JP5112222B2 - 充電器 - Google Patents
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Description
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の充電器において、前記制御手段は、前記電池パックの電池電圧が当該電池パックの判定電圧に達していない時であって、前記電池パックに充電電流が供給されている時、前記電池パックが過放電であると判断して前記通常の充電を中止し、また、前記電池パックに充電電流が供給されていない時には、前記電池パックが過放電であると判断しない。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の充電器において、前記制御手段は、前記電池パックが過放電であると判断しないとき、その旨を第2の表示手段に表示する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の充電器において、前記制御手段は、予備充電において前記第2の充電電流を変更する毎に、前記電池電圧が前記目標電池電圧に達しているかどうか判断する。
図1は、充電器に電池パックを装着した状態を示す全体斜視図である。図1において、充電器1は、直方体形状をなし、側面に電源コード2が延出され、電源コード2の先端に設けたコンセント(図示しない)を介して商用電源3(図2参照)を接続される。充電器1の上面4に装着部4aを有し、その装着部4aに電池パック5が載置される。電池パック5は、電動工具に装着される電動工具の駆動電源であって、本実施形態では、リチウムイオン電池よりなる複数本の電池セルE1〜En(図2参照)を内蔵している。電池パック5は、その装着部4aに載置して下方に押し込むことによって充電器1に対して装着され電気的に接続される。
図2において、電池パック5は、複数段直列に接続される電池セルE1〜Enと、各電池セルE1〜Enの電圧について単段毎に又は2、3段まとめて測定する電圧判定回路8を備えている。また、電池パック5は、充電器1に装着したとき、該充電器1と電気的に接続する電池パック側外部接続端子Tp1〜Tp7を有している。
目標電池電圧値Vnpは、充電器1による電池パック5の充電において、充電器1が定電流充電工程から定電圧充電工程に切り換える際の、電池パック5の正極・負極間の電池電圧Vnの電圧値である。ちなみに、本実施形態では、14.4ボルトの電池パック5の目標電池電圧値Vnpは14.4ボルトであり、及び28.8ボルトの電池パック5の目標電池電圧値Vnpは28.8ボルトとしている。そして、これら電池パック5に対する目標電池電圧値Vnpは、前記制御回路12に内蔵したメモリ12aに予め記憶させてある。
時刻t0で電池パック5が装着されると、充電器1は直後の期間T1(時刻t1)だけ、充電電流Icを予め定めた通常の第1充電電流値I1よりも小さい予め定めた第2充電電流値I2で予備充電を行う。
そして、期間T2が経過して満充電と判定することができる電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpになると、充電器1は時刻t2から定電流充電から定電圧充電に移行する。
尚、期間T1(時刻t1)が経過するまでに、電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達すると、充電器1は電源回路11のスイッチング素子Q1,Q2のスイッチングを停止させ、電池パック5への電力供給を停止する。これは、満充電若しくはそれに近い電池パック5に装着した場合に生じる。図4(a)に示すように、略満充電の電池パック5では、当初から各セルのセル電圧Vcは高く電池電圧Vnも高い。従って、通常の第1充電電流値I1よりも小さい微小な第2充電電流値I2でも、予備充電の期間T1内に電池電圧Vnが目標電池電圧値Vnpに達してしまうからである。これに応答して、充電器1(制御回路12)は、電源回路11のスイッチング素子Q1,Q2のスイッチングを停止させ、電池パック5への電力供給を停止する。
次に、上記のように構成した充電器1の充電動作を、図5に示す、マイクロコンピュータで構成された制御回路12の処理動作を示すフローチャートに従って説明する。
そして、電池パック5が装着されると(ステップS1でYES)、制御回路12は、装着された電池パック5のメモリ9から、該電池パック5が深放電(過放電)されたものがどうか示すデータを読み出す。制御回路12は、読み出したデータに基づいて、装着された電池パック5が深放電されたものかどうか判断する(ステップS2)。そして、制御回路12は、装着された電池パック5が深放電された電池パックである場合(ステップS2でYES)、直ちに第1表示ランプ6aを点灯させた後(ステップS3)、充電動作を中止する。
制御回路12は、定電圧充電への移行後は、電池パック5からの過充電信号SG1がアクティブになる度に、即ちいずれかの電池セルのセル電圧Vcが目標セル電圧値Vcpになる毎に(ステップS12でYES)、充電電流Icが予め定めた電流Ieまで予め定める減分ΔI1ずつ低下させていく多段定電流充電を行う(ステップS13,S14)。これによって、セル電圧Vcを目標セル電圧値Vcpに維持しながら、充電電流Icが抑制される。
一方、ステップ8において、制御回路12は、時刻t1が経過しても、電池電圧Vnが過放電判定電圧値VAに達していないと判断すると(ステップS8でYES)、充電電流Icが流れているかどうか判断する(ステップS15)。そして、充電電流Icが流れている場合(ステップS15でNO)、制御回路12は深放電(過放電)された電池パック5と判断して第2表示ランプ6bを点灯させるとともに(ステップS16)、該電池パック5のメモリ9に深放電である旨のデータを書き込んだ後(ステップS17)、充電動作を中止する。
(1)上記実施形態によれば、充電開始直後の予備充電時において、電池電圧Vnが過放電判定電圧値VAに達したかどうかの判断で、電池パック5が深放電して電池として機能しなくなったかどうか判断するようにした。そして、電池パック5が深放電して電池として機能しなくなった電池パック5の場合、充電を中止した。従って、充電が続行されることによって生じる電池温度の上昇及び内圧の上昇に基づく電解液が漏れ等の不具合を未然に防止できる。
・上記実施形態では、図5のステップ2において、充電開始前に、電池パック5が既に深放電したものである電池パックかどうかを判断し、電池パック5が既に過放電したものである電池パックであると判断した場合、充電を中止したが、これを省略してもよい。即ち、電池パック5が装着されたら、電池パック5が既に深放電したものである電池パックかどうかを判断することなく、ステップ4に移行して充電(予備充電)を開始してもよい。
・上記実施形態では、2種類の電池パック5を識別できるようにしたが、これに限定されるものではなく、1種類又は3種類以上とその数を適宜変更して実施してもよい。
図6において、第2充電電流値I2の充電電流Icを供給して予備充電を開始し、時刻ta(<t1)が経過しても電池電圧Vnは目標電池電圧値Vnpに達しなかった時(ステップS7a)、制御回路12は、電池電圧Vnが過放電判定電圧値VA以上かどうか判断する(ステップS8)。
この場合、過放電した電池パック5を装着した時、時刻t1を経過する前の時刻tbで、無用な充電を中止することができる。
Claims (10)
- 二次電池セルを内蔵した電池パックが装着されると、通常の充電を行う前に予め定めた時間、前記通常の充電で供給する第1の充電電流より小さい第2の充電電流を供給して予備充電を開始するようにした充電器であって、
前記電池パックの出力電圧を指標する識別部への通電に基づいて該電池パックの種別を判別する判別手段と、
前記電池パックの種別に応じて予め設定された前記予備充電時での過放電の有無を判定するための判定電圧のデータを記憶した記憶手段と、
前記予備充電時において前記電池パックの電池電圧が当該電池パックの判定電圧に達していない時、前記電池パックが過放電と判断して前記通常の充電を中止する制御手段と
を設けたことを特徴とする充電器。 - 請求項1に記載の充電器において、
前記制御手段は、過放電して電池として機能しなくなった電池パックと判断したとき、その旨を第1の表示手段に表示することを特徴とする充電器。 - 請求項1又は2に記載の充電器において、
前記制御手段は、前記予備充電時において、前記電池電圧が満充電若しくはそれに近いことを示す予め定めた目標電池電圧に達していると判断したとき、前記充電を中止することを特徴とする充電器。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の充電器において、
前記制御手段は、前記電池パックの電池電圧が当該電池パックの判定電圧に達していない時であって、前記電池パックに充電電流が供給されている時、前記電池パックが過放電であると判断して前記通常の充電を中止し、また、前記電池パックに充電電流が供給されていない時には、前記電池パックが過放電であると判断しないことを特徴とする充電器。 - 請求項4に記載の充電器において、
前記制御手段は、前記電池パックが過放電であると判断しないとき、その旨を第2の表示手段に表示することを特徴とする充電器。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の充電器において、
前記制御手段は、予備充電において前記電池パックに供給する前記第2の充電電流は、段階的に大きくなるように制御し、初回の最も小さい充電電流の供給直後に、前記電池パックの電池電圧が当該電池パックの判定電圧に達していない時、予め定めた時刻が経過するまでに、前記電池電圧が当該電池パックの判定電圧に達していない時には、前記電池パックが過放電であると判断し、また、前記予め定めた時刻が経過するまでに、前記電池電圧が当該電池パックの前記判定電圧に達した時には、前記第2の充電電流を大きくして予備充電を続行することを特徴とする充電器。 - 請求項6に記載の充電器において、
前記制御手段は、予備充電において前記第2の充電電流を変更する毎に、前記電池電圧が前記目標電池電圧に達しているかどうか判断することを特徴とする充電器。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の充電器において、
前記制御手段は、前記電池パックに備えた読み出し及び書き込み可能な電池パック側記憶手段から、該電池パックが過放電して電池として機能しなくなった電池パックかどうかを示すデータを、前記予備充電の直前に読み出し、その読み出したデータが過放電して電池として機能しなくなった電池パックであることを示すデータであるとき、前記予備充電を行うことなく充電を中止することを特徴とする充電器。 - 請求項8に記載の充電器において、
前記制御手段は、前記読み出したデータが過放電して電池として機能しなくなった電池パックであることを示すデータであるとき、その旨を第3の表示手段に表示することを特徴とする充電器。 - 請求項8又は9に記載の充電器において、
前記制御手段は、前記電池パックが過放電であると判断した時、その旨を示すデータを前記電池パック側記憶手段に記憶することを特徴とする充電器。
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