JP5083181B2 - デジタルカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、撮影時の画角を調節可能なデジタルカメラに関するものである。
従来、デジタルカメラで撮像した画像の構図を変更する場合には、画像サイズを変更するクロッピング(cropping)、あるいは画像全体にアップコンバート(拡大)を施す方法が一般的であった。また、ズーム機能を用いて複数枚の画像を撮像し、いずれかの画像を選択する方法もある(例えば特許文献1)。
特開2005−301269号公報
しかし、特許文献1に記載のような技術では、当然ながら、ユーザが撮影した画像の範囲内でしか、構図変更ができない。すなわち、構図を変更する場合には、不必要な場所を削除するクロッピング処理を施すことしかできず、撮影時の画角でカバーできなかった被写界の情報を付加することは不可能である。また、アップコンバートを施すと、撮影時の被写体解像度が劣化してしまう問題もある。
本発明は、このような課題に鑑み、ユーザが画像を撮影した後、撮影した画像の範囲外へも構図を変更可能であり、しかも、ユーザが最初に撮影した画像の解像度を損なうこともない、デジタルカメラを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるデジタルカメラの代表的な構成は、被写体像を撮像し、画像信号を出力する撮像部と、撮像部に入射する被写体像の画角を変更可能なズーム光学系を備えた撮像光学系と、撮像部を制御し、ズーム光学系を第1の画角に設定した状態で撮像した第1の画像信号、および、ズーム光学系を第1の画角より広角な第2の画角に設定した状態で撮像した第2の画像信号を出力させる撮像制御部と、第1の画像信号および第2の画像信号を処理し、第1の画像信号で示される第1の画角と第2の画像信号で示される第2の画角とが連続するように、第2の画像信号の中に第1の画像信号を入れ子状に重畳した重畳画像を生成する重畳画像生成部と、重畳画像生成部により生成された重畳画像を表示する表示部と、表示部に表示された重畳画像に基づいて、トリミング範囲の入力を受け付ける受付部と、トリミング範囲に基づいて、第1の画像信号のうちトリミング範囲に含まれる部分と第2の画像信号のうちトリミング範囲に含まれる部分とを合成した合成画像信号を生成する画像合成部と、を備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、ユーザは、自身が設定した画角によって第1の画像を撮影した後、第1の画像の範囲外までへもトリミング範囲(構図)を変更することが可能であり、かかるトリミング範囲によって決定される合成画像を生成することが可能である。これは、第1の画像とともに、より広角の第2の画像が自動的に撮影され、第1および第2の画像が、最終的に決定されるトリミング範囲に応じて合成されるからである。
しかも、第1および第2の画像を合成するとき、第1の画像信号のうちトリミング範囲に含まれる部分は、サイズを適合させるためにダウンコンバート(縮小)されるだけであり、解像度が劣化しない。つまり、ユーザが最初設定した構図に含まれ、ユーザが最も注目していると考えられる被写体の解像度は劣化しない。
上記の第2の画角は、ズーム光学系の広角端としてよい。トリミング範囲の変更を、なるべく広範囲にわたって可能とするためである。
上記の撮像制御部は、第1の画角が所定画角より望遠側である場合に、第2の画角による撮像を行うとよい。ユーザが設定する第1の画角が、最初から望遠側に偏っているほど、トリミング範囲が第1の画像の範囲外に広がるからである。
上記のデジタルカメラは、さらに、撮像部から出力された画像信号を圧縮する画像圧縮部と、第2の画像信号を圧縮する際の圧縮率が、第1の画像信号を圧縮する際の圧縮率より高くなるよう画像圧縮部を制御する圧縮制御部と、を備えるとよい。
背景に相当する第2の画像は、第1の画像より粗くなってもよい、すなわち圧縮率を高くしてよいと考えられるためである。また、第2の画像の圧縮率を上げることで、記録容量も節約できることとなる。
上記の圧縮制御部は、第2の画像信号の圧縮率を、第2の画像信号の絵柄の複雑度を示す特徴量に応じて決定するとよい。複雑度が高いほど圧縮率を上げることにより、データ量をなるべく均一にすることができるからである。
上記のデジタルカメラは、さらに、第1の画像信号および第2の画像信号を、第1の画像ファイルおよび第2の画像ファイルとしてそれぞれ記録媒体に記録する記録制御部を備え、記録制御部は、第1の画像ファイルおよび第2の画像ファイルのうち少なくとも一方の画像ファイルのヘッダ領域に、他方の画像ファイルの識別子を付加して記録するとよい。
第1および第2の画像をこのように対応させて記録しておけば、トリミング範囲は1つに限らず、何通りにも変更することが可能であり、変更したトリミング範囲に対応した様々な合成画像を生成可能だからである。
上記の撮像制御部は、第1の画角による第1の画像信号の撮像が行われると、ズーム光学系を制御して第2の画角に設定し、第2の画像信号の撮像を行ってよい。
上記の構成によれば、ユーザは第1の画像を撮影するためのシャッタを1回切ればよく、第2の画像は自動的に撮影される。
上記の撮像制御部は、第1の画角による第1の画像信号の撮像が行われると、ズーム光学系を第2の画角に設定した上で撮像を行うようユーザに促すメッセージを出力してもよい。
上記の構成によれば、ユーザは、第1の画像を撮影した後、広角の第2の画像の画角を任意に決定できる。すなわち、将来、トリミング範囲を変更する際に、トリミング範囲の変更が可能な領域を、ユーザ自身の判断で任意に決定できる。これは、例えば、第1の画像で撮影した被写体以外にも、注目すべき他の被写体があった場合等に役立つ。ユーザは、他の被写体を構図に含めて第2の画像を撮影しておき、将来、トリミング範囲に、他の被写体を入れることができるようにしておくことができる。
本発明によれば、ユーザが第1の画像を撮影した後、撮影された第1の画像の範囲外まで構図を変更した合成画像を得ることが可能であり、しかも、合成画像のうち、ユーザが最初に撮影した第1の画像の解像度は損なわれない。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。さらに、信号や電流はそれらが通る線路の符号によって表記するものとする。
(デジタルカメラ)
図1は、本発明の実施形態であるデジタルカメラのブロック図である。デジタルカメラ100は、被写体像を撮像し、画像信号を出力する撮像部102と、撮像部102に入射する被写体像の画角を変更可能なズーム光学系106を備えた撮像光学系104とを備える。
撮像部102はCCD(Charge Coupled Device; 電荷結合素子)としてよく、被写体を撮像して電子的な画像信号を生成する撮像手段であり、例えば1600×1200個の画素を有する。撮像部102は、撮像光学系104のレンズによって結像された被写体の光像を、画素毎にR(赤)、G(緑)、B(青)の色成分の画像信号(各画素で受光された画素信号の信号列からなる信号)に光電変換して出力する。
撮像光学系104は、そのレンズ(図示省略)を移動させることによって、被写体像の画角を変更可能なズーム光学系106を備えている。画角は、例えば対角線画角45〜100度の範囲で変更可能としてよい。
(撮像制御部)
図2は図1のデジタルカメラ100によって撮像される第1および第2の画像を例示する図である。デジタルカメラ100は、撮像部102を制御し、ズーム光学系106を第1の画角に設定した状態で撮像した第1の画像信号(例えば図2(a))、および、ズーム光学系106を第1の画角より広角な第2の画角に設定した状態で撮像した第2の画像信号(例えば図2(b))を出力させる撮像制御部108を備える。
ユーザは、図2(a)のように、自身が設定した第1の画角で、被写体を第1の画像として撮像する。通常撮影はこの1枚のみの取得となるところ、撮像制御部108は、ズーム光学系106を第1の画角より広角な第2の画角に設定するズームブラケティングを行い、自動的に第2の画像(図2(b))を連続撮影する。
かかる構成によれば、ユーザは第1の画像(図2(a))を撮影するためのシャッタを1回切ればよく、第2の画像(図2(b))は自動的に撮影される。図2(a)(b)に示すように、ズームブラケティングによる画角の変更は、第1の画像が第2の画像の中央部分に相当するように行ってよい。
第2の画角は、ズーム光学系106の広角端とするのが望ましい。画角、例えば対角線画角が、45〜100度の範囲で変更可能であれば、第2の画角(対角線画角)は100度とするとよい。後述するトリミング範囲の変更を、なるべく広範囲にわたって可能とするためである。
撮像制御部108は、第1の画角が所定画角より望遠側である場合に、第2の画角による撮像を行うとよい。ユーザが設定する第1の画角が、最初から望遠側に偏っているほど、トリミング範囲が第1の画像の範囲外に広がるからである。
したがって、対角線画角が45〜100度の範囲の場合、所定画角を、ちょうど中央値の72.5度に設定し、第1の画角が72.5度より小さい望遠側であれば、第2の広角画像を生成する意味があると判定し、第2の画像を撮影すればよい。
撮像制御部108は、ズームブラケティングに代えて、第1の画角による第1の画像信号(図2(a))の撮像が行われると、ズーム光学系106を第2の画角に設定した上で撮像を行うようユーザに促すメッセージを出力してもよい。メッセージは表示部としてのLCD(Liquid Crystal Display)112に表示すればよい。
かかる構成によれば、ユーザはシャッタを2回切る必要があるが、ユーザは、第1の画像(図2(a))を撮影した後、広角の第2の画像の画角を任意に決定できる。すなわちユーザは第2の画角を広角端にしてもよいし、自由に設定してもよい。また、第1の画像が第2の画像の中央部分に相当する図2(b)のような位置関係で第2の画像を撮影する必要もなく、第1の画像を含んでいる限り、自由な構図で第2の画像を撮影してよい。
これにより、将来、後述のトリミング範囲を変更する際に、トリミング範囲の変更が可能な領域を、ユーザ自身の判断で任意に決定できる。これは、例えば、第1の画像で撮影した被写体以外にも、注目すべき他の被写体があった場合等に役立つ。ユーザは、他の被写体を構図に含めて第2の画像を撮影しておき、将来、トリミング範囲に、他の被写体を入れることができるようにしておくことができる。
(重畳画像生成部)
デジタルカメラ100は、第1の画像信号(図2(a))および第2の画像信号(図2(b))を処理し、第1の画像信号で示される第1の画角と第2の画像信号で示される第2の画角とが連続するように、第2の画像信号の中に第1の画像信号を入れ子状に重畳した重畳画像を生成する重畳画像生成部110と、重畳画像生成部110により生成された重畳画像を表示する表示部としてのLCD112とを備える。
図3は図1の重畳画像生成部110が重畳画像を生成する様子を示す図である。重畳画像生成部110は、図3(b)に示すように、広角側の第2の画像における第1の画像の位置情報を抽出し、第2の画像から、第1の画像に相当する領域を削除する。そして、後述の、将来、構図を変更するときに、第1の画角と第2の画角とが連続するように、第2の画像信号(図3(b))の中に第1の画像信号(図3(a))を入れ子状に重畳してLCD112に表示する。LCD112に表示される画像は、ちょうど、図2(b)と同様の画像になる。
なお、将来、構図を変更するときにLCD112に表示する画像は、必ずしも、上記のように入れ子状に重畳された画像でなくてもよく、広角側の第2の画像(図2(b))をそのまま表示してもよい。構図変更が可能な最大の範囲を示す広角側の画像を表示すれば、構図変更は可能だからである。
(記録制御部)
図4は図1の記録制御部114によって記録される第1および第2の画像ファイルを例示する概念図である。デジタルカメラ100は、第1の画像信号および第2の画像信号を、第1の画像ファイル116および第2の画像ファイル118としてそれぞれ記録媒体に記録する記録制御部114を備える。第1および第2の画像ファイル116、118は、それぞれ、ヘッダ領域116Aおよび118Aを備えている。
記録制御部114は、第1の画像ファイル116および第2の画像ファイル118のうち少なくとも一方の画像ファイルのヘッダ領域に、他方の画像ファイルの識別子を付加して記録する。本実施形態では、図4に示すように、第2の画像ファイル118のヘッダ領域118Aに、第1の画像ファイル116の識別子としてファイル名を記録し、第1および第2の画像ファイル116、118を対応させて記録する。
画像ファイルのフォーマットは、例えばExif(Exchangeable Image File Format)ファイルとしてよい。
第1および第2の画像をこのように対応させて記録しておけば、後述のトリミング範囲は1つに限らず、何通りにも変更することが可能であり、変更したトリミング範囲に対応した様々な合成画像を生成可能だからである。
(圧縮制御部)
デジタルカメラ100は、撮像部102から出力された画像信号を圧縮する画像圧縮部120と、第2の画像信号を圧縮する際の圧縮率が、第1の画像信号を圧縮する際の圧縮率より高くなるよう画像圧縮部120を制御する圧縮制御部122を備える。
図4に示すように、背景に相当する第2の画像は、第1の画像より粗くなってもよい、すなわち圧縮率を高くしてよいと考えられるためである。また、第2の画像の圧縮率を上げることで、記録媒体370の記録容量も節約できることとなる。
上記の圧縮制御部122は、第2の画像信号の圧縮率を、第2の画像信号の絵柄の複雑度を示す特徴量に応じて決定するとよい。
「複雑度」とは、画像のパターン(絵柄)が単調か細かいかを示すパラメータである。言い換えれば、画像におけるエッジ(輪郭線)成分の多少を示す量である。JPEG方式による圧縮の場合、一般的に、エッジ成分の多い、すなわち複雑なパターンの画像は、圧縮の効率が低下し、圧縮後のデータ量が大きくなる。一方、エッジ成分の少ない、すなわち単調なパターンの画像は効率よく圧縮でき、圧縮後のデータ量を小さくできる傾向にある。そのため、圧縮後のデータ量のバラツキを抑制する方針で圧縮処理を行う場合、画像の複雑度に応じて圧縮率を調整し、複雑度が高いほど、圧縮率を上げて、なるべく均一なデータ量にする必要がある。
(受付部)
次に、構図を変更する段階で用いられる各種要素について説明する。構図変更処理を開始すると、重畳画像生成部110は、保存されていた第1および第2の画像を取り込み、LCD112に重畳画像(図2(b)と同様)を表示する。デジタルカメラ100は、LCD112に表示された重畳画像に基づいて、トリミング範囲の入力を受け付ける受付部124を備える。受付部124は、図3(b)に例示するように、LCD112にトリミング範囲を決定させる枠を表示し、これをユーザの入力に応じて移動させ、例えばトリミング範囲126やトリミング範囲128を決定させる。
(画像合成部)
図5は図1の画像合成部130によって生成される合成画像を例示する図である。デジタルカメラ100は、トリミング範囲126、128に基づいて、第1の画像信号のうちトリミング範囲126、128に含まれる部分と第2の画像信号のうちトリミング範囲126、128に含まれる部分とを合成した合成画像信号を生成する画像合成部130を備える。
以上により、ユーザは、自身が設定した画角によって第1の画像を撮影した後、第1の画像の範囲外までへもトリミング範囲(構図)126、128を変更することが可能であり、かかるトリミング範囲126、128によって決定される合成画像(図5)を生成することが可能である。これは、第1の画像とともに、より広角の第2の画像が自動的に撮影され、第1および第2の画像が、最終的に決定されるトリミング範囲に応じて合成されるからである。
しかも、第1および第2の画像を合成するとき、第1の画像信号のうちトリミング範囲に含まれる部分は、サイズを適合させるためにダウンコンバート(縮小)されるだけであり、解像度が劣化しない。つまり、ユーザが最初設定した構図に含まれ、ユーザが最も注目していると考えられる被写体の解像度は劣化しない。
一方、背景となる第2の画像信号のうちトリミング範囲126、128に含まれる部分は、アップコンバート(拡大)され、解像度が劣化する。しかし、構図の変更に利用される部分にすぎず、もとより、高い解像度は必要がないと考えられる。
図5(a)(b)では、いずれの合成画像にも、第1の画像全体が含まれているが、変更された構図は、第1の画像全体を含んでいなくてもよく、第1の画像の一部と、第2の画像の一部とで、合成画像を生成してもよい。
(デジタルカメラ構成)
図1を用いて、デジタルカメラのその他の構成について、以下、説明する。
撮像部102から得られる画像信号(アナログ信号)は、アナログ信号処理回路230に与えられる。アナログ信号処理回路230は、画像信号に対して所定のアナログ信号処理を行う回路である。アナログ信号処理回路230は、少なくとも相関二重サンプリング回路(Correlated Double Sampling:CDS。図示省略)およびオートゲインコントロール(Auto Gain Controlled:AGC。図示省略)回路を含む。相関二重サンプリング回路によって画像信号のノイズ低減処理が行われ、オートゲインコントロール回路でゲイン調整することによって、画像信号のレベル調整が行われる。
A/D変換器240は、画像信号の各画素信号を、例えば12ビットのデジタル信号に変換する。変換後のデジタル信号は、中央処理装置(CPU: Central Processing Unit)250に与えられ、画像データとして一時的にRAM(Random Access Memory)260に格納される。RAM260に保存された画像データは、画像処理部280によって色補正処理等を施された後、画像圧縮部120による圧縮処理等が施される。
また、指向性マイク300から得られる環境音などの音声信号は、音声処理部310に入力される。音声処理部310に入力された音声信号は、音声処理部310内に設けられたA/D変換器(図示省略)により、デジタル信号に変換され、一時的にRAM260に格納される。デジタル化された音声信号は、再び音声処理部310に送り、スピーカ320から再生可能である。
操作部330は、電源ボタン330A、各種の操作ボタン330B、シャッタレリーズボタン330C等を含み、ユーザがデジタルカメラ100の設定を変更操作する際や撮像操作を行う際等に用いられる。
電源装置340は、デジタルカメラ100に対する電源供給源である。これはリチウムイオン電池などの二次電池を用いてよい。
CPU250は、RAM260およびROM(Read Only Memory)350に記録された所定のプログラムを実行することにより、上記各部を統括的に制御する。なお、RAM260は、高速アクセス可能な半導体メモリであり、ROM350は電気的に書き換えが不可能な不揮発の半導体メモリ(例えばフラッシュROM)として構成される。また、RAM260内における一部の領域は、一時記憶用のバッファエリアとして機能し、画像データおよび音声データを一時的に記憶する。
CPU250の各処理部280、310は、マイクロコンピュータが所定のプログラムを実行することにより実現される、機能部位である。
画像処理部280は、WB(ホワイトバランス)処理、γ補正処理等の各種のデジタル画像処理を施す処理部である。WB処理は、R、G、Bの各色成分のレベル変換を行い、カラーバランスを調整する処理であり、γ補正処理は、画素データの階調を補正する処理である。画像圧縮部120は、画像処理部280によって色補正処理等が行われた画像データを、さらに圧縮する。圧縮方式としては、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式などが採用される。音声処理部310は、音声データに対する各種のデジタル処理を施す処理部である。
このような構成を有するCPU250によって、撮像モード、再生モードの処理が行われる。例えば、撮像モードにおいては、まず撮像部102をビューファインダ(LCD112)画像出力用の動作モードに設定した上で所定周期(例えば30コマ/秒)の撮像を行い、撮像に応じた画像データを逐次出力する(予備撮像)。撮像部102から出力された画像データは、アナログ信号処理回路230、A/D変換器240、画像処理部280を介してLCD112にビューファインダ画像として表示される。この状態で、シャッタレリーズボタン330Cがユーザによって半押し(S1状態)されると、CPU250は、撮像部102から入力される予備撮像の画像データに基づき、AE(Auto Exposure)評価値およびAF(Auto Focus)評価値を求める。CPU250はAF評価値に基づいて合焦位置を、公知の例えば山登り方式によって求め、AE/AF部360を用いて、合焦位置に撮像光学系104のレンズを移動させる。また、CPU250はAE評価値に基づいて、本撮像時のシャッタスピード(撮像部102における電荷蓄積時間)、撮像光学系104の絞り値およびアナログ信号処理回路230におけるオートゲインコントロールのゲイン値を決定する。
CPU250は、撮像モードにおいてシャッタレリーズボタン330Cが全押し(S2状態)されると、撮像部102の動作モードを本撮像用の動作モードに設定した上で被写体を撮像し、撮像部102で取得された撮像画像データに基づき、画像圧縮部120で圧縮画像を生成する。そして、圧縮された高解像度の画像データは、記録媒体370に記録される。記録媒体370は例えばSDカード(登録商標)としてよい。
さらに、デジタルカメラ100は、記録媒体370から、デジタルカメラ100で動作されるプログラムを取り込むことも可能である。例えば、記録媒体370に記録される制御プログラムを、CPU250のRAM260またはROM350内に取り込むことができる。これにより、制御プログラムを更新することも可能である。
LCD112は、被写界を表示するほか、ユーザに対する各種メニューを表示し、操作のための情報を提供する表示部である。フラッシュ390は、発光が許可されている状態で撮影補助光を発して被写体を照射する発光装置である。
(ズームブラケティング)
図6は図1の撮像制御部108等が行う、構図変更を目的としたズームブラケティング機能の概要を示すフローチャートである。まず、ユーザが決定した第1の画角による第1の画像の撮影が行われる(ステップS500)。記録制御部114は第1の画像を保存し(ステップS502)、撮像制御部108は、第1の画角が所定画角より小さい、すなわち望遠側であった場合(ステップS504のYES)、ズームブラケットを実行し、ズーム光学系106のレンズを広角側の第2の画角へ移動する(ステップS506)。撮像制御部108は、第1の画角が所定画角以上であった場合(ステップS504のNO)には、ズームブラケットを実行せず、終了する。
ズームブラケットを実行した場合には、第2の画角による撮像が自動的に行われる(ステップS508)。すると、重畳画像生成部110は、図3(b)に示すように、広角側の第2の画像における第1の画像の位置情報を抽出し(ステップS510)、第2の画像から、第1の画像に相当する領域を削除する(ステップS512)。その後、記録制御部114が、第1および第2の画像ファイル116、118を対応させて記録する(ステップS514)。
(構図変更)
図7は、図1の重畳画像生成部110が行う、構図変更機能の概要を示すフローチャートである。まず重畳画像生成部110が、保存されていた第1および第2の画像を取り込み、LCD112に重畳画像(図2(b)と同様)を表示する(ステップS600、S602、S604)。
次に受付部124が、LCD112にトリミング範囲を決定させる枠を表示し、これをユーザの入力に応じて移動させ、構図として、例えばトリミング範囲126やトリミング範囲128を決定させる(ステップS606)。
次に画像合成部130が、トリミング範囲126または128に含まれる領域を第1および第2の画像から取得し(ステップS608、S610)、サイズ適合処理を行う(ステップS612)。このとき、第1の画像信号のうちトリミング範囲126または128に含まれる部分は、サイズを適合させるためにダウンコンバート(縮小)され、解像度が劣化しない。
サイズ適合処理が行われた第1および第2の画像は、合成され(ステップS614)、新たな合成画像として保存される(ステップS616)。
なお、本明細書のデジタルカメラ100で行われるズームブラケット処理、構図変更処理に置ける各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、撮影時の画角を調節可能なデジタルカメラに利用することができる。
本発明の実施形態であるデジタルカメラのブロック図である。 図1のデジタルカメラによって撮像される第1および第2の画像を例示する図である。 図1の重畳画像生成部が重畳画像を生成する様子を示す図である。 図1の記録制御部によって記録される第1および第2の画像ファイルを例示する概念図である。 図1の画像合成部によって生成される合成画像を例示する図である。 図1の撮像制御部等が行う、構図変更を目的としたズームブラケティング機能の概要を示すフローチャートである。 図1の重畳画像生成部が行う、構図変更機能の概要を示すフローチャートである。
符号の説明
100 …デジタルカメラ
102 …撮像部
104 …撮像光学系
106 …ズーム光学系
108 …撮像制御部
110 …重畳画像生成部
112 …LCD
114 …記録制御部
116 …第1の画像ファイル
118 …第2の画像ファイル
120 …画像圧縮部
122 …圧縮制御部
124 …受付部
126、128 …トリミング範囲
130 …画像合成部

Claims (8)

  1. 被写体像を撮像し、画像信号を出力する撮像部と、
    前記撮像部に入射する前記被写体像の画角を変更可能なズーム光学系を備えた撮像光学系と、
    前記撮像部を制御し、前記ズーム光学系を第1の画角に設定した状態で撮像した第1の画像信号、および、前記ズーム光学系を前記第1の画角より広角な第2の画角に設定した状態で撮像した第2の画像信号を出力させる撮像制御部と、
    前記第1の画像信号および前記第2の画像信号を処理し、前記第1の画像信号で示される前記第1の画角と前記第2の画像信号で示される前記第2の画角とが連続するように、前記第2の画像信号の中に前記第1の画像信号を入れ子状に重畳した重畳画像を生成する重畳画像生成部と、
    前記重畳画像生成部により生成された前記重畳画像を表示する表示部と、
    前記表示部に表示された前記重畳画像に基づいて、トリミング範囲の入力を受け付ける受付部と、
    前記トリミング範囲に基づいて、前記第1の画像信号のうち前記トリミング範囲に含まれる部分と前記第2の画像信号のうち前記トリミング範囲に含まれる部分とを合成した合成画像信号を生成する画像合成部と、
    を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記第2の画角は、前記ズーム光学系の広角端であることを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 請求項1または2に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記撮像制御部は、前記第1の画角が所定画角より望遠側である場合に、前記第2の画角による撮像を行うことを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、さらに、
    前記撮像部から出力された画像信号を圧縮する画像圧縮部と、
    前記第2の画像信号を圧縮する際の圧縮率が、前記第1の画像信号を圧縮する際の圧縮率より高くなるよう前記画像圧縮部を制御する圧縮制御部と、
    を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 請求項4に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記圧縮制御部は、前記第2の画像信号の圧縮率を、該第2の画像信号の絵柄の複雑度を示す特徴量に応じて決定することを特徴とするデジタルカメラ。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のデジタルカメラにおいて、さらに、
    前記第1の画像信号および前記第2の画像信号を、第1の画像ファイルおよび第2の画像ファイルとしてそれぞれ記録媒体に記録する記録制御部を備え、
    前記記録制御部は、前記第1の画像ファイルおよび第2の画像ファイルのうち少なくとも一方の画像ファイルのヘッダ領域に、他方の画像ファイルの識別子を付加して記録することを特徴とするデジタルカメラ。
  7. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記撮像制御部は、前記第1の画角による前記第1の画像信号の撮像が行われると、前記ズーム光学系を制御して前記第2の画角に設定し、前記第2の画像信号の撮像を行うことを特徴とするデジタルカメラ。
  8. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記撮像制御部は、前記第1の画角による第1の画像信号の撮像が行われると、前記ズーム光学系を前記第2の画角に設定した上で撮像を行うようユーザに促すメッセージを出力することを特徴とするデジタルカメラ。
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