15において、充電電流Icが流れていない場合(ステップS15でYES)、制御回路12は、電池パック5が深放電されたものではなく、電池パック5と充電器1との電気的接続が行われず充電電流Icが流れないと判断し、第3表示ランプ6cを点灯させた後(ステップS18)、充電動作を中止する。従って、第3表示ランプ6cを点灯させることによって、ユーザは電池パック5が充電器1に対して確実に接続されないため充電が行われないことを視認でき、素早い次の対応が可能となる。
次に、上記のように構成した実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、充電開始直後の予備充電時において、電池電圧Vnが過放電判定電圧値VAに達したかどうかの判断で、電池パック5が深放電して電池として機能しなくなったかどうか判断するようにした。そして、電池パック5が深放電して電池として機能しなくなった電池パック5の場合、充電を中止した。従って、充電が続行されることによって生じる電池温度の上昇及び内圧の上昇に基づく電解液が漏れ等の不具合を未然に防止できる。
(2)上記実施形態によれば、電池パック5が深放電して電池として機能しなくなった電池パック5と判断した場合、第2表示ランプ6bを点灯させるようにした。従って、ユーザは装着された電池パック5が深放電されたものと視認でき、素早い次の対応が可能となる。
(3)上記実施形態によれば、電池パック5が深放電して電池として機能しなくなった電池パック5と判断した場合、該電池パック5のメモリ9に、該電池パック5が深放電したものであるデータが、自動的に書き込むようにした。従って、充電器1は、再度電池パック5が充電器1に装着されても充電動作が実行されることはない。
(4)上記実施形態によれば、充電開始前に、電池パック5が既に深放電したものである電池パックかどうか、該電池パック5のメモリ9に記憶したデータに基づいて判断するようにした。そして、電池パック5が既に深放電したものである電池パックであると判断した場合、充電を中止した。従って、電池パック5が充電続行されることによって生じる電解液が漏れ等の不具合を未然に防止できる。
(5)上記実施形態によれば、電池パック5が既に深放電したものである電池パックであると判断した場合、第1表示ランプ6aを点灯させた。従って、ユーザは装着された電池パック5が既に深放電されたものと視認でき、素早い次の対応が可能となる。
(6)上記実施形態によれば、電池パック5と充電器1との電気的接続がうまく行われず充電ができない場合、第3表示ランプ6cを点灯させるようにした。従って、第3表示ランプ6cの点灯を視認するだけで、ユーザは電池パック5が充電器1に対して確実に接続されないため充電が行われないことを確認でき、素早い次の対応が可能となる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、図5のステップ2において、充電開始前に、電池パック5が既に深放電したものである電池パックかどうかを判断し、電池パック5が既に過放電したものである電池パックであると判断した場合、充電を中止したが、これを省略してもよい。即ち、電池パック5が装着されたら、電池パック5が既に深放電したものである電池パックかどうかを判断することなく、ステップ4に移行して充電(予備充電)を開始してもよい。
・上記実施形態では、予備充電時において、電池電圧Vnが過放電判定電圧値VAに達せず、しかも、充電電流Icが流れていない時、電池パック5が深放電して電池として機能しなくなったかどうか判断するようにした。これを、充電電流Icの有無に関係なく電池電圧Vnが過放電判定電圧値VAに達したかどうかだけで判断するようにして実施してもよい。
・上記実施形態では、第1〜第3表示ランプ6a〜6cを設け、それぞれ充電中止の態様を表示するようにしたが、これを全て又は一部を省略して実施してもよい。
・上記実施形態では、2種類の電池パック5を識別できるようにしたが、これに限定されるものではなく、1種類又は3種類以上とその数を適宜変更して実施してもよい。
・上記実施形態では、電池パック5の種別を、電池パック5に設けた識別抵抗R1と充電器1に設けた電池パック種別検出抵抗R2とで構成した分圧回路からの分圧電圧Vzで判断するようにした。これを、電池パック5に設けたメモリ9に電池パック5の種別を示すデータを記憶し、制御回路12がそれを読み出すようにして実施してもよい。
・上記実施形態では、予備充電時において、充電電流Icを通常時の第1充電電流値I1より小さい第2充電電流値I2を供給するようにした。これを、予備充電時において、充電電流Icを時刻t1が経過するまでに、段階的に上げるように実施してもよい。
図6は充電器の充電動作を示すフローチャート、図7は電池パックにおける充電器の充電過程を示す。
図6において、第2充電電流値I2の充電電流Icを供給して予備充電を開始し、時刻ta(<t1)が経過しても電池電圧Vnは目標電池電圧値Vnpに達しなかった時(ステップS7a)、制御回路12は、電池電圧Vnが過放電判定電圧値VA以上かどうか判断する(ステップS8)。
そして、制御回路12は、電池電圧Vnが過放電判定電圧値VAに達していると判断すると(ステップS8でYES)、充電電流Icを第2充電電流値I2より大きく第1充電電流値I1より小さい第3充電電流値I3を電池パック5に供給する(ステップS8−1)。また、制御回路12は、時刻taが経過しても、電池電圧Vnが過放電判定電圧値VAに達していないと判断すると(ステップS8でNO)、予め定めた時刻tb(<t1)が経過するまでに電池電圧Vnが過放電判定電圧値VAに達しているかどうか判断する(ステップS8−2,S8−3)。
時刻taが経過しても電池電圧Vnが過放電判定電圧値VAに達していないと判断すると(ステップS8−3でYES)、制御回路12は、該電池パック5が深放電であるものと判断して充電動作を中止する。一方、時刻taする前に電池電圧Vnが過放電判定電圧値VAに達すると(ステップS8−2でYES)、制御回路12は、ステップS8−1に移行し、充電電流Icの電流値を前記第2充電電流値I2から前記第3充電電流値I3(>I2)に切り換えて電池パック5に供給する。
制御回路12は電池パック5への充電電流Ic(=I3)の供給を開始すると、前記時刻tb(<t1)が経過するまでに電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達しているかどうか判断する(ステップS8−4,S8−5)。
そして、制御回路12は、電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達していると判断すると(ステップS8−4でYES)、満充電若しくはそれに近い電池パック5であって、充電する必要がない電池パック5と判断し過充電を防止するために充電動作を終了する。また、制御回路12は、時刻tbが経過しても、電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達していないと判断すると(ステップS8−5でYES)、充電電流Icの電流値を前記第3充電電流値I3より大きく前記第1充電電流値I1より小さい第4充電電流値I4(>I3)に切り換えて電池パック5に供給する(ステップS8−6)。
制御回路12は電池パック5への充電電流Ic(=I4)の供給を開始すると、前記時刻t1が経過するまでに電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達しているかどうか判断する(ステップS8−7,S8−8)。
そして、制御回路12は、電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達していると判断すると(ステップS8−6でYES)、満充電若しくはそれに近い電池パック5であって、充電する必要がない電池パック5と判断し過充電を防止するために充電動作を終了する。一方、制御回路12は、時刻t1が経過しても、電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達していないと判断すると(ステップS8−8でYES)、充電電流Icを第1充電電流値I1を電池パック5に供給して、いわゆる、定電流充電を開始する(ステップS9)。
以後、上記実施形態と同様な処理を行って電池パック5を充電する。
この場合、過放電した電池パック5を装着した時、時刻t1を経過する前の時刻tbで、無用な充電を中止することができる。
しかも、予備充電中に、段階的に充電電流Icを第2充電電流値Ic2、第3充電電流値Ic3、第4充電電流値Ic4と順次上げていき、その上げた段階毎に一定時間、電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達しているかどうか判断し、電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpにたした時、満充電又かそれに近い充電がなされた電池パック5と判断して充電を中止するようにした。従って、短い時間の予備充電の期間T1の間に、充電電流を変更して複数回(2回)判断を行うようにしたので、細かな精度の高い判断が行われ、充電する必要でない電池パック5の過充電を防止できる。
本発明の一実施形態の充電器の全体斜視図である。 同じく、充電器の電気的構成を示す電気ブロック回路図である。 同じく、充電器の通常時の充電過程を示すグラフである。 同じく、(a)は満充電若しくはそれに近い電池パックにおける充電器の充電過程を示すグラフであり、(b)は深放電になった電池パックにおける充電器の充電過程を示すグラフである。 同じく、充電器の充電動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の別例の充電器の充電動作を説明するためのフローチャートである。 同じく、充電器の通常時の充電過程を示すグラフである。
符号の説明
1…充電器、5…電池パック、6a…第1表示ランプ、6b…第2表示ランプ、6c…第3表示ランプ、8…電圧判定回路、9…メモリ、11…電源回路、12…制御回路、12a…メモリ、13…電圧測定回路、14…電流検出回路、15…電流制御回路、16…フォトカプラ、21…整流回路、22…絶縁トランス、23…スイッチング制御回路、Ic…充電電流、I1…第1充電電流値、I2…第2充電電流値、I3…第3充電電流値、I4…第4充電電流値、R1…識別抵抗、R2…電池パック種別検出抵抗、Vn…電池電圧、Vnp…目標電池電圧値、VA…過放電判定電圧値、Vc…電池セル電圧、Vcp…目標セル電圧、E1〜En…電池セル、Vz…分圧電圧、T1…期間、T2…期間、T3…期間、t0,t1,t2,ta,tb…時刻。

Claims (10)

  1. 二次電池セルを内蔵した電池パックが装着されると、通常の充電を行う前に予め定めた時間、前記通常の充電で供給する第1の充電電流より小さい第2の充電電流を供給して予備充電を開始するようにした充電器であって、
    前記電池パックの出力電圧を指標する識別部への通電に基づいて該電池パックの種別を判別する判別手段と、
    前記電池パックの種別に応じて予め設定された前記予備充電時での過放電の有無を判定するための判定電圧のデータを記憶した記憶手段と、
    前記予備充電時において前記電池パックの電池電圧が当該電池パックの判定電圧に達していない時、前記電池パックが過放電と判断して前記通常の充電を中止する制御手段と
    を設けたことを特徴とする充電器。
  2. 請求項1に記載の充電器において、
    前記制御手段は、過放電して電池として機能しなくなった電池パックと判断したとき、その旨を第1の表示手段に表示することを特徴とする充電器。
  3. 請求項1又は2に記載の充電器において、
    前記制御手段は、前記予備充電時において、前記電池電圧が満充電若しくはそれに近いことを示す予め定めた目標電池電圧に達していると判断したとき、前記充電を中止することを特徴とする充電器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の充電器において、
    前記制御手段は、前記電池パックの電池電圧が当該電池パックの判定電圧に達していない時であって、前記電池パックに充電電流が供給されている時、前記電池パックが過放電であると判断して前記通常の充電を中止し、また、前記電池パックに充電電流が供給されていない時には、前記電池パックが過放電であると判断しないことを特徴とする充電器。
  5. 請求項4に記載の充電器において、
    前記制御手段は、前記電池パックが過放電であると判断しないとき、その旨を第2の表示手段に表示することを特徴とする充電器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の充電器において、
    前記制御手段は、予備充電において前記電池パックに供給する前記第2の充電電流は、段階的に大きくなるように制御し、初回の最も小さい充電電流の供給直後に、前記電池パックの電池電圧が当該電池パックの判定電圧に達していない時、予め定めた時刻が経過するまでに、前記電池電圧が当該電池パックの判定電圧に達していない時には、前記電池パックが過放電であると判断し、また、前記予め定めた時刻が経過するまでに、前記電池電圧が当該電池パックの前記判定電圧に達した時には、前記第2の充電電流を大きくして予備充電を続行することを特徴とする充電器。
  7. 請求項6に記載の充電器において、
    前記制御手段は、予備充電において前記第2の充電電流を変更する毎に、前記電池電圧が前記目標電池電圧に達しているかどうか判断することを特徴とする充電器。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の充電器において、
    前記制御手段は、前記電池パックに備えた読み出し及び書き込み可能な電池パック側記憶手段から、該電池パックが過放電して電池として機能しなくなった電池パックかどうかを示すデータを、前記予備充電の直前に読み出し、その読み出したデータが過放電して電池として機能しなくなった電池パックであることを示すデータであるとき、前記予備充電を行うことなく充電を中止することを特徴とする充電器。
  9. 請求項8に記載の充電器において、
    前記制御手段は、前記読み出したデータが過放電して電池として機能しなくなった電池パックであることを示すデータであるとき、その旨を第3の表示手段に表示することを特徴とする充電器。
  10. 請求項8又は9に記載の充電器において、
    前記制御手段は、前記電池パックが過放電であると判断した時、その旨を示すデータを前記電池パック側記憶手段に記憶することを特徴とする充電器。
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