JP4767287B2 - 輸送情報表示システム - Google Patents
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Description
これについては従来技術として、特許文献1がある。この特許文献1では、縦スクロール可能な画面レイアウトにより列車の在線やダイヤを携帯情報端末のWebブラウザに表示させる。
また、ダイヤについては、当該列車の各駅の着発時刻、番線、遅延が表示されるが、運転整理(運休、時刻変更など)によりダイヤに変更が生じた場合、その変更を知ることが困難である。
図1は、この発明の参考例1による輸送情報表示システムを示す構成図である。
図1において、サーバ装置12は運行管理システム10とLAN11で接続され、さらにネットワーク14を介して携帯端末15と接続される。
サーバ装置12は、I/Fプログラム12a(インタフェース手段)によって運行管理システム10から周期的に表示対象データ12bを受信する。表示対象データ12bには、信号機や軌道回路などの機器状態情報、在線や遅延などの列車の運行状況などが含まれる。
運行表示プログラム13(運行表示手段)は、表示対象データ12bと、予め用意された駅などについての画面データ13bと、表示対象データ12b及び画面データ13bの対応関係を格納した割付データ13cとを用いて、処理部13aにより静止画データ12cを出力し、出力された静止画データ12cは記憶される。Webデータ生成プログラム12d(Webデータ生成手段)は、記憶された静止画データ12cを用いて、携帯端末15からの要求(例えば、駅の指定など)に基づき、Webデータを生成するプログラムで、携帯端末15からの要求に応じた静止画データ12cを含むHTMLファイルを作成する。
携帯端末15は、Webブラウザ15aによりネットワーク14を介してWebサーバ12eにアクセスし、Webデータ生成プログラム12dにより作成されたHTMLファイルを表示する。
図2において、機器状態情報20は、例えば、識別番号としてファイル番号5000が割当てられ、各駅の情報がレコード単位で固定位置に格納されており、0バイト目から2バイト分に駅コード、4バイト目の1ビット目に信号機1の状態、8バイト目の1ビット目に軌道回路1の状態が格納される。列車情報21は、ファイル番号5001が割当てられ、路線上の位置(駅、駅間など)に関する列車情報がレコード単位に固定位置に格納されており、0バイト目に路線上の位置、4バイト目にその位置に在線する列車番号、2バイト目にその列車の遅延時分が格納される。当該位置に列車が在線していない場合は4バイト目はブランクとなる。
図3においては、携帯端末として携帯電話を使用した場合の線路図形式の画面データ13bの例を示しており、A駅の画面30には、識別子として画面番号10001が割当てられ、線路やホームなどの線路図と在線位置である列車番号表示部が配置される。列車番号表示部には識別子として部品番号が割当てられる。B駅の画面31には、識別子として画面番号10002が割当てられる。ここで、A駅の列車番号表示部30dとB駅の列車番号表示部31aは、同じ在線位置を指す。この例では、携帯電話の画面サイズの制限から列車番号のみの表示としたが、画面サイズの大きな携帯電話やPDAなど向けには、遅延時分表示部や信号機や軌道回路の状態表示部を配置することも可能である。その作成は例えば「“運行管理システム用GUIライブラリの開発”,第35回 1998年11月鉄道におけるサイバネティクス利用 国内シンポジウム論文集,日本鉄道サイバネティクス協議会」(以降、参考文献1)の方法にあるエディタ機能により、容易に行うことが可能である。
図4において、割付データ13cとは表示対象データ12bと画面データ13bとの対応関係を格納したデータである。表示対象データ12bの各データ項目について、ファイル番号、レコード番号、バイト位置、ビット位置、データサイズが記述され、各データ項目が画面上のどの表示部の表示対象であるかが部品の画面番号と部品番号で記述される。例えば、列車情報のレコード0がA駅の列車番号表示部30aの情報として割当てられている場合、行40のような記述となる。
図6は、この発明の参考例1による輸送情報表示システムの携帯端末のWebブラウザに表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
図6において、携帯端末として携帯電話を使用した場合のメニュー画面例60が示され、携帯電話のボタン操作によって在線状況60aを選択すると、駅選択画面が表示される。
図7において、駅選択画面例70が示される。
図8は、この発明の参考例1による輸送情報表示システムの携帯端末のWebブラウザに表示される在線状況画面の一例を示す図である。
図8において、Webブラウザ15aに表示される在線状況画面80には、前駅80a、当駅80b、次駅80c、駅選択80d、メニュー80eが選択可能に表示されている。
サーバ装置12で動作する運行表示プログラム13は、画面データ13bと割付データ13cとから処理部13aによって、図3の静止画データを出力する。
この動作の流れは、まず初期化処理で、各表示部の初期データを表示対象データ12bから割付データ13cに従って取得し、初期表示状態の静止画データを出力する(ステップS50)。次に、終了信号を受信するなどの終了判定処理を行い(ステップS51)、終了と判定された場合は、処理を終了する。
次に、周期的な処理を行うため時機を調べ(ステップS52)、時機であると判定した場合は、ステップS53へ進む。ステップS53では、運行表示プログラム13の内部で現在保持しているデータと、運行管理システム10からのデータ受信によって周期的に更新されている表示対象データ12bとを比較し、データが更新されておれば、内部データを更新するとともに、更新されたことを項目毎に記憶する。次に、画面上の各表示部に対応するデータ項目が更新されていれば(ステップS55)、描画更新を行い(ステップS56)、当該画面の静止画データを出力する(ステップS57)。この処理を全画面について行う(ステップS54)。画面上の全表示部について対応するデータ項目に変化がなければ、描画状態に変化がないため、静止画データの出力は行わない。
まず、Webブラウザ15aによってネットワーク14を介してWebサーバ12eにアクセスすると、Webブラウザ15aにメニュー画面が表示される。図6に、携帯端末として携帯電話を使用した場合のメニュー画面例60を示す。携帯電話のボタン操作によって在線状況60aを選択すると、図7のような駅選択画面が表示される。ここでは、路線の駅数が多いことを想定して駅を区間分けしたが、本発明はこれに制限されるものではない。
駅選択画面70にて駅を選択すると、それがWebサーバ12eを介してWebデータ生成プログラム12dに渡る。Webデータ生成プログラム12dでは、指定された駅の静止画データを含むHTMLファイルを作成し、Webブラウザ15aへ返す。
図9は、この発明の参考例2による輸送情報表示システムの画面データの一例を示す図である。
図9においては、A駅画面90、AB駅間画面91、B駅画面92、BC駅間画面93と部分毎に画面データを用意している。
このとき、Webデータ生成プログラム12dは、例えばB駅の画面を要求された場合にはAB駅間画面91、B駅画面92、BC駅間画面93の静止画データを接合し、この接合画を含むHTMLファイルを作成して、携帯端末に返す。また、指定によっては、A駅画面90、AB駅間画面91、B駅画面92を接合して、駅間を中心とした表示を提供することも可能である。
図10は、この発明の参考例3による輸送情報表示システムを示す構成図である。
図10において、10〜12、12a〜12e、13、13b、13c、14、15、15aは図1におけるものと同一のものである。運行表示プログラム13の処理部100aは、画面データ13b、割付データ13cに加えて、各表示部の座標情報を有する表示部属性データ100bを用いて静止画データ12cを出力する。
図11において、表示部属性データ100bの内容が示されている。
図12は、この発明の参考例3による輸送情報表示システムの運行表示プログラムの処理を示すフローチャートである。
表示部属性データ100bでは、図11に示されるように、各表示部についてその座標情報(例えばx座標、y座標、幅、高さ)が記述されている。このデータは参考文献1のエディタ機能により、画面データの編集/保存操作で自動出力される。
図12のステップS51〜ステップS55は、図5の処理を同じであり、その説明を省略する。図12では、状態変化があったとき(ステップS55)、画面データ13bを背景画として、変化のあった表示部についてその描画内容を表示属性データ100bの座標情報に従って背景画に挿入することで、静止画データ12cを生成する(ステップS120)。
参考例1〜3では、駅の選択を例えば図7の画面にて行ったが、参考例4は、これに制限されず、最近の携帯端末にはGPSなどによる位置情報の取得機能(位置情報取得手段)があるため、これを利用するようにした。
例えば各駅の位置(緯度・経度)を予め登録しておく。携帯端末は、現在の位置情報を取得してサーバ装置12に送信すると、サーバ装置12では、予め登録された情報から最も近い駅を検索する。携帯端末では駅選択画面70を表示すると、検索された駅が初期表示される。
図13は、この発明の参考例5による輸送情報表示システムを示す構成図である。
図13において、10〜12、12a、12b、13b、13c、14、15、100bは図10におけるものと同一のものである。サーバ装置12は、運行表示サーバ130を有し、運行表示サーバ130は、処理部130aを有する。携帯端末15は、運行表示クライアント131を有し、運行表示クライアント131は、処理部131aを有する。
図15は、この発明の参考例5による輸送情報表示システムの運行表示クライアントが運行表示サーバに要求して取得する描画データの一例を示す図である。
図15においては、描画データ150の内容が示されている。
初期化処理では、表示対象画面の初期データを運行表示サーバ130から取得し、背景画として表示する(ステップS140)。そして、初期描画データを運行表示サーバ130から取得し、この背景画上に描画する。描画データの構成例は、図15に示すとおりである。この画面の各部品番号について、座標情報と描画内容が記述される。運行表示サーバ130は、表示対象データ12b、割付データ13c、表示部属性データ100bとから描画データ150を作成する。描画内容がない場合は、当該部品番号の描画内容がブランクとなる。次に、終了信号を受信するなどの終了判定処理を行い(ステップS141)、終了と判定された場合は処理を終了する。周期的な処理を行うための時機を調べ(ステップS142)、時機であると判定した場合はステップS143へ進む。ステップS143では、運行表示サーバ130に対して当該画面に描画する内容を要求する。運行表示サーバ130から当該画面の描画データ150を受信すると、係る処理によって背景画上に受信内容を描画する(ステップS144)。
図16は、この発明の実施の形態1による輸送情報表示システムを示す構成図である。
図16において、10〜12、12e、14、15、15aは図1におけるものと同一のものである。サーバ装置12のI/Fプログラム160aにより運行管理システム10から随時ダイヤデータ160bを受信する。サーバ装置12のアプリケーションプログラム160cは、ダイヤデータを管理するプログラムであり、Webデータ生成プログラム160dから要求された列車のダイヤデータをWebデータ生成プログラム160dに渡す。Webデータ生成プログラム160dは、携帯端末15から要求された列車のダイヤデータをアプリケーションプログラム160cから得て、そのダイヤデータを元にしてHTMLファイルを作成し、Webサーバ12eを介して携帯端末15に供給する。
図17においては、列車番号選択画面170が示されている。
図18は、この発明の実施の形態1による輸送情報表示システムの携帯端末のWebブラウザに表示される列車別ダイヤ画面の一例を示す図である。
図18においては、列車別ダイヤ画面180が示されている。
携帯端末15は、Webブラウザ15aによってネットワーク14を介してWebサーバ12eにアクセスすると、Webブラウザ15aにメニュー画面60が表示される。携帯電話のボタン操作によって列車別ダイヤ60bを選択すると、図17に示されるような列車番号選択画面170が表示される。
この列車番号選択画面170にて列車番号を選択すると、それがWebサーバ12eを介してWebデータ生成プログラム160dに渡る。Webデータ生成プログラム160dは、指定された列車番号のダイヤデータをアプリケーションプログラム160cに問合せて取得し、当該列車のHTMLファイルを作成する。
12a I/Fプログラム、12b 表示対象データ、12c 静止画データ、
12d Webデータ生成プログラム、12e Webサーバ、
13 運行表示プログラム、13a 処理部、13b 画面データ、
13c 割付データ、14 ネットワーク、15 携帯端末、15a Webブラウザ、
20 機器状態情報、21 列車情報、30 A駅画面、31 B駅場面、
40 行、60 メニュー画面例、70 駅選択画面、80 在線状況画面、
90 A駅画面、91 AB駅間画面、92 B駅画面、93 BC駅間画面、
100a 処理部、100b 表示部属性データ、130 運行表示サーバ、
130a 処理部、131 運行表示クライアント、131a 処理部、
150 描画データ、160a I/Fプログラム、160b ダイヤデータ、
160c アプリケーションプログラム、
160d Webデータ生成プログラム、170 列車番号選択画面、
180 列車別ダイヤ画面。
Claims (2)
- 列車の運行を管理する運行管理システムにLANを介して接続されたサーバ装置、
及びこのサーバ装置にネットワークを介して接続された携帯端末を備え、
上記サーバ装置は、
運行管理システムからダイヤデータを取得するインタフェース手段と、
このインタフェース手段により取得されたダイヤデータを管理するアプリケーションプログラムと、
上記携帯端末から要求された列車番号のダイヤデータを上記アプリケーションプログラムから取得し、この取得した列車番号のダイヤデータから、列車別ダイヤ画面のWebデータを生成するWebデータ生成手段と、
上記携帯端末から要求を受信すると共にこの要求に応じて上記Webデータ生成手段により生成された上記Webデータを上記携帯端末に送信するWebサーバとを有し、
上記Webデータ生成手段により生成される列車別ダイヤ画面には、当該列車について当日の計画である実施ダイヤと走行実績が駅ごとに表示されるとともに、当該列車の運休または時刻変更が行われた場合には、該当区間の駅名及び着発時刻が着色表示され、
上記携帯端末は、上記サーバ装置から受信したWebデータの上記列車別ダイヤ画面を表示するWebブラウザを有することを特徴とする輸送情報表示システム。 - 上記サーバ装置は、複数設けられ、上記アプリケーションプログラムと、上記Webデータ生成手段とは、異なるサーバ装置に振り分けられていることを特徴とする請求項1記載の輸送情報表示システム。
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