JP5088225B2 - 映像信号処理装置、撮像装置及び映像信号処理方法 - Google Patents

映像信号処理装置、撮像装置及び映像信号処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5088225B2
JP5088225B2 JP2008120028A JP2008120028A JP5088225B2 JP 5088225 B2 JP5088225 B2 JP 5088225B2 JP 2008120028 A JP2008120028 A JP 2008120028A JP 2008120028 A JP2008120028 A JP 2008120028A JP 5088225 B2 JP5088225 B2 JP 5088225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
evaluation value
sample point
video signal
luminance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008120028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009272784A (ja
Inventor
浩二 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2008120028A priority Critical patent/JP5088225B2/ja
Publication of JP2009272784A publication Critical patent/JP2009272784A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5088225B2 publication Critical patent/JP5088225B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、映像信号処理装置、撮像装置及び映像信号処理方法に関し、特にフォーカスの合焦度合を示す評価値を生成する技術に関する。
従来、放送局用のビデオカメラやカメラ一体型ビデオテープレコーダでは、フォーカス調整を容易にするために、フォーカス調整時に、映像信号の高域部分を強調してビューファインダに表示することを行っている。具体的な処理としては、映像信号を構成する輝度信号から高域成分を抽出・増幅することで輪郭補正信号を生成し、その輪郭補正信号が加算された映像信号を、ビューファインダに出力することを行う。
フォーカスが合ってくると、映像信号中の高域成分の量が増加するため、ビューファインダ上の画像の輪郭(エッジ)部分が強調されるようになる。これにより撮影者は、フォーカスが合っているか否かをビューファインダの画面上で確認しながら、フォーカスの調整を行うことができる。
ところが、この手法は光学ズームをテレ端に寄せている場合には有効であるが、ワイド端側に寄せられている場合には威力を発揮しにくい。光学ズームがワイド端に寄っている場合には被写界深度が深くなり、ピントの合う範囲が広くなるためである。この場合は、ビューファインダに表示される画像の全域が強調表示されてしまうため、撮影者がフォーカスの合焦位置を探りにくくなってしまうという問題があった。
このため、輪郭補正信号を用いて、輪郭強調表示以外の手法で合焦状態をガイド表示することも行われている。例えば特許文献1には、撮像画像のフォーカス状態の良否を合焦情報として前記ビューファインダに出力することが記載されている。
特開2001−136419号公報
ところで、上述した輪郭補正信号は、映像信号にハイパスフィルタをかけることによって抽出している。そして、例えば特許文献1に記載の技術においては、この輪郭補正信号を元に、合焦状態を示す指標としての評価値の算出を行っている。
従って、撮影範囲内の局所的な領域に、例えば蛍光灯などの非常に明るい物体が存在する場合には、その部分で得られる輪郭補正信号の輝度値が、非常に高いものとなる。そして、このような輪郭補正信号を用いて評価値の計算を行った場合には、評価値が飽和してしまうことになる。この場合、評価値がフォーカスの合焦状態を正しく反映したものとは言えなくなってしまうという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、輝度信号が急激に変化する箇所においても、フォーカスの合焦度合を適切に検出できるようにすることを目的とする。
本発明の映像信号処理装置は、映像信号の所定の方向に隣接した3点サンプルポイントのうち、端部に位置する第1のサンプルポイントの輝度値と中央に位置するサンプルポイントの輝度値との絶対値差に、3点の画素のうち端部に位置する第1のサンプルポイント以外のサンプルポイントである第2のサンプルポイントの輝度値と中央に位置するサンプルポイントの輝度値との絶対値差を加算し、そこから第1のサンプルポイントの輝度値と第2のサンプルポイントの輝度値との絶対値差を減算した値を評価値として算出する評価値算出部と、評価値算出部が算出した評価値を算出対象領域内で合算し、その合算された評価値に、算出対象領域の大きさに応じて設定されたゲインを乗算すると共に、所定数のフィールド又はフレームで平均化して平均評価値を得る合焦度合算出部と、合焦度合算出部で得られた平均評価値を通知する評価値通知部とを備えたものである。
このようにしたことで、フォーカスの合焦度合を示す平均評価値が、輝度信号の大きさではなく、映像信号に含まれる高周波成分の出力度合いを示したものとなる。
本発明によると、映像信号に含まれる高周波成分の出力度合いが評価値として表現されるため、映像信号に高輝度部分やコントラスト成分が含まれる場合にも、評価値が飽和してしまうことがなくなる。従って、適正な評価値を算出することができる。
以下、本発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。本実施の形態では、映像信号の輝度値に基づいて生成した評価値を、ビューファインダとしての表示部の画面上にバー(以下、ピントバーとも称する)として表示することを行う。バーの長さは評価値の大きさと対応させてあり、フォーカス合焦位置においてバーの長さが最大となるようにしてある。
図1は、本実施の形態による撮像装置の内部構成例を示したブロック図である。図1に示した撮像装置100は、被写体光を撮像装置100内に取り込むレンズ1と、例えばフォーカスリング等で構成される、レンズ1の位置を移動させるためのレンズ駆動機構2とを備える。
レンズ1を通して入力された被写体光は撮像素子3によって光電変換され、映像信号とされる。映像信号を処理するブロックとしては、撮像素子3と、アナログ信号処理部4と、アナログ/デジタル変換部5(以下、A/D変換部と称する)と、信号処理部6とを備える。
撮像素子3は、CCD(Charge Coupled Devices)等よりなる。アナログ信号処理部4は、撮像素子3から出力された映像信号に含まれるリセットノイズを除去するCDS(Correlated Double Sampling)回路や、ゲインの調整を行うAGC(Automatic Gain Control)回路等を有する。A/D変換部5は、アナログ信号処理部4で処理が行われた映像信号をデジタルの映像信号に変換して出力する。信号処理部6は、デジタルに変換された映像信号に、ガンマ補正やニー補正、マトリクス処理等を施す。なお、本例では撮像素子3をCCDで構成した場合を想定しているが、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)で構成してもよく、この場合は、A/D変換部5までの処理が撮像素子3内で行われる。
信号処理部6で信号処理された映像信号は、図示せぬエンコーダに出力されるとともに、後述する表示処理部にも出力される。エンコーダに出力された映像信号は、圧縮処理された後にメモリカード等の外部記憶媒体に記録され、表示処理部に出力された映像信号は表示部に出力される。また信号処理部6で信号処理された映像信号は、合焦度合算出部7にも出力される。
合焦度合算出部7は、映像信号の輝度信号を、サンプル値として例えば水平方向に取得し、取得したサンプル値を基に所定の計算を行うことで、評価値を算出する。また、算出した評価値をバーとして表示するための処理も行う。そして処理結果を表示画像生成部8に出力する。なお、合焦度合算出部7の詳細については後述する。
表示画像生成部8は、合焦度合算出部7から出力されたデータを基に、表示部上に表示させる画像を生成し、生成した画像を表示処理部9に出力する。具体的には、ユーザにより指定された所定の位置に、評価値の大きさに応じて長さが設定されたバーを表示させる処理を行う。表示処理部9は、信号処理部6から出力された映像信号をNTSC(National Television Standards Committee)形式の信号に変換したり、表示画像生成部8から出力された表示画像を表示部10に表示させるための処理を行う。表示部10は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成されるビューファインダである。
次に、図2を参照して合焦度合算出部7の詳細について説明する。図2は、合焦度合算出部7の内部構成例を示すブロック図である。合焦度合算出部7は、LPF(Low Pass Filter)21と、評価値算出部22と、コアリング処理部23と、評価値合算部24と、オフセット処理部25と、ゲイン調整部26と、平均化処理部27とを備える。
LPF21は、フィルタ係数を(0.5,0.5)に設定したコサインフィルタ等よりなり、水平方向に抽出した2点のサンプルポイントにおける輝度信号を平均化して出力する。つまり、LPF21を通すことによって、映像信号のサンプルポイントの数が半分に減少する。それととともに、映像信号中のノイズと思われる高周波成分が抑制されるようになる。評価値の算出に先立ってこのような処理が行われることで、映像信号にノイズが混入していた場合にも、評価値にその影響が反映されにくくなる。
また本例では、LPF21の使用(オン)・非使用(オフ)を、フィルタ制御信号によって切り替えられるようにしてある。フィルタ制御信号は、ユーザにより操作入力部(図示略)を通して入力された指示内容に応じて、又は、信号処理段階で調整されたゲインの幅に応じて出力されるようにしておく。ゲインの幅に応じた出力としては、例えば、映像信号のゲインが大幅に上げられた場合などにはLPF21のオンを指示するフィルタ制御信号を出力するようにする。そして、ゲインの調整幅が小さい場合には、LPF21のオフを指示するフィルタ制御信号を出力するようにすればよい。
評価値算出部22は、水平方向に連続する3点のサンプルポイント(画素)における輝度値を用いて評価値を算出する。評価値算出部22の具体的な処理内容を、図3にフローチャートで示してある。評価値算出部22は、まず3点のサンプルポイントのうち左端の画素における輝度値と、中央の画素における輝度値との絶対値差D1を算出する(ステップS1)。次に、中央の画素の輝度値と右端の画素の輝度値との絶対値差D2を算出する(ステップS2)。そして、左端の画素の輝度値と右端の画素の輝度値との絶対値差D3を算出する(ステップS3)。
次に絶対値差D1+絶対値差D2−絶対値差D3の計算を行い(ステップS4)、絶対値差D1+絶対値差D2−絶対値差D3の解が0以外の値であるか否かの判断を行う(ステップS5)。絶対値差D1+絶対値差D2−絶対値差D3の解が0以外の値である場合には、その解を出力する(ステップS6)。絶対値差D1+絶対値差D2−絶対値差D3の解が0である場合には、解を出力せずに次のステップS7へ進む。
そしてステップS7では、評価値算出の対象となるサンプルポイントが存在するか否かが判断され、サンプルポイントがまだある場合には、ステップS1に戻って処理が続けられる。サンプルポイントがもうない場合には、処理はここで終了となる。
図4に、3点のサンプルポイントの値の具体的な例を示してある。図4(a)は、サンプルポイントx0からx1、x2にかけて輝度値が単調増加している場合の例を示したものである。図3に示した処理によれば、ステップS1で|x0−x1|(D1)が算出され、ステップS2で|x1−x2|(D2)が算出され、ステップS3で|x0−x2|(D3)が算出される。
画素x0と画素x1との差分値d1を3、中央の画素x1と右端の画素x2との差分値d2は1、左端の画素x0と右端の画素x2との差分値d3は4であるとすると、絶対値差D1は3、絶対値差D2は1、絶対値差D3は4となる。そして、図3のステップS4に基づいてD1+D2−D3を算出すると、その解は3+1−4=0となる。従って、ステップS5ではNOが選択される。つまり、3点の画素間で輝度値が単調増加あるいは単調減少している場合には、ステップS4の式の解は常に0となる。
図4(b)には、3点のサンプルポイントのうちの中央のサンプルポイントの輝度値が、3点の輝度値の中で一番大きい場合の例を示したものである。図4(b)においては、画素x0と画素x1との差分値d1を2、中央の画素x1と右端の画素x2との差分値d2は−2、左端の画素x0と右端の画素x2との差分値d3は0であるとする。この場合は、絶対値差D1と絶対値差D2がともに2で、絶対値差D3は0となる。
これらの値を図3のステップS4に記載の式に当てはめると、D1+D2−D3=2+2−0=4≠0となる。従って、ステップS6では「4」が評価値として出力されることになる。つまり、3点のサンプルポイントのうちの中央のサンプルポイントにおける輝度値が、3点の中でピークまたはボトムである場合には、その傾きの変化量に応じた評価値(左端の画素の輝度値と中央の画素の輝度値との差分の2倍の値)が出力されるようになる。
上述した計算によって評価値が算出されることにより、評価値が、輝度値の急激な変化による影響をうけないものとなる。例えば、信号処理部6(図1参照)から出力された映像信号の水平方向における輝度値の変化が、図5(a)に示したように急峻であった場合を想定する。従来のように、この映像信号にHPFをかけて高域成分のみを抽出した場合には、HPFを通した後の映像信号は、図5(b)に示したもののようになる。すなわち、輝度信号の傾きも拾った大きな値となってしまう。このような信号を用いて評価値が算出された場合には、評価値が飽和してしまい、エッジの開始地点と終了地点における振幅が評価値に正しく反映されなくなってしまう。
これに対して本実施の形態による評価値の計算では、3点のサンプルポイントのうちの中央のサンプルポイントにおける輝度値が、3点の中でピークまたはボトムである場合にのみ、評価値が算出されるようになる。すなわち、輝度信号の水平方向の変化における凸凹部分の先端部分のみが抽出され、その凸凹具合が評価値の値に反映されるようになる。
従って、図5(a)に示したように、隣接する画素間で輝度値が急激に変化するような場合にも、その変化量を拾うことなく、適正な評価値を算出することができる。つまり、図5(c)に示すように、エッジの開始地点と終了時点を示す振幅を正しく抽出することができるようになる。
再び図2に戻って説明を続けると、コアリング処理部23は、評価値算出部22から出力された評価値の大きさを検出し、その値が一定レベル以下である場合はその値をフィルタリングする。すなわち、評価値の値が小さい場合には、その評価値はノイズによる微少変動を拾ったものであると判断し、評価値に反映させないようにするものである。
評価値合算部24は、評価値算出対象領域において算出されたすべての評価値を合算する。オフセット処理部25は、評価値合算部24から出力された評価値の合算値から、所定の値を減算する。所定の値とは、ノイズに起因して絶対的に発生してしまう値に対応して設定される値であり、映像信号に加えられたゲインの大きさや、映像信号のS/Nや画質に応じて、任意の値に設定されるものとする。もしくは、これらの値に応じたモードを予め設定しておき、モードを切り替えることによりオフセットの量も自動的に定まる構成としてもよい。
ゲイン調整部26は、オフセット処理部25から出力された評価値に対して、評価値算出対象領域の大きさに応じて設定されたゲインをかける。平均化処理部27は、ゲイン調整部26でゲインが調整された評価値を、時間軸方向に平均化する処理を行う。すなわち、数フィールド分の評価値の平均を算出する。これにより、手ぶれ等の影響を受けて評価値の値がフィールド間でばらついた場合にも、最終的に出力される評価値は適正な値となる。
図6は、上述した各ブロックで構成される、合焦度合算出部7の処理の例を示したフローチャートである。合焦度合算出部7では、まずLPF21によるフィルタリング処理が行われ(ステップS11)、評価値算出部22により評価値が算出される(ステップS12)。そして、評価値算出部22で算出された評価値に対して、コアリング処理部23によるコアリング処理が施され(ステップS13)、このようにして求められた評価値算出領域領域(フォーカス合わせ対象領域)内のすべての評価値が、評価値合算部24によって合算される(ステップS14)。
評価値合算部24から出力された評価値の和は、オフセット処理部25によってオフセット処理され(ステップS15)、ゲイン調整部26によりゲインが調整される(ステップS16)。そして、このような処理が行われた所定数のフィールド分の評価値を用いて、平均化処理部27によって評価値の平均値が算出される(ステップS17)平均化処理部27から出力された評価値の平均値が、合焦度合を示す最終的な評価値。そして、この評価値を長さに換算したものを、バーとして表示する。
ゲイン調整部26から出力される評価値をLとすると、Lは下記式で表すことができる。下記式において、αは評価値算出領域の大きさにより定まる定数を示し、Aはコアリング処理により差し引かれる値を示し、Bがオフセット処理により差し引かれる値を示している。
Figure 0005088225
そして、このLを時間軸方向で平均化したLaveが、そのままバーの長さとなる。
Lave=ave(L)
次に、フォーカスの合い具合を示すピントバーの表示例について、図7を参照して説明する。図7(a)は、表示部10上におけるピントバーPbの表示位置の例を示したものである。図7に示したように、ピントバーPbは、ピントバー表示領域Pa上に表示されるものであり、評価値の大きさに応じてピントバーPbの位置がminと示された位置からmaxと示された位置までの間を移動する。ピントバー表示領域Paは、図7(a)に示したように、画面上の上下左右の任意の位置に表示させることができるようにしてある。
ユーザによって、ピントバー表示領域Paを画面の下方に表示させるように指示された場合には、ピントバー表示領域Paは、図7(b)に示されたように、画面の下方に表示される。このように、画面中の1箇所に表示させるようにしてもよいが、2箇所等に同時に表示させるようにしてもよい。
図7(a)と図7(b)に示した例ではピントバーPbに色をつけてあり、バーの長さを視認しやすくしてある。なお、ピントバーPbとピントバー表示領域Paの両方に色をつけ、それぞれを異なる色で表示するようにしてもよい。または、図7(c)に示すように、ピントバー表示領域Paについては図示せずに、ピントバーPbのみを表示させるようにしてもよい。
また、ピントバーPbやピントバー表示領域Paの太さを、撮影者が任意の太さを選べるようにしてもよい。例えば大、中、小の3つのレベルの太さを予め設定値として用意しておき、この中から任意の値を選択可能な構成としてもよい。
もしくは、評価値をピントバーPb以外の表現方法で表現するようにしてもよい。例えば、評価値を輝度信号に加算して表示したり、色差信号に変換して表示するような形態に適用してもよい。この場合、評価値と輝度信号との加算の比率や、色差信号への変換レベルを、撮影者が任意の値に設定できるようにしてもよい。また、評価値と輝度信号とを加算するのではなく、輝度信号から評価値を減算するようにしてもよい。
また、表示部10上にピントの合い度合いを示すアイコン等を設け、合焦位置が近づくにつれそのアイコンが光るようにすることで、合焦状態を光の強さで示すような構成に適用してもよい。又は、評価値の大きさを音で表現するようにしてもよい。この場合は、例えばインターカム用のヘッドフォンを通して、撮影者に合焦の度合いを音で通知するようにする。
上述した実施の形態によれば、評価値の算出時に映像信号の周波数領域での分解が行われず、映像信号の凸凹具合のみが抽出される。従って、例えば高輝度でコントラストの強い被写体を撮影した場合にも、評価値が映像信号のコントラスト成分による影響を受けにくくなり、比較的リニアな指標を得ることができるようになる。つまり、被写体の絵柄によって極端に評価値が変動することを抑制することができる。
また上述した実施の形態では、評価値の算出に輪郭補正信号を使用しておらず、映像信号における高周波成分の出具合を抽出したものを評価値として使用している。このため、光学ズームをワイド端側に合わせて撮影した場合にも、被写界深度の深さの影響を受けることなく評価値が算出されるようになる。従って、輪郭補正信号によるピーキングではフォーカスの調整が難しいような領域においても、容易にフォーカス合わせを行えるようになる。
また、評価値の大きさをピントバーPbの長さにより視認することができるため、撮影者が容易にフォーカス合わせを行うことができるようになる。
また、上述した実施の形態によれば、評価値は、例えば細かい絵柄の部分では評価値は全体的に大きな値となり、のっぺりとした絵柄の部分では評価値は全体的に小さな値となる。そして、評価値算出に用いた数フィールドの中で最も評価値の高いところで、ピントバーPbが最大に振れるようになる。すなわち、絵柄なりの合焦ポイントをピントバーPbの振り切り幅として表現することができるため、撮影者は容易に合焦ポイントを把握することができるようになる。
また、本発明の一実施の形態によれば、HPF等の規模の大きな演算を使用しないため、回路規模を抑えることができる。さらに、評価値算出に微分などの式を用いていないため、ほぼリアルタイムで評価値の算出を行うことができ、その結果をピントバーPbとして表示することができる。
なお、上述した実施の形態では、評価値の算出にあたって映像信号を水平方向にサンプルした例を挙げたが、垂直方向や斜め方向に対しても同様に評価値の検出を行うようにしてもよい。特にプログレッシブ方式の走査が適応されている場合には、水平方向と同時に垂直方向や斜め方向における検出も行うことが好ましい。
また、上述した実施の形態では、ゲイン調整部26がかけるゲインの大きさを、評価値算出領域の大きさに応じて設定するようにしているが、映像信号にかけられたゲインの大きさに応じて設定するようにしてもよい。例えば、信号処理によって映像信号に対する大幅なゲインアップが行われた場合等には、そのゲインの幅に応じて、ゲインを落とす処理を行うようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、評価値の値をそのままピントバーPbの長さに変換した例を挙げたが、高い評価値を表示する領域においては、ピントバーPbを圧縮して表示するようにしてもよい。例えば、ガンマカーブ変換などを行うことにより、高い評価値を表示する領域においては、ピントバーPbの長さを緩やかに変化させるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、ピントバーPbとピントバー表示領域Paとを常に表示させる構成としてあるが、ユーザの指示に応じて表示と非表示を切り替えられるようにしてもよい。もしくは、光学ズームの位置に応じて自動的に表示又は非表示が選択されるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では撮像素子3を備えた撮像装置100において評価値の算出を行う構成としたが、撮像素子3を備えない装置に適用するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態による撮像装置の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態による合焦度合算出部の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態による評価値算出部の処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態による3点のサンプルポイント間での傾きの例を示す説明図であり、(a)は傾きが単調増加している場合の例を示すものであり、(b)は中央のサンプルポイントにおける輝度値が3点の中で一番高い場合の例を示すものである。 本発明の一実施の形態による輝度信号の水平方向における変化の例を示す説明図であり、(a)は映像信号における輝度値の変化を示すものであり、(b)はHPFを通過後の映像信号における輝度値の変化を示すものであり、(c)は本発明の一実施の形態により算出された評価値の水平方向での変化を示すものである。 本発明の一実施の形態による合焦度合算出部の処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるピントバーの表示の例を示す説明図であり、(a)はピントバー表示領域の配置位置の例を示すものであり、(b)はピントバー表示領域及びピントバーの表示の例を示すものであり、(c)はピントバーのみを表示した場合の表示例を示すものである。
符号の説明
1…レンズ、2…レンズ駆動機構、3…撮像素子、4…アナログ信号処理部、5…A/D変換部、6…信号処理部、7…合焦度合算出部、8…表示画像生成部、9…表示処理部、10…表示部、21…LPF、22…評価値算出部、23…コアリング処理部、24…評価値合算部、25…オフセット処理部、26…ゲイン調整部、27…平均化処理部

Claims (9)

  1. 映像信号の所定の方向に隣接した3点のサンプルポイントのうち、端部に位置する第1のサンプルポイントの輝度値と中央に位置するサンプルポイントの輝度値との絶対値差に、前記3点の画素のうち端部に位置する前記第1のサンプルポイント以外のサンプルポイントである第2のサンプルポイントの輝度値と前記中央に位置するサンプルポイントの輝度値との絶対値差を加算し、そこから前記第1のサンプルポイントの輝度値と前記第2のサンプルポイントの輝度値との絶対値差を減算した値を評価値として算出する評価値算出部と、
    前記評価値算出部が算出した評価値を算出対象領域内で合算し、その合算された評価値に、前記算出対象領域の大きさに応じて設定されたゲインを乗算すると共に、所定数のフィールド又はフレームで平均化して平均評価値を得る合焦度合算出部と、
    前記合焦度合算出部で得られた平均評価値を通知する評価値通知部とを備えた
    映像信号処理装置。
  2. 前記評価値通知部は、前記映像信号による画像を表示する表示部であり、
    前記表示部の画面上に、平均評価値に対応した長さのバーを表示する
    請求項記載の映像信号処理装置。
  3. 前記表示部が表示するバーは、画面中の異なる箇所に同時に表示する複数のバーよりなる
    請求項記載の映像信号処理装置。
  4. 被写体光を光電変換して映像信号を生成する撮像部と、
    前記撮像部が生成した映像信号の所定の方向に隣接した3点のサンプルポイントのうち、端部に位置する第1のサンプルポイントの輝度値と中央に位置するサンプルポイントの輝度値との絶対値差に、前記3点の画素のうち端部に位置する前記第1のサンプルポイント以外のサンプルポイントである第2のサンプルポイントの輝度値と前記中央に位置するサンプルポイントの輝度値との絶対値差を加算し、そこから前記第1のサンプルポイントの輝度値と前記第2のサンプルポイントの輝度値との絶対値差を減算した値を評価値として算出する評価値算出部と、
    前記評価値算出部が算出した評価値を算出対象領域内で合算し、その合算された評価値に、前記算出対象領域の大きさに応じて設定されたゲインを乗算すると共に、所定数のフィールド又はフレームで平均化して平均評価値を得る合焦度合算出部と、
    前記合焦度合算出部で算出された平均評価値を通知する評価値通知部とを備えた
    撮像装置。
  5. 前記評価値通知部は、前記映像信号による画像を表示するビューファインダであり、
    前記ビューファインダの画面上に、平均評価値に対応した長さのバーを表示する
    請求項4記載の撮像装置。
  6. 前記ビューファインダが表示するバーは、画面中の異なる箇所に同時に表示する複数のバーよりなる
    請求項5記載の撮像装置。
  7. 映像信号の所定の方向に隣接した3点のサンプルポイントのうち、端部に位置する第1のサンプルポイントの輝度値と中央に位置するサンプルポイントの輝度値との絶対値差に、前記3点の画素のうち端部に位置する前記第1のサンプルポイント以外のサンプルポイントである第2のサンプルポイントの輝度値と前記中央に位置するサンプルポイントの輝度値との絶対値差を加算し、そこから前記第1のサンプルポイントの輝度値と前記第2のサンプルポイントの輝度値との絶対値差を減算した値を評価値として算出する評価値算出ステップと、
    前記評価値算出ステップで算出した評価値を算出対象領域内で合算し、その合算された評価値に、前記算出対象領域の大きさに応じて設定されたゲインを乗算すると共に、所定数のフィールド又はフレームで平均化して平均評価値を得る合焦度合算出ステップと、
    前記合焦度合算出ステップで得られた平均評価値を通知する評価値通知ステップとを含む
    映像信号処理方法。
  8. 前記評価値通知ステップは、前記映像信号による画像を表示する画面上に、平均評価値に対応した長さのバーを表示する
    請求項7記載の映像信号処理方法。
  9. 前記画面上に表示するバーは、画面中の異なる箇所に同時に表示する複数のバーよりなる
    請求項8記載の映像信号処理方法。
JP2008120028A 2008-05-01 2008-05-01 映像信号処理装置、撮像装置及び映像信号処理方法 Expired - Fee Related JP5088225B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008120028A JP5088225B2 (ja) 2008-05-01 2008-05-01 映像信号処理装置、撮像装置及び映像信号処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008120028A JP5088225B2 (ja) 2008-05-01 2008-05-01 映像信号処理装置、撮像装置及び映像信号処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009272784A JP2009272784A (ja) 2009-11-19
JP5088225B2 true JP5088225B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=41438965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008120028A Expired - Fee Related JP5088225B2 (ja) 2008-05-01 2008-05-01 映像信号処理装置、撮像装置及び映像信号処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5088225B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5900273B2 (ja) * 2012-10-03 2016-04-06 株式会社ソシオネクスト 合焦評価値生成装置、合焦評価値生成方法、及び、合焦評価値生成プログラム
JP6056702B2 (ja) * 2013-08-08 2017-01-11 ソニー株式会社 画像処理装置、画像処理方法、プログラム

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0263274A (ja) * 1988-08-29 1990-03-02 Sony Corp フォーカス制御回路
JPH08237538A (ja) * 1995-02-27 1996-09-13 Fuji Photo Film Co Ltd 撮像装置のオートフォーカス装置及びその調整データ作成方法
JP2001136419A (ja) * 1999-11-08 2001-05-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮像装置
JP2001305421A (ja) * 2000-04-25 2001-10-31 Sharp Corp オートフォーカス装置
JP3812824B2 (ja) * 2002-03-12 2006-08-23 カシオ計算機株式会社 撮像装置、合焦状況表示方法及びプログラム
JP2004072297A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮像装置
JP2004333828A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Ricoh Co Ltd 合焦インジケータ付き撮像装置
JP4396231B2 (ja) * 2003-11-11 2010-01-13 ソニー株式会社 プログラマブルロジックコントローラ、これに用いられる画像オートフォーカスモジュール及び部品の製造方法
JP2005221643A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Fujinon Corp オートフォーカスシステム
JP2006109199A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Ricoh Co Ltd デジタルカメラおよびそのデジタルカメラを用いた画像処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009272784A (ja) 2009-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6027287B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
US6812969B2 (en) Digital camera
JP4210021B2 (ja) 画像信号処理装置および画像信号処理方法
US20110080494A1 (en) Imaging apparatus detecting foreign object adhering to lens
JP4824586B2 (ja) 撮像装置
JP6056702B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
JP6094359B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
JP5864037B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及びプログラム
JP2014029353A (ja) 焦点調整装置および焦点調整方法
US9277134B2 (en) Image pickup apparatus and image pickup method
KR20110132224A (ko) 화상 처리 장치, 카메라 시스템, 화상 처리 방법, 및 프로그램
JP2006245999A (ja) 撮像装置、およびプログラム
JP2012151566A (ja) 撮像装置
US8212916B2 (en) Image display device, image pickup apparatus, and image display method that allow focus assistant display
US20100066869A1 (en) Video signal processing apparatus, image pickup apparatus, display apparatus, and video signal processing method
JP2014026062A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP4710960B2 (ja) 映像表示装置、撮像装置及び映像表示方法
EP2645702B1 (en) Image capturing apparatus, control method therefor, and program
JP2007195122A (ja) 撮像装置、画像処理装置および画像処理方法
JP2008008959A (ja) 撮像装置及びこれを用いた撮影方法
JP5088225B2 (ja) 映像信号処理装置、撮像装置及び映像信号処理方法
JP2012134745A (ja) 画像信号処理装置
JP5387341B2 (ja) 撮像装置
JP5418553B2 (ja) 撮像装置及びこれを用いた撮影方法
WO2023136079A1 (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120605

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120814

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120827

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150921

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees