JP5111552B2 - 診断装置、診断方法、及び、プログラム - Google Patents

診断装置、診断方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数の機器の動作状態を診断するのに好適な診断装置、診断方法、及び、プログラムに関する。
機器の動作を制御する制御信号を用いて、当該機器の内部状態を計測するセンサの値(運転情報)を取得し、当該取得した運転情報と過去の正常時の運転情報とを比較して、当該比較した結果から複数の機器の不具合を診断する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、複数の機器の運転情報と、当該複数の機器が配置されているレイアウトと類似する類似レイアウト内の機器同士を動作させて得られる運転情報と、を比較することにより、複数の機器の不具合を診断する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第4281334号公報 特開2007−205614号公報
しかしながら、過去の正常時の運転情報を用いる診断方法では、過去の正常時の運転情報として、設置から一定期間たった時点での運転情報を用いているため、診断時における天候などの環境条件と過去の運転時における環境条件とが異なる場合があった。また、類似レイアウトの機器を動作させる診断方法では、機器同士のレイアウトが類似しているかの判断が作業者にゆだねられており、部屋の大きさや機器の設置位置などの設置条件から正しく類似レイアウトの機器を見つけることが困難な場合があった。そこで、複数の機器の動作状態を診断するのに好適な新たな手法が求められている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、複数の機器の動作状態を診断するのに好適な診断装置、診断方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る診断装置は、
ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断する診断装置であって、
前記機器が出力する運転情報を取得する取得部と、
日時を計時する計時部と、
前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶部と、
前記日時情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器と、当該対象機器以外の他機器と、の類似度を判定し、当該日時情報に基づいて判定した当該類似度を機器毎に平均した値を、当該対象機器と当該他機器との類似度の平均値として算出する設置類似判定部と
前記判定された類似度を機器毎に平均する際に、前記対象機器から出力された運転情報に付加された日時情報毎に、前記複数の機器における運転情報のばらつきの大きさで重み付けすることにより、分散性を判定する環境分散性判定部と、を備える、ことを特徴とする。
本発明のその他の観点に係る診断装置は、
ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断する診断装置であって、
前記機器が出力する運転情報を取得する取得部と、
日時を計時する計時部と、
前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶部と、
前記日時情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器と、当該対象機器以外の他機器と、の類似度を判定し、当該日時情報に基づいて判定した当該類似度を機器毎に平均した値を、当該対象機器と当該他機器との類似度の平均値として算出する設置類似判定部と、
前記判定された類似度を機器毎に平均する際に、前記対象機器から出力された運転情報に付加された日時情報と、当該日時情報以外の他日時情報が付された運転情報と、の類似度の低さで重み付けをすることにより、特異性を判定する環境特異性判定部と、を備える、ことを特徴とする。
本発明のその他の観点に係る診断装置は、
ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断する診断装置であって、
前記機器が出力する運転情報を取得する取得部と、
日時を計時する計時部と、
前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶部と、
前記機器情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器に付加された対象日時情報と、当該対象機器以外の他機器に付加された他日時情報と、の類似度を判定し、当該機器情報に基づいて判定した当該類似度を日時情報毎に平均した値を、当該対象日時情報と当該他日時情報との類似度として算出する環境類似判定部と、を備える、ことを特徴とする。
本発明のその他の観点に係る診断方法は、
取得部と、計時部と、記憶部と、設置類似判定部と、環境分散性判定部と、を備える、ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断する診断装置にて実行される診断方法であって、
前記取得部が、前記機器が出力する運転情報を取得する取得工程と、
前記計時部が、日時を計時する計時工程と、
前記記憶部が、前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶工程と、
前記設置類似判定部が、前記日時情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器と、当該対象機器以外の他機器と、の類似度を判定し、当該日時情報に基づいて判定した当該類似度を機器毎に平均した値を、当該対象機器と当該他機器との類似度の平均値として算出する設置類似判定工程と
前記環境分散性判定部が、前記判定された類似度を機器毎に平均する際に、前記対象機器から出力された運転情報に付加された日時情報毎に、前記複数の機器における運転情報のばらつきの大きさで重み付けすることにより、分散性を判定する環境分散性判定工程と、を備える、ことを特徴とする。
本発明のその他の観点に係る診断方法は、
取得部と、計時部と、記憶部と、設置類似判定部と、環境特異性判定部と、を備える、ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断する診断装置にて実行される診断方法であって、
前記取得部が、前記機器が出力する運転情報を取得する取得工程と、
前記計時部が、日時を計時する計時工程と、
前記記憶部が、前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶工程と、
前記設置類似判定部が、前記日時情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器と、当該対象機器以外の他機器と、の類似度を判定し、当該日時情報に基づいて判定した当該類似度を機器毎に平均した値を、当該対象機器と当該他機器との類似度の平均値として算出する設置類似判定工程と、
前記環境特異性判定部が、前記判定された類似度を機器毎に平均する際に、前記対象機器から出力された運転情報に付加された日時情報と、当該日時情報以外の他日時情報が付された運転情報と、の類似度の低さで重み付けをすることにより、特異性を判定する環境特異性判定工程と、を備える、ことを特徴とする。
本発明のその他の観点に係る診断方法は、
取得部と、計時部と、記憶部と、環境類似判定部と、を備える、ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断する診断装置にて実行される診断方法であって、
前記取得部が、前記機器が出力する運転情報を取得する取得工程と、
前記計時部が、日時を計時する計時工程と、
前記記憶部が、前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶工程と、
前記環境類似判定部が、前記機器情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器に付加された対象日時情報と、当該対象機器以外の他機器に付加された他日時情報と、の類似度を判定し、当該機器情報に基づいて判定した当該類似度を日時情報毎に平均した値を、当該対象日時情報と当該他日時情報との類似度として算出する環境類似判定工程と、を備える、ことを特徴とする。
本発明のその他の観点に係るプログラムは、
ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断するコンピュータを機能させるプログラムであって、当該コンピュータを、
前記機器が出力する運転情報を取得する取得部
日時を計時する計時部
前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶部
前記日時情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器と、当該対象機器以外の他機器と、の類似度を判定し、当該日時情報に基づいて判定した当該類似度を機器毎に平均した値を、当該対象機器と当該他機器との類似度の平均値として算出する設置類似判定部
前記判定された類似度を機器毎に平均する際に、前記対象機器から出力された運転情報に付加された日時情報毎に、前記複数の機器における運転情報のばらつきの大きさで重み付けすることにより、分散性を判定する環境分散性判定部、として機能させる、ことを特徴とする。
本発明のその他の観点に係るプログラムは、
ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断するコンピュータを機能させるプログラムであって、当該コンピュータを、
前記機器が出力する運転情報を取得する取得部、
日時を計時する計時部、
前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶部、
前記日時情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器と、当該対象機器以外の他機器と、の類似度を判定し、当該日時情報に基づいて判定した当該類似度を機器毎に平均した値を、当該対象機器と当該他機器との類似度の平均値として算出する設置類似判定部、
前記判定された類似度を機器毎に平均する際に、前記対象機器から出力された運転情報に付加された日時情報と、当該日時情報以外の他日時情報が付された運転情報と、の類似度の低さで重み付けをすることにより、特異性を判定する環境特異性判定部、として機能させる、ことを特徴とする。
本発明のその他の観点に係るプログラムは、
ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断するコンピュータを機能させるプログラムであって、当該コンピュータを、
前記機器が出力する運転情報を取得する取得部
日時を計時する計時部
前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶部
前記機器情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器に付加された対象日時情報と、当該対象機器以外の他機器に付加された他日時情報と、の類似度を判定し、当該機器情報に基づいて判定した当該類似度を日時情報毎に平均した値を、当該対象日時情報と当該他日時情報との類似度として算出する環境類似判定部、として機能させる、ことを特徴とする。
本発明によれば、複数の機器の動作状態を診断することができる。
本発明に係る診断装置が接続されるネットワークを示す図である。 本発明の実施形態1に係る診断装置の構成を示すブロック図である。 運転情報の構成例を示す図である。 運転情報蓄積処理を説明するためのフローチャートである。 設置類似判定処理を説明するためのフローチャートである。 機器の設置例を示す図である。 機器の設置条件及び環境条件の例を示す図である。 設置の類似度を算出した結果を示す図である。 環境類似判定処理を説明するためのフローチャートである。 環境の類似度を算出した結果を示す図である。 表示処理を説明するためのフローチャートである。 類似運転情報と対象運転情報とにおけるセンサ毎の時系列グラフを比較した図である。 本発明の実施形態2に係る診断装置の構成を示すブロック図である。 運転情報最適化処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る診断装置の構成を示すブロック図である。 実施形態3に係る設置類似判定処理を説明するためのフローチャートである。 環境特異性の算出結果を示す図である。 環境分散性の算出結果を示す図である。 環境特異性及び環境分散性に基づいて類似度を算出した結果を示す図である。 実施形態3に係る環境類似判定処理を説明するためのフローチャートである。 設置特異性の算出結果を示す図である。 設置分散性の算出結果を示す図である。 設置特異性及び設置分散性に基づいて類似度を算出した結果を示す図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。以下に記載する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素または全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
(実施形態1)
図1は、本発明に係る診断装置10が接続されるネットワークを示す図である。同図に示すように、ネットワーク1には、診断装置10及び機器20(20a〜20f)が接続され、システムが形成されている。診断装置10と機器20との間では、ネットワーク1を介して、所定のデータのやり取りが行われる。なお、ネットワーク1に接続される機器20の数は、任意である。
機器20は、例えば、空調機器、照明機器、給湯機器等、ネットワーク1に接続できる任意の機器である。機器20は、診断装置10から送信される制御信号を受信し、当該制御信号に基づいて動作する。また、機器20は、温度や圧力を検知するセンサを備え、当該センサが検知した機器20の内部や外部の温度情報や圧力情報を出力する。機器20は、制御信号に基づき、例えば、機器20の動作状態を示す状態情報、センサにより検知された温度情報等を出力し、当該状態情報や温度情報等を運転情報として診断装置10に送信する。以下では、機器20を、設置される室内の温度や湿度を制御する空調機器として説明する。なお、本システムの適用範囲は空調機器に限定されるものではなく、複数の機器がネットワークで接続され、各機器の運転状態を表す運転情報が取得可能な設備機器システムであればよい。例えば、複数の冷凍機器を含む大型ショーケースシステムや、複数の照明機器を含むビル照明システムを対象としてもよい。
図2は、本発明の実施形態1に係る診断装置10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、診断装置10は、取得部101、記憶部102、計時部103、設置類似判定部104、環境類似判定部105、選択部106、表示部107等を備える。以下に診断装置10の各構成要素について説明する。なお、各部の機能は互いに連関し合っているが、用途に応じて各部の採否を適宜変更することができる。
取得部101は、有線あるいは無線を通じて、診断装置10をネットワーク1に接続するための機能を備え、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE−T/100BASE−T規格にしたがうものや、無線を用いて接続するためのモデム等と、CPU(Central Processing Unit)との仲立ちを行うインターフェースにより構成される。取得部101は、ネットワーク1を介して、各機器20の動作を制御する制御信号を送信することにより機器20を制御し、機器20が出力する運転情報を取得する。
また、取得部101は、キーボードやマウス等の入力装置から構成され、当該キーボード等を通じて、診断装置10を操作する作業者からの指示入力を取得する。そして、診断装置10は、当該指示入力に基づいて動作する。
記憶部102は、例えば、RAM等の記憶装置から構成され、機器20が出力した運転情報を記憶する。図3は、記憶部102に記憶される運転情報の構成例を示す図である。図3に示すように、記憶部102は、計時部103が計時している日時情報(日付情報)と、機器20を特定するための機器情報と、を運転情報に付加して、当該運転情報を記憶する。例えば、機器20aが出力した運転情報が10時に取得された場合、記憶部102は、当該運転情報に、機器20aが出力した運転情報である旨、及び、取得された日付情報を示す10時の情報を付加して記憶する。
計時部103は、例えば、水晶振動子や発振回路等から構成され、日時(年月日時分秒及び曜日を含む)を計時(カウント)する。そして、計時部103は、日時を計時することにより、カレンダーや時計として機能する。計時部103は、現在の日時を計時することにより、当該計時している現在の日付情報を取得する。
設置類似判定部104は、CPUやRAM等から構成され、運転情報の各日付について、対象機器の運転情報と、それ以外の機器の運転情報との類似度を算出する。また、設置類似判定部104は、算出した類似度について、機器ごとの平均値を算出し、対象機器と各機器との類似度として出力する。例えば、運転情報の各日付について、対象機器である機器20aの運転情報と、それ以外の機器20b〜20fの運転情報との類似度が算出される。
環境類似判定部105は、CPUやRAM等から構成され、各機器の運転情報について、対象日付の運転情報と、それ以外の日付の運転情報との類似度を算出する。また、環境類似判定部105は、算出した類似度について、日付ごとの平均値を算出し、対象日付と各日付との類似度として出力する。
選択部106は、CPUやRAM等から構成され、後述する設置類似判定処理及び環境類似判定処理において算出されたそれぞれの類似度の平均値を取得し、当該類似度の平均値を比較することにより、最大となっている類似度の平均値が機器であるか日付であるかを判定する。例えば、選択部106は、算出された類似度の平均値を取得し、当該類似度の平均値を比較することにより、類似度の平均値が最大となっている機器又は日付を判定する。
表示部107、例えば、液晶ディスプレイ等の表示装置から構成され、記憶部102が記憶している運転情報等、任意の情報を表示する。
次に、診断装置10の動作について説明する。診断装置10にて行われる処理は、機器20が出力する運転情報を取得し蓄積する運転情報蓄積処理、機器20が設置されている設置条件の類似度を判定する設置類似判定処理、機器20が設置されている環境条件の類似度を判定する環境類似判定処理、類似度に基づいて類似する設置条件や環境条件を比較して表示する表示処理、の4つに大別される。まず、運転情報蓄積処理について説明する。図4は、運転情報蓄積処理を説明するためのフローチャートである。以下、図面を参照して説明する。
まず、取得部101は、ネットワーク1を介して、機器20の動作を制御する制御信号を送信し、当該制御信号に基づいて機器20を動作させることにより、機器20の動作状態や当該機器20の内部及び周囲の温度や圧力等を示す運転情報を取得する(ステップS101)。取得部101は、例えば、一定時間ごと、作業者からの指示入力がある場合等、任意のタイミングにおいて運転情報を取得することができる。
次に、記憶部102は、取得部101が取得した運転情報に対して、機器20を特定するための機器情報や取得した日付情報を付加して、運転情報を記憶する(ステップS102)。ステップS101〜S102の処理が繰り返されることにより、運転情報が記憶部102に蓄積されていく。
以上の処理により、ネットワーク1に接続される機器20の運転情報を蓄積することができる。
次に、設置類似判定処理について説明する。図5は、設置類似判定処理を説明するためのフローチャートである。以下、図面を参照して説明する。
図6は、機器の設置例を示す図である。図6に示すように、1つのフロアに機器20(20a〜20f)が6つ存在し、それらが接続されたシステムにおいて、6つの日付1〜6における運転情報が蓄積されている場合を例に、診断装置10の動作について説明する。
図6に示すように、6つの機器20a〜20fは、それぞれ異なる設置条件で設置されている。例えば、機器20a〜20cは大部屋に設置されており、それぞれ均等な大きさの範囲を空調している。機器20d〜20fは小部屋に設置されており、それぞれ均等な大きさの範囲を空調している。また、機器20a、20b、20dが設置されているエリアには窓があり、機器20c、20e、20fが設置されているエリアには窓がない。
ここで述べる例においては、機器20a〜20fが設置されたエリアの大きさ2種類、及び、窓の有無のみを設置条件の違いとして簡略化して説明する。このため、大部屋で窓があるエリアに設置された機器20a及び機器20b、小部屋で窓がないエリアに設置された機器20e及び機器20fが類似の設置条件となっている。実際には、機器の配置場所の違いや、設置エリア内の熱源の量、壁の熱伝達率など、様々な要素が考えられるため、これらの要素を含めた設置条件を設定することもできる。
図7は、機器の設置条件及び環境条件の例を示す図である。図7に示すように、6つの日付1〜6はそれぞれ異なる環境条件になっている。日付1〜3は「普通(低くない)」の気温であり、日付4〜6は「低い」の気温である。また、日付1、3、4は「晴れ」の天気であり、日付2、5、6は「曇り」の天気である。
ここで述べる例においては、気温が2種類、天気が2種類のみを環境条件の違いとして簡略化して説明する。このため、気温が「普通」であり、天気が「晴れ」である日付1及び日付3、気温が「低い」であり、天気が「曇り」である日付5及び日付6が類似の環境条件になっている。実際には、湿度や風速など、様々な要素が考えられるため、これらの要素を含めた環境条件を設定することもできる。
記憶部102に蓄積されている運転情報は、図7に示すように、設置条件、及び、環境条件の組み合わせにより異なる運転情報となっている。図7では、機器20a〜20fには機器番号1〜6が、また、日付1〜6には日付番号1〜6が、それぞれ付されており、簡略化のために運転情報を、X(機器番号,日付番号)で表現している。
また、「窓なし∧晴れ」、「窓なし∧曇り」、「窓あり∧曇り」のいずれかで、他の条件も一致する場合、異なる設置条件及び環境条件でも類似した運転情報となるとし、運転情報間の類似度判定で高い値となるものとする。
本例では、説明のために、上記条件を満たす場合に1、そうでない場合に0の類似度が算出されるものとする。
ただし、環境条件、設置条件は本来、複雑でありデータとして入力することが困難な情報であり、データとして蓄積されていない情報である。つまり、作業者が参照可能な情報は、典型的には、運転情報のみである。
ここで、機器番号1の機器20aの日付1を対象運転情報とした場合の、診断装置10の動作について説明する。これは、作業者が点検等で現地に行って取得した当日のデータが日付1であり、機器番号1の機器20aの動作状態を診断する場合の例に相当する。
なお、ステップS101〜S102の処理が既に実行されており、その結果として、日付1での機器20a〜20fの運転情報が記憶部102に蓄積されているものとする。
まず、取得部101は、作業者からの指示入力を取得して、当該作業者が選択した対象運転情報を取得する(ステップS201)。ここで、対象運転情報とは、作業者が選択した運転情報をいう。以下では、選択された対象運転情報に付されて記憶されている機器情報及び日付情報を、対象機器及び対象日付という。なお、ここでは、作業者が対象運転情報を選択するとしたが、設置類似判定が行われる運転情報が選択されればよいため、例えば、他のアプリケーションにより選択されるとしてもよい。
次に、取得部101は、記憶部102から対象日付以外の運転情報を取得する(ステップS202)。例えば、対象日付が日付番号1である日付1の場合、取得部101は、当該日付1以外の運転情報として、日付番号2〜6である日付2〜6の各機器の運転情報を取得する。
設置類似判定部104は、ステップS202で取得された運転情報の各日付について、対象機器の運転情報と、それ以外の機器の運転情報との類似度を算出する(S203)。例えば、運転情報の各日付について、対象機器である機器20aの運転情報と、それ以外の機器20b〜20fの運転情報との類似度が算出される。運転情報同士の類似度の算出では、運転情報があらかじめ定められたシーケンスに沿って機器を動作させることにより取得された情報である場合は、両情報で対応するセンサ毎に、以下の式により求めた類似度Lとする。
ただし、L:類似度、X:運転情報、s:センサID、t:時刻、S:センサ数、T:計測時間。
ここで、センサIDとは、機器20が備える温度や圧力を検知するセンサに付されたIDをいう。当該センサIDにより、どのセンサが検知したかを特定することができる。
なお、運転情報同士の類似度の算出は、上記に限定されるものではなく、運転情報の類似性が算出できればかまわない。例えば、センサ値の変分量等の特徴量の差でもよい。
図8は、設置の類似度を算出した結果を示す図である。図8は、運転情報の各日付について、対象機器である機器20aの運転情報と、それ以外の機器20b〜20fの運転情報との類似度の結果である。具体的には、日付2については、機器番号1の機器20aの運転情報との類似条件を満たす機器番号2の機器20b及び機器番号3の機器20cが類似度1、残りの機器番号4〜6の機器20d〜20fが類似度0となる。日付2〜6について、機器番号2〜6の機器20b〜20fの類似度は、図8に示される結果となる。
次に、設置類似判定部104は、ステップS203で算出された類似度について、機器20b〜20fごとの平均値を算出し、対象機器と各機器との類似度として出力する(ステップS204)。機器20b〜20fごとにまとめて算出される類似度の平均値は、図8に示される結果となる。
以上の処理により、設置条件の異なる機器ごとの類似度を算出することができる。
次に、環境類似判定処理について説明する。図9は、環境類似判定処理を説明するためのフローチャートである。以下、図面を参照して説明する。
まず、取得部101は、ステップS201の処理と同様に、作業者からの指示入力を取得して、当該作業者が選択した対象運転情報を取得する(ステップS301)。
次に、取得部101は、記憶部102から対象機器以外の運転情報を取得する(ステップS302)。例えば、対象機器が機器番号1である機器20aの場合、取得部101は、当該機器20a以外の運転情報として、機器番号2〜6である機器20b〜20fの運転情報を取得する。
次に、環境類似判定部105は、ステップS302で取得された各機器の運転情報について、対象日付の運転情報と、それ以外の日付の運転情報との類似度を算出する(ステップS303)。運転情報同士の類似度の算出は、ステップS203の処理と同一である。例えば、運転情報の各機器について、対象日付である日付1の運転情報と、それ以外の日付2〜6の運転情報との類似度が算出される。
図10は、環境の類似度を算出した結果を示す図である。図10は、運転情報の各日付について、対象機器である機器20aの運転情報と、それ以外の機器20b〜20fの運転情報との類似度の結果である。具体的には、機器番号2の機器20bについては、日付3が類似度1、残りの日付2と日付4〜6とが類似度0となる。機器番号2〜6の機器20b〜20fについて、日付2〜6の類似度は、図10に示される結果となる。
次に、環境類似判定部105は、ステップS303で算出された類似度について、日付2〜6ごとの平均値を算出し、対象日付と各日付との類似度として出力する(ステップS304)。日付2〜6ごとにまとめて算出される類似度の平均値は、図10に示される結果となる。
なお、上述した設置類似判定処理と環境類似判定処理とを、並列して同時に実行することもできる。
以上の処理により、環境条件の異なる日付ごとの類似度を算出することができる。
次に、表示処理について説明する。図11は、表示処理を説明するためのフローチャートである。以下、図面を参照して説明する。
まず、選択部106は、設置類似判定処理及び環境類似判定処理において算出されたそれぞれの類似度の平均値を取得し(ステップS401)、当該類似度の平均値を比較することにより、最大となっている類似度の平均値が機器であるか日付であるかを判定する(ステップS402)。例えば、選択部106は、図8及び図10に示される算出された類似度の平均値を取得し、当該類似度の平均値を比較することにより、類似度の平均値が最大となっている機器又は日付を判定する。
最大となっている類似度の平均値が機器の場合(ステップS402;機器)、選択部106は、S402において類似度の平均値が最大であると判定された機器において、対象日付が付加された運転情報を類似運転情報として選択する(ステップS403)。例えば、図8において、類似度の平均値が最大である機器番号2の機器20bが選択され、当該機器20bの対象日付である日付番号1の日付1の運転情報が類似運転情報として選択される。
最大となっている類似度の平均値が日付の場合(ステップS402;日付)、選択部106は、S402において類似度の平均値が最大であると判定された日付が付加された運転情報を類似運転情報として選択する(ステップS404)。例えば、図10において、類似度の平均値が最大である日付番号3の日付3が選択され、当該日付3が付加された運転情報が類似運転情報として選択される。
なお、図8及び図10において、類似度の平均値が最大となっているものは、類似度の平均値が1である機器番号2の機器20bと、同じく、類似度の平均値が1である日付番号3の日付3である。この場合、類似度の平均値が同じ機器と日付とが存在するため、ステップS403とステップS404との両方の処理が実行される。
次に、表示部107は、類似運転情報と対象運転情報とに含まれる時間及びセンサ値に基づいて、センサ毎の時系列グラフを生成し、類似運転情報と対象運転情報とに基づくグラフを重ねて表示する(ステップS405)。図12は、類似運転情報と対象運転情報とにおけるセンサ毎の時系列グラフを比較した図である。図12に示すように、ステップS403において選択された類似運転情報である機器20bにおける日付1の運転情報と、対象運転情報である機器20aにおける日付1の運転情報と、に基づくグラフが表示される。また、ステップS404において選択された類似運転情報である機器20aにおける日付3の運転情報と、対象運転情報である機器20aにおける日付1の運転情報と、に基づくグラフが表示される。
なお、類似運転情報と対象運転情報とに基づく値を比較できればよいため、表示方法は任意である。例えば、2つのグラフを重ねるのではなく、2つのグラフを並べて表示し、表示領域を連動してスクロールするようにしてもよい。
また、当該表示処理では、機器と日付とのそれぞれの類似度の平均値から1つの最大値を見つけて類似運転情報を取得して比較表示するとしたが、機器と日付とのそれぞれの類似度の平均値からそれぞれ1つずつ最大値を見つけ、2つの類似判定の基準で選択された類似運転情報を表示してもよい。また、類似度の平均値が所定の閾値を超える全ての類似運転情報を表示するとしてもよい。
また、対象運転情報と類似運転情報とに基づくグラフを合わせて比較表示するとしたが、それぞれの類似度の平均値が定められた所定の閾値を下回った場合に、機器に異常が発生したとして、作業者に通知してもよい。この場合、診断装置10は機器20の異常を自動的に検知することが可能である。
以上の処理により、対象となっている機器及び日付に基づく対象運転情報と、当該対象運転情報に類似する類似運転情報と、を比較して表示することができる。
以上説明したように、本実施形態1によれば、運転情報を取得した時刻、及び、機器の異なる運転情報を蓄積しておくだけで、対象とする運転情報に対し、自動的に環境条件が一致した他の時間幅、又は、設置条件が一致した他の機器を特定することができる。このため、環境条件や設置条件といった煩雑な情報を作業者が入力することなく、対象とする運転情報と、当該運転情報に類似する運転情報と、を比較することにより、機器を適切に診断することができる。
また、対象運転情報自体を参照せずに、それ以外の運転情報を参照して類似運転情報を決定するため、対象運転情報が本来の値から外れていた場合にも本来あるべき運転情報と類似する類似運転情報を取得することができるため、機器の診断に有用である。
また、環境条件及び設置条件を、運転情報間の類似度の平均値という同じ指標により判定しているため、異なる条件である両条件の対象運転情報との類似性を統一的に比較することができ、適切に類似する条件を決定することが可能である。
(実施形態2)
実施形態1では、対象となっている日付に基づく対象運転情報を用いる例について説明した。本実施形態では、最適化した日付に基づく対象運転情報を用いる例について説明する。なお、上述の実施形態と共通する構成については同じ参照番号を用い説明を省略する。
図13は、本発明の実施形態2に係る診断装置10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、診断装置10は、取得部101、記憶部102、計時部103、設置類似判定部104、環境類似判定部105、選択部106、表示部107、運転情報最適化部201等を備える。取得部101〜表示部107については、実施形態1と同様の構成であるため説明を省略する。以下に、運転情報最適化部201について説明する。
運転情報最適化部201は、環境類似判定部105が出力する日付の類似度の平均値を用いて、記憶部102に記憶される運転情報を最適化する。具体的には、運転情報最適化部201は、環境類似判定部105から日付の類似度の平均値を取得し、当該日付の類似度の平均値が、所定の閾値を超えるか否かを判定し、当該判定結果に基づいて、当該日付における各機器の運転情報を記憶部102から削除することにより、運転情報を最適化する。例えば、図10に示すように、日付の類似度の平均値が所定の閾値である0.9を超える場合、当該閾値を超えている日付3における機器20b〜20fの運転情報が記憶部102から削除される。
なお、所定の閾値は、任意の値であり、機器20が備えるセンサが検知した温度や圧力、計時部103が計時する日時等に基づいて、値を変化させることもできる。
次に、実施形態2に係る診断装置10にて実行される運転情報最適化処理について説明する。図14は、運転情報最適化処理を説明するためのフローチャートである。なお、運転情報蓄積処理、設置類似判定処理、環境類似判定処理、表示処理については、実施形態1と同様である。
まず、運転情報最適化部201は、環境類似判定部105から日付の類似度の平均値を取得する(ステップS501)。
次に、運転情報最適化部201は、取得した日付の類似度の平均値が、所定の閾値を超えるか否かを判定する(ステップS502)。
日付の類似度の平均値が所定の閾値を超える場合(ステップS502;Yes)、運転情報最適化部201は、当該閾値を超えた日付において、各機器20の運転情報を記憶部102から削除し(ステップS503)、本処理は終了する。例えば、所定の閾値が0.9の場合、図10に示す日付の類似度の平均値では、日付番号3の日付3における類似度の平均値が、所定の閾値を超えている。このため、当該日付3が付されている各機器20b〜20fの運転情報が、削除される。
一方、日付の類似度の平均値が所定の閾値を超えない場合(ステップS502;No)、削除すべき運転情報がないものとして、本処理は終了する。
以上の処理により、同一の環境条件の運転情報を重複して蓄積することを避けることができる。また、運転情報を蓄積するのに必要となる記憶容量を削減できる。このため、類似運転情報を探索する範囲を縮小できるため、診断装置20にて実行される処理を高速化することができる。
(実施形態3)
実施形態1では、対象となっている日付に基づく対象運転情報を用いる例について説明した。本実施形態では、最適化した日付に基づく対象運転情報を用いる例について説明する。なお、上述の実施形態と共通する構成については同じ参照番号を用い説明を省略する。
図15は、本発明の実施形態3に係る診断装置10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、診断装置10は、取得部101、記憶部102、計時部103、設置類似判定部104、環境類似判定部105、選択部106、表示部107、環境特異性判定部301、環境分散性判定部302、設置特異性判定部303、設置分散性判定部304を備える。ここで、設置類似判定部104が、環境特異性判定部301、環境分散性判定部302を有し、環境類似判定部105が、設置特異性判定部303、設置分散性判定部304を有する。取得部101〜計時部103、選択部106〜表示部107については、実施形態1と同様の構成であるため説明を省略する。以下に、設置類似判定部104、環境類似判定部105、環境特異性判定部301、環境分散性判定部302、設置特異性判定部303、設置分散性判定部304、について説明する。
設置類似判定部104は、環境特異性及び環境分散性に基づいて、対象機器とそれ以外の各機器との類似度を算出する。具体的には、設置類似判定部104は、算出された類似度を機器毎にまとめて、環境特異性及び環境分散性による重み付け平均値を算出し、対象機器とそれ以外の各機器との類似度を算出する。
環境類似判定部105は、設置特異性及び設置分散性に基づいて、対象日付とそれ以外の各日付との類似度を算出する。具体的には、環境類似判定部105は、算出された類似度を日付毎にまとめて、設置特異性及び設置分散性による重み付け平均を算出し、対象日付とそれ以外の各日付との類似度を算出する
環境特異性判定部301は、全日付の運転情報の分布における各日付の特異性を算出する。環境特異性判定部301は、例えば、各日付について、対象日付とそれ以外の日付との運転情報の類似度を積算した値の逆数として、環境特異性を算出する。
環境分散性判定部302は、各機器における全機器の運転情報のばらつきを算出する。環境分散性判定部302は、例えば、各機器での運転情報の全組み合わせが全て類似している場合の合計値に対する、実際の運転情報における類似度の積算値の割合を1から引いた値として、環境分散性を算出する。
設置特異性判定部303は、全機器の運転情報の分布における各機器の特異性を算出する。設置特異性判定部303は、例えば、各機器について、対象機器とそれ以外の機器との運転情報の類似度を積算した値の逆数として、設置特異性を算出する。
設置分散性判定部304は、各機器における全日付の運転情報のばらつきを算出する。設置分散性判定部304は、例えば、各日付での運転情報の全組み合わせが全て類似している場合の合計値に対する、実際の運転情報における類似度の積算値の割合を1から引いた値として、設置分散性を算出する。
次に、実施形態3に係る診断装置10にて実行される設置類似判定処理及び環境類似判定について説明する。図16は、実施形態3に係る設置類似判定処理を説明するためのフローチャートである。
なお、運転情報蓄積処理、表示処理については、実施形態1と同様である。また、本処理のステップS201〜S203は、実施形態1に係る設置類似判定処理におけるステップS201〜S203と同様であるため、説明を省略する。また、対象機器は、機器番号1の機器20aであり、対象日付は、日付番号1の日付1である。また、閾値は0.9である。
環境特異性判定部301は、各日付について、対象日付とそれ以外の日付との運転情報の類似度を積算した値の逆数として、環境特異性Seを算出する(ステップS601)。環境特異性Seは、具体的には以下の式より求められる。
ただし、L:運転情報同士の類似度、X:運転情報、J:対象日付、i:機器、j、n:日付、N:日付数。
図17は、環境特異性Seの算出結果を示す図である。図17に示すように、機器番号2の機器20b、日付番号2の日付2の運転情報に対する環境特異性Seは、以下の様に求められる。
また、機器番号3の機器20c、日付番号4の日付4の運転情報に対する環境特異性Seは、以下の様に求められる。
なお、環境特異性の算出方法は前記式に限定されるものではなく、類似運転情報の少ない運転情報の特異性が高く、類似運転情報の多い運転情報の特異性が低くなるように算出できればかまわない。例えば、各機器の運転情報群に対し、各日付についてそれ以外の日付との運転情報の類似度を算出し、閾値を超える数+1の逆数をその日付の環境特異性として算出してもよい。
次に、環境分散性判定部302は、各機器での運転情報の全組み合わせが全て類似している場合の合計値(類似度が0〜1の場合は組み合わせ数)に対する、実際の運転情報における類似度の積算値の割合を1から引いた値として、環境分散性Veを算出する(ステップS602)。環境分散性Veは、具体的には以下の式より求められる。
ただし、L:運転情報同士の類似度、X:運転情報、I:対象機器、p、q:機器、P:機器数。
図18は、環境分散性Veの算出結果を示す図である。図18に示すように、例えば、日付2の環境分散性Veは、以下の様に求められる。
なお、環境分散性の算出方法は前記式に限定されるものではなく、全機器の運転情報が互いに類似し合っていない日付の分散性が高く、類似した運転情報が多い日付の分散性が低くなるように算出できればかまわない。例えば、運転情報を多次元ベクトルとみなして分散を算出してもよいし、各日付の運転情報群に対し、各機器について運転情報とそれ以外の運転情報の類似度を算出し、閾値を超える運転情報群でグループを構成し、そのグループの数をその日付の環境分散性として算出してもよい。
次に、設置類似判定部104は、ステップS203において算出された類似度を機器毎にまとめて、環境特異性及び環境分散性による重み付け平均値を算出し、対象機器とそれ以外の各機器との類似度Fpを算出する(ステップS603)。類似度Fpは、具体的には以下の式より求められる。
ただし、L:運転情報同士の類似度、X:運転情報、I:対象機器、J:対象日付、i:機器、n:日付、N:日付数。
図19は、類似度Fpの算出結果を示す図である。図19に示すように、例えば、機器番号2の機器20bの類似度Fpは、以下の様に求められる。
また、機器番号3の機器20cの類似度Fpは、以下の様に求められる。
類似度Fpが、実施形態1における類似度の平均値と同様のもとして求められる。そして、表示処理におけるステップS402の処理において、最大となっている類似度が機器であるか日付であるかが判定される。
以上の処理により、設置条件の異なる機器ごとの類似度を算出することができる。また、特異性の高い運転情報に重み付けがなされるので、特定の設置条件に偏って運転情報が蓄積されている場合にも、適切に類似度の判定ができる。
次に、実施形態3に係る診断装置10にて実行される環境類似判定処理について説明する。図20は、実施形態3に係る環境類似判定処理を説明するためのフローチャートである。以下、図面を参照して説明する。
設置特異性判定部303は、各機器について、対象機器とそれ以外の機器との運転情報の類似度を積算した値の逆数として、設置特異性Spを算出する(ステップS701)。設置特異性Spは、具体的には以下の式より求められる。
ただし、L:運転情報同士の類似度、X:運転情報、I:対象機器、i、p:機器、P:機器数、j:日付。
図21は、設置特異性Spの算出結果を示す図である。図21に示すように、機器番号2の機器20b、日付番号2の日付2の運転情報に対する設置特異性Spは、以下の様に求められる。
また、機器番号3の機器20c、日付番号4の日付4の運転情報に対する設置特異性Spは、以下の様に求められる。
なお、設置特異性の算出方法は前記式に限定されるものではなく、類似運転情報の少ない運転情報の特異性が高く、類似運転情報の多い運転情報の特異性が低くなるように算出できればかまわない。例えば、各日付の運転情報群に対し、各機器についての運転情報とそれ以外の運転情報との類似度を算出し、閾値を超える数+1の逆数をその機器の設置特異性として算出してもよい。
次に、設置分散性判定部304は、各日付での運転情報の全組み合わせが全て類似している場合の合計値(類似度が0〜1の場合は組み合わせ数)に対する、実際の運転情報における類似度の積算値の割合を1から引いた値として、設置分散性Vpを算出する(ステップS702)。
ただし、L:運転情報同士の類似度、X:運転情報、J:対象日付、い:機器、n、m:日付、N:日付数。
図22は、設置分散性Vpの算出結果を示す図である。図22に示すように、例えば、機器番号2の機器20bの設置分散性Vpは、以下の様に求められる。
なお、設置分散性の算出方法は前記に限定されるものではなく、全日付の運転情報が互いに類似し合っていない機器の分散性が高く、類似した運転情報が多い機器の分散性が低くなるように算出できればかまわない。例えば、運転情報を多次元ベクトルとみなして分散を算出してもよいし、各機器の運転情報群に対し、各日付について運転情報とそれ以外の運転情報の類似度を算出し、閾値を超える運転情報群でグループを構成し、そのグループの数をその機器の設置分散性として算出してもよい。
次に、環境類似判定部105は、S203において算出された類似度を日付毎にまとめて、設置特異性及び設置分散性による重み付け平均を算出し、対象日付とそれ以外の各日付との類似度Feを算出する(ステップS703)。類似度Feは、具体的には以下の式より求められる。
ただし、L:運転情報同士の類似度、X:運転情報、I:対象機器、i、p:機器、P:機器数、j:日付。
図23は、類似度Feの算出結果を示す図である。図23に示すように、例えば、日付番号2の日付2の類似度Feは、以下の様に求められる。
また、日付番号3の日付3の類似度Feは、以下の様に求められる。
類似度Feが、実施形態1における類似度の平均値と同様のもとして求められる。そして、表示処理におけるステップS402の処理において、最大となっている類似度が機器であるか日付であるかが判定される。
実施形態1及び3では、図6及び7に示すように、機器番号5の機器20eと機器番号6の機器20fとが同一の設置条件であり、また、日付番号5の日付5と日付番号6の日付6とが同一の環境条件であるため、偏りのある例を用いて説明している。
このとき、実施形態1では、類似運転情報として抽出されるべき機器番号2の機器20b及び日付番号3の日付3の類似度の平均値が1、それ以外の最大の類似度の平均値が0.6となっており、正しい類似運転情報以外の類似度が、正しい類似運転情報の60%(=0.6/1×100)に達してしまっている。
一方で、実施形態3では、機器番号2の機器20b及び日付番号3の日付3の類似度が0.72、それ以外の最大類似度が0.14となっており、正しい類似運転情報以外の類似度が、正しい類似運転情報の約19.4%(=0.14/0.72×100)にとどまっており、運転情報のノイズなどにより誤った類似運転情報が選択されることを抑えられている。
以上の処理により、環境条件の異なる機器ごとの類似度を算出することができる。また、特異性の高い運転情報に重み付けがなされるので、特定の環境条件に偏って運転情報が蓄積されている場合にも、適切に類似度の判定ができる。
以上説明したように、本実施形態3によれば、分散性の高い日付又は機器に重み付けがなされるので、設置条件の違いを色濃く運転情報に反映する環境条件(本例では晴れの天候)、及び、環境条件の違いを色濃く運転情報に反映する設置条件(本例では窓有り)になっている運転情報を重視されることになり、適切に類似度の判定ができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
前記のハードウエェア構成やフローチャートは一例であり、任意に変更および修正が可能である。
取得部101、記憶部102、計時部103、設置類似判定部104、環境類似判定部105、選択部106、表示部107などから構成される診断装置10の処理を行う中心となる部分は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。たとえば、前記の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等)に格納して配布し、当該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、前記の処理を実行する診断装置10を構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に当該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することで診断装置10を構成してもよい。
また、診断装置10の機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
また、搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。たとえば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS; Bulletin Board System)に前記コンピュータプログラムを掲示し、ネットワークを介して前記コンピュータプログラムを配信してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できるように構成してもよい。
この発明によれば、複数の機器の動作状態を診断することができる。
1 ネットワーク
10 診断装置
20(20a〜20f) 機器
101 取得部
102 記憶部
103 計時部
104 設置類似判定部
105 環境類似判定部
106 選択部
107 表示部
201 運転情報最適化部
301 環境特異性判定部
302 環境分散性判定部
303 設置特異性判定部
304 設置分散性判定部

Claims (14)

  1. ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断する診断装置であって、
    前記機器が出力する運転情報を取得する取得部と、
    日時を計時する計時部と、
    前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶部と、
    前記日時情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器と、当該対象機器以外の他機器と、の類似度を判定し、当該日時情報に基づいて判定した当該類似度を機器毎に平均した値を、当該対象機器と当該他機器との類似度の平均値として算出する設置類似判定部と
    前記判定された類似度を機器毎に平均する際に、前記対象機器から出力された運転情報に付加された日時情報毎に、前記複数の機器における運転情報のばらつきの大きさで重み付けすることにより、分散性を判定する環境分散性判定部と、を備える、
    ことを特徴とする診断装置。
  2. ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断する診断装置であって、
    前記機器が出力する運転情報を取得する取得部と、
    日時を計時する計時部と、
    前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶部と、
    前記日時情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器と、当該対象機器以外の他機器と、の類似度を判定し、当該日時情報に基づいて判定した当該類似度を機器毎に平均した値を、当該対象機器と当該他機器との類似度の平均値として算出する設置類似判定部と、
    前記判定された類似度を機器毎に平均する際に、前記対象機器から出力された運転情報に付加された日時情報と、当該日時情報以外の他日時情報が付された運転情報と、の類似度の低さで重み付けをすることにより、特異性を判定する環境特異性判定部と、を備える、
    ことを特徴とする診断装置。
  3. 前記判定された類似度を機器毎に平均する際に、前記対象機器から出力された運転情報に付加された日時情報毎に、前記複数の機器における運転情報のばらつきの大きさで重み付けすることにより、分散性を判定する環境分散性判定部、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の診断装置。
  4. ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断する診断装置であって、
    前記機器が出力する運転情報を取得する取得部と、
    日時を計時する計時部と、
    前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶部と、
    前記機器情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器に付加された対象日時情報と、当該対象機器以外の他機器に付加された他日時情報と、の類似度を判定し、当該機器情報に基づいて判定した当該類似度を日時情報毎に平均した値を、当該対象日時情報と当該他日時情報との類似度として算出する環境類似判定部と、を備える、
    ことを特徴とする診断装置。
  5. 前記判定された類似度を日時情報毎に平均する際に、前記対象日時情報が付加された対象機器の運転情報と、当該対象機器以外の他機器の運転情報と、の類似度の低さで重み付けをすることにより、特異性を判定する環境特異性判定部、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項4に記載の診断装置。
  6. 前記判定された類似度を日時情報毎に平均する際に、前記複数の機器毎に、日時情報における運転情報のばらつきの大きさで重み付けすることにより、分散性を判定する環境分散性判定部、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の診断装置。
  7. 前記対象日時情報と前記他日時情報との類似度が、所定の閾値を超える場合、当該所定の閾値を超えた類似度が判定された日時情報が付加された運転情報を前記記憶部から削除して、最適化する運転情報最適化部、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の診断装置。
  8. 前記日時情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器と、当該対象機器以外の他機器と、の類似度を判定し、当該日時情報に基づいて判定した当該類似度を機器毎に平均した値を、当該対象機器と当該他機器との類似度の平均値として算出する設置類似判定部と、
    前記環境類似判定部及び前記設置類似判定部が算出したそれぞれの類似度の平均値を比較して、最大となる類似度の平均値を求め、当該最大となる類似度の平均値が、前記日時情報に基づいて判定された類似度から算出されたか、又は、前記機器情報に基づいて判定された類似度から算出されたか、を判定し、当該判定結果に基づいて、類似度の平均値を選択する選択部と、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の診断装置。
  9. 取得部と、計時部と、記憶部と、設置類似判定部と、環境分散性判定部と、を備える、ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断する診断装置にて実行される診断方法であって、
    前記取得部が、前記機器が出力する運転情報を取得する取得工程と、
    前記計時部が、日時を計時する計時工程と、
    前記記憶部が、前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶工程と、
    前記設置類似判定部が、前記日時情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器と、当該対象機器以外の他機器と、の類似度を判定し、当該日時情報に基づいて判定した当該類似度を機器毎に平均した値を、当該対象機器と当該他機器との類似度の平均値として算出する設置類似判定工程と
    前記環境分散性判定部が、前記判定された類似度を機器毎に平均する際に、前記対象機器から出力された運転情報に付加された日時情報毎に、前記複数の機器における運転情報のばらつきの大きさで重み付けすることにより、分散性を判定する環境分散性判定工程と、を備える、
    ことを特徴とする診断方法。
  10. 取得部と、計時部と、記憶部と、設置類似判定部と、環境特異性判定部と、を備える、ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断する診断装置にて実行される診断方法であって、
    前記取得部が、前記機器が出力する運転情報を取得する取得工程と、
    前記計時部が、日時を計時する計時工程と、
    前記記憶部が、前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶工程と、
    前記設置類似判定部が、前記日時情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器と、当該対象機器以外の他機器と、の類似度を判定し、当該日時情報に基づいて判定した当該類似度を機器毎に平均した値を、当該対象機器と当該他機器との類似度の平均値として算出する設置類似判定工程と、
    前記環境特異性判定部が、前記判定された類似度を機器毎に平均する際に、前記対象機器から出力された運転情報に付加された日時情報と、当該日時情報以外の他日時情報が付された運転情報と、の類似度の低さで重み付けをすることにより、特異性を判定する環境特異性判定工程と、を備える、
    ことを特徴とする診断方法。
  11. 取得部と、計時部と、記憶部と、環境類似判定部と、を備える、ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断する診断装置にて実行される診断方法であって、
    前記取得部が、前記機器が出力する運転情報を取得する取得工程と、
    前記計時部が、日時を計時する計時工程と、
    前記記憶部が、前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶工程と、
    前記環境類似判定部が、前記機器情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器に付加された対象日時情報と、当該対象機器以外の他機器に付加された他日時情報と、の類似度を判定し、当該機器情報に基づいて判定した当該類似度を日時情報毎に平均した値を、当該対象日時情報と当該他日時情報との類似度として算出する環境類似判定工程と、を備える、
    ことを特徴とする診断方法。
  12. ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断するコンピュータを機能させるプログラムであって、当該コンピュータを、
    前記機器が出力する運転情報を取得する取得部
    日時を計時する計時部
    前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶部
    前記日時情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器と、当該対象機器以外の他機器と、の類似度を判定し、当該日時情報に基づいて判定した当該類似度を機器毎に平均した値を、当該対象機器と当該他機器との類似度の平均値として算出する設置類似判定部
    前記判定された類似度を機器毎に平均する際に、前記対象機器から出力された運転情報に付加された日時情報毎に、前記複数の機器における運転情報のばらつきの大きさで重み付けすることにより、分散性を判定する環境分散性判定部、として機能させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  13. ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断するコンピュータを機能させるプログラムであって、当該コンピュータを、
    前記機器が出力する運転情報を取得する取得部、
    日時を計時する計時部、
    前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶部、
    前記日時情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器と、当該対象機器以外の他機器と、の類似度を判定し、当該日時情報に基づいて判定した当該類似度を機器毎に平均した値を、当該対象機器と当該他機器との類似度の平均値として算出する設置類似判定部、
    前記判定された類似度を機器毎に平均する際に、前記対象機器から出力された運転情報に付加された日時情報と、当該日時情報以外の他日時情報が付された運転情報と、の類似度の低さで重み付けをすることにより、特異性を判定する環境特異性判定部、として機能させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  14. ネットワークに接続される複数の機器の動作を診断するコンピュータを機能させるプログラムであって、当該コンピュータを、
    前記機器が出力する運転情報を取得する取得部
    日時を計時する計時部
    前記取得された運転情報に、計時された日時を表す日時情報及び前記機器が特定される機器情報を付加して記憶する記憶部
    前記機器情報に基づいて前記記憶された運転情報を分類し、当該分類した運転情報から、診断対象となる対象機器に付加された対象日時情報と、当該対象機器以外の他機器に付加された他日時情報と、の類似度を判定し、当該機器情報に基づいて判定した当該類似度を日時情報毎に平均した値を、当該対象日時情報と当該他日時情報との類似度として算出する環境類似判定部、として機能させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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