JP5084382B2 - 電子部品収納用パッケージ - Google Patents

電子部品収納用パッケージ Download PDF

Info

Publication number
JP5084382B2
JP5084382B2 JP2007188047A JP2007188047A JP5084382B2 JP 5084382 B2 JP5084382 B2 JP 5084382B2 JP 2007188047 A JP2007188047 A JP 2007188047A JP 2007188047 A JP2007188047 A JP 2007188047A JP 5084382 B2 JP5084382 B2 JP 5084382B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
wiring conductor
insulating base
storage package
component storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007188047A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009026926A (ja
Inventor
武 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2007188047A priority Critical patent/JP5084382B2/ja
Publication of JP2009026926A publication Critical patent/JP2009026926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5084382B2 publication Critical patent/JP5084382B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

本発明は、上面に電子部品の搭載部を有する絶縁基体の一側面に配線導体が形成され、この一側面に形成された配線導体が外部電気回路に接合される電子部品収納用パッケージに関するものである。
従来、加速度センサ,ジャイロセンサ等のセンサ素子としての機構を備えるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems:微小電気機械システム、いわゆるマイクロマシン)素子、IC,LSI等の半導体集積回路素子、LD(半導体レーザ),LED(発光ダイオード),PD(フォトダイオード),CCD,ラインセンサ,イメージセンサ等の光半導体素子、圧電振動子,水晶振動子等の振動子、その他の種々の電子部品を収納する電子部品収納用パッケージは、一般に、酸化アルミニウム質焼結体等のセラミックスからなり、上面に電子部品の搭載部を有する板状(直方体状)の絶縁基体と、搭載部またはその周辺から絶縁基体の下面にかけて形成された配線導体とを有する構造である。
そして、絶縁基体の搭載部に電子部品を搭載するとともに、電子部品の信号用や接地用,電源用等の電極を対応する配線導体に半田やボンディングワイヤを介して接続し、搭載部を蓋体で封止することにより電子装置として完成する。その後、配線導体のうち絶縁基体の下面に形成されている部分を、それぞれ対応する外部電気回路の回路配線に半田等からなる接合材を介して接合することにより、電子装置が外部電気回路基板に実装される。
なお、蓋体による搭載部の封止の手段としては種々の手段が用いられているが、気密性等の信頼性の高い手段として、絶縁基体の上面に搭載部を取り囲むように枠状の金属部材を接合しておいて、この金属部材の上面に金属製の蓋体を溶接法で接合する手段が多用されている。
特開平3−62559号公報 特開2006−66721号公報
近年、電子部品収納用パッケージの外部電気回路における占有面積を小さく抑えること等のために、絶縁基体の搭載部から側面にかけて配線導体を形成し、この側面に形成された配線導体を外部電気回路に接合するようにした構造が用いられるようになってきている。この場合、電子部品収納用パッケージは、絶縁基体の側面が外部電気回路に対向するように縦方向に立設されて実装(いわゆる側面実装)される。側面実装された電子装置は、半田等の接合材が正常に配線導体や外部電気回路の表面に濡れてフィレットが形成されているか否かが検査される。
しかしながら、このような側面実装の場合は、絶縁基体の上面に枠状の金属部材が取着され、その枠状の金属部材の上面に蓋体が接合されているため、配線導体が形成された絶縁基体の一側面の上端部分(絶縁基体の上面とほぼ同じ高さ)より、蓋体の高さの方が高くなる(実装方向で見たときに、より外側に位置する)。そのため、電子部品収納用パッケージに電子部品を封止してなる電子装置を外部電気回路に側面実装で実装した際に、真上からの検査(例えば、実装された一側面と反対側の側面側から見る画像認識装置等による検査)では、金属部材や蓋体に妨げられて接合材のフィレット部分が見えにくく、接合材が正しく接続パッドと外部電気回路との間を接続しているのかどうかを検査することが難しいという問題があった。
本発明の目的は、絶縁基体の上面に蓋体が接合される金属部材を有し、側面実装される電子装置となる電子部品収納用パッケージであって、外部電気回路への実装の際に、真上からの検査で接合材が正しく接続パッドと外部電気回路との間を接続しているかどうかの検査ができる、信頼性および作業性に優れた電子装置の作製が可能な電子部品収納用パッケージを提供することにある。
本発明の電子部品収納用パッケージは、絶縁基体の上面に電子部品の搭載部を有し、該搭載部から一側面にかけて配線導体が形成されるとともに、上面に前記搭載部を取り囲む、蓋体を接合するための枠状の金属部材が取着されてなり、前記一側面に形成された前記配線導体が外部電気回路と接合材を介して接合される電子部品収納用パッケージであって、前記絶縁基体の上面のうち、前記一側面に沿った外周部分に、張り出し部分が、その外側面が前記一側面と面一になるように形成され、前記張り出し部分の前記外側面に、前記一側面に形成された前記配線導体が延長されている。また、前記絶縁基体の前記上面からの前記張り出し部分の高さが、前記金属部材に前記蓋体を合わせた高さと同じ高さであり、前記一側面に形成された前記配線導体が前記張り出し部分の上端まで延長されている。
本発明の電子部品収納用パッケージによれば、絶縁基体の上面に電子部品の搭載部を有し、搭載部から一側面にかけて配線導体が形成されるとともに、上面に搭載部を取り囲む、蓋体を接合するための枠状の金属部材が取着されてなり、一側面に形成された配線導体が外部電気回路と接合材を介して接合される電子部品収納用パッケージであって、絶縁基体の上面のうち、一側面に沿った外周部分に、張り出し部分が、その外側面が一側面と面一になるように形成され、張り出し部分の外側面に、一側面に形成された配線導体が延長されていることから、外部電気回路への実装の際に、真上からの検査で接合材が正しく配線導体と外部電気回路との間を接続しているかどうかの検査ができる、信頼性および作業性に優れた電子装置を作製することが可能な電子部品収納用パッケージを提供することができる。
すなわち、張り出し部分が形成されるとともに、その外側面にまで配線導体が延長されていることから、配線導体を外部電気回路の回路配線に接合する接合材が接合される範囲も張り出し部分の外側面部分にまで配線導体に合わせて延びることとなる。そのため、接合材(フィレット部分等)を金属部材や蓋体の上面と同じ程度の高さに位置させることができるようになり、真上からの検査で接合材の状態を画像認識装置等により見ることができる。したがって、前述のような信頼性および作業性に優れた電子装置を作製することが可能な電子部品収納用パッケージを提供することができる。
また、本発明の電子部品収納用パッケージは、絶縁基体の上面からの張り出し部分の高さが金属部材に蓋体を合わせた高さと同じ高さであり、一側面に形成された配線導体が張り出し部分の上端まで延長されている。接合材が正しく接続パッドと外部電気回路との間を接続しているかどうかの検査をより容易かつ確実に行なうことができ、より一層信頼性および作業性に優れた電子装置の作製が可能な電子部品収納用パッケージとなすことができる。
すなわち、配線導体と接合される接合材を最も外側に位置する蓋体の上面とほぼ同じ位置またはそれよりも少し高い位置にまで位置させることができるため、視認がより容易かつ確実になる。そのため、接合材による接合の状態をより容易かつ確実に検査することができ、より一層信頼性および作業性に優れた電子装置の作製が可能な電子部品収納用パッケージとすることができる。
本発明の電子部品収納用パッケージを添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1(a)は本発明の電子部品収納用パッケージの実施の形態の一例を示す平面図であり、図1(b)は(a)のA−A線における断面図である。図1において、1は絶縁基体、2は配線導体、3は張り出し部分、4は金属部材である。これら絶縁基体1,配線導体2,張り出し部分3,金属部材4により、本発明の電子部品収納用パッケージ9が基本的に構成されている。
絶縁基体1は、酸化アルミニウム質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体,窒化珪素質焼結体,炭化珪素質焼結体,ガラスセラミック焼結体等の電気絶縁材料から成る。絶縁基体1は、例えば酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、酸化アルミニウムや酸化珪素,酸化マグネシウム,酸化カルシウム等のセラミック原料粉末に適当な有機バインダ,溶剤を添加混合して泥漿状となし、これをドクターブレード法を採用してシート状となすことにより複数枚のセラミックグリーンシートを得て、しかる後、セラミックグリーンシートを切断加工や打ち抜き加工により適当な形状とするとともにこれを複数枚積層し、最後にこの積層されたセラミックグリーンシートを還元雰囲気中において約1600℃の温度で焼成することによって製作される。
この場合、最上層または最上層から下側に続けて複数の層にわたって中央部に打ち抜き加工を施して作製した枠状のセラミックグリーンシートを積層することにより、例えば図1に示すような、上面の中央部に凹部(キャビティ)(符号なし)を有する絶縁基体1を形成することができる。
絶縁基体1は、MEMS素子、IC,LSI等の半導体集積回路素子、LD,LED,PD,CCD,ラインセンサ,イメージセンサ等の光半導体素子、圧電振動子,水晶振動子等の振動子、その他の種々の電子部品を搭載し支持するための基体として機能し、その上面に電子部品(図示せず)が搭載される搭載部1aを有している。
なお、絶縁基体1は、電子部品を搭載するのに適した形状とされ、図1に示す例では、MEMS素子や圧電振動子等の長方形状の電子部品を搭載するのに適するように長方形状に形成されている。例えば、電子部品がMEMS素子の場合であれば、絶縁基体1は、長辺の長さが10mm程度で短辺の長さが8mm程度で、厚みが3mm程度のものとされる。
なお、図1に示す例では、絶縁基体1は電子部品を収納し搭載するための凹部が形成されており、その凹部の底面を搭載部1aとした形状であるが、絶縁基体1は電子部品が搭載される領域に応じて長方形の平板状の形状でもよい。
また、絶縁基体1の各角部は、円弧状に面取りされて角部の破損を防止するようにされたものでもよい。
絶縁基体1の、搭載部1aの所定部位、例えば搭載部1aの外周部分、即ち搭載部1aに搭載される電子部品の外縁の近くでボンディングワイヤ等による接続を容易に行なうことができる程度の部位から側面にかけて配線導体2が形成されている。
配線導体2のうち絶縁基体1の側面に形成された部分は、外部電気回路(図示せず)に接合材(図示せず)を介して接合される。このような配線導体2は、電子部品の電極を外部電気回路に電気的に接続させるための導電路として機能する。
配線導体2は、タングステンやモリブデン,マンガン,銅,銀,パラジウム,金等の金属材料により形成されている。配線導体2は、例えばタングステンからなる場合であれば、タングステンの粉末を有機溶剤、樹脂バインダと混練して作製した金属ペーストを、絶縁基体1となるセラミックグリーンシートにスクリーン印刷法等の方法で印刷しておくことにより形成される。
また、絶縁基体1は、上面に搭載部1aを取り囲むようにして枠状の導体層(図示せず)が形成されている。この導体層に鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属材料から成る枠状の金属部材4が、銀ロウ等のロウ材(図示せず)を介してロウ付けされ接合されている。
なお、枠状の導体層は、金属部材4をロウ付けするための下地金属層として機能し、配線導体2と同様の金属材料により形成することができる。枠状の導体層は、例えばタングステンから成る場合であれば、タングステン粉末に適当な有機バインダーおよび溶剤を添加混合して得たタングステンペーストを、絶縁基体1となるセラミックグリーンシートの凹部4を取り囲む部位、つまり最上層となる枠状のセラミックグリーンシートの上面に、スクリーン印刷法により枠状のパターンに印刷塗布しておくことによって形成される。
また、金属部材4は、搭載部1aを封止するための蓋体(図示せず)を接合するためのものである。すなわち、金属部材4の上面に鉄−ニッケル合金や鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属材料から成る蓋体を抵抗溶接や電子ビーム溶接、ロウ付け等の接合手段で接合することにより、搭載部1aが蓋体で塞がれ、絶縁基体1と金属部材4と蓋体とから成る容器の内部に電子部品(図示せず)が気密封止される。
金属部材4は、例えば鉄−ニッケル−コバルト合金からなる場合であれば、鉄−ニッケル−コバルト合金の板材に適当な圧延加工や打抜き加工やエッチング加工等の加工を施して所定の枠状に成形することにより製作される。
金属部材4の形状は、例えば、内周が矩形状の四角枠状である。これにより、半導体集積回路素子や圧電振動子等の一般に直方体状である電子部品を無駄なスペースを取ることなく効率よく取り囲むものとなる。この場合、金属部材4は、各角部が円弧状に面取りされて角部で欠け等が生じることを防止するものであることが好ましい。
また、金属部材4の導体層に対するロウ付けは、導体層と金属部材4の下面との間に銀ロウ等のロウ材(ロウ材のプレフォーム等)を介在させておき、ロウ材を加熱溶融させて接合することにより行なわれる。
そして、絶縁基体1の搭載部1aに電子部品を搭載するとともにその電極を配線導体2に電気的に接続し、その後、金属部材4の上面に蓋体を抵抗溶接や電子ビーム溶接やロウ付け等の接合手段により接合して電子部品5を気密封止することにより、電子装置(図示せず)が形成される。
蓋体は、上述のような接合手段で金属部材4と接合される場合には、鉄−ニッケル−コバルト合金や鉄−ニッケル合金等の金属材料により形成される。
この電子装置について、絶縁基体1の側面に形成された配線導体2を外部電気回路(例えばマザーボード等の外部電気回路基板に形成された回路配線)に半田等からなる接合材を介して接合(電気的および機械的に接続)することにより、電子部品の電極が配線導体2および接合材を介して外部電気回路に接合される。
このような側面実装の場合、絶縁基体1の側面に形成された配線導体2は、電子部品収納用パッケージ9(電子装置)を外部電気回路に接合するためのパッドとして機能する。このパッドとしての機能に応じて、配線導体2のうち絶縁基体1の一側面に形成されている部分は、四角形状や楕円形状等の接合材との接合面積を有効に確保できるようなパターンで形成される。
なお、電子装置が側面実装されるのは、外部電気回路に対する電子装置の平面視したときの占有面積を極力小さくすることや、電子装置に封止されている電子部品をこの向きで外部電気回路に接続することにより有効に機能させるようにすること等を目的とする。例えば、電子部品が加速度センサ素子であり、外部電気回路が形成されている面に対して垂直な方向の加速度を検知させるようにしたいときには、検知部が形成されている加速度センサ素子の主面が外部電気回路が形成されている面に対して垂直になるように配置する必要があるので、このような側面実装が行なわれる。
また、この電子部品収納用パッケージ9は、絶縁基体1の上面のうち、配線導体2が形成されている一側面に沿った外周部分に、張り出し部分3が、その外側面が一側面と面一になるように形成され、張り出し部分3の外側面に絶縁基体1の一側面に形成された配線導体2が延長されている。
これにより、外部電気回路への実装の際に、真上からの検査で接合材が正しく配線導体2と外部電気回路との間を接続しているかどうかの検査ができる、信頼性および作業性に優れた電子装置を作製することが可能な電子部品収納用パッケージ9を提供することができる。
すなわち、張り出し部分3が形成されるとともに、その外側面にまで配線導体2が延長されていることから、配線導体2を外部電気回路の回路配線に接合する接合材も張り出し部分3の外側面部分にまで配線導体2に合わせて延びることとなる。そのため、接合材やそのフィレット部分を金属部材4や蓋体の上面と同じ程度の高さに位置させることができるようになり、真上からの検査で接合材の状態を画像認識装置等により見ることができるものとなる。したがって、前述のような信頼性および作業性に優れた電子装置を作製することが可能な電子部品収納用パッケージ9を提供することができる。
なお、張り出し部分3の外側面と、絶縁基体1の配線導体2が形成された一側面との間に段差があると、この段差の分、絶縁基体1に不要な大型化を招いたり段差の部分において配線導体2が切断したりする可能性がある。また、外部電気回路への実装の際に、段差の部分において接合材と配線導体2との間に隙間を生じたり、段差に応じて電子部品収納用パッケージ(電子装置)に傾きが生じたりする可能性がある。したがって、張り出し部分3は、その外側面が、絶縁基体1の配線導体2が形成された一側面と面一になるように形成する必要がある。
張り出し部分3は、例えば、絶縁基体1(張り出し部分3を除く)を作製するのと同様のセラミックグリーンシートを帯状に切断し、この帯状のシートを絶縁基体1となるセラミックグリーンシート(積層体)の上面の外周部分に配線導体2が形成される一側面に沿うようにして積層しておき、同時焼成することにより形成することができる。
また、張り出し部分3は、絶縁基体1となる領域を1枚の母基板(図示せず)に縦横の並びに配列形成した、いわゆる多数個取りの形態で電子部品収納用パッケージ9を製作するときに、次のようにして形成することもできる。すなわち、母基板となるセラミックグリーンシートの積層体の上面に、隣り合う領域の境界に跨るようにして帯状のセラミックグリーンシートを積層した後、一体焼成し、その後、各領域をダイシング加工等の加工で個片に分割することにより、上面に張り出し部分3が形成された絶縁基体1を多数個製作することができる。
また、配線導体2の延長部分は、配線導体2となる金属ペーストを絶縁基体1となるセラミックグリーンシート(積層体)の側面に印刷する際に、前述した張り出し部分3となる帯状のシートの外側面にまで印刷しておくことにより形成することができる。
また、絶縁基体1の一側面に、張り出し部分3も含めて厚み方向に溝状の部分(キャスタレーション)を設けておき、そのキャスタレーションの内側面に配線導体2を形成するようにしてもよい。
張り出し部分3の外側面への、絶縁基体1の一側面に形成された配線導体2の延長は、この配線導体2に接合される接合材(フィレット部分等)を、上から(一側面と反対側の側面側から)見たときに容易に視認できる程度の位置まで行なうことが好ましい。この位置は、使用する接合材の種類や量、接合時の温度、配線導体2と接合材を介して接合される外部電気回路の接合材に対する濡れ性等に応じて適宜調整する。
例えば、電子装置の実装時に多用される条件として、使用する接合材が錫−銀系,錫−銀−銅系等のいわゆる鉛フリー半田や錫−鉛半田であり、接合時の温度(半田付け用のリフロー炉の設定温度)が240〜260℃であり、外部電気回路が、銅めっき層で回路が構成されたプリント配線基板の電気回路であるような場合であれば、配線導体2は、その上端(実装時に上から見たときには外端)が蓋体の上面から約500μm以内の位置になるように延長されていることが好ましい。
なお、配線導体2の張り出し部分3の外側面への延長部分は、スムーズな接合材の濡れや隣り合う配線導体2間の電気絶縁性の確保等を考慮して、絶縁基体1の一側面に形成された部分と同じ幅で形成することが好ましい。
また、本発明の電子部品収納用パッケージ9において、絶縁基体1の上面からの張り出し部分3の高さが金属部材4に蓋体(図示せず)を合わせた高さと同じ高さであり、一側面に形成された配線導体2が張り出し部分3の上端まで延長されている場合には、接合材が正しく配線導体2と外部電気回路との間を接続しているのかどうかの検査ができる、より信頼性に優れ、かつより作業性に優れた電子部品収納用パッケージ9とすることができる。
すなわち、上記の構成を備える場合には、配線導体2と接合される接合材は、最も外側に位置する蓋体の上面とほぼ同じ位置またはそれよりも少し高い位置になるため、視認がより容易かつ確実になる。そのため、接合材による接合の状態をより容易にかつ確実に検査することができ、より一層信頼性および作業性に優れた電子部品収納用パッケージ9とすることができる。
なお、本発明は上述の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、配線導体2の露出部分にニッケル,金,銅等のめっき層を被着させ、酸化腐食をより効果的に長期にわたって防止するとともに、半田の濡れ性やボンディングワイヤのボンディング性、接合材の接合強度等を向上させるようにしてもよい。
酸化アルミニウム質焼結体により形成された、1辺の寸法が5mmの正方形平板状で厚さが2mmの絶縁基体を備える電子部品収納用パッケージを、絶縁基体の上面への張り出し部分とともに作製し、この電子部品収納用パッケージをマザーボード(外部電気回路)に接合材を介して接合する際の接合部分の検査を実施した。
絶縁基体は、酸化アルミニウムの粉末に酸化ケイ素,酸化マグネシウムを添加して作製した原料粉末を、有機溶剤およびバインダとともにドクターブレード法によりシート状に成形して作製したセラミックグリーンシートを積層し、1600℃で焼成して作製した。
絶縁基体の上面には、中央部に電子部品の搭載部を設け、搭載部を取り囲むように高さ(厚さ)が0.2mmの枠状の金属部材を接合した。金属部材の接合は、あらかじめ絶縁基体の上面に搭載部を取り囲むように枠状の導体層を形成しておき、その導体層に銀−銅共晶ロウ材を用いて鉄−ニッケル−コバルト合金からなる枠状の金属部材をロウ付けすることにより行なった。
枠状の導体層は、タングステンの粉末を有機溶剤およびバインダとともに混練して作製した金属ペーストを、スクリーン印刷法で前述したセラミックグリーンシートのうち搭載部を取り囲む部分に印刷することにより形成した。導体層の厚さは約20μmであり、ろう付け前に、ろう材の濡れ性を向上させるためにニッケルめっき層を電解めっき法により約2μm程度の厚さで被着させた。
張り出し部分は、絶縁基体の一側面に沿った上面の外周部分に、高さが約0.4mmで幅が約1mmの帯状に形成した。なお、前述した搭載部は、平面視で1辺の長さが3mm程度の正方形状で設けており、この張り出し部分を設けるスペースを考慮して、その中心が絶縁基体の上面の中心部に対して一側面側から反対側の側面方向に0.3mmずれるようにして形成した。
また、配線導体は、タングステンのメタライズ層により、搭載部の外周部分から絶縁基体の一側面にかけて形成するとともに張り出し部分の外側面の上端部分まで延長した。配線導体のうち一側面から張り出し部分に延長して形成した部分は、幅が0.5mmで長さ(延長部分を含む)が1mmの長方形状のパターンであり、5個を隣り合うものの間隔が0.5mmになるように形成した。
なお、配線導体は厚さが約20μmであり、その露出表面を周知の電解めっき法で順次被着させたニッケルめっき層(厚さが約3〜6μm)および金めっき層(厚さが約0.5〜1μm)で被覆した。
この電子部品収納用パッケージの搭載部に加速度センサ素子を搭載した後、鉄−ニッケル合金により作製した蓋体(厚さ約0.2mm)を電子ビーム溶接法により金属部材の上面に接合して電子装置とした後に、配線導体のうち絶縁基体の一側面に形成した部分をマザーボードの回路配線(外部電気回路)に接合材を介して接合し、接合状態の検査を行なった。
接合材には錫−銀半田(Sn−3.5Ag)を用い、リフロー炉の温度を240℃に設定して接合を行なった。
接合状態の検査は、画像処理装置を用いて行なった。画像処理装置のカメラの下側に電子装置を実装したマザ−ボードを順送りし、接合材のフィレット部分に斜め上側から光を照射するともに反射光を画像処理して、フィレットの形状の良否を判定した。なお、検査個数は500個とした。
また、比較例として、張り出し部分を形成していない従来技術の電子部品収納用パッケージを用いて電子装置を作製し、同様に検査を行なった。比較例の電子部品収納用パッケージは、張り出し部分を形成しなかった点を除いては実施例の電子部品収納用パッケージと同様に作製した。比較例の個数も500個とした。
なお、検証のために、各実施例および比較例について目視による確認検査を行なった。
その結果、張り出し部分を設けた、実施例の電子部品収納用パッケージを用いてなる電子装置では、全部について誤りなく約1時間で検査が終了した。
これに対し、比較例では約2.5時間も余計に時間がかかった。また、検査できないものや正常にフィレットが形成されているにもかかわらず不良品であると誤って判定されたものが、それぞれ約5〜6%あった。
(a)は本発明の電子部品収納用パッケージの実施の形態の一例を示す側面図であり、(b)は(a)の電子部品収納用パッケージの断面図である。
符号の説明
1・・・・絶縁基体
1a・・・搭載部
2・・・・配線導体
3・・・・張り出し部分
4・・・・金属部材
9・・・・電子部品収納用パッケージ

Claims (1)

  1. 絶縁基体の上面に電子部品の搭載部を有し、該搭載部から一側面にかけて配線導体が形成されるとともに、上面に前記搭載部を取り囲む、蓋体を接合するための枠状の金属部材が取着されてなり、前記一側面に形成された前記配線導体が外部電気回路と接合材を介して接合される電子部品収納用パッケージであって、
    前記絶縁基体の上面のうち、前記一側面に沿った外周部分に、張り出し部分が、その外側面が前記一側面と面一になるように形成され、前記張り出し部分の前記外側面に、前記一側面に形成された前記配線導体が延長されており、
    前記絶縁基体の前記上面からの前記張り出し部分の高さが、前記金属部材に前記蓋体を合わせた高さと同じ高さであり、前記一側面に形成された前記配線導体が前記張り出し部分の上端まで延長されていることを特徴とする電子部品収納用パッケージ。
JP2007188047A 2007-07-19 2007-07-19 電子部品収納用パッケージ Expired - Fee Related JP5084382B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007188047A JP5084382B2 (ja) 2007-07-19 2007-07-19 電子部品収納用パッケージ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007188047A JP5084382B2 (ja) 2007-07-19 2007-07-19 電子部品収納用パッケージ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009026926A JP2009026926A (ja) 2009-02-05
JP5084382B2 true JP5084382B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=40398470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007188047A Expired - Fee Related JP5084382B2 (ja) 2007-07-19 2007-07-19 電子部品収納用パッケージ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5084382B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021086905A (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 京セラ株式会社 配線基板、パッケージおよび電子部品

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0230169A (ja) * 1988-07-19 1990-01-31 Fujitsu Ltd 半導体装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021086905A (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 京セラ株式会社 配線基板、パッケージおよび電子部品
JP7299144B2 (ja) 2019-11-27 2023-06-27 京セラ株式会社 配線基板、パッケージおよび電子部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009026926A (ja) 2009-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006303335A (ja) 電子部品搭載用基板及びそれを用いた電子装置
JP2007005636A (ja) 入出力端子および電子部品収納用パッケージならびに電子装置
JP4854469B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ、電子装置および電子装置搭載機器
JP5312223B2 (ja) 配線基板
JP2007234663A (ja) 配線基板及びそれを用いた電子装置
JP2006270082A (ja) 配線基板及びそれを用いた電子装置
JP5084382B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP6698435B2 (ja) 電子部品収納用パッケージおよび電子装置
JP5725898B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP5213663B2 (ja) 電子装置の実装構造
JP2007227739A (ja) 電子部品収納用パッケージ及び電子部品装置
JP2006332599A (ja) 電子装置
JP2005311144A (ja) 電子部品収納用パッケージおよび電子装置
JP5873167B2 (ja) 半導体素子収納用パッケージおよび半導体装置
JP2005072421A (ja) 電子部品収納用パッケージおよび電子装置
JP6034236B2 (ja) 光半導体素子収納用パッケージおよびこれを備えた実装構造体
JP5274434B2 (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP4383253B2 (ja) 配線基板
JP4377729B2 (ja) 配線基板
JP2003068900A (ja) 電子部品収納用パッケージ
JP2005203669A (ja) 電子部品収納用パッケージおよび電子装置
JP2006066424A (ja) 配線基板
JP5865783B2 (ja) 電子部品収納用容器および電子装置
JP2004289470A (ja) 圧電振動子収納用パッケージ
JP2004200416A (ja) 配線基板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees