JP5089827B1 - レーザ加工方法およびレーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

レーザ加工の対象とする材料基板(4)を加工ステージに載置し、材料基板に形成されている位置決め用マーク(11)を撮像することで、位置決め用マークの位置を測定するマーク位置測定工程と、マーク位置測定工程における測定結果から、材料基板の歪みに関する歪み情報を取得する歪み情報取得工程と、材料基板の歪みによるレーザ加工の位置ずれを補正するために、材料基板の加工領域へ入射させるレーザ光の進行方向を歪み情報に応じて調整する位置調整工程と、を含み、歪み情報取得工程では、加工領域(10)を複数に分割することにより設定された個片領域(12−1〜12−4)を単位として、歪み情報を取得し、位置調整工程では、個片領域ごとに、進行方向を調整可能とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、レーザ加工方法およびレーザ加工装置に関する。
樹脂からなる層間絶縁層と導体金属からなる導体回路層とが交互に積層された、いわゆる多層プリント配線板は、層間絶縁層にビアホールと呼ばれる開口穴が形成される。ビアホールの壁面には、上層および下層の電気的な接続のための導電膜が形成される。ビアホールは、レーザ加工により形成されることが多い。
従来、レーザ加工装置は、XYテーブルに材料基板を配置し、材料基板の四隅に設けられたアライメントマークをカメラで読み取り、材料基板の位置、回転角および伸縮等のずれ量を測定する。レーザ加工装置は、その測定結果を基に、材料基板のずれ量を補正する加工データを作成し、ガルバノスキャナ、XYテーブルを駆動することで、ビアホールの加工位置の精度を高めている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−162559号公報
材料基板は、配線パターン、ロットの違い、積層の際の加圧のばらつき等に応じた変形のために、伸縮により生じた歪みに、領域ごとの差が現れる場合がある。従来の加工方法では、材料基板の全体について、四隅のアライメントマークにより歪みを観測していることから、領域ごとの歪みの差を検出することが困難である。領域ごとに現れた歪みの差を正確に検出できないまま、材料基板のずれ量を補正する加工データが作成されることで、加工位置の精度が悪化することになる。近年、プリント配線板は、商品の小型化に伴い、高密度化が要請される傾向にあることから、加工位置の精度の向上が望まれている。また、材料基板が大型であるほど、材料基板には伸縮が複雑に生じることとなる。生産性を向上させるために材料基板を大型化させる場合、四隅のアライメントマークを用いて、材料基板の全体について歪みによるずれを補正することは困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、加工位置の精度の向上を可能とするレーザ加工方法およびレーザ加工装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、レーザ加工の対象とする材料基板を加工ステージに載置し、前記材料基板に形成されている位置決め用マークを撮像することで、前記位置決め用マークの位置を測定するマーク位置測定工程と、前記マーク位置測定工程における測定結果から、前記材料基板の歪みに関する歪み情報を取得する歪み情報取得工程と、前記材料基板の歪みによる前記レーザ加工の位置ずれを補正するために、前記材料基板の加工領域へ入射させるレーザ光の進行方向を前記歪み情報に応じて調整する位置調整工程と、を含み、前記歪み情報取得工程では、前記加工領域を複数に分割することにより設定された個片領域を単位として、前記歪み情報を取得し、前記位置調整工程では、前記個片領域ごとに、前記進行方向を調整可能とすることを特徴とする。
本発明にかかるレーザ加工方法では、個片領域を単位として歪み情報を取得することで、領域ごとの歪みを正確に検出し、加工領域全体について歪みを観測可能とする。個片領域ごとにレーザ光の進行方向を調整することで、高い精度で加工位置を補正することができる。これにより、加工位置の精度を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかるレーザ加工装置の概略構成を示す図である。 図2は、レーザ加工の位置ずれを補正するための構成を示すブロック図である。 図3は、ワークの加工領域に設定された個片領域とアライメントマークとを表した図である。 図4は、実施の形態1の比較例として、加工領域の四隅に形成されたアライメントマークのみを使用する歪み情報の取得について説明する図である。 図5は、実施の形態1による歪み情報の取得について説明する図である。 図6は、レーザ加工の手順を説明するフローチャートである。 図7は、本発明の実施の形態2にかかるレーザ加工方法において、ワークの加工領域に設定された個片領域とスキャン領域とを表した図である。 図8は、第2の実施形態の比較例における、スキャン領域の設定例を説明する図である。 図9は、スキャン領域を設定するまでの手順を説明するフローチャートである。 図10は、テーブル座標について説明する図である。 図11は、ガルバノ座標について説明する図である。 図12は、本発明の実施の形態3にかかるレーザ加工方法により、レーザ加工の位置ずれを補正するための構成を示すブロック図である。 図13は、本発明の実施の形態4にかかるレーザ加工方法を実施するための構成を示すブロック図である。 図14は、加工制御装置へ入力されるレーザ加工のためのデータのイメージを示す図である。
以下に、本発明にかかるレーザ加工方法およびレーザ加工装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるレーザ加工装置の概略構成を示す図である。レーザ加工装置100は、ワーク4へレーザ光Lを照射し、ワーク4のレーザ穴あけ加工を実施する。ワーク4は、レーザ加工の対象であって、例えば多層プリント配線板を構成する材料基板である。ワーク4は、例えば、樹脂からなる絶縁層が、銅箔からなる二つの導体層に挟まれた三層構造をなしている。
レーザ加工装置100は、レーザ発振器1、加工制御装置2およびレーザ加工部3を備える。レーザ発振器1は、ビーム状のレーザ光Lを発振する。レーザ加工部3は、ガルバノミラー35Xおよび35Y、ガルバノスキャナ36Xおよび36Y、fθレンズ(集光レンズ)34、XYテーブル30およびカメラ39を備えている。
ガルバノスキャナ36Yは、ガルバノミラー35Yを回動させる。ガルバノミラー35Yは、レーザ発振器1からのレーザ光Lを反射する。ガルバノミラー35Yは、回動することで、Y方向についてレーザ光Lの進行方向を変化させる。
ガルバノスキャナ36Xは、ガルバノミラー35Xを回動させる。ガルバノミラー35Xは、ガルバノミラー35Yからのレーザ光Lを反射する。ガルバノミラー35Xは、回動することで、X方向についてレーザ光Lの進行方向を変化させる。
ガルバノミラー35Xおよび35Yは、ワーク4上のXY方向について、レーザ光Lの入射位置を移動させる。ガルバノスキャナ36Xおよび36Yは、ワーク4の加工領域上におけるレーザ光Lの入射位置を変化させるスキャン駆動部として機能する。
fθレンズ34は、テレセントリック性を備える集光レンズである。fθレンズ34は、レーザ光Lの主光線の向きを揃える。fθレンズ34は、レーザ光Lをワーク4の加工位置Hxへ入射させる。レーザ加工装置100は、レーザ光Lにより、加工位置Hxに、ワーク4を貫く加工穴を形成する。
XYテーブル30は、ワーク4が載置される加工ステージである。XYテーブル30は、X軸モータおよびY軸モータ(いずれも図示省略)の駆動によってXY平面内を移動する。XYテーブル30は、ワーク4をX方向およびY方向へ移動させる。
ワーク4には、複数のアライメントマーク11が形成されている。アライメントマーク11は、位置決め用マークである。図1では、複数のアライメントマーク11のうちの一部を示している。アライメントマーク11の形状は、任意であるものとする。
カメラ39は、XYテーブル30に載置されたワーク4に形成されているアライメントマーク11を撮像する撮像部である。カメラ39は、アライメントマーク11の撮像により、アライメントマーク11の位置を測定する。カメラ39は、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラである。カメラ39は、例えば、レーザ光Lをワーク4に照射する加工ヘッド(図示省略)の近傍に配置されている。
加工制御装置2は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備える。加工制御装置2は、レーザ加工装置100全体を制御する。加工制御装置2は、加工プログラムに従い、レーザ発振器1、ガルバノスキャナ36Xおよび36Y、XYテーブル30のNC(Numerical Control)制御を実施する。
レーザ加工装置100は、ガルバノスキャナ36Xおよび36Y、XYテーブル30の駆動により、ワーク4の加工領域上におけるレーザ光Lの入射位置を変化させる。レーザ加工装置100は、ガルバノミラー35Xおよび35Yによるレーザ光Lの振り幅に応じたスキャン領域を単位とするレーザ加工を、XYテーブル30を移動させるごとに実施する。
図2は、レーザ加工の位置ずれを補正するための構成を示すブロック図である。加工制御装置2は、歪み補正係数算出処理部21、ガルバノミラー位置補正処理部22およびXYテーブル位置補正処理部23を有する。カメラ39は、アライメントマーク11の位置を測定し、測定結果として、アライメントマーク11の座標を含む測定データを出力する。
加工制御装置2は、カメラ39から加工制御装置2へ入力された測定データを基に、XYテーブル30上におけるワーク4について、予め設定された基準条件に対する位置のずれ量、回転角、ワーク4の伸縮によるずれ量を算出する。加工制御装置2は、その算出結果を基に、ワーク4の各種ずれ量を補正する加工データを作成し、XYテーブル30、ガルバノスキャナ36Xおよび36Yを駆動する。
歪み補正係数算出処理部21は、カメラ39から加工制御装置2へ入力された測定データから、歪み情報を取得する。歪み情報は、ワーク4の伸縮によって生じた歪みに関する情報であって、例えば、歪みの向きおよび歪み量のデータを含む。歪み補正係数算出処理部21は、歪み情報に応じた歪み補正係数を算出する。歪み補正係数は、ワーク4の歪みによるレーザ加工の位置ずれを補正するための係数とする。
歪み補正係数算出処理部21は、算出した歪み補正係数を、テーブル用補正係数とスキャン用補正係数とに変換する。テーブル用補正係数は、ワーク4の歪みによるレーザ加工の位置ずれを補正するために、XYテーブル30の位置を調整するための係数とする。スキャン用補正係数は、ワーク4の歪みによるレーザ加工の位置ずれを補正するために、ガルバノミラー35Xおよび35Yの傾きを調整するための係数とする。
ガルバノミラー位置補正処理部22は、歪み補正係数から得られたスキャン用補正係数に応じて、ワーク4の加工領域へ入射させるレーザ光Lの進行方向を調整する位置調整処理部として機能する。ガルバノミラー位置補正処理部22は、レーザ光Lが所定の加工位置Hxへ入射するように、ワーク4の位置ずれ量および回転角、歪み補正係数算出処理部21から入力されたスキャン用補正係数に応じて、ガルバノスキャナ36Xおよび36Yの駆動を調整する。
XYテーブル位置補正処理部23は、レーザ光Lが所定の加工位置Hxへ入射するように、ワーク4の位置ずれ量および回転角、歪み補正係数算出処理部21から入力されたテーブル用補正係数に応じて、XYテーブル30の位置を調整する。
図3は、ワークの加工領域に設定された個片領域とアライメントマークとを表した図である。加工領域10は、ワーク4におけるレーザ加工の対象となる領域とする。加工位置Hx(図1参照)は、加工領域10内に設定される。
加工領域10には、例えば四つの個片領域12−1、12−2、12−3および12−4が設定されている。個片領域12−1〜12−4は、加工領域10を縦に二つ、横に二つの四つに等分割することにより設定されている。個片領域12−1〜12−4は、スキャン領域より広く設定された領域とする。ワーク4には、9個のアライメントマーク11が形成されている。アライメントマーク11は、各個片領域12−1〜12−4の四隅に位置するように配置されている。
歪み補正係数算出処理部21は、個片領域12−1の四隅に配置されたアライメントマーク11の座標を基に、個片領域12−1についての歪み情報を取得する。歪み補正係数算出処理部21は、個片領域12−1についての歪み情報から、個片領域12−1に適用する歪み補正係数を算出する。
歪み補正係数算出処理部21は、個片領域12−2、12−3および12−4についても同様にして、個片領域12−2、12−3および12−4に適用する歪み補正係数をそれぞれ算出する。歪み補正係数算出処理部21は、個片領域12−1〜12−4を単位として、歪み情報を取得し、個片領域12−1〜12−4ごとの歪み補正係数を算出する。
歪み補正係数算出処理部21は、個片領域12−1〜12−4ごとの歪み補正係数から、個片領域12−1〜12−4ごとのテーブル用補正係数およびスキャン用補正係数を算出する。
ガルバノミラー位置補正処理部22は、個片領域12−1内の加工位置Hxについては、個片領域12−1について算出されたスキャン用補正係数に応じて、ガルバノスキャナ36Xおよび36Yの駆動を調整する。ガルバノミラー位置補正処理部22は、個片領域12−2、12−3および12−4内の各加工位置Hxについても同様に、個片領域12−2、12−3および12−4についてそれぞれ算出されたスキャン用補正係数に応じて、ガルバノスキャナ36Xおよび36Yの駆動を調整する。ガルバノミラー位置補正処理部22は、個片領域12−1〜12−4ごとに、レーザ光Lの進行方向を調整する。
XYテーブル位置補正処理部23は、個片領域12−1内の加工位置Hxについては、個片領域12−1について算出されたテーブル用補正係数に応じて、XYテーブル30の位置を調整する。XYテーブル位置補正処理部23は、個片領域12−2、12−3および12−4内の各加工位置Hxについても同様に、個片領域12−2、12−3および12−4についてそれぞれ算出されたテーブル用補正係数に応じて、XYテーブル30の位置を調整する。
なお、歪み補正係数算出処理部21は、歪み補正係数に応じて、テーブル用補正係数およびスキャン用補正係数の双方を生成するものに限られない。歪み補正係数算出処理21は、少なくとも、歪み補正係数からスキャン用補正係数を生成するものであれば良い。加工制御装置2は、XYテーブル30の位置調整とガルバノミラー35Xおよび35Yの傾き調整とのうち、少なくともガルバノミラー35Xおよび35Yの傾き調整により、ワーク4の歪みによる位置ずれを補正すれば良いものとする。
図4は、実施の形態1の比較例として、加工領域の四隅に形成されたアライメントマークのみを使用する歪み情報の取得について説明する図である。例えば図4に示すように、ワーク4が左右方向のうち左方向へ張り出るように歪み、かつ上下方向において収縮しているとする。この場合、加工領域13の四隅のアライメントマーク11の座標のみでは、加工領域13の全体についての歪みを観測するには情報量が不足しており、歪みの正確な検出、および加工位置Hxの高精度な調整が困難となる。
図5は、実施の形態1による歪み情報の取得について説明する図である。本実施形態にかかるレーザ加工方法では、個片領域12−1〜12−4を単位として歪み情報を取得することで、個片領域12−1〜12−4ごとの歪みを正確に検出し、加工領域10全体について歪みを観測可能とする。個片領域12−1〜12−4ごとにレーザ光Lの進行方向およびXYテーブル30の位置を調整することで、加工領域10全体について高い精度で加工位置を補正することができる。これにより、レーザ加工装置100は、加工位置の精度を向上させることが可能となる。
図6は、レーザ加工の手順を説明するフローチャートである。ワーク4がXYテーブル30に載置されると、カメラ39は、ワーク4のアライメントマーク11を撮像することで、各アライメントマーク11の位置を測定する(マーク位置測定工程(ステップS11))。
歪み補正係数算出処理部21は、ステップS11における測定結果から歪み情報を取得する(歪み情報取得工程)。歪み補正係数算出処理部21は、個片領域12−1〜12−4を単位として歪み情報を取得する。歪み補正係数算出処理部21は、取得した歪み情報から、各個片領域12−1〜12−4についての歪み補正係数を算出する(ステップS12)。歪み補正係数算出処理部21は、算出した歪み補正係数を、テーブル用補正係数とスキャン用補正係数とに変換する。
XYテーブル位置補正処理部23は、最初にレーザ加工を実施する加工位置Hxへレーザ光Lを入射させるための初期位置に、XYテーブル30を移動させる。このとき、XYテーブル位置補正処理部23は、当該加工位置Hxを含む個片領域、例えば個片領域12−1について求めたテーブル用補正係数による補正後の位置へXYテーブル30を移動させる(ステップS13)。
ガルバノミラー位置補正処理部22は、加工位置Hxへレーザ光Lを入射させるための傾きになるまで、ガルバノミラー35Xおよび35Yを駆動させる。このとき、ガルバノミラー位置補正処理部22は、個片領域12−1について求めたスキャン用補正係数による補正後の角度まで、ガルバノミラー35Xおよび35Yを駆動させる(ステップS14)。
ステップS14において、ガルバノミラー位置補正処理部22は、加工領域10へ入射させるレーザ光Lの進行方向を、個片領域12−1〜12−4ごとの歪み情報に応じて調整する(位置調整工程)。XYテーブル位置補正処理部23およびガルバノミラー位置補正処理部22は、ステップS13およびS14により、ワーク4の歪みによる加工位置Hxのずれを補正する。レーザ加工装置100は、ステップS14によりガルバノミラー35Xおよび35Yを駆動してから、加工位置Hxへレーザ光Lを入射させ、ワーク4のレーザ加工を実施する(ステップS15)。
加工制御装置2は、ステップS15でのレーザ加工により、現在のスキャン領域内のレーザ加工が終了したか否かを判断する(ステップS16)。現在のスキャン領域内のレーザ加工が終了していない場合(ステップS16、No)、ガルバノミラー位置補正処理部22は、ステップS14において、次の加工位置Hxへレーザ光Lを入射させるための角度まで、ガルバノミラー35Xおよび35Yを駆動させる。
現在のスキャン領域内のレーザ加工が終了した場合(ステップS16、Yes)、加工制御装置2は、加工領域10全体のレーザ加工が終了したか否かを判断する(ステップS17)。加工領域10全体のレーザ加工が終了していない場合(ステップS17、No)、XYテーブル位置補正処理部23は、ステップS13において、次にレーザ加工を実施する加工位置Hxへレーザ光Lを入射させるための位置に、XYテーブル30を移動させる。
加工領域10全体のレーザ加工が終了した場合(ステップS17、Yes)、レーザ加工装置100は、XYテーブル30に載置されているワーク4についてレーザ加工を終了する。
実施の形態1にかかるレーザ加工方法において、加工領域10内における個片領域の設定の仕方は、適宜変更可能であるものとする。個片領域は、加工領域10を複数に分割することにより設定されたものであれば良く、数や配置を適宜変更しても良い。アライメントマーク11は、各個片領域に対応するように形成されていれば良く、位置や個数を適宜変更しても良い。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2にかかるレーザ加工方法において、ワークの加工領域に設定された個片領域とスキャン領域とを表した図である。実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
スキャン領域14は、ガルバノミラー35Xおよび35Yによるレーザ光Lの振り幅に応じて設定された領域とする。加工領域10には、例えば35個のスキャン領域14が設定されている。図示する例では、各スキャン領域14は、いずれも重なりを持たせないように設定されている。
この例では、35個のスキャン領域14のうち、11個のスキャン領域14は、二以上の個片領域12−1〜12−4に跨るように設定されている。35個のスキャン領域14のうち中央に位置するスキャン領域14は、四つの個片領域12−1〜12−4に跨る。この中央のスキャン領域14と左右に並列する六つのスキャン領域14と、上下に並列する四つのスキャン領域14は、いずれも、個片領域12−1〜12−4のうちの二つに跨る。
図8は、第2の実施形態の比較例における、スキャン領域の設定例を説明する図である。この比較例では、従来のレーザ加工方法の応用として、個片領域12−1〜12−4ごとに独立して、ワーク4のずれ量の補正を実施するものとする。
例えば、比較例におけるスキャン領域15が、図7に示す実施の形態2におけるスキャン領域14と同じ大きさであるものとする。比較例では、個片領域12−1〜12−4ごとに歪み補正係数を完全に切り換える必要があることから、スキャン領域15は、複数の個片領域12−1〜12−4を跨らせず、各個片領域12−1〜12−4内に収まるように設定される。
このようなスキャン領域15の設定手法を採用することで、各個片領域12−1〜12−4には、図中斜線を付して示すように、スキャン領域15が重なり合う部分が生じることとなる。重なり合うスキャン領域15もそれぞれカウントした場合に、各個片領域12−1〜12−4には、それぞれ12個のスキャン領域15が設定される。加工領域10全体では、48個のスキャン領域15が設定される。重なり合うスキャン領域15が存在することで、図7に示す実施の形態2の場合に比べ、スキャン領域15の数が多くなる。
レーザ加工装置100は、スキャン領域15の数が多くなるほど、XYテーブル30を多く移動させることとなる。XYテーブル30を移動させる間は、レーザ光Lの照射を停止させるため、レーザ加工の進行は停止させた状態となる。スキャン領域15の数が多いほど、ワーク4一つ当たりの加工時間が増大することとなる。また、XYテーブル30の移動が多いほど、XYテーブル30の位置決めに要する計測作業の回数が増大することとなる。このため、スキャン領域15の数が多いほど、加工の効率および製品の生産性が低下することとなる。
図8に示す実施の形態2によるスキャン領域の設定手法を適用すると、アライメントマーク11の配置に関係無く複数の個片領域12−1〜12−4にスキャン領域14を適宜跨らせることで、加工領域10全体におけるスキャン領域14の数を最小とすることが可能となる。図8に示す例では、加工領域10全体におけるスキャン領域14の数は、最小の35個となる。
実施の形態2によると、レーザ加工装置100は、ワーク4に設定されるスキャン領域14の数を最小とすることで、ワーク4一つ当たりの加工時間を短縮化できる。また、レーザ加工装置100は、XYテーブル30の位置決めに要する計測作業の回数を少なくできる。これにより、レーザ加工装置100は、加工の効率および製品の生産性を向上させることができる。
実施の形態2において、個片領域の設定およびスキャン領域14の設定は、適宜変更可能であるものとする。個片領域およびスキャン領域14は、アライメントマーク11の配置に関わらず、スキャン領域14のうち少なくとも一つが、複数の個片領域に跨るように設定可能であれば良いものとする。
図9は、スキャン領域を設定するまでの手順を説明するフローチャートである。加工制御装置2は、設計データから、加工穴を形成する位置の座標を、例えば加工穴の径ごとに読み出す。
加工制御装置2は、個片領域12−1〜12−4のうち、加工穴の座標が含まれる個片領域を判断する。加工制御装置2は、該当する個片領域番号と、加工穴の座標との関連付けを行う(ステップS21)。個片領域番号は、個片領域12−1〜12−4の識別のために、個片領域12−1〜12−4ごとにあらかじめ設定された番号とする。
加工制御装置2は、加工領域10の全体に対するスキャン領域15の数が最小となるように、加工領域10を分割する(ステップS22)。加工制御装置2は、あらかじめ決められているスキャン領域15のサイズおよび加工領域10のサイズを基に、スキャン領域15同士が重なり合う部分ができるだけ少なく、かつ加工領域10の全体に隙間が生じないようなスキャン領域15の配置の仕方を求める。スキャン領域15同士が重なり合う部分が最も少なくなるとき、加工領域10内のスキャン領域15の数が最小となる。
加工制御装置2は、例えば、図7に示すスキャン領域14および加工領域10について、双方の縦横サイズから、縦に5個、横に7個のスキャン領域14をいずれも重ね合わせず並べた場合に、スキャン領域14の数が最小の35個となることを判別する。
加工制御装置2は、設計データから読み出した加工穴の座標を、レーザ加工用に、テーブル座標とガルバノ座標とに変換する。テーブル座標は、加工穴の形成のためにXYテーブル30を移動させる位置を表す。テーブル座標は、スキャン領域14の位置を表す。テーブル座標は、XYテーブル30に固有の座標であって、例えば図10に示すようにXY座標として表されるものとする。
ガルバノ座標は、ガルバノミラー35Xおよび35Yにより、スキャン領域14内においてレーザ光Lを入射させる位置を表す。ガルバノ座標は、ガルバノミラー35Xおよび35Yに固有の座標であって、例えば図11に示すようにXY座標として表されるものとする。加工穴の座標は、テーブル座標と、ガルバノ座標とを加算することで表される。
加工制御装置2は、例えば、図10および図11に示すように、テーブル座標およびガルバノ座標に個片領域番号「N1」、「N2」、「N3」・・・を付す。個片領域番号「N1」、「N2」、「N3」・・・は、例えば、個片領域12−1、12−2、12−3・・・に対応している。
次に、複数の個片領域に跨るスキャン領域14についてのテーブル用補正係数およびスキャン用補正係数の算出について説明する。補正後の加工位置Hxの座標(X’,Y’)は、以下の補正式により表されるものとする。(X,Y)は設計データから読み出した補正前の加工穴の座標、fはテーブル用補正係数を用いた補正関数、qはスキャン用補正係数を用いた補正関数とする。
X’=f(X,Y)
Y’=q(X,Y)
ここで、個片領域12−1のうち、他の個片領域12−2、12−3および12−4と跨らないスキャン領域14内の加工穴についての補正を例とする。この場合、加工穴の位置の補正には、個片領域12−1についてのテーブル補正係数およびスキャン用補正係数を適用する。
(X’,Y’)は、XYテーブル30の移動による補正とガルバノミラー35Xおよび35Yの駆動による補正とに分けて、以下の式により表される。
X’=Ft(Xt,Yt)+fg(Xg,Yg)
Y’=Qt(Xt,Yt)+qg(Xg,Yg)
ここで、(Xt,Yt)は補正前のテーブル座標、(Xg,Yg)は補正前のガルバノ座標であって、X=Xt+Xg、Y=Yt+Yg、とする。FtおよびQtは、個片領域12−1についてのテーブル用補正係数に応じてXYテーブル30を移動させる補正を表す補正関数とする。Ft(Xt,Yt)は、Ftによる補正後のテーブル座標を表す。Qt(Xt,Yt)は、Qtによる補正後のテーブル座標を表す。
fgおよびqgは、個片領域12−1についてのスキャン用補正係数に応じてガルバノミラー35Xおよび35Yを駆動させる補正を表す補正関数とする。fg(Xg,Yg)は、fgによる補正後のガルバノ座標を表す。qg(Xg,Yg)は、fgによる補正後のガルバノ座標を表す。
次に、個片領域12−1および12−2に跨るスキャン領域14内の加工穴についての補正について説明する。加工制御装置2は、設計データから読み出した加工穴の座標から、加工穴が個片領域12−1および12−2のいずれに含まれるかを識別する。加工穴が個片領域12−1に含まれるものである場合、加工穴の位置の補正には、個片領域12−1についてのテーブル補正係数およびスキャン用補正係数を適用する。
加工穴が個片領域12−2に含まれるものである場合、加工穴の位置の補正には、例えば、個片領域12−1についてのテーブル補正係数と、個片領域12−2についてのスキャン補正係数とを適用する。ガルバノミラー位置補正処理部22(図2参照)は、個片領域12−2についてのテーブル補正係数から個片領域12−1についてのテーブル補正係数を差し引いた差分を、個片領域12−2についてのスキャン補正係数に加算する調整を行う。
(X’,Y’)は、XYテーブル30の移動による補正とガルバノミラー35Xおよび35Yの駆動による補正とに分けて、以下の式により表される。
X’=Ft(Xt,Yt)+ug(Xg,Yg)+ut(Xt,Yt)−ft(Xg,Yg)
Y’=Qt(Xt,Yt)+vg(Xg,Yg)+vt(Xt,Yt)−qt(Xg,Yg)
ここで、(Xt,Yt)は補正前のテーブル座標、(Xg,Yg)は補正前のガルバノ座標であって、X=Xt+Xg、Y=Yt+Yg、とする。FtおよびQtは、個片領域12−1についてのテーブル用補正係数に応じてXYテーブル30を移動させる補正を表す補正関数とする。Ft(Xt,Yt)は、Ftによる補正後のテーブル座標を表す。Qt(Xt,Yt)は、Qtによる補正後のテーブル座標を表す。
ugおよびvgは、個片領域12−2についてのスキャン用補正係数に応じてガルバノミラー35Xおよび35Yを駆動させる補正を表す補正関数とする。ug(Xg,Yg)は、ugによる補正後のガルバノ座標を表す。vg(Xg,Yg)は、vgによる補正後のガルバノ座標を表す。
utおよびvtは、個片領域12−2についてのテーブル用補正係数に応じてガルバノミラー35Xおよび35Yを駆動させる補正を表す補正関数とする。ftおよびqtは、個片領域12−1についてのテーブル用補正係数に応じてガルバノミラー35Xおよび35Yを駆動させる補正を表す補正関数とする。
ut(Xt,Yt)およびvt(Xt,Yt)の各項は、個片領域12−2についてのテーブル補正係数に応じた補正分を、ガルバノミラー35Xおよび35Yによる駆動へ加算することを意味する。−ft(Xg,Yg)、および、−qt(Xg,Yg)の各項は、ガルバノミラー35Xおよび35Yによる駆動から、個片領域12−1についてのテーブル補正係数に応じた補正分を差し引くことを意味する。
加工制御装置2は、このようにして、個片領域12−1および12−2に跨るスキャン領域14について、加工穴の位置を補正する。加工制御装置2は、複数の個片領域12−1〜12−4に跨るいずれのスキャン領域14についても、例えば、XYテーブル30の移動には個片領域番号が小さい個片領域についてのテーブル用補正係数を適用し、テーブル補正係数に応じた補正分を、ガルバノミラー35Xおよび35Yの駆動において調整する。
なお、レーザ加工装置100は、複数の個片領域に跨るスキャン領域14に含まれる加工穴の位置の補正について、適宜変更しても良い。例えば、XYテーブル位置補正処理部23(図2参照)は、スキャン領域14が跨る各個片領域についてのテーブル用補正係数の平均値を、XYテーブル30の移動による補正に適用しても良い。複数の個片領域に跨って設定されたスキャン領域14については、スキャン領域14が跨る複数の個片領域について取得された歪み情報の少なくともいずれかに基づいて、XYテーブル30の位置を調整すれば良いものとする。
レーザ加工装置100は、このような手順をレーザ加工に含めることで、ワーク4に設定されるスキャン領域14の数を最小とするレーザ加工を実施可能とし、加工の効率および製品の生産性を向上させることができる。
実施の形態3.
図12は、本発明の実施の形態3にかかるレーザ加工方法により、レーザ加工の位置ずれを補正するための構成を示すブロック図である。実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
加工制御装置40は、歪み補正係数算出処理部41、ガルバノミラー位置補正処理部22、XYテーブル位置補正処理部23およびロット判定処理部42を有する。ロット判定処理部42は、XYテーブル30に載置されているワーク4のロットを識別する。ロット判定処理部42は、連続してXYテーブル30に載置される同一ロットのワーク4の枚数をカウントする。
歪み補正係数算出処理部41は、連続してXYテーブル30に載置される同一ロットのワーク4のうち、2枚目以降のワーク4について、1枚目のワーク4の場合に対し、歪み情報の算出のための処理を簡略化させる。
実施の形態3においてレーザ加工装置100は、同一ロットの1枚目のワーク4について、実施の形態1および2と同様に歪み情報を取得し、レーザ加工の位置ずれの補正を実施する。この1枚目のワーク4は、第1の材料基板である。
レーザ加工装置100は、同一ロットの2枚目のワーク4については、1枚目のワーク4について取得された歪み情報を用いて、2枚目のワーク4の歪み情報の一部を予測する(歪み情報予測工程)。この2枚目のワーク4は、第1の材料基板に続いてレーザ加工を実施する第2の材料基板である。
2枚目のワーク4がXYテーブル30に載置されると、カメラ39は、例えば、各アライメントマーク11のうち、加工領域10の四隅に位置するアライメントマーク11のみについて、位置を測定する。加工制御装置40は、かかるアライメントマーク11についての測定データを基に、ワーク4の位置ずれ量および回転角を算出する。
歪み補正係数算出処理部41は、同一ロットのワーク4にはいずれも同様の傾向を持つ歪みが生じているものとみなす。歪み補正係数算出処理部41は、加工領域10の四隅に位置するアライメントマーク11についての測定データと、1枚目のワーク4についての歪み情報とから、加工領域10の四隅以外の位置のアライメントマーク11の位置を予測する。
歪み補正係数算出処理部41は、例えば、以下の式を用いる最小二乗法により、各アライメントマーク11の座標(X’,Y’)を算出する。
Figure 0005089827
ここで、(X,Y)は、測定されたアライメントマーク11の座標、P11、P12、P13、P21、P22およびP23は、所定の係数とする。かかる係数は、例えば、1枚目のワーク4についての歪み情報に応じて、アライメントマーク11ごとに算出されたものとする。歪み補正係数算出処理部41は、各アライメントマーク11の座標(X’,Y’)から、歪み情報を予測する。歪み補正係数算出処理部41は、同一ロットの3枚目以降のワーク4についても、2枚目のワーク4についての場合と同様に、歪み情報を予測する。
実施の形態3によると、レーザ加工装置100は、同一ロットの2枚目以降のワーク4について、歪み情報を予測することで、レーザ加工の位置ずれの補正のための処理を簡略化させることができる。これにより、レーザ加工装置100は、加工の効率および製品の生産性を向上させることができる。
実施の形態4.
図13は、本発明の実施の形態4にかかるレーザ加工方法を実施するための構成を示すブロック図である。実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
検査装置200は、レーザ加工装置100でのレーザ加工の対象とするワーク4について、事前にアライメントマーク11の測定データを取得する。実施の形態4にかかるレーザ加工方法では、マーク位置測定工程において、レーザ加工装置100に代えて、レーザ加工装置100とは別の検査装置200を使用して、アライメントマーク11の位置を測定する。検査装置200は、例えば、アライメントマーク11を撮像することで、アライメントマーク11の位置を測定する。
検査装置200は、アライメントマーク11の測定データを、加工制御装置2へ出力する。加工制御装置2は、歪み情報取得工程において、検査装置200からの測定データを使用して、歪み情報を取得する。
図14は、加工制御装置へ入力されるレーザ加工のためのデータのイメージを示す図である。「Sample1.txt」、「Sample2.txt」、「Sample3.txt」および「Sample4.txt」は、それぞれ、同一ロットの1枚目、2枚目、3枚目および4枚目のワーク4について入力されたデータを表すものとする。
アライメント測定データ51は、検査装置200から加工制御装置2へ入力された測定データである。アライメント測定データ51は、XY座標として表される。加工穴データ52は、設計データから加工制御装置2が読み出した加工穴の座標を含むデータである。加工穴データ52は、例えば、工具コード「T01」、「T02」ごとのXY座標として表される。
加工制御装置2は、検査装置200からXYテーブル30へワーク4を搬入する際の位置精度を反映させて、XYテーブル30におけるワーク4の位置のずれ量および回転角を算出する。実施の形態4によると、レーザ加工装置100は、専用の検査装置200を用いてアライメント測定データ51を事前に取得可能とすることで、XYテーブル30上での作業工程を低減させる。レーザ加工装置100は、多くのアライメントマーク11について位置の測定を要する場合であっても、生産性の低下を抑制させることができる。
1 レーザ発振器
2、40 加工制御装置
3 レーザ加工部
4 ワーク
10、13 加工領域
11 アライメントマーク
12−1、12−2、12−3、12−4 個片領域
14、15 スキャン領域
21、41 歪み補正係数算出処理部
22 ガルバノミラー位置補正処理部
23 XYテーブル位置補正処理部
30 XYテーブル
34 fθレンズ
35X、35Y ガルバノミラー
36X、36Y ガルバノスキャナ
39 カメラ
42 ロット判定処理部
51 アライメント測定データ
52 加工穴データ
100 レーザ加工装置
200 検査装置

Claims (7)

  1. レーザ加工の対象とする材料基板を加工ステージに載置し、前記材料基板に形成されている位置決め用マークを撮像することで、前記位置決め用マークの位置を測定するマーク位置測定工程と、
    前記マーク位置測定工程における測定結果から、前記材料基板の歪みに関する歪み情報を取得する歪み情報取得工程と、
    前記材料基板の歪みによる前記レーザ加工の位置ずれを補正するために、前記材料基板の加工領域へ入射させるレーザ光の進行方向を前記歪み情報に応じて調整する位置調整工程と、を含み、
    前記歪み情報取得工程では、前記加工領域を複数に分割することにより設定された個片領域を単位として、前記歪み情報を取得し、
    前記位置調整工程では、前記個片領域ごとに、前記進行方向を調整可能とすることを特徴とするレーザ加工方法。
  2. 前記加工領域上における前記レーザ光の入射位置を変化させて、前記レーザ光の振り幅に応じたスキャン領域を単位とする前記レーザ加工を、前記加工ステージを移動させるごとに実施し、
    前記個片領域は、前記スキャン領域より広く設定され、
    前記スキャン領域のうち少なくとも一つを、複数の前記個片領域に跨って設定可能とすることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工方法。
  3. 前記位置調整工程では、さらに、前記加工ステージの位置を、前記歪み情報に応じて前記個片領域ごとに調整可能とし、
    複数の前記個片領域に跨って設定された前記スキャン領域については、前記スキャン領域が跨る複数の前記個片領域について取得された前記歪み情報の少なくともいずれかに基づいて、前記加工ステージの位置を調整することを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工方法。
  4. 第1の材料基板について、前記位置調整工程を経て前記レーザ加工を実施し、
    前記第1の材料基板に続いて、第2の材料基板について、前記位置調整工程を経て前記レーザ加工を実施する場合において、
    前記第1の材料基板について取得された前記歪み情報を用いて、前記第2の材料基板についての前記歪み情報を予測する、歪み情報予測工程をさらに含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のレーザ加工方法。
  5. 前記マーク位置測定工程では、前記位置決め用マークの位置の測定のための検査装置を使用し、
    前記歪み情報取得工程では、前記検査装置から前記レーザ加工のためのレーザ加工装置へ入力された前記測定結果を使用して、前記歪み情報を取得することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のレーザ加工方法。
  6. レーザ加工の対象とする材料基板が載置される加工ステージと、
    前記加工ステージに載置された前記材料基板に形成されている位置決め用マークを撮像することで、前記位置決め用マークの位置を測定する撮像部と、
    前記撮像部を用いた測定結果から、前記材料基板の歪みに関する歪み情報を取得し、前記材料基板の歪みによる前記レーザ加工の位置ずれを補正するための歪み補正係数を前記歪み情報に応じて算出する歪み補正係数算出処理部と、
    前記歪み補正係数に応じて、前記材料基板の加工領域へ入射させるレーザ光の進行方向を調整する位置調整処理部と、を有し、
    前記歪み補正係数算出処理部は、前記加工領域を複数に分割することにより設定された個片領域を単位として、前記歪み情報を取得し、
    前記位置調整処理部は、前記個片領域ごとに、前記進行方向を調整可能とすることを特徴とするレーザ加工装置。
  7. 前記加工領域上における前記レーザ光の入射位置を変化させるスキャン駆動部を有し、
    前記スキャン駆動部は、前記レーザ加工において、前記加工ステージが移動するごとに、前記レーザ光の振り幅に応じたスキャン領域を単位として、前記レーザ光の入射位置を変化させ、
    前記個片領域は、前記スキャン領域より広く、かつ、前記スキャン領域のうち少なくとも一つが、複数の前記個片領域に跨って設定可能であることを特徴とする請求項6に記載のレーザ加工装置。
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