JP5100045B2 - 多層直接変換式コンピュータ断層検出器モジュール - Google Patents

多層直接変換式コンピュータ断層検出器モジュール Download PDF

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Description

本発明は全般的には、診断用イメージング向けの放射線撮像検出器に関し、またさらに詳細には、光子計数及びエネルギー弁別を伴う高線束率イメージング向けの多層直接変換式コンピュータ断層(CT)検出器に関する。
X線やコンピュータ断層(CT)などの放射線イメージング・システムは、対象の内部の様子をリアルタイムで観察するために利用されてきた。典型的には、こうしたイメージング・システムは患者や手荷物などの関心対象物に向けてX線を放出するように構成されたX線源を含んでいる。対象のもう一方の側には放射線検出器アレイなどの検出用デバイスが位置決めされており、該対象を透過したX線を検出するように構成させている。検出器アレイの位置で受け取られる減衰したビーム状放射線の強度は、典型的には、対象によるX線の減衰に依存することが理解されよう。検出器アレイのうちの各検出器素子は、それぞれの検出器素子が受け取った減衰ビームを示す個々の電気信号を発生するように構成されている。次いでこの電気信号は、解析及び画像作成のためにデータ処理システムに送られる。
従来のCTイメージング・システムは、放射線エネルギーを電流信号に変換する検出器を利用しており、この信号はある時間期間にわたって積分され、次いで計測され最終的にディジタル化される。しかし、こうした検出器の欠点は、検出した光子の数及び/またはエネルギーに関してはデータすなわちフィードバックを提供できないことである。典型的には、従来のCT検出器はシンチレータ構成要素とフォトダイオード構成要素を有することは当業者であれば理解されよう。シンチレータ構成要素は放射線に当たると放射線エネルギーによって発光する。さらに、フォトダイオードは、このシンチレータ構成要素の発光を検出し発光強度の関数とした電気信号を提供する。こうしたエネルギー弁別式の直接変換検出器は、X線計数だけではなく、検出した各X線のエネルギーレベルに関する計測値も提供することができる。典型的には、直接変換エネルギー弁別式検出器の製作にあたって半導体材料が使用されてきたが、こうした検出器の製作に別の材料が利用されることもある。
しかし、こうした直接変換半導体検出器の欠点は、この種の検出器が従来のCTシステムで典型的に見られるようなX線光子線束率での計数が不可能であることである。さらに、X線光子線束率が非常に高いと、最終的に検出器の飽和につながるようなパイルアップ(pile−up)や分極を生じさせることが知られている。換言すると、こうした検出器は、比較的低いX線線束レベルのしきい値で飽和するのが典型的である。こうしたしきい値を超えると、その検出器応答は予測不可能となるか、線量利用度が低下する。
さらに、検出器が飽和すると撮像情報が失われることにつながると共に、結果としたX線投影やCT画像にアーチファクトを生じさせることが理解されよう。さらに、検出器飽和に近い線束レベル並びに検出器飽和を超える線束レベルでは、ヒステリシスやその他の非線形効果が発生する。上で指摘したように、直接変換検出器はさらに、「分極(polarization)」と呼ばれる現象の影響を受ける。この分極現象では、その材料の内部での電荷捕捉によって局所電界が変化し、その検出器計数及びエネルギー応答が予測不可能に変更され、かつその応答が以前の照射履歴によって違ってくるヒステリシスが生じる。具体的には、光子計数直接変換式検出器は、各X線光子発生に関連する固有の電荷収集時間(すなわち、不感時間)に起因して飽和する。各画素に対するX線光子吸収率が概ねこの電荷収集時間の逆数になるとパルスのパイルアップに起因して飽和が生じる。この電荷収集時間は、固定電界を得るための直接変換層の厚さと陽極接点サイズとのいずれか小さい方に概ね比例する。したがって、直接変換層を薄くすれば飽和率を高めることが可能である。しかし、X線をほとんど全部阻止しこれにより線量利用度を最大化するためには十分な厚さとすることが望ましい。X線の収集が不完全であると画質が低下する、すなわちノイズの多い画像が生じる。
さらに、X線光子計数率及びエネルギーを計測する検出器は、計数率飽和限界の影響を受ける。この限界は、検出器厚さを横切って転送するための電荷収集時間に関連する。検出器が薄ければ迅速な電荷収集が可能であるが、こうした検出器はその薄い寸法に沿ってX線が入射したときにX線を高効率に捕捉するだけの十分な阻止能を有していない。したがって、従来の検出器では、比較的大きな厚さ(例えば、1mmを超える厚さ)をもつ単一の層を使用して高い効率を達成している。しかしこれでは、電荷収集時間が大きくなり、対応して低線束率の飽和限界となる。厚層検出器の別の欠点は、厚層を通過した転送の途中で電荷捕捉が起こる可能性が高いことである。捕捉された電荷は内部電界を変化させ、その結果検出器ゲイン及びスペクトル応答を変化させる。厚層を横切る転送はまた、画素間の電荷共有にも関連する。2つの画素間の境界近くで収集されたX線はこうした画素間で共有され、これが入射光子数の計数誤りや光子エネルギーの不正確な位置記録につながる。厚層はまた、被着技法で生成することが困難である。
従来式では、直接変換検出器は典型的には、単一の層から製作されている。電界は、層の厚さを横切るようにして該層の表面上の接点に電圧を印加することによって加えられる。この層はX線がその面に対する法線となるような方向に向けられる。この層の厚さを横切るように電荷転送が生ずる。この電荷転送の間に、クロストーク及び電荷捕捉が発生すると共に、不完全な電荷収集は検出器応答の変化を生じさせる。しかし、画素の接点寸法がその厚さと比べて小さければ(例えば、厚さの半分未満であれば)、その電荷収集時間は層の厚さの影響を受けにくく、かつむしろ「小画素」効果のために概ね画素接点サイズの関数となる。しかし、この小画素効果は分極を改善させることがなく、したがって、検出器層の厚さを横切るように転送させる間に電荷捕捉が生じる可能性は同じままである。さらに、小画素では画素間の電荷共有が大きくなりやすい。
高いX線線束率での光子計数を可能にするために従来考案された解決法としては、ミリ未満の画素サイズを用いて1つの画素あたりより低い計数率を実現すること、及び/または多重層の重ね合わせ積層検出器を用いて各検出器層ごとにより低い計数率を得ることが含まれる。しかし、ミリ未満の画素サイズの光子計数直接変換式検出器では、電荷共有に起因する検出器量子効率(DQE)の損失がかなり大きくなり不利となる。さらに、その検出器がエネルギー弁別モードで動作して材料分解のために2つのエネルギー・ビンからのX線を計数する場合、ミリ未満の画素サイズに起因する電荷共有の増大によって高エネルギー・ウィンドウからこれより低エネルギーのウィンドウへの計数のスピルオーバー(spillover)が大きくなり、これにより材料分解性能が劣化することになる。さらに、X線は検出器内で指数的に減衰しておりかつその減衰係数はX線エネルギーに対する依存度が大きいため、重ね合わせた多重層検出器を利用すると、様々な検出器層内におけるX線共有が不均一となる。
さらに、画素すなわち検出器素子をより小さくすると外周対面積比(perimeter to area ratio)が不都合に大きくなり、このためクロストークのレベルが上昇する。この外周は、2つ以上の画素間で電荷が共有されている領域である。この電荷の共有があると、読み出し電子回路が近傍の画素内で同時発生する信号を合成するように構成されていないため、不完全なエネルギー情報及び/またはX線光子の計数誤りが生じる。画素サイズ<0.1mmの薄型の光子計数直接変換シリコン層を用いると非常に高い線束率が可能であるが、こうした薄い層はX線を阻止するだけの十分な阻止能を保持しておらず不都合である。
さらに、電子及び正孔の動きが室温直接変換検出器が発生させる信号に寄与する。正孔は移動度が比較的低くかつ捕捉が強いことが、検出器性能の劣化の一因となる。この検出器性能の劣化には、X線吸収深度、分極、及び予測不可能で不安定な電荷収集の関数である不均一な検出器応答が含まれる。したがって、画素分解検出器の幾何学構成は、小画素効果を利用して検出器応答に対する正孔の寄与が軽減されるように構成することが望ましい。画素分解検出器では、十分な小画素効果を得るために画素接点サイズ対検出器厚の比を小さく維持することが望ましい。このためこのケースでは、陽極画素からの信号が陽極に到達する電子の数のみに比例しX線の相互作用深度と無関係であり、このため検出器応答が均一となりかつエネルギー分解能が高くなる。より十分な小画素効果を得ることの別の利点は、その信号電流パルス幅が検出器厚さではなく画素サイズの距離を横切る電子ドリフト時間によって決定されることに由来して検出器不感時間がより短くなることである。しかし、複数の薄い層を積層させた検出器構成では、その画素接点サイズが検出器の厚さに匹敵するかこの厚さより大きいと従来の単純な画素分解陽極を使用したのでは十分な小画素効果が得られない。このため、こうした検出器はエネルギー分解能の大幅な劣化を生じることがある。さらに、検出器不感時間が最適化されないことがある。
米国特許出願公開第2004/0251420号 米国特許出願公開第2003/0169847号
したがって、従来式のCTシステムで典型的に見られるようなX線光子線束率において飽和しない直接変換エネルギー弁別式CT検出器を開発することが望ましい。さらに、検出器不感時間の短縮並びに実質的に均一で安定した検出器応答を有利に容易にし、これにより目下の技法の限界を回避できる直接変換エネルギー弁別式CT検出器を開発することが望ましい。
簡単に述べると、本技法の態様によれば、コンピュータ断層検出器モジュールが提供される。本検出器モジュールは上側側面及び底側側面を有するサブストレートを含む。さらに本検出器モジュールは、サブストレートと実質的に直角な方向でサブストレートの上側側面上に配置させた複数の検出器層を含んでおり、該複数の検出器層のそれぞれは放射線を吸収するように構成された直接変換材料を備えており、かつ該複数の検出器層のそれぞれは第1の側面及び第2の側面を備えている。さらに本検出器モジュールは、複数の検出器層のそれぞれの第1の側面上に配置させた複数の画素分解陽極接点を含む。さらに本検出器モジュールは、複数の検出器層のそれぞれの第2の側面上に配置させた共通陰極接点を含む。
本技法の別の態様では、コンピュータ断層検出器モジュールが提供される。本検出器モジュールは上側側面及び底側側面を有するサブストレートを含む。さらに本検出器モジュールは、サブストレートと実質的に直角な方向でサブストレートの上側側面上に配置させた複数の検出器層を含んでおり、該複数の検出器層のそれぞれは放射線を吸収するように構成された直接変換材料を備えており、かつ該複数の検出器層のそれぞれは第1の側面及び第2の側面を備えている。本検出器モジュールはまた、複数の検出器層のそれぞれの第1の側面上に配置させた複数の画素分解陽極接点を含んでおり、該複数の画素分解陽極接点は実質的に等しいサイズの陽極接点を備えている。さらに本検出器モジュールは、複数の検出器層のそれぞれの第2の側面上に配置させた共通陰極接点を含む。本検出器モジュールはまた複数の画素分解陽極接点のそれぞれの間に配置された非収集性(non−collecting)制御格子構造を含んでおり、該制御格子構造は複数の画素分解陽極接点における電子の収集を容易にするように構成されている。
本技法のまた別の態様では、コンピュータ断層検出器モジュールが提供される。本検出器モジュールは、上側側面及び底側側面を有するサブストレートを含む。さらに本検出器モジュールは、サブストレートの上側側面上に配置させた放射線を吸収するように構成された複数の検出器層を含んでおり、該複数の検出器層のそれぞれは直接変換材料を備えており、かつ該複数の検出器層のそれぞれは第1の側面及び第2の側面を含んでいる。本検出器モジュールはまた、複数の検出器層のそれぞれの第1の側面上に配置させた複数の画素分解陽極接点を含んでおり、該複数の画素分解陽極接点は異なるサイズの陽極接点を備えており、かつ該画素分解陽極接点のサイズは放射線の方向において増分式で増大している。さらに本検出器モジュールは、複数の検出器層のそれぞれの第2の側面上に配置させた共通陰極接点を含む。さらに本検出器モジュールは、複数の検出器層の隣接する層の間に配置させた相互電気接続層を含んでおり、該相互電気接続層は複数の検出器層のそれぞれの上に配置させた複数の画素分解陽極接点を読み出し電子回路に結合するように構成されている。
本技法のまた別の態様では、コンピュータ断層検出器モジュールが提供される。本検出器モジュールは、上側側面及び底側側面を有するサブストレートを含む。本検出器モジュールはまたサブストレートの上側側面上に配置させた放射線を吸収するように構成された複数の検出器層を含んでおり、該複数の検出器層のそれぞれは放射線の方向に対してある角度をもつ方向を向いており、かつ該複数の検出器層のそれぞれは直接変換材料を備えており、かつ該複数の検出器層のそれぞれは第1の側面及び第2の側面を含んでいる。さらに本検出器モジュールは、複数の検出器層のそれぞれの第1の側面上に配置させた複数の画素分解陽極接点を含む。さらに本検出器モジュールは、複数の検出器層のそれぞれの第2の側面上に配置させた共通陰極接点を含む。さらに本検出器モジュールは、複数の検出器層の隣接する層の間に配置させた相互電気接続層を含んでおり、該相互電気接続層は複数の検出器層のそれぞれの上に配置させた複数の画素分解陽極接点を読み出し電子回路に結合するように構成されている。
本技法のまた別の態様では、コンピュータ断層イメージング(CT)システムが提供される。本システムは放射線ストリームを放出するように構成された放射線源を含む。さらに本CTイメージング・システムは、放射線ストリームを検出し該放射線ストリームに応答して1つまたは複数の信号を発生させるように構成された検出器アセンブリを含んでおり、該検出器アセンブリは複数の検出器を備えており、かつ該複数の検出器のそれぞれはサブストレートの上側側面上に配置させた複数の検出器層を備えており、かつ該複数の検出器層のそれぞれは直接変換材料を備えており、かつ該複数の検出器層のそれぞれは第1の側面及び第2の側面を含んでおり、かつ該複数の検出器層のそれぞれは放射線を吸収するように構成されている。さらに本CTイメージング・システムは、放射線源及び検出器アセンブリを回転させて複数の検出器からデータ収集システムを介して1組または複数組の投影データを収集するように構成させたシステム制御装置を含む。本CTイメージング・システムはさらに、放射線源及び検出器アセンブリと動作可能に結合されたコンピュータ・システムを含んでおり、該コンピュータ・システムは1組または複数組の投影データを受け取るように構成されている。
本発明に関するこれらの特徴、態様及び利点、並びにその他の特徴、態様及び利点については、同じ参照符号が図面全体を通じて同じ部分を表している添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことによってより理解が深まるであろう。
従来のCTイメージング・システムは、放射線エネルギーを電流信号に変換する検出器を利用しており、この信号はある時間期間にわたって積分され、次いで計測され最終的にディジタル化される。しかし、こうした検出器の欠点は、検出した光子の数及び/またはエネルギーに関するデータすなわちフィードバックを提供できないことである。さらに、こうしたエネルギー弁別式の直接変換検出器は、X線計数だけではなく、検出した各X線のエネルギーレベルに関する計測値も提供することができる。しかし、こうした直接変換半導体検出器の欠点は、この種の検出器が従来のCTシステムで典型的に見られるようなX線光子線束率での計数が不可能であることである。さらに、X線光子線束率が非常に高いと、最終的に検出器の飽和につながるようなパイルアップや分極を生じさせることが知られている。換言すると、こうした検出器は、比較的低いX線線束レベルのしきい値で飽和するのが典型的である。したがって、従来式のCTシステムで典型的に見られるようなX線光子線束率において飽和しない直接変換エネルギー弁別式CT検出器を開発することが望ましい。さらに、検出器不感時間の短縮並びに実質的に均一で安定した検出器応答を有利に容易にし、これにより目下の技法の限界を回避するような直接変換エネルギー弁別式CT検出器を開発することが望ましい。
図1は、本技法によって画像データを収集し処理するためのイメージング・システム10を表したブロック図である。図示した実施形態では、システム10は、本技法に従ってX線投影データを収集し、この投影データを画像に再構成し、かつ表示及び解析のためにこの画像データを処理するように設計されたコンピュータ断層(CT)システムである。図1に示した実施形態では、イメージング・システム10はX線放射源12を含む。例示的な一実施形態では、X線放射源12はX線管である。X線放射源12は、陽極に導かれてX線を発生させるための熱電子陰極式または半導体式の電子放出体、あるいは実際には所望の対象の撮像に有用なスペクトル及びエネルギーを有するX線を発生させることが可能な別の任意の放出体を含むことがある。適当な電子放出体の例としては、タングステン・フィラメント、タングステン・プレート、電界型放出体(field emitter)、熱電界型放出体(thermal field emitter)、ディスペンサ型陰極、熱電子陰極、光放出体、及び強誘電体陰極が含まれる。
放射線源12はコリメータ14の近くに位置決めされることがあり、またこのコリメータ14は放射線源12が放出した放射線ストリーム16を成形するように構成されることがある。放射線ストリーム16は患者18など撮像対象を包含する撮像ボリューム内を通過する。放射線ストリーム16は、検出器アレイの構成(以下で検討する)並びにデータ収集に関する所望の方法に応じて全体として扇形状や円錐形状とすることがある。放射線の一部20は、対象内またはその周辺を通過し、その全体を参照番号22で表した検出器アレイに当たる。このアレイの検出器素子は入射X線ビームの強度を表す電気信号を発生させる。これらの信号は収集され処理されて、対象内のフィーチャの画像が再構成される。
放射線源12は、CT検査シーケンスのためにパワー信号と制御信号の両方を提供するシステム制御装置24によって制御を受けている。さらに、検出器22がシステム制御装置24に結合されており、システム制御装置24は検出器22内で発生した信号の収集を指令している。システム制御装置24はさらに、ダイナミックレンジの初期調整、ディジタル画像データの挟み込み(interleaving)、その他などの様々な信号処理及びろ過機能を実行することがある。一般に、システム制御装置24は、検査プロトコルを実行すると共に収集したデータを処理するようにイメージング・システムの動作を指令している。本コンテキストでは、システム制御装置24はさらに、典型的には汎用または特定用途向けディジタル・コンピュータ、コンピュータが実行するプログラム及びルーチンを保存するための付属のメモリ回路、並びに構成パラメータ及び画像データ、インタフェース回路、その他に基づいた信号処理回路も含んでいる。
図1に示した実施形態では、システム制御装置24はモータ制御装置32を介して回転サブシステム26及び直線的位置決めサブシステム28に結合されている。一実施形態では、回転サブシステム26は、X線源12、コリメータ14及び検出器22を患者18の周りに1周または複数周回転させることができる。別の実施形態では、回転サブシステム26は、線源12と検出器22のうちの一方のみを回転させることや、X線放射を発生させるように様々な静止式の電子放出体及び/または撮像ボリュームの周りにリング状に配列させた検出器素子を差動式に起動させることがある。線源12及び/または検出器22が回転を受けている実施形態では、回転サブシステム26はガントリを含むことがある。したがって、ガントリを操作するためにシステム制御装置24を利用することがある。直線的位置決めサブシステム28によって患者18(また、より具体的には患者テーブル)を直線的に変位させることができる。したがって、患者18のある特定の部位の画像を作成するために、ガントリの内部で患者テーブルを直線的に移動させることができる。
さらに、放射線源12はシステム制御装置24の内部に配置させたX線制御装置30によって制御することがあることは当業者であれば理解されよう。具体的には、X線制御装置30はX線源12に対してパワー信号及びタイミング信号を提供するように構成されている。
さらに、システム制御装置24はデータ収集システム34も備えるように図示している。この例示的な実施形態では、検出器22はシステム制御装置24に結合されており、またさらに詳細にはデータ収集システム34に結合されている。データ収集システム34は検出器22の読み出し電子回路が収集したデータを受け取る。データ収集システム34は典型的には、検出器22からサンプリングしたアナログ信号を受け取ると共に、コンピュータ36により引き続き処理させるためにこのデータをディジタル信号に変換する。
コンピュータ36は典型的には、システム制御装置24に結合させる、あるいはシステム制御装置24と一体化させている。データ収集システム34が収集したデータは、引き続き処理し再構成するためにコンピュータ36に送られることがある。コンピュータ36は、メモリ38を備える、またはメモリ38と連絡させることがあり、このメモリ38はコンピュータ36による処理済みデータまたはコンピュータ36により処理させようとするデータを保存することが可能である。こうした例示的なシステム10は大量のデータを保存するように構成させた任意の種類のメモリを利用する可能性があることを理解すべきである。さらに、メモリ38は収集システムの位置に配置されることや、データの保存やパラメータの処理のためのネットワーク・アクセス可能な記憶メディア、及び/または以下に記載する技法を実現するためのルーチンなどのリモート構成要素を含むことがある。
コンピュータ36はさらに、システム制御装置24により可能とさせるスキャン動作やデータ収集などの機能を制御するように適応させることがある。さらにコンピュータ36は、キーボードその他の入力デバイス(図示せず)を装備するのが典型的であるようなオペレータ・ワークステーション40を介してオペレータからコマンドやスキャン・パラメータを受け取るように構成されることがある。これによりオペレータは、入力デバイスを介してシステム10を制御することができる。したがって、オペレータはコンピュータ36からの再構成画像やシステムに関連するその他のデータの観察、撮像の開始、その他を実施することができる。
再構成画像の観察には、オペレータ・ワークステーション40と結合させたディスプレイ42を利用することがある。さらに、スキャンした画像はまたオペレータ・ワークステーション40と結合させることができるプリンタ44によってプリントすることがある。ディスプレイ42及びプリンタ44はまた、直接かオペレータ・ワークステーション40を介するかのいずれかによりコンピュータ36と接続させることがある。オペレータ・ワークステーション40はまた、画像蓄積伝送システム(PACS)46と結合させることがある。PACS46は放射線科情報システム(RIS)、病院情報システム(HIS)などのリモートシステム48と、あるいは内部または外部ネットワークと結合させ、様々な箇所にいる別の者がこの画像データにアクセスできるようにすることもあり得ることに留意すべきである。
さらに、コンピュータ36及びオペレータ・ワークステーション40は、標準的なまたは特殊目的のコンピュータ・モニタや付属の処理回路を含み得る別の出力デバイスと結合させることもあることに留意すべきである。システム・パラメータの出力、検査の要求、画像の観察、その他のためにシステム内でさらに1つまたは複数のオペレータ・ワークステーション40をリンクさせることがある。一般に、ディスプレイ、プリンタ、ワークステーション、及びシステムの内部に提供される同様のデバイスは、データ収集構成要素に対してローカルとすることや、こうした構成要素からリモートとし、1つまたは複数の構成可能ネットワーク(インターネット、仮想私設網、その他など)を介して画像収集システムとリンクさせて施設や病院の内部のどこか、あるいは全く別の場所に置かれることがある。
上で指摘したように、本実施形態で利用する例示的なイメージング・システムは、図2により詳細に示したようにCTスキャン・システム50とすることがある。CTスキャン・システム50は、アキシャル方向のカバー域をもつワイドアレイ、大きなガントリ回転速度、及び高い空間分解能を提供できる多重スライスCT(MSCT)システムとすることがある。別法として、CTスキャン・システム50は、被検体の内部臓器の全体などあるボリュームに対する大きなガントリ回転速度または小さいガントリ回転速度による撮像を可能にするために円錐ビーム幾何学構成及び面積検出器を利用するボリュメトリックCT(VCT)システムとすることがある。CTスキャン・システム50は、患者18をその内部に通過させる開口56を有するフレーム52及びガントリ54を備えるように図示している。フレーム52及びガントリ54の開口56内には患者テーブル58を位置決めし、患者18の移動(典型的には、直線的位置決めサブシステム28(図1参照)によるテーブル58の直線的な変位)を容易にさせることがある。ガントリ54は放射線源12(焦点62からX線放射を放出するX線管など)を備えるように図示している。心臓イメージングでは、その放射線ストリームは心臓を含む患者18の断面に向けられる。
典型的な動作では、X線源12は焦点62から検出器アレイ22に向けてX線ビームを投射する。鉛またはタングステン製のシャッタなどのコリメータ14(図1参照)は、X線源12から出るX線ビームのサイズ及び形状を規定するのが典型的である。検出器22は一般に、心臓や胸部などの関心対象内またはその周囲を通過するX線を検出する複数の検出器素子によって形成される。各検出器素子は、X線ビームが検出器に衝突している間のその素子の位置におけるX線ビーム強度を表す電気信号を発生させる。ガントリ54はコンピュータ36により複数の放射線像が収集できるように関心対象の周りで回転させる。
したがって、X線源12及び検出器22が回転するに連れて、減衰を受けたX線ビームに関連するデータが検出器22によって収集される。検出器22から収集したデータは次いで前処理及び較正を受け、スキャン対象の減衰係数の線積分(line integrals)を表すようにそのデータが条件付けされる。一般に投影と呼ばれるこの処理済みデータは次いで、フィルタ処理されかつ逆投影されて、スキャンした部位の画像が形成される。ある種のモードでは、形成される画像に組み込まれる投影データは、ガントリ54の360度未満の回転に対する投影データのことや、360度を超える回転に対する投影データのことがある。
再構成が終わると、図1及び2のシステムによって作成された画像によって、患者18の内部フィーチャ66が明らかになる。疾病の状態(またさらに一般的に、医学的状況またはイベント)を診断するための従来の方式では、放射線医や内科医は特徴的な関心対象フィーチャを識別するために再構成画像64を検討することになる。心臓イメージングでは、こうしたフィーチャ66には、関心対象の冠動脈または狭窄病変やその他のフィーチャが含まれており、これらは個々の担当医のスキルや知識に基づいて画像内で識別可能となる。別の解析は様々なCADアルゴリズムの機能に基づくことがある。
動的に移動する組織の画像64の再構成は、特別の関心を提示することがある。心拍サイクルの異なるフェーズで収集したデータ点を包含する投影データの組は、再構成画像や隣接する一連の画像からなるレンダリング済みボリューム内で不連続性や動き関連のアーチファクトを生じさせることがある。したがって心臓イメージングのコンテキストでは、同じ心拍フェーズ(心拡張期の間など動きが最も小さくなるフェーズの間など)からの投影データを収集または選択することが一般に望ましい。
図3は、多層直接変換式CT検出器モジュール68の例示的な一実施形態の斜視図を表している。このCT検出器モジュール68は、光子計数及びエネルギー弁別を伴う高線束率X線イメージングに利用されることがある。図面は例示を目的としており、縮尺通りに描かれていないことは当業者であれば理解されよう。例示的なCT検出器モジュール68は、複数スライスの直接変換材料を相互電気接続層を介在させて積層することによって形成されることがある(これについては、以下で記載することにする)。
ここで考案した構成では、CT検出器モジュール68は上側側面及び底側側面を有するサブストレート70を含むように表している。一実施形態では、サブストレート70はプリント回路基板(PCB)などの電子機械的サブストレートを含むことがある。しかしサブストレート70はまた、ガラス、シリコンまたはプラスチック、あるいは多層セラミック(ただし、これらに限らない)など別の材料を含むことがあることが理解されよう。
図示した実施形態では、CT検出器モジュール68は、複数の検出器層72がサブストレート70上に配置されているように表している。複数の検出器層72のそれぞれは、それぞれに第1の側面及び第2の側面を有している。さらに、複数の検出器層72はサブストレート70と実質的に直角な方向でサブストレート70の上側側面上に配置させることがある。複数の検出器層72は、約0度から約5度までの範囲の角度でサブストレート70上に配置させることがある。一実施形態では、複数の検出器層72は、サブストレート70と直交する方向(例えば、0度の角度)で配置させることがある。さらに、複数の検出器層72のそれぞれは直接変換材料を含むことがある。直接変換材料は放射線を吸収するように構成させることがあることが理解されよう。さらに、直接変換材料からなるスライスは結晶またはセラミックのブロックから切り出されることがある。別法として、直接変換材料からなるスライスは、相互接続層上に被着させる、あるいはスクリーン印刷されることがある。さらに、参照番号74は複数の検出器層72内部にある個々の検出器層を意味している。
上で指摘したように、複数の検出器層72のそれぞれは第1の側面及び第2の側面を含む。ここで考案した構成では、複数の検出器層72の第1の側面のそれぞれの上に複数の画素分解陽極接点76を配置させることがある。一実施形態では、複数の画素分解陽極接点76は2次元アレイの形に配列させることがある。さらに、ここで考案した構成では、複数の画素分解陽極接点76のそれぞれは実質的に同じサイズである。さらに、複数の画素分解陽極接点76のそれぞれは、金、白金または別の金属を組み合わせたものからなる被着層を用いて形成させることがある。さらに、複数の検出器層72の第2の側面のそれぞれの上には連続する共通陰極接点78を配置させることがある。図示した実施形態では、この複数の検出器層72のそれぞれは、該複数の検出器層72のそれぞれがサブストレート70の方向と直角でありかつ放射線の方向80に沿った方向を向くようにしてサブストレート70上に配列させることがある。共通陰極接点78は、金、白金または別の金属を組み合わせたものからなる被着層を用いて形成させることがある。この実施形態では、電荷転送の方向と放射線の方向は直角である。サブストレート70上で複数の検出器層72のこの配列を利用すると、高線束率X線の検出を複数の検出器層72間で共有させることができ、これにより検出器層72の任意の線束率飽和を回避することができ有利である。さらに、X線光子はサブストレートと実質的に直交する方向80に伝播する。X線はこのX線が検出器層72上に当たる領域で優先的に吸収される。別法として一実施形態では、この複数の検出器層72のそれぞれは、該複数の検出器層72のそれぞれが放射線の方向80と直交する方向を向くようにしてサブストレート70上に配置させることがある。
本技法の例示的な態様では、CT検出器モジュール68はさらに、複数の画素分解陽極接点のそれぞれの間に配置させた非収集性制御格子構造76を含むことがある(これについては、図7を参照しながらさらに詳細に記載することにする)。
複数の検出器層72に関する言及を続けると一実施形態では、複数の検出器層72のそれぞれの高さ82は約1mmから約5mmまでの範囲とすることがある。さらに、複数の検出器層72の長さ84は約4mmから約32mmまでの範囲とすることがある。さらに、複数の検出器層72のそれぞれは実質的に薄くなるように構成させることがある。例えば、複数層72のそれぞれの厚さ86は約0.2mmから約2mmまでの範囲とすることがある。
本技法の態様では、CT検出器モジュール68はさらに、複数の検出器層72の隣接層のそれぞれの間に配置させ相互電気接続層を含むことがある。相互電気接続層は、複数の検出器層72のそれぞれの上に配置させた複数の画素分解陽極接点76及び共通陰極接点78を、特定用途向け集積回路(ASIC)などの読み出し電子回路に電気的に結合するように構成させることがあることが理解されよう。相互電気接続層はフレキシブル回路を含むことがある。さらにこのフレキシブル回路は、ポリイミド薄膜上に形成させた銅(Cu)トレースを含むことがある。別法として、画素分解陽極接点76のアレイに対する相互接続は、複数の検出器層72上に直接配置した金属トレース(図示せず)を介して適応させることがある。こうした金属トレースは、PCBまたはサブストレート70に対して配線結合によって電気的に結合させる場所である検出器層72の外周のところまで陽極接点76の間を延びるように構成させることがある。この実施形態では、隣接する検出器層72間の電気的短絡を防止するために複数の検出器層72のそれぞれの間に絶縁性の積層材料を配置することが望ましい場合があることが指摘できる。
一実施形態では、CT検出器モジュール68は、Z方向に延びると共に複数の検出器層72の隣接層のそれぞれの間に配置させた相互電気接続層88を含むことがある。この相互接続層88は、複数の画素分解陽極接点76及び共通陰極接点78の相互電気接続層88を介した読み出し電子回路への結合を容易にするように構成させる得るコネクタ90を含むことがある。CT検出器モジュール68はさらに、サブストレート70とでJ字型の接点をつくる複数の検出器層72の隣接層のそれぞれの間に配置させた相互電気接続層92を含むことがある。さらに、CT検出器モジュール68は、マイナスY方向に延びると共に複数の検出器層72の隣接層のそれぞれの間に配置させた相互電気接続層94を含むことがある。サブストレート70を通過した相互電気接続層94の延伸は、サブストレート70内のスロットまたはスリットによって適応させることがある。さらに、この相互接続層94は、複数の画素分解陽極接点76及び共通陰極接点78の相互電気接続層94を介した読み出し電子回路への結合を容易にするように構成させる得るコネクタ96を含むことがある。参照番号98は検出器層72のうちの1つの上にある1つの縦列を意味している。図4は、図3のCT検出器モジュール68の1つの例示的な層72の1つの縦列98に関する拡大図を表している。
ここで図5に進むと、図3の個別の検出器層74上にある複数の画素分解陽極接点76の例示的な配列の前面像100を表している。図6は、図5の検出器層74の側面像102を表している。
図7は、図3の個別の検出器層74上にある複数の画素分解陽極接点76の別の例示的配列の前面像104を表している。上で指摘したように検出器層74は、入射した放射線を吸収するように構成した直接変換材料を含むことがある。参照番号106は本技法の態様による複数の画素領域を意味している。さらに、参照番号108は複数の画素分解陽極接点を意味している。この実施形態では、画素領域106の画素ピッチは画素分解陽極接点76(図5参照)の画素ピッチと実質的に同じである。さらに、画素分解陽極接点108の幅は、実質的に画素領域106のピッチ未満である。例えば、画素領域106の画素ピッチは概ね0.5mmから約3mmまでの範囲とすることがあり、一方画素分解陽極接点108の幅は約0.2mmから約1mmまでの範囲とすることがある。換言すると、画素分解陽極接点108のサイズは図5に示した陽極画素分解接点76のサイズよりかなり小さい。このため、画素分解陽極接点108のサイズは、十分な小画素効果が得られるように十分に小さくなる一方、その画素ピッチは検出器厚さ86(図3参照)に匹敵するかこれを超えるような大きなピッチに維持される。
CT検出器モジュール68など室温直接変換検出器で発生させる信号に対しては電子及び正孔の動きがかなり寄与することが理解されよう。さらに、検出器層74の厚さ86に対する画素接点サイズの比を小さく保ち、激しい捕捉や電荷収集不良を受けやすい正孔寄与を軽減させるような十分な画素効果を保証することが望ましい。さらに、陽極画素からの信号は陽極に到達する電子の数に比例しておりX線相互作用深度と無関係であるため、均一な検出器応答及び良好なエネルギー分解能を実現することができる。信号電流パルス幅は検出器厚さではなく画素接点サイズの距離を横切る電子ドリフト時間によって決まるため、小画素効果を十分にすると検出器不感時間が短くなるので有利である。
上で指摘したように、本技法の例示的な態様では、複数の検出器層74(図3参照)のそれぞれの上の複数の陽極画素領域106のそれぞれの間には、非収集性制御格子構造110を配置させており、この制御格子構造110は複数の画素分解陽極接点108における電子の収集を容易にするように構成される。本技法の態様によれば、格子電極110は、多層直接変換式検出器モジュール68の各層74上に配置させた複数の陽極画素領域106のそれぞれを囲繞し、各画素分解陽極接点108のサイズを十分な小画素効果が得られるように十分に小さくする一方でその画素ピッチを検出器厚さ86に匹敵するかこれを超えるような大きなピッチに維持するように構成させることがある。この格子により電荷収集を容易にすることは、その陽極接点サイズを画素ピッチと比べてかなり小さくさせた構成、及び格子と小陽極接点サイズの組み合わせを使用して小画素効果を保証している構成において特に有用である。
格子電極110には画素分解陽極接点108に対する負バイアスを与え、格子110の位置での電子の収集を防止することがある。このため、バイアスを受けた格子110は電界の集束に役立つと共に画素分解陽極接点108の位置における電子の収集を容易にし、これにより電荷収集を向上させることができる。このため、画素領域106のピッチと比べて画素分解陽極接点108の幅をより小さくすることができ、スペクトル応答の忠実度を向上させることができるので有利となる。換言すると、画素の出力電荷により、入力されたX線光子エネルギーがより良好に示される。この有益な効果を最大限にするためには、その格子に検出器層74の陽極側の上の面積のうちのある小さな比率だけを占有させると共に、小面積の画素分解陽極接点108を有するようにすることが望ましい。電界集束を最適化しかつ陽極接点の位置での電荷の高効率収集を保証するためにそれぞれが増分式のバイアスを受けた多層リソグラフィを用いて製作した幾つかの格子リングをネスト状にすることも可能である。換言すると、図7の例示的構成104では、陽極画素領域106は画素分解陽極接点108を有するように構成されている。一実施形態では、画素分解陽極接点108は陽極画素領域106の中心に配置させることがある。このため、画素ピッチは図5の場合と同じままである。さらに格子構造110は、電荷収集を向上させるために画素分解陽極接点108のバイアスと異なるバイアスを受けている。図8は、図7の検出器層の側面像112を表している。
複数の格子リング(図示せず)をネスト状にして複数の陽極画素領域106の周りに格子構造を形成させることがあることに留意されたい。さらに、複数の格子リングのそれぞれは、画素分解陽極接点108の位置での電荷の高効率収集を保証するために互いに対して増分式にバイアスを受けることがある。一実施形態では、そのネスト状の格子リングは多層リソグラフィを利用して製作されることがある。
図3を参照すると、複数の検出器層72のそれぞれの厚さ86を横切る共通陰極78から複数の陽極画素76までの電荷の転送を支援するために複数の検出器層72のそれぞれの両端に電界を加えることがある。例えば共通陰極接点78はマイナス1000ボルトのバイアスを受けることがある。さらに、複数の画素分解陽極接点76は、各陽極接点76を読み出しASIC上のそれぞれの増幅器チャンネルと結合させた状態で接地バイアスを受けることがある。ここで図7に戻ると、画素分解陽極接点108により収集する電荷の駆動を容易にするために、格子構造110は複数の画素分解陽極接点108のバイアスと異なるバイアスを受けることがある。格子電極110は、画素分解陽極接点108と共通陰極接点78の両バイアス電圧の間の電圧でバイアスを受け、これにより電荷収集画素分解陽極接点108の位置での電荷収集を保証することがある。
図9は、本技法の態様による図3のCT検出器モジュール68の検出器層74上にある画素分解陽極接点108に関するさらに別の例示的配列の前面像114である。本技法の例示的な態様では、必ずしも陽極画素領域106の完全な囲繞を要しないことがある。したがってこの実施形態では、その格子構造は、陽極画素領域106の各側の上に配置されるようにした格子フィンガ116の形態でパターン形成されている。
ここで図10を参照すると、本技法の態様による図3のCT検出器モジュール68の検出器層74上にある画素分解陽極接点76に関する別の例示的配列の前面像118を表している。この例示的な実施形態では、入射線束プロフィールに関する複数のサンプルの取得を容易にするように、その複数の画素分解陽極接点76にオフセットを与えることがある。この配列によれば、エイリアシング・アーチファクト数の減少によってより良好な空間分解能の取得が容易になるので有利である。図示した実施形態では、画素分解陽極接点76は1/2画素分のオフセット120で配列させている。
ここで図11に進むと、本技法の態様による別の例示的な多層直接変換式CT検出器モジュール122の斜視図を表している。図3を参照しながら上に記載したように、図11のCT検出器モジュール122は上側側面及び底側側面を有するサブストレート124を含む。さらに図3の場合と同様に、サブストレート124の上側側面上に複数の検出器層126を配置させることがある。この複数の検出器層126のそれぞれは、入射する放射線を吸収するように構成した直接変換材料を含むことがある。さらに、複数の検出器層126のそれぞれは、それぞれに第1の側面及び第2の側面を有することがある。
さらに上に記載したように、複数の検出器層126の第1の側面のそれぞれの上で複数の画素分解陽極接点をアレイの形に配列させることがある。この実施形態では、その複数の陽極接点は、そのサイズが放射線の方向136で増分式に増大するようにして異なるサイズの陽極接点を含む。この例示的実施形態では、その複数の陽極接点はより小さい陽極接点130とより大きい陽極接点132とを含む。より小さい複数の陽極接点130は複数の検出器層126のそれぞれの上で、より大きい複数の陽極接点132と比べて放射線源136のより近くに配置させることがある。さらに、複数の検出器層126のそれぞれの第2の側面上に共通陰極接点134を配置させることがある。さらに参照番号128は、複数の検出器層126の内部にある個々の検出器層を意味している。
引き続いて図11を参照すると、複数の検出器層126のそれぞれは、該複数の検出器層126のそれぞれが放射線の方向136と実質的に平行な方向を向くようにしてサブストレート124上に配列させることがある。したがって、共通陰極接点134から複数の画素分解陽極接点130、132まで電荷は横方向に横切って転送される。換言すると、電荷転送方向は放射線の方向136と実質的に直角である。このため、X線を有効に阻止するのに望ましい検出器層128の高さ138は電荷収集時間、電荷捕捉及び電荷共有現象と無関係とすることができる。これに応じて、短い電荷収集時間及び関連した大きな飽和線束率限界を実現するために検出器層128の厚さ142を十分に薄くなるように選択することができる。さらに、薄い検出器層内でも電子と正孔の両者が高効率で収集されるため分極も低下させることができる。
複数の検出器層126のそれぞれの内部でX線は様々な深度で吸収されることが理解されよう。これに応じて、本技法の例示的な態様では、画素分解陽極画素130、132のアレイのサイズ及び多重度はCT検出器モジュール122の性能を最適化するように調整することができる。具体的には、X線が検出器層126に当たった領域においてそのX線が優先的に吸収される。このため、複数の陽極接点は画素分解陽極接点のサイズが放射線の方向136で増分式で増大するようにして異なるサイズの陽極接点を含むように構成させることがある。これに応じてこの実施形態では、放射線の入射箇所のより近くに配置させる複数の陽極接点130のサイズは複数の陽極接点132のサイズと比べて比較的小さくすることがある。例えば、より小さい陽極接点130のサイズは約0.2×0.2mmから約1.0×1.0mmまでの範囲とすることがある。さらに、放射線の方向136に沿ったさらに先に配置させる複数の陽極接点132のサイズはこのより小さい複数の陽極接点130と比較して比較的大きくし、かつこの小さい陽極接点130と横方向で同じピッチを維持するために形状を矩形とすることがある。例えば、こうしたより大きな陽極接点134のサイズは約0.2×0.5mmから約1.0×3.0mmまでの範囲とすることがある。
複数の検出器層126に対する言及を続けると、図3を参照しながら上に記載したように一実施形態では、複数の検出器層126のそれぞれの高さ138は約2mmから約5mmまでの範囲とすることがある。さらに、複数の検出器層126の長さ140は約4mmから約32mmまでの範囲とすることがある。さらに、複数の検出器層126のそれぞれは実質的に薄くなるように構成させることがある。例えば複数層126のそれぞれの厚さ142は、約0.2mmから約1mmまでの範囲とすることがある。
本技法の態様では、CT検出器モジュール122はさらに、複数の検出器層126の隣接層のそれぞれの間に配置させた相互電気接続層を含むことがある。この相互電気接続層は、ディジタル信号に変換するために複数の検出器層126のそれぞれの上に配置させた複数の画素分解陽極接点130、132及び共通陰極接点134を読み出し電子回路と電気的に結合するように構成されることがあることが理解されよう。
一実施形態では、CT検出器モジュール122は、Z方向に延びると共に複数の検出器層126の隣接層のそれぞれの間に配置させた相互電気接続層144を含むことがある。この相互接続層144は、複数の画素分解陽極接点130、132及び共通陰極接点134の相互電気接続層144を介した読み出し電子回路への結合を容易にするように構成し得るコネクタ146を含むことがある。CT検出器モジュール122はさらに、サブストレート124とでJ字型の接点をつくる、複数の検出器層126の隣接層のそれぞれの間に配置させた相互電気接続層148を含むことがある。さらにCT検出器モジュール122は、マイナスY方向に延びると共に複数の検出器層126の隣接層のそれぞれの間に配置させた相互電気接続層150を含むことがある。さらにこの相互接続層150は、複数の画素分解陽極接点130、132及び共通陰極接点134の相互電気接続層150を介した読み出し電子回路への結合を容易にするように構成し得るコネクタ152を含むことがある。参照番号154は検出器層126のうちの1つの上にある1つの縦列を意味している。図12は、図11のCT検出器モジュール122の例示的な層126の1つの縦列154の拡大図を表している。図13は、図11の個々の検出器層128上にある複数の画素分解陽極接点130、132に関する例示的な一配列の前面像156を表している。
図14は、図11の個々の検出器層128上にある画素分解陽極接点に関する別の例示的配列の前面像158を表している。さらに、本技法の態様によるより小さい複数の陽極画素領域160及びより大きな複数の陽極画素領域162も図示している。この実施形態では、陽極画素領域160のそれぞれのピッチは、画素分解陽極接点130(図11参照)のピッチと実質的に同じである。さらに、複数の陽極画素領域162のそれぞれのピッチは陽極画素132(図11参照)のピッチと実質的に同じである。しかし、参照番号164で示した画素分解陽極接点の表面積は、陽極画素領域160及び162の表面積と比べて実質的により小さい。換言すると、画素分解陽極接点164のサイズは、図11に示した画素分解陽極接点130及び132のサイズと比べて実質的により小さい。このため上に記載したように、画素分解陽極接点164のサイズは、十分な小画素効果が得られるように十分に小さくなる一方、その画素ピッチは検出器厚さ142(図11参照)に匹敵するかこれを超えるような大きなピッチに維持される。
複数の検出器層126のそれぞれの上で異なるサイズの画素分解陽極接点としたこの例示的な配列を使用すると、より高計数率飽和を実現することができる。さらに、この配列によれば、電荷共有による劣化を生じることなく陽極接点についてより小さい画素サイズが可能となる。さらに、電荷捕捉現象が減少するためCT検出器モジュール122の応答を比較的より安定的にすることができる。さらに、複数の検出器層126のそれぞれの間において電荷共有が全く生じない。このため、例示的なCT検出器モジュール122は、入射線束率の関数としたより一貫した応答によって入射放射線を計測するように構成させることができる。
上で指摘したように本技法の例示的な態様では、非収集性制御格子構造166が各検出器層128(図11参照)上に配置させた複数の陽極画素領域160、162のそれぞれを囲繞している。格子構造166は複数の画素分解陽極接点164における電子の収集を容易にするように構成させることがある。格子電極166は、各画素分解陽極接点のサイズを十分な小画素効果が得られるように十分に小さくする一方で、その画素ピッチは検出器厚さ142(図11参照)に匹敵するかこれを超えるような大きなピッチに維持させるように構成させることがある。格子電極166には、画素分解陽極接点164に対する負バイアスを与え、格子166の位置での電子の収集を防止することがある。したがって、バイアスを受けた格子166は、電界の集束に役立つと共に、上に記載したように画素分解陽極接点164の位置における電子の収集を容易にしている。
図15は、図11のCT検出器モジュール122の検出器層128上にある陽極画素領域160、162に関するさらに別の例示的配列の前面像168であり、この格子構造は陽極画素領域の各側の上に配置されるようにした格子フィンガ170の形態でパターン形成されている。
ここで図16を参照すると、本技法の態様による図11のCT検出器モジュール122の検出器層128上にある陽極画素領域130、132に関するさらに別の例示的配列の前面像172を表している。図10を参照しながら上に記載したように、複数の陽極画素130、132には、入射線束プロフィールに関する複数のサンプルの取得を容易にするようにオフセット174を与えることがある。
ここで図17を参照すると、本技法の態様によるさらに別の例示的な多層直接変換式CT検出器モジュール176の斜視図を表している。上に記載したように、CT検出器モジュール176はサブストレート178を含むことがある。サブストレート178上には、直接変換材料182を含み得る複数の検出器層180を配置させることがある。複数の検出器層180の第1の側面のそれぞれの上に異なるサイズの複数の画素分解陽極接点184、186を配置させることがあり、また一方複数の検出器層180の第2の側面のそれぞれの上に共通陰極接点188を配置させることがある。さらに、参照番号182は複数の検出器層180の内部にある個々の検出器層を意味している。
図11の場合と同様に、本技法の例示的な態様では、複数の検出器層180のそれぞれは放射線の方向190に対してある角度θ192をなす方向を向いている。換言すると、複数の検出器層180のそれぞれは、それぞれの共通陰極188が放射線をある小さい入射角度192で受け取るような方向を向いている。さらに、複数の検出器層180のそれぞれは、2次元センサアレイ内において、X線軌道に沿った検出器層180の投影幅が陽極画素184、186からなるアレイの画素ピッチと実質的に等しいような直線として機能するように構成させることがある。2次元センサアレイ内の画素に対応するX線線束によって、入射角度192が小さいために検出面積を増大させたストリップ状の検出器層180の照射が容易になる。さらに、このX線線束はこのストリップ内の複数の読み出し画素によって均等に共有される。このため、傾斜角度192及び各検出器層180のサイズの適当な選択によって、各検出器層180の位置における単位検出面積あたりの放射線束率を所定の比率だけ減少できるので有利となり得る。一実施形態ではこの所定の比率は、入射角度192、検出器層180のサイズ及び読み出し画素のサイズによって決定することができる。引き続いて各読み出しの後で、複数の読み出し画素で記録された計数を合成し、2次元センサアレイ内の画素に関連付けされたデータを取得することができる。
引き続いて図17を参照すると、複数の検出器層180のそれぞれは、それぞれに高さ194、長さ196及び厚さ198を有する。さらに複数の検出器層180のそれぞれの間には、コネクタ202を有するZ方向に延びる相互電気接続層200が配置されている。CT検出器モジュール176はさらに、サブストレート178とでJ字型の接点をつくる相互電気接続層204を含むことがある。さらに、CT検出器モジュール176は、マイナスY方向に延びておりコネクタ208を有する相互電気接続層206を含むことがある。図18は、図17の検出器層182の側面像210を表している。
図19は、本技法の態様による図17のCT検出器モジュール176の検出器層182に関する例示的な一配列の前面像212を表している。X線源12(図1参照)は点線源とすることがあることが理解されよう。さらに、有する長さがかなり大きい検出器層180では、そのX線軌道214が平行ビームの幾何学構成に従わないことがある。ある実施形態では、そのX線軌道214はファンビーム幾何学構成に従うことがある。これに応じて、複数の陽極接点の画素分解を、ファンビームをカバーしてエネルギーを収集するように構成し直すと有利となり得る。本技法の例示的な一実施形態によれば、検出器層216の形状及び複数の画素分解陽極接点218の形状はX線軌道に従って調整されることがある。
本明細書の上で記載したCT検出器モジュール68、122、176の様々な実施形態によれば、迅速であり一貫しておりかつ効率の良い電荷収集が容易となり、これにより飽和に至るまでのX線光子線束率キャパシティが増大する。したがって、CT検出器モジュール68、122、176は、エネルギー分解能の向上と検出器不感時間の短縮を示す。さらに、例示的なステアリング格子構造を使用することによって、実質的により小さな画素分解陽極接点の利用が容易になり、これにより小画素効果が増強される。さらに、検出器層間に電荷共有が全く生じない。したがって、CT検出器モジュール68、122、176によれば、画素サイズを小さくしても電荷共有ペナルティがなくかつ画素分解陽極接点のオフセットによりサンプリングが向上するため、より高い分解能を得ることができる。さらに、X線入射角度及び検出器層のサイズを適正に選択することによって、複数の読み出し画素間でのX線線束の均等な共有を実現できる一方、各検出器層において比較的大きな物理的画素サイズを維持することができる。各検出器層において大きな物理的画素サイズを維持できることは、電荷共有及びスピルオーバーの制御を支援する際に有利である。
さらに、直接変換材料は厚さが減少するため相互電気接続層上に被着させることや、スクリーン印刷させることができる。大面積のスプール状のウェッブ(web)内で相互接続層に変換材料を直接付着させる大ボリューム積層処理を利用することができる。こうしたウェッブは引き続いて、展開させて(unrolled)その検出器の製作に適した寸法からなるセクションとなるように切断することがある。さらに、こうした検出器セクションの被着、切断及び積層は低コスト製造のために自動化することができる。
本発明のある種の特徴についてのみ本明細書において図示し説明してきたが、当業者によって多くの修正や変更がなされるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神の範囲に属するこうした修正や変更のすべてを包含させるように意図したものであることを理解されたい。また、図面の符号に対応する特許請求の範囲中の符号は、単に本願発明の理解をより容易にするために用いられているものであり、本願発明の範囲を狭める意図で用いられたものではない。そして、本願の特許請求の範囲に記載した事項は、明細書に組み込まれ、明細書の記載事項の一部となる。
本技法の態様による処理画像の作成に使用するためのCTイメージング・システムの形態をした例示的なイメージング・システムのブロック図である。 図1のCTシステムの物理的実現形態のブロック図である。 本技法の態様による例示的な多層直接変換式CT検出器の斜視図である。 本技法の態様による図3のCT検出器の例示的な層のうちの1つの縦列の拡大図である。 本技法の態様による図3のCT検出器の1つの層上にある陽極接点に関する例示的な一配列の前面像である。 本技法の態様による図5の検出器層の側面像である。 本技法の態様による図3のCT検出器の1つの層上にある陽極接点に関する別の例示的配列の前面像である。 本技法の態様による図7の検出器層の側面像である。 本技法の態様による図3のCT検出器の1つの層上にある陽極接点に関するさらに別の例示的配列の前面像である。 本技法の態様による図3のCT検出器の1つの層上にある陽極接点に関する別の例示的配列の前面像である。 本技法の態様による別の例示的な多層直接変換式CT検出器の斜視図である。 本技法の態様による図11のCT検出器の例示的な層のうちの1つの縦列の拡大図である。 本技法の態様による図11のCT検出器の1つの層上にある陽極接点に関する例示的な一配列の前面像である。 本技法の態様による図11のCT検出器の1つの層上にある陽極接点に関する別の例示的配列の前面像である。 本技法の態様による図11のCT検出器の1つの層上にある陽極接点に関するさらに別の例示的配列の前面像である。 本技法の態様による図11のCT検出器の1つの層上にある陽極接点に関する別の例示的配列の前面像である。 本技法の態様によるさらに別の例示的な多層直接変換式CT検出器の斜視図である。 本技法の態様による図17の検出器層の側面像である。 本技法の態様による図17のCT検出器の検出器層の例示的な一配列の前面像である。
符号の説明
10 イメージング・システム
12 線源
14 コリメータ
16 放射線ストリーム
18 対象/患者
20 放射線の一部
22 検出器
24 システム制御装置
26 回転サブシステム
28 直線的位置決めサブシステム
30 X線制御装置
32 モータ制御装置
34 データ収集システム
36 コンピュータ
38 メモリ
40 オペレータ・ワークステーション
42 ディスプレイ
44 プリンタ
46 画像蓄積伝送システム
48 リモートシステム
50 CTスキャン・システム
52 フレーム
54 ガントリ
56 開口
58 患者テーブル
62 焦点
64 画像スライス
66 フィーチャ
68 多層式直接変換検出器モジュールの例示的実施形態
70 サブストレート
72 複数の検出器層
74 個々の検出器層
76 画素分解陽極接点
78 共通陰極接点
80 放射線の方向
82 検出器層の高さ
84 検出器層の長さ
86 検出器層の厚さ
88 Z方向に延びる相互電気接続層
90 コネクタ
92 サブストレートとでJ字型の接点をつくる相互電気接続層
94 Y方向に延びる相互電気接続層
96 コネクタ
98 検出器層上の1つの縦列
100 制御格子構造を伴わない検出器層の前面像
102 制御格子構造を伴わない検出器層の側面像
104 リング状の制御格子構造を伴った検出器層の前面像
106 陽極画素領域
108 画素分解陽極接点
110 リング状制御格子構造
112 リング状制御格子構造を伴った検出器層の側面像
114 フィンガ形状制御格子構造を伴った検出器層の前面像
116 フィンガ形状制御格子構造
118 オフセットさせた陽極接点を伴った検出器層の前面像
120 陽極接点のオフセット
122 多層式直接変換検出器モジュールの例示的な実施形態
124 サブストレート
126 複数の検出器層
128 個々の検出器層
130 小さい画素分解陽極接点
132 大きい画素分解陽極接点
134 共通陰極接点
136 放射線の方向
138 検出器層の高さ
140 検出器層の長さ
142 検出器層の厚さ
144 Z方向に延びる相互電気接続層
146 コネクタ
148 サブストレートとでJ字型の接点をつくる相互電気接続層
150 Y方向に延びる相互電気接続層
152 コネクタ
154 検出器層上の1つの縦列
156 制御格子構造を伴わない検出器層の前面像
158 リング状制御格子構造を伴った検出器層の前面像
160 小さい画素分解陽極接点
162 大きい画素分解陽極接点
164 陽極接点電極
166 リング状制御格子構造
168 フィンガ形状制御格子構造を伴った検出器層の前面像
170 フィンガ形状制御格子構造
172 オフセットさせた陽極接点を伴った検出器層の前面像
174 陽極接点のオフセット
176 多層式直接変換検出器モジュールの例示的実施形態
178 サブストレート
180 複数の検出器層
182 個々の検出器層
184 小さい画素分解陽極接点
186 大きい画素分解陽極接点
188 共通陰極接点
190 放射線の方向
192 検出器層向きの角度
194 検出器層の高さ
196 検出器層の長さ
198 検出器層の厚さ
200 Z方向に延びる相互電気接続層
202 コネクタ
204 サブストレートとでJ字型の接点をつくる相互電気接続層
206 Y方向に延びる相互電気接続層
208 コネクタ
210 傾斜した検出器層の側面像
212 例示的な検出器層の前面像
214 放射線の方向
216 例示的な検出器層
218 サイズを様々とした画素分解陽極接点

Claims (7)

  1. 上側側面及び底側側面を有し、XZ平面に沿って配置されたサブストレート(70)と、
    前記サブストレート(70)の上側側面上でサブストレート(70)と実質的に直角な方向でYZ平面に沿って配置させた複数の検出器層(72)であって、該複数の検出器層(72)のそれぞれは放射線を吸収するように構成された直接変換材料を備えており、かつ該複数の検出器層(72)のそれぞれは第1の側面及び第2の側面を備えている、複数の検出器層(72)と、
    前記複数の検出器層(72)のそれぞれの第1の側面上に配置された複数の画素分解陽極接点(76)と、
    前記複数の検出器層(72)のそれぞれの第2の側面上に配置された共通陰極接点(78)と、
    前記複数の検出器層(72)の隣接層のそれぞれの間に配置させ相互電気接続層(88)であって、前記相互電気接続層(88)のZ方向の寸法が前記複数の検出器層(72)のZ方向の寸法よりも大きく、前記相互電気接続層(88)が前記複数の検出器層(72)のZ方向の縁を超えてZ方向に延び、前記相互電気接続層(88)は該複数の検出器層(72)のそれぞれの上に配置させた複数の画素分解陽極接点(76)を読み出し電子回路に結合するように構成されているコネクタ(90)を備える、相互電気接続層(88)と、
    を備えるコンピュータ断層検出器モジュール(68)。
  2. 上側側面及び底側側面を有し、XZ平面に沿って配置されたサブストレート(70)と、
    前記サブストレート(70)の上側側面上でサブストレート(70)と実質的に直角な方向でYZ平面に沿って配置させた複数の検出器層(72)であって、該複数の検出器層(72)のそれぞれは放射線を吸収するように構成された直接変換材料を備えており、かつ該複数の検出器層(72)のそれぞれは第1の側面及び第2の側面を備えている複数の検出器層(72)と、
    前記複数の検出器層(72)のそれぞれの第1の側面上に配置された複数の画素分解陽極接点(108)であって、該複数の画素分解陽極接点(108)は実質的に等しいサイズの陽極接点を備える複数の画素分解陽極接点(108)と、
    前記複数の検出器層(72)のそれぞれの第2の側面上に配置された共通陰極接点(78)と、
    前記複数の画素分解陽極接点(108)のそれぞれの間に配置された非収集性制御格子構造(110)であって、該制御格子構造(110)は複数の画素分解陽極接点(108)に対する負バイアスが与えられる制御格子構造(110)と、
    前記複数の検出器層(72)の隣接層のそれぞれの間に配置され、前記複数の検出器層(72)のそれぞれの上に配置させた複数の画素分解陽極接点(76)を読み出し電子回路に結合するように構成されているJ字型の相互電気接続層(90)を備え
    該相互電気接続層(90)のY方向の寸法が前記複数の検出器層(72)のY方向の寸法よりも大きく、前記相互電気接続層(90)の前記サブストレート(70)側の端部が屈曲して、前記サブストレート(70)と接点を形成する、相互電気接続層(88)と、

    を備えるコンピュータ断層検出器モジュール(68)。
  3. 前記相互電気接続層は、フレキシブル回路を含み、該フレキシブル回路は、ポリイミド薄膜上に形成させた銅(Cu)トレースを含む、請求項1または2に記載の検出器モジュール。
  4. さらに、前記複数の画素分解陽極接点(108)のそれぞれの間に配置された非収集性制御格子構造(110)であって、該制御格子構造(110)は複数の画素分解陽極接点(108)に対する負バイアスが与えられる非収集性制御格子構造(110)を備える請求項1乃至のいずれかにに記載の検出器モジュール。
  5. 前記複数の画素分解陽極接点は1/2画素分のオフセット(120)で配列されている、請求項1乃至のいずれかに記載の検出器モジュール。
  6. 前記直接変換材料は前記相互電気接続層上に被着又は、スクリーン印刷されている、請求項1乃至のいずれかに記載の検出器モジュール。
  7. 放射線ストリーム(16)を放出するように構成された放射線源(12)と、
    請求項1乃至のいずれかに記載の検出器アセンブリと、
    前記放射線源(12)及び検出器アセンブリを回転させ前記複数の検出器(22)からデータ収集システム(34)を介して1組または複数組の投影データを収集するように構成されたシステム制御装置(24)と、
    前記放射線源(12)及び検出器アセンブリと動作可能に結合されたコンピュータ・システム(36)であって、前記1組または複数組の投影データを受け取るように構成されているコンピュータ・システム(36)と、
    を備えるCTイメージング・システム(10)。
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