JP5107743B2 - プッシュプル錠 - Google Patents

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Description

本発明は、扉面に取り付けられ開扉方向と同方向に操作される操作バーの操作力を、錠ボルトを作動させる駆動力として錠ケースに入力するプッシュプル錠に関し、更に詳しくは、開扉方向と同方向の操作力を回転力に変換して錠ケースに出力する改良技術に関する。
住宅玄関扉等には、上下方向長尺に形成された操作バーの上下端を、台座を介して可動自在に扉面に取り付けた所謂プッシュプル錠が採用されることがある。このプッシュプル錠は、例えば外開きの玄関扉に取り付けられる場合、室内側に取り付けられる操作バーは、扉を開放する際、台座に対し押し込み方向に僅かに可動することで、扉に内蔵された錠ケースの錠ボルト(例えばラッチボルト)を錠ケース内へ後退させ、扉を開放可能にする。一方、屋外側に取り付けられる操作バーは、扉を開放する際、台座に対し引っ張り方向に僅かに可動することで、扉に内蔵された錠ケースのラッチボルトを錠ケース内へ後退させ、扉を開放可能にする。これにより、扉表裏において、開扉方向と、ラッチボルト後退操作方向を一致させ、扉の良好な開放操作性を実現している。
プッシュプル錠は、ラッチボルトを内蔵する錠ケースと、操作バーを備えて組み立てられた台座とが、それぞれ別途に扉に取付け固定される。従来、操作バーに入力される開扉操作力は、台座の背面に設けられた揺動レバー片にて、例えば左右方向や上下方向の揺動端出力として錠ケースへ入力されていた。したがって、錠ケース側には、揺動レバー片の揺動端と係合する揺動入力部材が設けられ、この揺動入力部材が左右動或いは上下動されることで、これに連動連結されるラッチボルトが錠ケース内へ後退動作可能となった。
プッシュプル錠は、操作方向が開扉方向と一致することから、良好な開放操作性が得られるとともに、レバーハンドル等の操作部材に比べ、大型であることからデザイン性にも優れる。このため、プッシュプル錠は、近年、需要が益々増大する傾向にある。
しかしながら、従来、操作バーに入力される開扉操作力は、台座の背面に設けられた揺動レバー片にて、上下方向の揺動出力として錠ケースへ入力されていたため、錠ケースも、揺動レバー片の揺動端と係合する揺動入力部材が設けられるタイプであった。したがって、既設のレバーハンドル錠等をプッシュプル錠に交換する場合には、レバーハンドル等の操作部材は元より、使用可能な錠ケースまでも交換しなければならなかった。このため、回転入力部材を有する既設の錠ケースを利用して、組み付けることが可能となるプッシュプル錠の開発要請があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、操作バーの開扉方向と同方向の操作力を回転力に変換できるプッシュプル錠を提供し、もって、回転入力部材を有する既設の錠ケースに対するプッシュプル錠の組み付けを可能とすることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のプッシュプル錠は、扉面に取り付けられ開扉方向と同方向に操作される操作バーの操作力を、錠ボルトを作動させる駆動力として錠ケースに入力するプッシュプル錠であって、
前記扉面11a,11bに固定される台座取付板31を介して扉11に取り付けられる台座33と、
該台座33に固定され前記扉面11a,11bに垂直な方向のガイド穴35を有するレバー取付板37と、
前記扉面11a,11bと平行な横方向の揺動中心軸39を介して該レバー取付板37に揺動自在に支持されるスライドレバー41と、
前記操作バー21,23に固定されるバーガイド43を該スライドレバー41の揺動入力端45に連結するとともに前記ガイド穴35にガイドされるスライド軸47と、
前記台座取付板11に上下方向にスライド自在に支持され前記スライドレバー41の揺動出力端49に係合して上下移動されるスライドカム51A,51Bと、
前記台座取付板31に回動自在に支持され入力端53に上下移動する該スライドカム51A,51Bに摺接して回動するカム板55が固設されるとともに出力端57が前記錠ケース19の回転入力部材27に連結される出力軸59と、
を具備したことを特徴とする。
このプッシュプル錠では、操作バー21,23による扉面11a,11bに垂直な方向の操作力である扉の開放方向と同方向となる前後方向の操作力が、スライドレバー41、スライドカム51A,51Bにて一旦上下動に変換された後、スライドカム51A,51Bに摺接するカム板55にてさらに回転力に変換されて、出力軸59から出力可能となる。これにより、回転入力部材27を有する既設の錠ケース19に対して、開扉方向aと同方向で操作されるプッシュプル錠100の出力軸59が組み付け可能となる。
請求項2記載のプッシュプル錠は、前記バーガイド43及び前記レバー取付板37が金属材料からなり、該バーガイド43に外挿され該バーガイド43をスライド自在に支持する合成樹脂材料からなるバーガイド受け61が前記レバー取付板37に固定されたことを特徴とする。
このプッシュプル錠では、扉面11a,11bに垂直な方向でスライドされるバーガイド43が、バーガイド受け61を介してレバー取付板37に支持される。これにより、金属材料同士のバーガイド43とレバー取付板37が摺接する構成に比べ、衝撃が吸収され、低摩擦でスムースなバーガイド43のスライドが可能となる。
請求項3記載のプッシュプル錠は、一方の扉面11a側に開扉される扉11の厚み方向中央部に前記錠ケース19が内設され、
独立回動する前記回転入力部材27,27が該錠ケース19の前記扉面11a,11bに平行な両側面63a,63bのそれぞれに設けられ、
一方の扉面11aには該扉面11aに垂直な離反方向Lに移動操作される第1の前記操作バー21が設けられ、
他方の扉面11bには該扉面11bに垂直な接近方向Nに移動操作される第2の前記操作バー23が設けられ、
前記第1の操作バー21と前記錠ケース19の間、及び前記第2の操作バー23と前記錠ケース19の間のそれぞれには、前記台座取付板31、前記台座33、前記レバー取付板37、前記スライドレバー41、前記スライド軸47、前記スライドカム51A(又は51B)及び前記出力軸59が配設され、
且つ前記錠ケース19を挟んで配置された一対の前記スライドカム51A,51Bが上下逆方向に作動することを特徴とする。
このプッシュプル錠では、扉両面11a,11bに設けられ開扉方向aと同方向に操作(開扉側では引っ張り操作、その反対側では押し操作)されるそれぞれの操作バー21,23からの操作力が、表裏のスライドカム51A,51Bの上下逆移動により、表裏の出力軸59へ逆回転で伝達される。つまり、それぞれの扉面11a,11b側から見た場合、一方の扉面11a側の回転入力部材27が時計回りに回転され、他方の扉面11b側の回転入力部材27が反時計回りに回転される。すなわち、錠ケース両側に表出する回転入力部材27が同一軸線回りの同一方向に回転される。これにより、回転入力部材27以下の錠ボルト25を進退作動させるための錠ケース内進退機構が単一機構で構成可能となる。
本発明に係る請求項1記載のプッシュプル錠によれば、スライドレバーを揺動自在に支持し、操作バーとスライドレバーを連結するスライド軸を、扉面に垂直な方向のガイド穴にガイドさせ、上下移動されるスライドカムにスライドレバーの揺動出力端を係合し、スライドカムに摺接するカム板を出力軸に設けたので、操作バーによる扉面に垂直な方向の操作力を、スライドレバー、スライドカムにて一旦上下動に変換した後、さらにカム板にて回転力に変換することができる。したがって、回転入力部材、例えばノブやレバーハンドルを具備した扉に対して、これら回転入力部材を設けられる既設の錠ケースに、プッシュプル錠の出力軸を組み付けることが可能となる。この結果、既設の錠ケースを流用して、扉としての意匠性を向上し、さらには開閉操作性に優れたプッシュプル錠を安価に取り付けできる。
請求項2記載のプッシュプル錠によれば、バーガイド及びレバー取付板が金属材料からなり、バーガイドをスライド自在に支持する合成樹脂材料からなるバーガイド受けをレバー取付板に固定したので、バーガイドがバーガイド受けを介してレバー取付板に支持され、金属材料同士のバーガイドとレバー取付板が摺接する構成に比べ、衝撃を吸収し、低摩擦でスムースなバーガイドのスライド、すなわち、操作バーの操作を可能にすることができる。これにより、出力軸への回転をスムースに変換可能として開閉操作性の向上が得られる。
請求項3記載のプッシュプル錠によれば、開扉側の扉面には離反方向に移動操作される第1の操作バーが設けられ、その反対面には接近方向に移動操作される第2の操作バーが設けられ、錠ケースを挟んで配置された一対のスライドカムが上下逆方向に作動するので、扉両面に設けられ開扉方向と同方向に操作されるそれぞれの操作バーからの操作力で、錠ケースの回転入力部材を同一方向に回転させることができる。つまり、扉表裏で異なる方向の操作力を錠ケース内へは同一方向の回転力として錠ケースに入力することができる。
以下、本発明に係るプッシュプル錠の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るプッシュプル錠を備えた扉の斜視図である。
プッシュプル錠100の設けられる扉11は、矢印a方向へ開扉可能に不図示のヒンジにて支持される。本実施の形態の扉11は、枠体13にガラス15を嵌めたガラス扉として構成される。プッシュプル錠100は、枠体13の開閉端側の縦框17に取り付けられる。したがって、扉11が外開きの玄関扉の場合には、開扉側が表面(屋外面)11a、その反対側が裏面(室内面)11bとなる。
一方の扉面(表面11a)側に開扉される扉11の厚み方向中央部には錠ケース19が内設される。表面11aには、この表面11aに垂直な離反方向L(図4参照)に移動操作される第1の操作バー(屋外操作バー)21が設けられる。また、他方の扉面(裏面11b)には、この裏面11bに垂直な接近方向N(図4参照)に移動操作される第2の操作バー(室内操作バー)23が設けられる。プッシュプル錠100は、開扉方向aと同方向に操作される屋外操作バー21、室内操作バー23の操作力を、錠ボルト25を作動させる回転駆動力として錠ケース19に入力するため、以下の構成を備える。
図2は図1に示したプッシュプル錠の錠ケース側に設けられる構成部材の分解斜視図、図3は図1に示したプッシュプル錠の操作バー側に設けられる構成部材の分解斜視図、図4は図1に示したプッシュプル錠の縦断面図である。
なお、後述するように、プッシュプル錠100は、扉11の表裏11a,11bに、一部の部品(スライドカム51A,51B)を除き同一複数部材を用いて略対称に構成される。したがって、以下の説明では、屋外操作バー21側(プル側)の構成を例に説明する。
図2,図3,図4において、25は錠ボルト、27は回転入力部材、31は台座取付板、33は台座、35はガイド穴、37はレバー取付板、39は揺動中心軸、41はスライドレバー、43はバーガイド、45は揺動入力端、47はスライド軸、49は揺動出力端、51A,51Bはスライドカム、53は入力端、55はカム板、57は出力端、59は出力軸、61はバーガイド受け、63a,63bは両側面、Lは扉面に垂直な離反方向、Nは扉面に垂直な接近方向である。
また、65はスタッドナット、67は取付プレート、69は台座取付板固定ネジ、71はダルマ押さえ板、73は台座固定ネジ、75はダルマ押さえ板固定ネジ、77はガイドピン、79はEリング、81は摺接軸、83はレバー取付板固定ネジ、85はバーガイド固定ネジ、89はバーガイド受け固定ネジ、91は復帰バネである。
錠ケース19は、扉11の木口93に形成された収容穴95に挿入され、フロント裏板97が不図示のネジにて木口93に固定される。錠ケース19は、独立回動する回転入力部材27が、錠ケースの両側面63a,63bにそれぞれ配設されている。また、フロント裏板97にはリリーサー99が表出され、リリーサー99はフロント裏板97の表面に取り付けられるフロント板101にて覆われる。リリーサー99は、例えば相手部材(相手側ガラス扉又は開口枠等)に設けられたマグネット、或いは電磁石からの斥力を受けることで作動し、錠ボルト25の突出規制を解除する。ガラス扉に設けられる錠装置は、衝接時の反力を発生させないため、相手部材との衝接による反力を利用しない錠ボルト(角ボルト)25として形成されている。錠ボルト25は、閉扉状態でのみ突出し、開扉状態では突出が規制されて後退保持(収納)されている。リリーサー99は、閉扉時におけるこの突出規制を解除する。なお、本発明に係るプッシュプル錠100は、通常の衝接傾斜面を有するラッチボルト機構においても適用できるものである。
図5は台座取付板の斜視図、図6は台座の斜視図、図7はレバー取付板の斜視図である。
錠ケース19の両側面63a,63bには、スタッドナット65を嵌入固定した取付プレート67が取り付けられる。台座取付板31は、取付穴103に挿通した台座取付板固定ネジ69をスタッドナット65に螺着して取り付けられる。台座取付板31の側面にはネジ穴105,105が形成され、ネジ穴105,105は台座33の透孔107,107(図6参照)に挿通される台座固定ネジ73と螺合する。つまり、台座33は、台座取付板31を介して扉11に取り付けられる。台座取付板31の側面には透孔109,109が穿設され、透孔109,109はダルマ押さえ板71のネジ穴111,111(図12参照)に螺合するダルマ押さえ板固定ネジ75を挿通する。台座取付板31の側面63aと平行な板部には出力軸59を挿通支持する軸穴113と、スライドカム51Aの突片115(図11参照)をガイドするガイド溝117とが形成されている。
台座33には固定部119が形成され、固定部119はレバー取付板37の透孔121(図7参照)に挿通されたレバー取付板固定ネジ83と螺合するネジ穴123を有する。
レバー取付板37は、側面に、表面11aに垂直な方向のガイド穴35を有する。また、レバー取付板37の側面には軸受穴125が穿設され、軸受穴125は揺動中心軸39を支持する。図7中、127はバーガイド43の挿通開口、129はバーガイド受け固定ネジ89の螺合するネジ穴、131は復帰バネ91の一端が係止する係止溝を示す。
図8は揺動中心軸、スライドレバー、スライド軸及び復帰バネの斜視図である。
スライドレバー41は、表面11aと平行な横方向の揺動中心軸39を介して、レバー取付板37に揺動自在に支持される。スライド軸47は、屋外操作バー21に固定されるバーガイド43をスライドレバー41の揺動入力端45に連結するとともに、レバー取付板37のガイド穴35にガイドされる。スライドレバー41は、揺動中心軸39に中央部が外挿され、一端が係止溝131に係止されるとともに、他端がスライド軸47に固定される復帰バネ91にて、揺動出力端49が上方向へ付勢される。
図9はバーガイドの斜視図である。
バーガイド43は、略L字形状に形成され、起立部133に、バーガイド固定ネジ85の挿通される透孔135,135が穿設される。水平部137にはスライド軸47の挿入される軸受け穴139が穿設される。バーガイド43は、この水平部137がレバー取付板37の挿通開口127に挿通される。
図10はバーガイド受けの斜視図である。
バーガイド43及びレバー取付板37は金属材料からなる。レバー取付板37には合成樹脂材料からなるバーガイド受け61が固定される。バーガイド受け61は、バーガイド43に外挿され、バーガイド43をスライド自在に支持する。これにより、金属材料同士のバーガイド43とレバー取付板37が摺接する構成に比べ、衝撃が吸収され、低摩擦でスムースなバーガイド43のスライドが可能となる。すなわち、屋外操作バー21のスムースな操作を可能にすることができる。図10中、141はスライド軸47の挿通穴、143はスライドレバー41の可動溝、145は復帰バネ91の挿入部、147はバーガイド受け固定ネジ89の挿通穴を示す。
図11はスライドカムの斜視図である。
スライドカム51Aは、中央部にスライドレバー41の揺動出力端49が挿入される係合開口149を有する。係合開口149は、下縁149aが揺動出力端49によって押下される。スライドカム51Aは、係合開口149の両側に形成された上下方向の長穴151に、台座取付板31から突出するガイドピン77を係合して上下方向にスライド自在に支持される。図11中、153はダルマ押さえ板71と係合する溝、165は摺接軸81の摺接面を示す。
図12はダルマ押さえ板の斜視図である。
ダルマ押さえ板71は、出力軸59の入力端53に当接する座部155を有する。座部155の両側にはスライドカム51Aの溝153,153に係合するガイド片157,157が形成される。
図13は出力軸の斜視図、図14はカム板の斜視図である。
出力軸59は、台座取付板31に回動自在に支持され、入力端53に、上下移動するスライドカム51Aに摺接するカム板55が固設される。また、出力軸59の出力端57は角軸に形成され、錠ケース19に設けられる回転入力部材27の角穴に挿入することで相対回転不能に連結される。なお、カム板55は、角穴159が出力軸59の角軸部161に挿入され、加締部163にて固定される。
プッシュプル錠100は、屋外操作バー21と錠ケース19の間、及び室内操作バー23と錠ケース19の間のそれぞれに、上記した台座取付板31、台座33、レバー取付板37、スライドレバー41、スライド軸47、スライドカム51A(又はスライドカム51B)、及び出力軸59が配設される。そして、錠ケース19を挟んで配置された一対のスライドカム51A,51Bが上下逆方向に作動する。
次に、上記構成を有するプッシュプル錠100の作用を説明する。
図15はプル側の操作前を(a)、操作後を(b)で表した扉面に垂直な面の断面図、図16はプル側の操作前を(a)、操作後を(b)で表した図4のA−A断面図である。
屋外操作バー21の非操作時、スライドレバー41が復帰バネ91の付勢力にて図15の時計回りに付勢され、揺動出力端49がスライドカム51Aを上方へ押し上げている。出力軸59は、回転入力部材27との嵌合姿勢により回転規制され、図16(a)に示すように、カム板55の摺接軸81がスライドカム51Aの摺接下縁165に摺接している。
図15(b)に示すように、屋外操作バー21が扉面に垂直な離反方向Lに引かれると、バーガイド43を介してスライド軸47が同方向へ移動し、スライドレバー41が反時計回りに回転される。スライドレバー41が反時計回りに回転すると、揺動出力端49がスライドカム51Aの係合開口下縁149aを押下する。スライドレバー41の押下によりスライドカム51Aが下方向へスライドされると、図16(b)に示すように、スライドカム51Aの摺接下縁165にて摺接軸81が押し下げられ、カム板55を介して出力軸59が同図の時計回りに回転される。屋外操作バー21からは、この時計回りの回転出力が回転入力部材27に入力されることとなる。
このように、プッシュプル錠100では、屋外操作バー21、室内操作バー23による扉面に垂直な方向の操作力が、スライドレバー41、スライドカム51A,51Bにて一旦上下動に変換された後、スライドカム51A,51Bに摺接するカム板55にてさらに回転力に変換されて、出力軸59から出力可能となる。これにより、回転入力部材27を有する既設の錠ケース19に対して、開扉方向と同方向で操作されるプッシュプル錠100の出力軸59が組み付け可能となる。
また、扉両面に設けられ開扉方向と同方向に操作(開扉側では引っ張り操作、その反対側では押し操作)されるそれぞれの屋外操作バー21、室内操作バー23からの操作力が、表裏のスライドカム51A,51Bの上下逆移動により、表裏の出力軸59,59へ逆回転で伝達される。つまり、それぞれの扉面11a,11b側から見た場合、一方の扉面(表面11a)側の回転入力部材27が時計回りに回転され、他方の扉面(裏面11b)側の回転入力部材27が反時計回りに回転される。すなわち、錠ケース両側に表出する回転入力部材27,27が同一軸線回りの同一方向に回転される。これにより、回転入力部材27以下の錠ボルト25を進退作動させるための錠ケース内進退機構(不図示)が単一機構で構成可能となっている。
したがって、上記構成のプッシュプル錠100によれば、スライドレバー41を揺動自在に支持し、屋外操作バー21、室内操作バー23とスライドレバー41を連結するスライド軸47を、扉面に垂直な方向のガイド穴35にガイドさせ、上下移動されるスライドカム51A,51Bにスライドレバー41の揺動出力端49を係合し、スライドカム51A,51Bに摺接するカム板55を出力軸59に設けたので、屋外操作バー21、室内操作バー23による扉面に垂直な方向の操作力を、スライドレバー41、スライドカム51A,51Bにて一旦上下動に変換した後、さらにカム板55にて回転力に変換することができる。これにより、回転入力部材27を有する既設の錠ケース19に、プッシュプル錠100の出力軸59を組み付けることが可能となる。この結果、既設の錠ケース19を流用して、意匠性、操作性に優れたプッシュプル錠100を安価に取り付けできるようになる。
そして、本実施の形態によるプッシュプル錠100によれば、開扉側の扉面には離反方向Lに移動操作される屋外操作バー21が設けられ、その反対面には接近方向Nに移動操作される室内操作バー23が設けられ、錠ケース19を挟んで配置された一対のスライドカム51A,51Bが上下逆方向に作動するので、扉両面に設けられ開扉方向と同方向に操作されるそれぞれの屋外操作バー21、室内操作バー23からの操作力で、錠ケース19両側の回転入力部材27,27を同一方向に回転させることができる。つまり、扉表裏で異なる方向の押し引き操作力を同一方向の回転力として錠ケース19に入力することができる。
本発明に係るプッシュプル錠を備えた扉の斜視図である。 図1に示したプッシュプル錠の錠ケース側構成部材の分解斜視図である。 図1に示したプッシュプル錠の操作バー側構成部材の分解斜視図である。 図1に示したプッシュプル錠の縦断面図である。 台座取付板の斜視図である。 台座の斜視図である。 レバー取付板の斜視図である。 揺動中心軸、スライドレバー、スライド軸及び復帰バネの斜視図である。 バーガイドの斜視図である。 バーガイド受けの斜視図である。 スライドカムの斜視図である。 ダルマ押さえ板の斜視図である。 出力軸の斜視図である。 カム板の斜視図である。 プル側の操作前を(a)、操作後を(b)で表した扉面に垂直な面の断面図である。 プル側の操作前を(a)、操作後を(b)で表した図4のA−A断面図である。
符号の説明
11…扉
11a…一方の扉面(表面)
11b…他方の扉面(裏面)
19…錠ケース
21…第1の操作バー(屋外操作バー)
23…第2の操作バー(室内操作バー)
25…錠ボルト
27…回転入力部材
31…台座取付板
33…台座
35…ガイド穴
37…レバー取付板
39…揺動中心軸
41…スライドレバー
43…バーガイド
45…揺動入力端
47…スライド軸
49…揺動出力端
51A,51B…スライドカム
53…入力端
55…カム板
57…出力端
59…出力軸
61…バーガイド受け
63a,63b…両側面
100…プッシュプル錠
a…開扉方向
L…扉面に垂直な離反方向
N…扉面に垂直な接近方向

Claims (3)

  1. 扉面に取り付けられ開扉方向と同方向に操作される操作バーの操作力を、錠ボルトを作動させる駆動力として錠ケースに入力するプッシュプル錠であって、
    前記扉面に固定される台座取付板を介して扉に取り付けられる台座と、
    該台座に固定され前記扉面に垂直な方向のガイド穴を有するレバー取付板と、
    前記扉面と平行な横方向の揺動中心軸を介して該レバー取付板に揺動自在に支持されるスライドレバーと、
    前記操作バーに固定されるバーガイドを該スライドレバーの揺動入力端に連結するとともに前記ガイド穴にガイドされるスライド軸と、
    前記台座取付板に上下方向にスライド自在に支持され前記スライドレバーの揺動出力端に係合して上下移動されるスライドカムと、
    前記台座取付板に回動自在に支持され入力端に上下移動する該スライドカムに摺接して回動するカム板が固設されるとともに出力端が前記錠ケースの回転入力部材に連結される出力軸と、
    を具備したことを特徴とするプッシュプル錠。
  2. 前記バーガイド及び前記レバー取付板が金属材料からなり、該バーガイドに外挿され該バーガイドをスライド自在に支持する合成樹脂材料からなるバーガイド受けが前記レバー取付板に固定されたことを特徴とする請求項1記載のプッシュプル錠。
  3. 一方の扉面側に開扉される扉の厚み方向中央部に前記錠ケースが内設され、
    独立回動する前記回転入力部材が該錠ケースの前記扉面に平行な両側面のそれぞれに設けられ、
    一方の扉面には該扉面に垂直な離反方向に移動操作される第1の前記操作バーが設けられ、
    他方の扉面には該扉面に垂直な接近方向に移動操作される第2の前記操作バーが設けられ、
    前記第1の操作バーと前記錠ケースの間、及び前記第2の操作バーと前記錠ケースの間のそれぞれには、前記台座取付板、前記台座、前記レバー取付板、前記スライドレバー、前記スライド軸、前記スライドカム及び前記出力軸が配設され、
    且つ前記錠ケースを挟んで配置された一対の前記スライドカムが上下逆方向に作動することを特徴とする請求項1又は2記載のプッシュプル錠。
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