JP5093177B2 - 自動倉庫 - Google Patents
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この自動倉庫では、棚卸し作業時に、スタッカークレーンが物品を、物品情報読み取り装置が設けられている物品載置部に搬送する。そこで、物品情報読み取り装置が物品の情報を読み取る。この情報に基づいて棚卸し作業が行われる。
棚卸しのために物品を入庫口や出庫口に搬送する必要がないので、入出庫作業の邪魔をすることがない。したがって、棚卸し作業を迅速に行うことができる。
さらに、物品情報読み取り装置が設けられているのが安定している棚の物品載置部であるので、物品情報読み取り装置は有線での接続が容易で、また、無線で接続されていても正確な画像を送信することができる。したがって、棚卸し作業時に確認精度が高くなる。
なお、物品情報読み取り装置は、物品を撮影するカメラや物品のバーコード等を読み取るリーダ装置であってもよい。
この自動倉庫では、物品情報読み取り装置が設けられた物品載置部に物品が搬送されるのは、物品情報読み取り装置が物品情報を読み取るときだけである。すなわち、棚卸し時以外に棚卸し用物品載置部で物品の保管を行わないことで、棚卸し時に棚卸しに関係ない物品が棚卸し用物品載置部に載置されていることがない。したがって、棚卸し作業を迅速に行うことができる。
この自動倉庫では、カメラが設けられているのが安定している棚の物品載置部であるので、カメラは有線での接続が容易である。
◎スタッカークレーンに、他の物品載置部から、物品を物品情報読み取り装置が設けられた物品載置部に搬送させるステップ
◎物品情報読み取り装置に、物品情報を読み取らせるステップ
◎物品情報読み取り装置が読み取った物品情報と、在庫情報とを比較した結果を受け取るステップ
◎物品情報と在庫情報が一致しない場合には、物品情報読み取り装置が読み取った物品情報に従って在庫情報を修正するステップ
◎スタッカークレーンに、物品情報読み取り装置が設けられた物品載置部から、物品を他の物品載置部に搬送させるステップ
この棚卸し方法では、棚卸しのために物品を入庫口や出庫口に搬送する必要がないので、入出庫作業の邪魔をすることがない。
さらに、物品情報読み取り装置が設けられているのが安定している棚の物品載置部であるので、物品情報読み取り装置は有線での接続が容易で、また、無線で接続されていても正確な画像を送信することができ、棚卸し作業時に確認精度が高くなる。
なお、物品情報読み取り装置は、物品を撮影するカメラや物品のバーコード等を読み取るリーダ装置であってもよい。
以下、本発明に係る一実施形態としての自動倉庫1を説明する。図1は、本発明の一実施形態としての自動倉庫1の模式図であり、図2は自動倉庫1の部分平面図である。
なお、この実施形態において、図1および図2の上下方向が自動倉庫1の前後方向であり、図1および図2の左右方向が自動倉庫1の左右方向である。
図2、図3および図4を用いて、一対のラック2と一台のスタッカークレーン3について説明する。図3はスタッカークレーン3の側面図であり、図4はスタッカークレーン3の正面図である。
スタッカークレーン通路5に沿って、上下一対のガイドレール21が設けられており、これらガイドレール21にスタッカークレーン3が左右に移動可能に案内されている。スタッカークレーン3は、走行台車23と、走行台車23に設けられた左右一対のマスト25に昇降自在に装着された昇降台27と、昇降台27に進退機構(図示せず)によって前後方向に摺動自在に設けられたスライドフォーク29とを有している。
図1に示すように、前側のラック2の左側方に入庫ステーション17が配され、後側のラック2の左側方に出庫ステーション19が配されている。
図1に示すように、3つの棚卸し制御操作設備76が用意されている。したがって、同時に3人の棚卸し作業者が棚卸しを行うことができる。各作業者は、二組合計4列のラック2の棚卸し作業を行う。棚卸し制御操作設備76は、パソコン77と、操作ボックス79とから構成されている。パソコン77は、ディスプレイ78や他の装置を有している。パソコン77は、棚卸し時に必要な情報の入力や結果が表示可能になっている。操作ボックス79には複数のボタンが設けられており、例えば、各組のラック2の棚卸しが終了したときに、終了確認のために用いられる。
なお、ディスプレイ78には、各組のラック2に関する情報が必要に応じて切り換えられて表示される。
図6を用いて、棚卸し制御動作について説明する。図6は、棚卸し制御動作のフローチャートである。なお、ここでは、一台のスタッカークレーン3による棚卸し動作についてのみ説明する。
なお、作業者がパソコン77を操作して、棚卸し作業の設定を行う。また、棚卸し作業者は、在庫データ73の内容が印刷された紙を印刷して、手元に用意しておく。あるいは、紙を印刷する代わりに、パソコン77に在庫データ73を表示してもよい。前者の場合に作業者は手元の紙とカメラ75の画像とを見ながら照合することになり、後者の場合に作業者は在庫データ73の画面とカメラ75の画像とを見ながら照合することになる。
なお、この自動倉庫1では、棚卸し用物品載置部13Aに物品Wが搬送されるのは、カメラ75が物品情報を読み取るときだけである。すなわち、棚卸し時以外に棚卸し用物品載置部13Aで物品Wの保管を行わないことで、棚卸し時に棚卸しに関係ない物品Wが棚卸し用物品載置部13Aに載置されていることがない。したがって、棚卸し作業を迅速に行うことができる。
なお、カメラ75が設けられているのがラック2の物品載置部13であるので、カメラ75は無線で接続されていても正確な画像を送信することができ、棚卸し作業時に確認精度が高くなる。
なお、棚卸し用物品載置部13Aから物品Wが搬出されると、在庫センサ85がOFFし、検出信号が棚卸し制御部71に送信される。その結果、操作ボックス79またはパソコン77の「物品Wが照合可能になっている」表示が消される。また、棚卸し制御部71は、シグナルタワー81を消灯させるための制御信号をシグナルタワー81に送信する。これにより、シグナルタワー81が消灯される。
以上に述べた棚卸し動作では、物品Wはスタッカークレーン3によって搬送されるだけであって入庫ステーション17や出庫ステーション19によって搬送されないので、棚卸しが迅速に行われる。言い換えると、カメラ75が入庫ステーション17や出庫ステーション19に設けられていないので、棚卸し動作によって入出庫動作が邪魔されることがない。
自動倉庫1は、ラック2と、入庫ステーション17および出庫ステーション19と、スタッカークレーン3と、カメラ75とを備えている。ラック2は、複数の物品載置部13を有する。スタッカークレーン3は、ラック2に沿って走行可能である。カメラ75は、ラック2の棚卸し用物品載置部13Aに設けられている。
この自動倉庫1では、棚卸し作業時に、スタッカークレーン3が物品Wを、カメラ75が設けられている棚卸し用物品載置部13Aに搬送する。そこで、カメラ75が物品Wの情報を読み取る。この情報に基づいて棚卸し作業が行われる。
棚卸しのために物品Wを入庫ステーション17や出庫ステーション19に搬送する必要がないので、入出庫作業の邪魔をすることがない。したがって、棚卸し作業が迅速に行われる。
さらに、カメラ75が設けられているのが安定しているラック2の物品載置部13であるので、カメラ75は有線での接続が容易で、また、無線で接続されていても正確な画像を送信することができ、棚卸し作業時に確認精度が高くなる。
この自動倉庫1では、棚卸し用物品載置部13Aに物品Wが搬送されるのは、カメラ75が物品情報を読み取るときだけである。すなわち、棚卸し時以外に棚卸し用物品載置部13Aで物品Wの保管を行わないことで、棚卸し時に棚卸しに関係ない物品Wが棚卸し用物品載置部13Aに載置されていることがない。したがって、棚卸し作業を迅速に行うことができる。
◎スタッカークレーン3に、他の物品載置部13から、物品Wをカメラ75が設けられた棚卸し用物品載置部13Aに搬送させるステップ(S3)
◎カメラ75に、物品情報を読み取らせるステップ
◎カメラ75が読み取った物品情報と、在庫情報とを比較した結果を受け取るステップ(S4)
◎物品情報と在庫情報が一致しない場合には、カメラ75が読み取った物品情報に従って在庫情報を修正するステップ(S8)
◎スタッカークレーン3に、棚卸し用物品載置部13Aから、物品Wを他の物品載置部13に搬送させるステップ(S5)
この棚卸し方法では、棚卸しのために物品Wを入庫ステーション17や出庫ステーション19に搬送する必要がないので、入出庫作業の邪魔をすることがない。
さらに、カメラ75が設けられているのが安定しているラック2の物品載置部13であるので、カメラ75は有線での接続が容易で、また、無線で接続されていても正確な画像を送信することができ、棚卸し作業時に確認精度が高くなる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
自動倉庫の構成や棚卸し作業用の設備については、前記実施形態に限定されない。
棚卸し用物品載置部のラック内での位置は特に限定されない。
棚卸し用物品載置部は、一組のラックに対して少なくとも一つあることが好ましいが、複数であっても良い。
カメラの代わりに、バーコードリーダやRFIDリーダのようなIDリーダを棚卸し用物品載置部に設けて、IDリーダが物品から読み取った情報をディスプレイに表示することで、作業者による照合ができるようにしてもよい。さらに、IDリーダが物品から読み取った情報を基に、棚卸し制御部が照合作業を行っても良い。また、この場合で照合結が不一致の場合は、棚卸し制御部が在庫データを修正してもよい。
前記実施形態ではカメラは制御部に対して無線で接続されていたが、有線で接続されていてもよい。この自動倉庫では、カメラが設けられているのが安定している棚の物品載置部であるので、カメラは有線での接続が容易である。
棚卸し終了後の物品は元の物品載置部に戻されるのが通常であるが、必要に応じて他の物品載置部に戻されても良い。その場合は、在庫データの棚番号も変更される。
2 ラック(棚)
3 スタッカークレーン
5 スタッカークレーン通路
7 前側支柱
9 後側支柱
11 物品支承部材
13 物品載置部
13A 棚卸し用物品載置部
15 フォーク通過間隙
17 入庫ステーション
19 出庫ステーション
21 ガイドレール
23 走行台車
25 マスト
27 昇降台
29 スライドフォーク
31 載置部
33 壁部
51 クレーン制御部
52 コントローラ
53 走行制御部
55 昇降制御部
57 移載制御部
59 走行用モータ
61 ロータリエンコーダ
63 昇降用モータ
65 ロータリエンコーダ
67 移載用モータ
69 ロータリエンコーダ
71 棚卸し制御部
73 在庫データ
75 カメラ(物品情報読み取り装置)
76 棚卸し制御操作設備
77 パソコン
78 ディスプレイ
79 操作ボックス
81 シグナルタワー
85 在庫センサ
91 商品ラベル
93 棚番号
95 無線LAN送受信部
P パレット
W 物品
Claims (1)
- 複数の物品載置部を有する棚と、
物品の入出庫口と、
前記棚に沿って走行可能なスタッカークレーンと、
前記棚の少なくとも一つの物品載置部に設けられた物品情報読み取り装置と、
を備え、
前記スタッカークレーンは、前記物品情報読み取り装置が物品の物品情報を読み取るときのみ、前記物品を前記物品情報読み取り装置が設けられた物品載置部に搬送し、
前記物品情報読み取り装置は、カメラであり、
制御部と、前記カメラと前記制御部を連結する有線とをさらに備えている、自動倉庫。
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