JP5103550B2 - 地図データ管理装置、ユーザ端末装置、地図データ管理方法、地図データ更新方法、地図データ管理プログラム、地図データ更新プログラム、および記録媒体 - Google Patents

地図データ管理装置、ユーザ端末装置、地図データ管理方法、地図データ更新方法、地図データ管理プログラム、地図データ更新プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Description

この発明は、地図データ管理装置、ユーザ端末装置、地図データ管理方法、地図データ更新方法、地図データ管理プログラム、地図データ更新プログラム、および記録媒体に関する。
従来、カーナビゲーション装置、PND(Personal Navigation Device)、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などの地図データを用いて地図画面を表示して目的地までの経路を誘導する電子機器では、定期的にナビゲーションデータの更新がおこなわれている。これまでのナビゲーションデータの更新は、たとえば一年に一度といった一定期間毎に、地図データを含む全てのナビゲーションデータをまとめて更新する、といった手法が主流であった。
しかしながら、近年ではカーナビゲーション装置にて使用されるデータは増大傾向にあり、全てのナビゲーションデータの書き替えをおこなう場合、書き替え時間もデータ量に比例して長くなってしまう。特に、通信端末を使用して、ナビゲーションデータを管理する管理サーバから更新用データを取得したいというニーズも多いが、このような場合にもナビゲーションデータのデータ量の多さにより、書き替え時間、通信費などがかかるという問題がある。
このような問題を解決するために全てのナビゲーションデータを書き替えるのではなく、変化のあったデータのみを更新する、差分更新による更新手法が種々提案されている。このように差分更新を用いてカーナビゲーションデータを更新することにより、データの書き替えにかかる時間、通信費などを低減させることが可能になる(たとえば、下記特許文献1参照。)。
ここで、差分データを使用せずに更新をおこなう場合、全てのデータを書き替えてしまうため、更新前データのバージョンがどんなバージョンであるかを考慮する必要はないが、差分データによる更新をおこなう場合、差分データはある特定のバージョンから特定のバージョンへ更新するためのデータであるため、更新前データのバージョンがある決まったバージョンではない場合は差分データによる更新をおこなうことができない。
すなわち、差分データによる更新では、更新用データの管理の複雑さという新たな問題が発生してしまう。このような問題は、ユーザがバージョンをスキップしてカーナビゲーションのデータを更新しようとする際に発生するが、この一例について、図14および図15を用いて以下に説明する。
図14は、ユーザがバージョンをスキップしてカーナビゲーションのデータを更新する場合の従来の更新手法を示した説明図(その1)である。図14に示す更新手法1400は、バージョン(V)1.0のデータを持つユーザがV2.0に更新する場合を示している。たとえば、V1.0からV2.0までの間に、V1.1,1.2,1.3がリリースされているとする。更新手法1400では、V1.0からV2.0までの差分データ1401を用いて、V1.0からV2.0までの差分更新がおこなわれる。
図15は、ユーザがバージョンをスキップしてカーナビゲーションのデータを更新する場合の従来の更新手法を示した説明図(その2)である。図15に示す更新手法1500は、V1.0のデータを持つユーザがV2.0に更新する場合を示している。たとえば、V1.0からV2.0までの間に、V1.1,1.2,1.3がリリースされているとする。
更新手法1500では、差分データ1501を用いてV1.0からV1.1に更新し、次に差分データ1502を用いてV1.1から1.2に更新し、次に差分データ1503を用いてV1.2からV1.3に更新し、次に差分データ1504を用いてV1.3からV2.0に、順次更新することにより、V2.0への更新がおこなわれる。
特開2004−212273号公報
しかしながら、上述した更新手法1400では、手順が単純というメリットがあるものの、実際の運用ではユーザが持っているデータのバージョンと、ユーザが更新を所望するバージョンとを組み合わせた多数のファイルが必要になる。すなわち、更新手法1400では、V1.0→V1.1、V1.0→V1.2、V1.0→V1.3、V1.0→V2.0、V1.1→V1.2、V1.1→V1.3、V1.1→V2.0、V1.2→V1.3、V1.2→V2.0、V1.3→V2.0、の10通りの差分ファイルが必要となる。組み合わせの数は、バージョン数をNとすると、{N×(N−1)}/2となり、Nが増えると飛躍的に大きくなるため、管理サーバでの差分ファイルの管理が困難になるといった問題があった。
また、更新手法1500では、バージョン数をNとすると、差分ファイルの数はN−1となるため、差分ファイルの管理という点では単純であるが、手順が多くなってしまうという問題がある。手順が増えると、更新手法1500によってV1.0からV2.0に更新した場合でも差分ファイル内のヘッダ情報の影響等で更新に要するデータ量が増加するといった問題があるほか、更新時間の増加を招いてしまうといった問題がある。
たとえば、V1.0からV2.0に更新する場合、最終的に必要なデータはV2.0であるが、その更新過程において、実際には使用されないV1.1やV1.2への更新を一旦おこなわなければならず、その分、更新に時間がかかってしまう。さらに、実装においては手順を一つ実行する度にカーナビゲーション装置の再起動が必要となる場合があり、このような場合には多数回の再起動によって、ユーザにストレスを与えるといった問題があった。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる地図データ管理装置は、更新時期の情報が紐付けられ、更新周期が長く且つ全てのデータを書き替える更新用データ(以下「上位データ」という)と、更新時期の情報が紐付けられるとともに前記上位データの更新内容に包含され、さらに前記上位データに比べて更新周期が短く且つ更新の規模が小さい更新用データ(下位データ)と、の少なくとも2種類の更新用データを記憶する記憶手段と、ユーザ端末装置に記憶されている地図データを含むデータが最後にユーザ更新された時期(以下「ユーザ更新時期」という)の情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記ユーザ更新時期の情報と、前記記憶手段に記憶される上位データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶手段に記憶される更新用データの中から、前記ユーザ更新時期を起算点としてユーザが所望するバージョンの更新時期(以下「終点」という)までの間に更新がおこなわれた上位データを抽出する上位データ抽出手段と、前記上位データ抽出手段によって抽出された上位データに紐付けられている更新時期の情報と、前記記憶手段に記憶される下位データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶手段に記憶される更新用データの中から、上位データの更新時期を起算点として前記終点までの間に更新がおこなわれた下位データを抽出する下位データ抽出手段と、前記上位データ抽出手段によって抽出された上位データと、前記下位データ抽出手段によって抽出された下位データとを出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかるユーザ端末装置は、地図データを含むデータを記憶する記憶手段と、地図データが最後にユーザ更新された時期(以下「ユーザ更新時期」という)からユーザが所望するバージョンの更新時期(以下「終点」という)までの間に更新がおこなわれ、更新周期が長く且つ全てのデータを書き替える更新用データ(以下「上位データ」という)と、前記上位データの更新内容に包含され、前記上位データに比べて更新周期が短く且つ更新の規模が小さい更新用データ(以下「下位データ」という)との少なくとも2種類からなる更新用データを取得する取得手段と、前記取得手段によって上位データが取得された場合、当該上位データを用いた更新をおこなうとともに、前記取得手段によって下位データが取得された場合、当該下位データを用いた更新をおこなう更新手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかる地図データ管理方法は、更新時期の情報が紐付けられ、更新周期が長く且つ更新の規模が大きい更新用データ(以下「上位データ」という)と、更新時期の情報が紐付けられるとともに前記上位データの更新内容に包含され、さらに前記上位データに比べて更新周期が短く且つ更新の規模が小さい更新用データ(以下「下位データ」という)と、の少なくとも2種類の更新用データを記憶する記憶部を備えた地図データ管理装置が実行する地図データ管理方法であって、ユーザ端末装置に記憶されている地図データを含むデータが最後にユーザ更新された時期(以下「ユーザ更新時期」という)の情報を取得する取得工程と、前記取得工程にて取得された前記ユーザ更新時期の情報と、前記記憶部に記憶される上位データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶部に記憶される更新用データの中から、前記ユーザ更新時期を起算点としてユーザが所望するバージョンの更新時期(以下「終点」という)までの間に更新がおこなわれた上位データを抽出する上位データ抽出工程と、前記上位データ抽出工程にて抽出された上位データに紐付けられている更新時期の情報と、前記記憶部に記憶される下位データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶部に記憶される更新用データの中から、上位データの更新時期を起算点として前記終点までの間に更新がおこなわれた下位データを抽出する下位データ抽出工程と、前記上位データ抽出工程にて抽出された上位データと、前記下位データ抽出工程にて抽出された下位データとを出力する出力工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかる地図データ更新方法は、地図データを含むデータを記憶する記憶部を備えたユーザ端末装置が実行する地図データ更新方法であって、前記地図データ管理装置が、地図データが最後にユーザ更新された時期(以下「ユーザ更新時期」という)からユーザが所望するバージョンの更新時期(以下「終点」という)までの間に更新がおこなわれ、更新周期が長く且つ更新の規模が大きい更新用データ(以下「上位データ」という)と、前記上位データの更新内容に包含され、前記上位データに比べて更新周期が短く且つ更新の規模が小さい更新用データ(以下「下位データ」という)との少なくとも2種類からなる更新用データを取得する取得工程と、前記地図データ管理装置が、前記取得工程にて上位データが取得された場合、当該上位データを用いた更新をおこなう上位データ更新工程と、前記地図データ管理装置が、前記取得工程にて下位データが取得された場合、当該下位データを用いた更新をおこなう下位データ更新工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項10の発明にかかる地図データ管理プログラムは、更新時期の情報が紐付けられ、更新周期が長く且つ更新の規模が大きい更新用データ(以下「上位データ」という)と、更新時期の情報が紐付けられるとともに前記上位データの更新内容に包含され、さらに前記上位データに比べて更新周期が短く且つ更新の規模が小さい更新用データ(以下「下位データ」という)と、の少なくとも2種類の更新用データを記憶する記憶部を備えたコンピュータに、ユーザ端末装置に記憶されている地図データを含むデータが最後にユーザ更新された時期(以下「ユーザ更新時期」という)の情報を取得する取得工程と、前記取得工程にて取得された前記ユーザ更新時期の情報と、前記記憶部に記憶される上位データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶部に記憶される更新用データの中から、前記ユーザ更新時期を起算点としてユーザが所望するバージョンの更新時期(以下「終点」という)までの間に更新がおこなわれた上位データを抽出する上位データ抽出工程と、前記上位データ抽出工程にて抽出された上位データに紐付けられている更新時期の情報と、前記記憶部に記憶される下位データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶部に記憶される更新用データの中から、上位データの更新時期を起算点として前記終点までの間に更新がおこなわれた下位データを抽出する下位データ抽出工程と、前記上位データ抽出工程にて抽出された上位データと、前記下位データ抽出工程にて抽出された下位データとを出力する出力工程と、を実行させることを特徴とする。
また、請求項11の発明にかかる地図データ更新プログラムは、地図データを含むデータを記憶する記憶部を備えたコンピュータに、地図データが最後にユーザ更新された時期(以下「ユーザ更新時期」という)からユーザが所望するバージョンの更新時期(以下「終点」という)までの間に更新がおこなわれ、更新周期が長く且つ更新の規模が大きい更新用データ(以下「上位データ」という)と、前記上位データの更新内容に包含され、前記上位データに比べて更新周期が短く且つ更新の規模が小さい更新用データ(以下「下位データ」という)との少なくとも2種類からなる更新用データを取得する取得工程と、前記取得工程にて上位データが取得された場合、当該上位データを用いた更新をおこなう上位データ更新工程と、前記取得工程にて下位データが取得された場合、当該下位データを用いた更新をおこなう下位データ更新工程と、を実行させることを特徴とする。
また、請求項12の発明にかかる記録媒体は、請求項10または11に記載のプログラムをコンピュータが読み取り可能に記録したことを特徴とする。
本実施の形態にかかる地図データ管理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 本実施の形態にかかる地図データ管理装置の地図データ管理処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態にかかるユーザ端末装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 本実施の形態にかかるユーザ端末装置の地図データ更新処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施例にかかる地図データ更新システムのシステム構成図である。 本実施例にかかる地図データ管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 地図データ管理サーバにて管理される更新用データの一例を示した説明図である。 ナビゲーション装置におけるデータ更新の一例を示した説明図である。 更新パターンを示した説明図である。 地図データ管理サーバがおこなう地図データ管理処理の一例を示すフローチャートである。 ナビゲーション装置がおこなう地図データ更新処理の一例を示すフローチャートである。 ナビゲーション装置におけるデータ更新の他の一例を示した説明図である。 地図部分更新データを地図累積更新データの下位データとした場合の地図データ管理処理を示すフローチャートである。 ユーザがバージョンをスキップしてカーナビゲーションのデータを更新する場合の従来の更新手法を示した説明図(その1)である。 ユーザがバージョンをスキップしてカーナビゲーションのデータを更新する場合の従来の更新手法を示した説明図(その2)である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる地図データ管理装置、ユーザ端末装置、地図データ管理方法、地図データ更新方法、地図データ管理プログラム、地図データ更新プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(地図データ管理装置の機能的構成)
図1を用いて、この発明の実施の形態にかかる地図データ管理装置の機能的構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかる地図データ管理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。なお、地図データ管理装置は、ユーザ端末装置にデータを提供するサーバなどのコンピュータ装置によって実現される。図1において、地図データ管理装置100は、記憶部101と、取得部102と、第1抽出部103と、第2抽出部104と、第3抽出部105と、出力部106とを備えている。なお、第1抽出部103は、上位データ抽出部110に含まれ、第2抽出部104と、第3抽出部105とは、下位データ抽出部111に含まれる。
記憶部101は、更新時期の情報が紐付けられ、更新周期および更新の規模に対応する、複数種類の更新用データを記憶する。更新用データは、上位データと、下位データとからなる、少なくとも2種類以上のデータであればよい。上位データは、更新周期が最も長く、更新の規模が最も大きいデータであり、たとえば、全てのデータを書き替える全データである。下位データは、更新周期が最も短く、更新の規模が最も小さいデータであり、部分的にデータを書き替える部分データである。上位データの更新内容は、下位データの更新内容を包含する。
更新時期の情報は、更新がおこなわれた、時間、日にち、月、季節、年などの情報である。記憶部101に記憶される更新用データのデータ形式は、データを表形式にて格納するRDB(Relational Data Base)形式であってもよいし、ファイル形式であってもよい。
取得部102は、ユーザ端末装置に記憶されている地図データを含むデータが最後にユーザ更新された時期(以下「ユーザ更新時期」という)の情報を取得する。ユーザ端末装置は、カーナビゲーション装置、PND(Personal Navigation Device)、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)などである。
取得部102による取得の手法は、主に通信による受信が挙げられるが、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)、メモリカードなどの記憶媒体からの読み込みであってもよい。ユーザ更新時期の情報は、最後にユーザ更新がおこなわれた、時間、日にち、月、季節、年などの情報である。地図データは、主に、経路探索用のデータや地図表示用のデータからなる。
上位データ抽出部110は、取得部102によって取得されたユーザ更新時期の情報と、記憶部101に記憶される上位データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、記憶部101に記憶される更新用データの中から、ユーザ更新時期を起算点としてユーザが所望するバージョンの更新時期(以下「終点」という)までの間に更新がおこなわれた上位データを抽出する。
ユーザが所望するバージョンは、ユーザによる指定がある場合は指定されたバージョンであるが、ユーザによる特別な指定がない場合は最新のバージョンである。「終点」は、ユーザによる特別な指定がない場合は「現在時点」となる。この場合、上位データ抽出部110は、ユーザ更新時期を起算点として現在時点までの間に更新がおこなわれた最新版の上位データを抽出する。
下位データ抽出部111は、抽出した上位データに紐付けられている更新時期の情報と、記憶部101に記憶される下位データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、記憶部101に記憶される更新用データの中から、上位データの更新時期を起算点として終点までの間に更新がおこなわれた下位データを抽出する。
特に、本実施の形態において、上位データは、更新周期が最も長く且つ更新規模が最も大きい更新用データからなる。また、下位データは、上位データよりも更新周期が短く且つ更新規模が小さい全ての種類のデータであり、更新周期および更新規模に応じた複数種類の更新用データからなる。
この場合、下位データ抽出部111は、抽出対象となる規模の更新用データよりも一つ上位の規模の更新用データに紐付けられている更新時期の情報と、記憶部101に記憶される抽出対象となる規模の更新用データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、記憶部101に記憶される更新用データの中から、一つ上位の規模の更新用データの更新時期を起算点として終点までの間に更新がおこなわれた抽出対象となる規模の更新用データを抽出する。出力部106は、上位データ抽出部110によって抽出された上位データと、下位データ抽出部111によって抽出された下位データを出力する。
以下に、更新用データの種類が3種類の場合における更新用データの抽出について具体的に説明する。上位データ抽出部110は、第1抽出部103を備えており、下位データ抽出部111は、第2抽出部104と、第3抽出部105とを備えている。更新用データは、たとえば、更新規模の大きさ順に、大規模更新データ、中規模更新データおよび小規模更新データの3種類とする。
大規模更新データは、上位データに相当する。中規模更新データおよび小規模更新データは、下位データに相当する。小規模更新データは、更新周期が最も短く、更新の規模が最も小さい下位データである。中規模更新データは、更新周期および更新の規模が小規模更新データと大規模更新データとの間にある下位データである。
各データは、各データ間においてそれぞれ規模の小さい更新用データの更新内容を包含する。すなわち、大規模更新データは、中規模更新データおよび小規模更新データの更新内容を包含する。また、中規模更新データは、小規模更新データの更新内容を包含する。
第1抽出部103は、取得部102によって取得されたユーザ更新時期の情報と、記憶部101に記憶される大規模更新データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、記憶部101に記憶される更新用データの中から、ユーザ更新時期を起算点として終点までの間に更新がおこなわれた大規模更新データを抽出する。なお、ユーザ更新時期を起算点とした終点までの間に更新された大規模更新データが記憶部101に記憶されていない場合、第1抽出部103は、大規模更新データの抽出をおこなわない。
大規模更新データは、主に、ユーザ端末装置に記憶されている地図データを含む全てのデータを全て書き替えるための全データを対象とするが、中規模更新データよりも、更新周期が長く、更新の規模が大きければ、ユーザ端末装置に記憶されているデータを部分的に書き替えるためのデータとすることも可能である。
なお、大規模更新データを全てのデータを全て書き替えるための全データとした場合には、第1抽出部103はユーザ更新時期を起算点として終点までの間に更新された終点直前の大規模更新データを1つ抽出すればよい。一方、大規模更新データを更新周期の長い部分的に書き替えるためのデータとした場合であって、ユーザ更新時期を起算点として終点までの間に複数更新された大規模更新データが記憶部101に記憶されている場合には、第1抽出部103は更新されたデータを複数抽出すればよい。
第2抽出部104は、第1抽出部103によって抽出された大規模更新データに紐付けられている更新時期の情報と、記憶部101に記憶される中規模更新データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、記憶部101に記憶される更新用データの中から、大規模更新データの更新時期を起算点として終点までの間に更新がおこなわれた中規模更新データを抽出する。大規模更新データの更新時期を起算点として終点までの間に複数更新された中規模更新データが記憶部101に記憶されている場合には、第2抽出部104は更新された中規模更新データを複数抽出すればよい。
なお、大規模更新データの更新時期を起算点とした終点までの間に更新された中規模更新データが記憶部101に記憶されていない場合、第2抽出部104は、中規模更新データの抽出をおこなわない。
第3抽出部105は、第2抽出部104によって抽出された中規模更新データに紐付けられている更新時期の情報と、記憶部101に記憶される小規模更新データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、記憶部101に記憶される更新用データの中から、中規模更新データの更新時期を起算点として終点までの間に更新がおこなわれた小規模更新データを抽出する。中規模更新データの更新時期を起算点として終点までの間に複数更新された小規模更新データが記憶部101に記憶されている場合には、第3抽出部105は更新された小規模更新データを複数抽出すればよい。
なお、中規模更新データの更新時期を起算点とした終点までの間に更新された小規模更新データが記憶部101に記憶されていない場合は、第3抽出部105は、小規模更新データの抽出をおこなわない。
出力部106は、第1抽出部103によって抽出された大規模更新データと、第2抽出部104によって抽出された中規模更新データと、第3抽出部105によって抽出された小規模更新データとを出力する。出力部106による出力手法は、主に通信による送信が挙げられるが、CD、DVD、メモリカードなどの記憶媒体への書き込みであってもよい。
ここで、各更新用データを具体化させて、更新用データの抽出について説明する。たとえば、小規模更新データは、中規模更新データの更新間隔内にて複数回の更新がおこなわれ、ユーザ端末装置に記憶されている地図データを部分的に更新するための地図部分更新データであるものとする。また、中規模更新データは、大規模更新データの更新間隔内にて1回の更新がおこなわれ、ユーザ端末装置に記憶されている地図データ全体を更新するための地図全体更新データであるものとする。
さらに、大規模更新データは、ユーザ端末装置に記憶されている地図データを含む全てのデータを書き替えるための全データであるものとする。具体的には、全データは、経路探索用のデータや地図表示用のデータを含む地図データのほか、全ての音声データや、全ての地点情報データ、高速道路の料金データなど、ユーザ端末装置に記憶される全てのデータである。
この場合、第1抽出部103は、終点直近の全データを抽出する。また、第2抽出部104は、終点直近の地図全体更新データを抽出する。さらに、第3抽出部105は、第2抽出部104によって抽出された地図全体更新データの更新時期を起算点として終点までの間に更新がおこなわれた分の地図部分更新データを抽出する。
また、本実施の形態において、記憶部101は、地図累積更新データを記憶してもよい。地図累積更新データは、地図部分更新データを所定期間分累積したものであり、地図データを部分的に更新するものである。この地図累積更新データは、地図全体更新データよりも更新周期が短く、地図部分更新データよりも更新周期が長い。
この場合、第3抽出部105は、全データの更新時期の情報または地図全体更新データの更新時期の情報に基づいて、記憶部101に記憶される更新用データの中から、全データの更新時期または地図全体更新データの更新時期を起算点として終点までの間に更新がおこなわれた地図累積更新データを抽出する。なお、全データの更新時期または地図全体更新データの更新時期を起算点とした終点までの間に更新された地図累積更新データが記憶部101に記憶されていない場合は、第3抽出部105は、地図累積更新データの抽出をおこなわない。
(地図データ管理装置の地図データ管理処理手順)
次に、図2を用いて、地図データ管理装置100の地図データ管理処理手順について説明する。図2は、本実施の形態にかかる地図データ管理装置100の地図データ管理処理手順の一例を示すフローチャートである。
図2のフローチャートにおいて、地図データ管理装置100は、取得部102がユーザ端末装置に記憶されている地図データが最後にユーザ更新されたユーザ更新時期の情報を取得するまで待機状態にある(ステップS201:Noのループ)。
ユーザ更新時期の情報を取得すると(ステップS201:Yes)、上位データ抽出部110(第1抽出部103)がユーザ更新時期の情報と、上位(大規模更新データ)に紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、記憶部101に記憶される更新用データの中から、ユーザ更新時期を起算点として終点(ユーザが所望するバージョンの更新時期)までの間に更新がおこなわれた上位データを抽出する(ステップS202)。
そして、下位データ抽出部111(第2抽出部104または第3抽出部105)が上位データに紐付けられている更新時期の情報と、記憶部101に記憶される下位データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、記憶部101に記憶される更新用データの中から、上位データの更新時期を起算点として終点までの間に更新がおこなわれた更新規模の大きい下位データ(中規模更新データまたは小規模更新データ)を抽出する(ステップS203)。
そして、次に更新規模の大きい下位データがあるか否かを判断する(ステップS204)。次に更新規模の大きい下位データがあると判断した場合(ステップS204:Yes)、対応する下位データを抽出し(ステップS205)、ステップS204に移行する。なお、ステップS205からステップS204に移行するループの回数は、下位データの種類に対応しており、すなわち、下位データの種類が「N」個ある場合、「N−1」回となる。
ステップS205における下位データの抽出は、具体的には、抽出対象となる下位データの中でも一つ上位の規模の更新用データに紐付けられている更新時期の情報と、記憶部101に記憶される抽出対象となる規模の更新用データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、記憶部101に記憶される更新用データの中から、一つ上位の規模の更新用データの更新時期を起算点として終点までの間に更新がおこなわれた抽出対象となる規模の更新用データを抽出することによっておこなわれる。
ステップS204において、次に更新規模の大きい下位データがないと判断した場合(ステップS204:No)、抽出した上位データおよび下位データを出力し(ステップS206)、処理を終了する。
(ユーザ端末装置の機能的構成)
次に、図3を用いて、この発明の実施の形態にかかるユーザ端末装置の機能的構成について説明する。なお、ユーザ端末装置は、たとえば、ナビゲーション装置、PND、携帯電話、PDAなど、地図データを用いて地図画面を表示する電子機器によって実現される。図3は、本実施の形態にかかるユーザ端末装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。図3において、ユーザ端末装置300は、記憶部301と、取得部302と、第1更新部303と、第2更新部304と、第3更新部305とを備えている。
記憶部301は、地図データを含むデータを記憶する。記憶部301は、磁気ディスクやフラッシュメモリなどによって実現される。記憶部301に記憶されるデータ形式は、RDB形式であってもよいし、ファイル形式であってもよい。
取得部302は、更新周期および更新の規模に対応する、少なくとも2種類以上のデータからなる更新用データを取得する。更新用データは、上位データと、下位データとからなる。上位データは、地図データが最後にユーザ更新されたユーザ更新時期からユーザが所望するバージョンの更新時期(終点)までの間に更新がおこなわれ、更新周期が長く且つ更新の規模が大きい更新用データである。下位データは、上位データに比べて更新周期が短く且つ更新の規模が小さい更新用データである。
取得部302による取得の手法は、通信による受信のほか、CDやDVD、メモリカードなどの記憶媒体からの読み込みが挙げられる。なお、取得部302によるデータの取得の前に、更新要求をおこなうようにしてもよい。具体的には、ユーザ端末装置300と地図データ管理装置100とが通信接続されている場合、地図データ管理装置100に、新たに更新されている更新用データがあるか否かの問い合わせをおこない、更新用データがある場合に、地図データ管理装置100に対して更新用データの要求をおこなえばよい。
なお、更新用データの要求をおこなうにあたり、ユーザの確認をおこなうために、ユーザから操作入力を受け付けたりしてもよい。また、ユーザ端末装置300と地図データ管理装置100とが通信接続されておらず、すなわち記憶媒体を用いた更新をおこなう場合には、予め設定した更新時期に、ユーザに更新時期となった旨を報知してもよい。
更新部310は、規模の大きい更新用データ順に更新をおこなう。以下に、更新データの種類が3種類の場合について具体的に説明する。更新部310は、第1更新部303と、第2更新部304と、第3更新部305とを備えている。なお、上位データを大規模更新データとし、下位データを中規模更新データおよび小規模更新データとする。この場合、取得部302は、大規模更新データ、中規模更新データおよび小規模更新データからなる複数種類の更新用データを取得する。
第1更新部303は、取得部302によって全データ更新用の全データなどの大規模更新データが取得された場合、当該大規模更新データを用いた更新をおこなう。なお、取得部302によって大規模更新データが取得されない場合、第1更新部303による更新はおこなわれない。
なお、大規模更新データを全データではなく、更新周期の長い部分データとした場合であって、ユーザ更新時期を起算点として終点までの間に更新された複数の大規模更新データが取得部302によって取得された場合、第1更新部303は、取得した複数の大規模更新データのうち、最も更新時期の古いデータから更新をおこなう。
第2更新部304は、取得部302によって地図全体更新データなどの中規模更新データが取得された場合、当該中規模更新データを用いた更新をおこなう。なお、取得部302によって中規模更新データが取得されない場合、第2更新部304による更新はおこなわれない。第2更新部304は、第1更新部303よりも後に更新をおこなう。
第3更新部305は、取得部302によって地図部分更新データなどの小規模更新データが取得された場合、当該小規模更新データを用いた更新をおこなう。取得部302によって複数の小規模更新データが取得された場合、第3更新部305は、取得した複数の小規模更新データのうち、最も更新時期の古いデータから更新をおこなう。なお、取得部302によって小規模更新データが取得されない場合、第3更新部305による更新はおこなわれない。第3更新部305は、第2更新部304よりも後に更新をおこなう。
また、第3更新部305は、取得部302によって地図累積更新データが取得された場合、当該地図累積更新データを用いた更新をおこなう。なお、取得部302によって地図累積更新データが取得されない場合、第3更新部305による地図累積更新データを用いた更新はおこなわれない。
(ユーザ端末装置の地図データ更新処理手順)
次に、図4を用いて、ユーザ端末装置300の地図データ更新処理手順について説明する。図4は、本実施の形態にかかるユーザ端末装置300の地図データ更新処理手順の一例を示すフローチャートである。
図4のフローチャートにおいて、ユーザ端末装置300は、取得部302が更新用データを取得したか否かを判断し(ステップS401)、更新用データを取得するまで待機状態にある(ステップS401:Noのループ)。更新用データを取得すると(ステップS401:Yes)、更新部310(第1更新部303)が上位データ(大規模更新データ)を用いた更新をおこなう(ステップS402)。
そして、更新部310(第2更新部304または第3更新部305)が、更新規模の大きい下位データ(中規模更新データまたは小規模更新データ)を用いた更新をおこなう(ステップS403)。この後、次に更新規模の大きい下位データがあるか否かを判断する(ステップS404)。次に更新規模の大きい下位データがない場合(ステップS404:No)、一連の処理を終了する。次に更新規模の大きい下位データがある場合(ステップS404:Yes)、対応する下位データを用いた更新をおこない(ステップS405)、ステップS404に移行する。
以上説明したように、本実施の形態にかかる地図データ管理装置100は、更新周期および更新の規模の異なる複数種類の更新用データ(上位データおよび下位データ)をユーザ更新時期に応じて抽出して出力するようにした。したがって、地図データ管理装置100は、従来のように、ユーザが持っているデータのバージョンと、ユーザが更新を所望するバージョンとを組み合わせた多数のファイルを管理する必要がなく、管理する更新用データの数を抑えることができる。
また、本実施の形態にかかるユーザ端末装置300は、更新周期および更新の規模の異なる複数種類の更新用データを用いて更新をおこなうようにした。このため、それまでに未更新の下位データがあったとしても、上位データを用いて更新することにより、下位データによる更新をおこなわないで済む。
したがって、ユーザ端末装置300は、新しいバージョンに一つずつバージョンアップする必要がなく、更新時間を短縮することができる。また、更新回数の低減により、更新時の再起動数を低減することができ、よって、ユーザに与える煩わしさやストレスを抑制することができる。
また、本実施の形態においては、上位データの更新周期や、各下位データの更新周期や更新の規模などに応じて、下位データの種類を複数にすることができ、すなわち、下位データの種類数を可変にすることができ、よって汎用性に富んだ更新用データの管理および更新をおこなうことができる。
特に、本実施の形態において、小規模更新データを地図データの部分的な更新をおこなうための地図部分更新データとし、中規模更新データを大規模更新データの更新間隔内にて1回の更新がおこなわれ、地図データ全体を更新する地図全体更新データとし、さらに、大規模更新データを、全てのデータを書き替えるための全データとしてもよい。これにより、地図データ管理装置100は、抽出する全データまたは地図全体更新データを終点直近の1つとすることができる。すなわち、抽出時の処理を簡単にすることができ、よって、更新用データの管理を簡単にすることができる。
また、ユーザ端末装置300では、終点直近の全データまたは地図全体更新データをそれぞれ1つのみ用いた更新で済む。したがって、更新回数を最小限に抑えることができ、更新時の再起動に伴う煩わしさやストレスを抑制することができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、地図データ管理サーバ、およびナビゲーション装置によって構成される地図データ更新システムを実施した場合の一例について説明する。なお、実施の形態に示した地図データ管理装置100は地図データ管理サーバに相当し、ユーザ端末装置300はナビゲーション装置に相当する。
また、本実施例では、更新用データの種類を3種類として説明する。具体的には、更新スパンが最も短く、地図データを部分的に更新するための地図部分更新データ(小規模更新データ)と、地図データ全体を更新するための地図全体更新データ(中規模更新データ)と、地図データを含む全てのデータを書き替えるための全データ(大規模更新データ)との3種類とする。
(地図データ更新システムのシステム構成)
まず、図5を用いて、本実施例にかかる地図データ更新システムのシステム構成について説明する。図5は、本実施例にかかる地図データ更新システムのシステム構成図である。図5において、地図データ更新システム500は、地図データ管理サーバ510と、複数のナビゲーション装置520とで構成されている。地図データ管理サーバ510と、ナビゲーション装置520とは、インターネットなどのネットワークを介して接続されている。
地図データ管理サーバ510は、ナビゲーション装置520に用いられるデータの更新用データを格納する。更新用データは、古いバージョンから新しいバージョンにバージョンアップさせるためのデータである。ナビゲーション装置520は、車両などの移動体に搭載され、地図データ管理サーバ510にて管理される更新用データを用いて、地図データを含む全てのデータを更新する。
なお、本実施例にかかる地図データ更新システムでは、ナビゲーション装置520は、地図データ管理サーバ510と通信接続することにより、更新用データを地図データ管理サーバ510からダウンロードするようにしているが、これに限られるものではない。すなわち、たとえば、地図データを含むデータが記憶され、ナビゲーション装置520に着脱可能なSDカードなどの記憶媒体を自宅に設置されるPC(Personal Computer)に接続し、当該PCによって地図データ管理サーバ510からダウンロードした更新用データを用いて記憶媒体に記憶されるデータを更新してもよい。
(地図データ管理サーバのハードウェア構成)
図6を用いて、本実施例にかかる地図データ管理サーバ510のハードウェア構成について説明する。図6は、本実施例にかかる地図データ管理サーバ510のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図6において、地図データ管理サーバ510は、CPU601と、ROM602と、RAM603と、磁気ディスクドライブ604と、磁気ディスク605と、光ディスクドライブ606と、光ディスク607と、入力デバイス608と、映像I/F(インターフェース)609と、ディスプレイ610と、通信I/F611とを備えている。また、各構成部601〜611はバス620によってそれぞれ接続されている。
CPU601は、地図データ管理サーバ510の全体の制御を司る。ROM602やフラッシュROM等の書き替え可能な不揮発性メモリは、ブートプログラム、地図データ管理プログラム、などの各種プログラムを記憶している。また、RAM603は、CPU601のワークエリアとして使用される。
地図データ管理プログラムは、ナビゲーション装置520から受信した、地図データを含むデータが最後にユーザ更新された時期(以下「ユーザ更新時期」という)の情報に基づいて、磁気ディスク605に記憶される更新用データからナビゲーション装置520の現在のバージョンに適した更新用データを抽出して出力するプログラムである。
なお、図1に示した、取得部102と、第1抽出部103と、第2抽出部104と、第3抽出部105と、出力部106とは、CPU601によって実現される。すなわち、CPU601が地図データ管理プログラムを実行することにより、各機能部を実現する。
磁気ディスクドライブ604は、CPU601の制御にしたがって磁気ディスク605に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク605は、磁気ディスクドライブ604の制御で書き込まれたデータを記憶する。磁気ディスク605には、更新スパンが最も短く、地図データを部分的に更新するための地図部分更新データ、地図データ全体を更新するための地図全体更新データ、地図データを含む全てのデータを書き替えるための全データなどが記憶されている。なお、各データの詳細については、図8を用いて後述する。
各データは、RDB形式またはファイル形式にて記憶されている。磁気ディスク605としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。また、磁気ディスクドライブ604は着脱自在な構成にしてもよい。なお、図1に示した記憶部101は、磁気ディスク605によって実現される。
光ディスクドライブ606は、CPU601の制御にしたがって光ディスク607に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク607は、光ディスクドライブ606の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記憶媒体である。光ディスク607は、書き込み可能な記憶媒体を利用することもできる。また、この着脱自在な記憶媒体として、光ディスク607のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
入力デバイス608は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス608には、操作者からの操作により、更新用の最新のメッシュデータが入力される。
映像I/F609は、ディスプレイ610と接続される。映像I/F609は、具体的には、たとえば、ディスプレイ610全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリとディスプレイ610を表示制御する制御ICなどによって構成される。ディスプレイ610には、入力デバイス608に入力された最新のメッシュデータなどが表示される。
通信I/F611は、無線を介してネットワークなどの通信網に接続され、この通信網とCPU601とのインターフェースとしても機能する。通信I/F611は、ナビゲーション装置520から、当該ナビゲーション装置520に記憶されている地図データのバージョン情報や、ナビゲーション装置520を識別するための情報を受信する。通信I/F611は、CPU601が上述した地図データ管理プログラムを実行することによって出力された更新用データをナビゲーション装置520へ送信する。
なお、通信I/F611は、ナビゲーション装置520の通信状態を含む処理能力に関する情報、なども受信してもよい。この情報を基に、更新時間などを考慮した更新用データを抽出することも可能である。
なお、地図データ更新システム500を、地図データ管理サーバ510とPCなどの地図データ受信装置とを通信接続した構成とした場合、CPU601が地図データ管理プログラムを実行することによって出力された更新用データは、通信I/F611により地図データ受信装置に送信される。この場合、地図データ受信装置は、HD、DVD、CD、メモリカードなどの着脱可能な記憶媒体に記憶されるデータを更新する。さらに、更新された記憶媒体をナビゲーション装置520に読み込ませることにより、ナビゲーション装置520では最新バージョンのデータを用いた使用が可能になる。
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
図7を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置520のハードウェア構成について説明する。図7は、本実施例にかかるナビゲーション装置520のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図7において、ナビゲーション装置520は、CPU701と、ROM702と、RAM703と、フラッシュメモリドライブ704と、フラッシュメモリ705と、SDカードドライブ706と、SDカード707と、音声I/F708と、スピーカ709と、入力デバイス710と、映像I/F711と、ディスプレイ712と、通信I/F713と、GPSユニット714と、各種センサ715とを備えている。また、各構成部701〜715はバス720によってそれぞれ接続されている。
CPU701は、ナビゲーション装置520の全体の制御を司る。ROM702は、ブートプログラム、現在地点算出プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、地図描画プログラム、地図データ更新プログラムなどの各種プログラムを記憶している。また、RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。
現在地点算出プログラムは、たとえば、GPSユニット714および各種センサ715の出力情報に基づいて、車両の現在地点(ナビゲーション装置520の現在地点)を算出させる。経路探索プログラムは、フラッシュメモリ705に記憶されている地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短(または最速)経路やユーザが指定した条件に最も合致する経路などである。また、目的地点のみならず、立ち寄り地点や休憩地点までの経路を探索してもよい。探索された誘導経路は、CPU701を介して音声I/F708や映像I/F711へ出力される。
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在地点算出プログラムを実行することによって算出された車両の現在地点情報、フラッシュメモリ705から読み出された地図データに基づいて、リアルタイムな経路誘導情報を生成させる。生成された経路誘導情報は、CPU701を介して音声I/F708や映像I/F711へ出力される。
地図描画プログラムは、後述するフラッシュメモリ705に記憶されている地図データなどを利用して、描画情報を生成させる。生成された描画情報は、CPU701を介して映像I/F711へ出力される。
地図データ更新プログラムは、地図データ管理サーバ510から取得した更新用データを用いて、フラッシュメモリ705に記憶されているデータを更新するプログラムである。
なお、図3に示した、取得部302と、第1更新部303と、第2更新部304と、第3更新部305とは、CPU701によって実現される。すなわち、CPU701が地図データ更新プログラムを実行することにより、各機能部を実現する。
フラッシュメモリドライブ704は、CPU701の制御にしたがってフラッシュメモリ705に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。フラッシュメモリ705は、フラッシュメモリドライブ704の制御で書き込まれたデータを記憶する。
また、フラッシュメモリドライブ704は着脱自在な構成にしてもよい。これにより、フラッシュメモリドライブ704を、図1に示した地図データ管理装置や、図示しないPCなどの地図データ受信装置に、接続することにより、更新用データを読み込むこともできる。フラッシュメモリ705には、RDB形式またはファイル形式にてデータが記憶されている。なお、図3に示した記憶部301は、フラッシュメモリ705によって実現される。なお、フラッシュメモリドライブ704の代わりに、ハードディスクドライブなどを使用する構成にしてもよいし、同じく着脱自在な構成にしてもよい。
SDカードドライブ706は、CPU701の制御にしたがってSDカード707に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。SDカード707は、SDカードドライブ706の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記憶媒体である。また、SDカード707に地図データも記憶される構成にしてもよい。その場合はフラッシュメモリドライブ704を備えない構成としてもよい。
SDカード707を、図1に示した地図データ管理装置や、図示しないPCなどの地図データ受信装置に、接続することにより、更新用データを読み込むこともできる。また、この着脱可能な記憶媒体として、SDカード707のほか、MO、メモリカード、リムーバブルハードディスク、CD−Rなどの書き替え可能な光ディスクなどであってもよい。
音声I/F708は、音声出力用のスピーカ709に接続される。スピーカ709は、音声を出力する。入力デバイス710は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。この入力デバイス710を用いて、ユーザから更新をおこなう旨の入力を受け付けることが可能になっている。
映像I/F711は、ディスプレイ712と接続される。映像I/F711は、具体的には、たとえば、ディスプレイ712全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ712を表示制御する制御ICなどによって構成される。
通信I/F713は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置520とCPU701とのインターフェースとして機能する。通信I/F713は、フラッシュメモリ705に記憶されているデータのバージョン情報を地図データ管理サーバ510へ送信する。また、通信I/F713は、地図データ管理サーバ510へのバージョン情報の送信を受けて、地図データ管理サーバ510から、更新用データを受信する機能を有する。
GPSユニット714は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在地点を示す情報を出力する。GPSユニット714の出力情報は、後述する各種センサ715の出力値とともに、CPU701による車両の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
各種センサ715は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断することが可能な情報を出力する。各種センサ715の出力値は、CPU701による車両の現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
(更新用データの一例)
次に、図8を用いて、本実施例にかかる地図データ管理サーバ510にて管理される更新用データの一例について説明する。図8は、地図データ管理サーバ510にて管理される更新用データの一例を示した説明図である。
図8において、更新用データ800は、たとえば5月に最初のデータがリリースされた場合の1年間の具体的なデータの運用を示している。なお、ここでは1月単位でバージョンアップされる場合を例に挙げて説明する。地図部分更新データは、たとえば主要道路のみを更新するといった、地図データを部分的に更新するものであり、具体的には、各バージョン間の差分データである。なお、地図データには、主に、経路探索用のデータや地図表示用のデータが含まれる。
更新用データ800において、地図部分更新データは、1ヶ月分の差分データであり、6月、7月、9月、10月、12月、1月、3月、4月に更新される。より具体的には、地図部分更新データは、5月のバージョンから6月のバージョンに更新するデータ、6月のバージョンから7月のバージョンに更新するデータ、といったように、8月→9月、9月→10月、11月→12月、12月→1月、2月→3月、3月→4月、のバージョンにそれぞれ更新するデータである。
地図全体更新データは、全データの更新間隔内にて1回の更新がおこなわれ、地図データ全体を更新するものである。地図全体更新データには、経路探索用のデータや地図表示用のデータのほか、POI(Point Of Interest)データと呼ばれる地点情報データ、交差点での案内音声等の音声データ、高速道路の出入口やサービスエリアなどのイラストを表示するための画像データ、渋滞情報データなども含まれる可能性があり、全て含まれた場合は全データと同等のデータになることもあり得るが、基本的には経路探索用データ、地図表示用データのみである。更新用データ800において、地図全体更新データは、8月と2月に更新され、より具体的には、5月のバージョンから8月のバージョンに更新するデータ、11月のバージョンから2月のバージョンに更新するデータである。
なお、地図データに含まれる地図表示用データは、50mスケール以下の詳細な地図を表示するための「都市地図データ」と、50mスケールを超える通常の地図を表示するための「通常地図データ」とに分かれているが、このうち、「都市地図データ」は、地図全体更新データには含まれておらず、全データに含まれている。
全データは、経路探索用のデータや地図表示用のデータを含む地図データのほか、全ての音声データや、全ての地点情報データ、高速道路の料金データなど、ナビゲーション装置520に記憶される全てのデータからなる。全データは、6ヶ月に一度更新され、更新用データ800においては11月に更新される。全データを用いた全データ更新では、全てのデータが書き替えられる。
(ナビゲーション装置におけるデータ更新の一例)
次に、図9を用いて、図8に示した更新用データ800を使用した場合のナビゲーション装置520におけるデータ更新の一例について説明する。図9は、ナビゲーション装置520におけるデータ更新の一例を示した説明図である。
以下では、更新をおこなう月毎に説明する。図9に示すデータ更新適用パターン900において、(1)6月に更新をおこなう場合、5月→6月の地図部分更新データを用いて部分更新をおこなう。この場合、更新回数は1回である。(2)7月に更新をおこなう場合、5月→6月の地図部分更新データを用いて部分更新をおこなった後、6月→7月の地図部分更新データを用いて部分更新をおこなう。この場合、更新回数は2回である。
(3)8月に更新をおこなう場合、5月→8月の地図全体更新データを用いてバージョンを跨いで地図データ全体を更新する。この場合、更新回数は1回である。(4)9月に更新をおこなう場合、5月→8月の地図全体更新データを用いて地図データ全体を更新した後、8月→9月の地図部分更新データを用いて部分更新をおこなう。この場合、更新回数は2回である。
(5)10月に更新をおこなう場合、5月→8月の地図全体更新データを用いて地図データ全体を更新した後、8月→9月の地図部分更新データを用いて部分更新をおこない、さらに9月→10月の地図部分更新データを用いて部分更新をおこなう。この場合、更新回数は3回である。(6)11月に更新をおこなう場合、全データを用いた全更新をおこなう。すなわち、全てのデータが書き替えられる。この場合、更新回数は1回である。
(7)12月に更新をおこなう場合、全データを用いて全更新をおこなった後、11月→12月の地図部分更新データを用いて部分更新をおこなう。この場合、更新回数は2回である。(8)1月に更新をおこなう場合、全データを用いて全更新をおこなった後、11月→12月の地図部分更新データを用いて部分更新をおこない、さらに12月→1月の地図部分更新データを用いて部分更新をおこなう。この場合、更新回数は3回である。
(9)2月に更新をおこなう場合、全データを用いて全更新をおこなった後、11月→2月の地図全体更新データを用いて地図データ全体を更新する。この場合、更新回数は2回である。(10)3月に更新をおこなう場合、全データを用いて全更新をおこない、11月→2月の地図全体更新データを用いて地図データ全体の更新をおこない、さらに、2月→3月の地図部分更新データを用いて部分更新をおこなう。この場合、更新回数は3回である。
(11)4月に更新をおこなう場合、全データを用いて全更新をおこない、11月→2月の地図全体更新データを用いて地図データ全体の更新をおこない、2月→3月の地図部分更新データを用いて部分更新をおこない、さらに3月→4月の地図部分更新データを用いた部分更新をおこなう。この場合、更新回数は4回である。
したがって、ナビゲーション装置520では、最後に更新を終えた月にかかわらず、最大でも4回の更新手順を踏むことにより、データの更新をおこなうことが可能になっている。すなわち、5月から翌年4月までの更新をおこなう場合、従来のように、バージョンを地図部分更新データのみを用いて更新をおこなったとすると、N−1=12−1=11回の手順を踏むこととなるが、本実施例では、更新手順を4回に抑えることができる。また、部分ファイル内のヘッダ情報の影響等で更新に要するデータ量が増加するといった不具合を抑止することができる。
(更新パターンについて)
ここで、図10を用いて、更新パターンについて説明する。図10は、更新パターンを示した説明図である。図10において、パターン表1000は、起点月と終点月(更新月)における更新パターンを示している。パターンaは、全データ更新月における更新を示している。パターンbは、全データ更新月を跨がない、地図全体更新データ更新月での更新を示している。パターンcは、全データ更新月を跨ぐ、地図全体更新データ更新月での更新を示している。パターンdは、全データ更新月および地図全体更新データ更新月を跨がない、地図部分更新データ更新月での更新を示している。
パターンeは、全データ更新月を跨がず、地図全体更新データを跨ぐ、地図部分更新データ更新月での更新を示している。パターンfは、全データ更新月および地図全体更新データ更新月を跨がない、地図部分更新データ更新月での更新を示している。パターンgは、全データ更新月および地図全体更新データ更新月を跨ぐ、地図部分更新データ更新月での更新を示している。
パターン表1000において差分データが必要となる更新パターンは、b、c、d、fに示す36通りである。なお、従来の更新パターンは、ナビゲーション装置520に記憶される任意のデータのバージョンと、ユーザが更新を所望するバージョンとの組み合わせになっており、すなわち、{N×(N−1)}/2={12×(12−1)}/2=66通りとなっていた。
ここで、パターン表1000ではパターン数は36となっているが、更新に必要な差分データ数は、実際にはもっと少なくて済む。たとえば5月→12月に更新する場合、パターンfでは、一旦11月に全データ更新がおこなわれ、さらに12月のデータに更新されるため、必要なデータは11月→12月のみの地図部分更新データとなる。
6月→12月、7月→12月などの更新においても同様であり、これらの更新に必要な地図部分更新データは、11→12月のみである。また、10月→11月の更新では、11月の全データ更新が必ずおこなわれるため、10月→11月の地図部分更新データが不要になる。このようなことを考慮すると、実際に必要な地図部分更新データは、以下の10種類となる。5月→6月、6月→7月、7月→8月、8月→9月、9月→10月、11月→12月、12月→1月、1月→2月、2月→3月、3月→4月。したがって、本実施例では、計10種類の地図部分更新データを管理すればよく、よって管理するデータの数を抑えることができる。なお、管理するデータには、このほかにも、5月→8月、11月→2月、の2種類の地図全体更新データ、および全データがある。
(地図データ管理サーバがおこなう地図データ管理処理の一例)
次に、図11を用いて、地図データ管理サーバ510がおこなう地図データ管理処理の一例について説明する。図11は、地図データ管理サーバ510がおこなう地図データ管理処理の一例を示すフローチャートである。
図11のフローチャートにおいて、地図データ管理サーバ510のCPU601は、たとえば、通信I/F611を介してナビゲーション装置520から受信した、ナビゲーション装置520に記録されている地図データのバージョン情報および現在日時の情報を用いて、起点月および終点月を設定する(ステップS1101)。なお、起点月は、ナビゲーション装置520から受信したバージョン情報に紐付けられる、ユーザが最後に更新をおこなった月に相当する。終点月は、ユーザから特に指定がなければ、更新をおこなう現在の月である。
ステップS1101において、起点月および終点月を設定した後、起点月から終点月までの間に全データの更新月が含まれるか否か、すなわち、全データの更新月を跨ぐか否かを判断する(ステップS1102)。全データの更新月を跨がない場合(ステップS1102:No)、ステップS1105に移行する。
全データの更新月を跨ぐ場合(ステップS1102:Yes)、終点月の直近の全データを抽出する(ステップS1103)。この後、起点月を全データの更新月として、起点月を再設定する(ステップS1104)。そして、起点月から終点月までの間に地図全体更新データの更新月が含まれるか否か、すなわち、地図全体更新データの更新月を跨ぐか否かを判断する(ステップS1105)。
地図全体更新データの更新月を跨がない場合(ステップS1105:No)、ステップS1107に移行する。地図全体更新データの更新月を跨ぐ場合(ステップS1105:Yes)、地図全体更新データを抽出する(ステップS1106)。この後、抽出した地図全体更新データの更新月が終点月であるか否かを判断する(ステップS1107)。
抽出した地図全体更新データの更新月が終点月である場合(ステップS1107:Yes)、処理を終了する。抽出した地図全体更新データの更新月が終点月ではない場合(ステップS1107:No)、地図部分更新データを抽出する(ステップS1108)。そして、抽出した地図部分更新データの更新月が終点月であるか否かを判断する(ステップS1109)。抽出した地図部分更新データの更新月が終点月ではない場合(ステップS1109:No)、ステップS1108に移行する。抽出した地図部分更新データの更新月が終点月である場合(ステップS1109:Yes)、処理を終了する。
(ナビゲーション装置がおこなう地図データ更新処理の一例)
次に、図12を用いて、ナビゲーション装置520がおこなう地図データ更新処理の一例について説明する。図12は、ナビゲーション装置520がおこなう地図データ更新処理の一例を示すフローチャートである。
図12のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置520のCPU701は、通信I/F713が全データを受信することにより、全データを取得したか否かを判断する(ステップS1201)。全データを取得しない場合(ステップS1201:No)、ステップS1203に移行する。
全データを取得した場合(ステップS1201:Yes)、全データ更新をおこなう(ステップS1202)。そして、地図全体更新データを取得したか否かを判断する(ステップS1203)。地図全体更新データを取得しない場合(ステップS1203:No)、ステップS1205に移行する。地図全体更新データを取得した場合(ステップS1203:Yes)、地図全体更新データを用いて部分更新をおこなう(ステップS1204)。
この後、地図部分更新データを取得したか否かを判断する(ステップS1205)。地図部分更新データを取得しない場合(ステップS1205:No)、処理を終了する。地図部分更新データを取得した場合(ステップS1205:Yes)、地図部分更新データを用いて部分更新をおこない(ステップS1206)、処理を終了する。
以上説明したように、本実施例にかかる地図データ管理サーバ510は、更新周期および更新の規模の異なる複数種類の更新用データをユーザ更新時期に応じて抽出し、出力するようにした。したがって、地図データ管理サーバ510では、管理する更新用データの数を抑えることができる。
また、ナビゲーション装置520は、更新周期および更新の規模の異なる複数種類の更新用データを用いて更新をおこなうようにしたので、更新時間を短縮することができるとともに、更新回数の低減により、更新時の再起動数を低減することができ、よって、ユーザに与える煩わしさやストレスを抑制することができる。
また、本実施例では、地図データ管理サーバ510は、地図全体更新データの更新周期を全データの更新間隔内にて1回の更新がおこなわれる周期とし、大規模更新データを全てのデータを書き替えるための全データとしたので、抽出する全データまたは地図全体更新データを終点直近の1つとすることができる。すなわち、抽出時の処理を簡単にすることができ、よって、更新用データの管理をより簡単にすることができる。
また、ナビゲーション装置520では、これまでに未更新の地図全体更新データまたは地図部分更新データがあったとしても、全データを用いて更新することにより、地図全体更新データまたは地図部分更新データによる更新をおこなわないで済む。さらに、これまでに未更新の地図部分更新データがあったとしても、地図全体更新データを用いた更新をおこなうことにより地図部分更新データを用いた更新をおこなわないで済む。
これにより、ナビゲーション装置520では、終点直近の全データまたは地図全体更新データをそれぞれ1つのみ用いた更新で済む。したがって、更新回数を最小限に抑えることができ、更新時の再起動に伴う煩わしさやストレスを抑制することができる。
(ナビゲーション装置におけるデータ更新の他の一例)
次に、図13−1を用いて、本実施例の他の一例について説明する。図13−1は、ナビゲーション装置520におけるデータ更新の他の一例を示した説明図である。なお、本例では、更新用データの種類に地図累積更新データを加え、すなわち、規模の大きい順に、全データ、地図全体更新データ、地図累積更新データ、地図部分更新データの4種類としている。地図累積更新データは、具体的には、全データ更新月(5月および11月)から地図全体更新データ更新月(8月および2月)までの間、および、地図全体更新データ更新月(8月および2月)から全更新月(11月および翌5月)までの間の、地図部分更新データをまとめたものである。
なお、図13−1中、図9に示したデータ更新適用パターン900を用いて説明した月と、異なる月を斜線に示し、以下では、データ更新適用パターン900とは異なる点について、月単位にて説明する。
図13−1に示すデータ更新適用パターン1300において、(1)7月に更新をおこなう場合、5月→7月の地図累積更新データを用いて6月のバージョンを跨ぐ部分更新をおこなう。この場合、更新回数は1回である。(2)10月に更新をおこなう場合、5月→8月の地図全体更新データを用いて地図データ全体の更新をおこなった後、8月→10月の地図累積更新データを用いた、9月のバージョンを跨ぐ部分更新をおこなう。この場合、更新回数は2回である。
(3)1月に更新をおこなう場合、全データを用いた全更新をおこなった後、11月→1月の地図累積更新データを用いた、12月を跨ぐ部分更新をおこなう。この場合、更新回数は2回である。(4)4月に更新をおこなう場合、全データを用いた全更新をおこない、11月→2月の地図全体更新データを用いて地図データ全体の更新をおこない、2月→4月の地図累積更新データを用いた、3月のバージョンを跨ぐ部分更新をおこなう。この場合、更新回数は3回である。
したがって、上述したナビゲーション装置520では、最後に更新を終えた月にかかわらず、最大でも3回の更新手順を踏むことにより、データの更新をおこなうことが可能になっている。たとえば、5月から8月の間では、必ず1回の手順にて更新することが可能となる。
なお、データ更新適用パターン1300による更新をおこなう場合、別途、5月→7月、6月→8月、8月→10月、11月→1月、12月→2月、2月→4月、の6種類の地図累積更新データを用意しておく必要がある。地図累積更新データによるデータ数の増加はあるものの、6種類のパターンのみの増加で済む。これは、全データ更新月を跨いだ場合は一旦全データ更新がおこなわれ、そこから地図累積更新データを適用することになるためであり、同様に、地図全体更新データ更新月を跨いだ場合は地図累積更新データを用いずに地図全体更新データを用いた部分更新がおこなわれるためである。
このようなデータ更新の他の一例によれば、ナビゲーション装置520は、最後に更新を終えた月にかかわらず、最大でも3回の更新手順を踏むことにより、データの更新をおこなうことが可能になる。また、地図データ管理サーバ510では、上述した実施例の場合に6種類を加えた計16種類の部分更新用のデータを管理すればよく、よって管理する更新用データの数を抑えることができる。
なお、本例において、地図部分更新データは、地図累積更新データよりも規模の小さい更新用データであるものの、地図累積更新データの更新月を起算点とした更新用データではなく、すなわち、地図累積更新データの下位データではなく同列のものである。すなわち、図11のフローチャートを用いて本例の処理について補足すると、ステップS1108の処理内容は、「地図部分更新データまたは地図累積更新データを抽出」となる。
ここで、地図部分更新データを、地図累積更新データの更新月を起算点とした更新用データとした場合、すなわち、地図部分更新データを、地図累積更新データの下位データとした場合には、図11に示したフローチャートとは異なる処理となる。以下に、図13−2を用いて、地図部分更新データを地図累積更新データの下位データとした場合の処理について、補足しておく。
図13−2は、地図部分更新データを地図累積更新データの下位データとした場合の地図データ管理処理を示すフローチャートである。なお、以下では、図11のフローチャートと同様の点については同じステップ番号を付して説明を省略し、ステップS1301以降の処理について説明する。
図13−2において、地図データ管理サーバ510のCPU601は、地図全体更新データの更新月が終点月ではないと判断した場合(ステップS1107:No)、地図累積更新データを抽出する(ステップS1301)。そして、抽出した地図累積更新データの更新月が終点月であるか否かを判断する(ステップS1302)。抽出した地図累積更新データの更新月が終点月である場合(ステップS1302:Yes)、処理を終了する。
抽出した地図累積更新データの更新月が終点月ではない場合(ステップS1302:No)、地図部分更新データを抽出する(ステップS1303)。そして、抽出した地図部分更新データの更新月が終点月であるか否かを判断する(ステップS1304)。抽出した地図部分更新データの更新月が終点月ではない場合(ステップS1304:No)、ステップS1303に移行する。抽出した地図部分更新データの更新月が終点月である場合(ステップS1304:Yes)、処理を終了する。
上述した処理によれば、地図部分更新データを地図累積更新データの下位データとした場合であっても、各種類の更新用データを抽出することができる。なお、本フローチャートでは、下位データを、3種類(地図全体更新データ、地図累積更新データ、地図部分更新データ)とした場合について説明したが、下位データの数はこれに限らず、4種類以上とすることも可能である。
このように、上述した処理によれば、各下位データの更新周期や更新の規模などに応じて、下位データの種類を複数にすることができ、すなわち、下位データの種類数を可変にすることができる。したがって、汎用性に富んだ更新用データの管理および更新をおこなうことができる。
以上説明したように、本発明の地図データ管理装置、ユーザ端末装置、地図データ管理方法、地図データ更新方法、地図データ管理プログラム、地図データ更新プログラム、および記録媒体によれば、地図データ管理サーバ510にて管理する更新用データの数を抑えることができるとともに、ナビゲーション装置520における更新回数を低減することができる。
なお、本実施例で説明した地図データ管理方法および地図データ更新方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD、メモリカードなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
100 地図データ管理装置
101 記憶部
102 取得部
103 第1抽出部
104 第2抽出部
105 第3抽出部
110 上位データ抽出部
111 下位データ抽出部
106 出力部
300 ユーザ端末装置
301 記憶部
302 取得部
303 第1更新部
304 第2更新部
305 第3更新部
310 更新部
500 地図データ更新システム
510 地図データ管理サーバ
520 ナビゲーション装置

Claims (12)

  1. 更新時期の情報が紐付けられ、更新周期が長く且つ更新の規模が大きい更新用データ(以下「上位データ」という)と、更新時期の情報が紐付けられるとともに前記上位データの更新内容に包含され、さらに前記上位データに比べて更新周期が短く且つ更新の規模が小さい更新用データ(以下「下位データ」という)と、の少なくとも2種類の更新用データを記憶する記憶手段と、
    ユーザ端末装置に記憶されている地図データを含むデータが最後にユーザ更新された時期(以下「ユーザ更新時期」という)の情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記ユーザ更新時期の情報と、前記記憶手段に記憶される上位データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶手段に記憶される更新用データの中から、前記ユーザ更新時期を起算点としてユーザが所望するバージョンの更新時期(以下「終点」という)までの間に更新がおこなわれた上位データを抽出する上位データ抽出手段と、
    前記上位データ抽出手段によって抽出された上位データに紐付けられている更新時期の情報と、前記記憶手段に記憶される下位データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶手段に記憶される更新用データの中から、上位データの更新時期を起算点として前記終点までの間に更新がおこなわれた下位データを抽出する下位データ抽出手段と、
    前記上位データ抽出手段によって抽出された上位データと、前記下位データ抽出手段によって抽出された下位データとを出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とする地図データ管理装置。
  2. 前記上位データは、更新周期が最も長く且つ更新規模が最も大きい1種類の更新用データからなり、
    前記下位データは、更新周期および更新規模に応じた複数種類の更新用データからなり、
    前記下位データ抽出手段は、抽出対象となる規模の更新用データよりも一つ上位の規模の更新用データに紐付けられている更新時期の情報と、前記記憶手段に記憶される抽出対象となる規模の更新用データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶手段に記憶される更新用データの中から、一つ上位の規模の更新用データの更新時期を起算点として前記終点までの間に更新がおこなわれた抽出対象となる規模の更新用データを抽出することを特徴とする請求項1に記載の地図データ管理装置。
  3. 前記記憶手段は、更新時期の情報が紐付けられ、更新周期および更新の規模に対応するとともに各データ間においてそれぞれ規模の小さいデータの更新内容を包含する、大規模更新データ、中規模更新データおよび小規模更新データからなる3種類の更新用データを記憶し、
    前記上位データ抽出手段は、
    前記取得手段によって取得された前記ユーザ更新時期の情報と、前記記憶手段に記憶される大規模更新データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶手段に記憶される更新用データの中から、前記ユーザ更新時期を起算点として前記終点までの間に更新がおこなわれた大規模更新データを抽出する第1抽出手段を有し、
    前記下位データ抽出手段は、
    前記第1抽出手段によって抽出された大規模更新データに紐付けられている更新時期の情報と、前記記憶手段に記憶される中規模更新データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶手段に記憶される更新用データの中から、大規模更新データの更新時期を起算点として前記終点までの間に更新がおこなわれた中規模更新データを抽出する第2抽出手段と、
    前記第2抽出手段によって抽出された中規模更新データに紐付けられている更新時期の情報と、前記記憶手段に記憶される小規模更新データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶手段に記憶される更新用データの中から、中規模更新データの更新時期を起算点として前記終点までの間に更新がおこなわれた小規模更新データを抽出する第3抽出手段と、
    を有し、
    前記出力手段は、前記第1抽出手段によって抽出された大規模更新データと、前記第2抽出手段によって抽出された中規模更新データと、前記第3抽出手段によって抽出された小規模更新データとを出力することを特徴とする請求項2に記載の地図データ管理装置。
  4. 前記小規模更新データは、ユーザ端末装置に記憶されている地図データを部分的に更新する地図部分更新データであり、
    前記中規模更新データは、前記大規模更新データの更新間隔内にて1回の更新がおこなわれるものであり、ユーザ端末装置に記憶されている地図データ全体を更新する地図全体更新データであり、
    前記大規模更新データは、ユーザ端末装置に記憶されている地図データを含む全てのデータを書き替えるための全データであり、
    前記第1抽出手段は、前記終点直近の全データを抽出するものであり、
    前記第2抽出手段は、前記終点直近の地図全体更新データを抽出するものであり、
    前記第3抽出手段は、前記第2抽出手段によって抽出された地図全体更新データの更新時期を起算点として前記終点までの間に更新がおこなわれた分の地図部分更新データを抽出するものであることを特徴とする請求項3に記載の地図データ管理装置。
  5. 前記記憶手段は、前記地図全体更新データよりも更新周期が短く、前記地図部分更新データよりも更新周期が長く、さらに前記地図全体更新データと前記全データとの更新期間内の所定期間分の前記地図部分更新データを累積したものである地図累積更新データをさらに記憶し、
    前記第3抽出手段は、全データの更新時期の情報または地図全体更新データの更新時期の情報に基づいて、前記記憶手段に記憶される更新用データの中から、全データの更新時期または地図全体更新データの更新時期を起算点として前記終点までの間に更新がおこなわれた地図累積更新データを抽出することを特徴とする請求項4に記載の地図データ管理装置。
  6. 地図データを含むデータを記憶する記憶手段と、
    地図データが最後にユーザ更新された時期(以下「ユーザ更新時期」という)からユーザが所望するバージョンの更新時期(以下「終点」という)までの間に更新がおこなわれ、更新周期が長く且つ更新の規模が大きい更新用データ(以下「上位データ」という)と、前記上位データの更新内容に包含され、前記上位データに比べて更新周期が短く且つ更新の規模が小さい更新用データ(以下「下位データ」という)との少なくとも2種類からなる更新用データを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって上位データが取得された場合、当該上位データを用いた更新をおこなうとともに、前記取得手段によって下位データが取得された場合、当該下位データを用いた更新をおこなう更新手段と、
    を備えることを特徴とするユーザ端末装置。
  7. 前記取得手段は、前記ユーザ更新時期から前記終点までの間に更新がおこなわれ、更新周期および更新の規模に対応するとともに各データ間においてそれぞれ規模の小さいデータの更新内容を包含する、前記上位データとしての大規模更新データと、前記下位データとしての中規模更新データおよび小規模更新データと、からなる3種類の更新用データを取得し、
    前記更新手段は、
    前記取得手段によって大規模更新データが取得された場合、当該大規模更新データを用いた更新をおこなう第1更新手段と、
    前記取得手段によって中規模更新データが取得された場合、当該中規模更新データを用いた更新をおこなう第2更新手段と、
    前記取得手段によって小規模更新データが取得された場合、当該小規模更新データを用いた更新をおこなう第3更新手段と、
    を有することを特徴とする請求項6に記載のユーザ端末装置。
  8. 更新時期の情報が紐付けられ、更新周期が長く且つ更新の規模が大きい更新用データ(以下「上位データ」という)と、更新時期の情報が紐付けられるとともに前記上位データの更新内容に包含され、さらに前記上位データに比べて更新周期が短く且つ更新の規模が小さい更新用データ(以下「下位データ」という)と、の少なくとも2種類の更新用データを記憶する記憶部を備えた地図データ管理装置が実行する地図データ管理方法であって、
    ユーザ端末装置に記憶されている地図データを含むデータが最後にユーザ更新された時期(以下「ユーザ更新時期」という)の情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程にて取得された前記ユーザ更新時期の情報と、前記記憶部に記憶される上位データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶部に記憶される更新用データの中から、前記ユーザ更新時期を起算点としてユーザが所望するバージョンの更新時期(以下「終点」という)までの間に更新がおこなわれた上位データを抽出する上位データ抽出工程と、
    前記上位データ抽出工程にて抽出された上位データに紐付けられている更新時期の情報と、前記記憶部に記憶される下位データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶部に記憶される更新用データの中から、上位データの更新時期を起算点として前記終点までの間に更新がおこなわれた下位データを抽出する下位データ抽出工程と、
    前記上位データ抽出工程にて抽出された上位データと、前記下位データ抽出工程にて抽出された下位データとを出力する出力工程と、
    を含むことを特徴とする地図データ管理方法。
  9. 地図データを含むデータを記憶する記憶部を備えたユーザ端末装置が実行する地図データ更新方法であって、
    地図データが最後にユーザ更新された時期(以下「ユーザ更新時期」という)からユーザが所望するバージョンの更新時期(以下「終点」という)までの間に更新がおこなわれ、更新周期が長く且つ更新の規模が大きい更新用データ(以下「上位データ」という)と、前記上位データの更新内容に包含され、前記上位データに比べて更新周期が短く且つ更新の規模が小さい更新用データ(以下「下位データ」という)との少なくとも2種類からなる更新用データを取得する取得工程と、
    前記取得工程にて上位データが取得された場合、当該上位データを用いた更新をおこなう上位データ更新工程と、
    前記取得工程にて下位データが取得された場合、当該下位データを用いた更新をおこなう下位データ更新工程と、
    を含むことを特徴とする地図データ更新方法。
  10. 更新時期の情報が紐付けられ、更新周期が長く且つ更新の規模が大きい更新用データ(以下「上位データ」という)と、更新時期の情報が紐付けられるとともに前記上位データの更新内容に包含され、さらに前記上位データに比べて更新周期が短く且つ更新の規模が小さい更新用データ(以下「下位データ」という)と、の少なくとも2種類の更新用データを記憶する記憶部を備えたコンピュータに、
    ユーザ端末装置に記憶されている地図データを含むデータが最後にユーザ更新された時期(以下「ユーザ更新時期」という)の情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程にて取得された前記ユーザ更新時期の情報と、前記記憶部に記憶される上位データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶部に記憶される更新用データの中から、前記ユーザ更新時期を起算点としてユーザが所望するバージョンの更新時期(以下「終点」という)までの間に更新がおこなわれた上位データを抽出する上位データ抽出工程と、
    前記上位データ抽出工程にて抽出された上位データに紐付けられている更新時期の情報と、前記記憶部に記憶される下位データに紐付けられている更新時期の情報とに基づいて、前記記憶部に記憶される更新用データの中から、上位データの更新時期を起算点として前記終点までの間に更新がおこなわれた下位データを抽出する下位データ抽出工程と、
    前記上位データ抽出工程にて抽出された上位データと、前記下位データ抽出工程にて抽出された下位データとを出力する出力工程と、
    を実行させるための地図データ管理プログラム。
  11. 地図データを含むデータを記憶する記憶部を備えたコンピュータに、
    地図データが最後にユーザ更新された時期(以下「ユーザ更新時期」という)からユーザが所望するバージョンの更新時期(以下「終点」という)までの間に更新がおこなわれ、更新周期が長く且つ更新の規模が大きい更新用データ(以下「上位データ」という)と、前記上位データの更新内容に包含され、前記上位データに比べて更新周期が短く且つ更新の規模が小さい更新用データ(以下「下位データ」という)との少なくとも2種類からなる更新用データを取得する取得工程と、
    前記取得工程にて上位データが取得された場合、当該上位データを用いた更新をおこなう上位データ更新工程と、
    前記取得工程にて下位データが取得された場合、当該下位データを用いた更新をおこなう下位データ更新工程と、
    を実行させるための地図データ更新プログラム。
  12. 請求項10または11に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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