以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1実施例
(1−1)全体構成
(1−1−1)装置本体
まず図1及び図2を用いて携帯電話装置1の全体構成及び回路構成を説明する。この携帯電話装置1は大きく分けて装置本体2とその側面に回動(開閉)自在に取り付けられたアームマイク3とによつて構成されている。従つて使用時以外はアームマイク3を閉じることにより携帯電話装置1の大きさを一段と小型化できる。
このアームマイク3には開閉動作に連動してオンフツク又はオフフツクを制御する機能の他、閉状態のとき特定キー以外の操作を無効とする機能(以下、キーロツク機能と呼ぶ)が設けられている。因みに、このキーロツク状態はアームマイク3を開くことで解除できるようになされている。
このようなキーロツク機能を設けることにより、携帯電話装置1をポケツトや鞄の中に入れたとき操作キーが誤つて押されて誤動作することを未然に防ぐことができる。
一方、装置本体2には各種の操作キー及び処理回路が設けられている。装置本体2の表面にはアームマイク3と対をなすスピーカ4の他、液晶デイスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)5及び各種の機能が割り当てられた複数の操作キー6が設けられ、さらにその本体内部にはこれらを入出力装置とするCPU(Central Processing Unit )7が内蔵されている。
CPU7は液晶デイスプレイドライバ5Aを介して液晶デイスプレイ5を制御し、操作キー6から入力された指示に応じた情報を適切な大きさの文字フオントで表示する。またCPU7は送受信回路部10を制御し、これに接続されたアンテナ11を介して基地局装置との間で情報を送受信する。このようなCPU7はROM(Read Only Memory)8に記憶されているプログラムやRAM(Random Access Memory)9に読み込んだデータに基づいて動作するようになされている。
因みに、CPU7にはカードソケツト13が接続されており、これに挿入された加入者IDカード12(この実施例の場合にはSIM(Subscriber Identity Module)カード)から加入者に関する一切の管理情報を読み出して制御に用いるようになされている。
因みに、液晶デイスプレイ5には例えば40ドツト×97ドツトの画素がマトリクス状に配列されたものが用いられており、これらのドツトを利用して2種類のフオントで情報を表示し得るようになされている。1つは1文字を例えば縦7ドツト×横5ドツトで表示する小フオントであり、もう1つは1文字を例えば縦15ドツト×横8ドツトで表示する大フオントである。従つて小フオントを用いれば縦5文字、横16文字の文字(すなわち5行×16桁の文字)を表示することができ、大フオントを用いれば縦2文字、横10文字の文字(すなわち2行×10桁の文字)を表示することができる。
ここで大フオントは原則としてユーザが入力した文字を表示するのに用いられ、小フオントは装置側のメツセージ等を表示するのに用いられる。但し、ユーザが入力した文字数が所定数(例えば20文字程度)を越えると、フオントサイズは自動的に大フオントから小フオントに切り換えられる。
このようなフオントの切換機能を設けることにより、入力文字数が少ない間は大きな文字で入力内容を確認しながら入力でき、誤入力を減らすことができる。また文字数が多い場合にも同一項目についての入力情報を1画面上で確認でき、入力内容の把握が容易にできる。
(1−1−2)操作キー
続いて装置本体2に設けられている操作キー6について説明する。この実施例の場合、操作キー6は次の10個のキーで構成されている。すなわち電源キー6A、「0」〜「9」の数字キー6B、「♯」キー6C、「*」キー6D、センドキー6E、エンドキー6F、メニユーキー6G、クリアキー6H、録音キー6I及びジヨグダイアル6Jの10個で構成されている。このうち操作キー6A〜6Hまでは装置本体2の前面に配置されており、残る2個の操作キー6I及び6Jは装置本体2の側面に配置されている。
各操作キーに割り当てられている主な機能は次の通りである。まず電源キー6Aは装置本体2の内部回路に電源を投入するのに用いられるキーであり、1度目の押下操作で電源が投入され、2度目の押下操作で電源の供給を切るようになされている。但し、電源キー6Aによつて電源が投入された後、30秒間に亘つてユーザからパーソナルアイデンテテイ番号(PIN:Personal ID Number)が入力されなかつた場合には、CPU7がこれを検知して自動的に電源を切るようになされている。これにより誤動作によつて電源が入つたままの状態になることを防止し得る。
次に10個の数字キー6Bについて説明する。これら10個の数字キー6Bは数字の入力の他、アルフアベツトの入力に用いられる。この実施例の場合、「0」及び「1」キーを除く8つの数字キー「2」〜「9」に複数のアルフアベツトがそれぞれ割り当てられており、これらによつてアルフアベツトを入力し得るようになされている。例えば「2」キーには「a」〜「c」、「3」キーには「d」〜「f」が割り当てられ、他のキーにも同様にアルフアベツトが割り当てられている。
アルフアベツトを入力する際には同じキーを1回押すことで1番目の文字を入力でき、2回押すことで2番目の文字を入力でき、3回押すことで3番目の文字を順送りに入力できるようになされている。
センドキー6Eは数字キー6Bによつてマニユアル入力された電話番号や、或いは電話帳リスト画面で選択された相手先電話番号に発呼動作する際の動作開始指示を入力するためのキーであり、この他にも過去のダイヤル履歴等を呼び出す際にも用いられる。エンドキー6Fは通話終了指示を入力するためのキーである。因みに、通話終了指示はアームマイク3を閉じることによつても入力できるようになされている。
メニユーキー6Gは液晶デイスプレイ5に表示させる画面を初期画面とメニユー画面との間で切り換えるのに用いられるキーである。通常、携帯電話装置1では初期画面として例えば時刻等を表示しているが、この状態でメニユーキー6Gを押すと、各種機能項目を設定するためのメニユー画面に表示を切り換えることができる。またこのようにメニユー画面を表示している最中にメニユーキー6Gを押すと、どの画面にあつても直ちに初期画面に戻ることができる。
またメニユーキー6Gにはキーロツク状態を解除できる唯一の操作キーとしての機能が割り当てられている。すなわち上述したようにアームマイク3が閉じられた状態では、通常、キーロツク状態になつているが、メニユーキー6Gを押せばキーロツク状態を脱してキーアクテイブ状態に移行することができる。
録音キー6Iは通話中の会話を録音する場合と、その録音したものを再生する場合に用いられるキーであり、装置本体2を保持した手でそのまま操作できるように当該装置本体2の上面のうちアームマイク3と反対側に取り付けられている。
最後に10個の操作キーのうち中心的な機能を有するジヨグダイアル6Jについて説明する。ジヨグダイアル6Jは装置本体2の側面のうちアームマイク3の反対側上部であつてスピーカ4の近傍位置に設けられており、録音キー6Iと同様に装置本体2を保持した手でそのまま操作できるようになされている。
このジヨグダイアル6Jは円周方向及び半径方向についてそれぞれ独立に操作できるようになされたもので、図3に示すように、回転軸Oを中心とする円周方向(矢印A及び矢印B)に回動する円板状の部材(ロータリーエンコーダを構成する)と、半径方向(矢印C及び矢印D)にスライドし得るスライド板(図示せず)と、スライドスイツチSWとによつて構成されている。
因みに、スライド板及びスライドスイツチSWは矢印Cの方向に付勢されている。また回転軸Oはスライド板に対して固定されており、ジヨグダイアル6Jが矢印Dの方向に押された場合にはロータリーエンコーダがスライド板と一体にスライドしてスライドスイツチSWを押し下げ、オン状態に制御できるようになされている。CPU7はこのスライドスイツチSWのオンオフ状態を検出することによつてジヨグダイアル6Jがクリツクされたか否かを判別している。
スライド板と一体にスライドするロータリーエンコーダは、図4に示すように、2枚の円板6J1及び6J2によつて構成されている。このうち円板6J1は円板6J2の上面に積層された可動部材であり、スライド板に固定された円板6J2に対して相対的に回動し得るように取り付けられている。ここで可動側の円板6J1には1組の対向電極6J21が設けられている。この対向電極6J21は組み立てたとき、円板6J2の円周に沿つて設けられた20組の対向電極6J22と摺接し得るようになされている。因みに、固定側の円板6J2に設けられた対向電極6J22は内周側と外周側とで位置がわずかづつずれて形成されている。
従つてジヨグダイアル6Jを矢印Aの方向に回すと対向電極6J22から出力される電位は、図5(A)に示すように、内周側の電位が先に接地電位に立ち下がるのに対し、矢印Bの方向に回すと、図5(B)に示すように、外周側の電位が先に接地電位に立ち下がる。これを利用して内周側の電位と外周側の電位のいずれが先に立ち下がるかを検出することにより、ジヨグダイアル6Jでは回動方向を検出するようになされている。またジヨグダイアル6Jの回転量は外周側の電極から出力されるパルスの数をカウントすることにより検出し得るようになされている。
続いてジヨグダイアル6Jを用いた代表的な操作例を説明する。まず液晶デイスプレイ5に各種リスト画面が表示されている状態で、ジヨグダイアル6Jを円周方向にアツプ又はダウン操作することにより当該液晶デイスプレイ5に表示されているカーソルを上下方向に移動することができるようになされている。この場合、この状態でジヨグダイアル6Jを半径方向に押せば(以下、これをクリツクと呼ぶ)、カーソルの位置する項目に関する詳細情報やクリツクした項目の下位階層の項目の読み出しをCPU7に指示することができる。
また通話中にジヨグダイアル6Jを円周方向に回動操作することにより受話音量の大きさを調整することができるようになされている。また通話中にジヨグダイアル6Jをクリツクすることによりミユートができるようになされている。
(1−2)メニユー表示
この携帯電話装置1では、近年の携帯電話の高機能化の流れを受けて例えば電話帳機能や転送機能、或いはシヨートメツセージ送信機能や発着信制限機能等といつた各種機能が設けられている。これらの機能はメニユー内に登録されており、メニユー画面を呼び出すことによつてユーザのニーズに合わせて随時設定し得るようになされている。
ここでこの携帯電話装置1におけるメニユーについて説明する。但し、ここではメニユーの構造及びその表示方法についてだけ説明し、機能項目の内容については説明を省略する。まず図6に示すように、この携帯電話装置1のメニユーは、関連する機能項目毎に10個のグループに分けられ、その各グループ下に各機能項目が収められるようになされており、いわゆる階層構造によつて形成されている。例えばグループ1の下位階層には機能項目1〜xが収められ、グループ2の下位階層には機能項目1〜yが収められるといつた具合である。
ところでこのように階層構造を持つメニユーの場合には、「発明が解決しようとする課題」の項で述べたように、通常、リスト表示したときにどの階層にいるかが分からなくなるおそれがある。そのためこの携帯電話装置1では、階層の深さによつて画面のイメージを変えることにより現在メニユー内のどの階層にいるのかを分かりやすくするようにしている。
その具体的な表示方法について図7〜図9に示すメニユー画面のイメージ図を用いて説明する。
まずこの携帯電話装置1では、メニユーキー6Gを押すと、図7(A)に示すように、グループ1〜5までの各グループ名がメニユー画面の1頁目として液晶デイスプレイ5に表示される。その際、現在選択されている部分を表すカーソル(すなわち白黒反転表示している部分)は1行目のグループ1のところに位置するようになされており、また各グループ名は各行の先頭から左詰めで表示されるようになされている。
この1頁目の表示においてジヨグダイアル6Jを上方向又は下方向に回転させると(以下、これをアツプ又はダウン操作と呼ぶ)、カーソルを上方又は下方に移動することができる。例えば図7(A)に示す状態でジヨグダイアル6Jを1回ダウン操作すると、図7(B)に示すように、カーソルを1行下げてグループ2のところに移動することができる。さらにこの状態からジヨグダイアル6Jを1回ダウン操作すると、図7(C)に示すように、カーソルをさらに1行下げてグループ3のところに移動することができる。同様にジヨグダイアル6Jを順次ダウン操作して行くと、図7(D)や図7(E)に示すように、カーソルを4行目のグループ4のところや5行目のグループ5のところに移動することができる。
またこれとは逆にジヨグダイアル6Jをアツプ操作して行くと、図7(E)〜(A)に示すように、カーソルを順に一行ずつ上方に移動することができる。
図7(E)に示すようにメニユー画面の1頁目の終わりであるグループ5のところにカーソルがある状態でジヨグダイアル6Jを1回ダウン操作すると、今度は図7(F)に示すようにグループ6〜10までがメニユー画面の2頁目として表示される。その際、2頁目も1頁目と同様に各グループ名は各行の先頭から左詰めで表示される。
またこの2頁目においてもジヨグダイアル6Jをアツプ又はダウン操作すると、カーソルを上方又は下方に移動することができる。例えば図7(F)に示す状態でジヨグダイアル6Jを1回ダウン操作すると、図7(G)に示すように、カーソルを2行目のグループ7のところに移動することができる。さらにこの状態でジヨグダイアル6Jを1回ダウン操作すると、図7(H)に示すように、カーソルを3行目のグループ8のところに移動することができる。同様にジヨグダイアル6Jを順次ダウン操作して行くと、図7(I)や図7(J)に示すように、カーソルを4行目のグループ9のところや5行目のグループ10のところに移動することができる。
またこの2頁目においても、これとは逆にジヨグダイアル6Jを順にアツプ操作して行くと、図7(J)〜(F)に示すように、カーソルを順に一行ずつ上方に移動することができる。
ここでこの携帯電話装置1では、所望のグループ名のところにカーソルを合わせてジヨグダイアル6Jをクリツク操作すると、そのグループの下位階層の項目を表示するようになされている。例えば図7(J)に示すようにカーソルがグループ10のところにある状態でジヨグダイアル6Jをクリツク操作すると、図7(K)に示すように、そのグループ10の下にある機能項目を表示する。
その際、液晶デイスプレイ5の1行目にはその機能項目が収められている上位階層の名前、すなわちこの場合にはグループ名が表示されるようになされており、2行目から5行目にかけて各機能項目が表示されるようになされている。このようにして液晶デイスプレイ5の1行目に上位階層の名前を表示することにより、ユーザはこれを見て現在下位階層にいるか否かを容易に理解し得ると共に、何処の階層下にいるかを容易に理解し得る。
また各機能項目は各行の先頭から2文字分字下げして表示するようになされている。このようにして上位階層と下位階層とで表示フオーマツトを変えることにより、ユーザはグループ名を読まなくても一目で下位階層にいることを理解し得る。
ここで下位階層において機能項目を選ぶ時のスクロール表示について説明する。ジヨグダイアル6Jをクリツク操作して最初に機能項目を表示させたとき、図8(A)に示すように、機能項目としては1番目から4番目の4つの項目が表示され、そのうち1番目の項目のところにカーソルが表示されるようになされている。この状態でジヨグダイアル6Jを1回ダウン操作すると、図8(B)に示すように、カーソルを1行下げて2番目の項目のところに移動することができる。さらにこの状態でジヨグダイアル6Jを1回ダウン操作すると、図8(C)に示すように、カーソルをさらに1行下げて3番目の項目のところに移動することができる。
ところで機能項目の表示に関してはグループ表示のときのようなページスクロールにはなつておらず、ジヨグダイアル6Jをダウン操作して行つたとき、途中から機能項目リストを上方にシフトして行くことによつて機能項目リスト全体をスクロールするようになされている。すなわち図8(C)に示すように3番目の項目のところにカーソルがある状態でジヨグダイアル6Jを1回ダウン操作すると、図8(D)に示すようにカーソルを画面内で下げず(すなわち画面内の上から4行目に止める)、逆に機能項目リストを上方に1段シフトし、これによつてカーソルを4番目の項目のところに移動する。因みに、この場合、画面内の1行目に表示されているグループ名はスクロールされず、機能項目リストだけがスクロールされる。
図8(D)に示す状態でさらにジヨグダイアル6Jをダウン操作すると、図8(E)に示すように、同様にカーソル自体を下げずに機能項目リストを1段上方にシフトし、これによつてカーソルを5番目の項目のところに移動する。以下同様にしてジヨグダイアル6Jをダウン操作して行くと、図8(F)〜(G)に示すように、機能項目リストを1段ずつ上方にシフトして行くことによつてカーソルを6番目、7番目の項目のところに順に移動して行く。
図8(G)に示すように最後の機能項目である8番目の項目が画面の5行目に表示された場合、ジヨグダイアル6Jをダウン操作すると、今度は図8(H)に示すように、機能項目リストをシフトせずにカーソルを1行下げ、これによつてカーソルを8番目の項目のところに移動する。このように最後の機能項目に関してはカーソルの位置を変えるようにした理由は、画面内のカーソル位置によつて機能項目の最後であることを容易に知り得るようにするためである。
図8(H)に示すように最後の機能項目のところにカーソルがある状態でさらにジヨグダイアル6Jをダウン操作すると、図8(I)に示すように、再び始めに戻つて1番目から4番の項目が表示される。その際、カーソルは画面内の2行目、すなわち1番目の項目のところに表示される。以下同様にしてダウン操作すると、図8(J)、図8(C)、……の順でカーソルが移動して行く。
このようにしてカーソルを所望の機能項目に合わせた後、ジヨグダイアル6Jをクリツク操作すると、その機能項目の設定モードに入り込み、その機能についての設定が行える。例えば図8(J)に示すように、2番目の項目のところでクリツク操作を行えば、その2番目の項目の設定モードに入り込み、その設定が行える。
これに対してジヨグダイアル6Jをアツプ操作した場合には、機能項目は図9に示すようにスクロール表示される。すなわち図9(A)に示すように機能項目を最初に表示した状態でジヨグダイアル6Jをアツプ操作すると、図9(B)に示すように機能項目のうちの後の4項目(すなわち5番目から8番目の項目)が表示される。その際、カーソルは画面内の上から5行目、すなわち8番目の項目のところに表示される。
この状態でさらにジヨグダイアル6Jをアツプ操作して行くと、カーソルが順に1行ずつ上方に移動し、図9(C)や図9(D)に示すように7番目、6番目の項目のところに順に移動して行く。
この図9(D)に示す状態でさらにジヨグダイアル6Jをアツプ操作すると、今度は図9(E)に示すようにカーソルを画面内で上げず(すなわち画面内の上から2行目の止める)、逆に機能項目リストを下方に一段シフトし、これによつてカーソルを5番目のところに移動する。因みに、この場合にも、画面の1行目に表示されているグループ名はスクロールされず、機能項目リストだけがスクロールされる。
以下同様にしてジヨグダイアル6Jを順にアツプ操作して行くと、図9(F)〜図9(H)に示すように、機能項目リストを1段ずつ下方にシフトして行くことによつてカーソルを4番目、3番目、2番目の項目のところに順に移動して行く。図9(H)に示すように機能項目の1番目が画面の2行目に表示された場合、ジヨグダイアル6Jをアツプ操作すると、今度は図9(I)に示すように、機能項目をシフトさせずにカーソルを1行上げ、これによつてカーソルを1番目の項目のところに移動する。このように1番最初の機能項目に関してはカーソルの位置を変えるようにした理由は、画面内のカーソル位置によつて機能項目の最初であることを容易に知り得るようにするためである。
図9(I)に示すように最初の機能項目のところにカーソルがある状態でさらにジヨグダイアル6Jをアツプ操作すると、図9(J)に示すように、再び8番目の項目が表示され、その部分にカーソルが表示される。以下同様にしてアツプ操作すると、図9(C)、図9(D)、……の順でカーソルが移動して行く。
このようにしてカーソルを所望の機能項目に合わせた後、ジヨグダイアル6Jをクリツク操作すると、上述したようにその機能項目の設定モードに入り込み、その機能についての設定を行える。
ここでこれらのメニユー画面の表示はCPU7による表示制御によつて行われるが、その際の処理手順について図10に示すフローチヤートを用いて説明する。
まずステツプSP1から入つたステツプSP2において、ユーザによつてメニユーキー6Gが押されると、CPU7はこれを受けて続くステツプSP3に進み、ここでメニユーの上位階層であるグループを液晶デイスプレイ5にリスト表示する。その際、メニユー画面の1頁目としてまずグループ1〜5までを表示する。
この表示の後、続くステツプSP4においてユーザがジヨグダイアル6Jを操作してアツプ又はダウンを入力すると、CPU7はこれを受けて続くステツプSP5に進み、ここで画面内に表示されているカーソルを移動する。その際、アツプ又はダウンで指定される移動量がメニユー画面の2頁目に及ぶ場合には、2頁目であるグループ6〜10に表示を切り換えてカーソルを移動する(すなわちページをめくるようにしてグループを表示し、カーソルを移動する)。
ステツプSP6において、希望するグループのところにカーソルを合わせた後にユーザがジヨグダイアル6Jをクリツク操作すると、そのグループが確定され、CPU7は続くステツプSP7に進む。
ステツプSP7では、その確定されたグループの下位にある機能項目を、先程のグループ表示と画面イメージを変えてリスト表示する。具体的には、上述したように画面の1行目にグループ名を表示し、画面の2行目〜5行目にかけて機能項目を表示する。また各機能項目は各行の先頭から字下げして表示する。
このように機能項目を表示した後、ステツプSP8においてユーザがジヨグダイアル6Jを操作してアツプ又はダウンを入力すると、CPU7はこれを受けて続くステツプSP9に進み、ここで画面内に表示されているカーソルを移動する。その際、現在画面上に表示されている機能項目以外の部分にカーソルを移動するようなアツプ又はダウンの指示を受けた場合には、機能項目リストの方を順次シフトすることによつて指示された項目部分を表示し、その項目部分にカーソルを移動する。すなわち機能項目に関しては、グループ表示のときのようにページをめくるようにして表示するのではなく、機能項目リストを順次シフトして行くことによつて所望の機能項目を表示する。
ステツプSP10において、希望する機能項目のところにカーソルを合わせた後にユーザがジヨグダイアル6Jをクリツク操作すると、その機能項目が確定され、CPU7はその機能項目を設定するための設定モードに入り込む。これが終わると続くステツプSP11に進んでメニユー表示の処理手順を終了する。
(1−3)動作及び効果
以上の構成において、この実施例の場合には、メニユーキー6Gが押されると、まずメニユーの上位階層であるグループをリスト表示する。ユーザがジヨグダイアル6Jを操作してカーソルを所望のグループのところに合わせた後、クリツク操作をすると、今度はその選んだグループの下にある機能項目をリスト表示する。その状態で再びジヨグダイアル6Jを操作してカーソルを所望の機能項目のところに合わせた後、クリツク操作すると、その選んだ機能項目の設定モードに入り込み、その機能項目に対する設定を行うことができる。
ところでこの実施例の場合には、上位階層であるグループを表示する場合とそのグループの下位階層である機能項目を表示する場合とで画面イメージを変えている。具体的には、グループを表示する際にはグループ名を左詰めして画面の上から順にリスト表示するのに対し、機能項目を表示する際には画面の一番上の行にその機能項目の上位階層であるグループ名を表示し、かつ機能項目については行の先頭から字下げして表示する。
このように下位階層の機能項目を表示する際には上位階層のグループ名を表示するようにしたことにより、ユーザはそのグループ名を見て現在下位階層の機能項目が表示されていることを容易に知り得ると共に、どの上位階層の下の機能項目が表示されているかを容易に知り得る。
また下位階層の機能項目を表示する際には各機能項目を行の先頭から字下げして表示し、行の先頭に空白部分を設けるようにしたことにより、ユーザはグループ名を読まずとも表示を一目見て、下位階層である機能項目が現在表示されていることを容易に知り得る。
またこの実施例の場合には、上位階層であるグループを表示する際にはページを1枚ずつめくつて行くようなページスクロールを行い、下位階層である機能項目を表示する際には機能項目を順次シフトして行くようなスクロールを行うようにしている。このようにして上位階層のグループを表示する場合と下位階層の機能項目を表示する場合とでスクロールの仕方を変えるようにしたことにより、ユーザはこれを見て上位階層が表示されているのか下位階層が表示されているのかを知り得る。
以上の構成によれば、上位階層の項目を表示する場合と下位階層の項目を表示する場合とで画面イメージを変えるようにしたことにより、どの階層が現在表示されているかが容易に分かり、これによつて目的の項目を容易に捜すことができる。かくするにつき複数の項目をリスト表示する際、ユーザにとつて目的の項目を捜しやすい表示を提供し得る携帯電話装置を実現し得る。
(2)第2実施例
上述の第1実施例においては、メニユーを階層的な構造にし、その構造に従つて階層的に表示した場合について述べたが、この第2実施例においては、メニユーをグループ分けしただけの平面的な構造にし、グループ名とそれに属する項目名とを同時に表示することによつて目的の項目を捜しやすくする。
まず図11を用いてこの第2実施例におけるメニユーについて説明する。この第2実施例の場合には、図11に示すように、関連する項目毎に機能項目を例えば3つのグループに分ける。但し、第1実施例のように各グループの下に機能項目が収められるようにするのではなく、単に機能項目をグループ分けするだけである。例えばグループ1は6つの機能項目からなり、グループ2は7つの機能項目からなり、グループ3は3つの機能項目からなるようにグループ分けする。このようにグループ分けした上でグループ名と機能項目名とを同時に表示する。
すなわちこの実施例の場合には、図11に示すメニユーの構造そのものを1つのリストとし、そのリストを順次スクロールして行つて全機能項目を表示するようにする。このためユーザとしてはグループ名と機能項目名の両方を同時に見ることができ、その2つの情報を元にして現在表示されている部分と目的の機能項目との位置的な差を容易に判断し、目的の機能項目を容易に捜し出すことができる。
なお、第1実施例の場合にもグループ名を表示するために現在表示されている部分と目的の機能項目との位置的な差を容易に判断し得るという点においては同じであるが、第1実施例の場合には、基本的に階層構造であるため、目的の機能項目が現在表示されている機能項目とグループが異なつているとき、一旦、上位階層に戻つて目的の機能項目を含むグループを選びなおさなければならず、目的の機能項目を表示させるまでのステツプ数が増えるが、この第2実施例の場合には、階層的な構造ではないので項目リストをスクロールするだけで良く、目的の機能項目を表示させるまでのステツプ数が増えるようなことはない。
ところでこの第2実施例の場合には、図11に示すようなメニユー構造を1つのリストとして表示するため、横長の液晶デイスプレイが必要になる。そのためこの第2実施例では例えば4行×18桁の文字を表示し得る横長の液晶デイスプレイを用いるようにする。因みに、第1実施例と同じく縦7×横5ドツトの小フオントで表示するとすれば、32×109ドツト程度の画素を有するものを用いれば良い。
ここでこの第2実施例におけるメニユー表示について、図12〜図15に示す画面イメージ図を用いて説明する。まずユーザによつてメニユーキー6Gが押されると、この実施例による携帯電話装置では、図12(A)に示すように、グループ1のうち最初の4項目が表示される。その際、画面の左上にはグループ名が表示され、画面の右側には上から順に4つの機能項目が表示される。また現在選択されている部分を表すカーソルは1番目の機能項目のところに表示される。
この状態でジヨグダイアル6Jを1回ダウン操作すると、図12(B)に示すように、カーソルが1行下がつて2番目の機能項目のところに移動する。さらにジヨグダイアル6Jを1回ダウン操作すると、図12(C)に示すように、カーソルがさらに1行下がつて3番目の機能項目のところに移動する。
この状態でさらにジヨグダイアル6Jを1回ダウン操作すると、図12(D)に示すように、カーソルが下がらずに(すなわち画面の上から3行目に止まり)、機能項目リストが1段上にシフトすることによつてカーソルが4番目の機能項目のところに移動する。但し、その際、グループ名はシフトせず、画面の左上に表示されたままである。
同様にしてジヨグダイアル6Jを1回ダウン操作すると、図12(E)に示すように、機能項目リストが1段上にシフトしてカーソルが5番目の項目のところに移動する。
図12(E)に示すようにグループ1の最後の項目すなわち6番目の機能項目が画面の4行目に表示された状態でジヨグダイアル6Jを1回ダウン操作すると、今度は図12(F)に示すように、機能項目リストがシフトせずにカーソルが一段下に下がり、これによつてカーソルが6番目の項目のところに移動する。このようにして最後の機能項目のときには機能項目リストをシフトせずにカーソルを下げる理由は、ユーザに最後の機能項目であることを知らしめるためである。
図12(F)に示すようにグループ1の最後の機能項目のところにカーソルがある状態で、さらにジヨグダイアル6Jをダウン操作すると、今度は図12(G)に示すようにグループ2の機能項目が表示される。その際、画面の左上に表示されるグループ名は、グループが変わつたことを受けてグループ1からグループ2に切り換わる。また機能項目としてはグループ2のうちの最初の4項目が表示され、カーソルは最初の機能項目のところに表示される。
この状態でジヨグダイアル6Jを順次ダウン操作すると、図13(H)や図13(I)に示すように、カーソルが順に1行ずつ下がつて2番目の機能項目のところや3番目の機能項目のところに移動する。
この後、ジヨグダイアル6Jを順次ダウン操作して行くと、図13(J)に示すように、グループ2の最後の機能項目である7番目の機能項目のところにカーソルが移動するが、その際にも上述した場合と同様に、機能項目リストをシフトせずにカーソルを1行下げることによつて当該カーソルを7番目の機能項目のところに移動する。
図13(J)に示すようにグループ2の最後の機能項目のところにカーソルがある状態で、さらにジヨグダイアル6Jを1回ダウン操作すると、今度は図13(K)に示すように、グループ3の機能項目が表示される。この場合にも、先程の場合と同様に、画面の左上に表示されるグループ名はグループ3に切り換わり、最初の機能項目のところにカーソルが表示される。
同様にしてジヨグダイアル6Jを順次ダウン操作すると、図13(L)や図13(M)に示すように、カーソルが順に1行ずつ下がつて2番目の機能項目のところや3番目の機能項目のところに移動する。
図13(M)に示すようにカーソルがグループ3の最後の機能項目のところにある状態で、さらにジヨグダイアル6Jをダウン操作すると、図13(N)に示すように、再びグループ1に戻つて表示が繰り返される。
またこれとは逆にジヨグダイアル6Jをアツプ操作した場合には、図14及び図15に示すようにして機能項目が表示される。すなわちメニユーキー6Gが押されて最初に機能項目が表示された状態(すなわち図14(A)に示すようにグループ1の機能項目が表示されている状態)で、ジヨグダイアル6Jをアツプ操作すると、図14(B)に示すように、グループ3の機能項目が表示される。その際、画面の左上には同様にしてグループ3のグループ名が表示され、カーソルはグループ3の最後の機能項目である3番目の機能項目のところに表示される。
この状態でさらにジヨグダイアル6Jをアツプ操作して行くと、図14(C)や図14(D)に示すように、カーソルが1行ずつ上がつて順に2番目の機能項目のところや1番目の機能項目のところに移動する。
図14(D)に示すように1番目の機能項目のところにカーソルがある状態で、さらにジヨグダイアル6Jをアツプ操作すると、今度は図14(E)に示すように、グループ2の機能項目が表示される。その際、同様にして画面の左上にはグループ2のグループ名が表示され、カーソルはグループ2の最後の機能項目である7番目の機能項目のところに表示される。
この状態でさらにジヨグダイアル6Jをアツプ操作して行くと、図14(F)や図14(G)に示すように、カーソルが順に1行ずつ上がつて6番目の機能項目のところや5番目の機能項目のところに移動する。
図14(G)に示すようにカーソルが上から2行目にある状態でジヨグダイアル6Jをアツプ操作すると、図15(H)に示すように、カーソルが上がらずに(すなわちカーソルが2行目に止まり)、機能項目リストが1段下にシフトすることによつてカーソルが4番目の機能項目のところに移動する。
同様にしてジヨグダイアル6Jをアツプ操作して行くと、図15(I)や図15(J)に示すように、順に機能項目リストが下にシフトすることによつてカーソルが3番目の機能項目のところや2番目の機能項目のところに移動する。
図15(J)に示すように、画面の1行目にグループ2の1番目の機能項目が表示されている状態でジヨグダイアル6Jをアツプ操作すると、今度は図15(K)に示すように、機能項目リストがシフトせずにカーソルが1行上がることによつてカーソルが1番目の機能項目のところに移動する。このようにして1番目の機能項目のときには機能項目リストをシフトせずにカーソルを上げる理由は、ユーザに1番目の機能項目であることを知らしめるためである。
図15(K)に示すように1番目の機能項目のところにカーソルがある状態でジヨグダイアル6Jをアツプ操作すると、図15(L)に示すように、再びグループ1の機能項目が表示される。その際、グループ1の機能項目のうちの後ろの4つ機能項目が表示され、カーソルはグループ1の最後の機能項目である6番目の機能項目のところに表示される。
このようにしてこの実施例の場合には、ジヨグダイアル6Jをアツプ又はダウン操作すると、グループ1からグループ3までの各機能項目がスクロール表示され、階層の切り換えなしに所望の機能項目のところにカーソルを合わせることができる。このようにして所望の機能項目のところにカーソルを合わせた後、ジヨグダイアル6Jをクリツク操作すれば、その機能項目の設定モードに入り込み、その機能項目の設定を行い得る。
ここでこれらのメニユー画面の表示はCPU7による表示制御によつて行われるが、その際の処理手順について図16に示すフローチヤートを用いて説明する。
まずステツプSP20から入つたステツプSP21において、ユーザによつてメニユーキー6Gが押されると、CPU7はこれを受けて続くステツプSP22に進み、ここでメニユー画面としてグループ1の機能項目をリスト表示する。その際、上述したように画面の左上にグループ名としてグループ1の名前を表示すると共に、カーソルをグループ1の最初の機能項目である1番目の機能項目のところに表示する(図12(A)又は図14(A)参照)。
次にステツプSP23において、ユーザによつてジヨグダイアル6Jがアツプ又はダウン操作されると、CPU7はこれを受けて次のステツプSP24に進み、ここでアツプ又はダウン操作で指示されるカーソルの位置を計算する。
次のステツプSP25においては、先程の計算結果に基づき、アツプ又はダウン操作で指示された部分の機能項目リストを表示すると共に、その部分にカーソルを表示する。例えばアツプ又はダウン操作がグループ2の項目3に及ぶ場合には機能項目リストをスクロールしてグループ2の項目3を表示し、その部分にカーソルを表示する。なお、この場合にも、画面の左上には現在画面上に表示されている機能項目を含むグループの名前が表示される。
この後、ユーザによつてクリツク操作が行われると、その機能項目の設定モードに入り込み、メニユー表示の処理手順としてはステツプSP26に進んで処理を終了する。
以上の構成において、この第2実施例の場合には、メニユーキー6Gが押されると、まず最初にグループ1の1番目から4番目までの機能項目をリスト表示する。その際、画面の左上にはグループ名としてグループ1の名前が表示され、表示されている機能項目のうち1番目の機能項目のところにカーソルが表示される。この状態でジヨグダイアル6Jを操作してカーソルを所望の機能項目のところに合わせた後、クリツク操作をすると、その選んだ機能項目の設定モードに入り込み、その機能項目に対する設定を行うことができる。
ところでこの第2実施例の場合には、機能項目を幾つかのグループに分け、機能項目をリスト表示するときにそのグループの名前を表示するようにしたことにより、そのグループ名を目安として目的の機能項目を容易に捜し出すことができる。
またこの第2実施例の場合には、機能項目をグループ分けしただけの構造にしたことにより(すなわち階層構造にしなかつたことにより)、現在表示されている機能項目が目的の機能項目と違つている場合、ジヨグダイアル6Jを操作して機能項目リストをスクロールするだけで容易に目的の機能項目を捜し出すことができる。因みに、第1実施例のように階層構造にした場合には、現在表示されている機能項目が目的のものと違つている場合、上位階層に戻らなければならないことがあるが、この第2実施例の場合にはそのようなことはなく、ユーザの手間を省けて一段と使い勝手を向上し得る。
以上の構成によれば、機能項目をグループ分けし、当該機能項目をリスト表示する際にはそのグループ名を表示するようにしたことにより、そのグループ名を目安として目的の機能項目を捜し出すことができ、これによつて目的の機能項目を容易に捜し出すことができる。かくするにつき複数の項目をリスト表示する際、ユーザにとつて目的の項目が捜しやすい表示を提供し得る携帯電話装置を実現し得る。
(3)他の実施例
なお上述の第1実施例においては、下位階層である機能項目を表示するとき、機能項目を字下げして表示することによつて上位階層のグループ表示と画面イメージを変えた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図17に示すように、機能項目を表示する際には文字フオントを変えて表示する文字形状を変えるようにして上位階層と画面イメージを変えるようにしても良い。またこれに限らず、例えばカラー液晶デイスプレイを用いて上位階層と下位階層とで画面の色を変えることによつて画面イメージを変えるようにしても良い。要は、上位階層と下位階層とで画面イメージを変えるようにすれば、どの階層にいるかを判別することができ、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
また上述の第1実施例においては、下位階層である機能項目を表示するとき、行の先頭から2文字分字下げした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、機能項目を表示するときには例えば行の先頭から1文字分字下げするようにしても良い。要は、上位階層と下位階層とで項目の表示位置を変えるようにすれば、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
また上述の第1実施例においては、メニユーの構造を2段の階層構造にした場合について説明したが、本発明はこれに限らず、階層構造がこれ以外の場合であつても階層の深さに応じて画面イメージを変えるようにすれば上述の場合と同様の効果を得ることができる。
また上述の第1実施例においては、5行×16桁の表示が行い得る液晶デイスプレイを用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これ以外の行数又は桁数の液晶デイスプレイを用いた場合にも上述の場合と同様の効果を得ることができる。但し、ユーザに見やすい表示を提供する上では3行程度以上の表示が行い得る液晶デイスプレイが望ましい。
また上述の第2実施例においては、グループの最初或いは最後の機能項目のところでカーソルの位置を変えることによつてグループの境界をユーザに知らせた場合について述べたが(図12(F)や図15(K)等)、本発明はこれに限らず、例えば図18に示すように、グループの境界を示す破線等を表示するようにしてグループの境界を知らせるようにしても良い。またこれに限らず、グループの境界を示すその他の線や文字、或いは記号等を表示するようにしても良い。要は、グループの境界を示す情報を表示するようにすれば、ユーザはその表示を見てグループの終わりや始めを認識し得る。
また上述の第2実施例においては、液晶デイスプレイの左上にグループ名を表示した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば第1実施例のように機能項目の上側にグループ名を表示するようにしたり、或いは画面内のその他の位置にグループ名を表示するようにしても良い。要は、グループ名の表示位置は本発明において限定されるものではない。
また上述の第2実施例においては、4行×18桁の表示を行い得る液晶デイスプレイを用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これ以外の行数又は桁数の液晶デイスプレイを用いた場合にも上述の場合と同様の効果を得ることができる。但し、この場合にも、ユーザに見やすい表示を提供する上では3行程度以上の表示が行い得る液晶デイスプレイが望ましい。
また上述の第1及び第2実施例においては、カーソルの移動と項目の確定に用いる入力手段として回転機構及びクリツク機構を有するジヨグダイアル6Jを用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、カーソルの移動を入力する操作方向と選択された項目を確定する操作方向とが異なる入力装置であれば他の構造の入力装置を広く適用し得る。
例えば回転角が所定角度に制限されたいわゆるジヨグシヤトルを用いても良いし、或いはクリツク機構付きのトラツクボールやジヨイステイツクを用いても良いし、また或いはクリツク機構付きのスライドスイツチを用いても良い。これらを用いても上述の場合と同様、操作キー数の少ない携帯性に優れた携帯電話装置を実現し得る。
また上述の第1実施例においては、CPU7の表示制御によつて階層毎に画面イメージを変えるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、表示手段に項目をリスト表示させるとき、階層毎に画面イメージを変えて表示させるような制御手段を設ければ、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
また上述の第2実施例においては、CPU7の表示制御によつて機能項目をリスト表示する際にグループ名を表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、複数の項目をリスト表示する場合、複数の項目をグループ分けし、表示されている項目が属するグループの名前を表示手段に表示させるような制御手段を設ければ、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
1……携帯電話装置、2……装置本体、3……アームマイク、4……スピーカ、5……液晶デイスプレイ、6G……メニユーキー、6J……ジヨグダイアル、7……CPU、10……送受信回路部。