JP5089293B2 - 記憶媒体のサーボ・フレーム速度計算のための方法および装置 - Google Patents

記憶媒体のサーボ・フレーム速度計算のための方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、任意の種類(例えば、テープおよびディスク)の記憶メディア上に記録された制御情報に関する。特定的には、本発明は、記憶媒体の速度計算を実行する目的のための制御情報の使用に関する。
図1および図2は、それぞれ、テープ記憶媒体10と、テープ・カートリッジ20とを示す。テープ記憶媒体10は、テープドライブ(図示せず)のインターフェースとなるように適合されたテープ・カートリッジ20のシェル・ハウジング21に収容されている。
特定的には、テープ・カートリッジ20は、外部のカートリッジのシェル・ハウジング21と、摺動ドア22とを含む。摺動ドア22は、テープ・カートリッジ20がテープ・ドライブ(図示せず)に装着されると摺動して開く。摺動ドア22は、テープ・カートリッジ20が使用されていない場合は通常は閉じられており、破片および汚染物質がテープ・カートリッジ20およびテープ記憶媒体10に入らないようになっている。テープ・カートリッジ20がテープ・ドライブに滑りこむ方向が、方向25として図示されている。また、テープ・カートリッジ20は、カートリッジ・メモリ24を含み、これはプリント回路基板23上にある。カートリッジ・メモリ24は、好ましくは45度の角度にあって、テープ・ドライブおよび自動記憶ライブラリ(図示せず)のピッカーがカートリッジ・メモリ24の内容にアクセスできるようになっている。
テープ記憶媒体10は、テープ・リール11を含み、テープ・カートリッジ20がテープ・ドライブに装着されない場合には、ブレーキ・ボタン12によって回転しないようになっている。テープ・カートリッジ20がテープ・ドライブに装着される場合には、テープ・ドライブは、ブレーキ・ボタン12を解除し、これによって、テープ・リール11の自由回転が可能となる。テープ・リール11には、テープ15が巻きつけられており、このテープは、好ましくは磁気テープである。代わりに、テープ15は、同様に、光磁気または光位相変化テープであってもよい。テープ15の自由端には、オプションのリーダー・テープ13とリーダー・ピン14とがある。テープ・カートリッジ20がテープ・ドライブに滑り込ませると、摺動ドア22が開き、テープ・ドライブはリーダー・ピン14を通し、リーダー・テープ13とテープ15とをテープ路を通じて取り付ける。テープ15は、データ・テープまたはクリーナー・テープであってもよい。テープ15は、データおよびクリーニング目的のための同一のテープ設計を使用してもよい。カートリッジ・メモリ24の内容を使用して、テープ・カートリッジ20をデータ・カートリッジまたはクリーナー・カートリッジのいずれかとして区別する。オプションのリーダー・テープ13は、好ましくは、テープ・ドライブのロード/アンロード動作により耐性のある、テープ15の厚みのある部分である。
サーボ・トラック16がテープ15に記録されており、テープ15のサーボ制御を遊離に実行することを促進している。図3は、サーボ・トラック16内のテープ15上に記録可能なNパターン・タイミング・ベースのサーボの例を示しており、サーボ30が、4つのNパターン・サーボ・フレームSF31〜SF34を有するものとして示されている。各サーボ・フレームSF31〜SF34は、左から右へ向かって、立下り磁気右上がりスラッシュ・ストライプ(/)と、中央磁気右下がりスラッシュ・ストライプ(\)と、立ち上がり磁気右上がりスラッシュ・ストライプ(/)とを順に含む。テープ入出力ヘッド(図示せず)のサーボ要素によって、図示のようなサーボ・フレームSF31〜SF34に渡るトラック35ができる。
テープ15の速度Vは、テープ15の読み出しまたは書き込みに重要である。現在、テープ15の速度Vの測定は、サーボ・フレーム・ベースでサーボ・フレーム上で行われ、各サーボ・フレームの立ち上がり磁気右上がりスラッシュ・ストライプ(/)と立ち下がり磁気右上がりスラッシュ・ストライプ(/)との間の距離を、各サーボ・フレームの立ち上がり磁気右上がりスラッシュ・ストライプ(/)と立ち下がり磁気右上がりスラッシュ・ストライプ(/)との間の距離の横断時間によって除算することを伴う。以下の式[1]は、サーボ・フレームSF31〜SF34についての既知の一次速度計算である。
V(j)=[D(j)−D(j−1)]/h+h*D’’/2! [1]
式中、hはサンプル間の期間であり、jは時間上の離散的な増分を表す時間指標であり、D(j)−D(j−1)はサーボ・フレームの右上がりストライプに渡る時間指標jにおける直線距離であり、D’’(j)はD(j)の二次導関数であり、!は階乗関数である。式[1]におけるh*D’’/2!という項は、誤差項であり、hを1乗する関数である。
図4は、光記憶媒体(ディスク)40を示し、これは、デジタル多用途ディスク(DVD)、高性能DVD(HD‐DVD)、ウルトラ・デンシティ・オプティカル(Ultra Density Optical:UDO)、ブルーレイ(Blu‐Ray)、またはホログラフィック媒体であってもよい。ディスク40は、4つのサーボ・セクタ41〜44と、4つのデータ・セクタ45〜48とを示し、図5は、各サーボ・セクタ41〜44内の記録可能な縞状サーボ50を示し、サーボ50は、ゾーンA内に4つのサーボ・フレームSF51〜SF53を有し、ゾーンB内に2つのサーボ・フレームSF54およびSF55を有するものとして示されている。ディスク40の角速度ωは、ディスク40の読み出しまたは書き込みに重要である。現在、ディスク40の角速度ωの測定は、サーボ・フレーム・ベースでサーボ・フレーム上で行われ、2つの隣接するサーボ・フレームθ(j)およびθ(j−1)のIDフィールド(「IDF」)間の距離を、隣接するサーボ・フレームのIDフィールド間の距離の横断時間hで除算することを伴う。以下の式[2]は、サーボ・フレームSF51〜SF55についての既知の一次速度計算である。

ω(j)=[θ(j)−θ(j−1)]h+h*θ’’/2! [2]

式中、hはサンプル間の期間であり、jは時間上の離散的な増分を表す時間指標であり、θ(j)はサーボ・フレームの区間に渡る時間指標jにおける距離であり、θ’’(j)はθ(j)の二次導関数であり、!は階乗関数である。式[2]におけるh*θ’’/2!という項は、誤差項であり、hを1乗する関数である。
式[1]および[2]は、記憶装置の速度を計算する際に有益であることがわかっているものの、記憶媒体業界は、記憶メディアの速度計算を向上させるために常に努力している。
本発明は、記憶媒体制御技術をさらに進歩させる任意の種類の記憶媒体の新規かつ固有の速度計算を提供する。
本発明の一形態は、記憶媒体のサーボ・フレーム速度の高次計算を実行するための速度計算器である。速度計算器は、サーボ・フレーム指標付けモジュールと、速度推定モジュールとを含む。動作において、サーボ・フレーム指標付けモジュールは、一次現サーボ・フレーム誤差項を含む現サーボ・フレーム速度の一次計算を示す一次現サーボ・フレーム速度信号に基づいて、一次前サーボ・フレーム誤差項を含む前サーボ・フレーム速度の一次計算を示す一次前サーボ・フレーム速度信号を生成する。速度推定モジュールは、一次前サーボ・フレーム速度信号および一次現サーボ・フレーム速度信号に基づいて、高次現サーボ・フレーム誤差項を含む現サーボ・フレーム速度の二次またはそれより高次の速度計算を示す高次現サーボ・フレーム速度信号を生成する。
本発明の第2の形態は、記憶媒体のサーボ・フレーム速度の高次計算を実行するための速度計算方法である。速度計算方法は、一次現サーボ・フレーム誤差項を含む現サーボ・フレーム速度の一次計算を示す一次現サーボ・フレーム速度信号に基づいて、一次前サーボ・フレーム誤差項を含む前サーボ・フレーム速度の一次計算を示す一次前サーボ・フレーム速度信号を生成することを伴う。さらに、速度計算方法は、一次前サーボ・フレーム速度信号および一次現サーボ・フレーム速度信号に基づいて、高次現サーボ・フレーム誤差項を含む現サーボ・フレーム速度の二次またはそれより高次の速度計算を示す高次現サーボ・フレーム速度信号を生成することを伴う。
上記の形態およびその他の形態ならびに本発明の目的および利点は、添付の図面と共に本発明のさまざまな実施形態の以下の詳細な説明を読めばいっそう明らかになるだろう。詳細な説明および図面は、本発明を制限するものではなく例証するに過ぎず、本発明の範囲は、添付の請求項およびその均等物によって規定されている。
テープ15(図1)に関連して、本発明は、テイラー級数の拡張と、一次サーボ・フレーム速度(例えば、式[1])によって得られる計算されたサーボ・フレーム速度の高次の誤差項の増加された次元を前提としている。その結果、高次の誤差項を有する現サーボ・フレーム速度が計算され、入出力ヘッドに渡って移動するにつれてテープ15の瞬間速度をより正確に評価できることになる。
特定的には、第1の計算は、以下のテイラー級数式[3]および[4]で開始し、テープ15の変位は、時間指標j−1およびj−2について計算される。

(j−1)=D(j)−h*D’(j)+h*D’’(j)/2!−h*D’’’/3! [3]
(j−2)=D(j)−2h*D’(j)+4h*D’’(j)/2!−8h*D’’’/3! [4]

式中、hはサンプル間の期間であり、jは時間上の離散的な増分を表す時間指標であり、D(j)はサーボ・フレームN(j)の立上りおよび立ち下がりストライプに渡る時間指標jにおける距離であり、D’(j)はD(j)の一次導関数であり、D’’(j)はD(j)の二次導関数であり、D’’’(j)はD(j)の三次導関数であり、!は階乗関数である。
式[3]に4を乗算し、その結果を式[4]で減算し、そしてその結果を2hで除算することによって、以下の式[5]が導き出される。ここで、下付文字は、時間指標jにおけるテープ15の現サーボ・フレーム速度VCALC(j)の計算において誤差項は二次、すなわちO(h)であることを示す。

CALC(j)=[3D(j)−4D(j−1)+D(j‐2)]/2h+*D’’’/3! [5]

ここで、進歩的ステップは、一次項が式[3]および[4]の組み合わせから減算することである。しかしながら、式[1]を使用して、式[5]をより実用的な形式に縮小することができる。実際、以下の式[6]のような最終的な形が可能である(VCALC(j)の適用可能点を図3に示す)。

CALC(j)=[3V(j)−V(j−1)]/2+O(h) [6]
式[6]は、現時間指標j,V(j)および前時間指標j−1,V(j−1)で計算されるような誤差項O(h)を伴う式[1]の速度に基づいて、誤差項O(h)を伴うテープ15の速度の改良された精度計算を表す。式[6]における誤差項は、時間h,O(h)における二次であり、時間h,O(h)における一次でしかなかった誤差項を有する式[1]の標準的な速度計算に対する著しい改良である。実際、この二次O(h)誤差項は、速度サンプルV(j)とV(j−1)との間のテープ15の加速または減速を考慮することによって生じる。誤差項(すなわち、hの指数)が大きければ大きいほど、テープ・ドライブのサーボによるテープ速度の計算が正確になる。
図6は、式[8]を実施するための速度計算器60を示す。特定的には、速度計算器60は、サーボ・フレーム指標付けモジュール70を使用する。サーボ・フレーム指標付けモジュール70は、ソフトウェア、ハードウェア、またはファームウェアもしくはそれらすべてで構成されており、一次現サーボ・フレーム誤差項(例えば、式[1])を含む現サーボ・フレーム速度の一次計算を示す一次現サーボ・フレーム速度信号VCSF(j)を受信し、それに応答して、一次現サーボ・フレーム速度信号VCSF(j)に基づいて、一次前サーボ・フレーム誤差項を含む一次前サーボ・フレーム速度信号VPSF(j−1)を生成する。速度計算器60は、並進速度推定モジュール80をさらに使用する。並進速度推定モジュール80は、ソフトウェア、ハードウェア、またはファームウェアもしくはそれらすべてで構成されており、一次現サーボ・フレーム速度信号VCSF(j)および一次前サーボ・フレーム速度信号VPSF(j−1)を受信し、それに応答して、一次現サーボ・フレーム速度信号VCSF(j)および一次前サーボ・フレーム速度信号VPSF(j−1)に基づいて、高次の現サーボ・フレーム誤差項を含む現サーボ・フレーム速度の高次計算(すなわち、二次またはそれ以上)を示す高次現サーボ・フレーム速度VCALC(j)を生成する。
図7に示すような速度計算器60の実施形態61は、式[6]を実施するための装置例を表す。速度計算器61は、単位遅延71という形態を取るサーボ・フレーム索引付けモジュールを使用する。単位遅延71は、一次現サーボ・フレーム速度信号VCSF(j)を単一の単位遅延分遅延させることによって、一次前サーボ・フレーム速度信号VPSF(j−1)を生成する。
速度計算器61は、減算器82と、加算器83と、バイナリ・ビット・シフタ84とを有する並進速度推定モジュール81をさらに使用する。減算器82は、一次現サーボ・フレーム速度信号VCSF(j)(例えば、図3に示し式[6]において使用されるV(j))と、一次前サーボ・フレーム速度信号VPSF(j−1)(例えば、図3に示し式[6]において使用されるV(j−1))を受信し、それに応答して、一次現サーボ・フレーム速度信号VCSF(j)と一次前サーボ・フレーム速度信号VPSF(j−1)との間の差分を示す二次サーボ・フレーム速度差分信号VDIFF(j)を生成する。バイナリ・ビット・シフタ84は、二次サーボ・フレーム速度差分信号VDIFF(j)を受信し、それに応答して、二次サーボ・フレーム・シフト速度差分信号VSDIFF(j)のフレーム2分割を示す二次サーボ・フレーム・シフト速度差分信号VSDIFF(j)を生成する。加算器83は、一次現サーボ・フレーム速度信号VCSF(j)および二次サーボ・フレーム・シフト速度差分信号VSDIFF(j)を受信し、それに応答して、高次現サーボ・フレーム速度VCALC(j)を生成する。
さらなる実施形態において、現サーボ・フレーム速度の計算VCALC(j)は、以下の式[7]および[8]で達成することができ、それぞれは、テープ15の計算された速度をさらに向上させるような、増加する高次の誤差項を有する。
CALC(j)=[11V(j)−7V(j−1)+2V(j−2)]/6+O(h) [7]
CALC(j)=[25V(j)−23V(j−1)−13V(j−2)−3v(j−3)]/12+O(h) [8]
式[7]または式[8]を実施する目的で図7に示す速度計算器61をアップグレードするやり方を当業者は理解するだろう。
ディスク40に関連して(図4)、本発明は、テイラー級数の拡張と、一次サーボ・フレーム速度(例えば、式[2])によって得られる計算されたサーボ・フレーム速度の高次の誤差項の増加された次元を前提としている。その結果、高次の誤差項を有する現サーボ・フレーム速度が計算され、入出力ヘッドに渡って移動するにつれてディスク40の瞬間速度をより正確に評価できることになる。
特定的には、第1の計算は、以下のテイラー級数式[9]および[10]で開始し、ディスク40の変位は、時間指標j−1およびj−2について計算される。

θ(j−1)=θ(j)−h*θ’(j)+h*θ’’(j)/2!−h*θ’’’/3! [9]
θ(j−2)=θ(j)−2h*θ’(j)+4h*θ’’(j)/2!−8h*θ’’’/3! [10]

式中、hはサンプル間の期間であり、jは時間上の離散的な増分を表す時間指標であり、θ(j)−θ(j−1)は、時間指標jにおけるサーボ・フレームN(j)の角度であり、θ’(j)は、θ(j)の一次導関数であり、θ’’(j)はθ(j)の二次導関数であり、θ’’’(j)はθ(j)の三次導関数であり、!は階乗関数である。
式[9]に4を乗算し、その結果を式[10]で減算し、そしてその結果を2hで除算することによって、以下の式[11]が導き出される。ここで、下付文字は、時間指標jにおけるディスク40の現サーボ・フレーム速度VCALC(j)の計算において誤差項は二次、すなわちO(h)であることを示す。

ωCALC(j)=[3θ(j)−4θ(j−1)+θ(j−2)]/2h+*θ’’’/3! [11]

ここで、進歩的なステップは、一次項が式[9]および[10]の組み合わせから減算することである。しかしながら、式[2]を使用して、式[11]をより実用的な形式に縮小することができる。実際、以下の式[12]のような最終的な形が可能である。

ωCALC(j)=[3ω(j)−ω(j−1)]/2+O(h) [12]
式[12]は、現時間指標j,ω(j)および前時間指標j−1,ω(j−1)で計算されるような誤差項O(h)を伴う式[2]の速度に基づいて、誤差項O(h)を伴うディスク40の角速度の改良された精度計算を表す。式[12]における誤差項は、時間h,O(h)における二次であり、時間h,O(h)における一次でしかなかった誤差項を有する式[2]の標準的な速度計算に対する著しい改良である。実際、この二次O(h)誤差項は、速度サンプルω(j)とω(j−1)との間のディスク40の加速または減速を考慮することによって生じる。誤差項(すなわち、hの指数)が大きければ大きいほど、ディスク・ドライブのサーボによるディスク角速度の計算が正確になる。
図8は、式[12]を実施するための速度計算器90を示す。特定的には、速度計算器90は、サーボ・フレーム指標付けモジュール100を使用する。サーボ・フレーム指標付けモジュール100は、ソフトウェア、ハードウェア、またはファームウェアもしくはそれらすべてで構成されており、一次現サーボ・フレーム誤差項(例えば、式[2])を含む現サーボ・フレーム速度の一次計算を示す一次現サーボ・フレーム速度信号ωCSF(j)を受信し、それに応答して、一次現サーボ・フレーム速度信号ωCSF(j)に基づいて、一次前サーボ・フレーム誤差項を含む一次前サーボ・フレーム速度信号ωPSF(j−1)を生成する。速度計算器90は、角速度推定モジュール110をさらに使用する。角速度推定モジュール110は、ソフトウェア、ハードウェア、またはファームウェアもしくはそれらすべてで構成されており、一次現サーボ・フレーム速度信号ωCSF(j)および一次前サーボ・フレーム速度信号ωPSF(j−1)を受信し、それに応答して、一次現サーボ・フレーム速度信号ωCSF(j)および一次前サーボ・フレーム速度信号ωPSF(j−1)に基づいて、高次現サーボ・フレーム誤差項を含む現サーボ・フレーム速度の高次計算(すなわち、二次またはそれ以上)を示す高次現サーボ・フレーム速度ωCALC(j)を生成する。
図9に示すような速度計算器90の実施形態91は、式[14]を実施するための装置例を表す。速度計算器91は、単位遅延101という形態を取るサーボ・フレーム索引付けモジュールを使用する。単位遅延101は、一次現サーボ・フレーム速度信号ωCSF(j)を単一の単位遅延分遅延させることによって、一次前サーボ・フレーム速度信号ωPSF(j−1)を生成する。
速度計算器91は、減算器112と、加算器113と、バイナリ・ビット・シフタ114とを有する角速度推定モジュール111をさらに使用する。減算器112は、一次現サーボ・フレーム速度信号ωCSF(j)と、一次前サーボ・フレーム速度信号ωPSF(j−1)を受信し、それに応答して、一次現サーボ・フレーム速度信号ωCSF(j)(例えば、図5に示し式[12]で使用されるω(j))と一次前サーボ・フレーム速度信号ωPSF(j−1)(例えば、図5に示し式[12]で使用されるω(j−1))との間の差分を示す二次サーボ・フレーム速度差分信号ωDIFF(j)を生成する。バイナリ・ビット・シフタ114は、二次サーボ・フレーム速度差分信号ωDIFF(j)を受信し、それに応答して、二次サーボ・フレーム・シフト速度差分信号ωSDIFF(j)のフレーム2分割を示す二次サーボ・フレーム・シフト速度差分信号ωSDIFF(j)を生成する。加算器113は、一次現サーボ・フレーム速度信号ωCSF(j)および二次サーボ・フレーム・シフト速度差分信号ωSDIFF(j)を受信し、それに応答して、高次現サーボ・フレーム速度ωCALC(j)を生成する。
さらなる実施形態において、現サーボ・フレーム速度の計算ωCALC(j)は、以下の式[13]および[14]で達成することができ、それぞれは、ディスク40の計算された角速度をさらに向上させるような、増加する高次の誤差項を有する。
ωCALC(j)=[11ω(j)−7ω(j−1)+2ω(j−2)]/6+O(h) [13]
ωCALC(j)=[25ω(j)−23ω(j−1)+13ω(j−2)−3ω(j−3)]/12h+O(h) [14]
式[13]または式[14]を実施する目的で図9に示す速度計算器91をアップグレードするやり方を当業者は理解するだろう。
記憶媒体速度計算技術における当業者は、本明細書に記載された本発明の進歩的な原則の観点から、本発明の他の実施形態を開発してもよい。以上の明細書において使用してきた用語および表現は、制限的なものではなく、説明のためのものとして本明細書において使用される。図示および説明した特徴の均等物およびそれらの部分を排除する用語および表現を使用した意図はなく、本発明の範囲は、添付の請求項によってのみ規定および制限されることを認識されたい。
当該技術において既知のテープ記憶媒体の例を示す。 当該技術において既知のテープ・カートリッジの例を示す。 図1に示すテープ記憶媒体のNパターン・タイミング・ベースのサーボの例について、本発明に係る計算された速度VCALC(j)を示す。 ディスク記憶媒体の例を示す。 図4に示すディスク記憶媒体の光学的セクタの例について、本発明に係る計算された角速度ωCALC(j)を示す。 本発明に係る図3に示す速度計算器VCALC(j)のテープ記憶媒体の実施形態を示す。 本発明に係る、図6に示す速度計算器の実施形態例を示す。 本発明に係る、図5に示す速度計算器ωCALC(j)のディスク記憶媒体の実施形態を示す。 本発明に係る、図8に示す速度計算器の実施形態例を示す。
符号の説明
60 速度計算器
70 サーボ・フレーム索引付けモジュール
80 並進速度推定モジュール

Claims (20)

  1. 記憶媒体のサーボ・フレーム速度の高次計算のための速度計算器であって、
    一次現サーボ・フレーム誤差項を含む現サーボ・フレーム速度の一次計算を示す一次現サーボ・フレーム速度信号に基づいて、一次前サーボ・フレーム誤差項を含む前サーボ・フレーム速度の一次計算を示す一次前サーボ・フレーム速度信号を生成するように動作可能なサーボ・フレーム指標付けモジュールと、
    前記サーボ・フレーム指標付けモジュールと電気通信を行う速度推定モジュールであって、前記一次前サーボ・フレーム速度信号および前記一次現サーボ・フレーム速度信号に基づいて、高次現サーボ・フレーム誤差項を含む現サーボ・フレーム速度の少なくとも二次の速度計算を示す高次現サーボ・フレーム速度信号を生成するように動作可能である前記速度推定モジュールと
    を備える、速度計算器。
  2. 前記記憶媒体は、テープ記憶媒体である、請求項1に記載の速度計算器。
  3. 前記記憶媒体は、ディスク記憶媒体である、請求項1に記載の速度計算器。
  4. 前記サーボ・フレーム指標付けモジュールは、
    前記一次前サーボ・フレーム速度信号を前記一次現サーボ・フレーム速度信号を単一の時間単位分遅延させる関数として生成するように動作可能である単位遅延を含む、請求項1に記載の速度計算器。
  5. 前記速度推定モジュールは、
    前記一次現サーボ・フレーム速度信号と前記一次前サーボ・フレーム速度信号との間差分を示す二次サーボ・フレーム速度差分信号を生成するように動作可能な減算器を含む、請求項1に記載の速度計算器。
  6. 前記速度推定モジュールは、
    前記減算器と電気通信を行うバイナリ・ビット・シフタであって、前記二次サーボ・フレーム速度差分信号のバイナリ・ビット・シフトを示す二次シフト・サーボ・フレーム速度差分信号を生成するように動作可能な前記バイナリ・ビット・シフタをさらに含む、請求項5に記載の速度計算器。
  7. 前記速度推定モジュールは、
    前記バイナリ・ビット・シフタと電気通信を行う加算器であって、前記一次現サーボ・フレーム速度信号と前記二次シフト・サーボ・フレーム速度差分信号との和を示す前記高次現サーボ・フレーム速度信号を生成するように動作可能な前記加算器をさらに含む、請求項6に記載の速度計算器。
  8. 前記現サーボ・フレーム速度の前記少なくとも1つの二次の速度計算は、前記一次前サーボ・フレーム速度信号と前記一次現サーボ・フレーム速度信号との間の差分の関数である、請求項1に記載の速度計算器。
  9. 前記現サーボ・フレーム速度の前記少なくとも1つの二次の速度計算は、さらに、前記一次前サーボ・フレーム速度信号と前記一次現サーボ・フレーム速度信号との間の差分のフレーム分割の関数である、請求項1に記載の速度計算器。
  10. 前記高次現サーボ・フレーム誤差項は、前サーボ・フレームと現サーボ・フレームとの間の前記記憶媒体の速度変化を示す、請求項1に記載の速度計算器。
  11. 記憶媒体のサーボ・フレーム速度の高次計算のための速度方法であって、
    一次現サーボ・フレーム誤差項を含む現サーボ・フレーム速度の一次計算を示す一次現サーボ・フレーム速度信号に基づいて、一次前サーボ・フレーム誤差項を含む前サーボ・フレーム速度の一次計算を示す一次前サーボ・フレーム速度信号を生成するステップと、
    前記一次前サーボ・フレーム速度信号および前記一次現サーボ・フレーム速度信号に基づいて、高次現サーボ・フレーム誤差項を含む現サーボ・フレーム速度の少なくとも二次の速度計算を示す高次現サーボ・フレーム速度信号を生成するステップとを備える、速度方法。
  12. 前記記憶媒体は、テープ記憶媒体である、請求項11に記載の速度方法。
  13. 前記記憶媒体は、ディスク記憶媒体である、請求項11に記載の速度方法。
  14. 前記一次前サーボ・フレーム速度信号の前記作成は、
    前記一次現サーボ・フレーム速度信号を単一の時間単位分遅延させるステップを含む、請求項11に記載の速度方法。
  15. 前記高次現サーボ・フレーム速度信号の前記作成は、
    前記一次現サーボ・フレーム速度信号と前記一次前サーボ・フレーム速度信号との間の差分の関数として、二次サーボ・フレーム速度差分信号を生成するステップを含む、請求項11に記載の速度方法。
  16. 前記高次現サーボ・フレーム速度信号の前記作成は、
    前記二次サーボ・フレーム速度差分信号のバイナリ・ビット・シフトの関数として、二次シフト・サーボ・フレーム速度差分信号を生成するステップをさらに含む、請求項15に記載の速度方法。
  17. 前記高次現サーボ・フレーム速度信号の前記作成は、
    前記一次現サーボ・フレーム速度信号と前記二次シフト・サーボ・フレーム速度差分信号との和の関数として、前記高次現サーボ・フレーム速度信号を生成するステップをさらに含む、請求項16に記載の速度方法。
  18. 前記現サーボ・フレーム速度の前記少なくとも1つの二次の速度計算は、前記一次前サーボ・フレーム速度信号と前記一次現サーボ・フレーム速度信号との間の差分の関数である、請求項11に記載の速度方法。
  19. 前記現サーボ・フレーム速度の前記少なくとも1つの二次の速度計算は、前記一次前サーボ・フレーム速度信号と前記一次現サーボ・フレーム速度信号との間の差分のフレーム分割の関数である、請求項11に記載の速度方法。
  20. 前記高次現サーボ・フレーム誤差項は、前サーボ・フレームと現サーボ・フレームとの間の前記記憶媒体の速度変化を示す、請求項11に記載の速度方法。
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