JP5084161B2 - 鞄締め付けベルト - Google Patents

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Description

本発明は鞄締め付けベルトに関するものである。
鞄締め付けベルトは、従来、例えばアクリル等からなる帯状のベルト本体にバックルなどの連結具を取り付けて形成され、連結具によりベルト本体をループ状に連結させることによって鞄に巻回される。また、様々なサイズの鞄に巻回させたときに密着でき、適宜締め付けることができるように、ベルト本体には例えば長さ調整のための日の字状の長さ調整具が取り付けられ、長さ調整具によって適宜折り返して鞄周りの長さに調整することにより、上記連結具によってループ状に連結したときに鞄に密着できる長さのベルト体が形成される。
しかしながら、このように長さ調整具によってベルト体を鞄周りの長さに調整する場合、実際にベルト体を鞄に巻回させていない状態では長さを正確に合わせることが難かしく、また、ベルト体を鞄に巻回させた状態では長さ調整の操作が行いづらくなる。このため、調整に際しては、ベルト体を一旦鞄周りに這わせておいて調整する長さの見当を付けた後、鞄周りから外して実際に長さを調整するという手順が必要で、手間がかかってしまうという問題がある。そして、従来、このような問題を解決するものとして、特許文献1には、ベルト本体の端にベルト状の伸縮性材料の端を縫い繋いでこれを長さ調整具によって適宜折り返して形成されるベルト体の両端部に連結具を設けることが提案されている。
実用新案登録第3112784号公報
ところで、鞄締め付けベルトは、荷物を詰めた鞄が振動などによって不用意に開いてしまうことの防止を利用目的のひとつとする場合が多く、このため上述した長さ調整具は、中央に配置される軸によってベルト本体を凸に屈曲させて挿通させることにより、ベルト本体の緊張に伴って上記軸に対する摩擦抵抗を大きくしてベルト本体の相対移動を困難にし、ループ径を維持するようにされる。そしてこの反面、上述したように鞄に巻回させるときには長さ調整具によるループ径の伸長が全くなされないことになる。
一方、上記特許文献1記載の従来例のように伸縮性材料を備えることにより、上述したように鞄への巻回操作においてループ径の伸長がなされるが、これとともに、上述したように鞄が不用意に開いてしまったときにも、伸縮性材料がこれに伴って伸びてしまい、鞄に収容された荷物の散乱を生じたり、あるいは伸びが過剰になれば、切れたり、塑性変形を起こしたりしてしまうことになる。
本発明は、上述の欠点を解消すべくなされたものであって、鞄に密着する長さへの調節しやすさ等の向上に伴う安全性の低下を防止できる鞄締め付けベルトの提供を目的とする。
本発明によれば上記目的は、
ループ径Dを可変にする伸縮部7と、
該伸縮部7の伸びを規制する規制部8とを有する鞄締め付けベルトであって、
短冊状に形成された弾性体5の両端部をベルト体の弛み部位を跨いだ位置で該ベルト体に縫製して形成される鞄締め付けベルトを提供することにより達成される。
すなわち、ループ径Dは、規制部8によって規制される範囲内で伸縮部7により可変にされる。したがって鞄に巻回する際には、伸縮部7によってループ径Dの伸長がなされて密着、締め付けのためのループ径Dの調節操作に手間がかかることはなく、一方、鞄が不用意に開いてしまったときには、規制部8によって伸縮部7の伸びが規制されるために、荷物の散乱や伸縮部7の切断などを防止することができる。
上記伸縮部7は、弾性体5により形成され、弾性変形により伸縮部7を伸ばした状態にして鞄に巻回させれば、弾性復帰力により鞄に確実に密着させることができ、鞄をしっかりと締め付けることができる。
規制部8は、伸縮部7の伸びについて、荷物の散乱防止や塑性変形の発生防止など目的、必要に応じて適宜考慮した範囲内に制限できれば足りる。また、図1に示すように伸縮部7としての弾性体5をループをなすベルト体1の一部を撓ませるようにして取り付ければ、ベルト体1の強度によって全長にわたる強度を確保することでき、また、極めて簡単に製造することができる。規制部8は弾性部5によって撓まされている部位、すなわちベルト体1の一部として構成される。
以上の鞄締め付けベルトについて、ループ状に連結したベルト体1の連結解除操作を禁止する錠装置9を設ければ、鞄締め付けベルトによって鞄4に鍵を掛けることができ、荷物の安全性をさらに高めることができる。特に、上述したように規制部8を設けることによって伸縮部7の伸長が規制されることにより、仮に伸縮部7が伸びたとしても実質的に鞄4を開けられない程度にすることが簡単で、伸縮部7の使用による荷物の安全性を格段に向上させることができる。
なお、錠装置9を設ける場合、具体的にはベルト体1をループ状に連結する連結具3に対して錠装置9を組み込むことが望ましく、さらには、図6に示すようにTSA(米国運輸保安局)の認可を受けた錠装置9を組み入れたものが望ましく、これにより、このような認可を受けていないロック装置しか組み込まれていない鞄4を持って米国へ旅行する際に、鞄4を施錠することができ、荷物の安全性を高めることができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、鞄に密着する長さへの調節しやすさ等の向上に伴う安全性の低下を防止できる鞄締め付けベルトを提供することができ、手荷物の安全性などをより高めることができる。
図1および図2に本発明の第1の実施の形態を示す。この実施の形態において、鞄締め付けベルトAは、ベルト体1と、ベルト体1をループ状に連結する連結具3とを有する。ベルト体1は、ベルト本体10に長さ調整具11を連結して形成され、この実施の形態においては、5cm程度の幅で、連結具3によりループ状にしたときのループ径Dは1mから1m70cm程度の範囲で可変にされる。
上記ベルト本体10は、アクリル繊維を帯状に編み上げて形成され、一端には剛性を高めて上述した連結具3による連結をスムーズにするために合成樹脂製のカバー12が縫製される。図1に示すように、このカバー12の一方の面には矩形形状の窓部12aが開設されるとともにスリット12bが切られてカバー12とベルト本体10の間にネームプレート保持部13が形成され、スリット12bから挿入したネームプレート14が窓部12aから見える状態でベルト本体10とカバー12との隙間に保持される。また、ネームプレート14の窓部12aからの脱落を防止するために、上記窓部12aには図示しない透明のフィルムが溶着されて取り付けられる。
さらに、ベルト本体10の中間部のカバー12寄りの部分には、図1に示すように、ベルト本体10を縮めるようにしてゴム糸を編み上げて形成される短冊状のゴムベルト(伸縮部7)が裏打ちされて縫製され、ベルト体1に弾性能を備えたゴム部(弾性部5)が形成される。ゴムベルト7によるベルト本体10の縮みしろは外観や後述する鞄4への鞄締め付けベルトAの装着作業性を考慮して適宜決定され、ゴムベルト7の両端をベルト本体10の長手方向にその全長より離れた位置でベルト本体10に縫製することにより、ゴムベルト7が伸びていない時には、ベルト本体10のゴムベルト対応部位(規制部8)はゴムベルト7の表面から膨らむようにして撓まされる。
一方、長さ調整具11は、合成樹脂材からなり、ベルト本体10を折り返して重ねた状態で挿通可能な程度の細長い開口11aを2列並べたほぼ日の字状に形成される。
以上のベルト本体10と長さ調整具11は、図2に示すように、ベルト本体10のカバー12が縫製されない側の端部を長さ調整具11の開口間に形成される軸11bに巻き付けて縫製により固定し、さらにベルト本体10を適宜折り返して、その中間部が上述した軸11bに既に巻きつけた端部に被さるように長さベルト本体10を調整具11に挿通させることによって連結される。したがって、ベルト体1は、長さ調整具11によってベルト本体10の一端部をベルト本体10の長手方向に移動させて折り返されてベルト本体10が重なる部分の長さを変化させることにより長さ調整可能にされる。また、上記ベルト本体10の折り返されて重なる部分には、当該部分を構成するベルト本体10が挿通される合成樹脂材からなる連結リング15を介してアクリル等からなる短尺帯状の他のベルト本体10’の一端部が連結され、この他のベルト本体10’の他端部に上述した連結具3が連結される。
連結具3は、合成樹脂材からなる2つのリング3a、3bにより形成され、上述した他のベルト本体10’の環状に縫製される他端部をこれらに巻き付けて2つのリング3a、3bが適宜に重なるように保持されることにより、後述する鞄締め付けベルトAの鞄4への装着状態において連結されるベルト本体10自由端部2の連結具3に対する連結位置の戻りによる緩みを防止する戻り防止機構6を構成する。各リング3a、3bはベルト本体10の幅より少し広い程度の横幅を備えた細長いほぼ矩形枠状で、開口の縦方向の幅は少なくともベルト本体10を重ねて挿入できる程度で適宜に決定される。また、図2に示すように各リング3a、3bの他のリング3b、3aに面しない側の面はやや角取りされて鞄4に密着しやすくされる。
したがって以上の鞄締め付けベルトAは、図2に示すように、予め長さ調整具11によりベルト本体10の折り返される長さを少なくともベルト体1の全長が鞄4周りの長さよりも長くなるように概ね調整しておいてから、把手4aをくぐるようにベルト体1を鞄4に巻き付けてカバー12が装着された一端部、すなわち自由端部2を他端側の連結具3に連結して鞄4に巻回される。ベルト体1自由端部2の連結具3との連結は、ベルト体1の自由端部2を2つのリング3a、3bに挿通させた後、ベルト本体10を折り返してさらに上記挿通が解けない一方のリング3bにのみ再度自由端部2を挿通させることによってなされる。
このため、この状態で自由端部2を引っ張ると、ベルト本体10が鞄4周りで緊張して上述した他のベルト本体10’が引っ張られることにより2つのリング3a、3bに対して相互に重なるように力が作用し、ベルト本体10の一方のリング3bのみに挿通される部位がリング3a、3b間で挟まれ、これによりベルト本体10の連結具3に対する移動が規制される。また、上述した自由端部2の引っ張り操作時においては、引っ張り力により2つのリング3a、3bが自由端部2の連結具3に対する移動を許容するようにずらされ、これにより自由端部2の引っ張り操作、すなわち連結具3からの自由端部2の引き出し操作が可能になる。したがって、自由端部2を連結部から引き出すことにより緊張するベルト体1によって、2つのリング3a、3bが戻り防止機構6として働き、自由端部2の引き戻し防止のために力を要しないことから、簡単な操作でベルト体1を鞄4にしっかりと密着させることができる。
さらに、上述した自由端部2の引っ張り操作により緊張するベルト体1によって、図1(b)に示すようにゴムベルト7がベルト本体10のゴムベルト対応部位8の撓みを解消する範囲内でL1からL2へと伸長し、伸長したゴムベルト7の短縮して元に戻ろうとする弾性力により、ベルト体1のループ径Dを縮小させる力が作用し、これにより鞄4を締め付けることができる。したがって、例えばベルト体1を鞄4にやや斜めに巻いてしまった場合など多少の緩みが生じる可能性があっても、ゴムベルト7がこの緩みを吸収し、これによりベルト体1を鞄4に確実に密着させることができる。加えて、ゴムベルト7をベルト本体10に裏打ちすることにより、ベルト本体10の強い強度がベルト体1の強度の基準になり、長さ調整具11によって適宜折り返されて調整され、ゴムベルト7によるゴムベルト対応部位8の撓みが適宜解消したベルト本体10の実質的な長さがベルト体1の全長の基準になるため、例えばベルト体1を引っ張って鞄4をたぐり寄せたりした場合にも、ゴムベルト対応部位8によってゴムベルト7が切れたり過剰に伸びたりしてしまうことがない。なお、図1(b)において自由端部2を引っ張る前の状態は2点鎖線で、引っ張った後の状態は実線で表される。
なお、ベルト体1の自由端部2の連結具3からの引き出し量が大きく、ぶらつきが生じる場合には、適宜のベルト止めを設けたり、あるいは長さ調整具11によりベルト本体10の実質的な全長を短くすれば、これを解消することができる。
図3(a)、(b)に、上述した本発明の第1の参考例、第2の参考例を示す。なお、以下に示す参考例および他の実施の形態において、上述した実施の形態と同一の構成要素は図中に同一の符号を付して説明を省略する。これらの参考例において、ゴムベルト7をベルト本体10に裏打ちする代わりに、第1の変形例においては上述した他のベルト本体10’自体がゴムベルト7で形成され、第2の変形例においてはベルト本体10および他のベルト本体10’が共にゴムベルト7で形成される。
ゴムベルト7には適宜にゴム芯等が入れられて強度が高められ、したがってベルト本体10の自由端部2を連結具3から引き出すことにより、他のベルト本体10’やベルト本体10が伸長し、ゴムベルト7、すなわち弾性部5の短縮して元に戻ろうとする弾性力により、ベルト体1のループ径Dが縮小して鞄4をより確実に締め付けることができる。
図4および図5に本発明の第3の参考例を示す。この参考例において連結具3はいわゆるバックルを兼ねて形成され、合成樹脂材からなるオス側バックル3cとメス側バックル3dにより構成される。
オス側バックル3cは、図5に示すように、ベルト連結部21から係止部22を突出させて形成され、上記ベルト連結部21は矩形枠状に形成されてその開口部23にはベルト本体10を巻回可能な連結軸部24が保持される。この連結軸部24は、断面が略長方形で、係止部22側は角が落とされて滑らかにされ、開口部23内壁面との間で軸周り、すなわち前後に各々ベルト本体10の厚さ程度の隙間を隔てるように適宜の太さに形成にされる。また、ベルト連結部21の連結軸部24軸方向の両側壁部には、連結軸部24断面の長辺に沿って長寸の長孔25が形成されて連結軸部24がスライド自在に保持され、さらに、連結軸部24の長孔25に挿入される係合端部24aはその断面を略小判形状にされて長孔25内で傾斜可能にされ、これにより連結軸部24は適宜の角度範囲内で揺動自在にされる。
上記係止部22は、内方に弾性変形可能な係止爪26と、この係止爪26の外側に延設される摘み部27とを有し、摘み部27を押圧することにより、係止爪26が外方に広がる拡開姿勢から内方に縮退する縮退姿勢に移行可能に形成される。また、係止爪26は両側方がベルト連結部21の基端側に行くに従って外側に広がる形状に形成される。
メス側バックル3dは、ベルト挿通部28からボックス状の被係合部29を突出させて形成される。ベルト挿通部28はベルト本体10を単に巻回可能な適宜断面の巻回軸部30を後端に備えて形成される。一方、被係合部29は、上述したオス側バックル3cの係止爪26を外方に拡開させた状態で収納可能な爪収容部31を内部に備え、この爪収容部31の開口端には、爪収容部31内で拡開した係止爪26の挿入後端に係止する係止段部32が形成される。
また、この参考例において、上述した実施の形態における他のベルト本体10’は省略され、ベルト体1には、図4(a)に示すように、上述した実施の形態における連結リング15に代えて上記メス側バックル3dのベルト挿通部28がベルト本体10の折り返される中間部にそのまま連結される。さらに、ベルト本体10は、アクリルからなる主ベルト33の中間にゴム芯等により適宜補強されたゴムベルト7を組み入れてゴム部5が形成され、また、ネームプレート保持部13はベルト本体10にスライド自在に連結される。
上記ベルト本体10は、帯状のアクリルからなる長尺の主ベルト33aと短尺の主ベルト33bの間に短冊状のゴムベルト7を配置して、図4(b)に示すように、これらの端部同士を縫製することにより弾性部5を中間に組み入れた連続する帯状に形成される。ゴムベルト7は図4(a)に示すようにベルト本体10の自由端部2に近い部位に組み込まれ、上述した短尺の主ベルト33bの先端にはカバー12が縫製され、長尺の主ベルト33aが長さ調整具11により適宜折り返されてメス側バックル3dに連結される。ゴムベルト7と主ベルト33の縫製は、例えば、図4(b)に示すように、それぞれの端部を巻き込むように合わせて行うことにより、端部からのほつれが適宜防止される。
また、ネームプレート保持部13は、図4(a)および(b)に示すように、例えば2枚の合成樹脂からなる矩形のシート体34、34同士の側縁を溶着して内部にベルト本体10を挿通可能に形成される。上記シート体34の一方は、内部にネームプレート14を収容できるように他のシート体34’を重ねることなどにより適宜2重構造にされる。また、図示しないが、ネームプレート保持部13の着色などに応じて内部のネームプレート14が見えるように窓部12a等が適宜設けられ、強度が低い場合には適当な補強材等が介装される。
このネームプレート保持部13は、図4(b)に示すように上述したゴムベルト7、特にゴムベルト7とアクリルの主ベルト33の縫製箇所を隠すことができるとともに、ベルト体1の自由端部2のいわゆるベルト止めとしても機能するように、ゴムベルト7の長さよりもやや長くされるとともに、表裏のシート体34間にゴムベルト7とアクリルの主ベルト33の縫製箇所、およびベルト体1の自由端部2が挿入可能なように、シート体34、34間を適宜間隔にし、あるいはシート体34の柔軟性が高められる。
したがってこの参考例において、ベルト体1の鞄4への巻回は、予め長さ調整具11を適宜調整して少なくともベルト体1の全長が鞄4周りの長さより長くなるようにしておいてから、ベルト体1を鞄4に巻き付けてオス側バックル3cとメス側バックル3dを連結させ、ループ状に連結してなされる。オス側バックル3cとメス側バックル3dの連結は、オス側バックル3cの係止爪26をメス側バックル3d先端の開口から爪収容部31内に押し込むだけでよく、挿入後端に行くに従って次第に幅広になる係止爪26は、挿入に伴って係止段部32に押されて内方に弾性変形するために爪収容部31内に進入することができ、係止段部32を越えて挿入されると、係止爪26が拡開して抜け止めされる。
上述したようにベルト体1をループ状にしたら、その自由端部2をオス側バックル3cのベルト連結部21から引き出せば、ベルト体1は鞄4周りに密着し、また、ゴムベルト7が伸長してベルト体1の鞄4への密着は確実になる。自由端部2の引き出し時において、オス側バックル3cのベルト連結部21では、図5(b)に示すように、自由端部2の引き出し方向への移動により押される連結軸部24の係合端部24aが長孔25内を引き出し方向と反対方向にスライド移動し、また、引き出しがスムーズになるように引き出し側に傾斜する。このとき連結軸部24と開口部23内壁面との隙間w1、w2はいずれもベルト本体10が摺動可能な程度に維持され、このため、自由端部2の引き出しが可能になる。
一方、自由端部2の引き出しを止めると、伸長したゴムベルト7の弾性復帰力によって自由端部2をベルト連結部21に引き戻そうとする力が作用するが、このときには、図5(c)に示すように、ベルト本体10の中間部側に働く引き戻そうとする力によって、係合端部24aが長孔25内を引き戻し方向、すなわち上述した自由端部2引き出し時と反対方向に押されてスライド移動し、また、引き戻し方向へのベルト本体10の移動がスムーズになるように上述した自由端部2引き出し時と反対方向に傾斜する。このとき、連結軸部24と開口部23内壁面との隙間w1、w2は、引き戻されるベルト本体10中間部側の方w1が自由端部2側w2よりも広くなり、この結果、ベルト本体10の自由端部2が連結軸部24と開口部23内壁面との間に強く挟まれ、ベルト本体10のベルト連結部21からの引き戻しが禁止される。
したがってオス側バックル3cのベルト連結部21の開口部23内壁面と連結軸部24とが、上述した第1の実施の形態において重なるように保持される2つのリング3a、3bと同様に戻り防止機構6を構成し、ベルト体1の鞄4への緊結は、ベルト連結部21から自由端部2を引き出すだけでよく、引き出した状態を維持するために力を要しないことから極めて簡単に行うことができる。また、この状態でゴムベルト7は伸長し、その弾性復帰力によって生じるベルト体1のループ径Dを縮小させる力により鞄4を締め付けることができる。
最後にネームプレート保持部13をベルト体1に沿ってスライドさせてゴムベルト7と主ベルト33の縫製箇所を隠すようにすれば外観が高められ、さらに、ベルト体1の自由端部2のベルト連結部21から引き出し長さが長い場合には、ネームプレート保持部13とベルト本体10との間に自由端部2を差し込むことにより、自由端部2のぶらつきを防ぐことができる。また、ベルト本体10の鞄4からの巻回解除は、摘み部27を押しながらオス側バックル3cをメス側バックル3dから離すように移動させればよく、迅速に行うことができる。
図6に本発明の第2の実施の形態を示す。なお、この実施の形態において、上述した第3の変形例と同一の構成要素は図中に同一の符号を付して説明を省略する。この実施の形態において、連結具3は、オス側の金具3eとメス側のバックル本体3fのペアで構成される。金具3eは、ベルト本体10の折り返されて重なる部分に該ベルト本体10に沿って移動自在に連結され、ベルト本体10の折り返し先端により構成されるベルト体1の一端に、バックル本体3fと連結するための連結穴41を形成する。
バックル本体3fは、図6(a)ないし(c)に示すように、バックルケース42に蓋体43を回動自在に連結して形成される。バックルケース42は合成樹脂材により形成され、ほぼ矩形形状の底板42aの前端部に前述したオス側の金具3eの連結穴41に係合可能な被連結部42bが柱状に膨隆される。この被連結部42bの上部にはバックルケース42内方に向かって突出する突出片42cが形成される。また、底板42aの両側縁からは側壁42d、42dが立設され、この側壁42d、42d間には、後端部の上部に蓋体43を回転自在に連結する回転軸44が架設されるとともに、前後方向中央部寄りにベルト本体10が巻回可能な巻回軸部30が上記回転軸44に平行で、該回転軸44よりも低い高さ位置で架設される。
蓋体43は、ほぼ板状に形成されて後端部を上述した回転軸44に連結され、前端部には上述した突出片42cに係止可能な係止片45が形成される。この係止片45は、蓋体43をバックルケース42上方に被せて金具3eの被連結部42bとの係合解除を禁止できるように、バックルケース42に蓋体43を被せたときに突出片42cに係止する方向に図示しないバネ等により適宜付勢されており、この状態において外表面に露出する操作ボタン46の操作により移動して突出片42cとの係止解除を行うことができるようにされる。また、蓋体43には、TSAの認可を受けたダイヤル錠(錠装置9)が組み込まれ、ダイヤル錠9の施錠により操作ボタン46の操作が禁止される。なお、図6aにおいて48はダイヤル錠9のダイヤルであり、49は鍵穴である。
さらに、蓋体43の後端部には、バックルケース42に被せたときにバックルケース42後端の開放部50、より正確には回転軸44と底板42aとの間の隙間を狭めるベルト押さえ51が膨出される。したがってこの実施の形態において、ベルト本体10は、図6(c)に示すように、先ず蓋体43を開いてベルト押さえ51をバックルケース42後端の開放部50から退避させた状態にしてから、自由端部2をバックルケース42内にその開放部50から挿入させて巻回軸部30に巻回した後、再度開放部50を通ってバックルケース42外に引き出し、次いで、蓋体43を閉じてベルト押さえ51によってバックルケース42の底板42aとの間で挟み付けられることにより、ベルト体1の長さを調節可能にされる。
鞄4への巻回は、先ずその準備として、予め蓋体43を閉じてベルト本体10の自由端部2をバックル本体3fにより拘束しておき、この状態で長さ調整具11によってベルト体1の長さを鞄4周りの長さよりやや長くなる程度に合わせる。次いで、図2に示す上述した第1の実施の形態のように把手4aをくぐるようにしてベルト体1を鞄4に巻き付け、蓋体43を開いて金具3eとバックル本体3fを係止させ、ベルト本体10を把手4aと鞄4表面との隙間を通る鞄4周りにループ状に連結する。この後、蓋体43を開いてベルト体1の自由端部2を引き出せば、ベルト体1はゴムベルト7を伸長させつつループ径Dを次第に縮小して鞄4に密着し、このときに蓋体43を閉めればベルト体1は鞄4に密着し、かつゴムベルト7の弾性復帰力により鞄4を締め付ける。また、この状態でダイヤル錠8を施錠すれば、把手4aの内方を通って鞄4を締め付けるベルト体1が鞄4の不正な開放を禁止し、鞄4に収容される荷物の盗難を防止することができる。
なお、以上の実施の形態においては、ゴムベルト7によるベルト本体10への裏打ちについて、第1の実施の形態等で示すようにベルト体1の自由端部2を連結具3から引き出して鞄4に巻回するタイプの鞄締め付けベルトAへの適用について説明したが、自由端部2にバックルを固定してベルト体1の長さ調整について専ら長さ調整具11によるタイプにも適用することが可能である。また、同様に、ゴムベルト7によるベルト本体10への裏打ちについて、第1の参考例ないし第3の参考例に適用することも可能である。
加えて、ゴムベルト7のベルト体1における配置については、ベルト本体10の鞄4への巻回時に鞄4を締め付けることができればよいため、例えばベルト本体10が折り返されて重なる部分にすることも可能である。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、(a)は斜視図、(b)はベルト体を緊張させたときのゴムベルトの近傍の挙動を説明する図である。 鞄に巻回した状態を説明する断面図である。 参考例を示す図で、(a)は第1の参考例の斜視図、(b)は第2の参考例の斜視図である。 第3の参考例を示す図で、(a)は斜視図、(b)はネームプレート保持部近傍を示す要部断面図である。 バックルの動作を示す図で、(a)は一部を破断した平面図、(b)、(c)は(a)の5A-5A線断面図で、(b)はベルト体の自由端部を引っ張ったときの図、(c)はベルト体の中間部側を引っ張ったときの図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、(a)は斜視図、(b)はバックルの締結操作を説明する斜視図、(c)はバックル本体によるベルト体の拘束手順を説明する図である。
符号の説明
1 ベルト体
2 自由端部
3 連結具
4 鞄
5 弾性部
6 戻り防止機構
7 伸縮部
8 規制部
9 錠装置
D ループ径

Claims (3)

  1. ループ径を可変にする伸縮部と、
    該伸縮部の伸びを規制する規制部とを有する鞄締め付けベルトであって、
    短冊状に形成された弾性体の両端部をベルト体の弛み部位を跨いだ位置で該ベルト体に縫製して形成される鞄締め付けベルト。
  2. 前記ベルト体は帯状に形成されるとともに、
    前記ベルト体をループ状に連結する連結具を有する請求項1記載の鞄締め付けベルト。
  3. 前記連結具の連結解除操作を禁止する錠装置を有する請求項2記載の鞄締め付けベルト。
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