JP5085440B2 - ロータリエンコーダ及びロータリエンコーダの角度補正方法 - Google Patents

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本発明は、ロータリエンコーダ及びロータリエンコーダの角度補正方法に係り、特に、測量機の測角に用いられる機器として、目盛盤が回転軸に対して偏心しているときに角度誤差を補正できるようにしたロータリエンコーダ及びロータリエンコーダの角度補正方法に関する。
測量機は、測角に用いる機器として、例えば、ロータリエンコーダを備えている。ロータリエンコーダは、望遠鏡とともに回転する回転円盤を備え、この回転円盤の周方向に沿って付された目盛を読むことで、水平角と鉛直角を測定することができる。
測量機に用いられるロータリエンコーダは、目盛盤が回転軸に対して偏心しているときには角度誤差が生じ、そのままでは、正確な測角ができない。そのため、ロータリエンコーダとして、角度目盛が180度離れた対向位置に一対の角度検出器を配置して、それぞれの角度目盛を読み取り、読み取った2個の角度を平均することにより偏心角度誤差を打ち消している(特許文献1参照)。あるいは、偏心角度誤差が機械の精度仕様を満足する程度まで偏心量を小さく調整することも行われている。
特開2007−178320号公報
しかしながら、ロータリエンコーダに2個の角度検出器を設けたのでは、コストダウンを図ることができない。一方、角度検出器を単に1個としたのでは、角度誤差を打ち消すことが困難である。
また、偏心量を許容できる程度まで小さく調整する場合は、角度検出器を1個にできるものの、調整時間が長くなり作業コストが高くなってしまう。なお、角度検出器としては、例えば、CCDリニアイメージセンサが使用される(以下、CCDリニアイメージセンサのことを単にCCDセンサと呼ぶ)。CCDセンサ22は、目盛盤12のスリット18群を通過してくる光源20からの光を受光して、スリット18群の像の配列パターン(CCDセンサ22上に投影される複数のスリット像から得られる配列パターン)に応じた電気信号を出力する機能を有している。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、単一の角度検出器を用いても、目盛盤が回転軸に対して偏心しているときの角度誤差を求めることができるロータリエンコーダ及びロータリエンコーダの角度補正方法を提供することにある。
また、偏心量が小さくなるように調整する場合にも、他の工具を必要とせず角度検出器である1個のCCDセンサを使用して、偏心の大きさとその方向(位相)を求めることができ、その結果を使って目盛盤を調整することもできる。
前記目的を達成するために、請求項1に係るロータリエンコーダにおいては、回転軸に固定されて、目盛中心を中心とする同一半径上に角度目盛を付された複数のスリットが形成されている目盛盤と、前記目盛盤のスリットを照明する光源と、前記スリットを通過した照明光を検出するリニアイメージセンサを備えた1個の角度検出器とを持ち、あらかじめ目盛中心と回転軸の不一致によって生ずる偏心状態を検出し、かつ前記偏心状態に起因する角度誤差量を計算するための要素を記憶しておき、角度測定時には、測角値を読み取って、該測角値と前記角度誤差量を計算するための要素とにより該角度誤差量を求めると共に、該測角値に該角度誤差量を加えることにより該測角値を補正する演算器を備えたロータリエンコーダにおいて、
前記演算器が、前記目盛盤の目盛中心と前記回転軸の不一致によって生ずる前記角度誤差量EをE=(ε/R)・sin(Ar−φ)の形(εは前記目盛中心と前記回転軸との間の距離である偏心の大きさを前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影した大きさ、正弦波の初期位相φは前記回転軸と目盛盤平面との交点から前記目盛中心に向かう半直線が指し示す目盛盤の角度、Rは前記回転軸と目盛盤平面の交点を前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影したときの像と前記リニアイメージセンサとの間の距離、Arは測角値を示す)として演算するように設定され、
前記演算器は、前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影された前記目盛盤の目盛中心の像から前記リニアイメージセンサに向けて垂線を下ろしたときの垂線の足Fの座標P F と、前記目盛盤の目盛中心の像と前記リニアイメージセンサとの間の距離Dと、目盛盤の読み取り角度である測角値Arとの組合せを、1回転に渡り前記目盛盤を等角度ずつ回転して停止したときの位置毎に、前記垂線の足F の座標P Fj 、前記目盛盤の目盛中心の像と前記リニアイメージセンサとの間の距離D 、前記測角値Ar として求めて、前記リニアイメージセンサ受光面を含む平面上に投影した前記目盛中心の像を前記リニアイメージセンサへ正射影したときの軌跡F の座標P Fj をP Fj =ε・sin(φ−Ar )+P FC (P FC は前記目盛盤の目盛中心の像が前記リニアイメージセンサに最も接近したときの前記垂線の足Fの座標を示す)の形に仮定して、当該複数組の前記垂線の足F の座標P Fj と前記測角値Ar から、ε、φ、P FC を求めるとともに、前記距離D の平均値Daから前記距離Rを求めてなる構成とされている。
(作用)あらかじめ目盛中心と回転軸の不一致によって生ずる偏心状態を検出し、検出した偏心状態に起因する角度誤差量を記憶しておき、角度測定時には測角値に対して、角度誤差量を補正するようにしたため、回転軸と目盛盤の目盛中心が不一致で、目盛盤が回転軸に対して偏心していても、1個の角度検出器で、正確な測角値を得ることができ、構成の簡素化を図ることができる。
また、目盛盤の目盛中心と回転軸の不一致によって生ずる角度誤差量EをE=(ε/R)・sin(Ar−φ)の形として演算する演算器(εは、目盛中心と回転軸との間の距離である偏心の大きさを、リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影した大きさ、正弦波の初期位相φは、回転軸と目盛盤平面との交点から目盛中心に向かう半直線が指し示す目盛盤の角度、Rは、回転軸と目盛盤平面の交点を、リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影したときの像とリニアイメージセンサとの間の距離、Arは、測角値を示す)を備え、角度測定時に測角値Arに対して、角度誤差量Eを演算することで、正確な測角値を得ることができる。
さらに、リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影された前記目盛盤の目盛中心の像から前記リニアイメージセンサに向けて垂線を下ろしたときの垂線の足Fの座標P F 、目盛盤の目盛中心の像とリニアイメージセンサとの間の距離Dと、目盛盤の読み取り角度である測角値Arとの組合せを、1回転に渡り目盛盤を等角度ずつ回転して停止したときの位置毎に、垂線の足F の座標P Fj 目盛盤の目盛中心の像と前記リニアイメージセンサとの間の距離D、前記測角値Arとして求めて、リニアイメージセンサ受光面を含む平面上に投影した目盛中心の像を前記リニアイメージセンサへ正射影したときの軌跡Fの座標PFjをPFj=ε・sin(φ−Ar)+ FC (P FC 目盛盤の目盛中心の像がリニアイメージセンサに最も接近したときの垂線の足Fの座標を示す)の形に仮定することで、複数組の垂線の足F の座標P Fj 測角値Arから、ε、φ、 FC 求めることができるとともに、距離Dの平均値Daから距離Rを求めることができる。
前記目的を達成するために、請求項2に係るロータリエンコーダにおいては、回転軸に固定されて、目盛中心を中心とする同一半径上に角度目盛を付された複数のスリットが形成されている目盛盤と、前記目盛盤のスリットを照明する光源と、前記スリットを通過した照明光を検出するリニアイメージセンサを備えた1個の角度検出器とを持ち、あらかじめ目盛中心と回転軸の不一致によって生ずる偏心状態を検出し、かつ前記偏心状態に起因する角度誤差量を計算するための要素を記憶しておき、角度測定時には、測角値を読み取って、該測角値と前記角度誤差量を計算するための要素とにより該角度誤差量を求めると共に、該測角値に該角度誤差量を加えることにより該測角値を補正する演算器を備えたロータリエンコーダにおいて、
前記演算器が、前記目盛盤の目盛中心と前記回転軸の不一致によって生ずる前記角度誤差量EをE=(ε/R)・sin(Ar−φ)の形(εは前記目盛中心と前記回転軸との間の距離である偏心の大きさを前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影した大きさ、正弦波の初期位相φは前記回転軸と目盛盤平面との交点から前記目盛中心に向かう半直線が指し示す目盛盤の角度、Rは前記回転軸と目盛盤平面の交点を前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影したときの像と前記リニアイメージセンサとの間の距離、Arは測角値を示す)として演算するように設定され、
前記演算器は、前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影された前記目盛盤の目盛中心の像と前記リニアイメージセンサとの間の距離Dと、目盛盤の読み取り角度である前記測角値Arとの組合せを、1回転に渡り前記目盛盤を等角度ずつ回転して停止したときの位置毎に、前記目盛盤の目盛中心の像とリニアイメージセンサとの間の距離D、測角値Arとして求めて、前記目盛盤の目盛中心とリニアイメージセンサとの間の距離DをD=−ε・cos(φ−Ar)+Rの形に仮定して、当該複数組の前記距離Dと前記測角値Arから、ε、φ、Rを求めてなる構成とされている。
(作用)リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影された目盛盤の目盛中心の像とリニアイメージセンサとの間の距離Dと、目盛盤の読み取り角度である測角値Arとの組合せを、1回転に渡り目盛盤を等角度ずつ回転して停止したときの位置毎に、目盛盤の目盛中心の像とリニアイメージセンサとの間の距離D、測角値Arとして求めて、目盛盤の目盛中心とリニアイメージセンサとの間の距離DをD=−ε・cos(φ−Ar)+Rの形に仮定することで、複数組の距離Dと測角値Arから、ε、φ、Rを求めることができる。
前記目的を達成するために、請求項3に係るロータリエンコーダの角度補正方法においては、回転軸に固定されて、目盛中心を中心とする同一半径上に角度目盛を付された複数のスリットが形成されている目盛盤と、前記目盛盤のスリットを照明する光源と、前記スリットを通過した照明光を検出するリニアイメージセンサを備えた1個の角度検出器とを持つロータリエンコーダの下で、あらかじめ目盛中心と回転軸の不一致によって生ずる偏心状態を検出し、かつ前記偏心状態に起因する角度誤差量を計算するための要素を記憶しておき、角度測定時には、測角値を読み取って、該測角値と前記角度誤差量を計算するための要素とにより該角度誤差量を求めると共に、該測角値に該角度誤差量を加えることにより該測角値を補正するロータリエンコーダの角度補正方法において、
前記目盛盤の目盛中心と前記回転軸の不一致によって生ずる前記角度誤差量EをE=(ε/R)・sin(Ar−φ)の形(εは前記目盛中心と前記回転軸との間の距離である偏心の大きさを前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影した大きさ、正弦波の初期位相φは前記回転軸と目盛盤平面との交点から前記目盛中心に向かう半直線が指し示す目盛盤の角度、Rは前記回転軸と目盛盤平面の交点を前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影したときの像と前記リニアイメージセンサとの間の距離、Arは測角値を示す)として演算し、
前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影された前記目盛盤の目盛中心の像から前記リニアイメージセンサに向けて垂線を下ろしたときの垂線の足Fの座標P F と、前記目盛盤の目盛中心の像と前記リニアイメージセンサとの間の距離Dと、目盛盤の読み取り角度である測角値Arとの組合せを、1回転に渡り前記目盛盤を等角度ずつ回転して停止したときの位置毎に、前記垂線の足F の座標P Fj 、前記目盛盤の目盛中心の像と前記リニアイメージセンサとの間の距離D 、前記測角値Ar として求めて、前記リニアイメージセンサ受光面を含む平面上に投影した前記目盛中心の像を前記リニアイメージセンサへ正射影したときの軌跡F の座標P Fj をP Fj =ε・sin(φ−Ar )+P FC (P FC は前記目盛盤の目盛中心の像が前記リニアイメージセンサに最も接近したときの前記垂線の足Fの座標を示す)の形に仮定して、当該複数組の前記垂線の足F の座標P Fj と前記測角値Ar から、ε、φ、P FC を求めるとともに、前記距離D の平均値Daから前記距離Rを求める構成とされている。
(作用)あらかじめ目盛中心と回転軸の不一致によって生ずる偏心状態を検出し、検出した偏心状態に起因する角度誤差量を記憶しておき、角度測定時には測角値に対して、角度誤差量を補正するようにしたため、回転軸と目盛盤の目盛中心が不一致で、目盛盤が回転軸に対して偏心していても、1個の角度検出器で、正確な測角値を得ることができる。
また、目盛盤の目盛中心と回転軸の不一致によって生ずる角度誤差量EをE=(ε/R)・sin(Ar−φ)の形とし(εは、目盛中心と回転軸との間の距離である偏心の大きさを、リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影した大きさ、正弦波の初期位相φは、回転軸と目盛盤平面との交点から目盛中心に向かう半直線が指し示す目盛盤の角度、Rは、回転軸と目盛盤平面の交点を、リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影したときの像とリニアイメージセンサとの間の距離、Arは、測角値を示す)、角度測定時に測角値Arに対して、角度誤差量Eを補正するようにしたため、より正確な測角値を得ることができる。
さらに、リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影された目盛盤の目盛中心の像からリニアイメージセンサに向けて垂線を下ろしたときの垂線の足Fの座標P F と、目盛盤の目盛中心の像とリニアイメージセンサとの間の距離Dと、目盛盤の読み取り角度である測角値Arとの組合せを、1回転に渡り目盛盤を等角度ずつ回転して停止したときの位置毎に、垂線の足F の座標P Fj 目盛盤の目盛中心の像とリニアイメージセンサとの間の距離D、測角値Arとして求めて、リニアイメージセンサ受光面を含む平面上に投影した目盛中心の像をリニアイメージセンサへ正射影したときの軌跡F の座標P Fj をP Fj ε・sin(φ−Ar+P FC (P FC 目盛盤の目盛中心の像がリニアイメージセンサに最も接近したときの垂線の足Fの座標を示す)の形に仮定して演算を行うようにしたため、複数組の垂線の足F の座標P Fj 測角値Arから、ε、φ、 FC 求めることができるとともに、距離Dの平均値Daから距離Rを求めることができる。
前記目的を達成するために、請求項4に係るロータリエンコーダの角度補正方法においては、回転軸に固定されて、目盛中心を中心とする同一半径上に角度目盛を付された複数のスリットが形成されている目盛盤と、前記目盛盤のスリットを照明する光源と、前記スリットを通過した照明光を検出するリニアイメージセンサを備えた1個の角度検出器とを持つロータリエンコーダの下で、あらかじめ目盛中心と回転軸の不一致によって生ずる偏心状態を検出し、かつ前記偏心状態に起因する角度誤差量を計算するための要素を記憶しておき、角度測定時には、測角値を読み取って、該測角値と前記角度誤差量を計算するための要素とにより該角度誤差量を求めると共に、該測角値に該角度誤差量を加えることにより該測角値を補正するロータリエンコーダの角度補正方法において、
前記目盛盤の目盛中心と前記回転軸の不一致によって生ずる前記角度誤差量EをE=(ε/R)・sin(Ar−φ)の形(εは前記目盛中心と前記回転軸との間の距離である偏心の大きさを前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影した大きさ、正弦波の初期位相φは前記回転軸と目盛盤平面との交点から前記目盛中心に向かう半直線が指し示す目盛盤の角度、Rは前記回転軸と目盛盤平面の交点を前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影したときの像と前記リニアイメージセンサとの間の距離、Arは測角値を示す)として演算し、
前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影された前記目盛盤の目盛中心の像と前記リニアイメージセンサとの間の距離Dと、目盛盤の読み取り角度である前記測角値Arとの組合せを、1回転に渡り前記目盛盤を等角度ずつ回転して停止したときの位置毎に、前記目盛盤の目盛中心の像とリニアイメージセンサとの間の距離D、測角値Arとして求めて、前記目盛盤の目盛中心の像とリニアイメージセンサとの間の距離DをD=−ε・cos(φ−Ar)+Rの形に仮定して、当該複数組の前記距離Dと前記測角値Arから、ε、φ、Rを求める構成とされている。
(作用)リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影された目盛盤の目盛中心の像とリニアイメージセンサとの間の距離Dと、目盛盤の読み取り角度である測角値Arとの組合せを、1回転に渡り目盛盤を等角度ずつ回転して停止したときの位置毎に、目盛盤の目盛中心の像とリニアイメージセンサとの間の距離D、測角値Arとして求めて、目盛盤の目盛中心とリニアイメージセンサとの間の距離DをD=−ε・cos(φ−Ar)+Rの形に仮定して演算するようにしたため、複数組の距離Dと測角値Arから、ε、φ、Rを求めることができる。
以上の説明から明らかなように、請求項1に係るロータリエンコーダによれば、回転軸と目盛盤の目盛中心が不一致で、目盛盤が回転軸に対して偏心していても、1個の角度検出器で、正確な測角値を得ることができ、構成の簡素化を図ることができる。
また、請求項に係るロータリエンコーダによれば、より正確な測角値を得ることができる。
さらに、ε(目盛中心と回転軸との間の距離である偏心の大きさをリニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影した大きさ)、φ(回転軸と目盛盤平面との交点から目盛中心に向かう半直線が指し示す目盛盤の角度)、 FC (目盛盤の目盛中心の像がリニアイメージセンサに最も接近したときの垂線の足Fの座標)を求めることができるとともに、R(回転軸と目盛盤平面の交点を、リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影したときの像とリニアイメージセンサとの間の距離)を求めることができる。
請求項に係るロータリエンコーダによれば、ε(目盛中心と回転軸との間の距離である偏心の大きさをリニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影した大きさ)、φ(回転軸と目盛盤平面との交点から目盛中心に向かう半直線が指し示す目盛盤の角度)、R(回転軸と目盛盤平面の交点を、リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影したときの像とリニアイメージセンサとの間の距離)を求めることができる。
請求項に係る角度補正方法によれば、回転軸と目盛盤の目盛中心が不一致で、目盛盤が回転軸に対して偏心していても、1個の角度検出器で、正確な測角値を得ることができる。
また、請求項に係る角度補正方法によれば、より正確な測角値を得ることができる。
さらに、請求項に係る角度補正方法によれば、ε(目盛中心と回転軸との間の距離である偏心の大きさをリニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影した大きさ)、φ(回転軸と目盛盤平面との交点から目盛中心に向かう半直線が指し示す目盛盤の角度)、 FC (目盛盤の目盛中心の像がリニアイメージセンサに最も接近したときの垂線の足Fの座標)を求めることができるとともに、R(回転軸と目盛盤平面の交点を、リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影したときの像とリニアイメージセンサとの間の距離)を求めることができる。
請求項に係る角度補正方法によれば、ε(目盛中心と回転軸との間の距離である偏心の大きさをリニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影した大きさ)、φ(回転軸と目盛盤平面との交点から目盛中心に向かう半直線が指し示す目盛盤の角度)、R(回転軸と目盛盤平面の交点を、リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影したときの像とリニアイメージセンサとの間の距離)を求めることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例を示すロータリエンコーダの分解斜視図、図2は、目盛盤の平面図、図3は、ロータリエンコーダのブロック構成図、図4は、目盛盤とCCDリニアセンサとの関係を示す模式図、図5は、回転軸に対して目盛盤が偏心しているときの目盛盤とCCDリニアセンサとの関係を示す模式図、図6は、ロータリエンコーダの工場出荷前の処理を説明するためのフローチャートである。
図1および図2において、ロータリエンコーダ10は、円環状に形成された目盛盤12を備えており、この目盛盤12は、回転軸14を中心に回転する円柱状に形成された軸の外周面に固定され、この円柱状の軸とともに回転する。目盛盤12には、目盛中心Oを中心とする同一半径上に複数のスリット18が角度目盛として形成されている。複数のスリット18は、幅の広いものと幅の狭いものの2種類で構成されており、各スリット18は等角度間隔で仮想の同心円16に沿って配置されている。
この際、複数のスリット18は、連続する所定の本数を取り出したときに幅の広いものと幅の狭いものの配列が、目盛盤12の一周の中で一意になるように配列されている。このため、幅の広いスリット18と幅の狭いスリット18の並び方(一方を「1」とし、他方を「0」とすると、1、0による配列パターン)と、各スリット18の目盛盤12における角度との対応関係を予め設定しておくことで、CCDセンサ22で読み取ったスリット像の配列パターンから目盛盤12の角度を特定することができる。
目盛盤12を間にして、目盛盤12の両側には、光源20とCCDリニアセンサ22が相対向して配置されている。光源20は、例えば、発光ダイオード(LED)で構成され、目盛盤12のスリット18のうちCCDセンサ受光領域24に存在するスリット18群に向けて光を照射する。CCDセンサ22は、多数の微小受光素子が一列に配列した構造をしている。受光素子が一列に並んだ受光領域のことをCCDセンサ受光領域24と呼ぶことにする。また、このCCDセンサ受光領域24の中心線を含む直線を仮想して、これをCCDセンサ受光直線28と呼ぶことにする。
ここで、目盛盤12のスリット18をCCDセンサ受光領域24に投影したときの位置関係を図2に示す。図2の位置関係を現実に合わせて説明すると次のようになる。光源20から発せられた光が、スリット18群を通過してCCDセンサ受光領域24に達した光量分布がスリット像であり、このスリット像とCCDセンサ受光直線28の位置関係が図2に対応する。図2に示されるスリット像とCCDセンサ受光直線28の位置関係は、目盛盤12の回転に伴って、その位置が相対的に変化することになる。
CCDリニアセンサ22は、図3に示すように、増幅器30、アナログ・デジタル変換器32を介して演算器34に接続されている。即ち、CCDリニアセンサ22により読み取られたスリット像の光量分布に対応する電気信号はアナログ信号であるため、このアナログ信号は、増幅器30で増幅された後、アナログ・デジタル変換器32でデジタル信号に変換された後、演算器34に入力される。
演算器34は、例えば、ROMやRAM、入出力インタフェース回路を備えたマイクロプロセッサで構成されており、ROMに格納されたプログラムに従ってアナログ・デジタル変換器32の出力によるデジタル信号を取り込み、取り込んだデジタル信号を基に測角値を計算し、結果を表示器36の画面上に表示するように構成されている。また、演算器34では、目盛盤12が回転軸14に対して偏心しているときの偏心状態を求めて、それに基づいて測角値を補正するための補正値を作成し、ROMに記憶することも行われる。測角値を計算する際には、記憶された補正値をROMから読み出して、測角値を補正することも行う。
測角値の計算方法について次に説明する。目盛盤12に形成されているスリット18には、各々角度が割り当てられており、CCDセンサ22に投影されたスリット像のうち、連続する所定の本数のスリット配列を抜き出して幅の広いスリット18と幅の狭いスリット18の配列から目盛盤の角度を一意に特定できるようになっている。
しかし、目盛盤12に形成されているスリット18に割り当てられた角度だけでは、角度分解能が粗すぎるため、さらに細かい角度分解能を得るために次の内挿計算処理を行う。
図4は図2をさらにモデル化した図であり、目盛盤12の目盛中心OをCCDセンサ22上に投影した像と、CCDセンサ受光直線28、そしてCCDセンサ22に受光される1本のスリット像を表現している。目盛盤12のスリット18は、目盛中心Oを中心とする同一半径上に複数形成されており、実際にはCCDセンサ12に複数のスリット像が投影され検出される。
図4では、CCDセンサ22に検出される複数のスリット像のうちの1本を表している。ここに表した1本のスリット像は、CCDセンサ22で検出される複数のスリット像のうちi番目のスリット像18iであるとする。このi番目のスリット像18iについてのCCDセンサ受光直線28上の座標がPで、角度がAであるとする。
このとき、目盛盤12の目盛中心Oの像からCCDセンサ受光直線28に下ろした垂線26の足Fの座標をP、角度をA、目盛盤12の目盛中心Oの像と垂線26の足Fとの距離をDとすると、i番目のスリット像18iについては、幾何学的な関係から次の(1)式を導くことができる。ただし、CCDセンサ受光直線28を示す図4中の矢印の向きは、座標が増加する方向を示している。
(P−P)/D=tan(A−A
=D・tan(A−A)+P ・・・・(1)
(1)式のうち、座標Pと角度Aは既知であり、距離D、座標P、角度Aが未知数である。これら未知数を以降の処理で求める。
前述したように図4では、i番目のスリット像のみ1本しか示されていないが、実際には、複数のスリット18の像がCCDセンサ22に投影されるので、i番目以外の他の複数個のスリット18の像も検出され、その各々について(1)式を作成できる。(1)式中の未知数は3個であるため、3本以上のスリット18の像を使用して3個以上の(1)式を作成することで、未知数D、P、Aを求めることができる。4個以上の(1)式を作成した場合、回帰分析によって未知数D、P、Aの最確値D、PFB、AFBを求めることができる。
通常は、数10本のスリット18の像を使用して、回帰分析を行い最確値D、PFB、AFBを求める。
ここで、(1)式に、最確値D、PFB、AFBを代入すると、(1)式は、次の(2)式で表される。但し、Pは、CCDセンサ受光直線28上の座標を表し、Aはその座標Pにおける角度を表している。
(P−PFB)/D=tan(A−AFB) ・・・・(2)
ここで、CCDセンサ受光直線28上の任意の位置に固定された読み取り位置Srの座標をPrとして、座標Prにおける角度を求める。つまり、(2)式に座標Prを代入して、目盛盤12の角度Aについて変形すると、測角値Arが次の(3)式で表される。
Ar=tan−1{(Pr−PFB)/D}+AFB ・・・・(3)
次に、目盛盤12が回転軸14に対して偏心しているときの角度誤差を求めるに際しては、以下の処理を実行することとしている。
目盛盤12の目盛中心Oが回転軸14に対して偏心している状態を図5に示す。図5は、目盛盤12をCCDセンサ22上に投影したときの目盛盤12の目盛中心Oの像と、回転軸14と目盛盤平面の交点をCCDセンサ22上に投影した像(ここでは回転軸14の像Oと呼ぶことにする)と、CCDセンサ受光直線28の位置関係を表している。目盛中心Oの像と回転軸14の像Oの距離をεとすると、目盛盤12の回転に伴い、目盛中心Oの像の軌跡Tは、回転軸14の像Oを中心とする半径εの円を描く。偏心角度誤差に関しては、目盛中心Oの像の軌跡Tに応じて、その誤差量Eが変化する。
この誤差量Eは、偏心角度誤差を表す正弦波で表せると仮定し、正弦波の初期位相(目盛盤12の目盛中心Oの像がCCDセンサ受光直線28に最も接近したときの角度)をφとする。目盛盤12が回転軸14回りに角度θだけ回転する場合を考える。ただし、目盛盤12の目盛角度は、反時計回りに角度が増加するように割り当てられているとする。また、回転角度θは反時計回りの回転を正の角度とする。
ここで、目盛盤12の目盛中心Oの像がCCDセンサ受光直線28に最も接近するように目盛盤12を回転させた位置において、目盛盤12の目盛中心Oの像からCCDセンサ受光直線28に下ろした垂線26の足をFとし、その座標をPFCとする。
ここでは、座標PFCをCCDセンサ22の角度読み取り位置Prに設定する。垂線の足Fと回転軸14の像Oとの距離をRとし、CCDセンサ22の読み取り角度をArとする。この位置から回転軸14を中心に角度θだけ目盛盤12を回転させた位置において、目盛盤12の目盛中心Oの像からCCDセンサ受光直線28に下ろした垂線26の足をFとする。ここで、FとOの像とFによって形成される角度が測角値Arの誤差量Eとなる。このとき、回転角度θと初期位相φ、読み取り角度Ar、および誤差量Eの関係は、次の(4)式となる。
θ=φ−Ar+E ・・・・(4)
ここで、誤差量Eを図5に基づいて求めると、次の(5)式となる。
E=tan−1{(−ε・sinθ)/(R−ε・cosθ)}
≒−(ε/R)・sinθ ・・・・(5)
(4)式を(5)式に代入して整理すると、誤差量Eを表す(6)式が得られる。
E=−(ε/R)・sinθ=−(ε/R)・sin(φ−Ar+E)
≒−(ε/R)・sin(φ−Ar) ・・・・(6)
ただし、角度誤差量Eは、φ−Arに比べて十分小さいという条件を使用して整理した。したがって、読み取り角度Arから(6)式で表される角度誤差量Eを減算することによって精度の高い角度が求められる。
次に(6)式のε、R、φを求める処理を説明する。(2)式におけるPFBは、目盛盤12の目盛中心Oの像からCCDセンサ受光直線28に下ろした垂線26の足Fの座標を求めたことに相当する。また、(3)式は読み取り角度である測角値Arを示している。
目盛盤12を1回転したときのPFB(垂線26の足Fの座標に相当)の軌跡は、
FB≒ε・sin(φ−Ar)+PFC ・・・・(7)
となる。
この(7)式で、PFBとArは目盛盤12の1箇所におけるスリット像から求めることができる。しかし、ε、φ、PFCについては、回転軸14回りに目盛盤12を回転させて3箇所以上の目盛盤12の位置でPFBとArを求め、これら複数のPFBとArを使用して決定する必要がある。
ここでは、目盛盤12を等角度(360°をN等分割したときの1角度区間分)ずつ回転させて停止し、それぞれの位置で、最確値PFB、測角値Arを求め、この操作を目盛盤12が一回転するまで(360°回転するまで)繰り返す。なお、目盛盤12の回転と停止の動作をN回繰り返して、目盛盤12が1回転するものとする。ただし、目盛盤12を等角度ずつ回転させるという記述は、厳密に等角度に分割する必要はなく、概略等角度となるように回転すればよい。
また、目盛盤12の回転と停止の動作をN回繰り返す過程では、j番目の目盛盤12の回転位置における、最確値PFB、測角値Arはそれぞれ最確値PFBj、測角値Arとなる(j=1、2、……、N)。
次に、(6)式における偏心の大きさε(≧0)と初期位相φの求め方について説明する。
まず、ε・sin(φ−Ar)が0、つまり、目盛盤12の中心OがCCDリニアセンサ22に最も近づいたとき、目盛盤12の目盛中心Oの像からCCDセンサ受光直線28に下ろした垂線26の足Fの座標をPFCとする。また、目盛盤12の目盛中心Oの像がそれ以外の位置にあるときに、目盛盤12の目盛中心Oの像からCCDセンサ受光直線28に下ろした垂線26の足Fの座標をPとし、そのときの測角値をArとする。PとPFCとの差は、次の(8)式で表される。
−PFC=ε・sin(φ−Ar) ・・・・(8)
ここで、j番目の目盛盤12の回転位置における、目盛盤12の目盛中心Oの像からCCDセンサ受光直線28に下ろした垂線26の足をFとし、その座標をPFj、その測角値をArする。これらを(8)式に代入して変形すると、次の(9)式が得られる。
Fj=ε・sin(φ−Ar)+PFC ・・・・(9)
(9)式において、未知数は、ε、φ、PFCである。これら未知数を求める場合、まず、目盛盤12を等角度(360°をN等分したときの1角度区間分)ずつ回転させて停止し、それぞれの位置で、例えば、j番目(j=1、2、・・・、N)の回転位置では(2)式の最確値DBj、PFBj、AFBj、及び(3)式から測角値Arを求める。
垂線の足の座標PFjと測角値Arの組合せが3個以上あれば、つまり、Nが3以上の場合、(9)式における、未知数ε、φ、PFCを求めることができる。Nが4以上の場合は、回帰分析によって、ε、φ、PFCの最確値ε、φ、PFCBを求めることができる。
一方、(6)式の距離Rは、回転軸14の像OとCCDセンサ受光光線28の距離を示しているが、目盛盤12を1回転したときの、距離DBjのN個のデータを平均することで、例えば、距離DBjのN個の平均値Daを距離Rに相当する値として簡単に求めることができる。
以上を纏めると、(6)式の誤差量Eを示す方程式は、次の(10)式で表わされる。
E=(ε/Da)・sin(φ−Ar)……(10)
ここまでの処理は、ロータリエンコーダ10を工場から出荷する前に行い、ロータリエンコーダ10のメモリには、(10)式におけるε、φ、Daまたはφ、ε/Daを記憶しておく。この後、計測現場での角度測定時に、ロータリエンコーダ10で読み取った読み取り角度Arに、(10)式の補正を加えた角度、すなわち、次の(11)式で表わされる測定角度を最終的な測定角度(測角値)として、表示器36の画面上に表示する。
Ar−(ε/Da)・sin(Ar−φ) ・・・・(11)
一方、(6)式の未知数を推定するに際しては、j番目の回転位置における目盛盤12の目盛中心Oの像とCCDセンサ受光直線28の距離Dと測角値Ar(j=1、2、・・・・、N)を利用することもできる。この場合、距離Dと測角値Ar、偏心の大きさε、及び回転軸14の像OとCCDセンサ受光直線28間の距離Rの関係は、次の(12)式で表される。
=−ε・cos(φ−Ar)+R ・・・・(12)
(12)式において、未知数は、ε、φ、Rである。これら未知数は、回転軸14を等角度(360°をN等分割したときの1角度区間分)ずつ回転させて停止し、それぞれの位置で、j番目の回転位置における目盛盤12の目盛中心Oの像とCCDセンサ受光直線28間の距離DBjと測角値Arを求め、距離Dと測角値Arの組み合わせが3個以上あれば、つまり、Nが3以上の場合、(12)式における、未知数ε、φ、Rを求めることができる。Nが4以上の場合は、回帰分析によって、ε、φ、Rの最確値ε、φ、Rを求めることができる。これら最確値は、(6)式の未知数の最確値にもなっている。
従って、(6)式に、最確値ε、φ、Rを代入すると、(6)式の誤差量Eを示す方程式は、次の(13)式で表わされる。
E=(ε/R)・sin(Ar−φ)……(13)
ここまでの処理は、ロータリエンコーダ10を工場から出荷する前に行い、ロータリエンコーダ10のメモリには、(13)式におけるε、φ、Rまたはφ、ε/Rを記憶しておく。この後、計測現場での角度測定時に、ロータリエンコーダ10で読み取った読み取り角度Arに、(13)式の補正を加えた角度、すなわち、次の(14)式で表わされる測定角度を最終的な測定角度(測角値)として、表示器36の画面上に表示する。
Ar−(ε/R)・sin(Ar−φ) ・・・・(14)
このように、回転軸14と目盛盤12の目盛中心Oが不一致で、目盛盤12が回転軸14に対して偏心していても、単一のCCDリニアセンサ22の測角値を基に偏心誤差を求めることができるとともに、偏心誤差を基に測角値を補正することができ、高精度な測角値を得ることができる。
また、上記処理の他の使用法としては、目盛盤12が回転軸14に対して偏心しているときの偏心の状態が既知であることを利用して、測角計算を高速化することができる。例えば、回帰分析の計算の高速化、回帰分析の初期値を設定する処理の高速化を図ることができる。
また、偏心の大きさεと初期位相φを求めるに際しては、目盛盤12を1回転したときに得られたN回分のデータのうち、垂線26の足の座標PFBjと測角値Ar、または目盛盤12の目盛中心Oの像とCCDセンサ受光直線28との距離DBjと測角値Arを利用して回帰分析で求めることができる。
例えば、前者の場合、N組のPFBとArを利用して、(8)式のε、φ、PFCBを求める。この場合、N組のデータのうち、j番目の組合せのPFBとArを、PFBj、Arとする。
ここで(8)式を(15)式のように変形する。
FBj−PFC=ε・sin(φ−Ar
=−ε・cosφ・sinAr+ε・sinφ・cosAr ・・・・(15)
ここで、X=ε・cosφ、Y=ε・sinφとおくと、(15)式は、次の(16)式で表せる。
FBj−PFC=ε・sin(φ−Ar
=−ε・cosφ・sinAr+ε・sinφ・cosAr
=−X・sinAr+Y・cosAr ・・・・(16)
ここで、PFBjとArの組合せの数が4個以上の場合、全てのPFBjとArを満足するX、Y、PFCは通常存在しないので、残差rを導入すると、この残差rは、次の(17)式で表される。
=−X・sinAr+Y・cosAr+PFC−PFBj ・・・・(17)
X、Y、PFCの最確値は、残差rの二乗和が最小になるように、つまり、最小二乗法により求める。したがって、次の(数18)式で示す正規方程式を解けばよいことになる。
Figure 0005085440
X、Y、PFCの最確値が求められた後は、X=ε・cosφ、Y=ε・sinφの関係から、εとφを、次の(19)式と(20)式で求めることができる。
ε=√(X+Y)……(19)
φ=tan−1(Y/X)……(20)
次に、ロータリエンコーダ10の工場出荷前に、最確値ε、φ、Daを作成し、これらの数値をロータリエンコーダ10のメモリに記憶するまでの処理を図6のフローチャートに従って説明する。
目盛盤12を等角度ずつ回転する過程で、目盛盤12を所定の位置に停止し、その位置で、演算器34は、目盛盤12のうちCCDセンサ受光領域24に存在するスリット18群を通過した光のスリット像群を取り込み(S1)、取り込んだ各スリット像を基に最確値D、PFB、AFB、測角値Arを求める(S2)。この後、演算器34は、目盛盤12を1回転したか否かの判定(最確値D、PFB、AFB、測角値Arの測定をN回行ったかの判定)を行い(S3)、目盛盤12を1回転していないと判定したときには、360°をN等分割したときの角度間隔1個分だけ目盛盤12を回転する(S4)。例えば、360°を4分割し、目盛盤12を90°ずつ回転するときには、1回目は、90°目盛盤12を回転する。この後、ステップS1に戻り、目盛盤12を1回転するまで、ステップS1〜S4の処理を繰り返す。
ステップS3で、目盛盤12を1回転したと判定したときには、演算器34は、最確値D、PFB、AFB、測角値Arの測定をN回行ったとして、N回分のデータを基に最確値ε、φ、Daを算出し(S5)、算出した最確値ε、φ、Daをメモリに記憶し(S6)、このルーチンでの処理を終了する。
この後、演算器34は、計測現場での角度測定時に、CCDリニアセンサ22の検出による読み取り角度Arに、上記(11)式の補正を加えた角度を最終的な測定角度として算出し、算出した最終的な測定角度を表示器36の画面上に表示させる。
本実施例によれば、回転軸14と目盛盤12の目盛中心Oが不一致で、目盛盤12が回転軸14に対して偏心していても、単一のCCDリニアセンサ22の検出による読み取り角度Arを基に偏心誤差Eを求めることができ、構成の簡素化を図ることができる。
また、本実施例によれば、偏心誤差Eを基に測角値を補正することで、高精度な測角値を最終測角値として得ることができる。
さらに、本実施例によれば、偏心量が小さくなるように調整する場合にも、他の工具を必要とせず角度検出器である1個のCCDセンサを使用して、偏心の大きさとその方向(位相)を求めることができ、その結果を使って目盛盤を調整することもできる。
本発明の一実施例を示すロータリエンコーダの分解斜視図である。 目盛盤の平面図である。 ロータリエンコーダのブロック構成図である。 目盛盤とCCDリニアセンサとの関係を示す模式図である。 回転軸に対して目盛盤が偏心しているときの目盛盤とCCDリニアセンサとの関係を示す模式図である。 ロータリエンコーダの工場出荷前の処理を説明するためのフローチャートである。
10 ロータリエンコーダ
12 目盛盤
14 回転軸
16 同心円
18 スリット
20 光源
22 CCDリニアセンサ
24 CCDセンサ受光領域
26 垂線
28 CCDセンサ受光直線
34 演算器
36 表示器

Claims (4)

  1. 回転軸に固定されて、目盛中心を中心とする同一半径上に角度目盛を付された複数のスリットが形成されている目盛盤と、前記目盛盤のスリットを照明する光源と、前記スリットを通過した照明光を検出するリニアイメージセンサを備えた1個の角度検出器とを持ち、あらかじめ目盛中心と回転軸の不一致によって生ずる偏心状態を検出し、かつ前記偏心状態に起因する角度誤差量を計算するための要素を記憶しておき、角度測定時には、測角値を読み取って、該測角値と前記角度誤差量を計算するための要素とにより該角度誤差量を求めると共に、該測角値に該角度誤差量を加えることにより該測角値を補正する演算器を備えたロータリエンコーダにおいて、
    前記演算器が、前記目盛盤の目盛中心と前記回転軸の不一致によって生ずる前記角度誤差量EをE=(ε/R)・sin(Ar−φ)の形(εは前記目盛中心と前記回転軸との間の距離である偏心の大きさを前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影した大きさ、正弦波の初期位相φは前記回転軸と目盛盤平面との交点から前記目盛中心に向かう半直線が指し示す目盛盤の角度、Rは前記回転軸と目盛盤平面の交点を前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影したときの像と前記リニアイメージセンサとの間の距離、Arは測角値を示す)として演算するように設定され、
    前記演算器は、前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影された前記目盛盤の目盛中心の像から前記リニアイメージセンサに向けて垂線を下ろしたときの垂線の足Fの座標P F 、前記目盛盤の目盛中心の像と前記リニアイメージセンサとの間の距離Dと、目盛盤の読み取り角度である測角値Arとの組合せを、1回転に渡り前記目盛盤を等角度ずつ回転して停止したときの位置毎に、前記垂線の足F の座標P Fj 前記目盛盤の目盛中心の像と前記リニアイメージセンサとの間の距離D、前記測角値Arとして求めて、前記リニアイメージセンサ受光面を含む平面上に投影した前記目盛中心の像を前記リニアイメージセンサへ正射影したときの軌跡F の座標P Fj をP Fj =ε・sin(φ−Ar)+ FC (P FC 前記目盛盤の目盛中心の像が前記リニアイメージセンサに最も接近したときの前記垂線の足Fの座標を示す)の形に仮定して、当該複数組の前記垂線の足F の座標P Fj と前記測角値Arから、ε、φ、 FC を求めるとともに、前記距離Dの平均値Daから前記距離Rを求めてなる、
    ことを特徴とするロータリエンコーダ。
  2. 回転軸に固定されて、目盛中心を中心とする同一半径上に角度目盛を付された複数のスリットが形成されている目盛盤と、前記目盛盤のスリットを照明する光源と、前記スリットを通過した照明光を検出するリニアイメージセンサを備えた1個の角度検出器とを持ち、あらかじめ目盛中心と回転軸の不一致によって生ずる偏心状態を検出し、かつ前記偏心状態に起因する角度誤差量を計算するための要素を記憶しておき、角度測定時には、測角値を読み取って、該測角値と前記角度誤差量を計算するための要素とにより該角度誤差量を求めると共に、該測角値に該角度誤差量を加えることにより該測角値を補正する演算器を備えたロータリエンコーダにおいて、
    前記演算器が、前記目盛盤の目盛中心と前記回転軸の不一致によって生ずる前記角度誤差量EをE=(ε/R)・sin(Ar−φ)の形(εは前記目盛中心と前記回転軸との間の距離である偏心の大きさを前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影した大きさ、正弦波の初期位相φは前記回転軸と目盛盤平面との交点から前記目盛中心に向かう半直線が指し示す目盛盤の角度、Rは前記回転軸と目盛盤平面の交点を前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影したときの像と前記リニアイメージセンサとの間の距離、Arは測角値を示す)として演算するように設定され、
    前記演算器は、前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影された前記目盛盤の目盛中心の像と前記リニアイメージセンサとの間の距離Dと、目盛盤の読み取り角度である前記測角値Arとの組合せを、1回転に渡り前記目盛盤を等角度ずつ回転して停止したときの位置毎に、前記目盛盤の目盛中心の像とリニアイメージセンサとの間の距離D、測角値Arとして求めて、前記目盛盤の目盛中心とリニアイメージセンサとの間の距離DをD=−ε・cos(φ−Ar)+Rの形に仮定して、当該複数組の前記距離Dと前記測角値Arから、ε、φ、Rを求めてなる、
    ことを特徴とするロータリエンコーダ。
  3. 回転軸に固定されて、目盛中心を中心とする同一半径上に角度目盛を付された複数のスリットが形成されている目盛盤と、前記目盛盤のスリットを照明する光源と、前記スリットを通過した照明光を検出するリニアイメージセンサを備えた1個の角度検出器とを持つロータリエンコーダの下で、あらかじめ目盛中心と回転軸の不一致によって生ずる偏心状態を検出し、かつ前記偏心状態に起因する角度誤差量を計算するための要素を記憶しておき、角度測定時には、測角値を読み取って、該測角値と前記角度誤差量を計算するための要素とにより該角度誤差量を求めると共に、該測角値に該角度誤差量を加えることにより該測角値を補正するロータリエンコーダの角度補正方法において、
    前記目盛盤の目盛中心と前記回転軸の不一致によって生ずる前記角度誤差量EをE=(ε/R)・sin(Ar−φ)の形(εは前記目盛中心と前記回転軸との間の距離である偏心の大きさを前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影した大きさ、正弦波の初期位相φは前記回転軸と目盛盤平面との交点から前記目盛中心に向かう半直線が指し示す目盛盤の角度、Rは前記回転軸と目盛盤平面の交点を前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影したときの像と前記リニアイメージセンサとの間の距離、Arは測角値を示す)として演算し、
    前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影された前記目盛盤の目盛中心の像から前記リニアイメージセンサに向けて垂線を下ろしたときの垂線の足Fの座標P F 、前記目盛盤の目盛中心の像と前記リニアイメージセンサとの間の距離Dと、目盛盤の読み取り角度である測角値Arとの組合せを、1回転に渡り前記目盛盤を等角度ずつ回転して停止したときの位置毎に、前記垂線の足F の座標P Fj 前記目盛盤の目盛中心の像と前記リニアイメージセンサとの間の距離D、前記測角値Arとして求めて、前記リニアイメージセンサ受光面を含む平面上に投影した前記目盛中心の像を前記リニアイメージセンサへ正射影したときの軌跡F の座標P Fj をP Fj =ε・sin(φ−Ar)+ FC (P FC 前記目盛盤の目盛中心の像が前記リニアイメージセンサに最も接近したときの前記垂線の足Fの座標を示す)の形に仮定して、当該複数組の前記垂線の足Fの座標PFjと前記測角値Arから、ε、φ、 FC 求めるとともに、前記距離Dの平均値Daから前記距離Rを求める、
    ことを特徴とするロータリエンコーダの角度補正方法。
  4. 回転軸に固定されて、目盛中心を中心とする同一半径上に角度目盛を付された複数のスリットが形成されている目盛盤と、前記目盛盤のスリットを照明する光源と、前記スリットを通過した照明光を検出するリニアイメージセンサを備えた1個の角度検出器とを持つロータリエンコーダの下で、あらかじめ目盛中心と回転軸の不一致によって生ずる偏心状態を検出し、かつ前記偏心状態に起因する角度誤差量を計算するための要素を記憶しておき、角度測定時には、測角値を読み取って、該測角値と前記角度誤差量を計算するための要素とにより該角度誤差量を求めると共に、該測角値に該角度誤差量を加えることにより該測角値を補正するロータリエンコーダの角度補正方法において、
    前記目盛盤の目盛中心と前記回転軸の不一致によって生ずる前記角度誤差量EをE=(ε/R)・sin(Ar−φ)の形(εは前記目盛中心と前記回転軸との間の距離である偏心の大きさを前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影した大きさ、正弦波の初期位相φは前記回転軸と目盛盤平面との交点から前記目盛中心に向かう半直線が指し示す目盛盤の角度、Rは前記回転軸と目盛盤平面の交点を前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影したときの像と前記リニアイメージセンサとの間の距離、Arは測角値を示す)として演算し、
    前記リニアイメージセンサの受光面を含む平面上に投影された前記目盛盤の目盛中心の像と前記リニアイメージセンサとの間の距離Dと、目盛盤の読み取り角度である前記測角値Arとの組合せを、1回転に渡り前記目盛盤を等角度ずつ回転して停止したときの位置毎に、前記目盛盤の目盛中心の像とリニアイメージセンサとの間の距離D、測角値Arとして求めて、前記目盛盤の目盛中心の像とリニアイメージセンサとの間の距離DをD=−ε・cos(φ−Ar)+Rの形に仮定して、当該複数組の前記距離Dと前記測角値Arから、ε、φ、Rを求める、
    ことを特徴とするロータリエンコーダの角度補正方法。
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