JP5103890B2 - モータの製造方法、および、該方法で製造されたモータを備える記録ディスク駆動装置 - Google Patents

モータの製造方法、および、該方法で製造されたモータを備える記録ディスク駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5103890B2
JP5103890B2 JP2006339695A JP2006339695A JP5103890B2 JP 5103890 B2 JP5103890 B2 JP 5103890B2 JP 2006339695 A JP2006339695 A JP 2006339695A JP 2006339695 A JP2006339695 A JP 2006339695A JP 5103890 B2 JP5103890 B2 JP 5103890B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
manufacturing
recording disk
base portion
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006339695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008152858A5 (ja
JP2008152858A (ja
Inventor
佳樹 岡山
勝俊 ▲濱▼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec America Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP2006339695A priority Critical patent/JP5103890B2/ja
Priority to US11/753,138 priority patent/US7908739B2/en
Publication of JP2008152858A publication Critical patent/JP2008152858A/ja
Publication of JP2008152858A5 publication Critical patent/JP2008152858A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5103890B2 publication Critical patent/JP5103890B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Description

本発明は、記録ディスク駆動装置にて記録ディスクの回転に使用される電動式のモータに係るモータの製造方法に関する。
従来、ハードディスク装置と呼ばれる記録ディスク駆動装置は、記録ディスクを回転駆動するスピンドルモータ(以下、「モータ」という。)を備えており、当該記録ディスクはモータのロータハブに取り付けられる。ロータハブは、所定の回転軸を中心とする軸受機構を介してベース部に対して回転可能に支持されており、このような軸受機構の1つとして、ロータハブに固定されたシャフトと、ベース部に固定されるとともにシャフトが挿入されるスリーブ部との間における潤滑油の動圧を利用した軸受機構(いわゆる、流体動圧軸受)が利用されている。
記録ディスク駆動装置では、ロータハブと共に回転する記録ディスクにヘッドが近接した状態でアクセスすることにより、記録ディスクに対する情報の書き込みおよび読み出しが行われる。したがって、回転軸に垂直な所定の面から記録ディスクがずれた状態で回転すると、記録ディスクに対するヘッドのアクセス不良により、情報の読み書きに影響が生じることがある。
このような面振れによるアクセス不良は、例えば、スリーブ部がベース部に対して傾いて固定されている場合等、ロータハブのディスク載置部がベース部に対して平行でない場合に生じる。そこで特許文献1では、ディスク駆動装置のモータが取り付けられた固定フレームにおいて、モータ取付部の一部に対してモータとは反対側からレーザ光を照射して、固定フレームのレーザ光の照射位置の近傍の部位をレーザ光の照射側に反り返らせることにより、モータの取り付けに起因するロータハブの固定フレームに対する傾斜を修正してディスク載置部の固定フレームに対する平行度を向上する技術が開示されている。
特開2002−373485号公報
近年、モータの小型化に伴い、ベース部の薄型化および強度確保、並びに、切削加工コスト削減の観点から、ベース部をプレス加工により製造することが行われている。しかしながら、プレス加工は切削加工に比べて加工精度の向上に限界があるため、切削加工による製造時よりも上記相対位置のずれが生じる可能性が高くなって、歩留まりが低下してしまう恐れがある。さらに、垂直磁化記録方式の磁気ディスク装置など、大容量の記録ディスク駆動装置においては、磁気ディスクとヘッドが非常に近接した状態でアクセスすることになるため、各部材が高精度に製造・取付される必要がある。
上記課題に鑑みて、本発明は、レーザビームを照射してモータ部材の一部を変位させる変位量を高精度に調節することにより、高精度にモータ部品を組み立てる方法を提供し、高品質のモータおよびディスク駆動装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、ステータ部を直接的または間接的に支持するベース部と、記録ディスクをディスク載置面上に保持し、軸受部材を介して、中心軸を中心としてステータ部に対して相対的に回転可能に支持されるロータ部とを有する、記録ディスク駆動装置にて記録ディスクの回転駆動に使用される電動式のモータ、の製造方法であって、前記ベース部は、所定の回転軸を中心として回転移動することにより前記記録ディスクに対して進退するヘッドアセンブリが取り付けられるヘッドアセンブリ取付部と、前記ヘッドアセンブリを前記記録ディスクに対して案内するランプが取り付けられるランプ取付部と、を備え、前記ステータ部および前記ロータ部が取り付けられた前記ベース部の一部である照射領域に、出力が略一定に保たれた集束エネルギービームを照射し、該照射領域およびその周辺を局部的に変形させることにより、前記集束エネルギービームが照射された方向へと前記ベース部を変位させることにより、前記ベース部と前記ロータ部との相対的な傾きを修正する照射工程を含み、前記照射工程の前に、前記ベース部の所定の部位を変位部位として決定する判定工程を含み、前記照射領域は、前記中心軸を中心とする半径方向にて前記中心軸よりも外側かつ前記変位部位よりも内側に位置するとともに、前記中心軸と前記変位部位を結ぶ直線に交差し、前記集束エネルギービームが照射される前記照射領域を変化させることで、前記ベース部の変位量が調節されることを特徴とする
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータの製造方法であって、前記集束エネルギービームが照射される前記照射領域は、前記中心軸と、前記変位部位とを結ぶ直線を対称軸として略線対称であることを特徴とする
請求項3に記載の発明は、ステータ部を直接的または間接的に支持するベース部と、記録ディスクをディスク載置面上に保持し、軸受部材を介して、ステータ部に対して中心軸を中心として相対的に回転可能に支持されるロータ部とを有する、記録ディスク駆動装置にて記録ディスクの回転駆動に使用される電動式のモータ、の製造方法であって、前記ベース部は、所定の回転軸を中心として回転移動することにより前記記録ディスクに対して進退するヘッドアセンブリが取り付けられるヘッドアセンブリ取付部と、前記ヘッドアセンブリを前記記録ディスクに対して案内するランプが取り付けられるランプ取付部と、を備え、前記ベース部の部位を、変位部位として決定する判定工程と、前記ステータ部および前記ロータ部が取り付けられた前記ベース部の一部である照射領域に、出力が略一定に保たれた集束エネルギービームを照射し、前記集束エネルギービームが照射されることにより前記ベース部を変位させる照射工程を含み、前記照射領域は、前記中心軸を中心とする半径方向にて前記中心軸よりも外側かつ前記変位部位よりも内側に位置するとともに、前記中心軸と前記変位部位を結ぶ直線に交差し、前記集束エネルギービームが照射される前記照射領域は、前記変位部位と前記中心軸とを結ぶ直線を対称軸として略線対称であることを特徴とする
請求項4に記載の発明は、ステータ部を直接的または間接的に支持するベース部と、記録ディスクをディスク載置面上に保持し、軸受部材を介して、ステータ部に対して中心軸を中心として相対的に回転可能に支持されるロータ部とを有する、記録ディスク駆動装置にて記録ディスクの回転駆動に使用される電動式のモータ、の製造方法であって、前記ベース部は、所定の回転軸を中心として回転移動することにより前記記録ディスクに対して進退するヘッドアセンブリが取り付けられるヘッドアセンブリ取付部と、前記ヘッドアセンブリを前記記録ディスクに対して案内するランプが取り付けられるランプ取付部と、を備え、前記ベース部の部位を、変位部位として決定する判定工程と、前記ステータ部および前記ロータ部が取り付けられた前記ベース部の一部である照射領域に、出力が略一定に保たれた集束エネルギービームを照射し、前記集束エネルギービームが照射されることにより前記ベース部を変位させる照射工程を含み、前記照射領域は、前記中心軸を中心とする半径方向にて前記中心軸よりも外側かつ前記変位部位よりも内側に位置するとともに、前記中心軸と前記変位部位を結ぶ直線に交差し、前記集束エネルギービームは、前記照射領域が、前記変位部位に対応する点と前記中心軸とを結ぶ直線を対称軸として略線対称な形状になる様に、照射制御されることを特徴とする
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記照射領域は中心軸を中心とする円弧形状であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のモータの製造方法であって、前記照射領域の形状である前記円弧形状の円弧角度を変化させることにより、前記ベース部が変位する変位量を調節することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記照射領域は直線状の形状であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のモータの製造方法であって、前記照射領域の長さを変化させることにより、前記ベース部が変位する変位量を調節することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記照射領域は複数の微小領域が配列されて構成されていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記ベース部には複数の前記照射領域が設けられることを特徴する。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のモータの製造方法であって、複数の前記照射領域が、前記中心軸を中心とする円における半径方向に離間して配置されることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のモータの製造方法であって、複数の前記照射領域が、前記中心軸を中心とする円における周方向に離間して配置されることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項2乃至12のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記ロータ部と、前記ベース部との相対的な傾きを測定し、前記ベース部の前記ロータ部に対する相対的な傾きが最大となる前記ベース部上の部位が、前記変位部位として設定されることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載のモータの製造方法であって、前記相対的な傾きに応じて、前記照射領域が変更されることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項13乃至14のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記記録ディスクが保持される前記ロータ部の前記ディスク載置面に、少なくとも3つの第1基準位置を配置し、前記ベース部に少なくとも3つの第2基準位置を配置し、前記判定工程において、前記第1基準位置により定義される第1平面と、前記第2基準位置より定義される第2平面との相対的な傾きを計測し、前記第1平面の前記第2平面に対する傾きが最大となる前記ベース部上の位置を前記変位部位として設定することを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項1乃至15のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記ベース部は、プレス加工により形成されることを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項1乃至16のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記照射領域は、前記ベース部の前記ステータ部が載置される側とは反対側に配置されることを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、請求項1乃至17のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記集束エネルギービームは、YAGレーザ素子よりパルス発振モードで照射されるレーザビームであり、前記レーザビームのピークパワー、パルス幅、パルス間隔は略一定に保たれており、前記照射領域における前記レーザビームのスポット径が略一定であることを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、請求項1乃至18のいずれかに記載のモータの製造方法で製造されたモータを備える記録ディスク駆動装置であって、前記記録ディスク駆動装置は垂直磁化記録方式の磁気ディスク駆動装置であることを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載のモータを備える記録ディスク駆動装置であって、前記集束エネルギービームが照射される前記ベース部の前記照射領域には、該ベース部を構成する素材が融解した融解痕が形成され、該融解痕はシート状の部材により覆われることを特徴とする記録ディスク駆動装置。
本発明では、モータ部品の、記録ディスク載置部とベース部との相対的な傾きを高精度に調節することができる。
(スピンドルモータの構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電動式のスピンドルモータ1(以下、「モータ1」という。)を備える記録ディスク駆動装置60の内部構成を示す縦断面図である。記録ディスク駆動装置60はいわゆるハードディスク装置であり、情報を記録する円板状の記録ディスク4、記録ディスク4に対する情報の書き込みおよび(または)読み出しを行うアクセス部63、記録ディスク4を保持して回転する電動式のモータ1、並びに、記録ディスク4、アクセス部63およびモータ1を内部空間610に収容するハウジング61を備える。
図1に示すように、ハウジング61は、上部に開口を有するとともにモータ1およびアクセス部63が内側の底部に取り付けられる無蓋箱状のベース部611、並びに、ベース部611の開口を覆うことにより内部空間610を形成する板状の蓋部材612を備える。記録ディスク駆動装置60では、ベース部611に蓋部材612が接合されてハウジング61が形成され、内部空間610は塵や埃が極度に少ない清浄な空間とされる。
図2は、記録ディスク駆動装置60の内部を示す平面図である。図1および図2に示すように、記録ディスク4は、モータ1上に載置されてクランパ621によりモータ1に固定される。アクセス部63は、所定の回転軸を中心として回転移動することにより記録ディスク4に対して進退するヘッドアセンブリ631、および、ヘッドアセンブリ631を記録ディスク4に対して案内する図2に示すランプ632を備える。
図1および図2に示すように、ヘッドアセンブリ631は、記録ディスク4に近接して情報の読み出しおよび書き込みを磁気的に行うヘッド6311、ヘッド6311を支持するアーム6312、並びに、アーム6312を回転移動させることによりヘッド6311を記録ディスク4およびモータ1に対して相対的に移動するヘッド移動機構6313を有する。記録ディスク4に対する情報の読み出しおよび書き込みが行われる際には、ヘッド移動機構6313により回転する2つのアーム6312が、ランプ632(図2参照)により案内されて記録ディスク4の上方および下方へと移動し、ヘッド6311が回転する記録ディスク4に近接した状態で記録ディスク4の所要の位置にアクセスする。
図3は、記録ディスク駆動装置60において記録ディスク4(図1参照)の回転に使用されるモータ1の構成を示す縦断面図である。図3に示すように、モータ1はインナーロータ型のモータであり、固定組立体であるステータ部2、および、回転組立体であるロータ部3を備える。ロータ部3は、作動流体である潤滑油による流体動圧を利用した軸受機構を介して、モータ1の中心軸J1(後述のモータ取付部6111の中心軸でもある。)を中心にステータ部2に対して回転可能に支持される。以下の説明では、便宜上、中心軸J1に沿ってロータ部3側を上側、ステータ部2側を下側として説明するが、中心軸J1は必ずしも重力方向と一致する必要はない。
ステータ部2は、ベース部611(図1参照)の一部であるとともにステータ部2の各部を保持するベースプレート21、ロータ部3を回転可能に支持する軸受機構の一部である略円筒状のスリーブユニット22、および、スリーブユニット22の周囲にてベースプレート21に取り付けられる電機子24を備える。スリーブユニット22の下部は、ベースプレート21の開口に圧入されて固定されており、スリーブユニット22の下端側の開口は、略円板状のシールキャップ23により閉塞される。
スリーブユニット22は、中心軸J1を中心とする略円筒状であってロータ部3のシャフト311が挿入されるスリーブ221、および、スリーブ221の外周に取り付けられる略円筒状のスリーブハウジング222を備える。スリーブ221は多孔質部材であり、スリーブハウジング222はスリーブ221に含浸された潤滑油を保持する役割を果たす。電機子24は、複数の珪素鋼板を積層してなるコア241、および、コア241の複数のティースに巻装されるコイル242を備える。
ロータ部3は、記録ディスク4(図1参照)が固定されるとともにロータ部3の各部を保持するロータハブ31、および、ロータハブ31に取り付けられて中心軸J1の周囲に配置される界磁用磁石32を備える。界磁用磁石32は、多極着磁された円環状の磁石であり、電機子24との間で中心軸J1を中心とする回転力(トルク)を発生する。
ロータハブ31は、ステンレス等により一体的に形成されており、中心軸J1を中心とする略円筒状であって下側(すなわち、ステータ部2側)に突出するシャフト311、シャフト311の上端部から中心軸J1に対して垂直に広がる略円板状であって上側に突出する凸部312、凸部312の外縁において下側に突出する略円筒状の円筒部313、および、円筒部313の外側面から外側に突出する略平板状かつ略円環状の部位であって記録ディスク4が載置されるディスク載置部314を備える。シャフト311の下側の先端部には、略円板状のスラストプレート315が取り付けられる。
図3に示すように、モータ1では、ロータハブ31の凸部312の下面とスリーブハウジング222の上側の端面との間、スリーブ221の内側面とシャフト311の外側面との間、スリーブ221の下側の端面とスラストプレート315の上面との間、スラストプレート315の下面とシールキャップ23の上面との間、および、スリーブハウジング222の上部のフランジ部224の外側面とロータハブ31の円筒部313の内側面との間に微小な間隙が設けられる。
モータ1では、ロータハブ31、スリーブユニット22およびシールキャップ23の間に設けられた上記間隙に潤滑油が充填されており、ロータハブ31が回転することにより生じる流体動圧を利用する軸受機構により、ロータ部3を潤滑油を介して非接触にて支持する。これにより、ロータ部3およびロータ部3に取り付けられる記録ディスク4(図1参照)を高精度、かつ、低騒音にて回転することができる。
図4は、モータ1およびアクセス部63が取り付けられる略板状のベース部611を示す平面図である。図4中では、モータ1、アクセス部63およびモータ1に固定された記録ディスク4を二点鎖線にて描いている。
図4中に平行斜線を付して示すように、ベース部611は、モータ1のスリーブユニット22(図3参照)が取り付けられるモータ取付部6111、ヘッドアセンブリ631が取り付けられるヘッドアセンブリ取付部6112、および、ランプ632が取り付けられるランプ取付部6113を備える。以下の説明では、ヘッドアセンブリ取付部6112およびランプ取付部6113をまとめて、アクセス部63が取り付けられる「アクセス部取付部」と呼ぶ。記録ディスク駆動装置60では、モータ取付部6111は、モータ1を介して記録ディスク4が間接的に取り付けられる「記録ディスク取付部」と捉えることができる。
(モータ部品の製造装置)
次に、記録ディスク駆動装置60のモータ部品の製造の一例について説明する。本実施例においては、ハウジング61のベース部611にロータ部3およびステータ部が取り付けられた状態の部材がモータ部品に相当する。なお、モータ部品は、ベース部611に他の部材が取り付けられた状態であってもよい。
図5に示すように、モータ部品製造装置7は、モータ部品(すなわち、ベース部611)を保持する保持部71、ベース部611上の複数の計測位置の中心軸J1方向(すなわち、図5中の上下方向)の高さを計測する計測部72、保持部71に保持されたベース部611に集束エネルギービームを照射してベース部611を加熱する加熱部73、ベース部611を保持部71と共に回転する回転機構74、保持部71を加熱部73に対して相対的に移動する移動機構75、および、これらの構成を制御する制御部76を備える。
モータ部品製造装置7では、ベース部611が底面を図5中における下側に向けて保持部71により保持される。保持部71の上側(すなわち、ベース部611の底面側とは反対側のモータ1やアクセス部63(図1参照)が取り付けられる側であり、以下、ベース部611のモータ1等が取り付けられる側の面を、「取付面」という。)には計測部72が配置される。計測部72は、非接触にてベース部611の取付面までの距離を計測する光学式の距離センサ(いわゆる、レーザ変位計)である。
保持部71の下側(すなわち、ベース部611の底面側)には加熱部73が配置され、加熱部73は、ベース部611の底面にパルス状のレーザビームを照射してベース部611を加熱する照射部を備える。移動機構75は、ベース部611の底面および取付面に平行であって、かつ、互いに垂直な2つの方向にベース部611を保持部71と共に移動する、いわゆる、XYテーブルである。
図2、及び図5に示すように、ベース部611の取付面側では、計測部72による計測位置である3つの第1基準位置81がロータ部3のディスク載置部314に設けられる。3つの第1基準位置81は、モータ取付部6111の中心軸J1を中心とする一の円周上において等ピッチに配置される。また、図4及び図5に示すように、ベース部611上にも、中心軸J1を中心とする円周上において等ピッチに配置された、3つの第2基準位置82が設けられる。
図5に示すモータ部品製造装置7では、移動機構75によりベース部611が計測部72に対して相対的に移動し、計測部72により、モータ取付部6111の中心軸J1方向に関し、計測部72と第1基準位置81との距離が順次計測される。同様に、計測部72と第2基準位置82との距離が計測される。そして、3つの第1基準位置81により定義される平面(第1基準面)と、3つの第2基準位置82により定義される平面(第2基準面)との相対的な平行度が求められ、第1基準面の第2基準面に対する、傾きの最大値と、傾きが最大となる位置(変位部位6116)が出力される。
計測部72からの出力は制御部76へと送られ、計測部72により計測された傾きと、予め制御部76に記憶されている設計上の公差とが比較される。測定された傾きが許容範囲外である場合には、傾きの調整が行われる。具体的には、まず、計測部により測定された傾きの最大値に基づいて、集束エネルギービームが照射される照射領域6114が決定される。本実施例においては、集束エネルギービームは、YAGレーザ素子よりパルス発振モードで照射されるYAGレーザビームであり、ピークパワー、パルス幅、パルス間隔が略一定に保たれている。照射領域6114は、半径が略一定に保たれた、パルス発振YAGレーザビームのスポット領域が、中心軸J1を中心とする円弧状に複数個配列された領域であり、測定された傾きの最大値に合わせて円弧角度が決定される。また、照射領域6114は、モータの中心軸J1と変位部位6116とを結ぶ直線を対称軸として線対称となるように設定される。次に、移動機構75により保持部71が加熱部73に対して相対的に移動することにより、加熱部73が保持部71に対する所定の照射位置に位置する。
図6は、ベース部611の底面図である。モータ部品製造装置7では、底面側から保持部71により保持されたベース部611が、中心軸J1を中心として回転機構74(図5参照)により一定速度にて回転されるとともに、ベース部611の底面側において、モータ取付部6111上の照射領域6114に加熱部73からパルス状のレーザビームが照射される。
これにより、図6に示すモータ取付部6111において、中心軸J1を中心とし、中心軸J1と変位位置6116とを結ぶ直線を対称軸として線対称である円弧状の照射領域6114にレーザビームが照射され、当該照射領域6114が加熱される。モータ部品製造装置7では、照射領域6114において円弧状に配列された複数のスポット領域(本実施の形態では、直径が約0.5mmの円形領域)に対してパルス状の加熱が順次行われる。
図7は、変位部位6116と中心軸J1とを結ぶ直線に沿った、モータ1の縦断面図である。図6に示すベース部611では、照射領域6114が底面側から加熱されることにより、照射領域6114が溶融しつつ一旦底面側(すなわち、加熱側)へ塑性変形を伴いながら膨張した後、照射領域6114の温度が下がるに従って収縮して加熱側とは反対側(すなわち、取付面側)に変形する。これにより、図7において破線で示された略平板状の部位6115が、図7中にて示すように、中心軸J1方向に関して加熱側に変位する。以下の説明では、モータ取付部6111上の部位6115を、「調整部6115」という。
上記の説明では、調整部6115はベース部611の底面側に変位するが、逆に、調整部6115をベース部611の取付面側に変位させる場合には、図5に示す保持部71によりベース部611が上下逆に(すなわち、取付面を加熱部73に対向させる向きに)保持される。そして、ベース部611の取付面において調整部6115の外周に設定された照射領域6114に、加熱部73からレーザビームが照射されて加熱されることにより、照射領域6114が加熱側とは反対側に変形して調整部6115が取付面側に変位する。
(製造方法について)
次に、記録ディスク駆動装置60のモータ部品の製造について説明する。
図8は、本実施例に基づくモータ部品の製造方法を示す工程図である。本実施例に基づくモータ部品の製造方法には、モータ部品のベース部611を成型する成型工程と、モータ部品のベース部611の傾きを計測する計測工程と、計測された傾きが所定の範囲内にあるかを判定する第1判定工程と、計測の結果に基づき所定のパラメータを判定する第2判定工程と、該パラメータに基づきレーザビームを照射する照射工程と、が含まれる。この照射工程において、中心軸J1を中心とする円弧状の領域にレーザビームを照射して、照射領域6114を加熱すると、照射領域6114の部材が溶融しつつ塑性変形を伴いながら膨張した後、温度が下がるに従って収縮して加熱側とは反対側に変形する。従って、モータ部品の傾きが調整される。
まず、上述の成型工程について説明する。モータ部品を成型する成型工程(ステップS1)において、プレス加工装置などを用いて、ステンレス鋼鈑などの薄板状の部材にプレス加工が施され、モータ取付部6111を有するベース部611が成型される。その後、成型されたベース部611に、ステータ部2およびロータ部3が取り付けられ、モータ部品が形成される。
また、ベース部611の成型方法はプレス成型に限定されるものではなく、アルミダイカストなどの鋳造方法によりベース部611が形成されても良い。また、ステンレス鋼以外の材料からベース部611が形成されても良い。
ベース部611に、ステータ部2及びロータ部3が取り付けられ、モータ部品が形成されると、モータ部品がワークテーブル上に載置される(保持工程、ステップS2)。
次に、計測工程について説明する。レーザ変位計やオートコリメータなどの測定器を用いて、ロータ部3のディスク載置部314と、ベース部611との相対的な傾き(平行度)が計測され、ディスク取付部とベース部611との相対的な傾きの最大値と、傾きが最大となる点と、が求められる。(計測工程、ステップS3)。本実施例においては、ベース部611の取付面側に、計測位置である3つの第1基準位置81がロータ部3のディスク載置部314に設けられる。3つの第1基準位置81は、モータ取付部6111の中心軸J1を中心とする一の円周上において等ピッチに配置される。同様に、3つの第2基準位置82が、ベース部611の下面に、中心軸J1を中心とする円周上に等ピッチに配置される。そして、3つの第1基準位置81により定義される平面(第1基準面)と、3つの第2基準位置82により定義される平面(第2基準面)との相対的な平行度が求められ、第1基準面の第2基準面に対する、傾きの最大値と、傾きが最大となる位置(変位部位6116)が出力される。
なお、モータ部品のベース部611の傾きの測定方法は、上述の方法に限定されるものではない。例えば、ダミーディスクをベース部611に取り付けられたモータに載置し、ディスクを回転させて回転触れを測定することにより、ベース部611とディスク載置部314との傾きを測定してもよい。
また、第1基準位置および第2基準位置が、ロータ部3のディスク載置部314およびベース部の下面に限定されるものではなく、それ以外の場所に設けられてもよい。例えば、第2基準面がベース部の上面に設けられてもよい。また、第1基準位置および第2基準位置の設けられる数も、3つに限定されるものではない。例えば、2つの第1基準位置をロータハブ上に配置し、同様に、2つの第2基準位置をベース上に配置して、任意の直線方向におけるベース部およびロータ部の相対的な傾きを測定することにより、ベース部の傾きを測定してもよい。
また、第1基準位置および第2基準位置以外にも基準位置が設けられてもよい。例えば、ベース部611上の任意の位置に、第3の基準位置等が設けられてもよい。すなわち、他の従来公知の方法により、ディスク載置部314とモータ部品のベース部611との相対的な傾きが最大となる点と、その傾きの大きさとが測定されても良い。
次に、第1判定工程について説明する。第1判定工程において、測定されたベース部611に対するディスク取付部の相対的傾きの最大値と、所定の設計上の平行度とが比較される(第1判定工程、ステップS4)。相対的傾きの最大値が、所定の範囲内(公差の範囲内)であれば、モータ部品の製造が終了する。
次に、第2判定工程について説明する。第1判定工程において測定された平行度が所定の範囲外となる部位があった場合、測定された相対的傾きの最大値とその部位の位置に基づき、モータ部品に照射に照射されるレーザビームの各種パラメータが設定される(第2判定工程、ステップS5)。相対的傾きの最大値およびその部位に基づきパラメータを変更することにより、平行度が様々に異なるモータ部品の平行度を、公差の範囲内に調節することができる。本発明の実施例においては、測定された相対的傾きの最大値およびその部位に基づき照射領域6114を設定し、該照射領域6114に、スポット径0.5mm、ビーム半径4.33mm、ピークパワー220V、パルス幅4msのパルス発振モードのYAGレーザビームをモータ部品に照射する。レーザビームが照射される照射領域6114は、中心軸J1と、相対的傾きが最大となる部位(変位部位6116)と、を結ぶ直線を対称軸として線対称となるように設定される。なお、照射領域6114は連続した領域である必要はなく、中心軸J1と変位部位6116とを結ぶ直線を中心として線対称となるよう配置された、複数の微小な領域より構成されても良い。照射領域6114を決定する際に用いられる照射領域決定データは、事前に各種条件化で、集束エネルギービームをベース部に照射し、その変位量を蓄積することにより得られる。
次に照射工程について説明する。まず、モータ部品は、中心軸J1を中心に回転する回転機構を備えたワークテーブル上に載置される。そして、レーザビームの照射源である加熱部から、モータ部品の所定の部位に向けて、ステップS5で決定されたパラメータに基づき、レーザビームが照射される(照射工程、S6)。この際、モータ部品と加熱部とが、相対的に移動しながらレーザビームが照射される。具体的には、固定された加熱源から、中心軸J1を中心に回転されるモータ部品にレーザビームが照射される。従って、レーザビームが照射される照射領域6114は、中心軸J1を中心とする円弧形状となる。この際、照射領域6114が、中心軸J1と変位部位6116とを結ぶ直線を中心に線対称な円弧形状となるように、加熱部が制御される。
本発明の本実施例においては、レーザビームのスポット径、ビーム半径、ピークパワー等が略一定に保たれており、照射される円弧形状の照射領域6114の位置および円弧角度の大きさを変更することで、ベース部の変位の量および方向を調節している。図9は、照射領域6114の円弧角度と調整部6115の変位量との関係を示す図である。図9に示すように、円弧角度を変化させることで、変位量を様々に変化させることができる。
測定された平行度に基づき変更されるパラメータは、照射領域6114の大きさに限定されるものではなく、例えば、ピークパワーやパルス幅、照射領域6114の大きさおよび場所など、様々なパラメータの1つまたはそれ以上が変更されてもよい。しかしながら、レーザビームのピークパワーやパルス幅などは一定のばらつきを有することがあるために、これらの値を一定とし、比較的容易に制御が可能であるパラメータ(本実施例においては、照射領域6114の大きさ及び照射開始位置)を可変とすることが好ましい。所定のばらつきを有するパラメータを一定とし、制御が容易であるパラメータを変化させて変
位量を調節することにより、より高精度に変位量を調節することができる。
照射領域6114は、凹凸が少なく平坦な面に設けられることが好ましく、本発明の実施例においては、ベース部611のモータ取付部6111の下面に照射領域が設けられる。しかしながら、これに限定されるものではなく、照射領域6114は、ベース部611の下面の一部に設けられても、ベース部611の上面の一部に設けられてもよい。なお、前述のように、照射領域6114は、連続した領域である必要はなく、例えば、円弧状に配列された複数のスポットより形成されても良い。また、レーザの照射領域6114は、周方向に離間した複数の円弧状の領域より構成されても良く、径方向に離間した複数の円
弧状の領域より構成されても良い。
レーザビームの照射が終了した後に、モータ部品の傾きが再度測定されても良い。測定の結果、ベース部611の傾きが所定の公差の範囲内であった場合、モータ部品の製造が終了する。ベース部611の傾きが所定の公差の範囲外であった場合、このモータ部品に対して、第2判定工程および照射工程が繰り返し行われても良い。
なお、照射領域6114を決定する際に用いられる照射領域決定データは、事前に各種条件化で、集束エネルギービームをベース部に照射し、その変位量を蓄積することにより得られたが、その他の方法により得られたデータを基に照射領域が決定されてもかまわない。例えば、また、レーザビームの照射を照射する際、レーザビームを照射すると同時に、ベース部611の変位をリアルタイムに測定しても構わない。ベース部611の変位を観察しながらレーザを照射することにより、高精度にベース部611の調節を行うことができる。
また、中心軸J1から所定の距離だけ離れた位置にレーザビームを照射しつつベース部611を1周だけ回転させた後、移動機構75により保持部71を移動してレーザビームの照射位置を中心軸J1から離れる方向に移動し、ベース部611をさらに1周させることにより、調節部6115の変位量が変更されてもよい。即ち、照射領域6114の形状は、変位部位と中心軸J1とを結ぶ直線を対称軸として略線対称であり、中心軸J1を中心とする同心円の円弧が複数配列された形状となる。
上記モータ部品の製造においては、モータ部品のベース部611の傾きを計測する計測工程と、計測された傾きが所定の範囲内にあるかを判定する第1判定工程と、計測の結果に基づき所定のパラメータを判定する第2判定工程と、該パラメータに基づきレーザビームを照射する照射工程と、が同一の機器内で自動的に行われてもよい。しかし、これらの工程が、別々の各機器により行われてもよく、また、これらの工程の幾つかが同一の機器により行われても構わない。例えば、モータまたは記録ディスク駆動装置の製造ライン上に配置された複数の機器により、各工程が順次行われてもよい。以下に、モータ部品の製
造ラインについて説明を行う。
(製造ライン)
具体的には、図10に示されているように、モータ部品の製造ライン上において、モータ部品のロータ部3と、ベース部611との平行度が測定される。平行度が所定の公差の範囲外であったモータ部品は、一連の製造ラインから独立したオフラインプロセスへと供給され、そのオフラインプロセス上においてロータ部3とベース部611との平行度が調整される。この際、製造ライン上で計測された平行度のデータが、オフラインプロセスへと供給され、そのデータに基づきレーザビームの照射領域が決定される。また、オフラインプロセス上で再度平行度の測定が行われ、その測定データに基づき平行度の調整が行われてもよい。
照射領域にレーザビームが照射され、平行度の調整が行われたモータ部品は、一連の製造ラインへと戻され、再度平行度が測定される。平行度が所定の公差の範囲内であれば、モータ部品は次の製造プロセスへと供給される。平行度が所定の公差の範囲外であれば、モータ部品の平行度が再度調整される。なお、繰り返しベース部品の傾きの修正を行う場合、2度目以降は既にレーザビームが照射された領域とは異なる領域にレーザビームを照射しても、同一の領域に再度レーザビームを照射してもよい。例えば、複数回のレーザビームを照射する場合、中心軸J1を中心とし、半径の異なる円弧状にレーザビームを照射しても良い。
また、平行度の調整を繰り返し行う場合、ひとつのモータ部品に対して平行度の調整を行う回数に上限を備えてもよい。例えば、平行度の調整を3度行っても、平行度が所定の公差の範囲外であるモータ部品に対しては、再度平行度の調整を行わず、該モータ部品を次の製造プロセスで用いないよう、製造ラインを管理してもよい。
また、モータ部品の平行度の調節が、一連の製造ライン上で行われても構わない。この場合、モータ部品の平行度が所定の公差の範囲内であった場合に、レーザビームを照射する工程をスキップするように製造ラインが設定される。
また、各モータ部品が同様の傾きを有しているという事が容易に類推可能な場合、平行度を繰り返し行わずに、同様のパラメータ設定で繰り返しレーザビームを照射し、平行度の調節を行うように製造ラインを設定しても構わない。
上記モータ部品の製造は、清浄環境下で行われることが好ましい。モータ部品にレーザビームが照射されると、微小な金属粒子などのパーティクルがベース部より飛散し、記録ディスク駆動装置60の内部空間610側となる部位に付着する可能性がある。そのために、これらパーティクルが記録ディスク駆動装置60の内部空間610側となる部位に付着しないにする必要がある。具体的には、照射領域6114は、ベース部611の底面側(すなわち、ベース部611のモータ1、記録ディスク4およびアクセス部63が取り付けられる側とは反対側)に設けられる。ベース部の底面からレーザビームを照射することにより、加熱時に発生する可能性があるパーティクル等が、記録ディスク駆動装置60の内部空間610側となるベース部611の取付面に付着することを防止することができる。また、レーザビームを金属面に照射すると、レーザビームが照射された面と垂直な方向に微小な金属粒子が飛び出すことが知られている。従って、レーザビームが照射される照射領域と垂直な方向に、照射領域から遠ざかるように流れる気体流の存在下において、モータ部品にレーザビームを照射することにより、パーティクルがベース部の内部空間610側に付着することを防止することができる。また、照射領域近傍にパーティクル吸引手
段を備え、パーティクルの飛散を防止してもよい。
ところで、仮に、集束エネルギービームの出力等の非線形に変化するパラメータを制御因子として、ベース部611に集束エネルギービームを照射し、ベース部611を変位させようとすると、パラメータのばらつきが生じるため、調節部6115の変位量を高精度に管理することが困難である。
これに対し、本実施の形態に係るモータ部品の製造では、上述のように、非線形に変動するパラメータを固定し、高精度に制御可能なパラメータを制御因子とすることにより、高精度に変位量を管理することができる。例えば、調節部6115の変位量に対応して照射領域を調節することにより、調節部6115の変位量を高精度に管理することができる。
これにより、ロータ部3およびベース部611の相対位置を設計値の範囲内にすることができる。その結果、モータ1に取り付けられる記録ディスク4のヘッド6311に対する相対位置などの各部材を高精度に配置することができ、高品質な記録ディスク4を提供することができる。
モータ部品製造装置7による上記モータ部品の製造方法は、モータ取付部6111のヘッドアセンブリ取付部6112に対する相対位置を高精度に調整することができるため、切削加工等に比べて加工精度の向上に限界があるプレス加工により形成されたベース部611を含むモータ部品の製造に特に適している。
また、照射領域6114に対する加熱が、指向性の高いレーザビームの照射によるものであることにより、照射領域6114において微小領域を位置精度良く加熱することができる。このため、上記製造方法は、変位部の変位量に対して高い精度が要求される比較的小型のモータにおけるモータ部品、特に垂直磁化記録方式の磁気ディスク駆動装置、および該磁気ディスク駆動装置に用いられるスピンドルモータ、の製造に特に適している。照射領域6114を位置精度良く加熱するという観点からは、モータ部品製造装置7の加熱部73において、レーザビームに代えて電子ビームが照射部から照射されて照射領域6114が加熱されてもよい。
なお、上述の本発明の実施例の説明においては、照射工程においてモータ部品の中心軸J1を中心として、モータ部品を回転させるワークテーブル上に載置されたが、本発明の実施例はこれに限定されるものではない。例えば、ワークテーブルの移動は回転移動に限定されるものではなく、多角形形状や直線状であってもよい。また、固定されたワークテーブル上にモータ部品を載置し、レーザビームの照射源である加熱部を移動させながらモータ部品にレーザビームを照射しても良い。また、加熱部から照射されたレーザビームが、ミラー(例えばポリゴンミラー又はガリバノミラー)やプリズムなどの光学部材を介してモータ部品に照射されてもかまわない。この場合、ワークテーブルおよび加熱部を固定し、工学部材の姿勢を変更したり、光学部材を移動させることにより、モータ部品の照射領域にレーザビームが照射されるように制御されてもよい。また、ワークテーブルの移動も回転に限定されるものではなく、例えば直線的に移動されても良い。
上述の説明においては、ベース部611とロータ部3との相対的な傾きが最大となる点を変位部位として設定したが、これ以外の任意の点を変位部位として設定しても構わない。例えば、図11に示されるように、ランプ取付部6313付近の部位を変位部位として設定し、中心軸J1と変位部位とを結ぶ直線上において、ベース部611およびロータ部3の相対的な傾きを調節してもよい。さらに、中心軸J1に垂直な平面上において、中心軸J1と変位部位とを結ぶ該直線と垂直な方向Aに関して(即ち、ヘッド6311の移動方向と略直角の方向)、ベース部611およびロータ部3の相対的な傾きを調節してもよい。アクセス部63のヘッド6311は、ヘッドアセンブリ取付部6112の旋回軸J2を中心に円弧状に移動し、記録ディスク4上の領域に進入する。ヘッド6311が記録ディスク4上の領域に進入する進入方向に関して、ベース部611およびロータ部3の平行度を高精度に調節することにより、高品質な記録ディスク駆動装置を提供することができる。さらに、ヘッド6311の移動方向に垂直な方向Bに関して、ベース部611およびロータ部3の平行度を調節することにより、より高品質な記録ディスク駆動装置を提供することができる。
また、本発明の実施例においては、照射領域6114の形状は円弧状であったが、それ以外の形状であっても良い。例えば、照射領域6114は、変位部位6116と中心軸J1を結ぶ直線を中心として線対称となる、直線状の領域であっても良い。
照射される電子ビームはYAGレーザに限定されるものではなく、例えばCO2レーザや集束イオンビームなど、その他の電子ビームであっても良い。
集束エネルギービームが照射される、ベース部の照射領域には、ベース部を構成する素材が融解した融解痕が形成される。この融解痕が、例えば銘板などのシート状の部材により覆われてもよい。
第1の実施の形態に係る記録ディスク駆動装置の縦断面図である。 記録ディスク駆動装置の平面図である。 モータの縦断面図である。 ベース部の平面図である。 モータ部品製造装置の構成を示す図である。 ベース部の底面図である。 モータ部品の縦断面図である。 被加熱領域に付与される総エネルギー量と変位部の変位量との関係を示す図である。 モータ部品の製造の流れを示す図である。 モータ部品の製造ラインの構成を示す図である。 本発明の変形例に係る記録ディスク駆動装置の平面図である。

Claims (20)

  1. ステータ部を直接的または間接的に支持するベース部と、記録ディスクをディスク載置面上に保持し、軸受部材を介して、中心軸を中心としてステータ部に対して相対的に回転可能に支持されるロータ部とを有する、記録ディスク駆動装置にて記録ディスクの回転駆動に使用される電動式のモータ、の製造方法であって、
    前記ベース部は、
    所定の回転軸を中心として回転移動することにより前記記録ディスクに対して進退するヘッドアセンブリが取り付けられるヘッドアセンブリ取付部と、
    前記ヘッドアセンブリを前記記録ディスクに対して案内するランプが取り付けられるランプ取付部と、
    を備え、
    前記ステータ部および前記ロータ部が取り付けられた前記ベース部の一部である照射領域に、出力が略一定に保たれた集束エネルギービームを照射し、該照射領域およびその周辺を局部的に変形させることにより、前記集束エネルギービームが照射された方向へと前記ベース部を変位させることにより、前記ベース部と前記ロータ部との相対的な傾きを修正する照射工程を含み、
    前記照射工程の前に、前記ベース部の所定の部位を変位部位として決定する判定工程を含み、
    前記照射領域は、前記中心軸を中心とする半径方向にて前記中心軸よりも外側かつ前記変位部位よりも内側に位置するとともに、前記中心軸と前記変位部位を結ぶ直線に交差し、
    前記集束エネルギービームが照射される前記照射領域を変化させることで、前記ベース部の変位量が調節されることを特徴とするモータの製造方法。
  2. 請求項1に記載のモータの製造方法であって、前記集束エネルギービームが照射される前記照射領域は、前記中心軸と、前記変位部位とを結ぶ直線を対称軸として略線対称であることを特徴とするモータの製造方法。
  3. ステータ部を直接的または間接的に支持するベース部と、記録ディスクをディスク載置面上に保持し、軸受部材を介して、ステータ部に対して中心軸を中心として相対的に回転可能に支持されるロータ部とを有する、記録ディスク駆動装置にて記録ディスクの回転駆動に使用される電動式のモータ、の製造方法であって、
    前記ベース部は、
    所定の回転軸を中心として回転移動することにより前記記録ディスクに対して進退するヘッドアセンブリが取り付けられるヘッドアセンブリ取付部と、
    前記ヘッドアセンブリを前記記録ディスクに対して案内するランプが取り付けられるランプ取付部と、
    を備え、
    前記ベース部の部位を、変位部位として決定する判定工程と、
    前記ステータ部および前記ロータ部が取り付けられた前記ベース部の一部である照射領域に、出力が略一定に保たれた集束エネルギービームを照射し、前記集束エネルギービームが照射されることにより前記ベース部を変位させる照射工程を含み、
    前記照射領域は、前記中心軸を中心とする半径方向にて前記中心軸よりも外側かつ前記変位部位よりも内側に位置するとともに、前記中心軸と前記変位部位を結ぶ直線に交差し、
    前記集束エネルギービームが照射される前記照射領域は、前記変位部位と前記中心軸とを結ぶ直線を対称軸として略線対称であることを特徴とするモータの製造方法。
  4. ステータ部を直接的または間接的に支持するベース部と、記録ディスクをディスク載置面上に保持し、軸受部材を介して、ステータ部に対して中心軸を中心として相対的に回転可能に支持されるロータ部とを有する、記録ディスク駆動装置にて記録ディスクの回転駆動に使用される電動式のモータ、の製造方法であって、
    前記ベース部は、
    所定の回転軸を中心として回転移動することにより前記記録ディスクに対して進退するヘッドアセンブリが取り付けられるヘッドアセンブリ取付部と、
    前記ヘッドアセンブリを前記記録ディスクに対して案内するランプが取り付けられるランプ取付部と、
    を備え、
    前記ベース部の部位を、変位部位として決定する判定工程と、
    前記ステータ部および前記ロータ部が取り付けられた前記ベース部の一部である照射領域に、出力が略一定に保たれた集束エネルギービームを照射し、前記集束エネルギービームが照射されることにより前記ベース部を変位させる照射工程を含み、
    前記照射領域は、前記中心軸を中心とする半径方向にて前記中心軸よりも外側かつ前記変位部位よりも内側に位置するとともに、前記中心軸と前記変位部位を結ぶ直線に交差し、
    前記集束エネルギービームは、前記照射領域が、前記変位部位に対応する点と前記中心軸とを結ぶ直線を対称軸として略線対称な形状になる様に、照射制御されることを特徴とするモータの製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記照射領域は中心軸を中心とする略円弧形状であることを特徴とするモータの製造方法。
  6. 請求項5に記載のモータの製造方法であって、前記照射領域の形状である前記円弧形状の円弧角度を変化させることにより、前記ベース部が変位する変位量を調節することを特徴とするモータの製造方法。
  7. 請求項1乃至4のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記照射領域は直線状の形状であることを特徴とするモータの製造方法。
  8. 請求項7に記載のモータの製造方法であって、前記照射領域の長さを変化させることにより、前記ベース部が変位する変位量を調節することを特徴とするモータの製造方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記照射領域は複数の微小領域が配列されて構成されていることを特徴とするモータの製造方法。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記ベース部には複数の前記照射領域が設けられることを特徴するモータの製造方法。
  11. 請求項10に記載のモータの製造方法であって、複数の前記照射領域が、前記中心軸を中心とする円における半径方向に離間して配置されることを特徴とするモータの製造方法。
  12. 請求項11に記載のモータの製造方法であって、複数の前記照射領域が、前記中心軸を中心とする円における周方向に離間して配置されることを特徴とするモータの製造方法。
  13. 請求項2乃至12のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記ロータ部と、前記ベース部との相対的な傾きを測定し、前記ベース部の前記ロータ部に対する相対的な傾きが最大となる前記ベース部上の部位が、前記変位部位として設定されることを特徴とするモータの製造方法。
  14. 請求項13に記載のモータの製造方法であって、前記相対的な傾きに応じて、前記照射領域が変更されることを特徴とするモータの製造方法。
  15. 請求項13乃至14のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記記録ディスクが保持される前記ロータ部の前記ディスク載置面に、少なくとも3つの第1基準位置を配置し、前記ベース部に少なくとも3つの第2基準位置を配置し、前記判定工程において、前記第1基準位置により定義される第1平面と、前記第2基準位置より定義される第2平面との相対的な傾きを計測し、前記第1平面の前記第2平面に対する傾きが最大となる前記ベース部上の位置を前記変位部位として設定することを特徴とするモータの製造方法。
  16. 請求項1乃至15のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記ベース部は、プレス加工により形成されることを特徴とするモータの製造方法。
  17. 請求項1乃至16のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記照射領域は、前記ベース部の前記ステータ部が載置される側とは反対側に配置されることを特徴とするモータの製造方法。
  18. 請求項1乃至17のいずれかに記載のモータの製造方法であって、前記集束エネルギービームは、YAGレーザ素子よりパルス発振モードで照射されるレーザビームであり、前記レーザビームのピークパワー、パルス幅、パルス間隔は略一定に保たれており、前記照射領域における前記レーザビームのスポット径が略一定であることを特徴とするモータの製造方法。
  19. 請求項1乃至18のいずれかに記載のモータの製造方法で製造されたモータを備える記録ディスク駆動装置であって、前記記録ディスク駆動装置は垂直磁化記録方式の磁気ディスク駆動装置であることを特徴とする記録ディスク駆動装置。
  20. 請求項19に記載の記録ディスク駆動装置であって、前記集束エネルギービームが照射される前記ベース部の前記照射領域には、該ベース部を構成する素材が融解した融解痕が形成され、該融解痕はシート状の部材により覆われることを特徴とする記録ディスク駆動装置。
JP2006339695A 2006-05-24 2006-12-18 モータの製造方法、および、該方法で製造されたモータを備える記録ディスク駆動装置 Expired - Fee Related JP5103890B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006339695A JP5103890B2 (ja) 2006-12-18 2006-12-18 モータの製造方法、および、該方法で製造されたモータを備える記録ディスク駆動装置
US11/753,138 US7908739B2 (en) 2006-05-24 2007-05-24 Motor assembly and method of manufacturing thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006339695A JP5103890B2 (ja) 2006-12-18 2006-12-18 モータの製造方法、および、該方法で製造されたモータを備える記録ディスク駆動装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008152858A JP2008152858A (ja) 2008-07-03
JP2008152858A5 JP2008152858A5 (ja) 2010-02-12
JP5103890B2 true JP5103890B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=39654861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006339695A Expired - Fee Related JP5103890B2 (ja) 2006-05-24 2006-12-18 モータの製造方法、および、該方法で製造されたモータを備える記録ディスク駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5103890B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016110675A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 日本電産株式会社 スピンドルモータ、ディスク駆動装置、および、スピンドルモータのベースユニットの製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05159501A (ja) * 1991-12-06 1993-06-25 Hitachi Ltd 磁気ヘッド
JPH0833299A (ja) * 1994-07-11 1996-02-02 Fujitsu Ltd モータ及びこれを有するディスク装置
JPH08153386A (ja) * 1994-11-28 1996-06-11 Minebea Co Ltd ハードディスクドライブ用ベースの製造方法
JP4651864B2 (ja) * 2001-06-15 2011-03-16 日本電産株式会社 スピンドルモータの製造方法
JP4484497B2 (ja) * 2003-11-14 2010-06-16 三洋電機株式会社 角形密閉二次電池およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008152858A (ja) 2008-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009180318A (ja) 流体動圧軸受装置、スピンドルモータ、ディスク駆動装置、および軸受装置の製造方法
JP2009166065A (ja) レーザ加工方法、軸受装置、スピンドルモータ、およびディスク駆動装置
JP2016110675A (ja) スピンドルモータ、ディスク駆動装置、および、スピンドルモータのベースユニットの製造方法
CN106971744A (zh) 盘装置及其制造方法
US7652850B2 (en) Rotating disk type storage unit with reduced vibration
JP5103890B2 (ja) モータの製造方法、および、該方法で製造されたモータを備える記録ディスク駆動装置
JP2007317272A (ja) モータ部品、モータ部品の製造方法、および、モータ部品製造装置
JP2007317272A5 (ja)
KR100403586B1 (ko) 광픽업 장치 및 그 조립방법
US7908739B2 (en) Motor assembly and method of manufacturing thereof
JP2010178612A (ja) スピンドルモーター
JP2008152858A5 (ja)
JP3592354B2 (ja) ダイナミック溝ベアリングの製造方法及びそのような方法に用いる金型
JP2010054030A (ja) 軸受装置の製造方法、軸受装置および情報記録再生装置
US8631677B2 (en) Production method of rotating device having thrust dynamic pressure generating site on which a thrust pressure pattern is formed and rotating device produced by said production method
JP4800047B2 (ja) 流体軸受装置およびその製造方法、スピンドルモータおよび記録再生装置
JP5181342B2 (ja) 軸受装置、軸受装置の製造方法および情報記録再生装置
JPH10262355A (ja) ディスク記憶装置用スピンドルモータの製造方法
JP2010193579A (ja) モータの製造方法、モータユニットの製造方法、モータユニットおよび記録ディスク駆動装置
JP2010054029A (ja) 軸受装置および情報記録再生装置
JP4651864B2 (ja) スピンドルモータの製造方法
JP2011153705A (ja) 回転機器の生産方法及びその方法で生産された回転機器
US20230290378A1 (en) Base member, spindle motor including base member, hard disk drive device, and method for manufacturing base member
US20090196154A1 (en) Method for manufacturing a bearing mechanism, electric motor and storage disk drive apparatus
US20150340057A1 (en) Disk drive unit and method of manufacturing the same

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091218

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111118

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120806

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120814

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120917

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5103890

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees