JP5111556B2 - 水平一点切断路器 - Google Patents

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Description

この発明は、送配電回路の開閉に使用される水平一点切断路器に関する。
大電力を供給する電気設備の点検や保守は、開閉器によって送配電回路を切り離して行われる。開閉器の一つである断路器は、送配電回路を予め遮断器によって遮断した後に使用される装置である。断路器には、ブレードが水平方向に回動する水平一点切断路器と水平二点切切断路器の二種類がある。
水平一点切断路器は、一方のブレードの先端部に取付けられた被挟持側接触子(バットコンタクト)と他方のブレードの先端部に取付けられた挟持側接触子(フィンガーコンタクト)が接触することにより、投入状態となるものである。水平一点切断路器では、バネを有するフィンガーコンタクトが板状のバットコンタクトを挟むことによって、フィンガーコンタクトとバットコンタクトとが導通するようになっている。この水平一点切断路器では、地震などによる振動や、短絡事故の発生時における電磁力などによって、ブレードに水平方向の力が作用することがあり、通電中にフィンガーコンタクトとバットコンタクトとが離脱するという問題があった。
そこで、フィンガーコンタクトとバットコンタクトとの離脱による溶損事故を防止するために、地震時における挟持側接触子と被挟持側接触子の上下方向の相対変位を規制する、水平一点切断路器に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)この水平一点切断路器は、一方のブレードの先端部にフック棒受けを設け、他方のブレードの先端部に、断路器の閉路状態で、フック棒受けの穴を貫通する鉤状のフック棒を設け、フック棒がフック棒の穴内を上下方向に移動可能な相対変位を、バッドコンタクトのフィンガーコンタクトに対する上下方向の出代よりもそれぞれ小さくするものである。
特開平11−167846号公報
しかし、水平一点切断路器では、冬季にブレードの回動機構に用いられるグリースなどの潤滑剤が固くなることにより、ブレードが投入直前または開放直後に停止することがある。ブレードが投入直前または開放直後で停止した状態では、フィンガーコンタクトとバットコンタクトが完全に接触していないので、この状態で通電を開始すると、接触面でアークが発生し、接触面の金属がアーク熱で溶損するという問題が生ずる。
また、従来の水平一点切断路器では、投入時にはブレード同士の軸心が一致するのが理想であるが、軸心を完全に一致させるのは構造上困難なために、ブレード同士の軸心の相対角度が0〜5°の範囲を投入状態とし、5〜11°の範囲を投入不良と判断しているが、現実にはブームの相対角度が5°の場合でも、フィンガーコンタクトとバットコンタクトとの接触が十分に確保されないという問題がある。
特許文献1の技術は、投入状態におけるバッドコンタクトのフィンガーコンタクトに対する相対変位を規制するものであり、ブレードが投入直前または開放直後で停止した場合の対策にはならない。
そこで、この発明は、ブレードが投入直前または開放直後に停止した場合や、投入時におけるブレード同士の相対角度が比較的大きい場合でも、ブレードの先端部を確実に接触させることが可能な水平一点切断路器を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、対向して設けられる一方の支柱と他方の支柱とを中心としてそれぞれ水平方向に回動可能な導電性のブレードを有し、前記各ブレードの先端部同士が接触可能に構成された水平一点切断路器であって、前記一方のブレードの先端部に、前記一方の支柱を中心とする第1の基準円上に位置しインボリュート曲線を有する第1の接触部を形成し、前記他方のブレードの先端部に、前記他方の支柱を中心とする第2の基準円上に位置しインボリュート曲線を有する第2の接触部を形成し、前記第1の接触部と前記第2の接触部とにおける前記インボリュート曲線部分同士を前記各ブレードの回動によって接触可能としたことを特徴とする水平一点切断路器である。
この発明によれば、距離がばらついても円滑に接触することが可能なインボリュート曲線部分同士を接触させるので、ブレードが投入直前または開放直後に停止した場合や、投入時におけるブレードの相対角度が比較的大きい場合でも、第1の接触部と第2の接触部とを確実に接触させることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載された水平一点切断路器において、第1の基準円の直径と第2の基準円の直径は、同一に設定されている、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載された水平一点切断路器において、前記第1の接触部と前記第2の接触部は、互いに噛み合う少なくとも一つの歯と歯溝を有するインボリュート歯車から構成されている、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の水平一点切断路器において、前記歯と歯溝は、上下方向に形成された二つの噛み合い部をそれぞれ有しており、一方の噛み合い部は前記ブレードの軸方向に延びており、他方の噛み合い部は前記ブレードの軸方向に対して直交する方向に延びている、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の水平一点切断路器において、前記インボリュート歯車は、少なくとも歯の歯厚方向に弾性変形可能な弾性部材を有しており、噛み合い状態に応じて歯厚が変形可能である、ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1の接触部と第2の接触部とを確実に接触させることが可能となるので、ブレードが投入直前または開放直後に停止した場合や、投入時におけるブレードの相対角度が比較的大きい場合でも、通電によって接触部分にアークが生ずることを回避することができ、接触部分のアーク熱による溶損を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1の基準円の直径と第2の基準円の直径は、同一に設定されているので、ブレードの軸方向の長さを同一とすることができる。このため、ブレードおよびブレードを回動させる機構を共通化することができ、製造コストを削減できる。
請求項3に記載の発明によれば、第1の接触部と第2の接触部は、インボリュート歯車から構成されているので、インボリュート歯車を製造する装置を使用して第1の接触部と第2の接触部を製作することができ、インボリュート曲線の加工が容易となる。
請求項4に記載の発明によれば、歯と歯溝は、上下方向に形成された2つの噛み合い部をそれぞれ有しているので、歯と歯溝とが互いに噛み合った状態では、上下それぞれ2点、合計4点で接触させることが可能となる。これにより、ブレードの軸方向に引張荷重、押込荷重が加わった際でも、歯と歯溝との噛み合いをロックすることができ、外力に対して歯と歯溝との離脱を確実に防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、インボリュート歯車は、噛み合い状態に応じて歯の歯厚が変形可能であるので、歯車のバックラッシによる接触不良を解消し、接触部の密着性を高める。つまり、第1の接触部および第2の接触部の加工時に、バックラッシを極力小とする高精度な加工を施すことなく、第1の接触部および第2の接触部を高めることができる。
この発明の実施の形態1に係る水平一点切断路器の正面図である。 図1の水平一点切断路器における第1の接触部と第2の接触部との噛み合い状態を示す拡大平面図である。 図1の水平一点切断路器のブレードの詳細を示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係る水平一点切断路器の第1の接触部を示す拡大正面図である。 図4の第1の接触部を示す拡大平面図である。 この発明の実施の形態2に係る水平一点切断路器の第2の接触部を示す拡大正面図である。 図6の第2の接触部を示す拡大平面図である。 この発明の実施の形態2に係る水平一点切断路器における第1の接触部と第2の接触部との噛み合い状態を示す拡大断面図である。 この発明の実施の形態3に係る水平一点切断路器における第1の接触部と第2の接触部との噛み合い状態を示す拡大平面図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1ないし図3は、この発明の実施の形態1を示している。この水平一点切断路器1は、図1に示すように、主として、ベース2と、支柱3、4と、ブレード5、6とで構成されている。この水平一点切断路器1は、例えば変電所に配置されており、点検や保守などの際に送配電回路を確実に切り離すために使用される。
一方の支柱3と他方の支柱4は、碍子を主要部材とする円柱状に形成されており、互いに対向して設けられている。一方の支柱3と他方の支柱4は、それぞれ垂直方向に延びており、下端部がベース2に固定されている。一方の支柱3の上端部には、ブレード5が回動可能に取付けられており、他方の支柱4の上端部には、ブレード6が回動可能に取付けられている。図3に示すように、一方のブレード5と他方のブレード6の軸方向の長さは、同一(d1=d2)に設定されている。
一方のブレード5は、水平方向に延びる導電性の帯状板材から構成されている。ブレード5は、碍子3の軸心P1を中心として水平方向に回動可能となっている。一方のブレード5は、碍子3に対して片持ち構造となっており、自由端部の撓みが所定値以内になるように設計されている。他方のブレード6は、水平方向に延びる導電性の帯状板材から構成されている。ブレード6は、碍子4の軸心P2を中心として水平方向に回動可能となっている。他方のブレード6は、碍子4に対して片持ち構造となっており、自由端部の撓みが所定値以内になるように設計されている。
一方のブレード5は、支柱3内に設けられた回動機構(図示略)と連結されている。他方のブレード6は、支柱4内に設けられた回動機構(図示略)と連結されている。一方のブレード5と他方のブレード6は、各回動機構に連結されたリンク部材7を介して水平方向に連動して回動するように構成されている。一方のブレード5と他方のブレード6は、例えば回動機構の電動機の回転駆動力によって、水平方向に回動可能となっている。
図1に示すように、一方のブレード5の自由端側の先端部には、支柱3の軸心P1を中心とする第1の基準円C1上に位置し、インボリュート曲線を有する第1の接触部としてのインボリュート歯車の歯51が形成されている。ここで、歯51は、圧力角は20°となっている。歯51は、基準円ピッチとブレード幅Wとが同程度となるように、モジュールが設定されている。つまり、第1の接触部は、インボリュート歯車の1つの歯51で構成されている。歯51の歯面51aの表面には、導電率の高い金属、例えば銀が貼り付けられている。
他方のブレード6の自由端側の先端部には、碍子4の軸心P2を中心とする第2の基準円C2上に位置し、インボリュート曲線を有する第2の接触部としてのインボリュート歯車の歯溝61が形成されている。ここで、歯溝61は、圧力角は20°となっている。歯溝61は、基準円ピッチとブレード幅Wとが同程度となるように、モジュールが設定されている。つまり、第2の接触部は、インボリュート歯車の1つの歯溝61で構成されている。歯溝61の歯面61aの表面には、導電率の高い金属、例えば銀が貼り付けられている。
図2に示すように、歯51と歯溝61は、一方のブレード5と他方のブレード6が回動することによって互いに噛み合い、各歯面51a、61aにおける2点Q1、Q2で接触するようになっている。そして、歯51と歯溝61が噛み合った状態では、ブレード5、6は送配電回路を構成する導電部材の一部として機能する。ここで、歯51および歯溝61の圧力角を20°以下に設定していることにより、図3に示すように、ブレード5、6が回動角度θ1、θ3(または、回動角度θ2、θ4)の位置まで移動した場合であっても、歯51および歯溝61は2点で接触を維持することが可能となっている。
次に、実施の形態1の水平一点切断路器1の操作順序および作用について説明する。
まず、送配電回路の点検や保守においては、回路を遮断する場合には、遮断器(図示略)を操作して回路を遮断した後、回路の切り離しを確実にするために、水平一点切断路器1を操作し回路を開放状態とする。
水平一点切断路器1を開放操作することにより、図1の2点鎖線で示すように、一方のブレード5と他方のブレード6は、水平方向に回動し、投入状態の位置に対してほぼ90°回動した位置で停止する。ブレード5、6が回動する際は、図3に示すように、ブレード5の回動角度θ1、θ2がインボリュート歯車の圧力角の20°以下の場合は、歯51と歯溝61は2点で接触している。そして、さらにブレード5、6が回動し、回動角度θ1、θ2が20°より大きくなると、歯51と歯溝61との接触が終了する。
次に、点検作業などが終了し、回路を再投入する場合には、まず、水平一点切断路器1に設けられた回動機構によって、ブレード5、6を回動させる。このとき、図3に示すように、ブレード5、6の回動角度θ1、θ2が圧力角の20°以下となると、歯51と歯溝61は歯面51a、61aの2点Q1、Q2で接触するようになる。そして、ブレード5、6の回動角度θ1、θ2が0°となるまで、ブレード5、6を回動させる。この状態では、ブレード5の軸心P3とブレード6の軸心P4が一直線上に位置し、歯51と歯溝61は歯面51a、61aの2点Q1、Q2で接触する。その後、ブレード5、6が所定の位置にあることを確認した後、遮断器を閉操作して点検が終了した回路への通電が行われる。
以上のように、実施の形態1の水平一点切断路器1によれば、歯51と歯溝61は、各支柱3、4の軸心P1,P2を中心とする基準円C1、C2上に位置しているので、ブレード5、6の回動角度θ1、θ2が、歯51と歯溝61の圧力角以下の場合には2点で接触することになる。すなわち、インボリュート曲線で構成される歯51と歯溝61の歯面51a、61aは、なだらかなカーブとなるので、2点Q1、Q2の接触距離を長く設定することができる。したがって、冬季に回動機構に用いられるグリースなどの固化によってブレード5、6が投入直前または開放直後に停止した場合や、強風や地震による揺れなどによる外力によって投入状態におけるブレード5、6の相対角度が比較的大きくなった場合でも、通電によって接触部分にアークが生ずることを回避することができ、アーク熱による溶損を防止することができる。
また、第1の基準円C1の直径と第2の基準円C2の直径は、同一に設定されているので、ブレード5、6の軸方向の長さを同一とすることができる。このため、一方のブレード5および他方のブレード6を回動させる機構を共通化することができ、製造コストを削減できる。さらに、第1の接触部と第2の接触部は、インボリュート歯車の歯51と歯溝61から構成されているので、インボリュート歯車を製造する装置を使用して歯51と歯溝61を製作することができ、インボリュート曲線の加工が容易となる。
また、歯51と歯溝61とが接触している状態では、ブレード5、6が略一直線状となり、従来の水平一点切断路器のような突出部が形成されないので、コロナ放電の発生を抑えることができる。さらに、この水平一点切断路器1は、ブレードの先端部に歯51と歯溝61を設けるだけでよいので、既存の水平一点切断路器にも容易に適用することが可能となる。
(実施の形態2)
図4ないし図8は、この発明の実施の形態2を示している。この実施の形態2が実施の形態1と異なるところは、歯51と歯溝61の構成のみであり、その他の部分は実施の形態1に準じるので、準じる部分に実施の形態1と同一の符号を付すことにより、準じる部分の説明を省略し、後述する実施の形態3についても同様とする。
第1の接触部としての歯52は、図4に示すように、ブレード5の先端の断面形状を略コの字型に加工され、噛み合い部としての上歯521と下歯522で構成されている。図5に示すように、上歯521は、実施の形態1の歯51と同等の形状で構成されている。下歯522は、上歯521の基準円を反時計回りに90°回転した基準円上に位置し、インボリュート曲線を有するインボリュート歯車の歯であり、歯面522aを有している。
第2の接触部としての歯溝62は、図6に示すように、ブレード6の先端の断面形状を略逆コの字型に加工され、噛み合い部としての上歯溝621と下歯溝622で構成されている。図7に示すように、上歯溝621は、実施の形態1の葉溝61と同等の形状で構成されている。下歯溝622は、上歯溝621の基準円を反時計回りに90°回転した基準円上に位置し、インボリュート曲線を有するインボリュート歯車の歯溝であり、平面形状が鉤型となっている。つまり、下歯溝622は、それぞれ、隣接する歯に挟まれた1つの歯溝から構成され、1つの歯底面と、この歯底面の両端からそれぞれ半径方向外方に延びる歯面(621a、622a)によって形成されている。
歯52と歯溝62においては、上歯521と上歯溝621とが噛み合い可能となっており、図8に示すように、下歯522と下歯溝622とが噛み合い可能となっている。
このように構成された実施の形態2においては、歯52は、上下方向に形成された上歯521および下歯522と、歯溝62は上歯溝621および下歯溝622を有しているので、歯52と歯溝62が互いに噛み合った状態では、歯面の4点(Q1、Q2、Q3、Q4)で接触するので、実施の形態1に比べてさらに歯52と歯溝62との接触性を高めることが可能となる。また、ブレード5、6の軸方向P3、P4に引張荷重、押込荷重が作用する場合であっても、歯52と歯溝62の下方向に形成された下歯522と下歯溝622は、ブレード5、6の軸方向P3、P4と直交する方向に延びているので、ブレード5、6に大きな外力が作用した場合でも、歯52と歯溝62との接触状態を維持することができる。つまり、下歯522と下歯溝622は、ブレード5、6に引張荷重、押込荷重が加わる際に、歯52と歯溝62の噛み合いをロックする役目を果たしており、歯52と歯溝62との離脱を確実に防止することができる。
(実施の形態3)
図9は、この発明の実施の形態3を示している。この実施の形態3が実施の形態1と異なるところは、歯53と歯溝63の構成である。
第1の接触部としての歯53は、主として、第1のクリップ部材531a、第2のクリップ部材531b、歯厚調節バネ532で構成されている。歯厚調節バネ532は、第1のクリップ部材531aと第2のクリップ部材531bの先端部側(開閉端側)を閉方向に付勢するように(後端部側が開く方向に弾性力が加わるように)配設されている。
第2の接触部としての歯溝63は、主として、第1の挟持部材631a、第2の挟持部材631b、歯溝調節バネ632で構成されている。歯溝調節バネ632は、第1の挟持部材631aと第2の挟持部材631bの先端部側(開閉端側)を閉方向に付勢するように(先端部側が閉じる方向に弾性力が加わるように)配設されている。
実施の形態3においては、歯53と歯溝63は、噛み合い状態に応じて歯厚が変形可能であるので、歯53の歯面53aと歯溝63の歯面63aとの圧力角が20°以下の場合には、歯53と歯溝63は2点で接触する。
このように構成された実施の形態3においては、歯53は、弾性部材としての歯厚調節バネ532により噛み合い状態に応じて歯厚が変形可能であり、歯溝63は、弾性部材としての歯溝調節バネ632により噛み合い状態に応じて歯溝の大きさが変形可能であるので、歯53と歯溝63のバックラッシによる接触不良を解消し、接触性を高めることが可能となる。つまり、歯53と歯溝63の加工時には、バックラッシを抑制するための高精度な加工を施すことなく、容易に歯溝調節バネ632に歯53と歯溝63の接触性を高めることができる。さらに、歯厚調節バネ532および歯溝調節バネ632は、台風などの強風や地震などによる振れを緩和するショックアブソーバの役割を果たすので、歯53と歯溝63との接触を良好に維持することができる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、これらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、歯51と歯溝61は、基準円ピッチとブレード幅Wとが同程度となるように1つとしているが、2以上の歯や歯溝が形成される構成としてもよい。また、歯51と歯溝61には、異物侵入防止のためのダストカバーを備えるようにしてもよい。さらに、実施の形態3において、歯53と歯溝63にそれぞれバネ532、632を設けているが、いずれか一方のみに設けてもよい。
1 水平一点切断路器
2 ベース台
3、4 支柱
5、6 ブレード
51、52、53 歯(第1の接触部)
61、62、63 歯溝(第2の接触部)
532 歯厚調節バネ(弾性部材)
632 歯溝調節バネ(弾性部材)
C1 第1の基準円
C2 第2の基準円

Claims (5)

  1. 対向して設けられる一方の支柱と他方の支柱とを中心としてそれぞれ水平方向に回動可能な導電性のブレードを有し、前記各ブレードの先端部同士が接触可能に構成された水平一点切断路器であって、
    前記一方のブレードの先端部に、前記一方の支柱を中心とする第1の基準円上に位置しインボリュート曲線を有する第1の接触部を形成し、
    前記他方のブレードの先端部に、前記他方の支柱を中心とする第2の基準円上に位置しインボリュート曲線を有する第2の接触部を形成し、
    前記第1の接触部と前記第2の接触部とにおける前記インボリュート曲線部分同士を前記各ブレードの回動によって接触可能としたことを特徴とする水平一点切断路器。
  2. 前記第1の基準円の直径と前記第2の基準円の直径は、同一に設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の水平一点切断路器。
  3. 前記第1の接触部と前記第2の接触部は、互いに噛み合う少なくとも一つの歯と歯溝を有するインボリュート歯車から構成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の水平一点切断路器。
  4. 前記歯と歯溝は、上下方向に形成された二つの噛み合い部をそれぞれ有しており、一方の噛み合い部は前記ブレードの軸方向に延びており、他方の噛み合い部は前記ブレードの軸方向に対して直交する方向に延びている、ことを特徴とする請求項3に記載の水平一点切断路器。
  5. 前記インボリュート歯車は、少なくとも歯の歯厚方向に弾性変形可能な弾性部材を有しており、噛み合い状態に応じて歯厚が変形可能である、ことを特徴とする請求項3または4に記載の水平一点切断路器。
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