JP5099538B2 - 3次元映像ディスプレイシステム - Google Patents

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Description

本発明は、3次元映像ディスプレイシステムに係り、特に、3次元フィルタを用いた3次元映像ディスプレイシステム及び方法に関する。
近来、現場感及び実感がある映像をディスプレイするための目的で、3次元映像ディスプレイ装置が開発されてきている。
一般に、3次元映像を得るには、観測者の左右の目に相異なる映像が入力され、これら左右映像が観測者の脳で合成され立体感を提供しなければならない。
3次元映像を見るためには、左右の目に相異なる映像を表示する装置が必要であるが、従来、立体めがねを用いて映像を分離する線偏光方式の3次元ディスプレイ装置が使用されてきた。
しかし、この方式は、使用者がめがねをかけなければならないという不便さがあった。
そこで、このような不便さを解決するために研究した結果、LCDやPDPのような平板ディスプレイ素子に、方向別映像を分離する素子を結合することによって3次元映像を実現するシステムを開発するに至った。
このシステムは、パララックス(Parallax)方式、マイクロレンズアレイシート(Microlens array sheet)を用いるIP(Integral photography)方式、干渉現象を用いるホログラフィ(Holography)方式等、さまざまなオートグラフィ(autography)方式を用いて開発された。
しかしながら、パララックス方式は、水平方向または垂直方向にのみ3次元映像を表示するため、様々な方向から3次元映像を見ることができないという欠点があった。
なお、IP方式とホログラフィ方式は、あらゆる方向から3次元映像が表示できるが、処理すべきデータの量が多すぎるため、システムの構成が複雑で、エラーが多発するという欠点があった。
本発明は上記の問題点を解決するためのもので、その目的は、多様な方向から3次元映像を表示できる3次元映像ディスプレイシステム及び方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、使用者の選択によって2次元映像または3次元映像を表示できる3次元映像ディスプレイシステム及び方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、全体的な構成が簡単な3次元映像ディスプレイシステム及び方法を提供することにある。
本発明に係る3次元映像ディスプレイシステムは、2次元映像、縦フォーマットを有する第1の3次元映像、及び横フォーマットを有する第2の3次元映像のうちの1つを表示するディスプレイパネルと、ディスプレイパネルの第1面部及び第2面部のうち、少なくともいずれかに配置され、ディスプレイパネルが2次元映像を表示するときには2次元映像を透過させ、ディスプレイパネルが縦フォーマットを有する3次元映像を表示するときには、縦フォーマットを有する3次元映像に対応する第1のバリアパターン形成し、ディスプレイパネルが横フォーマットを有する3次元映像を表示するときには、横フォーマットを有する3次元映像に対応し、90°回転された前記第1のバリアパターンである第2のバリアパターン形成するフィルタと、から構成される。
ここで、第1のバリアパターンの縦周期及び横周期は、第2のバリアパターンの縦周期及び横周期と同一である
そして、3次元像は、2方向の視差映像または3方向の視差映像から構成される。
また、フィルタは、複数の領域で構成され、各領域は、ディスプレイパネルの各ピクセルに対応して配列され、複数の領域は、第1のバリアパターン及び第2のバリアパターンに応じて、透過領域と不透過領域とから構成され、透過領域同士間には、1個の不透過領域が存在する、または、2個の不透過領域が存在することができる。
本発明によれば、横方向または縦方向のように、多様な方向から3次元映像をディスプレイすることが可能になる。
なお、使用者の選択に応じて、2次元映像または3次元映像を表示できる他、システムの全体的な構成が簡単なため、製造コストが低減する。
以下、本発明の好適な実施例を、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明の概念は、所定モードの規則によってディスプレイパネルに映像信号が印加され、当該規則に対応してフィルタにバリアパターンを形成することによって、使用者の選択によって、使用者が横及び縦方向のいずれからも3次元映像を見ることができるように、簡単に3次元映像を実現することである。
図1は、本発明による3次元映像ディスプレイシステムを示す図である。図1に示すように、本発明は、概略、ディスプレイパネル1、光源2、フィルタ3から構成される。
ここで、ディスプレイパネル1は、LCDとしたが、PDP、有機ELディスプレイなども適用可能である。
ディスプレイパネル1を、PDPや有機ELディスプレイのように、自己発光ディスプレイとすると、光源2は省略可能である。
フィルタ3は、ディスプレイパネル1の前段に配置してもよく、光源2とディスプレイパネル1との間に配置してもよい。
ディスプレイパネル1は、複数のピクセルで構成され、所定モードに該当する規則によって、複数方向の視差映像信号を該当する各ピクセルに印加し、複数方向の視差映像を表示する。
ここで、所定モードには、表示(ディスプレイ)パネル1が回転しない第1モードと、表示パネル1が中心軸に対して、90°回転する第2モードのいずれかがある。
そして、ディスプレイパネル1に印加される視差映像信号は、2方向の視差映像信号または3方向の視差映像信号である。
本発明のディスプレイパネル1で、隣り合うピクセルは、互いに異なる方向の視差映像信号が印加されるようにし、少なくともいずれか一つの対角線方向に配列されるピクセルは、互いに同一な方向の視差映像信号が印加されるようにする。
一方、フィルタ3は、ディスプレイパネル1の前面部及び後面部の少なくともいずれかに配置され、3次元映像が実現されるように、所定モードに該当する規則によって所定のバリアパターン(barrier pattern)を形成し、複数方向の視差映像を分離する。
ここで、フィルタ3は、複数の領域から構成され、各領域は、各ピクセルに対応して配列され、複数の領域は、外部の電気的信号によって透過領域と不透過領域とに分けることができる。
本発明のフィルタ3は、ディスプレイパネル1に2方向の視差映像信号が印加されると、透過領域同士間に1個の不透過領域が存在するようにバリアパターンを形成し、ディスプレイパネル1に3方向の視差映像信号が印加されると、透過領域同士間に2個の不透過領域が存在するようにバリアパターンを形成する。
本発明において、使用されるフィルタ3は、電気的信号によって所定領域に入射する光を透過及び不透過させる液晶フィルタとする。
このように構成される本発明のディスプレイパネルに印加される複数方向の視差映像の配列及びフィルタのバリアパターンについて、より詳細に説明すると、下記の通りである。
図2(A)は、第1モードであるディスプレイパネルの各ピクセルに印加される2方向の視差映像信号の配列を示す図で、図3(A)は、図2(A)の2方向の視差映像を分離するフィルタのバリアパターンを示す図である。
まず、使用者が第1モードを選択した場合について説明する。
ここで、第1モードは、ディスプレイパネルが回転しない状態である縦モードである。
縦モードは、ディスプレイパネルの高さが幅よりも大きい場合である。
すなわち、図2(A)及び図3(A)は、使用者が第1モードを選択し、2方向の視差映像信号がディスプレイパネルに印加された場合である。
図2(A)に示すように、ディスプレイパネルは、2方向の視差映像信号を該当する各ピクセル10に印加され、2方向の視差映像を表示する。
この時、2方向の視差映像信号は、ディスプレイパネルのいずれか一つのピクセル10から、対角線方向に隣り合って配列されるピクセル10には、同一方向の視差映像信号が印加され、いずれか一つのピクセル10から横または縦方向に隣り合って配列されるピクセル10には、相異なる方向の視差映像信号が印加される規則性を有する。
そして、図3(A)に示すように、フィルタは、ディスプレイパネルで表示される2方向の視差映像が3次元映像を実現するように、所定のバリアパターンを形成し、2方向の視差映像を分離する。
この時、バリアパターンは、透過領域20同士間に、1個の不透過領域30が存在する規則性を有する。
また、2方向の視差映像信号が印加されるディスプレイパネルは、2個の対角線方向のうち、水平に対して45°方向に配列されるピクセル10は、同一方向の視差映像信号が印加され、対角線方向のうち水平に対して135°方向に配列されるピクセル10も、同一方向の視差映像信号が印加される。
次に、使用者が第2モードを選択した場合について説明する。
ここで、第2モードは、ディスプレイパネルが、中心軸に対して90°回転された状態である横モードである。
横モードは、ディスプレイパネルの幅が、高さよりも大きい場合である。
使用者が第2モードを選択し、2方向の視差映像信号がディスプレイパネルに印加された場合は、図2(A)及び図3(A)の場合と同一の規則性を有するので、詳細説明は省略する。
図2(B)は、第1モードであるディスプレイパネルの各ピクセルに印加される3方向の視差映像信号の配列を示す図で、図3(B)は、図2(B)の3方向の視差映像を分離するフィルタのバリアパターンを示す図である。
図2(B)に示すように、ディスプレイパネルは、3方向の視差映像信号を該当する各ピクセル10に印加し、3方向の視差映像をディスプレイする。
ここで、3方向の視差映像信号は、ディスプレイパネルのいずれか一つのピクセル10から対角線方向に隣り合って配列されるピクセル10には、同一方向の視差映像信号を印加し、いずれか一つのピクセル10から横または縦方向に隣り合って配列されるピクセル10には、相異なる方向の視差映像信号を印加する規則性を有する。
そして、図3(B)に示すように、フィルタは、ディスプレイパネルでディスプレイされる3方向の視差映像が3次元映像を実現するように、所定のバリアパターンを形成し、3方向の視差映像を分離する。
ここで、バリアパターンは、透過領域20同士間に2個の不透過領域30が存在する規則性を有する。
また、3方向の視差映像信号が印加されるディスプレイパネルは、2個の対角線方向のうち、水平に対して45°方向に配列されるピクセル10は、同一方向の視差映像信号が印加され、対角線方向のうち水平に対して135°方向に配列されるピクセル10は、相異なる方向の視差映像信号が印加される。
次に、使用者が第2モードを選択した場合について説明する。
ここで、第2モードは、ディスプレイパネルが中心軸に対して90°回転した状態である横モードである。
横モードは、ディスプレイパネルの幅が高さよりも大きい場合である。
使用者が第2モードを選択し、3方向の視差映像信号がディスプレイパネルに印加された場合は、図4(A)及び図4(B)におけるような規則性を有するので、詳細説明は省略する。
図4(A)は、第2モードであるディスプレイパネルの各ピクセルに印加される3方向の視差映像信号の配列を示す図で、図4(B)は、図4(A)の3方向の視差映像を分離するフィルタのバリアパターンを示す図である。
以下、本発明による3次元映像ディスプレイ方法について説明する。
図5は、本発明による3次元映像ディスプレイ方法を説明するための流れ図である。図5に示すように、まず、複数方向の視差映像信号を受信する(S600)。
続いて、受信した複数方向の視差映像信号をサンプリング及びマルチプレクシングして、複数方向の視差映像を生成する(S601)。
次に、第1モードまたは第2モードが選択されたか判断する(S602)。
この判断の結果、第1モードまたは第2モードが選択された場合は、第1モードまたは第2モードの規則によって、ディスプレイパネルに複数方向の視差映像を表示し、フィルタに所定のバリアパターンを形成して複数方向の視差映像を分離することによって、3次元映像を実現する(S603,S604)。
一方、上記判断の結果、第1モードまたは第2モードが選択されなかった場合は、2次元映像が実現されるように、フィルタは全領域を透明にしてディスプレイパネルの映像をそのまま透過させる(S605)。
ここで、複数方向の視差映像は、2ビュー(view)方式によって撮影された映像、または、3ビュー方式によって撮影された映像である。
このような方法で3次元映像をディスプレイする本発明は、移動通信端末機に適用可能である。
移動通信端末機のディスプレイは、ディスプレイパネル、バックライト、スイッチング3Dフィルタパネル(Switching 3D filter panel)で構成される。
ディスプレイパネルは、2Dまたは3D映像信号が、ピクセルに印加されて2Dまたは3D映像をディスプレイし、これをバックライト2から提供される光によって使用者が見ることができる。
スイッチング3Dフィルタパネル(Switching 3D filter panel)は、2Dモードでは、フィルタパネルの全体を透明にしてディスプレイパネルの2D映像をそのまま通過させて出力し、3Dモードでは、使用者が3次元映像を楽しむように特定のバリアパターンを形成させ、複数方向の視差映像を空間的に左眼映像と右眼映像とに分離して3次元映像を出力する。
移動通信端末機は、コンテンツ内容に基づいて、横フォーマットまたは縦フォーマットディスプレイを行う。
縦フォーマットで3Dモードを実現する場合、図2(A)及び図2(B)に示すように、ディスプレイパネルの水平方向に対して45°方向に配列されるピクセルには、同一方向の視差映像信号を印加する。
図2(A)及び図2(B)に表示された数字1、2、3は、ピクセルに印加された各方向の視差映像信号を表し、各方向の視差映像は、ピクセル単位にサンプリング及びマルチプレクシングが行われ、ディスプレイパネルのピクセルに配置される。
図2(A)は、2方向の視差映像信号(3ビュー方式)を分離し、対応する各ピクセルに印加されたピクセル配列を示し、図2(B)は、3方向の視差映像信号(3ビュー方式)を分離し、対応する各ピクセルに印加されたピクセル配列を示している。
そして、縦フォーマットでそれぞれの2ビュー方式及び3ビュー方式に対応する3Dフィルタのバリアパターンは、図3(A)及び図3(B)に示されている。
光が透過する領域は、図3(A)及び図3(B)に示すように、45°方向に配置されるようにし、一つのバリアパターンでフォーマット及び縦フォーマットのいずれでも使用可能なように、バリアパターンの横周期及び縦周期を同一にして設計する。
Px=Py
(Px、Pyは、それぞれ、各方向別視差映像信号がピクセルに印加される横及び縦周期)
Bx=By
(Bx、Byはそれぞれ、各方向別視差映像信号によるバリアパターンの横及び縦周期)
このように、本発明は移動通信端末機にも適用できる。
以上説明した内容に基づき、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の改変が可能であるということは、当業者にとっては明らかである。したがって、本発明の技術的範囲は、上記の実施例に記載された内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって定められるべきである。
本発明による3次元映像ディスプレイシステムを示す図である。 (A)は、第1モードであるディスプレイパネルの各ピクセルに印加される2方向の視差映像信号の配列を示す図であり、(B)は、第1モードであるディスプレイパネルの各ピクセルに印加される3方向の視差映像信号の配列を示す図である。 (A)は、図2(A)の2方向の視差映像を分離するフィルタのバリアパターンを示す図であり、(B)は、図2(B)の3方向の視差映像を分離するフィルタのバリアパターンを示す図である。 (A)は、第2モードであるディスプレイパネルの各ピクセルに印加される3方向の視差映像信号の配列を示す図であり、(B)は、(A)の3方向の視差映像を分離するフィルタのバリアパターンを示す図である。 本発明による3次元映像ディスプレイ方法を説明するための流れ図である。
符号の説明
1 ディスプレイパネル
2 光源
3 フィルタ
10 ピクセル
20 透過領域
30 不透過領域

Claims (8)

  1. 2次元映像、縦フォーマットを有する第1の3次元映像、及び横フォーマットを有する第2の3次元映像のうちの1つを表示するディスプレイパネルと、
    前記ディスプレイパネルの面部及び面部のうち、少なくともいずれかに配置され、前記ディスプレイパネルが前記2次元映像を表示するときには前記2次元映像を透過させ、前記ディスプレイパネルが前記縦フォーマットを有する前記3次元映像を表示するときには、縦フォーマットを有する前記3次元映像に対応する第1のバリアパターン形成し、前記ディスプレイパネルが横フォーマットを有する前記3次元映像を表示するときには、横フォーマットを有する前記3次元映像に対応し、90°回転された前記第1のバリアパターンである第2のバリアパターン形成するフィルタと、から構成され、
    前記第1のバリアパターンの縦周期及び横周期は、前記第2のバリアパターンの縦周期及び横周期と同一であり、前記3次元映像は、2方向の視差映像または3方向の視差映像から構成されることを特徴とする3次元映像ディスプレイシステム。
  2. 前記フィルタは、複数の領域で構成され、各領域は、前記ディスプレイパネルの各ピクセルに対応して配列されることを特徴とする請求項1に記載の3次元映像ディスプレイシステム。
  3. 前記複数の領域は、前記第1のバリアパターン及び前記第2のバリアパターンに応じて、透過領域と不透過領域とから構成されることを特徴とする請求項2に記載の3次元映像ディスプレイシステム。
  4. 前記透過領域同士間には、1個または2個の前記不透過領域が存在することを特徴とする請求項3に記載の3次元映像ディスプレイシステム。
  5. 前記ディスプレイパネルは、LCDパネルであることを特徴とする請求項1に記載の3次元映像ディスプレイシステム。
  6. 前記フィルタは、液晶フィルタであることを特徴とする請求項1に記載の3次元映像ディスプレイシステム。
  7. 前記ディスプレイパネルは、移動通信端末機のディスプレイパネルであることを特徴とする請求項1に記載の3次元映像ディスプレイシステム。
  8. 前記フィルタは、前記2方向の視差映像または前記3方向の視差映像に応じて、前記第1のバリアパターン及び前記第2のバリアパターンを形成することを特徴とする請求項1に記載の3次元映像ディスプレイシステム。
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