JP5098973B2 - 生体認証装置、生体認証方法及び生体認証プログラム - Google Patents

生体認証装置、生体認証方法及び生体認証プログラム Download PDF

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Description

本発明は、手のひら等の生体から取得した画像による生体判定に関し、特に、手のひらの開閉等、生体の屈伸により得られる生体の動き情報から生体か否かを判定する生体認証装置、生体認証方法及び生体認証プログラムに関する。
生体認証には例えば、手のひらの血管パターンを用いるものがある。斯かる認証では、血管の中でも手のひらの表面近くにある静脈に含まれる還元ヘモグロビンが近赤外線を吸収することを利用する。手のひらに近赤外線を照射し、その反射光を撮影して得た手のひら画像から、黒線部分として抽出される静脈パターンを用いれば、生体の識別、生体である個人の確認が行える。
このような認証の前段の処理として実施される生体判定に関し、身体の電気出力特性を計測し、身体の電気出力特性と比較することにより、人体か否かを判定することが知られている(特許文献1)。
また、身体に照射した光の散乱光をマルチスペクトルによって解析し、周波数構成が人体から発せられたものと同一か否かを確認することが知られている(特許文献2)。
また、行動的生体認証において、人の動きの照合及び画像を二次元的に扱って照合することが知られている(特許文献3)。
特開2003−111749公報 特表2007−524441公報 特開2002−150296公報
ところで、電気出力特性を測定する(特許文献1)には、生体を一部、装置に接触する必要があり、非接触型の手のひら静脈認証には不向きであるとともに、センサとは別に、アンテナを配置する必要があり、センサ以外の装置を設置しなければならないという課題がある。また、散乱光のマルチスペクトル解析(特許文献2)では、光の周波数特性を確認するための装置が必要であり、斯かる装置は一般に高価であって、センサのコスト増となるという課題がある。また、人の動きの照合及び画像を二次元的に扱う照合(特許文献3)では、人の動きが三次元であるので誤差を生じる。
斯かる要求や課題について、特許文献1、2、3にはその開示や示唆はなく、それを解決する構成等についての開示や示唆はない。
そこで、本開示の生体認証装置、生体認証方法又は生体認証プログラムの目的は、生体判定に関し、生体の動きを用いて生体か否かを判定することにある。
また、本開示の生体認証装置、生体認証方法又は生体認証プログラムの他の目的は、生体判定に関し、生体の動きを用いて登録者であるか否かを判定することにある。
上記目的を達成するため、本開示の生体認証装置、生体認証方法又は生体認証プログラムは、生体の屈伸として例えば、手のひらを開いた状態から握る又は掴む等の閉じた状態への動作又は閉じた状態から開いた状態への動作を撮像して複数の画像を取得し、複数の画像から生体の動きを表す情報を抽出し、その動き情報を用いて生体であるか否かを判定する。また、登録された動き情報(又は動き特徴情報)と判定者の動き情報(動き特徴情報)とを比較することにより、被判定者が登録者であるか否かを判定し、上記目的を達成する。
上記目的を達成するため、本開示の生体認証装置は、生体を屈伸させて撮像する撮像手段と、屈伸の開始から終了までの時間に前記撮像手段で得た複数の画像から、所定時間間隔で記録された複数の画像フレーム毎に生体の屈伸の動き情報を抽出し、被判定者の前記画像フレーム毎の前記動き情報と、複数の人から採取された前記動き情報を前記画像フレーム毎に平均して求めた動き共通特徴情報とを、対応する前記画像フレーム毎に照合し、前記画像フレーム毎に前記被判定者の前記動き情報と前記動き共通特徴情報との差分を求め、該差分の累積値が閾値を超えたか否かにより、被判定者が生体か否かを判定する判定手段とを備えることである。
斯かる構成によれば、屈伸する生体を撮像し、その生体から得た複数の画像を用いて生体の動き情報を抽出し、この動き情報と、複数の人の動き情報から求めた動き共通特徴情報とを生体確認に用いるので、被判定者が生体か否かを容易に判定することができる。また、動き情報を登録すれば、その登録情報と被判定者の動き情報とから被判定者が登録者であるか否かを判定することができる。
上記目的を達成するため、本開示の生体認証方法は、生体を屈伸させて撮像するステップと、屈伸の開始から終了までの時間に前記撮像により得た複数の画像から、所定時間間隔で記録された複数の画像フレーム毎に生体の屈伸の動き情報を抽出し、被判定者の前記画像フレーム毎の前記動き情報と、複数の人から採取された前記動き情報を前記画像フレーム毎に平均して求めた動き共通特徴情報とを、対応する前記画像フレーム毎に照合し、前記画像フレーム毎に前記被判定者の前記動き情報と前記動き共通特徴情報との差分を求め、該差分の累積値が閾値を超えたか否かにより、被判定者が生体か否かを判定するステップとを含むことである。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
上記目的を達成するため、本開示の生体認証プログラムは、コンピュータにより実行され、生体から取得した画像を用いる生体認証プログラムであって、生体を屈伸させて撮像する撮像機能と、屈伸の開始から終了までの時間に前記撮像により得た複数の画像から、所定時間間隔で記録された複数の画像フレーム毎に生体の屈伸の動き情報を抽出し、被判定者の前記画像フレーム毎の前記動き情報と、複数の人から採取された前記動き情報を前記画像フレーム毎に平均して求めた動き共通特徴情報とを、対応する前記画像フレーム毎に照合し、前記画像フレーム毎に前記被判定者の前記動き情報と前記動き共通特徴情報との差分を求め、該差分の累積値が閾値を超えたか否かにより、被判定者が生体か否かを判定する判定機能とを前記コンピュータに実行させることである。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
本開示の生体認証装置、生体認証方法又は生体認証プログラムによれば、次のような効果が得られる。
(1) 生体を屈伸させて撮像し、その撮像により得られる複数の画像から生体の動き情報を用いて判定するので、生体か否かの判定精度を高めることができる。
(2) 生体を屈伸させて撮像し、その撮像により得られる複数の画像から生体の動き情報を用いて生体か否かを判定するので、登録された動き情報との対比により被判定者が登録された者であるか否かの判定精度を高めることができる。
(3) 生体の屈伸による動きの共通モデルとの照合により生体か否か判定されるので、登録時の動きと判定時の動きに多少の相違があっても、生体であるか否かを判定することができる。
(4) 非接触型の血管パターン認証等において、生体の画像を用いて生体か否かの判定を安価なセンサで実現することができる。
(5) 人間に共通の動きを用いて照合することができ、また、複数の画像から三次元的な情報を抽出して照合を行うので、生体であるか否かの判定精度が高められる。
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態について、図1及び図2を参照する。図1は、生体認証装置を示す図、図2は、手のひらセンサの動作の一例を示す図である。図1及び図2の構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この生体認証装置2は認証装置の一例である。この生体認証装置2では、手等の生体の屈伸として、手のひらの開状態から閉状態への遷移動作即ち、開状態から握る動作による遷移動作を撮像して複数の画像を取得し、その画像から手のひらの動き情報を得て人間の手であるか否かを判定する。人間の手のひらの動きではない場合には手のひらではない即ち、生体ではないと判定する。この生体認証装置2は、静脈認証を用いた生体認証等に用いることができ、この生体認証装置2における認証対象の形状の測定には、能動的照明を用いた明るさに基づく三次元測定技術を用いる。この生体認証装置2における生体か否かの判定は、被判定者の個別の動きではなく、人間共通の動きとの比較であり、動作画像の類似度ではなく、三次元形状に基づく動き情報から抽出される動き特徴との類似度を確認している。
この生体認証装置2は、図1に示すように、生体の判定部位として例えば、手のひら4を判定対象とし、手のひらセンサ6と、手のひら領域抽出部8と、手のひら領域距離算出部10と、手のひら動き距離マップ記憶部12と、手のひら動き特徴抽出部14と、手のひら動き共通特徴抽出部16と、手のひら動き共通特徴記憶部18と、手のひら動き特徴照合部20と、生体特徴データ生成部22と、生体特徴記憶部24と、生体特徴データ照合部26とを備えている。
手のひらセンサ6は、生体、生体の特定の部位等から画像を取得する生体センサの一例であって、この実施の形態では、判定対象である手のひら4から人か否かの判定に用いる画像を取得する検出手段である。この手のひらセンサ6では、判定対象に光を照射し、手のひら4からの反射光を捉え、その手のひら4を撮像し、その画像を取得する。そこで、この手のひらセンサ6は、撮像部28と、照明部30と、照明制御部32と、撮像制御部34と、画像取得部36とを備えている。撮像部28は、手のひら4を撮像する撮像手段の一例であって、ディジタルカメラ等の撮像機器で構成され、手のひら4の血管パターンを読み取るための画像を取得する。この実施の形態では、手のひら4を開いた状態から閉じた状態に至る動きを捉える画像や、手のひら4を閉じた状態から開いた状態に至る動きを捉える画像を取得する。撮像制御部34は、撮像のタイミングや手のひら4の動作遷移に応じて撮像回数を制御する。
照明部30は、判定対象である手のひら4に光を照射する光照射手段であって、手のひら4の血管パターンを読み取るために、手のひら4に一様に光を照明する機能(第一の機能)と、手のひらセンサ6(撮像部28)から手のひら4までの距離を測定するために、撮像部28の光軸とは異なる既知の方向にビーム状の光を発する機能(第二の機能)とを備えている。この撮像に用いる光は撮像部28に感度のある波長でよい。図2に示すように、照明部30から光照射を受けた手のひら4は光を反射し、その反射光を捕捉した撮像部28がその手のひら4を撮像する。照明制御部32は、照明部30の光やその発光光量を制御する。
画像取得部36は撮像部28に得られる画像を取得し、その画像取得部36から出力される画像情報は手のひら領域抽出部8に加えられる。
手のひら領域抽出部8は、生体の領域を抽出する抽出手段の一例であって、この実施の形態では、判定情報の対象である手のひら領域の抽出手段であり、例えば、画像処理によって手のひら領域を抽出する。
手のひら領域距離算出部10は、生体領域の距離を算出する算出手段の一例であって、この実施の形態では、判定対象である手のひら4の位置が分かる任意の部分の距離を算出する手段であり、画像情報から手のひら領域の距離を算出する。即ち、既知の距離にある一様な同一反射係数(未知)を持つ基準物体を撮像した画像と、手のひら4(判定対象)の位置の分かる任意の部分の距離(手のひらセンサ6の照明部30の第二の機能を用いて測定可能)から、手のひら4の基準物体に対する相対的な反射係数を算出することができるので、その相対的な反射係数を用いれば、光の強さが距離の二乗に反比例する原理を用いることにより、手のひら領域の距離を算出する。
手のひら動き距離マップ記憶部12は、生体の動き距離マップ記憶手段の一例であって、例えば、データ記憶手段で構成され、手のひら領域距離算出部10で算出された距離から生成される距離マップを記憶する。
手のひら動き特徴抽出部14は、生体の動き特徴を抽出する手段であって、この実施の形態では、手のひら4の動き特徴を抽出する。手のひら領域距離算出部10で算出された手のひら領域距離から手のひら4の動き特徴を抽出する。
手のひら動き共通特徴抽出部16は、生体の動き共通特徴を抽出する手段であって、この実施の形態では、手のひら4の動きに共通する特徴を抽出する手段である。この手のひら動き共通特徴抽出部16では、手のひら動き距離マップ記憶部12に記憶されている手のひら4の動きを表す距離マップから手のひら4の動きにおける共通特徴を抽出する。
手のひら動き共通特徴記憶部18は、生体の動き共通特徴を記憶する記憶手段の一例であって、例えば、データ記憶手段で構成され、手のひら動き共通特徴抽出部16で抽出された手のひら4の動きの共通特徴を記憶する。
手のひら動き特徴照合部20は、生体の動き特徴を照合する照合手段の一例であって、この実施の形態では、手のひら4の動き特徴を照合して生体か否かを判定する判定手段の一例である。この手のひら動き特徴照合部20では、登録時又は認証時に手のひら4の動きの特徴を照合し、生体か否かの判定結果として、その照合結果を出力する。
生体特徴データ生成部22は、生体の特徴データを生成する手段であって、手のひら領域抽出部8からの手のひら領域情報と、手のひら動き特徴照合部20からの手のひら動き特徴情報とを用いて生体の特徴データを生成させる。
生体特徴記憶部24は、生体の特徴データを格納する記憶手段であって、例えば、静脈認証等の認証用個人データを登録している。
生体特徴データ照合部26は、認証時、生体特徴データを照合する照合手段であって、生体特徴記憶部24にある登録データと、生体特徴データ生成部22で得られる生体特徴データとを照合し、判定対象の生体特徴データが登録データと一致するか否かにより、被判定者が登録者であるか否かを判定する。即ち、被判定者が生体であることの判定(手のひら動き特徴照合部20)の後、登録者であるか否かの認証が行われる。
次に、生体か否かの判定について、図3、図4、図5及び図6を参照する。図3は、生体判定の包括的な処理を示すフローチャート、図4は、手のひらの動き共通特徴生成の処理手順を示すフローチャート、図5は、判定用生体特徴登録の処理手順を示すフローチャート、図6は、判定処理の処理手順を示すフローチャートである。図3〜図6は一例であって、斯かる処理に本発明が限定されるものではない。
この生体判定では、生体として手のひら4の動き即ち、開状態から閉状態への遷移動作における特徴情報を用いて判定を行う処理手順(図3)を用いる。この処理手順は、生体認証方法又は生体認証プログラムの一例であって、図3に示すように、手のひら動き共通特徴を生成し(ステップS1)、被判定者の判定用生体特徴登録を行い(ステップS2)、その登録情報を用いて判定処理を行う(ステップS3)。このメインルーチンに対し、サブルーチンとして、手のひら動き共通特徴の生成の処理手順(図4)、被判定者の判定用生体特徴登録の処理手順(図5)、判定処理の処理手順(図6)が実行される。
手のひら動き共通特徴の生成の処理手順は、図4に示すように、複数人の全てに対する処理(F0)、複数の人物の手のひら4の動きの撮像(F1)、撮像した各画像の距離マップへの変換(F2)の段階を含み、複数の人物の距離マップから手のひら動き共通特徴の抽出を行う。
そこで、この処理手順では、複数人の全てに対する処理F0として、撮像を開始し(ステップS11)、手のひら4を開くようにプロンプトを行う(ステップS12)。被判定者はそのプロンプトに従い、手のひら4を開き、開状態とする。この場合、手のひら4の静止を確認する(ステップS13)。この静止状態から手のひら4を閉じるようにプロンプトを行う(ステップS14)。即ち、開状態から閉状態に至る状態遷移に対応して撮像し、複数の画像を取得する。撮像を終了し(ステップS15)、撮像した各フレームに対する処理として、距離マップに変換し(ステップS16)、動き特徴を生成する(ステップS17)。取得した複数の画像から各人の動き特徴の平均を求める(ステップS18)。手のひら動き共通特徴記憶部18に格納し(ステップS19)、この処理を終了する。
被判定者の判定用生体特徴登録の処理手順は、その登録前に動きの共通特徴との照合処理F3を含んでいる。そこで、この処理手順では、図5に示すように、被判定者の手のひら4の動きを撮像し(ステップS21)、撮像したフレームを距離マップに変換し(ステップS22)、手のひら4の動き特徴を抽出する(ステップS23)。この処理終了後、既述の照合処理F3を実行する。
この照合処理F3では、被判定者の手のひら動き特徴と、手のひら動き共通特徴とを比較し(ステップS24)、合致するか否かの判定を行う(ステップS25)。合致すれば、(ステップS25のYES)、撮像によって得られた画像フレームから生体特徴を抽出し(ステップS26)、その生体特徴を生体特徴記憶部24に格納し(ステップS27)、この処理を終了する。
また、ステップS25において、合致しなければ(ステップS25のNO)、登録不可(NG)と判定し(ステップS28)、この処理を終了する。
判定処理の処理手順は、画像から抽出された動きと、その共通特徴との照合(F4)、画像フレームから抽出した生体特徴と登録生体特徴との照合(F5)を含み、これらの照合に基づき、生体か否かの判定を行っている。そこで、この処理手順では、図6に示すように、被判定者の手のひら4の動きを撮像し(ステップS31)、撮像したフレームを距離マップに変換し(ステップS32)、手のひら4の動き特徴を抽出し(ステップS33)、被判定者の手のひら動き特徴と、手のひら動き共通特徴とを比較し(ステップS34)、合致するか否かの判定を行い(ステップS35)、合致すれば(ステップS35のYES)、撮像したフレームから生体特徴を抽出し(ステップS36)、被判定者の登録済の生体情報を生体特徴記憶部24から取り出し(ステップS37)、撮像したフレームから抽出した生体特徴と、生体特徴記憶部24から取り出した生体特徴とを比較し(ステップS38)、合致するか否かの判定を行い(ステップS39)、合致すれば(ステップS38のYES)、判定OKと判定し(ステップS40)、合致しなければ(ステップS39のNO)、判定不可(NG)と判定し(ステップS41)、この処理を終了する。
また、ステップS35において、合致しなければ(ステップS35のNO)、判定不可(NG)と判定し(ステップS41)、この処理を終了する。
次に、手のひら領域の抽出について、図7、図8及び図9を参照する。図7は、手のひら領域の抽出を説明するための図、図8は、照明がある状態の手のひらを示す画像を示す写真、図8は、照明がない状態の手のひらを示す画像を示す写真である。図7、図8及び図9は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
手のひら領域の抽出では、手のひら4からの照明の強さを調整又は設定するものとし、照明部30から一定の距離例えば、約10〔cm〕以内の距離範囲を照射限界としてそれ以外の範囲に光が届かないように設定し、この設定について、手のひらセンサ6に手のひら4をかざす場合には、手のひらセンサ6から上記距離として約10〔cm〕以内の距離になるようにする。この場合、光を受けた手のひら4を撮像した画像(図7A、図8)と、光を消して手のひら4を撮像した画像(図7B、図9)とを得る。光を受けた手のひら4を撮像して得られる画像38では、図7Aに示すように、手のひら4を表す画像40とともに背景画像42が現れる。光を消して手のひら4を撮像して得られる画像44は、図7Bに示すように、手のひら4を表す画像40及び背景画像42が共に暗く現れる。
そこで、これら両者の画像38、44の差分を求めれば、図7Cに示すように、画像44から手のひら4を表す画像40以外の部分(背景画像42)を除去することができ、その結果、鮮明な手のひら4の画像40が得られる。即ち、差分画像の非零(0でない)の領域、即ち、差分画像の輝度に対し、一定の閾値以上の輝度値を持つ領域として、手のひら領域を抽出することができる。図8は、光を受けた手のひら4を撮像した実際の画像であり、図9は、光を消して手のひら4を撮像した実際の画像である。
この手のひら領域の抽出において、より詳細に述べれば、手のひら4に光を照射して撮像することにより得られる画像をIon(x,y){0<x<w,0<y<h}とする。これは、二次元の配列であって、各要素には符号なし8ビットにて輝度値が格納されている。w、hはそれぞれ画像の幅及び高さである。
照明部30を消灯し、光照射のない手のひら4を撮像して得られる画像をIoff (x,y){0<x<w,0<y<h}とする。
そこで、これらの配列の各要素、即ち、0<i<w,0<j<hの各(i,j)の組に対して、両画像の差分を取り、その差分の絶対値が予め定めた閾値t未満であるとき、手のひら領域ではないと判断する。これを数式で表わすと、
Figure 0005098973
となり、この式(1) を満たす(i,j)の画素は手のひら領域であり、式(1) を満たさない画素は手のひら領域ではないと判断する。
式(1) は、Ion(x,y)−Ioff (x,y)≠0に設定してもよいが、閾値tを設定することにより、画像に含まれるノイズを除去することができる。
次に、手のひら領域距離の算出及び距離マップについて、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16、図17、図18及び図19を参照する。図10は、高さの検出原理を説明するための図、図11は、高さを求めるための図、図12は、反射係数を用いた距離の換算を行う原理を説明するための図、図13は、キャリブレーション面の画像を示す図、図14は、距離マップを示す図、図15は、距離マップ生成に用いる手のひらセンサを示す図、図16は、距離マップ生成機能部を示す図、図17は、距離マップ生成のための事前処理の処理手順を示すフローチャート、図18は、距離マップ生成のための実行処理の処理手順を示すフローチャート、図19は、手のひら領域距離算出例を示す写真である。図10〜図19は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図12、図15、図16において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
手のひら領域の距離の算出には、図10に示すように、光源31からビーム光46を手のひら4の面に照射し、ビーム光46が当たった手のひら4の位置48の高さl(エル)を求める。ビーム光46を発する光源31は、撮像部28のレンズ焦点を含み、撮像部28の光軸50と垂直に交わる平面52内で、撮像部28から距離dだけ離れた位置に配置され、ビーム光46の方向が、撮像部28とその光軸50と光源31を含む平面内で、撮像部28の光軸50に対し、この場合、光軸50と平行な光源31の中心軸に対して角度θの傾きを持っている。
撮像部28の画角の半分をα、手のひら4の高さをl、撮像部28と光源31を含む平面52が画像の横軸と成す角度をφ(図11)とし、そして、その平面52と画像64の端が図11に示すように交わるとする。ビーム光46の位置の画像64の端の、画像64上での相対関係と、実世界上での相対関係は等しいので、次式が成り立つ。
Figure 0005098973
但し、W=h/sinφ、a=d+xである。式(2) を手のひら4の高さlに基づいて解くことにより次式が得られる。
Figure 0005098973
式(3) に従って、画像64上でのビーム光46の当たった位置48から、手のひら4の高さlを求めることができる。画像64上でのビーム光46の当たった位置48は、ビーム光46を点灯した画像と、ビーム光46を消灯した画像との差分を取り、明るく映った領域の中心の座標を求めることによって得られる。
次に、基準となる測定結果を利用して反射係数を用いて距離の換算を行う原理について、図12を参照すると、既知の高さZC に一様な色の紙を用いて撮像したキャリブレーション面66上の明るさに対して得られた画像があるとする。実際には、キャリブレーション面66として、図13に示す画像68が得られる。図12中の6つの変数に対しては、明るさが距離の二乗に反比例して減光することから次式が得られる。
Figure 0005098973
従って、ビーム光46を用いれば、手のひら4上の測定点における輝度EF と距離ZF が分かるので、反射係数の比rF /rC を求めることができる。一旦、rF /rC が分かれば、ビーム光46で測定点以外の点について、EF が分かるので、それぞれの点のZF を求めることができる。但し、EC はキャリブレーション面66の輝度、ZC はキャリブレーション面66の距離、rC はキャリブレーション面66の拡散反射係数、EF は計測対象である手のひら4(被写体)の輝度、ZF は手のひら4の距離、rF は手のひら4の拡散反射係数である。
次に、手のひら4の距離マップを求める。手のひら4の画像と同じ大きさの二次元配列の各要素に既述の距離ZF を格納した二次元配列は、距離を要素に持つ配列であるが、これを「距離マップ」と呼ぶ。この距離マップをCG技術によって凹凸が見えるように可視化すれば、図14に示すように、可視化された距離マップが得られる。
距離マップ生成機能を備える手のひらセンサ6は、図15に示すように、遮光枠体70の中央に撮像部28を設置し、その周囲に複数の照明部30として、手のひら照明装置302、304、306、308と、ビーム光照明装置310(光源31)とを設置している。手のひら照明装置302、304、306、308は、手のひら全体を照射する光源であり、ビーム光照明装置310は、ビーム光46を照射する光源である。
このような手のひらセンサ6を用いた場合には、距離マップ生成機能を実現するための構成として、図16に示すように、キャリブレーション面記憶部72及びビーム光位置検出部74を備える。キャリブレーション面記憶部72は記憶媒体で構成され、キャリブレーション面66に関する既述の情報として、キャリブレーション面66の高さと画像等を記憶する。ビーム光位置検出部74は、ビーム光46のあたった位置を検出する。この場合、手のひら領域距離算出部10は、キャリブレーション面66に関する情報、手のひら領域、ビーム光位置に基づき、手のひら領域の距離を算出し、距離マップを生成するので、距離マップ生成部を構成している。
この距離マップ生成は、事前処理(図17)の後、実行処理(図18)を行う。事前処理の処理手順は、キャリブレーション面66を用いた既述の処理であって、図17に示すように、既知の高さに一様な色の物体(キャリブレーション面66)を配置し(ステップS51)、このキャリブレーション面66の撮像を行い(ステップS52)、そのキャリブレーション面66の高さと画像をキャリブレーション面記憶部72に格納し(ステップS53)、この事前処理を終了する。
また、実行処理の処理手順では、図18に示すように、ビーム光照明装置310を点灯し(ステップS61)、ビーム光46を用いて手のひら4の撮像を行い(ステップS62)、この撮像で得られた画像を画像Bとしてキャリブレーション面記憶部72に記憶する(ステップS63)。
ビーム光照明装置310を消灯し(ステップS64)、手のひら照明装置302、304、306、308を点灯して手のひら4を照明する(ステップS65)。手のひら全体の光照射により、手のひら4の撮像を行い(ステップS66)、この撮像で得られた画像を画像Aとしてキャリブレーション面記憶部72に記憶する(ステップS67)。
手のひら照明装置302、304、306、308を消灯し(ステップS68)、光照射のない手のひら4の撮像を行い(ステップS69)、この撮像で得られた画像を画像Cとして記憶する(ステップS70)。
画像Bと画像Cの差分を取り、この差分を画像Dとする(ステップS71)。この画像Dの中で明るい領域の中心座標を求め(ステップS72)、手のひら4とキャリブレーション面66の反射係数の比rF /rC を計算し(ステップS73)、画像Aと画像Cの差分を取ることによって手のひら領域Sを求める(ステップS74)。手のひら領域Sの各画素に対して手のひらセンサ6からの距離を計算し(ステップS75)、距離マップデータを得る。これにより、この実行処理を終了する。
この処理において、撮像部28には図19に示すように、その撮像により手のひら4の画像76が得られる。この場合、枠線78で囲まれた部分が手のひらセンサ6側に垂れた状態であるため、画像76上の他の指よりも大きく現れ、それにより垂れた状態を知ることができる。
次に、手のひらの動きの抽出について、図20及び図21を参照する。図20は、手のひらの動き抽出の処理手順を示すフローチャート、図21は、手のひらの動きの情報表現の正規化処理の処理手順を示すフローチャートである。図20及び図21に示す処理は一例であって、斯かる処理に本発明が限定されるものではない。
この手のひらの動き抽出では、手のひら4を開いた状態から閉じた状態に至る動作遷移を表す画像の取得であって、図20に示すように、その対象フレームの抽出を行い(ステップS81)、手のひら4の動きの情報表現の正規化処理を行う(ステップS82)。
対象フレームの抽出(ステップS81)では、被判定者に手のひら4を開くようにプロンプトし、その画像をモニターして監視し、各フレームに対して手のひら領域距離を算出する(図18)。手のひら領域内の距離の値の分散が事前に定めた閾値以下で、連続するフレームで変動が無くなった時点で、手のひら4が開かれた(開状態)と判断する。この画像のモニターと、手のひら領域の距離の算出を継続する。
この状態から被判定者に手のひら4を閉じるようにプロンプトする。同様に、手のひら領域内の距離値の分散を求め、連続するフレームで変動が無くなった時点で、手のひら4の動きが止まった(閉状態)と判断し、そのときに得られた距離の画像を、手のひらを閉じたときの距離の画像であると見做す。
手のひら4を開いたと判断したときから、手のひら4を閉じたと判断したときまでの画像フレームは、手のひら4を開いたときから、手のひら4を閉じたときまでの、手のひら4の動きを距離の値により記録したものであると見做すことができる。
次に、手のひらの動きの情報表現(ステップS82)では、正規化処理の処理手順(図21)を実行する。この処理手順では、図21に示すように、距離の値の正規化を行う(ステップS91)、全ての画像フレームに対し、手のひら領域内の最小値と最大値を求める。その差の最も大きいフレームを求め、その差を事前に定めたKになるように、全てのフレームに対して正規化を行う。
次に、手のひら領域の高さの正規化を行う(ステップS92)。手のひら領域内の距離の最大値を求める。その最大値が予め定めた高さHに移動させたときに見えるように手のひら4の距離画像を変換する。即ち、最大値が高さhだった場合、手のひら領域はH/hの倍率で拡大もしくは縮尺を行う。そして、画素の値はH−hを加える。
次に、各フレームの手のひら領域の面積が予め定めたS画素になるように、大きさの正規化を行い(ステップS93)、手のひら領域の位置の正規化を行い(ステップS94)、手のひら領域の向きの正規化を行う(ステップS95)。この向きの正規化では、手のひら4の二次元のモーメントを計算し、長軸が画像の縦方向に沿うように二次元の回転を行う。
そして、手のひら4の動きフレームの時間の正規化を行う(ステップS96)。即ち、手のひら4を開いたときのフレームの時間をt=0、手のひらを閉じたときのフレームの時間をt=1とし、途中のフレームである時間t=0〜1の間にある画像フレームに対して時間的な正規化を行う。最終的に、時間tをt=0からt=1までを例えば、0.1刻みで11枚のフレームを記録し、時間t=0.1から時間t=0.9までのフレームが存在しない場合は、最も近いフレームの画像を補間する。
(1) 距離の値の正規化(ステップS91)
この距離の値の正規化について、図22及び図23を参照する。図22Aは、手のひらを開いた状態を示す図、図22Bは、手のひらを閉じかかった状態を示す図、図23は、画像フレームを示す図である。図22及び図23に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
距離の値の正規化は、手のひら4を開いた状態(図22A)から閉じた状態に至る手のひら4の画像フレーム(図23)を用いて行い、その際、全てのフレームに対し、手のひら領域内の最小値dmin と最大値dmax を求める。図22Bに示すように、手のひら4が閉じかかった状態では、親指が垂れ、手のひらセンサ6に最も近付くので、このとき、最小値dmin となる。そこで、最小値dmin と最大値dmax との差(dmax −dmin )が最も大きいフレームを求め、その差を事前に定めたK(図22B)になるように、全てのフレームに対して正規化を行う。画像フレームは、図23に示すように、手のひら4を開いているときの画像フレーム801から手のひら4を閉じているときの画像フレーム80nとすれば、n枚の画像フレームで構成され、時間tを横軸に取ると、画像フレーム801、802・・・80nに推移する。
そこで、各画像フレーム801〜80nについて、最大値dmax 、最小値dmin を計算し、最もその差(dmax −dmin )が大きかった画像フレーム80kに対し、差(dmax −dmin )がKとなるように変換する。
差(dmax −dmin )が最も大きかったフレームの番号をkmax とすると、第kフレームの距離マップdk (i, j) の正規化後の距離マップd’k (i, j) は、次式で得られる。
Figure 0005098973
但し、第kフレームのdmax 及びdmin を、それぞれ、dmax (k)、dmin (k)とする。
(2) 手のひら領域の高さの正規化(ステップS92)
手のひら領域内の距離の最大値を求め、その最大値が予め定めた高さHの高さに移動させたときに見えるように手のひら4の距離画像を変換する。即ち、最大値がhだった場合、手のひら領域はH/hの倍率で拡大又は縮尺を行う。そして、画素の値はH−hを加える。手のひら4を開いた状態での模式図を示すと、図24のようになる。
各フレームの距離マップd’ (i, j) の正規化後の距離マップd'' (i, j) は、次式で得られる。
Figure 0005098973
(3) 手のひら領域の大きさの正規化(ステップS93)
次に、各フレームの手のひら領域の面積が予め定めたS画素になるように、大きさの正規化を行う。図25Aは正規化前の面積sのフレーム81、図25Bは、正規化後の面積Sのフレーム82を示している。この処理により、面積sのフレーム81(図25A)は、面積Sのフレーム82(図25B)に正規化される。
各フレームの手のひら領域の面積をsとすると、各フレームの距離マップd'' (i, j) の正規化後の距離マップd''' (i, j) は、次式で得られる。
Figure 0005098973
(4) 手のひら領域の位置の正規化(ステップS94)
各フレームの手のひら4の位置が中心にくるように、手のひら領域の重心Gが画像の中央にくるように位置の正規化を行う。この位置の正規化では、図26Aに示すように、各フレームの手のひら領域の重心座標を(Cx , Cy )とすると、図26Bに示すように、その重心座標(Cx , Cy )を画像の中央にシフトさせる正規化を行う。画像の中心座標を(0,0) とすると、各フレームの距離マップd''' (i, j) の正規化後の距離マップd'''' (i, j) は、次式で得られる。各フレーム83は、図26Bに示すように、正規化された各フレーム84に変換される。
Figure 0005098973
(5) 手のひら領域の向きの正規化(ステップS95)
二次元のモーメントを計算し、長軸が画像の縦方向に沿うように二次元の回転を行う。この向きの正規化には慣性主軸を用いる。手のひら領域の長軸86(図27A)は言い換えれば慣性主軸と言える。そこで、図27Aに示すように、画像88に座標軸(x軸、y軸)を取り、画像88の中心Oを原点とし、慣性主軸86がy軸に対して角度θであった場合、各フレーム91の距離マップd'''' (i, j) の正規化後の距離マップd''''' (i’, j’) は、次式で得られる。図27Bは正規化されたフレーム92である。
Figure 0005098973
Figure 0005098973
このような慣性主軸86を求める方法には、例えば、谷内田正彦著ロボットビジョンpp.91−94等がある。
(6) 手のひら動きフレームの時間の正規化(ステップS96)
図28に示すように、手のひら4を開いたときの画像フレーム811の時間をt=0とし、手のひら4を閉じたときの画像フレーム81nの時間をt=1とし、途中の画像フレームを時間t=0〜1間のフレームとして、時間的に正規化する。最終的に、時間tを0から1まで、0.1刻みで例えば、11枚のフレームを記録する。時間t=0.1から時間t=0.9までのフレームが存在していない場合には、最も近いフレームの画像を補間することにより得る。
そして、正規化後の第k’フレーム(0≦k’≦11、k’は整数)の距離マップd''''''k’(i,j)は、正規化前の距離マップd''''' k(i,j)から(s≦k≦e、kは整数であり、s,eは図28に記載の通り)、次式により得る。先ず、
Figure 0005098973
なるkに対し、kが整数の場合には、
Figure 0005098973
となり、kが整数でない場合は、[ ] をガウス記号として、
Figure 0005098973
となる。
次に、手のひら動き共通特徴の抽出については、複数の人物に対して、既述の手のひらの動きを採取し、各フレームの距離マップを画素単位で平均する。その結果、得られた既述の11枚のフレーム(図28)を手のひら4の動きの共通特徴とする。得られた手のひら4の動きの共通特徴は、手のひら動き共通特徴記憶部18に格納する。
次に、手のひら動き特徴の照合では、手のひら静脈認証のために生体情報を登録し、照合する際には、かざされた手のひら(対象物)が生体か否かを判定するために、手のひらの動き情報を確認する。既述の処理に従い、被判定者の手のひらの動きの特徴を獲得し、次に、手のひら動き共通特徴記憶部18に格納した手のひら4の動きの共通特徴を取得し、両者は、距離の値、面積、向き、時間で正規化されているため、11枚のフレームの画像(図29A、図29B)を比較することで両者の照合を行うことができる。図29Aは、手のひら動き共通特徴を示す11枚のフレームを示す図、図29Bは、被判定者の手のひらの動き特徴を示す11枚のフレームを示す図である。
これらの画像の比較は、11枚のフレームに亘って画素毎に距離値の差分を求めて累積する。そして、累積値が予め定めた閾値以下であれば、判定対象が生体に類似した動きを行ったと判定することができる。
図30Aに示すように、共通特徴を表す第k番目のフレーム84kと、図30Bに示すように、被判定者の特徴を表す第k番目のフレーム85kとを比較する場合、フレーム84kの共通特徴dmk(i, j)、フレーム85kの被判定者の特徴dnk(i, j)とすれば、各フレーム84k、85kの対応する座標の差分の和を求める。
共通特徴のフレーム84kの手のひら領域をRk とすると、差分の累積値Mは次式で求めることができる。
Figure 0005098973
この累積値Mが予め定めた閾値Mth以下であれば(M≦Mth)、判定対象が生体に類似した動きを行ったと判定することができ、また、登録情報と一致すれば、登録者であることを確認することができる。
以上説明した第1の実施の形態について、その利点、特徴事項を列挙すれば次の通りである。
(1) 生体として例えば、手のひらの撮像によって取得された複数の画像から手のひらの動き情報を用いて確認でき、この確認では生体か否かを判別でき、しかも、登録された動き情報との対比により被判定者が登録された者であるか否かを確認することができる。
(2) 生体の判定部位として手のひらを使用し、生体の屈伸の一例として手のひらの開閉を用いて動き情報を取得しているので、被判定者は手のひらの開閉という単純な操作のみで特別な操作を強いることなく、生体か否かの判定を受けることができるという利点がある。
(3) 非接触型の手のひら血管パターン認証において、手のひらの生体判定の方法を、安価なコストのセンサで実現することができる。
(4) 人間に共通の生体の動きを用いて照合することができ、また、複数の画像から三次元的な情報を抽出して照合を行うので、判定精度が高められる。
(5) 手のひらに光を照射して撮像した画像に基づいて生体判定を行い、その判定に基づき個人を確認することができる。
(6) 生体認証装置は、照射部品、撮像部品を持ち、生体判定のために、登録又は照合又は識別を行う際、手の開閉の指示を行い、その動きの有無により生体確認を行うので、生体か否かを容易に確認できる。
(7) 生体として例えば、手のひらの動きの確認は、被判定者の手のひらの動きと、複数の人物から採取した手のひらの動き情報との照合によって判定し、1対N認証を行うことができる。
(8) 生体として例えば、手のひらの動きの測定では、ビーム光の照射位置と、反射光の強弱から計算した手のひらの各点までの距離を値に持つ画像を用いるので、精度の高い判定が行える。反射光の強弱は撮像部28に手のひら4から入光する反射光の強さであり、画像の各画素の輝度である。
(9) 生体として例えば、手のひらの動きを判定する距離を値に持つ画像は、手のひらを開くように指示したときから、手のひらを閉じるように指示したときまでに撮像された複数の画像を用いており、斯かる画像から動き情報を取得している。
(10) 生体として例えば、手のひらの動き情報は、距離を値に持ち、手のひらの動き、手のひらの高さ、手のひらの大きさ、手のひらの向き、撮像したときの時間について正規化したものである。
(11) 生体として例えば、手のひらの動き情報は、距離を値に持ち、複数の画像から手のひらの動きについて正規化した画像の凹凸を表わす数値を、撮像したときの時間について正規化したものとする。
(12) 生体か否かを判定する際、手のひらを握る動作をさせ、人間の手と同様の変形が行われるか否かを確認し、手のひらと同様の変形がされなかった場合は、手ではないと判定する。対象の形状の測定には、能動的照明を用いた明るさに基づく三次元測定技術を用いるので、判定精度が高められる。
(13) 生体として例えば、手のひらと同等の反射特性を持つ物体による偽造物を手ではないと判定することができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態について、図31、図32及び図33を参照する。図31は、第2の実施の形態に係る処理手順を示すフローチャート、図32は、正規化された手のひら画像に当てはめる楕円球を示す図、図33は、手のひらの開閉における楕円球の当てはめを示す図である。図31、図32及び図33に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
第2の実施の形態に係る生体認証装置、生体認証プログラム又は生体認証方法では、手のひらの動きの情報表現が第1の実施の形態と異なっているが、第1の実施の形態と同様の装置(図1)を使用する。
この処理手順では、図31に示すように、距離の値の正規化(ステップS101)、手のひら領域の高さの正規化(ステップS102)、手のひら領域の大きさの正規化(ステップS103)は第1の実施の形態(図21)と同様であるので、その説明は省略する。
この実施の形態では、手のひら領域の大きさの正規化の後、幾何学モデルの一例として楕円球を想定し、この楕円球への当てはめを行う(ステップS104)。即ち、ステップS101〜ステップS103を経て生成された、距離の値と手のひら領域の高さと手のひら領域の大きさが正規化された画像に対し、楕円球92(図32、図33)の当てはめを行う。この楕円球92の当てはめに基づき、楕円球92の係数の動きフレームの時間の正規化を行い(ステップS105)、この処理を終了する。
手のひら領域に楕円球92を当てはめる際の座標系は、図32に示すように、楕円球92に中心座標(X、Y、Z)を取り、手のひらセンサ6の撮像部28の原点Qを基準とする。この場合、aはx軸方向、bはY軸方向、cはZ軸方向に、楕円球92の中心座標(X1 、Y1 、Z1 )から最も離れた部分までの距離である。
そこで、画像の左上を原点とし、斯かる座標系及び楕円球92を表す次式を設定すれば、
Figure 0005098973
であるから、この方程式のX1 、Y1 、Z1 、a、b、cの係数を求める。この係数の求め方は、距離マップ上で手のひら4の領域内の画素を標本点(サンプル)として、最小二乗法、ニュートン法、マーカート法等による反復近似法を用いればよい。この結果、各フレームに対して楕円球92をあてはめた結果として、6つの係数(X1 、Y1 、Z1 、a、b、c)が求められる。
手のひら領域に対する既述の幾何学モデルの一例である楕円球92の当てはめは、手のひら4を開いた状態から閉じた状態に動作を遷移させた場合、手のひら4を開いた状態では、図33Aに示すように、楕円球92上に手のひら4の窪みを当てた状態となり、この状態から、図33Bに示すように、手のひら4内に楕円球92を置き、その楕円球92を各指で囲い込む状態となり、この状態から図33Cに示すように、手のひら4を閉じる方向に指を移動させた状態となる。この場合、手のひら4に当てはめられた楕円球92は細長くなる。手のひら4を閉じる直前の状態では、図33Dに示すように、楕円球92の内側に湾曲状態にある手のひら4が内包された状態となる。また、手のひら4を完全に閉じて拳を形成した状態では、図33Eに示すように、手のひら4の下面側に楕円球92の球面が一致する状態となる。このように、楕円球92の輪郭線に相当し、手のひら4を開いた状態から閉じた状態までの動作が図33A→図33B→図33C→図33D→図33Eに示すように遷移する。この動作遷移が生体か否かを判定するための情報となる。
そこで、手のひら4を開いたときのフレームの時間をt=0、手のひら4を閉じたときのフレームの時間をt=1とし、途中のフレームを時間t=0〜1間のフレームとして、時間的に正規化する。最終的に、時間tをt=0〜1まで、0.1刻みで11枚のフレームに相当する六つの係数を記録する。時間t=0.1から時間t=0.9までのフレームが存在していない場合には、最も近いフレームの画像の楕円球92の係数を、係数毎に補完することにより得る。そして、このような手のひら4の動きの共通特徴を得るために、複数の人物の情報の平均を求めるには、フレーム毎に、楕円球92の係数毎に平均を求めればよい。
また、判定対象の動きと、動きの共通特徴の照合を求める場合は、フレーム毎、楕円球の係数毎に差分を求め、さらに、予め定めた重みに従って差分の重み付けの和を求め、その全てのフレームに亘って累積した値が、予め定めた閾値より下回るか否かによって、生体の動きと同一か否かを判定することができる。
この実施の形態において、特徴事項を列挙すれば以下の通りである。
(1) 手のひらの動き情報は、距離を値に持ち、手のひらの動き、手のひらの高さ、手のひらの大きさについて正規化した画像に、幾何学モデルをあてはめた際の、幾何学モデルを規定する係数を、撮像したときの時間について正規化したものである。
(2) 手のひらの動きの共通モデルとの照合により生体か否か判定されるので、登録時の手のひらの動きと判定時の手のひらの動きが多少異なっても、生体であるか否かを判定でき、この生体であることを確認した後、特定の個人であるか否かを確認することができる。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施の形態について、図34及び図35を参照する。図34は、第3の実施の形態に係る処理手順を示すフローチャート、図35は、手のひらの凹凸率の算出を説明するための図である。図34及び図35に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この第3の実施の形態では、手のひらの動きの情報表現に手のひら4の凹凸率を演算する処理を含んでおり、この点で第1の実施の形態と異なる。そこで、この第3の実施の形態の処理手順では、図34に示すように、第1の実施の形態(図21)と同様に距離の値の正規化を行い(ステップS111)、この正規化の後、距離の値の画像に対し、手のひら領域の中心の高さを基準として、その基準から外れた距離を持つ画素の手のひら領域内の割合を示す凹凸率を算出し(ステップS112)、この凹凸率の動きフレームの時間の正規化を行う(ステップS113)。
この凹凸率の算出(ステップS112)では、手のひら領域に幾何学モデルの一例として外接矩形94を想定し、この外接矩形94(図35A)をあてはめ、外接矩形94の中心Pの画素の高さの値hを求める。手のひら領域内で予め定めたΔhに従ったh±Δhの画素数sを求める。即ち、画素数sは、手のひら領域の外接矩形94の中心PからΔhだけ外れた画素の数である。この画素数sは面積であるから、手のひら領域の全体の面積をSとすると、面積sのSに対する割合をrとすると、この割合rは、
Figure 0005098973
となり、これが凹凸率として求められる。
図35Aに示すように、手のひら4を開いているときの第0フレームの距離マップd0 (i,j)において、手のひら領域をR0 とすると、その外接矩形94は開いている手のひら4の中心から最も離れた指の外形線に触れる枠線である。
手のひら4を閉じ始めると、図35Bに示すように、手のひら4の外形変化に応じて外接矩形94は縮小する。図中斜線で示す部分96は手のひら領域の外接矩形94の中心PからΔhだけ外れた画素の部分である。手のひら4が閉じられ、閉状態の最終的な位置では、図35Cに示すように、手のひら4の外形変化に応じて外接矩形94はさらに縮小し、手のひら領域の外接矩形94の中心PからΔhだけ外れた画素の部分が拡大し、手首の近傍部分までΔhだけ外れた画素の部分が波及している。手のひら領域の外接矩形94の中心の高さからΔhだけ外れる画素が斜線で示すように分布し、手のひら4を開いた状態から閉じた状態に遷移するとき、その動作遷移は凹凸率の変化によって知ることができる。
この外接矩形94の中心Pの座標を(Cx,Cy)とすると、その座標の高さhは、d0 (Cx,Cy)として求められる。距離マップd0 (i,j)上の手のひら領域R0 内で予め定めたΔhに従ったh±Δhの値を持つ画素数sが求められるので、手のひら領域R0 の全体の面積S(手のひら領域R0 に含まれる画素数)に対する画素数sの割合rは既述の通り求められる。
そして、凹凸率の動きフレームの時間の正規化(ステップS113)では、既述の通り、手のひら4を開いたときのフレームの時間をt=0、手のひら4を閉じたときのフレームの時間をt=1とし、途中のフレームを時間t=0〜1までの間のフレームとして、時間的に正規化する。最終的に、時間tを0から1まで、0.1刻みで11枚のフレームに相当する凹凸率を記録する。時間0.1から時間0.9までのフレームが存在しない場合は、最も近いフレームの画像の凹凸率を補間することにより得る。
動きの共通特徴を得るために、複数の人物の情報の平均を求めるには、フレーム毎に、凹凸率の平均を求める。また、判定対象の動きと、動きの共通特徴の照合を求める場合は、フレーム毎に凹凸率の差分を求め、その全てのフレームに亘って累積した値が、予め定めた閾値より下回るか否かによって、生体の動きと同一か否かを判定すればよい。
この実施の形態によれば、手のひらの動き情報は、距離を値に持ち、複数の画像から手のひらの動きについて正規化した画像の凹凸を表わす数値の最大値とし、精度の高い動き情報を取得することができ、このような動き情報を用いれば、生体判定の判定精度が高められる。
〔第4の実施の形態〕
次に、第4の実施の形態について、図36を参照する。図36は、第4の実施の形態に係る処理手順を示すフローチャートである。図36に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この第4の実施の形態では、第3の実施の形態に係る処理手順(図34)を簡略化したものである。
この処理手順では、図36に示すように、距離の値の正規化(ステップS121)、凹凸率の算出(ステップS122)を行い、最大凹凸率の算出を行う(ステップS123)。距離の値の正規化(ステップS121)及び凹凸率の算出(ステップS122)の処理は第3の実施の形態と同様である。
最大凹凸率の算出(ステップS123)では、手のひら4を開いたときのフレームから手のひら4を閉じたときのフレームまでの凹凸率の中で最大の値を求める。この最大凹凸率を動き特徴に用いる。そこで、動きの共通特徴を得るために、複数の人物の情報の平均を求めるには、最大凹凸率の平均を求める。この場合、最大凹凸率は、既述の凹凸率rを第0フレームから第10フレームまで演算し、その中でrの最大値を最大凹凸率とする。
判定対象の動きと、動きの共通特徴の照合を求める場合は、最大凹凸率の差分が予め定めた閾値より下回るか否かによって判断する。即ち、生体の動きと同等に判定対象が変化するかを確認する。
〔第5の実施の形態〕
第5の実施の形態について、図37を参照する。図37は、第5の実施の形態に係る生体認証装置のハードウェア構成を示す図である。図37に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図37において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この生体認証装置2は、図37に示すように、プロセッサ100と、プログラム記憶部102と、データ記憶部104と、RAM(Random-Access Memory)106と、表示部108と、手のひらセンサ6とを備え、これら機能部はバス110で連係されている。
プロセッサ100は、プログラム記憶部102にあるOS(Operating System)112を実行するとともに、生体認証プログラム114の他、各種アプリケーションプログラムを実行する。
プログラム記憶部102は記録媒体で構成され、既述のOS112、生体認証プログラム114の他、各種のアプリケーションやサブルーチン等を格納する。データ記憶部104は記録媒体で構成され、既述の手のひら動き距離マップ記憶部12、手のひら動き共通特徴記憶部18、生体特徴記憶部24、キャリブレーション面記憶部72を備えている。RAM106はワークエリアを構成する。
表示部108は情報提示手段の一例であって、LCD(Liquid Crystal Display)表示器等で構成され、判定等の処理途上の指示メッセージや、判定結果等を表示する。処理途上の指示メッセージは、被判定者に対し、手のひら4の開閉の指示である。この指示メッセージは、音声で行ってもよく、この表示部108には音声メッセージを発する音声発生手段を含んでもよい。
手のひらセンサ6は既述の通り、撮像部28と、照明部30と、照明制御部32と、撮像制御部34と、画像取得部36とを備え、これら機能部はプロセッサ100によって制御される。
斯かる構成によれば、OS112及び生体認証プログラム114の実行に基づき、既述の手のひら領域抽出部8、手のひら領域距離算出部10、手のひら動き特徴抽出部14、手のひら動き共通特徴抽出部16、手のひら動き特徴照合部20、生体特徴データ生成部22及び生体特徴データ照合部26がプロセッサ100及びRAM106で構成され、既述の処理が実行される。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、生体の屈伸の一例として手のひらの開閉を例示したが、生体としては手のひらの他、手、腕、足等の生体部位の屈伸であってもよい。その場合、手のひらセンサ6は生体センサ、手のひら領域抽出部8は生体領域抽出部、手のひら領域距離算出部10は生体領域距離算出部、手のひら動き距離マップ記憶部12は生体の動き距離マップ記憶部、手のひら動き特徴抽出部14は生体の動き特徴抽出部、手のひら動き共通特徴抽出部16は生体の動き共通特徴抽出部、手のひら動き共通特徴記憶部18は生体の動き共通特徴記憶部、手のひら動き特徴照合部20は生体の動き特徴照合部、生体特徴データ生成部22、生体特徴記憶部24、生体特徴データ照合部26で構成してもよい。
(2) 上記実施の形態の手のひらの開閉に対し、手の屈伸、手のひらの屈伸又は指の屈伸を撮像し、手、手のひら又は指の屈伸を表す複数の画像を上記実施の形態と同様に用いて生体か否かを判断する構成としてもよい。生体として手の動きを判定対象とすれば、簡易に且つ高精度に生体か否かを判定することができ、結果として生体認証の精度を向上させることができる。
(3) 上記実施の形態では、手のひらの開状態から閉状態への遷移動作を撮像しているが、手のひら4の閉状態を動作開始点とし、閉状態から開状態への遷移動作を撮像する構成としてもよい。
(4) 上記実施の形態では、手のひらの動きを特定するための手段として幾何学モデルを想定し、その一例として楕円球92(図32)や外接矩形94(図35)を例示したが、手のひらの動きにその他の多面体や球体を当てはめ、凹凸や基準位置からの距離を特定するための既述の係数を算出してもよい。
(5) 上記実施の形態では、静脈認証の一例として手のひら画像を例示したが、本発明は静脈認証以外の手のひらの動き情報を用いて生体か否かを判定する場合にも適用できる。
(6) 上記実施の形態では、手のひら画像を取得する手段として手のひらセンサ6を例示したが、本発明では、手のひら以外の画像を取得するセンサとして判定情報を取得する他の検出手段を用いてもよい。
次に、以上述べた本発明の実施の形態から抽出される技術的思想を請求項の記載形式に準じて付記として列挙する。本発明に係る技術的思想は上位概念から下位概念まで、様々なレベルやバリエーションにより把握できるものであり、以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1) 生体を屈伸させて撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で得た複数の画像から生体の屈伸の動き情報を抽出し、この動き情報により生体か否かを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする生体認証装置。
(付記2) 付記1の生体認証装置において、
前記判定手段は、被判定者の生体の屈伸を表す動き情報と、複数の人から採取された動き情報とを照合し、被判定者が生体か否かを判定することを特徴とする生体認証装置。
(付記3) 付記1の生体認証装置において、
前記生体に光を照射する光照射手段と、
該光照射手段による前記生体に対する光照射位置と、該生体の反射光とから算出した前記生体の距離を表す距離情報を持つ画像を用いて前記生体の動きを測定する測定手段と、
を備えることを特徴とする生体認証装置。
(付記4) 付記3の生体認証装置において、
前記距離情報を持つ前記画像は、生体を開状態から閉状態、又は閉状態から開状態に至るまでに撮像された複数の画像であることを特徴とする生体認証装置。
(付記5) 付記1の生体認証装置において、
前記判定手段の判定に用いる前記動き情報は、付記3の距離情報を持ち、生体の動き、高さ、大きさ、向き、撮像時の時間について正規化したものであることを特徴とする生体認証装置。
(付記6) 付記1の生体認証装置において、
前記判定手段の判定に用いる前記動き情報は、付記3の距離情報、付記4の画像を、生体の動き、高さ又は大きさについて正規化した画像に、幾何学モデルをあてはめ、その幾何学モデルを規定する係数を、撮像時の時間について正規化したものであることを特徴とする生体認証装置。
(付記7) 付記1の生体認証装置において、
前記判定手段の判定に用いる前記動き情報は、付記3の距離情報、付記4の画像を、生体の動きについて正規化した画像の凹凸を表わす数値を撮像時の時間について正規化したものであることを特徴とする生体認証装置。
(付記8) 付記1の生体認証装置において、
前記判定手段の判定に用いる前記動き情報は、付記3の距離情報、付記4の画像の中で、生体の動きについて正規化した画像の凹凸を表わす数値の最大値とすることを特徴とする生体認証装置。
(付記9) 生体を屈伸させて撮像するステップと、
前記撮像により得た複数の画像から生体の屈伸の動き情報を抽出し、この動き情報により生体か否かを判定するステップと、
を含むことを特徴とする生体認証方法。
(付記10) 付記9の生体認証方法において、
被判定者の生体の動きと、複数人から採取された動き情報とを照合し、被判定者が生体であるか否かを判定するステップを含むことを特徴とする生体認証方法。
(付記11) 付記9の生体認証方法において、
光照射による生体に対する光の照射位置と、生体の反射光とから算出した生体までの距離を表す距離情報を持つ画像を用いて前記動き情報を取得するステップを含むことを特徴とする生体認証方法。
(付記12) 付記11の生体認証方法において、
前記距離情報を持つ前記画像は、生体を開状態から閉状態、又は閉状態から開状態に至るまでに撮像された複数の画像であることを特徴とする生体認証方法。
(付記13) 付記9の生体認証方法において、
前記判定に用いる前記動き情報は、付記11の距離情報を持ち、生体の動き、高さ、大きさ、向き、撮像時の時間について正規化したものであることを特徴とする生体認証方法。
(付記14) 付記9の生体認証方法において、
前記判定に用いる前記動き情報は、付記11の距離情報、付記12の画像を生体の動き、高さ又は大きさについて正規化した画像に、幾何学モデルをあてはめ、その幾何学モデルを規定する係数を、撮像時の時間について正規化したものであることを特徴とする生体認証方法。
(付記15) 付記9の生体認証方法において、
前記判定に用いる前記動き情報は、付記11の距離情報、付記12の画像を、生体の動きについて正規化した画像の凹凸を表わす数値を撮像時の時間について正規化したものであることを特徴とする生体認証方法。
(付記16) 付記9の生体認証方法において、
前記判定に用いる前記動き情報は、付記11の距離情報、付記12の画像の中で、生体の動きについて正規化した画像の凹凸を表わす数値の最大値とすることを特徴とする生体認証方法。
(付記17) 生体認証プログラムをコンピュータ読取り可能に格納した記録媒体であって、
生体を屈伸させて撮像する撮像機能と、
前記撮像により得た複数の画像から生体の屈伸の動き情報を抽出し、この動き情報により生体か否かを判定する判定機能と、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とする生体認証プログラムを格納した記録媒体。
以上説明したように、生体認証装置、生体認証方法及び生体認証プログラムの最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は発明を実施するための最良の形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本開示の生体認証装置、生体認証方法及び生体認証プログラムは、生体の屈伸として例えば、握る、掴む等の開状態から閉状態又は閉状態から開状態への手のひらを遷移させて撮像し、その撮像によって取得された複数の画像から生体の動き情報を用いて生体か否かの判定を行うことができ、また、登録された動き情報との対比により被判定者が登録された者であるか否かを判定することができ、静脈認証や形態認証等に幅広く利用でき、有用である。
第1の実施の形態に係る生体認証装置を示す図である。 手のひらセンサの動作の一例を示す図である。 生体判定の包括的な処理を示すフローチャートである。 手のひら動き共通特徴の生成の処理手順を示すフローチャートである。 被判定者の判定用生体特徴登録の処理手順を示すフローチャートである。 判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 手のひら領域の抽出を説明するための図である。 照明がある状態の手のひらを示す画像を示す写真である。 照明がない状態の手のひらを示す画像を示す写真である。 高さの検出原理を説明するための図である。 高さを求めるための図である。 反射係数を用いた距離の換算を行う原理を説明するための図である。 キャリブレーション面の画像を示す図である。 距離マップを示す図である。 距離マップ生成に用いる手のひらセンサを示す図である。 距離マップ生成機能部を示す図である。 距離マップ生成のための事前処理の処理手順を示すフローチャートである。 距離マップ生成のための実行処理の処理手順を示すフローチャートである。 手のひら領域距離算出例を示す写真である。 手のひらの動き抽出の処理手順を示すフローチャートである。 手のひらの動きの情報表現の正規化処理の処理手順を示すフローチャートである。 手のひらを開いた状態及び閉じかかった状態を示す図である。 画像フレームを示す図である。 手のひら領域の高さの正規化を示す図である。 手のひら領域の大きさの正規化を示す図である。 手のひら領域の位置の正規化を示す図である。 手のひら領域の向きの正規化を示す図である。 手のひら動きフレームの時間の正規化を示す図である。 手のひら動き共通特徴及び被判定者の動き特徴を示す図である。 画像フレームの比較を示す図である。 第2の実施の形態に係る処理手順を示すフローチャートである。 正規化された手のひら画像に当てはめる楕円球を示す図である。 手のひらの開閉における楕円球の当てはめを示す図である。 第3の実施の形態に係る処理手順を示すフローチャートである。 手のひらの凹凸率の算出を説明するための図である。 第4の実施の形態に係る処理手順を示すフローチャートである。 第5の実施の形態に係る生体認証装置のハードウェア構成を示す図である。
符号の説明
2 生体認証装置
4 手のひら
6 手のひらセンサ
8 手のひら領域抽出部
10 手のひら領域距離算出部
12 手のひら動き距離マップ記憶部
14 手のひら動き特徴抽出部
16 手のひら動き共通特徴抽出部
18 手のひら動き共通特徴記憶部
20 手のひら動き特徴照合部
22 生体特徴データ生成部
24 生体特徴記憶部
26 生体特徴データ照合部
28 撮像部
30 照明部
31 光源
32 照明制御部
34 撮像制御部
36 画像取得部
38、40 画像
42 背景画像
44 画像
46 ビーム光
48 位置
50 光軸
52 平面
64 画像
66 キャリブレーション面
68 画像
70 測定点
72 キャリブレーション面記憶部
74 ビーム光位置検出部
76 画像
78 枠線
801〜80n 画像フレーム
81、82、83、84、91、92 フレーム
86 長軸86(慣性主軸)
88 画像
90 フレーム
92 楕円球
94 外接矩形
100 プロセッサ
102 プログラム記憶部
104 データ記憶部
106 RAM
108 表示部
110 バス
112 OS
114 生体認証プログラム

Claims (4)

  1. 生体を屈伸させて撮像する撮像手段と、
    屈伸の開始から終了までの時間に前記撮像手段で得た複数の画像から、所定時間間隔で記録された複数の画像フレーム毎に生体の屈伸の動き情報を抽出し、被判定者の前記画像フレーム毎の前記動き情報と、複数の人から採取された前記動き情報を前記画像フレーム毎に平均して求めた動き共通特徴情報とを、対応する前記画像フレーム毎に照合し、前記画像フレーム毎に前記被判定者の前記動き情報と前記動き共通特徴情報との差分を求め、該差分の累積値が閾値を超えたか否かにより、被判定者が生体か否かを判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする生体認証装置。
  2. 請求項1の生体認証装置において、
    前記生体に光を照射する光照射手段と、
    該光照射手段による前記生体に対する光照射位置と、該生体の反射光とから算出した前記生体の距離を表す距離情報を持つ画像を用いて前記生体の動きを測定する測定手段と、
    を備えることを特徴とする生体認証装置。
  3. 生体を屈伸させて撮像するステップと、
    屈伸の開始から終了までの時間に前記撮像により得た複数の画像から、所定時間間隔で記録された複数の画像フレーム毎に生体の屈伸の動き情報を抽出し、被判定者の前記画像フレーム毎の前記動き情報と、複数の人から採取された前記動き情報を前記画像フレーム毎に平均して求めた動き共通特徴情報とを、対応する前記画像フレーム毎に照合し、前記画像フレーム毎に前記被判定者の前記動き情報と前記動き共通特徴情報との差分を求め、該差分の累積値が閾値を超えたか否かにより、被判定者が生体か否かを判定するステップと、
    を含むことを特徴とする生体認証方法。
  4. コンピュータにより実行され、生体から取得した画像を用いる生体認証プログラムであって、
    生体を屈伸させて撮像する撮像機能と、
    屈伸の開始から終了までの時間に前記撮像により得た複数の画像から、所定時間間隔で記録された複数の画像フレーム毎に生体の屈伸の動き情報を抽出し、被判定者の前記画像フレーム毎の前記動き情報と、複数の人から採取された前記動き情報を前記画像フレーム毎に平均して求めた動き共通特徴情報とを、対応する前記画像フレーム毎に照合し、前記画像フレーム毎に前記被判定者の前記動き情報と前記動き共通特徴情報との差分を求め、該差分の累積値が閾値を超えたか否かにより、被判定者が生体か否かを判定する判定機能と、
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とする生体認証プログラム。
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