JP5085356B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
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トップシートは裏面側の部材に対してホットメルト接着剤や溶着により接合されるのが一般的である(特許文献3、4参照)。トップシートに透過孔を有する場合、透過孔の潰れ(閉鎖)防止のみを考慮すればトップシートの固定部分は多い方が良いが、透過孔からの水様便等の受入れ性能を高めるためには、トップシートの固定部分を少なくし、トップシートと裏面側部材との隙間を確保するのが望ましい。
そこで、本発明の主たる課題は、透過孔による水様便等の受入れ性能を損ねずに、このようなおむつ前後端からの漏れを防止することにある。
<請求項1記載の発明>
身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収要素を介在させてなり、幅方向中央に沿って腹側の上縁から股間部を通り背側の上縁まで延在する吸収性本体部を有する使い捨ておむつにおいて、
前記トップシートにおける前端部、後端部及びこれらの間の中間部のそれぞれに、複数の透過孔が幅方向に間隔を空けて穿孔されており、
前記トップシートの中間部は、最も左側に位置する透過孔の左側から最も右側に位置する透過孔の右側までの幅方向領域が、前記透過孔及びその近傍に接合部分を有しない接合パターンにより裏面側の部材に接合され、
前記トップシートの前端部及び後端部は、最も左側に位置する透過孔の左側から最も右側に位置する透過孔の右側までの幅方向領域が、前記透過孔及びその近傍並びにこれ以外の部分にわたる線状又は点状の溶着部を含む溶着パターンにより裏面側の部材に溶着により接合され、且つ前記透過孔及びその近傍に接着剤による接着部分を有しない、
ことを特徴とする使い捨ておむつ。
本発明においては、トップシートの前後方向中間部における所定の幅方向領域は、透過孔及びその近傍に接合部分を有しない接合パターンにより裏面側の部材に接合されているため、透過孔の近傍ではトップシートとその裏面側の部材との間に水様便等を受け入れるための隙間が確保される。よって、水様便等の受入れ性能を損ねることがない。しかも、この接合に接着剤を用いても、接着剤が透過孔の近傍には無いため、接着剤が透過孔を介して肌に付着するといった事態が発生し難い。一方、トップシートの前後端部における所定の幅方向領域は、透過孔及びその近傍並びにこれ以外の部分を含む溶着パターンにより前後方向中間部と比べて隙間が少なく、密に、裏面側の部材に接合されるため、トップシートの透過孔に入った水様便等がトップシートとその裏面側部材との隙間を通じておむつ前後端へ向かって移動したとしても、この接合部で遮断され、おむつ前後端から漏れが防止される。しかも、この部分は透過孔及びその近傍に接着剤による接着部分を有しないため、透過孔を介して接着剤が肌に付着するおそれもない。
前記裏面側の部材として、前記トップシートの裏面における所定の幅方向範囲に、前端部から後端部まで延在する液透過性の中間シートが貼り付けられており、前記トップシートにおける前記中間シートと重なる部分のうち、前端部、後端部及びこれらの間の中間部のそれぞれに、前記複数の透過孔が幅方向に間隔を空けて穿孔されている、請求項1記載の使い捨ておむつ。
本発明は、本項記載のようなトップシートと中間シートとを貼り合わせた構造を有するおむつに適用するのが望ましい。
前記透過孔は、前記トップシートの透過孔形成位置に前後方向に沿うスリットを形成した後に前記トップシートを幅方向に伸張させ、前記スリットを拡大させた状態で前記裏面側の部材に接合されることにより形成されている、請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
このような方法により透過孔を形成する場合、透過孔が熱処理により溶融固化して硬化することがなく、繊維間隔が広げられることにより、柔らかくかつ液透過性に優れる。よって、本発明はこのような透過孔を形成する場合に好適である。
前記トップシートは、最も左側に位置する透過孔の左側及び最も右側に位置する透過孔の右側に、前端から後端まで連続的に裏面側の部材に接合された接合線を有し、前記トップシートの前端部及び後端部は、これら接合線にわたる幅方向領域が、前記透過孔及びその近傍並びにこれ以外の部分にわたる線状又は点状の溶着部を含む溶着パターンにより裏面側の部材に溶着され、且つ前記透過孔及びその近傍に接着剤による接着部分を有していない、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
この場合、トップシートとその裏面側部材との隙間が、透過孔を有する部分の幅方向両側(透過孔を有しない部分である)では連続的な接合線により密着され、トップシートの前後端部ではこれら接合線にわたる溶着パターンにより密着される。よって、トップシートとその裏面側部材との隙間に入った水様便等が当該隙間内を拡散したとしても、これらの密着部分により遮断され、おむつの前後端等からの漏れが効果的に防止される。
前記トップシートの前端部及び後端部における前記溶着パターンは、前記溶着により接合される幅方向領域の幅方向の全ての位置において前後方向と交差する溶着部を有するパターンである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
このような溶着パターンを採用することにより、トップシートとその裏面側部材との隙間を通じておむつ前後端へ移動する水様便等をより確実に遮断することができる。
前記トップシートの前端部及び後端部における前記溶着パターンは、溶着部及び非溶着部が交互に列なる点線状の溶着線からなる斜め格子状のパターンであって、各交差位置においていずれか一方の溶着線が他方の溶着線の非溶着部を隙間を空けて通るパターンであり、
前記溶着線の交差角度が90±15度であり、各前記溶着線における溶着部の長さをLとし、前記隙間をdとしたとき、0.1L≦d≦0.4Lの関係を満足する、
請求項5記載の使い捨ておむつ。
トップシートとその裏面側部材との隙間を通じておむつ前後端へ移動する水様便等を遮断する場合、溶着部を幅方向に沿って連続させることもできるが、溶着部の連続部分が長くなると当該部分の柔軟性が低下するため好ましくない。これに対して、本項記載のような溶着パターンを採用すると、溶着線が点線状であり、かつ各溶着腺の溶着部が他の溶着線と連続しないため、柔軟性の低下が殆ど無いものでありながら、前後方向の水様便等の移動に対しては十分な遮断効果を発揮できる。
前記トップシートは、原料繊維の繊度が1.0〜3.0dtexであり且つ繊維目付け10〜30g/m2である不織布であり、
前記透過孔の配置は、前記透過孔が前後方向に所定の間隔で並ぶ透過孔列が幅方向に所定の間隔で複数列設けられた配置であり、
前記透過孔の開口面積が0.8〜180mm2であり、前記透過孔列の幅方向間隔が1〜5mmであり且つ前記透過孔列内の透過孔の前後方向間隔が1〜10mmである、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
トップシートとしては、肌触りや強度等の観点から本項記載の程度の不織布が好適である。この場合、透過孔の開口面積が繊維間隙よりも大きくないと透過孔を設ける意義がなく、また透過孔の開口面積が繊維間隙より大きいだけでは水様便等の取り込み性能が不十分になるおそれがある。さらに、開口面積が大きくても数が少ない等、疎らに配置されていると水様便等の捕獲性能に乏しいものとなる。よって、透過孔の開口面積及び配置間隔は本項記載の範囲内であるのが好ましい。しかし、このような透過孔の面積及び配置間隔を採用し、透過孔からの水様便等の受入れ性能を高めるために、トップシートの固定部分を少なくし、トップシートと裏面側部材との隙間を確保しようとすると、トップシートとその裏面側部との隙間が顕著に大きくなる。よって、本発明はこのような場合に好適である。
前記トップシートの前端部における前記溶着パターンを有する領域は、幅方向中央部が股間中央方向に向かって突出する凸形状をなし、前記トップシートの後端部における前記溶着パターンを有する領域は、幅方向両側部が股間中央方向に向かって突出する凹形状をなしている、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
本発明においては、前後方向中間部の溶着パターンを有さない領域においては、水様便の吸収性に優れる。一方、前後端部の溶着パターンを有する領域においては、溶着パターンがおむつ前後端からの漏れを防止するが、この領域ではトップシートとその裏面側の部材が密に接しているだけでなく、更にその裏面側の部材、例えば吸収体とも密接しているため、トップシートとその裏面側の部材が保水する液分は速やかに吸収体に吸収され、トップシートからの液分の逆戻りが少ないという効果も得られる。従って、本項記載のように構成されていると、水様便の吸収に優れ、かつ尿の逆戻りの少ない構造とすることができる。
(外装シート)
外装シート12は吸収要素50を支持し、着用者に装着するための部分である。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。
トップシート30は液透過性を有し、セカンドシートと溶着可能なものであれば足りるが、肌触り等の観点から不織布が好適に用いられる。トップシート30に用いる不織布としては、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。特に、原料繊維の繊度が1.0〜3.0dtexであり且つ繊維目付け10〜30g/m2であるエアスルー不織布や、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、SMS不織布が好適である。
トップシート30における前端部EP、後端部EP及びこれらの間の中間部MPのそれぞれに、複数の透過孔Hが幅方向に間隔を空けて穿孔される。この条件を満たす限り、透過孔Hの配置は適宜定めることができ、トップシート30全体あるいはトップシート30の表面露出部分(バリヤーカフスの起立部の基端間の部分)全体にわたり多数の透過孔Hが配列形成されていても、また、表面露出部分の幅方向中央部等、幅方向一部にのみ設けられていても良い。
トップシート30を透過した排泄物を吸収体へ移動させ、逆戻りを防ぐために、トップシート30と吸収要素50との間に中間シート(セカンドシートもいわれる)40が設けられている。この中間シート40は、排泄物を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した排泄物の吸収体からの逆戻りを防止し、トップシート30表面を肌触りを良くするものである。中間シート40は省略することもできる。
トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に、使用面側に突出(起立)するバリヤーカフス60,60を設けるのは好ましい。
吸収要素50は、尿や軟便などの液を吸収保持する部分である。吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包被シート58とを有している。包被シート58は省略することもできる。さらに、図示形態では、吸収体56と包被シート58の裏面側部位(下側の部分)との間に保持シート80が設けられているが、この保持シート80は省略することもできる。吸収要素50は、その裏面においてホットメルト接着剤等の接着剤を介して液不透過性シート11の内面に接着することができる。
吸収体56は、繊維52,52の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
吸収体56は、図2に示すように高吸収性ポリマー粒子54,54…を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維52,52…の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
包被シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
繊維52にフィラメント集合体を用いる場合は、保持シート80を設けるのが好ましい。保持シート80を設ける場合、保持シート80と吸収体56上との間には、高吸収性ポリマー粒子54をその散布などにより介在させることができる。高吸収性ポリマー粒子54は、フィラメント集合体への供給時又はその後の工程、あるいは消費者が使用するまでの流通過程で、フィラメント集合体を通り抜けることがある。フィラメント集合体を通り抜けた高吸収性ポリマー粒子群の凹凸は、消費者が使用する際に手で触ったときジャリジャリした違和感を与える。
ファスニング片130は、プラスチック、ポリラミ不織布、紙製などのファスニング基材130Cの基部がおむつに接合されており、その先端側部分に腹側に対する係止部として、メカニカルファスナーのフック要素130Aが設けられている。フック要素130Aはファスニング基材130Cに接着剤により剥離不能に接合されている。フック要素130Aは、その外面側に多数の係合突起を有する。係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。フック要素130Aに代えて、ファスニング片130の係止部として粘着材層を設けることもできる。
トップシート30はその裏面側の部材、図示形態の場合、最も左側に位置する透過孔Hの左側から最も右側に位置する透過孔Hの右側までの幅方向領域J(以下、単に主接合領域ともいう)では中間シート40に接合されており、中間シート40の幅方向両側では液不透過性シート11に接合されている。特徴的には、トップシート30の前後方向中間部MPでは、主接合領域Jが透過孔H及びその近傍に接合部分を有しない接合パターンにより中間シート40に接合される一方で、トップシート30の前端部及び後端部EP,EPでは、主接合領域Jが透過孔H及びその近傍並びにこれ以外の部分を含む溶着パターンにより中間シート40に溶着により接合され、且つ透過孔H及びその近傍に接着剤による接着部分を有していない構造となっている。
上記透過孔Hを有するトップシート30は、透過孔形成部位を所定形状に打ち抜く方法や、複数の突起を備えた熱ローラーにより溶融しながら穿孔する方法(特表2002−512909号)や、負圧をかけた開口コンベアにて吸引延伸熱処理により立体的なテーパーを形成しながら穿孔する方法(特許2812340号)や、透過孔形成位置に所定方向(前後方向や幅方向等)に沿うスリットを形成した後にシートをスリットと直交する方向に伸張させ、スリットを拡大させた状態で裏面側の部材(中間シート40あるいは吸収要素50)に固着する方法(特開平11−253490号)により製造することができる。その中でも、透過孔形成位置に前後方向に沿うスリットを形成した後にシートを幅方向に伸張させ、スリットを拡大させて開口を形成したシートは、特に開口とその周辺において、熱処理により溶融固化して硬化することがなく、繊維間隔が広げられることにより、柔らかくかつ液透過性に優れる点で最も好ましい。ただし、スリット後伸張する方法により形成された開口は、おむつが撓むと開口の伸張が弛緩して閉じることがある。特に、トップシート30の裏面側に便を保持する空間を広く確保するため、トップシート30と裏面側の部材とをほぼ全幅において非固定とすると、おむつの撓みにより開口の伸張が弛緩して閉じやすくなる。逆に、シートのほぼ全面において固着すると、トップシート30の裏面側に便を保持する空間が形成できない。そこで、幅方向に一定間隔をおいて固着する形態を取るのが好適である。前述の例では、シートのほぼ全幅に穿孔領域を設けるのではなく、非穿孔範囲とした左右の中間領域を設けているため、逆戻りによる臀部への排泄物の付着が防止できるだけでなく、この左右の中間領域(及びトップシート30の両側部)を利用してトップシート30と裏面側の部材を固着することにより、透過孔Hの開口状態を維持しつつ、トップシート30を強固に固定することが可能となる。よって、透過孔H形成位置に前後方向に沿うスリットを形成した後にシートを幅方向に伸張させ、スリットを拡大させた状態で裏面側の部材に固着する方法と、各透過孔H又は透過孔群の幅方向両側に位置する無透過孔部分に前述の主接合部分を有する構造と、本発明の前後端部EP,EPの溶着接合部70とを組み合わせた、上記例のような形態をとるのが最も好ましい。
Claims (8)
- 身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収要素を介在させてなり、幅方向中央に沿って腹側の上縁から股間部を通り背側の上縁まで延在する吸収性本体部を有する使い捨ておむつにおいて、
前記トップシートにおける前端部、後端部及びこれらの間の中間部のそれぞれに、複数の透過孔が幅方向に間隔を空けて穿孔されており、
前記トップシートの中間部は、最も左側に位置する透過孔の左側から最も右側に位置する透過孔の右側までの幅方向領域が、前記透過孔及びその近傍に接合部分を有しない接合パターンにより裏面側の部材に接合され、
前記トップシートの前端部及び後端部は、最も左側に位置する透過孔の左側から最も右側に位置する透過孔の右側までの幅方向領域が、前記透過孔及びその近傍並びにこれ以外の部分にわたる線状又は点状の溶着部を含む溶着パターンにより裏面側の部材に溶着により接合され、且つ前記透過孔及びその近傍に接着剤による接着部分を有しない、
ことを特徴とする使い捨ておむつ。 - 前記裏面側の部材として、前記トップシートの裏面における所定の幅方向範囲に、前端部から後端部まで延在する液透過性の中間シートが貼り付けられており、前記トップシートにおける前記中間シートと重なる部分のうち、前端部、後端部及びこれらの間の中間部のそれぞれに、前記複数の透過孔が幅方向に間隔を空けて穿孔されている、請求項1記載の使い捨ておむつ。
- 前記透過孔は、前記トップシートの透過孔形成位置に前後方向に沿うスリットを形成した後に前記トップシートを幅方向に伸張させ、前記スリットを拡大させた状態で前記裏面側の部材に接合されることにより形成されている、請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
- 前記トップシートは、最も左側に位置する透過孔の左側及び最も右側に位置する透過孔の右側に、前端から後端まで連続的に裏面側の部材に接合された接合線を有し、前記トップシートの前端部及び後端部は、これら接合線にわたる幅方向領域が、前記透過孔及びその近傍並びにこれ以外の部分にわたる線状又は点状の溶着部を含む溶着パターンにより裏面側の部材に溶着され、且つ前記透過孔及びその近傍に接着剤による接着部分を有していない、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
- 前記トップシートの前端部及び後端部における前記溶着パターンは、前記溶着により接合される幅方向領域の幅方向の全ての位置において前後方向と交差する溶着部を有するパターンである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
- 前記トップシートの前端部及び後端部における前記溶着パターンは、溶着部及び非溶着部が交互に列なる点線状の溶着線からなる斜め格子状のパターンであって、各交差位置においていずれか一方の溶着線が他方の溶着線の非溶着部を隙間を空けて通るパターンであり、
前記溶着線の交差角度が80±30度であり、各前記溶着線における溶着部の長さをLとし、前記隙間をdとしたとき、0.1L≦d≦0.4Lの関係を満足する、
請求項5記載の使い捨ておむつ。 - 前記トップシートは、原料繊維の繊度が1.0〜3.0dtexであり且つ繊維目付け10〜30g/m2である不織布であり、
前記透過孔の配置は、前記透過孔が前後方向に所定の間隔で並ぶ透過孔列が幅方向に所定の間隔で複数列設けられた配置であり、
前記透過孔の開口面積が0.8〜180mm2であり、前記透過孔列の幅方向間隔が1〜5mmであり且つ前記透過孔列内の透過孔の前後方向間隔が1〜10mmである、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。 - 前記トップシートの前端部における前記溶着パターンを有する領域は、幅方向中央部が股間中央方向に向かって突出する凸形状をなし、前記トップシートの後端部における前記溶着パターンを有する領域は、幅方向両側部が股間中央方向に向かって突出する凹形状をなしている、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
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