JP5085091B2 - ラグ付きタイヤ - Google Patents
ラグ付きタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5085091B2 JP5085091B2 JP2006294534A JP2006294534A JP5085091B2 JP 5085091 B2 JP5085091 B2 JP 5085091B2 JP 2006294534 A JP2006294534 A JP 2006294534A JP 2006294534 A JP2006294534 A JP 2006294534A JP 5085091 B2 JP5085091 B2 JP 5085091B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lug
- width direction
- tire
- tire body
- edges
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
従来のラグ付きタイヤは、タイヤ本体にラグが形成されていることから、走行中に振動が発生し易くなっている。
ラグ付きタイヤの走行中の振動を低減するには、例えば、1、ショルダー部側のラグ部分と次のラグのセンター部側の部分との周方向のオーバラップ量を大きくする、2、ラグ表面よりある一定の深さからトレッド表面ゴムよりも柔らかいゴムの層を設ける、3、ラグ間にブロックを設ける、4、タイヤ赤道面付近でへの字型のラグ形状として、赤道面の反対側にラグを伸ばす、等の手段が考えられる。
また、上記2のようにトレッド表面ゴムよりも柔らかいゴム層を設けた場合には、製造工程が複雑になり、製造コストがかかってしまう。
また、上記4の場合には、タイヤ赤道面付近でへの字型のラグ形状として、赤道面の反対側へラグを伸ばして形成すると、圃場走行時に隣合うへの字形状のラグ間で泥詰まりが生じやすくなる。
すなわち、本発明に係るラグ付きタイヤは、タイヤ本体の周方向に複数のラグが間隔をおいて形成され、各ラグは、タイヤ本体の幅方向の一方側に片寄って形成された第1ラグと、タイヤ本体の幅方向の他方側に片寄って形成された第2ラグとを備え、前記第1ラグおよび前記第2ラグは、平面視において、その頂面におけるその幅方向の両側の端縁のいずれもが、前記タイヤ本体の幅方向外方から内方に向かう途中の第1の屈曲点において互いに遠ざかる方向に折れて直線状に延び第2の屈曲点で互いに近づく方向に折れてかつ近づきながら直線状に延び、前記第1の屈曲点から前記第2の屈曲点を経て延びる前記両側
の端縁と、前記両側の端縁が延びた先端のいずれとも頂角を形成して前記両側の端縁に連続する直線状の先端縁と、によって囲まれる接地部を有し、前記両側の端縁の一方における前記第2の屈曲点および前記頂角を形成する先端のいずれもが前記赤道面を超えた側に位置し、前記両側の端縁の他方における前記第2の屈曲点が前記赤道面の手前側に位置し、前記幅方向の両側の端縁の一方において前記頂角を形成する前記先端から前記赤道面までの前記幅方向における距離をA、前記幅方向の両側の端縁の他方における前記第2の屈曲点から前記赤道面までの前記幅方向における距離をB、および前記タイヤ本体のトレッド幅をTとしたとき、
0.1T≦A≦0.3T、
0.2T≦B≦0.4T、
であり、前記接地部はタイヤ本体の周方向に等ピッチで形成されていることを特徴とする。
0.45≦C/D≦0.8とされていることを特徴とする。
これによれば、隣合うラグの三角形状の接地部同士の離間間隔を所定の範囲に設定することによって、ラグ付きタイヤはラグ間の泥詰まりを抑制して排土性の良いものになる。
図1〜3に、本発明に係るラグ付きタイヤ1として、トラクタ等の農作業機械に装着される空気入りタイヤを例示している。ラグ付きタイヤ1は、リムにカーカスを固着するとともにこのカーカスにゴムを加硫成形によって溶着したタイヤ本体2を有する。
なお、ラグ付きタイヤ1は、図4の矢印Fが示す方向に回転した場合に、作業車が前進するように、作業車の車軸に装着される。以下、この矢印Fが示す回転方向を前方といい、その反対方向を後方という。また、ラグ付きタイヤ1の回転軸の方向に平行な方向を幅方向X(図1参照)という。また、タイヤ本体2の幅方向Xの中心を通り、この幅方向Xに直交する面を赤道面EPという。この赤道面EPは、ラグ付きタイヤ1を平面からみたときに、図1に示すように直線状に表される。
タイヤ本体2の外周部にはトレッド部3が形成されており、このトレッド部3には、複数のラグ4が形成されている。タイヤ本体2に形成された各ラグ4は、タイヤ本体2の周
方向Yに間隔をおいて形成されている。
図4に示すように、各ラグ4(4a、4b)は、その頂部に平坦状の頂面6を有している。この頂面6の前方には、タイヤ本体2の半径方向Rに対して所定の角度に傾斜した傾斜面(以下、前面7という)が形成されている。頂面6の後方には、タイヤ本体2の半径方向Rに対して所定の角度で傾斜した傾斜面(以下、後面8という)が形成されている。前面7の傾斜角度は、後面8の傾斜角度よりも大きく設定されている。
第2ラグ4bは、タイヤ本体2の幅方向Xの他方のサイドウォール部5から赤道面EPにわたって形成されている。以下、第2ラグ4bのサイドウォール部5側の端部を外端部といい、赤道面EP側の端部を内端部という。
各ラグ4の三角形状の接地部11において、第1辺13と第2辺14との間には、直線状の第4辺16が形成されている。第1辺13と第3辺15との間には、直線状の第5辺17が形成されている。
このとき、第1辺13の仮想線aは、第2辺14の仮想線cと交差する。また、第1辺13の仮想線bは、第3辺15の仮想線eと交差する。また、第2辺14の仮想線dは第3辺15の仮想線fと交差する。また、第2辺14の仮想線dは第3辺15の仮想線fと交差する。
本発明において接地部11の「三角形状」とは、平面視において、第1辺13、第2辺14、第3辺15および仮想線a〜fによって三角形が構成されることをいう。
図1に示すように、三角形状の接地部11は、第1辺13がその中途部で赤道面EPと交差している。また、三角形状の接地部11は第2辺14がその中途部で赤道面EPと交差している。
各ラグ4の三角形状の接地部11には、2つの角部18、19が形成されている。図1〜図3に示すように、各三角形状の接地部11には、第1辺13、第2辺14、および第4辺16によって第1角部18が形成されている。また、各の三角形状の接地部11には、第1辺13、第3辺15、および第5辺17によって第2角部19が形成されている。
赤道面EPからはみ出た第1角部18の幅方向Xの長さ(第4辺16から赤道面EPまで距離をいう)をAとし、三角形状の接地部11の赤道面EPから幅方向Xの他方側の部分の幅方向Xの長さをBとし、タイヤ本体2のトレッド幅をTとしたとき、0.1T≦A≦0.3T、0.2T≦B≦0.4Tとされているのが望ましい。
ここで、ラグ4の三角形状の接地部11同士の離間距離Cは、第1ラグ4a、第2ラグ4bのうち、一方のラグの三角形状の接地部11の第1辺13と赤道面EPとの交差点Gと、他方のラグの三角形状の接地部11の第2辺14と赤道面EPとの交差点Hとの周方向Yの間隔をいう(図1参照)。また、ラグ4のピッチDは、周方向Yで隣り合う三角形状の接地部11の第1辺13と赤道面EPとの交差点G同士の距離で表される(図1参照)。
第1接地部20は、前方側に形成された直線状の縁部20aと、後方側に形成された直線状の縁部20bを有する。第1接地部20の前方側の縁部20aと後方側の縁部20bはほぼ平行に形成されている。
第2接地部21は、第1接地部20に対して所定の角度で傾斜してつながって形成されている。図3に示すように、この第2接地部21は、前方側に形成された直線状の縁部21aと、後方側に形成された直線状の縁部21bを有する。この第2接地部21の前方側の縁部21aと後方側の縁部21bは、ほぼ平行に形成されている。
図3に示すように、第2接地部21の前方側の縁部21aと後方側の縁部21c、および第2接地部21の幅方向X外方側の端部に形成された縁部21c、そして前記仮想線hとによって四角形が構成されている。
これにより、ラグ付きタイヤ1は、走行中の振動を低減できる。また、各ラグ4は、タイヤ本体2の周方向Yで等ピッチで形成されていることから、各ラグ4の三角形状の接地部11も同様に等ピッチで形成されているので、ラグ付きタイヤ1は、隣り合う三角形状の接地部11間に泥土が詰まりにくいものとなる。
出願人は、本発明に係るラグ付きタイヤ1の性能の確認するための試験を行った。試験は、本発明に係るラグ付きタイヤ1(タイヤサイズ 13.6−26、4PR)の実施例、比較例、従来例を用意し、これらをそれぞれトラクタに装着して走行させたときの上下加速度を測定した。この試験では、上下加速度の値を従来例の場合を100として指数化し、実施例、比較例を従来例と比較することで振動の低下の度合いを評価した。
試験結果を表1に示す。
2 タイヤ本体
4 ラグ
4a 第1ラグ
4b 第2ラグ
6 頂面
11 接地部
13 第1辺(先端縁)
18 角部
A 接地部が赤道面EPからはみ出た部分の長さ
B 接地部の赤道面EPから幅方向Xの他方側の部分の長さ
C 接地部同士の離間間隔
D ラグのピッチ
EP 赤道面EP
X タイヤ本体の幅方向
Y タイヤ本体の周方向
Claims (3)
- タイヤ本体の周方向に複数のラグが間隔をおいて形成され、
各ラグは、
タイヤ本体の幅方向の一方側に片寄って形成された第1ラグと、
タイヤ本体の幅方向の他方側に片寄って形成された第2ラグとを備え、
前記第1ラグおよび前記第2ラグは、
平面視において、その頂面におけるその幅方向の両側の端縁のいずれもが、前記タイヤ本体の幅方向外方から内方に向かう途中の第1の屈曲点において互いに遠ざかる方向に折れて直線状に延び第2の屈曲点で互いに近づく方向に折れてかつ近づきながら直線状に延び、
前記第1の屈曲点から前記第2の屈曲点を経て延びる前記両側の端縁と、前記両側の端縁が延びた先端のいずれとも頂角を形成して前記両側の端縁に連続する直線状の先端縁と、によって囲まれる接地部を有し、
前記両側の端縁の一方における前記第2の屈曲点および前記頂角を形成する先端のいずれもが前記赤道面を超えた側に位置し、前記両側の端縁の他方における前記第2の屈曲点が前記赤道面の手前側に位置し、
前記幅方向の両側の端縁の一方において前記頂角を形成する前記先端から前記赤道面までの前記幅方向における距離をA、前記幅方向の両側の端縁の他方における前記第2の屈曲点から前記赤道面までの前記幅方向における距離をB、および前記タイヤ本体のトレッド幅をTとしたとき、
0.1T≦A≦0.3T、
0.2T≦B≦0.4T、
であり、
前記接地部はタイヤ本体の周方向に等ピッチで形成されている
ことを特徴とするラグ付きタイヤ。 - 前記周方向に隣り合う前記第1ラグと前記第2ラグとの前記赤道面における距離をCとし、ラグのピッチをDとしたとき、
0.45≦C/D≦0.8
である
請求項1に記載のラグ付きタイヤ。 - 前記第1ラグおよび前記第2ラグは、
平面視において前記タイヤ本体の周方向に対して傾斜して延び互いの形状が面対称であって、かつ前記タイヤ本体の外周面に千鳥配置で形成されている
請求項1または2に記載のラグ付きタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006294534A JP5085091B2 (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | ラグ付きタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006294534A JP5085091B2 (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | ラグ付きタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008110664A JP2008110664A (ja) | 2008-05-15 |
JP5085091B2 true JP5085091B2 (ja) | 2012-11-28 |
Family
ID=39443435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006294534A Expired - Fee Related JP5085091B2 (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | ラグ付きタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5085091B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5429407A (en) * | 1977-08-09 | 1979-03-05 | Ohtsu Tire | Tire with lug |
JP4162793B2 (ja) * | 1999-02-04 | 2008-10-08 | 住友ゴム工業株式会社 | 農用車輪 |
-
2006
- 2006-10-30 JP JP2006294534A patent/JP5085091B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008110664A (ja) | 2008-05-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5675895B2 (ja) | 農業車両用空気入りラジアルタイヤ | |
JP5827663B2 (ja) | 不整地走行用の自動二輪車用タイヤ | |
JP5802223B2 (ja) | 不整地走行用の自動二輪車用タイヤ | |
JP2011084173A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5973942B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6699270B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6125142B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5346600B2 (ja) | 二輪車用タイヤ | |
JP5894412B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5119601B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2017081439A (ja) | 空気入りタイヤ | |
WO2014098044A1 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5993400B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2007186053A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6607708B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5965138B2 (ja) | 自動二輪車用空気入りタイヤ | |
JP2010254155A (ja) | タイヤ | |
JP4358572B2 (ja) | オフザロードタイヤ | |
CN112238712A (zh) | 轮胎 | |
JP4854414B2 (ja) | 農業用タイヤ | |
JP5085091B2 (ja) | ラグ付きタイヤ | |
JP7186783B2 (ja) | 自動二輪車用タイヤ | |
JP6158594B2 (ja) | タイヤ | |
JP5623717B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2009220779A (ja) | オフロード用空気入りタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080623 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110331 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120123 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120904 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120905 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |