JP5103715B2 - 電磁波妨害信号の発生源特定方法及びプログラム - Google Patents
電磁波妨害信号の発生源特定方法及びプログラム Download PDFInfo
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従来の電磁波妨害信号の発生源や、その伝達経路の特定処理では、電磁波妨害信号の変調率が非常に低い場合、すなわち搬送波と側波帯の信号レベル比が大きい場合(例えば、40dB以上)、側波帯のレベルがEMI測定機器の最低感度以下となるために側波帯(変調周波数)の抽出を行えず、EMI発生源や伝達経路の特定を行えない。図12は、側波帯のレベルがEMI測定機器の最低感度以下の波形例(この例では0dBが最低感度)であり、この例では搬送波以外の信号成分は、全て0dB以下となっている。
側波帯のレベルがEMI測定機器の最適感度以下(例えば、S/Nが30dB以下)となる場合、側波帯には測定誤差を含むことになる。一方、搬送波に含まれる誤差はわずかであり、これらの数値から変調率の抽出が的確に行えず、EMI発生源や伝達経路の特定を確度が低下する。図16は、側波帯のレベルがEMI測定機器の最適感度以下の波形例であり、搬送波と側波帯の信号が、0dBを越えているが、側波帯のレベルは0dB近傍の低いレベルになっている。
側波帯のレベルが変動している場合、変調率および変調周波数を的確に抽出するためには、測定機器のスイープ時間を遅く、あるいはスイープの回数を多くし、側波帯のレベルが的確に取得されるまで時間を要する。
・fc: 搬送波の周波数
・fs: 側波帯の周波数。fc±fdにおける周波数
・fd: 変調周波数。|fc-fs|で算出される周波数の差
・Lc: 搬送波のレベル
・Ls: 側波帯のレベル
・Lm: 変調率。|Lc-Ls|で算出されるレベル差
・fAF: 周波数解析機能で算出される変調周波数(fd=fAFである)
・抽出EMI特徴−1:抽出されたEMIの特徴がfcとfAF(=0も含む)であるプロファイル情報
・抽出EMI特徴−2:抽出されたEMIの特徴がfcとfAFとLsであるプロファイル情報
検出信号の復調機能付スペクトラムアナライザを用いて変調周波数fAFを抽出する場合の初期条件設定例を示す。
・中心周波数:後述する図5のステップ4で微調された周波数。
・周波数スパン:ゼロスパンに設定
・RBW(Resolution bandwidth):スペクトラムアナライザにおけるオーディオ周波数(AF)出力の最大周波数+α
例えば、AF=20kHzの場合、RBW=100kHzである。
・VBW(Video bandwidth): 通常、自動(Auto)にしておく。
・SWT(Sweep Time): 通常、自動(Auto)にしておく。
・DEMOD(AF Demodulators): AMまたはFMの復調を行う
変調周波数fAFのEMI特徴抽出・照合時においては、変調周波数fAF抽出時の設定と同一条件とする。
・中心周波数:後述する図5のステップ4で微調された周波数を用いる
・周波数スパン:後述する図6のステップ11で算出された変調周波数fAFの2倍以上とする。例えば、fAF=10kHzの場合、周波数スパン=30kHzである。
・RBW:後述する図6のステップ11で算出された変調周波数fAFの1/2以下とする。例えば、fAF=10kHzの場合、RBW=1kHzとする。
・VBW:通常、自動(Auto)にしておく。
・SWT:通常、自動(Auto)にしておく。
変調率LmのEMI特徴抽出・照合時においては、変調率Lm抽出時の設定と同一条件とする。
1)スペクトラムアナライザのMaxHold機能を活用する。
2)スペクトラムアナライザのAverage機能(平均波形)を活用する。
3)スペクトラムアナライザのClear/Write機能を活用し、スイープ毎のスペクトラムデータをコンピュータに取り込み、最大波形または平均波形を算出する。
1)スペクトラムアナライザのMaxHold機能を活用する。
2)スペクトラムアナライザのAverage機能を活用する。
3)スペクトラムアナライザのClear/Write機能を活用し、スイープ毎のスペクトラムデータをコンピュータに取り込み、最大波形または平均波形を算出する。
・EMI発生源および伝達経路特定時間短縮
周波数解析機能を用いて変調周波数を算出してEMI特徴を抽出・照合することにより、その時間を大幅に短縮できる。例えば、
・側波帯レベルの最大値取得に必要な観測時間を10s
・スイープタイムを200ms
・変調周波数を抽出する周波数の数を2
・クロック発振源の数を5
・1ヶ所あたりの観測ポイント数4
とすると、変調周波数の抽出時間は
従来は、10s×4×5=200s必要であったのが、本実施の形態では、200ms×4×5=4sとなり、抽出時間を1/50に短縮できる。
従来手法では認知できない変調率数%程度のEMIや、側波帯のレベルがEMI測定機器の最低感度(スペクトラムアナライザの場合はノイズフロア)近傍あるいはそれよりわずかに下回るEMIの変調周波数を抽出して照合を実現できる。また、最適感度以下の側波帯について測定誤差補正法を用いることで変調率算出角度を向上できる。以上2つの方法の組み合わせにより、より多くのEMIの特徴照合の確度を向上させることができる。
商品設計者の評価スキルに依存することなく、EMI発生源の特定や伝達経路の特定を短時間かつ的確に行える。設計者はEMI対策案の考案に集中することができる。
Claims (2)
- 電波暗室に配置された被試験機器が発する電磁波妨害信号の発生源を特定する電磁波妨害信号の発生源特定方法において、
前記電波暗室内のアンテナ又は磁気プローブで受信した電磁波妨害信号の所定周波数範囲の信号のAM復調又はFM復調を行い、
前記AM復調又はFM復調した前記所定周波数範囲の信号のオーディオ周波数帯に相当する周波数帯の信号を抽出し、
前記抽出した周波数帯の信号を周波数解析して変調周波数を算出して、算出された変調周波数から側波帯の周波数を算出し、その算出した側波帯の周波数のレベルを判断して、電磁波妨害信号の側波帯を検出して、電磁波妨害信号の発生源又はその伝達経路を特定する電磁波妨害信号の発生源特定方法であり、
判断された側波帯の周波数のレベルが、測定誤差補正が必要なレベルであるとき、側波帯の周波数のレベルからノイズフロアのレベルを減算し、
そのノイズフロアのレベルを減算して得た側波帯の周波数のレベルに含まれる測定誤差を、電磁波妨害信号の測定機器のS/Nと測定誤差の関係から求め、
ノイズフロアのレベルを減算して得た側波帯の周波数のレベルから、求められた測定誤差を差し引いた補正を行い、その補正された側波帯の周波数のレベルから電磁波妨害信号の側波帯を検出する
電磁波妨害信号の発生源特定方法。 - 演算処理装置に実装させることで、電波暗室に配置された被試験機器が発する電磁波妨害信号の発生源特定処理を行うプログラムにおいて、
前記電波暗室内のアンテナ又は磁気プローブで受信した電磁波妨害信号の所定周波数範囲の信号をAM復調又はFM復調する復調処理と、
前記AM復調又はFM復調した前記所定周波数範囲の信号のオーディオ周波数帯に相当する周波数帯の信号を抽出する抽出処理と、
前記抽出した周波数帯の信号を周波数解析して変調周波数を算出して、算出された変調周波数から側波帯の周波数を算出し、その算出した側波帯の周波数のレベルを判断して、電磁波妨害信号の側波帯を検出して、電磁波妨害信号の発生源又はその伝達経路を特定する特定処理とを行うプログラムであり、
前記特定処理において、判断された側波帯の周波数のレベルが、測定誤差補正が必要なレベルであるとき、側波帯の周波数のレベルからノイズフロアのレベルを減算する減算処理と、
前記減算処理でノイズフロアのレベルを減算して得た側波帯の周波数のレベルに含まれる測定誤差を、電磁波妨害信号の測定機器のS/Nと測定誤差の関係から求める測定誤差算出処理と、
前記減算処理でノイズフロアのレベルを減算して得た側波帯の周波数のレベルから、求められた測定誤差を差し引いた補正を行い、その補正された側波帯の周波数のレベルから電磁波妨害信号の側波帯を検出する補正処理とを行う
プログラム。
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