JP5087576B2 - 車両用ピラー構造 - Google Patents
車両用ピラー構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5087576B2 JP5087576B2 JP2009077236A JP2009077236A JP5087576B2 JP 5087576 B2 JP5087576 B2 JP 5087576B2 JP 2009077236 A JP2009077236 A JP 2009077236A JP 2009077236 A JP2009077236 A JP 2009077236A JP 5087576 B2 JP5087576 B2 JP 5087576B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- stiffener
- panel
- vehicle
- clip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
この車両用ピラー構造のなかには、センタピラー(具体的には、アウタパネル)の壁面に断面略L字状のリテーナが設けられ、リテーナにドアシールが支持され、ドアシールでドアガラスをシールするように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
このため、断面略L字状のリテーナをアウタパネルに設けるために、アウタパネルの壁面を大きく確保する必要があり、デザインの自由度が制限される。
リテーナへの取付片をドアガラス側に近づける方向に張り出すことで、センタピラーのデザインの自由度を高めることが可能である。
このため、クリップの先端部がスチフナに干渉することを回避するために、スチフナに貫通孔を形成し、貫通孔にクリップの先端部を貫通させている。
しかし、スチフナに貫通孔を形成した場合、スチフナの剛性を確保するための工夫が要求される。
このように、溝部をビード状に形成することで、溝部をスチフナの補強部位として利用することができる。
これにより、ドアシールをクリップを介してピラーに取り付けるとともに、スチフナの剛性を確保することができる。
ここで、スチフナに貫通孔を形成するためには、スチフナをプレス成形する際に、貫通孔をピアス加工で形成する必要がある。
これにより、スチフナから貫通孔を除去することで、スチフナの成形が容易になり、製造コストを抑えることができる。
インナフランジの板厚寸法を大きく設定することで、各フランジを溶接する際に、溶接時の熱でインナフランジが溶け落ちることを防ぐことができる。
このように、階段状の部位をアーク溶接で接合することで、各フランジをスポット溶接で接合する場合と比較して各フランジの張出し寸法を小さく抑えることができる。
これにより、ピラーの幅寸法を小さく抑えることができ、車室側から車室外側を目視する際の視界を大きく確保することができる。
よって、階段状の部位をアーク溶接で接合した際に、アーク溶接のビード(いわゆる、溶接ビード)が車室外側に大きく膨出させることを防ぐことができる。
これにより、ビード(溶接ビード)が窓ガラスなどに干渉することを防ぐことができる。
図1に示すように、車両10は、サイドシル11と、サイドシル11の上方に設けられたサイドドア12と、サイドドア12の後方に設けられたリヤフェンダ13と、リヤフェンダ13の前部に設けられた車両用ピラー構造15とを備えている。
また、リヤフェンダ13上方のクオータ部18(図2参照)には、クオータガラス19がダムシール14および接着剤16を介して取り付けられている。
このセンタピラー22は、アウタパネル31およびインナパネル33で閉断面に形成され、車室32側に対向する部位がガーニッシュ37で覆われている。
傾斜状に折り曲げられた前壁部42に、クリップ26を取り付ける取付孔46が形成されている。
前アウタフランジ43は、ドアガラス17に対して所定間隔S2をおいて設けられている。
後アウタフランジ44は、パネル本体41に対して車室32側に凹まされた段差状に形成されることで、クオータガラス19に対して所定間隔S3をおいて設けられている。
このインナパネル33は、略コ字状に折り曲げられたパネル本体51と、パネル本体51の前辺51aから車体前方に向けて張り出された前インナフランジ53と、パネル本体51の後辺51bから車体後方に向けて張り出された後インナフランジ(インナフランジ)54とを備えている。
後インナフランジ54は、パネル本体51の後辺51bから後アウタフランジ44に沿って車体後方に向けて張り出されている。
スチフナ34は、アウタパネル31およびインナパネル33を補強する部材である。
ステイ35は、断面略矩形状の閉断面に形成され、スチフナ34に沿って長手方向に延出されることでスチフナ34を補強する支柱である。
この状態で、前アウタフランジ43、前スチフナフランジ58および前インナフランジ53がスポット溶接で接合されている。
前フランジ部23は、センタピラー22の前壁(すなわち、クリップ26が取り付けられた側の部位)22aから車体前方に向けて張り出されている。
この状態で、後アウタフランジ44に対して後スチフナフランジ59が距離L1だけ車体後方に向けて張り出している。
この状態で、後スチフナフランジ59に対して後インナフランジ54が距離L2だけ車体後方に向けて張り出している。
これに対して、階段状の部位62をアーク溶接で接合することで、後フランジ部24の張出し寸法L3を、スポット溶接で接合する場合と比較して小さく抑えることができる。
これにより、図3に示すセンタピラー22の幅寸法W1を小さく抑えることができ、車室32側から車室外側39を目視する際の視界を大きく確保することができる。
加えて、後アウタフランジ44を、アウタパネル31のパネル本体41に対して車室32側に段差D(図4も参照)寸法だけ凹ませて段差状に形成した。
具体的には、ビード(溶接ビード)64を、アウタパネル31のパネル本体41に対して車室32に設けることができる。
これにより、ビード(溶接ビード)64がクオータガラス19などに干渉することを防ぐことができる。
これにより、階段状の部位62を車室外側39からアーク溶接で接合する際に、溶接時の熱で後インナフランジ54が溶け落ちることを防ぐことができる。
後フランジ部24は、センタピラー22の後壁(すなわち、クリップ26が取り付けられた側の反対側の部位)22bから車体後方に向けて張り出されている。
この状態で、アウタパネル31およびインナパネル33間にスチフナ34が挟持され、アウタパネル31およびインナパネル33で閉断面に形成されている。
クリップ26は、リテーナ27の取付孔46に差し込まれた状態で、アウタパネル31のパネル本体41(具体的には、前壁部42)の取付孔46に係止されている。
これにより、リテーナ27はクリップ26でアウタパネル31(前壁部42)に取り付けられている。
これにより、前壁部42の幅寸法W2(図4も参照)を小さく抑えることができ、センタピラーのデザインの自由度を高めることができる。
ドアシール29は、サイドドア12を閉じた状態で、サイドドア12のドアガラス17をシールする部材である。
さらに、溝部57は、図2に示すように、スチフナ34の上端部34aからスチフナ34の長手方向に下向きに延出させてビード状に形成されている。先端部26aに溝部57の上端部57aが形成されている。
これにより、ドアシール29をクリップ26を介してセンタピラー22に取り付けることができ、かつ、スチフナ34の剛性を確保することができる。
ここで、スチフナ34に貫通孔を形成するためには、スチフナ34をプレス成形する際に、貫通孔をピアス加工で形成する必要がある。
これにより、スチフナ34から貫通孔を除去することで、スチフナ34の成形が容易になり、製造コストを抑えることができる。
図7に示すように、溝部57は、スチフナ34の上端部34aからスチフナ34の長手方向に下向きに延出させてビード状に形成されている。
よって、センタピラー22に荷重F1が上向きに作用した場合に、作用した荷重F1をビード状の溝部57で支えることができる。
例えば、前記実施例では、ピラーとしてセンタピラー22を例示したが、これに限らないで、例えば、フロントピラーやリヤピラーなどの他のピラーに適用することも可能である。
Claims (3)
- 車室外側のアウタパネルおよび車室側のインナパネル間にスチフナが挟持された閉断面構造の車両用ピラー構造において、
前記アウタパネルは、前壁部が車室側に向けて傾斜状に折り曲げられることで略く字状に形成されたパネル本体と、該パネル本体から車体前方に向けて張り出された前アウタフランジおよび車体後方に向けて張り出された後アウタフランジと、を備え、
前記アウタパネルの前記前壁部にクリップでドアシールが取り付けられ、
前記クリップの先端部が前記スチフナに向けて突出され、
前記スチフナに、前記クリップの先端部との干渉を回避する溝部が設けられ、
前記溝部が前記スチフナの長手方向に延出されてビード状に形成され、
前記インナパネルの板厚寸法は、前記アウタパネルの板厚寸法に対して大きく設定され、
前記後アウタフランジに、前記スチフナのスチフナフランジが重ね合わされるとともに、前記スチフナのフランジに、前記インナパネルのインナフランジが重ね合わされた状態で、前記後アウタフランジに対して前記スチフナフランジが車体後方に向けて張り出されるとともに、前記スチフナフランジに対して前記インナフランジが車体後方に向けて張り出され、
前記各フランジで形成された階段状の部位が溶接で接合されたことを特徴とする車両用ピラー構造。 - 前記階段状の部位は、車室外側からアーク溶接で接合されたことを特徴とする請求項1記載の車両用ピラー構造。
- 前記後アウタフランジは、前記アウタパネルのパネル本体に対して車室側に凹まされた段差状に形成されたことを特徴とする請求項2記載の車両用ピラー構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009077236A JP5087576B2 (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | 車両用ピラー構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009077236A JP5087576B2 (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | 車両用ピラー構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010228547A JP2010228547A (ja) | 2010-10-14 |
JP5087576B2 true JP5087576B2 (ja) | 2012-12-05 |
Family
ID=43044798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009077236A Expired - Fee Related JP5087576B2 (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | 車両用ピラー構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5087576B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0537687Y2 (ja) * | 1987-07-20 | 1993-09-24 |
-
2009
- 2009-03-26 JP JP2009077236A patent/JP5087576B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010228547A (ja) | 2010-10-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7344186B1 (en) | A-pillar structure for an automotive vehicle | |
US8668251B2 (en) | Front pillar for automobile | |
JP5141834B2 (ja) | 車体構造 | |
US9604675B2 (en) | Vehicle body front portion structure, and vehicle body assembly method | |
JP6977488B2 (ja) | 自動車用ピラー構造 | |
JP2010228542A (ja) | 車体上部構造 | |
JP2019084887A (ja) | 自動車用ピラー構造 | |
JP2020079023A (ja) | 車両用ピラー構造 | |
JP2008222039A (ja) | 車両用フロントピラー構造 | |
JP5861285B2 (ja) | 自動車の歩行者保護構造 | |
JP2010143453A (ja) | 車両のドア構造 | |
JP2009227188A (ja) | 自動車用フロントフェンダの補強構造 | |
JP5434809B2 (ja) | 車両のフロントピラー構造 | |
JP5087576B2 (ja) | 車両用ピラー構造 | |
CN111824264B (zh) | 车身前部结构 | |
JP6074815B2 (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP2018149953A (ja) | 車体後部構造 | |
US10640152B2 (en) | Vehicle body side part structure | |
JP5628255B2 (ja) | 車両用ステアリングハンガビーム支持構造 | |
JP2006182079A (ja) | 車両のフロントピラー構造 | |
JP2021098433A (ja) | 車両用ピラー構造及び車両用ピラーの製造方法 | |
US7823963B2 (en) | Vehicle rear window body structure | |
JP4765492B2 (ja) | 車両用ピラー上部構造 | |
JP5030053B2 (ja) | 車両用ドア構造 | |
JP5673076B2 (ja) | 自動車のフロントピラー基部周辺構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111213 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120210 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120828 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120910 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |