JP5096048B2 - 撮像装置、立体画像再生装置及び立体画像再生プログラム - Google Patents

撮像装置、立体画像再生装置及び立体画像再生プログラム Download PDF

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本発明は撮像装置、立体画像再生装置及び立体画像再生プログラムに係り、特に多視点画像が撮影可能な撮像装置、立体画像再生装置及び立体画像再生プログラムに関する。
複数の視点から見た被写体像である多視点画像(3次元画像)を表示する技術として、特許文献1には、ステレオ画像をステレオ計測し、測定された3次元座標を基に立体表示を行う技術が記載されている。
特開2005―165481号公報
しかしながら、このようにして立体表示された画像では、被写体のどこを基準として立体表示されたか、すなわち被写体と立体表示時の基準となる面である基準面との位置関係が分かりづらい。そのため、撮影された画像に対して、後から最適な立体画像を得るために基準面を変更したり、複数の被写体像のずらし幅を調整したりという作業を行うことにより、所望の立体表示画像を得ることは容易ではない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、撮影後に多視点画像を立体表示する場合においても、編集を容易に行うことができる多視点画像を撮影可能な撮像装置及び画像再生装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の撮像装置は、複数の視点から見た被写体像である多視点画像を撮影する複数の撮像手段と、前記多視点画像を立体表示するときの表示面に対応する基準面の距離として前記複数の撮像手段の光軸が交差する点を含む面の距離を取得する基準面距離取得手段と、全撮影範囲内の被写体の距離を所定の画素単位で測距してなる距離画像を取得する距離画像取得手段と、前記撮影された多視点画像と、前記取得した基準面の距離を示す情報及び距離画像とを関連づけて記録媒体に記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の撮像装置によれば、複数の撮像手段により多視点画像を撮影し、多視点画像を立体表示するときの基準となる面である基準面の距離を取得し、全撮影範囲内の被写体の距離を所定の画素単位で測距してなる距離画像を取得し、多視点画像と、基準面の距離を示す情報と、距離画像とを関連付けて記録する。ここで基準面の距離を示す情報としては、取得された基準面の距離の値、複数の撮像手段間の輻輳角及び基線長などがある。これにより、多視点画像の編集に必要な情報である多視点画像を立体表示するときの基準となる面である基準面の距離を示す情報及び距離画像を、多視点画像と関連付けて記録することができる。また、基準面の距離を示す情報と距離画像とより、撮影された被写体像内の基準面上の領域を識別する表示をすることができる。更に、基準面の距離を示す情報と距離画像とを用いることにより、基準面の位置を編集することができる。
請求項2に記載の撮像装置は、複数の視点から見た被写体像である多視点画像を撮影する複数の撮像手段と、前記多視点画像を立体表示するときの表示面に対応する基準面の距離として前記複数の撮像手段の光軸が交差する点を含む面の距離を取得する基準面距離取得手段と、全撮影範囲内の被写体の距離を所定の画素単位で測距してなる距離画像を取得する距離画像取得手段と、前記取得された基準面の距離と距離画像とに基づいて前記撮影された多視点画像内の前記基準面上にある被写体の領域を抽出する抽出手段と、前記撮影された多視点画像と、前記取得した基準面の距離を示す情報及び前記抽出した領域を識別可能に表示させるためのマーキングデータとを関連づけて記録媒体に記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の撮像装置によれば、複数の撮像手段により多視点画像を撮影し、多視点画像を立体表示するときの基準となる面である基準面の距離を取得し、全撮影範囲内の被写体の距離を所定の画素単位で測距してなる距離画像を取得する。基準面の距離と距離画像とに基づいて、撮影された多視点画像内の基準面上にある被写体の領域を抽出し、多視点画像と、基準面の距離を示す情報と、抽出された被写体の領域を識別可能に表示させるためのマーキングデータとを関連付けて記録する。ここで、マーキングデータとは、基準面上にある被写体の領域を示す数値データや画像データ、マーキングの色情報、などがある。これにより、基準面の距離を示す情報とマーキングデータとを用いて、撮影された被写体像内の基準面上の領域を識別する表示をすることができる。
請求項3に記載の撮像装置は、請求項2に記載の撮像装置において、前記記録手段は、前記撮影された多視点画像に関連づけて前記取得した距離画像を前記記録媒体に記録することを特徴とする。
請求項3に記載の撮像装置によれば、多視点画像と、基準面の距離を示す情報と、抽出された被写体の領域を識別可能に表示させるためのマーキングデータと、距離画像とを関連付けて記録する。これにより、基準面の距離を示す情報とマーキングデータと距離画像とを用いて、基準面の位置を編集することができる。
請求項4に記載の撮像装置は、複数の視点から見た被写体像である多視点画像を撮影する複数の撮像手段と、前記多視点画像を立体表示するときの表示面に対応する基準面の距離として前記複数の撮像手段の光軸が交差する点を含む面の距離を取得する基準面距離取得手段と、全撮影範囲内の被写体の距離を所定の画素単位で測距してなる距離画像を取得する距離画像取得手段と、前記取得された基準面の距離と距離画像とに基づいて前記撮影された多視点画像内の前記基準面上にある被写体の領域を抽出する抽出手段と、前記撮影された多視点画像の前記抽出した領域に、前記抽出した領域を識別可能に表示させるためのマーキングデータを合成するマーキング手段と、前記撮影された多視点画像と、前記取得した基準面の距離を示す情報及び前記マーキングデータが合成された多視点画像とを関連づけて記録媒体に記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の撮像装置によれば、複数の撮像手段により多視点画像を撮影し、多視点画像を立体表示するときの基準となる面である基準面の距離を取得し、全撮影範囲内の被写体の距離を所定の画素単位で測距してなる距離画像を取得する。基準面の距離と距離画像とに基づいて、撮影された多視点画像内の基準面上にある被写体の領域を抽出し、抽出した領域にマーキングデータを合成し、撮影された多視点画像とマーキングデータが合成された多視点画像とを関連付けて記憶する。これにより、記録されているマーキングデータが合成された多視点画像を表示するだけで、特別な演算処理をすることなく、撮影された被写体像内の基準面上の領域を識別する表示をすることができる。
請求項5に記載の撮像装置は、請求項4に記載の撮像装置において、前記記録手段は、前記撮影された多視点画像に関連づけて前記取得した距離画像を前記記録媒体に記録することを特徴とする。
請求項5に記載の撮像装置によれば、多視点画像と、マーキングデータが合成された多視点画像と、距離画像とを関連付けて記録する。これにより、マーキングデータが合成された多視点画像と距離画像とを用いて、基準面の位置を編集することができる。
請求項6に記載の撮像装置は、請求項1から3のいずれかに記載の撮像装置において、前記記録手段は、前記撮影された多視点画像に関連する関連情報を生成する関連情報生成手段と、前記撮影された多視点画像、及び前記生成された関連情報を含む記録用画像ファイルを作成する記録用画像ファイル作成手段と、を備え、前記作成された記録用画像ファイルを記録媒体に記録することを特徴とする。
請求項6に記載の撮像装置によれば、撮影された多視点画像に関連する情報、すなわち基準面の距離に関する情報、輻輳角、基線長などの撮影された多視点画像を生成するために必要な情報を含む関連情報を生成し、撮影された多視点画像、及び生成された関連情報を含む記録用画像ファイルを作成して記録する。これにより、多視点画像を立体表示するときに必要な情報や撮影された被写体像内の基準面上の領域を識別する表示に必要な情報を、撮影された多視点画像の画像データと共に記録することができる。
請求項7に記載の撮像装置は、請求項6に記載の撮像装置において、前記記録用画像ファイル作成手段は、前記撮影された多視点画像から1枚の代表画像を選択し、前記記録用画像ファイルのヘッダの直後に前記代表画像を配置して前記記録用画像ファイルを作成することを特徴とする。
請求項7に記載の撮像装置によれば、撮影された多視点画像から1枚の代表画像を選択し、記録用画像ファイルのヘッダの直後に前記代表画像を配置して記録用画像ファイルを作成する。これにより、多視点画像が表示できない装置などで記録用画像ファイルの画像を再生する場合においても、代表画像を表示することができるため、記録用画像ファイルに記録されている画像を確認することができる。
請求項8に記載の撮像装置は、複数の視点から見た被写体像である多視点画像を撮影する複数の撮像手段と、前記多視点画像を立体表示するときの表示面に対応する基準面の距離として前記複数の撮像手段の光軸が交差する点を含む面の距離を取得する基準面距離取得手段と、全撮影範囲内の被写体の距離を所定の画素単位で測距してなる距離画像を取得する距離画像取得手段と、前記取得された基準面の距離と距離画像とに基づいて前記撮影された多視点画像のうちの少なくとも1つの画像内の前記基準面上にある被写体の領域を抽出する抽出手段と、前記撮影された多視点画像のうちの少なくとも1つの画像の前記抽出した領域に、前記抽出した領域を識別可能に表示させるためのマーキングデータを合成するマーキング手段と、前記マーキングデータが合成された多視点画像を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の撮像装置によれば、多視点画像を撮影し、多視点画像を立体表示するときの基準となる面である基準面の距離を取得し、全撮影範囲内の被写体の距離を所定の画素単位で測距してなる距離画像を取得する。取得された基準面の距離と距離画像とに基づいて、前記撮影された多視点画像のうちの少なくとも1つの画像内の基準面上にある被写体の領域を抽出し、多視点画像のうちの少なくとも1つの画像の抽出した領域にマーキングデータを合成し、マーキングデータが合成された画像を表示する。これにより、撮影後に表示する場合のみでなく、ライブビュー画像表示においても、撮影された被写体像内の基準面上の領域を識別する表示をすることができる。更に、基準面の距離を示す情報と距離画像とを用いることにより、基準面の位置を編集することができる。
請求項9に記載の撮像装置は、請求項8に記載の撮像装置において、前記複数の撮像手段のうちの少なくとも1つは、前記多視点画像の本撮影前に撮影範囲を確認するためのライブビュー画像を撮影し、前記表示手段は、前記マーキングデータが合成されたライブビュー画像を表示することを特徴とする。
請求項9に記載の撮像装置によれば、多視点画像の本撮影前に撮影範囲を確認するためのライブビュー画像にマーキングデータが合成されたライブビュー画像を表示する。また、ライブビュー画像は、全ての撮像手段で撮影する必要はなく、複数の撮像手段のうちの少なくとも1つで撮影すればよい。これにより、ライブビュー画像表示においても、撮影された被写体像内の基準面上の領域を識別する表示をすることができる。
請求項10に記載の撮像装置は、請求項1から9のいずれかに記載の撮像装置において、前記複数の撮像手段間の輻輳角及び基線長のうちの少なくとも一方を調整する調整手段を更に備え、前記基準面距離取得手段は、前記複数の撮像手段の光軸が交差する点を含む面を基準面とし、前記調整手段によって調整された複数の撮像手段間の輻輳角及び基線長に基づいて前記基準面の距離を算出することを特徴とする。
請求項10に記載の撮像装置によれば、複数の撮像手段間の輻輳角及び基線長のうちの少なくとも一方を調整し、調整された輻輳角または基線長に基づいて、複数の撮像手段の光軸が交差する点を含む面の基準面の距離を算出する。これにより、特別な手段を用いることなく、基準面の距離を算出することができる。
請求項11に記載の立体画像再生装置は、請求項1に記載の記録媒体から前記多視点画像、前記基準面の距離を示す情報及び前記距離画像を読み取る読取手段と、前記読み取った基準面の距離を示す情報を任意に変更させる変更手段と、前記読み取った基準面を示す情報又は変更した基準面を示す情報と前記距離画像とに基づいて前記多視点画像内の前記基準面上にある被写体の領域を抽出する抽出手段と、前記多視点画像の前記抽出した領域に、前記抽出した領域を識別可能に表示させるためのマーキングデータを合成するマーキング手段と、前記多視点画像又はマーキングデータが合成された多視点画像と前記基準面の距離を示す情報とに基づいて立体画像又はマーキング付き立体画像を生成する立体画像生成手段と、前記生成した立体画像又はマーキング付き立体画像を立体画像表示手段に出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項11に記載の立体画像再生装置によれば、記録媒体から撮影された多視点画像、基準面の距離を示す情報及び距離画像を読み取る。また、読み取った基準面の距離を示す情報を任意に変更させることもできる。読み取った基準面を示す情報又は変更した基準面を示す情報と距離画像とに基づいて、多視点画像内の基準面上にある被写体の領域を抽出し、抽出した領域にマーキングデータを合成する。多視点画像又はマーキングデータが合成された多視点画像と、前記基準面の距離を示す情報とに基づいて、立体画像又はマーキング付き立体画像を生成し、これらを立体画像表示手段に出力する。これにより、基準面の距離を示す情報、距離画像などが関連付けられた多視点画像を用いて、多視点画像内の基準面上にある被写体の領域にマーキングをし、更にマーキング付きの立体画像を表示することができる。また、多視点画像に基準面の距離を示す情報、距離画像などが関連付けられているため、基準面の距離を示す情報を任意に変更することに伴い、変更された基準面上にある被写体の領域にマーキングを付けて、更にマーキング付きの立体画像を表示することができる。
請求項12に記載の立体画像再生装置は、請求項11に記載の立体画像再生装置において、前記記録媒体から読み取った前記多視点画像、前記基準面の距離を示す情報及び前記距離画像を、前記記録媒体又は他の記録媒体に記録する記録手段であって、前記変更手段によって変更した基準面の距離を示す情報を、前記読み取った基準面の距離を示す情報に代えて記録し、又は追記する記録手段を備えたことを特徴とする。
請求項12に記載の立体画像再生装置によれば、読み取った基準面の距離を示す情報に代えて、変更した基準面の距離を示す情報を記録する。これにより、基準面の位置を編集し、編集した結果を記録することができる。
請求項13に記載の立体画像再生装置は、請求項2に記載の記録媒体から前記多視点画像、前記基準面の距離を示す情報、及び前記マーキングデータを読み取る読取手段と、前記読み取った基準面の距離を示す情報を任意に変更させる変更手段と、前記読み取った多視点画像に前記読み取ったマーキングデータを合成するマーキング手段と、前記多視点画像又はマーキングデータが合成された多視点画像と前記基準面の距離の情報とに基づいて立体画像又はマーキング付き立体画像を生成する立体画像生成手段と、前記生成した立体画像又はマーキング付き立体画像を立体画像表示手段に出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項13に記載の立体画像再生装置によれば、記録媒体から撮影された多視点画像、基準面の距離を示す情報及びマーキングデータを読み取る。また、読み取った基準面の距離を示す情報を任意に変更させることもできる。多視点画像に読み取ったマーキングデータを合成し、多視点画像又はマーキングデータが合成された多視点画像と、読み取った基準面の距離又は任意に変更された基準面の距離を示す情報とに基づいて、立体画像又はマーキング付き立体画像を生成し、これらを立体画像表示手段に出力する。これにより、基準面の距離を示す情報、距離画像などが関連付けられた多視点画像を用いて、多視点画像内の基準面上にある被写体の領域にマーキングをし、更にマーキング付きの立体画像を表示することができる。また、多視点画像に基準面の距離を示す情報、距離画像などが関連付けられているため、基準面の距離を示す情報を任意に変更し、表示することができる。
請求項14に記載の立体画像再生装置は、請求項3に記載の記録媒体から更に距離画像を読み取る前記読取手段と、前記変更手段によって変更した変更後の基準面の距離を示す情報と前記読み取った距離画像とに基づいて前記多視点画像内の前記変更後の基準面上にある被写体の領域を抽出する抽出手段とを更に備え、前記マーキング手段は、前記抽出手段によって抽出した多視点画像の抽出した領域にマーキングデータを合成し、前記立体画像生成手段は、前記マーキングデータが合成された多視点画像と前記変更後の基準面の距離を示す情報とに基づいてマーキング付き立体画像を生成する、ことを特徴とする。
請求項14に記載の立体画像再生装置によれば、記録媒体から撮影された多視点画像、基準面の距離を示す情報、マーキングデータ及び距離画像を読み取り、変更後の基準面の距離を示す情報と読み取った距離画像とに基づいて、多視点画像内の変更後の基準面上にある被写体の領域を抽出する。抽出された領域にマーキングデータを合成し、マーキングデータが合成された多視点画像と変更後の基準面の距離を示す情報とに基づいて、マーキング付き立体画像を生成する。これにより、多視点画像に基準面の距離を示す情報、距離画像などが関連付けられているため、基準面の距離を示す情報を任意に変更することに伴い、変更された基準面上にある被写体の領域にマーキングを付けて、更にマーキング付きの立体画像を表示することができる。
請求項15に記載の立体画像再生装置は、請求項14に記載の立体画像再生装置において、前記記録媒体から読み取った前記多視点画像、前記基準面の距離を示す情報、前記距離画像及び前記マーキングデータを、前記記録媒体又は他の記録媒体に記録する記録手段であって、前記変更手段によって変更した基準面の距離を示す情報及び前記抽出した領域を示すマーキングデータを、前記読み取った基準面の距離を示す情報及びマーキングデータに代えて記録し、又は追記する記録手段を備えたことを特徴とする。
請求項15に記載の立体画像再生装置によれば、読み取った基準面の距離を示す情報及びマーキングデータに代えて、変更した基準面の距離を示す情報及び抽出した領域を示すマーキングデータを記録する。これにより、基準面の位置を編集し、編集した結果を記録することができる。
請求項16に記載の立体画像再生装置は、請求項4に記載の記録媒体から多視点画像、前記基準面の距離を示す情報及び前記マーキングデータが合成された多視点画像を読み取る読取手段と、前記読み取った基準面の距離を示す情報を任意に変更させる変更手段と、前記多視点画像又はマーキングデータが合成された多視点画像と前記基準面の距離を示す情報とに基づいて立体画像又はマーキング付き立体画像を生成する立体画像生成手段と、前記生成した立体画像又はマーキング付き立体画像を立体画像表示手段に出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項16に記載の立体画像再生装置によれば、記録媒体から撮影された多視点画像、基準面の距離を示す情報及びマーキングデータが合成された多視点画像を読み取る。また、読み取った基準面の距離を示す情報を任意に変更させることもできる。多視点画像又はマーキングデータが合成された多視点画像と、読み取った基準面の距離又は任意に変更された基準面の距離を示す情報とに基づいて、立体画像又はマーキング付き立体画像を生成し、これらを立体画像表示手段に出力する。これにより、基準面の距離を示す情報、距離画像などが関連付けられた多視点画像を用いて、多視点画像内の基準面上にある被写体の領域にマーキングをし、更にマーキング付きの立体画像を表示することができる。また、多視点画像に基準面の距離を示す情報、距離画像などが関連付けられているため、基準面の距離を示す情報を任意に変更し、表示することができる。
請求項17に記載の立体画像再生装置は、請求項16に記載の立体画像再生装置において、請求項5に記載の記録媒体から更に距離画像を読み取る前記読取手段と、前記変更手段によって変更した変更後の基準面の距離を示す情報と前記読み取った距離画像とに基づいて前記多視点画像内の前記変更後の基準面上にある被写体の領域を抽出する抽出手段とを更に備え、前記マーキング手段は、前記抽出手段によって抽出した多視点画像の抽出した領域にマーキングデータを合成し、前記立体画像生成手段は、前記マーキングデータが合成された多視点画像と前記変更後の基準面の距離を示す情報とに基づいてマーキング付き立体画像を生成する、ことを特徴とする。
請求項17に記載の立体画像再生装置によれば、記録媒体から撮影された多視点画像、基準面の距離を示す情報、マーキングデータが合成された多視点画像及び距離画像を読み取り、変更後の基準面の距離を示す情報と読み取った距離画像とに基づいて、多視点画像内の変更後の基準面上にある被写体の領域を抽出する。抽出された領域にマーキングデータを合成し、マーキングデータが合成された多視点画像と変更後の基準面の距離を示す情報とに基づいて、マーキング付き立体画像を生成する。これにより、多視点画像に基準面の距離を示す情報、距離画像などが関連付けられているため、基準面の距離を示す情報を任意に変更することに伴い、変更された基準面上にある被写体の領域にマーキングを付けて、更にマーキング付きの立体画像を表示することができる。
請求項18に記載の立体画像再生装置は、請求項17に記載の立体画像再生装置において、前記記録媒体から読み取った多視点画像、前記基準面の距離を示す情報、前記距離画像及び前記マーキングデータが合成された多視点画像を、前記記録媒体又は他の記録媒体に記録する記録手段であって、前記変更手段によって変更した基準面の距離を示す情報及び前記マーキング手段によってマーキングデータが合成された多視点画像を、前記読み取った基準面の距離を示す情報及びマーキングデータが合成された多視点画像に代えて記録し、又は追記する記録手段を備えたことを特徴とする。
請求項18に記載の立体画像再生装置によれば、読み取った基準面の距離を示す情報及びマーキングデータが合成された多視点画像に代えて、変更した基準面の距離を示す情報及び抽出した領域を示すマーキングデータが合成された多視点画像を記録する。これにより、基準面の位置を編集し、編集した結果を記録することができる。
本発明によれば、撮影後に多視点画像を立体表示する場合においても、編集を容易に行うことができる多視点画像を撮影することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る撮像素子一体型レンズ交換式デジタルカメラを実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、複眼デジタルカメラ1の電気的構成を示すブロック図である。複眼デジタルカメラ1は、単視点画像(2次元画像)と、多視点画像(3次元画像)とが撮影可能であり、また、動画、静止画、音声の記録再生が可能である。また、動画、静止画どちらにおいても、単視点画像のみでなく、多視点画像の撮影も可能である。
複眼デジタルカメラ1には、主として、第1撮像系2aおよび第2撮像系2bの2個の撮像系と、ユーザーがこの複眼デジタルカメラ1を使用するときに種々の操作を行うための操作部3と、操作の手助けを行うための操作表示LCD4と、レリーズスイッチ5a、5bと、画像表示LCD6とが設けられている。
第1撮像系2aおよび第2撮像系2bは、そのレンズ光軸L1、L2が平行となるように、あるいは所定角度をなすように並設されている。
第1撮像系2aは、レンズ光軸L1に沿って配列された第1ズームレンズ11a、第1絞り12a、第1フォーカスレンズ13a、および第1イメージセンサ14aによって構成されている。第1絞り12aには絞り制御部16aが接続されており、また、第1イメージセンサ14aにはタイミングジェネレータ(TG)18aが接続されている。第1絞り12a、第1フォーカスレンズ13aの動作は測光・測距CPU19aによって制御される。TG18aの動作はメインCPU10によって制御される。
第1ズームレンズ11aは、操作部3からのズーム操作に応じて、レンズ光軸L1に沿ってNEAR側(繰り出し側)、あるいはINF側(繰り込み側)に移動し、ズーム倍率を変化させる。この移動は図示しないモータで駆動される。
第1絞り12aは、AE(Auto Exposure)動作時に開口値(絞り値)を変化させて光束を制限し、露出調整を行う。
第1フォーカスレンズ13aは、AF(Auto Focus)動作時にレンズ光軸L1に沿ってNEAR側、あるいはINF側に移動されて合焦位置を変え、ピント調整を行う。この移動は図示しないモータで駆動される。静止画用レリーズスイッチ5aの半押し状態が検出されたとき、メインCPU10は第1イメージセンサ14aから測距データを得る。メインCPU10は得られた測距データに基づいて、ピント、絞りなどの調整を行う。
第1イメージセンサ14aは、CCD型やCMOS型のイメージセンサであり、第1ズームレンズ11a、第1絞り12a、および第1フォーカスレンズ13aによって結像された被写体光を受光し、受光素子に受光量に応じた光電荷を蓄積する。第1イメージセンサ14aの光電荷蓄積・転送動作は、TG18aによって制御され、TG18aから入力されるタイミング信号(クロックパルス)により、電子シャッター速度(光電荷蓄積時間)が決定される。第1イメージセンサ14aは、撮影モード時には、1画面分の画像信号を所定周期ごとに取得する。
第2撮像系2bは、第1撮像系2aと同一の構成であり、第2ズームレンズ11b、第2絞り12b、第2フォーカスレンズ13b、およびタイミングジェネレータ(TG)18bが接続された第2イメージセンサ14bによって構成されている。
第1撮像系2aと第2撮像系2bの動作はメインCPU10によって制御される。第1撮像系2aと第2撮像系2bとは、基本的に連動して動作を行うが、各々個別に動作させることも可能となっている。
第1撮像系2aと第2撮像系2bの第1イメージセンサ14aおよび第2イメージセンサ14bから出力された撮像信号は、それぞれA/D変換器30a、30bに入力される。
A/D変換器30a、30bは、入力された画像データをアナログからデジタルに変換する。A/D変換器30a、30bを通して、第1イメージセンサ14aの撮像信号は右眼用画像データとして、第2イメージセンサ14bの撮像信号は左眼用画像データとして出力される。
画像信号処理手段31a、31bは、それぞれ、階調変換、ホワイトバランス調整、γ調整処理などの各種画像処理を、A/D変換器30a、30bから入力された右眼用画像データおよび左眼用画像データに施す。
バッファメモリ32a、32bは、画像信号処理手段31a、31bで各種画像処理が施された右眼用画像データおよび左眼用画像データを一時的に格納する。バッファメモリ32a、32bに格納された右眼用画像データおよび左眼用画像データは、システムバスを介して出力される。
システムバスには、メインCPU10、EEPROM21、ワークメモリ24a、24b、バッファメモリ32a、32b、コントローラ34、YC処理部35a、35b、圧縮伸張処理手段36a、36b、メディアコントローラ37、2D/3Dモード切替フラグ設定手段50、基線長/輻輳角記憶手段51、縦/横撮り検出手段52、顔検出部53などが接続される。
メインCPU10は、複眼デジタルカメラ1の全体の動作を統括的に制御する。メインCPU10には、操作部3、レリーズスイッチ5a、5b、2D/3D設定スイッチ7、基線長/輻輳角制御手段55、距離用駆動/制御手段60が接続されている。
操作部3は、複眼デジタルカメラ1を作動させるための電源投入用の電源スイッチ、オート撮影やマニュアル撮影等を選択するためのモードダイヤル、各種のメニューの設定や選択あるいはズームを行うための十字キー、閃光発光用スイッチ、および十字キーで選択されたメニューの実行やキャンセル等を行うための情報位置指定キーなどで構成される。操作部3への適宜操作により、電源のオン/オフ、各種モード(撮影モード、ブラケット撮影モード、再生モード、消去モード、編集モード等)の切り替え、ズーミングなどが行われる。
レリーズスイッチ5a、5bは2段押しのスイッチ構造となっている。撮影モード中に、レリーズスイッチ5a、5bが軽く押圧(半押し)されると、AF動作およびAE動作が行われ撮影準備処理がなされる。この状態でさらにレリーズスイッチ5a、5bが強く押圧(全押し)されると、撮影処理が行われ、右眼用画像データおよび左眼用画像データがフレームメモリ32からメモリカード38に転送されて記録される。なお、レリーズスイッチ5aは静止画用のレリーズスイッチであり、レリーズスイッチ5bは動画用のレリーズスイッチである。
画像表示LCD6は、パララックスバリア式、あるいはレンチキュラーレンズ式の3Dモニタであり、画像撮影時には電子ビューファインダとして使用され、画像再生時には撮影によって得られた画像データの立体表示を行う。画像表示LCD6aは第1撮像系2aの出力結果を表示し、画像表示LCD6bは第2撮像系2bの出力結果を表示する。画像表示LCD6の詳細な構造は図示しないが、画像表示LCD6は、その表面にパララックスバリア表示層を備えている。画像表示LCD6は、立体表示を行う際に、パララックスバリア表示層に光透過部と光遮蔽部とが交互に所定のピッチで並んだパターンからなるパララックスバリアを発生させるとともに、その下層の画像表示面に左右の像を示す短冊状の画像断片を交互に配列して表示することで立体視を可能にする。なお、立体視を可能にする表示装置の構成は、スリットアレイシートを用いるパララックス方式に限られる必然性はなく、レンチキュラーレンズシートを用いるレンチキュラー方式、マイクロレンズアレイシートを用いるインテグラルフォトグラフィ方式、干渉現象を用いるホログラフィー方式などが採用されてもよい。
2D/3D設定スイッチ7は、単視点画像を撮影する2Dモードと、多視点画像を撮影する3Dモードの切り替えを指示するためのスイッチである。
基線長/輻輳角制御手段55は、基線長/輻輳角記憶手段51に記憶された基線長及び輻輳角に基づいて、基線長/輻輳角駆動手段56a、56bを制御して、第1撮像系2a及び第2撮像系2bの基線長(第1撮像系2aと第2撮像系2bとの間隔)及び輻輳角(第1撮像系2aのレンズ光軸L1と、第2撮像系2bのレンズ光軸L2との成す角度)を調整するものである。
基線長/輻輳角駆動手段56a、56bは、基線長/輻輳角制御手段55に接続されており、基線長/輻輳角制御手段55からの指示に従って、第1撮像系2a及び第2撮像系2bを駆動するものである。
基線長/輻輳角検出手段57a、57bは、基線長/輻輳角制御手段55及び基線長/輻輳角駆動手段56a、56bに接続されており、基線長/輻輳角駆動手段56a、56bによってそれぞれ駆動された第1撮像系2a及び第2撮像系2bの基線長及び輻輳角を検出するものである。基線長/輻輳角制御手段55は、前記基線長/輻輳角記憶手段51から読み出した基線長及び輻輳角と、基線長/輻輳角検出手段57a、57bにおいて検出された基線長及び輻輳角に基づいて、基線長/輻輳角駆動手段56a、56bへ指示を出力する。
距離用駆動/制御手段60は、距離用発光素子52a、52bの発光タイミングと距離用撮像素子53a、53bとを同期させる制御を行う。
距離用発光素子62a、62bは、それぞれ第1撮像系2aおよび第2撮像系2bの捉えた同一被写体へ投光スポットを照射するための発光ダイオード(LED)で構成される。
距離用撮像素子61a、61bは、それぞれ距離用発光素子52a、52bにより投光スポットの照射された被写体像を取得する測距専用の2次元の撮像素子である。距離用撮像素子61a、61bの撮像動作で得られたアナログ画像信号は、それぞれ測距用A/D変換部63a、63bにおいてデジタル画像データに変換されて、距離情報処理手段64に出力される。
距離情報処理手段64は、距離用発光素子62a、62bから照射された光が被写体で反射されて距離用撮像素子61a、61bに返ってくるまでの時間を測定し、数式1に基づいて距離用撮像素子61a、61bの捉えた被写体までの距離を算出する。そして、算出された結果を用いて、各画素の画素値が距離の値である距離画像をそれぞれ生成する。
[数1]
L=c×Td/2 (L:距離、c:光速、Td:反射時間)
距離情報記憶手段65は、距離情報処理手段64から入力された距離情報、すなわち距離用撮像素子61a、61bでそれぞれ撮影された距離画像を記憶する。
EEPROM21は、不揮発性メモリであり、各種制御用のプログラムや設定情報などを格納している。メインCPU10は、このプログラムや設定情報に基づいて各種処理を実行する。
ワークメモリ24a、24bは、YC処理部35a、35bで処理されたYC信号をそれぞれ格納する。
コントローラ34は、ワークメモリ24a、24bに記憶された右眼用画像データおよび左眼用画像データのYC信号をYC/RGB処理部22に読み出す。
YC/RGB処理部22は、右眼用画像データおよび左眼用画像データのYC信号を、所定方式の映像信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換した上で、画像表示LCD6での立体表示を行うための立体画像データに合成し、表示用のLCDドライバ23に出力する。撮影モード時に電子ビューファインダとして使用される際には、YC/RGB処理部22によって合成された立体画像データが、LCDドライバ23を介して画像表示LCD6にライブビュー画像として表示される。また、撮影によって得られた画像データの立体表示を行う場合には、YC/RGB処理部22は、メモリカード38に記録された各画像データがメディアコントローラ37によって読み出されて、圧縮伸張処理手段36a、36bによって伸張処理が行われたデータを立体画像データに変換し、その立体画像データがLCDドライバ23を介して再生画像として画像表示LCD6に表示される。
LCDドライバ23は、YC/RGB処理部22から出力されたRGB信号を画像表示LCD6に出力する。
YC処理部35a、35bは、バッファメモリ32a、32bに記憶された画像データを輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換するとともに、ガンマ調整等の所定の処理を施す。
圧縮伸張処理手段36a、36bは、それぞれワークメモリ24a、24bに記憶された右眼用画像データおよび左眼用画像データに対して、静止画ではJPEG、動画ではMPEG2、MPEG4、H.264方式等の所定の圧縮形式に従って圧縮処理を施す。
メディアコントローラ37は、圧縮伸張処理手段36a、36bによって圧縮処理された各画像データを、I/F39経由で接続されたメモリカード38やその他の記録メディアに記録させる。
メモリカード38は、複眼デジタルカメラ1に着脱自在なxDピクチャカード(登録商標)、スマートメディア(登録商標)に代表される半導体メモリカード、可搬型小型ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等、種々の記録媒体である。
2D/3Dモード切替フラグ設定手段50には、2Dモードであることまたは3Dモードであることを表すフラグが設定される。
基線長/輻輳角記憶手段51は、測光・測距CPU19a、19bに基づいて、適切な基線長や輻輳角を算出して記憶するものである。
縦/横撮り検出手段52は、内臓のセンサー(図示せず)により、縦撮りまたは横撮りのいずれで撮影を行うかを検出する。なお、縦/横撮り検出手段52による検出は、縦撮り又は横撮りの設定を縦撮りまたは横撮りの指示を入力することにより行い、その設定を検出することにより行っても良い。
顔検出部53は、様々な公知の技術を用いて、被写体の顔を検出する。
また、複眼デジタルカメラ1には、電源電池68が着脱可能に設けられている。
電源電池68は、充電可能な二次電池、例えばニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池で構成される。電源電池68は使い切り型の一次電池、例えばリチウム電池、アルカリ電池で構成してもよい。電源電池68は、図示しない電池収納室に装填することにより、複眼デジタルカメラ1の各手段と電気的に接続される。
充電・発光制御部43a、43bは、電源電池68からの電力の供給を受けて、それぞれストロボ44a、44bを発光させるために、図示しない閃光発光用のコンデンサを充電し、ストロボ44a、44bの発光を制御する。
充電・発光制御部43a、43bは、レリーズスイッチ5a、5bの半押し・全押し操作信号等の各種の信号や、発光量、発光タイミングを示す信号を、メインCPU10や測光・測距CPU19a、19bから取り込んだことに応じて、ストロボ44a、44bへの電流供給制御を行い、所望の発光量が所望のタイミングで得られるように制御する。
なお、図1の複眼デジタルカメラ1においては、2系統の撮像系(第1撮像系2aおよび第2撮像系2b)を有する例を示すが、撮像系が3個以上あってもよい。また、撮像系の配置は、横一列でなくても二次元で配置されていてもよい。
また、図1の複眼デジタルカメラ1は、立体撮影のみでなく、マルチ視点や全方向の撮影も可能である。
上記のように構成された複眼デジタルカメラ1の撮影、記録動作及び再生動作について説明する。
この複眼デジタルカメラ1において、電源ボタン(図示せず)がON操作されると、メインCPU10はこれを検出し、カメラ内電源をONにし、撮影モードで撮影スタンバイ状態にする。また、2D/3D設定スイッチ7で2Dモードか3Dモードのどちらかに設定する。
この撮影スタンバイ状態では、メインCPU10は、通常、以下のようにして画像表示LCD6に動画(ライブビュー画像)を表示させる。
まず、メインCPU10は、2D/3Dモード切替フラグ設定回路50を参照し、単視点画像(2次元画像)を取得する2Dモードか、多視点画像(3次元画像)を取得する3Dモードかを検出する。2Dモードの場合は第1撮像系2aのみを駆動し、3Dモードの場合は第1撮像系2a及び第2撮像系2bを駆動する。
第1ズームレンズ11a、第2ズームレンズ11b、第1フォーカスレンズ13a、第2フォーカスレンズ13bが所定位置まで繰り出され、その後第1イメージセンサ14a、第2イメージセンサ14bによってライブビュー画像用の撮影が行われ、画像表示LCD6にライブビュー画像が表示される。すなわち、第1イメージセンサ14a、第2イメージセンサ14bで連続的に画像が撮像され、その画像信号が連続的に処理されて、ライブビュー画像用の画像データが生成される。生成された画像データは、順次コントローラ34に加えられ、表示用の信号形式に変換されて、画像表示LCD6に出力される。これにより、第1イメージセンサ14a、第2イメージセンサ14bで捉えた画像が画像表示LCD6にスルー表示される。
ユーザ(撮影者)は、画像表示LCD6に表示されるライブビュー画を見ながらフレーミングしたり、撮影したい被写体を確認したり、撮影後の画像を確認したり、撮影条件を設定したりする。
上記撮影スタンバイ状態時にレリーズスイッチ5a、5bが半押しされると、メインCPU10にS1ON信号が入力される。メインCPU10はこれを検知し、AE測光、AF制御を行う。AE測光時には、第1イメージセンサ14a、第2イメージセンサ14bを介して取り込まれる画像信号の積算値等に基づいて被写体の明るさを測光する。この測光した値(測光値)は、本撮影時における第1絞り12a、第2絞り12bの絞り値、及びシャッター速度の決定に使用される。同時に、検出された被写体輝度より、ストロボの発光が必要かどうかを判断する。同時に、検出された被写体輝度より、ストロボの発光が必要かどうかを判断する。ストロボ44a、44bの発光が必要と判断された場合には、ストロボ44a、44bをプリ発光させ、その反射光に基づいて本撮影時のストロボ44a、44bの発光量を決定する。3Dモードの場合には、上記以外に、基線長/輻輳角記憶手段51に記憶された撮影者毎の基線長、輻輳角の情報に基づいて、第1撮像系2aおよび第2撮像系2bの基線長及び輻輳角を調整する。
レリーズスイッチ5a、5bが全押しされると、メインCPU10にS2ON信号が入力される。メインCPU10は、このS2ON信号に応動して、撮影、記録処理を実行する。
まず、メインCPU10は、前記測光値に基づいて決定した絞り値に基づいて絞り制御部16a、16bを介して第1絞り12a、第2絞り12bを駆動するとともに、前記測光値に基づいて決定したシャッター速度になるように第1イメージセンサ14a、第2イメージセンサ14bでの電荷蓄積時間(いわゆる電子シャッター)を制御する。
また、メインCPU10は、バッファメモリ32a、32bに格納される右眼用画像データおよび左眼用画像データの各々からAF評価値およびAE評価値を算出する。AF評価値は、各画像データの全領域または所定領域(例えば中央部)について輝度値の高周波成分を積算することにより算出され、画像の鮮鋭度を表す。輝度値の高周波成分とは、隣接する画素間の輝度差(コントラスト)を所定領域内について足し合わせたものである。AE評価値は、各画像データの全領域または所定領域(例えば中央部)について輝度値を積算することにより算出され、画像の明るさを表す。AF評価値およびAE評価値は、後述する撮影準備処理時に実行されるAF動作およびAE動作においてそれぞれ使用される。
メインCPU10は、メインCPU10が第1フォーカスレンズ13aおよび第2フォーカスレンズ13bを制御してそれぞれ所定方向に移動させながら、順次に得られる右眼用画像データおよび左眼用画像データの各々から算出されたAF評価値の最大値を求めることにより、AF動作(コントラストAF)を行う。
この際、ストロボ44a、44bを発光させる場合は、プリ発光の結果から求めたストロボ44a、44bの発光量に基づいてストロボ44a、44bを発光させる。
被写体光は、第1ズームレンズ11a、第1絞り12a、および第1フォーカスレンズ13aを介して第1イメージセンサ14aの受光面に入射する。また、第2ズームレンズ11b、第2絞り12b、および第2フォーカスレンズ13bを介して第2イメージセンサ14bの受光面に入射する。
第1イメージセンサ14a、第2イメージセンサ14bは、所定のカラーフィルタ配列(例えば、ハニカム配列、ベイヤ配列)のR、G、Bのカラーフィルタが設けられたカラーCCDで構成されており、第1イメージセンサ14a、第2イメージセンサ14bの受光面に入射した光は、その受光面に配列された各フォトダイオードによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、タイミングジェネレータ(TG)18aから加えられるタイミング信号に従って読み出され、電圧信号(画像信号)として第1イメージセンサ14a、第2イメージセンサ14bから順次出力され、A/D変換器30a、30bに入力される。
A/D変換器30a、30bは、CDS回路及びアナログアンプを含み、CDS回路は、CDSパルスに基づいてCCD出力信号を相関二重サンプリング処理し、アナログアンプは、メインCPU10から加えられる撮影感度設定用ゲインによってCDS回路から出力される画像信号を増幅する。A/D変換器30a、30bにおいて、それぞれアナログの画像信号からデジタルの画像信号に変換される。
A/D変換器30a、30bから出力された右眼用画像データおよび左眼用画像データは、それぞれ画像信号処理手段31a、31bで階調変換、ホワイトバランス調整、γ調整処理などの各種画像処理を施され、バッファメモリ32a、32bに一旦蓄えられる。
バッファメモリ32a、32bから読み出されたR、G、Bの画像信号は、YC処理部35a、35bにより輝度信号Yと色差信号Cr、Cb(YC信号)に変換され、Y信号は、輪郭調整手段により輪郭強調処理される。YC処理部35a、35bで処理されたYC信号は、それぞれワークメモリ24a、24bに蓄えられる。
上記のようにしてバッファメモリ32a、32bに蓄えられたYC信号は、圧縮伸張処理手段36a、36bによって圧縮され、所定のフォーマットの画像ファイルとして、I/F39を介してメモリカード38に記録される。本例の複眼デジタルカメラ1の場合、静止画の2次元画像のデータは、Exif規格に従った画像ファイルとしてメモリカード38に格納される。Exifファイルは、主画像のデータを格納する領域と、縮小画像(サムネイル画像)のデータを格納する領域とを有している。撮影によって取得された主画像のデータから画素の間引き処理その他の必要なデータ処理を経て、規定サイズ(例えば、160×120又は80×60ピクセルなど)のサムネイル画像が生成される。こうして生成されたサムネイル画像は、主画像とともにExifファイル内に書き込まれる。また、Exifファイルには、撮影日時、撮影条件、顔検出情報等のタグ情報が付属されている。動画のデータは、MPEG2、MPEG4、H.264方式等の所定の圧縮形式に従って圧縮処理が施されてメモリカード38に格納される。
また、メインCPU10は、このS2ON信号に応動して距離用駆動/制御手段60を制御し、距離用撮像素子61a、61bを介して距離用発光素子52a、52bにより投光スポットの照射された被写体像を取得する。取得された被写体像は、距離情報処理手段64で処理が行われ、各画素の画素値が距離の値である距離画像が距離用撮像素子61a、61bのそれぞれに対して生成され、距離情報記憶手段65に記憶される。そして、所定のフォーマットの画像ファイルと共にメモリカード38に記録される。
このようにしてメモリカード38に記録された画像データは、複眼デジタルカメラ1のモードを再生モードに設定することにより、画像表示LCD6に再生表示される。再生モードへの移行は、再生ボタン(図示せず)を押下することにより行われる。
再生モードが選択されると、メモリカード38に記録されている最終コマの画像ファイルがI/F39を介して読み出される。この読み出された画像ファイルの圧縮データは、圧縮伸張処理手段36a、36bを介して非圧縮のYC信号に伸長される。
伸長されたYC信号は、バッファメモリ32a、32b(又は図示しないVRAM)に保持され、コントローラ34によって表示用の信号形式に変換されて画像表示LCD6に出力される。これにより、図17に示すように、画像表示LCD6にはメモリカード38に記録されている最終コマの画像が表示される。
その後、順コマ送りスイッチ(十字キーの右キー)が押されると、順方向にコマ送りされ、逆コマ送りスイッチ(十字キーの左キー)が押されると、逆方向にコマ送りされる。そして、コマ送りされたコマ位置の画像ファイルがメモリカード38から読み出され、上記と同様にして画像が画像表示LCD6に再生される
画像表示LCD6に再生表示された画像を確認しながら、必要に応じて、メモリカード38に記録された画像を消去することができる。画像の消去は、画像が画像表示LCD6に再生表示された状態でフォトモードボタンが押下されることによって行われる。
以上のように、複眼デジタルカメラ1は画像の撮影、記録及び再生を行う。上記説明は、静止画を撮影する場合について説明したが、動画の場合も同様である。動画、静止画の撮影は、個々のレリーズボタンにより制御される。また、動画、静止画のモードセレクトSWやメニューにより、動画、静止画の切り替えを行うようにしてもよい。
[本発明の概要]
さて、この複眼デジタルカメラ1は、通常の画像表示以外に、図2に示すような、表示された左目用画像(画像左)及び右目用画像(画像右)(多視点画像)上に基準面のマーキングを重畳表示するモード(基準面合成表示モード)を備えている。ここで、基準面とはレンズ光軸L1、L2が交差する点を含む面であり、撮影された多視点画像の表示を行う場合には、基準面の位置が画像表示LCD6等の表示手段の位置となり、基準面より前にある被写体は画面より突出して表示され、基準面より後ろにある被写体は画面より奥まって表示される。基準面の位置は、輻輳角や基線長を変更することにより前後に移動され、レンズ光軸L1、L2が平行となる場合には基準面は無限遠の位置となる。
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態は、基準面の距離を示す情報を、多視点画像と関連付けて記録する形態である。
[撮影処理]
図3は、撮影処理の全体の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、複眼デジタルカメラ1が撮影モードに設定されているかどうかが判断され(ステップS1)、撮影モードに設定されていない場合(ステップS1でNO)には、再度ステップS1が行われ、撮影モードに設定されている場合(ステップS1でYES)には、3Dモード(多視点画像を撮影、表示するモード)か2Dモード(2次原画像を撮影、再生するモード)のどちらのモードに設定されているかが検出され(ステップS2)、検出されたモードが3Dモードであるかどうかが判断される(ステップS3)。
2Dモードである場合(ステップS3でNO)には、複眼デジタルカメラ1の動作モードが2Dモードに切り替えられ(ステップS4)、2次元画像の撮影が行われ(ステップS5)、撮影された2次元画像が記録される(ステップS6)。
3Dモードである場合(ステップS3でYES)には、複眼デジタルカメラ1の動作モードが3Dモードに切り替えられ(ステップS10)、基線長/輻輳角記憶手段51に記憶された基線長及び輻輳角になるように第1撮像系2aおよび第2撮像系2bが制御される(ステップS11)。
第1撮像系2aおよび第2撮像系2bが制御されたら、第1撮像系2aおよび第2撮像系2bにより被写体像が取得され(ステップS12)、画像表示LCD6にライブビュー画像が表示される(ステップS13)。
表示されたライブビュー画像が、撮影する多視点画像として適切であるかどうかが判断される(ステップS14)。ライブビュー画像が適切でない場合(ステップS14でNO)には、再度ステップS11〜S14が行われる。
ライブビュー画像が適切である場合(ステップS14でYES)には、多視点画像の撮影及び距離画像の撮影が行われる(ステップS15)。撮影された多視点画像が記録され(ステップS16)、撮影された距離画像が多視点画像と関連付けて記録される(ステップS17)。また、多視点画像と関連付けて、多視点画像撮影時の基準面の距離が記録される(ステップS18)。基準面の距離は、多視点画像撮影時の基線長及び輻輳角から算出することもできるし、撮影された距離画像から算出することもできる。これにより、多視点画像と、距離画像と、基準面の距離とが関連付けられて格納された記録用画像ファイルが作成される。
最後に、2Dモードの場合は2次元画像が記録されたファイル、3Dモードの場合は記録用画像ファイルのファイルクローズ処理が行われ(ステップS19)、処理が終了される。
このように、多視点画像と、距離画像と、基準面の距離とを関連付けられて記録することにより、以下に説明する編集処理において、撮影された被写体像内の基準面上の領域を識別する表示をすることができる。
[記録用画像ファイルの構成]
図4は、上記のようにして撮影された多視点画像の画像信号を記録する場合の記録用画像ファイルの構成である。記録用画像ファイルは、第1の画像データ領域A1、第2の画像データ領域A2及び関連情報データ領域A3とで構成される。
(第1の画像データ領域A1)
第1の画像データ領域A1は、撮影された全ての被写体像の中から所望の被写体像が多視点画像を代表する画像(主画像)として選択され、選択された主画像の画像データ及び当該画像データのヘッダが格納される。本実施の形態では、画像左が主画像として設定されるため、ここには画像データ左が格納される。
(第2の画像データ領域A2)
第2の画像データ領域A2は、複数組の画像データ及び当該画像データのヘッダが格納可能であり、画像データ及びヘッダは、被写体像の画像データが撮影された順番に格納される。本実施の形態では、画像左、画像右、距離用撮像素子61bにより撮影された画像(距離画像左)、距離用撮像素子61Aにより撮影された画像(距離画像右)の各画像データと、その画像データのヘッダが格納される。
なお、第1の画像データ領域A1がExifフォーマット、第2の画像データ領域A2がJPEGフォーマットであるが、フォーマットの形式はこれに限定されるものではない。すなわち、第1の画像データ領域A1と第2の画像データ領域A2とのフォーマットは異なる形式でもよいし、同じ形式でもよい。また、フォーマットの形式は、上記以外の標準のフォーマット(TIFF形式、ビットマップ(BMP)形式、GIF形式、PNG形式)を用いてもよい。
(関連情報データ領域A3)
関連情報データ領域A3は、第1の画像データ領域A1と第2の画像データ領域A2との間に配置されている。関連情報データ領域A3には、基準面のマーキングに関する様々な情報である関連情報が格納される。
図5は、本実施の形態における関連情報データの構成を示す図である。関連情報データは、関連情報ID、視点ID、距離画像IDを含む各種ID領域A31と、マーキング情報領域A32と、ポインタ領域A33とで構成される。
各種ID領域A31について説明する。関連情報IDは、画像左と画像右とを組み合わせて立体表示を行うことを示す立体視用多視点組み合わせとなっている。視点数は、多視点画像を構成する画像データの数を示している。視点IDは、立体表示させる場合に用いる被写体像を指定するための情報であり、視点IDが“1、2”の場合は、画像左及び画像右の2枚の被写体像を用いて立体表示を行うことを示している。距離画像数は、撮影された距離画像の数を示している。距離画像IDは、基準面の距離の測定を行う場合や、基準面距離データを基に基準面のマーキングを行う場合などに用いる距離画像を指定するための情報であり、距離画像IDが“1、2”の場合は、距離画像左及び距離画像右の2枚の被距離画像を使用することを示し、距離画像IDが“1”の場合は距離画像左のみを使用することを示し、距離画像IDが“2”の場合は距離画像右のみを使用することを示している。
マーキング情報領域A32は、基準面のマーキングを行うのに必要な各種情報が格納されており、基準面マーキングフラグと、サムネイル基準面マーキングフラグと、基準面表示色データと、基準面距離データとで構成される。
基準面マーキングフラグは、表示された多視点画像に対して基準面のマーキングを重畳表示するかどうかを示すフラグであり、サムネイル基準面マーキングフラグは、サムネイル(本実施の形態では、主画像のサムネイルが作成されている)に対して基準面のマーキングを重畳表示するかどうかを示すフラグであり、いずれのフラグも“1”はマーキングを重畳表示することを意味し、“0”はマーキングを重畳表示しないことを意味する。
基準面表示色データは、基準面のマーキングの色を示す。本実施の形態では、黄色を意味するFFFF00が記録されているが、色は任意に設定可能である。
基準面距離データは、撮像系と基準面との距離の値が記録される。本実施の形態では、各撮像系に対応する距離画像が撮影されているため、第1撮像系2a又は第2撮像系2bと基準面との距離の値(数値データ)が記録されている。この距離の値は、0から無限大の間のあらゆる値を取ることができ、その精度はミリメートル以下の単位である。
ポインタ領域A33は、第2の画像データ領域A2における各画像データの読み出し開始位置を示すポインタが格納される。本実施の形態では、画像左、画像右、距離画像左、距離画像右の各画像データへのポインタが格納されている。
このように、画像データと、関連情報とが同じ記録用画像ファイルに記録されているため、多視点画像の画像データと、基準面のマーキングに関する様々な情報とを関連付けて記憶することができる。
[編集処理]
図6は、撮影時の基準面のマーキングを多視点画像に重ねて表示させ、更に基準面の位置を任意に変更させる編集モードの全体の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、複眼デジタルカメラ1が編集モードに設定されているかどうかが判断され(ステップS20)、編集モードに設定されていない場合(ステップS20でNO)には、再度ステップS1が行われ、編集モードに設定されている場合(ステップS20でYES)には、3Dモード(多視点画像を撮影、表示するモード)か2Dモード(2次原画像を撮影、再生するモード)のどちらのモードに設定されているかが検出され(ステップS21)、検出されたモードが3Dモードであるかどうかが判断される(ステップS22)。
2Dモードである場合(ステップS22でNO)には、複眼デジタルカメラ1の動作モードが2Dモードに切り替えられ(ステップS23)、2次元画像の編集が行われ(ステップS24)、編集が終了したかどうかが判断される(ステップS25)。編集が終了していない場合(ステップS25でNO)には、再度ステップS24が行われ、編集が終了した場合(ステップS25でYES)には、編集後のファイルの書き込みが行われる(ステップS39)。
3Dモードである場合(ステップS3でYES)には、複眼デジタルカメラ1の動作モードが3Dモードに切り替えられ(ステップS30)、記録用画像ファイルに記録された多視点画像の画像データが読み出される(ステップS31)。また、記録用画像ファイルに記録された距離画像が読み出され(ステップS32)、撮影時の基準面の距離のデータが読み出される(ステップS33)。
そして、距離画像と、基準面の距離のデータとに基づいて、多視点画像に基準面のマーキングデータが合成され、マーキングデータが合成された多視点画像が画像表示LCD6に表示される(ステップS34)。基準面のマーキングは以下のような方法で行われる。まず、距離画像左及び距離画像右において、それぞれ基準面距離データに記録されている値と等しい値の画素を抽出する。距離画像左、距離画像右においてそれぞれ抽出された画素にマークを付けた画像と、画像左、画像右とをそれぞれ合成することにより、基準面上にある被写体の領域に基準面のマーキングが行われる。
基準面を移動するかどうか、すなわち撮影時の基準面の距離から基準面の距離を変更するかどうかが判断される(ステップS35)。基準面の距離を変更しない場合(ステップS35でNO)には、ファイル書き込み処理(ステップS39)へ進む。
基準面の距離を変更する場合(ステップS35でYES)には、変更後の基準面の距離が算出され(ステップS36)、多視点画像に変更後の基準面のマーキングが行われ、マーキングされた多視点画像が画像表示LCD6に表示される(ステップS37)。マーキングデータの合成方法は、ステップS34で説明した方法と同様の方法を用いることができる。
ここで、基準面の距離を変更する方法について説明する。編集モードにおいては、画像表示LCD6に図9に示すような基準面変更画面が表示される。基準面変更画面には、画像左、画像右、及び画像左及び画像右と基準面の距離とに基づいて生成された立体画像(3D画像)が表示されている。最初は、撮影時に設定された基準面の位置上の被写体が画像表示LCD6にあるような立体画像が生成、表示される。
また、基準面の位置を手前側や奥側に変更する基準面調整バーが表示されている。基準面調整バーを調整することにより、基準面の位置を変更することができる。基準面調整バーを移動させ、「奥行感変更」ボタンを押すことにより、表示されている3D画像が基準面の距離が変更された場合の3D画像に変更される。例えば、マーキングデータが合成された多視点画像が、図2に示すように、鼻頭の位置に基準面がある場合には、鼻頭にマーキングされた3D画像が表示される。基準面を奥側に変更した場合には、基準面が鼻頭の位置から額及び頬の位置に変更され、図10(a)に示すような額と頬にマーキングがされた3D画像が表示される。基準面を更に奥側に変更した場合には、基準面が額及び頬の位置から首の位置に変更され、図10(b)に示すような首にマーキングがされた3D画像が表示される。
マーキングされた多視点画像を用いて、変更後の基準面が所望の位置にあるかどうか、すなわち編集処理を終了してよいかどうかが判断される(ステップS38)。編集処理を終了できない場合(ステップS38でNO)には、再度ステップS35〜S38が行われる。編集処理を終了する場合(ステップS38でYES)には、変更後の基準面の距離を記録用画像ファイルの基準面距離データの上に挿入することにより、ファイルに変更後の基準面の距離が書き込まれ(ステップS39)、ファイルクローズ処理が行われる(ステップS40)。
このように、変更後の基準面距離データをマーキング情報領域A32の基準面表示色データと基準面距離データとの間に格納することで、編集後の基準面の位置の情報を記録することができる。また、編集処理後の基準面の距離が追加して記録されることで、その後の編集において変更後の基準面の距離を用いることができ、3D画像の編集を効率よく行うことができる。
本実施の形態によれば、基準面がマーキングされた画像を見ながら基準面の距離の変更などの3D画像の編集ができるため、希望する位置を基準面として3D画像の奥行感を調整でき、最適な3D画像を容易に得ることができる。
また、本実施の形態によれば、マーキングを行う対象を抽出する等の処理が必要となるが、基準面距離データとして数値データを記録すれば足りるため、記録用画像ファイルの大きさを小さくすることができる。
なお、撮影処理において、ライブビュー画像を表示する場合(ステップS11〜S14)においても基準面の距離を測定し、ライブビュー画像に基準面のマーキングを合成することによりマーキングが合成されたライブビュー画像を表示させてもよい。マーキングを合成させる方法は、ステップS34で説明したような方法を用いることができる。これにより、撮影時にも基準面上にある被写体の領域が分かるため、より適切な多視点画像を撮影することができる。この場合には、多視点画像全てにマーキングを合成する必要はなく、例えば第2撮像系2bで取得されたライブビュー画像にのみマーキングを合成して、表示してもよい。
また、本実施の形態では、基準面距離データとして撮像系と基準面との距離の値を記録したが、基線長及び輻輳角等の撮像系と基準面との距離の値が算出可能なデータであればどのようなデータを記録してもよい。
また、本実施の形態では、距離画像左と距離画像右とを用いてマーキングを表示させたが、距離画像1又は距離画像2のどちらかを用いてもよい。例えば、距離画像左のみを用いる場合には、基準面距離データと、距離画像左とを用いて画像左に対して基準面のマーキングを行い、画像左のマーキングに対応する画像右の領域にマーキングを行なうようにすればよい。
また、本実施の形態では、撮像系の数と同じ数の距離画像を取得したが、距離画像を撮影するための距離用撮像素子及び距離用発光素子を第1撮像系2aと第2撮像系2bとの中央に1つ配設し、距離画像を1枚だけ取得するようにしてもよい。この場合には、基線長/輻輳角記憶手段51に記録された基線長及び輻輳角の値を用いて、距離画像の距離の値を各撮像系と基準面との距離に換算する必要がある。
また、本実施の形態では、基準面距離データに記録されている値と等しい値の画素に黄色のマーキングを表示させたが、距離が基準面距離データに記録されている値と等しい値の画素には濃い黄色を表示させ、距離が基準面距離データに記録されている値から所定の値の範囲に含まれる画素には薄い黄色を表示させるなど、距離に応じて色や濃さを変えるなどのグラデーション表示を行なうようにしてもよい。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態は、マーキングの位置を示す情報をマーキングデータとして記録する形態である。以下、第2の実施の形態について図9〜図12を用いて説明する。なお、第1の実施の形態と同様の部分については、説明を省略する。
[撮影処理]
図9は、撮影処理の全体の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、複眼デジタルカメラ1が撮影モードに設定されているかどうかが判断され(ステップS1)、撮影モードに設定されていない場合(ステップS1でNO)には、再度ステップS1が行われ、撮影モードに設定されている場合(ステップS1でYES)には、3Dモードか2Dモードのどちらのモードに設定されているかが検出され(ステップS2)、検出されたモードが3Dモードであるかどうかが判断される(ステップS3)。
2Dモードである場合(ステップS3でNO)には、複眼デジタルカメラ1の動作モードが2Dモードに切り替えられ(ステップS4)、2次元画像の撮影が行われ(ステップS5)、撮影された2次元画像が記録される(ステップS6)。
3Dモードである場合(ステップS3でYES)には、複眼デジタルカメラ1の動作モードが3Dモードに切り替えられ(ステップS10)、基線長/輻輳角記憶手段51に記憶された基線長及び輻輳角になるように第1撮像系2aおよび第2撮像系2bが制御される(ステップS11)。
第1撮像系2aおよび第2撮像系2bが制御されたら、第1撮像系2aおよび第2撮像系2bにより被写体像が取得され(ステップS12)、画像表示LCD6にライブビュー画像が表示される(ステップS13)。
表示されたライブビュー画像が、撮影する多視点画像として適切であるかどうかが判断される(ステップS14)。ライブビュー画像が適切でない場合(ステップS14でNO)には、再度ステップS11〜S14が行われる。
ライブビュー画像が適切である場合(ステップS14でYES)には、多視点画像の撮影及び距離画像の撮影が行われる(ステップS15)。撮影された多視点画像が記録され(ステップS16)、撮影された距離画像が多視点画像と関連付けて記録される(ステップS17)。また、多視点画像と関連付けて、多視点画像撮影時の基準面の距離が記録される(ステップS18)。
また、基準面の距離と距離画像とに基づいて、基準面上にある被写体の領域を識別可能に表示させるためのマーキングデータを作成し(ステップS41)、作成されたマーキングデータが多視点画像と関連付けて記録される(ステップS42)。画像左又は画像右において、被写体と基準面とが交わる場合には、基準面上にある被写体の領域にマークを表示させることにより、基準面上にある被写体の領域を識別可能にするが、マーキングデータとは、このマーキングの位置を示す情報である。例えば、鼻頭が基準面上の領域である場合には、鼻頭の略円形状の領域を示す数値のデータや画像のデータがマーキングデータとなる。なお、マーキングデータの詳細については後に説明する。
これにより、多視点画像と、距離画像と、基準面の距離と、マーキングデータとが関連付けられて格納された記録用画像ファイルが作成される。
最後に、2Dモードの場合は2次元画像が記録されたファイル、3Dモードの場合は記録用画像ファイルのファイルクローズ処理が行われ(ステップS19)、処理が終了される。
このように、多視点画像と、距離画像と、基準面の距離とを関連付けられて記録することにより、以下に説明する編集処理において、撮影された被写体像内の基準面上の領域を識別する表示をすることができる。
[記録用画像ファイルの構成]
図10は、上記のようにして撮影された多視点画像の画像信号を記録する場合の記録用画像ファイルの構成である。記録用画像ファイルは、第1の画像データ領域A1、第2の画像データ領域A2−2及び関連情報データ領域A3−2とで構成される。
第1の画像データ領域A1については、第1の実施の形態と同じであるため、説明を省略する。
(第2の画像データ領域A2−2)
第2の画像データ領域A2−2は、複数組の画像データ及び当該画像データのヘッダが格納可能であり、画像データ及びヘッダは、被写体像の画像データが撮影された順番に格納される。本実施の形態では、画像左、画像右、距離画像左、距離画像右の各画像データと、その画像データのヘッダと、マーキングデータ左、マーキングデータ右の各データとヘッダとが格納される。なお、マーキングデータの詳細については、後に詳述する。フォーマットの形式などその他の事項は、第1の実施の形態と同じであるため、説明を省略する。
(関連情報データ領域A3−2)
関連情報データ領域A3−2は、第1の画像データ領域A1と第2の画像データ領域A2−2との間に配置されている。図11は、本実施の形態における関連情報データの構成を示す図である。関連情報データは、関連情報ID、視点ID、距離画像IDを含む各種ID領域A31と、マーキング情報領域A32−2と、ポインタ領域A33−2とで構成される。
各種ID領域A31は、第1の実施の形態と同じであるため、説明を省略する。
マーキング情報領域A32−2は、基準面のマーキングを行うのに必要な各種情報が格納されており、基準面マーキングフラグと、マーキングデータ形式と、サムネイル基準面マーキングフラグと、基準面表示色データと、基準面距離データとで構成される。基準面マーキングフラグ、サムネイル基準面マーキングフラグ、基準面表示色データ及び基準面距離データは、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略し、マーキングデータ形式について説明する。
マーキングデータ形式とは、マーキングデータがどのような形式で記録されているかを示すものであり、“1”は1次元、すなわち点と線とで表されるデータであり、“2”は2次元、すなわち略矩形、略円形などの平面的な図形で表されるデータである。マーキングデータを多視点画像に合成することにより、マーキング付きの多視点画像が生成される。例えば、鼻頭の略円形状の領域が基準面上にあり、マーキングデータ形式が“1”である場合には、線の始点を示す点の座標と、線の長さを示す値とが、マーキングデータに複数記録される。記録された複数の線のデータを重ねて表示させることにより、多視点画像に略円形状の領域がマーキングされる。また、例えば、鼻頭の略三角形状の領域が基準面上にあり、マーキングデータ形式が“2”である場合には、略三角形状の3個の頂点の座標のデータが、マーキングデータに記録される。この場合には、3個の頂点を結ぶことで作成される領域の内部にマークが表示されることにより、多視点画像に略三角形状の領域がマーキングされる。また、例えば、鼻頭が略三角形状の領域が基準面上にあり、マーキングデータ形式が“3”である場合には、鼻頭の略三角形状の領域にマークのみが表示されている画像がマーキングデータとして記録される。
ポインタ領域A33−2は、第2の画像データ領域A2−2における各画像データの読み出し開始位置を示すポインタが格納される。本実施の形態では、画像左、画像右、距離画像左、距離画像右の各画像データへのポインタと、マーキングデータ左、マーキングデータ右へのポインタとが格納されている。
[編集処理]
図12は、マーキングデータを多視点画像と合成して表示させ、更に基準面の位置を任意に変更させる編集モードの全体の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、複眼デジタルカメラ1が編集モードに設定されているかどうかが判断され(ステップS20)、編集モードに設定されていない場合(ステップS20でNO)には、再度ステップS1が行われ、編集モードに設定されている場合(ステップS20でYES)には、3Dモードか2Dモードのどちらのモードに設定されているかが検出され(ステップS21)、検出されたモードが3Dモードであるかどうかが判断される(ステップS22)。
2Dモードである場合(ステップS22でNO)には、複眼デジタルカメラ1の動作モードが2Dモードに切り替えられ(ステップS23)、2次元画像の編集が行われ(ステップS24)、編集が終了したかどうかが判断される(ステップS25)。編集が終了していない場合(ステップS25でNO)には、再度ステップS24が行われ、編集が終了した場合(ステップS25でYES)には、編集後のファイルの書き込みが行われる(ステップS39)。
3Dモードである場合(ステップS3でYES)には、複眼デジタルカメラ1の動作モードが3Dモードに切り替えられ(ステップS30)、記録用画像ファイルに記録された多視点画像の画像データが読み出される(ステップS31)。また、記録用画像ファイルに記録された距離画像が読み出され(ステップS32)、撮影時の基準面の距離のデータが読み出される(ステップS33)。
そして、記録用画像ファイルに記録されたマーキングデータが読み出され(ステップS43)、マーキングデータと多視点画像とを合成することにより、マーキングデータが合成された多視点画像や3D画像が画像表示LCD6に表示される(ステップS44)。すなわち、画像データ左及び画像データ右と、マーキングデータ左及びマーキングデータ右とが読み出される。そして、マーキングデータ左に記録されているマーキングデータに基づいて、画像データ左にマーキングが行われ、マーキングデータ右に記録されているマーキングデータに基づいて、画像データ右にマーキングが行われる。
基準面を移動するかどうか、すなわち撮影時の基準面の距離から基準面の距離を変更するかどうかが判断される(ステップS35)。基準面の距離を変更しない場合(ステップS35でNO)には、ファイル書き込み処理(ステップS39)へ進む。
基準面の距離を変更する場合(ステップS35でYES)には、変更後の基準面の距離が算出され(ステップS36)、距離画像左及び距離画像右と、変更後の基準面の距離とに基づいて、変更後の基準面のマーキングデータが作成される(ステップS45)。マーキングデータの作成は、ステップS41と同様の方法を用いることができる。
マーキングされた多視点画像を用いて、変更後の基準面が所望の位置にあるかどうか、すなわち編集処理を終了してよいかどうかが判断される(ステップS38)。編集処理を終了できない場合(ステップS38でNO)には、再度ステップS35〜S38が行われる。編集処理を終了する場合(ステップS38でYES)には、変更後の基準面の距離を記録用画像ファイルの基準面距離データの上に挿入することにより、ファイルに変更後の基準面の距離、マーキングデータが書き込まれ(ステップS39)、ファイルクローズ処理が行われる(ステップS40)。
このように、調整後のマーキングデータ左及び調整後のマーキングデータ右のデータ及びヘッダを、第2の画像データ領域A2−2の距離画像右の画像データ及びヘッダと、マーキングデータ左のデータ及びヘッダとの間に格納し、調整後の基準面距離データをマーキング情報領域A32−2の基準面表示色データと基準面距離データとの間に格納し、かつ新たなマーキングデータ左へのポインタ及び新たなマーキングデータ右へのポインタを、ポインタ領域A33−2の距離画像右へのポインタとマーキングデータ左へのポインタとの間に格納することで、調整後の基準面の位置の情報を記録することができる。この場合には、マーキングデータ形式は変更せず、新たなマーキングデータも撮影時のマーキングデータと同じ形式で記録される。また、変更後の基準面の位置が記録されることで、編集処理が行われた後は、編集後の基準面のマーキングがされた多視点画像を表示させることができる。
本実施の形態によれば、マーキングの位置情報が記録されているため、特別な演算処理を行うことなく、多視点画像に基準面の位置を示すマーキングを行うことができる。また、編集処理後のマーキングの位置情報が追加して記録されることで、その後の編集において変更後のマーキングの位置情報を用いることができ、3D画像の編集を効率よく行うことができる。
なお、本実施の形態では、マーキングの位置情報として、点と線や図形で表されるデータとして説明したが、マーキングのみが表示された画像をマーキングの位置情報として、マーキングのみが表示された画像と多視点画像とを重畳表示して、基準面上にある被写体の領域に基準面のマーキングを表示するようにしてもよい。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態は、マーキングデータが合成された多視点画像を記録する形態である。以下、第3の実施の形態について図13〜14を用いて説明する。なお、第1の実施の形態又は第2の実施の形態と同様の部分については、詳細な説明を省略する。
[撮影処理]
図13は、撮影処理の全体の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、複眼デジタルカメラ1が撮影モードに設定されているかどうかが判断され(ステップS1)、撮影モードに設定されていない場合(ステップS1でNO)には、再度ステップS1が行われ、撮影モードに設定されている場合(ステップS1でYES)には、3Dモードか2Dモードのどちらのモードに設定されているかが検出され(ステップS2)、検出されたモードが3Dモードであるかどうかが判断される(ステップS3)。
2Dモードである場合(ステップS3でNO)には、複眼デジタルカメラ1の動作モードが2Dモードに切り替えられ(ステップS4)、2次元画像の撮影が行われ(ステップS5)、撮影された2次元画像が記録される(ステップS6)。
3Dモードである場合(ステップS3でYES)には、複眼デジタルカメラ1の動作モードが3Dモードに切り替えられ(ステップS10)、基線長/輻輳角記憶手段51に記憶された基線長及び輻輳角になるように第1撮像系2aおよび第2撮像系2bが制御される(ステップS11)。
第1撮像系2aおよび第2撮像系2bが制御されたら、第1撮像系2aおよび第2撮像系2bにより被写体像が取得され(ステップS12)、画像表示LCD6にライブビュー画像が表示される(ステップS13)。
表示されたライブビュー画像が、撮影する多視点画像として適切であるかどうかが判断される(ステップS14)。ライブビュー画像が適切でない場合(ステップS14でNO)には、再度ステップS11〜S14が行われる。
ライブビュー画像が適切である場合(ステップS14でYES)には、多視点画像の撮影及び距離画像の撮影が行われる(ステップS15)。撮影された多視点画像が記録され(ステップS16)、撮影された距離画像が多視点画像と関連付けて記録される(ステップS17)。また、多視点画像と関連付けて、多視点画像撮影時の基準面の距離が記録される(ステップS18)。
また、基準面の距離と距離画像とに基づいて、基準面上にある被写体の領域を識別可能に表示させるためのマーキングデータを作成し(ステップS41)、作成されたマーキングデータと多視点画像とが合成されたマーキング画像データが作成され(ステップS50)、作成されたマーキング画像データが多視点画像と関連付けて記録される(ステップS51)。
これにより、多視点画像と、距離画像と、基準面の距離と、マーキング画像データとが関連付けられて格納された記録用画像ファイルが作成される。
最後に、2Dモードの場合は2次元画像が記録されたファイル、3Dモードの場合は記録用画像ファイルのファイルクローズ処理が行われ(ステップS19)、処理が終了される。
このように、多視点画像と、距離画像と、基準面の距離とを関連付けられて記録することにより、以下に説明する編集処理において、撮影された被写体像内の基準面上の領域を識別する表示をすることができる。また、本実施の形態では、マーキングデータと多視点画像とが合成されたマーキング画像データが作成されているため、マーキング画像を表示させるだけで、撮影された被写体像内の基準面上の領域を識別する表示をすることができるため、基準面上の領域を識別する表示を速く行うことができる。
[記録用画像ファイルの構成]
図14は、上記のようにして撮影された多視点画像の画像信号を記録する場合の記録用画像ファイルの構成である。記録用画像ファイルは、第1の画像データ領域A1、第2の画像データ領域A2−3及び関連情報データ領域A3−3とで構成される。
第1の画像データ領域A1については、第1の実施の形態と同じであるため、説明を省略する。
(第2の画像データ領域A2−3)
第2の画像データ領域A2−3は、複数組の画像データ及び当該画像データのヘッダが格納可能であり、画像データ及びヘッダは、被写体像の画像データが撮影された順番に格納される。本実施の形態では、画像左、画像右、距離画像左、距離画像右の各画像データと、その画像データのヘッダと、マーキング画像左、マーキング画像右の各画像データとヘッダとが格納される。フォーマットの形式などその他の事項は、第1の実施の形態と同じであるため、説明を省略する。
(関連情報データ領域A3−3)
関連情報データ領域A3−3は、第1の画像データ領域A1と第2の画像データ領域A2−3との間に配置されている。図15は、本実施の形態における関連情報データの構成を示す図である。関連情報データは、関連情報ID、視点ID、距離画像IDを含む各種ID領域A31と、マーキング情報領域A32−2と、ポインタ領域A33−3とで構成される。
各種ID領域A31は、第1の実施の形態と同じであるため、説明を省略する。
マーキング情報領域A32−2は、第2の実施の形態と同様に、基準面マーキングフラグと、マーキングデータ形式と、サムネイル基準面マーキングフラグと、基準面表示色データと、基準面距離データとで構成される。第3の実施の形態では、マーキングデータ形式に、マーキング画像データであることを示す“5”が書き込まれている。
ポインタ領域A33−3は、第2の画像データ領域A2−3における各画像データの読み出し開始位置を示すポインタが格納される。本実施の形態では、画像左、画像右、距離画像左、距離画像右の各画像データへのポインタと、マーキング画像データ左、マーキング画像データ右へのポインタとが格納されている。
[編集処理]
図16は、マーキングデータを多視点画像と合成して表示させ、更に基準面の位置を任意に変更させる編集モードの全体の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、複眼デジタルカメラ1が編集モードに設定されているかどうかが判断され(ステップS20)、編集モードに設定されていない場合(ステップS20でNO)には、再度ステップS1が行われ、編集モードに設定されている場合(ステップS20でYES)には、3Dモードか2Dモードのどちらのモードに設定されているかが検出され(ステップS21)、検出されたモードが3Dモードであるかどうかが判断される(ステップS22)。
2Dモードである場合(ステップS22でNO)には、複眼デジタルカメラ1の動作モードが2Dモードに切り替えられ(ステップS23)、2次元画像の編集が行われ(ステップS24)、編集が終了したかどうかが判断される(ステップS25)。編集が終了していない場合(ステップS25でNO)には、再度ステップS24が行われ、編集が終了した場合(ステップS25でYES)には、編集後のファイルの書き込みが行われる(ステップS39)。
3Dモードである場合(ステップS3でYES)には、複眼デジタルカメラ1の動作モードが3Dモードに切り替えられ(ステップS30)、記録用画像ファイルに記録された多視点画像の画像データが読み出される(ステップS31)。また、記録用画像ファイルに記録された距離画像が読み出され(ステップS32)、撮影時の基準面の距離のデータが読み出される(ステップS33)。
そして、記録用画像ファイルに記録されたマーキング画像データ(マーキング画像データ左及びマーキング画像データ右)が読み出され、マーキング付きの多視点画像(マーキング画像左及びマーキング画像右)やマーキング付き3D画像が画像表示LCD6に表示される(ステップS52)。マーキング付き3D画像とは、マーキング画像左及びマーキング画像右と、基準面の距離とに基づいて作成された、マーキングが表示された立体画像である。
基準面を移動するかどうか、すなわち撮影時の基準面の距離から基準面の距離を変更するかどうかが判断される(ステップS35)。基準面の距離を変更しない場合(ステップS35でNO)には、ファイル書き込み処理(ステップS39)へ進む。
基準面の距離を変更する場合(ステップS35でYES)には、変更後の基準面の距離が算出され(ステップS36)、距離画像左及び距離画像右と、変更後の基準面の距離とに基づいて、変更後の基準面のマーキングデータが作成され(ステップS45)、多視点画像と変更後のマーキングデータとが合成されたマーキング画像データが作成される(ステップS53)。
マーキングされた多視点画像を用いて、変更後の基準面が所望の位置にあるかどうか、すなわち編集処理を終了してよいかどうかが判断される(ステップS38)。編集処理を終了できない場合(ステップS38でNO)には、再度ステップS35〜S38が行われる。編集処理を終了する場合(ステップS38でYES)には、変更後の基準面の距離を記録用画像ファイルの基準面距離データの上に挿入することにより、ファイルに変更後の基準面の距離、マーキングデータが書き込まれ(ステップS39)、ファイルクローズ処理が行われる(ステップS40)。
このように、調整後のマーキング画像左及び調整後のマーキング画像右のデータ及びヘッダを、第2の画像データ領域A2−3の距離画像右の画像データ及びヘッダと、マーキング画像左のデータ及びヘッダとの間に格納し、調整後の基準面距離データをマーキング情報領域A32−3の基準面表示色データと基準面距離データとの間に格納し、かつ新たなマーキング画像データ左へのポインタ及び新たなマーキング画像データ右へのポインタを、ポインタ領域A33−3の距離画像右へのポインタとマーキングデータ左へのポインタとの間に格納することで、調整後の基準面の位置の情報を記録することができる。
本実施の形態によれば、マーキング画像を立体表示するだけで基準面上の被写体の領域の識別表示が可能であるため、基準面の位置を示すマーキングを容易に行うことができる。また、編集処理後のマーキング画像が追加して記録されることで、その後の編集において変更後のマーキング画像を用いることができ、3D画像の編集を効率よく行うことができる。
上記実施の形態では、3D画像や基準面調整バーを画像表示LCD6に表示させて複眼デジタルカメラ上で編集処理を行ったが、編集処理をPCなどの外部の立体画像再生装置で行うこともできる。この場合には、複眼デジタルカメラ1で撮影された多視点画像及び多視点画像に関連付けられた各種データを立体画像再生装置に出力し、立体画像再生装置での編集処理後に複眼デジタルカメラ1またはメモリカード38に記録されている画像記録用ファイルを書き変えるようにすればよい。
本発明が適用された複眼デジタルカメラ1のブロック図である。 基準面合成表示モードで多視点画像表示された場合の一例である。 第1の実施の形態の撮影処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施の形態の記憶用画像ファイルの構成の一例である。 第1の実施の形態の関連情報データ領域の構成の一例である。 第1の実施の形態の編集処理の流れを示すフローチャートである。 基準面の距離を変更する基準面変更画面の一例である。 マーキングがされた3D画像の一例である。 第2の実施の形態の撮影処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態の記憶用画像ファイルの構成の一例である。 第2の実施の形態の関連情報データ領域の構成の一例である。 第2の実施の形態の編集処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施の形態の撮影処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施の形態の記憶用画像ファイルの構成の一例である。 第3の実施の形態の関連情報データ領域の構成の一例である。 第3の実施の形態の編集処理の流れを示すフローチャートである。 通常の表示モードで多視点画像表示された場合の一例である。
符号の説明
1:複眼デジタルカメラ、2a:第1撮像系、2b:第2撮像系、6a、6b:画像表示LCD、10:メインCPU、38:メモリカード、50:2D/3Dモード切替フラグ設定手段、51:基線長/輻輳角記憶手段

Claims (29)

  1. 複数の視点から見た被写体像である多視点画像を撮影する複数の撮像手段と、
    前記多視点画像を立体表示するときの表示面に対応する基準面の距離として前記複数の撮像手段の光軸が交差する点を含む面の距離を取得する基準面距離取得手段と、
    全撮影範囲内の被写体の距離を所定の画素単位で測距してなる距離画像を取得する距離画像取得手段と、
    前記撮影された多視点画像と、前記取得した基準面の距離を示す情報及び距離画像とを関連づけて記録媒体に記録する記録手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 複数の視点から見た被写体像である多視点画像を撮影する複数の撮像手段と、
    前記多視点画像を立体表示するときの表示面に対応する基準面の距離として前記複数の撮像手段の光軸が交差する点を含む面の距離を取得する基準面距離取得手段と、
    全撮影範囲内の被写体の距離を所定の画素単位で測距してなる距離画像を取得する距離画像取得手段と、
    前記取得された基準面の距離と距離画像とに基づいて前記撮影された多視点画像内の前記基準面上にある被写体の領域を抽出する抽出手段と、
    前記撮影された多視点画像と、前記取得した基準面の距離を示す情報及び前記抽出した領域を識別可能に表示させるためのマーキングデータとを関連づけて記録媒体に記録する記録手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  3. 前記記録手段は、前記撮影された多視点画像に関連づけて前記取得した距離画像を前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 複数の視点から見た被写体像である多視点画像を撮影する複数の撮像手段と、
    前記多視点画像を立体表示するときの表示面に対応する基準面の距離として前記複数の撮像手段の光軸が交差する点を含む面の距離を取得する基準面距離取得手段と、
    全撮影範囲内の被写体の距離を所定の画素単位で測距してなる距離画像を取得する距離画像取得手段と、
    前記取得された基準面の距離と距離画像とに基づいて前記撮影された多視点画像内の前記基準面上にある被写体の領域を抽出する抽出手段と、
    前記撮影された多視点画像の前記抽出した領域に、前記抽出した領域を識別可能に表示させるためのマーキングデータを合成するマーキング手段と、
    前記撮影された多視点画像と、前記取得した基準面の距離を示す情報及び前記マーキングデータが合成された多視点画像とを関連づけて記録媒体に記録する記録手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  5. 前記記録手段は、前記撮影された多視点画像に関連づけて前記取得した距離画像を前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記記録手段は、前記撮影された多視点画像に関連する関連情報を生成する関連情報生成手段と、
    前記撮影された多視点画像、及び前記生成された関連情報を含む記録用画像ファイルを作成する記録用画像ファイル作成手段と、を備え、
    前記作成された記録用画像ファイルを記録媒体に記録することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 前記記録用画像ファイル作成手段は、前記撮影された多視点画像から1枚の代表画像を選択し、前記記録用画像ファイルのヘッダの直後に前記代表画像を配置して前記記録用画像ファイルを作成することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 複数の視点から見た被写体像である多視点画像を撮影する複数の撮像手段と、
    前記多視点画像を立体表示するときの表示面に対応する基準面の距離として前記複数の撮像手段の光軸が交差する点を含む面の距離を取得する基準面距離取得手段と、
    全撮影範囲内の被写体の距離を所定の画素単位で測距してなる距離画像を取得する距離画像取得手段と、
    前記取得された基準面の距離と距離画像とに基づいて前記撮影された多視点画像のうちの少なくとも1つの画像内の前記基準面上にある被写体の領域を抽出する抽出手段と、
    前記撮影された多視点画像のうちの少なくとも1つの画像の前記抽出した領域に、前記抽出した領域を識別可能に表示させるためのマーキングデータを合成するマーキング手段と、
    前記マーキングデータが合成された多視点画像を表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  9. 前記複数の撮像手段のうちの少なくとも1つは、前記多視点画像の本撮影前に撮影範囲を確認するためのライブビュー画像を撮影し、
    前記表示手段は、前記マーキングデータが合成されたライブビュー画像を表示することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記複数の撮像手段間の輻輳角及び基線長のうちの少なくとも一方を調整する調整手段を更に備え、
    前記基準面距離取得手段は、前記複数の撮像手段の光軸が交差する点を含む面を基準面とし、前記調整手段によって調整された複数の撮像手段間の輻輳角及び基線長に基づいて前記基準面の距離を算出することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の撮像装置。
  11. 請求項1に記載の記録媒体から前記多視点画像、前記基準面の距離を示す情報及び前記距離画像を読み取る読取手段と、
    前記読み取った基準面の距離を示す情報を任意に変更させる変更手段と、
    前記読み取った基準面を示す情報又は変更した基準面を示す情報と前記距離画像とに基づいて前記多視点画像内の前記基準面上にある被写体の領域を抽出する抽出手段と、
    前記多視点画像の前記抽出した領域に、前記抽出した領域を識別可能に表示させるためのマーキングデータを合成するマーキング手段と、
    前記多視点画像又はマーキングデータが合成された多視点画像と前記基準面の距離を示す情報とに基づいて立体画像又はマーキング付き立体画像を生成する立体画像生成手段と、
    前記生成した立体画像又はマーキング付き立体画像を立体画像表示手段に出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする立体画像再生装置。
  12. 前記記録媒体から読み取った前記多視点画像、前記基準面の距離を示す情報及び前記距離画像を、前記記録媒体又は他の記録媒体に記録する記録手段であって、前記変更手段によって変更した基準面の距離を示す情報を、前記読み取った基準面の距離を示す情報に代えて記録し、又は追記する記録手段を備えたことを特徴とする請求項11に記載の立体画像再生装置。
  13. 請求項2に記載の記録媒体から前記多視点画像、前記基準面の距離を示す情報、及び前記マーキングデータを読み取る読取手段と、
    前記読み取った基準面の距離を示す情報を任意に変更させる変更手段と、
    前記読み取った多視点画像に前記読み取ったマーキングデータを合成するマーキング手段と、
    前記多視点画像又はマーキングデータが合成された多視点画像と前記基準面の距離の情報とに基づいて立体画像又はマーキング付き立体画像を生成する立体画像生成手段と、
    前記生成した立体画像又はマーキング付き立体画像を立体画像表示手段に出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする立体画像再生装置。
  14. 請求項3に記載の記録媒体から更に距離画像を読み取る前記読取手段と、
    前記変更手段によって変更した変更後の基準面の距離を示す情報と前記読み取った距離画像とに基づいて前記多視点画像内の前記変更後の基準面上にある被写体の領域を抽出する抽出手段とを更に備え、
    前記マーキング手段は、前記抽出手段によって抽出した多視点画像の抽出した領域にマーキングデータを合成し、
    前記立体画像生成手段は、前記マーキングデータが合成された多視点画像と前記変更後の基準面の距離を示す情報とに基づいてマーキング付き立体画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の立体画像再生装置。
  15. 前記記録媒体から読み取った前記多視点画像、前記基準面の距離を示す情報、前記距離画像及び前記マーキングデータを、前記記録媒体又は他の記録媒体に記録する記録手段であって、前記変更手段によって変更した基準面の距離を示す情報及び前記抽出した領域を示すマーキングデータを、前記読み取った基準面の距離を示す情報及びマーキングデータに代えて記録し、又は追記する記録手段を備えたことを特徴とする請求項14に記載の立体画像再生装置。
  16. 請求項4に記載の記録媒体から多視点画像、前記基準面の距離を示す情報及び前記マーキングデータが合成された多視点画像を読み取る読取手段と、
    前記読み取った基準面の距離を示す情報を任意に変更させる変更手段と、
    前記多視点画像又はマーキングデータが合成された多視点画像と前記基準面の距離を示す情報とに基づいて立体画像又はマーキング付き立体画像を生成する立体画像生成手段と、
    前記生成した立体画像又はマーキング付き立体画像を立体画像表示手段に出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする立体画像再生装置。
  17. 請求項5に記載の記録媒体から更に距離画像を読み取る前記読取手段と、
    前記変更手段によって変更した変更後の基準面の距離を示す情報と前記読み取った距離画像とに基づいて前記多視点画像内の前記変更後の基準面上にある被写体の領域を抽出する抽出手段とを更に備え、
    前記マーキング手段は、前記抽出手段によって抽出した多視点画像の抽出した領域にマーキングデータを合成し、
    前記立体画像生成手段は、前記マーキングデータが合成された多視点画像と前記変更後の基準面の距離を示す情報とに基づいてマーキング付き立体画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項16に記載の立体画像再生装置。
  18. 前記記録媒体から読み取った多視点画像、前記基準面の距離を示す情報、前記距離画像及び前記マーキングデータが合成された多視点画像を、前記記録媒体又は他の記録媒体に記録する記録手段であって、前記変更手段によって変更した基準面の距離を示す情報及び前記マーキング手段によってマーキングデータが合成された多視点画像を、前記読み取った基準面の距離を示す情報及びマーキングデータが合成された多視点画像に代えて記録し、又は追記する記録手段を備えたことを特徴とする請求項17に記載の立体画像再生装置。
  19. 請求項1に記載の記録媒体から前記多視点画像、前記基準面の距離を示す情報及び前記距離画像を読み取る読取手段と、
    前記読み取った基準面の距離を示す情報を任意に変更させる変更手段と、
    前記読み取った基準面を示す情報又は変更した基準面を示す情報と前記距離画像とに基づいて前記多視点画像内の前記基準面上にある被写体の領域を抽出する抽出手段と、
    前記多視点画像の前記抽出した領域に、前記抽出した領域を識別可能に表示させるためのマーキングデータを合成するマーキング手段と、
    前記多視点画像又はマーキングデータが合成された多視点画像を表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  20. 前記記録媒体から読み取った前記多視点画像、前記基準面の距離を示す情報及び前記距離画像を、前記記録媒体又は他の記録媒体に記録する記録手段であって、前記変更手段によって変更した基準面の距離を示す情報を、前記読み取った基準面の距離を示す情報に代えて記録し、又は追記する記録手段を備えたことを特徴とする請求項19に記載の撮像装置。
  21. 請求項2に記載の記録媒体から前記多視点画像、前記基準面の距離を示す情報、及び前記マーキングデータを読み取る読取手段と、
    前記読み取った基準面の距離を示す情報を任意に変更させる変更手段と、
    前記読み取った多視点画像に前記読み取ったマーキングデータを合成するマーキング手段と、
    前記多視点画像又はマーキングデータが合成された多視点画像を表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  22. 請求項3に記載の記録媒体から更に距離画像を読み取る前記読取手段と、
    前記変更手段によって変更した変更後の基準面の距離を示す情報と前記読み取った距離画像とに基づいて前記多視点画像内の前記変更後の基準面上にある被写体の領域を抽出する抽出手段とを更に備え、
    前記マーキング手段は、前記抽出手段によって抽出した多視点画像の抽出した領域にマーキングデータを合成する、
    ことを特徴とする請求項21に記載の撮像装置。
  23. 前記記録媒体から読み取った前記多視点画像、前記基準面の距離を示す情報、前記距離画像及び前記マーキングデータを、前記記録媒体又は他の記録媒体に記録する記録手段であって、前記変更手段によって変更した基準面の距離を示す情報及び前記抽出した領域を示すマーキングデータを、前記読み取った基準面の距離を示す情報及びマーキングデータに代えて記録し、又は追記する記録手段を備えたことを特徴とする請求項22に記載の撮像装置。
  24. 請求項4に記載の記録媒体から多視点画像、前記基準面の距離を示す情報及び前記マーキングデータが合成された多視点画像を読み取る読取手段と、
    前記読み取った基準面の距離を示す情報を任意に変更させる変更手段と、
    前記多視点画像又はマーキングデータが合成された多視点画像と前記基準面の距離を示す情報とに基づいて立体画像又はマーキング付き立体画像を生成する立体画像生成手段と、
    前記生成した立体画像又はマーキング付き立体画像を表示する表示手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  25. 請求項5に記載の記録媒体から更に距離画像を読み取る前記読取手段と、
    前記変更手段によって変更した変更後の基準面の距離を示す情報と前記読み取った距離画像とに基づいて前記多視点画像内の前記変更後の基準面上にある被写体の領域を抽出する抽出手段とを更に備え、
    前記マーキング手段は、前記抽出手段によって抽出した多視点画像の抽出した領域にマーキングデータを合成し、
    前記立体画像生成手段は、前記マーキングデータが合成された多視点画像と前記変更後の基準面の距離を示す情報とに基づいてマーキング付き立体画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項24に記載の撮像装置。
  26. 前記記録媒体から読み取った多視点画像、前記基準面の距離を示す情報、前記距離画像及び前記マーキングデータが合成された多視点画像を、前記記録媒体又は他の記録媒体に記録する記録手段であって、前記変更手段によって変更した基準面の距離を示す情報及び前記マーキング手段によってマーキングデータが合成された多視点画像を、前記読み取った基準面の距離を示す情報及びマーキングデータが合成された多視点画像に代えて記録し、又は追記する記録手段を備えたことを特徴とする請求項25に記載の撮像装置。
  27. 請求項1に記載の記録媒体から前記多視点画像及び前記基準面の距離を示す情報を読み取るステップと、
    前記読み取った基準面の距離を示す情報を任意に変更させるステップと、
    前記読み取った基準面を示す情報又は変更後の基準面の距離を示す情報と前記距離画像とに基づいて前記多視点画像内の前記基準面上にある被写体の領域を抽出するステップと、
    前記多視点画像の前記抽出した領域にマーキングデータを合成するステップと、
    前記多視点画像又はマーキングデータが合成された多視点画像と前記基準面の距離を示す情報とに基づいて立体画像又はマーキング付き立体画像を生成するステップと、
    前記生成した立体画像又はマーキング付き立体画像を立体画像表示手段に出力するステップと、
    をコンピュータに実現させることを特徴とする立体画像再生プログラム。
  28. 請求項2に記載の記録媒体から前記多視点画像、前記基準面の距離を示す情報及び前記マーキングデータを読み取るステップと、
    前記読み取った基準面の距離を示す情報を任意に変更させるステップと、
    前記読み取った多視点画像に前記読み取ったマーキングデータを合成するステップと、
    前記多視点画像又はマーキングデータが合成された多視点画像と前記基準面の距離を示す情報とに基づいて立体画像又はマーキング付き立体画像を生成するステップと、
    前記生成した立体画像又はマーキング付き立体画像を立体画像表示手段に出力するステップと、
    をコンピュータに実現させることを特徴とする立体画像再生プログラム。
  29. 請求項3に記載の記録媒体から前記多視点画像、前記基準面の距離を示す情報及び前記距離画像を読み取るステップと、
    前記読み取った基準面の距離の情報を任意に変更させるステップと、
    前記変更手段によって変更した変更後の基準面の距離を示す情報と前記読み取った距離画像とに基づいて、変更後の基準面のマーキングデータを生成するステップと、
    前記読み取った多視点画像又は前記変更後の基準面のマーキングデータが合成された多視点画像と前記基準面の距離の情報とに基づいて立体画像又はマーキング付き立体画像を生成するステップと、
    前記生成した立体画像又はマーキング付き立体画像を立体画像表示手段に出力するステップと、
    をコンピュータに実現させることを特徴とする立体画像再生プログラム。
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