JP5099816B2 - ポリアニリン複合体溶液及びその硬化物 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリアニリン複合体溶液及びその硬化物に関する。さらに詳しくは、溶液粘度の経時変化が小さく、紡糸用の原料溶液として好適なポリアニリン複合体溶液に関する。
ポリアニリンは、耐環境性、化学的安定性に優れた導電性ポリマーであり、近年その需要が拡大している。使用形態としては、ポリアニリン微粒子を各種の溶剤に分散させ、例えばポリマー基材の上に塗布し導電性フィルムを形成する例が多い。近年、ポリアニリン単体の成形、例えばフィルム化、繊維化等の検討も行われており、これが可能になれば、さらに有用な材料になりうる。
ポリアニリンは、その特性上、熱溶融し難いため、フィルム化や繊維化するには安定な溶液を製造することが必須である。
ポリアニリンを用いた紡糸については、例えば、特許文献1又は2に記載されている。特許文献2においては、残存水の存在下で紡糸した例も記載されている。これらの方法により紡糸はできるものの、溶剤としてジクロロ酢酸等の取り扱いが困難である特殊な溶剤を用いる必要があった。
特殊な溶剤を使用する理由は、汎用溶剤に可溶なポリアニリンの合成が工業的に困難であったためである。
一方、特許文献3にはトルエン等の汎用溶剤に可溶なポリアニリンが開示されている。しかしながらこの技術では、ポリアニリン組成物の成分として、フェノール性化合物を添加する必要があるが、この場合、時間の経過によりポリアニリン溶液の粘度が上昇するという問題があった。
特表2006−511675号公報 特開平5−51451号公報 国際公開第2005/052058パンフレット
本発明は上記問題に鑑み、汎用溶剤を使用し、かつ溶液の粘度安定性のよいポリアニリン複合体溶液を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明者が鋭意研究を重ねた結果、上記特許文献3に記載されたポリアニリン組成物においては、特に含有水分量が溶液の安定性に大きな影響を及ぼすことを発見した。そして、組成物中の含有水分量を所定値以下に低減することにより、保存安定性のよいポリアニリン複合体溶液を得られることを見出し、本発明を完成させた。
本発明によれば、以下のポリアニリン複合体溶液等が提供される。
1.有機溶剤と、プロトネーションされた置換又は未置換ポリアニリン複合体と、フェノール性水酸基を有する化合物を含み、水分含量が3000ppm以下であるポリアニリン複合体溶液。
2.さらに、樹脂成分を含有する1に記載のポリアニリン複合体溶液。
3.繊維製造用である、1又は2に記載のポリアニリン複合体溶液。
4.上記1〜3のいずれかに記載の溶液を用いて製造される硬化物。
5.繊維である4に記載の硬化物。
6.プロトネーションされた置換又は未置換ポリアニリン複合体と、フェノール性水酸基を有する化合物を含む繊維。
7.上記6に記載の繊維を延伸して得られる繊維。
8.上記1〜3のいずれかに記載の溶液に、繊維、織布あるいは不織布を浸す、導電性繊維、織布あるいは不織布の製造方法。
本発明によれば、粘度の保存安定性のよいポリアニリン複合体溶液が提供できる。これにより、紡糸等の成形工程における成形条件が安定するため、ポリアニリン成形品の製造効率が向上する。
本発明のポリアニリン複合体溶液は、有機溶剤に、プロトネーションされた置換又は未置換ポリアニリン複合体と、フェノール性水酸基を有する化合物を溶解させたものであり、溶液の水分含量が3000ppm以下であることを特徴とする。
本発明の溶液で用いる有機溶剤は、実質的に水と混和しないもの(水不混和性有機溶剤)であればよく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、テトラリン等の炭化水素系溶剤;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、テトラクロロエタン等の含ハロゲン系用剤;酢酸エチル等のエステル系溶剤等が挙げられる。これらの中では、ポリアニリン複合体の溶解性に優れる点でトルエン、キシレン、クロロホルム、トリクロロエタン、酢酸エチルが好ましい。
プロトネーションされた置換又は未置換ポリアニリン複合体(以下、ポリアニリン複合体という)としては、置換又は未置換ポリアニリン(以下、単にポリアニリンという)が、下記式(I)で示される有機プロトン酸又はその塩(以下、有機プロトン酸(I)又はその塩という)によってプロトネーションされてなるものが、導電性及び溶解性の点で好ましい。
M(YARn)m (I)
本発明において、置換又は未置換ポリアニリンの重量平均分子量は、10,000g/mol以上の高分子量体であることが好ましい。これにより溶液から得られる導電性物品の強度や延伸性を向上することができる。重量平均分子量の上限値は特に存在せず、重量平均分子量が数百万g/mol程度のポリアニリンも製造可能であり、本発明のポリアニリン複合体溶液も製造できる。しかし、溶解の観点から、重量平均分子量は10,000,000程度以下であることが好ましく、さらに好ましくは1,000,000以下である。
尚、ポリアニリンの分子量は、ゲルパーミェションクロマトグラフィ(GPC)により、Nメチルピロリドン(NMP)中、60℃の条件で測定したものである。
置換ポリアニリンの置換基としては、例えば、メチル基、エチル基、ヘキシル基、オクチル基等の直鎖又は分岐の炭化水素基、メトキシ基、フェノキシ基等のアルコキシル基、アリーロキシ基、CF基等の含ハロゲン炭化水素基等が挙げられる。
上記式(I)において、Mは、水素原子又は有機若しくは無機遊離基である。有機遊離基としては、例えば、ピリジニウム基、イミダゾリウム基、アニリニウム基等が挙げられ、無機遊離基としては、例えば、ナトリウム、リチウム、カリウム、セリウム、アンモニウム等が挙げられる。
Yは、酸性基であり、例えば、−SO 基、−PO 2−基、−PO(OH)基、−OPO 2−基、−OPO(OH)基、−COO基等が挙げられる。これらの中では、酸性度が高く、ドープし易い点で−SO 基が好ましい。
Aは、置換基を含んでもよい炭化水素基であり、例えば、炭素数1〜24の直鎖若しくは分岐状のアルキルやアルケニル基、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、メンチル等の置換基を含んでいてもよいシクロアルキル基、ビシクロヘキシル、ノルボルニル、アダマンチル等の縮合してもよいジシクロアルキル基若しくはポリシクロアルキル基、フェニル、トシル、チオフェニル、ピローリニル、ピリジニル、フラニル等の置換基を含んでいてもよい芳香環を含むアリール基、ナフチル、アントラセニル、フルオレニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、インダニル、キノリニル、インドニル等の縮合していてもよいジアリール基若しくはポリアリール基、アルキルアリール基等が挙げられる。
Rは、それぞれ独立して、−R、−OR1、−COR、−COOR、−CO(COR)、―CO(COOR)である。ここで、Rは炭素数が4以上の置換基を含んでもよい炭化水素基、シリル基、アルキルシリル基、又は−(R2O)x−R基、−(OSiR )x−OR(Rはアルキレン基、Rはそれぞれ同一でも異なってもいてもよい炭化水素基であり、xは1以上の整数である)である。Rが炭化水素基である場合の例としては、直鎖若しくは分岐のブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、ペンタデシル基、エイコサニル基等が挙げられる。
nは2以上の整数であるであり、mは、Mの価数である。
式(I)で示される化合物としては、ジアルキルベンゼンスルフォン酸、ジアルキルナフタレンスルフォン酸、スルホフタール酸エステル、下式(II)で表される化合物が、ドープし易い点から好ましく利用できる。
M(YCR(CR COOR)COOR (II)
上記式(II)において、Mは、式(I)の場合と同様に水素原子又は有機若しくは無機遊離基である。有機遊離基としては、例えば、ピリジニウム基、イミダゾリウム基、アニリニウム基等が挙げられ、無機遊離基としては、例えば、ナトリウム、リチウム、カリウム、セリウム、アンモニウム等が挙げられる。
Yは、酸性基であり、例えば、−SO 基、−PO 2−基、−PO(OH)基、−OPO 2−基、−OPO(OH)基、−COO基等が挙げられ、−SO 基が好ましい。
及びRは、それぞれ独立して水素原子、炭化水素基又はR Si−基(ここで、Rは、炭化水素基であり、3つのRは同一又は異なっていてもよい)である。R及びRが炭化水素基である場合の炭化水素基としては、炭素数1〜24の直鎖若しくは分岐状のアルキル基、芳香環を含むアリール基、アルキルアリール基等が挙げられる。Rが炭化水素基である場合の炭化水素基としては、R及びRの場合と同様である。
及びRは、それぞれ独立して炭化水素基又は−(RO)−R10基[ここで、Rは炭化水素基又はシリレン基であり、R10は水素原子、炭化水素基又はR11 Si−(R11は、炭化水素基であり、3つのR11は同一又は異なっていてもよい)であり、qは1以上の整数である]である。R及びRが炭化水素基である場合の炭化水素基としては、炭素数1〜24の直鎖若しくは分岐状のアルキル基、芳香環を含むアリール基、アルキルアリール基等が挙げられる。これらの中では、水と混和しない有機溶剤に溶解しやすいポリアニリン複合体を得るという観点から炭素数4以上のものが好ましい。R及びRが炭化水素基である場合の炭化水素基の具体例としては、例えば、直鎖又は分岐状のブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基等が挙げられる。
及びRにおける、Rが炭化水素基である場合の炭化水素基としては、炭素数1〜24の直鎖若しくは分岐状のアルキレン基、芳香環を含むアリーレン基、アルキルアリーレン基、アリールアルキレン基等である。また、R及びRにおける、R10及びR11が炭化水素基である場合の炭化水素基としては、R及びRの場合と同様であり、qは、1〜10であることが好ましい。
及びRが−(RO)−R10基である場合の具体例としては、例えば、下記式で示される基が挙げられる。
Figure 0005099816
pは、上記Mの価数である。
上記有機プロトン酸(II)又はその塩は、下記式(III)で示されるスルホコハク酸誘導体(以下、スルホコハク酸誘導体(III)という)であることが、導電性及び溶解性の点で更に好ましい。
M(OSCH(CHCOOR12)COOR13 (III)
上記式(III)において、M及びmは、上記式(I)と同様である。
12及びR13は、それぞれ独立して炭化水素基又は−(R14O)−R15基[ここで、R14は炭化水素基又はシリレン基であり、R15は水素原子、炭化水素基又はR16 Si−基(ここで、R16は炭化水素基であり、3つのR16は同一又は異なっていてもよい)であり、rは1以上の整数である]である。
12及びR13が炭化水素基である場合の炭化水素基としては、R及びRと同様である。
12及びR13において、R14が炭化水素基である場合の炭化水素基としては、上記Rと同様である。また、R12及びR13において、R15及びR16が炭化水素基である場合の炭化水素基としては、上記R及びRと同様である。
rは、1〜10であることが好ましい。
12及びR13が−(R14O)−R15基である場合の具体例としては、R及びRにおける−(RO)−R10と同様である。
12及びR13が炭化水素基である場合の炭化水素基としては、R及びRと同様であり、水と混和しない有機溶剤に溶解しやすいポリアニリン複合体を得るという観点から、ブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、デシル基等が好ましく挙げられる。
有機プロトン酸又はその塩は、ポリアニリンをプロトネーションする機能を有し、ポリアニリン複合体中においては、ドーパント(カウンターアニオン)として存在している。即ち、本発明においては、有機プロトン酸又はその塩、及び後述するフェノール性水酸基を有する化合物の2種類の化合物がドーパントとして機能する。
ポリアニリン複合体において、ポリアニリンと有機プロトン酸又はその塩との組成比については特に限定されないが、ポリアニリンのモノマーユニット/有機プロトン酸又はその塩のモル比は、高い導電性を得るという観点から、通常2〜4、好ましくは2〜2.5である。
ポリアニリン複合体は、化学酸化重合法や電解重合法により製造できる。具体的な製造条件については、上述した国際公開第2005/052058を参照すればよい。
本発明で用いるフェノール性水酸基を有する化合物(以下、フェノール性化合物という)は、特に限定されず、一般式ArOH(ここで、Arはアリール基又は置換アリール基である)で示される化合物である。具体的には、フェノール、o−,m−若しくはp−クレゾール、o−,m−若しくはp−エチルフェノール、o−,m−若しくはp−プロピルフェノール、o−,m−若しくはp−ブチルフェノール、o−,m−若しくはp−クロロフェノール、サリチル酸、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシナフタレン等の置換フェノール類;カテコール、レゾルシノール等の多価フェノール化合物;及びフェノール樹脂、ポリフェノール、ポリ(ヒドロキシスチレン)等の高分子化合物等を例示することができる。
耐熱性と高い導電性を得るという観点から、フェノール性化合物のなかでも、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、ピリジン環、ピロール環等の芳香環を2つ以上有し、かつフェノール性水酸基を1つ以上有するものが好ましい。
このような化合物として、下記式(1)で表されるものが好ましく使用できる。
Ar−X−Ar’ (1)
[式中、Xは単結合、酸素原子、窒素原子を含む基、又は炭素原子を含む基であり、Ar及びAr’は芳香環基であり、両者は同一でも異なってもよい。Ar及び/又はAr’は、少なくとも一つの水酸基を有する。ArとAr’は、ハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル基、アミノ基、シアノ基及びカルボニル基からなる群から選択される置換基を1つ以上有してもよい。]
Xとしては、単結合、酸素原子、−NH−、−NHCO−、−COO−、−CO−、−COCH−、−OCO−、−CH−、−C−、−C−等が挙げられる。耐熱性と高い導電性を得るという観点から、好ましいXとして、酸素原子を挙げることができる。
Xは、フェノール性化合物中に1個又は2個存在させることができる。2個存在する場合、2つのXは同一でも異なっていても良い。このようなものとして、例えば、Xとして単結合と−CH−を有するフルオレン構造が挙げられる。
Ar、Ar’上の置換基のうち、炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t-ブチル基、イソブチル基等が挙げられる。
また、Ar、Ar’のその他の置換基としては、ハロゲン、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、ニトリル基、カルボニル基等が挙げられる。
また、Ar又はAr’上の複数の置換基は、互いに結合して環を形成してもよい。環構造としては、例えば、シクロヘキシル環、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、ピリジン環、ピロール環等が挙げられる。
また、2個の芳香環がXを介して結合している式(1)化合物以外の好ましいフェノール性化合物として、ナフタレン環やアントラセン環のような多環芳香環に水酸基が付加したフェノール性化合物が挙げられる。このような化合物は、耐熱性と高い導電性が発現する点で好ましい。このような化合物として、例えば、αナフトールやβナフトールが挙げられる。
フェノール性化合物として、特にフェノキシフェノール(2−フェノキシフェノール、3−フェノキシフェノール、又は4−フェノキシフェノール)が好ましい。これらは分子量が大きいために沸点が高く、揮発しにくいため高温下での使用においても導電性の低下が抑制されるものと考えられる。
本発明で用いるフェノール性化合物は、ドーパントとして機能し、高い導電性の発現に寄与する。
本発明のポリアニリン複合体溶液は、水不混和性有機溶剤に溶解した状態の(a)ポリアニリン複合体に、(b)フェノール性化合物を添加し、溶液の含水量を3000ppm以下に調整することで製造できる。含水量は少ない方が好ましく、下限値を設定する必要はないが、脱水の容易性の観点からは、10ppm以上である。
水不混和性有機溶剤中の(a)ポリアニリン複合体の割合は、水不混和性有機溶剤の種類によるが、通常、900g/L以下であり、好ましくは0.01〜300g/L、さらに好ましくは10〜100g/Lの範囲である。ポリアニリン複合体の含有量が多すぎると、溶液状態が保持できなくなり、成形体を成形する際の取り扱いが困難になり、成形体の均一性が損なわれ、ひいては成形体の電気特性や機械的強度、透明性の低下を生じる。一方、ポリアニリン複合体の含有量が少なすぎると、溶液の粘度が低下し、加工しにくくなる恐れがある。
ポリアニリン複合体を水不混和性有機溶剤に溶解させた溶液に、フェノール性化合物を添加する。具体的には、フェノール性化合物を、固体状態又は液状で加えても、水不混和性溶剤中に溶解又は懸濁した状態で添加してもよい。好ましくは、添加後も溶解した状態になるように適切な溶剤添加法を選択する。
ポリアニリン複合体溶液の全体に占めるフェノール性化合物のモル濃度は、0.01mol/L〜5mol/Lの範囲であることが好ましい。この範囲で特に優れた導電性が得られる。特に、0.2mol/L〜2mol/Lの範囲であることが好ましい。
本発明においては、ポリアニリン複合体溶液の水分含量を3000ppm以下に調整する。水分量の調整は、例えば、ポリアニリン複合体溶液を作製した後に、乾燥剤を系内に添加して脱水する工程を付加することで実施できる。
乾燥剤については、溶液中の水分を除去する能力があれば特に制限はなく、例えば、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、シリカゲル、モレキュラーシーブス等が好適に用いられる。
本発明のポリアニリン複合体溶液には、さらに樹脂成分を配合することができる。これらの樹脂は、その用途に応じてバインダー基材や可塑剤、マトリックス基材等の目的で添加される。樹脂成分としては所期の目的が達成されれば特に制限はなく、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、あるいはUV硬化型などの光硬化型樹脂などが好適に用いられる。硬化型の樹脂を用いる場合には、硬化剤、光開始剤などの添加剤を用いてもよい。これら樹脂成分の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリビニルアルコール、ポリウレタン等が挙げられる。
また、本発明のポリアニリン複合体溶液には、無機材料、硬化剤、又は可塑剤等を添加してもよい。
無機材料は、例えば、強度、表面硬度、寸法安定性その他の機械的物性の向上等の目的で添加され、その具体例としては、例えば、シリカ(二酸化ケイ素)、チタニア(酸化チタン)、アルミナ(酸化アルミニウム)等が挙げられる。
硬化剤は、例えば、強度、表面硬度、寸法安定性その他の機械的物性の向上等の目的で添加され、その具体例としては、例えば、フェノール樹脂等の熱硬化剤、アクリレート系モノマーと光重合性開始剤による光硬化剤等が挙げられる。
可塑剤は、例えば、引張強度や曲げ強度等の機械的特性の向上等の目的で添加され、その具体例としては、例えば、フタル酸エステル類やリン酸エステル類等が挙げられる。
本発明のポリアニリン複合体溶液から、各種手段により溶剤を除去することにより、導電性を有する硬化物を得ることができる。硬化物は、繊維状、フィルム状、シート状等、様々な形状にすることができる。例えば、繊維状に加工するには、公知技術である湿式紡糸、乾式紡糸、ゲル紡糸等の技術を採用すればよく、フィルム状、板状に加工するには、基材上に溶液を塗布した後、溶剤を除去する方法が使用できる。このように、公知の成形法によりポリアニリン複合体溶液から各種成形品を得ることができる。
本発明のポリアニリン複合体溶液は、粘度の経時変化が小さく、安定しているため、特にポリアニリン繊維製造用の溶液として好適である。原料溶液を使用する紡糸法では、一般に、原料溶液を径の小さいノズル(紡糸口金)を通過させ細流とした後に、硬化処理を行い繊維状に加工する。具体的に、湿式紡糸では細流を凝固液からなる凝固浴に投入し、原料溶液中の樹脂成分を析出させ繊維状にする。乾式紡糸では、熱雰囲気中に細流を通し溶剤を蒸発させて繊維状にする。
いずれの方法においても、原料溶液がノズルを通過するため、溶液の吐出量を一定に保持することが紡糸上重要である。即ち、吐出量が変動すると、得られる繊維の径が変動するため品質上の問題が生じたり、製造中に糸が切れるため連続紡糸が困難となる。そのため、原料溶液はギアポンプ等の定量・加圧装置により加圧されノズルに供給されている。しかしながら、ノズル径が10〜1000μm程度と細いため、原料溶液の粘度が吐出量に大きく影響する。従来は原料溶液の粘度の変動に合わせて、原料溶液への加圧や温度等の製造条件を調整していた。
本発明のポリアニリン複合体溶液は、粘度の経時変化が小さく安定しているため、溶液の粘度上昇による吐出量の変動を抑制することができる。従って、従来のように溶液粘度の変動に合わせて製造条件を調整する必要がないため、生産性が向上する。
また、本発明のポリアニリン複合体溶液では、上述したようにトルエン等の汎用溶剤を使用できる。従来のようにジクロロ酢酸等の取り扱い性の悪い溶剤を使用する必要がないため、溶液の取り扱いが容易である。
本発明のポリアニリン複合体溶液を湿式紡糸する場合、凝固剤はポリアニリン複合体に対して貧溶剤であることが必要である。具体的には、芳香族系又はハロゲン系溶剤以外の溶剤が使用でき、例えば、イソプロパノール等のアルコール系溶剤、酢酸エチル等のエステル系溶剤、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤、ノルマルヘキサン等の脂肪族系溶剤等が好適に使用される。これら溶剤は、その取り扱いの容易さ、環境への負荷の低さ等の観点から適宜、選択可能である。
上記の方法で製造した本発明の繊維は、プロトネーションされた置換又は未置換ポリアニリン複合体と、フェノール性水酸基を有する化合物を含んでおり、高い電気伝導性を有する。
本発明の繊維は延伸してもよい。延伸することにより電気伝導性がさらに向上し、また、得られる繊維の機械的特性を向上できる。
延伸は従来公知の方法により実施できる。例えば、繊維製造工程において引取装置とノズルからの溶液吐出量を調整する方法や、別途延伸工程を設け、紡糸後の繊維に引っ張り応力を加える方法がある。通常、2つ以上のロールの回転速度比を調整し、繊維に引張り応力を加えることで延伸する。延伸は常温でも加熱下でも実施できる。延伸倍率は繊維の用途に合わせて適宜調整すればよいが、3倍以下が好ましく、1.2〜2.5倍が特に好ましい。ここで、延伸倍率は延伸前後における繊維の長さの比を意味する。
尚、繊維に限らず、フィルム等においても延伸することにより電気伝導性が向上するため好ましい。
さらには、他の種類の繊維と撚り合わせて繊維束とすることもできる。ポリアニリン繊維と撚り合わせる繊維は特に限定されない。例えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維等と撚り合わせることで、繊維束に導電性を付与することができる。
また、他の種類の繊維あるいは、織布、不織布を本発明のポリアニリン複合体溶液に浸し、その後乾燥させることにより、導電性を付与することができる。この場合に使用できる繊維等の種類(材質)は特に限定されず、ポリアニリン複合体溶液に不溶性あるいは難溶性のものであればよい。材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートが挙げられる。
また、繊維としては、ポリアニリン複合体の付着のし易さから、異型断面繊維が好ましい。
上記の態様においても、ポリアニリン複合体の付着し易さの点で、ポリアニリン複合体溶液の粘度変化がない方が好ましい。
本発明のポリアニリン複合体溶液は、所望の形状を有するガラスや樹脂フィルム、シート等の基材に塗布した後、有機溶剤を除去することによって導電性膜やフィルムとなる。
この場合、溶液を基材に塗布する方法としては、キャスト法、スプレー法、ディップコート法、ドクターブレード法、バーコード法、スピンコート法、スクリーン印刷、グラビア印刷法等、公知の一般的な方法を用いることができる。
水不混和性有機溶剤を除去するには、例えば、加熱して有機溶剤を揮発させればよい。水不混和性有機溶剤を揮発させる方法としては、例えば、空気気流下250℃以下、好ましくは50〜200℃の温度で加熱し、さらに、必要に応じて、減圧下に加熱する。尚、加熱温度及び加熱時間は、特に制限されず、用いる材料に応じて適宜選択すればよい。
また、基材を有しない自己支持型成形体とすることもできる。自己支持型成形体とする場合には、本発明の溶液に、上述した他の熱可塑性樹脂を添加することにより、所望の機械的強度を有する成形体を得ることができる。
本発明の硬化物が膜又はフィルムである場合、これらの厚さは、通常1mm以下、好ましくは10nm〜50μmの範囲である。この範囲の厚みの膜は、成膜時にひび割れが生じにくく、電気特性が均一である等の利点を有する。
製造例1
[プロトネーションされたポリアニリン複合体の製造]
和光純薬工業(株)製のエーロゾルOT(ジ−2−エチルヘキシルスルホこはく酸ナトリウム、純度75%以上)144gをトルエン4Lに撹拌溶解し、窒素気流下においた30Lのガラス反応器(機械式撹拌器、ジャケット、温度計、滴下ロート付)に、溶液を入れ、さらにこの溶液に、150gの原料アニリンを加え、撹拌溶解した。
冷媒によるフラスコの撹拌冷却を開始し、1N塩酸12Lを溶液に添加した。
次に溶液温度が−3℃に冷却された状態で、214gの過硫酸アンモニウムを1N塩酸4Lに溶解した溶液を滴下ロートで滴下し、3時間10分で完了した。滴下開始から18時間30分の間、溶液内温を0℃±1℃に保ったまま撹拌を行った。その後、トルエン8Lを加え、溶液温度を19℃に上昇させ、静置した。
静置により二相に分離した水相(下相)を反応器下部から抜き出し、粗ポリアニリン複合体トルエン溶液を得た。
さらに、この複合体溶液にイオン交換水4Lを加え撹拌した後、静置し、水相を分離した。この操作を再度行った後、1N塩酸水溶液4Lで同様に複合体溶液を洗浄し、静置後、酸性水溶液を分離して、ポリアニリン複合体のトルエン溶液を回収した。
この複合体溶液に含まれる若干の不溶物を#5Cの濾紙により除去し、トルエンに可溶なポリアニリン複合体のトルエン溶液を回収した。この溶液をエバポレーターに移し、60℃の湯浴で加温し、減圧することにより、揮発分を蒸発留去し、201gのポリアニリン複合体を得た。
このポリアニリン複合体から揮発分を実質的に取り除いたものの元素分析の結果は、炭素:61.3重量%、水素:8.5重量%、窒素:3.6重量%、硫黄:5.6重量%であった。
アニリン原料に基づく窒素重量%とスルホコハク酸エステルに基づく硫黄重量%の比率から、本複合体中のポリアニリンのモノマーユニット/スルホコハク酸エステルのモル比は2.3であった。また、このポリアニリン複合体中のポリアニリン骨格の重量平均分子量はGPC測定から、140,000g/molであった。
実施例1
上記製造例1で得たポリアニリン複合体を再度、トルエンに溶解しポリアニリン複合体を50g/Lの割合で含むトルエン溶液を調整した。この溶液にトルエン1Lあたり10gの量の無水硫酸マグネシウムを添加し、撹拌した。その後、硫酸マグネシウムを濾過して、脱水されたポリアニリン複合体のトルエン溶液を得た。
この溶液に、mクレゾールを添加しポリアニリン複合体溶液を得た。この際、mクレゾールの添加量は、前記トルエン溶液1mlに対し、mクレゾール0.9mmolの割合とした。
比較例1
無水硫酸マグネシウムによる脱水処理をしなかった他は、実施例1と同様にしてポリアニリン複合体溶液を得た。
[評価]
(1)硬化膜の固有伝導率
実施例1及び比較例1で調製したポリアニリン複合体溶液を、それぞれガラス基板上、14mm×52mmの範囲に展開し、空気気流下80℃で30分間乾燥し、厚さ15μmの膜を作製した。これらの膜について、ロレスターGP(三菱化学社製;四探針法による抵抗率計)を用いて固有伝導率を測定した。測定結果を表1に示す。
(2)複合体溶液の含水量
実施例1及び比較例1で調製したポリアニリン複合体溶液の水分量をカールフィッシャー水分計(三菱化成社製 CA−06型+VA−06型)にて測定した。
具体的に、各溶液をガラスボートに投入し、これをガラス製加熱菅に入れ、窒素ガス流通下、150℃に加熱した。発生した気体をカールフィッシャー水分計に吹き込み、水分量(重量ppm)を測定した。測定結果を表1に示す。
Figure 0005099816
(3)複合体溶液の安定性評価
実施例1及び比較例1で調製したポリアニリン複合体溶液を30℃の水浴で24時間放置して、溶液の粘度を目視にて観察した。その結果、比較例1の溶液では、経時的に粘度の上昇が見られ、最終的には完全に流動性を失ったのに対し、実施例1の溶液では24時間の間に粘度変化は見られなかった。
実施例2
実施例1のポリアニリン複合体溶液を注射器に入れ、3cmの空気層を通してヘキサン中に押し出すことにより繊維状とし、この溶液から紡糸した。その後、繊維を取り出して80℃の乾燥機で1分間乾燥してポリアニリン繊維を得た。
実施例3
実施例1のポリアニリン複合体溶液1Lに対し、ポリスチレン(PSジャパン株式会社製 GPPS HF77)を50g添加した。これを室温にて撹拌し、溶液を得た。この溶液を注射器に入れ、80℃の熱風空気が流通している縦型円筒乾燥炉の上部から、ゆっくりと注入した。その結果、ポリアニリンとポリスチレンからなる繊維が得られた。
実施例4
200デニールの異型断面ポリプロピレン繊維を実施例1で作製したポリアニリン複合体溶液に浸した。その後、繊維を取り出して80℃の乾燥機で1分間乾燥してポリアニリンが付着したポリプロピレン繊維を得た。この繊維を水で洗浄し、上記と同様にして乾燥したところ、ポリアニリンに由来する緑色が残存したところから、導電性繊維が得られたことを確認した。
実施例5
PPスパンボンド不織布(出光ユニテック(株)製、ストラテックPP)から10cm×10cmの試料を切り取り、実施例1のポリアニリン複合体溶液に浸した。その後、不織布を取り出して80℃の乾燥機で10分間乾燥してポリアニリンが付着した不織布を得た。この不織布を水で洗浄し、上記と同様にして乾燥したところ、ポリアニリンに由来する緑色が残存したところから、導電性不織布が得られたことを確認した。
本発明のポリアニリン複合体溶液は、フィルム、シート、繊維等のポリアニリン成形品の原料溶液として使用できる。
本発明のポリアニリン複合体溶液から得られる硬化物は、例えば、パワーエレクトロニクス、オプトエレクトロニクス分野において、静電・帯電防止材料、透明電極や導電性フィルム材料、エレクトロルミネッセンス素子の材料、回路材料、コンデンサの誘電体・電解質、太陽電池や二次電池の極材料、燃料電池セパレータ材料等に利用できる。

Claims (7)

  1. 有機溶剤と、プロトネーションされた置換又は未置換ポリアニリン複合体と、フェノール性水酸基を有する化合物を含み、
    水含有量が3000ppm以下である繊維製造用ポリアニリン複合体溶液。
  2. 前記置換又は未置換ポリアニリン複合体が、下記式(III)で表される化合物によってプロトネーションされた請求項1に記載の繊維製造用ポリアニリン複合体溶液。
    M(OSCH(CHCOOR12)COOR13 (III)
    (式中、Mは、水素原子又は有機若しくは無機遊離基であり、
    12及びR13は、それぞれ独立して炭化水素基又は−(R14O)−R15基[ここで、R14は炭化水素基又はシリレン基であり、R15は水素原子、炭化水素基又はR16 Si−基(ここで、R16は炭化水素基であり、3つのR16は同一又は異なっていてもよい)であり、rは1以上の整数である]であり、
    mは、Mの価数である。)
  3. 前記置換又は未置換ポリアニリン複合体が、ジ−2−エチルヘキシルスルホこはく酸ナトリウムによってプロトネーションされた請求項1又は2に記載の繊維製造用ポリアニリン複合体溶液。
  4. 前記フェノール性水酸基を有する化合物が、置換フェノール類である請求項1〜3のいずれかに記載の繊維製造用ポリアニリン複合体溶液。
  5. さらに、樹脂成分を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の繊維製造用ポリアニリン複合体溶液。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の溶液を用いて製造される繊維。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の溶液に、繊維、織布あるいは不織布を浸す、導電性繊維、織布あるいは不織布の製造方法。
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