JP5088644B1 - ワイヤー放電加工用縦型バイス及び放電加工方法 - Google Patents

ワイヤー放電加工用縦型バイス及び放電加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】上下クランプ方式で上下方向のみのクランプで加工でき、製品のくわえ直しが少なく放電加工時間の短縮を図る。
【解決手段】内側に貫通孔1を形成する台形ネジcを収納する窓孔部2を有し、上面部4から底部4aにかけ回転軸5が貫通する貫通孔6を形成し、上方側面部に水平状に延設する上方クランプ7を有するクランプ移動側体aを形成し、内側に台形ネジcと螺合する雌ネジ8を刻設したネジ孔9と、クランプ移動側体aを嵌挿する嵌挿孔10、10aをネジ孔9と連設し、上方クランプ7と対向する下方クランプ11を水平状に延設する下方クランプ台部bを形成し、回転軸5を貫通する貫通孔6と台形ネジcの貫通孔1に回転軸5を貫通せしめ、下方クランプ台部bのネジ孔9と嵌挿孔にクランプ移動側体aを嵌挿螺入し、回転軸5を回転してクランプ移動側体aを上下方向にスライドし、上方クランプ7と下方クランプ11との間に物品をクランプする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ワイヤー放電加工用縦型バイス及び放電加工方法の分野に関するものである。
従来ワイヤー放電加工機用バイスとして特開2011−51038公開特許公報が開示されている。
この公開特許公報に記載の発明は、ワークWAを並列状態のバイスベース20に固定される固定側口金21と並列状態の可動側口金22によって固定するものである。
すなわち、ワークをキャッチする従来型のクランプ方式は、平開き式のバイスでクランプされているため2方向の面の加工しか行うことしかできなかった。
そのために再度、製品をクランプし直して位置出しをおこない加工をおこなうという手間が掛かっていた。
特開2011−51038公開特許公報
しかるに、本発明が解決しようとする課題は、第1に、上下クランプ方式を採用し上下方向のみのクランプにて加工を可能にした。
第2に、製品のくわえ直しが少なくしたことにより、放電加工時間の短縮と、コスト削減を可能とした。
第3に位置出しの加工ミスをなくして生産効率を向上させた。
第4に、縦型に位置する上下センターピンによるクランプなので、円形の加工では、前記センターピンを使用して割り出し角度振り分けなどが容易になった。
第5に、本発明のワイヤーカット用縦型バイスを2台平行使用することによって、長尺加工が可能になった。
請求項1記載の発明の課題を解決するための手段は、内側に貫通孔1を形成する台形ネジcを収納する窓孔部2を有し、上面部4から底部4aにかけ回転軸5が貫通する直線状に形成の貫通孔6を形成し、且上方側面部に水平状に延設する上方クランプ7を有するクランプ移動側体aを形成し、内側に前記台形ネジcと螺合する雌ネジ8を刻設したネジ孔9と、前記クランプ移動側体aを嵌挿する嵌挿孔10、10aを前記ネジ孔9と連設し、且前記上方クランプ7と対向する下方クランプ11を水平状に延設する下方クランプ台部bを形成し、前記上面部4から底部4aにかけ直線状に形成の貫通孔6と前記窓孔部2に収納する台形ネジcの貫通孔1に前記回転軸5を貫通せしめると共に、前記下方クランプ台部bの前記ネジ孔9と前記嵌挿孔10、10aに前記クランプ移動側体aを構成する前記窓孔部2に収納する台形ネジcを嵌挿し且螺入し、前記回転軸5を回転して前記クランプ移動側体aを上下方向にスライドせしめ、前記上方クランプ7と前記下方クランプ11との間に品をクランプすることを特徴とするワイヤー放電加工用縦型バイスである。
請求項2記載の発明の課題を解決するための手段は、内側に貫通孔1を形成する台形ネジcを収納する窓孔部2を有し、上面部4から底部4aにかけ回転軸5が貫通する直線状に形成の貫通孔6を形成し、且上方側面部に水平状に延設する上方クランプ7を有するクランプ移動側体aを形成し、内側に前記台形ネジcと螺合する雌ネジ8を刻設したネジ孔9と、前記クランプ移動側体aを嵌挿する嵌挿孔10、10aを前記ネジ孔9と連設し、前記上方クランプ7と対向する下方クランプ11を水平状に延設する下方クランプ台部bを形成し、前記下方クランプ台部bの下方クランプ11と反対側のクランプ後方部14aに、外周部に目盛15を設けたクランプフォルダーdの一端部を取着し、他端部17にクランプフォルダー受け18を接続せしめると共に、前記上面部4から底部4aにかけ直線状に形成の貫通孔6と前記窓孔部2に収納する台形ネジcの貫通孔1に前記回転軸5を貫通せしめ、前記下方クランプ台部bの前記ネジ孔9と前記嵌挿孔10、10aに前記クランプ移動側体aを構成する前記窓孔2に収納する台形ネジcを嵌挿し且螺入し、前記回転軸5を回転して前記クランプ移動側体aを上下方向にスライドせしめ、前記上方クランプ7と前記下方クランプ11との間に製品をクランプし、前記クランプフォルダー受け18を固定しながら、前記クランプフォルダーdを所定の角度分だけ回動して前記クランプ移動側体aと前記下方クランプ台部bを同時に傾斜せしめることを特徴とするワイヤー放電加工用縦型バイスである。
請求項3記載の発明の課題を解決するための手段は、前記上方クランプ7の先端部に上方センターピン12を、前記下方クランプ11の先端部に下方センターピン13を夫々対向状に着脱自在に取着せしめることを特徴とする請求項1又は同2に記載のワイヤー放電加工用縦型バイスである。
請求項4記載の発明の課題を解決するための手段は、前記クランプフォルダーdの目盛15が付されている部分は、断面円柱形状であることを特徴とする請求項2又は同3に記載のワイヤー放電加工用縦型バイスである。
請求項5記載の発明の課題を解決するための手段は、前記回転軸5の上方部にハンドル20を取着せしめることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4に記載のワイヤー放電加工用縦型バイスである。
請求項6記載の発明の課題を解決するための手段は、内側に貫通孔1を形成する台形ネジcを収納する窓孔部2を有し、上面部4から底部4aにかけ回転軸5が貫通する直線状に形成の貫通孔6を形成し、且上方側面部に水平状に延設する上方クランプ7を有するクランプ移動側体aを形成し、内側に前記台形ネジcと螺合する雌ネジ8を刻設したネジ孔9と前記クランプ移動側体aを嵌挿する嵌挿孔10、10aを前記ネジ孔9と連設し、且前記上方クランプ7と対向する下方クランプ11を水平状に延設する下方クランプ台部bを形成し、前記上面部4から底部4aにかけ直線状に形成の貫通孔6と前記窓孔部2に収納する台形ネジcのネジ貫通孔1に前記回転軸5を貫通せしめると共に、前記下方クランプ台部bの前記ネジ孔9と前記嵌挿孔10、10aに前記クランプ移動側体aを構成する前記窓孔部2に収納する台形ネジcを嵌挿し且螺入し、前記回転軸5を回転して前記下方クランプ台部bを上下方向にスライドせしめ、前記クランプ移動側体aの高さを調整しながら、上方クランプ7と前記下方クランプ11もしくは前記上方クランプ7と前記下方クランプ11に取着の前記上方センターピン12と下方センターピン13との間に、製品を2点で押さえながらクランプしワイヤーカット放電加工を行うことを特徴とするワイヤーカット放電加工方法である。
請求項7記載の発明の課題を解決するための手段は、内側に貫通孔1を形成する台形ネジcを収納する窓孔部2を有し、上面部4から底部4aにかけ回転軸5が貫通する直線状に形成の貫通孔6を形成し、且上方側面部に水平状に延設する上方クランプ7を有するクランプ移動側体aを形成し、内側に前記台形ネジcと螺合する雌ネジ8を刻設したネジ孔9と、前記クランプ移動側体aを嵌挿する嵌挿孔10、10aを前記ネジ孔9と連設し、前記上方クランプ7と対向する下方クランプ11を水平状に延設する下方クランプ台部bを形成し、前記下方クランプ台部bの下方クランプ11と反対側のクランプ後方部14aに、外周部に目盛15を設けたクランプフォルダーdの一端部16を取着し、他端部17にクランプフォルダー受け18を接続せしめると共に、前記上面部4から底部4aにかけ直線状に形成の貫通孔6と前記窓孔部2に収納する台形ネジcの貫通孔1に前記回転軸5を貫通せしめ、前記下方クランプ台部bの前記ネジ孔9と前記嵌挿孔10、10aに前記クランプ移動側体aを構成する前記窓2に収納する台形ネジcを嵌挿し且螺入し、前記回転軸5を回転して前記クランプ移動側体aを上下方向にスライドせしめ、前記上方クランプ7と前記下方クランプ11との間か、もしくは前記上方クランプ7と前記下方クランプ11もしくは前記上方クランプ7と前記下方クランプ11に取着の上方センターピン12と下方センターピン13との間に、製品を2点で押さえながらクランプし、前記クランプフォルダー受け18を固定しながら、前記クランプフォルダーdを所定の角度分だけ回動して前記クランプ移動側体aと前記下方クランプ台部bを同時に傾斜せしめワイヤーカット放電加工を行うことを特徴とするワイヤーカット放電加工方法である。
請求項1記載の発明は、内側に貫通孔を形成する台形ネジを収納する窓孔部を有し、上面部から底部にかけ回転軸が貫通する直線状に形成の貫通孔を形成し、且上方側面部に水平状に延設する上方クランプを有するクランプ移動側体を形成し、内側に前記台形ネジと螺合する雌ネジを刻設したネジ孔と、前記クランプ移動側体を嵌挿する嵌挿孔を前記ネジ孔と連設し、且前記上方クランプと対向する下方クランプを水平状に延設する下方クランプ台部を形成し、前記上面部から底部にかけ直線状に形成の貫通孔と前記窓孔部に収納する台形ネジの貫通孔に前記回転軸を貫通せしめると共に、前記下方クランプ台部の前記ネジ孔と前記嵌挿孔に前記クランプ移動側体を構成する前記窓孔部に収納する台形ネジを嵌挿し且螺入し、前記回転軸を回転して前記クランプ移動側体を上下方向にスライドせしめ、前記上方クランプと前記下方クランプとの間に品をクランプすることを特徴とするワイヤー放電加工用縦型バイスなので、製品を上下方のクランプでクランプしてくわえるだけでくわえ直しを解消し、そのためワイヤー放電加工作業時間を著しく短縮せしめると共に、コストを著しく削減することができた。
さらに、本発明は、製品の位置出しの加工ミスをも解消することができると共に、この解消によって生産効率を著しく向上させることができた。
請求項2に記載の発明は、内側に貫通孔を形成する台形ネジを収納する窓孔部を有し、上面部から底部にかけ回転軸が貫通する直線状に形成の貫通孔を形成し、且つ上方側面部に水平状に延設する上方クランプを有するクランプ移動側体を形成し、内側に前記台形ネジと螺合する雌ネジを刻設したネジ孔と、前記クランプ移動側体を嵌挿する嵌挿孔を前記ネジ孔と連設し、前記上方クランプと対向する下方クランプを水平状に延設する下方クランプ台を形成し、前記下方クランプ台部の下方クランプと反対側のクランプ後方部に、外周部に目盛を設けたクランプフォルダーの一端部を取着し、他端部にクランプフォルダー受けを接続せしめると共に、前記上面部から底部にかけ直線状に形成の貫通孔と前記窓孔部に収納する台形ネジの貫通孔に前記回転軸を貫通せしめ、前記下方クランプ台部の前記ネジ孔と前記嵌挿孔に前記クランプ移動側体を構成する前記窓孔部に収納する台形ネジを嵌挿し且螺入し、前記回転軸を回転して前記クランプ移動側体を上下方向にスライドせしめ、前記上方クランプと前記下方クランプとの間に製品をクランプし、前記クランプフォルダー受けを固定しながら、前記クランプフォルダーを所定の角度分だけ回動して前記クランプ移動側体と前記下方クランプ台部を同時に傾斜せしめることを特徴とするワイヤー放電加工用縦型バイスなので、前記請求項1に記載の発明の効果と同じである。
請求項3に記載の発明は、前記上方クランプの先端部に上方センターピンを、前記下方クランプの先端部にも下方センターピンを対向状に着脱自在に取着せしめるワイヤー放電加工用縦型バイスなので、前記請求項1に記載の発明の効果と同じである。
請求項4に記載の発明は、前記クランプフォルダーの目盛が付されている部分は、断面円柱形状であるワイヤー放電加工用縦型バイスなので、前記請求項1に記載の発明の効果と同じである。
請求項5に記載の発明は、前記回転軸の上方部にハンドルを取着せしめるワイヤー放電加工用縦型バイスなので、前記請求項1に記載の発明の効果と同じである。
請求項6に記載の発明は、内側に貫通孔を形成する台形ネジを収納する窓孔部を有し、上面部から底部にかけ回転軸が貫通する直線状に形成の貫通孔を形成し、且上方側面部に水平状に延設する上方クランプを有するクランプ移動側体を形成し、内側に前記台形ネジと螺合する雌ネジを刻設したネジ孔と前記クランプ移動側体を嵌挿する嵌挿孔を前記ネジ孔と連設し、且前記上方クランプと対向する下方クランプを水平状に延設する下方クランプ台部を形成し、前記上面部から底部にかけ直線状に形成の貫通孔と前記窓孔に収納する台形ネジのネジ貫通孔に前記回転軸を貫通せしめると共に、前記下方クランプ台部の前記ネジ孔と前記嵌挿孔にクランプ移動側体を構成する前記窓孔に収納する台形ネジを嵌挿し且螺入し、前記回転軸を回転して前記下方クランプ台部を上下方向にスライドせしめ、前記クランプ移動側体の高さを調整しながら、前記上方クランプと前記下方クランプもしくは前記上方クランプと前記下方クランプに取着の上方センターピンと下方センターピンとの間に、製品を2点で押さえながらクランプしワイヤーカット放電加工を行うワイヤーカット放電加工方法なので、従来のワイヤーカット放電加工方法と異なり、上下クランプ方式を採用し、上下方向のみのクランプにてワイヤー放電加工作業が可能となった。
さらに、本発明のワイヤー放電加工方法は、製品のくわえ直しが少なくなり、そのため作業時間が短縮しコストの削減が可能となった。
また本発明の加工法は、位置出しの加工ミスがなくなり生産・効率を著しくアップさせた。
請求項7に記載の発明は、内側に貫通孔を形成する台形ネジを収納する窓孔部を有し、上面部から底部にかけ回転軸が貫通する直線状に形成の貫通孔を形成し、且上方側面部に水平状に延設する上方クランプを有するクランプ移動側体を形成し、内側に前記台形ネジと螺合する雌ネジを刻設したネジ孔と、前記クランプ移動側体を嵌挿する嵌挿孔を前記ネジ孔と連設し、前記上方クランプと対向する下方クランプを水平状に延設する下方クランプ台部を形成し、前記下方クランプ台部の下方クランプと反対側のクランプ後方部に、外周部に目盛を設けたクランプフォルダーの一端部を取着し、他端部にクランプフォルダー受けを接続せしめると共に、前記上面部から底部にかけ直線状に形成の貫通孔と前記窓孔部に収納する台形ネジの貫通孔に前記回転軸を貫通せしめ、前記下方クランプ台部の前記ネジ孔と前記嵌挿孔に前記クランプ移動側体を構成する前記窓孔部に収納する台形ネジを嵌挿し且螺入し、前記回転軸を回転して前記クランプ移動側体を上下方向にスライドせしめ、前記上方クランプと前記下方クランプとの間か、もしくは前記上方クランプと前記下方クランプもしくは前記上方クランプと前記下方クランプに取着の上方センターピンと下方センターピンとの間に、製品を2点で押さえながらクランプし、前記クランプフォルダー受けを固定しながら、前記クランプフォルダーを所定の角度分だけ回動して前記クランプ移動側体と前記下方クランプ台部を同時に傾斜せしめワイヤーカット放電加工を行うワイヤーカット放電加工方法なので、従来のワイヤーカット放電加工方法と異なり、上下クランプ方式を採用し、上下方向のみのクランプにてワイヤー放電加工作業が可能となった。
さらに、本発明のワイヤー放電加工方法は、製品のくわえ直しが少なくなり、そのため作業時間が短縮しコストの削減が可能となった。
また本発明の加工法は、位置出しの加工ミスがなくなり生産・効率を著しくアップさせた。
ワイヤー放電加工用縦型バイスの第1実施例の斜視図である。
同図1のバイスを写真撮影した斜視図である。
同図2のバイスの右側面図である。
図1のバイスを構成するクランプ移動側体の正面図である。
同図4のクランプ移動側体の下方よりみた斜視図である。
同バイスを構成する下方クランプ台部の第1実施例の斜視図である。
図6の下方クランプ台部の平面図である。
同第2実施例の下方クランプ台部にクランプフォルダーとクランプフォルダー受けを組立てた第2実施例の縦型バイスの斜視図である。
図8の縦型バイスにおいて、クランプフォルダー受けを取着しないで組立てた状態の背面図である。
図8のバイスの平面図である。
同図4のクランプ移動側体を詳細に説明した正面図である。
同図11のクランプ移動側体の平面図である。
クランプ移動側体を構成するクランプ移動ベース正面図である。
第2実施例の下方クランプ台部の斜視図である。
図14の下方クランプ台部の平面図である。
同クランプフォルダーの斜視図である。
同クランプフォルダーの左側面図である。
同クランプフォルダーの平面図である。
クランプフォルダーの正面図である。
同クランプフォルダー受けの斜視図である。
同クランプフォルダー受けの背面斜視図である。
同クランプ移動押さえの正面図である。
クランプ移動押さえの左側面図である。
クランプ移動押さえの平面図である。
同コマの正面図である。
同コマの平面図である。
本発明の請求項1〜7に記載の発明の実施の形態は共通しているので、一括して以下のとおり説明する。
図においてaは金属製クランプ移動側体であり以下の構成からなっている。
内側に貫通孔1を形成する台形ネジcを収納する窓孔部2を所定間隔おきに複数形成する。
さらに、上面部4から底部4aにかけ回転軸5が貫通する貫通孔6を直線状に形成する。また、上方側面部に水平状に所定の長さを延設する上方クランプ7を形成する。
3は前記クランプ移動側体aを構成する前記上方クランプ7と反対側の左側方部に取着のクランプ移動側ベースであり、上面よりみて左右両サイドに若干突出する鍔形状をしている。
cは前記窓孔部2に収納する台形ネジであり、この台形ネジcの中央部には前記回転軸5が貫通する貫通孔1が穿設されている。
前記クランプ移動側体aの貫通孔6から前記窓孔部2に嵌挿している前記各台形ネジcの貫通孔1に前記回転軸5を貫通せしめる。そして前記回転軸5を回転すると、比例して前記台形ネジcも同時に回転する。
bは下方クランプ台部であり以下の構成からなっている。
すなわち、第1実施例の下方クランプ台部b(図6、7)は、下方クランプ11の基部の内側に前記台形ネジcと螺合する雌ネジ8を刻設したネジ孔9を形成する。そしてこのネジ孔9の左右両側方に、前記クランプ移動側体aを嵌挿する嵌挿孔10、10aを連設する。
さらに、前記下方クランプ台部bには、前記上方クランプ7と対向する下方クランプ11を水平状に延設する。前記下方クランプ11の長さは、前記上方クランプ7と同程度とする。
また、前記第1実施例の前記下方クランプ台部bの下方クランプ11と反対側に、クランプ台14を形成する。
前記クランプ台14には、ワイヤー放電加工機にセットされているフレームに接続するボルトの貫通孔14bが穿設される。
第2実施例の下方クランプ台部bは、前記下方クランプ7と反対側のクランプ台10bにコマ25が嵌挿する凹部10cを形成する。10dは前記クランプ台10bの側面部に形成する貫通孔である。10eは前記嵌挿孔10に嵌挿するクランプ移動押さえ19を固定するネジを螺入するネジ孔である。
前記クランプ移動側体aの上方クランプ7の先端部に、ピン先が下向きの上方センターピン12を着脱自在に取着し、さらに前記下方クランプ11の先端部にも、下方センターピン13のピン先を上向きに着脱自在に取着する。
前記両センターピン12、13は、ピンの先端部が対向するようにセットされており、そのため両センターピン12、13の間に、製品がバイスされる。
dは第2実施例の下方クランプ台部bの構成部材の1つであるクランプフォルダー(図16〜19)であって、外周部に目盛15が付されている。この目盛部15aは、断面が円柱形状をしている部分の外周部の右側方に付記されている。そして前記目盛部15aが付されている右側方部と反対側の左側方部には、凹部15bを有する2本の脚部15c、15cを対向状に形成する。さらに、前記目盛部15aを付した外周部の右側方部に、クランプフォルダー受け18と接続する円柱状にして、且突出状のネジ部17a付き挿込み部17を形成する。
前記クランプフォルダーdを構成する挿込み部17のネジ部17aと反対側にして対向状の前記脚部15c間に、コマ25を嵌挿する凹部17bを、前記挿込み部17と同一軸線上に形成する。
前記目盛部15aと脚部15c、15cと挿込み部17は同一軸線上に形成されている。
前記脚部15c、15cには、夫々対称的に一方の脚部15cに雌ネジ20a付き貫通孔20を、他方の脚部15cには貫通孔21を夫々形成する。
18はクランプフォルダー受けであり、中央部に前記クランプフォルダーdの挿込み部17を嵌挿する水平状の嵌挿孔22が形成されている。
前記クランプフォルダー受け18は、前記嵌挿孔22に対し、直角状に嵌挿孔18aが複数形成されている。
23はワッシャーであり、24はファインUナットである。
19はクランプ移動押さえであり以下の構成からなっている。
このクランプ移動押え19は、図22、23、24に図示されているとおり、一側面部が挿込み易いように傾斜状となっている。また他の側面部には凹部19aが複数個所形成されている。
本発明は上記のような構成部材から成っており、その組み立ては以下のようにする。
本発明第1実施例のワイヤー放電加工縦型バイス(図1、2、3)を組み立てるには以下のようにする。
前記クランプ移動側体aの窓孔部2に前記台形ネジcを収納後前記クランプ移動側体aの貫通孔1、6に前記回転軸5を貫通せしめると共に、前記回転軸5の上方部にハンドル20を取着する。
さらに、図6、7に示す前記下方クランプ台部bのネジ孔9と嵌挿孔10、10aに、前記クランプ移動側体aを嵌挿し、且螺入し組み立てる(図1、2、3)。
そして前記下方クランプ台部bの嵌挿孔10に前記クランプ移動押え19を挿入する(図10)。前記のように組立てると前記上方クランプ7と下方クランプ11とは平行状にして、且対向状態となる。従って前記上方センターピン12と下方センターピン13が取着されると、両ピンの尖状部は対向状態になってセットされる。
上記のように組立てられたのが、図1、図2、図3の状態である。
前記のような状態で組立てたられた本発明の第1実施例のワイヤー放電加工用縦型バイスをワイヤー放電加工機に取着するには、前記ワイヤー放電加工機のフレームに前記下方クランプ台部bの貫通孔14aにボルトを貫通し取着する。そして前記クランプ移動側体aを前記ハンドル20を回転させ所定の高さに上昇もしくは降下させる。そして、前記上方クランプ7と下方クランプ11との間か、もしくは両センターピン12、13との間に製品をクランプしワイヤー放電加工作業を施すようにする。
従って前記のように製品をくわえることによって、製品のくわえ直しがなくなり、そのため作業時間が短縮し、コストの削減が可能となった。さらに位置出しの加工ミスがなくなり生産効率を著しく向上させることができる。
つぎに、本発明の第2実施例のワイヤー放電加工用縦型バイスを図8に図示のように組立てるには以下のようにする。
図14、15に示す前記下方クランプ台部bのクランプ台10bに前記クランプフォルダーdの凹部15bに嵌挿する。その際前記凹部10c、15bに前記コマ25を嵌挿させて組立てる。
さらに、前記下方クランプ台部bのネジ孔9と嵌挿孔10、10aに、前記クランプ移動側体aを嵌挿し螺入する。
そして、前記嵌挿孔10に前記クランプ移動押さえ19を嵌挿しネジ止めする。
前記のように組立てられた前記クランプフォルダーdと前記クランプフォルダー受け18の嵌挿孔22に前記クランプフォルダーdの挿込み部17を嵌挿させる。
前記のように組立てられると、前記クランプフォルダー受け18より前記クランプフォルダーdの挿込み部17が飛出する。飛出した前記挿込み部17に前記ワッシャー23とファインUナット24を螺着し組立てる。
前記のように組立てた第2実施例のバイスを使用するには、前記第1実施例のバイスと同様にワイヤー放電加工機にセットされているフレームに接続し操作する。
その際、本発明の第2実施例のバイスには、前記したクランプフォルダーdがセットされているのが特長である。
すなわち、図10に図示されている前記クランプフォルダー受け18をワイヤー放電加工機に接続後、前記クランプフォルダーdを角度を付した製品加工を施す際に、前記ワッシャー23とファインUナット24を若干ゆるめて前記クランプフォルダーdに付されている所定の目盛15分だけ回転させる。回転が終了したらワッシャー23とファインUナット24をきつく締め付ける。
前記のようにクランプフォルダーdを所定の角度だけ回転すると、前記クランプフォルダーdと一体となって組立てられている前記クランプ移動側体a、台形ネジc、前記下方クランプ台部b及び上下方クランプ7、11が前記クランプフォルダーdの回動角度に比例して回動する。
前記バイスも製品をくわえ方は、第1実施例のバイスと同じであるので具体的手法説明は省略する。
前記の回動操作が終了したら、ワイヤー放電加工を行う。
さらに、本発明は、長物に対する放電加工をするときは、前記バイスを2台平行に並列せしめ、長物をクランプしてワイヤー放電加工を行えば作業性は極めて良好である。
a クランプ移動側体
b 下方クランプ台部
c 台形ネジ
d クランプフォルダー
1 貫通孔
2 窓孔部
3 クランプ移動ベース
4 上面部
4a 底部
5 回転軸
6 貫通孔
7 上方クランプ
8 雌ネジ
9 ネジ孔
10 嵌挿孔
10a 嵌挿孔
10c 凹部
10d 貫通孔
10e ネジ孔
11 下方クランプ
12 上方センターピン
13 下方センターピン
14 クランプ台
14a クランプ後方部
14b 貫通孔
15 目盛
15a 目盛部
15b 凹部
15c 脚部
17 挿込み部
17a ネジ部
17b 凹部
18 クランプフォルダー受け
19 クランプ移動押え
19a 凹部
20 貫通孔
20a 雌ネジ
21 貫通孔
22 嵌挿孔
23 ワッシャー
24 ファインUナット
25 コマ

Claims (7)

  1. 内側に貫通孔を形成する台形ネジを収納する窓孔部を有し、上面部から底部にかけ回転軸が貫通する直線状に形成の貫通孔を形成し、且上方側面部に水平状に延設する上方クランプを有するクランプ移動側体を形成し、内側に前記台形ネジと螺合する雌ネジを刻設したネジ孔と、前記クランプ移動側体を嵌挿する嵌挿孔を前記ネジ孔と連設し、且前記上方クランプと対向する下方クランプを水平状に延設する下方クランプ台部を形成し、前記上面部から底部にかけ直線状に形成の貫通孔と前記窓孔部に収納する台形ネジの貫通孔に前記回転軸を貫通せしめると共に、前記下方クランプ台部の前記ネジ孔と前記嵌挿孔に前記クランプ移動側体を構成する前記窓孔部に収納する台形ネジを嵌挿し且螺入し、前記回転軸を回転して前記クランプ移動側体を上下方向にスライドせしめ、前記上方クランプと前記下方クランプとの間に品をクランプすることを特徴とするワイヤー放電加工用縦型バイス。
  2. 内側に貫通孔を形成する台形ネジを収納する窓孔部を有し、上面部から底部にかけ回転軸が貫通する直線状に形成の貫通孔を形成し、且上方側面部に水平状に延設する上方クランプを有するクランプ移動側体を形成し、内側に前記台形ネジと螺合する雌ネジを刻設したネジ孔と、前記クランプ移動側体を嵌挿する嵌挿孔を前記ネジ孔と連設し、前記上方クランプと対向する下方クランプを水平状に延設する下方クランプ台部を形成し、前記下方クランプ台部の下方クランプと反対側のクランプ後方部に、外周部に目盛を設けたクランプフォルダーの一端部を取着し、他端部にクランプフォルダー受けを接続せしめると共に、前記上面部から底部にかけ直線状に形成の貫通孔と前記窓孔部に収納する台形ネジの貫通孔に前記回転軸を貫通せしめ、前記下方クランプ台部の前記ネジ孔と前記嵌挿孔に前記クランプ移動側体を構成する前記窓孔に収納する台形ネジを嵌挿し且螺入し、前記回転軸を回転して前記クランプ移動側体を上下方向にスライドせしめ、前記上方クランプと前記下方クランプとの間に製品をクランプし、前記クランプフォルダー受けを固定しながら、前記クランプフォルダーを所定の角度分だけ回動して前記クランプ移動側体と前記下方クランプ台部を同時に傾斜せしめることを特徴とするワイヤー放電加工用縦型バイス。
  3. 前記上方クランプの先端部に上方センターピンを、前記下方クランプの先端部に下方センターピンを夫々対向状に着脱自在に取着せしめることを特徴とする請求項1又は同2に記載のワイヤー放電加工用縦型バイス。
  4. 前記クランプフォルダーの目盛が付されている部分は、断面円柱形状であることを特徴とする請求項2又は同3に記載のワイヤー放電加工用縦型バイス。
  5. 前記回転軸の上方部にハンドルを取着せしめることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4に記載のワイヤー放電加工用縦型バイス。
  6. 内側に貫通孔1を形成する台形ネジを収納する窓孔部を有し、上面部から底部にかけ回転軸が貫通する直線状に形成の貫通孔を形成し、且上方側面部に水平状に延設する上方クランプを有するクランプ移動側体を形成し、内側に前記台形ネジと螺合する雌ネジを刻設したネジ孔と前記クランプ移動側体を嵌挿する嵌挿孔を前記ネジ孔と連設し、且前記上方クランプと対向する下方クランプを水平状に延設する下方クランプ台部を形成し、前記上面部から底部にかけ直線状に形成の貫通孔と前記窓孔部に収納する台形ネジのネジ貫通孔に前記回転軸を貫通せしめると共に、前記下方クランプ台部の前記ネジ孔と前記嵌挿孔に前記クランプ移動側体を構成する前記窓孔部に収納する台形ネジを嵌挿し且螺入し、前記回転軸を回転して前記下方クランプ台部を上下方向にスライドせしめ、前記クランプ移動側体の高さを調整しながら、上方クランプと前記下方クランプもしくは前記上方クランプと前記下方クランプに取着の前記上方センターピンと下方センターピンとの間に、製品を2点で押さえながらクランプしワイヤーカット放電加工を行うことを特徴とするワイヤーカット放電加工方法。
  7. 内側に貫通孔を形成する台形ネジを収納する窓孔部を有し、上面部から底部にかけ回転軸が貫通する直線状に形成の貫通孔を形成し、且上方側面部に水平状に延設する上方クランプを有するクランプ移動側体を形成し、内側に前記台形ネジと螺合する雌ネジを刻設したネジ孔と、前記クランプ移動側体を嵌挿する嵌挿孔を前記ネジ孔と連設し、前記上方クランプと対向する下方クランプを水平状に延設する下方クランプ台部を形成し、前記下方クランプ台部の下方クランプと反対側のクランプ後方部に、外周部に目盛を設けたクランプフォルダーの一端部を取着し、他端部にクランプフォルダー受けを接続せしめると共に、前記上面部から底部にかけ直線状に形成の貫通孔と前記窓孔部に収納する台形ネジの貫通孔に前記回転軸を貫通せしめ、前記下方クランプ台部の前記ネジ孔と前記嵌挿孔に前記クランプ移動側体を構成する前記窓に収納する台形ネジを嵌挿し且螺入し、前記回転軸を回転して前記クランプ移動側体を上下方向にスライドせしめ、前記上方クランプと前記下方クランプとの間か、もしくは前記上方クランプと前記下方クランプもしくは前記上方クランプと前記下方クランプに取着の上方センターピンと下方センターピンとの間に、製品を2点で押さえながらクランプし、前記クランプフォルダー受けを固定しながら、前記クランプフォルダーを所定の角度分だけ回動して前記クランプ移動側体と前記下方クランプ台部を同時に傾斜せしめワイヤーカット放電加工を行うことを特徴とするワイヤーカット放電加工方法。
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