JP5093474B2 - 物体の研磨方法及び物体の研磨装置 - Google Patents
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そこで、従来より、金型等の物体を研磨する物体の研磨装置として、例えば、特許文献1(特開平5−162064号公報)に掲載されたものが知られている。
これは、図15に示すように、物体100の表面101と平行で互いに直角な2方向と物体100の表面101に垂直な方向とに微小運動するように支持された研磨軸112の先端に、磁性球体111を回転可能に保持して研磨部110とし、この研磨部110と物体100の表面101との間に研磨材を磁界により保持させ、研磨部110と物体100の表面101とを接触させて、研磨部110を微小運動させることにより物体100の表面101を研磨している。
研磨軸112及び研磨部110を微小運動させるアクチュエータ120はピエゾ素子からなり、このピエゾ素子に電圧を印加することにより、研磨軸112及び研磨部110を物体100の表面101と平行で互いに直角な2方向に移動させる。これにより、研磨部110は円弧を描くように微小運動するようになる。また、研磨時には、研磨部110である磁性球体111が適宜に回転するようになっている。
この研磨部110の微小運動及び回転によって物体100の研磨を行なうものである。
研磨体をホルダに対して着脱可能にした場合には、研磨体が研磨作業によって磨耗して、その先端が変形した場合、新たな研磨体と交換することができる。
テーブル20は、図1及び図10に示すように、基台10と同型に形成され、基台10の上部に、図1中XsYs平面上を移動可能に設けられている。このテーブル20の上面21には、物体1が設置されている。実施の形態では、テーブル20の上面21に円柱状の設置台22を設け、この設置台22の上部に物体1を設置している。
圧電アクチュエータ61の実施例として、例えば、NECトーキン製ASB510C801NP0(全長約78.4mm、推奨駆動電圧DC100V)が挙げられる。
3つの圧電アクチュエータ61a,61b,61cの長さが中立のときの研磨体40の先端41の位置を、XYZ直交座標系の原点(0,0,0)とする。圧電アクチュエータ61aと圧電アクチュエータ61bとは、YZ平面に対して対称の位置関係にあり、圧電アクチュエータ61cの中心軸はYZ平面上にある。各圧電アクチュエータ61a,61b,61cの伸縮量を夫々δA,δB,δCとし、研磨体40の先端41の座標を(DX,DY,DZ)とすれば、各圧電アクチュエータ61の一端62で形成される平面を底面とし、この底面に対する圧電アクチュエータ61の軸線64の角度φが45°のとき、近似的に下記の数式の関係が成立する。
第一駆動部90aは、ベース部材82の下面に固定され基台10の上面を第一レール83と平行な方向に移動する第一移動部材91aと、第一移動部材91aを移動せしめる雄ネジ92を有した第一棒状体93aと、第一棒状体93aをその軸線を回転軸として回転させる第一原動部94aとを備えて構成されている。第一移動部材91aは、その略中央部に雌ネジ95が設けられ、この雌ネジ95と第一棒状体93aとが螺合するように形成されている。
第二駆動部90bは、テーブル20の下面に固定されベース部材82の上面を第二レール84と平行な方向に移動する第二移動部材91bと、第二移動部材91bを移動せしめる雄ネジ92を有した第二棒状体93bと、第二棒状体93bをその軸線を回転軸として回転させる第二原動部94bとを備えて構成されている。第二移動部材91bは、その略中央部に雌ネジ95が設けられ、この雌ネジ95と第二棒状体93bとが螺合するように形成されている。
測定結果は、目標振動形態と比較してわずかに歪んでいるが、目標振動形態と略一致する結果となった。振動形態のひずみは、圧電アクチュエータのヒステリシスに起因するものと考えられる。
測定結果は、目標振動形態と比較してわずかに歪んでいるが、目標振動形態と略一致する結果となった。
また、上記実施の形態において、研磨体40を角柱形に形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、どのような形状でも良く、適宜変更して差支えない。
更に、上記実施の形態において、ホルダ50を上述の形状としたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、どのような形状でも良く、適宜変更して差支えない。
更にまた、上記実施の形態において、取付部53をコレットチャックで構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、研磨体を取付けることができれば良く、適宜変更して差支えない。
また、上記実施の形態において、圧電アクチュエータ61を3つ設けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、幾つ設けても良く、適宜変更して差支えない。
更に、上記実施の形態において、圧電アクチュエータ61を上述の配置としたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、どのように配置しても良く、適宜変更して差支えない。
更にまた、上記実施の形態において、各圧電アクチュエータ61の一端62で形成される平面を底面とし、この底面に対する圧電アクチュエータ61の軸線64の角度φを45°としたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、何度でも良く、適宜変更して差支えない。
更に、上記実施の形態において、移動手段80を上述の構成としたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えばハンディタイプのもの等、物体を相対移動させられれば良く、適宜変更して差支えない。
更にまた、本発明に係る物体の研磨方法において、物体1の表面2が、傾斜や凹凸状になっている場合には、U字形状の頂点を通る主軸と物体1の表面2の法線とを一致させることにより、研磨体40の先端41が物体1の表面2に確実に接触し、そのため、微細な研磨を行なうことができるようになる。
1 物体
2 表面
3 凹所
10 基台
20 テーブル
21 上面
22 設置台
30 スタンド
31 固定部材
40 研磨体
41 先端
42 側面
43 砥粒
44 中心軸
50 ホルダ
51 一端面側
52 中心軸
53 取付部
54 他端面側
55 突設部
56 角錐面
60 振動手段
61 圧電アクチュエータ
62 一端
63 他端
64 軸線
65 コイルスプリング
66 一端
67 他端
70 制御手段
80 移動手段
81 支持部
82 ベース部材
83 第一レール
84 第二レール
90 駆動部
90a 第一駆動部
90b 第二駆動部
91a 第一移動部材
91b 第二移動部材
92 雄ネジ
93a 第一棒状体
93b 第二棒状体
94a 第一原動部
94b 第二原動部
95 雌ネジ
Claims (10)
- 研磨体を物体の表面に接触させ、該研磨体の先端の軌道がリサージュ図形を描くように微小振動させながら、該研磨体を該物体の表面に対して相対移動させて、当該物体の表面を研磨する物体の研磨方法において、
上記研磨体の先端の軌道を、平面から見て8の字形状であって、正面から見て8の字の交点が上記物体に接触する頂点となるU字形状にしたことを特徴とする物体の研磨方法。 - 上記相対移動方向を正面から見て前後方向にしたことを特徴とする請求項1記載の物体の研磨方法。
- 上記U字形状の上記頂点を通る主軸と上記物体の表面の法線とを一致させたことを特徴とする請求項1または2記載の物体の研磨方法。
- 基台と、基台に設けられ物体が設置されるテーブルと、上記基台に設けられるスタンドと、上記物体の表面に接触させられる研磨体と、上記スタンドに支持され上記研磨体を保持するホルダと、上記研磨体を上記ホルダを介して微小振動させる振動手段と、該振動手段を上記研磨体の先端の軌道がリサージュ図形を描くように制御する制御手段と、上記研磨体を物体の表面に対して相対移動可能にする移動手段とを備えた物体の研磨装置において、
上記制御手段を、上記研磨体の先端の軌道が、平面から見て8の字形状であって、正面から見て8の字の交点が上記物体に接触する頂点となるU字形状になるように上記振動手段を制御する機能を備えて構成したことを特徴とする物体の研磨装置。 - 上記制御手段は、上記相対移動方向を正面から見て前後方向になるよう移動手段を制御する機能を備えて構成したことを特徴とする請求項4記載の物体の研磨装置。
- 上記振動手段を、一端がスタンドに設けた固定部材に固定され他端が上記ホルダに固定される複数の圧電アクチュエータで構成したことを特徴とする請求項4または5記載の物体の研磨装置。
- 上記ホルダの上記物体側に対峙する一端面側に、該ホルダの中心軸と上記研磨体の中心軸とが同軸になるように該研磨体を取付ける取付部を設け、上記圧電アクチュエータを上記ホルダの他端面側に3以上設け、各圧電アクチュエータを上記ホルダの中心軸を中心として等角度関係に対称配置し、上記各圧電アクチュエータに夫々対応してコイルスプリングを設け、該各コイルスプリングを対応する圧電アクチュエータの軸線方向に上記ホルダを引張するように一端を該ホルダに固定し他端を上記固定部材に固定したことを特徴とする請求項6記載の物体の研磨装置。
- 上記各圧電アクチュエータを、その軸線が上記ホルダから上記固定部材に向けて拡開するように設けたことを特徴とする請求項7記載の物体の研磨装置。
- 上記ホルダに保持した研磨体を物体に対して近接,離間できるように上記固定部材を上記スタンドに対し移動可能にしたことを特徴とする請求項4乃至8何れかに記載の物体の研磨装置。
- 上記移動手段を、上記テーブルを基台に対し移動可能にする支持部と、上記テーブルを基台に対し移動させる駆動部とを備えて構成したことを特徴とする請求項4乃至9何れかに記載の物体の研磨装置。
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