JP5105581B2 - 含フッ素化合物及びその製造方法、含フッ素重合体、有機薄膜、並びに、有機薄膜素子 - Google Patents
含フッ素化合物及びその製造方法、含フッ素重合体、有機薄膜、並びに、有機薄膜素子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5105581B2 JP5105581B2 JP2007042517A JP2007042517A JP5105581B2 JP 5105581 B2 JP5105581 B2 JP 5105581B2 JP 2007042517 A JP2007042517 A JP 2007042517A JP 2007042517 A JP2007042517 A JP 2007042517A JP 5105581 B2 JP5105581 B2 JP 5105581B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- ring
- substituted
- alkyl
- halogens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 *C(c1c-2[n]cc1)(c1c-2[n]cc1)N Chemical compound *C(c1c-2[n]cc1)(c1c-2[n]cc1)N 0.000 description 5
Images
Landscapes
- Thin Film Transistor (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
- Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
- Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
Description
[式(I)中、Ar1及びAr2は各々独立に、炭素数10以上の芳香族炭化水素基又は炭素数4以上の複素環基を示し、R1は、水素原子又は1価の置換基を示し、R2及びR3は各々独立に、1価の置換基を示し、s1及びt1は各々独立に、0以上の整数を示す。但し、s1が2以上の場合、複数存在するR2は同一でも異なっていてもよく、t1が2以上の場合、複数存在するR3は同一でも異なっていてもよい。]
[式(III)中、Ar1及びAr2は各々独立に、炭素数10以上の芳香族炭化水素基又は炭素数4以上の複素環基を示し、R1は、水素原子又は1価の置換基を示し、R2及びR3は各々独立に、1価の置換基を示し、s2及びt2は各々独立に、0以上の整数を示す。但し、s2が2以上の場合、複数存在するR2は同一でも異なっていてもよく、t2が2以上の場合、複数存在するR3は同一でも異なっていてもよい。]
[式(VII)中、Ar1及びAr2は各々独立に、炭素数10以上の芳香族炭化水素基又は炭素数4以上の複素環基を示し、R2及びR3は各々独立に、1価の置換基を示し、X及びYは、各々独立にアルキルチオ基を示すか、或いは、X及びYのアルキルチオ基のアルキル部分が連結してなるアルキレンジチオ基、又は、X及びYが一体となって、結合する炭素原子とともに形成するチオカルボニル基を示し、s1及びt1は各々独立に、0以上の整数を示す。但し、s1が2以上の場合、複数存在するR2は同一でも異なっていてもよく、t1が2以上の場合、複数存在するR3は同一でも異なっていてもよい。]
[式(I)中、Ar1及びAr2は各々独立に、炭素数10以上の芳香族炭化水素基又は炭素数4以上の複素環基を示し、R1は、水素原子又は1価の置換基を示し、R2及びR3は各々独立に、1価の置換基を示し、s1及びt1は各々独立に、0以上の整数を示す。但し、s1が2以上の場合、複数存在するR2は同一でも異なっていてもよく、t1が2以上の場合、複数存在するR3は同一でも異なっていてもよい。]
[式(II)中、R1は、水素原子又は1価の置換基を示し、R2及びR3は各々独立に、1価の置換基を示し、Z1及びZ2は各々独立に、下記式(i)〜(viii)で表される基のいずれかを示し、u1及びv1は各々独立に、0〜2の整数を示す。但し、u1が2の場合、複数存在するR2は同一でも異なっていてもよく、v1が2の場合、複数存在するR3は同一でも異なっていてもよい。また、R4及びR5は各々独立に、水素原子又は1価の置換基を示す。更に、下記式(viii)で表される基は左右反転していてもよい。]
[式(III)中、Ar1及びAr2は各々独立に、炭素数10以上の芳香族炭化水素基又は炭素数4以上の複素環基を示し、R1は、水素原子又は1価の置換基を示し、R2及びR3は各々独立に、1価の置換基を示し、s2及びt2は各々独立に、0以上の整数を示す。但し、s2が2以上の場合、複数存在するR2は同一でも異なっていてもよく、t2が2以上の場合、複数存在するR3は同一でも異なっていてもよい。]
[式(IV)中、R1は、水素原子又は1価の置換基を示し、R2及びR3は各々独立に、1価の置換基を示し、Z1及びZ2は各々独立に、下記式(i)〜(viii)で表される基のいずれかを示し、u2及びv2は各々独立に、0又は1を示す。但し、R4及びR5は各々独立に、水素原子又は1価の置換基を示す。また、下記式(viii)で表される基は左右反転していてもよい。]
[式(VIIa)中、Ar1及びAr2は各々独立に、炭素数10以上の芳香族炭化水素基又は炭素数4以上の複素環基を示し、R2及びR3は各々独立に、1価の置換基を示し、Vは水酸基又は1価の置換基を示し、s1及びt1は各々独立に、0以上の整数を示す。但し、s1が2以上の場合、複数存在するR2は同一でも異なっていてもよく、t1が2以上の場合、複数存在するR3は同一でも異なっていてもよい。]
[式(VII)中、Ar1及びAr2は各々独立に、炭素数10以上の芳香族炭化水素基又は炭素数4以上の複素環基を示し、R2及びR3は各々独立に、1価の置換基を示し、X及びYは、各々独立にアルキルチオ基を示すか、或いは、X及びYのアルキルチオ基のアルキル部分が連結してなるアルキレンジチオ基、又は、X及びYが一体となって、結合する炭素原子とともに形成するチオカルボニル基を示し、s1及びt1は各々独立に、0以上の整数を示す。但し、s1が2以上の場合、複数存在するR2は同一でも異なっていてもよく、t1が2以上の場合、複数存在するR3は同一でも異なっていてもよい。]
R20R21R22R23N+H2F3 − ・・・(XI)
R24R25R26R27P+H2F3 − ・・・(XII)
ド、ポリビニルアルコール、ポリビニルフェノール、有機ガラス等が挙げられる。低電圧化の観点から、誘電率の高い材料の方が好ましい。
核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、JEOL(日本電子株式会社)製の商品名JMN−270(1H測定時270MHz)、又は同社製の商品名JMNLA−600(19F測定時600MHz)を用いて測定した。ケミカルシフトは百万分率(ppm)で表している。内部標準0ppmには、テトラメチルシラン(TMS)を用いた。結合定数(J)は、ヘルツで示しており、略号s、d、t、q、m及びbrは、それぞれ、一重線(singlet)、二重線(doublet)、三重線(triplet)、四重線(quartet)、多重線(multiplet)及び広幅線(broad)を表す。また、質量分析(MS)は、株式会社島津製作所製のGCMS−QP5050A(商品名)を用い、電子イオン化(EI)法、直接試料導入(DI)法により測定した。カラムクロマトグラフィー分離におけるシリカゲルは、関東化学株式会社製の商品名Silicagel 60N(40〜50μm)を用いた。全ての化学物質は、試薬級であり、和光純薬工業株式会社、東京化成工業株式会社、関東化学株式会社、ナカライテスク株式会社、シグマアルドリッチジャパン株式会社、又はダイキン化成品株式会社より購入した。また、サイクリックボルタンメトリーは、BAS社製の装置を使用し、作用電極としてBAS社製Pt電極、対電極としてPt線、参照電極としてAg線を用いて測定した。この測定時の掃引速度は100mV/sec、走査電位領域は−2.8V〜1.6Vであった。還元電位及び酸化電位の測定は、化合物1×10−3mol/L、及び、支持電解質としてのテトラブチルアンモニウムヘキサフルオロフォスフェート(TBAPF6)0.1mol/Lをモノフルオロベンゼン溶媒に完全に溶解したものを用いて行った。また、X線構造解析(XRD)は、Rigaku RAXIS−RAPID imaging plate diffractometerを用いて行った。
<化合物(78)の合成>
出発原料である4H−シクロペンタ[2,1−b:3,4−b’]ジチオフェン−4−オン(化合物(77))は、Brzezinski, J. Z.; Reynolds, J. R. Synthesis 2002, 8, 1053-1056.の記載を参照して合成した。この化合物(77)を用い、Ong,B.S. Tetrahedron Lett. 1980, 21, 4225-4228.の記載を参照して、下記化合物(78)を合成した。すなわち、下記反応式(c)に従い、化合物(77)を出発原料として、これをジチオケタール化することにより、化合物(78)を合成した。
<化合物Aの合成>
加熱乾燥した二つ口フラスコにN−ブロモスクシンイミド(489mg、2.75mmol)を入れて窒素置換した後、ジクロロメタン(4mL)を加えた。この溶液を−78℃に冷却し、フッ化水素−ピリジン(フッ化水素含有量60〜70%、シグマアルドリッチジャパン社より購入)(1mL)を滴下した。−78℃で30分撹拌した後、上記化合物(78)105mg(0.39mmol)のジクロロメタン溶液(4mL)を滴下した。−78℃で3時間撹拌した後、氷浴で0℃まで昇温し、さらに1時間撹拌した。得られた反応液を0℃のヘキサンで希釈した後、ベーシックアルミナカラムを通した。次いで、減圧濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(hexane)で精製を行い、目的物である黄色固体の化合物A(83mg、収率57%)を得た。得られた化合物Aの分析結果及び化学式は以下の通りである。
TLC Rf = 0.6 (hexane :diethylether = 3 : 1) : 1HNMR (270 MHz, CDCl3) : δ 7.10(s, 2H) : GC-MS (EI): m/z = 372 (M+).
<化合物Bの合成>
加熱乾燥したナスフラスコに化合物A(446mg、1.20mmol)、テトラヒドロフラン(2.5mL)を入れた。次いで、窒素置換し、−78℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(1.6M、0.81mL、1.3mmol)を加えて反応させた。1時間後、室温まで昇温させた。次に、水を加え、酢酸エチルで有機相を抽出した後、その有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させた。次いで、減圧濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(hexane)で精製を行い、目的物である緑色液体の化合物B(246mg、収率70%)を得た。得られた化合物Bの分析結果及び化学式は以下の通りである。
TLC Rf = 0.6 (hexane) : GC-MS(EI) : m/z = 294 (M+).
<化合物Cの合成>
加熱乾燥したナスフラスコに化合物A(351mg、0.94mmol)、テトラヒドロフラン(10mL)を入れた。これを氷浴で0℃に冷却し、水素化リチウムアルミニウム(219mg、5.77mmol)を加えた後、室温で反応させた。4時間後、水(220mg)、2規定の水酸化ナトリウム水溶液(220mg)、及び、水(660mg)をこの順に加えた。得られた混合物を室温で撹拌した後、セライトろ過し、減圧濃縮した。その後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(hexane)で精製することにより、目的物である白色固体の化合物C(191mg、収率95%)を得た。得られた化合物Cの分析結果及び化学式は以下の通りである。また、得られた化合物Cについて、サイクリックボルタンメトリー(CV)法で測定した酸化電位は0.99V、還元電位は−2.42Vであった。更に、得られた化合物Cの吸収スペクトルのピーク波長は359nmであった。
TLC Rf = 0.4 (hexane) : 1HNMR (270 MHz, CDCl3) : δ 7.16 (d, 2H, J = 5.0 Hz), 7.08(d, 2H, J =5.0 Hz) : GC-MS (EI) : m/z = 214 (M+).
<化合物Dの合成>
加熱乾燥したナスフラスコに化合物C(40mg、0.19mmol)、テトラヒドロフラン(2.0mL)を入れた。次いで、窒素置換し、−78℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(1.6M、0.13mL、0.21mmol)を加えて反応させた。1時間後、−78℃で塩化トリブチルスズ(100mg、0.307mmol)を加え、室温まで昇温させた。12時間後、水を加え、ジクロロメタンで有機相を抽出した。この有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧濃縮した。その後、アルミナカラム(hexane)で精製を行い、目的物である淡黄色液体の化合物D(70mg、収率75%)を得た。得られた化合物Dの分析結果及び化学式は以下の通りである。
TLC Rf = 0.6 (hexane) : GC-MS(DI) : m/z = 504 (M+).
<化合物Eの合成>
加熱乾燥した蓋付き試験管に化合物A(125mg、0.336mmol)、2−トリブチルスタニルチオフェン(423mg、1.13mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(51mg、0.0441mmol)、及び、トルエン(3mL)を入れた後、窒素置換し、120℃で反応させた。15時間後、放冷し、セライト濾過した後、減圧濃縮した。その後、アルミナカラム(hexane)で精製を行い、目的物である赤橙色固体の化合物E(71mg、収率56%)を得た。得られた化合物Eの分析結果及び化学式は以下の通りである。また、得られた化合物Eについて、CV法で測定した酸化電位は0.57V、還元電位は−2.03Vであった。更に、得られた化合物Eの吸収スペクトルのピーク波長は433nmであった。
TLC Rf = 0.2 (hexane) : 1HNMR(270 MHz, CDCl3):δ 7.02 (dd, 2H, J = 5.0, 3.6 Hz), 7.16 (s, 2H),7.18 (t, 2H, J = 3.6, 1.0 Hz),7.25 (t, 2H, J = 5.0, 1.0 Hz) : GC
-MS (EI): m/z = 378 (M+).
<化合物Fの合成>
加熱乾燥した蓋付き試験管に化合物A(130mg、0.349mmol)、2−トリブチルスタニル−5−パーフルオロヘキシルチオフェン(672mg、0.972mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(40mg、0.0346mmol)、及び、トルエン(3mL)を入れた後、窒素置換し、13時間還流させた。次いで、セライト濾過後、減圧濃縮した。その後、アルミナカラム(hexane)で精製を行い、目的物である橙色固体の化合物F(131mg、収率38%)を得た。得られた化合物Fの分析結果及び化学式は以下の通りである。また、得られた化合物Fについて、CV法で測定した酸化電位は0.88V、還元電位は−1.95Vであった。更に、得られた化合物Fの吸収スペクトルのピーク波長は433nmであった。
TLC Rf = 0.5 (hexane) : 1HNMR (270 MHz,acetone-d6): δ 7.66 (s, 2H), 7.65 (d, 2H, J = 4.3 Hz),7.54 (d, 2H,J = 4.3 Hz) : MS (MALDI-TOF, 1,8,9-trihydroxyanthracene matrix) m/z= 1018.5 (M+,Calcd 1014.6).
得られた化合物FについてX線構造解析を行い、隣り合うチオフェン環同士の二面角を測定したところ、中央のビチオフェン部分のチオフェン環同士のなす二面角は約6度、中央のビチオフェン部分のチオフェン環と両端のチオフェン環とのなす二面角は約8度と、ほぼ平面であった(図10参照)。また、結晶中で、化合物Fは均一なスタック構造をとっていることが確認された(図11参照)。
<重合体Gの合成>
加熱乾燥した蓋付き試験管に化合物B(26mg、0.089mmol)、化合物C(70mg、0.14mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(25mg、0.022mmol)、及び、トルエン(1.8mL)を入れた後、窒素置換し、120℃で反応させた。14時間後、放冷し、セライト濾過した後、減圧濃縮した。その後、アルミナカラム(hexane)で精製し、目的物である黄橙色固体の重合体G(15mg、収率40%)を得た。得られた重合体Gの分析結果及び化学式は以下の通りである。また、得られた重合体Gについて、CV法で測定した酸化電位は0.66V、還元電位は−2.08Vであった。更に、得られた重合体Gの吸収スペクトルのピーク波長は435nmであった。
TLC Rf = 0.4 (hexane : CH2Cl2= 4 :1) : 1H NMR(270 MHz, CDCl3):δ 7.22 (d, 2H, J = 4.9Hz), 7.15(s, 2H), 7.11 (d, 2H, J = 4.9 Hz) : GC-MS (DI): m/z = 426 (M+).
<重合体Hの合成>
加熱乾燥した蓋付き試験管に化合物A(172mg、0.462mmol)、化合物D(516mg、1.03mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(73mg、0.063mmol)、及び、トルエン(10mL)を入れた後、窒素置換し、120℃で反応させた。10時間後、放冷し、析出した固体を濾取した後、その固体をアセトン、ヘキサン、及びメタノールで洗浄した。その後、昇華精製し、目的物である茶色固体の重合体H(95mg、42%)を得た。得られた重合体Hの分析結果及び化学式は以下の通りである。また、得られた重合体Hの吸収スペクトルのピーク波長は488nmであった。
GC-MS (DI): m/z = 638 (M+).
<重合体Jの合成>
窒素置換した50mlシュレンク型フラスコに、2,7−ビス(トリメチルスタニル)−9,9−ジオクチルフルオレン(0.13mmol)、化合物A(0.11mmol)、及び、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.97μmol)を入れ、DMF(ジメチルホルムアミド)を3ml加えて150℃まで昇温し、24時間撹拌した。続いて、THF(テトラヒドロフラン)を2ml加え、さらに48時間撹拌した。次いで、室温まで冷却した後、メタノールと水とを質量比1:1で混合した混合液50mlで再沈殿させることにより、目的物である茶色固体の重合体J(50mg、77%)を得た。得られた重合体Jのポリスチレン換算の数平均分子量は4.4×103であった。また、得られた重合体Jの化学式は以下の通りである。得られた重合体Jは、薄膜状にした際の吸収スペクトルのピーク波長が364nmであった。
<化合物Kの合成>
加熱乾燥した蓋付き試験管に化合物(77)(96mg、0.499mmol)、ヒドラジン一水和物(268mg、5.35mmol)、水酸化カリウム(294mg、5.249mmol)、エチレングリコール(5mL)を入れた後、室温から190℃まで徐々に加熱した後、190℃で13時間還流させた。次いで室温まで冷却した後、水を加え、エーテルで有機相を抽出した。この有機相を水及び飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧濃縮した。その後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(hexane:ethyl acetate=10:1)で精製することにより、目的物である白色固体の化合物K(59mg、収率66%)を得た。得られた化合物Kの分析結果及び化学式は以下の通りである。また、得られた化合物Kについて、CV法で測定した酸化電位は0.68V、還元電位は−2.88Vであった。更に、得られた化合物Kの吸収スペクトルのピーク波長は310nmであった。
TLC Rf = 0.7 (hexane : CH2Cl2= 2 :1) : 1H NMR (270 MHz, CDCl3): δ 7.17 (d, 2H, J = 4.8Hz), 7.09 (d, 2H, J = 4.8 Hz), 3.54 (s, 2H) : GC-MS (EI) : m/z = 178 (M+).
<有機薄膜素子1の作製及びトランジスタ特性の評価>
ゲート電極となる高濃度にドープされたn−型シリコン基板の表面上に、熱酸化により絶縁層となるシリコン酸化膜を300nm形成した基板を用意した。この基板を、Aldrich社製のHexamethyldisilazane(HMDS)に50℃で7時間浸漬し、シリコン酸化膜表面を処理した。次に、この表面処理した基板上に、真空蒸着法により、基板温度90℃、堆積速度2.0Å/secの条件で、化合物Fの有機薄膜を15nmの膜厚で堆積させた。この有機薄膜の上に、シャドウマスクを通してAuを30nmの厚さで蒸着し、チャネル幅5.5mm、チャネル長100μmのソース電極及びドレイン電極を形成して、有機薄膜素子1を作製した。得られた有機薄膜素子1について、真空中でゲート電圧VG、ソース−ドレイン間電圧VSDを変化させてトランジスタ特性を測定したところ、良好なId−Vg特性が得られ、Vg=100V、Vd=100Vにおいてドレイン電流Id=7.3×10−6Aの電流が流れた。また、このときの移動度は1.8×10−2cm2/Vsであり、電流がオンするしきい値電圧はVth=64Vであった。このことから、化合物Fを用いた有機薄膜素子1は、n型有機トランジスタとして有効に機能することが確認された。
<有機薄膜素子2の作製及び有機薄膜トランジスタ特性の評価>
重合体Jを0.008g秤量し、ジクロロベンゼンを加えて2gとし、塗布液を調製する。上記実施例10と同様にして、表面処理した電極付き基板上に、上記の重合体Jの塗布液をスピンコート法により塗布する。これにより、基板上に重合体Jを含む有機薄膜を膜厚700nmで形成し、有機薄膜素子2を作製する。得られる有機薄膜素子2は、真空中でゲート電圧VG、ソース−ドレイン間電圧VSDを変化させてトランジスタ特性を測定することにより良好なIsd−Vg特性が得られ、n型有機トランジスタとして有効に機能する。
<化合物(80)の合成>
出発原料である2,2−ジ−(3−チエニル)−1,3−ジオキソラン(化合物(79))は、Lucas, P.; El Mehdi, N.; Ho, H. A.; Belanger, D.; Breau, L.Synthesis2000, 9, 1253-1258.の記載を参照して合成した。この化合物(79)を用い、Zotti, G.; Zecchin, S.; Schiavon, G.; Vercelli, B. Chem. Mater.2004,16, 3667-3676.の記載を参照して、下記化合物(80)を合成した。すなわち、下記反応式(d)に従い、化合物(79)を出発原料として、これをモノブロモ化することにより、化合物(80)を合成した。
加熱乾燥した蓋付き試験管に化合物(80)(600mg、1.90mmol)、銅粉末(777mg、12.2mmol)、ヨウ化パーフルオロヘキサン(1.11g、2.48mmol)、及び、ジメチルスルホキシド(20mL)を入れた後、窒素置換し、115℃で反応させた。12時間後、放冷し、水を加えてセライト濾過した。その後、酢酸エチルで有機相を抽出し、この有機相を水で洗い、減圧濃縮した。次いで、減圧濃縮した有機相をテトラヒドロフラン(15mL)に溶かし、12規定の塩酸(4mL)を加えて室温で反応させた。10時間後、水を加えて酢酸エチルで有機相を抽出し、この有機相を水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧濃縮した。その後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(hexane)で精製を行い、目的物である赤色固体の化合物L(264mg、収率37%)を得た。得られた化合物Lの分析結果及び化学式は以下の通りである。
TLC Rf = 0.1 (hexane) : 1HNMR(270 MHz, CDCl3):δ 7.33 (s, 1H), 7.21 (d, 1H, J = 4.9 Hz), 7.07(d, 1H, J = 4.9 Hz) : GC-MS(EI): m/z = 510 (M+).
ナスフラスコに化合物L(131mg、0.256mmol)、三フッ化ホウ素−酢酸錯体(140mg、0.745mmol)、1,2−エタンジチオール(66mg、0.701mmol)、及び、クロロホルム(4mL)を入れ、室温で反応させた。9時間後、水を加えてジクロロメタンで有機相を抽出した。この有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧濃縮した。その後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(hexane:CH2Cl2=5:1)で精製を行い、目的物である淡黄色固体の化合物M(143mg、収率96%)を得た。得られた化合物Mの分析結果及び化学式は以下の通りである。
TLC Rf = 0.2(hexane):1HNMR(270 MHz, CDCl3):δ 7.40 (s, 1H), 7.29 (d, 1H, J = 4.9 Hz), 7.10 (d,1H, J = 4.9 Hz):GC-MS (DI) :m/z = 586 (M+).
<化合物Nの合成>
加熱乾燥した二つ口フラスコにN−ブロモスクシンイミド(793mg、4.46mmol)を入れて窒素置換した後、ジクロロメタン(10mL)を加えた。この反応溶液を−78℃に冷却し、フッ化水素−ピリジン(フッ化水素含有量60〜70%、シグマアルドリッチジャパン社より購入)(2.4mL)を滴下した。−78℃で30分撹拌した後、化合物M(579mg、0.987mmol)のジクロロメタン溶液(10mL)を滴下した。−78℃で5時間撹拌した後、氷浴で0℃まで昇温し、さらに1時間撹拌した。得られた反応液を0℃のヘキサンで希釈した後、ベーシックアルミナカラムを通した。次いで、減圧濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(hexane)で精製を行い、目的物である黄色固体の化合物N(223mg、収率37%)を得た。得られた化合物Nの分析結果及び化学式は以下の通りである。
TLC Rf = 0.8 (hexane):1HNMR(270 MHz, CDCl3):δ 7.41 (s, 1H), 7.16 (s, 1H) : GC-MS (EI): m/z =611 (M+).
<化合物Oの合成>
加熱乾燥した蓋付き試験管に化合物B(129mg、0.448mmol)、銅粉末(152mg、2.39mmol)、ヨウ化パーフルオロヘキサン(490mg、1.10mmol)、及び、DMSO(3mL)を入れた後、窒素置換し、125℃で反応させた。11時間後、放冷し、水を加えてセライト濾過した後、酢酸エチルで有機相を抽出し、この有機相を水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮した。減圧濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(hexane)で精製を行い、目的物である黄色固体の化合物O(168mg、収率61%)を得た。得られた化合物Oの分析結果及び化学式は以下の通りである。
TLC Rf = 0.5 (hexane) : 1HNMR(270 MHz, CDCl3):δ 7.42 (s, 1H), 7.32 (d, 1H, J = 5.0 Hz), 7.14(d, 1H, J = 5.0 Hz) : GC-MS(EI): m/z = 532 (M+).
<化合物Pの合成>
加熱乾燥したナスフラスコに化合物O(182mg、0.342mmol)、テトラヒドロフラン(4mL)を入れた。次いで、窒素置換し、−78℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(1.6M、0.44mL、0.70mmol)を加えて反応させた。1時間後、−78℃で塩化トリブチルスズ(222mg、0.68mmol)を加え、室温まで昇温させた。30分後、水を加え、酢酸エチルで有機相を抽出した。この有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧濃縮した。その後、アルミナカラム(hexane)で精製を行い、目的物である黄褐色固体の化合物P(204mg、収率34%)を得た。得られた化合物Pの分析結果及び化学式は以下の通りである。
TLC Rf = 0.9 (hexane) :1HNMR(270 MHz, CDCl3):δ 7.39 (s, 1H), 7.13 (s, 1H), 1.58 (m), 1.36(m), 1.15 (m), 0.91 (m) : GC-MS(DI) : m/z = 821 (M+).
<化合物Qの合成>
ナスフラスコに化合物O(117mg、0.220mmol)、[ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード]ベンゼン(138mg、0.321mmol)、ヨウ素(56mg、0.221mmol)、及び、四塩化炭素(4mL)を入れ、室温で反応させた。12時間後、1規定のチオ硫酸ナトリウム水溶液(10mL)を加え、ジクロロメタンで有機相を抽出した。この有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧濃縮した。その後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(hexane)で精製を行い、目的物である淡黄色固体の化合物Q(34mg、収率24%)を得た。得られた化合物Qの分析結果及び化学式は以下の通りである。
TLC Rf = 0.6(hexane):1HNMR(270 MHz, CDCl3):δ 7.41 (s, 1H), 7.32 (s, 1H):GC-MS (DI) : m/z =658 (M+).
<化合物Rの合成>
加熱乾燥したナスフラスコに化合物A(279mg、0.75mmol)、テトラヒドロフラン(8.0mL)を入れた。次いで、窒素置換し、−78℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(1.6M、0.6mL、0.96mmol)を加えて反応させた。2時間後、−78℃で塩化トリブチルスズ(271mg、0.83mmol)を加え、室温まで昇温させた。1時間後、水を加え、ジクロロメタンで有機相を抽出した。この有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧濃縮した。その後、アルミナカラム(hexane)で精製を行い、目的物である黄褐色液体の化合物R(204mg、収率34%)を得た。得られた化合物Rの分析結果及び化学式は以下の通りである。
TLC Rf = 0.8 (hexane) :1HNMR(270 MHz, CDCl3):δ 7.06 (s, 2H), 1.56 (m), 1.34 (m), 1.13 (m),0.90 (m) : GC-MS (DI) : m/z = 792(M+).
<重合体Sの合成>
加熱乾燥した蓋付き試験管に化合物P(69mg、0.084mmol)、化合物Q(30mg、0.046mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5mg、0.006mmol)、及び、トルエン(4mL)を入れた後、窒素置換し、36時間還流させた。次いで、セライト濾過した後、減圧濃縮した。その後、アルミナカラム(hexane)で精製を行い、目的物である赤橙色固体の重合体S(44mg、収率91%)を得た。得られた重合体Sの分析結果及び化学式は以下の通りである。また、得られた重合体Sについて、CV法で測定した酸化電位は0.98V、還元電位は−1.80Vであった。更に、得られた重合体Sの吸収スペクトルのピーク波長は443nmであった。
TLC Rf = 0.3 (hexane) : 1HNMR(270 MHz, THF-d8):δ 7.58 (s, 2H), 7.35 (s, 2H) : MS (MALDI-TOF,1,8,9-trihydroxyanthracenematrix) m/z = 1066.24 (M+, Calcd 1062.56).
<重合体Tの合成>
加熱乾燥した蓋付き試験管に化合物R(140mg、0.177mmol)、化合物N(252mg、0.412mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(46mg、0.040mmol)、及び、トルエン(10mL)を入れた後、窒素置換し、120℃で反応させた。16時間後、放冷し、析出した固体を濾取した後、その固体をアセトン、ヘキサン、及びメタノールで洗浄した。その後、昇華精製し、目的物である茶色固体の重合体T(95mg、収率42%)を得た。得られた重合体Tの分析結果及び化学式は以下の通りである。また、得られた重合体Tの吸収スペクトルのピーク波長は491nmであった。
MS (MALDI-TOF, 1,8,9-trihydroxyanthracenematrix) m/z = 1283.24 (M+,Calcd 1274.8).
<化合物Uの合成>
加熱乾燥した蓋付き試験管に化合物A(38mg、0.10mmol)、5−パーフルオロヘキシル−5’−トリブチルスタニルビチオフェン(275mg、0.356mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12mg、0.010mmol)、及び、トルエン(3.5mL)を入れた後、窒素置換し、120℃で反応させた。33時間後、放冷し、析出した固体を濾取した後、その固体をアセトン、ヘキサン、及びメタノールで洗浄した。その後、HPLC(THF)で精製し、目的物である茶色固体の化合物U(14mg、収率7%)を得た。得られた化合物Uの分析結果及び化学式は以下の通りである。また、得られた化合物Uについて、CV法で測定した酸化電位は0.56V、還元電位は−1.91Vであった。更に、得られた化合物Uの吸収スペクトルのピーク波長は475nmであった。
MS (MALDI-TOF, 1,8,9-trihydroxyanthracenematrix) m/z = 1181.95 (M+,Calcd 1178.82).
<有機薄膜素子3の作製及びトランジスタ特性の評価>
上記実施例10と同様にして、表面処理した電極付き基板上に、真空蒸着法により、基板温度90℃、堆積速度2.0Å/secの条件で、化合物Sの有機薄膜を15nmの膜厚で堆積させた。この有機薄膜の上に、シャドウマスクを通してAuを30nmの厚さで蒸着し、チャネル幅5.5mm、チャネル長100μmのソース電極及びドレイン電極を形成して、有機薄膜素子3を作製した。得られた有機薄膜素子3について、真空中でゲート電圧VG、ソース−ドレイン間電圧VSDを変化させてトランジスタ特性を測定したところ、良好なId−Vg特性が得られ、Vg=80V、Vd=100Vにおいてドレイン電流Id=5.0×10−4Aの電流が流れた。また、このときの移動度は1.44×10−3cm2/Vsであり、電流がオンするしきい値電圧はVth=53Vであった。このことから、化合物Sを用いた有機薄膜素子3は、n型有機トランジスタとして有効に機能することが確認された。
Claims (19)
- 下記一般式(II)で表される含フッ素化合物。
- 前記Z1及び前記Z2は、前記式(i)で表される基である、請求項1記載の含フッ素化合物。
- 前記R1は、フッ素原子である、請求項1又は2に記載の含フッ素化合物。
- 前記R 2 及びR 3 は、各々独立に、アルキル基、アルコキシ基、フルオロアルキル基、フルオロアルコキシ基、アリール基、又は複素環基である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の含フッ素化合物。
- 下記一般式(IV)で表される繰り返し単位を有する含フッ素重合体。
- 前記Z1及び前記Z2は、前記式(i)で表される基である、請求項5記載の含フッ素重合体。
- 前記Ar3は、下記一般式(VI)で表される基である、請求項7記載の含フッ素重合体。
- 前記Z3は、前記式(i)で表される基である、請求項8記載の含フッ素重合体。
- 前記R1は、フッ素原子である、請求項5〜9のうちのいずれか一項に記載の含フッ素重合体。
- 前記R 2 及びR 3 は、各々独立に、アルキル基、アルコキシ基、フルオロアルキル基、フルオロアルコキシ基、アリール基、又は複素環基である、請求項5〜10のいずれか一項に記載の含フッ素重合体。
- 請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の含フッ素化合物の製造方法であって、
下記一般式(VII−I)で表される化合物を、ハロニウムイオン発生剤の存在下でフッ化物イオン源と反応させる工程を含む、含フッ素化合物の製造方法。
- 前記フッ化物イオン源は、フッ化水素、フッ化水素とアミンとの錯体、フッ化水素とピリジンとの錯体、二水素三フッ化四級アンモニウム、及び、二水素三フッ化四級ホスホニウムからなる群より選択される少なくとも一種を含む、請求項12記載の含フッ素化合物の製造方法。
- 前記ハロニウムイオン発生剤は、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン、N−ブロモコハク酸イミド、N−ブロモアセトアミド、2,4,4,6−テトラブロモ−2,5−シクロヘキサジエノン、及び、N−ヨードコハク酸イミドからなる群より選択される少なくとも一種を含む、請求項12又は13記載の含フッ素化合物の製造方法。
- 請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の含フッ素化合物、及び/又は、請求項5〜11のうちのいずれか一項に記載の含フッ素重合体を含む、有機薄膜。
- 真空蒸着法、スピンコート法、インクジェット印刷法、ディスペンサー印刷法又はフレキソ印刷法により形成される、請求項15記載の有機薄膜。
- 請求項15又は16に記載の有機薄膜を備える、有機薄膜素子。
- 請求項15又は16に記載の有機薄膜を備える、有機薄膜トランジスタ。
- 請求項15又は16に記載の有機薄膜を備える、有機太陽電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007042517A JP5105581B2 (ja) | 2006-02-22 | 2007-02-22 | 含フッ素化合物及びその製造方法、含フッ素重合体、有機薄膜、並びに、有機薄膜素子 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006045768 | 2006-02-22 | ||
JP2006045768 | 2006-02-22 | ||
JP2006274250 | 2006-10-05 | ||
JP2006274250 | 2006-10-05 | ||
JP2007042517A JP5105581B2 (ja) | 2006-02-22 | 2007-02-22 | 含フッ素化合物及びその製造方法、含フッ素重合体、有機薄膜、並びに、有機薄膜素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008110957A JP2008110957A (ja) | 2008-05-15 |
JP5105581B2 true JP5105581B2 (ja) | 2012-12-26 |
Family
ID=39443689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007042517A Expired - Fee Related JP5105581B2 (ja) | 2006-02-22 | 2007-02-22 | 含フッ素化合物及びその製造方法、含フッ素重合体、有機薄膜、並びに、有機薄膜素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5105581B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140050702A (ko) * | 2011-08-22 | 2014-04-29 | 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 | 유기 박막 트랜지스터 |
KR101919194B1 (ko) | 2015-09-15 | 2018-11-15 | 주식회사 엘지화학 | 헤테로고리 화합물 및 이를 포함하는 유기 발광 소자 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002322173A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-08 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 有機化合物、半導体装置、有機el素子並びに表示装置 |
JP3898063B2 (ja) * | 2002-02-01 | 2007-03-28 | 凸版印刷株式会社 | 有機発光材料 |
JP2005235923A (ja) * | 2004-02-18 | 2005-09-02 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 有機薄膜トランジスタ及びその製造方法並びに有機薄膜デバイス |
-
2007
- 2007-02-22 JP JP2007042517A patent/JP5105581B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008110957A (ja) | 2008-05-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8158275B2 (en) | Fluorine-containing compound and method for producing same, fluorine-containing polymer, organic thin film, and organic thin film device | |
US8114956B2 (en) | Polymer having unit obtained by condensation of difluorocyclopentanedione ring and aromatic ring, organic thin film using the same, and organic thin film device | |
US8378338B2 (en) | Conjugated compound, nitrogenated condensed-ring compound, nitrogenated condensed-ring polymer, organic thin film, and organic thin film element | |
JP2008255097A (ja) | 含フッ素多環芳香族化合物、含フッ素重合体、有機薄膜及び有機薄膜素子 | |
JP4931118B2 (ja) | フッ素化シクロペンタン環と芳香環との縮合したユニットを含む重合体、並びにこれを用いた有機薄膜及び有機薄膜素子 | |
US20110213119A2 (en) | Fused ring compound, method for producing the same, polymer, organic thin film containing the compound and/or polymer, and organic thin film device and organic thin film transistor each comprising the organic thin film | |
WO2009102031A1 (ja) | 多環縮環化合物、多環縮環重合体及びこれらを含む有機薄膜 | |
WO2012070582A1 (ja) | 共役系化合物、並びにこれを用いた有機薄膜及び有機薄膜素子 | |
JP5426199B2 (ja) | 分岐型化合物、並びにこれを用いた有機薄膜及び有機薄膜素子 | |
WO2010104042A1 (ja) | 含フッ素重合体及びこれを用いた有機薄膜 | |
WO2010104131A1 (ja) | 共役系化合物、並びにこれを用いた有機薄膜及び有機薄膜素子 | |
JP5105581B2 (ja) | 含フッ素化合物及びその製造方法、含フッ素重合体、有機薄膜、並びに、有機薄膜素子 | |
JP5363771B2 (ja) | 含窒素縮合環化合物、含窒素縮合環重合体、有機薄膜及び有機薄膜素子 | |
JP5342852B2 (ja) | 共役系化合物、並びにこれを用いた有機薄膜及び有機薄膜素子 | |
WO2011102390A1 (ja) | 芳香族化合物、及びこれを用いた有機薄膜、並びにこの有機薄膜を備える有機薄膜素子 | |
WO2009101914A1 (ja) | 重合体、これを用いた有機薄膜及び有機薄膜素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20080416 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120710 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120905 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120925 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121001 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |