JP5106011B2 - シャッター装置 - Google Patents
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Description
これにより、複数のシャッターカーテンを全て上方に巻き上げて、入出口を開放した際に、中柱を取り去ることで、左右に広い開口部を形成することができる。言い換えれば、広い開口部を複数のシャッターカーテンで開閉可能とすることにより、各シャッターカーテンの軽量化を図る際に、シャッターカーテン同士の間には、着脱自在な中柱が必要となる。
一方、シャッター装置の枠部材が門形に形成されていることから、中柱の下側には、枠部材がない状態となっている。これは、主に入出口として用いられる開口部の下側は、できるだけフラットの方が好ましいためであり、例えば、建築物の開口部の下側となる部分は、建築物内部からほぼ水平に設けられる土間面(床面)となっている。
また、中柱の下端部に上下動自在に設けられた落し杆と、受皿に設けられた係合孔からなる落し錠が設けられている(例えば、特許文献1,2を参照)。
この落し錠においては、落し杆を下方に移動させて係合孔に挿入することで、中柱下端部の前後左右の水平方向に沿った移動が阻止される。一方、中柱の上方への移動は、中柱の上端部がシャッター装置の枠部材の上の枠部に係合されていることで阻止されている。
なお、中柱の上端部は、中柱の下端部を水平方向に移動して、中柱を斜めにしながら下方に移動することにより、枠部材の上枠部から取り外せるようになっている。したがって、中柱の下端部を上述のように水平方向に動けないように施錠すると中柱が取り外せない状態となり、落し杆を係合孔から引き上げない限り、中柱が取り外せない状態となる。
また、受皿は、建築物の開口部の中央部等の開口部の左右の端部以外のところに配置されるので、入出口の床面となる土間面をフラットとするには、例えば、土間面を形成するコンクリート内に受皿の上面部分を除く部分が埋め込まれた状態とする必要がある。
また、先にコンクリート等を打設して硬化させて土間面を形成した後に、土間の硬化したコンクリート等をはつって、穴を形成し、この穴に受皿を入れた後に、モルタルを再度打設して、床面を仕上げる方法があるが、この場合には、コンクリート等をはつった後に鉄筋やアンカー等に受皿を溶接で固定するなどして、再びモルタルを打設する必要があることから工程数が多くなり、作業が長期化する虞があった。
しかし、上述の中柱と受皿とを固定する落し錠の構造では、落し杆の係合孔への挿入長さが短い場合に、例えば、台風時等の強風などで、シャッター装置に風圧がかかり、中柱が撓んで、中柱の下端部が斜めになると、係合孔から落し杆が抜ける可能性が生じる。
この係合孔を上述のように土間面上に後付けされる受皿に設けた場合に、係合孔の深さ分だけ受皿を厚くする必要があり、必要十分な係合孔の深さを確保すると、受皿が極めて厚くなってしまい、土間面に設けられた受皿が、人や自動車などの移動の邪魔になってしまうという問題があった。
建築物の開口部に左右に並べて複数設けられたシャッターカーテンと、
これらシャッターカーテン同士の間に設けられるとともに、シャッターカーテンを上下に案内するガイドレールを左右に備えた中柱と、
当該中柱の下端部が臨む床面上に設けられるとともに、当該中柱の下端部が着脱自在に接続される中柱受部材と、
当該中柱受部材に前記中柱の下端部を固定した状態に施錠する施錠装置とを備え、
前記施錠装置は、前記中柱受部材に設けられた孔および当該孔の一部を塞ぐ位置に設けられた被係止部材と、前記中柱の下端部に移動可能に設けられ、前記中柱の下端部から前記孔内に突出させられて当該孔内に挿入されるとともに、前記被係止部材の下側に入り込まされることで、被係止部材により上方への移動を規制される係止部材とを備えており、
前記中柱受部材には、前記シャッターカーテンの下端部が挿入される切欠部が形成されていることを特徴とする。
前記中柱は、その上端部が枠部材の上横枠部の下部に緩く嵌合されることにより当該上横枠部材に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
したがって、中柱受部材を床面上に取り付ける場合に、中柱受部材の厚みを薄くして、床面から上方に突出する中柱受部材の突出量を少なくして中柱受部材が人や車両の通行の邪魔になるのを防止することができる。
図1および図2は本発明の実施の形態に係るシャッター装置10を示し、図3は、シャッター装置10の中柱20に設けられた中柱側施錠装置30を示し、図4は、中柱20が固定されるとともに受側施錠装置50を有する中柱受部材60を示すものである。
図1,2に示すように、シャッター装置10は、建築物の開口部に左右に並べて複数設けられたシャッターカーテン15,15と、これらシャッターカーテン15,15同士の間に設けられるとともに、シャッターカーテン15,15を上下に案内するガイドレール16,16を左右に備えた中柱20と、当該中柱20の下端部が臨む床(土間面)に設けられるとともに、当該中柱20の下端部が着脱自在に接続される中柱受部材60と、当該中柱受部材60に前記中柱20の下端部を固定した状態に施錠する施錠装置(中柱側施錠装置30、受側施錠装置50)とを備えている。
特にこの例のシャッター装置は、建築物の入出口等の開口部に好適に設けられるもので、開口部の下側の床は、例えば、モルタルやコンクリートで形成された土間面となっている。さらに、この例において、建築物は、例えば、ガレージであり、車両を収容するものとなっている。そして、シャッター装置10の設置位置において、土間面上を車両が出入りするようになっている。
左右のシャッターカーテンの間には、中柱(方立)20が配置されている。中柱20は、左右にそれぞれ、上述のガイドレール16,16が備えられている。
そして、枠部材11の左右の縦枠部12,13のガイドレール16,16と、中柱20の左右のガイドレール16,16とに左右側部を案内されるように、左右のシャッターカーテン15,15が配置されている。
そして、巻取ドラム18の外周面には、シャッターカーテン15の上端部が固定され、巻取ドラム18が正転することによりシャッターカーテン15を巻き取って、シャッターカーテン15を上昇させてシャッターカーテン15を開放状態とするとともに、巻取ドラム18を逆転することによりシャッターカーテン15を下降させてシャッターカーテン15を閉塞状態とするようになっている。なお、シャッターカーテン15の最下端部、すなわち、最も下のスラット17の下には、シャッターカーテン15と同様に左右に延在する巾木17aが設けられている。
なお、中柱20の設置位置は、シャッターカーテン15の数や左右のシャッターカーテン15のサイズの違いによって異なることになるので、必ずしも、枠部材11の上横枠部14の左右の中央部に設けられる必要はない。例えば、3つ以上のシャッターカーテンが左右に並んで用いられる場合や、2つのシャッターカーテンでも左右で横幅の異なるシャッターカーテン15が用いられる場合には、枠部材11の中央部でない位置に中柱が配置される場合がある。
中柱側施錠装置30は、錠ケース31を備え、錠ケース31は、中柱20の下端部の建築物の内外方向の内側となる面に固定されている。そして、錠ケース31の側面には、サムターン32が回転自在に取り付けられている。
すなわち、ロックボルト33は、錠ケース31に出没自在に設けられ、カマ34は、ロックボルト下端部において、ロックボルト33の移動方向と、ほぼ直交する方向に出没自在に設けられている。
中柱受部材60は、例えば、アルミニウムやその合金もしくは硬質合成樹脂等で形成されるが、例えば、車両が乗り上げても壊れない強度を備えるものならば特に材質は限定されない。
また、土間面に固定される中柱受部材60に十分な底面積を確保するようになっている。
これら斜面部61,62の間の平面部64には、上述のように中柱20の下端部を嵌合する柱嵌合部63が外斜面部62に隣接して形成され、受側施錠装置50が内斜面部61に隣接して形成されている。
また、中柱20の内外方向の内側を向く側面側には、中柱20の左右の中央部が凹んだ状態の凹部22が形成されている。それに対応して凹所65の内外方向の内側となる段差面に外側に向って突出する凸部69が形成されている。これら膨出部21および凹部22と、窪み67および凸部69とにより、中柱20と凹所65の位置合わせが可能となっている。
また、膨出部21および凹部22と、窪み67および凸部69とが係合することにより、中柱受部材60に対して、中柱20の下端部が左右に移動することが規制される。なお、中柱受部材60の凹所65の内外方向の内側と外側に形成された段差面により、中柱20の内外方向(前後方向)への移動が規制される。
したがって、中柱受部材60の凹所65は、中柱20の下端部が挿入されることにより、当該中柱20の下端部に嵌合し、当該中柱20の下端部の前後左右の水平方向に沿った移動を規制した状態に固定することになる。
そして、孔51の上面側に被係止板52が被せられた状態となることにより、孔51の上端の形状が被係止板52に形成された孔53の形状に制限された状態となる。
これにより、被係止板52の孔53より左側の部分は、被係止板52の下側が空間となっており、後述のようにカマ34を挿入可能となっている。
そして、中柱受部材60の孔51に挿入されたロックボルト33の先端部から左側に突出するカマ34は、左側に向って長く延びる孔51内で左側に突出する。そして、左側に突出したカマ34は、中柱受部材60の孔51の一部を塞いだ状態の被係止板52の下側に入り込む。そして、カマ34は、被係止板52に上方への移動を規制された状態に係止されることになる。
すなわち、施錠装置は、中柱20の下端部に移動可能に設けられ、中柱20の下端部から孔51内に突出させられて当該孔51内に挿入されるとともに、前記被係止部材としての被係止板52の下側に入り込まされることで、被係止板52により上方への移動を規制される係止部材としてのカマ34を備えている。
すなわち、中柱受部材60は、前記床としての土間面に埋設されることなく、土間面上に取り付けられているが、その高さが低いものとされている。
また、サムターン32を逆転させた場合には、ロックボルト33内にカマ34が収容された状態となるので、ロックボルト33を孔51から抜くことができる。
なお、貫通孔68,68の上部には、貫通孔68,68の下部より広い径の座ぐりが形成され、コンクリートアンカーねじ70の頭部が入り込んで中柱受部材60の上面に出ないようになっている。また、貫通孔68,68は、左右対称に配置されるとともに、内外対称に配置されており、柱嵌合部63の凹所65の底面部分の左右の貫通孔68,68は、内外の中央となる中心線上にほぼ配置されている。
また、これら位置出し溝81,82,83は、中柱受部材60の表面構造に対応して上下方向に曲がって形成されるが、平面視した場合にそれぞれ1つの直線と完全に重なるように形成されている。
第2の位置出し溝82は、柱嵌合部63の凹所65の底面に形成されており、内外方向の中央、すなわち、左右に延在する中心線上に配置されている。なお、第2の位置出し溝82も貫通孔68,68により分断された状態となっているが、一直線上に配置されている。
したがって、第1の位置出し溝81と、第2の位置出し溝82および第3の位置出し溝83とが直交して配置され、第2の位置出し溝82と第3の位置出し溝83とが平行に配置されている。
なお、第2の位置出し溝82は、後述の図7および図8に示す変形例となるシャッター装置10で用いられるようになっている。この実施形態の図1および図2に示すシャッター装置10は、建築物の開口部が形成された壁の外側から取り付けられる外部付け用タイプとなっているのに対して、図7および図8に示すシャッター装置10は、建築物の開口部が形成される壁の内側から取り付けられる内部付け用タイプとなっている。
以上のように、中柱受部材60には、床面(土間面)上に設置される際の位置合わせ用に位置出し溝81,82,83が形成されている。そして、位置出し溝81,82,83の少なくとも一部は、中柱受部材60を床面上に設置した際に、シャッター装置10の左右端部の所定位置間を結ぶ線分に平面視して一致する位置に形成されていることになる。
ここで、まず、左右の縦枠部12,13どうしの間の距離を測り、これらの間の中心位置を出して、この中心位置に内外方向に沿って墨だしを行う。なお、仕上げ面である土間面上に墨で印をつけてしまうと消すのが困難になるので、簡単に消去できる塗料や染料等を用いることが好ましい。また、より簡易には、定規と鉛筆を用いて、鉛筆により上述の
中心位置を書くものとしてもよい。なお、中心位置を出す際に、枠部材11の上横枠部14の中柱20の上端部の取り付け位置の中央から下げ振りを垂らして、下げ振りの錘の位置を中心位置としてもよい。
次に、水糸に中柱受部材60の第3の位置出し溝83の位置を合わせる。
これにより、中柱受部材60を極めて精度高く、かつ、極めて容易に位置決めすることができる。
そして、中柱受部材60の土間面への固定は、上述のコンクリートアンカーねじ70を用いて容易に十分な強度で設置することができる。
ところで、前記孔51は、被係止板52の孔53と重なって中柱側施錠装置30のロックボルト33が挿入されるため、中柱20が取り付けられていない場合には、上方に開放した状態となり、塵芥や土砂が入り込むことが可能な構成となってしまう。
この孔51に塵芥や土砂が詰まってしまうと、ロックボルト33を挿入できなくなり、中柱20を中柱受部材60に施錠して固定することができなくなってしまう。
また、孔51内に棒をいれて、水抜き孔55から塵芥や土砂を押し出すこともできる。
これにより、孔51が詰まることで上述のように中柱受部材60に中柱20を施錠できない状態となるのを防止することができる。
特に、第2の位置出し溝82および第3の位置出し溝83は、先に設置される枠部材11の左右の所定位置間に水糸を張った場合に一致する位置に形成されているので、さらに位置合わせが容易となる。
この場合に、床面上に中柱受部材60を設置する場合よりも、手間が増えることになるが、従来より中柱受部材60の上下厚みが薄いことから、コンクリートをはつる深さが浅いので、従来よりも容易に中柱受部材60を設置することができる。特に、コンクリート等からなる土間面をはつって形成された穴内に中柱受部材60を固定する際に鉄筋等に固定するのではなく、上述の実施形態と同様にコンクリートアンカーねじ70で床に固定するものとすれば、中柱受部材60の上下厚みが薄いことと合わせて鉄筋が露出するまでコンクリートをはつる必要がなく、さらに施工の手間を簡略化することができる。
また、床のコンクリート硬化後に中柱受部材60を床に埋設するものとしても、位置合わせの際に、例えば、水糸と位置出し溝81,82,83とを合わせる構成とすれば、位置合わせを容易かつ正確に行うことができる。
図1、図2に示す上述の実施形態のシャッター装置10が建築物の開口部が形成される壁の室外側から取り付けられるのに対して、図7、図8に示す変形例のシャッター装置10は、シャッター装置10が設けられる建築物の開口部が形成される壁に室内側から取り付けられるものである。変形例のシャッター装置10におけるその他の構成は、上述の実施形態と同様であり、特に、変形例の中柱受部材60は、図3〜図6に示す上記実施形態の中柱受部材60と同様の構成となっている。
さらに、本発明では、図1および図2に示す外部付け用シャッター装置10と、図7および図8に示す内部付け用シャッター装置10とで、同一の形状、すなわち、同じ製品としての中柱受部材60を共通に用いることができる。但し、上述のように変形例においては、左右の縦枠部12,13のガイドレール16,16の内外方向の内側を向く側面90a,90a(図8に図示)間を繋ぐ直線上に第2の位置出し溝82が配置されるものとなっている。
15 シャッターカーテン
16 ガイドレール
20 中柱
30 中柱側施錠装置
33 ロックボルト
34 カマ(係止部材)
50 受側施錠装置
51 孔
52 被係止板(被係止部材)
60 中柱受部材
Claims (2)
- 建築物の開口部に左右に並べて複数設けられたシャッターカーテンと、
これらシャッターカーテン同士の間に設けられるとともに、シャッターカーテンを上下に案内するガイドレールを左右に備えた中柱と、
当該中柱の下端部が臨む床面上に設けられるとともに、当該中柱の下端部が着脱自在に接続される中柱受部材と、
当該中柱受部材に前記中柱の下端部を固定した状態に施錠する施錠装置とを備え、
前記施錠装置は、前記中柱受部材に設けられた孔および当該孔の一部を塞ぐ位置に設けられた被係止部材と、前記中柱の下端部に移動可能に設けられ、前記中柱の下端部から前記孔内に突出させられて当該孔内に挿入されるとともに、前記被係止部材の下側に入り込まされることで、被係止部材により上方への移動を規制される係止部材とを備えており、
前記中柱受部材には、前記シャッターカーテンの下端部が挿入される切欠部が形成されていることを特徴とするシャッター装置。 - 前記中柱は、その上端部が枠部材の上横枠部の下部に緩く嵌合されることにより当該上横枠部材に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のシャッター装置。
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JP2007227101A JP5106011B2 (ja) | 2007-08-31 | 2007-08-31 | シャッター装置 |
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JP4290592B2 (ja) * | 2004-03-23 | 2009-07-08 | 文化シヤッター株式会社 | シャッタ用中柱 |
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2007
- 2007-08-31 JP JP2007227101A patent/JP5106011B2/ja active Active
Also Published As
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JP2009057770A (ja) | 2009-03-19 |
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