JP5085156B2 - 光ファイバの特性評価方法および装置ならびにプログラム - Google Patents

光ファイバの特性評価方法および装置ならびにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバの特性評価方法および装置ならびにプログラムに関し、特に、周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ光ファイバおよび単一モード光ファイバ全般の、光損失および構造パラメータの評価方法および装置ならびにプログラムに関する。
石英系光の単一モード光ファイバ(以下、SMFと称す)の光損失(以下、単に損失と略す)の要因のうちRayleigh散乱損失αRは、波長の−4乗(1/λ4)に比例して増大し、一般に下記(1)式で表すことができる。ここでRはRayleigh散乱係数と呼ばれる定数である。なお、ここでは、Rayleigh散乱損失は光ファイバ材料自体に由来するものだけを指す(つまり、αRと、後述するフォトニック結晶ファイバや空孔アシストファイバなどで生じる空孔の表面の凹凸粗さに由来する散乱損失αHとを区別する)。αRは1.55μmなどの通信波長域で最も支配的な損失要因である。そこで、このαRおよびRを評価することは、光ファイバの低損失化を実現する上で非常に重要である。
従来の評価方法では、測定した光ファイバの損失波長スペクトルαと1/λ4の関係をプロットし、下記(2)式でフィッテイングすることによって、フィッテイング直線の傾きからEを求め、さらにR=Eと仮定して、Rを決定していた(以下、従来技術1と称す)。ここで、波長に依存しない定数Bは、構造不整損失を表す。他の損失要因の影響を排除し、Rの見積もりの精度を向上するために、通常はOH基不純物やガラス自体の吸収損失などの影響が少ない1μm付近などの波長域でフィッテイングを行う。
Figure 0005085156
一方、近年、固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ光ファイバの研究開発が進展している。これらの新しい構造のファイバとしてはフォトニック結晶ファイバ(以下、PCFと称す)、空孔アシストファイバ(以下、HAFと称す)などが有り、これらの分類や特性については、例えば非特許文献1に示されている。HAFやPCFは伝送路や光デバイスへの応用が期待されており、固体コア部には石英系のガラスなどが現在は主に用いられているが、今後は、さらに様々なコア材料が用いられるようになると考えられる。したがって、低損失化は、これらの光ファイバの重要な課題であり、そのためにもHAFやPCFのRayleigh散乱損係数Rの測定評価による評価技術を確立する必要がある。
さらに、非線型光学特性や接続損失特性の支配的なパラメータであるモードフィールド径(2W)または実効断面積(Aeff)の測定評価も、HAFやPCFの特性評価上の重要な課題である。これらの構造パラメータの評価方法としては、従来、ファーフィールドパターン(FFP)測定や双方向OTDRによる測定方法が知られており(以下、従来技術2と称す)、これらの詳細についてはAeffの定義式なども含めて、例えば非特許文献2に記載されている。
辻川恭三、「フォトニック結晶ファイバの低損失化技術の動向」、レーザー研究、社団法人レーザ学会、2006年1月15日、Vol.34、No.1、PP.12−16 「DWDM光測定技術」、株式会社オプトニクス社、平成13年3月10日、PP61−72,216−229 辻川恭三、外2名、「低レイリー散乱光ファイバ」、電子情報通信学会論文誌、2003年1月、B,Vol.J86−B,No.1,pp.1−12 Alberto Rossaro et al,「Spatially Resolved Chromatic Dispersion Measurement by a Bidirectional OTDR Technique」IEEE JOURNAL ON SELECTED TOPICS IN QUANTUM ELECTRONICS,MAY/JUNE 2001,VOL.7,NO.3,PP.475-483 「[改訂版]実務に役立つ光ファイバ技術200のポイント」,社団法人 電気通信協会、平成8年12月16日、pp.290−295
しかしながら、上述した非特許文献1にも記載されているように、PCFやHAFなどの光ファイバでは空孔の表面の凹凸粗さに起因する散乱損失を無視することができない。この散乱損失αHは波長に依存しない定数成分と波長の−4乗に比例する成分の和で良い近似で表されることが、実験的に明らかにされている。したがって、上記従来技術1に述べた方法では、仮にどのような波長域を選んでも、フィッテイング直線の傾きであるEにαHの一部の成分(波長の−4乗に比例する成分)が含まれてしまい、その結果、Rを正確に評価することができない。
一方、PCFやHAFなどの光ファイバの2WやAeffの実験室内での測定に、上記従来技術2の一例として示したFFP測定を用いることは、問題なく可能である。しかし、FFP測定では比較的に測定系が複雑となり、また長尺なファイバに対する長手方向の分布測定は原理的に不可能である。また、将来にPCFやHAFが通信設備に実用化導入された際に、FFPの現場測定を実施することは、測定機器の設置などの観点から非常に困難である。
これらの課題は、現在通信用として用いられている汎用の単一モード光ファイバ(SMF)などの光ファイバの場合は、上記従来技術2として示した双方向OTDR測定によって解決できる。しかしながら、非特許文献2の記載や実施例において述べるように双方向OTDR測定では、事前に被測定光ファイバのRayleigh散乱係数Rを知る必要が有り、この値を用いて2WやAeffの評価を行う。既に述べたようにPCFやHAFでは損失の波長スペクトルからRを正確に見積もることはできず、したがって、双方向OTDR測定によって2WやAeffを評価できない。
以上のように、PCFやHAFでは、損失の波長スペクトルから正確なRの値を評価することができない。Rの値は光ファイバ材料の組成だけではなく、光ファイバの線引き時の温度や速度によっても変化することが知られているので、PCFやHAFに関して、この課題は将来更に大きなものとなると考えられる。さらに、Rの値を正確に知る手段が無いため、簡易且つ現場測定も容易で、長手分布の測定が可能な双方向OTDR測定によって2WやAeffを評価することもできなかった。
そこで、本発明は、前述した問題に鑑み提案されたもので、PCFやHAFの光ファイバの特性であるRの値を正確に評価する光ファイバの特性評価方法および装置ならびにプログラムを提供すること、さらに、当該の方法によって求めたRの値に基づいてPCFやHAFおよびこれらと接続された光ファイバの2WおよびAeffの値を評価する光ファイバの特性評価方法および装置ならびにプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第1の発明に係る光ファイバの特性評価方法は、
固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価する光ファイバの特性評価方法であって、
前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続されて全長Lの伝送路を形成し、
前記伝送路の両端から双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って得られた測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)から和波形I(λa,z)を導出し、
前記測定光ファイバの任意の位置z1における和波形I(λa,z1)と前記単一モード光ファイバの任意の位置z2における和波形I(λa,z2)とから和波形の差分Inλa)=I(λa,z1)−I(λa,z2を演算し、
前記和波形の差分I n (λa)と、前記波長λaにおける前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのモードフィールド径W 1 (λa),W 2 (λa)または実効断面積A eff1 (λa),A eff2 (λa)と、前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのコア屈折率n 1 ,n 2 とを用い、下記(※1)式または(※2)式で表される演算により、前記測定光ファイバと前記単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数の比R 1 /R 2 を導出する
ことを特徴とする。
Figure 0005085156
Figure 0005085156
但し、添え数字1,2は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
上述した課題を解決する第の発明に係る光ファイバの特性評価方法は、
の発明に係る光ファイバの特性評価方法であって、
前記単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数R2をさらに用いて、前記測定光ファイバのRayleigh散乱係数R1を導出する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第の発明に係る光ファイバの特性評価方法は、
固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価する光ファイバの特性評価方法であって、
前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続され、前記単一モード光ファイバが第1の単一モード光ファイバと第2の単一モード光ファイバとが連結されたものであり、全長Lの伝送路を形成し、
前記伝送路の両端から双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って得られた測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)から和波形I(λa,z)を導出し、
前記測定光ファイバの任意の位置z 1 における和波形I(λa,z 1 )と前記第1の単一モード光ファイバの任意の位置z 2 における和波形I(λa,z 2 )とから和波形の差分I n (λa)=I(λa,z 1 )−I(λa,z 2 )を演算すると共に、前記第2の単一モード光ファイバの任意の位置z 3 における和波形I(λa,z 3 )と前記第1の単一モード光ファイバの前記位置z 2 における和波形I(λa,z 2 )とから和波形の差分I’ n (λa)=I(λa,z 3 )−I(λa,z 2 )を演算し、
前記和波形の差分I n (λa),I’ n (λa)と、前記波長λaにおける前記第1,第2の単一モード光ファイバのモードフィールド径W2(λa),W3(λa)とを用いて、下記(※4)式で表される演算により、前記測定光ファイバのモードフィールド径W1(λa)を導出し、さらに、前記測定光ファイバおよび前記第1の単一モード光ファイバのコア屈折率n1 2 用いて、下記(※1)式で表される演算により、もしくは、
記和波形の差分In(λa),In(λa)と、前記波長λaにおける前記第1,第2の単一モード光ファイバの実効断面積Aeff2(λa),Aeff3(λa)とを用いて、下記(※5)式で表される演算により、前記測定光ファイバの実効断面積Aeff1(λa)を導出し、さらに、前記測定光ファイバおよび前記第1の単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2とを用いて、下記(※2)式で表される演算により、
前記測定光ファイバと前記第1の単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数の比R1/R2を導出する
ことを特徴とする。
Figure 0005085156
Figure 0005085156
Figure 0005085156
Figure 0005085156
但し、添え数字1,2,3は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記第1の単一モード光ファイバ,前記第2の単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
上述した課題を解決する第の発明に係る光ファイバの特性評価方法は、
固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価する光ファイバの特性評価方法であって、
前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続されて全長Lの伝送路を形成し、
前記伝送路の両端から双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って得られた測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)から和波形I(λa,z)を導出し、
前記測定光ファイバの任意の位置z 1 における和波形I(λa,z 1 )と前記単一モード光ファイバの任意の位置z 2 における和波形I(λa,z 2 )とから和波形の差分In(λa)=I(λa,z1)−I(λa,z2を演算し、
前記和波形の差分I n (λa)と、前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバにおけるRayleigh散乱係数R1,R2と、前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2と、前記波長λaにおける前記単一モード光ファイバのモードフィールド径W1(λa)または実効断面積Aeff1(λa)とを用いて、下記(※1)式または(※2)式で表される演算により、前記波長λaにおける前記測定光ファイバのモードフィールド径W2(λa)または実効断面積Aeff2(λa)を導出する
ことを特徴とする。
Figure 0005085156
Figure 0005085156
但し、添え数字1,2は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
上述した課題を解決する第の発明に係る光ファイバの特性評価方法は、
固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価する光ファイバの特性評価方法であって、
前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続されて全長Lの伝送路を形成し、
前記伝送路の片端からOTDR測定を任意の波長λaで行い測定された測定波形S(λa,z)の接続点における段差ΔS(λa,z0)と、前記測定光ファイバと前記単一モード光ファイバの接続損失C(λa)と、前記波長λaにおける前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのモードフィールド径W1,W2または実効断面積Aeff1,Aeff2と、前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2とを用いて、下記(※7)式および(※1)式または(※2)式により表される演算により、前記測定光ファイバと前記単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数の比R1/R2を導出する
ことを特徴とする。
Figure 0005085156
Figure 0005085156
Figure 0005085156
但し、添え数字1,2は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
上述した課題を解決する第の発明に係る光ファイバの特性評価方法は、
の発明に係る光ファイバの特性評価方法であって、
前記単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数R2をさらに用いて、前記測定光ファイバのRayleigh散乱係数R1を導出する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第の発明に係る光ファイバの特性評価方法は、
固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価する光ファイバの特性評価方法であって、
前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続されて全長Lの伝送路を形成し、
前記伝送路の片端からOTDR測定を任意の波長λaで行い測定された測定波形S(λa,z)の接続点における段差ΔS(λa,z0)と、前記測定光ファイバと前記単一モード光ファイバの接続損失C(λa)と、前記波長λaにおける前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数R1,R2と、前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2と、前記波長λaにおける前記単一モード光ファイバのモードフィールド径W2または実効断面積Aeff2とを用いて、下記(※7)式、および(※1)式または(※2)式により表される演算により、前記波長λaにおける前記測定光ファイバのモードフィールド径W1または実効断面積Aeff1を導出する
ことを特徴とする。
Figure 0005085156
Figure 0005085156
Figure 0005085156
但し、添え数字1,2は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
上述した課題を解決する第の発明に係る光ファイバの特性評価装置は、
固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価する光ファイバの特性評価装置であって、
前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続され、全長Lとなる伝送路の両端から双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って得られた測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)が入力される入力部と、
前記測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)から前記測定光ファイバの任意の位置z1における和波形I(λa,z1)と前記単一モード光ファイバの任意の位置z2における和波形I(λa,z2)とをそれぞれ演算する和波形演算部と、
前記和波形I(λa,z1),I(λa,z2)から和波形の差分Inλa)=I(λa,z1)−I(λa,z2)を演算する和波形差分演算部と、
前記和波形の差分Inλaと、前記波長λaにおける前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのモードフィールド径W 1 (λa),W 2 (λa)または実効断面積A eff1 (λa),A eff2 (λa)と、前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのコア屈折率n 1 ,n 2 とを用い、下記(※1)式または(※2)式で表される演算により、前記測定光ファイバと前記単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数の比R 1 /R 2 を算出することで、前記測定光ファイバの特性を算出するファイバ特性算出部と、
算出された測定光ファイバの特性を出力する出力部とを有する
ことを特徴とする。
Figure 0005085156
Figure 0005085156
但し、添え数字1,2は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
上述した課題を解決する第の発明に係る光ファイバの特性評価装置は、
固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価する光ファイバの特性評価装置であって、
前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続され、前記単一モード光ファイバが第1の単一モード光ファイバと第2の単一モード光ファイバとが連結されたものであり、全長Lとなる伝送路の両端から双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って得られた測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)が入力される入力部と、
前記測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)から前記測定光ファイバの任意の位置z 1 における和波形I(λa,z 1 )と前記第1の単一モード光ファイバの任意の位置z 2 における和波形I(λa,z 2 )と前記第2の単一モード光ファイバの任意の位置z 3 における和波形I(λa,z 3 )とをそれぞれ演算する和波形演算部と、
前記和波形I(λa,z 1 ),I(λa,z 2 )から和波形の差分I n (λa)=I(λa,z 1 )−I(λa,z 2 )を演算すると共に、前記和波形I(λa,z 3 ),I(λa,z 2 )から和波形の差分I’ n (λa)=I(λa,z 3 )−I(λa,z 2 )を演算する和波形差分演算部と、
前記和波形の差分In(λa),I’n(λa)と、前記波長λaにおける前記第1,第2の単一モード光ファイバのモードフィールド径W2(λa),W3(λa)とを用いて、下記(※4)式で表される演算により、前記測定光ファイバのモードフィールド径W1(λa)を算出し、さらに、前記測定光ファイバおよび前記第1の単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2を用いて、下記(※1)式で表される演算により、もしくは、
記和波形の差分In(λa),In(λa)と、前記波長λaにおける前記第1,第2の単一モード光ファイバの実効断面積Aeff2(λa),Aeff3(λa)とを用いて、下記(※5)式で表される演算により、前記測定光ファイバの実効断面積Aeff1(λa)を算出し、さらに、前記測定光ファイバおよび前記第1の単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2を用いて、下記(※2)式で表される演算により、
前記測定光ファイバと前記第1の単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数の比R1/R2を算出することで、前記測定光ファイバの特性を算出するファイバ特性算出部と、
算出された測定光ファイバの特性を出力する出力部とを有する
ことを特徴とする。
Figure 0005085156
Figure 0005085156
Figure 0005085156
Figure 0005085156
但し、添え数字1,2,3は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記第1の単一モード光ファイバ,前記第2の単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
上述した課題を解決する第10の発明に係るプログラムは、
コンピュータに、固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続され、全長Lとなる伝送路の両端から双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って得られた測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)を入力させ、
前記測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)から前記測定光ファイバの任意の位置z1における和波形I(λa,z1)と前記単一モード光ファイバの任意の位置z2における和波形I(λa,z2)とをそれぞれ演算させ、
前記和波形I(λa,z1),I(λa,z2)から和波形の差分Inλa)=I(λa,z1)−I(λa,z2)を演算させ、
前記和波形の差分Inλaと、前記波長λaにおける前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのモードフィールド径W 1 (λa),W 2 (λa)または実効断面積A eff1 (λa),A eff2 (λa)と、前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのコア屈折率n 1 ,n 2 とを用い、下記(※1)式または(※2)式で表される演算により、前記測定光ファイバと前記単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数の比R 1 /R 2 算出させ、出力させる
ことを特徴とする。
Figure 0005085156
Figure 0005085156
但し、添え数字1,2は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
上述した課題を解決する第11の発明に係るプログラムは、
コンピュータに、固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続され、前記単一モード光ファイバが第1の単一モード光ファイバと第2の単一モード光ファイバとが連結されたものであり、全長Lとなる伝送路の両端から双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って得られた測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)を入力させ、
前記測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)から前記測定光ファイバの任意の位置z 1 における和波形I(λa,z 1 )と前記第1の単一モード光ファイバの任意の位置z 2 における和波形I(λa,z 2 )と前記第2の単一モード光ファイバの任意の位置z 3 における和波形I(λa,z 3 )とをそれぞれ演算させ、
前記和波形I(λa,z 1 ),I(λa,z 2 )から和波形の差分I n (λa)=I(λa,z 1 )−I(λa,z 2 )を演算させると共に、前記和波形I(λa,z 3 ),I(λa,z 2 )から和波形の差分I’ n (λa)=I(λa,z 3 )−I(λa,z 2 )を演算させ、
前記和波形の差分In(λa),I’n(λa)と、前記波長λaにおける前記第1,第2の単一モード光ファイバのモードフィールド径W2(λa),W3(λa)とを用いて、下記(※4)式で表される演算により、前記測定光ファイバのモードフィールド径W1(λa)を算出させ、さらに、前記測定光ファイバおよび前記第1の単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2を用いて、下記(※1)式で表される演算により、もしくは、
記和波形の差分In(λa),I’n(λa)と、前記波長λaにおける前記第1,第2の単一モード光ファイバの実効断面積Aeff2(λa),Aeff3(λa)とを用いて、下記(※5)式で表される演算により、前記測定光ファイバの実効断面積Aeff1(λa)を算出し、さらに、前記測定光ファイバおよび前記第1の単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2を用いて、下記(※2)式で表される演算により、
前記測定光ファイバと前記第1の単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数の比R1/R2を算出させ、出力させる
ことを特徴とする。
Figure 0005085156
Figure 0005085156
Figure 0005085156
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但し、添え数字1,2,3は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記第1の単一モード光ファイバ,前記第2の単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
本発明によれば、従来、損失スペクトルから評価されていたRの値をまず双方向OTDR測定によって評価する。このRの値は、本発明で初めて明らかにするように、測定する波長や、光ファイバの空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、コア材料の組成と光ファイバの線引き条件に対して、一意的に与えられる正確な評価値となる。
したがって、あらかじめ、適当な波長で双方向OTDR測定によって、PCFやHAFのRの絶対値または相対値を評価しておけば、必要な所定の波長λで双方向または片方向からのOTDR測定を行い、このRの値と、あらかじめ評価しておいた波長λでの光ファイバの特性パラメータ(n,2WまたはAeff)の値を、これらの間に成立する関係式に代入することで、PCFやHAF、およびこれらと接続された単一モード光ファイバの2WやAeffの値を評価することができる。
以下に、本発明の最良の形態に係る光ファイバ(固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ光ファイバ)の特性評価方法、PCFやHAFのRの値を正確に評価する光ファイバの特性評価方法、さらには、当該の方法によって求めたRの値を用いて、PCFやHAFの2WやAeffの値、およびこれらと接続された単一モード光ファイバの2WやAeffの値をOTDR測定によって評価する光ファイバの特性評価方法について、図面を用いて具体的に説明する。
まず、双方向のOTDR測定による光ファイバパラメータの評価方法の原理を説明する。上述した非特許文献2にも概要が示されているように、双方向のOTDR測定では異なる2種類の光ファイバ(以下、第1の光ファイバ、第2の光ファイバと称す)を接続して構成された伝送路の両端から測定を行う。その測定波形S(λ,z)とS(λ,L−z)の和波形であるI(λ,z)はそれぞれ第1,第2の光ファイバの屈折率n、モードフィールド半径W、光ファイバのコア部のRayleigh散乱係数Rという6つのパラメータの関数である。
具体的には、第1の光ファイバにおける任意の位置をz1とし、第2の光ファイバにおける任意の位置をz2とすると、2つの光ファイバのI(λ,z)のレベル差In(λ)は(※10)および(※11)式で与えられる(添え字1は第1の光ファイバを示し、添え字2は第2の光ファイバを示す)。なお、(※10)、(※11)式は光ファイバの断面内での光パワー分布をGaussianと仮定して導出された理論式であり、空孔を持たない通常の単一モード光ファイバでは、実験結果と良好な一致が得られている近似式である。
Figure 0005085156
Figure 0005085156
したがって、あらかじめ別途に実験評価などを行い、上述した(※10)または(※11)式に含まれる6つのパラメータのうち5つを既知とした場合、(※10)または(※11)式を近似式として用いて、双方向OTDR測定から得られるIn(λ)の値から残る1つのパラメータを決定することができる。また、6つのパラメータのうち両ファイバのR(R1とR2)以外の4つを既知とした場合、両ファイバのRの比Q=R1/R2を求めることができる。さらに、I1(λ,z)とI2(λ,z)の長手方向(z方向)の分布から各パラメータの長手分布の評価も可能になる。また、第1の光ファイバと第2の光ファイバの間に、これらとは別の光ファイバが挿入されているような場合にも、原理的に測定は可能である。
双方向OTDR測定の原理は、概略、以上のようなものであるが、これまでPCFやHAFのような空孔を多数持つ光ファイバへの適用例は報告されておらず、したがって、双方向OTDR測定で得られたパラメータの値が正確な評価値である保証は全く得られていなかった。
そこで、本発明者等は以下に詳細を述べるように、PCFとHAFに対して双方向OTDR測定による評価を初めて行ったところ、これらの光ファイバのRの評価値は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、コア材料の組成や光ファイバの線引き条件から予測される値となることを見出した。そこで、この実験事実に基づいて、鋭意検討を進め、本発明に至ったものである。
以下では、本発明の効果を実証するために行った実験の概要について述べる。図1は、固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ光ファイバの断面図であり、図1(a)に空孔アシストファイバ(HAF)の断面を模式的に示し、図1(b)にフォトニック結晶ファイバ(PCF)の断面の模式的に示す。
図1(a)に示すように、HAF10は、中心に配置され、コア半径aであるコア11と、このコア11の中心から所定の間隔(距離)Lに配置され、空孔直径dである空孔12とを有する。なお、このHAF10では、正六角形の頂点をなす位置に空孔12が配置される。図1(b)に示すように、PCF30は、中心のコア部31の周囲に周期的に空孔32が複数配置される。なお、隣接する空孔32の中心間の距離は、Λである。
ここで、下記の表1には測定したHAFとPCFの構造パラメータを示す。HAF1は断面内にN=6個の空孔と、汎用のGeO2ドープ石英コアSMF(G−SMF)と同等のガラス組成のコアを持つ。HAF1のコア半径aは、4.5μmであり、コアと純石英クラッドとの比屈折率差Δは、0.36%である。これらのaとΔの値は汎用のG−SMFと同等である。また、PCF1とPCF2はともに純石英製であり、PCF1は4層構造にてN=60個の空孔を持ち、PCF2は、5層構造にてN=90個の空孔を持つ。PCF2のクラッド外径のみが170μmであり、HAF1とPCF1のクラッド外径は125μmである。
Figure 0005085156
図2は、本発明の最良の形態に係る光ファイバの特性評価方法にて用いられる測定系の概要を模式的に示した図である。
最初に、図2(a)に示すように、HAF10の一端にはG−SMF21を接続して伝送路20を形成し、図2(b)に示すように、PCF30の一端には汎用の純石英コアSMF(P−SMF)41を接続して伝送路40を形成した。光ファイバ相互の接続には、測定誤差を低減する観点から融着接続を用いたが、簡易な方法として各種の光コネクタやメカニカルスプライスを用いることでも可能である。また、HAF10とG−SMF21、PCF30とP−SMF41のコア材料組成(屈折率)はそれぞれ同じであるので、(※10)や(※11)式の右辺の第3項(屈折率nの項)はゼロと近似できる。当然ながら、接続する光ファイバのコア材料組成は同じにする必要は無く、その際は各光ファイバのコアの屈折率nを用いて、(※10)や(※11)式に代入すれば良い(一般的な通信用光ファイバの条件では、第3項の値は他の項に比べて非常に小さくなる)。
続いて、伝送路(系)20,40の両端から図示しない光パルス試験器によるOTDR測定により2つの波形S(λ,z)とS(λ,L−z)を測定する。続いて、得られた2つの波形S(λ,z),S(λ,L−z)から和波形I(λ,z)を導出する。この和波形I(λ,z)の一例を、図3に示す。この図に示すように、I(λ,z)の各ファイバの平坦部分のレベルをI1(λ,z1),I2(λ,z2)とみなし、両者のレベル差から(※10)や(※11)式の左辺のIn(λ)を見積もることができる。
実験では、それぞれの系に対して通信波長帯(1.3μm〜1.6μm付近)に含まれる複数の波長でOTDR測定を行った。また、これらの波長で各光ファイバのFFP測定も行い、各波長での2WとAeffの評価を行った。
ここで、本発明の最良の形態に係る光ファイバの特性評価装置について、図面を用いて詳述する。
図4は、本発明の最良の形態に係る光ファイバの特性評価方法に用いられる伝送路を模式的に示す図である。図5は、本発明の最良の形態に係る光ファイバの特性評価装置の機能ブロックを模式的に示す図であり、図6は、この装置にて処理フローを示す図である。図7は、本発明の最良の形態に係る光ファイバの特性評価方法において、OTDR測定により一方の端部で得られた測定データを示すグラフであり、図8は、この方法において、OTDR測定により他方の端部で得られた測定データを示すグラフであり、図9は、図8にて得られた測定データを一方の端部にて得られたデータに変換した測定データを示すグラフであり、図10は、図7,9に示す測定データの和を示すグラフである。
本発明の最良の形態に係る光ファイバの特性評価装置は、固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価する光ファイバの特性評価装置である。すなわち、この装置の測定系には、図4に示す、全長Lとなる伝送路50が用いられる。この伝送路50は、前述した測定光ファイバである第1の光ファイバ51と、この第1の光ファイバ51の一端に融着接続された単一モード光ファイバである第2の光ファイバ52とからなる。前述した装置60は、図5に示すように、伝送路50の両端から双方向OTDR測定により得られた測定波形S(λ,z),S(λ,L−z)が入力される入力部61を有する。この装置60は、測定波形S(λ,z),S(λ,L−z)から和波形を演算する和波形演算部62と、和波形から和波形の差分を演算する和波形差分演算部63と、この和波形の差分を用いて測定光ファイバの特性を算出するファイバ特性算出部64と、測定光ファイバの特性を出力する出力部65を有する。なお、前記装置60は、これらデータを記憶する記憶部(メモリ)66と、演算処理する演算部(CPU)67とを有する。
以下に、上述した装置50における処理フローを説明する。
この装置では、図6に示すように、全長Lとなる伝送路50の両端から双方向OTDR測定により得られた測定波形S(λ,z),S(λ,L−z)が入力部に入力される(ステップS1)。詳細には、図7に示すような、伝送路50の一方の端部((a)端)50aからの測定データ(z,S1(λ,z)が入力部61に入力される。さらに、図8に示すような、伝送路50の他方の端部((b)端)50bにおける測定データ(z',S2(λ,z'))が入力部61に入力される。この測定データ(z',S2(λ,z'))が図示しない変換部にて、図9に示すように、(L−z',S2(L−z'))に変換される。
続いて、図6におけるステップS2に進み、このステップにて、これらの測定データ((z,S1(λ,z)),(L−z',S2(λ,L−z'))が和波形演算部62(図5参照)に入力され、図10に示すような和波形I(λ,z)が演算される。詳細には、測定波形S(λ,z),S(λ,L−z)から前記測定光ファイバ(第1の光ファイバ)の任意の位置z1における和波形I(λ,z1)と前記単一モード光ファイバ(第2の光ファイバ)の任意の位置z2における和波形I(λ,z2)とが演算される。第1,第2のファイバにおける任意の領域でのI(λ,z)の平均値が用いられる(ただし、反射等の影響によるノイズ部分などを除外し、できるだけフラットな領域が用いられる)。
続いて、ステップS3に進み、このステップにて、これら和波形I(λ,z1),I(λ,z2)から和波形の差分I(λ,z1)−I(λ,z2)が和波形差分演算部63(図5参照)にて演算される(両者の差からIn(λ,z0)が決定される)。続いて、ステップS4に進み、この和波形の差分I(λ,z1)−I(λ,z2)がファイバ特性算出部64(図5参照)に入力され、測定光ファイバの特性が算出される。続いて、ステップS5に進み、算出された測定光ファイバの特性は、出力部65(図5参照)を介して出力される。
ファイバ特性算出部64は、既知のデータに応じ所定の演算式を用いて測定光ファイバの特性を算出する。
[両ファイバのRayleigh散乱係数の比R 1 /R 2 の算出]
双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って演算された和波形の差分I(λa,z1)−I(λa,z2)と、波長λaにおける測定光ファイバおよび単一モード光ファイバのモードフィールド径Wまたは実効断面積Aeffと、両ファイバのコア屈折率nとが既知である場合には、これらのデータを用いて、下記(※10)式または(※11)式で表される演算により、両ファイバのRayleigh散乱係数の比R 1 /R 2 が算出される。
Figure 0005085156
Figure 0005085156
[波長λbにおける測定光ファイバまたは単一モード光ファイバのモードフィールド径Wまたは実効断面積Aeffの算出]
双方向OTDR測定を任意の波長λaおよび当該波長λaとは異なる波長λbで行って演算された、和波形の差分I(λa,z1)−I(λa,z2),I(λb,z1)−I(λb,z2)と、波長λaにおける両ファイバのモードフィールド径Wまたは実効断面積Aeffと、波長λbにおける測定光ファイバまたは単一モード光ファイバの一方のモードフィールド径Wまたは実効断面積Aeffとが既知である場合には、これらのデータを用いて、下記(※12)式で表される演算により、波長λbにおける測定光ファイバまたは単一モード光ファイバの他方のモードフィールド径Wまたは実効断面積Aeffが算出される。
Figure 0005085156
[測定光ファイバのモードフィールド径または実効断面積の算出]
単一モード光ファイバは、第1の単一モード光ファイバと第2の単一モード光ファイバとが連結されたものであり、当該第1の単一モード光ファイバにおける任意の位置をz2とする一方、当該第2の単一モード光ファイバにおける任意の位置をz3とし、双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って演算された和波形の差分I(λa,z1)−I(λa,z2),(λa,z3)−I(λa,z2)と、波長λaにおける第1,第2の単一モード光ファイバのモードフィールド径または実効断面積とが既知である場合には、これらのデータを用いて、下記(※13)式または(※14)式で表される演算により、測定光ファイバのモードフィールド径または実効断面積を導出し、さらに、下記(※10)式または(※11)式で表される演算により、測定光ファイバのRayleigh散乱係数R1が算出される。
Figure 0005085156
Figure 0005085156
Figure 0005085156
Figure 0005085156
[波長λbにおける測定光ファイバまたは単一モード光ファイバの他方のモードフィールド径Wまたは実効断面積Aeffの算出]
双方向OTDR測定を任意の波長λaおよび当該波長λaと異なる波長λbで行い測定された測定波形S(λa、z),S(λb,z)の接続点における段差と、波長λaにおける両ファイバのモードフィールド径Wまたは実効断面積Aeffと、波長λbにおける測定光ファイバまたは単一モード光ファイバの一方のモードフィールド径Wまたは実効断面積Aeffとが既知である場合、これらのデータを用いて、下記(※6)式で表される演算により、波長λbにおける測定光ファイバまたは単一モード光ファイバの他方のモードフィールド径Wまたは実効断面積Aeffが算出される。
Figure 0005085156
なお、上記では、本発明の最良の形態に係る光ファイバの特性評価装置を用いて説明したが、これらをプログラムとして構成したり、このプログラムを記録した記録媒体として構成したり、ネットワークを介して提供されるプログラムとして構成したりして良く、これらのようなプログラムや記録媒体であっても、上述した本発明の最良の形態に係る光ファイバの特性評価装置と同様な作用効果を奏する。
本実施例は、系の両端からのOTDR測定によって、PCFやHAF、およびこれらと接続された単一モード光ファイバのRの値を決定する方法に関するものである。
図11には、上述した(2)式から定数Eを求める際に用いた損失スペクトル(損失と波長の−4乗:λ-4との関係)の一例を示す。また、上記表1にはこのようにして得られたEの値を示す。
一方、実験に用いた汎用のG−SMFとP−SMFのE(=R)の値を見積もったところ、それぞれ0.86(dB/km/μm4)、0.97(dB/km/μm4)であった。つまり、PCF1およびPCF2のEの値はそれぞれ同じ純石英のコアを持つP−SMFの約2.1倍および1.2倍に達し、同様にHAFのEの値は同じGeO2ドープ石英コアを持つG−SMFの約1.5倍に達している。これは、既に述べたようにPCFやHAFでは、空孔の表面の凹凸粗さに起因する散乱損失が材料固有のRayleigh散乱にさらに加わっているためである。つまり、PCFやHAFではEとRはしばしば大きく異なっており、従来の方法では、Rの正確な値を得ることはできない。
一方、図12に本発明によって得たRの相対値の一例(Q=RPCF/RP-SMF,RHAF/RG-SMF)を示している。これらは、(※10)式にIn(λ)の測定値とFFP測定から得た各光ファイバの2W(λ)の値を代入して求めている。図より、これらのRの相対値は波長によらず、ほとんど一定であり、系に対して一意的な値が得られていることが分かる。
また、図13に本発明によって得たRの相対値の一例(Q=RPCF/RS-SMF)を示している。これらの値は(※11)式にIn(λ)の測定値とFFP測定から得た各光ファイバのAeff(λ)の値を代入して求められている。図より、これらのRの相対値は波長によらず、ほとんど一定であり、系に対して一意的な値が得られていることが分かる。
さらに、図12の平均値からは、PCF1ではRPCF/RP-SMF=0.95、PCF2ではRPCF/RP-SMF=0.81という値が得られ、図13の平均値からは、PCF1ではRPCF/RP-SMF=0.94、PCF2ではRPCF/RP-SMF=0.77という値が得られた。つまり、図12と図13でRの相対値についての良好な一致が得られており、本発明の方法の妥当性が確認できた。
既に述べたように損失スペクトルから評価を行うことで、SMFのRの値は評価することができるので、これらの値(RP-SMF=0.86,RG-SMF=0.97)と、例えば、図12の結果を用いてRの絶対値を、HAF1ではR=0.91(dB/km/μm4)、PCF1ではR=0.81(dB/km/μm4)、PCF2ではR=0.71(dB/km/μm4)と決定できる。本実施例のようにRの相対値および絶対値を求める際、複数波長での評価を行い、その平均値から決定しても良いが、1つの波長だけで測定評価を行って、決定することも、当然可能である。
なお、上記のRの絶対値について、HAF1は市販のGeO2ドープ石英コアSMFとコアのガラス組成が同じである。GeO2ドープ石英コアSMFのRの値自体も0.9〜1.0(dB/km/μm4)程度の製造上の歩留まり幅を持つことから、HAF1のR=0.91(dB/km/μm4)という値は至極妥当な値である。
同様に、PCFは市販の純石英コアSMFとコアのガラス組成が同じである。純石英コアSMFのRの値自体も0.75〜0.9(dB/km/μm4)程度の製造上の歩留まり幅を持つことから、PCF1のR=0.81という値は至極妥当な値である。PCF2のR=0.71という値は、純石英コアSMFの値よりもわずかに低い。この理由は、市販の純石英コアSMFでは2000度以上の高温において、10m/s程度もしくはそれ以上の高速で線引きされるのに対して、PCF2はこれよりも低温・低速で線引きされたこと、さらに、クラッド外径が170μmと市販の純石英コアSMFの125μmよりも大きいことから、PCF2は線引き時に徐冷された結果、市販の純石英コアSMFよりもわずかに低いRを持つことになったものと理解できる。線引き時の徐冷によってRの値が低減される理由については、例えば、非特許文献3に記載されている。
以上の考察からも、本発明の方法によって求めたPCFとHAFのRの絶対値は十分に信頼性の高いものであり、PCFとHAFの正確なRの値が評価できることが確認された。したがって、これらの、Rの絶対値が既知となったPCFやHAFに別の単一モード光ファイバを新たに接続し、さらに本発明に記載の方法を用いることで、接続した単一モード光ファイバのRや、W1またはAeff1の絶対値を決定することも可能である。
本実施例は、系の両端からのOTDR測定によって、PCFやHAF、およびこれらと接続された単一モード光ファイバのモードフィールド径2Wまたは実効断面積Aeffを決定する方法に関するものである。
既に、上記実施例1で示した方法により、特定の波長λaにおいてPCFやHAF、およびこれらと接続された単一モード光ファイバのRの相対値Q=R1/R2を決定できる。次にλaとは異なる波長λbで測定を行い、このQを(※10)または(※11)式に代入し、さらに、波長λbにおける、右辺の4つのパラメータ((n1,n2,W1,W2)または(n1,n2,Aeff1,Aeff2)のうち3つを既知とすれば、残る1つを決定できる。
ただし、2WやAeffを評価する場合、以下で述べるように、途中でQを求めることは必須の条件ではない。また、コアの屈折率nの比(通常ほぼ1)の波長依存性は十分小さいので、測定値In(λa)とIn(λb)との差分であるIn(λa)−In(λb)は、以下の(※12)式で良好な近似で与えられるので、測定値In(λa)とIn(λb)および(※12)式の右辺の4つのパラメータ(2組の2WまたはAeff)のうち3つを既知とすれば、残る1つを決定でき、2WやAeffを評価できる。
Figure 0005085156
本実施例では、λa=1.55μmとし、実施例1において求めた図12と図13のPCF2のQ(1.55μm)を用いて、PCF2の3つの波長全てでの2WまたはAeffを既知の値と仮定して(FFP測定による測定値を用いて)、PCF2と接続したP−SMFの2WまたはAeffを評価した。本発明の方法による評価値と真値(FFP測定値)を図14と図15に示す。図14において2Wの評価値と真値との相対誤差は1.4%以内であり、図15においてAeffの評価値と真値との相対誤差は2.9%以内であり、本発明の方法の良好な精度が実証された。
なお、既に述べたように、接続する光ファイバのコア材料組成は必ずしも同じにする必要はないが、上記の実施例のように、コア材料組成が同じ光ファイバを用いれば、さらに評価精度の向上が期待できる。また、PCFでは空孔の配置や大きさを適切に設計することで、SMFと比べて2WやAeffの絶対値をSMFと同じ程度に保ちながら、2WやAeffの波長依存性を非常に小さくすることができる。本実施例では、このようなPCFを用いることで、より誤差の少ない評価を行うことが可能になる。
本実施例は、系の両端からのOTDR測定によって、PCFやHAFのRの値を決定する方法に関するものである。
上述した実施例1においては、PCFやHAFについて波長λにおけるWやAeffの値が既知である場合の方法について述べた、しかし、布設された伝送路においては、λにおける2WやAeffの値が不明の場合も当然ながら考えられる。本実施例は、そのような場合のRの値を決定する方法に関するものである。
まず、PCFやHAFのRを決定する前に、まず2WまたはAeffを決定する必要があるが、決定方法として、上記非特許文献4で既に提案されている方法を用いることができる。この方法では、被測定光ファイバに対して、2WまたはAeffが既知の2つの参照用光ファイバを接続した上で、双方向OTDR測定を行い、Rの値とは全く独立に、被測定光ファイバの2WまたはAeffを決定することができる。
PCFやHAFを第1の光ファイバとし(位置z1に対応)、2WまたはAeffが既知の参照用の単一光ファイバを第2の光ファイバおよび第3の光ファイバとする(参照点位置z2およびz3に対応)。第2の光ファイバの値を2W2またはAeff2とし、第3の光ファイバの値を2W3またはAeff3とすると、求めるPCFやHAFの値2W1またはAeff1は、以下の(※13)または(※14)式で与えられる。したがって、この方法によって、PCFやHAFの値2W1またはAeff1を決定後、実施例1で示した方法によって、PCFやHAFのRの値を決定することができる。
Figure 0005085156
Figure 0005085156
本実施例は、系の両端からのOTDR測定によって、PCFやHAF、またはこれらと接続された単一モード光ファイバのRの値、モードフィールド径2Wまたは実効断面積Aeffの値を決定する方法に関するものである。
図16に系の片端からのOTDR測定波形S(λ,z)の模式図を示す。この図に示したように接続点z=z0での波形段差ΔS(λ,z0)とIn(λ)と、両ファイバの接続点での接続損失をC(λ)とすると、これらの間には以下の(3)式の関係が成り立つ。
Figure 0005085156
したがって、C(λ)が既知であれば、系の片端のみからのOTDR測定によっても、実施例1および2で述べた方法によって、PCFとHAF、およびこれらと接続された単一モード光ファイバのRの値、モードフィールド径2Wまたは実効断面積Aeffの値を決定することが可能になる。
例えば、波長λaにおいて、接続する2つの光ファイバの損失X1,X2(dB)を事前に評価しておき、接続後の伝送路の系全体の損失X(dB)を、光源とパワーメータなどを用いて評価すれば、C(λ)は以下の(4)式から求めることができる。
また、λa以外の波長λbで系の両端から、OTDR測定を行い、以下の近似式(5)式から求めても良い。この際は、Cの波長依存性に伴う誤差を抑制する観点から、波長λbはλaに近い波長であることが望ましく、接続手段としても、融着接続などによって、より低損失な接続を行うことが望ましい。
なお、OTDR測定波形から、高い精度で波形段差ΔS(λ,z0)や接続損失C(λ)を見積もる方法の詳細については、例えば上記非特許文献5に示されている。
Figure 0005085156
したがって、以上のような手段を用いて、C(λa)を評価し、これを既知とすれば、波長λaでの系の片端からのOTDR測定波形S(λa,z)の波形段差ΔS(λa,z0)とC(λ)からIn(λa)を決定することができ、実施例1および2で述べて方法によって、Rの値、モードフィールド径2Wまたは実効断面積Aeffの値を決定することが可能になる。
本実施例は、系の片端からの複数波長でのOTDR測定によって、PCFやHAF、またはこれらと接続された単一モード光ファイバのモードフィールド径2Wまたは実効断面積Aeffを決定する方法に関するものである。
本方法では、波長λaと、λaとは異なる波長λbで系の片端から、OTDR測定を行う。この時に得られる、図16に示したような波形段差ΔS(λa,z0)とΔS(λb,z0)(dB)を評価し、その差分Uをとる。(3)式より、Uは以下の(6)式で与えられる。(6)式に(※10)または(※11)式を代入し、波長依存性の小さいC項(C(λa)−C(λb)),nおよびRの項を0と仮定すると、Uは近似的に(※6)式で表すことが出来る。
Figure 0005085156
Figure 0005085156
したがって、両ファイバのRの値と接続損失の値Cが不明であっても、測定値ΔS(λa,z0)とΔS(λb,z0)および(※6)式の右辺の4つのパラメータ(2組の2WまたはAeff)のうち3つを既知とすれば、残る1つを決定でき、2WやAeffを評価できる。この際は、C,nの波長依存性に伴う誤差を抑制する観点から、波長λbはλaに近い波長であることが望ましく、接続手段としても、融着接続などに用いてより低損失な接続を行うことが望ましい。
本発明は、光ファイバおよび光ファイバケーブル製造時や布設後に、損失やモードフィールド径または実効断面積を評価する際に利用可能である。
固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ光ファイバの断面図である。 本発明の最良の形態に係る光ファイバの特性評価方法にて用いられる測定系の概要を模式的に示した図である。 本発明の最良の形態に係る光ファイバの特性評価方法に用いられるInの一例を示す図である。 本発明の最良の形態に係る光ファイバの特性評価方法に用いられる伝送路を模式的に示す図である。 本発明の最良の形態に係る光ファイバの特性評価装置の機能ブロックを模式的に示す図である。 本発明の最良の形態に係る光ファイバの特性評価装置にて処理フローを示す図である。 本発明の最良の形態に係る光ファイバの特性評価方法において、OTDR測定により一方の端部で得られた測定データを示すグラフである。 本発明の最良の形態に係る光ファイバの特性評価方法において、OTDR測定により他方の端部で得られた測定データを示すグラフである。 図8にて得られた測定データを一方の端部にて得られたデータに変換した測定データを示すグラフである。 図7,9に示す測定データの和を示すグラフである。 従来技術で用いられる光ファイバの損失スペクトルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る光ファイバの特性評価方法にて得たRayleigh散乱係数の相対値Qの一例を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る光ファイバの特性評価方法にて得たRayleigh散乱係数の相対値Qの一例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る光ファイバの特性評価方法にて得たモードフィールド径2Wの一例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る光ファイバの特性評価方法にて得た実効断面積Aeffの一例を示す図である。 本発明の第4の実施例に係る光ファイバの特性評価方法にて用いるOTDR測定波形S(λ,z)の一例を示す図である。
10 HAF
11 コア
12 空孔
20 伝送路
21 G−SMF
30 PCF
31 コア部
32 空孔
40 伝送路
41 P−SMF
50 伝送路
51 第1の光ファイバ
52 第2の光ファイバ
60 光ファイバの特性評価装置
61 入力部
62 和波形演算部
63 和波形差分演算部
64 ファイバ特性算出部
65 出力部
66 メモリ
67 CPU

Claims (11)

  1. 固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価する光ファイバの特性評価方法であって、
    前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続されて全長Lの伝送路を形成し、
    前記伝送路の両端から双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って得られた測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)から和波形I(λa,z)を導出し、
    前記測定光ファイバの任意の位置z1における和波形I(λa,z1)と前記単一モード光ファイバの任意の位置z2における和波形I(λa,z2)とから和波形の差分Inλa)=I(λa,z1)−I(λa,z2を演算し、
    前記和波形の差分I n (λa)と、前記波長λaにおける前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのモードフィールド径W 1 (λa),W 2 (λa)または実効断面積A eff1 (λa),A eff2 (λa)と、前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのコア屈折率n 1 ,n 2 とを用い、下記(※1)式または(※2)式で表される演算により、前記測定光ファイバと前記単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数の比R 1 /R 2 を導出する
    ことを特徴とする光ファイバの特性評価方法。
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    但し、添え数字1,2は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
  2. 請求項に記載された光ファイバの特性評価方法であって、
    前記単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数R2をさらに用いて、前記測定光ファイバのRayleigh散乱係数R1を導出する
    ことを特徴とする光ファイバの特性評価方法。
  3. 固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価する光ファイバの特性評価方法であって、
    前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続され、前記単一モード光ファイバが第1の単一モード光ファイバと第2の単一モード光ファイバとが連結されたものであり、全長Lの伝送路を形成し、
    前記伝送路の両端から双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って得られた測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)から和波形I(λa,z)を導出し、
    前記測定光ファイバの任意の位置z 1 における和波形I(λa,z 1 )と前記第1の単一モード光ファイバの任意の位置z 2 における和波形I(λa,z 2 )とから和波形の差分I n (λa)=I(λa,z 1 )−I(λa,z 2 )を演算すると共に、前記第2の単一モード光ファイバの任意の位置z 3 における和波形I(λa,z 3 )と前記第1の単一モード光ファイバの前記位置z 2 における和波形I(λa,z 2 )とから和波形の差分I’ n (λa)=I(λa,z 3 )−I(λa,z 2 )を演算し、
    前記和波形の差分I n (λa),I’ n (λa)と、前記波長λaにおける前記第1,第2の単一モード光ファイバのモードフィールド径W2(λa),W3(λa)とを用いて、下記(※4)式で表される演算により、前記測定光ファイバのモードフィールド径W1(λa)を導出し、さらに、前記測定光ファイバおよび前記第1の単一モード光ファイバのコア屈折率n1 2 用いて、下記(※1)式で表される演算により、もしくは、
    記和波形の差分In(λa),In(λa)と、前記波長λaにおける前記第1,第2の単一モード光ファイバの実効断面積Aeff2(λa),Aeff3(λa)とを用いて、下記(※5)式で表される演算により、前記測定光ファイバの実効断面積Aeff1(λa)を導出し、さらに、前記測定光ファイバおよび前記第1の単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2とを用いて、下記(※2)式で表される演算により、
    前記測定光ファイバと前記第1の単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数の比R1/R2を導出する
    ことを特徴とする光ファイバの特性評価方法。
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    但し、添え数字1,2,3は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記第1の単一モード光ファイバ,前記第2の単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
  4. 固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価する光ファイバの特性評価方法であって、
    前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続されて全長Lの伝送路を形成し、
    前記伝送路の両端から双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って得られた測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)から和波形I(λa,z)を導出し、
    前記測定光ファイバの任意の位置z 1 における和波形I(λa,z 1 )と前記単一モード光ファイバの任意の位置z 2 における和波形I(λa,z 2 )とから和波形の差分In(λa)=I(λa,z1)−I(λa,z2を演算し、
    前記和波形の差分I n (λa)と、前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバにおけるRayleigh散乱係数R1,R2と、前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2と、前記波長λaにおける前記単一モード光ファイバのモードフィールド径W1(λa)または実効断面積Aeff1(λa)とを用いて、下記(※1)式または(※2)式で表される演算により、前記波長λaにおける前記測定光ファイバのモードフィールド径W2(λa)または実効断面積Aeff2(λa)を導出する
    ことを特徴とする光ファイバの特性評価方法。
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    但し、添え数字1,2は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
  5. 固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価する光ファイバの特性評価方法であって、
    前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続されて全長Lの伝送路を形成し、
    前記伝送路の片端からOTDR測定を任意の波長λaで行い測定された測定波形S(λa,z)の接続点における段差ΔS(λa,z0)と、前記測定光ファイバと前記単一モード光ファイバの接続損失C(λa)と、前記波長λaにおける前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのモードフィールド径W1,W2または実効断面積Aeff1,Aeff2と、前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2とを用いて、下記(※7)式および(※1)式または(※2)式により表される演算により、前記測定光ファイバと前記単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数の比R1/R2を導出する
    ことを特徴とする光ファイバの特性評価方法。
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    但し、添え数字1,2は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
  6. 請求項に記載された光ファイバの特性評価方法であって、
    前記単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数R2をさらに用いて、前記測定光ファイバのRayleigh散乱係数R1を導出する
    ことを特徴とする光ファイバの特性評価方法。
  7. 固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価する光ファイバの特性評価方法であって、
    前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続されて全長Lの伝送路を形成し、
    前記伝送路の片端からOTDR測定を任意の波長λaで行い測定された測定波形S(λa,z)の接続点における段差ΔS(λa,z0)と、前記測定光ファイバと前記単一モード光ファイバの接続損失C(λa)と、前記波長λaにおける前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数R1,R2と、前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2と、前記波長λaにおける前記単一モード光ファイバのモードフィールド径W2または実効断面積Aeff2とを用いて、下記(※7)式、および(※1)式または(※2)式により表される演算により、前記波長λaにおける前記測定光ファイバのモードフィールド径W1または実効断面積Aeff1を導出する
    ことを特徴とする光ファイバの特性評価方法。
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    但し、添え数字1,2は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
  8. 固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価する光ファイバの特性評価装置であって、
    前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続され、全長Lとなる伝送路の両端から双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って得られた測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)が入力される入力部と、
    前記測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)から前記測定光ファイバの任意の位置z1における和波形I(λa,z1)と前記単一モード光ファイバの任意の位置z2における和波形I(λa,z2)とをそれぞれ演算する和波形演算部と、
    前記和波形I(λa,z1),I(λa,z2)から和波形の差分Inλa)=I(λa,z1)−I(λa,z2)を演算する和波形差分演算部と、
    前記和波形の差分Inλaと、前記波長λaにおける前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのモードフィールド径W 1 (λa),W 2 (λa)または実効断面積A eff1 (λa),A eff2 (λa)と、前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのコア屈折率n 1 ,n 2 とを用い、下記(※1)式または(※2)式で表される演算により、前記測定光ファイバと前記単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数の比R 1 /R 2 を算出することで、前記測定光ファイバの特性を算出するファイバ特性算出部と、
    算出された測定光ファイバの特性を出力する出力部とを有する
    ことを特徴とする光ファイバの特性評価装置。
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    但し、添え数字1,2は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
  9. 固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価する光ファイバの特性評価装置であって、
    前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続され、前記単一モード光ファイバが第1の単一モード光ファイバと第2の単一モード光ファイバとが連結されたものであり、全長Lとなる伝送路の両端から双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って得られた測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)が入力される入力部と、
    前記測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)から前記測定光ファイバの任意の位置z 1 における和波形I(λa,z 1 )と前記第1の単一モード光ファイバの任意の位置z 2 における和波形I(λa,z 2 )と前記第2の単一モード光ファイバの任意の位置z 3 における和波形I(λa,z 3 )とをそれぞれ演算する和波形演算部と、
    前記和波形I(λa,z 1 ),I(λa,z 2 )から和波形の差分I n (λa)=I(λa,z 1 )−I(λa,z 2 )を演算すると共に、前記和波形I(λa,z 3 ),I(λa,z 2 )から和波形の差分I’ n (λa)=I(λa,z 3 )−I(λa,z 2 )を演算する和波形差分演算部と、
    前記和波形の差分In(λa),I’n(λa)と、前記波長λaにおける前記第1,第2の単一モード光ファイバのモードフィールド径W2(λa),W3(λa)とを用いて、下記(※4)式で表される演算により、前記測定光ファイバのモードフィールド径W1(λa)を算出し、さらに、前記測定光ファイバおよび前記第1の単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2を用いて、下記(※1)式で表される演算により、もしくは、
    記和波形の差分In(λa),In(λa)と、前記波長λaにおける前記第1,第2の単一モード光ファイバの実効断面積Aeff2(λa),Aeff3(λa)とを用いて、下記(※5)式で表される演算により、前記測定光ファイバの実効断面積Aeff1(λa)を算出し、さらに、前記測定光ファイバおよび前記第1の単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2を用いて、下記(※2)式で表される演算により、
    前記測定光ファイバと前記第1の単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数の比R1/R2を算出することで、前記測定光ファイバの特性を算出するファイバ特性算出部と、
    算出された測定光ファイバの特性を出力する出力部とを有する
    ことを特徴とする光ファイバの特性評価装置。
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    但し、添え数字1,2,3は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記第1の単一モード光ファイバ,前記第2の単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
  10. コンピュータに、固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価させるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続され、全長Lとなる伝送路の両端から双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って得られた測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)を入力させ、
    前記測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)から前記測定光ファイバの任意の位置z1における和波形I(λa,z1)と前記単一モード光ファイバの任意の位置z2における和波形I(λa,z2)とをそれぞれ演算させ、
    前記和波形I(λa,z1),I(λa,z2)から和波形の差分Inλa)=I(λa,z1)−I(λa,z2)を演算させ、
    前記和波形の差分Inλaと、前記波長λaにおける前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのモードフィールド径W 1 (λa),W 2 (λa)または実効断面積A eff1 (λa),A eff2 (λa)と、前記測定光ファイバおよび前記単一モード光ファイバのコア屈折率n 1 ,n 2 とを用い、下記(※1)式または(※2)式で表される演算により、前記測定光ファイバと前記単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数の比R 1 /R 2 算出させ、出力させる
    ことを特徴とするプログラム。
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    但し、添え数字1,2は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
  11. コンピュータに、固体コア部とその周辺に周期的に配列された空孔から成るクラッド部を持つ測定光ファイバの特性を評価させるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記測定光ファイバの一端に単一モード光ファイバが接続され、前記単一モード光ファイバが第1の単一モード光ファイバと第2の単一モード光ファイバとが連結されたものであり、全長Lとなる伝送路の両端から双方向OTDR測定を任意の波長λaで行って得られた測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)を入力させ、
    前記測定波形S(λa,z),S(λa,L−z)から前記測定光ファイバの任意の位置z 1 における和波形I(λa,z 1 )と前記第1の単一モード光ファイバの任意の位置z 2 における和波形I(λa,z 2 )と前記第2の単一モード光ファイバの任意の位置z 3 における和波形I(λa,z 3 )とをそれぞれ演算させ、
    前記和波形I(λa,z 1 ),I(λa,z 2 )から和波形の差分I n (λa)=I(λa,z 1 )−I(λa,z 2 )を演算させると共に、前記和波形I(λa,z 3 ),I(λa,z 2 )から和波形の差分I’ n (λa)=I(λa,z 3 )−I(λa,z 2 )を演算させ、
    前記和波形の差分In(λa),I’n(λa)と、前記波長λaにおける前記第1,第2の単一モード光ファイバのモードフィールド径W2(λa),W3(λa)とを用いて、下記(※4)式で表される演算により、前記測定光ファイバのモードフィールド径W1(λa)を算出させ、さらに、前記測定光ファイバおよび前記第1の単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2を用いて、下記(※1)式で表される演算により、もしくは、
    記和波形の差分In(λa),I’n(λa)と、前記波長λaにおける前記第1,第2の単一モード光ファイバの実効断面積Aeff2(λa),Aeff3(λa)とを用いて、下記(※5)式で表される演算により、前記測定光ファイバの実効断面積Aeff1(λa)を算出し、さらに、前記測定光ファイバおよび前記第1の単一モード光ファイバのコア屈折率n1,n2を用いて、下記(※2)式で表される演算により、
    前記測定光ファイバと前記第1の単一モード光ファイバのRayleigh散乱係数の比R1/R2を算出させ、出力させる
    ことを特徴とするプログラム。
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    Figure 0005085156
    但し、添え数字1,2,3は、それぞれ前記測定光ファイバ,前記第1の単一モード光ファイバ,前記第2の単一モード光ファイバを示し、前記Rayleigh散乱係数R 1 およびR 2 は、測定波長や空孔の表面の凹凸粗さの程度によって変動することはなく、当該光ファイバのコア材料の組成や当該光ファイバの線引き条件から一意的に与えられる値である。
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