JP5107888B2 - フォークリフト用荷重測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フォークリフトのフォークに載置された荷の重量を測定するフォークリフト用荷重測定装置に関する。
フォークリフトにおいては、油圧ポンプからの油圧を受けたリフトシリンダによって、フォークが昇降されるように構成されたものが知られており、このようなフォークリフトには、フォークに載置された荷の重量を測定する荷重測定装置が設けられている。
そして、この種の荷重測定装置には、シリンダにかかる油圧を検出する油圧検出部が設けられており、この荷重測定装置は、フォークリフトの走行中に、油圧検出部による検出結果に基づいて、フォークに載置された荷の重量を測定するようにされている(例えば、特許文献1参照)。
以上のような荷重測定装置では、例えば納品時の初期設定として、フォークに荷が載置されていない状態である零点の重量(すなわち、フォークや昇降体及びマスト等の風袋としての重量)が測定される。なお、この初期設定の作業は、新車出荷時には出荷元の工場の構内で行われ、既納車へ荷重測定装置を後付けする場合には納品先の工場や倉庫等の構内で行われる。
具体的に説明すると、荷重測定装置では、フォークに荷が載置されていない状態で、かつ、フォークリフトの走行中に、油圧検出部により検出された検出結果が取得され、この検出結果に基づいて、上記零点の重量(以下、「零点重量」ともいう。)が測定される。
そして、初期設定の作業終了後、フォークリフトの走行中(オペレータの作業中)に、油圧検出部により検出された検出結果が取得され、この検出結果から、零点重量が減算されることで、フォークに載置された荷の重量が測定される。
特開2005−335892号公報
ところで、上記特許文献1に記載の荷重測定装置では、フォークに載置された荷の重量、及び、零点重量を同一の条件で(詳しくは、フォークの走行中に)測定しているので、荷重測定の精度としては問題ない。
しかし、零点重量の測定を行う際には、荷の移動作業ではないのにも拘わらず、フォークリフトを所定距離走行させるようにしているので、零点重量の測定者は、工場や倉庫等の構内に存在する人や障害物に接触しないよう、周囲に気を配りながら、フォークリフトの運転及び零点重量の測定を行う必要があり、この零点重量の測定は危険を伴うものであった。そして、この危険度は、構内の広さが狭いほど顕著に増大してしまう。
本発明は、上記点に鑑み、フォークリフト用荷重測定装置において、零点重量を測定する際の安全性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するためなされた請求項1に記載の発明は、油圧ポンプにより発生された油圧を受けてフォークを昇降させる荷役手段が設けられたフォークリフトにおいて、フォークに載置された荷の重量を測定する荷重測定装置であって、荷役手段にかかっている油圧を検出する油圧検出手段と、フォークに荷が載置されていない状態で、かつ、フォークリフトの停車中に、油圧検出手段により検出された検出結果に基づいて、フォークに荷が載置されていない状態である零点の重量を測定する零点測定手段と、零点測定手段の測定結果に対して、予め設定された補正値を加算することにより、零点の重量を補正する零点補正手段と、前記フォークリフトの走行中に油圧検出手段により検出された検出結果、及び、零点補正手段により補正された補正後の零点の重量に基づいて、フォークに載置された荷の重量を測定する荷重測定手段とを備えたことを特徴とする。
以上のような請求項1に記載の発明では、零点重量の測定をフォークリフトの停車中に行うようにしているので、零点重量の測定中において、この測定者は、工場や倉庫等の構内に存在する人や障害物に接触しないよう、周囲に気を配る必要がない。このため、零点重量を測定する際の安全性を向上させることができる。そして、このことは、構内の広さが狭いほど効果的である。
ここで、請求項1に記載の発明では、零点測定手段により測定された零点の重量を、零点補正手段が補正するようにされているが、これは、フォークに載置される荷の重量がフォークリフトの走行中と停車中とで同一の場合において、走行中に荷役手段にかかる油圧と、停車中に荷役手段にかかる油圧とが異なるためである。
以下、フォークに載置される荷の重量がフォークリフトの走行中と停車中とで同一の場合において、走行中に荷役手段にかかる油圧と、停車中に荷役手段にかかる油圧とが異なる理由について説明する。
すなわち、フォークリフトの走行中は、振動等によりフォークや荷が上下に揺れてしまうので、荷役手段への油圧の入りや抜けが連続的に繰り返される。具体的に説明すると、振動により荷がフォークを押し下げている局面では、油圧が上昇する。そして、この一部が油圧ポンプから荷役手段へ至る油圧管路において、こもり圧となり、荷がフォークを押し下げる力が弱まっている局面では、このこもり圧が過渡的に抜けていく。以上のように、フォークリフトの走行中では、このような局面が連続的に繰り返される。
このため、荷役手段にかかる油圧の上昇(入り)の速度に比べて、減衰(抜け)が遅くなるので、フォークに載置される荷の重量がフォークリフトの走行中と停車中とで同一の場合において、走行中に荷役手段にかかる油圧は、停車中に荷役手段にかかる油圧よりも若干大きくなる。
また、請求項1に記載の発明は、全種類のフォークリフトに対して、零点重量を補正するための補正値を同一の値とするようにしてもよいが、請求項2に記載のように、上記補正値は、フォークリフトの機種に応じて、値が異なるようにするとよい。
このようにすれば、全種類のフォークリフトに対して、より正確に、フォークに載置された荷の重量を測定することができる。
ところで、フォークリフトにおいては、油圧ポンプから荷役手段への油圧の出入りを調節するための調節弁、及び、オペレータに操作されることで調節弁を開閉する荷役レバーが設けられており、この種のフォークリフトには、調節弁の開閉の有無に拘わらず油圧ポンプが作動するものと、調節弁が閉じている場合に油圧ポンプが停止するものとがある。
また、零点重量の補正値は、走行中での零点重量と停車中での零点重量との差となるように設定されることが好ましいが、前者のフォークリフトと後者のフォークリフトとでは、油圧ポンプから閉塞状態の調節弁にかかる油圧が異なるので、調節弁から荷役手段に至る油圧経路の漏れ流量も異なり、走行中での零点重量と停車中での零点重量との差が異なってくる。
具体的に説明すると、前者のフォークリフトは、後者のフォークリフトに比べて、油圧ポンプから閉塞状態の調節弁にかかる油圧が大きいので、調節弁から荷役手段に至る油圧経路の油圧源への漏れ流量は小さくなり、走行中での零点重量と停車中での零点重量との差が小さくなる。
このため、例えば、零点重量の補正値が、前者のフォークリフトと後者のフォークリフトとにおいて同一の値だった場合には、零点補正手段により補正された補正後の零点重量もほぼ同一になるが、この場合、零点補正手段により補正された補正後の零点重量と、走行中での零点重量との差が、前者のフォークリフトと後者のフォークリフトとにおいて異なってしまうので、補正後の零点重量の精度にバラツキが出てしまうことになる。
そこで、請求項2に記載の発明は、請求項3に記載のように、フォークリフトが、調節弁の開閉の有無に拘わらず油圧ポンプが作動するものであるか、又は、調節弁が閉じている場合に油圧ポンプが停止するものであるかによって、零点重量の補正値の値が異なるようにされているとよい。
これによれば、前者のフォークリフトと後者のフォークリフトとの違いによって、零点重量の補正値を異なる値にすることにより、前者及び後者の何れのフォークリフトにおいても、零点補正手段により補正される補正後の零点重量を、走行中での零点重量により近づけることができ、補正後の零点重量の精度を向上させることができる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、本実施形態のフォークリフトは、フォークを昇降させるためのシリンダや駆動輪を、同一のエンジンからの動力で作動させるように構成されたものである。
(第1実施形態)
1.フォークリフトの構成
図1はフォークリフト1の全体図である。また、図2はフォークリフト1の内部構成を説明する説明図であり、図3はフォークリフト1に設けられた荷重測定装置50の構成を表すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のフォークリフト1は、オペレータが乗り込んで着座するための運転席3を有する本体部5と、本体部5の前方に配置されたマスト7を介して昇降可能に配置された昇降体9とを備えており、昇降体9には、荷の下側に挿通し、荷を載置するためのフォーク11が設けられている。
本体部5の前方には、前輪13が左右に1個ずつ設けられ、本体部5の後方には、後輪15が左右に1個ずつ設けられている。なお、前輪13は駆動輪であり、後輪15は遊動輪である。また、運転席3には、オペレータがフォーク11(昇降体9)を昇降させる操作を行うためのリフト用レバー17が設けられている。
次に、本実施形態のフォークリフト1の内部構成について説明する。
フォークリフト1は、図2に示すように、エンジン19、油圧ポンプ25、リフトシリンダ27、油圧ポンプ25からリフトシリンダ27に至るリフト用油圧管路33、リフト用方向切換弁35、及び、フローレギュレータバルブ36等を有している。
油圧ポンプ25は、その駆動軸がエンジン19の回転軸に接続されており、エンジン19の回転により作動して油圧を発生する。なお、本実施形態の油圧ポンプ25は、リフト用方向切換弁35の開閉(作動)の有無に拘わらず、エンジン19の動作中は常に作動するようにされている。
リフトシリンダ27は、油圧ポンプ25により発生された油圧を受けてフォークを昇降させるものであり、リフト用油圧管路33は、その一部がゴムホース等の弾性体からなる。
リフト用方向切換弁35は、油圧ポンプ25からリフトシリンダ27への油圧の出入りを調節するためのものであり、具体的には、油圧ポンプ25からリフトシリンダ27へ供給される油の方向を切り換えるようにされている。そして、このリフト用方向切換弁35は、リフト用油圧管路33に設けられている。
また、リフト用方向切換弁35は、3位置6ポート方向切換弁であり、オペレータによるリフト用レバー17の操作に従い作動するようにされている。このため、オペレータによりリフト用レバー17が操作されると、油圧ポンプ25からの油がリフト用油圧管路33を介してリフトシリンダ27に供給/排出され、フォーク11が昇降する。
フローレギュレータバルブ36は、フォーク11に載置された荷の重量等によりフォーク11が急激に降下してしまうのを抑制(干渉)する抑制部材であり、このフローレギュレータバルブ36は、リフトシリンダ27側から油圧ポンプ25側への油の流れを抑止する逆止弁、及び、絞り弁からなる。
また、本実施形態のフォークリフト1は、フォーク11に載置された荷の重量(以下、「荷重」ともいう。)を、フォークリフト1の走行中に測定する荷重測定装置50を備えており、この荷重測定装置50は、図3に示すように、フォークリフト1の車速を検出するための車速検出部52、荷量を検出するための荷重検出部54、各種情報を表示するための表示入力部56、データの書換が可能な不揮発性のメモリ58、及び、装置全体を統括制御する制御部60等を有して構成されている。
荷重検出部54は、リフトシリンダ27にかかっている油圧を検出する油圧センサであり、この荷重検出部54は、図2に示すように、リフト用油圧管路33において、フローレギュレータバルブ36とリフト用方向切換弁35との間に設けられている。
なお、荷重検出部54は、リフト用油圧管路33において、リフト用方向切換弁35とリフトシリンダ27との間に設けられていればよく、フローレギュレータバルブ36とリフトシリンダ27との間に設けられていてもよい。
表示入力部56は、液晶ディスプレイに表示された表示画面を指やペン等で押すことによって操作可能なタッチパネル装置からなり、この表示入力部56は、運転席3に設けられている。
制御部60は、CPUを中心に構成されたマイクロコンピュータからなり、この制御部60は、装置各部からの情報に基づいて、荷重の測定をフォークリフト1の走行中に行う荷重測定処理、及び、零点重量(フォーク11、昇降体9及びマスト7等の風袋としての重量)の測定をフォークリフト1の停車中に行う零点重量測定処理等を行う。
零点重量測定処理では、フォークリフト1の停車中に、まず荷重検出部54からの検出結果に基づいて零点重量を測定し、その後、この測定結果に対して補正値Cを加算することにより、零点重量を補正するようにされており、零点重量の補正値Cはメモリ58に記録されている。
ここで、本実施形態において、零点重量の補正値Cは、工場出荷前に、フォークリフト1の機種毎に測定(算出)される。つまり、本実施形態では、フォークリフト1の機種に応じて、零点重量の補正値Cの値が異なるようにされている。これにより、同一の機種においては、同一の補正値Cが設定されることになる。
以下、零点重量の補正値Cの算出方法について、図4のグラフを用いて説明する。なお、図4は、零点重量の補正値Cの算出方法を説明する説明図である。また、図4の実線に示すグラフは、フォークリフト1の停車中に零点重量を測定する際の油圧(重量)変動を表しており、図4の点線に示すグラフは、フォークリフト1の走行中に零点重量を測定する際の油圧(重量)変動を表している。
零点重量の補正値Cの算出作業は、フォークリフト1の工場出荷前に、フォークリフト1の機種毎に行われる。そして、零点重量の補正値Cの算出作業は、図4に示すように、まず、フォーク11に荷が載置されていない状態で、かつ、フォークリフト1の走行中に、荷重検出部54からの検出結果に基づいて、フォークリフト1の走行中における零点重量W1が測定される(図4の点線参照)。
続いて、フォーク11に荷が載置されていない状態で、かつ、フォークリフト1の停車中に、フォークリフト1の停車中における零点重量W2が測定される(図4の実線参照)。
そして、フォークリフト1の走行中における零点重量W1から、フォークリフト1の停車中における零点重量W2を引き、その値が零点重量の補正値C(=W1−W2)として算出され、このようにして算出された零点重量の補正値Cは、該当する機種のフォークリフト1にそれぞれ設定される。
以上説明したように、本実施形態では、工場出荷前に、フォークリフト1の走行中における零点重量W1とフォークリフト1の停車中における零点重量W2とを予め測定し、それらの差分(=W1−W2)を補正値Cとして、該当する機種のフォークリフト1にそれぞれ設定(メモリ58に記録)するようにされている。
これにより、本実施形態では、フォークリフト1の停車中に零点重量を測定する際に、実測値に対して上記補正値Cを加算するようにしているので、補正後の零点重量は、結果的に、フォークリフト1の走行中における零点重量と略同一となり、フォークリフト1の走行中に荷重を正確に測定することができる。
2.荷重測定装置の特徴的作動
2.1.零点重量測定処理
図5は、荷重測定装置50の制御部60が実行する零点重量測定処理のフローチャートであり、この処理は、表示入力部56が例えば零点重量の測定者により操作されることで、フォークリフト1の初期設定を行う旨の指令が制御部60に入力されたときに実行される。そして、図5に示す零点重量測定処理が開始されると、まず車速検出部52からの検出結果に基づいて、フォークリフト1が停車しているか否かが判定される(S110)。
そして、S110にて、フォークリフト1が停車していないと判定された場合には(S110:NO)、零点重量の測定者に対してフォークリフト1を停車させるように警告するための警告画面が表示入力部56に表示される(S120)。
なお、S120では、零点重量の測定者が上記警告画面を確認したことを示す確認ボタンと、本零点重量測定処理を中止するための中止ボタンとが、警告画面と共に表示入力部56に表示される。また、このことは、後述するS160及びS200についても同様である。
そして、S120にて警告画面が表示入力部56に表示されると、表示入力部56からの入力信号に基づいて、確認ボタンが零点重量の測定者に押されたか否かが判定される(S130)。S130は、確認ボタンが零点重量の測定者に押されたと判定されるまでの間、繰り返し実行され、確認ボタンが零点重量の測定者に押されたと判定されると(S130:YES)、処理がS110に戻る。なお、本実施形態では、中止ボタンが押された場合には、本零点重量測定処理が終了する。
一方、S110にて、フォークリフト1が停車していると判定された場合には(S110:YES)、続くS140にて、フォーク11を接地させることを零点重量の測定者に要求するためのメッセージが、表示入力部56に表示される。
続いて、S150では、荷重検出部54からの検出結果に基づいて、フォーク11が接地されたか否かが判定される。ここで、フォーク11が接地されると、リフトシリンダ27にかかる油圧が、大気圧とほぼ等しくなるので、S150では、荷重検出部54からの検出結果が、大気圧とほぼ等しい値(例えば、0.3[MPa]以下)になった場合に、フォーク11が接地されたと判定される。
そして、フォーク11が接地されていないと判定された場合には(S150:NO)、零点重量の測定者に対してフォーク11を接地させるように警告するための警告画面が表示入力部56に表示される(S160)。
そして、S160にて警告画面が表示入力部56に表示されると、表示入力部56からの入力信号に基づいて、確認ボタンが零点重量の測定者に押されたか否かが判定される(S170)。S170は、確認ボタンが零点重量の測定者に押されたと判定されるまでの間、繰り返し実行され、確認ボタンが零点重量の測定者に押されたと判定されると(S170:YES)、処理がS150に戻る。なお、本実施形態では、中止ボタンが押された場合には、本零点重量測定処理が終了する。
一方、S150にて、フォーク11が接地されていると判定された場合には(S150:YES)、フォーク11を所定の高さまで上昇させることを零点重量の測定者に要求するためのメッセージが表示入力部56に表示される(S180)。なお、ここでいう「所定の高さ」とは、通常使用時の走行中におけるフォーク11の高さであり、本実施形態では、300[mm]である。
続いて、S190では、荷重検出部54からの検出結果に基づいて、フォーク11が上昇したか否かが判定される。ここで、S190では、荷重検出部54から検出結果を取得し、この検出結果が、S150で取得した荷重検出部54からの検出結果(すなわち、0.3[MPa])よりも一定以上(本実施形態では、0.5[MPa]以上)大きい場合に、フォーク11が上昇したと判定される。
そして、S190にて、フォーク11が上昇していないと判定された場合には(S190:NO)、零点重量の測定者に対してフォーク11を上昇させるように警告するための警告画面が表示入力部56に表示される(S200)。
そして、S200にて警告画面が表示入力部56に表示されると、表示入力部56からの入力信号に基づいて、確認ボタンが零点重量の測定者に押されたか否かが判定される(S210)。S210は、確認ボタンが零点重量の測定者に押されたと判定されるまでの間、繰り返し実行され、確認ボタンが零点重量の測定者に押されたと判定されると(S210:Y0ES)、処理がS190に戻る。なお、本実施形態では、中止ボタンが押された場合には、本零点重量測定処理が終了する。
一方、S190にて、フォーク11が上昇していると判定された場合には(S190:YES)、荷重検出部54から検出結果が取得され、この検出結果に基づいて算出された値(重量)が零点重量として測定される(S220)。
ここで、S220では、荷重検出部54からの検出結果を例えば1秒毎に取得し、所定時間(例えば、5秒間)毎に、過去数秒間の検出結果の平均値を算出する。そして、今回の算出結果と、前回(5秒前)の算出結果との差分が一定値(例えば、0.07[MPa])以下であった場合に、今回の算出結果を零点重量とするようにされている。
そして、S220にて零点重量が測定されると、メモリ58に記録された補正値Cに基づいて、零点重量が補正される(S230)。具体的に説明すると、S230では、S220にて測定された零点重量に上記補正値Cが加算されることで、零点重量が補正される。
続いて、S240では、S230にて補正された零点重量(以下、「補正後の零点重量」という。)が表示入力部56に表示され、続いて、この補正後の零点重量がメモリ58に記録され(S250)、零点重量測定処理が終了する。
2.2.荷重測定処理
図6は、荷重測定装置50の制御部60が実行する荷重測定処理のフローチャートであり、この処理は、フォークリフト1のエンジン19が作動開始したときに実行される。そして、図6に示す荷重測定処理が開始されると、まず、車速検出部52からの検出結果に基づいて、フォークリフト1が走行中であるか否かが判定される(S310)。
そして、S310は、フォークリフト1が走行中であると判定されるまで繰り返し実行され、S310にてフォークリフト1が走行中であると判定されると(S310:YES)、荷重検出部54からの検出結果に基づいて、フォーク11に荷が載置されたか否かが判定される(S320)。
ここで、S320では、荷重検出部54からの検出結果に基づいて荷重を測定し、その重量が例えば「50[kg]」以上であった場合に、フォーク11に荷が載置されたと判定するようにされている。なお、ここで測定される荷重は、荷重検出部54からの検出結果により求められる重量から、メモリ58に記録された補正後の零点重量が引かれた値であることは言うまでもない。また、このことは、後述するS340及びS350についても同様である。
そして、S320は、フォーク11に荷が載置されたと判定されるまでの間、繰り返し実行され、S320にて、フォーク11に荷が載置されたと判定されると(S320:YES)、荷重検出部54から検出結果が取得され、この検出結果がメモリ58に記録される(S330)。
そして、S330にて荷重検出部54からの検出結果がメモリ58に記録されると、荷重検出部54からの検出結果に基づいて、荷がフォーク11から下ろされたか否かが判定される(S340)。
ここで、S340では、荷重検出部54からの検出結果に基づいて荷重を測定し、その重量が例えば「50[kg]」未満であった場合に、荷がフォーク11から下ろされたと判定するようにされている。
そして、S340にて、荷がフォーク11から下ろされていないと判定された場合には(S340:NO)、処理がS330に戻り、逆に、荷がフォーク11から下ろされたと判定された場合には、S350に処理が移行される。
S350では、メモリ58に記録された荷重検出部54の検出結果に基づいて、フォーク11に載置されていた荷の重量が測定される。なお、本実施形態では、メモリ58に記録されていた荷重検出部54の検出結果の平均値が、フォーク11に載置されていた荷の重量として測定される。
続いて、S360では、S350にて測定された測定結果がメモリ58に記録されるとともに、メモリ58に記録されている全ての荷重検出部54の検出結果が削除され、本荷重測定処理が終了する。
3.本実施形態に係る荷重測定装置の特徴
以上説明したように、本実施形態の荷重測定装置50は、零点重量の測定をフォークリフト1の停車中に行うようにしているので、零点重量の測定中において、この測定者は、工場や倉庫等の構内に存在する人や障害物に接触しないよう、周囲に気を配る必要がない。このため、零点重量を測定する際の安全性を向上させることができる。そして、このことは、構内の広さが狭いほど効果的である。
また、本実施形態では、零点重量の補正値Cを、フォークリフト1の機種に応じて異なる値となるようにしているので、全種類のフォークリフト1に対して、より正確に、フォーク11に載置された荷の重量を測定することができる。
4.発明特定事項と実施形態との対応関係
なお、本実施形態では、油圧ポンプ25が特許請求の範囲に記載された油圧ポンプに相当し、リフトシリンダ27が特許請求の範囲に記載された荷役手段に相当する。また、荷重検出部54が特許請求の範囲に記載された油圧検出手段に相当し、S110〜S220の処理が特許請求の範囲に記載された零点測定手段に相当する。また、S230の処理が特許請求の範囲に記載された零点補正手段に相当し、荷重測定処理が特許請求の範囲に記載された荷重測定手段に相当する。また、リフト用方向切換弁36が特許請求の範囲に記載された調節弁に相当する。
(その他の実施形態)
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、フォークリフト1の機種に応じて、補正値Cの値が異なるようにされていたが、具体的には、フォークリフト1が、リフト用方向切換弁35の開閉の有無に拘わらず油圧ポンプ25が作動するものであるか、又は、リフト用方向切換弁35が閉じている場合に油圧ポンプ25を停止するものであるかによって、零点重量の補正値Cの値が異なるようにされているとよい。
つまり、前者のフォークリフトと後者のフォークリフトとでは、油圧ポンプ25から閉塞状態のリフト用方向切換弁35にかかる油圧が異なるので、リフト用方向切換弁35からリフトシリンダ27に至るリフト用油圧管路33の漏れ流量も異なり、走行中で測定した場合の零点重量と停車中で測定した場合の零点重量との差が異なってくる。
このため、上述のようにされていれば、前者のフォークリフトと後者のフォークリフトとの違いによって、零点重量の補正値Cを異なる値にすることにより、前者及び後者の何れのフォークリフトにおいても、補正後の零点重量を、走行中で測定した場合の零点重量により近づけることができ、補正後の零点重量の精度を向上させることができる。
また、上記実施形態では、零点重量の補正値Cをフォークリフト1の機種毎に算出するようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、一台ずつ零点重量の補正値Cを算出するようにしてもよい。
また、油圧ポンプ25からリフトシリンダ27へ供給される油の流体圧縮率の違いに応じて、異なる補正値Cの値を設定するようにしてもよいし、リフト用油圧管路33の弾性率の違いに応じて、異なる補正値Cの値を設定するようにしてもよい。
また、リフト用方向切換弁35が閉じた状態で、このリフト用方向切換弁35とリフトシリンダ27との間のリフト用油圧管路33から油圧源へ漏れる漏れ流量の違いに応じて、異なる補正値Cの値を設定するようにしてもよい。
また、これ以外にも、フォーク11やマストの種類、及び、リフト用方向切換弁35の種類の違いに応じて、異なる補正値Cの値を設定するようにしてもよい。
また、これらの補正値Cの値をテーブル化してメモリ58に記録しておき、零点重量測定処理の際に、該当する補正値Cを零点重量の測定者が選択するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、フォークリフト1の機種に応じて、補正値Cの値が異なるようにされていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、精度との兼ね合いにより全てのフォークリフト1において、補正値Cが同一であってもよい。
上記実施形態では、荷重検出部54からの検出結果を例えば1秒毎に取得し、所定時間毎に、過去数秒間の検出結果の平均値を算出して、今回の算出結果と、前回の算出結果との差分が一定値以下であった場合に、今回の算出結果を零点重量とするようにされていたが(図5のS220)、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図4の実線に示すグラフ(フォークリフト1の停車中に零点重量を測定する際の油圧変動)を指数関数化した式を予めメモリ58に記録しておき、零点重量を測定する際(S220)には、荷重検出部54からの検出結果を2回取得し、その2つの検出結果の差分と、1回目の検出結果の取得から2回目の検出結果の取得までの時間とを、上記式に代入することにより、零点の重量を測定(算出)するようにしても良い。
この場合、荷重検出部54からの検出結果を2回取得すれば零点重量を測定することができるので、零点重量を測定するのに要する時間を短縮することができる。
上記実施形態では、本体部5(フォークリフト1)後方に重りをつけることによりこの車体のバランスをとるように構成された、いわゆるカウンタ式のフォークリフトを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、マストが前後方向に移動する、いわゆるリーチフォークリフトに本発明が適用されても良い。
また、上記実施形態では、4輪のフォークリフト1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば3輪のフォークリフトに本発明が適用されてもよい。
また、上記実施形態の零点重量測定処理及び荷重測定処理では、圧力値を重量値に変換してから、補正値Cを加算、又は、補正後の零点重量を減算していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、零点重量測定処理及び荷重測定処理では、補正値Cを加算、又は、補正後の零点重量を減算した後に圧力値を重力値に変換するようにしてもよい。この場合、補正値C及び補正後の零点重量は、圧力値であればよい。
また、表示入力部56は、フォークリフト1(荷重測定装置50)に対して着脱可能に構成されていてもよい。また、荷重測定装置50にパソコンを着脱可能なアダプタを設け、上記アダプタに取り付けられたパソコンが表示入力部56の役割(データの入力及び表示)を果たすようにしてもよい。
また、上記実施形態では、図6の荷重測定処理において、荷重の測定結果を表示入力部56に表示しないようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、荷重の測定結果を表示入力部56に表示するようにしてもよい。
第1実施形態のフォークリフトの全体図である。 同実施形態のフォークリフトの内部構成を説明する説明図である。 同実施形態のフォークリフトに設けられた荷重測定装置の構成を表すブロック図である。 同実施形態の零点重量の補正値の算出方法を説明する説明図である。 同実施形態の荷重測定装置の制御部が実行する零点重量測定処理のフローチャートである。 同実施形態の荷重測定装置の制御部が実行する荷重測定処理のフローチャートである。
符号の説明
1…フォークリフト、3…運転席、5…本体部、7…マスト、9…昇降体、11…フォーク、13…前輪、15…後輪、17…リフト用レバー、19…エンジン、25…油圧ポンプ、27…リフトシリンダ、33…リフト用油圧管路、35…リフト用方向切換弁、36…フローレギュレータバルブ、50…荷重測定装置、52…車速検出部、54…荷重検出部、56…表示入力部、58…メモリ、60…制御部、C…補正値。

Claims (3)

  1. 油圧ポンプにより発生された油圧を受けてフォークを昇降させる荷役手段が設けられたフォークリフトにおいて、前記フォークに載置された荷の重量を測定する荷重測定装置であって、
    前記荷役手段にかかっている油圧を検出する油圧検出手段と、
    前記フォークに荷が載置されていない状態で、かつ、前記フォークリフトの停車中に、前記油圧検出手段により検出された検出結果に基づいて、前記フォークに荷が載置されていない状態である零点の重量を測定する零点測定手段と、
    前記零点測定手段の測定結果に対して、予め設定された補正値を加算することにより、前記零点の重量を補正する零点補正手段と、
    前記フォークリフトの走行中に前記油圧検出手段により検出された検出結果、及び、前記零点補正手段により補正された補正後の零点の重量に基づいて、前記フォークに載置された荷の重量を測定する荷重測定手段と
    を備えたことを特徴とするフォークリフト用荷重測定装置。
  2. 前記補正値は、フォークリフトの機種に応じて、値が異なることを特徴とする請求項1に記載のフォークリフト用荷重測定装置。
  3. 前記フォークリフトには、前記油圧ポンプから前記荷役手段への油圧の出入りを調節するための調節弁、及び、オペレータに操作されることで前記調節弁を開閉する荷役レバーが設けられており、
    前記補正値は、
    前記フォークリフトが、前記調節弁の開閉の有無に拘わらず前記油圧ポンプが作動するものであるか、又は、前記調節弁が閉じている場合に前記油圧ポンプが停止するものであるかによって、その値が異なることを特徴とする請求項2に記載のフォークリフト用荷重測定装置。
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