JP5100536B2 - 遅延プロファイル推定装置および遅延プロファイル推定方法 - Google Patents

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この発明は、伝送路の遅延プロファイルを推定する遅延プロファイル推定装置及び方法に関するものである。
地上デジタル放送では、送信機から出力された電波が、建物等の障害物による反射、回折、散乱を受けるため、受信信号に歪が生じる。受信機では、信頼性のある受信性能を実現するために、受信信号から伝送路の遅延プロファイルを推定し、この推定結果を用いて受信信号の歪を補正する必要がある。伝送路の遅延プロファイルを推定する方法として、送信機で擬似ランダム(PN)系列を既知信号として挿入する方法がある。
中国の地上デジタル放送方式では、送信機は既知の擬似ランダム(PN)系列の先頭から規定長の系列を該PN系列の後に付加し、該PN系列の末尾から規定長の系列を該PN系列の前に付加した構造を持つフレームヘッダを生成し、このフレームヘッダと、送信すべき情報を含む有効シンボルで構成される伝送シンボルを伝送単位として送信している。
受信機は、受信信号を所定のサンプリング周波数で標本化して得られる標本化系列と自己発生させた既知のPN系列との相関をサンプル毎に計算することで得られる相関系列から遅延プロファイルを推定する。受信信号に含まれるPN系列と受信機内で自己発生させたPN系列とのパターンが完全に一致するとき、相関結果は鋭いピークとなる。このピークの値は到来波の受信レベルに比例した値となる。しかし、受信信号に含まれるPN系列の一部と、自己発生させたPN系列の一部のパターンが一致するとき、不要な相関のピークが生じる。この不要な相関のピークは、到来波に応じた相関のピークを中心にして既知のPN系列長だけ離れた位置に存在し、不要な相関のピークの値は到来波の受信レベルから一意に決まる。
受信信号の標本化系列と自己発生させた既知のPN系列との相関系列に含まれる不要な相関のピークを取り除くことで遅延プロファイルが得られる。非特許文献1に、相関系列から最も大きな相関値を検出し、この相関値からPN系列長だけ離れた位置に存在する相関結果から、不要な相関のピークの値を減算する方法が掲載されている。
Guanghui Liu, "ITD−DFE Based Channel Estimation and Equalization in TDS−OFDM Receivers", IEEE Transactions on Consumer Electronics, Vol.53, No.2, pp.304−309 (第305頁)
しかしながら、マルチパス伝送路の遅延プロファイルを従来手法で推定する場合、受信信号の標本化系列と自己発生させた既知のPN系列との相関系列から到来波に応じた相関のピークを探索し、この相関のピークから既知のPN系列の長さだけ離れた位置の相関結果から不要な相関のピークの値を減算する処理を到来波の数だけ繰り返す必要があり、計算量が多くなるという問題がある。
また、マルチパス伝送路において、主波の到来時刻を基準にして遅延時間差が既知のPN系列の長さと等しい先行波、及び遅延波が存在する場合、従来手法で検出する主波に応じた相関のピーク値に、先行波、及び遅延波による不要な相関のピーク値が加算されるため、遅延プロファイルの推定精度が劣化するという問題がある。
本発明による遅延プロファイル推定装置は、
送信機で、既知の擬似ランダム(PN)系列における先頭の規定長の系列を該PN系列の後に付加し、該PN系列における末尾の規定長の系列を該PN系列の前に付加した構造を持つフレームヘッダと、送信すべき情報を含む有効シンボルとで構成される伝送シンボルを伝送単位として送信された信号を、伝送路を介して受信し、受信信号を所定のサンプリング周波数で標本化して得られる標本化系列から伝送路の遅延プロファイルを推定する遅延プロファイル推定装置において、
それぞれフレームヘッダの一部を構成する2つの異なるPN系列を生成する第1及び第2のPN系列生成手段と、
前記第1のPN系列生成手段によって生成されたPN系列と受信信号の標本化系列との相関を計算する第1の相関計算手段と、
前記第2のPN系列生成手段によって生成されたPN系列と受信信号の標本化系列との相関を計算する第2の相関計算手段と、
前記第1及び第2の相関計算手段で得られる2つの相関系列から遅延プロファイルを推定するプロファイル値計算手段を備え、
前記プロファイル値計算手段が、前記第1及び第2の相関計算手段から出力される2つの相関系列の互いに対応する相関値の瞬時電力を比較して瞬時電力の小さい相関値を選択し、選択した結果を遅延プロファイルとして出力する
ことを特徴とする。
本発明によれば、繰返し処理を行う従来手法と比較して遅延プロファイルを推定するために必要な計算量が少なくなるという効果が得られる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係わる遅延プロファイル推定法推定装置を示す。図示の遅延プロファイル推定装置は、第1のPN系列生成手段1と、第1の相関計算手段2と、第2のPN系列生成手段3と、第2の相関計算手段4と、遅延手段5と、第1の瞬時電力計算手段6と、第2の瞬時電力計算手段7と、最小電力探索手段8と、最小電力選択手段9を備える。
図1の遅延プロファイル推定装置には、受信信号Rsを所定のサンプリング周波数で標本化した系列が入力される。本実施の形態では、送信信号を非特許文献1で定められた形式の信号とする。図2(a)にそのような送信信号の構成を示す。送信信号は規定のPN系列で構成されるフレームヘッダHfと送信すべき情報を含む有効シンボルSeからなる伝送シンボルStを伝送単位とする信号である。フレームヘッダHfは、図2(b)に示すように、長さLmサンプルの規定のPN系列Tdの先頭Lpreサンプルを規定のPN系列Tdの後に付加し、規定のPN系列Tdの末尾Lpostサンプルを規定のPN系列Tdの前に付加した構造を持つ。
図1の遅延プロファイル推定装置における第1のPN系列生成手段1は、図3(a)に示すように、フレームヘッダHfの先頭LmサンプルのPN系列Tfを生成する。
第1の相関計算手段2は、第1のPN系列生成手段1で生成されたPN系列Tfと受信信号Rsの標本化系列との相関を計算することで相関系列Rf(k)を得る。
第2のPN系列生成手段3は、図4(a)に示すように、フレームヘッダHfの末尾LmサンプルのPN系列Tbを生成する。
第2の相関計算手段4は、第2のPN系列生成手段3で生成されたPN系列Tbと受信信号Rsの標本化系列との相関を計算することで相関系列Rb(k)を得る。
遅延手段5は、第1の相関計算手段2から出力される相関系列Rf(k)をLpre+Lpostサンプル間隔だけ遅延させて、遅延相関系列Rf(k−d)を出力する。
第1の瞬時電力計算手段6は、遅延手段5から出力される相関系列Rf(k−d)の各相関値の瞬時電力(相関系列Rf(k−d)の各kの値についての相関値の2乗に比例する値)を計算する。
第2の瞬時電力計算手段7は、第2の相関計算手段4から出力される相関系列Rb(k)の各相関値の瞬時電力(相関系列Rb(k)の各kの値についての相関値の2乗に比例する値)を計算する。
最小電力探索手段8は、第1の瞬時電力計算手段6と第2の瞬時電力計算手段7から出力される瞬時電力のうち小さい方を探索する。
最小電力選択手段9は、最小電力探索手段8における探索結果をもとに、遅延手段5から出力される相関系列Rf(k−d)と第2の相関計算手段4から出力される相関系列Rb(k)から瞬時電力が小さい相関値(相関系列Rf(k−d)及びRb(k)の当該kの値についての相関値のうちの一方)を選択し、推定遅延プロファイル(の当該kの値についての値)として出力する。
上記のうち、遅延手段5と、第1の瞬時電力計算手段6と、第2の瞬時電力計算手段7と、最小電力探索手段8と、最小電力選択手段9とで、第1の相関手段2で得られる相関系列Rf(k)及び第2の相関計算手段4で得られる相関系列Rb(k)から遅延プロファイルを推定するプロファイル値計算手段10が構成される。
以下、より詳細に説明する。まず、図1における第1の相関計算手段2で得られる相関系列Rf(k)について説明する。
図5(a)に第1の相関計算手段2から出力される相関系列を示す。ここで、伝送路はマルチパスが存在しないとし、フレームヘッダHfの構造は非特許文献1と同様にLm=255、Lpre=82、Lpost=83としている。
Rf(k)は、図3(b)に示すように、PN系列Tfの先頭のサンプルを基準にして受信信号Rsに含まれるフレームヘッダHfの先頭サンプルがkサンプルだけシフトしたときに、これらの系列の相関を計算した結果である。
図3(b)においてk=0のとき、受信信号Rsに含まれるPN系列と第1のPN系列生成手段1によって生成されたPN系列Tfが完全に一致するため、図5(a)においてk=0に受信レベルに比例した振幅を持つ相関のピーク値が得られる。
また、図3(b)おいてk=255のとき、受信信号Rsに含まれるPN系列の一部と第1のPN系列生成手段によって生成されたPN系列Tfの一部が一致するため、図5(a)においてk=255に不要な相関のピークが生じる。
2波モデル伝送路の場合の第1の相関計算手段2から出力される相関系列Rf(k)を図5(b)に示す。ここで、遅延波の遅延時間を200サンプル、D/Uを6[dB]と想定した。図において、k=0に主波に応じた相関のピーク、k=200に遅延波に応じた相関のピークが存在し、それぞれのピークに対して255離れた位置に不要なピークが存在する。
次に、図1における第2の相関計算手段4で得られる相関系列Rb(k)について説明する。図6(a)に第2の相関計算手段4から出力される相関系列Rb(k)を示す。Rb(k)は、図4(b)に示すように、PN系列Tbの先頭のサンプルを基準にして、受信信号Rsに含まれるフレームヘッダHfの先頭サンプルがkサンプルだけシフトしたときに、これらの系列の相関を計算した結果である。図4(b)においてk=165のとき、受信信号Rsに含まれるPN系列と第2のPN系列生成手段3によって生成されたPN系列Tbが完全に一致するため、図6(a)においてk=165に受信レベルに比例した振幅を持つ相関のピーク値が得られる。また、図4(b)におけるk=−90のとき、受信信号Rsに含まれるPN系列の一部と第2のPN系列生成手段3によって生成されたPN系列Tbの一部が一致するため、図6(a)におけるk=−90に不要な相関のピークが生じる。
2波モデル伝送路の場合の第2の相関計算手段4から出力される相関系列Rb(k)を図6(b)に示す。ここで、遅延波の遅延時間を200サンプル、D/Uを6[dB]と想定した。図において、k=165に主波に応じた相関のピーク、k=365に遅延波に応じた相関のピークが存在し、それぞれのピークに対して255離れた位置に不要なピークが存在する。
図5(b)と図6(b)を比較すると、第2の相関計算手段4から出力される相関系列Rb(k)に含まれる主波に応じた相関のピークは、第1の相関計算手段2から出力される相関系列Rf(k)に含まれる主波に応じた相関のピークに比べて165サンプル間隔(即ち、(Lpre+Lpost)サンプル間隔)だけ遅れて出力される。また、遅延波に応じたピークについても同様のことが言える。そこで、図1の遅延プロファイル推定装置における遅延手段5は、2つの相関系列Rf(k)、Rb(k)に含まれる主波と遅延波のピークが存在する位置を互いに対応させる(同時に発生させる)ために、第1の相関計算手段2から出力される系列Rf(k)を165サンプル間隔だけ遅延させ、相関系列Rf(k−165)を得る。その結果、図7(a)及び(b)に示すように、相関系列Rf(k−d)=Rf(k−165)と相関系列Rb(k)のk=165とk=365の値がそれぞれ主波と遅延波に応じた相関のピークとなる。
図7(a)及び(b)に示すように、遅延手段から出力される相関系列Rf(k−165)と第2の相関計算手段4から出力される相関系列Rb(k)に含まれる主波、及び遅延波に応じた相関のピークの存在する位置は対応しいているが、2つの相関系列間で不要な相関のピークが存在する位置は対応していない。つまり、一方の相関系列において不要な相関ピークが存在する位置において、もう一方の相関系列では、非常に小さな相関値となる。
図1の遅延プロファイル推定装置において、第1の瞬時電力計算手段6と第2の瞬時電力計算手段7は、それぞれ遅延手段5から出力される相関系列Rf(k−165)と第2の相関計算手段4から出力される相関系列Rb(k)の各相関値の瞬時電力((Rf(k−165)の2乗に比例した値Pf(k−165)、Rb(k)の2乗に比例した値Pb(k))を計算する。そして、最小電力探索手段8において第1及び第2の瞬時電力計算手段6、7から出力される瞬時電力のうち小さい方を探索し、この探索結果をもとに、最小電力選択手段9がRf(k−165)及びRb(k)のうち、瞬時電力Pf(k−165),Pb(k)が小さい相関値を選択し出力する。このような選択は、kの各値ごとに行われる。すべてのkについて順次上記の選択を行なうことで、図8に示すような遅延プロファイルを得る。
以上のように、実施の形態1の遅延プロファイル推定装置は、繰返し処理を行わずに遅延プロファイルを推定する。その結果、従来手法に比べて、遅延プロファイルを推定するために必要な計算量が少なくなるという効果がある。
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2に係わる遅延プロファイル推定装置を示す。図示の遅延プロファイル推定装置は、第1のPN系列生成手段11と、第2のPN系列生成手段12と、第3のPN系列生成手段13と、第1の相関計算手段14と、第2の相関計算手段15と、第3の相関計算手段16と、プロファイル値計算手段17を備える。
図9の遅延プロファイル推定装置に入力される信号は受信信号Rsを所定のサンプリング周波数で標本化した系列であるとする。送信信号とフレームヘッダは、実施の形態1と同様の形式の信号とする。
図9における第1、第2及び第3のPN系列生成手段11、12、13で生成されるPN系列の一例T1、T2、T3を図10(a)〜(d)に、フレームヘッダHfとともに示す。
第1のPN系列生成手段11は、図10(d)に示すように、図10(a)のフレームヘッダHfの先頭から数えて第1の所定数C1a番目、例えば15サンプル目から、第2の所定数C1b番目、例えば305サンプル目までの長さ(サンプル数で数えた長さ)S1b、例えば290サンプルのPN系列T1を生成する。PN系列T1の後端からフレームヘッダHfの後端までの長さ(サンプル数で数えた長さ)をS1cで表す。S1cは、
S1c=Lm+Lpre+Lpost−C1a−S1b …(1a)
で与えられる。
第2のPN系列生成手段12は、図10(c)に示すように、フレームヘッダHfの先頭から数えて第3の所定数C2a番目、例えば55サンプル目から、第4の所定数C2b番目、例えば、305サンプル目までの長さ(サンプル数で数えた長さ)S2b、例えば250サンプルのPN系列T2を生成する。PN系列T2の後端からフレームヘッダHfの後端までの長さ(サンプル数で数えた長さ)をS2cで表す。S2cは、
S2c=Lm+Lpre+Lpost−C2a−S2b …(1b)
で与えられる。
第3のPN系列生成手段13は、図10(b)に示すように、フレームヘッダHfの先頭から数えて第5の所定数C3a番目、例えば80サンプル目から、第6の所定数C3b番目、例えば、280サンプル目までの長さ(サンプル数で数えた長さ)S3b、例えば200サンプルのPN系列T3を生成する。PN系列T3の後端からフレームヘッダHfの後端までの長さ(サンプル数で数えた長さ)をS3cで表す。S3cは、
S3c=Lm+Lpre+Lpost−C3a−S3b …(1c)
で与えられる。
C1a、C2a、C3b、S1b、S2b、S3bは、下記の式(2a)〜(4c)を満たすように定められる。
S1b>(Lm−Lpre−Lpost) …(2a)
S2b>(Lm−Lpre−Lpost) …(2b)
S3b>(Lm−Lpre−Lpost) …(2c)
C1a+S1b>Lm …(3a)
C2a+S2b>Lm …(3b)
C3a+S3b>Lm …(3c)
S1b+S1c>Lm …(4a)
S2b+S2c>Lm …(4b)
S3b+S3c>Lm …(4c)
受信信号Rsの標本化系列と、第1、第2及び第3のPN系列生成手段11、12、13で生成されたPN系列T1、T2、T3との相関系列R1(k)、R2(k)、R3(k)をそれぞれ図11(a)乃至(c)に示す。ここで、マルチパスが存在しない伝送路を想定している。
図11(a)乃至(c)から、到来波に応じた相関のピークR1a、R2a、R3aが存在する位置k=0を中心に、255サンプル離れた位置k=±255に不要な相関のピークR1b、R1c、R2b、R2c、R3b、R3cが生じることがわかる。
不要な相関のピークR1c、R2c、R3cは、フレームヘッダHfの構成の際、PN系列の先頭から規定長Lpreの系列を該PN系列の後に付加しているために生じるものであり、
不要な相関のピークR1b、R2b、R3bは、フレームヘッダHfの構成の際、PN系列の末尾から規定長Lpostの系列を該PN系列の前に付加しているために生じるものである。
相関のピークR1a、R2a、R3a、R1b、R1c、R2b、R2c、R3b、R3cは、それぞれ以下の式(5a)〜(7c)で与えられる。
R1a=S1b …(5a)
R1b=Lpre+Lpost−C1a …(5b)
R1c=Lpre+Lpost−S1c …(5c)
R2a=S2b …(6a)
R2b=Lpre+Lpost−C2a …(6b)
R2c=Lpre+Lpost−S2c …(6c)
R3a=S3b …(7a)
R3b=Lpre+Lpost−C3a …(7b)
R3c=Lpre+Lpost−S3c …(7c)
図11(a)に示すように、受信信号RsとPN系列T1との相関系列R1(k)における到来波に応じた相関のピークの値R1aは290、不要なピークR1c、R1bの値は50と150である。
また、図11(b)に示すように、受信信号RsとPN系列T2との相関系列R2(k)における到来波に応じたピークの値R2aは250、不要なピークの値R2c、R2bは50と110であり、
図11(c)に示すように、受信信号RsとPN系列T3との相関系列R3(k)における到来波に応じたピークの値R3aは200、不要なピークの値R3c、R3bは25と85である。
マルチパス伝送路の場合、複数の到来波を合わせて受信する。この受信信号RsとPN系列との相関の計算式は次式(8)で表される。
Figure 0005100536
ここで、r(i)は受信信号の標本化系列、r(i)はj番目の到来波の標本化系列、pn(i)はPN系列、MはPN系列の長さ、Lは到来波の数とする。
式(8)の最後の行は、複数の到来波を合わせて受信した信号とPN系列との相関値が、各到来波とPN系列との相関結果をすべての到来波に関して足し合わせた値と等しいことを意味する。
図12(a)に受信信号Rsと第1のPN系列生成手段11で生成されるPN系列T1との相関系列R1(k)を示し、図13(a)に受信信号Rsと第2のPN系列生成手段12で生成されるPN系列T2との相関系列R2(k)を示し、図14(a)における受信信号Rsと第3のPN系列生成手段13で生成されるPN系列T3との相関系列R3(k)を示す。
ここで、3波モデル伝送路を想定し、受信する到来波として、主波と、主波に対して規定のPN系列Tdの長さ(255サンプル)だけ遅れて受信する第1の遅延波と、主波に対して規定のPN系列Tdの長さの2倍(510サンプル)だけ遅れて受信する第2の遅延波が存在する場合を想定する。このような場合を想定するのは、発明が解決しようとする課題の欄で述べたように、主波の到来時刻を基準にして遅延時間差が既知のPN系列の長さと等しい先行波、及び遅延波が存在する場合、従来手法で検出する主波に応じた相関のピーク値に、先行波、及び遅延波による不要な相関のピーク値が加算されるため、遅延プロファイルの推定精度が劣化するという問題があったが、本発明では、そのような問題が解決できることを示すためである。
主波、第1の遅延波、及び第2の遅延波の受信レベルをそれぞれα、β、γとする。
式(8)より、図12(a)に示した相関系列R1(k)は、図12(b)〜(d)に示すような3つの到来波(主波、第1の遅延波、第2の遅延波)とPN系列T1とのそれぞれの相関系列の和で表される。
図12(a)において、例えばk=255(この255は、規定のPN系列Tdの長さ(サンプル数で表す)に等しく、且つ主波に対する第1の遅延波の遅延時間(サンプル数で表す)、及び第1の遅延波に対する第2の遅延波の遅延時間(サンプル数で表す)に等しい)の相関値R1(255)は、第1の遅延波に応じた相関のピーク値290βと、主波、及び第2の遅延波による不要な相関のピーク値150α、50γの和(150α+290β+50γ)で表される。
また、k=0の相関値R1(0)は、主波に応じた相関のピーク値290αと、第1の遅延波による不要な相関のピーク値50βの和(200α+50β)で表され、k=510の相関値R1(510)は、第2の遅延波に応じた相関のピーク値290γと第1の遅延波による不要な相関のピーク値150βとの和(150β+290γ)で表される。
同様にして、図13(a)に示した相関系列R2(k)は、図13(b)〜(d)に示すような3つの到来波(主波、第1の遅延波、第2の遅延波)とPN系列T2とのそれぞれの相関系列の和で表される。
同様にして、図14(a)に示した相関系列R3(k)は、図14(b)〜(d)に示すような3つの到来波(主波、第1の遅延波、第2の遅延波)とPN系列T3とのそれぞれの相関系列の和で表される。
図12(a)、図13(a)および図14(a)に示すように、受信信号RsとPN系列T1との相関系列R1(k)の各相関値は、到来波に応じたピーク値と、他の到来波による不要な相関のピーク値との和である可能性がある。そこで、任意のkにおける受信信号とPN系列T1との相関結果R1(k)を3つの変数x、y、zを用いて次式(9a)のように表すことができる。
150x+290y+50z=R1(k) …(9a)
ここで、式(9a)において、左辺の第2項の「290y」は、R1(k)に含まれる到来波に応じた相関のピーク値を示しており、左辺の第1項の「150x」は、上記到来波を基準に255サンプルだけ早く到来した信号による不要な相関のピーク値、左辺の第3項の「50z」は、上記到来波を基準に255サンプルだけ遅れて到来する信号による不要な相関のピーク値を示す。即ち、yに乗算されている値(290)は、図11(a)に示す相関系列に含まれる到来波に応じた相関のピークR1aであり、x、zに乗算されている値(150、50)は、図11(a)に示す不要なピークの値R1b、R1cである。
受信信号RsとPN系列T2、T3との相関結果R2(k)、R3(k)も、受信信号RsとPN系列T1との相関結果R1(k)と同様に次式(9b)、(9c)で表される。
110x+250y+50z=R2(k) …(9b)
85x+200y+25z=R3(k) …(9c)
ここで、x、zは不要な相関ピークの原因となる到来波の受信レベルを示しており、yは所望の到来波の受信レベルを示している。即ち、式(9b)におけるyに乗算されている値(250)は、図11(b)に示す相関系列に含まれる到来波に応じた相関のピークR2aであり、x、zに乗算されている値(110、50)は、図11(b)に示す不要なピークの値R2b、R2cであり、式(9c)におけるyに乗算されている値(200)は、図11(c)に示す相関系列に含まれる到来波に応じた相関のピークR3aであり、式(9c)におけるx、zに乗算されている値(85、25)は、図11(c)に示す不要なピークの値R3b、R3cである。
式(9a)、(9b)、(9c)は、x、y、zを未知の変数とする連立方程式として扱える。
図11(a)〜(c)に示すピークの値を同図に示す記号で置き換えて、式(9a)〜(9c)を一般化すれば下記の式(10a)〜(10c)のようになる。
R1b・x+R1a・y+R1c・z=R1(k) …(10a)
R2b・x+R2a・y+R2c・z=R2(k) …(10b)
R3b・x+R3a・y+R3c・z=R3(k) …(10c)
次式に式(9a)〜(9c)を連立で解いたときの解を示す。
x={15×R1(k)−11×R2(k)−8×R3(k)}/360 …(11a)
y={−3×R1(k)+R2(k)+4×R3(k)}/180 …(11b)
z={−15×R1(k)+107×R2(k)−112×R3(k)}/1800
…(11c)
図9におけるプロファイル値計算手段17は、第1、第2及び第3の相関計算手段14、15、16から出力される相関値R1(k)、R2(k)、R3(k)を式(11a)、(11b)、(11c)に代入し、サンプル毎に連立方程式(9a)、(9b)、(9c)の解を求める。そして、3つの解x、y、zのうち、yを遅延プロファイルの推定結果として出力する。
例えば、図12(b)〜(d)に示すような3つの到来波(主波、第1の遅延波、第2の遅延波)が存在する場合、図12(a)、図13(a)、図14(a)に示される、第1、第2及び第3の相関計算手段14、15、16から出力される相関系列R1(k)、R2(k)、R3(k)におけるk=0の相関結果R1(0)(=290α+50β)、R2(0)(=250α+50β)、R3(0)(=200α+25β)を式(11a)、(11b)、(11c)に代入すると、x=0、y=α、z=βとなり、yが主波の受信レベルとなる。
また、k=255における相関結果R1(255)、R2(255)、R3(255)を式(11a)、(11b)、(11c)に代入すると、x=α、y=β、z=γとなり、yが第1の遅延波の受信レベルとなる。
k=510における相関結果R1(510)、R2(510)、R3(510)を式(11a)、(11b)、(11c)に代入すると、x=β、y=γ、z=0となり、yが第2の遅延波の受信レベルとなる。
また、相関のピークが存在しない範囲では、相関結果が非常に小さな値となるので、x、y、zはすべて0近傍の小さな値となる。
以上、相関値のピークR1a、R1b、R1c、R2a、R2b、R2c、R3a、R3b、R3bが図11(a)〜(c)に示す値である場合について説明したが、一般的には、式(10a)〜(10c)をyについて連立で解いて、ピーク値R1a〜R3c、並びに相関系列R1(k)、R2(k)、R3(k)を変数とする、yを表す式(式(11b)と同様の式)を作成しておき、そのようにして作成された式に、任意のkに対する相関系列R1(k)、R2(k)、R3(k)の値を代入することで、当該kの遅延プロファイルの値が求められる。すべてのkについて求めた値の系列が遅延プロファイルy(k)となる。
以上のように、実施の形態2の遅延プロファイル推定装置は、主波に対して遅延時間差が既定のPN系列長と等しい遅延波が存在する場合でも、不要な相関のピークを除去し、遅延プロファイルを正確に推定することができる。言い換えると、不要な相関のピークを除去し、到来波に応じた相関のピークのみを出力することができる。また、繰返し処理を行わずに遅延プロファイルを推定するため、従来手法に比べて計算量が少ないという効果がある。
さらに、本発明の実施の形態1及び実施の形態2のいずれにおいても、計算量を少なくすることができるので、装置におけるエネルギー消費を削減することができる。
この発明の実施の形態1の遅延プロファイル推定装置を示すブロック図である。 (a)及び(b)は、この発明の実施の形態1及び実施の形態2における送信信号の構成を示す図及びフレームヘッダHfを示す図である。 (a)及び(b)は、この発明の実施の形態1で使用するPN系列TfをフレームヘッダHfとともに示す図である。 (a)及び(b)は、この発明の実施の形態1で使用するPN系列TbをフレームヘッダHfとともに示す図である。 (a)及び(b)は、この発明の実施の形態1における受信信号RsとPN系列Tfとの相関系列Rf(k)を示す図である。 (a)及び(b)は、この発明の実施の形態1における受信信号RsとPN系列Tbとの相関系列Rb(k)を示す図である。 (a)及び(b)は、この発明の実施の形態1で遅延プロファイルを推定するための相関系列Rf(k−165)及びRb(k)を示す図である。 この発明の実施の形態1における遅延プロファイルの推定結果を示す図である。 この発明の実施の形態2の遅延プロファイル推定装置を示すブロック図である。 (a)〜(d)は、この発明の実施の形態2で使用する3つのPN系列T1、T2、T3をフレームヘッダHfとともに示す図である。 (a)〜(c)は、この発明の実施の形態2で使用するPN系列と受信信号Rsとの相関結果を示す図である。 (a)〜(d)は、この発明の実施の形態2における3波モデル伝送路での受信信号Rsと第1のPN系列生成手段11で生成されたPN系列T1との相関結果を示す示す図である。 (a)〜(d)は、この発明の実施の形態2における3波モデル伝送路での受信信号Rsと第2のPN系列生成手段12で生成されたPN系列T2との相関結果を示す示す図である。 (a)〜(d)は、この発明の実施の形態2における3波モデル伝送路での受信信号Rsと第3のPN系列生成手段13で生成されたPN系列T3との相関結果を示す示す図である。
符号の説明
1 第1のPN系列生成手段、 2 第1の相関計算手段、 3 第2のPN系列生成手段、 4 第2の相関計算手段、 5 遅延手段、 6 第1の瞬時電力計算手段、 7 第2の瞬時電力計算手段、 8 最小電力探索手段、 9 最小電力選択手段、 10 プロファイル値計算手段、 11 第1のPN系列生成手段、 12 第2のPN系列生成手段、 13 第3のPN系列生成手段、 14 第1の相関計算手段、 15 第2の相関計算手段、 16 第3の相関計算手段、 17 プロファイル値計算手段。

Claims (8)

  1. 送信機で、既知の擬似ランダム(PN)系列における先頭の規定長の系列を該PN系列の後に付加し、該PN系列における末尾の規定長の系列を該PN系列の前に付加した構造を持つフレームヘッダと、送信すべき情報を含む有効シンボルとで構成される伝送シンボルを伝送単位として送信された信号を、伝送路を介して受信し、受信信号を所定のサンプリング周波数で標本化して得られる標本化系列から伝送路の遅延プロファイルを推定する遅延プロファイル推定装置において、
    それぞれフレームヘッダの一部を構成する2つの異なるPN系列を生成する第1及び第2のPN系列生成手段と、
    前記第1のPN系列生成手段によって生成されたPN系列と受信信号の標本化系列との相関を計算する第1の相関計算手段と、
    前記第2のPN系列生成手段によって生成されたPN系列と受信信号の標本化系列との相関を計算する第2の相関計算手段と、
    前記第1及び第2の相関計算手段で得られる2つの相関系列から遅延プロファイルを推定するプロファイル値計算手段を備え、
    前記プロファイル値計算手段が、前記第1及び第2の相関計算手段から出力される2つの相関系列の互いに対応する相関値の瞬時電力を比較して瞬時電力の小さい相関値を選択し、選択した結果を遅延プロファイルとして出力する
    ことを特徴とする遅延プロファイル推定装置。
  2. 前記第1及び第2のPN系列生成手段が生成するPN系列がともに所定の長さを有することを特徴とする請求項1に記載の遅延プロファイル推定装置。
  3. 前記第1のPN系列生成手段が生成するPN系列が、フレームヘッダの先頭から前記所定の長さのPN系列と同じものであり、
    前記第2のPN系列生成手段が生成するPN系列が、フレームヘッダの後端から前記所定の長さのPN系列と同じものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の遅延プロファイル推定装置。
  4. 送信機で、既知の擬似ランダム(PN)系列における先頭の規定長の系列を該PN系列の後に付加し、該PN系列における末尾の規定長の系列を該PN系列の前に付加した構造を持つフレームヘッダと、送信すべき情報を含む有効シンボルとで構成される伝送シンボルを伝送単位として送信された信号を、伝送路を介して受信し、受信信号を所定のサンプリング周波数で標本化して得られる標本化系列から伝送路の遅延プロファイルを推定する遅延プロファイル推定装置において、
    それぞれフレームヘッダの一部を構成する3つの異なるPN系列を生成する第1、第2及び第3のPN系列生成手段と、
    前記第1のPN系列生成手段で生成されるPN系列と受信信号の標本化系列との相関を計算する第1の相関計算手段と、
    前記第2のPN系列生成手段で生成されるPN系列と受信信号の標本化系列との相関を計算する第2の相関計算手段と、
    前記第3のPN系列生成手段で生成されるPN系列と受信信号の標本化系列との相関を計算する第3の相関計算手段と、
    前記第1、第2及び第3の相関計算手段で得られる3つの相関系列から遅延プロファイルを推定するプロファイル値計算手段を備え、
    前記プロファイル値計算手段が、前記第1、第2及び第3の相関計算手段から出力される3つの相関系列の互いに対応する相関値をもとに遅延プロファイルを推定する
    ことを特徴とする遅延プロファイル推定装置。
  5. 前記プロファイル値計算手段は、
    前記第1の相関計算手段から出力される相関系列の到来波に応じた相関のピーク及び第1及び第2の不要な相関のピークと、
    前記第2の相関計算手段から出力される相関系列の到来波に応じた相関のピーク及び第1及び第2の不要な相関のピークと、
    前記第3の相関計算手段から出力される相関系列の到来波に応じた相関のピーク及び第1及び第2の不要な相関のピークと
    に基づいて前記遅延プロファイルを推定するものであり、
    前記第1の不要な相関のピークは、前記フレームヘッダの構成に際し、前記PN系列における末尾の規定長の系列を該PN系列の前に付加しているために生じるものであり、
    前記第2の不要な相関のピークは、前記フレームヘッダの構成に際し、前記PN系列における先頭の規定長の系列を該PN系列の後に付加しているために生じるものである
    ことを特徴とする請求項4に記載の遅延プロファイル推定装置。
  6. 前記プロファイル値計算手段は、
    前記第1の相関計算手段から出力される相関系列R1(k)の到来波に応じた相関のピークR1a及び第1及び第2の不要な相関のピークR1b、R1cと、
    前記第2の相関計算手段から出力される相関系列R2(k)の到来波に応じた相関のピークR2a及び第1及び第2の不要な相関のピークR2b、R2cと、
    前記第3の相関計算手段から出力される相関系列R3(k)の到来波に応じた相関のピークR3a及び第1及び第2の不要な相関のピークR3b、R3cとを関係付ける下記の式、
    R1b・x+R1a・y+R1c・z=R1(k)
    R2b・x+R2a・y+R2c・z=R2(k)
    R3b・x+R3a・y+R3c・z=R3(k)
    を連立で解いたときのyの値を、前記遅延プロファイルの値として算出する
    ことを特徴とする請求項4に記載の遅延プロファイル推定装置。
  7. 送信機で、既知の擬似ランダム(PN)系列における先頭の規定長の系列を該PN系列の後に付加し、該PN系列における末尾の規定長の系列を該PN系列の前に付加した構造を持つフレームヘッダと、送信すべき情報を含む有効シンボルとで構成される伝送シンボルを伝送単位として送信された信号を、伝送路を介して受信し、受信信号を所定のサンプリング周波数で標本化して得られる標本化系列から伝送路の遅延プロファイルを推定する遅延プロファイル推定方法において、
    それぞれフレームヘッダの一部を構成する2つの異なるPN系列を生成する第1及び第2のPN系列生成ステップと、
    前記第1のPN系列生成ステップによって生成されたPN系列と受信信号の標本化系列との相関を計算する第1の相関計算ステップと、
    前記第2のPN系列生成ステップによって生成されたPN系列と受信信号の標本化系列との相関を計算する第2の相関計算ステップと、
    前記第1及び第2の相関計算ステップで得られる2つの相関系列から遅延プロファイルを推定するプロファイル値計算ステップを備え、
    前記プロファイル値計算ステップが、前記第1及び第2の相関計算ステップから出力される2つの相関系列の互いに対応する相関値の瞬時電力を比較して瞬時電力の小さい相関値を選択し、選択した結果を遅延プロファイルとして出力する
    ことを特徴とする遅延プロファイル推定方法。
  8. 送信機で、既知の擬似ランダム(PN)系列における先頭の規定長の系列を該PN系列の後に付加し、該PN系列における末尾の規定長の系列を該PN系列の前に付加した構造を持つフレームヘッダと、送信すべき情報を含む有効シンボルとで構成される伝送シンボルを伝送単位として送信された信号を、伝送路を介して受信し、受信信号を所定のサンプリング周波数で標本化して得られる標本化系列から伝送路の遅延プロファイルを推定する遅延プロファイル推定方法において、
    それぞれフレームヘッダの一部を構成する3つの異なるPN系列を生成する第1、第2及び第3のPN系列生成ステップと、
    前記第1のPN系列生成ステップで生成されるPN系列と受信信号の標本化系列との相関を計算する第1の相関計算ステップと、
    前記第2のPN系列生成ステップで生成されるPN系列と受信信号の標本化系列との相関を計算する第2の相関計算ステップと、
    前記第3のPN系列生成ステップで生成されるPN系列と受信信号の標本化系列との相関を計算する第3の相関計算ステップと、
    前記第1、第2及び第3の相関計算ステップで得られる3つの相関系列から遅延プロファイルを推定するプロファイル値計算ステップを備え、
    前記プロファイル値計算ステップが、前記第1、第2及び第3の相関計算ステップから出力される3つの相関系列の互いに対応する相関値をもとに遅延プロファイルを推定する
    ことを特徴とする遅延プロファイル推定方法。
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