JP5091851B2 - 床暖房パネルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、床暖房パネルの製造方法に関するものである。
従来から、特許文献1に示されるような床暖房パネルが知られている。また、床暖房パネルのヒータとして面状ヒータ9を用いるものも知られている。
ところで、面状ヒータ9を用いた床暖房パネルは、図10に示すようなもので、従来は以下のようにして製造していた。
まず、一対の縦枠3と、一対の横枠4と、受枠32とで枠体を形成すると共に該枠体内にロックウール板のような長方形の基板10を嵌め込んで基板10の周囲を枠体に接着することで一体化したベースとなる基材を形成する。
次に、該基材の裏面の全面に接着剤を塗布して裏面紙11を接着する。
次に、基材を上下逆にして、受枠32の表面及び基板10の一端部の表面にNC加工により溝33を加工をする。
次に、上記のようにして一体化した基材をベースとして基材の上に各部材を組み合わせる。
すなわち、基板10の表面に面状ヒータ9を重ね、面状ヒータ9から引き出した電気コード20、該電気コード20先端の端子に接続したコネクター21を上記加工により形成した溝33に収める。
次に、面状ヒータ9の上にアルミニウム箔のような均熱シート8を重ねる。
次に、長方形状の表面板1を上下逆にして裏面の長手方向の端部に表面側を残して切断用溝を形成し、その後、表面板1を更に上下逆にしてトムソン刃で表面側から切断用溝に到るように切断して蓋板14を切り取る。
次に、上記表面板1を更に上下逆にして裏面の全面に接着剤を塗布し、前記基板10の枠体の表面及び均熱シート8の表面に接着する。
という工程により床暖房パネルを製造している。
ところが、上記のような従来の製造方法によれば、一対の縦枠3と、一対の横枠4と、受枠32とで枠体を形成すると共に該枠体内にロックウール板のような長方形の基板10を嵌め込んで基板10の周囲を枠体に接着することでベースとなる基材を形成しなければならないため、枠体の枠組み等、ベースとなる基材の製造工程が必要である。
しかも、基材はNC加工をするために枠体と基板10とを接着して一体化することで強度を持たせる必要があり、必ず、枠体と基板10との接着が必要である。
更に、上記のように基材をNC加工して電気コードやコネクター等を通す溝33を形成する加工をするので、加工による廃材が多量に発生し、特に、受け枠32は1/3程度は廃材となる。
また、上記従来例にあっては、トムソン刃で蓋板14を打ち抜いた後、蓋板14を元の打ち抜いた部分に位置させて接着テープなどで仮固定してその後の工程に送るのであるが、その後の工程で、接着テープが剥がれて蓋板14が外れる可能性があり、このような場合は、床暖房パネルが完成した後に、色、木目などが類似した別の蓋板14を組み合わせねばならず、色や木目が完全に合わなかったり、寸法がぴったり合わなかったりするので、サンドペーパなどでサイズ合わせを行う必要がある。
しかも、トムソン刃で切断する際、溝33に通している電気コードの絶縁被覆をトムソン刃で傷付けたりするおそれがある。
特開平11−63534号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、製造が簡略化し、廃材の発生量を少なくし、接着剤の使用量も少なくできる床暖房パネルの製造方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る床暖房パネルの製造方法は、長方形状をした表面板1の裏面の長手方向の端部に表面側を残して切断用溝2を形成する工程と、該表面板1を裏面が上となるようにした姿勢で、表面板1の裏面の長手方向に沿った両端部に縦枠3を接着する工程と、次に、表面板1の裏面の長手方向の両端部に横枠4を接着すると共に、表面板1の裏面の長手方向の切断用溝2を形成した側の一端部の横枠4よりも内側に2つのコネクター部枠5を、2つのコネクター部枠5がそれぞれ横枠4に対して第1隙間6を隔て且つ2つのコネクター部枠5同士が第2隙間7を隔てるように接着する工程と、次に、均熱シート8を介して面状ヒータ9を一対の縦枠3とコネクター部枠5と他端部の横枠4とに囲まれた部分に入れ、更に、基板10を入れる工程と、次に、裏面に接着剤を塗布した裏面紙11を、縦枠3、横枠4、コネクター部枠5、基板10に接着する工程と、で床暖房パネルAを製造することを特徴とするものである。
このような方法を採用することで、表面板1を上下逆にした状態で、表面板1の裏面に縦枠3、横枠4、2つのコネクター部枠5を接着するものであるから、表面板1をベースとしてこれに他の部材を組み合わせて製造することになり、従来のように強度が強い枠体を枠組みすると共に枠体に基板を接着一体化してベースとなる基材を製造する工程が必要でない。このように強度を持った枠組み一体化、枠体と基板とを接着一体化をしてベースとなる基材を形成する必要がないので、表面板1の裏面の長手方向の切断用溝2を形成した側の一端部の横枠4よりも内側に2つのコネクター部枠5を、2つのコネクター部枠5がそれぞれ横枠4に対して第1隙間6を隔て且つ2つのコネクター部枠5同士が第2隙間7を隔てるように接着することができる。これによりNC加工をすることなく、2つのコネクター部枠5を接着することで、電気コード20やコネクター21を配置する第1隙間6、第2隙間7を簡単に形成でき、NC加工によって溝加工をする従来例に比べ廃材の発生量を減少できる。また、必ずしも基板10の外周面を縦枠3、横枠4、コネクター部枠5に接着剤で接着する必要がないので、接着剤の使用量が少なくできる。
また、裏面に接着剤を塗布した裏面紙11を、縦枠3、横枠4、コネクター部枠5、基板10に接着する工程の後で、表面板1の裏面側に形成した切断用溝2に対応する部分をトムソン刃12で表面側から切断用溝2に到るように切断することが好ましい。
このようにあらかじめ裏面に切断用溝2を形成し、切断用溝2に対応する部分を表面側からトムソン刃12で切断することで、バリが発生しないように表面板1の一部から蓋板14を形成できる。
また、裏面に接着剤を塗布した裏面紙11を、縦枠3、横枠4、コネクター部枠5、基板10に接着する工程の後で、刃先部13の第2隙間7に対応する部分を刃先部13の他の部分よりも引き込むように凹ませたトムソン刃12を用いて、表面板1の裏面側に形成した切断用溝2に対応する部分のうち第2隙間7を跨ぐ部分を除いて表面側から切断用溝2に到るように切断することが好ましい。
このようにあらかじめ表面板1の裏面に切断用溝2を形成し、切断用溝2に対応する部分を表面側からトムソン刃12で切断することで、第2隙間7を跨ぐ部分を除いてバリがでないように切断できると共に、第2隙間7に配置した電気コードをトムソン刃12で傷付けるおそれがない。また、トムソン刃12で切断した状態では、蓋板14と表面板1が第2隙間7を跨ぐ部分で繋がっており、したがって後工程に送る際に蓋板14を接着テープなどで仮止めする必要がなく、後工程で上記蓋板14の一部と表面板1が繋がっている部分を折り取って簡単に蓋板14を取り外すことができる。
また、面状ヒータ9の裏面の長手方向の一端部で且つ短手方向の両端部の部位に裏面側に膨出する端子部を有する肉厚部15を設け、コネクター部枠5の表面側に段状凹部16を設け、該コネクター部枠5の表面側の段状凹部16以外の部分を表面板1の裏面に接着剤で接着し、面状ヒータ9の肉厚部15を段状凹部16の第2隙間7から離れた側の略片側半部に位置させ、スペーサ部材17を第2隙間7を横切るように両コネクター部枠5の段状凹部16の第2隙間7に近い方の略片側半部に配置してもよい。
このようにコネクター部枠5に段状凹部16を設けることで、面状ヒータ9の裏面の長手方向の一端部で且つ短手方向の両端部の部位に端子部を有する肉厚部15を段状凹部16に収めることができる。しかも、段状凹部16を設けると、肉厚部15を収めた以外の部分では隙間ができて強度上問題となるが、この隙間ができる部分にスペーサ部材17を配置することで補強できる。
本発明は、上記のように、表面板を裏面が上となるようにした姿勢で、表面板の裏面に縦枠、横枠、2つのコネクター部枠を接着し、更に、均熱シート縦枠と横枠とコネクター部枠とに囲まれた部分に、面状ヒータ、基板を入れ、裏面紙を、縦枠、横枠、コネクター部枠、基板に接着するので、表面板をベースにして各部材を組み付けることができ、このため従来のように最初の工程で枠組み一体化してベースとなる基材を形成する枠組み一体化工程が必要でなく、工程が簡略化できる。しかも、最初の工程でベースとなる基材の枠組み一体化が必要でないので、基板を縦枠や横枠やコネクター部枠に必ずしも接着する必要がなく、接着剤の使用量を少なくすることが可能となる。また、コネクター部枠は枠組み一体化して強度を確保するために縦枠間に架設して縦枠に接着一体化する必要がないので、コネクター部枠を2つに分けることができ、これによりコネクター部枠間に第2隙間を形成でき、しかも、該2つのコネクター部枠と横枠との間に第1隙間を形成しているので、従来のように電気コードやコネクターを配置する溝を従来のように製造中にNC加工で形成する工程が必要でなく、製造工程で発生する廃材を削減できる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図1、図2には本発明の製造方法により製造する床暖房パネルAが示してあり、床暖房パネルAは、表面板1、蓋板14、一対の縦枠3、一対の横枠4、一対のコネクター部枠5、均熱シート8、面状ヒータ9、スペーサ部材17、基板10、裏面紙11を備えている。
床暖房パネルAを製造するには以下のようにして製造する。
まず、長方形状をした合板よりなる表面板1の表面に印刷を施し、更に、図3に示すように表面板1を裏面側が上となるように上下反転させて、表面板1の裏面の長手方向の一端部に、ざぐり加工により、表面側を残してコ字状をした切断用溝2を形成する。
このコ字状をした切断用溝2に囲まれた部分が後述のようにして切断することで蓋板14となる部分である。
上記のように切断用溝2を形成する工程が終了すると、表面板1を裏面が上となるようにした姿勢で(切断用溝2を形成する工程から連続して行う場合は既に表面板1は裏面が上となる姿勢としている)、該表面板1を以後の製造工程において各部材を組み合わせる場合のベース材として、該表面板1の裏面側に後述の各部材を組み合わせる。
まず、表面板1を裏面が上となる姿勢にした状態で、表面板1の裏面に図4に示すように、縦枠3、横枠4、コネクター部枠5を接着する工程を行う。
すなわち、表面板1の裏面の長手方向に沿った両端部に縦枠3を接着する。
次に、表面板1の裏面の長手方向の両端部に横枠4を接着すると共に、表面板1の裏面の長手方向の切断用溝2を形成した側の一端部の横枠4よりも内側にコネクター部枠5を接着する。
ここで、上記のように表面板1を製造の際のベース材とするので、コネクター部枠5を一対の縦枠3間に架設して一体に枠組みする必要がない。このため、本発明においてはコネクター部枠5として縦枠3間に架設する単一の部材でなく、図4に示すようにコネクター部枠5を分離した2部材としても何ら問題がない。そこで、本発明ではコネクター部枠5として2部材に分割したものを用いている。
上記2つのコネクター部枠5は図4(b)に示すように、表面板1の裏面の長手方向の切断用溝2を形成した側の一端部の横枠4よりも内側に2つのコネクター部枠5を、2つのコネクター部枠5がそれぞれ横枠4に対して第1隙間6を隔て且つ2つのコネクター部枠5同士が第2隙間7を隔てるように接着する。これにより第1隙間6と第2隙間7とでT字状をした溝が形成される。つまり、本発明においては、コネクター部枠5を2部材として、上記のように第1隙間6と第2隙間7を形成するように表面板1に接着することで、従来のように接着後にNC加工により電気コード20やコネクター21を通すための溝加工をする必要がない。
コネクター部枠5は2種類の板材5a、5bを張り合わせて構成してある。板材5a、板材5bは例えばMDF製で、板材5aは板材5bよりも表面板1の長手方向に沿った方向が長く、両者を接着することで段状凹部16が形成してある。また、両コネクター部枠5の対向面の段状凹部16と反対側の部分は凹んでおり、この対向する凹み部分において第2隙間7は巾広となっている。そして、本発明においては、あらかじめ段状凹部16、凹み部分を形成したコネクター部枠5を使用して、上記のように表面板1の裏面に接着する。
縦枠3には長手方向の端部に上記第1隙間6と対応する位置に第1隙間6と外部とを連通するための凹部3aを形成してある。
次に、図5に示すように、アルミニウム箔のような均熱シート8を介して面状ヒータ9を一対の縦枠3とコネクター部枠5と他端部の横枠4とに囲まれた部分に入れ、更に、基板10を入れる工程を行う。
均熱シート8は、上記裏面が上となるような姿勢の表面板1の裏面にホットメルト接着剤などにより点接着する。この均熱シート8の表面板1の裏面への接着は、上記縦枠3、横枠4、コネクター部枠5を表面板1の裏面に接着する工程の際に行ってもよく、あるいは、面状ヒータ9を一対の縦枠3とコネクター部枠5と他端部の横枠4とに囲まれた部分に入れる工程の際に、一対の縦枠3とコネクター部枠5と他端部の横枠4とに囲まれた部分に面状ヒータ9を入れる前に、均熱シート8を入れて表面板1の裏面に点接着してもよい。
面状ヒータ9は長方形をしたシート状をしており、例えば面状PTCヒータにより構成してある。面状ヒータ9の長手方向の一端部で且つ短手方向の両端部には端子部が設けてあり、この端子部を設けた部分は裏面側に膨出した肉厚部15となっている。肉厚部15の長手方向の端面からは電気コード20が導出してある。
面状ヒータ9を一対の縦枠3とコネクター部枠5と他端部の横枠4とに囲まれた部分に入れて表面板1の裏面に接着した均熱シート8の裏面に重ねた状態で、上記面状ヒータ9の長手方向の一端部で且つ短手方向の両端部の裏面側に設けた肉厚部15が、コネクター部枠5の段状凹部16の第2隙間7から離れた側の略片側半部に位置する。
この時、電気コード20を段状凹部16から第2隙間7に通し、電気コード20の先端にコネクター21を接続して該コネクター21を第2隙間7と第1隙間6との連通交差する部分に配置する。
段状凹部16の第2隙間7に近い方の略片側半部(段状凹部16の肉厚部15が配置してない部分)と、第2隙間7部分には空間が存在するので、この部分を補強するためにMDFなどよりなるスペーサ部材17を側方より嵌め込んで、第2隙間7を横切るように両コネクター部枠5の段状凹部16の第2隙間7に近い方の略片側半部に配置する。図2(a)、(b)にはスペーサ部材17を嵌め込んだ部分の断面図が示してある。これにより、NC加工をしなくても良いように板材5a、板材5bを接着して構成した段状凹部16を有するコネクター部枠5を使用した場合に、段状凹部16の肉厚部15を収める部分以外の部分では隙間ができて強度上問題となるが、この部分をスペーサ部材17を配置することで補強することができる。
上記のように面状ヒータ9を一対の縦枠3とコネクター部枠5と他端部の横枠4とに囲まれた部分に入れた後、一対の縦枠3とコネクター部枠5と他端部の横枠4とに囲まれた部分に更に基板10を入れる。
基板10としては例えばロックウールボードが使用される。
本発明の床暖房パネルAの製造においては、前述のように表面板1をベースとしてこれに他の部材を組み合わせて製造するものであるから、基板10は製造の際のベースとする必要がない。したがって、基板10は他の部材と接着する必要がなく、接着剤の使用量を少なくできる。また、基板10としては必ずしも一枚の大判サイズのものを使用する必要がなく、図5のように小さな基板10を複数使用することが可能となる。
基板10を組み込んだ状態で、縦枠3の裏面、横枠4の裏面、コネクター部枠5の裏面、基板10の裏面は面一となるように設定してある。
上記のように、面状ヒータ9、基板10を組み込む工程の次に、図6に示すように、裏面に接着剤を塗布した裏面紙11を、縦枠3、横枠4、コネクター部枠5、基板10に接着する工程を行う。
上記各工程において使用する接着剤としては同一種類の接着剤を使用するものであり、例えば変成酢酸ビニル系エマルジョン形接着剤を使用する。
このようにして床暖房パネルAの主体部分の製造が終了すると、次に、蓋板14を切り取る工程に移行する。
上記床暖房パネルAの主体部分を製造する工程においては、表面板1の裏面が上となるようにした姿勢のまま、各部材の組み合わせを行ってきたが、床暖房パネルAの主体部分の製造が終了すると、表面板1の表面が上となるように上下反転させ、図7のように蓋板14をトムソン刃12で切り取る工程を実行する。
トムソン刃12は、表面板1の裏面側に形成した切断用溝2に対応した断面コ字状をしている。そして、表面板1の裏面側に形成した切断用溝2に対応する部分をトムソン刃12の先端の刃先部13により表面側から切断用溝2に到るように切断して、表面板1から蓋板14を切り取る。
このように、トムソン刃12で切り取るに当たり、あらかじめ裏面に切断用溝2を形成しておくことで、切り取られた蓋板14に切断バリが生じないようにできる。なお、前述の工程で横枠4の裏面、コネクター部枠5の裏面を表面板1に接着する際、横枠4の裏面、コネクター部枠5の裏面のうち切断用溝2に囲まれた部分と対向する部位は表面板1の裏面に接着しないものとする。
このようにして表面板1から蓋板14を切り取る工程を行った後、蓋板14を取り外すことで露出したコネクター21(あるいは電気コード20の先端に設けたコネクター21と接続するための端子)を利用して面状ヒータ9の性能検査を行う。性能検査に合格したら蓋板14を再び表面板1の元の切り取り部分に嵌め込み、仮止めテープなどで仮取り付けを行う。
また、上記性能検査の他に、床暖房パネルA全体の外観を含めた検査を行う。
これらの検査が合格すると、次に、梱包をして出荷する。
なお、現場で施工する際は、蓋板14を取り外してコネクター21に電源線や送り配線を接続し、接続が終わると、蓋板14を切り取り部分に再び嵌め込んで本固定する。
次に、図8に基づいて、本発明の他の実施形態につき説明する。本実施形態においては、トムソン刃12で切断する工程に特徴があり、トムソン刃12で切断する工程の前までの工程、つまり、床暖房パネルAの主体部分を製造する工程は前述の実施形態と同様であるので、説明は省略する。
図8(c)には本実施形態において用いるトムソン刃12が示してあり、断面コ字状をしたトムソン刃12の刃先部13の第2隙間7に対応する部分が刃先部13の他の部分よりも引き込むように凹んでいて凹刃部22となっている。
そして、本実施形態においては、トムソン刃12を用いて、図8(a)の矢印のようにトムソン刃12を移動して表面板1の裏面側に形成した切断用溝2に対応する部分のうち第2隙間7を跨ぐ部分を除いて表面側から切断用溝2に到るように切断する。この場合、第2隙間7を跨ぐ部分は表面板1の表面側から切込まれるが切断用溝2まで到っていないので、図8(b)のように、完全に切断されず蓋板14と表面板1とが第2隙間7を跨ぐ部分で未切断部分24が残っていて接続されたままの状態となっている。
このため、第2隙間7に通した電気コード20の絶縁被覆をトムソン刃12で傷付けたりするおそれがない。また、次の検査工程に移行するに当たって、蓋板14を表面板1に粘着テープなどで仮止めする必要がなく、また、紛失のおそれもない。また、トムソン刃12で切断した際に蓋板14が表面板1から完全に切断されずに一部つながっていることで、トムソン刃12が第2隙間7部分では裏面側に突き抜けておらず、切断により電気コード20が傷付けられていないことが確認できる。
検査工程においては、蓋板14を手で摘んで上記未切断部分24を折り取ることで、簡単に蓋板14を取り外すことができる。
ここで、トムソン刃12で切断するに当たって、厚みのばらつきが生じても、確実に未切断部分24を残すようにするために、表面板1の裏面にざぐり加工により切断用溝2を形成するに当たって、図9(b)のように第2隙間7に対応する部位を除いて切断用溝2を形成してもよい。
このように第2隙間7に対応する部位を除いて切断用溝2を形成した表面板1を、図8(c)に示すようなトムソン刃12を用いて、図8(a)の矢印のようにトムソン刃12を移動して表面板1の裏面側に形成した切断用溝2に対応する部分のうち第2隙間7を跨ぐ部分を除いて表面側から切断用溝2に到るように切断することで、厚みのバラつきがあっても確実に未切断部分24が残るように切断できる。切断後は図8(b)のような斜視図となる。
本発明により製造する床暖房パネルを示し、(a)は斜視図であり、(b)は分解斜視図である。 (a)は同上の図1(a)のX−X線部分の拡大断面図であり、(b)は図1(a)のY−Y線部分の拡大断面図である。 同上の表面板の裏面に切断用溝を形成する工程の説明のための斜視図である。 同上の表面板の裏面に縦枠、横枠、コネクター部枠を接着する工程を説明するための図面で、(a)は分解斜視図であり、(b)は接着後の斜視図である。 同上の面状ヒータ、縦枠、横枠、コネクター部枠に囲まれた部分に基板を入れる工程を説明するための図面で、(a)は分解斜視図であり、(b)は斜視図である。 同上の裏面紙を接着する工程の説明のための図面で、(a)は分解斜視図であり、(b)は斜視図である。 同上のトムソン刃による蓋板を切断する工程の説明のための斜視図である。 同上の他の実施形態におけるトムソン刃による蓋板を切断する工程の説明のための図面で、(a)は切断前の斜視図であり、(b)は切断後の斜視図であり、(c)は同上に用いるトムソン刃の正面図である。 同上の更に他の実施形態におけるトムソン刃による蓋板を切断する工程の説明のための図面で、(a)は切断前の斜視図であり、(b)は同上における表面板の裏面に形成した切断用溝を示す裏面図である。 従来例を示す床暖房パネルの分解斜視図である。
符号の説明
1 表面板
2 切断用溝
3 縦枠
4 横枠
5 コネクター部枠
6 第1隙間
7 第2隙間
8 均熱シート
9 面状ヒータ
10 基板
11 裏面紙
12 トムソン刃
13 刃先部

Claims (4)

  1. 長方形状をした表面板の裏面の長手方向の端部に表面側を残して切断用溝を形成する工程と、
    該表面板を裏面が上となるようにした姿勢で、
    表面板の裏面の長手方向に沿った両端部に縦枠を接着する工程と、
    次に、表面板の裏面の長手方向の両端部に横枠を接着すると共に、表面板の裏面の長手方向の切断用溝を形成した側の一端部の横枠よりも内側に2つのコネクター部枠を、2つのコネクター部枠がそれぞれ横枠に対して第1隙間を隔て且つ2つのコネクター部枠同士が第2隙間を隔てるように接着する工程と、
    次に、均熱シートを介して面状ヒータを一対の縦枠とコネクター部枠と他端部の横枠とに囲まれた部分に入れ、更に、基板を入れる工程と、
    次に、裏面に接着剤を塗布した裏面紙を、縦枠、横枠、コネクター部枠、基板に接着する工程と
    で床暖房パネルを製造することを特徴とする床暖房パネルの製造方法。
  2. 前記裏面に接着剤を塗布した裏面紙を、縦枠、横枠、コネクター部枠、基板に接着する工程の後で、表面板の裏面側に形成した切断用溝に対応する部分をトムソン刃で表面側から切断用溝に到るように切断することを特徴とする請求項1記載の床暖房パネルの製造方法。
  3. 前記裏面に接着剤を塗布した裏面紙を、縦枠、横枠、コネクター部枠、基板に接着する工程の後で、刃先部の第2隙間に対応する部分を刃先部の他の部分よりも引き込むように凹ませたトムソン刃を用いて、表面板の裏面側に形成した切断用溝に対応する部分のうち第2隙間を跨ぐ部分を除いて表面側から切断用溝に到るように切断することを特徴とする請求項1記載の床暖房パネルの製造方法。
  4. 面状ヒータの裏面の長手方向の一端部で且つ短手方向の両端部の部位に裏面側に膨出する端子部を有する肉厚部を設け、コネクター部枠の表面側に段状凹部を設け、該コネクター部枠の表面側の段状凹部以外の部分を表面板の裏面に接着剤で接着し、面状ヒータの肉厚部を段状凹部の第2隙間から離れた側の略片側半部に位置させ、スペーサ部材を第2隙間を横切るように両コネクター部枠の段状凹部の第2隙間に近い方の略片側半部に配置することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の床暖房パネルの製造方法。
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