JP5110411B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池とそれに接続された負荷とを備える燃料電池システムに関する。
燃料電池とそれに接続された負荷とを備える燃料電池システムとして、燃料電池の出力電圧を第1のDC/DCコンバータで昇圧して負荷に出力するとともに、負荷に必要な電力が燃料電池の出力だけでは不足するときにその不足分を蓄電装置から第2のDC/DCコンバータを介して前記負荷に出力し、燃料電池の出力電力が負荷の電力を超過するときには前記第1のDC/DCコンバータおよび第2のDC/DCコンバータを介して燃料電池から蓄電装置に電力を供給して蓄電装置を充電するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
下記特許文献1に記載の燃料電池システムにおける制御装置は、負荷としてのモータの目標電力を算出し、その目標電力に応じてモータの目標電圧を算出し、燃料電池の目標出力電流を算出し、その目標出力電流を第1のDC/DCコンバータの目標電流としてフィードバック制御し、モータの目標電圧を第2のDC/DCコンバータの目標電圧としてフィードバック制御するものである。
特開2007−318938号公報
上記特許文献1に記載の技術は、目標電力に応じて目標電圧及び目標電流を算出してフィードバック制御を行うものであるから、昇圧コンバータである第1のDC/DCコンバータと第2のDC/DCコンバータやインバータとの間に大きな電流が流れることも想定される。このような燃料電池システムでは、第2のDC/DCコンバータ及びインバータを含んでPCU(Power Control Unit)として構成し、第1のDC/DCコンバータとPCUとの間をパワーケーブルで繋ぐ場合がある。その場合において、電力線(パワーケーブル)の許容電流を超える大電流が流れるおそれがある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料電池からインバータに至る間の電力線の許容電流を越える電流が流れないように構成した燃料電池システムを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池と、前記燃料電池に接続された負荷とを備える燃料電池システムであって、前記燃料電池と前記負荷との間に接続され、前記燃料電池の出力電圧を昇圧して前記負荷に出力するコンバータと、前記コンバータから出力された直流電力を交流電力に変換して前記負荷へ出力するインバータと、前記燃料電池、前記コンバータ、及び前記インバータを制御する制御部と、を備えると共に、前記コンバータと前記インバータとの間を流れる電流を検知する電流センサを備え、前記制御部は、前記電流センサが検知した電流が所定の電流閾値を超える場合に、前記インバータの目標出力電圧を上昇させるように制御することを特徴とする。
本発明によれば、コンバータとインバータとの間を流れる電流を検知する電流センサを備えているので、燃料電池の出力電圧を昇圧するコンバータからインバータに至る間における電流を検知することができ、燃料電池からインバータに至る間の電力線に流れる電流を検知することできる。制御部は、電流センサが検知した電流が所定の電流閾値を超える場合に、インバータの目標出力電圧を上昇させるように制御するので、燃料電池からインバータに至る間の電力線に過大な電流が流れそうになる場合であっても、インバータの目標出力電圧を上昇させることでその電流を抑制することができる。
上記課題を解決するために本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池と、前記燃料電池に接続された負荷とを備える燃料電池システムであって、前記燃料電池と前記負荷との間に接続され、前記燃料電池の出力電圧を昇圧して前記負荷に出力するコンバータと、前記コンバータから出力された直流電力を交流電力に変換して前記負荷へ出力するインバータと、前記燃料電池、前記コンバータ、及び前記インバータを制御する制御部と、を備えると共に、前記コンバータと前記インバータとの間の電力線の温度を検知する温度センサを備え、前記制御部は、前記温度センサが検知した温度が所定の温度閾値を超える場合に、前記インバータの目標出力電圧を上昇させるように制御することを特徴とする。
本発明によれば、コンバータとインバータとの間の電力線の温度を検知する温度センサを備えているので、燃料電池の出力電圧を昇圧するコンバータからインバータに至る間における温度を検知することができ、燃料電池からインバータに至る間の電力線の実温度を検知することができる。制御部は、温度センサが検知した温度が所定の温度閾値を超える場合に、インバータの目標出力電圧を上昇させるように制御するので、例えば環境温度が低く電力線の許容電流が高い場合には、インバータの目標出力電圧を維持するような運転も可能になる。一方、燃料電池からインバータに至る間の電力線に過大な電流が流れて電力線の温度が上昇した場合には、インバータの目標出力電圧を上昇させることでその電流を抑制することもできるので、電力線の状態に合わせてより効率を優先した運転が可能となる。
本発明によれば、燃料電池からインバータに至る間の電力線の許容電流を越える電流が流れないように構成した燃料電池システムを提供することができる。
本発明の実施形態である燃料電池システムの構成を示す図である。 図1に示す燃料電池システムの目標電圧制御についてのフローチャートである。 FC昇圧コンバータの損失を考慮した目標電圧制御についてのフローチャートである。 トラクションモータの駆動を考慮した目標電圧制御についてのフローチャートである。 温度を考慮した目標電圧制御についてのフローチャートである。 図2に示す目標電圧制御における目標電圧を説明するための図である。 図4に示す目標電圧制御における目標電圧を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
最初に、本発明の実施形態である燃料電池車両に搭載される燃料電池システムFCSについて図1を参照しながら説明する。図1は燃料電池車両の車載電源システムとして機能する燃料電池システムFCSのシステム構成を示す図である。燃料電池システムFCSは、燃料電池自動車(FCHV)、電気自動車、ハイブリッド自動車などの車両に搭載することができる。
燃料電池システムFCSは、燃料電池FCと、酸化ガス供給系ASSと、燃料ガス供給系FSSと、電力系ESと、冷却系CSと、コントローラECとを備えている。燃料電池FCは、反応ガス(燃料ガス、酸化ガス)の供給を受けて発電するものである。酸化ガス供給系ASSは、酸化ガスとしての空気を燃料電池FCに供給するための系である。燃料ガス供給系FSSは、燃料ガスとしての水素ガスを燃料電池FCに供給するための系である。電力系ESは、電力の充放電を制御するための系である。冷却系CSは、燃料電池FCを冷却するための系である。コントローラEC(制御部)は、燃料電池システムFCS全体を統括制御するコントローラである。
燃料電池FCは、多数のセル(アノード、カソード、及び電解質を備える単一の電池(発電体))を直列に積層してなる固体高分子電解質形のセルスタックとして構成されている。燃料電池FCでは、通常の運転において、アノードにおいて(1)式の酸化反応が生じ、カソードにおいて(2)式の還元反応が生じる。燃料電池FC全体としては(3)式の起電反応が生じる。
2→2H++2e- (1)
(1/2)O2+2H++2e-→H2O (2)
2+(1/2)O2→H2O (3)
酸化ガス供給系ASSは、酸化ガス流路AS3と酸化オフガス流路AS4とを有している。酸化ガス流路AS3は、燃料電池FCのカソードに供給される酸化ガスが流れる流路である。酸化オフガス流路AS4は、燃料電池FCから排出される酸化オフガスが流れる流路である。
酸化ガス流路AS3には、エアコンプレッサAS2と、加湿器AS5とが設けられている。エアコンプレッサAS2は、フィルタAS1を介して大気中から酸化ガスを取り込むためのコンプレッサである。加湿器AS5は、エアコンプレッサAS2により加圧される酸化ガスを加湿するための加湿器である。
酸化オフガス流路AS4には、圧力センサS6と、背圧調整弁A3と、加湿器AS5とが設けられている。背圧調整弁A3は、酸化ガス供給圧を調整するための弁である。加湿器AS5は、酸化ガス(ドライガス)と酸化オフガス(ウェットガス)との間で水分交換するためのものとして設けられている。
燃料ガス供給系FSSは、燃料ガス供給源FS1と、燃料ガス流路FS3と、循環流路FS4と、循環ポンプFS5と、排気排水流路FS6とを有している。燃料ガス流路FS3は、燃料ガス供給源FS1から燃料電池FCのアノードに供給される燃料ガスが流れる流路である。循環流路FS4は、燃料電池FCから排出される燃料オフガスを燃料ガス流路FS3に帰還させるための流路である。循環ポンプFS5は、循環流路FS4内の燃料オフガスを燃料ガス流路FS3に圧送するポンプである。排気排水流路FS6は、循環流路FS4に分岐接続される流路である。
燃料ガス供給源FS1は、例えば、高圧水素タンクや水素吸蔵合金などで構成され、高圧(例えば、35MPa〜70MPa)の水素ガスを貯蔵するものである。遮断弁H1を開くと、燃料ガス供給源FS1から燃料ガス流路FS3に燃料ガスが流出する。燃料ガスは、レギュレータH2やインジェクタFS2により、例えば、200kPa程度まで減圧されて、燃料電池FCに供給される。
燃料ガス流路FS3には、遮断弁H1と、レギュレータH2と、インジェクタFS2と、遮断弁H3と、圧力センサS4とが設けられている。遮断弁H1は、燃料ガス供給源FS1からの燃料ガスの供給を遮断又は許容するための弁である。レギュレータH2は、燃料ガスの圧力を調整するものである。インジェクタFS2は、燃料電池FCへの燃料ガス供給量を制御するものである。遮断弁H3は、燃料電池FCへの燃料ガス供給を遮断するための弁である。
レギュレータH2は、その上流側圧力(一次圧)を、予め設定した二次圧に調圧する装置であり、例えば、一次圧を減圧する機械式の減圧弁などで構成される。機械式の減圧弁は、背圧室と調圧室とがダイアフラムを隔てて形成された筺体を有し、背圧室内の背圧により調圧室内で一次圧を所定の圧力に減圧して二次圧とする構成を有する。インジェクタFS2の上流側にレギュレータH2を配置することにより、インジェクタFS2の上流側圧力を効果的に低減させることができる。
インジェクタFS2は、弁体を電磁駆動力で直接的に所定の駆動周期で駆動して弁座から離隔させることによりガス流量やガス圧を調整することが可能な電磁駆動式の開閉弁である。インジェクタFS2は、燃料ガス等の気体燃料を噴射する噴射孔を有する弁座と、その気体燃料を噴射孔まで供給案内するノズルボディと、このノズルボディに対して軸線方向(気体流れ方向)に移動可能に格納保持され噴射孔を開閉する弁体とを備えている。
インジェクタFS2の弁体は電磁駆動装置であるソレノイドにより駆動され、コントローラECから出力される制御信号によってインジェクタFS2のガス噴射時間及びガス噴射時期を制御することが可能なように構成されている。インジェクタFS2は、その下流に要求されるガス流量を供給するために、インジェクタFS2のガス流路に設けられた弁体の開口面積(開度)及び開放時間の少なくとも一方を変更することにより、下流側に供給されるガス流量(又は水素モル濃度)を調整する。
循環流路FS4には、遮断弁H4が設けられ、排気排水流路FS6が接続されている。排気排水流路FS6には、排気排水弁H5が設けられている。排気排水弁H5は、コントローラECからの指令によって作動することにより、循環流路FS4内の不純物を含む燃料オフガスと水分とを外部に排出するための弁である。排気排水弁H5の開弁により、循環流路FS4内の燃料オフガス中の不純物の濃度が下がり、循環系内を循環する燃料オフガス中の水素濃度を上げることができる。
排気排水弁H5を介して排出される燃料オフガスは、酸化オフガス流路AS4を流れる酸化オフガスと混合され、希釈器(図示せず)によって希釈される。循環ポンプFS5は、循環系内の燃料オフガスをモータ駆動により燃料電池FCに循環供給する。
電力系ESは、DC/DCコンバータES1と、バッテリES2と、トラクションインバータES3と、トラクションモータES4と、補機類ES5と、FC昇圧コンバータES6とを備えている。燃料電池システムFCSは、DC/DCコンバータES1とトラクションインバータES3とが並列に燃料電池FCに接続するパラレルハイブリッドシステムとして構成されている。DC/DCコンバータES1とトラクションインバータES3とはPCU(Power Control Unit)を構成している。
FC昇圧コンバータES6は、燃料電池FCの出力電圧を昇圧してトラクションインバータES3及びトラクションモータES4に向けて出力する機能を有するDC/DCコンバータである。DC/DCコンバータES1は、バッテリES2から供給される直流電圧を昇圧してトラクションインバータES3に出力する機能と、燃料電池FCが発電した直流電力、又は回生制動によりトラクションモータES4が回収した回生電力を降圧してバッテリES2に充電する機能とを有する。DC/DCコンバータES1のこれらの機能により、バッテリES2の充放電が制御される。また、DC/DCコンバータES1による電圧変換制御により、燃料電池FCの運転ポイント(出力端子電圧、出力電流)が制御される。燃料電池FCには、電圧センサS1と電流センサS2とが取り付けられている。電圧センサS1は、燃料電池FCの出力端子電圧をFC昇圧コンバータES6が昇圧した電圧を検出するためのセンサである。電流センサS2は、燃料電池FCの出力電流を検出するためのセンサである。また、昇圧コンバータES6とトラクションインバータES3との間には電力線の温度を検知するための温度センサS7が取り付けられている。
バッテリES2は、余剰電力の貯蔵源、回生制動時の回生エネルギー貯蔵源、燃料電池車両の加速又は減速に伴う負荷変動時のエネルギーバッファとして機能する。バッテリES2としては、例えば、ニッケル・カドミウム蓄電池、ニッケル・水素蓄電池、リチウム二次電池等の二次電池が好適である。バッテリES2には、SOC(State of charge)を検出するためのSOCセンサS3が取り付けられている。
トラクションインバータES3は、例えば、パルス幅変調方式で駆動されるPWMインバータである。トラクションインバータES3は、コントローラECからの制御指令に従って、燃料電池FC又はバッテリES2から出力される直流電圧を三相交流電圧に変換して、トラクションモータES4の回転トルクを制御する。トラクションモータES4は、例えば、三相交流モータであり、燃料電池車両の動力源を構成する。
補機類ES5は、燃料電池システムFCS内の各部に配置されている各モータ(例えば、ポンプ類などの動力源)、これらのモータを駆動するためのインバータ類、及び各種の車載補機類(例えば、エアコンプレッサ、インジェクタ、冷却水循環ポンプ、ラジエータなど)を総称するものである。
冷却系CSは、ラジエータCS1と、冷却液ポンプCS2と、冷却液往路CS3と、冷却液復路CS4とを有している。ラジエータCS1は、燃料電池FCを冷却するための冷却液を放熱して冷却するものである。冷却液ポンプCS2は、冷却液を燃料電池FCとラジエータCS1との間で循環させるためのポンプである。冷却液往路CS3は、ラジエータCS1と燃料電池FCとを繋ぐ流路であって、冷却液ポンプCS2が設けられている。冷却液ポンプCS2が駆動することで、冷却液はラジエータCS1から燃料電池FCへと冷却液往路CS3を通って流れる。冷却液復路CS4は、燃料電池FCとラジエータCS1とを繋ぐ流路であって、水温センサS5が設けられている。冷却液ポンプCS2が駆動することで、燃料電池FCを冷却した冷却液はラジエータCS1へと還流する。
コントローラEC(制御部)は、CPU、ROM、RAM、及び入出力インタフェースを備えるコンピュータシステムであり、燃料電池システムFCSの各部を制御するものである。例えば、コントローラECは、イグニッションスイッチから出力される起動信号IGを受信すると、燃料電池システムFCSの運転を開始する。その後、コントローラECは、アクセルセンサから出力されるアクセル開度信号ACCや、車速センサから出力される車速信号VCなどを基に、燃料電池システムFCS全体の要求電力を求める。燃料電池システムFCS全体の要求電力は、車両走行電力と補機電力との合計値である。
ここで、補機電力には、車載補機類(加湿器、エアコンプレッサ、水素ポンプ、及び冷却水循環ポンプ等)で消費される電力、車両走行に必要な装置(変速機、車輪制御装置、操舵装置、及び懸架装置等)で消費される電力、乗員空間内に配設される装置(空調装置、照明器具、及びオーディオ等)で消費される電力などが含まれる。
そして、コントローラECは、燃料電池FCとバッテリES2とのそれぞれの出力電力の配分を決定する。コントローラECは、燃料電池FCの発電量が目標電力に一致するように、酸化ガス供給系ASS及び燃料ガス供給系FSSを制御する。また、コントローラECは、DC/DCコンバータES1に指示信号を出力し、DC/DCコンバータES1によるコンバータ制御を実行させ、燃料電池FCの運転ポイント(出力端子電圧、出力電流)を制御する。更に、コントローラECは、アクセル開度に応じた目標トルクが得られるように、例えば、スイッチング指令として、U相、V相、及びW相の各交流電圧指令値をトラクションインバータES3に出力し、トラクションモータES4の出力トルク、及び回転数を制御する。更に、コントローラECは、冷却系CSを制御して燃料電池FCが適切な温度になるように制御する。
続いて、トラクションインバータES3の目標電圧制御について、図2を参照しながら説明する。ステップS01では、FC昇圧コンバータES6の出口電流を電流センサS2によって検出する。
ステップS01に続くステップS02では、ステップS01で検出した出口電流が許容電流を上回っているか判断する。本実施形態において、FC昇圧コンバータES6とPCUとの間は電力線(パワーケーブル)で繋がっているので、許容電流はこの電力線によって定められるものである。出口電流が許容電流を上回っていればステップS03の処理に進み、出口電流が許容電流を上回っていなければステップS04の処理に進む。
ステップS03では、トラクションインバータES3の目標電圧値を上げる。トラクションインバータES3の目標電圧値を上げることで、結果としてFC昇圧コンバータES6とPCUとの間の電力線に流れる電流が下がり、電力線の許容電流以下とすることができる。図6に示すように、FC昇圧コンバータES6の出力とFC昇圧コンバータの出口電流との関係を示した場合、トラクションインバータES3の目標電圧値を高く(例えば、図6のV1)すれば同じ出力に対する出口電流は下がり、トラクションインバータES3の目標電圧値を低く(例えば、図6のV3)すれば同じ出力に対する出口電流は上がる。このように、FC昇圧コンバータES6とPCUとの間の電力線の許容電流に応じてトラクションインバータES3の目標電圧値を定める。
ステップS04では、トラクションインバータES3の目標電圧値をトラクションモータES4の駆動電圧目標値に設定し、通常の制御を実行する。
トラクションインバータES3の目標電圧制御にあたっては、FC昇圧コンバータES6の損失を考慮することも好ましい態様である。FC昇圧コンバータES6の損失を考慮したトラクションインバータES3の目標電圧制御について、図3を参照しながら説明する。
ステップS11では、燃料電池FCの出力を検出する。ステップS11に続くステップS12では、トラクションインバータES3の出力を検出する。ステップS12に続くステップS13では、トラクションインバータES3の出力と燃料電池FCの出力とに基づいて、FC昇圧コンバータES6の損失を算出する。
ステップS13に続くステップS14では、燃料電池FCの出力からFC昇圧コンバータES6の出力を算出する。続いて、FC昇圧コンバータES6の出力をトラクションインバータES3の出力電圧で除してFC昇圧コンバータES6の出口電流を算出する。
ステップS14に続くステップS15では、ステップS14で算出した出口電流が許容電流を上回っているか判断する。本実施形態において、FC昇圧コンバータES6とPCUとの間は電力線(パワーケーブル)で繋がっているので、許容電流はこの電力線によって定められるものである。出口電流が許容電流を上回っていればステップS16の処理に進み、出口電流が許容電流を上回っていなければステップS17の処理に進む。
ステップS17では、トラクションインバータES3の目標電圧値を上げる。トラクションインバータES3の目標電圧値を上げることで、結果としてFC昇圧コンバータES6とPCUとの間の電力線に流れる電流が下がり、電力線の許容電流以下とすることができる。
ステップS18では、トラクションインバータES3の目標電圧値をトラクションモータES4の駆動電圧目標値に設定し、通常の制御を実行する。
尚、図3を参照しながら説明した目標電圧制御では、FC昇圧コンバータES6の損失を加味した制御を実行することで精度を向上させたけれども、FC昇圧コンバータES6の損失を加味せずに制御したとしても電力線の保護を図ることができる。具体的には、燃料電池FCの出力をトラクションインバータES3の出力電圧で除したものをFC昇圧コンバータES6の出口電流とみなし、その出口電流と許容電流とを比較することで上述したステップS17とステップS18との処理を選択的に実行させることが好ましい。いずれにしても、電流センサを用いずに目標電圧を変更した制御が可能となり、電力線を保護することができる。
トラクションインバータES3の目標電圧制御にあたっては、トラクションモータES4の駆動を考慮することも好ましい態様である。トラクションモータES4の駆動を考慮したトラクションインバータES3の目標電圧制御について、図4を参照しながら説明する。
ステップS21では、トラクションモータES4の回転数を検出する。ステップS21に続くステップS22では、トラクションモータES4のトルクを検出する。尚、ステップS21とステップS22は並行して実行されても構わない。
ステップS23では、ステップS21で検出したトラクションモータES4の回転数と、ステップS22で検出したトラクションモータES4のトルクとに基づいて、FC昇圧コンバータES6の出口出力を算出する。
ステップS23に続くステップS24では、FC昇圧コンバータES6の出口出力をトラクションインバータES3の出力電圧で除してFC昇圧コンバータES6の出口電流を求め、許容電流を上回っているか判断する。本実施形態において、FC昇圧コンバータES6とPCUとの間は電力線(パワーケーブル)で繋がっているので、許容電流はこの電力線によって定められるものである。出口電流が許容電流を上回っていればステップS26の処理に進み、出口電流が許容電流を上回っていなければステップS25の処理に進む。
ステップS25では、トラクションインバータES3の出力電圧が、トラクションモータES4が要求する駆動電圧より大きく、システム損失が最低となり、出口電流が許容電流を上回らないように、トラクションインバータES3の目標電圧値を設定する。具体的には、図7に示すようなマップに基づいて設定するものであって、図7に示す例では目標電圧値をV5又はV4に設定する。
ステップS26では、トラクションインバータES3の目標電圧値が最大電圧となるように設定する。図7に示すマップでは、V4である。
トラクションインバータES3の目標電圧制御にあたっては、FC昇圧コンバータES6からPCUに至る電力線の温度を考慮することも好ましい態様である。FC昇圧コンバータES6からPCUに至る電力線の温度を考慮したトラクションインバータES3の目標電圧制御について、図5を参照しながら説明する。
ステップS31では、FC昇圧コンバータES6とPCUの間の電力線の温度を温度センサS7によって検出する。ステップS31に続くステップS32では、ステップS31で検出した温度が許容温度を上回っているか判断する。本実施形態において、FC昇圧コンバータES6とPCUとの間は電力線(パワーケーブル)で繋がっているので、許容温度はこの電力線によって定められるものである。検出した温度が許容温度を上回っていればステップS33の処理に進み、出口電流が許容電流を上回っていなければステップS34の処理に進む。
ステップS33では、トラクションインバータES3の目標電圧値を上げる。トラクションインバータES3の目標電圧値を上げることで、結果としてFC昇圧コンバータES6とPCUとの間の電力線に流れる電流が下がり、電力線の許容温度以下とすることができる。
ステップS34では、トラクションインバータES3の目標電圧値をトラクションモータES4の駆動電圧目標値に設定し、通常の制御を実行する。
FCS:燃料電池システム
FC:燃料電池
ASS:酸化ガス供給系
AS1:フィルタ
AS2:エアコンプレッサ
AS3:酸化ガス流路
AS4:酸化オフガス流路
AS5:加湿器
A3:背圧調整弁
CS:冷却系
CS1:ラジエータ
CS2:冷却液ポンプ
CS3:冷却液往路
CS4:冷却液復路
FSS:燃料ガス供給系
FS1:燃料ガス供給源
FS2:インジェクタ
FS3:燃料ガス流路
FS4:循環流路
FS5:循環ポンプ
FS6:排気排水流路
H1:遮断弁
H2:レギュレータ
H3:遮断弁
H4:遮断弁
H5:排気排水弁
ES:電力系
ES1:DC/DCコンバータ
ES2:バッテリ
ES3:トラクションインバータ
ES4:トラクションモータ
ES5:補機類
ES6:FC昇圧コンバータ
EC:コントローラ
S1:電圧センサ
S2:電流センサ
S3:SOCセンサ
S4,S6:圧力センサ
S5:水温センサ
ACC:アクセル開度信号
IG:起動信号
VC:車速信号

Claims (2)

  1. 燃料電池と、前記燃料電池に接続された負荷とを備える燃料電池システムであって、
    前記燃料電池と前記負荷との間に接続され、前記燃料電池の出力電圧を昇圧して前記負荷に出力するコンバータと、
    前記コンバータから出力された直流電力を交流電力に変換して前記負荷へ出力するインバータと、
    前記燃料電池、前記コンバータ、及び前記インバータを制御する制御部と、を備えると共に、
    前記コンバータと前記インバータとの間を流れる電流を検知する電流センサを備え、
    前記制御部は、前記電流センサが検知した電流が所定の電流閾値を超える場合に、前記インバータの目標出力電圧を上昇させるように制御することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 燃料電池と、前記燃料電池に接続された負荷とを備える燃料電池システムであって、
    前記燃料電池と前記負荷との間に接続され、前記燃料電池の出力電圧を昇圧して前記負荷に出力するコンバータと、
    前記コンバータから出力された直流電力を交流電力に変換して前記負荷へ出力するインバータと、
    前記燃料電池、前記コンバータ、及び前記インバータを制御する制御部と、を備えると共に、
    前記コンバータと前記インバータとの間の電力線の温度を検知する温度センサを備え、
    前記制御部は、前記温度センサが検知した温度が所定の温度閾値を超える場合に、前記インバータの目標出力電圧を上昇させるように制御することを特徴とする燃料電池システム。
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