JP5088102B2 - オイル潤滑装置 - Google Patents

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本発明は、潤滑部分にオイルを供給するオイル潤滑装置に関し、特に吐出油路が潤滑部分と接続されるジェットポンプを備えるオイル潤滑装置に関するものである。
車両に搭載されている内燃機関の駆動トルクを車輪に伝達するトランスミッションには、オイルによる潤滑を必要する潤滑部分がある。トランスミッションには、潤滑部分にオイルを供給するオイル潤滑装置が備えられている。従来のオイル潤滑装置では、例えば特許文献1に示すように、ジェットポンプを備えるものがある。ジェットポンプは、吸入油路と、高圧油路と、吐出油路とにより構成されており、吸入油路のオイルよりも高圧な高圧油路のオイルを吐出油路に吐出することで、吸入油路のオイルを高圧油路のオイルとともに、吐出油路に吐出するものである。従って、ジェットポンプは、少ない高圧のオイルにより、多くのオイルを吐出油路に吐出することができ、オイルの流量増加機能を有する。特許文献1に示すオイル潤滑装置では、ジェットポンプの吐出油路が潤滑部分と接続されており、吐出油路のオイルが潤滑部分に供給される。
特開平8−219267号公報
ところで、ジェットポンプは、オイルの吐出流量が高圧油路のオイルの油圧に応じて変化するものである。ジェットポンプは、高圧油路のオイルの油圧が減少に伴いオイルの吐出流量が減少する。また、ジェットポンプは、オイルの吐出流量がオイルの粘度に応じて変化するものである。ジェットポンプは、高圧油路および吸入油路から吐出油路に流入するオイルの粘度が高い場合は、粘度が低い場合と比較してオイルの吐出流量が著しく低下する。従って、ジェットポンプは、オイルの油温が低い、内燃機関の冷間時は、温間時と比較して、オイルの吐出流量が著しく低下することとなる。
ここで、潤滑部分では、内燃機関やトランスミッションの運転状態に拘わらずほぼ一定流量(オイルの粘度に影響を受ける)のオイルが必要流量として必要とされる。潤滑部分へのオイルの供給が必要流量より多すぎるとオイルの攪拌損失などが増加し、トランスミッションのフリクションが増加することとなり、効率が低下するという問題がある。また、潤滑部分へのオイルの供給が必要流量より少なすぎると潤滑部分のオイルによる潤滑不足となり、トランスミッションのフリクションが増加することとなり、効率が低下するという問題がある。さらに、潤滑部分の焼き付きなど耐久性が低下するという問題がある。つまり、潤滑部分にオイルを安定して供給できないと、潤滑部分における潤滑に問題が生じる虞がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、潤滑部分にオイルを安定して供給することができるオイル潤滑装置を提供することを目的とするものである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明では、吐出油路が潤滑部分と接続されるジェットポンプを備え、前記ジェットポンプから前記潤滑部分にオイルを供給するオイル潤滑装置において、前記ジェットポンプの高圧油路は、オイルポンプにより加圧されたオイルを油圧により作動する油圧作動機構にオイルを供給する油圧制御回路のうち、前記油圧作動機構に一定圧のオイルを供給する一定圧回路と接続され、前記ジェットポンプの吸入油路は、前記油圧制御回路のうち、余剰のオイルを前記オイルポンプの下流側に戻すオイルリターン回路と接続されていることを特徴とする。
また、本発明では、上記オイル潤滑装置において、前記吸入油路と前記オイルリターン回路との間には、前記オイルリターン回路側から吸入油路側への前記オイルの流入のみを許容するチェック弁が設けられていることを特徴とする。
また、本発明では、上記オイル潤滑装置において、前記ジェットポンプの吸入油路は、前記油圧制御回路のうち、前記潤滑部分にオイルを供給する潤滑回路と接続されていることを特徴とする。
また、本発明では、上記オイル潤滑装置において、前記吐出油路と前記潤滑部分との間には、前記油圧制御回路のうち、前記潤滑部分にオイルを供給する潤滑回路が接続されていることを特徴とする。
また、本発明では、吐出油路が潤滑部分と接続されるジェットポンプを備え、前記ジェットポンプから前記潤滑部分にオイルを供給するオイル潤滑装置において、ジェットポンプの吸入油路は、オイルポンプにより加圧されたオイルを油圧により作動する油圧作動機構にオイルを供給する油圧制御回路のうち、余剰のオイルを前記オイルポンプの下流側に戻すオイルリターン回路と接続されていることを特徴とする。
また、本発明では、上記オイル潤滑装置において、前記吸入油路と前記オイルリターン回路との間には、前記オイルリターン回路側から吸入油路側への前記オイルの流入のみを許容するチェック弁が設けられていることを特徴とする。
また、本発明では、吐出油路が潤滑部分と接続されるジェットポンプを備え、前記ジェットポンプから前記潤滑部分にオイルを供給するオイル潤滑装置において、前記ジェットポンプの吸入油路は、オイルポンプにより加圧されたオイルを油圧により作動する油圧作動機構にオイルを供給する油圧制御回路のうち、前記潤滑部分にオイルを供給する潤滑回路と接続されていることを特徴とする。
また、本発明では、上記オイル潤滑装置において、前記オイルポンプは、回転数を変更することができる駆動源により作動することを特徴とする。
また、本発明では、上記オイル潤滑装置において、前記オイルの油温が低温時には、前記オイルポンプの回転数を増加することを特徴とする。
また、本発明では、上記オイル潤滑装置において、前記オイルポンプは、複数であり、前記オイルの油温が低温時には、複数のオイルポンプが駆動することを特徴とする。
本発明によれば、一定圧回路42により一定圧に調圧されたオイルがジェットポンプの吸入油路におけるオイルよりも高圧のオイルとして高圧油路に供給される。従って、ジェットポンプ5の吐出流量を一定とすることができる。これにより、潤滑部分に供給されるオイルの潤滑流量を一定とすることができ、潤滑部分にオイルを安定して供給することができる。
また、本発明によれば、ジェットポンプの吐出油路に充填されるオイルの一部は、オイルリターン回路からの余剰のオイルである。従って、ジェットポンプの吐出油路に充填されるオイルは、油圧制御回路を通過するので、オイルを貯留するオイルタンクからオイルを直接ジェットポンプの吐出油路に充填する場合と比較して、油温の高いオイルが充填される。従って、内燃機関の冷間時において、オイルの粘度が高くなることによって、ジェットポンプによるオイルの吐出流量の低下を抑制することができる。これにより、内燃機関の冷間時において、潤滑部分に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができ、潤滑部分にオイルを安定して供給することができる。
また、本発明によれば、チェック弁がオイルリターン回路側から吸入油路側へのオイルの流入のみを許容するものであるので、チェック弁によりオイルリターン回路側にオイルが流出することを防止することができる。従って、ジェットポンプで逆流が発生しようとしても、逆流を防止することができる。
また、本発明によれば、ジェットポンプの吐出油路に充填されるオイルの一部は、潤滑回路からの潤滑圧のオイルである。従って、ジェットポンプの吐出油路に充填されるオイルは、油圧制御回路を通過するので、オイルを貯留するオイルタンクからオイルを直接ジェットポンプの吐出油路に充填する場合と比較して、油温の高いオイルが充填される。従って、内燃機関の冷間時において、オイルの粘度が高くなることによって、ジェットポンプによるオイルの吐出流量の低下を抑制することができる。これにより、内燃機関の冷間時において、潤滑部分に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができ、潤滑部分にオイルを安定して供給することができる。
また、本発明によれば、潤滑部分には、潤滑回路からオイルが供給されることとなる。従って、内燃機関の冷間時において、オイルの粘度が高くなることによって、ジェットポンプによるオイルの吐出流量が低下しても、潤滑圧のオイルを潤滑部分に直接供給することができる。つまり、内燃機関の冷間時において、潤滑部分に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができ、潤滑部分にオイルを安定して供給することができる。
また、本発明によれば、オイルの低温時、すなわち内燃機関の冷間時において圧制御回路に供給されるオイルの供給流量を増加するので、潤滑油路からジェットポンプの吸入油路に充填される潤滑圧に調圧されたオイルの供給流量が増加、あるいは潤滑油路からジェットポンプを介さずに直接潤滑部分に供給される潤滑圧に調圧されたオイルの供給流量が増加する。従って、内燃機関の冷間時において、オイルの粘度が高くなることによって、ジェットポンプによるオイルの吐出流量が低下しても、ジェットポンプを介してあるいはジェットポンプを介さずに潤滑圧のオイルを潤滑部分に供給することができる。つまり、内燃機関の冷間時において、潤滑部分に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができる。これにより、内燃機関の冷間時において、潤滑部分に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができ、潤滑部分にオイルを安定して供給することができる。
また、本発明によれば、オイルの低温時、すなわち内燃機関の冷間時において複数のオイルポンプが駆動し、油圧制御回路に供給されるオイルの供給流量を増加するので、潤滑油路からジェットポンプの吸入油路に充填される潤滑圧に調圧されたオイルの供給流量が増加、あるいは潤滑油路からジェットポンプを介さずに直接潤滑部分に供給される潤滑圧に調圧されたオイルの供給流量が増加する。従って、内燃機関の冷間時において、オイルの粘度が高くなることによって、ジェットポンプによるオイルの吐出流量が低下しても、ジェットポンプを介してあるいはジェットポンプを介さずに潤滑圧のオイルを潤滑部分に供給することができる。つまり、内燃機関の冷間時において、潤滑部分に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができる。これにより、内燃機関の冷間時において、潤滑部分に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができ、潤滑部分にオイルを安定して供給することができる。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの或いは実質的に同一のものが含まれる。ここで、下記実施の形態では、本発明にかかるオイル潤滑装置は、自動車やトラック等の車両に搭載されるオートマチックトランスミッション(有段変速機機構や例えばベルト式無段変速機構などの無段変速機機構)やマニュアルトランスミッションなどのトランスミッションに備えられるものでとして説明する。
〔実施の形態1〕
図1は、実施の形態1にかかるオイル潤滑装置の構成例を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかるオイル潤滑装置1−1は、図示しないトランスミッションのオイルによる潤滑が要求される潤滑要素で構成される潤滑部分200にオイルを供給するものである。オイル潤滑装置1−1は、オイルタンク2と、オイルポンプ3と、油圧制御回路4と、ジェットポンプ5とにより構成されている。ここで、100は、内燃機関である。110は、内燃機関100と連結されているトルクコンバータである。120は、図示しないトランスミッションの駆動を制御するトランスミッションECUである。
内燃機関100は、内燃機関100が搭載された図示しない車両を前進あるいは後進させるための駆動トルクを出力するものである。また、内燃機関100は、図示しないエンジンECUと接続されており、エンジンECUにより運転制御され、出力する駆動トルクが調整される。内燃機関100からの駆動トルクは、図示しないトランスミッションに伝達される。内燃機関100からの駆動トルクは、図示しないクランクシャフトを介してトルクコンバータ110に伝達される。
トルクコンバータ110は、油圧により作動する油圧作動機構であり、発進機構である。トルクコンバータ110は、内燃機関100からの駆動トルクをオイルを介さずに直接伝達することができるロックアップ機構を有するものである。トルクコンバータ110に伝達された内燃機関100からの駆動トルクは、図示しないトランスミッションの他の伝達機構、例えば前後進切替機構、変速機構、動力伝達機構、ディファレンシャルギヤ、ドライブシャフトを介して車輪に伝達される。トルクコンバータ110は、ポンプ111と、タービン112と、ロックアップクラッチ113と、ケーシング114と、切替弁115と、切替ソレノイド116とにより構成されている。トルクコンバータ110は、ポンプ111とタービン112との間に、充填される作動流体であるオイルを介して、ポンプ111に伝達された内燃機関100からの駆動トルクを他の伝達機構(例えば、前後進切替機構)に連結されたタービン112に伝達するものである。また、トルクコンバータ110は、タービン112に連結されたロックアップクラッチ113をポンプ111と図示しないクランクシャフトとを連結するケーシング114に係合することで、オイルを介さずに、ポンプ111に伝達された駆動トルクを直接タービン112に伝達するものでもある。ここで、ロックアップクラッチ113の係合、係合の解除、すなわちクラッチONあるいはクラッチOFFを行うON/OFF制御は、切替弁115により行われる。
切替弁115は、油圧により作動する油圧作動機構である。切替弁115は、図示は省略するが、複数のポートが連通する油路と、油路内に移動自在に支持されたスプール弁子とにより構成されている。スプール弁子は、切替ソレノイド116から供給される一定圧により、油路内を移動し、複数のポートどうしの連通と連通の遮断とを行う。切替弁115は、連通油路L1により油圧制御回路4の後述する高圧回路41と接続されている。従って、切替弁115には、高圧回路41で調圧された高圧のオイルを供給することができる。また、切替弁115は、連通油路L2により、連通油路L11を介して、ジェットポンプ5の後述する吸入油路51と接続されている。従って、切替弁115からオイル、すなわち後述するトルクコンバータ110に供給された供給後オイルをジェットポンプ5の吸入油路51に供給することができる。また、切替弁115は、連通油路L3により、トルクコンバータ110のロックアップクラッチ113とケーシング114との間に接続されている。また、切替弁115は、連通油路L4により、トルクコンバータ110のポンプ111とロックアップクラッチ113との間に接続されている。ここで、切替弁115は、クラッチON状態に、連通油路L1と連通油路L4とを連通し、高圧のオイルがポンプ111とロックアップクラッチ113との間に導入され、連通油路L2と連通油路L3とを連通し、ロックアップクラッチ113とケーシング114との間のオイルが吸入油路51に導入されることで、ロックアップクラッチ113をケーシング114側に移動させ、ロックアップクラッチ113とケーシング114とを係合する。また、切替弁115は、クラッチOFF状態に、連通油路L1と連通油路L3とを連通し、高圧のオイルがロックアップクラッチ113とケーシング114との間に導入され、連通油路L2と連通油路L4とを連通し、ポンプ111とロックアップクラッチ113との間のオイルが吸入油路51に導入されることで、ロックアップクラッチ113をタービン112側に移動させ、ロックアップクラッチ113とケーシング114との係合を解除する。
切替ソレノイド116は、油圧制御回路4の後述する一定圧回路42で生成された一定圧のオイルの切替弁115への供給を制御することで、切替弁115によりロックアップクラッチ113のON/OFFを行わせるものである。切替ソレノイド116は、連通油路L5により油圧制御回路4の後述する一定圧回路42と接続されている。従って、切替ソレノイド116には、一定圧回路42で調圧された一定圧のオイルが供給される。また、切替ソレノイド116は、連通油路L6により、切替弁115と接続されている。切替ソレノイド116は、トランスミッションECU120と接続されており、トランスミッションECU120により、切替弁115への一定圧のオイルの供給が制御される。トランスミッションECU120は、クラッチONとする場合、切替ソレノイド116に供給された一定圧のオイルを切替弁115に供給し、切替弁115を上述のクラッチON状態とし、ロックアップクラッチ113とケーシング114とを係合する。トランスミッションECU120は、クラッチOFFとする場合、切替ソレノイド116に供給された一定圧のオイルを切替弁115に供給することを停止し、切替弁115を上述のクラッチOFF状態とし、ロックアップクラッチ113とケーシング114との係合を解除する。
オイルタンク2は、潤滑部分200に供給されるオイルを貯留するものであり、内部にストレーナ21が設けられている。
オイルポンプ3は、連通油路L7を介してオイルタンク2に貯留されているオイルを吸引する。吸引されたオイルは、加圧され、吐出側に連通している連通配管L8に吐出される。ここで、連通配管L8は、油圧制御回路4と接続されている。従って、オイルポンプ3により加圧されたオイルは、油圧制御回路4に供給することができる。ここで、オイルポンプ3は、トルクコンバータ110と図示しない前後進切替機構との間に設けられ、トルクコンバータ110が回転することで、回転駆動するものである。従って、オイルポンプ3は、内燃機関100の回転に伴い吐出流量が変化するものである。
油圧制御回路4は、オイルポンプ3により加圧されたオイルを調圧して、油圧により作動する油圧作動機構に調圧したオイルを供給するものである。油圧制御回路4は、少なくとも高圧回路41と、一定圧回路42と、潤滑回路43と、オイルリターン回路44とにより構成されている。
高圧回路41は、油圧制御回路4においてオイルポンプ3から供給されたオイルを高圧に調圧するものである。高圧回路41は、高圧のオイルを要求するオイル供給部分(例えば、トルクコンバータ110や、変速機構がベルト式変速機構の場合のセカンダリ油圧室など)に、高圧に調圧したオイルを供給するものである。高圧回路41は、連通油路L1と接続されている。
一定圧回路42は、油圧制御回路4においてオイルポンプ3から供給されたオイルを一定圧(ほぼ一定圧も含まれる)に調圧するものである。一定圧回路42は、一定圧のオイルを要求するオイル供給部分(例えば、切替弁115を作動させる切替ソレノイド116など)に、一定圧に調圧したオイルを供給するものである。一定圧回路42は、連通油路L5と接続されている。ここで、連通油路L5は、連通油路L10と接続されている。連通油路L10は、ジェットポンプ5の後述する高圧油路52と接続されている。従って、一定圧回路42により一定圧に調圧したオイルは、ジェットポンプ5の高圧油路52に供給することができる。
潤滑回路43は、油圧制御回路4においてオイルポンプ3から供給されたオイルを高圧回路41により調圧された高圧のオイルおよび一定圧のオイルよりも低圧の潤滑圧に調圧するものである。潤滑回路43は、潤滑圧のオイルを要求するオイル供給部分である潤滑部分200に、潤滑圧に調圧したオイルを供給するものである。潤滑回路43は、連通油路L9と接続されている。ここで、連通油路L9は、連通油路L2を介して連通油路L11と接続されている。従って、潤滑回路43は、連通油路L9、連通油路L2および連通油路L11により、ジェットポンプ5の吸入油路51と接続されている。従って、潤滑回路43により潤滑圧に調圧したオイルは、ジェットポンプ5の吸入油路51に供給することができる。
オイルリターン回路44は、油圧制御回路4において余剰のオイル(最も油圧が低いオイル)をオイルポンプ3の上流側に戻すものである。オイルリターン回路44は、連通油路L12と接続されている。ここで、連通油路L12は、連通油路L7と接続されている。従って、オイルリターン回路44は、連通油路L12および連通油路L7により、オイルポンプ3の上流側、実施の形態1では、オイルポンプ3とストレーナ21との間に、余剰のオイルを戻すこととなる。ここで、連通油路L12は、連通油路L11と接続されている。連通油路L11は、ジェットポンプ5の吸入油路51と接続されている。従って、オイルリターン回路44からオイルポンプ3の上流側に戻される余剰のオイルは、ジェットポンプ5の吸入油路51に供給することができる。
ここで、連通油路L11には、チェック弁6が設けられている。つまり、チェック弁6は、吸入油路51とオイルリターン回路44との間に設けられている。チェック弁6は、オイルリターン回路44側から吸入油路51側へのオイルの流入のみを許容するものである。従って、チェック弁6は、オイルリターン回路44側にオイルが流出することを防止することができる。これにより、例えば内燃機関100の冷間時におけるジェットポンプ5のオイルの吐出流量が著しく低下し、ジェットポンプ5の後述する吐出油路53から吸入油路51へオイルが逆流しようとしても、ジェットポンプ5での逆流を防止することができ、逆流による吐出流量の低下を抑制することができ、潤滑部分200にオイルを安定して供給することができる。
ジェットポンプ5は、潤滑部分200にオイルを供給するものである。ジェットポンプ5は、ジェットポンプ5を構成する部材に形成された、吸入油路51と、高圧油路52と、吐出油路53とにより構成されている。
吸入油路51は、吐出油路53に吐出されるオイルが供給される油路である。吸入油路51は、高圧油路52の周囲を覆うように設けられており、一方の端部が連通油路L11と接続されており、他方の端部が吐出油路53の合流部53aと連通して形成されている。吸入油路51は、上述のように、連通油路L11および連通油路L12を介してオイルリターン回路44が接続されているので、余剰のオイルを吐出油路53に吐出可能である。また、吸入油路51は、上述のように、連通油路L11、連通油路L2および連通油路L9を介して潤滑回路43が接続されているので、余剰のオイルよりも油圧の高い潤滑圧のオイルを吐出油路53に吐出可能である。なお、吸入油路51は、上述のように、連通油路L11および連通油路L2を介して切替弁115が接続されているので、トルクコンバータ110に供給されたオイルも吐出油路53に吐出可能である。
高圧油路52は、吸入油路51に供給されるオイルよりも油圧が高いオイルが供給される油路である。高圧油路52は、一方の端部が連通油路L10と連通しており、他方の端部が吐出油路53の合流部53aと連通して形成されている。高圧油路52は、上述のように、連通油路L10および連通油路L5を介して一定圧回路42と接続されているので、一定圧のオイルが供給される。ここで、一定圧回路42から高圧油路52へ供給された一定圧のオイルは、上述のように、吸入油路51から吐出油路53に吐出可能な潤滑回路43やオイルリターン回路44からのオイルよりも高圧である。
次に、実施の形態1にかかるオイル潤滑装置1−1の動作について説明する。一定圧回路42から高圧油路52に供給された一定圧のオイルは、吐出油路53の合流部53aに吐出される。このとき、合流部53aには、負圧が発生する。発生した負圧により、吸入油路51に充填されている一定圧のオイルよりも低圧なオイル(オイルリターン回路44からの余剰のオイル、潤滑回路43からの潤滑圧のオイル、トルクコンバータ110に供給された供給後オイル、オイルタンク2に貯留されたオイル)は、吐出油路53の合流部53aに吸引される。
以上のように、吐出油路53に接続されている潤滑部分200には、高圧油路52から吐出油路53に流入した一定圧のオイルとともに、吸入油路51から吐出油路53に流入した余剰のオイル、潤滑圧のオイル、供給後オイルが供給される。潤滑部分200に供給されるオイルをすべてオイルポンプ3から潤滑回路43により調圧された潤滑圧のオイルとした場合と比較して、潤滑圧のオイルの供給量を低減することができるので、オイルポンプ3の容量を低減することができ、オイルポンプ3による無駄な仕事を低減できるので、効率を向上することができる。
また、ジェットポンプ5の高圧油路52に供給される吸入油路51におけるオイルよりも高圧のオイルは、一定圧回路42により一定圧に調圧されたオイルである。従って、ジェットポンプ5の高圧油路52から吐出油路53にオイルが一定流量で吐出されるので、ジェットポンプ5の吐出流量を一定とすることができる。これにより、潤滑部分200に供給されるオイルの潤滑流量を一定とすることができ、潤滑部分にオイルを安定して供給することができる。
また、ジェットポンプ5の吐出油路53に充填されるオイルは、オイルリターン回路44からの余剰のオイル、潤滑回路43からの潤滑圧のオイル、供給後オイルなどのオイルタンク2に戻される前のオイルである。つまり、ジェットポンプ5の吐出油路53に充填されるオイルの一部は、油圧制御回路4やトルクコンバータ110などを通過するので、オイルタンク2におけるオイルと比較して、油温の高いオイルである。従って、内燃機関100の冷間時において、オイルの粘度が高くなることによって、ジェットポンプ5によるオイルの吐出流量の低下を抑制することができる。これにより、内燃機関100の冷間時において、潤滑部分200に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができ、潤滑部分200にオイルを安定して供給することができる。
また、ジェットポンプ5の吐出油路53には、潤滑回路43からの潤滑圧のオイルが充填される。従って、ジェットポンプ5では、潤滑圧によりジェットポンプ5の流量増加機能によらず吐出油路53にオイルを吐出することができる。これにより、内燃機関100の冷間時において、潤滑回路43により潤滑圧に調圧されたオイルがジェットポンプ5の吸入油路51に充填されることで、潤滑圧により吸入油路51に充填されたオイルを吐出油路53に吐出することができる。これにより、内燃機関100の冷間時において、潤滑部分200に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができ、潤滑部分200にオイルを安定して供給することができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2にかかるオイル潤滑装置について説明する。図2は、実施の形態2にかかるオイル潤滑装置の構成例を示す図である。図2に示す実施の形態2にかかるオイル潤滑装置1−2が図1に示す実施の形態1にかかるオイル潤滑装置1−1と異なる点は、潤滑回路43が連通油路L2および連通油路L11を介してジェットポンプ5の吸入油路51に接続されず、吐出油路53と潤滑部分200との間に接続されている点である。なお、実施の形態2にかかるオイル潤滑装置1−2の基本的構成は、実施の形態1にかかるオイル潤滑装置1−1の基本的構成とほぼ同一である。従って、同一符号箇所については、その説明を省略あるいは簡略化する。
潤滑回路43は、連通油路L15と接続されている。ここで、連通油路L15は、連通油路L13と接続されている。従って、潤滑回路43は、連通油路L15および連通油路L13により、潤滑部分200と接続されている。従って、潤滑回路43により潤滑圧に調圧したオイルは、ジェットポンプ5を介さずに潤滑部分200に供給することができる。
次に、実施の形態2にかかるオイル潤滑装置1−2の動作について説明する。一定圧回路42から高圧油路52に供給された一定圧のオイルは、吐出油路53の合流部53aに吐出される。このとき、合流部53aには、負圧が発生する。発生した負圧により、吸入油路51に充填されている一定圧のオイルよりも低圧なオイル(オイルリターン回路44からの余剰のオイル、オイルタンク2に貯留されたオイル)は、吐出油路53の合流部53aに吸引される。
以上のように、吐出油路53に接続されている潤滑部分200には、高圧油路52から吐出油路53に流入した一定圧のオイルとともに、吸入油路51から吐出油路53に流入した余剰のオイル、オイルタンク2に貯留されたオイルが供給される。従って、上記実施の形態1と同様に、オイルポンプ3の容量を低減することができ、オイルポンプ3による無駄な仕事を低減できるので、効率を向上することができる。また、ジェットポンプ5から潤滑部分200に供給されるオイルの潤滑流量を一定とすることができ、潤滑部分200にオイルを安定して供給することができる。
また、潤滑部分200には、ジェットポンプ5および潤滑回路43からオイルが供給されることとなる。従って、内燃機関100の冷間時において、オイルの粘度が高くなることによって、ジェットポンプ5によるオイルの吐出流量が低下しても、潤滑圧のオイルを潤滑部分200に供給することができる。つまり、内燃機関100の冷間時において、潤滑部分200に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができる。また、潤滑回路43からの潤滑圧のオイルは、ジェットポンプ5を介さず直接潤滑部分200に供給されるので、ジェットポンプ5を通過することによる圧力損失を低減することができる。従って、ジェットポンプ5を介して潤滑回路43から潤滑圧のオイルを潤滑部分200に供給する場合と比較して、内燃機関100の冷間時において、潤滑部分200に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができる。これらにより、潤滑部分200にオイルを安定して供給することができる。
〔実施の形態3〕
次に、実施の形態3にかかるオイル潤滑装置について説明する。図3は、実施の形態3にかかるオイル潤滑装置の構成例を示す図である。図3に示す実施の形態3にかかるオイル潤滑装置1−3が図1に示す実施の形態1にかかるオイル潤滑装置1−1と異なる点は、オイルポンプ3が内燃機関100の回転に伴い吐出流量が変化するものではなく、モータ7により吐出流量を変化することができる点である。なお、実施の形態3にかかるオイル潤滑装置1−3の基本的構成は、実施の形態1にかかるオイル潤滑装置1−1の基本的構成とほぼ同一である。従って、同一符号箇所については、その説明を省略あるいは簡略化する。
モータ7は、駆動源である。モータ7は、オイルポンプ3と連結されており、モータ7の回転数に応じてオイルポンプ3の回転数Neを変更するものである。つまり、モータ7は、オイルポンプ3の回転数Neの回転数を変更することで、オイルポンプ3の吐出流量を変化させるものである。モータ7は、トランスミッションECU120と接続されており、駆動制御がトランスミッションECU120により行われる。つまり、トランスミッションECU120は、モータ7を駆動制御することでオイルポンプ3の回転数Neを制御することができる。なお、モータ7は、オイルポンプ3の回転数Neに基づいてフィードバック制御されても良い。
油温センサ8は、オイル潤滑装置1−3のオイルの油温Tを検出するものである。油温センサ8は、例えばオイルタンク2などに設けられている。油温センサ8は、トランスミッションECU120と接続されており、検出されたオイルの油温Tは、トランスミッションECU120に出力される。
次に、実施の形態3にかかるオイル潤滑装置1−3の動作について説明する。図4は、実施の形態3にかかるオイル潤滑装置の動作フローを示す図である。ここでは、オイルポンプ3の回転数Neの制御について説明する。なお、ジェットポンプ5の動作は、上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
まず、トランスミッションECU120は、要求潤滑流量Qrを算出する(ステップST1)。ここでは、トランスミッションECU120は、オイルにより潤滑することができる潤滑部分200に供給するオイルの流量を要求潤滑流量Qrとして算出する。ここで、要求潤滑流量Qrは、内燃機関100や図示しないトランスミッションの運転状態に拘わらずほぼ一定流量である。
次に、トランスミッションECU120は、油温Tを取得する(ステップST2)。ここでは、トランスミッションECU120は、油温センサ8により検出され、出力されたオイルの油温Tを取得する。
次に、トランスミッションECU120は、取得した油温Tに基づいて推定吐出流量Qeを算出する(ステップST3)。ここで、ジェットポンプ5の吐出流量は、吐出するオイルの粘度が高いと著しく低下する。つまり、ジェットポンプ5の吐出流量は、オイルの油温Tが低下(オイルの粘度が高くなる)すると、著しく低下する。ここでは、例えば、油温Tの低下に伴い推定吐出流量Qeが減少して算出される油温Tと推定吐出流量Qeとに基づいた吐出流量マップを予め設定しておき、上記油温センサ8により検出された油温Tに基づいて推定吐出流量Qeを算出する。
次に、トランスミッションECU120は、算出された要求潤滑流量Qrが算出された推定吐出流量Qeを超えるか否かを判定する(ステップST4)。ここでは、トランスミッションECU120は、潤滑部分200で要求されるオイルをジェットポンプ5が吐出するオイルでまかなえるか否かを判定する。
トランスミッションECU120は、算出された要求潤滑流量Qrが算出された推定吐出流量Qeを超えると判定する(ステップST4肯定)と、回転数増加量ΔNe(+)を算出する(ステップST5)。ここでは、トランスミッションECU120は、算出された要求潤滑流量Qrが算出された推定吐出流量Qeを超える、すなわちオイルの低温時でオイルの粘度が高くジェットポンプ5の吐出流量が著しく低下している場合は、オイルポンプ3の吐出流量を増加させ、油圧制御回路4に供給されるオイルの流量を増加するために、回転数増加量ΔNe(+)を算出する。
また、トランスミッションECU120は、算出された要求潤滑流量Qrが算出された推定吐出流量Qe以下と判定する(ステップST4否定)と、回転数減少量ΔNe(−)を算出する(ステップST6)。ここでは、トランスミッションECU120は、算出された要求潤滑流量Qrが算出された推定吐出流量Qe以下、すなわちジェットポンプ5からのオイルにより潤滑部分200で要求されるオイルをまかなえる場合は、オイルポンプ3の吐出流量を減少させ、油圧制御回路4に供給されるオイルの流量を減少するために、回転数減少量ΔNe(−)を算出する。これにより、オイルポンプ3による無駄な仕事を低減できるので、効率を向上することができる。
次に、トランスミッションECU120は、算出された回転数増加量ΔNe(+)あるいは回転数減少量ΔNe(−)に基づいてモータ7の駆動制御を行う(ステップST8)。従って、内燃機関100の冷間時においてオイルポンプ3の吐出流量を増加し、温間時においてオイルポンプ3の吐出流量を減少する。
以上のように、実施の形態3にかかるオイル潤滑装置1−3は、上記実施の形態1と同様に、オイルポンプ3の容量を低減することができ、オイルポンプ3による無駄な仕事を低減できるので、効率を向上することができる。また、ジェットポンプ5から潤滑部分200に供給されるオイルの潤滑流量を一定とすることができ、潤滑部分200にオイルを安定して供給することができる。
また、内燃機関100の冷間時においてオイルポンプ3の吐出流量を増加し、油圧制御回路4に供給されるオイルの流量が増加する。従って、潤滑回路43からジェットポンプ5の吸入油路51に充填される潤滑圧に調圧されたオイルの供給流量が増加する。ここで、潤滑回路43から潤滑圧に調圧されたオイルの供給流量が増加することで、チェック弁6が閉じるので、潤滑圧のオイルが積極的にジェットポンプ5の吸入油路51に充填される。従って、内燃機関100の冷間時において、オイルの粘度が高くなることによって、ジェットポンプ5によるオイルの吐出流量が低下しても、ジェットポンプ5を介して潤滑圧のオイルを潤滑部分200に供給することができる。つまり、内燃機関100の冷間時において、潤滑部分200に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができる。これにより、内燃機関100の冷間時において、潤滑部分200に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができ、潤滑部分200にオイルを安定して供給することができる。また、オイルの低温時にモータ7の回転数Neを制御するだけで、潤滑部分200に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができるので、部品点数、特に油圧制御回路4における部品点数の増加を抑制でき、低コスト化を図ることができる。
〔実施の形態4〕
次に、実施の形態4にかかるオイル潤滑装置について説明する。図5は、実施の形態4にかかるオイル潤滑装置の構成例を示す図である。図5に示す実施の形態3にかかるオイル潤滑装置1−4が図1に示す実施の形態1にかかるオイル潤滑装置1−1と異なる点は、油圧制御回路4にオイルを供給するオイルポンプをオイルポンプ3に加え、内燃機関100やトランスミッションの運転状態に応じて切替機構10により、駆動が制御される追加オイルポンプ9を備える、つまりオイルポンプが複数である点である。なお、実施の形態4にかかるオイル潤滑装置1−4の基本的構成は、実施の形態1にかかるオイル潤滑装置1−1の基本的構成とほぼ同一である。従って、同一符号箇所については、その説明を省略あるいは簡略化する。
追加オイルポンプ9は、連通油路L7と接続されている連通油路L16を介してオイルタンク2に貯留されているオイルを吸引する。吸引されたオイルは、加圧され、吐出側に連通している連通配管L17に吐出される。ここで、連通配管L17は、油圧制御回路4と接続されている。従って、追加オイルポンプ9により加圧されたオイルは、オイルポンプ3により加圧されたオイルとともに油圧制御回路4に供給することができる。ここで、追加オイルポンプ9は、トルクコンバータ110と図示しない前後進切替機構との間に設けられ、トルクコンバータ110が回転することで、切替機構10を介して回転駆動するものである。ここで、オイルポンプ3および追加オイルポンプ9の合計容量は、図示しないトランスミッションに設けられた油圧作動機構および潤滑部分200において要求されるオイルの流量をまかなえるように設定されている。
切替機構10は、追加オイルポンプ9の駆動を制御するものである。切替機構10は、追加オイルポンプ9の切替制御、実施の形態4では、追加オイルポンプ9の駆動と駆動の停止とを切り替えるものである。切替機構10は、トランスミッションECU120と接続されており、切替機構10による追加オイルポンプ9の切替制御がトランスミッションECU120により行われる。
次に、実施の形態4にかかるオイル潤滑装置1−4の動作について説明する。ここでは、追加オイルポンプ9の切替制御について説明する。なお、ジェットポンプ5の動作は、上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
トランスミッションECU120は、図示しないトランスミッションに設けられた油圧作動機構により要求されるオイルの供給流量が増加すると、切替機構10により追加オイルポンプ9を駆動し、油圧制御回路4に供給されるオイルの供給流量を増加する。ここで、図示しないトランスミッションに設けられた油圧作動機構が要求するオイルの供給流量が増加する場合としては、油圧作動機構であるトルクコンバータ110のロックアップクラッチ113がOFFになる場合がある。トルクコンバータ110は、オイルの油温が低温時であるとロックアップクラッチ113がOFFとなる。つまり、オイルの油温が低温時には、図示しないトランスミッションに設けられた油圧作動機構により要求されるオイルの供給流量が増加し、複数のオイルポンプが駆動する。
以上のように、実施の形態4にかかるオイル潤滑装置1−4は、上記実施の形態1と同様に、オイルポンプ3の容量を低減することができ、オイルポンプ3による無駄な仕事を低減できるので、効率を向上することができる。また、ジェットポンプ5から潤滑部分200に供給されるオイルの潤滑流量を一定とすることができ、潤滑部分200にオイルを安定して供給することができる。
また、内燃機関100の冷間時において追加オイルポンプ9を駆動し、油圧制御回路4に供給されるオイルの流量が増加する。従って、潤滑回路43からジェットポンプ5の吸入油路51に充填される潤滑圧に調圧されたオイルの供給流量が増加する。ここで、潤滑回路43から潤滑圧に調圧されたオイルの供給流量が増加することで、チェック弁6が閉じるので、潤滑圧のオイルが積極的にジェットポンプ5の吸入油路51に充填される。従って、内燃機関100の冷間時において、オイルの粘度が高くなることによって、ジェットポンプ5によるオイルの吐出流量が低下しても、ジェットポンプ5を介して潤滑圧のオイルを潤滑部分200に供給することができる。つまり、内燃機関100の冷間時において、潤滑部分200に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができる。これにより、内燃機関100の冷間時において、潤滑部分200に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができ、潤滑部分200にオイルを安定して供給することができる。また、オイルの低温時にモータ7の回転数Neを制御するだけで、潤滑部分200に供給されるオイルの潤滑流量の低下を抑制することができるので、部品点数、特に油圧制御回路4における部品点数の増加を抑制でき、低コスト化を図ることができる。
以上のように、本発明にかかるオイル潤滑装置は、吐出油路が潤滑部分と接続されるジェットポンプを備えるオイル潤滑装置に有用であり、特に、潤滑部分にオイルを安定して供給するのに適している。
実施の形態1にかかるオイル潤滑装置の構成例を示す図である。 実施の形態2にかかるオイル潤滑装置の構成例を示す図である。 実施の形態3にかかるオイル潤滑装置の構成例を示す図である。 実施の形態3にかかるオイル潤滑装置の動作フローを示す図である。 実施の形態4にかかるオイル潤滑装置の構成例を示す図である。
符号の説明
1−1〜1−4 オイル潤滑装置
2 オイルタンク
21 ストレーナ
3 オイルポンプ
4 油圧制御回路
41 高圧回路
42 一定圧回路
43 潤滑回路
44 オイルリターン回路
5 ジェットポンプ
51 吸入油路
52 高圧油路
53 吐出油路
6 チェック弁
7 モータ
8 油温センサ
9 追加オイルポンプ
10 切替機構
100 内燃機関
110 トルクコンバータ
111 ポンプ
112 タービン
113 ロックアップクラッチ
114 ケーシング
115 切替弁
116 切替ソレノイド
120 トランスミッションECU
200 潤滑部分
L1〜L17 連通油路

Claims (10)

  1. 吐出油路が潤滑部分と接続されるジェットポンプを備え、前記ジェットポンプから前記潤滑部分にオイルを供給するオイル潤滑装置において、
    前記ジェットポンプの高圧油路は、オイルポンプにより加圧されたオイルを油圧により作動する油圧作動機構にオイルを供給する油圧制御回路のうち、前記油圧作動機構に一定圧のオイルを供給する一定圧回路と接続され
    前記ジェットポンプの吸入油路は、前記油圧制御回路のうち、余剰のオイルを前記オイルポンプの下流側に戻すオイルリターン回路と接続されていることを特徴とするオイル潤滑装置。
  2. 前記吸入油路と前記オイルリターン回路との間には、前記オイルリターン回路側から吸入油路側への前記オイルの流入のみを許容するチェック弁が設けられていることを特徴とする請求項に記載のオイル潤滑装置。
  3. 前記ジェットポンプの吸入油路は、前記油圧制御回路のうち、前記潤滑部分にオイルを供給する潤滑回路と接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載のオイル潤滑装置。
  4. 前記吐出油路と前記潤滑部分との間には、前記油圧制御回路のうち、前記潤滑部分にオイルを供給する潤滑回路が接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載のオイル潤滑装置。
  5. 吐出油路が潤滑部分と接続されるジェットポンプを備え、前記ジェットポンプから前記潤滑部分にオイルを供給するオイル潤滑装置において、
    前記ジェットポンプの吸入油路は、オイルポンプにより加圧されたオイルを油圧により作動する油圧作動機構にオイルを供給する油圧制御回路のうち、余剰のオイルを前記オイルポンプの下流側に戻すオイルリターン回路と接続されていることを特徴とするオイル潤滑装置。
  6. 前記吸入油路と前記オイルリターン回路との間には、前記オイルリターン回路側から吸入油路側への前記オイルの流入のみを許容するチェック弁が設けられていることを特徴とする請求項に記載のオイル潤滑装置。
  7. 吐出油路が潤滑部分と接続されるジェットポンプを備え、前記ジェットポンプから前記潤滑部分にオイルを供給するオイル潤滑装置において、
    前記ジェットポンプの吸入油路は、オイルポンプにより加圧されたオイルを油圧により作動する油圧作動機構にオイルを供給する油圧制御回路のうち、前記潤滑部分にオイルを供給する潤滑回路と接続されていることを特徴とするオイル潤滑装置。
  8. 前記オイルポンプは、回転数を変更することができる駆動源により作動することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のオイル潤滑装置。
  9. 前記オイルの油温が低温時には、前記オイルポンプの回転数を増加することを特徴とする請求項に記載のオイル潤滑装置。
  10. 前記オイルポンプは、複数であり、
    前記オイルの油温が低温時には、複数のオイルポンプが駆動することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のオイル潤滑装置。
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