JP5105477B2 - 事故対策情報配信システム - Google Patents

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Description

本発明は、配電系統における地絡・短絡等の事故が発生した際の停電復旧処置、または、単なる巡視点検という作業時に、配電系統地図情報を含む事故対策情報を配信するための事故対策情報配信システムに関する。
今日、配電系統の事故復旧の迅速化などを図るため、配電系統についての発生事故情報は発生事故情報配信システムにより関係者に配信している。この発生事故情報配信システムに加え、配電系統の地絡・短絡等の事故点を容易に捜査し易くし、現地作業員がいち早く駆けつけて停電復旧処置を迅速に行うために地図情報を配信するシステムも併用されている。
これらのようなシステムに関する従来技術として、例えば、配電系統管理統括部門と作業員との双方で共通する配電系統地図を使用するように配電系統地図を一元管理し、作業員が最新の配電系統地図を使用して、停電復旧処置・巡視点検に対処する目的として、事故データが表記された配電系統地図データとともに事故情報を配信する発明(特許文献1,発明の名称「事故対策情報配信システム」)が開示されている。
特開2007−329984号公報(図1)
特許文献1のような事故対策情報配信システムにおいて、事故発生箇所を一般的な緯度・経度にて特定したいという要請がでてきた。しかしながら、現状蓄積された配電系統地図データ等は緯度・経度により座標位置を表していないため、事故発生箇所を緯度・経度で表すと配電系統地図データ上における事故発生箇所の特定が手作業になり、手間を要するという問題があった。作業を低減して使い勝手の向上が要望されている。
そこで、本発明はこれら課題を解決するためになされたものであり、その目的は、使い勝手における影響を可能な限り低くし、また、蓄積維持されている現行の配電系統地図データを有効活用できるようにしつつシステムの変更を最小限に留める事故対策情報配信システムを提供することにある。
総じて、経度・緯度による発生箇所を特定し、発生事故についての一または複数の配電系統地図および事故箋を配信できるようにして、必要な情報を迅速に取得できるようにした事故対策情報配信システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る事故対策情報配信システムは、
配電系統で発生した事故についての発生事故データをネットワークを介して送信する発生事故情報配信システムと、
配電系統データおよび地図データを区域別に分類して保存登録する配電系統・地図情報管理用データベースと、
一または複数の事故箋データおよび事故対策情報リストデータを登録する事故対策情報配信用データベースと、
配電系統・地図情報管理用データベースおよび事故対策情報配信用データベースが接続され、発生事故データを受信して各種処理を行う管理用コンピュータと、
ネットワークを介して管理用コンピュータにアクセスする端末装置と、
を備え、
発生事故情報配信システムから緯度・経度により事故点が特定される発生事故データを受信した管理用コンピュータは、
発生事故データにより特定される事故点付近を表した、緯度・経度を用いる公開地図データをインターネットのWebサイトから取得する手段と、
発生事故データにより特定される事故点付近を表した一または複数の配電系統データおよび地図データを配電系統・地図情報管理用データベースから読み出す手段と、
公開地図データと地図データとで位置合わせをして緯度・経度で表される事故点を地図データの事故点に変換する手段と、
これら一または複数の配電系統データおよび地図データを融合するとともに事故点を表して一または複数の配電系統地図データを生成する手段と、
生成した配電系統地図データをさらにネットワークを介して送信するための一または複数のファイル形式の配電系統地図データに変換生成して事故対策情報配信用データベースに保存する手段と、
発生事故データに基づいてネットワークを介して送信するための一または複数の表計算形式の事故箋データを生成して事故対策情報配信用データベースに保存する手段と、
一または複数の配電系統地図データおよび事故箋データをリスト化する事故対策情報リストデータを生成して事故対策情報配信用データベースに保存する手段と、
として機能し、
端末装置から管理用コンピュータへリクエストしたときに、管理用コンピュータは、
事故対策情報リストデータを事故対策情報配信用データベースから読み出して送信する手段として機能し、
事故対策情報リストにより端末装置から配電系統地図または事故箋が選択されてリクエストされたときに、管理用コンピュータは、
これら一または複数のファイル形式の配電系統地図データ、または、一または複数の事故箋データを送信する手段として機能し、
配電系統地図データ、または、事故箋データを受信した端末装置が事故箋または配電系統地図を表示または印刷する手段として機能することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る事故対策情報配信システムは、
請求項1記載の事故対策情報配信システムにおいて、
前記管理用コンピュータは、
配電系統・地図情報管理用データベースに登録された図面作成アプリケーションソフトウェア形式の配電系統データ及び地図データを読み出す手段と、
図面作成アプリケーションソフトウェアにより更新して最新の図面作成アプリケーションソフトウェア形式の配電系統データ及び地図データを配電系統・地図情報管理用データベースに登録する手段と、
として機能することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る事故対策情報配信システムは、
請求項1または請求項2記載の事故対策情報配信システムにおいて、
前記配電系統・地図情報管理用データベースは、作業手順データを登録し、
前記配電系統・地図情報管理用コンピュータは、
発生事故データに対応する作業手順データに基づいて作業手順図面データを作成する手段と、
この作業手順図面データを含むような配電系統地図データを生成する手段と、
として機能することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る事故対策情報配信システムは、
請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の事故対策情報配信システムにおいて、
ある端末装置に対して受け持ち区域を予め設定しておき、端末装置からリクエストされたときに予め設定されている受け持ち区域の一または複数の配電系統地図データが送信されることを特徴とする。
本発明によれば、使い勝手における影響を可能な限り低くし、また、蓄積維持されている現行の配電系統地図データを有効活用できるようにしつつシステムの変更を最小限に留める事故対策情報配信システムを提供することができる。
総じて、経度・緯度による発生箇所を特定し、発生事故についての一または複数の配電系統地図および事故箋を配信できるようにして、必要な情報を迅速に取得できるようにした事故対策情報配信システムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図に基づき説明する。図1は本形態の事故対策情報配信システムを説明するシステム図である。事故対策情報配信システム1は、図1に示すように、事故対策情報管理システム100、ネットワーク200、発生事故情報配信システム300、事故対策情報取得用クライアントシステム400,500,600を備えている。
事故対策情報管理システム100は、詳しくは、管理用コンピュータ110、配電系統・地図情報管理用データベース120、事故対策情報配信用データベース130を備えている。
管理用コンピュータ110は、ネットワーク200に接続されている。後述するような配電系統・地図情報についての処理や事故対策情報配信についての処理を行う。
配電系統・地図情報管理用データベース120は、管理用コンピュータ110と接続され、管理用コンピュータ110で生成した各種データを登録管理している。
事故対策情報配信用データベース130は、管理用コンピュータ110と接続され、管理用コンピュータ110で生成した各種データを登録管理している。
ここに配電系統・地図情報管理用データベース120で登録管理される各種データとは、配電系統の回路図である配電系統データ、配電系統の設置個所や地勢に係る地図データなどである。配電系統・地図情報管理用データベース120は特に配電系統データおよび地図データについては区域別に分類して保存登録している。
事故対策情報配信用データベース130は、一または複数の事故箋データおよび事故対策情報リストデータを保存登録する。そして、地図データと配電系統データとを組み合わせた配電系統地図データを一時的に保存登録する。
ネットワーク200は、公衆回線・LAN等を含むものであるが、少なくともいわゆるインターネットにより通信でき、Webファイルが送受信できるようになされているものであればよい。
発生事故情報配信システム300は、発生事故に係る情報が含まれる発生事故データを配信する。この発生事故データはネットワーク200を介して管理用コンピュータ110や事故対策情報取得用クライアントシステム400,500,600へ送られる。配信後の処理については後述する。
事故対策情報取得用クライアントシステム400,500,600は、ネットワーク200を介して遠隔地に設置されており、各種形態を採用することができる。
例えば、事故対策情報取得用クライアントシステム400は、図1で示すように単独の端末装置(例えば、ラップトップ型・デスクトップ型の通常のコンピュータ)410である。
また、事故対策情報取得用クライアントシステム500は、図1で示すように単独の端末装置(例えば、ラップトップ型・デスクトップ型の通常のコンピュータ)510にプリンタ520を設置したシステムである。
また、事故対策情報取得用クライアントシステム600は、図1で示すように移動通信方式(例えば、携帯電話等)の端末装置610である。
これら端末装置410,510,610のディスプレイ表示装置により事故情報が表示され、配電系統地図・事故箋が表示され、また、プリンタ520により配電系統地図・事故箋が印刷される。つまり、表示・印刷により配電系統地図・事故箋を参照することができるようになされている。
このように事故対策情報取得用クライアントシステム400,500,600は各種のシステムを採用することができる。なお、実際の事故対策情報取得用クライアントシステムは多数接続される。このような事故対策情報取得用クライアントシステム400,500,600は、電力会社の各支社や営業所に配置されている。
続いて、このような事故対策情報配信システム100の運用について説明する。運用時は、(1)データの更新、(2)事故対策情報の生成、(3)事故対策情報の配信が行われる。まず、(1)データの更新について説明する。
(1)データの更新
先に述べたように、配電系統の増設工事や補修工事、事故復旧工事、或いは地勢上の目的物、特に市街地における著名建物や幹線道路等の増改築が煩雑に行われるという事情から、配電系統の配電系統データ及び地形・施設等についての地図データは定期的かつ頻繁に更新される。
そこで、配電系統や地形・施設の新規設置や変更の都度、事故対策情報管理システム100でも配電系統・地図情報管理用データベース120に登録されているデータの更新が行われる。このデータ更新の一連の手順について説明する。
ここに管理用コンピュータ110には、図面作成アプリケーションソフトウェア(具体的にはAuto CAD[登録商標])がインストールされており、配電系統・地図情報管理用データベース120にはこの図面作成アプリケーションソフトウェアにより作成された配電系統データ及び地図データが登録されている。これら配電系統データ及び地図データは、図面作成アプリケーションソフトウェア特有の形式のデータ(AutoCAD形式:拡張子dwg)である。
更新の必要が生じたとき、管理用コンピュータ110を操作して図面作成アプリケーションソフトウェア(AutoCAD)を起動させ、更新対象となる配電系統データ及び地図データを配電系統・地図情報管理用データベース120から読み出し、データ内容を更新する。そして、配電系統・地図情報管理用データベース120にこれら配電系統データ及び地図データを更新登録する。これら更新登録された配電系統データ及び地図データも、図面作成アプリケーションソフトウェア特有のデータ形式(AutoCAD形式:拡張子dwg)である。
このような更新登録は配電系統の配電系統データ及び地図データに変更がある都度行われるため配電系統・地図情報管理用データベース120では常に最新の状態の配電系統データ及び地図データが登録されている。なお、配電系統データ単独の更新登録または地図データ単独の更新登録としても良い。(1)の更新はこのようなものである。
(2)事故対策情報の生成
続いて事故対策情報の生成について図を参照しつつ説明する。図2は配電系統地図データの生成手順を説明するフローチャートである。図3は事故点を地図データ上の座標に変換する手順を説明するフローチャートである。図4は座標変換の説明図であり、図4(a)は公開地図データを示す図、図4(b)は地図データを示す図である。図5は座標変換の説明図であり、図5(a)は公開地図データの座標系を示す図、図5(b)は地図データの座標系を示す図である。
まず、管理用コンピュータ110は、発生事故情報配信システム300から発生事故データを受信する(図2のステップS11)。発生事故データは、発生事故の内容、(緯度、経度)=(X、Y)という事故発生箇所を示す点(事故点)、および、事故点を含む変電所名・配電線名を含んでいる。
管理用コンピュータ110は、緯度・経度による事故点を地図データ上の座標に変換する(図2のステップS12)。登録蓄積された地図データは緯度・経度で座標を特定できないため、事故点を地図データ上の座標に変換する処理が必要となる。この事故点を地図データ上の座標に変換する手順については図3を参照しつつ説明する。まず、管理用コンピュータ110は、緯度・経度を用いる公開地図データを掲示しているWebサイトにアクセスし、受信した発生事故データの事故点を表した緯度・経度を入力してこの事故点を中心としてその周囲地図が表された公開地図データをネットワーク200を介してインターネットのWebサイトから取得する(図3のステップS121)。具体的にはインタネットーネット上で表示されたGoogleMap(登録商標)というWebサイトから取得する。事故点付近を表した緯度・経度=(X、Y)を指定すると、この事故発生箇所付近を中心とする公開地図データを取得することができる。
管理用コンピュータ110は、発生事故データのうち事故点を含む変電所名・配電線名に基づいて配電系統データ及び地図データを配電系統・地図情報管理用データベース120から読み出す。発生事故データの事故箇所を含む変電所名・配電線名が通知されるため、変電所名・配電線名により管理されている配電系統データ及び地図データを読み出すことは容易である。この管理用コンピュータ110は、Windows(登録商標)上で動作するAutoCAD LT2000i等の市販用ソフトウェアや開放ソフトウェアをインストールしており、例えば、AutoCAD LT2000iで読み出し・加工を行うことができる。起動した図面作成アプリケーションソフトウェアを操作して、配電系統データや地図データ(図面作成アプリケーションソフトウェアのデータ形式(AutoCAD形式:拡張子dwg)のデータ)を読み出す。
管理用コンピュータ110は、公開地図データと地図データとで位置合わせをして緯度・経度で表される事故点を地図データの事故点に変換する。具体的には以下のようになる。管理用コンピュータ110のディスプレイには、GoogleMap(登録商標)の公開地図データと、AutoCAD(登録商法)の地図データと、が並んで表示されているものとする。まず、マウス等により公開地図データの特徴的な箇所を3カ所選択指定するようにオペレータが操作すると(図4(a)参照)、管理用コンピュータ110は、公開地図データのうち特徴的な箇所を3カ所選択してA点、B点、C点を指定する。そしてWebサイトからA点,B点,C点の緯度・経度である(sAx,sAy),(sBx,sBy),(sCx,sCy)を取得する(図3のステップS122)。このWebサイトであるGoogleMaps(登録商標)は、緯度・経度を取得するAPIを発行する。具体的には、GoogleMaps(登録商標)上でのマウスイベントで、緯度・経度取得用のAPIを発行し、当該位置へ表示させ、表示したHTMLデータから緯度・経度情報を取得する。
そして、マウス等により先に選んだ公開地図データのうち特徴的な箇所を3カ所であるA点、B点、C点と同じ箇所を表す特徴的な箇所を3カ所をAutoCADの地図データ上で選択指定するようにオペレータが操作すると(図4(b)参照)、管理用コンピュータ110は、先に選んだ公開地図データの3カ所であるA点、B点、C点と同じ箇所を表すa点、b点、c点を指定する。そしてa点,b点,c点の地図データ上の座標である(mAx,mAy),(mBx,mBy),(mCx,mCy)を取得する(図3のステップS123)。
管理用コンピュータ110は、これら事故点、A点、B点、C点、a点、b点、c点を用いて地図データ上の事故点の座標(mPx,mPy)を算出する(図3のステップS124)。図5(a),(b)で示すような座標系であるとした場合に算出式は次式のように表される。
Figure 0005105477
ここにmDx,mDyは以下の式から算出される。
Figure 0005105477
これにより地図データ上の事故点の座標(mPx,mPy)が求まる。緯度・経度で表される事故点の地図データ上の座標への変換はこのようなものである。
続いて、図2のフローに戻り、管理用コンピュータ110は、発生事故データに基づいて配電系統地図データを生成する(図2のステップS13)。生成時には配電系統データ、地図データおよびこの地図データ上の事故点の座標を用いる。
この生成についてであるが、起動している図面作成アプリケーションソフトウェア(AutoCAD)上の配電系統データと地図データと(図面作成アプリケーションソフトウェアのデータ形式(AutoCAD形式:拡張子dwg)のデータ)を組み合わせるものであり、配電系統地図データを図面作成アプリケーションソフトウェアのデータ形式(AutoCAD形式:拡張子dwg)で作成する。この配電系統地図データでは地図上に配電系統を表す図が書き込まれた図である。さらに、発生事故データに基づいて地図上に事故点が記されると共に緯度・経度も含む発生事故についての表が記されている。このようにして配電系統地図データが生成される。
そして、Web形式(AutoCADでは作成した図面データをAutoCAD Web形式(拡張子dwf)で保存登録することができる。)の配電系統地図データに変換してWeb形式の配電系統地図データを生成する(図2のステップS14)。そして、管理用コンピュータ110は、事故対策情報管理用データベース120にこのWeb形式の配電系統地図データを更新登録する(図2のステップS15)。これは検索用に登録する。
そして、複数箇所で落雷が連発するなど複数の発生事故データが含まれている場合、複数箇所の発生事故データを用いてステップS11〜ステップS15を繰り返し行うとともに、全ての発生事故についてWeb形式の配電系統地図データを生成し登録する(図2のステップS16)。複数の配電系統地図データの検索が可能となっている。配電系統地図データの生成はこのようなものである。
続いて、事故箋データおよび事故対策情報リストデータの生成について説明する。図6は事故箋データおよび事故対策情報リストデータの生成手順を説明するフローチャートである。
管理用コンピュータ110は、発生事故データに基づいて事故箋データを生成する(図6のステップS21)。管理用コンピュータ110は表計算ソフトウェアを起動させ、マクロ処理により発生事故データから事故箇所等の文字を抽出し、文字を表計算ソフトウェア上で再配置して表計算形式の事故箋データとする。そして、事故対策情報配信用データベース130にこの表計算形式の事故箋データを登録する(図6のステップS22)。これは検索用に登録する。そして、発生事故データにより複数箇所で落雷が連発するなど複数の発生事故が含まれている場合、複数箇所の発生事故データを用いてデータステップS21,ステップS22を繰り返し行うとともに、全ての発生事故について表計算形式の事故箋データを生成登録する(図6のステップS23)。複数の事故箋データの検索が可能となっている。最後にある発生事故について配電系統地図データおよび事故箋データを関連付け、さらに複数の発生事故についてまとめた事故対策情報リストデータを生成する(図6のステップS24)。これら一または複数の配電系統地図データ、一または複数の事故箋データおよび事故対策情報リストデータは事故対策情報配信用データベース130に登録される。
(3)事故対策情報の配信
続いて事故対策情報の配信について説明する。図7は選択画面ページの説明図、図8は停電個別情報取得画面ページの説明図、図9は図面選択画面ページの説明図、図10は配電系統地図画面ページの一例の説明図、図11は事故箋画面ページの説明図である。例えば、図1で示す事故対策情報取得用クライアントシステム400の端末装置410へデータ配信を行うものとする。ここで発生事故情報配信システム300が端末装置410へ事故情報データを配信したり、または、電話などで事故が発生したことを知っているものとする。
まず端末装置410のブラウザを立ち上げ、ブラウザを用いて管理用コンピュータ110へ選択画面ページをリクエストする。管理用コンピュータ110は選択画面ページを表示するHTMLデータを送信し、ブラウザには図7で示すような選択画面ページが表示される。
図7で示すような選択画面ページでは、停電一覧情報取得と停電個別情報取得とを選択することができる。ここでは、停電個別情報取得を選択するものとする。ブラウザ上で停電個別情報取得を選択すると、図8で示すような停電個別情報取得画面ページを表示する。この停電個別情報取得画面ページにより事故発生状況や事故判定状況が確認できることに加え、配電系統地図データや事故箋データが取り出せる。この点で事故対策情報リストとして機能する。
この停電個別情報取得画面ページのメニューボタンを押して図示しないメニュー画面を操作して、配電系統地図を表示させるものとする。発生事故の該当箇所となる変電所−配電線を含む地図を生成する。上記の停電個別情報取得画面にも含まれている事故発生状況の「変電所名」、「配電線名」が、図9で示す図面選択画面ページのように表示される。
この「開くボタン」を押すと、端末装置410は管理用コンピュータ110へ配電系統地図データを読み出すコマンドを送信する。管理用コンピュータ110は、「変電所名」、「配電線名」から所定の配電系統地図データを選択する。この配電系統地図データは、「変電所名−配電線名」のディレクトリ構成としているので、停電発生箇所所望の参照区域の配電系統図を容易に指定できる。管理用コンピュータ110は、事故対策情報配信用データベース130から選択された参照区域の配電系統地図データ「○○.dwf」を読み出すとともに事故対策情報取得用クライアントシステム400の端末装置410へ送信する。
端末装置410は、配電系統地図データ「○○.dwf」を受信する。この端末装置410は、Windows(登録商標)上で動作するブラウザをインストールしており、例えば、配電系統地図データ受信時に直ちに起動してブラウザ画面上で配電系統地図データを表示する。
Web形式としたため、図面をインターネットを使用して配布することができ、プロット印刷やコピー、郵送にかかる費用を削減することができる。端末装置410にAutoCADがインストールされてなくても、ブラウザ上で閲覧、画面移動、ズーム、印刷を素早く、しかも簡単に行なうことができる。
この配電系統地図データは、具体的には図10で示すように、地図と配電系統とが共に含まれるような図である。また、図10でも示すように各種の情報(図10では逆送している配電線に波状の線を追記して解りやすくしている。)を追加記載することもできる。このような追加記載は事故発生時に管理側(事故対策情報管理システム100側)で行ったり、現場の端末装置410で行っても良い。なお、図示しないが、配電系統にどのような回路が含まれているか等を詳細に説明するような文字情報等を含むようにしても良い。
続いて、図8の停電個別情報取得画面ページの図示しないメニュー画面を操作して、事故箋を表示させるものとする。
メニューボタンを押して図示しないメニュー画面を操作すると、端末装置410は管理用コンピュータ110へ事故箋データを読み出すコマンドを送信する。管理用コンピュータ110は、「変電所名」、「配電線名」から所定の事故箋データを選択する。この事故箋データは、「変電所名−配電線名」のディレクトリ構成としているので、停電発生箇所所望の参照区域の事故箋を容易に指定できる。管理用コンピュータ110は、事故対策情報配信用データベース130から選択された参照区域の事故箋データ「○○.xsl」を読み出すとともに、事故対策情報取得用クライアントシステム400の端末装置410へ送信する。
端末装置410は、事故箋データ「○○.xsl」を受信する。この端末装置410は、Windows(登録商標)上で動作する表計算ソフト(例えばEXCEL(登録商標))をインストールしており、例えば、事故箋データ受信時に、表計算ソフトが直ちに起動してマクロ記述により事故箋を表示する。事故箋は図11の事故箋画面ページの様に表示される。この表計算ソフトで表される事故箋画面ページを印刷することで、従来より保安担当者が慣れ親しんだ形式の事故箋を発行することができる。
続いて、図7の選択画面ページにおいて停電一覧情報取得を選択した場合について図を参照しつつ説明する。図12は停電一覧情報取得画面ページの説明図、図13は事故対策情報リスト画面ページの説明図、図14は配電系統地図画面ページの一例の説明図、図15は事故箋画面ページの説明図である。例えば、図1で示す事故対策情報取得用クライアントシステム400の端末装置410へデータ配信を行うものとする。
事故対策情報取得用クライアントシステム400の端末装置410のブラウザ上で停電一覧情報取得を選択すると、図12で示すような停電一覧情報取得画面ページを表示する。この停電一覧情報取得画面ページにより所定期間にわたる事故発生状況の一覧が確認できる。停電一覧情報取得画面ページは事故対策情報リストに相当する。
また、端末装置410では図示しないメニュー画面を操作して、停電一覧情報を用いて表計算ソフトで表計算形式の事故対策情報リストを生成することができる。停電一覧情報の生成では、さらに図12のような停電一覧情報取得画面ページを表示させるためのHTMLデータから文字データを抽出し、表計算ソフト(例えばEXCEL(登録商標))用のデータであってマクロ記述により所定位置に配置されるようにして表形式で表示させるようにする。変換後は、図13の事故対策情報リスト画面ページの様に表示される。図12の停電一覧情報画面からも図13の事故対策情報リスト画面からも配電系統地図データおよび事故箋データを表示させることができる。本形態では図13の事故対策情報リスト画面から配電系統地図データおよび事故箋データの表示を行わせるものとして以下説明する。
この表計算ソフト上で表示されている多数行の中からある行を選択し、図示しないメニューを操作すると、端末装置410は、管理用コンピュータ110へ配電系統地図データの取得コマンドを送信する。管理用コンピュータ110は、事故対策情報配信用データベース130から選択された参照区域のWeb形式の配電系統地図データ「○○.dwf」を受信する。この端末装置410は、Windows(登録商標)上で動作するブラウザをインストールしており、例えば、配電系統地図データ受信時に、Pulg-In機能によりブラウザが直ちに起動してブラウザ画面上で配電系統地図データを表示する。
この配電系統地図データは、具体的には図14で示すように、地図と配電系統とが共に含まれるような図である。また、図14でも示すように各種の情報を追加記載することもできる。このような追加記載は事故発生時に管理側(事故対策情報管理システム100側)で行ったり、現場端末装置で行っても良い。なお、図示しないが、配電系統にどのような回路が含まれているか等を詳細に説明するような文字情報等を含むようにしても良い。
このブラウザで表される配電系統地図画面ページを印刷することで、事故点およびその近傍の配電系統を取得でき、保安担当者は発生事故の内容を理解し、また、地図に事故点が含まれるため現場へ急行することができる。
また、この表計算ソフト上で表示されている多数行の中からある行を選択し、図示しないメニューを操作すると、端末装置410は事故箋データの取得コマンドを送信する。管理用コンピュータ110は、事故対策情報配信用データベース130から選択された参照区域の事故箋データを選択して端末装置410へ送信する。端末装置410では図15で示すような事故箋を表示することができる。この表計算ソフトで表される事故箋画面ページを印刷することで、従来より保安担当者が慣れ親しんだ形式の事故箋を発行することができる。
また、本形態では端末装置による配電系統地図および事故箋の表示を想定して説明したが、直ちに印刷を開始するようにしても良い。
まず、図16の指定プリンタ印刷画面ページの説明図で示すように、指定プリンタ印刷画面を表示させ、プリンタを選択して印刷させる。簡易版なら、図17の印刷確認画面ページの説明図を表示させて、プリンタを選択して印刷させる。「印刷ボタン」を押すと配電系統地図および事故箋の印刷を行う。このように構成することで、予め指定された全てのプリンタで配電系統地図および事故箋を印刷するので、印刷操作の手間を軽減できる。さらには、「印刷ボタン」を押さなくても配電系統地図データおよび事故箋データが送信された時点で予め指定された全てのプリンタが自動的に配電系統地図および事故箋を印刷するようにしても良い。
以上説明したように、本発明によれば、配電系統地図データはWeb形式ファイルに変換し、また、事故箋データは表計算ファイルに変換することにより、データ参照用の端末装置410,510,610等から管理用コンピュータ110を呼び出し、事故対策情報配信用データベース130に保管されている配電系統地図データおよび事故箋データをブラウザや表計算ソフトでいつでも必要に応じて表示させ、さらに印刷させて配電系統地図や事故箋を参照することができる。
続いて、本発明の他の実施形態について説明する。先に説明した実施形態では、配電系統地図データに含まれるのは配電系統および地図に関する図面情報・文字情報のみであったが、さらに、事故・作業手順に関する図面情報・文字情報を含めた配電系統地図データとしても良い。
続いて、この形態の事故対策情報配信システム1の稼働について説明する。本形態では配電系統データ、事故箋データに加えて事故データおよび作業手順データが事故対策情報に追加される。稼働時は、(1)データの更新、(2)事故対策情報の生成、(3)事故対策情報の配信が行われる。まず、(1)データの更新について説明する。
(1)データの更新
先に述べたように、配電系統の増設工事や補修工事、事故復旧工事、或いは地勢上の目的物、特に市街地における著名建物や幹線道路等の増改築が煩雑に行われるという事情から、配電系統の配電系統データ、地形・施設等についての地図データが定期的かつ頻繁に更新される。そしてこれに付随して作業手順データも定期的かつ頻繁に更新される。
そこで、配電系統や地形・施設の新規設置や変更の都度、事故対策情報管理システム100でも配電系統・地図情報管理用データベース120に登録されているデータの更新が行われる。このデータ更新の一連の手順について説明する。
ここに管理用コンピュータ110には、図面作成アプリケーションソフトウェア(具体的にはAuto CAD[登録商標])がインストールされており、配電系統・地図情報管理用データベース120にはこの図面作成アプリケーションソフトウェアにより作成されたものであり、配電系統の回路図である配電系統データ、および配電系統の設置個所や地勢に係る地図データが登録されている。配電系統データ及び地図データは、図面作成アプリケーションソフトウェア特有の形式のデータ(AutoCAD形式:拡張子dwg)である。
さらにまた、管理用コンピュータ110には、表計算アプリケーションソフトウェア(具体的にはExcel[登録商標])がインストールされており、配電系統・地図情報管理用データベース120にはこの表計算アプリケーションソフトウェアにより作成され、事故の種類を分類した事故データおよび事故に対応する作業手順データも登録されている。これら事故データ及び作業手順データは、表計算アプリケーションソフトウェア特有の形式(Excel形式:拡張子xls)のデータである。
更新の必要が生じたとき、管理用コンピュータ110を操作して図面作成アプリケーションソフトウェア(AutoCAD)を起動させ、更新対象となる配電系統データ及び地図データを配電系統・地図情報管理用データベース120から読み出し、データ内容を更新する。そして、配電系統・地図情報管理用データベース120にこれら配電系統データ及び地図データを更新登録する。これら更新された配電系統データ及び地図データも、図面作成アプリケーションソフトウェア特有のデータ形式(AutoCAD形式:拡張子dwg)である。
さらに、管理用コンピュータ110を操作して表計算アプリケーションソフトウェア(Excel)を起動させ、更新対象となる事故データ及び作業手順データを読み出し、データ内容を更新する。そして、配電系統・地図情報管理用データベース120にこれら事故データ及び作業手順データを登録する。これら事故データ及び作業手順データは、表計算アプリケーションソフトウェア(Excel)の作業手順情報ワークシートに入力された表計算形式のデータ(Excel形式:拡張子xls)である。
このような更新登録は配電系統データ,地図データ,事故データ及び作業手順データに変更がある都度行われるため配電系統・地図情報管理用データベース120では常に最新の状態の配電系統データ,地図データ,事故データおよび作業手順データが登録されている。
(1)の更新はこのようなものである。
(2)事故対策情報の生成
続いて事故対策情報の生成について図を参照しつつ説明する。
まず、管理用コンピュータ110は、発生事故データを受信する。この発生事故データに係る箇所についての配電系統地図データを要求するコマンドを管理用コンピュータ110へ送ると、管理用コンピュータ110は、発生事故データに基づいて配電系統地図データを生成する。なお、地図データ上における事故点の特定は先の形態と同じであり、重複する説明を省略する。
この生成についてであるが、まず、管理用コンピュータ110に起動されている図面作成アプリケーションソフトウェア(AutoCAD)を操作して、配電系統データ及び地図データ(図面作成アプリケーションソフトウェアのデータ形式(AutoCAD形式:拡張子dwg)のデータ)を用いて、配電系統地図データを図面作成アプリケーションソフトウェアのデータ形式(AutoCAD形式:拡張子dwg)で作成する。この配電系統地図データでは地図上に配電系統を表す図が書き込まれ、さらに、発生事故データに基づいて地図上に事故点が記されると共に発生事故についての表が記されている。このようにして配電系統地図データが生成される。
同様に、図18のデータ変換の説明図で示すように、管理用コンピュータ110に起動されている図面作成アプリケーションソフトウェア(例えば、AutoCAD)を操作して、配電系統・地図情報管理用データベース120から、先に更新された事故データ及び作業手順データ(表計算アプリケーションソフトウェアのデータ形式(Excel形式)のデータ)を、マクロ定義による変換プログラム等を用いて読み込む。そして、これら事故データ及び作業手順データに基づいて、図面作成アプリケーションソフトウェアのデータ形式(AutoCAD形式:拡張子dwg)で作業手順図面データを作成する。
さらにこれら、配電系統地図データおよび作業手順図面データを一体にして新たな配電系統地図データとし、この配電系統地図データを用いてWeb形式(拡張子dwf)の配電系統地図データに変換し、Web形式の配電系統地図データを生成する。そして、事故対策情報配信用データベース130に配電系統地図データを更新登録する。
以下、事故箋データの生成については先の説明と同様であり重複する説明を省略する。最後にある発生事故について配電系統地図データおよび事故箋データを関連付け、さらに複数の発生事故についてまとめた事故対策情報リストデータを生成する。これら一または複数の配電系統地図データ、一または複数の事故箋データおよび事故対策情報リストデータは事故対策情報配信用データベース130に登録される。
なお、以後の(3)データの配信については、同様の操作を行うことで配電系統地図データを得ることができるものであり、配電系統地図を見れば、配電系統および地図に加えて作業手順が確認出来る以外は先の説明と同じであり重複する説明を省略する。
このように作業手順図面も含まれる事故対策情報としたため、作業がより容易になる。
なお、先に説明した形態において、管理用コンピュータ110において、ある端末装置に対して変電所名・配電線名による受け持ち区域を予め設定しておき、管理用コンピュータ110が発生事故情報配信システム300からの事故情報データを受信して変電所名・配電線名を取得したときに、予め設定されている受け持ち区域の端末装置に一または複数の配電系統地図データが自動的に送信されるようにしておくようにしても良い。これは端末装置のアドレスにより設定することが可能である。
さらには、管理用コンピュータ110において、ある端末装置に対して変電所名・配電線名による受け持ち区域を予め設定しておき、管理用コンピュータ110がある端末装置からリクエストされたときに、端末装置の受け持ち区域を割り出して予め設定されている変電所名・配電線名に係る一または複数の配電系統地図データがその端末装置に自動的に送信されるようにしても良い。これも端末装置のアドレスにより設定することが可能である。設定分類は配電系統・地図情報管理用データベース120に構築すれば良い。このように利便性を高めても良い。
以上本発明の事故対策情報配信システムについて説明した。事故対策情報配信システム1は、配電系統データ及び地図データに基づく配電系統図が煩雑に更新されても、配電系統管理統括部門と現地作業員との双方で共通の配電系統地図を利用できるように一元管理している。現地作業員が、事故種別・巡視点検目的に応じて作業手順図面も掲載した正確な配電系統地図を利用することにより、事故点・巡視点検個所を捜査し易くし、現地にいち早く駆けつけ、速やかに停電復旧処置や効率的に保守点検を行える。
更に、本発明による事故対策情報配信システムは、既存の事故データが併記される配電系統地図配信システムにソフトウェア手当てを施すことにより、他システムより停電情報のデータを電子データとして入手し、この情報と事故捜査図を連携し、事故捜査図上での停電箇所をマーキングして、カスタマーセンターや各営業所のプリンタに印刷出力するものであり、以下のような利点を有する。
(1)落雷事故等連発する事故に備えて停電情報一覧を一括でExcelファイルに格納できる。
(2)既存システムの図面データベースから当該の図面を自動で抽出できる。
(3)当該の図面に対して、停電区間を自動で色替えできる。
(4)事故発生日に、RY等事故の基本的な情報がCAD図面の当該箇所へ自動で編集できる。
(5)作成した図面は、FAXに代え登録されたプリンタへ一括印刷できる。
(6)事故対策情報を管理するExcelシートが自動で生成され、発生日等の基本情報が自動で設定できる。
(7)当該の事故対策情報を登録済みメールアドレスへ自動送信できる。
(8)作業者の携帯等へ自動で直接伝送できる。
(9)CAD図面に対し復旧作業に際し有益な情報等のメモ書きなど多数便利機能を具備出来る。
(10)旧資産であるCAD図面を活用しながら、インターネット上に公開されている地図を活用できるようになり、利便性をより向上させることが出来る。
こうして本発明による配電系統事故情報伝送システムは、例えば、管理部員と作業員との双方で、何時でも何処でも事故の状況を最新の配電系統地図を使用して共有したり、地絡・短絡等事故データを集積し閲覧可能としている。その結果、いち早く事故現場に駆けつけ停電復旧処置を迅速に行えることに加えて、地絡・短絡等の事故発生頻度が多い系統を把握し重点的に対策を講じ易くするなど、更なる配電系統設備の速やかかつ効率的保全に寄与出来る。
本発明を実施するための最良の形態の事故対策情報配信システムを説明するシステム図である。 配電系統地図データの生成手順を説明するフローチャートである。 事故点を地図データ上の座標に変換する手順を説明するフローチャートである。 座標変換の説明図であり、図4(a)は公開地図データを示す図、図4(b)は地図データを示す図である。 座標変換の説明図であり、図5(a)は公開地図データの座標系を示す図、図5(b)は地図データの座標系を示す図である。 事故箋データおよび事故対策情報リストデータの生成手順を説明するフローチャートである。 選択画面ページの説明図である。 停電個別情報取得画面ページの説明図である。 図面選択画面ページの説明図である。 配電系統地図画面ページの一例の説明図である。 事故箋画面ページの説明図である。 停電一覧情報取得画面ページの説明図である。 事故対策情報リスト画面ページの説明図である。 配電系統地図画面ページの一例の説明図である。 事故箋画面ページの説明図である。 指定プリンタ印刷画面ページの説明図である。 印刷確認画面ページの説明図である。 データ変換の説明図である。
符号の説明
1:事故対策情報配信システム
100:事故対策情報管理システム
110:管理用コンピュータ
120:配電系統・地図情報管理用データベース
130:事故対策情報配信用データベース
150:レーザビームプリンタ
160:分岐装置
200:ネットワーク
300:
400:事故対策情報取得用クライアントシステム
410:端末装置
500:事故対策情報取得用クライアントシステム
510:端末装置
520:プリンタ
600:事故対策情報取得用クライアントシステム
610:端末装置

Claims (4)

  1. 配電系統で発生した事故についての発生事故データをネットワークを介して送信する発生事故情報配信システムと、
    配電系統データおよび地図データを区域別に分類して保存登録する配電系統・地図情報管理用データベースと、
    一または複数の事故箋データおよび事故対策情報リストデータを登録する事故対策情報配信用データベースと、
    配電系統・地図情報管理用データベースおよび事故対策情報配信用データベースが接続され、発生事故データを受信して各種処理を行う管理用コンピュータと、
    ネットワークを介して管理用コンピュータにアクセスする端末装置と、
    を備え、
    発生事故情報配信システムから緯度・経度により事故点が特定される発生事故データを受信した管理用コンピュータは、
    発生事故データにより特定される事故点付近を表した、緯度・経度を用いる公開地図データをインターネットのWebサイトから取得する手段と、
    発生事故データにより特定される事故点付近を表した一または複数の配電系統データおよび地図データを配電系統・地図情報管理用データベースから読み出す手段と、
    公開地図データと地図データとで位置合わせをして緯度・経度で表される事故点を地図データの事故点に変換する手段と、
    これら一または複数の配電系統データおよび地図データを融合するとともに事故点を表して一または複数の配電系統地図データを生成する手段と、
    生成した配電系統地図データをさらにネットワークを介して送信するための一または複数のファイル形式の配電系統地図データに変換生成して事故対策情報配信用データベースに保存する手段と、
    発生事故データに基づいてネットワークを介して送信するための一または複数の表計算形式の事故箋データを生成して事故対策情報配信用データベースに保存する手段と、
    一または複数の配電系統地図データおよび事故箋データをリスト化する事故対策情報リストデータを生成して事故対策情報配信用データベースに保存する手段と、
    として機能し、
    端末装置から管理用コンピュータへリクエストしたときに、管理用コンピュータは、
    事故対策情報リストデータを事故対策情報配信用データベースから読み出して送信する手段として機能し、
    事故対策情報リストにより端末装置から配電系統地図または事故箋が選択されてリクエストされたときに、管理用コンピュータは、
    これら一または複数のファイル形式の配電系統地図データ、または、一または複数の事故箋データを送信する手段として機能し、
    配電系統地図データ、または、事故箋データを受信した端末装置が事故箋または配電系統地図を表示または印刷する手段として機能することを特徴とする事故対策情報配信システム。
  2. 請求項1記載の事故対策情報配信システムにおいて、
    前記管理用コンピュータは、
    配電系統・地図情報管理用データベースに登録された図面作成アプリケーションソフトウェア形式の配電系統データ及び地図データを読み出す手段と、
    図面作成アプリケーションソフトウェアにより更新して最新の図面作成アプリケーションソフトウェア形式の配電系統データ及び地図データを配電系統・地図情報管理用データベースに登録する手段と、
    として機能することを特徴とする事故対策情報配信システム。
  3. 請求項1または請求項2記載の事故対策情報配信システムにおいて、
    前記配電系統・地図情報管理用データベースは、作業手順データを登録し、
    前記配電系統・地図情報管理用コンピュータは、
    発生事故データに対応する作業手順データに基づいて作業手順図面データを作成する手段と、
    この作業手順図面データを含むような配電系統地図データを生成する手段と、
    として機能することを特徴とする事故対策情報配信システム。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の事故対策情報配信システムにおいて、
    ある端末装置に対して受け持ち区域を予め設定しておき、端末装置からリクエストされたときに予め設定されている受け持ち区域の一または複数の配電系統地図データが送信されることを特徴とする事故対策情報配信システム。
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