JP5093111B2 - 光伝送システム及び光伝送制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は光伝送システム及び光伝送制御方法に関し、特に偏波分散による障害発生確率を低減した光伝送方式に関するものである。
光伝送システムにおいては、伝送信号が数10Gbpsクラスにまで高速化すると、偏波分散による品質劣化が無視できなくなる。偏波分散の影響が大きくなると、信号の送受信を正常に行うことができなくなることがある。この偏波分散の影響を低減するために、伝送信号変調方式を工夫すること、偏波分散の影響が小さい伝送チャネルを利用すること、波形歪み補償を行うことが一般的に行われている。
伝送信号変調方式を工夫する方法の一つとして、多値変調を用いる方法がある。伝送ビットレートは1ビットあたりの符号数と伝送速度の積で表すころができる。光伝送の場合、1ビットあたりの符号数は1であるのが一般的だが、この符号数を増やせば、より低い伝送速度で同一のビットレートが得られる。
偏波分散の影響は伝送速度に比例して増大するため、1ビットあたりの符号数を増やす、すなわち、多値変調を用いることにより、偏波分散の影響を低減することができる。しかし、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)等の多値光変調の実現は高コストであり、また装置サイズも増大し、技術的にも困難である場合がほとんどである。従って、コスト、サイズ、技術的難度の点で光多値変調の利用には問題がある。
偏波分散の影響が小さな伝送チャネルを利用することにより、偏波分散に起因する伝送信号の品質劣化は緩和されるが、伝送チャネルの交換は大規模な工事が必要であり、場合によってはサービス提供も中断せざるを得ない状況が発生する。従って、コスト、可用性の点で問題がある。
波形歪み補正を行うことにより、偏波分散によって歪んだ波形を等化し、伝送信号品質の劣化を防止する方法もある。この方法では、どのような情報を元に等化器の制御を行うかが問題である。高次成分まで含めると、現状では偏波分散量をインサービスで正確にモニタする方法はなく、偏波分散量を元に直接的な制御を行うことができない。偏波分散の大きさと、受信信号の符号誤り率BER(Bit Error Rate)の間には単調増加する相関があり、BERを元にした間接的な制御なら行うことができる。
しかし、BER劣化を招く要因は偏波分散だけに限らないため、BER劣化量から偏波分散に起因する劣化量だけを抽出する必要があるが、そのような方法は現状ではない。つまり、BER情報の利用では正確な偏波分散等化制御を行うことはできない。従って、現状では波形等化方式には技術的困難さがある。
また、上記いずれの従来技術にしても、偏波分散耐力の改善量には限度があり、改善量が費用に見合わない場合が多い。多大なコストをかけて現状技術で実現可能な最高水準の改善量を実現するよりも、改善量は必ずしも最高ではないが、コストが半分で済む方法の方が現実的である。
ここで、特許文献1を参照すると、光ファイバ内で生ずる偏波分散の影響を軽減するために、伝送する光信号を2系統に分岐して、偏波分散の少ない方の系の信号を選択する技術が開示されている。
特開平6−334606号公報
上述した特許文献1の技術では、偏波分散の少ない方の系の信号を選択するために、受信端において、基準信号発生器を設けておき、この基準信号と各系の受信信号とを比較して、基準信号により近い系の信号を、偏波分散の少ない信号とみなして選択するというものである。
この特許文献1の技術では、偏波分散の少ない方の信号を選択するために、貴受信信号を用いているために、基準信号発生器が必要であり、またこの基準信号を発生するためには、伝送すべき信号が既知であることが必要であって、未知の信号に対しては適用できないという欠点がある。
本発明は、上述したような従来技術が有する問題点を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、既知の信号のみならず、未知の信号にも適用可能であり、低コストで高信頼性を有する光伝送システム及び光伝送制御方法を提供することにある。
本発明による光伝送システムは、光送信出力を複数に分岐する手段と、これら分岐信号光を伝送する互いに異なる光伝送路と、これら光伝送路を経た各信号光の偏波分散状態をそれぞれモニタするモニタ手段と、前記光伝送路を経た信号光を選択するスイッチと、これらモニタ結果である偏波分散による品質劣化に基づいて、前記スイッチにより前記光伝送路を経た信号光を選択制御する制御手段とを含み、
前記制御手段は、前記モニタ手段によるモニタ結果が、前記品質劣化の時間が一定時間以上継続するかを検出するためのタイマを有し、前記品質劣化が一定時間継続した場合に前記選択制御をなすことを特徴とする。
本発明による光伝送制御方法は、
光送信出力を複数に分岐して、これら分岐信号光を互いに異なる光伝送路により伝送するステップと、
これら光伝送路を経た各信号光の偏波分散状態をそれぞれモニタするモニタステップと、
前記モニタステップにおいてモニタされた偏波分散による品質劣化が一定時間以上継続するかを検出する検出ステップと、
前記検出ステップにて前記品質劣化が一定時間継続したことが検出された場合に前記光伝送路を経た信号光を選択制御する制御ステップを有することを特徴とする。
本発明による第1の効果は、高信頼性を有することである。その理由は、複数の光伝送チャネルの中から品質のよい伝送チャネルを選択して送受信することにより、一つの伝送チャネルで信号品質が劣化したとしても、劣化の少ない他の伝送チャネルに切り替えて送受信することにより、送受信エラー発生確率を下げることが可能なためである。
本発明による第2の効果は、可用性が高いことである。その理由は、受信部にてバッファリングを行うことにより、伝送チャネル切り替え時においても無瞬断での切り替えが可能であるため、サービスを停止する必要がないためである。
本発明による第3の効果は、導入コストを低くすることが可能なことである。その理由は、複数の光伝送チャネルを用いても光信号源を共通化することができるため、光伝送チャネル毎に光信号源を用意する必要がないためである。また、既存の敷設伝送チャネルや光送受信機の利用が可能なためである。
本発明による第4の効果は、運用コストを低くすることが可能なことである。その理由は、システム故障と環境変化による一時的な障害である偏波分散に起因する送受信エラーを区別することができるため、障害発生時の原因調査・修理の労力が削減できるためである。
本発明による第5の効果は、制御が簡単なことである。その理由は、複雑な波形等化技術や信号補償技術を用いることなく、伝送チャネルの切り替え制御だけで偏波分散耐力を上げることができるためである。
本発明による第6の効果は、システム構築が簡略なことである。その理由は、既存の敷設伝送チャネル、光送受信装置が利用できるため、本発明のために新たに伝送チャネルや光送受信機を設置する必要がなく、設計済みのシステムを利用することが可能であり、新たなシステム設計が必要ないためである。
本発明による第7の効果は、既知の信号のみならず、未知の信号にも十分に対応可能であることである。その理由は、偏波分散の影響が少ない系の信号を選択するに際して、基準信号との比較によらずに、偏光度をモニタする装置を用いているためである。
本発明の実施の形態のシステムブロック図である。 本発明の一実施例のシステムブロック図である。 本発明の他の実施例のシステムブロック図である。
符号の説明
1 送信機
2,23 分岐器
3,4,24,25,49,50 光伝送チャネル
5,6 バッファ
7,30,57 スイッチ
8,31,53,54 受信機
9 偏波分散モニタ装置
10,33 スイッチ制御回路
21,45 信号源
22 E/O(電気/光)変換器
26,2751,52 O/E変換器
28,29,55,56 FIFOバッファ
32 偏波度モニタ装置
321,322 偏波度メータ
323 インタフェース
331 CPU
332 メモリ
41,43 半導体レーザ
42,44 光変調器
46 合波器
47 波長多重光伝送チャネル
48 合波器
1000 光伝送チャネル選択装置
以下に、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態の概略機能ブロック図である。
図1において、送信機1より出力される光信号は、分岐器2にて分岐される。分岐された光信号は、光伝送チャネル3と4とにそれぞれ導かれる。そして、これら光信号の各々は、受信バッファ5,6をそれぞれ介してスイッチ7に入力される。
スイッチ7にて入力光信号のうち一つだけが選択され、受信機8へと導かれる。スイッチ7の切り替え制御は、スイッチ制御回路10にて行われる。このスイッチ制御回路10では、偏波分散モニタ装置9による偏波分散モニタ結果から切り替えタイミングが判断されるようになっている。
以下に、上記のように構成された光信号品質監視装置の動作について、図1を参照しつつ説明する。
図1において、送信機1より出力される光信号は、分岐器2にて分岐され、分岐光信号は、光伝送チャネル3と4にそれぞれ導かれる。分岐された2つの信号は、伝送チャネルが異なること以外は同等の信号であり、それぞれ受信バッファ5と6とを経た後に、伝送後の光信号のうち一つだけがスイッチ7にて選択される。
この場合において、どちらが選択されるかの制御はスイッチ制御回路10によってなされる。スイッチ7にて選択された信号は受信機8へと導かれる。このことにより、送信機1と受信機8との間で信号伝送が行われる。スイッチ制御回路10では、偏波分散モニタ装置9によるモニタ結果から切り替えタイミングが判断される。
伝送チャネル3,4から一部の光信号が分岐により取り出されて、偏波分散モニタ装置9に入力され、伝送チャネルの偏波状態がリアルタイムでモニタされるようになっている。スイッチ制御回路10は、その偏波分散モニタ結果より、伝送チャネル3,4のどちらが偏波分散の小さい伝送チャネルであるかを知ることができる。
また、予め、偏波分散による切り替え閾値を定めておくことにより、選択中の伝送チャネルの偏波分散が切り替え閾値を超えた場合に、他方の伝送チャネルに切り替えるか、両チャネルとも閾値以上の場合は切り替えないか、といった指示をスイッチ7に出すことができる。
2つの伝送チャネルを用いる相乗効果により、伝送エラー発生確率は2乗分の1に低減される。スイッチ7による伝送チャネル切り替えが発生する瞬間に瞬時的な信号断が発生するが、受信バッファ5,6に一定量の伝送情報を蓄えておくことにより、スイッチ切り替え時の信号瞬断を防止することができる。
<実施例1>
以下に、本発明の具体的な一実施例について図2を参照して説明する。図2は、図1の偏波分散モニタ装置9として偏光度モニタ装置32を利用し、受信部のバッファにFIFO(First-In First-Out)型の電気バッファ28,29を利用する場合の実施例である。
図2では、信号源21から生成される送信電気信号を電気光変換器(E/O変換器)22にて電気光変換し、分岐器として1:2のスプリッタ23を用い、空間多重された二つの光伝送チャネル24,25にて光伝送を行うものである。
伝送後の光信号を光電気変換器(O/E変換器)26,27にてそれぞれ光電気変換し、FIFO型の電気バッファ28,29へと入力する。
バッファ28,29では、常時、2入力1出力の電気スイッチ30のスイッチング時間以上の間に伝送されてくる信号を蓄えておくことができるようになっている。バッファ28,29を通過した伝送信号は、電気スイッチ30へ入力される。
電気スイッチ30はスイッチ制御回路33からの指示を受けて、O/E変換器26の出力か、O/E変換器27の出力かの一方を選択して受信機31に導く。
偏光度モニタ装置32へは、2つの光伝送チャネル24,25から伝送光信号の一部を入力する。偏光度モニタ装置32の内部には、偏光度メータ321,322が設けられている。外部インターフェイス回路323を介してスイッチ制御回路33に偏光度モニタ結果が送出される。
スイッチ制御回路33の内部にはCPU331とメモリ332と設けられている。メモリ332には、予めスイッチ30を切り替えるための偏光度閾値が設定されている。CPU331は、この切り替え閾値と偏光度モニタ結果とを用いて、スイッチ30の切り替えタイミングを判断し、切り替えを指示する。
次に、図2の光伝送システムの動作について説明する。図2では、信号源21から生成される送信電気信号をE/O変換器22にて電気光変換し、1入力2出力のスプリッタ23にて光信号を2分岐する。分岐された光信号は二つの光伝送チャネル24,25に導かれて光伝送が行われる。分岐された2つの信号は、伝送チャネルが異なること以外は同等な送信光信号である。
伝送後の光信号はO/E変換器26,27にて光電気変換され、それぞれバッファ28,29に導かれ、電気スイッチ30に入力される。電気スイッチ30は、スイッチ制御回路33からの指示を受けてバッファ28の出力及びバッファ29の出力の一方を選択して受信機31へ入力する。これにより、信号受信がなされる。
バッファ28,29は、少なくとも電気スイッチ30の切り替え時間以上の間に伝送される信号量を常時バッファリングできるようになっている。スイッチ制御回路33は、スイッチ切り替え開始時刻t1及び終了時刻t2を記録している。光伝送チャネル24から光伝送チャネル25に切り替える場合、スイッチ制御回路33によって、バッファ28の出力データのみが有効化されており、バッファ29の出力データは無効化されている。
そして、時刻t1からt2の間は、光伝送チャネル24,25の双方ともに受信機31に接続されていないことになる。しかし、時刻t1からt2の間の伝送データはバッファ29に蓄えられており、スイッチ制御回路33が時刻t1からバッファ28の出力を無効、バッファ29の出力を有効化するように指示することによって、見かけ上、受信機31には、スイッチ切り替えによって信号が瞬断されることなく接続されているかのように信号が送られてくる。
これにより、2つの伝送チャネル24,25の伝送長の差に起因する伝搬時間差を吸収したり、スイッチ30の切り替え時に発生する瞬時的な信号断を防止したりすることができる。そのために、受信機31は、スイッチ30による伝送チャネルの切り替えが起こっても、受信エラーを起こすことなく、無瞬断での信号受信が可能である。
偏光度モニタ装置32に、2つの光伝送チャネル24,25から伝送光信号の一部を入力する。偏光度モニタ装置32の内部には、偏光度メータ321,322が設けられており、それぞれ光伝送チャネル24,25の偏光度が測定される。これら測定結果は、外部インタフェース回路323を介してスイッチ制御回路33に送出される。
スイッチ制御回路33の内部には、CPU331とメモリ332とが設けられている。メモリ332には、予めスイッチ30を切り替えるための偏光度閾値が設定されている。CPU331が、その切り替え閾値と、偏光度モニタ装置32から入力される偏光度モニタ結果とを比較し、どちらかの偏光度モニタ結果が閾値を超えた場合に、他方に切り替えるか、あるいは切り替えずに現状維持するかといった指示をスイッチ30に出すようになっている。
一般的に、偏波分散は時間変動し、かつ変化の大きさ、継続時間はランダムであり、予測不能である。従って、短時間の間に激しく増減を繰り返し変化する場合もあれば、長時間かけてゆっくり変化する場合もある。また、変化が収束した結果、変化前と同じ偏波分散量に戻っている場合もあれば、増大または減少している場合もある。これらは、光伝送チャネル24,25の環境温度変化や加えられる圧力変化に起因する。
なんらかの原因により、瞬時的に大きな圧力が加えられた場合には、瞬時的に偏波分散が増減し、再び元の量に戻る。環境温度が変化する場合は、長時間かけて増大または減少する。更に、波長依存性があるために、同じ環境変化が起こったとしても、伝送光信号波長により偏波分散に起因する信号劣化量は異なる。従って、光伝送チャネル24の偏光度が閾値以上になった場合、光伝送チャネル25の偏光度も同時に閾値以上になっている可能性も考えられる。
従って、光伝送チャネル24の偏光度が偏光度閾値以上であり、かつ、光伝送チャネル25の偏光度が閾値以下である場合には切り替え指示を出し、両チャネルともに閾値以上である場合には切り替え指示は出さず、現状維持する。このような場合は、切り替えたとしても、偏波分散に起因する信号品質劣化は改善の見込みがないためである。また、余分な動作を行わないようにすることによって動作不良確率を低減させるという意味合いもある。
しかしながら、偏波分散変動はランダム事象であるため、二つの光伝送チャネルの偏波分散量が同時に閾値以上となる発生確率は低いと考えられるので、二つの光伝送チャネルを用いることにより、相乗効果から、伝送障害発生確率は一チャネルの場合に比べて2乗分の1になり、伝送障害発生確率を低減することができる。
スイッチ制御回路33には、特に図示しないが、切り替え保護タイマが設けられているものとする。なお、このタイマはCPU331の内部に設けられていても良い。このタイマにより、切り替え閾値を超えている時間が一定以上継続した時点でスイッチ30に切り替え指示を出す。これにより、切り替えスイッチ30が短時間で激しく切り替わること(チャタリング)を防止する。切り替えスイッチ30にて伝送チャネル切り替えを行うのは、継続的に偏波分散が一定閾値以上となるような場合となる。なお、スイッチ制御回路33に定める切り替え閾値は、受信機31にて信号劣化障害(SF;Signal Failure)が発生するよりも厳しい条件となるように定められるものとする。
偏波分散による信号劣化もSF発生要因の一つであるが、OSNR(Optical Signal Noise Ratio)劣化など様々である。偏波分散以外の劣化要因の場合は一度劣化が発生すると、継続して発生し続けるのに対し、偏波分散の場合は、瞬時に回復する場合がある。これは、偏波分散以外に起因する劣化は伝送装置の故障や接続誤りによるものであるのに対し、偏波分散に起因する劣化は伝送チャネルの状態変化によるものであって、システム故障ではないためである。
スイッチ制御回路33に定める切り替え閾値をSF条件よりも厳しく設定することにより、SFが発生した際に偏波分散に起因する劣化は取り除かれているため、システム故障なのか、偏波分散に起因する伝送チャネル状態変化に起因する物なのかを切り分けることができ、装置の修理の必要性の判断材料にすることができる。
以上により、受信機31において、偏波分散の影響を低減した信号送受信ができることになるのである。偏光度と偏波分散には単調増加の相関があり、また、偏光度と符号誤り率にも一対一の相関があるので、偏光度を常時一定以下に保つことにより、偏波分散に起因する符号誤り率低下の発生確率を低減できるような伝送システムが実現できる。
なお、送信光信号を2分岐する場合を例にとって説明したが、分岐数は2以上の任意の数に定めることができる。また、偏波分散モニタ方式について、偏光度メータを利用する方式を例にとって説明したが、他の方式であってもかまわない。
<実施例2>
図3は、本発明の他の実施例の機能ブロック図であり、光伝送システムに関して、相異なる光伝送チャネルとして、波長多重された光信号を利用する場合の例である。なお、図2と同等部分には同一符号をもって示している。
図3を参照すると、相異なる発振波長の半導体レーザ41,42より出力されるCW(Continus Wave )光は、それぞれ光変調器42,43に入力される。ここで、半導体レーザ41の発振波長を波長λ1、半導体レーザ42の発振波長を波長λ2とする。光変調器42,43は、信号源45からの電気変調信号によって入力されたCWを光強度変調するものである。これら光変調器42,43の出力は、合波器46にて波長多重された後、光伝送チャネル47にて伝送される。
この光伝送チャネル47にて伝送された信号は、波長分離器48にて波長毎の光信号に分離され、波長λ1の光信号は光伝送チャネル49へ、波長λ2の光信号は光伝送チャネル50へと、それぞれ導かれる。伝送後の光信号は光電気変換器(O/E変換器)51,52にて光電気変換され、それぞれ光受信機53,54にて受信された後、FIFOバッファ55,56に入力されて、電気2:1スイッチ57に入力される。電気スイッチ57はスイッチ制御回路33からの指示を受けてバッファ55の出力か、バッファ56の出力かの一方を選択する。
偏光度モニタ装置32は、2つの光伝送チャネル49,50から伝送光信号の一部を入力する。偏光度モニタ装置32の内部には、偏光度メータ321,322が設けられている。外部インタフェース回路323を介してスイッチ制御回路33に偏光度モニタ結果が送出される。スイッチ制御回路33の内部には、CPU331とメモリ332とが設けられている。メモリ332には、予めスイッチ57を切り替えるための偏光度閾値が設定されている。CPU331は、切り替え閾値と偏光度モニタ結果とから、スイッチ57の切り替えタイミングを判断して切り替えを指示する。
光伝送チャネル49,50をそれぞれ伝送される波長λ1、波長λ2の光信号は、データとしては全く同一であるが、波長が異なる別個の光信号である。偏波分散には波長依存性があるため、波長が異なれば偏波分散量も異なる。従って、これら波長としては、波長差が可能な限り大きくなるように選択されるのが良い。
波長λ1の光信号の偏波分散が、スイッチ制御回路33に設定されている切り替え閾値以上になった場合には、偏波分散量の少ない波長λ2の光信号に切り替えることにより、偏波分散に起因する信号劣化を抑えることができる。
また、本実施例の場合、波長λ1と波長λ2の光信号は、光伝送チャネル47を伝送されるため、経路差による遅延差が生じないといったメリットがあり、受信部のバッファ55,56のバッファ容量を少なくできるといったメリットもある。また、この構成では、半導体レーザ41と光変調器42とは、波長λ1の光送信機100とみなし、また、半導体レーザ43と光変調器44とは、波長λ2の光送信機200とみなすことができる。受信部においては、O/E変換器51と受信機53とは、波長λ1の光受信機300とみなし、また、O/E変換器52と受信機54とは、波長λ2の光受信機400とみなすことができる。
従って、既存の波長多重伝送システムにおいて、FIFOバッファ55,56、スイッチ57、スイッチ制御回路33からなる光伝送チャネル選択装置1000を追加することにより、未使用の波長チャネルを偏波分散耐力向上用の光伝送チャネルとして有効活用することができる。
以上、実施形態(及び実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は2006年10月11日に出願された日本出願特願2006−277053を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (14)

  1. 光送信出力を複数に分岐する手段と、これら分岐信号光を伝送する互いに異なる光伝送路と、これら光伝送路を経た各信号光の偏波分散状態をそれぞれモニタするモニタ手段と、前記光伝送路を経た信号光を選択するスイッチと、これらモニタ結果である偏波分散による品質劣化に基づいて、前記スイッチにより前記光伝送路を経た信号光を選択制御する制御手段とを含み、
    前記制御手段は、前記モニタ手段によるモニタ結果が、前記品質劣化の時間が一定時間以上継続するかを検出するためのタイマを有し、前記品質劣化が一定時間継続した場合に前記選択制御をなすことを特徴とする光伝送システム。
  2. 前記光伝送路を経た各信号光をそれぞれバッファするバッファ手段を更に含み、前記制御手段は、前記バッファ手段によるバッファ出力を選択制御することを特徴とする請求項1記載の光伝送システム。
  3. 前記モニタ手段は、前記光伝送路を経た各信号光の偏光度をモニタする偏光度メータを有することを特徴とする請求項1または2に記載の光伝送システム。
  4. 前記制御手段により選択制御された信号光を入力する受信機を更に含み、該受信機にて信号劣化障害が発生する基準よりも、前記制御手段が品質劣化と判断する基準をより厳しく設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光伝送システム。
  5. 前記光伝送路のみを複数に多重化したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光伝送システム。
  6. 前記光伝送路は、空間多重された光ファイバであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光伝送システム。
  7. 前記光送信出力は波長多重された信号光であり、前記光伝送路の各々は、前記波長多重された信号光の各波長毎の信号光を伝送するようにしたことを特徴とする請求項6記載の光伝送システム。
  8. 光送信出力を複数に分岐して、これら分岐信号光を互いに異なる光伝送路により伝送するステップと、
    これら光伝送路を経た各信号光の偏波分散状態をそれぞれモニタするモニタステップと、
    前記モニタステップにおいてモニタされた偏波分散による品質劣化が一定時間以上継続するかを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにて前記品質劣化が一定時間継続したことが検出された場合に前記光伝送路を経た信号光を選択制御する制御ステップを有することを特徴とする光伝送制御方法。
  9. 前記光伝送路を経た各信号光をそれぞれバッファ手段にバッファするステップを更に含み、前記制御ステップは、前記バッファ手段によるバッファ出力を選択制御することを特徴とする請求項8記載の光伝送制御方法。
  10. 前記モニタステップは、前記光伝送路を経た各信号光の偏光度をモニタすることを特徴とする請求項8または9に記載の光伝送制御方法。
  11. 前記制御ステップにより選択制御された信号光を入力する受信機にて信号劣化障害が発生する基準よりも、前記検出ステップで品質劣化と判断される基準をより厳しく設定したことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の光伝送制御方法。
  12. 前記光伝送路のみを複数に多重化したことを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の光伝送制御方法。
  13. 前記光伝送路は、空間多重された光ファイバであることを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の光伝送制御方法。
  14. 前記光送信出力は波長多重された信号光であり、前記光伝送路の各々は、前記波長多重された信号光の各波長毎の信号光を伝送するようにしたことを特徴とする請求項13記載の光伝送制御方法。
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