JP5547873B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線CT装置に関する。
X線CT装置(X線コンピュータ断層撮影装置)は、X線照射装置により患者等の被検体に対してX線を照射し、X線検出装置により被検体を透過したX線量を検出し、検出したX線量に基づくX線透過データを収集し、収集したX線透過データに対して再構成処理を行って被検体の断面画像(スライス画像)を取得する装置である。このX線CT装置では、例えば、被検体が寝る寝台を固定して撮像を行うコンベンショナルスキャンやその寝台を移動させながら撮像を行うヘリカルスキャン等が行われている。
このようなX線CT装置において、X線エネルギー分別を行うことにより密度分解能の向上を実現するデュアルエナジー測定可能なX線CT装置が開発されている。このデュアルエナジー測定可能なX線CT装置としては、二組のX線照射装置及びX線検出装置を備えるX線CT装置、X線エネルギー特性が異なる2つのシンチレータを積層した二層シンチレータのX線検出装置を備えるX線CT装置、X線エネルギー特性が異なる2つのシンチレータを被検体の体軸方向に並べた二列シンチレータのX線検出装置を備えるX線CT装置(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
特開平6−296607号公報
しかしながら、前述の二組のX線照射装置及びX線検出装置を備えるX線CT装置では、X線照射装置及びX線検出装置のユニットが二組必要となるため、コストが上昇してしまう。また、前述の二層シンチレータを用いるX線CT装置では、X線検出装置の構造が複雑となり、シンチレータを多列化した場合の量産等が困難になってしまう。加えて、前述の二列シンチレータを用いるX線CT装置においては、コンベンショナルスキャンを行ってX線エネルギーが異なる二種類の再構成画像を得る場合、その二種類の再構成画像の断面位置(スライス位置)が異なってしまうため、同じ断面位置の二種類の再構成画像を得ることができない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、低コスト化及びX線検出構造の簡略化を実現することができ、さらに、X線エネルギーが異なる二種類以上の再構成画像を同じ断面位置で得ることができるX線CT装置を提供することである。
請求項1記載の発明の特徴は、X線CT装置において、被検体に対してX線を照射するX線照射装置と、X線の入射により蛍光を発する複数のシンチレータが格子状に配列され、X線エネルギー特性が異なる二種類のシンチレータ列が交互に4列以上並んでいるシンチレータブロックを有し、被検体を透過したX線を検出するX線検出装置と、X線検出装置により検出されたX線をX線透過データとして収集するデータ収集部と、X線透過データをX線エネルギーが異なる二種類以上のエネルギーデータに分別し、X線エネルギーが異なる二種類以上の断面画像を被検体の体軸方向の位置を合わせて再構成する画像再構成部とを備え、画像再構成部は、所望の一種類の断面画像を再構成する場合、被検体の体軸方向に交差する所望の断面位置に応じて、その所望の断面位置に関連する複数のシンチレータ列による個々のエネルギーデータを所定の比率で用いることである。
本発明によれば、低コスト化及びX線検出構造の簡略化を実現することができ、さらに、X線エネルギーが異なる二種類以上の再構成画像を同じ断面位置で得ることができるX線CT装置を提供することができる。
本発明の実施の一形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るX線CT装置(X線コンピュータ断層撮影装置)1は、患者等の被検体Mが載置される寝台2と、その寝台2上の被検体Mに対して医用画像を撮影する撮影動作を行う撮影部3と、その撮影部3の駆動を制御する制御装置4とを備えている。このX線CT装置1は、撮影部3により寝台2上の被検体Mを断層撮影する装置である。
寝台2は、被検体Mが載置される天板2aと、その天板2aを支持して水平方向及び鉛直方向に移動させる天板駆動部2bとを備えている。この寝台2は、天板駆動部2bにより天板2aを移動させ、天板2a上の被検体Mを所定の位置に位置付ける。
撮影部3は、筐体内に回転可能に設けられた回転枠3aと、その回転枠3aを回転させる回転駆動部3bと、回転枠3aに設けられX線を照射するX線照射装置3cと、そのX線照射装置3cに高電圧を供給する高電圧発生部3dと、X線照射装置3cにより照射されたX線を検出するX線検出装置3eと、そのX線検出装置3eにより検出されたX線をX線透過データとして収集するデータ収集部3fとを備えている。
回転枠3aは、例えば円環状に形成されている。この回転枠3aには、X線照射装置3cやX線検出装置3e等が固定されている。これにより、X線照射装置3c及びX線検出装置3eは、寝台2上の被検体Mを間にし、その寝台2上の被検体Mの体軸方向に直交する面内で寝台2上の被検体Mの周囲(被検体Mの体軸周り)を回転する。なお、寝台2の天板2aは回転枠3aの枠内に挿入される。
回転駆動部3bは筐体内に設けられている。この回転駆動部3bは、制御装置4による制御に応じて、回転枠3aの回転駆動を行う。例えば、回転駆動部3bは、制御装置4から送信された制御信号に基づいて、一方向に所定の回転スピードで回転枠3aを回転させる。なお、回転枠3a及び回転駆動部3bが回転機構として機能する。
X線照射装置3cは、X線を出射するX線管11と、そのX線管11から出射されたX線を絞る絞り部12とを備えている。このX線照射装置3cは、X線管11によりX線を出射し、そのX線を絞り部12により絞って、寝台2上の被検体Mに対し、コーン角を持つファンビーム形状、例えば、円錐形状または角錐形状を有するX線を照射する。
高電圧発生部3dは回転枠3a内に設けられている。この高電圧発生部3dは、X線照射装置3cに供給する高電圧を発生させる装置であり、制御装置4から与えられた電圧を昇圧及び整流し、その電圧をX線照射装置3cに供給する。なお、制御装置4は、X線照射装置3cに所望のX線を発生させるため、高電圧発生部3dに与える電圧の波形、すなわち振幅やパルス幅等の各種条件を制御する。
X線検出装置3eはX線照射装置3cに対向させて配置されている。このX線検出装置3eは、寝台2上の被検体Mを透過したX線を光学情報に変換し、その光学情報を電気信号に変換してデータ収集部3fに送信する。
データ収集部3fはX線検出装置3e内に設けられている。このデータ収集部3fは、X線検出装置3eから送信された電気信号をX線透過データとして収集し、そのX線透過データを制御装置4に送信する。
制御装置4は、各部の駆動を制御する制御部4a、X線透過データを投影データとする前処理やその投影データに対して画像再構成を行う画像再構成処理等を含む画像処理を行う画像処理部4b、医用画像等の各種データ及び各種プログラムを格納する記憶部4c、操作者による入力操作を受け付ける操作部4d及び画像を表示する表示部4e等を備えている。これらの各部4a〜4eは、バスライン4fにより電気的に接続されている。
制御部4aは、天板駆動部2b、回転駆動部3b及び高電圧発生部3d等の各部の駆動を制御する。加えて、制御部4aは、記憶部4cの医用画像を表示部4eに表示する表示制御も行う。
画像処理部4bは、データ収集部3fから送信されたX線透過データに対し、前処理や画像再構成処理を含む画像処理を行い、加えて、医用画像を記憶部4cに保存する。この画像処理部4bとしては、例えばアレイプロセッサ等を用いる。
記憶部4cは、各種プログラムや各種データ等を記憶する記憶装置であって、特に、各種データとして、撮影した医用画像を記憶する記憶装置である。この記憶部4cとしては、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリ及びハードディスク等を用いる。なお、医用画像のデータは、制御装置4にネットワークを介して接続された画像サーバ等に記憶されるようにしてもよい。
操作部4dは、操作者により入力操作される入力部である。この操作部4dとしては、例えば、キーボードやマウス等を用いる。操作者は、操作部4dを入力操作して、各種の設定を行ったり、あるいは、撮影部3による撮影を行ったり、また、再構成後の複数の医用画像から希望する医用画像を選択して表示させたりする。
表示部4eは、被検体の医用画像や操作画面等の各種の画像を表示する表示装置である。この表示部4eとしては、例えば、液晶ディスプレイやCRT(ブラウン管)ディスプレイ等を用いる。
次いで、X線検出装置3eについて詳しく説明する。
X線検出装置3eは、図2に示すように、X線照射装置3cの焦点スポットSから出射されたX線を検出するためのシンチレータブロック21と、そのシンチレータブロック21に接合された複数の光電変換素子22とを備えている。シンチレータブロック21では、X線の入射により蛍光を発する複数のシンチレータ21a、21bが格子状に配列されている。すなわち、このX線検出装置3eは、X線検出素子であるシンチレータ21a、21bをチャンネル方向A1に沿って配置したシンチレータ列を列方向(スライス方向)A2に沿って複数列配置したマルチスライス用のX線検出装置である。チャンネル方向A1は被検体Mの体軸方向に直交する方向であり、列方向A2は被検体Mの体軸方向である。なお、各光電変換素子22としては、例えばフォトダイオード等を用いる。
シンチレータブロック21は、図3に示すように、各シンチレータ21a、21bが格子状にシンチレータセグメントとして配列されて構成されている。各シンチレータ21a、21b間には、クロストークを防止するためのリフレクタが設けられている。このシンチレータブロック21では、X線エネルギー特性が異なる二種類のシンチレータ列が交互に列方向A2に4列以上(例えば16列や64列)並んでいる。二種類のシンチレータ列は、シンチレータ21aがチャンネル方向A1に例えば800〜1300程度並んでいる列と、シンチレータ21bがチャンネル方向A1にシンチレータ21aと同数並んでいる列である。なお、シンチレータ21aは低エネルギー側に感度がある低エネルギー用のシンチレータであり、シンチレータ21bは高エネルギー側に感度がある高エネルギー用のシンチレータである。
シンチレータ21a、21bのX線エネルギー感度特性差は、図4に示すように、シンチレータ21a、21bの素材の種類により生じている。低エネルギー用のシンチレータ21aとしては、例えばNaI、CsIやCaF等のシンチレータ(密度約3〜5g/cm)等を用い、高エネルギー用のシンチレータ21bとしては、例えばGOS等のシンチレータ(密度約7g/cm)を用いる。
なお、本実施の形態では、シンチレータ21a、21bの素材の種類によりX線エネルギー感度特性差を生じさせているが、これに限るものではなく、例えば、図5に示すように、シンチレータ21a、2bの表面(X線の入射面)に対するフィルタFの有無によりX線エネルギー感度特性差を生じさせるようにしてもよく、また、図6に示すように、シンチレータ21a、21bの厚さ(X線の入射方向の厚さ)の差によりX線エネルギー感度特性差を生じさせるようにしてもよい。
図5では、フィルタFが設けられていないシンチレータ21aが低エネルギー用のシンチレータであり、フィルタFが設けられたシンチレータ21bが高エネルギー用のシンチレータである。フィルタFとしては、例えば、金属膜やセラミック等を用いる。図6では、互いを比較して、厚さが薄いシンチレータ21aが低エネルギー用のシンチレータであり、厚さが厚いシンチレータ21bが高エネルギー用のシンチレータである。
次いで、画像処理部4bについて詳しく説明する。
画像処理部4bは、図7に示すように、X線透過データに対して画像再構成を行う画像再構成部23を備えている。画像再構成部23は、低エネルギー処理部23a、高エネルギー処理部23b及び全エネルギー処理部23cを有している。この画像再構成部23は、X線透過データを三種類(二種類以上)のエネルギーデータ、すなわち低エネルギーデータ、高エネルギーデータ及び全エネルギーデータに分別し、低エネルギー処理部23a、高エネルギー処理部23b及び全エネルギー処理部23cにより、X線エネルギーが異なる三種類(二種類以上)の再構成画像を取得する。
低エネルギー処理部23aは、低エネルギーデータを用いて低エネルギーの再構成画像を生成する。高エネルギー処理部23bは、高エネルギーデータを用いて高エネルギーの再構成画像を生成する。全エネルギーデータは、低エネルギーデータ及び高エネルギーデータを用いて全エネルギーの再構成画像を生成する。
ここで、寝台2の天板2aを固定して撮像を行うコンベンショナルスキャンや寝台2の天板2aを移動させながら撮像を行うヘリカルスキャンが行われるが、コンベンショナルスキャンを行う場合には、画像再構成部23は、X線エネルギーが異なる三種類の再構成画像を重心位置(被検体Mの体軸方向の位置)を合わせて取得する。
例えば、図8に示すように、所望の断面位置(スライス位置)S1毎に、所望の断面位置S1に対応する三種類の再構成画像、すなわち低エネルギーの再構成画像、高エネルギーの再構成画像及び全エネルギーの再構成画像が生成される。なお、この三種類の再構成画像はシンチレータブロック21の二列毎に順次求められるので、各シンチレータ21a、21bの体軸方向の幅が例えば0.5mmである場合、コンベンショナルスキャンによるデュアルエナジー測定を行うと、列方向分解能は1.0mmとなる。
低エネルギーの再構成画像では、所望の断面位置S1に最も近い低エネルギー用のシンチレータ21aによる低エネルギーデータが75%用いられ、その所望の断面位置S1に次に近い低エネルギー用のシンチレータ21aによる低エネルギーデータが25%用いられる。この比率は、所望の断面位置S1及び最も近い低エネルギー用のシンチレータ21a中心の離間距離と、その所望の断面位置S1及び次に近い低エネルギー用のシンチレータ21a中心の離間距離との比(図8中の1:3)の逆比に基づいて設定されている。
同様に、高エネルギーの再構成画像では、所望の断面位置S1に最も近い高エネルギー用のシンチレータ21bによる高エネルギーデータが75%用いられ、その所望の断面位置S1に次に近い高エネルギー用のシンチレータ21aによる高エネルギーデータが25%用いられる。この比率は、所望の断面位置S1及び最も近い高エネルギー用のシンチレータ21b中心の離間距離と、その所望の断面位置S1及び次に近い高エネルギー用のシンチレータ21b中心の離間距離との比の逆比に基づいて設定されている。
また、全エネルギーの再構成画像では、所望の断面位置S1に最も近い低エネルギー用のシンチレータ21aによる低エネルギーデータが50%用いられ、その所望の断面位置S1に最も近い高エネルギー用のシンチレータ21bによる高エネルギーデータが50%用いられる。この比率は、所望の断面位置S1及び最寄りの低エネルギー用のシンチレータ21a中心の離間距離と、その所望の断面位置S1及び最も近い高エネルギー用のシンチレータ21b中心の離間距離との比の逆比に基づいて設定されている。このようにして、同じ断面位置S1で三種類の再構成画像、すなわち低エネルギーの再構成画像、高エネルギーの再構成画像及び全エネルギーの再構成画像が得られる。
一方、ヘリカルスキャンを行う場合にも、画像再構成部23は、同じ断面位置S1でX線エネルギーが異なる三種類の再構成画像、すなわち低エネルギーの再構成画像、高エネルギーの再構成画像及び全エネルギーの再構成画像を取得する。
ここで、シンチレータブロック21の4列収集(シンチレータ列数が4である場合)を例にして、ヘリカルスキャン時におけるX線照射装置3cの位置(管球位置)と体軸方向との関係を説明する。なお、図9ないし図11において、四角枠で示す領域R1の任意断面内のデータを用いて再構成画像を作成する。図9ないし図11では、実線が高エネルギー用のシンチレータ列(シンチレータ21bの列)の軌跡であり、点線が低エネルギー用のシンチレータ列(シンチレータ21aの列)の軌跡である。
再構成画像を作成する際にデータが抜けている個所には、データが補間される。例えば、高エネルギーの再合成画像を作成する際には奇数列のみのデータを用いて、あるいは、低エネルギーの再合成画像を作成する際には偶数列のみのデータを用いてヘリカルスキャン補間再構成を行うことによって、通常のヘリカルスキャン(デュアルエナジー測定を行わないヘリカルスキャン)と同程度の列方向分解能を得ることができる。例えば、再構成したい断面位置S1での任意の角度のデータは、同じパスの異なる断面位置のデータを用いた補間により求められる。
図9に示すように、第1のヘリカルスキャンでは、奇数列(1列目と3列目)と偶数列(2列目と4列目)のそれぞれのデータのみを用いて再構成を行う。この場合には、一枚の再構成画像を作成するのに用いるデータ数は、通常のヘリカルスキャンの半分になってしまうため、画質低下が懸念される。なお、第1のヘリカルスキャンにおけるヘリカルピッチ(被検体Mの移動ピッチ)は5である。
そこで、図10に示す第2のヘリカルスキャンや図11に示す第2のヘリカルスキャンが用いられる。これらのスキャンによれば、寝台2の天板2aの移動ピッチ、すなわちヘリカルピッチ(被検体Mの移動ピッチ)が小さくされ、任意断面内のデータ数を増やすことが可能になるので、画質を向上させることができる。
図10に示すように、第2のヘリカルスキャンでは、ヘリカルピッチは5から2.5へと1/2に変更されている。このように寝台2の天板2aの移動ピッチ(被検体Mの移動ピッチ)が減少すると、任意断面内のデータ数が増加するので、画質を向上させることが可能になる。ただし、この場合には、奇数列同士、又は、偶数列同士が比較的近い軌跡を通ってしまう。これは、X線照射装置3cの位置(管球位置)ごとにデータの疎密が発生することになる。
図11に示すように、第3のヘリカルスキャンでは、ヘリカルピッチ(被検体Mの移動ピッチ)は収集列数以下の奇数に、すなわち4列収集ではヘリカルピッチが3に設定されている。これにより、画質の向上に加え、同じ位置に偶数列と奇数列の両方の軌跡がくることになるので、図10の場合に比べデータの疎密が小さくなり、画質低下をより防止することができる。
前述のヘリカルスキャンでは、4列収集を例としてヘリカルピッチを説明しているが、16列や64列収集等でもそれぞれで最適となるヘリカルピッチが存在すると考えられるが、前述と同様の考え方により、列数以下の奇数を用いることが好ましい。その中で、ピッチの値を小さくするほど、一列おきで収集していることによる歯抜けのデータを補うことができ、加えて、総列数の1/2以下のヘリカルピッチを用いれば、全ての歯抜けのデータを補うことができる。
したがって、総列数の1/2以下の奇数(64列収集であれば32以下の奇数)を寝台2の天板2aの移動ピッチにすることにより、シンチレータブロック21の列毎の軌跡が重なるので、通常のヘリカルスキャンと同等のデータを奇数列及び偶数列それぞれで得ることが可能になる。このように設定された天板2aの移動ピッチに基づいて制御部4aは寝台2及び回転駆動部3b等を制御してヘリカルスキャンを行うことなる。例えば、前述の4列収集において、ヘリカルピッチが1に設定されると、偶数列と奇数列の両方の軌跡が撮像範囲の略全体にわたって重なり、図11の場合に比べさらにデータの疎密が減少するので、画質低下をより防止することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、X線エネルギー特性が異なる二種類のシンチレータ列が交互に4列以上並ぶシンチレータブロック21を設け、X線透過データをX線エネルギーが異なる三種類のエネルギーデータに分別し、X線エネルギーが異なる三種類の断面画像を被検体Mの体軸方向の位置を合わせて再構成することによって、X線照射装置3c及びX線検出装置3eの一組のユニットでデュアルエナジー測定を行うことが可能になり、さらに、シンチレータブロック21の構造も簡略にすることが可能になるので、低コスト化及びX線検出構造の簡略化を実現することができる。加えて、三種類の断面画像において被検体Mの体軸方向の位置が合わされるので、三種類の再構成画像を同じ断面位置で得ることができる。特に、ハード的には従来のX線検出装置に対しシンチレータブロック21のみの変更でデュアルエナジー測定を実現することができる。
なお、本発明は、前述の実施の形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、前述の実施の形態においては、二種類のシンチレータ列を列方向A2に交互に配列しているが、これに限るものではなく、二種類のシンチレータ列をチャンネル方向A1に交互に配列するようにしてもよく、また、二種類のシンチレータ列をチャンネル方向A1及び列方向A2の両方向に交互に配列するようにしてもよい。これにより、多様なデュアルエナジー測定を行うことが可能になる。
また、前述の実施の形態においては、X線透過データを三種類のエネルギーデータに分別し、X線エネルギーが異なる三種類の断面画像を再構成しているが、これに限るものではなく、例えば、X線透過データを二種類のエネルギーデータに分別し、X線エネルギーが異なる二種類の断面画像を再構成するようにしてもよい。
また、前述の実施の形態においては、各種の材料を挙げているが、それらの材料は例示であり、限定されるものではない。加えて、各種の数値を挙げているが、これらの数値は例示であり、限定されるものではない。
本発明の実施の一形態に係るX線CT装置の概略構成を示す模式図である。 図1に示すX線CT装置が備えるX線検出装置の概略構成を示す斜視図である。 図2に示すX線検出装置のシンチレータブロックの一部を拡大して示す平面図である。 低エネルギー用のシンチレータ及び高エネルギー用のシンチレータの第1構造を説明するための説明図である。 低エネルギー用のシンチレータ及び高エネルギー用のシンチレータの第2構造を説明するための説明図である。 低エネルギー用のシンチレータ及び高エネルギー用のシンチレータの第3構造を説明するための説明図である。 図1に示すX線CT装置が備える制御装置の画像処理部の概略構成を示すブロック図である。 コンベンショナルスキャンによる画像再構成を説明するための説明図である。 第1のヘリカルスキャンによる画像再構成を説明するための説明図である。 第2のヘリカルスキャンによる画像再構成を説明するための説明図である。 第3のヘリカルスキャンによる画像再構成を説明するための説明図である。
符号の説明
1 X線CT装置
2 寝台
3c X線照射装置
3e X線検出装置
3f データ収集部
4a 制御部
21 シンチレータブロック
21a シンチレータ
21b シンチレータ
23 画像再構成部
M 被検体

Claims (12)

  1. 被検体に対してX線を照射するX線照射装置と、
    前記X線の入射により蛍光を発する複数のシンチレータが格子状に配列され、X線エネルギー特性が異なる二種類のシンチレータ列が交互に4列以上並んでいるシンチレータブロックを有し、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出装置と、
    前記X線検出装置により検出された前記X線をX線透過データとして収集するデータ収集部と、
    前記X線透過データをX線エネルギーが異なる二種類以上のエネルギーデータに分別し、X線エネルギーが異なる二種類以上の断面画像を前記被検体の体軸方向の位置を合わせて再構成する画像再構成部と、
    を備え
    前記画像再構成部は、所望の一種類の断面画像を再構成する場合、前記被検体の体軸方向に交差する所望の断面位置に応じて、その所望の断面位置に関連する複数のシンチレータ列による個々のエネルギーデータを所定の比率で用いることを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記画像再構成部は、前記所望の断面位置を挟む二つのシンチレータ列による個々のエネルギーデータを所定の比率で用いることを特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
  3. 前記画像再構成部は、前記所望の断面位置を互いの中心軸で挟む二つのシンチレータ列による個々のエネルギーデータを所定の比率で用いることを特徴とする請求項2記載のX線CT装置。
  4. 被検体に対してX線を照射するX線照射装置と、
    前記X線の入射により蛍光を発する複数のシンチレータが格子状に配列され、X線エネルギー特性が異なる二種類のシンチレータ列が交互に4列以上並んでいるシンチレータブロックを有し、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出装置と、
    前記X線検出装置により検出された前記X線をX線透過データとして収集するデータ収集部と、
    前記X線透過データをX線エネルギーが異なる二種類以上のエネルギーデータに分別し、X線エネルギーが異なる二種類以上の断面画像を前記被検体の体軸方向の位置を合わせて再構成する画像再構成部と、
    前記被検体の体軸方向に前記被検体を移動させる寝台と、
    前記X線照射装置及び前記X線検出装置を前記寝台上の前記被検体を間にして回転させる回転機構と、
    前記被検体の移動ピッチを前記シンチレータ列の総列数以下の奇数に設定し、前記寝台及び前記回転機構を制御してヘリカルスキャンを行う制御部と、
    を備えることを特徴とするX線CT装置。
  5. 被検体に対してX線を照射するX線照射装置と、
    前記X線の入射により蛍光を発する複数のシンチレータが格子状に配列され、X線エネルギー特性が異なる二種類のシンチレータ列が交互に4列以上並んでいるシンチレータブロックを有し、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出装置と、
    前記X線検出装置により検出された前記X線をX線透過データとして収集するデータ収集部と、
    前記X線透過データをX線エネルギーが異なる二種類以上のエネルギーデータに分別し、X線エネルギーが異なる二種類以上の断面画像を前記被検体の体軸方向の位置を合わせて再構成する画像再構成部と、
    前記被検体の体軸方向に前記被検体を移動させる寝台と、
    前記X線照射装置及び前記X線検出装置を前記寝台上の前記被検体を間にして回転させる回転機構と、
    前記被検体の移動ピッチを前記シンチレータ列の収集列数以下の奇数に設定し、前記寝台及び前記回転機構を制御してヘリカルスキャンを行う制御部と、
    を備えることを特徴とするX線CT装置。
  6. 前記二種類のシンチレータ列は、低エネルギー側に感度がある低エネルギー用のシンチレータ列と、高エネルギー側に感度がある高エネルギー用のシンチレータ列であり、
    前記画像再構成部は、低エネルギーの断面画像を再構成する場合、前記被検体の体軸方向に交差する所望の断面位置に最も近い低エネルギー用のシンチレータ列によるエネルギーデータと、前記所望の断面位置に次に近い低エネルギー用のシンチレータ列によるエネルギーデータとを所定の比率で用いることを特徴とする請求項2又は3記載のX線CT装置。
  7. 前記二種類のシンチレータ列は、低エネルギー側に感度がある低エネルギー用のシンチレータ列と、高エネルギー側に感度がある高エネルギー用のシンチレータ列であり、
    前記画像再構成部は、高エネルギーの断面画像を再構成する場合、前記被検体の体軸方向に交差する所望の断面位置に最も近い高エネルギー用のシンチレータ列によるエネルギーデータと、前記所望の断面位置に次に近い高エネルギー用のシンチレータ列によるエネルギーデータとを所定の比率で用いることを特徴とする請求項2又は3記載のX線CT装置。
  8. 前記二種類のシンチレータ列は、低エネルギー側に感度がある低エネルギー用のシンチレータ列と、高エネルギー側に感度がある高エネルギー用のシンチレータ列であり、
    前記画像再構成部は、低エネルギー及び高エネルギーを含む全エネルギーの断面画像を再構成する場合、前記被検体の体軸方向に交差する所望の断面位置に最も近い低エネルギー用のシンチレータ列によるエネルギーデータと、前記所望の断面位置に最も近い高エネルギー用のシンチレータ列によるエネルギーデータとを所定の比率で用いることを特徴とする請求項2又は3記載のX線CT装置。
  9. 前記制御部は、前記被検体の移動ピッチを前記シンチレータ列の総列数の1/2以下の奇数に設定する請求項4記載のX線CT装置。
  10. 前記二種類のシンチレータ列は前記体軸方向に交互に並んでいることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  11. 前記二種類のシンチレータ列は前記体軸方向に直交する方向に交互に並んでいることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  12. 前記二種類のシンチレータ列は前記体軸方向及び前記体軸方向に直交する方向の両方向に交互に並んでいることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載のX線CT装置。
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