JP5090702B2 - 景品管理装置及び景品管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、景品が交換される交換遊技媒体数、景品の出庫数及び遊技媒体単価に基づいて、当該景品の出庫金額を管理する景品管理装置及び景品管理システムに関する。
現在、例えばパチンコ店やパチスロ店などの遊技店においては、玉やメダルなどの遊技媒体を用いた遊技に係る消費税を遊技店が営業利益の中から負担するのが一般的である。しかし、将来的に消費税率が上昇すると、遊技店の負担が大きくなることから、遊技客が自らの遊技に係る消費税を負担するようになると考えられる。
このとき、遊技店内で流通する貨幣の金種が限定されていることなどから、例えば特許文献1に記載されているように、遊技媒体の貸し出し時に貸し出される遊技媒体数を調整して遊技客から消費税を徴収するのが現実的である。すなわち、例えば現在100円でパチンコに用いられる玉が25玉貸し出されるところを、100円で24玉貸し出されるようにすることにより、玉の税込単価を4円から4.17(≒100/24)円にすることが考えられる。こうすることにより、遊技店では消費税の負担分の一部を遊技客から徴収することができ、営業利益の減少を抑制することができる。
消費税分を遊技客が負担する場合、遊技媒体が貸し出される際の税込単価が現状と比べて上昇することになるため、景品カウンターにおける景品交換時にも、遊技媒体の単価が上昇することになる。すなわち、現在は1玉につき4円相当の景品と交換されるのに対し、上述の調整後には、1玉につき4.17円相当の景品と交換されるようになる。
ここで、遊技店においては、景品と等価に交換される交換遊技媒体数、景品の出庫数及び遊技媒体単価を乗算して当該景品の出庫金額(交換売上)を算出し、その出庫金額から仕入れ単価(原価)と出庫数との積を減算して交換粗利を算出したり、また、景品の繰越在庫数と仕入れ単価との積から出庫金額を減算して当該景品の在庫金額を算出したりすることで、景品の入出庫管理を行っている。
特開2006−158635号公報
しかしながら、貸し出される遊技媒体数を調整して遊技客から消費税を徴収する場合には、消費税率や遊技媒体貸出時に単位となる金額などによっては、遊技媒体の税込単価が遊技媒体貸出時と出庫金額算出時とで異なることがあるという問題がある。
すなわち、例えば上述したように100円で24玉が貸し出される場合、遊技媒体貸出時の玉の税込単価は、正確には4.166・・・円であるにも拘らず、金額が循環小数では扱い難いため出庫額算出時には玉の税込単価が4.17円とされ、出庫金額が算出されることになってしまう。つまり、遊技媒体貸出時には、遊技媒体単価が4.166・・・円/玉(=100円/24玉)で貸し出されるのに対し、出庫金額算出時には、遊技媒体単価が4.17円/玉(=100.08円/24玉)で出庫金額が算出されるので、遊技媒体貸出時と出庫金額算出時とで遊技媒体単価にずれが生じることになる。
したがって、出庫金額算出時には、遊技媒体単価に乗算される交換玉数及び出庫数の値が大きければ大きいほど、かかる遊技媒体単価のずれが丸め誤差として拡大されることになり、丸め誤差の影響が大きい出庫金額が算出されるので、景品の入出庫管理(例えば、交換粗利や在庫金額の管理)の整合性を担保することができない。同様の問題は、パチスロに用いられるメダルにおいても発生する。
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題(問題点)を解消するためになされたものであり、貸出単位金額に対して貸し出される遊技媒体数が調整される場合に、遊技媒体単価の丸め誤差による影響が低減された出庫金額を算出し、もって景品の入出庫管理の整合性を担保することができる景品管理装置及び景品管理システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1の発明に係る景品管理装置は、景品と等価に交換される交換遊技媒体数、前記景品の出庫数及び遊技媒体単価に基づいて、当該景品の出庫金額を管理する景品管理装置であって、遊技媒体貸出時における貸出遊技媒体数および貸出金額と比率が等しい基準遊技媒体数および基準金額を設定し、前記景品の交換遊技媒体数に出庫数を乗算して算出される交換遊技媒体総数を前記基準遊技媒体数で除算する演算手段と、前記演算手段によって得られる商と前記基準金額とを乗算して無誤差金額を算出する無誤差金額算出手段と、前記演算手段によって得られる剰余と丸め誤差を含む遊技媒体の単価とを乗算して、前記無誤差金額算出手段によって無誤差金額に換算されない残りの交換遊技媒体総数に相当する有誤差金額を算出する有誤差金額算出手段と、前記無誤差金額算出手段によって算出された無誤差金額及び前記有誤差金額算出手段によって算出された有誤差金額を合計して当該景品の出庫金額を算出する出庫金額算出手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2の発明に係る景品管理装置は、景品と等価に交換される交換遊技媒体数、前記景品の出庫数及び遊技媒体単価に基づいて、当該景品の出庫金額を管理する景品管理装置であって、遊技媒体貸出時における貸出遊技媒体数および貸出金額と比率が等しい基準遊技媒体数および基準金額を設定し、前記景品の出庫数及び単位遊技媒体数の積から得られる仮想交換遊技媒体総数を前記基準遊技媒体数で除算する演算手段と、前記演算手段によって得られる商と前記基準金額とを乗算して無誤差金額を算出する無誤差金額算出手段と、前記演算手段によって得られる剰余と丸め誤差を含む遊技媒体の単価とを乗算して、前記無誤差金額算出手段によって無誤差金額に換算されない残りの交換遊技媒体総数に相当する有誤差金額を算出する有誤差金額算出手段と、前記無誤差金額算出手段によって算出された無誤差金額及び前記有誤差金額算出手段によって算出された有誤差金額を合計して単位遊技媒体出庫金額を算出し、算出した単位遊技媒体出庫金額に前記景品の交換遊技媒体数を乗算して、当該景品の出庫金額を算出する出庫金額算出手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項3の発明に係る景品管理装置は、景品と等価に交換される交換遊技媒体数、前記景品の出庫数及び遊技媒体単価に基づいて、当該景品の出庫金額を管理する景品管理装置であって、遊技媒体貸出時における貸出遊技媒体数および貸出金額と比率が等しい基準遊技媒体数および基準金額を設定し、前記景品の交換遊技媒体数を前記基準遊技媒体数で除算する演算手段と、前記演算手段によって得られる商と前記基準金額とを乗算して無誤差金額を算出する無誤差金額算出手段と、前記演算手段によって得られる剰余と丸め誤差を含む遊技媒体の単価とを乗算して、前記無誤差金額算出手段によって無誤差金額に換算されない残りの交換遊技媒体総数に相当する有誤差金額を算出する有誤差金額算出手段と、前記無誤差金額算出手段によって算出された無誤差金額及び前記有誤差金額算出手段によって算出された有誤差金額を合計して当該景品の交換遊技媒体数に相当する販売単価を算出し、算出した販売単価に前記景品の出庫数を乗算して、当該景品の出庫金額を算出する出庫金額算出手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項4の発明に係る景品管理システムは、景品と等価に交換される交換遊技媒体数、前記景品の出庫数及び遊技媒体単価に基づいて、当該景品の出庫金額を管理する景品管理装置を含む景品管理システムであって、遊技媒体貸出時における貸出遊技媒体数および貸出金額と比率が等しい基準遊技媒体数および基準金額を設定し、前記景品の交換遊技媒体数に出庫数を乗算して算出される交換遊技媒体総数を前記基準遊技媒体数で除算する演算手段と、前記演算手段によって得られる商と前記基準金額とを乗算して無誤差金額を算出する無誤差金額算出手段と、前記演算手段によって得られる剰余と丸め誤差を含む遊技媒体の単価とを乗算して、前記無誤差金額算出手段によって無誤差金額に換算されない残りの交換遊技媒体総数に相当する有誤差金額を算出する有誤差金額算出手段と、前記無誤差金額算出手段によって算出された無誤差金額及び前記有誤差金額算出手段によって算出された有誤差金額を合計して当該景品の出庫金額を算出する出庫金額算出手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、遊技媒体貸出時における貸出遊技媒体数および貸出金額と比率が等しい基準遊技媒体数および基準金額を設定し、景品の交換遊技媒体数に出庫数を乗算して算出される交換遊技媒体総数を基準遊技媒体数で除算し、得られる商と基準金額とを乗算して無誤差金額を算出し、除算により得られた剰余と丸め誤差を含む遊技媒体の単価とを乗算して、無誤差金額に換算されない残りの交換遊技媒体総数に相当する有誤差金額を算出し、算出された無誤差金額及び有誤差金額を合計して当該景品の出庫金額を算出することとしたので、交換遊技媒体総数の一部については遊技媒体の貸出時と同等の価値で出庫金額が算出されることになって丸め誤差が生じることがなく、貸出単位金額に対して貸し出される遊技媒体数が調整される場合に、遊技媒体単価の丸め誤差による影響が低減された出庫金額を算出することができ、景品の入出庫管理の整合性を担保することが可能な景品管理装置及び景品管理システムが得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、遊技媒体貸出時における貸出遊技媒体数および貸出金額と比率が等しい基準遊技媒体数および基準金額を設定し、景品の出庫数及び単位遊技媒体数の積から得られる仮想交換遊技媒体総数を基準遊技媒体数で除算し、得られる商と基準金額とを乗算して無誤差金額を算出し、除算により得られた剰余と丸め誤差を含む遊技媒体の単価とを乗算して、無誤差金額に換算されない残りの交換遊技媒体総数に相当する有誤差金額を算出し、算出された無誤差金額及び有誤差金額を合計して単位遊技媒体出庫金額を算出し、算出した単位遊技媒体出庫金額に景品の交換遊技媒体数を乗算して、当該景品の出庫金額を算出することとしたので、貸出単位金額に対して貸し出される遊技媒体数が調整される場合に遊技媒体単価に丸め誤差が生じても、遊技媒体単価の丸め誤差による影響が低減された単位玉出庫金額、ひいては出庫金額を算出することができ、景品の入出庫管理の整合性を担保することが可能な景品管理装置が得られるという効果を奏する。
また、本発明によれば、遊技媒体貸出時における貸出遊技媒体数および貸出金額と比率が等しい基準遊技媒体数および基準金額を設定し、景品の交換遊技媒体数を基準遊技媒体数で除算し、得られる商と基準金額とを乗算して無誤差金額を算出し、除算により得られた剰余と丸め誤差を含む遊技媒体の単価とを乗算して、無誤差金額に換算されない残りの交換遊技媒体総数に相当する有誤差金額を算出し、算出された無誤差金額及び有誤差金額を合計して当該景品の交換遊技媒体数に相当する販売単価を算出し、算出した販売単価に景品の出庫数を乗算して、当該景品の出庫金額を算出することとしたので、貸出単位金額に対して貸し出される遊技媒体数が調整される場合に遊技媒体単価に丸め誤差が生じても、遊技媒体単価の丸め誤差による影響が低減された景品の販売単価、ひいては出庫金額を算出することができ、景品の入出庫管理の整合性を担保することが可能な景品管理装置が得られるという効果を奏する。
以下の添付図面を参照して、本発明に係る景品管理装置及び景品管理システムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る景品管理装置(景品管理システム)を実施例1として説明した後に、本発明に含まれる他の実施例を実施例2として説明する。
以下の実施例1では、実施例1に係る景品管理装置の概要および特徴を説明し、この景品管理装置の構成および処理の流れを順に説明する。なお、本実施例では、本発明をパチンコ遊技を対象とする遊技システムに適用する例を説明するが、パチスロ遊技を対象としてさらに含めた遊技システム又はパチスロ遊技のみを対象とする遊技システムにも本発明を同様に適用することができる。
[概要および特徴]
前述したように、実施例1に係る景品管理装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係る景品管理装置10の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この景品管理装置10は、遊技店の景品カウンターに設置され、遊技媒体の景品交換を管理する景品交換機能を備える他、遊技店における景品の入庫(仕入れ)及び出庫(交換)の管理を行う入出庫管理機能も備えている。
ここで、本実施例1に係る景品管理装置10は、景品と等価に交換される交換遊技媒体数及び出庫数から得られる交換遊技媒体総数の一部を遊技媒体貸出時における貸出遊技媒体数に対する貸出金額と比率が等しい無誤差金額に換算し、該換算した無誤差金額を含み交換遊技媒体総数に相当する金額を当該景品の出庫金額として算出する点に主たる特徴がある。
すなわち、例えば上述したように100円で25玉が貸し出されるところを、100円で24玉が貸し出されるように調整して遊技客から消費税を徴収する消費税対応が行われた場合に、遊技店においては、遊技媒体貸出時には遊技媒体単価が4.166・・・円/玉(=100円/24玉)で貸し出される一方で、出庫金額算出時には遊技媒体単価が4.17円/玉(=100.08円/24玉)で出庫金額が算出されるので、このようにして算出された出庫金額100円当りに0・08円の誤差が含まれることになる。
そこで、実施例1に係る景品管理装置10では、玉単価に乗算される交換玉数及び出庫数の積(交換玉総数)の一部を玉貸出時における貸出玉数に対する貸出金額と比率が等しい無誤差金額に換算することで、交換遊技媒体数の一部については玉貸出時と同等の価値に換算して出庫金額を算出し、玉単価の丸め誤差による影響を低減することができるようにしている。
つまり、上記した従来技術の例で言えば、景品と等価に交換される交換玉数、その景品の出庫数及び玉単価を画一的に乗算することで、玉単価の丸め誤差による影響を出庫金額に生じさせるのではなく、上記した主たる特徴のごとく、交換玉総数の一部を玉貸出時における貸出玉数に対する貸出金額と比率が等しい無誤差金額に換算し、該換算した無誤差金額を含み交換玉総数に相当する金額を当該景品の出庫金額として算出することで、貸出単位金額に対して貸し出される遊技媒体数が調整される場合に、玉単価の丸め誤差による影響が低減された出庫金額を算出することができ、景品の入出庫管理の整合性を担保することを可能としている。
[景品管理装置の構成]
続いて、本実施例1に係る景品管理装置10の構成を説明する。図1に示すように、この景品管理装置10は、遊技客用操作部11aと、遊技客用表示部11bと、従業員用操作部12aと、従業員用表示部12bと、通信制御IF部13と、バーコードリーダ14と、プリンタ15と、記憶部16と、制御部17とを備える。
このうち、遊技客用操作部11aは、遊技客によって行われる各種操作に対応した操作キーの総称であり、例えば、景品の選択入力を受け付ける選択キーなどの各種操作キーが設けられている。また、遊技客用表示部11bは、液晶パネルやディスプレイなど表示デバイスで構成された遊技客用の表示入力手段であり、例えば、バーコードリーダ14によって計数レシートから読み取られた獲得玉数を表示する。
従業員用操作部12aは、従業員によって行われる各種操作に対応した操作キーの総称であり、例えば、景品の選択入力を受け付ける選択キー、「締上げ処理」等各処理の指示入力キーなどを備える。また、従業員用表示部12bは、遊技客用表示部12bと同様の表示デバイスで構成されるが、表示内容は遊技客用表示部12bと必ずしも同一とは限らず、本発明に関連する画面表示としては、「締上げ処理」にて算出される各景品ごとの本日出庫金額や本日交換粗利を画面表示したりする。
通信制御IF部13は、当該景品管理装置10に接続される各種装置(例えば、貯玉/貯メダルの管理を行うターミナル・コントローラ(以下、「会員カードT/C」と称す)、「島」と呼ばれる区域に設置された複数の遊技媒体貸出機及び会員カードT/C間のデータ授受を中継する島コントローラ、パチンコ玉を計数する玉計数機や特殊景品の自動払出しを行う景品払出機などの装置)との間で各種通信の制御を行う処理部である。なお、ここで言う「遊技媒体貸出機」は、会員カードT/Cで管理している貯玉・貯メダルを用いて再プレイができる。また、現金・プリペイドカードによって、遊技媒体の貸出を行うこともできるが、この場合は会員カードT/Cとは別のプリペイドカードT/Cと接続されており、プリペイドカードT/Cで管理している。
バーコードリーダ14は、バーコードを読み取るバーコードリーダであり、具体的には、図示しない計数機によって発行された計数レシートにバーコード印字されている玉数を読み取って制御部17に出力する。なお、計数レシートには、獲得玉数が直接記録されていても良いし、獲得玉数に対応付けられたレシートIDのみが記録されていても良い。
プリンタ15は、各種情報を紙媒体に印字する処理部であり、例えば、景品管理装置10にて景品交換処理された内容(例えば、総玉数、交換済み玉数などの項目)を印字して交換明細として発行したり、また、遊技店の営業終了後には、景品の入出庫管理(例えば、景品出庫による粗益管理)に係る情報を「締上げ票」として発行したりする。
記憶部16は、制御部17による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納する格納手段(記憶手段)であり、本発明に関連する情報として、交換管理テーブル16a、原価管理テーブル16b及び入出庫管理テーブル16cを有している。
このうち、交換管理テーブル16aは、当該景品管理装置10における獲得玉と景品の交換を管理するためのテーブルであり、具体的には、景品ごとにその景品と等価に交換される交換玉数及び出庫数を対応付けて記憶している。例えば、図2に示すように、景品「ライター」に交換玉数「26(玉)」及び出庫数「83(個)」を、・・・を対応付けて記憶している。なお、本実施例1では、玉貸し時に100円で24玉貸し出されるように調節することにより、玉の税込単価を4円/玉から4.17(≒100/24)円/玉にすることで消費税を徴収する消費税対応を行う例に本発明を適用したが、消費税率や遊技店が設定する遊技客の消費税負担割合を任意に変更した場合でも同様に適用することができる。また、これら「景品」、「交換玉数」及び「出庫数」のレコードからなるファイルは、景品のカテゴリ(例えば、雑貨の他、タバコ、食料や飲料などのカテゴリ)、さらには営業日ごとに作成・記憶されている。
原価管理テーブル16bは、遊技店にて取り扱っている景品の原価(仕入れ単価)を管理するためのテーブルであり、具体的には、景品ごとに仕入れ単価を対応付けて記憶している。例えば、図3に示すように、景品「ライター」ごとに仕入れ単価「52.00(円)」を、・・・を対応付けて記憶している。なお、ここでは、仕入れ単価に過度のばらつきが生じするのを抑制するために、本日の仕入れ単価と過去3日の仕入れ単価とが平均された移動平均原価を図中の仕入れ単価として用いている。また、これら「景品」及び「仕入れ単価」のレコードからなるファイルは、景品のカテゴリ(例えば、雑貨の他、タバコ、食料や飲料などのカテゴリ)、さらには営業日ごとに作成・記憶されている。
入出庫管理テーブル16cは、景品の入庫(仕入れ)及び出庫(交換)を管理するためのテーブルであり、具体的には、景品ごとに本日出庫金額及び本日交換粗利を対応付けて記憶している。例えば、図4に示すように、景品「ライター」ごとに本日出庫金額「8991.68(円)」及び本日交換粗利「4675.68(円)」を、・・・を対応付けて記憶している。なお、これら「景品」、「本日出庫金額」及び「本日交換粗利」のレコードからなるファイルは、景品のカテゴリ(例えば、雑貨の他、タバコ、食料や飲料などのカテゴリ)、さらには営業日ごとに作成・記憶されている。
制御部17は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順(例えば、総獲得玉数から交換景品分の玉数を減算する景品交換処理)などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する処理部であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、演算部17aと、無誤差金額算出部17bと、有誤差金額算出部17cと、出庫金額算出部17dと、締上げ処理部17eとを備える。
このうち、演算部17aは、玉貸出時に貸出単位金額に対して貸し出される玉数から基準金額および基準玉数をあらかじめ設定している。例えば100円の貸出単位金額に対して24玉が貸し出される場合、基準金額と基準玉数の比が100対24となるように、例えば基準金額Aを25円かつ基準玉数Bを6玉として設定しておく。
また、演算部17aは、交換管理テーブル16aに記憶された交換玉数C及び出庫数Dを乗算して交換玉総数Xを算出する。具体的には、例えば景品「ライター」に関する入出庫管理項目(例えば、本日出庫金額及び本日交換粗利など)を算出する例を挙げると、景品「ライター」の交換玉数Cが「26(玉)」かつ出庫数Dが「83(個)」である場合、交換玉数C及び出庫数Dを乗算して交換玉総数「2158(玉)」(=26×83)を算出する。
その上で、演算部17aは、交換玉総数を基準玉数で除算し、得られる商を無誤差金額算出部17bへ出力し、得られる剰余を有誤差金額算出部17cへ出力する。具体的には、例えば交換玉総数Xが「2158(玉)」かつ基準玉数Bが「6(玉)」である場合、商の359(=2158/6)を無誤差金額算出部17bへ出力し、剰余の4(=2158%6、ただし「%」は剰余演算を表す)を有誤差金額算出部17cへ出力する。
無誤差金額算出部17bは、演算部17aから出力される商に基準金額を乗算して、交換玉総数から剰余分を除いた玉数に相当し、丸め誤差を含まない無誤差金額を算出する。具体的には、例えば上述の例のように商が359であり、基準金額が25円である場合、無誤差金額算出部17bは、無誤差金額を8975(=359×25)円と算出する。
有誤差金額算出部17cは、演算部17aから出力される剰余に玉の税込単価を乗算して、剰余分の玉数に相当し、丸め誤差を含む有誤差金額を算出する。具体的には、例えば上述の例のように剰余が4であり、玉の税込単価が4.17円である場合、有誤差金額算出部17cは、有誤差金額を16.68(=4.17×4)円と算出する。
出庫金額算出部17dは、無誤差金額算出部17bによって算出された無誤差金額及び有誤差金額算出部17cによって算出された有誤差金額を合計して当該景品の出庫金額を算出する。具体的には、例えば上述の例のように無誤差金額が「8975(円)」であり、有誤差金額が「16.68(円)」である場合、これらの合計を景品「ライター」の出庫金額「8991.68(円)」(=8975+16.68)として算出し、該算出した出庫金額を入出庫管理テーブル16cに登録する。
締上げ処理部17eは、出庫金額算出部17dによって算出された出庫金額及び原価管理テーブル16bに記憶された原価(仕入れ単価)に基づいて、当該景品の交換粗利を算出する。具体的には、例えば上述した例のように景品「ライター」の出庫金額が「8991.68(円)」と算出されたことを契機として、原価管理テーブル16bから景品「ライター」の仕入れ単価「52.00(円)」を読み出し、その仕入れ単価に出庫数を乗算して出庫金額に対応する仕入れ金額を4316(=52×83)円と算出し、さらに出庫金額からその仕入れ金額を減算して、景品「ライター」の交換粗利を4675.68(=8991.68−4316)円と算出する。そして、締上げ処理部17eは、このようにして算出した景品「ライター」の交換粗利「4675.68(円)」を入出庫管理テーブル16cに登録し、入出庫管理テーブル16cに登録されている景品すべてについて交換粗利を算出するまで、演算部17a、無誤差金額算出部17b、有誤差金額算出部17c及び出庫金額算出部17dと協働して各景品の交換粗利を算出し、入出庫管理テーブル16cにおける登録景品すべてについて交換粗利を算出すると、入出庫管理テーブル16cに記憶された本日出庫金額及び本日交換粗利を集計し、それぞれの集計値を入出庫管理テーブル16cに記憶された記憶内容(図4参照)に付した「締上げ票」を印字するようにプリンタ15に要請する。
[処理の流れ]
次に、本実施例1に係る景品管理装置の処理の流れを説明する。図5は、実施例1に係る景品管理装置10の締上げ処理の手順を示すフローチャートである。この「締上げ処理」は、遊技店の営業終了時刻を途過し、かつ従業員用操作部12aを通じて「締上げ票」の作成要求を受け付けた場合に開始される。
図5に示すように、まず、演算部17aにおいては、玉貸出時における貸出単位金額と貸し出される玉数とから基準金額Aと基準玉数Bとが設定される(ステップS501)。すなわち、演算部17aにおいて、丸め誤差が生じない金額と玉数の比が設定される。したがって、例えば貸出単位金額が100円で貸し出される玉数が24玉である場合、金額と玉数の比が25対6であれば丸め誤差が生じないことから、例えば基準金額Aが25円と設定され、基準玉数Bが6玉と設定される。このように設定される基準金額Aおよび基準玉数Bは、あらかじめ演算部17aに保持されている。なお、以後の処理にて入出庫管理項目(例えば、本日出庫金額及び本日交換粗利)を算出する景品の順番についても、あらかじめ演算部17aに設定されている。
そして、演算部17aは、あらかじめ設定された順番に該当する景品の交換玉数C及び出庫数Dを交換管理テーブル16aから読み出し(ステップS502及びステップS503)、該読み出した交換玉数C及び出庫数Dを乗算して交換玉総数Xを算出する(ステップS504)。具体的に例を挙げると、例えば景品「ライター」が入出庫管理項目の算出対象である場合、交換管理テーブル16aから景品「ライター」の交換玉数C(=26(玉))及び出庫数D(=83(個))を読み出し、該読み出した交換玉数C及び出庫数Dを乗算して交換玉総数Xを2158(=26×83)と算出する。
続いて、演算部17aは、交換玉総数Xを基準玉数Bで除算して商Pと剰余Qを算出する(ステップS505)。これらのうち、商Pは、演算部17aによって無誤差金額算出部17bへ出力され、この出力を受け付けた無誤差金額算出部17bは、かかる商Pに基準金額Aを乗算して、丸め誤差の影響を受けない無誤差金額Eを算出する(ステップS506)。すなわち、基準金額Aは、基準玉数Bが貸し出される際の金額であるため、交換玉総数Xのうち基準玉数Bの倍数の玉については、貸し出しの際の価値と完全に一致する無誤差金額に換算されることになる。具体的に例を挙げると、基準金額Aが25円かつ基準玉数Bが6玉である場合に、基準玉数Bの倍数である2154玉は、丸め誤差を含まない8975(=25×(2154/6))円に換算される。
一方、剰余Qは、演算部17aによって有誤差金額算出部17cへ出力され、この出力を受け付けた有誤差金額算出部17cは、玉単価に剰余Qを乗算して、税込単価に含まれる丸め誤差の影響を受ける有誤差金額Fを算出する(ステップS507)。すなわち、剰余Qについては、基準玉数Bに満たないため、玉単価を乗算することにより、丸め誤差を含む有誤差金額に換算されることになる。具体的に例を挙げると、基準金額Aが25円かつ基準玉数Bが6玉である場合に、玉の税込単価を4.17円とすれば、基準玉数Bに満たない4玉は、丸め誤差を含む16.68(=4.17×4)円に換算される。
その後、出庫金額算出部17dは、無誤差金額算出部17bによって算出された無誤差金額E及び有誤差金額算出部17cによって算出された有誤差金額Fを合計して当該景品の出庫金額を算出し(ステップS508)、該算出した出庫金額を入出庫管理テーブル16cに登録する(ステップS509)。このとき、合計金額の大部分は無誤差金額によって占められているため、出庫金額算出時における玉の価値が玉貸出時の価値と略同一となり、遊技媒体の単価の丸め誤差による影響を低減することができる。具体的に例を挙げると、無誤差金額Eが「8975(円)」であり、有誤差金額Fが「16.68(円)」である場合、これらの合計をして景品「ライター」の出庫金額Gを8991.68(=8975+16.68)円と算出し、該算出した景品「ライター」の出庫金額Gを入出庫管理テーブル16cに登録する(図4参照)。
続いて、締上げ処理部17eは、当該景品の仕入れ単価Hを原価管理テーブル16bから読み出し(ステップS510)、該読み出した仕入れ単価Hに出庫数Dを乗算して出庫金額Dに対応する仕入れ金額Jを算出する(ステップS511)。具体的に例を挙げると、原価管理テーブル16bから景品「ライター」の仕入れ単価H(=52.00(円))を読み出し、その仕入れ単価Hに出庫数Dを乗算して出庫金額Dに対応する仕入れ金額Jを4316(=52×83)円と算出する。
そして、締上げ処理部17eは、出庫金額Gからその仕入れ金額Jを減算して、当該景品の交換粗利Kを算出し(ステップS512)、該算出した景品の交換粗利Kを入出庫管理テーブル16cに登録する(ステップS513)。具体的に例を挙げると、出庫金額Gから仕入れ金額Jを減算して、景品「ライター」の交換粗利Kを4675.68(=8991.68−4316)円と算出し、該算出した景品「ライター」の交換粗利Kを入出庫管理テーブル16cに登録する(図4参照)。
その後、演算部17a、無誤差金額算出部17b、有誤差金額算出部17c及び出庫金額算出部17d及び締上げ処理部17eは、入出庫管理テーブル16cに登録されている景品すべてについて交換粗利Kが算出されない限りは(ステップS514否定)、上記のステップS502〜ステップS513までの処理を繰り返し行い、入出庫管理テーブル16cにおける登録景品すべてについて交換粗利Kを算出すると(ステップS514肯定)、締上げ処理部17eは、入出庫管理テーブル16cに記憶された本日出庫金額及び本日交換粗利を集計し、それぞれの集計値を入出庫管理テーブル16cに記憶された記憶内容に付した「締上げ票」を印字するようにプリンタ15に要請し(ステップS515)、処理を終了する。
ここで、玉貸出時と出庫金額算出時における価値の差について具体例を示す。いま、基準金額Aを25円、基準玉数Bを6玉、玉単価を4.17円とし、交換玉総数Xが2158(=26×83)である場合を考える。この例では、100円で24玉が貸し出されることになるため、交換玉総数Xの2158玉は、貸し出し時には8991.66・・・(=2158×100/24)円の価値に相当することとなる。
この交換玉総数Xが従来どおり玉単価を基準として出庫金額が算出される場合には、図6−1に示すように、交換玉総数Xに玉単価が乗算され、出庫金額Gが8998.86(=2158×4.17)円と算出されることになる。これは、貸し出し時の2158玉の価値よりも大きくなっており、その分だけ玉単価の丸め誤差による影響を受けている。
これに対して、図6−2に示すように、交換玉総数Xのうち基準玉数Bの倍数部分については、基準金額Aの倍数の無誤差金額に換算すると、交換玉総数Xを基準玉数Bで除算した商Pは359(=2158/6)であるため、無誤差金額Eは8975(=25×359)円となる。さらに、交換玉総数Xを基準玉数Bで除算した場合の剰余Qは4(=2158%6)であり、この剰余Qについてのみ玉単価を乗算して有誤差金額Fを求めると、有誤差金額Fは16.68(=4.17×4)円となる。そして、無誤差金額Eと有誤差金額Fの合計金額、すなわち出庫金額Gは8991.68(=8975+16.68)円となり、出庫金額Gが玉貸出時の2158玉の価値に非常に近くなる。
上述してきたように、本実施例1に係る景品管理装置10によれば、出庫金額算出時の交換玉総数のうち基準玉数の倍数分については、玉貸出時の価値と完全に同一の金額に換算されるとともに、剰余の玉数については、丸め誤差を含む玉単価が乗算された金額に換算され、これらの合計金額が景品の出庫金額として算出される。このため、当該景品に交換された交換玉総数の大部分が丸め誤差を含まない価値に相当するものとして扱われることになり、玉貸出時と出庫金額算出時における玉の価値を略同一にすることができる。結果として、貸出単位金額に対して貸し出される玉数が調整される場合に玉単価に丸め誤差が生じても、玉単価の丸め誤差による影響が低減された出庫金額を算出することができ、景品の入出庫管理の整合性を担保することが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
例えば、上記した実施例1では、出庫金額Gが「交換玉総数X×玉単価」で求まることに着目し、交換玉総数Xを被除数、基準玉数Bを法数としたときの除算結果である商P及び剰余Qをもとに無誤差金額E及び有誤差金額Fを算出する「換算」を行う実施例を説明したが、必ずしも被除数を交換玉総数Xにする必要はなく、必要玉数C或いは出庫数Dを被除数とした「換算」を行った場合でも、実施例1と同様の効果を得ることができる。
すなわち、本発明では、「出庫金額G=交換玉数C×玉単価×出庫数D」のうち、交換玉数C×玉単価(=景品の販売単価)に着目し、玉単価の丸め誤差による影響が低減された景品の販売単価を算出するようにしてもよい。つまり、景品の交換玉数Cの一部を玉貸出時における貸出玉数に対する貸出金額と比率が等しい無誤差金額に換算し、該換算した無誤差金額を含み交換玉数に相当する販売単価及び景品の出庫数Dを乗算して、当該景品の出庫金額を算出する。
より具体的には、例えば上述した景品「ライター」の販売単価を例にして説明すると、交換玉数C(=26玉)を基準玉数B(=6玉)で除算して商P2(=26/6)及び剰余Q2(=26%6)を算出し、このうち、商P2(=4)には基準金額A(=25円)を乗算して無誤差金額E2を100(=4×25)と算出し、また、剰余Q2(=2)には玉単価(=4.17)を乗算して有誤差金額F2を8.34と算出し、これらを合算して当該景品の販売単価Rを108.34と算出する。このようにして算出した販売単価Rに出庫数Dを乗算すれば景品の出庫金額Gを算出することができる。
ここで、実施例1と同様に、玉貸出時と販売単価算出時における価値の差について具体例を示す。いま、基準金額Aを25円、基準玉数Bを6玉、玉単価を4.17円とし、交換玉数Cが26である場合を考える。この例では、100円で24玉が貸し出されることになるため、交換玉数Cの26玉は、貸し出し時には108.33・・・(=26×100/24)円の価値に相当することとなる。
この交換玉数Cが従来どおり玉単価を基準として販売単価Rが算出される場合には、図7−1に示すように、交換玉数Cに玉単価が乗算され、販売単価Rが108.42(=26×4.17)円と算出されることになる。これは、貸し出し時の26玉の価値よりも大きくなっており、その分だけ玉単価の丸め誤差による影響を受けている。
これに対して、図7−2に示すように、交換玉数Cのうち基準玉数Bの倍数部分については、基準金額Aの倍数の無誤差金額E2に換算すると、交換玉数Cを基準玉数Bで除算した商P2は4(=26/6)であるため、無誤差金額E2は100(=25×4)円となる。さらに、交換玉数Cを基準玉数Bで除算した場合の剰余Qは2(=26%6)であり、この剰余Q2についてのみ玉単価を乗算して有誤差金額F2を求めると、有誤差金額F2は8.34(=4.17×2)円となる。そして、無誤差金額E2と有誤差金額F2の合計金額、すなわち販売単価Rは108.34(=100+8.34)円となり、販売単価Rが玉貸出時の26玉の価値に非常に近くなる。
したがって、販売単価算出時の交換玉数のうち基準玉数の倍数分については、玉貸出時の価値と完全に同一の金額に換算されるとともに、剰余の玉数については、丸め誤差を含む玉単価が乗算された金額に換算され、これらの合計金額が景品の販売単価として算出される。このため、当該景品と等価に交換される交換玉数の大部分が丸め誤差を含まない価値に相当するものとして扱われることになり、玉貸出時と販売単価算出時における玉の価値を略同一にすることができる。結果として、貸出単位金額に対して貸し出される玉数が調整される場合に玉単価に丸め誤差が生じても、玉単価の丸め誤差による影響が低減された景品の販売単価、ひいては出庫金額を算出することができ、景品の入出庫管理の整合性を担保することが可能である。
また、本発明では、景品の出庫数及び単位遊技媒体数の積から得られる仮想交換遊技媒体総数の一部を遊技媒体貸出時における貸出遊技媒体数に対する貸出金額と比率が等しい無誤差金額に換算し、該換算した無誤差金額を含み出庫数に相当する交換遊技媒体数を単位遊技媒体とした時の出庫金額及び景品の交換遊技媒体数を乗算して、当該景品の出庫金額を算出するようにしてもよい。ここで言う「単位遊技媒体数」は、景品の交換玉数を仮に1玉として、出庫数を単位変換させるために便宜上もうけられたものであり、この単位遊技媒体数を出庫数に乗算してから無誤差金額に換算すると、景品の交換玉数を仮に1玉としたときの出庫金額が求まるので、それに実際の交換玉数を乗算することで、遊技媒体単価の丸め誤差による影響が低減された実際の出庫金額を算出することができるようにしている。
すなわち、「出庫金額G=玉単価×出庫数D×交換玉数C」のうち、(単位玉)×玉単価×出庫数D(=交換玉数を単位玉とした時の出庫金額)に着目し、玉単価の丸め誤差による影響が低減された単位玉出庫金額を算出する。つまり、景品の出庫数D及び単位玉の積から得られる仮想交換玉総数V(=出庫数D)の一部を玉貸出時における貸出玉数に対する貸出金額と比率が等しい無誤差金額に換算し、該換算した無誤差金額を含み出庫数に相当する交換玉数を単位玉とした時の出庫金額及び景品の交換玉数Cを乗算して、当該景品の出庫金額を算出する。
より具体的には、例えば上述した景品「ライター」の販売単価を例にして説明すると、交換玉数を単位玉とした時の仮想交換玉総数V(出庫数D×単位玉)を仮定し、その仮想交換玉総数V(=83玉)を基準玉数B(=6玉)で除算して商P3(=83/6)及び剰余Q3(=83%6)を算出し、このうち、商P3(=13)には基準金額A(=25円)を乗算して無誤差金額E3を325(=13×25)と算出し、また、剰余Q3(=5)には玉単価(=4.17)を乗算して有誤差金額F3を20.85と算出し、これらを合算して単位玉出庫金額Uを345.85と算出する。このようにして算出した単位玉出庫金額Uに交換玉数Cを乗算すれば景品の出庫金額Gを算出することができる。
ここで、実施例1と同様に、玉貸出時と単位玉出庫金額算出時における価値の差について具体例を示す。いま、基準金額Aを25円、基準玉数Bを6玉、玉単価を4.17円とし、出庫数Dが83個である場合を考える。この例では、100円で24玉が貸し出されることになるため、仮想交換玉総数Vの83玉は、貸し出し時には345.833・・・(=83×100/24)円の価値に相当することとなる。
この仮想交換玉総数Vが従来どおり玉単価を基準として単位玉出庫金額Uが算出される場合には、図8−1に示すように、仮想交換玉総数Vに玉単価が乗算され、単位玉出庫金額Uが346.11(=83×4.17)円と算出されることになる。これは、貸し出し時の83玉の価値よりも大きくなっており、その分だけ玉単価の丸め誤差による影響を受けている。
これに対して、図8−2に示すように、仮想交換玉総数Vのうち基準玉数Bの倍数部分については、基準金額Aの倍数の無誤差金額E3に換算すると、仮想交換玉総数Vを基準玉数Bで除算した商P3は13(=83/6)であるため、無誤差金額E3は325(=25×13)円となる。さらに、仮想交換玉総数Vを基準玉数Bで除算した場合の剰余Qは5(=83%6)であり、この剰余Q3についてのみ玉単価を乗算して有誤差金額F3を求めると、有誤差金額F3は20.85(=4.17×5)円となる。そして、無誤差金額E3と有誤差金額F3の合計金額、すなわち単位玉出庫金額Uは345.85(=325+20.85)円となり、単位玉出庫金額Uが玉貸出時の83玉の価値に非常に近くなる。
したがって、単位玉出庫金額算出時の仮想交換玉総数(=出庫数)のうち基準玉数の倍数分については、玉貸出時の価値と完全に同一の金額に換算されるとともに、剰余の玉数については、丸め誤差を含む玉単価が乗算された金額に換算され、これらの合計金額が単位玉出庫金額として算出される。このため、交換玉数を単位玉とした時の仮想交換玉総数の大部分が丸め誤差を含まない価値に相当するものとして扱われることになり、玉貸出時と単位玉出庫金額算出時における玉の価値を略同一にすることができる。結果として、貸出単位金額に対して貸し出される玉数が調整される場合に玉単価に丸め誤差が生じても、玉単価の丸め誤差による影響が低減された単位玉出庫金額、ひいては出庫金額を算出することができ、景品の入出庫管理の整合性を担保することが可能である。
また、上記した実施例1では、遊技媒体貸出時における貸出玉数に対する貸出金額に等しい無誤差金額を求めるための「比率」として「6玉:25円」を用いた実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、「12玉:50円」や「3玉:12.5円」など任意の「比率」を用いることができる。
さらに、上記した実施例1では、交換玉総数Xを基準玉数Bで除算して商P及び剰余Qを算出し、このうち商Pに基準金額Aを乗算して無誤差金額Eを算出する実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、交換玉総数Xのうち基準玉数Bの倍数に相当する分を基準金額Aの倍数である無誤差金額Eに換算することができる。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
以上のように、本発明に係る景品管理装置及び景品管理方法は、遊技媒体単価の丸め誤差による影響が低減された出庫金額を算出し、もって景品の入出庫管理の整合性を担保することができる景品管理装置及び景品管理方法に適している。
実施例1に係る景品管理装置10の構成を示す機能ブロック図である。 交換管理テーブル16aに記憶される情報の構成例を示す図である。 原価管理テーブル16bに記憶される情報の構成例を示す図である。 入出庫管理テーブル16cに記憶される情報の構成例を示す図である。 実施例1に係る景品管理装置10の締上げ処理の手順を示すフローチャートである。 出庫金額算出時の金額換算の一例を示す図である。 出庫金額算出時の金額換算の他の一例を示す図である。 販売単価算出時の金額換算の一例を示す図である。 販売単価算出時の金額換算の他の一例を示す図である。 単位玉出庫金額算出時の金額換算の一例を示す図である。 単位玉出庫金額算出時の金額換算の他の一例を示す図である。
符号の説明
10 景品管理装置
11a 遊技客用操作部
11b 遊技客用表示部
12a 従業員用操作部
12b 従業員用表示部
13 通信制御IF部
14 バーコードリーダ
15 プリンタ
16 記憶部
16a 交換管理テーブル
16b 原価管理テーブル
16c 入出庫管理テーブル
17 制御部
17a 演算部
17b 無誤差金額算出部
17c 有誤差金額算出部
17d 出庫金額算出部
17e 締上げ処理部

Claims (4)

  1. 景品と等価に交換される交換遊技媒体数、前記景品の出庫数及び遊技媒体単価に基づいて、当該景品の出庫金額を管理する景品管理装置であって、
    遊技媒体貸出時における貸出遊技媒体数および貸出金額と比率が等しい基準遊技媒体数および基準金額を設定し、前記景品の交換遊技媒体数に出庫数を乗算して算出される交換遊技媒体総数を前記基準遊技媒体数で除算する演算手段と、
    前記演算手段によって得られる商と前記基準金額とを乗算して無誤差金額を算出する無誤差金額算出手段と、
    前記演算手段によって得られる剰余と丸め誤差を含む遊技媒体の単価とを乗算して、前記無誤差金額算出手段によって無誤差金額に換算されない残りの交換遊技媒体総数に相当する有誤差金額を算出する有誤差金額算出手段と、
    前記無誤差金額算出手段によって算出された無誤差金額及び前記有誤差金額算出手段によって算出された有誤差金額を合計して当該景品の出庫金額を算出する出庫金額算出手段と
    を備えたことを特徴とする景品管理装置。
  2. 景品と等価に交換される交換遊技媒体数、前記景品の出庫数及び遊技媒体単価に基づいて、当該景品の出庫金額を管理する景品管理装置であって、
    遊技媒体貸出時における貸出遊技媒体数および貸出金額と比率が等しい基準遊技媒体数および基準金額を設定し、前記景品の出庫数及び単位遊技媒体数の積から得られる仮想交換遊技媒体総数を前記基準遊技媒体数で除算する演算手段と、
    前記演算手段によって得られる商と前記基準金額とを乗算して無誤差金額を算出する無誤差金額算出手段と、
    前記演算手段によって得られる剰余と丸め誤差を含む遊技媒体の単価とを乗算して、前記無誤差金額算出手段によって無誤差金額に換算されない残りの交換遊技媒体総数に相当する有誤差金額を算出する有誤差金額算出手段と、
    前記無誤差金額算出手段によって算出された無誤差金額及び前記有誤差金額算出手段によって算出された有誤差金額を合計して単位遊技媒体出庫金額を算出し、算出した単位遊技媒体出庫金額に前記景品の交換遊技媒体数を乗算して、当該景品の出庫金額を算出する出庫金額算出手段と
    を備えたことを特徴とする景品管理装置。
  3. 景品と等価に交換される交換遊技媒体数、前記景品の出庫数及び遊技媒体単価に基づいて、当該景品の出庫金額を管理する景品管理装置であって、
    遊技媒体貸出時における貸出遊技媒体数および貸出金額と比率が等しい基準遊技媒体数および基準金額を設定し、前記景品の交換遊技媒体数を前記基準遊技媒体数で除算する演算手段と、
    前記演算手段によって得られる商と前記基準金額とを乗算して無誤差金額を算出する無誤差金額算出手段と、
    前記演算手段によって得られる剰余と丸め誤差を含む遊技媒体の単価とを乗算して、前記無誤差金額算出手段によって無誤差金額に換算されない残りの交換遊技媒体総数に相当する有誤差金額を算出する有誤差金額算出手段と、
    前記無誤差金額算出手段によって算出された無誤差金額及び前記有誤差金額算出手段によって算出された有誤差金額を合計して当該景品の交換遊技媒体数に相当する販売単価を算出し、算出した販売単価に前記景品の出庫数を乗算して、当該景品の出庫金額を算出する出庫金額算出手段と
    を備えたことを特徴とする景品管理装置。
  4. 景品と等価に交換される交換遊技媒体数、前記景品の出庫数及び遊技媒体単価に基づいて、当該景品の出庫金額を管理する景品管理装置を含む景品管理システムであって、
    遊技媒体貸出時における貸出遊技媒体数および貸出金額と比率が等しい基準遊技媒体数および基準金額を設定し、前記景品の交換遊技媒体数に出庫数を乗算して算出される交換遊技媒体総数を前記基準遊技媒体数で除算する演算手段と、
    前記演算手段によって得られる商と前記基準金額とを乗算して無誤差金額を算出する無誤差金額算出手段と、
    前記演算手段によって得られる剰余と丸め誤差を含む遊技媒体の単価とを乗算して、前記無誤差金額算出手段によって無誤差金額に換算されない残りの交換遊技媒体総数に相当する有誤差金額を算出する有誤差金額算出手段と、
    前記無誤差金額算出手段によって算出された無誤差金額及び前記有誤差金額算出手段によって算出された有誤差金額を合計して当該景品の出庫金額を算出する出庫金額算出手段と
    を備えたことを特徴とする景品管理システム。
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