JP5109631B2 - 凍結保存用バッグ及び凍結保存方法 - Google Patents
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Description
[1] 凍結保存用バッグ本体内部の生物試料を流出する流出手段と、
前記流出手段の流出口を被装する易カット性フィルムと、
凍結保存用バッグ本体内部へ生物試料を流入する流入手段とを備えた凍結保存用バッグであって、
前記易カット性フィルムが耐寒性を有することを特徴とする凍結保存用バッグ、
[2] 前記易カット性フィルムが表材料およびシーラント層の組み合わせでなり、
前記表材料が易カット性を有するポリマーであって、
前記シーラント層が耐寒性を有するポリマーであることを特徴とする[1]記載の凍結保存用バッグ、
[3] 前記表材料の原料がポリエステルであることを特徴とする[2]記載の凍結保存用バッグ、
[4] 前記ポリエステルがポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートおよびポリブチレンナフタレートであることを特徴とする[3]に記載の凍結保存用バッグ、
[5] 前記シーラント層の原料がメタロセン触媒によって合成されたポリオレフィン、チーグラー・ナッタ触媒によって合成されたポリオレフィン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ナイロン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリイミド並びにエチレン−酢酸ビニル共重合体、および、これらの積層体であることを特徴とする[2]に記載の凍結保存用バッグ、
[6] 前記メタロセン触媒によって合成されたポリオレフィンがメタロセン線状低密度ポリエチレン、メタロセン高密度ポリエチレン、メタロセンポリプロピレンおよびメタロセンポリスチレンであることを特徴とする請求項5に記載の凍結保存用バッグ。
[7] 前記易カット性フィルムの厚みが30μm〜350μmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の凍結保存用バッグ、
[8] 凍結保存用バッグ用いて生物試料を凍結保存する方法であって、
前記凍結保存用バッグが、
凍結保存用バッグ本体内部の生物試料を流出する流出手段と、
前記流出手段の流出口を被装する易カット性フィルムと
凍結保存用バッグ本体内部へ生物試料を流入する流入手段とを備えており、
前記易カット性フィルムが耐寒性を有する凍結保存用バッグであり、
前記方法は、
(1)前記生物試料を前記凍結保存用バッグ本体内部に前記流入手段を用いて収容する工程;
(2)凍結保存する工程;
(3)解凍後、易カット性フィルムを剪断する工程
を含む生物試料を凍結保存する方法。
及び、[9] 前記凍結保存する工程が、液体窒素の環境下で保存する工程であることを特徴とする[8]に記載の生物試料を凍結保存する方法に関する。
(1)前記生物試料を前記凍結保存用バッグ本体内部に前記流入手段を用いて収容する工程;
(2)凍結保存する工程;および
(3)解凍後、易カット性フィルムを剪断する工程。
本発明の凍結保存用バッグの一例を図1に示す。表材料11の原料としてポリエチレンテレフタレートを、シーラント層12の原料としてメタロセンLLDPEを用いてドライラミネートにより積層することによって、易カット性フィルム5を製造した(以下、PET/メタロセンLLDPE積層フィルムと称す)。そして、凍結保存用バッグ1の流出手段3に、易カット性フィルム5をヒートシールすることによって、流出手段3の流出口4を被装し、本発明の凍結保存用バッグを製造した。易カット性フィルム5の厚みは52μm(表材料12μm、シーラント層40μm)とした。
易カット性フィルム5におけるPET/メタロセンLLDPE積層フィルムの厚さを72μm(表材料12μm、シーラント層60μm)とした以外は、実施例1と同様の方法により凍結保存用バッグを製造した。
易カット性フィルム5を、PET/メタロセンLLDPE積層フィルムの代わりに、厚さ40μmのメタロセンLLDPE製のフィルムとした以外は、実施例1と同様の方法により凍結保存用バッグを製造した。
易カット性フィルム5を、PET/メタロセンLLDPE積層フィルムの代わりに、厚さ60μmのメタロセンLLDPE製のフィルムとした以外は、実施例1と同様の方法により凍結保存用バッグを製造した。
易カット性フィルム5の代わりに、超高分子量ポリエチレン製のフィルム(50μm)を被装し、凍結保存用バッグを製造した。
超高分子量ポリエチレン製のフィルムの代わりに、無添加低密度ポリエチレン製のフィルム(50μm)を被装し、凍結保存用バッグを製造した。
実施例1〜4および比較例1並びに2において作製された凍結保存用バッグ1を、−196℃の液体窒素の中に漬けた(工程a)。当該工程aにおいて易カット性フィルム5がひび割れていないか確認した。その後、凍結保存された凍結保存用バッグ1を湯浴に漬け解凍した(工程b)。さらに、当該工程bにおいて易カット性フィルム5がひび割れていないか確認した。そして、当該凍結保存用バッグ1の流出手段3に設けられた易カット性フィルム5を、成人男性の手によって流出手段3に対して垂直方向に剪断した。その実験結果を表1に示す。
表1において、○とはひび割れていない場合、×とはひび割れている場合をさす。本実験においてひび割れとは、液体窒素の温度に耐えられないことによって、易カット性フィルム5に穴があくことが目視で確認できるものである。
(工程b)易カット性フィルム5の剪断について
表1において、○とは剪断できた場合、×とは剪断できなかった場合をさす。本実験において剪断とは、成人男性が手でまっすぐに切れることである。本実験における剪断には、易カット性フィルム5が伸縮または膨張したり、剪断した時に短い糸状のひげが残ることは含まれないものとする。
2 凍結保存用バッグ本体
3 流出手段
4 流出口
5 易カット性フィルム
6 流入手段
7 懸垂口
11 表材料
12 シーラント層
Claims (6)
- 凍結保存用バッグ本体内部の生物試料を流出する流出手段と、
前記流出手段の流出口を被装する易カット性フィルムと、
凍結保存用バッグ本体内部へ生物試料を流入する流入手段とを備えた凍結保存用バッグであって、
前記易カット性フィルムが耐寒性を有し、
前記易カット性フィルムがメタロセン触媒によって合成されたメタロセン線状低密度ポリエチレンであり、
前記易カット性フィルムが表材料およびシーラント層の組み合わせでなり、
前記表材料の原料がポリエステルであることを特徴とする凍結保存用バッグ。 - 前記表材料が易カット性を有するポリマーであって、
前記シーラント層が耐寒性を有するポリマーであり、
前記シーラント層が前記メタロセン触媒によって合成されたメタロセン線状低密度ポリエチレンであることを特徴とする請求項1記載の凍結保存用バッグ。 - 前記ポリエステルがポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートおよびポリブチレンナフタレートであることを特徴とする請求項2に記載の凍結保存用バッグ。
- 前記易カット性フィルムの厚みが30μm〜350μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の凍結保存用バッグ。
- 凍結保存用バッグ用いて生物試料を凍結保存する方法であって、
前記凍結保存用バッグが、
凍結保存用バッグ本体内部の生物試料を流出する流出手段と、
前記流出手段の流出口を被装する易カット性フィルムと
凍結保存用バッグ本体内部へ生物試料を流入する流入手段とを備えており、
前記易カット性フィルムが耐寒性を有し、
前記易カット性フィルムがメタロセン触媒によって合成されたメタロセン線状低密度ポリエチレンであり、
前記易カット性フィルムが表材料およびシーラント層の組み合わせでなり、
前記表材料の原料がポリエステルである凍結保存用バッグであり、
前記方法は、
(1)前記生物試料を前記凍結保存用バッグ本体内部に前記流入手段を用いて収容する工程;
(2)凍結保存する工程;
(3)解凍後、易カット性フィルムを剪断する工程
を含む生物試料を凍結保存する方法。 - 前記凍結保存する工程が、液体窒素の環境下で保存する工程であることを特徴とする請求項5に記載の生物試料を凍結保存する方法。
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