JP5101604B2 - パンクレアチン試料中のウィルス負荷の分離及び決定するための方法 - Google Patents

パンクレアチン試料中のウィルス負荷の分離及び決定するための方法 Download PDF

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Description

本発明は、パンクレアチン試験体からウィルス負荷を実質的に定量的に分離するための方法、及び、パンクレアチン試験体のウィルス負荷を定量的に決定するための方法に関する。
パンクレアチンは、哺乳類の膵腺から得られる、様々な生理学的に活性のある構成要素の長い間公知の混合物である。パンクレアチンの主たる構成要素は、消化酵素、特にパンクレアチン性リパーゼであり、またアミラーゼ及びプロテアーゼでもある。その有効な治療的特性及び使用の際の高レベルな安全性のために、パンクレアチンは、酵素代替療法において、医薬組成物として十分に成功してこれまで使用されている。パンクレアチン性リパーゼは、ここで最も重要であり、しかしながら、アミラーゼ及びプロテアーゼもまた、パンクレアチンの治療的な有益性にかなり寄与している。治療目的のためのパンクレアチンは、通常は、ウシ("bovine pancreatin")又はブタ("porcine pancreatin")から得られ、ブタパンクレアチンは、量の観点において最も重要である。治療目的のためのパンクレアチンの製造方法は、自体公知であり、例えば、刊行物EP 0 1 15 023 Aから公知である。
動物由来のパンクレアチンの性質のために、この出発材料は、典型的には、不所望な生物学的成分を随伴する可能性があり、これは例えば、細菌又はウィルス汚染物質である。しかしながら、100年間以上の、パンクレアチンを含有する医薬製品の市販の間に、患者が、ウィルス汚染されたパンクレアチンにより苦しめられる症例が報告されたことはなかった。それにもかかわらず、生物学的な組織及び/又は体液に由来する医薬製品を製造する会社は、懸念される汚染物質が、ヒト病原性と考慮されようとそうでなかろうとにかかわらず、全ての汚染物質を可能な最低レベルに減少させることにより、製品の安全性のレベルを高めるように取締機関からの増加する圧力を経験している。医薬製品におけるパンクレアチンの適用のためには、従って、このような生物学的な汚染物質を検出及び定量化するための、信頼できる分析方法を有することが望まれる。
現在では、パンクレアチン試料中のウィルス汚染物質を定量的に検出又は分離するための信頼できる方法は開発されていない。これは、パンクレアチンの酵素活性構成要素が、当業者に公知の技術を用いるウィルスの増殖のために典型的に使用される細胞系列と非相容性であり、このため、パンクレアチン試料中のウィルス力価を決定することが一層困難であるか、更には不可能であるとの事実によるものであるようである、
従って、本発明の課題は、パンクレアチン試験体からウィルス負荷を実質的に定量的に分離するための方法、及び、パンクレアチン試験体のウィルス負荷を定量的に決定するための方法を提供することであった。特に、本発明の課題は、パンクレアチン試験体から感染性ウィルス負荷を実質的に定量的に分離するための方法、及び、パンクレアチン試験体の感染性ウィルス負荷を定量的に決定するための方法を提供することであった。
意外にも、パンクレアチン試験体のウィルス負荷、特に感染性ウィルス負荷は、ウィルス負荷が最初にパンクレアチン試験体から多工程の遠心分離方法において分離され、かつ、この分離されたウィルス負荷が次いで自体公知のウィルス学的な方法を用いて定量的に決定される場合に、実質的に定量的に決定されてよいことが見出された。
刊行物JP 12856990は、既に、低速遠心分離と超遠心分離の非特異的な組み合わせによって、肝炎ウィルスを濃縮又は単離するための方法を開示している。
第1の実施態様において、本発明は、ウィルス負荷をパンクレアチン試験体から分離するための方法であって、
a)パンクレアチン試験体から、遠心分離に適した液体のパンクレアチン試験試料を、この間にこのウィルス負荷を変更させること無く製造する方法工程、
b)方法工程a)からの前記パンクレアチン試験試料の定義された少なくとも一部を、沈降定数≧120Sを有するウィルスがまだペレットを生じない条件下に、少なくとも1回の低速遠心分離に課す方法工程、
c)方法工程b)において低速遠心分離の間に場合により生じる固形の堆積物を捨て、かつ、パンクレアチン試験試料上清を維持する方法工程、
d)方法工程c)において得られる定義された少なくとも一部のパンクレアチン試験試料上清を、不連続的な勾配媒体中で超遠心に課す方法工程、その際、超遠心分離の期間及び超遠心分離のための相対的遠心分離力を、このウィルス負荷が、パンクレアチン試験試料上清から目標画分中に定量的に輸送されるように選択し、その際目標画分は、この上にある、最低濃度勾配成分と、この下にある、次により高い濃度勾配成分との間の境界層の上または中にある、及び
e)パンクレアチン試験試料上清からウィルス負荷を含有する目標画分を定量的に分離する方法工程
を含有する、パンクレアチン試験体からウィルス負荷を分離するための方法に関する。
第2の実施態様において、本発明は、パンクレアチン試験体のウィルス負荷、特にパンクレアチン試験体の感染性ウィルス負荷を定量的に決定するための方法に関する。この第2の実施態様において、第1の実施態様による方法に加えて、方法工程e)の後の更なる方法工程f)において、パンクレアチン試験体のウィルス負荷の定量的な決定が、このウィルス負荷を含有する目標画分中のウィルス感染力価の決定により実施される。
本願明細書中に他に記載がなければ、以下に示される任意の技術的及び化学的用語は、それぞれの場合において、この技術の特定の分野において当業者により慣用的に理解されるのと同じ意味合いを有する。この中で、例えば「0〜15℃」との形式において言及される温度範囲は、それぞれの場合においてこの範囲の限度を含めて、0℃〜15℃の温度範囲を指す。例えば「30〜120分間」の形式においてこの中で言及される時間範囲は、それぞれの場合においてこの範囲の限度を含めて、30分間から120分間の時間範囲を指す。例えば「2〜8時間」の形式においてこの中で言及される時間範囲は、それぞれの場合においてこの範囲の限度を含めて、2時間から8時間の時間範囲を指す。この中で例えば「1500〜5000×g」との形式において示される相対的な遠心分離力の範囲は、それぞれの場合においてこの範囲の限度を含めて、1500×gから5000×gの範囲内の相対的な遠心分離力を指す。例えば「10〜15ml」の形式においてこの中で言及される容積範囲は、それぞれの場合においてこの範囲の限度を含めて、10mlから15mlの容積範囲を指す。例えば「80〜100mm」の形式においてこの中で言及される長さ範囲の尺度は、それぞれの場合においてこの範囲の限度を含めて、80mmから100mmの長さ範囲の尺度を指す。
本発明による方法は、動物起源の全ての種類のパンクレアチンに適し、かつ、特に、慣用の市販のブタパンクレアチン及びウシパンクレアチンに対して実施されてよい。この方法は、有利には、ブタパンクレアチン試験体に対して実施される。
本発明による方法は、一般的には、パンクレアチン試験体からウィルス負荷を分離するため、そして、引き続き、パンクレアチン試験体のウィルス負荷を実質的に定量的に決定するために適している。特に、この方法は、パンクレアチン試験体のウィルス負荷の分離のため及び定量的な決定のために適し、このパンクレアチン試験体中では、ウィルス負荷が、ウシロタウィルスA、脳心筋炎ウィルス(=EMCV)、ブタサーコウィルス(=PCV)、ブタパラボウィルス(=PPV)、ブタロタウィルスA、ブタテシオウィルス及び/又はブタ小胞性疾患ウィルス(=SVDV)を含む。極めて類似の特性のために、ヒトコクサッキーウィルスB5/1は、SVDVを分離及び/又は定量的に決定するための本発明による方法の適性を確認するためのモデルとして使用されてよい。極めて類似の特性のために、ウシロタウィルスA(例えばB223株)は、ブタロタウィルスAを分離及び/又は定量的に決定するための本発明による方法の適性を確認するためのモデルとして使用されてよい。
本発明による方法の方法工程a)において、遠心分離に適した液体のパンクレアチン試験試料が、パンクレアチン試験体から分離され、このようにする間にこのウィルス負荷の、特にこの感染性ウィルス負荷の変化又は変更はない。これは例えば、パンクレアチン試験体からパンクレアチン試験試料懸濁液を産生することにより進行してよい。パンクレアチン試験試料懸濁体は、パンクレアチン試験体を、検査されるべきウィルス種を培養するために使用される細胞系列に適した細胞培養培地と、及び、この目的に適した1種以上の抗生物質とを組み合わせることにより、産生される。一般的に、全ての抗生物質は、方法工程a)において場合により使用される抗生物質溶液を産生するために適している。通例は、広範囲のスペクトルの抗生物質又はこのような広範囲のスペクトルの抗生物質の混合物が使用される。適した抗生物質は、例えば、β−ラクタム抗生物質、例えばペニシリン、セファロスポリン(オキサセフェム及びカルバセファムを含む)、カルバペネム及びモノバクタム;ストレプトマイシン(硫酸ストレプトマイシンを含む);ネオマイシン(ネオマイシンA、ネオマイシンB及びパロモマイシンを含む);カナマイシン(カナマイシン、ゲンタマイシン、アミカシン及びトブラマイシンを含む);スペクチノマイシン;テトラサイクリン(テトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、ドキシサイクリン及びミノサイクリンを含む);マクロライド抗生物質(エリスロマイシン、クラリスロマイシン、ロキシスロマイシン、アジスロマイシン、ジョサマイシン及びスピラマイシンを含む);ジャイレース阻害剤(ナリジクス酸、シノキサシン、ピペミジン酸、ノルフロキサシン、ペフロキサシン、シプロフロキサシン、オフロキサシン及びフレロキサシンを含む);葉酸アンタゴニスト(スルホンアミド抗生物質、ジアミノベンジルピリミジン及びその組み合わせを含む);クロラムフェニコール;リコサミド;グリコペプチド抗生物質(バンコマイシン及びタイコプラニンを含む);ホスホマイシン;ポリペプチド抗生物質(ポリミキシンB、コリスチン、バシトラシン及びチロチシンを含む)及びムピロシンを含む群から選択されてよい。有利な抗生物質は、硫酸ストレプトマイシン及びペニシリン及び硫酸ストレプトマイシン及びペニシリンの混合物、例えば抗生物質「カクテル」としての混合物である。1種以上の抗生物質が、例えば、溶媒の溶液中で使用されてよく、これは1種以上の抗生物質のために、それぞれの場合において、即ち抗生物質溶液として適している。
パンクレアチン試験試料懸濁体は、慣用的には、0〜15℃の温度、例えば4〜10℃の温度への冷却とともに産生される。パンクレアチン試験試料懸濁体を産生するための構成成分は、慣用的には、氷冷と共に、少なくとも30分間、例えば30〜120分間、有利には45〜90分間、特に50分間又は60分間撹拌される。パンクレアチン試験試料懸濁体の及び全ての更なる方法工程における冷却の目的は、それぞれの場合において、パンクレアチン試験体の酵素活性のある構成要素による、ウィルス負荷のいかなる不所望な不活性化を回避するか又は少なくとも実質的に減少させることにある、一実施態様において、本発明は、方法工程a)により産生されてよいパンクレアチン試験試料懸濁体をも提供する。
方法工程a)におけるパンクレアチン試験試料懸濁体の産生においてそれぞれの場合においてどの細胞培養媒体が使用されるかは、本発明による方法により分離及び/又は定量的に決定されるべきウィルス種により決定される。検査されるウィルス試験体が、可能な場合には、細胞変性効果(=CPE)を開始させる許容可能な細胞培養液は、特定のウィルス種を培養及び検出するために使用される。CPEは、光学顕微鏡により認識可能なウィルス感染した細胞の変更である。培養細胞中でCPE無しでウィルス種が増殖する場合には、このような増殖は、それでも一般的には、自体公知の非直接的な検出方法により同定されてよい。
例えば、ウシロタウィルスAが、分離及び/又は定量的に決定されるべきである場合には、胎児サル腎臓細胞(=MA−104細胞)が、例えば、この培養のために使用されてよい。この場合には、自体公知のダルベッコ改質イーグル培地(=ダルベッコ培地)が、例えば、細胞培養媒体として適している。EMCVが分離及び/又は定量的に決定されるべき場合には、ブタ腎臓細胞(=PK−15細胞)又は胚性のブタ腎臓細胞(=SPEV細胞)が、この培養のために使用されてよい。PK−15細胞の場合には、自体公知の最小必須培地(=MEM)が、例えば、細胞培養培地として適している。SPEV細胞の場合には、ダルベッコ培地が、例えば、細胞培養媒体として適している。例えば、PCVが、分離及び/又は定量的に決定されるべき場合には、PK−15細胞)が、例えば、この培養のために使用されてよい。例えば、PPVが、分離及び/又は定量的に決定されるべきである場合には、ウシ腎臓細胞(SK−16細胞)が、例えば、この培養のために使用されてよい。この場合に、ダルベッコ培地が、例えば、細胞培養媒体として適している。例えば、ブタロタウィルスAが、分離及び/又は定量的に決定されるべき場合には、MA−104細胞が、例えば、この培養のために使用されてよい。例えば、ブタテシオウィスルが、分離及び/又は定量的に決定されるべき場合には、PK−15細胞が、例えば、この培養のために使用されてよい。例えば、SVDVが、分離及び/又は定量的に決定されるべき場合には、SPEV細胞が、例えば、この培養のために使用されてよい。この分野の当業者は、特定のウィルス種を培養するために適した細胞系及び相応する適した細胞培養媒体を知っている。本発明による豊富に使用可能なウィルス種及び相応する細胞系列は、適した供給源、例えば「American Type Culture Collection」(Manassas, USA)(=ATCC)、「Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH」(Braunschweig, Germany)(=DSMZ)、「Friedrich-Loffler-lnstitut」(Federal Research Institute for Animal Health, lnsel Riems, Germany)(=FLI)、又は「Department of Agriculture and Rural Development」の「Veterinary Service Division」(Belfast, United Kingdom)(=DARD)、から得られてよい。
方法工程b)において、方法工程a)において得られるパンクレアチン試験試料は、この全体において使用されてよいか、又は、パンクレアチン試験試料の定義された部分において使用されてよく、特にパンクレアチン試験試料の定義された容積が使用されてよい。方法工程a)において得られるパンクレアチン試験試料は、有利にはこの全体において有利には使用される。
方法工程b)において、低速遠心分離の場合には、条件は、沈降定数≧120S、特に120S〜5000Sを有するウィルスがまだペレットを形成しない条件下が確立されてよい。通常は、沈降定数≧120Sを有するウィルス、特に沈降定数≧120S〜5000Sを有するウィルスは、それぞれの場合において10000×g未満、有利にはそれぞれの場合において1500〜5000×g、特に有利にはそれぞれの場合において2000〜3500×g、例えばそれぞれの場合において2700×gの相対遠心力でもって低速遠心分離が実施される場合にペレットを形成しない。低速遠心分離工程の期間は、慣用的には、少なくとも5分間、通常は5〜60分間、特に10〜45分間、有利には10〜30分間、特に15分間となる。方法工程b)の有利な一実施態様において、低速遠心分離工程は、温度0〜15℃、例えば温度4〜10℃への冷却とともに、有利には冷却遠心機中で実施される。
方法工程b)における低速遠心分離工程の目的は、原則的には、このパンクレアチン懸濁体から、パンクレアチン構成要素、例えば非溶解性粒子その他を除去することであり、これらはパンクレアチン試験体のウィルス負荷の分離及び/又は定量的決定において、更なる処理に適したパンクレアチン試験試料上清を得るために、邪魔となる。低速遠心分離工程において場合により得られるこの固形の堆積物は、従って、一般的には方法工程c)において廃棄され、この一方で、上清は、次の方法工程d)のために使用される。場合により得られる固形の堆積物の引き続く廃棄を有する低速遠心分離工程は、慣用的には、固形の堆積物が形成されることがもはや観察されないまで、繰り返される。通常は、場合により得られる固形の堆積物の引き続く廃棄を有する、低速遠心分離工程の、更なる繰り返しは、1〜3回の繰り返し後には、特に1回の繰り返し後には、必要でない。本発明の一実施態様において、方法工程b)において得られるものとしての固形の堆積物は、沈殿であることができる。
本発明の一実施態様において、低速遠心分離工程において得られる堆積物は、1回以上、例えば1〜3回、廃棄前に、適した洗浄液体で洗浄される。適した洗浄液体は、例えば、低速遠心分離自体の後に得られるパンクレアチン試験試料上清であり、これは、次いで方法工程d)において使用されてよい。パンクレアチン試験試料上清自体以外の洗浄液体が使用される場合には、この洗浄液体は、この堆積物の洗浄が完了したら、パンクレアチン試験試料上清と組み合わされ、かつ、次いで方法工程d)において使用される。パンクレアチン試験体のウィルス負荷が、EMCVを含有する場合には、方法工程d)においての使用前に、前述の様式において、この堆積物を洗浄することが特に有利である。
特定の一実施態様において、本発明は、また、上述した方法工程a)〜c)により産生されてよいパンクレアチン試験試料上清をも含む。
不連続的な2相のスクロース勾配が、慣用的には、方法工程d)における不連続的な勾配媒体として使用される。不連続的勾配媒体は、有利には、50%(wt./vol.)の緩衝化されたスクロース溶液及び20%(wt./vol.)の緩衝化されたスクロース溶液から調製された勾配を含有する。天然の緩衝液(即ち、これは、pH値7付近で緩衝する)は、例えば、スクロース溶液のための緩衝液として使用されてよい。PBS緩衝液(=「リン酸緩衝化生理食塩水」緩衝液、pH7.2)は、有利に使用される。滅菌した勾配媒体は通常使用される。前述の種類の2相の不連続スクロース勾配は、特に適した沈殿及び従って見出されて良いウィルスのための分離条件を提供する。不連続スクロース勾配は、特に、前述したとおりに、50%(wt./vol.)の場合により緩衝化されたスクロース溶液及び20%(wt./vol.)の緩衝化されたスクロース溶液から調製されたとおりの勾配は、更に、場合により存在するいかなるウィルス負荷を不活性化しないための、適した浸透圧条件を示す。方法工程d)による超遠心分離は、例えば、パンクレアチン試験体から生じるウィルス負荷が、不連続的な勾配媒体中へのパンクレアチン試験試料上清から実質的に定量に輸送されることを確実にする。実質的に定量とは、ここでは、前もって試験試料に添加されたウィルス負荷が完全に回収されるので、添加されたウィルス負荷中と超遠心が実施された後に回収されるウィルス負荷中との力価の差異が、ウィルス力価の常用対数の1/2ステップ(=0.5logステップ)以下であることを意味する。方法工程d)による超遠心分離は更に、ウィルス負荷が、目標画分中に輸送され、この画分は、パンクレアチン試験試料からは十分に離れていて、この結果、パンクレアチン試験試料からのこの機械的な分離を、分離が生じるために邪魔な相のいかなる再混合をも可能にすることがなく確かなものにする。
方法工程d)は、慣用的には、最高濃度の勾配媒体の容積を、超遠心分離管中に導入することにより実施され、この超遠心管の上方では、次に低い濃度の勾配媒体の容積が積層されている。この方法は、多相の勾配媒体を得るために所望される限り複数回繰り替えされ、この最終的な(トップの)層は、ウィルス負荷が分離されるべき遠心に適した液体のパンクレアチン試験試料の容積である。2相の勾配媒体の場合には、次に低い濃度勾配媒体の容積は、次いで、遠心分離に適した液体パンクレアチン試験試料の容積又はパンクレアチン試験試料懸濁体の容積(パンクレアチン試験試料容積)でもってすぐさま覆われる。2相の勾配媒体の場合には、これは、超遠心分離管中でパンクレアチン試験試料容積を含有する第1層(トップ)、次いで、最低濃度の勾配媒体の容積(ミドル、例えば20%(wt./vol.)の緩衝化されたスクロース溶液)、そして最後に、最高濃度の勾配媒体の容積(ボトム、超遠心分離管の底をカバーする、例えば50%(wt./vol.)の緩衝化されたスクロース溶液)のトップダウンからの、相の順列を生じる。個々の容積にかぶせる場合には、それぞれの境界で乱れ又は混ぜ合わせが生じないことを保証するために気をつけなくてはならない。
方法工程d)中での目標画分は、典型的には、(i)パンクレアチン試験試料容積からは十分に離れかつ遠い、最低濃度勾配媒体の一部、及び、(ii)次により高い濃度勾配媒体の完全な容積を含有する。2相勾配媒体の場合には、この目標画分は、例えば、パンクレアチン試験試料容積からは十分に離れかつ遠い、最低濃度勾配媒体の一部、及び、超遠心分離管の底部へと下方に広がる最高濃度勾配媒体の完全な容積を含有する。
パンクレアチン試験試料容積から十分に除去され、これにより、引き続く分離を可能にする目標画分の場所を計算する場合には、この粒子の位置のための計算された値(即ち、パンクレアチン試料から隔たったこのウィルス粒子の位置)は、通常は、ガウス分布の頂点を指すことを心に留めるべきである。従って、粒子は、この計算された位置の上方及び下方の両者に分布されるものである。従って、パンクレアチン試験試料容積からの目標画分の所望される位置を決定する場合には、この粒子の場所のガウス分布を考慮にいれるための付加的なゆとりを含めることが必要である。超遠心分離のために、沈降定数≧120S、特に≧120S〜5000Sを有する粒子がパンクレアチン試験試料容積から、少なくとも10mm、例えば少なくとも15mm、少なくとも20mm、少なくとも25mm又は少なくとも30mm、この最低濃度勾配媒体中に拡散している場合には、このウィルス負荷は、慣用的には、引き続く分離のためにパンクレアチン試験試料容積からは十分に遠位にある目標画分中に輸送される。前に説明した、2相勾配媒体の場合には、この最低濃度勾配媒体は、20%(wt./vol.)の緩衝化したスクロース溶液である。超遠心分離工程の一変形において、沈降定数≧120S、特に≧120S〜5000Sを有する実質的に全ての粒子が、完全に、この最低濃度勾配媒体を介して通過し、かつ、この次により高い濃度の勾配媒体に対する境界層で濃縮化される(即ち、「スクロースクッション」で)。当業者は、超遠心分離のための相応する条件の計算及び実施の適した方法を知っている。適した超遠心分離条件は、パンクレアチン試料から分離されるべきウィルスの特性(例えば、密度及び沈降定数)に基づき決定されてよく、ここで、自体公知の簡略化を当然のことと考慮することが適用可能である(参照、例えば、Lebowitz et al., "Modern analytical ultracentrifugation in protein science: A tutorial review"; Protein Science 11 (2002) 2067-2079)。
超遠心分離が、慣用の容積比を用いて、かつ、不連続的な勾配媒体、有利には2相の不連続的スクロース勾配において実施される場合には、超遠心分離が、少なくとも1時間、通常は少なくとも2時間、例えば、2〜8時間、特に3〜6時間実施される場合には、ウィルス負荷は、慣用的には、引き続く分離のために適した目標画分中への輸送される。本発明による超遠心分離のための適した相対的遠心分離力は、少なくとも100000×g、例えば200000〜350000×gである。超遠心分離工程の一実施態様において、前記工程は、3〜6時間の間、超遠心分離を実施するために慣用の容積比で、相対的な遠心分離力200000〜350000×gで、50%(wt./vol.)の緩衝化されたスクロース溶液及び20%(wt./vol.)の緩衝化されたスクロース溶液から調製された勾配中で、実施される。超遠心分離工程の他の実施態様において、前記工程は、3.5〜4.5時間の間、相対的な遠心分離力250000〜350000×gでもって、超遠心分離を実施するために慣用の容積比で、かつ、50%(wt./vol.)の緩衝化されたスクロース溶液及び20%(wt./vol.)の緩衝化されたスクロース溶液から調製された勾配中で実施される。超遠心分離を実施するために慣用の容積比は、例えば、慣用の遠心分離管が使用される場合に得られる。慣用の遠心分離管は、ここでは、例えば、容積10〜15ml、特に12〜13ml、内径6〜8mm、特に7mm、そして高さ80〜100mm、特に85〜95mmを有するものであると理解される。慣用の遠心分離管が、方法工程d)において使用される場合には、この最高濃度の勾配媒体(例えば、50%(wt./vol.)の緩衝化されたスクロース溶液)の容積は、例えば、0.5mlであると考慮されてよく、この次により低い濃度の勾配媒体(例えば、20%(wt./vol.)の緩衝化されたスクロース溶液)の容積は、例えば、4.5mlであると考慮されてよく、かつ、このパンクレアチン試験試料容積は、例えば5mlであると考慮されてよい。
方法工程d)の実施態様の有利な一変形において、別な様式で選択された条件にもかかわらず、超遠心分離は、0〜15℃の温度、有利には4〜10℃の温度への冷却とともに実施される。
この方法工程において使用されてよい慣用の冷却遠心機は、この分野の当業者に自体公知である。慣用的な市販の超遠心分離機は、方法工程d)において慣用的に使用され、例えば、スウィングバケットローターを有する冷却可能な超遠心分離機、例えば、Sorvall(R)からの「TH641モデル」、スウィングバケットローターを有する超遠心分離機が使用される。
本発明による低速遠心分離工程及び超遠心分離工程の上述の説明は、当業者により、任意の所望の程度にまで、特に、本発明の、発明の詳細な説明中に示した更なる技術情報の助力を得て、スケールアップ又はダウンされてよい。
方法工程e)において、ウィルス負荷を含有する目標画分は、パンクレアチン試験試料上清から定量的に分離される。分離は、通常は、目標画分の前もって決定された境界の高さでの超遠心分離管でのマークを配置することにより、進行する。この境界上方の全ての容積を次いで、例えば、吸引により、残りの容積から分離する。吸引は、例えば、慣用の蠕動ポンプを用いて進行してよく、この管及び細管は慣用的には前もって滅菌されている。適したポンプ速度は、例えば2ml/分の速度である。吸引の間に、この蠕動性ポンプ細管が、常に、この液体の上方の境界線に存在することを保証すべく、注意しなくてはならない。この超遠心分離管中に残存する目標画分は、次いで、慣用の単一チャネルピペット、有利には滅菌チップを用いて、自体公知の様式で、超遠心分離管から除去されてよい。この超遠心分離管中中にまだなお残存する可能性のある任意の沈殿は、同時に除去されてよく、例えば、単一チャネルピペットを用いた繰り返した吸い上げ及び再懸濁により、除去されてよい。
一実施態様において、本発明は、方法工程a)〜e)により産生されてよい単離された目標画分をも提供する。
パンクレアチン試験体のウィルス負荷を定量的に決定するための方法が実施されるべき場合には、方法工程f)が、方法工程e)の後に引き続く。方法工程f)において、このパンクレアチン試験体のウィルス負荷は、このウィルス負荷を含有する目標画分中のウィルス感染力価を決定することにより、定量的に決定される。目標画分中のウィルス感染力価の定量的な決定は、ここでは、ウィルス学において自体公知の処理方法に一致して、例えば、ウィルス力価決定(=VITD)の自体公知の原則に一致して進行して良い。
この目標画分は、例えば、適した細胞培養培地を用いて、ウィルス決定試験試料を得るために適した比に希釈されてよい。適した細胞培養媒体は、それぞれの場合において、この試験されるウィルス種の機能として、使用可能であるべき上述のものである。ウィルス感染のための、誤った陽性ヒットを除外するために、本発明の実施態様において、この希釈されたか又は希釈されていない目標画分は、マイクロフィルターを通じて、このウィルス負荷の定量的な決定が方法工程f)中で実施される前に、濾過されてよい。
適した希釈は、例えば、方法工程d)において使用されるパンクレアチン試験試料上清の当初の容積に、この目標画分を細胞培養媒体でもって希釈することにより達成されてよい。次いで、最初の工程において、このウィルス決定試験試料の希釈系列は、最初に、自体公知の様式において産生され、例えば1:2、1:5、1:10の希釈工程において、又は、これらの希釈工程の組み合わせにおいて、定量的なVITDを実施するために、産生されてよい。次いで、第2工程において、適した細胞懸濁体は、自体公知の様式で、希釈系列からの異なる濃度のウィルス決定試験試料でもって、接種されてよく、これにより、細胞層は、異なる濃度のウィルス決定試験試料に対して形成されることが可能になる。ウィルス感染についての誤った陽性のヒット(これは、微生物、例えば不活性な細菌又はマイコプラズマの存在により引き起こされてよい)を除外するために、検出器セルに対してこれらを接種する前に、このウィルス決定試験試料を濾過することが通常は適切である。この最後に、ウィルス決定試験試料又は希釈したウィルス決定試験試料は、適した孔径のフィルターを通じて、例えばマイクロフィルター、例えば、孔径0.1〜10μm(範囲の限界は含められる=マイクロ濾過)のマイクロフィルターを通じて、通常は孔径1μmのマイクロフィルターを通じて、濾過されてよい。この濾過物は、次いで、更なる検査のために試験試料として使用されてよい。次いで、第3の工程において、この接種された試験試料は、感染が示された様式に依存して、その感染の程度について、読み取りされる。ここで、CPEが、細胞層の感染の指示体として使用されてよく、CPEは、約4〜7日間の後に、自体公知の様式で、読み取りされる。ウィルス決定試験試料の滴定(終点希釈)は、ここでは、本来存在する感染用量の定量的な決定を可能にする。滴定は、慣用的には、10倍の希釈により、即ち、10を定数とする対数に基づき進行する。実際には、50%の感染用量(=ID50)が通常は計算される。
並行した複数のバッチの場合には、この同定されたID50は次いで、最高の(逆数の)、ウィルス決定試験試料の希釈のものに相応し、ここで、CPEは、このバッチの半分中で正確に検出可能である。この結果は、場合により、更に、自体公知の様式で、コンピューターにより補正又は修正されてよい。ウィルス力価の計算のために最も一般的に使用される方法は、Spearman and Kaerber (参照 C. Spearman, Br. J. Psychol. 2 (1908) 227-242 及び G. Kaerber, Arch. Exp. Path. Pharmak. 162 (1931 ) 480-483;また、Bundesanzeiger [Federal gazette] no. 84, May 4 1994) による方法又は Reed and Muench (Reed, L. J., Muench, H. Am. J. Hyg. 27 (1938) 493-497参照)による方法である。
細胞層の感染の他の指示体例えば、ウィルス抗原誘導又はプラーク誘導が使用されてもよい。当業者は、これらの方法及び本件ケースの場合においてのその適用について知っていて、例えば、ウィルス学の教科書、例えば "Medizinische Virologie" H. W. Doerr 及びW. H. Gerlich, Georg Thieme Verlag Stuttgart, New York, 第1版、2002年度又はそれぞれの場合において、この最も最近の版から、知っている。
実施例
以下の実施例において述べられた全ての処理は、滅菌したワークベンチで滅菌条件下で実施された。ウィルス学的研究室において慣用の手順、例えば安全手順が遵守されなくてはならない。以下の材料を特に使用した:
1.抗生物質溶液、1.0gの硫酸ストレプトマイシン及び1.2gのペニシリンを、20mlの2回蒸留した水中に溶解させ、かつ、0.2μmのフィルターを通じて濾過した。この濾過物を、次に1mlのアリコートに分け、かつ、場合により−20℃で使用まで貯蔵した;
2.ダルベッコ培地、SK6細胞、SPEV細胞及びMA104細胞のための細胞培養媒体;
3.単一チャネルピペット、滅菌チップ付き;
4.FCS、胎児ウシ血清、Bio Whittakerから(=血清);
5.組織培養フラスコ、滅菌、このフラスコ底部の領域はそれぞれ、25、75又は175cm2
6.MEM、PK−15細胞のための細胞培養培地、1.5g/lの重炭酸ナトリウム及び1mMのピルビン酸を有する;
7.マイクロタイタープレート、滅菌、96ウェル及びフタを有する;
8.PAN懸濁体、10%のパンクレアチン懸濁体;1.0gのブタパンクレアチン(他に言及がなければ)を、滅菌条件下で、ビーカー中に秤量し、かつ、1mの抗生物質溶液及び(他に言及がなければ)8.0mlの特定の相応する細胞培養培地と組み合わせ、かつ、(他に言及がなければ)60分間のうちに、氷浴上で、撹拌しながら懸濁した;
9.パーディー緩衝液(Pardee)、パーディーの二酸化炭素緩衝液;
10.PBS、滅菌、「リン酸緩衝化した食塩水」溶液(pH7.2);
11.ピペット、滅菌;
12.ピペットチップ、滅菌して、滅菌トレイ中に;
13.プラスチックパウチ、CO2不透過性、栓あり(Merckからの"Anaerocult(R))";
14.ポリクローナル抗PPV抗体、フルオレセインイソシアナート(=FITC)コンジュゲート、NatuTec GmbHから;
15.管、滅菌、15及び50ml;
16.スクロース溶液、20%、PBS緩衝化、滅菌;濃度を自体公知の様式で、慣用の屈折計を用いて適合する;
17.スクロース溶液、50%、PBS緩衝化、滅菌;濃度を自体公知の様式で、慣用の屈折計を用いて適合する;
18.スクリュートップ管、滅菌;
19.トリプシン溶液、「TrypL Express(R)」、からINVITROGEN;
20.蠕動ポンプ、「ismaTec」から、5.8ml/分までのポンプ速度;
21.冷却超遠心分離機、「Sorvall(R) Pro 80」、「TH-641」ローターを有する;
22.超遠心分離管、滅菌、容量11ml;直径9×90mm;
23.希釈ブロック、96ウェル、それぞれ1.0ml;
24.MA−104細胞、FLIにより供給;
25.PK−15細胞、DARDにより供給;
26.SK−6細胞、FLIにより供給;
27.SPEV細胞、FLIにより供給;
28.試験すべきSK6、SPEV及びPK−15細胞の細胞懸濁体、10%のFCSを有する細胞培養媒体中で200000細胞/mlを有する;
29.滅菌Falconマイクロ管、容量15ml。
実施例1:様々な細胞系列におけるパンクレアチンの有害な効果の検査
細胞培地を用いた材料試験試料中でのウィルスの検出の目的のために、細胞に対する検査すべきパンクレアチン試験体の有害な効果が、CPEsを評価する際に誤った陰性の結果を除外することができるように、確かめられなければならない。後述するとおり、パンクレアチン試験試料懸濁体の有害な効果を確かめるための検査を従って、様々な細胞系列で実施した。
上述したとおり産生されたPAN懸濁体0.5mlを有害な効果を試験するために取り出し、「パンクレアチン懸濁体試験試料」と名付けた。
低速遠心分離:残存するPAN懸濁体を、15分間4000rpm(2700×g)及び4℃で、慣用の冷却遠心分離器(Megafuge(R) 1.0R Heraeus SEPATECH(R)、スウィングバケットローターを有する、No,2704)中で、遠心分離した。低速遠心分離後のこの上清を、次いで、更なる15分間4000rpm及び4℃で遠心分離し、かつ、「低速遠心分離後の上清(supernatant after low-speed centrifugation)」と名付け、ウィルス滴定及び超遠心分離のために使用した。低速遠心分離後にそれぞれの場合において得られるこの2つの沈殿物を、組み合わせ(一緒で1ml)、それぞれの適した細胞培養培地9ml中に再懸濁し、かつ、「沈殿」と名付けた。
超遠心分離:試験試料「低速遠心分離後の上清」から5.0mlを取り出し、超遠心分離機中で超遠心分離に課した。この終わりに、50%のスクロース溶液0.5mlをピペットを用いて、試験の実施のために必要な数の超遠心分離管中に導入した。傾斜角でもってこの超遠心分離官を維持し、この層に注意深く、4.5mlの20%スクロース溶液を積層し、この2つの溶液の間の区別する層が認識可能であった。上述したとおり取り出した「低速遠心分離後の上清」の試験試料の層5.0mlを次いで、再度注意深く、かつ、乱れ及び2混合無しに、0%スクロース溶液上に配置した。この超遠心分離管を次いで、超遠心分離機ローター中に懸垂した。この終わりに、このローターの反対側の2つの超遠心分離管をそれぞれの場合に、PBSで平衡をとり、これを相応するホルダー中に挿入し、かつ、付属のフタでもってしっかりと封止した。このホルダーをローター中に挿入し、この試験試料を、4時間10℃及び40000rpmで遠心分離した(273799×g)。超遠心分離後に、この超遠心分離管を、このホルダーから滅菌したワークベンチ上に取り除き、かつ、1.5cmの高さでマークを付け、これは遠心分離管の底部から測定したものである。前もって滅菌されている蠕動ポンプ、チューブ及び細管を用いて、このマーク上の液体を、超遠心分離管から、ポンプ速度2ml/分で吸引し、この細管は常に、この液体の上方の境界に存在する。この様式で得られる最初の画分を、「超遠心分離後の上方画分」と名付けた。この遠心分離管中に残存する「超遠心分離後の下方画分」(1.5ml)をそれぞれの場合において、超遠心分離管から、単一チャネルピペットを用いて除去した。この超遠心分離管の底部に残存する可能性のある任意の沈殿を、単一チャネルピペットで繰り返し吸い上げることにより再懸濁し、かつ、同様に除去した。「超遠心分離後の下方画分」は、5.0mlからなり、これは、当初使用されたウィルス含有試験試料容積に相当し、滅菌した勾配を付けられた管中で、それぞれ適した細胞培養培地と一緒に存在する。更なる処理まで、この2つの生じる画分を4℃で、又は延長した貯蔵の場合には、−20℃で貯蔵した。
試験試料、「パンクレアチン懸濁試験試料」、「低速遠心分離後の上清」、「沈殿」(低速遠心分離後)、「超遠心分離後の上方画分」及び「超遠心分離後の下方画分」(5.0mlに構成された後に)を、次いで、様々な細胞系列に関して、その有害作用について試験した。この終わりに、試験すべき試験試料の希釈系列を、それぞれの場合に産生した。試験すべき全ての試験試料を、それぞれ適した細胞培養培地での1:5の希釈から2倍に希釈した。マイクロタイタープレート中には、8つのパラレルで、ウェルにつきPK−15、SPEV又はSK6細胞を含有する細胞懸濁体の100μlまで添加され、産生された試験試料希釈100μlが、それぞれの場合に、新規に産生された細胞懸濁体の100μlに対する。MA104細胞が試験され、24時間の細胞層を有するマイクロタイタープレートを使用した。この終わりに、細胞培養培地をそれぞれの場合に、このウェルから除去し、かつ、血清無しの新規の細胞培養培地100μlで置換し、この結果、1:10、1:20、1;40、1:80、1:160その他の最終的な試験試料希釈を生じた。対照として、細胞培養培地100μlを、希釈系列100μlの代わりに、それぞれのマイクロタイタープレートの8つのウェル中に導入した。4mlのパラディ緩衝液を含有する管及び濾紙と一緒にプレートの対を、気密なパウチ中に配置し、封止クリップでしっかりと封止した。このプレートを次いで、36±1℃で、7日間の間インキュベーションした。インキュベーションの時間にあたり、このプレートを毎日、CPEの程度について、即ち、細胞溶解及び/又は細胞の分解、及び、パンクレアチンの有害な作用の結果としての細胞層の形成の不存在について、顕微鏡により検査した。この最終的な評価を、7日後に実施した。細胞分解が、この最終的な読み取り時に対照中で既に生じている場合には、滴定を繰り返した。
以下の第1表は、様々な細胞系列に関するその有害な作用についての様々な試験試料の試験結果を示す。試験試料が、最終的な希釈、例えば1:640で有害であり、希釈1:1280ではそうではない場合には、表中でこの試料について述べられる結果は、「≧1:640で有害、しかし、<1:1280でそうでない試験試料」である。
第1表:パンクレアチン懸濁体及びこのサブトラクションの、様々な細胞系列に対する有害性についての試験結果
Figure 0005101604
第1表中に示した結果からは、「超遠心分離後の下方画分」(これは、本発明による超遠心分離工程に曝され、かつ、この中で、ウィルス負荷が濃縮されている)中には、検査した全ての他の試験試料と比較して、検査した細胞系列に対する有害な作用においての、顕著な減少が存在する。
未処理のパンクレアチン懸濁体試験試料の有害な作用が、超遠心分離後の下方画分のものと比較した場合には、MA104細胞について上述した試験において、それぞれの場合には3つの更なる試験細胞について、8倍、そして、16倍、有害な作用を減少することが可能であった。パンクレアチン懸濁体試験試料が低速遠心分離に2回かけられた後に、この上清はまだなお、僅かに濁っている。超遠心分離の間に、不溶性の粒子が、超遠心分離管の底部に薄い堆積物として沈殿する。この堆積物をまた再懸濁し、かつ、これは「超遠心分離後の下方画分」の一構成要素であった。従って、この堆積物が、「超遠心分離後の下方画分」の残留する有害な作用に寄与することが仮定されることができ、かつ、その残留する有害な作用がまだなお、この上述の堆積物の分離により減少されてよく、そしてもはや再懸濁にはよらない。
実施例2:増加したウィルス力価の添加での、パンクレアチン試験体の検査
増加したウィルス力価の添加でのパンクレアチン試験体の検査(=「高スパイク試験」)の目的は、とりわけ、本発明による方法が、パンクレアチン試験体及び生細胞に有害であってよいその構成要素からウィルス負荷を定量的に分離するために適していることを示すことである。この終わりに、検査すべきこの各ウィルスの高力価の「スパイク(spiked)ウィルス調製物」を、公知の様式において調製した。
「高力価」とは、ここでは特に、(使用されるウィルス種の機能として)、それぞれの場合には、検査した試験試料のml当たりのおよそ最大の「組織培養感染用量(Tissue Culture Infectious Dose)」の少なくとも4ステップの10を底とする対数(=log)のスパイクしたウィルス調製物の力価を意味すると理解されるべきである(=TCID50/ml)。PCVの高力価のスパイクしたウィルス調製物は、例えば、I. Tischer et al., Arch. Virol. 96 (1987) 39-57の方法に一致して、D−(+)−グルコサミン溶液で培養するために使用したPK−15細胞を調製することにより得られてよい。
a.EMCV(LC 75株)での高スパイク試験
高力価(7.70±0.10 log TCID50/ml)の、EMCV(LC 75株)のスパイクしたウィルス調製物0.75ml及び抗生物質溶液0.75mlを、PAN懸濁液(0.75gのパンクレアチンに対する4.5mlのダルベッコ培地の添加及び50分間の氷冷しながらの撹拌により産生)に添加し、かつ、この生じる懸濁体を、更に10分間撹拌した。0.5mlのこの懸濁液を、ウィルス滴定のために取り出し、かつ、滴定まで4℃で貯蔵した(=「EMCV高画分1」)。この残りの懸濁体を、15分間4000rpm(=2700×g)及び4℃で遠心分離した。遠心分離後のこの上清を、新規の遠心分離管中で、15分間、4℃及び4000rpmで再度遠心分離した。この第2の遠心分離後の上清を、滅菌した管中に定量的に移した(=「EMCV高画分2」)。低速遠心分離後のこの2つの沈殿を、合計で6.5mlのダルベッコ培地で再懸濁し、一緒にし、15分間の、4000rpm及び4℃で再遠心分離した。この生じる上清を、滅菌した管中に移した。この沈殿の洗浄を2回更に繰り返し、それぞれ、6.5mlの新規のダルベッコ媒体で繰り返した。この3回の洗浄溶液を組み合わせ、かつ、ウィルス滴定のために使用した(=「EMCV高画分3」)。3回の洗浄後に、沈殿を、6.5mlのダルベッコ培地中に再懸濁し、次いで滴定した(=「EMCV高画分4」)。
5.0mのEMCV高画分2を、実施例1で説明したとおりの、不連続的なスクロース勾配中で超遠心分離した。超遠心分離後に、この上方の(=「EMCV高画分5」)及び下方の(=「EMCV高画分6」)の画分を、別個に得、かつ、滴定した。
3倍のウィルス希釈系列を産生し、かつ、それぞれを、SPEV細胞懸濁体を有するマイクロプレート上に、12個のパラレルで12個の希釈工程を用いて移した。スパイクウィルス−希釈10-3からの滴定;EMCV高画分−希釈10-2からの滴定;EMCV高画分2−希釈10-2からの滴定:EMCV高画分4−希釈10-1からの滴定:EMCV高画分3−希釈10-2からの滴定;EMCV高画分5−未希釈の試験試料からの滴定:EMCV高画分6−希釈10-3からのトリプリケートの滴定。
マイクロタイタープレートを36±1℃で、約5%のCO2雰囲気で、かつ、6〜7日間にわたりインキュベーションし、顕微鏡により、ウェル中でCPEの展開について評価した。力価を試験試料中で、Spearman-Kaerber方法に一致して計算した。EMCVでの高スパイク試験の結果を、以下の表2中に示す。
第2表:パンクレアチン懸濁体中でのEMCVを用いた高スパイク試験の結果
Figure 0005101604
1)値は、個々の滴定の標準偏差である;2)値は、95%信頼区間である;3)値は、3回の決定の標準偏差である。
第2表からは、本発明による処理が実施される場合には、この未処理のスパイク試験試料(EMCV高画分1及び2)のウィルス負荷は、0.5logステップの偏差の一般的に許容される範囲を考慮して、少なくともおよそ定量的に、超遠心分離後の下方画分中で回収されたことが明らかである(EMCV高画分6)。更に、試験結果からは、EMCVに対して、パンクレアチン試験体自体が、阻害性の又は不活性化する作用を有しないことが結論付けられる。
b.ブタパルボウィルスを用いた高スパイク試験
ブタパルボウィルス(PPV)は、成長するSK6細胞中で培養されることができる。このウィルス収量が低すぎる場合には、このウィルスは、培養後に濃縮される。
高力価(4.75±0.06 log TCID50/ml)の、PPVのスパイクしたウィルス調製物1.0mlを、PAN懸濁液(7.0mlのダルベッコ培地の添加及び50分間の氷冷しながらの撹拌により産生)に添加し、かつ、この生じる懸濁体を、更に10分間撹拌した。0.5mlのこの懸濁液を、ウィルス滴定のために取り出し、かつ、滴定まで4℃で貯蔵した(=「PPV高画分1」)。この残りの懸濁体を、15分間4000rpm(=2700×g)及び4℃で遠心分離した。遠心分離後のこの上清を、新規の遠心分離管中で、15分間、4℃及び4000rpmで再度遠心分離した。この第2の遠心分離後の上清を、滅菌した管中に定量的に移した(=「PPV高画分2」)。低速遠心分離後のこの2つの沈殿を、合計で9mlのダルベッコ培地で再懸濁し、一緒にし、15分間の、4000rpm及び4℃で再遠心分離した。この生じる上清を、滅菌した管中に移した。この沈殿の洗浄を2回更に繰り返し、それぞれ、9mlの新規のダルベッコ媒体で繰り返した。この3回の洗浄溶液を組み合わせ、かつ、ウィルス滴定のために使用した(=「PPV高画分3」)。3回の洗浄後に、沈殿を、9mlのダルベッコ培地中に再懸濁し、次いで滴定した(=「PPV高画分4」)。
5.0mlのPPV高画分2を、実施例1で説明したとおりの、不連続的なスクロース勾配中で超遠心分離した。超遠心分離後に、この上方の(=「PPV高画分5」)及び下方の(=「PPV高画分6」)の画分を、別個に得、かつ、滴定した。
3倍のウィルス希釈系列を産生し、かつ、それぞれを、SK6細胞懸濁体を有するマイクロプレート上に、12個のパラレルで12個の希釈工程を用いて移した。マイクロタイタープレートを36±1℃で、約5%のCO2雰囲気で、かつ、6〜7日間にわたりインキュベーションし、顕微鏡により、ウェル中でCPEの展開について評価した。このインキュベーション時間後に、プレートを、氷冷したアセトン/メタノール混合物の添加により固定し、不確定のCPEを有するこのウェルを最終的な力価決定について、更に、FITCラベル化した抗PPV抗体でインキュベーションし、次いでUV光学顕微鏡のもとで評価した。力価を試験試料中で、Spearman-Kaerber方法に一致して計算した。
第3表:パンクレアチン懸濁体中でのPPVを用いた高スパイク試験の結果
Figure 0005101604
1)値は、個々の滴定の標準偏差である;2)値は、95%信頼区間である;3)値は、3回の決定の標準偏差である。
第3表からは、EMCV高スパイク実験中で示されたとおり、本発明による処理が成功して進行する場合には、この未処理のスパイク試験試料(PPV高画分1及び2)のウィルス負荷は、0.5logステップの偏差の一般的に許容される範囲を考慮して、少なくともおよそ定量的に、超遠心分離後の下方画分中で回収されたことが明らかである(PPV高画分6)。PPV高画分1中には、即ち、不溶性粒子の存在においては、1logステップより低い力価が、PPV高画分2中で決定される。不溶性構成要素の存在は従って、明らかに滴定を邪魔する。更に、試験結果からは、パンクレアチン試験体自体は、PPVに対して阻害性の又は不活性化する作用を有しないことが結論付けられてよい。
実施例2:低いウィルス力価の添加での、パンクレアチン試験体の検査
減少するウィルス力価の添加でのパンクレアチン試験体の検査(=「低スパイク試験」)の目的は、特に、それぞれの場合に使用されるウィルスについての本発明による方法の検出限度を確かめることであった。減少するウィルス力価を有する個々の試験試料中でのウィルス負荷の定量的な検出は、当初添加されるスパイクしたウィルス調製物のウィルス力価が、0.5ログステップの偏差の一般的に許容可能な範囲を考慮して、少なくともおおよそ、超遠心分離後の下方画分中で定量的に回収されている場合に、成功したとみなされる。
a.EMCVを用いた低スパイク試験
PAN懸濁体を産生した(2.5gのブタパンクレアチン、2.5mlの抗生物質溶液、20mlのダルベッコ培地)。低スパイク試験を次いで、デュプリケイトで、相互に独立した試験において実施した。
第1の試験において、以下に述べるバッチを、PAN懸濁体+EMCVスパイクウィルス溶液から産生した:
1)4.5mlのパンクレアチン懸濁体+0.5mlの10-3の希釈のスパイクウィルス;生じる希釈、10-4
2)4.5mlのパンクレアチン懸濁体+0.5mlの10-4の希釈のスパイクウィルス;生じる希釈、10-5
3)4.5mlのパンクレアチン懸濁体+0.5mlの10-5の希釈のスパイクウィルス;その他;
4)4.5mlのパンクレアチン懸濁体+0.5mlの10-6の希釈のスパイクウィルス;
5)4.5mlのパンクレアチン懸濁体+0.5mlの10-7の希釈のスパイクウィルス;
6)4.5mlのパンクレアチン懸濁体+0.5mlの10-8の希釈のスパイクウィルス。
全てのバッチを1時間室温でインキュベーションし、次いで、15分間4℃で及び4000rpm(2700×g)で低速遠心分離した。低速遠心分離後の上清をそれぞれの場合に、新規の遠心分離管に移し、かつ、同じ条件下での別の低速遠心分離にかけた。低速遠心分離後の上清は、必要な場合には、細胞培養培地で5.0mlの容積に構成され、かつ、それぞれの場合に、低速遠心分離後の上清5.0mlを、実施例1に上記したとおりの不連続的なスクロース勾配において超遠心分離した。超遠心分離後に、この上方画分(=「EMCV低画分2」;超遠心分離管の1.5cm下方)をそれぞれの場合に、蠕動ポンプを用いて取り出し、かつ、このそれぞれの下方画分(=「EMCV下方画分3」)を、超遠心分離管からピペットを用いて除去した。超遠心分離後の下方画分はそれぞれの場合にMEMで5.0mlに構成され、次いで組織培養フラスコ中で滴定又は培養のために使用した。
3倍のウィルス希釈系列を次いで、前述のバッチ1)〜3)のそれぞれから産生し、かつ、それぞれを、12個のパラレルで12回の希釈ステップを用いて、SPEV細胞懸濁液を有するマイクロタイタープレート上に移した(ウェルにつき100μlの、200000細胞/mlを有する、SPEV細胞の新規に調製された細胞懸濁液)。全てのバッチのEMCV低画分3の試験試料を更に、ベース範囲25cm2及び新規に調製された、200000細胞/mlのSPEV細胞の細胞懸濁液10mlの部分を有する細胞培養フラスコ中に移した。この終わりに、それぞれの試験試料のための6個の細胞培養フラスコを、0.2mlの部分の試験試料EMCV低画分3で感染させた。並行して、対照を、いかなる添加のない1つの組織培養フラスコにより供給した。全ての滴定プレート及び組織培養フラスコを、36℃±1℃でインキュベーションし、かつ、6〜7日間にわたり、ウェル又は組織培養フラスコ中のCPEの展開について顕微鏡により評価した。力価を滴定した試験試料中で、Spearman-Kaerber方法に一致して計算した。
CPEが、7日後にバッチの6個の組織培養フラスコのいずれにも観察されない場合には、このフラスコを3回−70℃で凍結し、かつ、再度解凍した。全ての組織培養フラスコの内容物を組み合わせ、かつ、0.1μm(孔径)のフィルターを通じて濾過した。この生じる濾過物を、SPEV細胞懸濁体に対する第2のパス(pass)を調製するために使用した。それぞれ10mlの新規のSPEV細胞懸濁体を含有する2個の組織培養フラスコを、第1のパスから得られた懸濁体2mlで感染させ、かつ、同様に、7日間36±1℃でインキュベーションし、かつ、CPEの展開について観察した。CPEが第2のパスにおいても観察されない場合には、第3のパスが更に実施された。ネガティブな結果が第3のパスでも見出される場合には、当初の試験試料は、EMCV不含であると見なされてよい。
使用した0.1gのパンクレアチン試験体につきEMCVの1つの感染性単位の本発明による方法の検出限度を、EMCVの勾配付けられた希釈での前述の低スパイク試験において確かめた。
b.PPVを用いた低スパイク試験
PAN懸濁体を産生した(2.5gのブタパンクレアチン、2.5mlの抗生物質溶液、20mlのダルベッコ培地)。低スパイク試験を次いで、デュプリケイトで、相互に独立した試験において実施した。
この終わりにおいて、以下に述べるバッチを、PAN懸濁体+PPVスパイクウィルス溶液から産生した:
1)4.5mlのパンクレアチン懸濁体+0.5mlの10-1の希釈のスパイクウィルス;
2)4.5mlのパンクレアチン懸濁体+0.5mlの10-2の希釈のスパイクウィルス;
3)4.5mlのパンクレアチン懸濁体+0.5mlの10-3の希釈のスパイクウィルス;
4)4.5mlのパンクレアチン懸濁体+0.5mlの10-4の希釈のスパイクウィルス。
全てのバッチを1時間室温でインキュベーションし、次いで、15分間4℃で及び4000rpm(2700×g)で低速遠心分離した。低速遠心分離後の上清をそれぞれの場合に、新規の遠心分離管に移し、かつ、同じ条件下での別の低速遠心分離にかけた。低速遠心分離後の上清は、必要な場合には、細胞培養培地で5.0mlの容積に構成され、かつ、それぞれの場合に、低速遠心分離後の上清5.0mlを、実施例1に上記したとおりの不連続的なスクロース勾配において超遠心分離した。超遠心分離後に、この上方画分(=「PPV低画分2」;超遠心分離管の1.5cm下方)をそれぞれの場合に、蠕動ポンプを用いて取り出し、かつ、このそれぞれの下方画分(=「PPV下方画分3」)を、超遠心分離管からピペットを用いて除去した。超遠心分離後の下方画分はそれぞれの場合にダルベッコ培地で5.0mlに構成され、次いで組織培養フラスコ中で滴定又は培養のために使用した。
3倍のウィルス希釈系列を次いで、前述のバッチ1)〜3)のそれぞれから産生し、かつ、それぞれを、8個のパラレルで12回の希釈ステップを用いて、SK6細胞懸濁液を有するマイクロタイタープレート上に移した(ウェルにつき100μlの200000細胞/mlを有する、SK6細胞の新規に調製された細胞懸濁液)。
それぞれのバッチのための6個の細胞培養フラスコを、0.2mlの部分のPPV低画分3で感染させた。並行して、対照を、いかなる添加のない1つの組織培養フラスコにより供給した。全ての滴定プレート及び組織培養フラスコを、36℃±1℃でインキュベーションし、かつ、6〜7日間にわたり、ウェル又は組織培養フラスコ中のCPEの展開について顕微鏡により評価した。力価を滴定した試験試料中で、Spearman-Kaerber方法に一致して計算した。
CPEが、7日後にバッチの6個の組織培養フラスコのいずれにも観察されない場合には、このフラスコを3回−70℃で凍結し、かつ、再度解凍した。全ての組織培養フラスコの内容物を組み合わせ、かつ、0.1μm(孔径)のフィルターを通じて濾過した。この生じる濾過物を、SK−6細胞懸濁体に対する第2のパスを調製するために使用した。それぞれ10mlの新規のSK−6細胞懸濁体を含有する2個の組織培養フラスコを、第1のパスから得られた懸濁体2mlで感染させ、かつ、同様に、7日間36±1℃でインキュベーションし、かつ、CPEの展開について観察した。CPEが第2のパスにおいても観察されない場合には、第3のパスが更に実施された。第3のパス中でもCPEが見出されない場合には、細胞培養培地を、第3のパスのフラスコから7日間後に取り除き、かつ、細胞層を、氷冷したアセトン/メタノール(80:20vol./vol.)で固定した。感染した細胞を次いで、組織培養フラスコ中で、FITCラベル化抗PPV抗体を用いて検出した(フラスコにつき1mlの抗体溶液;37℃での60分間のインキュベーション、洗浄緩衝液での洗浄及びUV光での顕微鏡による引き続く評価)。第3のパスのフラスコが感染した細胞不含である場合には、この当初の試験試料はPPV不含であると見なされた。
使用した0.1gのパンクレアチン試験体につきPPVの1つの感染性単位の本発明による方法の検出限度を、PPVの勾配付けられた希釈での前述の低スパイク試験において確かめた。

Claims (14)

  1. a)パンクレアチン試験体からの遠心分離に適した液体のパンクレアチン試験試料を、ウィルス負荷を変更させること無く製造する方法工程、
    b)方法工程a)からの前記パンクレアチン試験試料の定義された少なくとも一部を、少なくとも1回の低速遠心分離に、沈降定数≧120Sを有するウィルスがペレットをまだ生じない条件下に課す方法工程、
    c)方法工程b)において低速遠心分離の間に生じる固形の堆積物を捨て、かつ、パンクレアチン試験試料上清を維持する方法工程、
    d)方法工程c)において得られる定義された少なくとも一部のパンクレアチン試験試料上清を、不連続的な勾配媒体中で超遠心に課す方法工程、その際、超遠心分離が、少なくとも1時間実施され、かつ、この相対的遠心分離力が少なくとも100000×gである、及び
    e)パンクレアチン試験試料上清からウィルス負荷を含有する目標画分を定量的に分離する方法工程
    を含有する、パンクレアチン試験体からウィルス負荷を分離するための方法。
  2. 方法工程e)の後の方法工程f)において、付加的に、パンクレアチン試験体のウィルス負荷の定量的な決定が、このウィルス負荷を含有する目標画分中のウィルス感染力価の決定により実施される、請求項1記載の方法。
  3. 希釈したか又は希釈していない目標画分を、このウィルス負荷の定量的な決定が実施される前に、マイクロフィルターを通じて濾過する、請求項2記載の方法。
  4. 方法工程a)において、パンクレアチン試験試料を、パンクレアチン試験試料懸濁体として、このパンクレアチン試験体と、検査されるべきウィルスタイプを培養するために使用される細胞系列に適した細胞培養培地と、及び、1種以上の抗生物質とを組み合わせることにより製造する、請求項1記載の方法。
  5. パンクレアチン試験試料懸濁体の製造が、0〜15℃の温度への冷却と共に進行する、請求項4記載の方法。
  6. 方法工程b)における低速遠心分離が、それぞれの場合において、10000×g未満の相対的遠心分離力でもって実施される、請求項1記載の方法。
  7. 方法工程b)における低速遠心分離が、それぞれの場合において、1500〜5000×gの相対的遠心分離力でもって実施される、請求項1記載の方法。
  8. 方法工程b)における低速遠心分離が、少なくとも5分間実施される、請求項1記載の方法。
  9. 方法工程d)における超遠心分離が、2〜8時間実施され、かつ、この相対的遠心分離力が200000〜350000×gである、請求項記載の方法。
  10. 方法工程b)における低速遠心分離及び方法工程d)における超遠心分離が、それぞれの場合において、0〜15℃の温度への冷却とともに実施される、請求項1記載の方法。
  11. 方法工程d)において導入される不連続的勾配媒体が、不連続的な2相のスクロース勾配である、請求項1記載の方法。
  12. 不連続的勾配媒体が、50%(wt./vol.)の緩衝化されたスクロース溶液及び20%(wt./vol.)の緩衝化されたスクロース溶液から調製される勾配である、請求項11記載の方法。
  13. パンクレアチン試験体が、ブタパンクレアチン試験体である、請求項1記載の方法。
  14. パンクレアチン試験試料のウィルス負荷が、ブタロタウィルスA、脳心筋炎ウィルス、ブタサーコウィルス、ブタパラボウィルス、ブタロタウィルスA、ブタテシオウィルス及び/又はブタ小胞性疾病ウィルスを含む、請求項1記載の方法。
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