JP5107492B2 - アルゴンおよび二酸化炭素を基礎とするシールドガスを使用するニッケルおよびニッケル合金のmig溶接方法 - Google Patents
アルゴンおよび二酸化炭素を基礎とするシールドガスを使用するニッケルおよびニッケル合金のmig溶接方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、効率的にニッケル合金を溶接するためのMIG(金属イナートガス)溶接方法およびそのような方法のために意図された特別なガス混合物に関する。
【0002】
【従来の技術】
MIG溶接において、溶接ガスの第一の機能は、アーク中を移行し、溶融性電極ワイヤの末端の溶融により生ずる溶融金属を、溶着金属および母材金属からなる溶融池(weld puddle)とともに、保護することである。アルゴンは、この目的でしばしば使用されるイナートガスである。
【0003】
しかしながら、鋼鉄のMIG溶接にとって、アルゴン単独では、この方法を最適化するためには不十分であることが知られている。これは、アルゴン単独の下では、アークおよびアーク中の金属の移行が、不安定なためである。
【0004】
この問題を取り除くために、アークの基底部、すなわち、陰極輝点を安定させる効果を有する酸化性ガスをアルゴンに添加するのが、通常である。なぜならば、酸素の存在により生ずるわずかな表面酸化は、その後、溶接される材料をより放出的にさせるからである。こうして、より安定でスパッタのない溶接およびより均一な溶接ビードが得られる。
【0005】
酸化性ガスまたは安定化元素として、酸素または二酸化炭素を使用することができる。安定化元素の性質および含有量は、溶接される材料の等級または組成にしたがい異なる。
【0006】
たとえば、炭素鋼の場合、二酸化炭素(CO2)の含有量は、体積で数%から100%、より普通には、5から60体積%で異なる。
【0007】
対照的に、ステンレス鋼の場合、材料の表面酸化および溶着金属の炭素含有量を制限する必要があるために、二酸化炭素の含有量は、利用される移行モードに依存して、一般的に、1から3体積%の間である。しかしながら、酸化性元素が酸素であるならば、その酸化力は、二酸化炭素よりも大きいため、添加される量は、この値よりも少なくてよい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現在、ニッケルおよびニッケル合金のMIG溶接の場合において、問題が生じてきている。
【0009】
ニッケルおよびその合金は、それらが化学の、石油化学の、原子力学の、航空学のおよび宇宙の分野で使用される理由となる2つの主な特性を有する、すなわち、
−非常にさまざまな媒体におけるすぐれた耐腐食性。ステンレス鋼の場合と同様、合金にその耐腐食性を与えるのは、クロムの添加であり、この特性は、クロムおよびモリブデンの存在により高めることができる;および、
−すぐれた高温耐性(酸化性媒体中での高温耐性を含む)。
【0010】
溶接の金属学を無視し、作業側面、言い換えれば、ワイヤを溶解することおよび溶融金属を保護することにだけ焦点を合わせると、ステンレス鋼に比べて、ニッケルおよびその合金を溶接するときには、溶融金属は、溶融池の表面張力へのニッケルおよびモリブデンの影響のために、高い粘性を有するという特別な特徴があり、高温にある溶融金属を酸化から保護することはより困難である。
【0011】
このことは、一般に、半球化され、不規則であり得る溶接ビードによって明らかにされ、これらは乏しいぬれを示す金属および不安定なアークに特有のものであり、低過ぎ、さほど分配されないエネルギー密度を生じさせる。
【0012】
利用されるガス状のシールド手段が不十分であるならば、溶接ビードはまた、除去するのが困難である黒味がかった粘着性の着色を有する点にまで高度に酸化され得る。
【0013】
したがって、本発明の目的は、実質的に減少された表面酸化をもって、全長にわたり正確で連続的な表面ぬれを有する溶接継手を製造することを可能にするニッケルおよびその合金のMIG溶接方法を提供することである。
【0014】
言い換えれば、本発明の目的は、該方法により通常得られるよりも、より大きなアーク安定性、より高いエネルギー密度および溶接ビードのより優れたぬれを確実なものとするシールドガス混合物を使用するニッケルおよびその合金のMIG溶接方法を提供することである。
【0015】
これは、一方では、より安定で、より集中したアークは、溶け込み(深さ)を増加させ、それゆえ、一定の厚さについては、溶接速度を増加させることを可能にし、他方では、受け入れられる程度のまま溶接ビードの表面酸化を非常に有意に減少させることにより、マルチパス溶接または溶接ビードの仕上げをするときに、研削またはブラシがけといった通常必要な作業を省くことを可能にするためである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
それゆえ、本発明は、溶接領域の少なくとも一部にガスシールドを用いてニッケルおよびニッケル合金をMIG溶接するための方法であって、該ガスシールドがCO2を体積で0.05%から0.5%含有し、残部がアルゴンであるガス混合物であることを特徴とするMIG溶接方法に関する。
【0017】
場合により、本発明の方法は、1つまたはそれ以上の以下に挙げる特徴を含み得る。
【0018】
−ガス混合物がさらに、ヘリウムを体積で15%から50%、好ましくは17%から30%、より好ましくは25%未満含有する、
−ガス混合物がさらに、水素を体積で0.1%から10%、好ましくは1%から7%含有する、
−ガス混合物が、CO2を0.1%から0.5%、好ましくは0.1%から0.4%、より好ましくは0.1%から0.3%含有する、
−ガス混合物が、体積で0.1%から0.5%のCO2、16%から19%のヘリウムおよび残部アルゴンからなり、好ましくは約0.3%のCO2、約18%のヘリウムおよび残部アルゴンからなる、
−ガス混合物が、体積で0.1%から0.3%のCO2および残部アルゴンからなる、
−ガス混合物が、体積で0.1%から0.3%のCO2、15%から50%のヘリウムおよび残部アルゴンからなる、
−ガス混合物が、体積で0.1%から0.3%のCO2、1%から5%の水素および残部アルゴンからなり、好ましくは0.1%から0.3%のCO2、3%から5%の水素および残部アルゴンからなる、
−当該合金に依存して、言い換えれば、溶接されるニッケル合金に依存して等級(grade)が選択される中実(solid)またはフラックス入りの溶融性ワイヤが使用される、
−該方法が、使用されるワイヤの性質(中実またはフラックス入り)に依存して、短アーク(short−arc)、パルス化(pulsed)または軸方向スプレー移行モード(axial spray transfer mode)で行われる。
【0019】
本発明はまた、体積で0.1%から0.3%のCO2、1%から5%の水素および残部アルゴンからなり、好ましくは0.1%から0.3%のCO2、3%から5%の水素および残部アルゴンからなるガス混合物に関する。
【0020】
加えて、本発明はまた、体積で0.1%から0.3%のCO2、15%から50%のヘリウムおよび残部アルゴンからなるガス混合物、体積で0.1%から0.3%のCO2および残部アルゴンからなるガス混合物および体積でCO2を0.05%から5%含有し、残部がアルゴンであり、好ましくはCO2を0.1%から4%含有し、残部がアルゴンであり、より好ましくはCO2を0.1%から1.5%含有し、残部がアルゴンであるガス混合物に関する。
【0021】
その上、本発明はまた、炭素鋼、ステンレス鋼、ニッケルまたはニッケル合金で作られた少なくとも1つの金属加工品、好ましくはニッケルまたはニッケル合金で作られた加工品上にニッケルまたはニッケル合金で作られたコーティングを形成するための、上記ガス混合物のいずれか1つの使用に関する。
【0022】
【発明の実施の形態】
発明の説明例
本発明の発明者は、多くの試験を行い、これにより、通常ステンレス鋼の溶接に供されるある種のシールドガスまたはガス類が、ステンレス鋼とニッケル合金の性質は全く異なるものであるけれども、酸化性元素の含有量、すなわちこの場合CO2の含有量を制限すれば、ニッケル合金の効率的な溶接にも好適なものであり得ることを立証した。
【0023】
このように、本質的にはアルゴンから成り、これにヘリウムが18%およびCO2が1%(体積で100%に達するまで)添加された三成分の混合物は、特に、溶接物が、溶接の間および後にわずかに酸化される溶接部における化学的な酸洗い/不動態化作業または機械的洗浄作業のような仕上げ作業を溶接後に受けるならば、ニッケル合金の溶接に完全に適している。
【0024】
しかしながら、同じ作業条件下で、溶接物が、溶接されたままの状態を維持するならば、ガスシールドの性質は、アーク安定性と溶接ビードの表面酸化を制限することとの間に良い妥協点が得られるように作られる必要がある。
【0025】
行われた試験から、ニッケル合金を溶接するために使用され得るガス混合物の3つの主な族が明らかになった、すなわち、
−アーク安定性を確保するために好ましくは約0.1%より多く、溶着金属の酸化を制限するために1%未満の、好ましくは0.3%未満のCO2含有量を有する二成分のアルゴン/CO2ガス混合物、
−溶接ビードのぬれを改善することを可能にする、上記混合物と全く同じCO2含有量および15%から50%のヘリウム含有量(残部はアルゴンである)の三成分のアルゴン/CO2/ヘリウムガス混合物、
−さらにぬれを改善し、水素の還元性質により溶接ビードの表面酸化を制限することを可能にする、上記混合物と全く同じCO2含有量および1%から5%の水素含有量(残部はアルゴンである)を有するアルゴン/CO2/水素(H2)混合物。
【0026】
図1は、純粋なアルゴンからなるシールドガス(図1(A))およびその比較として本発明にしたがい0.11%のCO2が添加されたアルゴン(図1(B))を使用するMIG溶接で得られた時間(秒)の関数としての電圧(ボルト)のグラフを示している。
【0027】
これらのグラフは、21cm/minの溶接速度および4.5m/minのワイヤ速度で、625−等級のニッケル合金で作られた材料のフルシート(full−sheet)溶着(deposition)および同じ等級の溶加材(ワイヤ)を使用してパルス化電流(pulsed−current)MIG溶接作業を行うことにより得た。
【0028】
パルス化モードにおける0.11%のCO2の添加は、電弧を安定させるのに十分であることがはっきりとわかるであろう(図1(B))。これは、最大電圧変化率(peak voltage variation)(ΔUc)および溶融金属の小滴の分離の瞬間における電圧変化率(ΔUd)の減少があるためである。
【0029】
また、類似の方法において、水素を約5%含有するアルゴンベースに0.11%のCO2が添加されたとき(図2(B))、同じ割合のアルゴンおよび水素のみからなる対照ガス混合物(図2(A))と比較して、同様の効果が見いだされた。これは、アーク集中(constriction)、すなわち、エネルギー密度の増加、および溶接ビードの表面酸化の減少に対する水素とCO2の有益な累積効果により説明される。
【0030】
加えて、ヘリウムを約18%から20%含有するアルゴンベースに0.11%のCO2を添加することにより(図3(B))、同じ割合のアルゴンおよびヘリウムのみからなる対照ガス混合物(図3(A))と比較して、同様の結果が得られた。
【0031】
さらに、INCO625ニッケル合金の3mmの厚さの金属板に対して行われたさまざまな試験において得られた溶接結果は、下の表1で与えられる。これは、MIG方法でさまざまなガス混合物が、シールドガスとして使用されるときに、純粋なアルゴン(これを基準1とする)と比べて、本発明にしたがうさまざまなガス混合物で観察される金属移行中の溶接速度の増加およびアーク安定性の改善を示している。
【0032】
【表1】
さらに、図4から7は、前と同じ作業条件下での、さまざまなガス混合物、すなわち、純粋なアルゴンまたは本発明にしたがう混合物、言い換えれば、アルゴンに0.11%のCO2を添加して、加えて、場合により20%のヘリウム、約1.5%の水素または約5%の水素を含むガス混合物を使用したフルシートMIG溶接により製造された溶接ビードの寸法を示している。
【0033】
これら図4から7は、各々、試験されたガスまたはガス混合物で得られる溶接溶け込み(P)(図4)、得られる溶接ビード幅(l)(図5)、得られるアップセット(s)(図6)、得られるぬれ角度(α)(図7)を示している。これらのさまざまな測定パラメータおよびそれらの位置は、図8に図解されている。
【0034】
これらの結果は、純粋なアルゴンに、一方では、CO2ガスを、他方では、ヘリウムまたは水素ガスを添加する利点を、はっきりと示し、そのような添加は、次のような結果となる、
−溶け込みPの増加、
−ぬれ角度の増加と共に、より優れた広がり、すなわち、より大きな溶接ビード幅(l)およびアップセット(s)の減少の結果として生じるぬれの改善、および
−約4から5%の水素の補足的な添加による溶接ビードの表面酸化の十分な減少。
【0035】
この溶接ビードの形態の評価はまた、特に、許容不可能な多孔性水準だけでなく、不適切な低温度じん性値につながり得る溶融金属への水素の過剰な溶解度による、溶接継手への損害の可能性について判断を下すことができるようにするために、対応する溶接継手の特徴づけ、すなわち、コンパクトさおよび機械的特性により補足された。
【0036】
下の表2で与えられる、INCO600およびINCO625タイプのニッケル合金で作られた溶接物での本発明にしたがうMIG方法およびTIGまたはプラズマ方法により得られた比較結果は、次のことを示す、
−温度−196℃における継手係数および固有じん性値は、Ar/H2タイプのシールドガスを用いるTIG(タングステンイナートガス)およびプラズマ溶接方法で得られるものに匹敵する、
−マルチパス溶接における全水素含有量は、試験された材料については、2つの前述の方法の間、すなわち、プラズマ溶接の6ppmおよびTIG溶接の14ppmの間にある約8ppmである。
【0037】
【表2】
したがって、溶融金属の水素汚染物質は、TIGまたはプラズマ溶接におけるほど重要ではなく、溶接物の固有の特性の有意の劣化を伴わない。
【0038】
加えて、そのようなガスの添加は、溶接速度の増加により生産性を改善し得る。このことは、図9で示されるように、純粋なアルゴンと比較して、同じ溶け込みまたは同じ溶接ビード幅については、溶接速度を非常に増加させることが可能であるからである。図9では、Ar+H2+CO2より成るガス混合物は、場合により約+26%にまで至り得るほどの溶接速度の増加につながることを示している。
【0039】
その上、溶接ビードの表面外観の試験は、自動式の溶接においても、手動式の溶接においても、表面酸化を最小限にするためにCO2含有量を制限することの利点を保証した。
【0040】
したがって、実際に、本発明にしたがう添加を行うことは、溶接作業(2つまたはそれ以上の成分を接着させること)または上塗り作業に利益を与える。両場合において、溶接後の仕上げ作業は、限定され、溶接物の耐腐食性作用は、それらの機械的な特性を損なうことなく改善される。
【0041】
本発明にしたがうMIG方法により溶接されたニッケルおよびニッケル合金構造は、たとえば、
−合成繊維およびソーダ化学のためのパイプ、ポンプ、交換機およびボイラー(純粋なNi族)、
−フッ化水素酸化学、海水の脱塩化プラント、沖合いの装置(NiCu族)、原子炉、海岸のまたは船の装置(NiCr族)のためのカラム、リアクター、熱交換機、貯蔵タンク、
−石油化学工業の接触分解およびリホーミングのための炉および多岐管(NiCrFe族)、
−航空工業におけるジェットエンジンおよびガスタービン(NiCrFeNb等級)、および
−溶接にはNiCrまたはNiCrMo等級で作られた溶加材を必要とする5.5または9%のNiを含有する鋼鉄で作られた固定されたまたは輸送可能な液化ガス貯蔵タンクである。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、実質的に減少された表面酸化をもって、全長にわたり正確で連続的な表面ぬれを有する溶接継手を製造することを可能にする、すなわち、通常得られるよりも、より大きなアーク安定性、より高いエネルギー密度および溶接ビードのより優れたぬれを確実なものとするシールドガス混合物を使用するニッケルおよびその合金のMIG溶接方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】21cm/minの溶接速度および4.5m/minのワイヤ速度で、625−等級のニッケル合金で作られた材料のフルシート溶着および同じ等級の溶接材料(ワイヤ)を使用したパルス化電流MIG溶接作業を行うことにより得られる時間(秒)の関数としての電圧(ボルト)を示すグラフ図((A)は、シールドガスが純粋なアルゴンの場合、および(B)は、その比較として本発明にしたがいアルゴンに0.11%のCO2が添加された場合。)。
【図2】図1と同じ方法で得られた時間(秒)の関数としての電圧(ボルト)を示すグラフ図((A)は、水素を約5%含有するアルゴンの場合、および(B)は、水素を約5%含有するアルゴンに0.11%のCO2が添加された場合。)。
【図3】図1と同じ方法で得られた時間(秒)の関数としての電圧(ボルト)を示すグラフ図((A)は、ヘリウムを約18%から20%含有するアルゴンの場合、および(B)は、ヘリウムを約18%から20%含有するアルゴンベースに0.11%のCO2が添加された場合。)。
【図4】図1と同じ作業条件下、純粋なアルゴンおよび種々の本発明にしたがうガス混合物を使用したフルシートMIG溶接により製造された溶接ビードの溶接溶け込み(P)のグラフ図。
【図5】図4に対応する溶接ビード幅(l)のグラフ図。
【図6】図4に対応するアップセット(s)のグラフ図。
【図7】図4に対応するぬれ角度(α)のグラフ図。
【図8】図4から7の測定パラメータおよびそれらの位置を示す模式図。
【図9】アルゴンのみ、アルゴンに0.11%のCO2が添加された、およびアルゴンに0.11%のCO2および20%のヘリウムが添加されたガス混合物を使用した本発明にしたがう溶接方法における溶接速度のグラフ図。
Claims (6)
- 溶接領域の少なくとも一部にガスシールドを用いてMIG溶接するための方法であって、前記方法は前記ガスシールドが体積で0.11から0.4%のCO2、0.1から10%の水素、および残部がアルゴンからなるガス混合物であり、ニッケルおよびニッケル合金の溶接継手を製造することを特徴とするMIG溶接方法。
- 前記水素は、1から7体積%であることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記CO2は、0.11から0.3体積%であることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
- ガス混合物が、体積で0.11から0.3%のCO2、1から5%の水素、および残部がアルゴンからなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
- ガス混合物が、体積で0.11から0.3%のCO2、3から5%の水素、および残部がアルゴンからなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
- 溶接されるニッケル合金に依存して等級が選択されるソリッドまたはフラックス入りの溶融性ワイヤが使用されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
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