JP5083840B2 - タンパク質リフォールディング装置 - Google Patents
タンパク質リフォールディング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5083840B2 JP5083840B2 JP2009508912A JP2009508912A JP5083840B2 JP 5083840 B2 JP5083840 B2 JP 5083840B2 JP 2009508912 A JP2009508912 A JP 2009508912A JP 2009508912 A JP2009508912 A JP 2009508912A JP 5083840 B2 JP5083840 B2 JP 5083840B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protein
- refolding
- column
- solution
- surfactant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N30/00—Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
- G01N30/02—Column chromatography
- G01N30/50—Conditioning of the sorbent material or stationary liquid
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D15/00—Separating processes involving the treatment of liquids with solid sorbents; Apparatus therefor
- B01D15/08—Selective adsorption, e.g. chromatography
- B01D15/10—Selective adsorption, e.g. chromatography characterised by constructional or operational features
- B01D15/20—Selective adsorption, e.g. chromatography characterised by constructional or operational features relating to the conditioning of the sorbent material
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K1/00—General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length
- C07K1/107—General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length by chemical modification of precursor peptides
- C07K1/113—General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length by chemical modification of precursor peptides without change of the primary structure
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K1/00—General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length
- C07K1/14—Extraction; Separation; Purification
- C07K1/16—Extraction; Separation; Purification by chromatography
- C07K1/18—Ion-exchange chromatography
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Pathology (AREA)
- Immunology (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
(1) 粒子状に造粒されているBEA構造のゼオライト(ゼオライトベータ)を含むタンパク質リフォールディング用カラム充填剤を充填したリフォールディング用カラムを少なくとも備えている、タンパク質リフォールディング装置。
(3) リフォールディング用カラム充填剤が、ゼオライトベータ、およびゼオライトベータを造粒化するための糊料からなることを特徴とする、(1)又は(2)に記載のタンパク質リフォールディング装置。
(5) タンパク質溶液、並びにタンパク質変性剤、pH調整剤、タンパク質S−S架橋形成防止剤、凝集・沈澱防止剤、界面活性剤およびリフォールディング因子から選択される少なくとも1種以上をポンプまたは自然重力下でリフォールディング用カラムに送液するための手段を備えている、(1)から(4)の何れかに記載のタンパク質リフォールディング装置。
(7) タンパク質溶液、並びにタンパク質変性剤、pH調整剤、タンパク質S−S架橋形成防止剤、凝集・沈澱防止剤、界面活性剤およびリフォールディング因子から選択される少なくとも1種以上をポンプまたは自然重力下でリフォールディング用カラムに送液する際に、流量を連続的に可変できるポンプ又はバルブにより、溶液の混合比を連続的に変化するための手段を備えている、(1)から(6)の何れかに記載のタンパク質リフォールディング装置。
(9) タンパク質溶液、並びにタンパク質変性剤、pH調整剤、タンパク質S−S架橋形成防止剤、凝集・沈澱防止剤、界面活性剤およびリフォールディング因子から選択される少なくとも1種以上をポンプまたは自然重力下でリフォールディング用カラムに送液する際に、バルブの操作による流路変更、又はポンプにより繰り返しリフォールディング用カラムを通すための手段を備えている、(1)から(8)の何れかに記載のタンパク質リフォールディング装置。
(1)タンパク質の種類を問わず広範な不活性タンパク質に対して、それら本来の機能を賦活させる万能的リフォールディング条件を選定できる。
(2)本発明の装置を用いて前記タンパク質、例えば大腸菌等の発現系で産生された高次構造が未形成なために不活性なタンパク質、あるいはある種の原因で立体構造が変化して失活したタンパク質を処理することにより、それらタンパク質の本来の機能・活性をリフォールディングにより賦活させることができる。
(3)本発明の装置はインクルージョンボディのタンパク質にも効力を有し、これを用いるインクルージョンボディの効率的なリフォールディング方法として有用である。
(4)本発明の装置を用いることによる不活性タンパク質の機能賦活方法は、タンパク質を構成するアミノ酸の鎖長・配列を問わず種々の変性タンパク質に適用可能な、一般性、普遍性のある、しかもリフォールディング率の高い効率的方法として提供される。
(5)本発明の装置で用いるリフォールディング用カラム充填剤を構成するBEA構造のゼオライトすなわちゼオライトベータは、低コストである。
(6)本発明の装置を用いる不活性タンパク質の機能賦活方法は、分子量10万を越える大型のタンパク質を含む種々の立体構造無秩序タンパク質のリフォールディングに適用できる。
(7)例えば、大腸菌の発現系によるタンパク質合成プロセスと本発明の装置による不活性タンパク質の機能賦活とを組み合わせることにより、高次構造が制御されて該タンパク質固有の本来機能が備わったタンパク質を生産する新規の活性タンパク質製造プロセスを提案・確立することができる。
本発明のリフォールディング装置は、BEA構造のゼオライトをカラム充填剤として用いたカラムを必須構成要素としている。BEA構造のゼオライト(通称ゼオライトベータ、Zeolite Beta)は、ベータゼオライトとも呼ばれ、典型例として、例えば、通常の市販ゼオライトベータ、文献(Zeolites, Vol. 11 (1991) 202を参照)に従い自前で合成・調製したゼオライトベータ、それらを焼成して得られるゼオライトベータ、該ゼオライトの有する空間中にアンモニウムや種々の脂肪族及び/又は芳香族アンモニウムがあるゼオライトベータ、該ゼオライトを形成する骨格ケイ素の一部が他の金属に変わった骨格置換ゼオライトベータ、前記アンモニウム含有骨格置換ゼオライトベータなどが挙げられるが、ゼオライトベータの骨格構造を持つものであれば、基本的には全て該機能・能力を有しており全て使用可能であって、該リフォールディング用カラム充填剤およびカラムを構成するゼオライトベータとして、その製造方法や性状が特段に限定されるものではない。
acid :HEPES)、2−モノホリノエタンスルホン酸(2-morpholonoethanesulfonic acid: MES)、3−モノホリノプロパンスルホン酸(3-pholinopropanesulfonic acid : MOPS)などを挙げることができるが、これらにとどまるものではなく、同様な作用を持つものはいずれも使用可能である。
(a)リフォールディング用カラム充填剤の作製(造粒)
ゼオライトベータ粉末をパン型造粒機もしくはパン型部分を円筒状に交換した造粒機に投入し、1〜2重量%アセチルセルロースのアセトン溶液を噴霧器もしくはエアブラシ等を用いて噴霧し、造粒化を行った。造粒機の回転速度は60回転/分、パンおよび円筒容器の傾斜角は45℃、但しこれらの条件は装填する原料粉末の量などにより適宜調節する。アセチルセルロースの濃度は、1〜2重量%が適切であり、これ以上の濃度になると溶液の粘度が高くなり、噴霧が困難になる。原料粉末重量に対して、最終的なアセチルセルロースが3〜20%の範囲で、好ましい顆粒状の粉体が得られる。当然のことながらアセチルセルロース含有量が増えることにより、粒子径は増大する傾向がある。
造粒されたゼオライトベータは粒度分布を有するため、分級する。ふるいを用いたりする一般的な方法が適用可能である。しかしながら、ゼオライトベータはその一次粒子径が小さいことや空気中の水分等を吸収しやすいため、凝集を起こしやすい。通常のふるいによる分級では困難な場合が多く、造粒物を超純水で懸濁させ、スラリー状態でふるいにかけることにより分級が容易になることが多い。この方法では50μm以上の粒径であれば、容易に分級が可能であり、準備できた篩の規格により粒径分布を制御できる。たとえば100μmの篩を通過し、75μmの篩は通過しない粉体を集めれば、その粒径分布は75〜100μmの範囲に入ることになる。同様な方法で、粒径分布を制御できる。
作製された顆粒状のゼオライトベータを超純水で懸濁させ、重力による自然沈降を用いてカラムに充填する。さらに真空デシケーターなどに入れ減圧処理を施すことにより脱気を行い、空隙の存在しない充填状態を確保する。乾燥状態での充填も可能であるが、その後の利用の利便性を考慮すると超純水と共存状態であることの方が有利である。オープンカラムおよびインライン用のカラム、双方共に同様な方法により充填する。重力による自然沈降を用いることにより、粒度分布が揃っていれば同様な充填状態を実現し、カラムとしてのロット間の特性差を揃えることができる。
(a)変性タンパク質溶液
活性賦活対象タンパク質として、試薬として入手可能なRNaseA、リゾチームを使用した。また、大腸菌から発現させたインクルージョンボディとしては、GFP(緑色蛍光タンパク質)やLDH(乳酸脱水素酵素)を用いた。これらのタンパク質は試薬およびインクルージョンボディ共に6M塩酸グアニジン溶液に溶解し、濃度を測定しつつ1mg/mlの溶液を作成する。
一例として一般には、リフォールディングバッファーとして、50mM HEPES pH7.5 / 0.5M NaCl / 20mM 2−メルカプトエタノール / 0.5(w/v)% ポリエチレングリコール 20000(リフォールディング因子) / 1(v/v)% Tween20(界面活性剤)の組成の液を用いた。
タンパク質の濃度測定は、ブラッドフォード法およびBCA法を適宜用いた。1.5mlチューブやマイクロプレートを用いて、所定の操作の後、検量線を用いた比色分析により濃度を決定した。
(a)リゾチームの活性評価
リゾチームの活性は、Micrococcus lysodeikticus の溶菌活性を指標にして評価した。Micrococcus lysodeikticusの凍結乾燥菌体を、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)に懸濁し、波長450nmにおける吸光度が1.0となるように調整したものを反応溶液とした。反応溶液を25℃でプレインキュベーションした後、リゾチームを含むサンプルを反応溶液に添加し、波長450nmにおける吸光度の減少を測定した。活性値は、波長450nmにおける吸光度を、1分間に 0.001減少させる活性を1unitとして算出した。
RNaseAの活性は以下のようにして評価した。Cytidine 2’,3’-cyclic monophosphateを、その濃度が0.5mg/mlとなるように20mMのリン酸緩衝液(pH7.5)に溶解したものを反応溶液とした。反応溶液を25℃でプレインキュベーションした後、RNaseAを含むサンプルを反応溶液に添加し、波長286nmにおける吸光度の増加を測定した。活性値は、波長280nmにおける吸光度を、1秒間に0.001増加させる活性を1unitとして算出した。
GFP(緑色蛍光タンパク質)の活性は、GFPが発する蛍光強度に基づき評価した。50mM Tris-HCl緩衝液(pH7.5)中のGFPを、波長490nmで励起し、波長510nmに観察される蛍光の強度を蛍光分光光度計により測定した。リフォールドしたGFPが発する蛍光の強度を、同じ濃度の変性していないGFPを対照とした相対値として算出し、その活性を評価した。
LDH(乳酸脱水素酵素)の活性は、LDHが触媒する反応(ピルビン酸+NADH→乳酸+NAD)におけるNADHの減少によって評価した。NADHは波長 340nmに吸収をもつため、吸光度の減少を測定することで、酵素活性を測定することができる。0.1mM NADHと、100mM ピルビン酸を含む100mM MES緩衝液を反応溶液とし、30℃で10分間プレインキュベーションした。その後、LDHを含むサンプルを反応溶液と混合し、波長340nmにおける吸光度の減少を測定した。活性値は、波長340nmにおける吸光度を、1秒間に0.001減少させる活性を1unitとして算出した。
(a)GFPのリフォールディング例
カラム有効部0.8×4cmのオープンカラムに充填剤20mgを充填する。この場合、75〜150μmの粒度分布を有する充填剤を用いた。各溶液の注入または滴下には、流量および流速を制御できるペリスタポンプを用いて加えた。まず、カラム下部の排出口を開けた後、1mの6M塩酸グアニジン溶液でこのオープンカラムを洗浄する。その後、GFP3mgを溶解させた6M塩酸グアニジン溶液1mlを加え、溶液を滴下する。本操作により、変性状態のGFPが充填剤に吸着される。10mlの1mM Tris−HCl pH7.5を加え、カラムを通して充填剤を洗浄する。これらの操作は、コンピュータによるポンプおよびバルブの操作により行うことで、自動化が可能である。リフォールディングバッファーは全量で2ml加えるが、カラムを通ってきた溶液を、同じく自動的にチューブを変更させることにより、0.2mlずつ分取する。回収した溶液を一晩放置した後、蛋白質濃度、および活性を評価した。
カラム有効部0.8×4cmのオープンカラムに超純水にてスラリー状となった充填剤500mgを充填する。この場合300〜500μmの粒度分布を有する充填剤を用いた。各溶液の注入または滴下には、流量および流速を制御できるペリスタポンプを用いて加えることが可能である。まず、カラム下部の排出口を開けた後、超純水を注入しこのオープンカラムを洗浄する。その後、リゾチーム5mgを溶解させた6M塩酸グアニジン溶液5mlを加え、溶液を滴下する。超純水がリゾチーム溶液と置換することになり、変性状態のリゾチームが充填剤に吸着される。6M塩酸グアニジン溶液1mlを加え、カラムを通して充填剤を洗浄する。さらに超純水2mlをカラムに通して充填剤を洗浄する。その後、リフォールディングバッファーをカラムに加える。これらの操作は、コンピュータによるポンプおよびバルブの操作により行うことで、自動化が可能である。リフォールディングバッファーは全量で5mlを加えるが、カラムを通ってきた溶液を、同じく自動的にチューブを変更させることにより、1mlずつ分取する。回収した溶液の蛋白質濃度、および活性を評価した。
(a)標準的操作法
両端をシールにより密閉され、なおかつチューブへの接続機能を有したガラス製カラム等を用いる。代表的なものとしてGEヘルスケア社製のTriconカラムセット、Tricon5/20カラムを用いた。造粒により75〜100μmの範囲に分級された充填剤150mgが、超純水によりスラリー状にして充填されている。このカラムをFPLC、たとえばGEヘルスケア社製のAKTA10Sに装着する。FPLC装置のポンプによりタンパク質溶液を所定の流速でカラムに通す。タンパク質を吸着させた後、超純水等でカラムを洗浄する。さらにリフォールディングバッファーを通すことにより、タンパク質を回収する。カラムを通ってきた溶液は、フラクションコレクターで分画して回収するのが一般的である。回収された溶液のタンパク質濃度および活性の評価を行う。
大腸菌により発現させたインクルージョンボディのLDHを変性バッファーであるところの適当な緩衝剤を含んだ6M塩酸グアニジン溶液に溶解し、1mg/mlのタンパク質溶液とする。カラムにまず、タンパク質を含まない変性バッファーを通し、平衡化を行う。次に当該タンパク質溶液10mlを流速0.3ml/min.でカラムに通し、タンパク質を吸着させる。その後、変性バッファーでカラムを洗浄し、さらに、塩酸グアニジンを含まない洗浄バッファーにて、カラムを洗浄し、変性バッファーを洗い流すと共に、未吸着のタンパク質などの不純な成分を洗い流す。次にリフォールディングバッファーをカラムに通し、タンパク質を回収する。
2 流量可変可能な送液ポンプ
3 切り替えバルブ
4 タンパク質変性剤、pH調整剤、タンパク質S−S架橋形成防止剤、凝集・沈澱防止剤、界面活性剤およびリフォールディング因子を含む溶液群
5 タンパク質濃度検出器
6 ストップバルブ
7 タンパク質リフォールディング用カラム
8 超音波、マイクロ波、磁場、電場の印加装置
9 pH調整剤等洗浄液
10 タンパク質溶液
11 分注装置
12 分注された溶液の捕集容器群
13 制御用コンピュータ
Claims (10)
- 粒子状に造粒されているBEA構造のゼオライト(ゼオライトベータ)を含むタンパク質リフォールディング用カラム充填剤を充填したリフォールディング用カラムを少なくとも備えている、タンパク質リフォールディング装置であって、
リフォールディング用カラム充填剤が、ゼオライトベータ、およびゼオライトベータを造粒化するための水に不溶の糊料からなり、
ゼオライトベータは、粒子径20μmから1000μmの範囲に造粒されており、
タンパク質変性剤、pH調整剤、タンパク質S−S架橋形成防止剤、凝集・沈澱防止剤、界面活性剤およびリフォールディング因子から選択される少なくとも1種以上をリフォールディング用カラムに添加するための手段をさらに備えていることを特徴とする、タンパク質リフォールディング装置。 - タンパク質溶液、並びにタンパク質変性剤、pH調整剤、タンパク質S−S架橋形成防止剤、凝集・沈澱防止剤、界面活性剤およびリフォールディング因子から選択される少なくとも1種以上をポンプまたは自然重力下でリフォールディング用カラムに送液するための手段を備えている、請求項1に記載のタンパク質リフォールディング装置。
- タンパク質溶液、並びにタンパク質変性剤、pH調整剤、タンパク質S−S架橋形成防止剤、凝集・沈澱防止剤、界面活性剤およびリフォールディング因子から選択される少なくとも1種以上をポンプまたは自然重力下でリフォールディング用カラムに送液する際に、バルブの操作により送液の順番を制御するための手段を備えている、請求項1または2に記載のタンパク質リフォールディング装置。
- タンパク質溶液、並びにタンパク質変性剤、pH調整剤、タンパク質S−S架橋形成防止剤、凝集・沈澱防止剤、界面活性剤およびリフォールディング因子から選択される少なくとも1種以上をポンプまたは自然重力下でリフォールディング用カラムに送液する際に、流量を連続的に可変できるポンプ又はバルブにより、溶液の混合比を連続的に変化するための手段を備えている、請求項1から3の何れかに記載のタンパク質リフォールディング装置。
- タンパク質溶液、並びにタンパク質変性剤、pH調整剤、タンパク質S−S架橋形成防止剤、凝集・沈澱防止剤、界面活性剤およびリフォールディング因子から選択される少なくとも1種以上をポンプまたは自然重力下でリフォールディング用カラムに送液する際に、カラムの入口出口に設置されたバルブにより、送液を止めて平衡化の処理を制御するための手段を備えている、請求項1から4の何れかに記載のタンパク質リフォールディング装置。
- タンパク質溶液、並びにタンパク質変性剤、pH調整剤、タンパク質S−S架橋形成防止剤、凝集・沈澱防止剤、界面活性剤およびリフォールディング因子から選択される少なくとも1種以上をポンプまたは自然重力下でリフォールディング用カラムに送液する際に、バルブの操作による流路変更、又はポンプにより繰り返しリフォールディング用カラムを通すための手段を備えている、請求項1から5の何れかに記載のタンパク質リフォールディング装置。
- タンパク質溶液、並びにタンパク質変性剤、pH調整剤、タンパク質S−S架橋形成防止剤、凝集・沈澱防止剤、界面活性剤およびリフォールディング因子から選択される少なくとも1種以上をポンプによる加圧状態または重力による常圧状態で、リフォールディング用カラムを通すための手段、並びにタンパク質のリフォールディングを行った後に巻き戻されたタンパク質溶液を分割して捕集するための手段を備えている、請求項1から6の何れかに記載のタンパク質リフォールディング装置。
- タンパク質溶液、並びにタンパク質変性剤、pH調整剤、タンパク質S−S架橋形成防止剤、凝集・沈澱防止剤、界面活性剤およびリフォールディング因子から選択される少なくとも1種以上をポンプによる加圧状態または重力による常圧状態で、リフォールディング用カラムを通すことによりタンパク質のリフォールディングを行うための手段、並びにカラムの前後を通る溶液のタンパク質濃度を検出するための手段を備えている、請求項1から7の何れかに記載のタンパク質リフォールディング装置。
- (1)リフォールディング用カラムに通される各種溶液の送液順序を任意に設定するための手段、(2)カラムの前後を通る溶液のタンパク質濃度を検出するための手段、並びに(3)上記各種溶液の送液速度、送液圧力、滞留時間、混合比、並びにそれらの数値の連続的および/または段階的な変化を行うための手段を備えている、請求項1から8の何れかに記載のタンパク質リフォールディング装置。
- 請求項1から9の何れかに記載のタンパク質リフォールディング装置中のリフォールディング用カラムに不活性タンパク質を投入してタンパク質リフォールディング用カラム充填剤に該不活性タンパク質を接触させることを含む、不活性タンパク質の機能賦活方法であって、
不活性タンパク質を変性剤を含む溶液に分散溶解した後、リフォールディング用カラムに吸着させ、ついでリフォールディング因子、界面活性剤及び変性剤を含まない溶液により該リフォールディング用カラムを洗浄した後、少なくともリフォールディング因子または界面活性剤を含み変性剤を含まない溶液により該リフォールディング用カラムから該タンパク質を脱着させる手順により、不活性タンパク質の機能賦活を行うことを特徴とする、不活性タンパク質の機能賦活方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009508912A JP5083840B2 (ja) | 2007-04-05 | 2008-04-04 | タンパク質リフォールディング装置 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007099285 | 2007-04-05 | ||
JP2007099285 | 2007-04-05 | ||
PCT/JP2008/000878 WO2008126401A1 (ja) | 2007-04-05 | 2008-04-04 | タンパク質リフォールディング装置 |
JP2009508912A JP5083840B2 (ja) | 2007-04-05 | 2008-04-04 | タンパク質リフォールディング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2008126401A1 JPWO2008126401A1 (ja) | 2010-07-22 |
JP5083840B2 true JP5083840B2 (ja) | 2012-11-28 |
Family
ID=39863561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009508912A Expired - Fee Related JP5083840B2 (ja) | 2007-04-05 | 2008-04-04 | タンパク質リフォールディング装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5083840B2 (ja) |
WO (1) | WO2008126401A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010050485A1 (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-06 | 学校法人関西学院 | リフォールディング剤および蛋白質のリフォールディング方法 |
GB201902743D0 (en) * | 2019-02-28 | 2019-04-17 | Ge Healthcare Bio Sciences Ab | Improvements in and relating to optimizing the operation of a chromatography system |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004330113A (ja) * | 2003-05-08 | 2004-11-25 | Pentax Corp | 吸着剤の製造方法および吸着剤 |
WO2005005459A1 (ja) * | 2003-07-09 | 2005-01-20 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | タンパク質巻き戻し材料 |
-
2008
- 2008-04-04 JP JP2009508912A patent/JP5083840B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2008-04-04 WO PCT/JP2008/000878 patent/WO2008126401A1/ja active Application Filing
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004330113A (ja) * | 2003-05-08 | 2004-11-25 | Pentax Corp | 吸着剤の製造方法および吸着剤 |
WO2005005459A1 (ja) * | 2003-07-09 | 2005-01-20 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | タンパク質巻き戻し材料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2008126401A1 (ja) | 2008-10-23 |
JPWO2008126401A1 (ja) | 2010-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6088573B2 (ja) | クロマトグラフィー媒体用容器 | |
Kalbfuss et al. | Purification of cell culture‐derived human influenza A virus by size‐exclusion and anion‐exchange chromatography | |
JP2009530102A (ja) | 組成吸着材料、その製造及びその使用 | |
EP3563154B1 (en) | Magnetic immunoglobulin-binding particles | |
Jafari et al. | Batch adsorption of cephalosporins antibiotics from aqueous solution by means of multi-walled carbon nanotubes | |
CN104470368B (zh) | 马铃薯蛋白分离物 | |
CN104768536B (zh) | 官能化微粒状载体材料和其制备和使用方法 | |
JP5083840B2 (ja) | タンパク質リフォールディング装置 | |
EP1605772B1 (en) | Method for high throughput volumes in the fractionation of bio-molecules by chromatographic systems | |
KR20080049791A (ko) | 액체 혼합물로부터 목표 분자를 분리하기 위한 단일 경로방법 및 장치 | |
JP5137038B2 (ja) | タンパク質リフォールディング用カラム充填剤およびカラム | |
Ren et al. | Application of cyclodextrin-based eluents in hydrophobic charge-induction chromatography: elution of antibody at neutral pH | |
WO2006085806A1 (en) | Liquid chromatography column | |
US7939633B2 (en) | Decolorization/deodorization of corn zein products | |
Li et al. | Expanded bed adsorption/desorption of proteins with Streamline Direct CST I adsorbent | |
CN102698723A (zh) | 一种磁性有机磷农药分子印迹纳米微球制备方法及其应用 | |
Siu et al. | Effect of fouling on the capacity and breakthrough characteristics of a packed bed ion exchange chromatography column | |
Tan et al. | Isotherm and kinetic studies of L-phenylalanine adsorption onto porous nanosilica | |
JP7300173B2 (ja) | 酸化ケイ素を基質としたプルシアンブルー誘導体含有複合体、該複合体を用いるアンモニア吸着・脱離方法、およびアンモニア回収装置 | |
AU2019221563B2 (en) | Systems and methods for failure mode detection in process chromatography | |
JP3845675B2 (ja) | 核酸分離剤 | |
Deshpande et al. | Protein self-interaction chromatography on a microchip | |
Menkhaus et al. | Recovery of proteins from corn and soybean extracts by membrane adsorption | |
Lopes et al. | Adsorption of endotoxins on Ca2+ iminodiacetic acid by metal ion affinity chromatography | |
Castro et al. | Unit operations for extraction and purification of biological products |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111101 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120104 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120131 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120427 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120621 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20120626 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120828 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120829 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |