JP5109066B2 - 折丁供給装置 - Google Patents
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Description
図15,図16は上記供給装置の構造を示す図である。図15は、2個のサクションロータを開いた折丁供給装置の正面であり、図16はその上面図である。
従って、エア吸引状態にすると折丁の紙面はエア吸引穴9、同17を中心とする縦長凹部に吸着される。
その状態で、サクションロータ3、同16が図16の矢印の方向へ回転すると、支持板2に接している折丁が1部引き出されることになる。引き出された折丁は、上のサクションロータ3の回転により折丁上部が開かれる。
それと同時に、折丁の支持板2に接していなかった側の紙葉は、ガイド13に取り付けられた吸引ファン5の動作によりファン吸引穴20からのエア吸引によりガイド13側の方へ吸引され、折丁の開きは確実に行われることになる。
このような折丁供給装置においては、供給台からの折丁の上部を確実に開くとともに搬送手段へ確実に送り込む必要がある。
そのためには、サクションロータによる折丁の吸着を長時間にするようエア吸引オフを遅くした方がよいが、サクションロータの折丁吸着面は円運動をしているから吸着時間を長くすると折丁を巻き込んでしまい、上のサクションロータ3からガイド12への引き継ぎが円滑に行われなくなるという問題がある。
即ち、上下のサクションロータ間では、下のサクションロータによる折丁の吸着時間或いは吸着されて移動する距離を、上のサクションロータよりも長くするという、上下の差をつけるということが解決策となる。
下記(イ)〜(リ)の各手段を有し、供給台上に折り目を下にして立てた状態で載置した折丁を折目方向に沿って1部ずつ引き出して、折丁の上部を開いて送出することを特徴とする折丁供給装置である。
(イ)折丁を載置する供給台
(ロ)前記供給台の載置面に対して立設されている支持板
(ハ)前記支持板の、前記供給台面との交線方向の一方端側に、支持板の上下方向と同方向の回転軸を中心に折丁を引き出す方向へ回転し、回転周表面が支持板の延長面と接し、その回転周表面にエア吸引穴を有し、回転軸部にエア吸出口を有する第1サクションロータ
(ニ)前記第1サクションロータの下方にあって、第1サクションロータと同軸同速で回転し、回転軸中心から回転周表面までの半径が同じであり、回転軸からのエア吸引穴の方向が同一方向であって、回転軸部にエア吸出口を有する第2サクションロータ
(ホ)前記第1サクションロータおよび第2サクションロータからエアを吸引するためのエア吸引ポンプ
(ヘ)前記第1サクションロータのエア吸出口と前記エア吸引ポンプを結ぶ配管の途中に設けられエア吸引をオン・オフする第1電磁弁
(ト)前記第2サクションロータのエア吸出口と前記エア吸引ポンプを結ぶ配管の途中に設けられエア吸引をオン・オフする第2電磁弁
(チ)第2電磁弁のエア吸引オフを第1電磁弁のエア吸引オフよりも遅れて行わせるようにする制御手段
(リ)前記第2サクションロータの下流側に設けられ、第1および第2のサクションロータによって引き出されて来た折丁を下流側へ搬送する搬送手段
(イ)折丁を載置する供給台
(ロ)前記供給台の載置面に対して立設されている支持板
(ハ)前記支持板の、前記供給台面との交線の一方端側に支持板の上下方向と同方向の回転軸を中心に折丁を引き出す方向へ回転し、回転周表面が支持板の延長面と接し、その回転周表面にエア吸引穴を有し、回転軸部にエア吸出口を有する第1サクションロータ
(ニ)前記第1サクションロータの下方にあって、第1サクションロータと同軸同速で回転し、回転軸中心から回転周表面までの半径が同じであり、前記周表面に設けられたエア吸引穴が、第1サクションロータのエア吸引穴の位置よりも予め定めた回転角度だけ進んでいる第2サクションロータ
(ホ)前記第1および第2のサクションロータからエアを吸引するためのエア吸引ポンプ
(ヘ)前記エア吸引ポンプと前記第1および第2サクションロータとの間のエア吸引配管の共通部分に設けられエア吸引をオン・オフするための電磁弁
(ト)電磁弁のエア吸引のオン・オフを制御する制御手段
(チ)前記第2サクションロータの下流側に設けられ、第1および第2のサクションロータによって引き出されて来た折丁を下流側へ搬送する搬送手段
その結果、両サクションロータが同一回転角度の回転をした場合、その回転周表面における移動円弧距離は、第2サクションロータの方が大きくなり、第1サクションロータの移動円弧距離が折丁のガイド板への円滑な引き継ぎのため短くとも、同じ回転速度でより大きな移動円弧距離が得られるので、後続の搬送手段への引き継ぎが円滑に行われるという効果がある。
第1サクションロータ27および第2サクションロータ28は同じ半径であり、共通の回転軸31に取り付けられており、エア吸引穴9と同17も回転軸31を中心にして同じ方向に設けられている。
この2つの電磁弁は、弁の開閉によってエアの吸引をオン・オフするものであり、その開閉は制御手段32によって、第2電磁弁の閉が第1電磁弁の開よりも遅くなるように制御されている。
(a)は、折丁が支持板2から突出している部分に第1、第2サクションロータのエア吸引穴が接して折丁を吸着している状態である。
(b)は(a)の状態から40度左回転したところで、第1サクションロータ27のエア吸引をオフとしたところである。折丁の先端部分が枝分かれのようになっているのは、二つ折り折丁の開き側(折目側と反対側)の2枚のうち、サクションロータ側の1枚が吸着されていることを示している。
他方、第2サクションロータの折丁折目側に対する吸引はまだ続いており、(b)の状態から更に回転して、(c)のように回転角が50度になったときにオフとなっている。この状態では折丁の開き側は第1サクションロータ27との吸着状態から完全に離れている。
(d)は各サクションロータのエア吸引オン・オフのタイミングを示した図である。
時間軸の(a),(b),(c)は図の(a),(b),(c)に対応する。
実施例2は、実施例1の第2サクションロータ28を吸引チャンバ34とこれを周回するサクションベルト33に置き換えたものであり、その他は同じである。
なお、サクションベルト33は、支持板2の先端より手前の部分から折丁を吸着できるよう支持板2にベルトの幅で切り込みが入っている。
第1電磁弁29および第2電磁弁30は、実施例1と同様に弁の開閉が制御手段32によって制御されている。
(a)は、折丁の支持板2の先端から出ている部分を第1サクションロータ27のエア吸引穴9が吸着し、サクションベルト33が支持板2の先端より手前の切り込み部分から吸着している状態を示している。
この状態で、折丁のサクションロータに吸着されていた面はガイド12(図5)の先端に掛っている。しかし、サクションベルト部分では、折丁の先端はまだサクションベルトから出ていない。
以上の、オン・オフタイミングを示すと(d)のようになる。制御手段32は、電磁弁の開閉をこのタイミングになるように制御する。
本実施例では、第1サクションロータ27および第2サクションロータ28は同じ半径であり、共通の回転軸31に取り付けられているが、エア吸引穴9と同17は回転軸31からの方向が異なっており、第2サクションロータ28のエア吸引穴17の方が回転方向へ約20度進んでいる。
電磁弁39は制御手段32によって弁が開閉され、エア吸引のオン・オフを行う。電磁弁39は1個で2つのサクションロータに共通であるから、2つのサクションロータに対するエア吸引のオン・オフは同時に行われる。
(d)は横軸を時間軸とし、各ロータの吸引オン・オフを示すタイミングダイアグラムであり、横軸の(a),(b),(c)は図の(a),(b),(c)にそれぞれ対応する。
(a)の状態では両サクションロータのエア吸引はすでにオンとなっており、第1サクションロータ27はまだ折丁を吸着せず、その直前の状態にあるが、第2サクションロータ28のエア吸引穴17は折丁に向いており折丁を吸着している。
本実施例では、第2サクションロータ28の径を第1サクションロータ27の径よりも大きくしてある。その理由は、回転角が同じであっても、第2サクションロータ28の方が、より前方まで折丁を吸着していくようにするためである。径が異なっても、折丁の表面に対しては上下方向の同一線上で接するようにしなければならないから、回軸の位置は異なることになり、第2サクションロータ28の第2回転軸40は、第1サクションロータ27の回転軸31よりも、支持板2の延長面に直交する方向に径の大きくなった分だけ後退した位置に設けられることになる。
そして回転軸の位置が異なる2つのサクションロータを、同一回転角速度で回転させるために回転軸同士はギヤ列42で連結されている。
両サクションロータのエア吸引穴9および同17はそれぞれの回転軸から同一方向の位置にある。
両サクションロータが(a)の状態から(b)の状態へ同一角度だけ回転した場合、それぞれのエア吸引穴の軌跡の円弧の長さは、それぞれロータの半径に比例する。従って、径の大きい方のエア吸引穴の描く円弧の長さの方が大である。
従って、(b)では径の大きい第2サクションロータ28の方が折丁を吸着した状態で前方へ出る距離は大きくなり、折丁を確実に搬送ローラ4へ引き継ぐことができる。
本実施例では、第1サクションロータ27と第2サクションロータ28の径は同じで、同一の回転軸31で同速回転であり、両サクションロータのエア吸引穴9と同17も回転軸31から同じ方向にある。
吸引パイプ44の途中にはバルブ43が設けられており、このバルブ43によって第1サクションロータ27の折丁吸着力を第2サクションロータ28よりも弱める方向に調整できるようになっている。
吸着力が弱いということは、それぞれ折丁を吸着して回転していったときに弱い方が先に吸着から剥がれるということである。
2 支持板
3 サクションロータ
4 搬送ローラ
5 吸引ファン
6 エア吸引ポンプ
7 吸引パイプ
8 吸引パイプ
9 エア吸引穴
10 ベルト
11 ベルト
12 ガイド
13 ガイド
14 ガイド
15 捌き
16 サクションロータ
17 エア吸引穴
18 中板
19 ガイド
20 ファン吸引穴
27 第1サクションロータ
28 第2サクションロータ
29 第1電磁弁
30 第2電磁弁
31 回転軸
32 制御手段
33 サクションベルト
34 吸引チャンバ
35 プーリ
36 プーリ
37 エア吸引穴
38 吸引パイプ
39 電磁弁
40 第2回転軸
41 吸引パイプ
42 ギヤ列
43 バルブ
44 吸引パイプ
Claims (5)
- 下記(イ)〜(リ)の各手段を有し、供給台上に折り目を下にして立てた状態で載置した折丁を折目方向に沿って1部ずつ引き出して、折丁の上部を開いて送出することを特徴とする折丁供給装置。
(イ)折丁を載置する供給台
(ロ)前記供給台の載置面に対して立設されている支持板
(ハ)前記支持板の、前記供給台面との交線方向の一方端側に、支持板の上下方向と同方向の回転軸を中心に折丁を引き出す方向へ回転し、回転周表面が支持板の延長面と接し、その回転周表面にエア吸引穴を有し、回転軸部にエア吸出口を有する第1サクションロータ
(ニ)前記第1サクションロータの下方にあって、第1サクションロータと同軸同速で回転し、回転軸中心から回転周表面までの半径が同じであり、回転軸からのエア吸引穴の方向が同一方向であって、回転軸部にエア吸出口を有する第2サクションロータ
(ホ)前記第1サクションロータおよび第2サクションロータからエアを吸引するためのエア吸引ポンプ
(ヘ)前記第1サクションロータのエア吸出口と前記エア吸引ポンプを結ぶ配管の途中に設けられエア吸引をオン・オフする第1電磁弁
(ト)前記第2サクションロータのエア吸出口と前記エア吸引ポンプを結ぶ配管の途中に設けられエア吸引をオン・オフする第2電磁弁
(チ)第2電磁弁のエア吸引オフを第1電磁弁のエア吸引オフよりも遅れて行わせるようにする制御手段
(リ)前記第2サクションロータの下流側に設けられ、第1および第2のサクションロータによって引き出されて来た折丁を下流側へ搬送する搬送手段 - 請求項1記載の折丁供給装置において、(ニ)の第2サクションロータに代えて、前記支持板の延長面に向ってエア吸引穴を有する吸引チャンバの周囲を折丁を引き出す方向へ周回するサクションベルトとしたことを特徴とする折丁供給装置。
- 下記(イ)〜(チ)の各手段を有し、供給台上に折り目を下にして立てた状態で載置した折丁を折目方向に沿って1部ずつ引き出して、折丁の上部を開いて送出することを特徴とする折丁供給装置。
(イ)折丁を載置する供給台
(ロ)前記供給台の載置面に対して立設されている支持板
(ハ)前記支持板の、前記供給台面との交線の一方端側に支持板の上下方向と同方向の回転軸を中心に折丁を引き出す方向へ回転し、回転周表面が支持板の延長面と接し、その回転周表面にエア吸引穴を有し、回転軸部にエア吸出口を有する第1サクションロータ
(ニ)前記第1サクションロータの下方にあって、第1サクションロータと同軸同速で回転し、回転軸中心から回転周表面までの半径が同じであり、前記周表面に設けられたエア吸引穴が、第1サクションロータのエア吸引穴の位置よりも予め定めた回転角度だけ進んでいる第2サクションロータ
(ホ)前記第1および第2のサクションロータからエアを吸引するためのエア吸引ポンプ
(ヘ)前記エア吸引ポンプと前記第1および第2サクションロータとの間のエア吸引配管の共通部分に設けられエア吸引をオン・オフするための電磁弁
(ト)電磁弁のエア吸引のオン・オフを制御する制御手段
(チ)前記第2サクションロータの下流側に設けられ、第1および第2のサクションロータによって引き出されて来た折丁を下流側へ搬送する搬送手段 - 請求項3記載の折丁供給装置において、その第2サクションロータに代えて、回転軸中心から回転周表面までの半径が第1サクションロータより大きく、その分だけ回転軸が支持板の延長面に対して直角方向に遠ざかり、エア吸引穴は回転軸からの方向が第1サクションロータと同じ角度方向の回転周表面上に設けられている第2サクションロータとしたことを特徴とする折丁供給装置。
- 請求項3記載の折丁供給装置において、その第2サクションロータに代えて、第2サクションロータのエア吸引穴の回転軸からの方向位置を第1サクションロータのエア吸引穴の方向と同じ方向位置としたものを第2サクションロータとするとともに、その第1サクションロータへのエア吸引配管の途中に吸引圧を弱める方向に調節するバルブを付加したことを特徴とする折丁供給装置。
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JP2007333871A JP5109066B2 (ja) | 2007-12-26 | 2007-12-26 | 折丁供給装置 |
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